JP6680653B2 - 顕微鏡装置、顕微鏡システムおよび撮像方法 - Google Patents

顕微鏡装置、顕微鏡システムおよび撮像方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6680653B2
JP6680653B2 JP2016177891A JP2016177891A JP6680653B2 JP 6680653 B2 JP6680653 B2 JP 6680653B2 JP 2016177891 A JP2016177891 A JP 2016177891A JP 2016177891 A JP2016177891 A JP 2016177891A JP 6680653 B2 JP6680653 B2 JP 6680653B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
sample
microscope
moving
imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016177891A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018044997A (ja
Inventor
昌也 岡田
昌也 岡田
茂樹 岩永
茂樹 岩永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sysmex Corp
Original Assignee
Sysmex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sysmex Corp filed Critical Sysmex Corp
Priority to JP2016177891A priority Critical patent/JP6680653B2/ja
Priority to AU2017221890A priority patent/AU2017221890B2/en
Priority to EP17190105.1A priority patent/EP3293560B1/en
Priority to CN201710816053.4A priority patent/CN107817599A/zh
Priority to US15/701,781 priority patent/US10585275B2/en
Publication of JP2018044997A publication Critical patent/JP2018044997A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6680653B2 publication Critical patent/JP6680653B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/36Microscopes arranged for photographic purposes or projection purposes or digital imaging or video purposes including associated control and data processing arrangements
    • G02B21/368Microscopes arranged for photographic purposes or projection purposes or digital imaging or video purposes including associated control and data processing arrangements details of associated display arrangements, e.g. mounting of LCD monitor
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/06Means for illuminating specimens
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/16Microscopes adapted for ultraviolet illumination ; Fluorescence microscopes
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/24Base structure
    • G02B21/28Base structure with cooling device
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/34Microscope slides, e.g. mounting specimens on microscope slides
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/36Microscopes arranged for photographic purposes or projection purposes or digital imaging or video purposes including associated control and data processing arrangements
    • G02B21/361Optical details, e.g. image relay to the camera or image sensor
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/56Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof provided with illuminating means
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/63Control of cameras or camera modules by using electronic viewfinders
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/24Base structure
    • G02B21/26Stages; Adjusting means therefor

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Description

この発明は、顕微鏡装置、顕微鏡システムおよび撮像方法に関する。
特許文献1には、図24および図25に示すように、測定対象物が配置されたステージ810を設置するステージフレーム811と、ステージフレーム811に対向するように配置された対物レンズ820と、外部の投光部830の光に基づいて測定対象物を撮像するカメラ840と、ステージフレーム811を覆い暗室状態とする上面蓋850および前面蓋860とを備える顕微鏡装置800が開示されている。この顕微鏡装置800では、カメラ840により撮像された測定対象物は、顕微鏡装置800とは別個に設けられた外部の表示部870に表示されるように構成されている。
特開2015−084060号公報
上記特許文献1の顕微鏡装置800では、撮像された測定対象物が顕微鏡装置800とは別個に設けられた外部の表示部870に表示されるため、表示部870を別途設置する必要がある。表示部870の表示領域を大きくしようとするとさらに装置の設置面積が必要となる。このため、顕微鏡装置800を設置するスペースに加えて、表示部870を設置するスペースを確保する必要があるので、設置面積が大きくなるという問題点がある。
この発明は、表示部の表示領域を大きくしつつ、装置の設置面積を小さくすることに向けたものである。
この発明の第1の局面による顕微鏡装置100は、試料を設置するための試料設置部11と、試料設置部11に設置された試料を拡大して顕微鏡画像を撮像する撮像部10dと、試料設置部11が設けられるとともに、撮像部10dが内部に配置された筐体部10と、撮像部10dにより撮像された顕微鏡画像を表示する表示部21と、表示部21が一体的に設けられ、試料設置部11に対して相対移動可能な移動部20とを備える。
この発明の第1の局面による顕微鏡装置100では、上記のように、顕微鏡装置100に表示部21を一体的に設けることによって、顕微鏡装置100に加えて表示部21を別個に設けて設置する必要がないので、装置の設置面積を小さくすることができる。また、試料設置部11に対して相対移動可能な移動部20に表示部21を一体的に設けることによって、移動部20の移動範囲を表示部21の表示領域に活用することができ、移動部20とは別体で表示部を設ける場合に比べて、表示部21の表示領域を最大限に大きくすることができる。撮像部10dにより撮像される画像には、たとえば、暗視野画像や、蛍光画像や、明視野画像が含まれる。
上記第1の局面による顕微鏡装置100において、好ましくは、移動部20は、筐体部10に対して相対的にスライド移動することにより、試料設置部11に対して相対移動するように構成されている。このように構成すれば、試料設置部11に対して移動部20を容易に相対移動させることができる。
上記第1の局面による顕微鏡装置100において、好ましくは、移動部20は、試料設置部11を覆う第1位置、および、試料設置部11を開放する第2位置に移動可能に構成されている。このように構成すれば、移動部20を第2位置に移動させることにより、試料設置部11に対して容易に作業を行うことができる。移動部20を第1位置に移動させることにより、試料設置部11を覆って外部光を容易に遮光することができる。
上記第1の局面による顕微鏡装置100において、好ましくは、移動部20による試料設置部11への移動に連動して試料設置部11を覆う蓋部をさらに備える。このように構成すれば、移動部20を試料設置部11に対して移動させるだけで簡単に試料設置部11を覆うことができる。
上記第1の局面による顕微鏡装置100において、好ましくは、移動部20は、水平方向に延びて試料設置部11を上方から覆う水平面20aと、水平面20aに連結され、水平面20aに対して交差する方向に延びて試料設置部11を水平方向の一方側から覆う交差面20bとを含み、表示部21は、交差面20bに配置されている。このように構成すれば、移動部20を移動させて、試料設置部11の上方および水平方向の一方側を開放することができるので、試料設置部11に容易にアクセスすることができる。これにより、試料設置部11への作業をより容易に行うことができる。つまり、移動部20を移動させた場合に、筐体部10に設けられた試料設置部11へのアクセス時に邪魔にならないように、移動部20とともに表示部21も移動させることができる。これにより、試料設置部11に対して試料を配置するなどの作業を容易に行うことができる。
この場合、好ましくは、試料設置部11は、移動部20の水平面20aよりも低い位置で筐体部10に設けられている。このように構成すれば、試料設置部11の上方を開放することができ、試料設置部11への試料設置動作などをユーザが試料設置部11の上方から容易に行うことができる。
上記移動部20が水平面20aと交差面20bを含む構成において、好ましくは、交差面20bは、筐体部10の水平方向の一方側の面全体を覆うように構成され、表示部21は、交差面20bの略全体に配置されている。このように構成すれば、表示部21を大きくすることができるので、表示内容を見やすくすることができる。
上記第1の局面による顕微鏡装置100において、好ましくは、筐体部10の内部に配置され、撮像部10dが配置される基板18をさらに備え、撮像部10dは、光軸が試料設置部11の試料が設置される試料設置面に対して略垂直となるように配置された対物レンズ12を含み、基板18は、対物レンズ12の光軸と略平行となるように配置されている。このように構成すれば、筐体部10の内部空間で撮像部10dを効率的に配置することができる。
上記第1の局面による顕微鏡装置100において、好ましくは、表示部21は、鉛直方向に対して所定の傾きを有するように移動部20に配置され、移動部20は、表示部21が所定の傾きを有した状態で、試料設置部11に対して相対移動するように構成されている。このように構成すれば、表示部21を所定の傾きを有した状態で相対移動させることができるので、表示部21をどの位置においても見やすくすることができる。
上記第1の局面による顕微鏡装置100において、好ましくは、試料設置部11は、略水平な筐体部10の上面に配置されている。このように構成すれば、試料設置部11への試料設置動作などを試料設置部11の上方から容易に行うことができる。
上記第1の局面による顕微鏡装置100において、好ましくは、試料設置部11は、移動部20が試料設置部11に対して相対移動する方向において、筐体部10の端部付近に配置されている。このように構成すれば、たとえば移動部20を移動させることによって試料設置部11の開閉動作を行う場合に、移動部20を試料設置部11の幅に対応する長さ分だけ移動させることにより、試料設置部11を開閉することができる。そのため、移動部20が相対移動した際に、顕微鏡装置100が大型化するのを抑制することができる。
上記第1の局面による顕微鏡装置100において、好ましくは、移動部20は、試料設置部11に対して水平方向に相対移動可能に構成されている。このように構成すれば、移動部20を試料設置部11に対して垂直方向に移動させる場合と比べて、顕微鏡装置100が上下方向に大型化することを抑制することができる。
上記第1の局面による顕微鏡装置100において、好ましくは、筐体部10の内部に配置され、筐体部10の内部を冷却するためのファン193を備え、ファン193は、筐体部10の内部において撮像部10dが配置された領域と仕切られた領域に配置され、撮像部10dによる試料の撮像中に動作が停止される。このように構成すれば、撮像中にファン193による振動が撮像部10dや試料設置部11などに伝わるのを防止することができるので、試料を精度よく撮像することができる。
上記第1の局面による顕微鏡装置100において、好ましくは、撮像部10dは、光源13と、対物レンズ12と、撮像素子14と、光源13から照射された光を対物レンズ12の光軸方向に反射し、試料からの光を透過する第1光学素子15と、試料からの光を撮像素子14に向けて反射する第2光学素子16b、16c、16fおよび16gとを含む。このように構成すれば、第1光学素子15により、光源13からの光を対物レンズ12を介して試料に導くことができるとともに、試料からの光を第2光学素子16b、16c、16fおよび16gを介して撮像素子14に導くことができる。
上記第1の局面による顕微鏡装置100において、好ましくは、撮像部10dは、試料に結合された複数の色素の一部を活性状態にするための波長の光を試料に照射するための第1光源131aと、活性状態となった複数の色素を非活性状態にするための波長の光を試料に照射するための第2光源131bとを含む。このように構成すれば、試料に結合された複数の色素の一部を活性状態にして発光させることができるので、発光に基づいて撮像部10dにより試料を撮像することができる。
上記撮像部10dが第1光源131aと第2光源131bとを含む構成において、好ましくは、撮像部10dは、複数の色素のうち、活性状態となった一部の色素から発せられた光を撮影するように構成されている。このように構成すれば、活性状態となった一部の色素の発光に基づいて、画像を撮像することができる。
上記撮像部10dが第1光源131aと第2光源131bとを含む構成において、好ましくは、撮像部10dは、試料を複数回撮像するように構成されており、表示部21は、撮像部10dにより撮像された複数枚の画像が合成された画像を表示するように構成されている。このように構成すれば、複数枚の画像を合成することにより、超解像画像を撮像することができる。
上記第1の局面による顕微鏡装置100において、好ましくは、筐体部10は、一方向に長い内部空間を有し、撮像部10dは、対物レンズ12、光源13および撮像素子14を含み、対物レンズ12は、光軸が筐体部10の長手方向に対して略垂直となるように配置され、光源13および撮像素子14は、筐体部10の長手方向において、対物レンズ12に対して同一側に配置されている。このように構成すれば、顕微鏡装置100の上下方向の大きさが大きくなるのを抑制することができる。
上記第1の局面による顕微鏡装置100において、好ましくは、移動部20を試料設置部11に対して相対移動させる駆動部10aと、駆動部10aを制御するコントローラ192とをさらに備え、コントローラ192は、筐体部10の内部において、撮像部10dが配置された領域と仕切られた領域に配置されており、ユーザの操作に基づいて、駆動部10aにより、移動部20を相対移動させるように構成されている。このように構成すれば、コントローラ192を、撮像部10dと隔離して配置することができるので、コントローラ192の熱が撮像部10dに伝わるのを抑制することができる。コントローラ192が配置される領域を仕切る部材により撮像部10dの遮光性を高めることができる。
上記第1の局面による顕微鏡装置100において、好ましくは、撮像部10dによる光の照射を制御するコントローラ192をさらに備え、コントローラ192は、筐体部10の内部において、撮像部10dが配置された領域と仕切られた領域に配置されている。このように構成すれば、コントローラ192を、撮像部10dと隔離して配置することができるので、コントローラ192の熱が撮像部10dに伝わるのを抑制することができる。コントローラ192が配置される領域を仕切る部材により撮像部10dの遮光性を高めることができる。
上記移動部が第1位置および第2位置に移動可能な構成において、好ましくは、試料設置部11は、水平方向の一方向側および上側を除く部分が壁に囲まれるように筐体部10の上面に凹状に設けられており、移動部20が第2位置に位置する場合に、上側および水平方向の一方向側が開放されるように構成され、表示部21は、移動部20における水平方向の一方向側に配置されている。このように構成すれば、移動部20が第1位置に位置する場合に、移動部20とともに試料設置部11を囲む壁により、側方からの光の侵入を抑制することができる。移動部20が第2位置に位置する場合に、上側および水平方向の一方向側が開放されるので、試料設置部11へのアクセスをより容易にすることができる。
上記第1の局面による顕微鏡装置100において、好ましくは、撮像部10dは、上方向に向いて配置された液浸対物レンズを含む。このように構成すれば、移動部20を移動させると、上方および表示部21が配置されている側が開放されるので、液浸対物レンズへのアクセスを容易にすることができる。これにより、液浸対物レンズに対する液の滴下などの作業を容易に行うことができる。
この発明の第2の局面による顕微鏡システム300は、顕微鏡装置100および顕微鏡装置100を制御する制御部200を備えた顕微鏡システム300であって、顕微鏡装置100は、試料を設置するための試料設置部11と、試料設置部11に設置された試料を拡大して顕微鏡画像を撮像する撮像部10dと、試料設置部11が設けられるとともに、撮像部10dが内部に配置された筐体部10と、撮像部10dにより撮像された顕微鏡画像を表示する表示部21と、表示部21が一体的に設けられ、試料設置部11に対して相対移動可能な移動部20とを備える。
この発明の第2の局面による顕微鏡システム300では、上述の第1の局面による顕微鏡装置と同様の作用効果を奏する。
この発明の第3の局面による撮像方法は、顕微鏡画像を表示する表示部21が一体的に設けられた顕微鏡装置100による撮像方法であって、表示部21を顕微鏡装置100の試料設置部11に対して相対移動させて、試料設置部11を開放する工程と、表示部21を試料設置部11に対して相対移動させて、試料が設置された試料設置部11を覆う工程と、試料設置部11が覆われた状態で、試料設置部11に設置された試料を顕微鏡装置100により拡大して顕微鏡画像を撮像する工程と、を含む。
この発明の第3の局面による撮像方法では、上述の第1の局面による顕微鏡装置と同様の作用効果を奏する。
表示部の表示領域を大きくしつつ、装置の設置面積を小さくすることができる。
顕微鏡装置の一例を示した斜視図である。 顕微鏡システムの一例を示した斜視図である。 顕微鏡装置の内部の構成の一例を説明するための模式的な斜視図である。 顕微鏡装置の内部に配置された基板の一例を説明するための模式的な斜視図である。 顕微鏡装置の一例を示した側面図である。 顕微鏡装置の一例を示した背面から見た斜視図である。 顕微鏡装置の筐体部と移動部とを離した状態を示した斜視図である。 顕微鏡装置の基板の接続を説明するための図である。 顕微鏡装置の筐体部と移動部との接続を説明するための図である。 顕微鏡装置の内部に配置されたファンが搭載された基板の一例を説明するための模式的な図である。 顕微鏡装置の一例を示した背面図である。 顕微鏡システムの制御的な構成の一例を示したブロック図である。 顕微鏡装置の第1変形例の構成を示した模式的な斜視図である。 顕微鏡装置の第2変形例の構成を示した模式的な斜視図である。 顕微鏡装置の第3変形例の構成を示した模式的な斜視図である。 顕微鏡装置の第3変形例の制御的な構成を示したブロック図である。 顕微鏡装置の第4変形例の構成を示した模式的な斜視図である。 顕微鏡装置の第4変形例の制御的な構成を示したブロック図である。 顕微鏡装置の光源の構成の一例を示したブロック図である。 顕微鏡装置の表示部の表示画面の一例を示した図である。 画像撮像処理の一例を示したフロー図である。 超解像画像撮像処理の一例を示したフロー図である。 超解像画像作成処理の一例を示したフロー図である。 従来の顕微鏡装置を示した斜視図である。 従来の顕微鏡装置を示したブロック図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
(顕微鏡装置の全体構成)
図1を参照して、本実施形態による顕微鏡装置100の概要について説明する。
顕微鏡装置100は、試料設置部11に載置された試料を拡大して表示するための装置である。試料は、被検体(被験者)から採取した生体試料であり、たとえば、細胞などである。
図1に示すように、顕微鏡装置100は、筐体部10と、移動部20とを備える。顕微鏡装置100は、撮像部10dと、試料設置部11とを備える。撮像部10dは、対物レンズ12と、光源13と、撮像素子14とを備える。試料設置部11は、筐体部10の上面(Z1方向側の面)に設けられている。対物レンズ12と、光源13と、撮像素子14とは、筐体部10の内部に設けられている。顕微鏡装置100は、表示部21を備える。表示部21は、移動部20の前面(Y1方向側の面)に設けられている。表示部21の表示面21aは、移動部20の前面側に配置されている。顕微鏡装置100は、筐体部10に対して移動部20を相対移動させる駆動部10aを備える。
以下では、顕微鏡装置100の設置面に平行な面内(すなわち、水平な面内)で直交する2方向をそれぞれX方向、Y方向とする。図1に示すように、顕微鏡装置100が、平面視でX方向およびY方向にそれぞれ沿う略矩形形状の外形形状を有する。X方向を顕微鏡装置100の左右方向とし、Y方向を顕微鏡装置100の前後方向とする。Y1方向が装置本体の前面方向であり、Y2方向が装置本体の背面方向である。水平な面と直交する上下方向をZ方向とする。Z1方向が上方向であり、Z2方向が下方向である。
移動部20は、試料設置部11を覆う遮光位置(図1(A)参照)と、試料設置部11を開放する開放位置(図1(B)参照)とに、筐体部10に対して表示部21とともに相対移動可能である。具体的には、移動部20は、筐体部10の設置面に略平行な方向に、筐体部10に対して相対的にスライド移動することにより、遮光位置および開放位置に相対移動する。これにより、筐体部10に対して上下方向(Z方向)ではなく横方向(X方向)に移動部20を相対的に移動させることができるので、重力の影響を抑制して、筐体部10に対して移動部20を遮光位置または開放位置に容易に相対移動させることができる。遮光位置および開放位置を平行な位置に配置することができるので、移動部20に設けられた表示部21を、開放位置においても遮光位置と同様の高さ位置において見ることができる。これにより、表示部21の視認性を向上させることができる。移動部20が筐体部10に対して開放位置に相対移動された状態で、試料設置部11に試料が設置される。移動部20が筐体部10に対して遮光位置に相対移動された状態で、試料設置部11の試料が撮像される。なお、遮光位置は、特許請求の範囲の「第1位置」の一例であり、開放位置は、特許請求の範囲の「第2位置」の一例である。
図1に示すように、移動部20は、筐体部10の設置面に略平行で、かつ、筐体部10の長手方向(X方向)に、筐体部10に対して相対的にスライド移動する。具体的には、筐体部10が設置面に対して移動しない状態で、移動部20が筐体部10および設置面に対して移動される。移動部20は、表示部21の表示面21aに対して略平行な方向において筐体部10に対して相対移動可能に構成されている。言い換えると、移動部20は、筐体部10の前面に交差する側面(X1方向およびX2方向の側面)に対して略垂直な方向(X方向)に筐体部10に対して相対移動可能である。これにより、移動部20を、表示部21の表示面21aに対して垂直な方向である筐体部10の前後方向(Y方向)に相対移動させる場合と異なり、移動部20を開放位置に移動させた場合の試料設置部11への前方からのアクセスを容易に行うことができる。
移動部20は、外部からの制御により駆動部10aにより筐体部10に対して相対移動される。たとえば、移動部20は、ユーザの操作またはプログラムに基づいて、駆動部10aが駆動されることにより、遮光位置および開放位置に相対移動される。これにより、移動部20を遮光位置と開放位置とに容易に相対移動させることができる。駆動部10aは、たとえば、モータおよびベルトプーリ機構などを含む。
図1に示すように、試料設置部11には、試料が設置される。試料設置部11は、筐体部10の設置面と略平行な筐体部10上面(Z1方向の面)に配置されている。これにより、移動部20を開放位置に相対移動させた場合に、試料設置部11の上方を開放することができるので、試料設置部11に容易にアクセスすることができる。
試料設置部11は、水平方向の一方向側および上側を除く部分が壁に囲まれるように筐体部10の上面に凹状に設けられている。たとえば、試料設置部11は、筐体部10の前面側および上側を除く部分が壁に囲まれるように筐体部10の上面に凹状に設けられている。具体的には、試料設置部11は、Y2方向に設けられた壁部111と、X方向に対向するように配置された壁部112とを含む。試料設置部11は、壁部111および一対の壁部112により、X1方向側、X2方向側およびY2方向側が囲まれている。これにより、移動部20が遮光位置に位置する場合に、移動部20とともに試料設置部11の前面を除く部分の壁により、側方からの光の侵入を抑制することができる。試料設置部11は、移動部20が開放位置に位置する場合に、上側および水平方向の一方向側が開放される。たとえば、試料設置部11は、移動部20が開放位置に位置する場合に、上方(Z1方向)および前方(Y1方向)が開放される。これにより、移動部20が開放位置に位置する場合に、上方および前方が開放されるので、試料設置部11へのアクセスをより容易にすることができる。
試料設置部11は、移動部20が筐体部10に対して相対移動する方向において、筐体部10の端部付近に配置されている。試料設置部11は、筐体部10のX方向における端部付近の上面に配置されている。図1に示すように、試料設置部11は、筐体部10のX1方向側の端部付近に配置されている。これにより、移動部20を筐体部10に対して試料設置部11の幅に対応する長さ分だけ相対移動させることにより、移動部20を開放位置に移動させることができるので、移動部20が開放位置に移動した際に、顕微鏡装置100が大型化するのを抑制することができる。
試料設置部11は、ステージ11aを含む。ステージ11aは、水平方向(X方向およびY方向)と、上下方向(Z方向)とに移動可能である。ステージ11aは、X方向、Y方向およびZ方向において、互いに独立して移動可能である。これにより、試料を対物レンズ12に対して相対移動させることができるので、試料の所望の位置を拡大して見ることが可能である。
図1に示すように、対物レンズ12は、試料設置部11のステージ11aに近接して配置されている。対物レンズ12は、試料設置部11のステージ11aの下方(Z2方向)に近接して配置されている。対物レンズ12は、上下方向(Z方向)において試料設置部11に対向するように設けられている。対物レンズ12は、光軸が試料設置部11の試料が設置される試料設置面に対して略垂直となるように配置されている。対物レンズ12は、上方向に向いて配置されている。対物レンズ12は、試料設置部11に対して上下方向(Z方向)に相対移動可能である。対物レンズ12は、上下方向に長手方向を有するように配置されている。つまり、対物レンズ12は、略鉛直方向に光軸を有するように配置されている。対物レンズ12は、複数のレンズを含む。対物レンズ12は、試料を所定の倍率により拡大することが可能である。対物レンズ12は、液浸レンズを含む。つまり、対物レンズ12は、シリコンオイルなどのオイルや、水などの液体が滴下されて用いられる。なお、対物レンズ12は、液浸レンズでなくてもよい。対物レンズ12に液体を滴下せずに用いてもよい。
図1に示すように、光源13は、試料に光を照射することが可能である。光源13は、対物レンズ12を介して試料に光を照射する。光源13は、試料に対して、撮像素子14と同じ側から光を照射する。光源13は、所定の波長の光を出力することが可能である。光源13は、異なる複数の波長の光を出力することが可能である。つまり、光源13は、異なる種類の光を出力することが可能である。光源13は、発光素子を含む。発光素子は、たとえば、LED素子、または、レーザ素子などを含む。
図1に示すように、撮像素子14は、光源13から照射された光に基づいて試料を撮像することが可能である。具体的には、撮像素子14は、光源13から照射された光によって試料から発せられる光に基づいて、試料の静止画または動画を撮像することが可能である。撮像素子14は、撮像素子を含む。撮像素子は、たとえば、CCD素子や、CMOS素子を含む。撮像素子14は、高感度撮像が可能である。つまり、撮像素子14は、微弱な光に基づいて撮像することが可能である。撮像素子14は、試料設置部11に対して対物レンズ12とは反対側(Z1方向側)に設けられた光源(図示せず)の光に基づいて、試料を撮像してもよい。つまり、撮像素子14は、試料の後ろ側から照射されて試料を透過する光に基づいて、試料を撮像してもよい。
図1に示すように、表示部21は、撮像素子14により撮像された画像を表示することが可能である。表示部21は、移動部20に一体的に設けられている。表示部21は、顕微鏡装置100を操作するための画面を表示することが可能である。表示部21は、試料を撮像する際のプログラムに基づく画面を表示することが可能である。表示部21は、顕微鏡装置100の状態を示す画面を表示することが可能である。表示部21は、外部の制御部からの信号に基づく画面を表示することが可能である。表示部21は、移動部20における水平方向の一方向側に配置されている。たとえば、表示部21は、移動部20における前方側(Y1方向側)に配置されている。
図1に示すように、移動部20は、水平面20aと、交差面20bと、X方向に対向するように配置された一対の側面20cとを含む。水平面20aは、筐体部10の設置面に略平行な方向(XY方向)に延びて筐体部10の試料設置部11を上方から覆うように構成されている。交差面20bは、水平面20aに連結され、水平面20aに対して交差する方向に延びて筐体部10の試料設置部11を設置面に略平行な一方側から覆うように構成されている。具体的には、交差面20bは、筐体部10の試料設置部11を前方から覆うように構成されている。これにより、移動部20を開放位置に相対移動させた場合、試料設置部11の上方および前方を開放することができるので、試料設置部11に容易にアクセスすることができる。その結果、試料設置部11への作業をより容易に行うことができる。表示部21を交差面20bに配置することにより、表示部21を前面に配置することができるので、表示部21の視認性を向上させることができる。側面20cは、水平面20aのX方向の両端の下方に連結されている。側面20cは、鉛直方向に延びるように形成されている。側面20cは、筐体部10の試料設置部11をX方向側から覆うように構成されている。移動部20は、水平面20aと交差面20bとにより、略逆L字形状に形成されている。交差面20bには、表示部21が配置されている。
図1に示すように、移動部20が遮光位置に位置する場合に、筐体部10の設置面に略平行で、かつ、筐体部10の長手方向において、移動部20の交差面20bに配置された表示部21により、筐体部10の略全体が覆われるように構成されている。表示部21は、交差面20bの略全体に配置されている。交差面20bは、移動部20が遮光位置に位置する場合に、筐体部10の前面の略全体を覆うように構成されている。表示部21は、画面の横方向(X方向)において、移動部20の交差面20bの略全体に跨って配置されている。表示部21は、画面の縦方向(Z方向に沿った方向)において、移動部20の交差面20bの略全体に跨って配置されている。これにより、表示部21を、筐体部10の前面の長手方向(X方向)の略全体を覆う範囲に配置することができるので、表示部21を大きくすることができる。その結果、表示内容を見やすくすることができる。
表示部21は、筐体部10の設置面と垂直な方向(Z方向)に対して所定の傾きを有するように配置されている。言い換えると、移動部20の交差面20bは、設置面と垂直な方向(Z方向)に対して所定の傾きを有するように配置されている。たとえば、表示部21は、設置面と垂直な方向に対して、約1度〜約30度程度傾いた状態で配置されている。表示部21は、上端(Z1方向端)に対して下端(Z2方向端)が前方(Y1方向)に出るように配置されている。これにより、表示部21が設置面と垂直な方向に沿って配置されている場合に比べて、表示部21を見やすくすることができる。表示部21が配置された移動部20の部分は、所定の傾きと略同じ傾きを有している。
筐体部10の前面(Y1方向の面)は、交差面20bの所定の傾きと略同じ傾きを有している。所定の傾きと略同じ傾きを有する移動部20の部分に対向する筐体部10の面は、所定の傾きと略同じ傾きを有している。筐体部10の前面と、表示部21とは、略平行である。これにより、筐体部10の前面の傾きと表示部21の傾きとを略同じにすることができるので、表示部21が配置される移動部20の厚みを略一定にすることができる。その結果、移動部20の表示部21が配置される部分の厚みが大きくなるのを抑制することができるので、移動部20が大型化するのを抑制することができる。これにより、移動部20を移動させるための駆動部10aが大きくなるのを抑制することができる。
このように、試料設置部11を外部光に対して遮光する遮光位置と、試料設置部11を開放する開放位置とに、筐体部10に対して相対移動可能な移動部20を設けることによって、撮像時に試料設置部11を遮光することができる。これにより、暗室内に顕微鏡装置100を設置せずに、検査室や病理教室のような明るい場所に顕微鏡装置100を設置して使用することができる。移動部20に、表示部21を一体的に設けることによって、顕微鏡装置100に加えて表示部を別個に設けて設置する必要がないので、設置面積を小さくすることができる。表示部21が一体的に設けられた移動部20を、遮光位置と、開放位置とに相対移動させることにより、移動部20を開放位置に移動させた場合に、試料設置部11へのアクセス時に邪魔にならないように、移動部20とともに表示部21も移動させることができる。これにより、試料設置部11に対して試料を配置するなどの作業を容易に行うことができる。移動部20を開放位置に移動させた場合に、表示部21が試料設置部11へのアクセス時に邪魔にならないので、表示部21を最大限に大きくすることができる。これにより、拡大されて表示された試料を詳細に確認することができる。
(顕微鏡システムの構成例)
次に、図2を参照して、顕微鏡システム300の具体的な構成例を説明する。
図2に示すように、顕微鏡システム300は、顕微鏡装置100と、制御部200とを備える。顕微鏡装置100および制御部200は、互いに信号を送受信可能に接続されている。たとえば、顕微鏡装置100および制御部200は、有線または無線により互いに通信可能に接続されている。
制御部200は、顕微鏡装置100を制御するように構成されている。制御部200は、たとえば、コンピュータにより構成されており、CPU(中央演算処理装置)、メモリなどを含む。制御部200は、顕微鏡装置100による試料の撮像処理を制御する。制御部200は、顕微鏡装置100の移動部20の遮光位置と開放位置との移動を制御する。制御部200は、プログラムに基づいて、顕微鏡装置100を制御する。制御部200は、顕微鏡装置100により撮像した試料が拡大された画像の画像処理を行うことが可能である。制御部200は、処理した画像を顕微鏡装置100に出力し、顕微鏡装置100の表示部21に表示させることが可能である。制御部200は、プログラムに基づく画像を、顕微鏡装置100の表示部21に表示させることが可能である。
(光学系の構成例)
次に、図3および図4を参照して、顕微鏡装置100の光学系の構成例を説明する。
図3に示すように、顕微鏡装置100は、光学系の構成として、対物レンズ12と、光源13と、撮像素子14と、第1光学素子15と、フィルタ16aと、第2光学素子16b、16c、16fおよび16gと、レンズ16d、16eおよび16hと、反射部17a、17bおよび17dと、レンズ17cとを備える。対物レンズ12と、光源13と、撮像素子14と、第1光学素子15と、フィルタ16aと、第2光学素子16b、16c、16fおよび16gと、レンズ16d、16eおよび16hと、反射部17a、17bおよび17dと、レンズ17cとは、筐体部10の内部に配置されている。
第1光学素子15は、光源13から照射された光を対物レンズ12の光軸方向に反射し、試料からの光を透過するように構成されている。第1光学素子15は、たとえば、ダイクロイックミラーを含む。つまり、第1光学素子1は、光源13から照射される波長の光を反射し、試料から発生される光の波長を透過させるように構成されている。
フィルタ16aは、所定の波長の光を透過させてそれ以外の波長の光を遮蔽する、または、所定の波長の光を遮蔽してそれ以外の波長の光を透過させる、ように構成されている。つまり、フィルタ16aにより、所望の波長の光が透過されて、撮像素子14に到達する。
第2光学素子16b、16c、16fおよび16gは、試料からの光を撮像素子14に向けて反射するように構成されている。第2光学素子16b、16c、16fおよび16gは、反射部を含む。第2光学素子16b、16c、16fおよび16gは、たとえば、ミラーを含む。
反射部17a、17bおよび17dは、光源13からの光を対物レンズ12に向けて反射するように構成されている。反射部17a、17bおよび17dは、たとえば、ミラーを含む。
光源13から出射された光は、反射部17aに反射されて反射部17bに入射する。反射部17bに入射した光は、反射されてレンズ17cを介して反射部17dに入射する。反射部17dに入射した光は、反射されて第1光学素子15に入射する。第1光学素子15に入射した光は、反射されて対物レンズ12を介して、試料設置部11に到達し、試料に照射される。
光源13の光に基づいて試料から発せられる光は、対物レンズ12を介して、第1光学素子15に入射される。第1光学素子15に入射した光は、透過されてフィルタ16aを介して第2光学素子16bに入射する。第2光学素子16bに入射した光は、反射されて第2光学素子16cに入射する。第2光学素子16cに入射した光は、反射されてレンズ16dおよび16eを介して第2光学素子16fに入射する。第2光学素子16fに入射した光は、反射されて第2光学素子16gに入射する。第2光学素子16gに入射した光は、反射されてレンズ16hを介して撮像素子14に到達する。撮像素子14は、到達した光に基づいて試料の拡大画像を撮像する。
光源13は、光源13からの光が略鉛直方向(Z方向)に進むように少なくとも1回方向が変更されて対物レンズ12に入射する位置に配置されている。つまり、光源13は、対物レンズ12の光軸に対してオフセットされた位置に配置されている。これにより、対物レンズ12を略鉛直方向に配置した場合に、対物レンズ12の光軸方向の延長線上に光源13を設ける必要がないので、顕微鏡装置100の上下方向の大きさが大きくなるのを抑制することができる。
撮像素子14は、試料からの光が対物レンズ12の光軸と略平行な方向から少なくとも1回方向が変更されて撮像素子14に入射する位置に配置されている。つまり、撮像素子14は、対物レンズ12の光軸に対してオフセットされた位置に配置されている。これにより、試料からの光の光軸方向の延長線上に撮像素子14を設ける必要がないので、顕微鏡装置100の上下方向の大きさが大きくなるのを抑制することができる。
図3に示すように、顕微鏡装置100は、撮像素子14の撮像する光が入射する方向の領域の外部光を遮光する撮像カバー14aを備える。撮像カバー14aは、撮像素子14の光が入射する側の光軸を取り囲むように配置されている。つまり、撮像素子14に入射する光は、試料から発せられる光が光学系を介して到達する光のみとなるように構成されている。撮像カバー14aは、遮光性の布や、シートなどにより形成されている。たとえば、撮像カバー14aは、黒い布により形成されている。これにより、撮像カバー14aおよび筐体部10とにより外部光を2重に遮光することができるので、撮像素子14による撮像をより精度よく行うことができる。
図4に示すように、顕微鏡装置100は、筐体部10の内部に配置され、光軸が試料設置部11に対して略垂直となるように配置された対物レンズ12と、光源13と、撮像素子14とが配置される基板18を備える。基板18は、筐体部10の設置面に対して略垂直となるように配置(図5参照)されている。基板18は、対物レンズ12の光軸と略平行となるように配置されている。具体的には、基板18は、XZ平面に沿って延びるように配置されている。これにより、対物レンズ12と、光源13と、撮像素子14とを共通の基板18に配置することができるので、光学系の部材の位置関係がずれるのを抑制することができる。
第1光学素子15と、第2光学素子16b、16c、16fおよび16gとは、基板18上に配置されている。これにより、光源13と、第1光学素子15と、第2光学素子16b、16c、16fおよび16gとを共通の基板18に配置することができるので、光源13と、第1光学素子15と、第2光学素子16b、16c、16fおよび16gとの相対的な位置関係がずれるのを抑制することができる。
(筐体部および移動部の接続構造の例)
次に、図6〜図9を参照して、顕微鏡装置100の筐体部10および移動部20の接続構造の例について説明する。
図6および図7に示すように、筐体部10は、上方(Z1方向)に突出する係合部10bを含む。移動部20は、筐体部10の係合部10bに係合する凹部22を含む。凹部22は、上下方向に凹むように形成されている。凹部22は、X方向に延びるように形成されている。図6に示すように、筐体部10の係合部10bに、移動部20の凹部22が係合する。これにより、移動部20が筐体部10に対してX方向に移動可能に接続される。
図8に示すように、筐体部10の内部に配置された基板18は、接続端子181と、フレックスケーブル182と、接続端子183とを含む。接続端子181は、基板18に接続可能である。フレックスケーブル182は、接続端子181および183を互いに接続している。接続端子183は、移動部20に設けられた基板に接続可能である。
図9に示すように、表示部21は、筐体部10に対して移動可能なように、筐体部10に電気的に接続されている。これにより、筐体部10に対して移動部20とともに相対移動する表示部21に対して電力を供給することができるとともに、表示部21に電気信号を送受信させることができる。
(コントローラおよびファンの構成例)
次に、図10〜図12を参照して、顕微鏡装置100のコントローラ192および193の構成例について説明する。
図10に示すように、顕微鏡装置100は、基板19を備える。基板19には、電源191と、コントローラ192と、複数のファン193が設けられている。基板19は、筐体部10の内部の下方(図5参照)に配置されている。基板19は、水平になるように配置されている。電源191は、外部から電力が供給される。電源191は、供給された電力を顕微鏡装置100の各部に供給する。たとえば、電源191は、光源13、撮像素子14、表示部21、駆動部10a、コントローラ192、ファン193などに電力を供給する。
コントローラ192は、顕微鏡装置100の各部を制御する。たとえば、コントローラ192は、光源13による光の照射を制御する。コントローラ192は、駆動部10aの駆動を制御する。コントローラ192は、制御部200による制御に基づいて、顕微鏡装置100の各部を制御する。コントローラ192は、筐体部10の内部において、対物レンズ12と、光源13と、撮像素子14とが配置された領域と仕切られた領域(図5参照)に配置されている。具体的には、仕切り部材10cにより、仕切られている。仕切り部材10cの上方には、基板18が配置されている。仕切り部材10cの下方には、基板19が配置されている。これにより、コントローラ192を、対物レンズ12、光源13および撮像素子14と隔離して配置することができるので、コントローラ192の熱が対物レンズ12、光源13および撮像素子14に伝わるのを抑制することができる。コントローラ192が配置される領域を仕切る部材により対物レンズ12、光源13および撮像素子14の遮光性を高めることができる。
図10および図11に示すように、ファン193は、筐体部10の内部を冷却するように構成されている。具体的には、ファン193は、駆動することにより、筐体部10に外部からの空気を取り込み、循環させて、排気口193aから排出させるように構成されている。ファン193は、X方向に沿って、一対設けられている。ファン193は、筐体部10の背面側(Y2方向側)の下方側(Z2方向側)に設けられている。ファン193は、撮像素子14による試料の撮像中に動作が停止される。これにより、撮像中にファン193による振動が撮像素子14や試料設置部11などに伝わるのを防止することができるので、試料を精度よく撮像することができる。
図12に示すように、コントローラ192は、制御部200に接続されている。制御部200は、処理部201と、記憶部202と、インターフェース203とを備える。制御部200は、入力部204が接続されている。コントローラ192は、インターフェース203を介して、処理部201に接続されている。処理部201は、たとえば、CPUを含み、顕微鏡装置100の動作を制御する。記憶部202は、たとえば、HDD(ハードディスクドライブ)や、SSD(ソリッドステートドライブ)などを含み、制御部200により実行するプログラムや、情報が格納される。入力部204は、ユーザの操作を受けつける。入力部204は、たとえば、マウスやキーボードなどを含む。入力部204は、インターフェース203を介して処理部201に接続されている。
(第1変形例による顕微鏡装置の構成)
次に、図13を参照して、第1変形例による顕微鏡装置400の構成について説明する。
図13に示すように、顕微鏡装置400は、筐体部410と、移動部420とを備える。筐体部410には、試料設置部411が設けられている。移動部420には、表示部421が一体的に設けられている。図13に示すように、移動部420は、筐体部410の前面側(Y1方向側)に配置されている。移動部420は、筐体部410の設置面に対して垂直な平面(XZ平面)に沿って延びる平板形状を有している。
移動部420は、上下方向(Z方向)に沿ってスライド移動することにより、遮光位置と、開放位置とに移動可能に構成されている。なお、移動部420の移動方向は、表示部421の延びる面方向に略平行である。つまり、表示部421が、上下方向(Z方向)に対して所定の角度を有して傾斜して配置されている場合、移動部420の移動方向も、上下方向(Z方向)に対して所定の角度を有して傾斜する方向となる。図13に示すように、移動部420が開放位置に位置する場合、試料設置部411の前方側(Y1方向側)が開放される。試料設置部411は、筐体部410のX1方向側に配置されている。試料設置部411は、上下方向(Z方向)において、筐体部410の上側(Z1方向側)に配置されている。
(第2変形例による顕微鏡装置の構成)
次に、図14を参照して、第2変形例による顕微鏡装置500の構成について説明する。
図14に示すように、顕微鏡装置500は、筐体部510と、移動部520とを備える。筐体部510には、試料設置部511が設けられている。移動部520には、表示部521が一体的に設けられている。図14に示すように、移動部520は、筐体部510の前面側(Y1方向側)に配置されている。移動部520は、筐体部510の設置面に対して垂直な平面(XZ平面)に沿って延びる平板形状を有している。
移動部520は、水平方向(X方向)に沿ってスライド移動することにより、遮光位置と、開放位置とに移動可能に構成されている。図14に示すように、移動部520が開放位置に位置する場合、試料設置部511の前方側(Y1方向側)が開放される。試料設置部511は、前方方向(Y1方向)に移動可能である。これにより、試料設置部511を前方に移動させると、試料設置部511の上方(Z1方向)も開放される。試料設置部511は、筐体部510のX1方向側に配置されている。試料設置部511は、上下方向(Z方向)において、筐体部510の上側(Z1方向側)に配置されている。
(第3変形例による顕微鏡装置の構成)
次に、図15および図16を参照して、第3変形例による顕微鏡装置600の構成について説明する。
図15に示すように、顕微鏡装置600は、筐体部610と、移動部620とを備える。筐体部610には、試料設置部611が設けられている。移動部620には、表示部621が一体的に設けられている。図15に示すように、移動部620は、筐体部610の前面側(Y1方向側)に配置されている。移動部620は、筐体部610の設置面に対して垂直な平面(XZ平面)に沿って延びる平板形状を有している。
移動部620は、水平方向(X方向)に沿ってスライド移動することにより、遮光位置と、開放位置とに移動可能に構成されている。図15に示すように、移動部620が開放位置に位置する場合、試料設置部611の前方側(Y1方向側)が開放される。試料設置部611は、筐体部610のX1方向側に配置されている。試料設置部611は、上下方向(Z方向)において、筐体部610の中央付近に配置されている。
図16に示すように、顕微鏡装置600の基板18には、対物レンズ12と、光源13と、撮像素子14と、アクチュエータ611aと、第1光学素子15と、フィルタ16aと、第2光学素子16bと、レンズ16hとが配置されている。対物レンズ12は、試料設置部611の下方(Z2方向)に配置されている。試料設置部611は、筐体部10の設置面と、試料設置部611との間の距離D1が、対物レンズ12の光軸方向の長さD2よりも長くなるように配置されている。これにより、対物レンズ12の光軸が上下方向(Z方向)になるように配置することができるので、試料設置部611を水平方向とした場合に、対物レンズ12を光軸方向において試料に容易に近づけることができる。
(第4変形例による顕微鏡装置の構成)
次に、図17および図18を参照して、第4変形例による顕微鏡装置700の構成について説明する。
図17に示すように、顕微鏡装置700は、筐体部710と、移動部720とを備える。筐体部710には、試料設置部711が設けられている。移動部720には、表示部721が一体的に設けられている。図17に示すように、移動部720は、筐体部710の前面側(Y1方向側)に配置されている。移動部720は、筐体部710の設置面に対して垂直な平面(XZ平面)に沿って延びる平板形状を有している。
移動部720は、水平方向(X方向)に沿ってスライド移動することにより、遮光位置と、開放位置とに移動可能に構成されている。図17に示すように、移動部720が開放位置に位置する場合、試料設置部711の前方側(Y1方向側)が開放される。試料設置部711は、筐体部710のX1方向側に配置されている。試料設置部711は、上下方向(Z方向)において、筐体部710の下側(Z2方向側)に配置されている。
図18に示すように、顕微鏡装置700の基板18には、対物レンズ12と、光源13と、撮像素子14と、アクチュエータ711aと、第1光学素子15と、フィルタ16aと、第2光学素子16bと、レンズ16hとが配置されている。対物レンズ12は、試料設置部711の上方(Z1方向)に配置されている。試料設置部711は、筐体部10の上面と、試料設置部711との間の距離D3が、対物レンズ12の光軸方向の長さD2よりも長くなるように配置されている。
なお、筐体部に対して移動部が回動することにより遮光位置と開放位置とに移動可能に構成されていてもよいし、筐体部に対して移動部が回動するとともに並進移動することにより遮光位置と開放位置とに移動可能に構成されていてもよい。
(光源の構成例)
次に、図19を参照して、光源13の構成例を説明する。
図19に示すように、光源13は、第1光源131aと、第2光源131bと、ミラー132aと、ダイクロイックミラー132bと、ファン133とを含む。第1光源131aおよび第2光源131bは、互いに異なる波長の光を出力する。第1光源131aは、特定の波長領域の光を出力する。第2光源131bは、第1光源131aとは異なる特定の波長領域の光を出力する。第1光源131aおよび第2光源131bは、それぞれ、レーザ光を出力することが可能である。なお、第1光源131aおよび第2光源131bの出力する光は、可視光領域の光であってもよいし、赤外領域または紫外領域の非可視光領域の光であってもよい。
第1光源131aにより出力された光は、ミラー132aにより反射されるとともに、ダイクロイックミラー132bを透過して、光源13から出力される。第2光源131bにより出力された光は、ダイクロイックミラー132bにより反射されて、光源13から出力される。これらにより、第1光源131aから出力される光と、第2光源131bから出力される光とが、互いに光軸が一致された状態で、光源13から出力される。
第1光源131aは、試料に結合された複数の色素の一部を活性状態にするための波長の光を試料に照射する。第2光源131bは、活性状態となった複数の色素を非活性状態にするための波長の光を試料に照射する。そして、撮像素子14は、複数の色素のうち、活性状態となった一部の色素から発せられた光を撮影するように構成されている。これにより、活性状態となった一部の色素の発光に基づいて、画像を撮像することができる。撮像素子14は、試料を複数回撮像するように構成されている。そして、表示部21は、撮像素子14により撮像された複数枚の画像が合成された画像を表示するように構成されている。
試料に結合された複数の色素のうち一部が発光される。色素は細胞の分子ごとに結合されている。そして、複数回色素を順次励起させて撮像した蛍光画像を、色素の蛍光位置を精度よく取得して、画像が重ね合わされる。この場合、色素の蛍光位置は、1分子単位で精度よく取得される。この1分子ごとの位置精度で取得された蛍光画像が重ね合わされることにより、解像度の限界を超える超解像画像を取得することが可能である。
ファン133は、筐体部10の内部に配置され、光源13を冷却するために設けられている。具体的には、ファン133は、駆動することにより、光源13の周辺に空気の流れを発生させて、光源13から発生する熱を取り除くように構成されている。ファン133は、撮像素子14による試料の撮像中に動作が停止される。これにより、撮像中にファン133による振動が撮像素子14や試料設置部11などに伝わるのを防止することができるので、試料を精度よく撮像することができる。
(表示部の表示画面例)
次に、図20を参照して、表示部21に表示される表示画面の一例について説明する。
図20に示す表示画面例では、表示部21に、顕微鏡装置100において、試料を撮像している場合に、制御用表示と、解析用表示とが表示される。制御用表示は、カメラ画面表示と、撮像パラメータ設定表示と、試料設置部移動操作表示と、撮像パラメータモニター表示と、移動部開閉操作表示とを含む。解析用表示は、超解像画像表示と、超解像画像解析パラメータ設定表示とを含む。
カメラ画面表示には、撮像素子14により撮像されるリアルタイムのカメラ画面が表示される。撮像パラメータ設定表示には、顕微鏡装置100における撮像処理の撮像パラメータが表示される。撮像パラメータ設定表示には、たとえば、光源13から出力されるレーザ光のパワー調整のための表示などが表示される。試料設置部移動操作表示には、たとえば、試料設置部11の位置を移動させるための操作画面が表示される。撮像パラメータモニター表示には、モニター情報が表示される。撮像パラメータモニター表示には、たとえば、試料設置部11の位置や、光源13のレーザ光のパワーや、撮像素子14の温度や、撮像時間や、撮像終了までの時間などが表示される。移動部開閉操作表示には、たとえば、移動部20を遮光位置および開放位置に移動させるための操作画面が表示される。
超解像画像表示には、超解像画像が表示される。なお、超解像画像のデータは、数千ピクセル四方〜数万ピクセル四方程度の大きさを有する。ここで、表示部21の大きさが大きいほど、超解像画像表示の表示面積を大きくすることができるので、表示部21の面積が大きいことが好ましい。超解像画像解析パラメータ設定表示には、超解像撮像の解析パラメータが表示される。超解像画像解析パラメータ設定表示には、たとえば、光源13から出力されるレーザ光の照射順や、撮像枚数などが表示される。
(画像撮像処理動作)
図21を参照して、顕微鏡システム300の画像撮像処理動作について説明する。
まず、図21のステップS1において、ユーザの操作により撮像ボタンがONにされると、ステップS2において、制御部200は、コントローラ192を介して、ファン193およびファン133の駆動を停止させる制御を行う。ステップS3において、制御部200は、撮像素子14による試料の撮像の制御を行う。試料の撮像は、複数枚行われる。たとえば、ステップS3において、試料は、数千枚〜数万枚程度撮像される。
ステップS4において、撮像終了後、制御部200は、コントローラ192を介して、ファン193およびファン133を駆動させる制御を行う。その後、画像撮像処理動作が終了される。
(超解像画像撮像処理動作)
図22を参照して、顕微鏡システム300の超解像画像撮像処理動作について説明する。
まず、図22のステップS11において、制御部200は、コントローラ192を介して、試料に第1の波長の光を照射する制御を行う。具体的には、第2光源131bから出力される光が試料に照射される。これにより、試料に結合した蛍光色素が不活性化する。つまり、試料に結合した蛍光色素が消光される。ステップS12において、制御部200は、コントローラ192を介して、試料に第2の波長の光を照射する制御を行う。具体的には、第1光源131aから出力される光が試料に照射される。これにより、試料に結合した一部の蛍光色素を活性化する。
ステップS13において、制御部200は、活性化した一部の蛍光色素から励起された光を撮像素子14により撮像する制御を行う。ステップS14において、制御部200は、撮像素子14により撮像して取得した画像が所定条件に合致しているか否かを判断する。合致していれば、超解像画像撮像処理が終了され、合致していなければ、ステップS11に戻り、ステップS11〜S14の処理が繰り返される。
(超解像画像作成処理動作)
図23を参照して、顕微鏡システム300の超解像画像作成処理動作について説明する。
まず、図23のステップS21において、制御部200は、撮像された各々の画像の蛍光の輝点を抽出する。具体的には、撮像された画像について、ガウスフィッティングにより蛍光の輝点が抽出される。ステップS22において、制御部200は、抽出された輝点の座標を取得する。つまり、画像上の輝点の画素の位置が求められる。具体的には、2次元平面において、各輝点の座標が取得される。そして、画像上の輝点の領域が取得される。具体的には、撮像された画像上の各蛍光領域について、ガウスフィッティングにより、所定範囲で基準波形とのマッチングが得られた場合は、この範囲に応じた広さの輝点領域が各輝点に割り当てられる。基準波形と1点でマッチングする蛍光領域の輝点については、最低レベルの広さの輝点領域が割り当てられる。
ステップS23において、制御部200は、各画像の輝点領域を重ねる。そして、制御部200は、取得した各輝点の輝点領域を全ての画像について重ね合わせることにより、超解像画像を作成する。その後、超解像画像作成処理が終了される。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、試料設置部11を覆うための蓋部、たとえばシャッターを移動部20と別途設けてもよい。この場合、移動部20の移動に連動して蓋部(シャッター)が閉じられて試料設置部11を覆ってもよい。この場合、移動部20と蓋部(シャッター)とにより二重に遮光してもよいし、移動部20の側方が開放されている場合には、蓋部(シャッター)のみで試料設置部11を遮光してもよい。
また、筐体部10の内部に光源が設けられていなくてもよく、筐体部10の外に光源を設置してもよい。
また、上方を向いた対物レンズ12でなく下方を向いた対物レンズを用いるような構成にしてもよい。
10、410、510、610、710:筐体部、10a:駆動部、10d:撮像部、11、411、511、611、711:試料設置部、12:対物レンズ、13:光源、14:撮像素子、15:第1光学素子、16b、16c、16f、16g:第2光学素子、18:基板、20、420、520、620、720:移動部、20a:水平面、20b:交差面、21、421、521、621、721:表示部、21a:表示面、100、400、500、600、700:顕微鏡装置、131a:第1光源、131b:第2光源、192:コントローラ、193:ファン、200:制御部、300:顕微鏡システム

Claims (24)

  1. 試料を設置するための試料設置部と、
    前記試料設置部に設置された前記試料を拡大して顕微鏡画像を撮像する撮像部と、
    前記試料設置部が設けられるとともに、前記撮像部が内部に配置された筐体部と、
    前記撮像部により撮像された前記顕微鏡画像を表示する表示部と、
    前記表示部が一体的に設けられ、前記試料設置部に対して相対移動可能な移動部とを備える、顕微鏡装置。
  2. 前記移動部は、前記筐体部に対して相対的にスライド移動することにより、前記試料設置部に対して相対移動するように構成されている、請求項1に記載の顕微鏡装置。
  3. 前記移動部は、前記試料設置部を覆う第1位置、および、前記試料設置部を開放する第2位置に移動可能に構成されている、請求項1または2に記載の顕微鏡装置。
  4. 前記移動部による前記試料設置部への移動に連動して前記試料設置部を覆う蓋部をさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  5. 前記移動部は、水平方向に延びて前記試料設置部を上方から覆う水平面と、前記水平面に連結され、前記水平面に対して交差する方向に延びて前記試料設置部を水平方向の一方側から覆う交差面とを含み、
    前記表示部は、前記交差面に配置されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  6. 前記試料設置部は、前記移動部の前記水平面よりも低い位置で前記筐体部に設けられている、請求項5に記載の顕微鏡装置。
  7. 前記交差面は、前記筐体部の水平方向の一方側の面全体を覆うように構成され、
    前記表示部は、前記交差面の略全体に配置されている、請求項5または6に記載の顕微鏡装置。
  8. 前記筐体部の内部に配置され、前記撮像部が配置される基板をさらに備え、
    前記撮像部は、光軸が前記試料設置部の前記試料が設置される試料設置面に対して略垂直となるように配置された対物レンズを含み、
    前記基板は、前記対物レンズの光軸と略平行となるように配置されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  9. 前記表示部は、鉛直方向に対して所定の傾きを有するように前記移動部に配置され、
    前記移動部は、前記表示部が前記所定の傾きを有した状態で、前記試料設置部に対して相対移動するように構成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  10. 前記試料設置部は、略水平な前記筐体部の上面に配置されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  11. 前記試料設置部は、前記移動部が前記試料設置部に対して相対移動する方向において、前記筐体部の端部付近に配置されている、請求項1〜10のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  12. 前記移動部は、前記試料設置部に対して水平方向に相対移動可能に構成されている、請求項1〜11のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  13. 前記筐体部の内部に配置され、前記筐体部の内部を冷却するためのファンを備え、
    前記ファンは、前記筐体部の内部において前記撮像部が配置された領域と仕切られた領域に配置され、前記撮像部による前記試料の撮像中に動作が停止される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  14. 前記撮像部は、光源と、対物レンズと、撮像素子と、前記光源から照射された光を前記対物レンズの光軸方向に反射し、前記試料からの光を透過する第1光学素子と、前記試料からの光を前記撮像素子に向けて反射する第2光学素子とを含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  15. 前記撮像部は、前記試料に結合された複数の色素の一部を活性状態にするための波長の光を前記試料に照射するための第1光源と、活性状態となった前記複数の色素を非活性状態にするための波長の光を前記試料に照射するための第2光源とを含む、請求項1〜14のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  16. 前記撮像部は、前記複数の色素のうち、活性状態となった一部の色素から発せられた光を撮影するように構成されている、請求項15に記載の顕微鏡装置。
  17. 前記撮像部は、前記試料を複数回撮像するように構成されており、
    前記表示部は、前記撮像部により撮像された複数枚の画像が合成された画像を表示するように構成されている、請求項15または16に記載の顕微鏡装置。
  18. 前記筐体部は、一方向に長い内部空間を有し、
    前記撮像部は、対物レンズ、光源および撮像素子を含み、
    前記対物レンズは、光軸が前記筐体部の長手方向に対して略垂直となるように配置され、
    前記光源および前記撮像素子は、前記筐体部の長手方向において、前記対物レンズに対して同一側に配置されている、請求項1〜17のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  19. 前記移動部を前記試料設置部に対して相対移動させる駆動部と、
    前記駆動部を制御するコントローラとをさらに備え、
    前記コントローラは、前記筐体部の内部において、前記撮像部が配置された領域と仕切られた領域に配置されており、ユーザの操作に基づいて、前記駆動部により、前記移動部を相対移動させるように構成されている、請求項1〜18のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  20. 前記撮像部による光の照射を制御するコントローラをさらに備え、
    前記コントローラは、前記筐体部の内部において、前記撮像部が配置された領域と仕切られた領域に配置されている、請求項1〜19のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  21. 前記試料設置部は、水平方向の一方向側および上側を除く部分が壁に囲まれるように前記筐体部の上面に凹状に設けられており、前記移動部が前記第2位置に位置する場合に、上側および水平方向の前記一方向側が開放されるように構成され、
    前記表示部は、前記移動部における水平方向の前記一方向側に配置されている、請求項3に記載の顕微鏡装置。
  22. 前記撮像部は、上方向に向いて配置された液浸対物レンズを含む、請求項1〜20のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  23. 顕微鏡装置および前記顕微鏡装置を制御する制御部を備えた顕微鏡システムであって、
    前記顕微鏡装置は、
    試料を設置するための試料設置部と、
    前記試料設置部に設置された前記試料を拡大して顕微鏡画像を撮像する撮像部と、
    前記試料設置部が設けられるとともに、前記撮像部が内部に配置された筐体部と、
    前記撮像部により撮像された前記顕微鏡画像を表示する表示部と、
    前記表示部が一体的に設けられ、前記試料設置部に対して相対移動可能な移動部とを備える、顕微鏡システム。
  24. 顕微鏡画像を表示する表示部が一体的に設けられた顕微鏡装置による撮像方法であって、
    前記表示部を前記顕微鏡装置の試料設置部に対して相対移動させて、前記試料設置部を開放する工程と、
    前記表示部を前記試料設置部に対して相対移動させて、試料が設置された前記試料設置部を覆う工程と、
    前記試料設置部が覆われた状態で、前記試料設置部に設置された試料を前記顕微鏡装置により拡大して前記顕微鏡画像を撮像する工程と、を含む撮像方法。
JP2016177891A 2016-09-12 2016-09-12 顕微鏡装置、顕微鏡システムおよび撮像方法 Active JP6680653B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016177891A JP6680653B2 (ja) 2016-09-12 2016-09-12 顕微鏡装置、顕微鏡システムおよび撮像方法
AU2017221890A AU2017221890B2 (en) 2016-09-12 2017-09-04 Microscope device, microscope system, and imaging method
EP17190105.1A EP3293560B1 (en) 2016-09-12 2017-09-08 Microscope device, microscope system, and imaging method
CN201710816053.4A CN107817599A (zh) 2016-09-12 2017-09-11 显微镜装置、显微镜***以及摄像方法
US15/701,781 US10585275B2 (en) 2016-09-12 2017-09-12 Microscope device, microscope system, and imaging method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016177891A JP6680653B2 (ja) 2016-09-12 2016-09-12 顕微鏡装置、顕微鏡システムおよび撮像方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018044997A JP2018044997A (ja) 2018-03-22
JP6680653B2 true JP6680653B2 (ja) 2020-04-15

Family

ID=59829281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016177891A Active JP6680653B2 (ja) 2016-09-12 2016-09-12 顕微鏡装置、顕微鏡システムおよび撮像方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10585275B2 (ja)
EP (1) EP3293560B1 (ja)
JP (1) JP6680653B2 (ja)
CN (1) CN107817599A (ja)
AU (1) AU2017221890B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6680653B2 (ja) * 2016-09-12 2020-04-15 シスメックス株式会社 顕微鏡装置、顕微鏡システムおよび撮像方法
JP7137422B2 (ja) 2018-09-28 2022-09-14 シスメックス株式会社 顕微鏡装置
JP7306810B2 (ja) 2018-09-28 2023-07-11 シスメックス株式会社 顕微鏡システムの制御方法、顕微鏡システム、プログラム、記録媒体
JP2021083431A (ja) 2019-11-29 2021-06-03 シスメックス株式会社 細胞解析方法、細胞解析装置、細胞解析システム、及び細胞解析プログラム
EP3872555A1 (en) * 2020-02-25 2021-09-01 Leica Instruments (Singapore) Pte. Ltd. Microscope stand and module and housing therefor

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3900252A (en) * 1973-10-31 1975-08-19 Redken Laboratories Inc Method and apparatus for analyzing hair structure
US4206966A (en) * 1978-10-23 1980-06-10 Redken Laboratories, Inc. Projection microscope with film holder
JP2603486Y2 (ja) * 1993-12-20 2000-03-13 オリンパス光学工業株式会社 顕微鏡
CA2164369C (en) * 1995-12-04 2006-01-24 Roman Baldur Portable fired cartridge imaging apparatus
JP2005331888A (ja) * 2004-05-21 2005-12-02 Keyence Corp 蛍光顕微鏡
JP4343801B2 (ja) * 2004-09-03 2009-10-14 オリンパス株式会社 蛍光観察用暗箱装置、蛍光観察システムおよび蛍光観察方法
JP4789454B2 (ja) * 2004-12-03 2011-10-12 株式会社キーエンス 蛍光顕微鏡
JP2007071803A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Hitachi High-Technologies Corp 欠陥観察方法及びその装置
WO2007058223A1 (ja) * 2005-11-16 2007-05-24 Olympus Corporation 光学顕微鏡装置
WO2008048612A2 (en) * 2006-10-17 2008-04-24 Hnuphotonics Miniature microscope camera
JP5621259B2 (ja) * 2007-09-03 2014-11-12 株式会社ニコン 顕微鏡装置
JP2010102332A (ja) * 2008-09-29 2010-05-06 Nikon Corp 光活性化限局顕微鏡及び光活性化限局観察方法
JP2010169736A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Olympus Corp 顕微鏡システム
KR100942195B1 (ko) 2009-10-14 2010-02-11 주식회사 나노엔텍 형광현미경 및 그 원격제어시스템
JP5747690B2 (ja) * 2011-07-04 2015-07-15 株式会社ニコン 顕微鏡装置及び画像形成方法
US9531992B2 (en) * 2013-03-26 2016-12-27 Sharp Kabushiki Kaisha Display apparatus, portable terminal, television receiver, display method, program, and recording medium
TWI494596B (zh) * 2013-08-21 2015-08-01 Miruc Optical Co Ltd 顯微鏡用可攜式終端轉接器和使用可攜式終端轉接器的顯微鏡拍攝方法
JP2015084060A (ja) 2013-10-25 2015-04-30 株式会社キーエンス 顕微鏡装置
JP6325816B2 (ja) * 2013-12-27 2018-05-16 株式会社キーエンス 拡大観察装置、拡大画像観察方法、拡大画像観察プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体
GB2524488B (en) * 2014-03-24 2018-05-02 Iolight Ltd Digital Microscope
CN104375265A (zh) * 2014-10-09 2015-02-25 苏州怡信光电科技有限公司 高清晰度影像式测量仪器
JP6680653B2 (ja) * 2016-09-12 2020-04-15 シスメックス株式会社 顕微鏡装置、顕微鏡システムおよび撮像方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP3293560A1 (en) 2018-03-14
CN107817599A (zh) 2018-03-20
US10585275B2 (en) 2020-03-10
US20180074308A1 (en) 2018-03-15
AU2017221890A1 (en) 2018-03-29
AU2017221890B2 (en) 2021-03-18
EP3293560B1 (en) 2021-04-07
JP2018044997A (ja) 2018-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6680653B2 (ja) 顕微鏡装置、顕微鏡システムおよび撮像方法
US20210026000A1 (en) Methods and Systems for LIDAR Optics Alignment
US20050270640A1 (en) Fluorescence microscope
JP6211389B2 (ja) 顕微鏡装置
CN102313982A (zh) 显微镜及区域确定方法
JP2002148526A (ja) 顕微鏡装置
US20070064101A1 (en) Observation apparatus
EP1882967B1 (en) Scanning examination apparatus
CN110967821B (zh) 显微镜装置
US9772483B2 (en) Microscopic imaging device, microscopic imaging method, and microscopic imaging program
JP2017090842A (ja) 遮光装置、顕微鏡、観察方法、制御方法、及びプログラム
JP2020129149A (ja) 遮光装置、顕微鏡、及び観察方法
US20070247523A1 (en) Examination apparatus
JP2015072303A (ja) 顕微鏡
JP6029395B2 (ja) 顕微鏡
EP4010746B1 (en) Digital pathology apparatus housing with rail system, speakerless audio system, and electromagnetic radiation shielding
JP7480446B2 (ja) 顕微鏡システム及び光学モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200204

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200319

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6680653

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250