JP6662517B1 - 知的財産情報管理サーバ、知的財産情報管理システム、知的財産情報管理方法および知的財産情報管理プログラム - Google Patents

知的財産情報管理サーバ、知的財産情報管理システム、知的財産情報管理方法および知的財産情報管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】特許事務所およびクライアント間でクライアント情報を共有させることができる知的財産情報管理サーバ、知的財産情報管理システム、知的財産情報管理方法および知的財産情報管理プログラムを提供すること。【解決手段】 1または複数のクライアントを有する代理人および前記クライアントに対し、ネットワークを介して知的財産情報管理サービスを提供する事業者が管理する知的財産情報管理サーバ。【選択図】図3

Description

本開示は、複数のクライアントを有する代理人事務所およびクライアントに対し、ネットワークを介して知的財産情報管理サービスを提供する知的財産情報管理サーバ、知的財産情報管理システム、知的財産情報管理方法および知的財産情報管理プログラムに関する。
多くの代理人事務所(例えば、特許事務所)では、各クライアントの知的財産権の出願経過等の知的財産情報を管理するシステムが利用されている。クライアントの知的財産情報を事務所とクライアントが管理する技術として、例えば、特許文献1には、クライアントの知的財産権データを、特許事務所とクライアントで共有するシステムが開示されている。
特開2018−37068号公報
近年、クラウドサービスという形態での業務システムのアウトソーシングが進んでいる。特許事務所において、知的財産権に関連する手続きを行う事務員を確保することは円滑な業務遂行のために大変重要な課題であるが、少人数の代理人で構成される多くの特許事務所では、広範囲に及ぶ専門知識を必要とする事務員の確保は困難を極める。そこで、特許事務を外部の経験豊富な人材にアウトソーシングし、クラウドサービスとして提供されることが望まれている。
本開示は、このような事情に鑑み、効率的な知的財産情報管理サービスを提供する知的財産情報管理サーバ、知的財産情報管理システム、知的財産情報管理方法および知的財産情報管理プログラムを提供することを目的とする。
本開示によれば、効率的な知的財産情報管理サービスを提供することができる。
上記の課題を解決するために、本開示の知的財産情報管理サーバは、1または複数のクライアントを有する代理人および前記クライアントに対し、ネットワークを介して知的財産情報管理サービスを提供する事業者が管理する知的財産情報管理サーバであって、クライアントの知的財産に関する情報を取得する取得部と、事業者が使用する事業者端末を介した操作により、取得したクライアントの知的財産に関する情報のマスタ情報を管理する管理部と、マスタ情報を記憶する記憶部と、ネットワークを介したクライアントが使用するクライアント端末および/または代理人が使用する代理人端末からの要求に応じて、記憶部に記憶されたマスタ情報を提示する提示部と、を備え、管理部は、クライアント、代理人、および事業者の三者それぞれに対し、管理に関する権限として、マスタ情報に対する入力を確認する権限を設定する権限設定部と、クライアント端末、代理人端末、または事業者端末からマスタ情報に対する入力を受け付ける入力受付部と、入力を行った者以外の他の二者によるマスタ情報に対する入力の確認に応じて、受け付けた入力に関する処理を実行して、マスタ情報を更新する更新部を含み、提示部は、クライアント、代理人、および事業者の三者のうちの入力を行った者以外の少なくとも一者が入力をまだ承認していない場合、入力受付部が受け付けた入力が入力を行った者以外の他の二者のうちいずれか一者または二者によってまだ承認されていないこと、並びに、承認していない者と承認した者がいずれの者であるかを識別可能な態様でマスタ情報を提示する提示部と、を備える。
また、本開示の知的財産情報管理システムは、1または複数のクライアントを有する代理人およびクライアントに対し、ネットワークを介して知的財産情報管理サービスを提供する事業者が管理する知的財産情報管理システムであって、クライアントの知的財産に関する情報を取得する取得部と、事業者が使用する事業者端末を介した操作により、取得したクライアントの知的財産に関する情報のマスタ情報を管理する管理部と、マスタ情報を記憶する記憶部と、ネットワークを介したクライアントが使用するクライアント端末および/または代理人が使用する代理人端末からの要求に応じて、記憶部に記憶されたマスタ情報を提示する提示部と、を備える。
また、本開示の知的財産情報管理方法は、1または複数のクライアントを有する代理人およびクライアントに対し、ネットワークを介して知的財産情報管理サービスを提供する事業者が管理する知的財産情報管理方法であって、クライアントの知的財産に関する情報を取得するステップと、事業者が使用する事業者端末を介した操作により、取得したクライアントの知的財産に関する情報のマスタ情報を管理するステップと、マスタ情報を記憶するステップと、ネットワークを介したクライアントが使用するクライアント端末および/または代理人が使用する代理人端末からの要求に応じて、記憶されたマスタ情報を提示するステップと、を備える。
また、本開示の知的財産情報管理プログラムは、上述の知的財産情報管理方法をコンピュータによって実現させる。
本開示によれば、効率的な知的財産情報管理サービスを提供することができる。すなわち、クライアント、特許事務所および事業者(特許事務のアウトソーシングを依頼された事業者)でクライアントの知的財産権情報を共有し、特許庁からの指令をはじめ知的財産情報等の入力を特許事務所から事業者が請け負うことにより、特許事務所は事務の効率化を図ることができ、事務スタッフの必要人員も抑えられる。
また、本開示によれば、クライアント、特許事務所および事業者が入力した情報を、入力者以外の少なくとも1の他者が確認するまでは承認情報として更新されないので、誤った情報が誰のチェックも受けずにそのまま更新されることを防ぎ、更新される情報の精度を格段に向上させることができる。最も重要な特許庁応答期限についてもこれまで特許事務所だけで管理していたものを、クライアント、特許事務所、事業者の三者で管理することが可能となり、期限徒過の危険性を減らすことができる。
知的財産情報管理システムの概念を示す図である。 知的財産情報管理サーバの機能構成を示すブロック図である。 実施形態に係る知的財産情報管理システム100の構成図である。 特許事務所30の機能構成を示すブロック図である。 実施形態(3者確認の場合)に係る知的財産情報管理システム100における処理の流れを示すシーケンス図である。 実施形態(事業者確認の場合)に係る知的財産情報管理システム100における処理の流れを示すシーケンス図である。 知的財産情報管理サーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。
以下、本開示に係る実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態で説明される構成の全てが、本開示の必須構成要件であるとは限らない。また、実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
<本発明の概要>
図1は、本開示の知的財産情報管理システムの概念を示す図である。複数のクライアントの知的財産情報を管理している複数の特許事務所のデータを、ひとつの事業者(事務アウトソーシング事業者)が管理している構成である。なお、代理人事務所は、弁理士または弁護士等の事務所であるが、本明細書では、特許事務所の例を記載する。
図1において、図中破線は契約関係を表し、具体的には、事業者2aは特許事務所3a,3b,3c…3nと事務アウトソーシング契約を結んでおり、特許事務所3aはクライアント4a,4b,4c,4nより知的財産の代理を依頼されている。また特許事務所3bはクライアント4d,4eより知的財産の代理を依頼され、特許事務所3cはクライアント4fより知的財産の代理を依頼されている。なお、特許事務所3およびクライアント4の数は、図1に示す数に限られない。
本開示は代理人及び特許事務所における事務負担を軽減するために、クライアントと特許事務所と事業者が情報を共有し、クライアントと特許事務所の連絡は案件ごとの画面で確認でき、指示や手続報告、請求書等の各種書類データの送信作業をメールや郵便等で行う必要をなくすことができるシステムである。(本明細書では「知的財産等に関する情報」を単に「情報」とし、書類データを表す場合は「データ」と表記する。)
本開示が解決しようとする課題について具体的に説明する。特許事務所にはクライアントからの「弊社の知的財産全案件のステータスを知りたい」「弊社の特許全案件の審査請求期限を知りたい」といった問い合わせや、「弊社の権利化済み全案件の次回更新日に関するまとめの表を作成してほしい」といった依頼が多い。これらは、クライアントが特許事務所と同一のデータを閲覧できないために寄せられる問い合わせである。現状クライアントは特許事務所から受け取った情報や一覧表を自社の管理するパソコンに移し替えるなどして管理している場合が多い。クライアントサイドに必要が生じる度に同じ問い合わせが特許事務所に寄せられ、新たに最新の情報や一覧表を作成、送信するということが繰り返され、同じ知的財産情報をクライアントと特許事務所が別々に管理していることになり効率が悪い。本開示によりクライアントと特許事務所が同一の情報を共有し、常に最新の情報を双方の端末上で閲覧することができれば、こうした問い合わせ自体が不要となり、クライアントも特許事務所も事務作業の負担が軽減される。
また、近年、同一データを複数の端末から同時に修正できるスプレッドシートが普及しているため、これらを使うことで情報の共有化は図れるようにはなった。しかし、同時に作業できる利点の裏に、削除されたくない情報がいつの間にか削除されているなど、入力者以外の者の確認を受けることなく情報が変更されてしまうという不便さもある。特許事務所では書類や入力情報はダブルチェック、トリプルチェックが必要とされるが、本システムにより、情報の入力や変更に関してクライアントと特許事務所、事業者で相互チェックが可能となる。すべての入力に関し、誰がどの情報を入力したのか履歴の一覧が表示され、入力者以外の目で複数回確認された情報は、確認の過程で表示状態が変わるので閲覧者は誰が確認したかを知ることができる。最終的にデフォルトの表示方法で提示されることで、関係者全員の確認が完了していることを閲覧許可者全員が確認することもできる。
確認者を入力者以外の2者にするか、事業者の最終確認だけでマスタ情報が更新されるようにするかの選択は設定により変更可能だが、入力した情報は履歴として閲覧を許可された全ての者が確認でき、入力した情報は必ず事業者が承認することにより更新される。これにより、保存される情報の精度は向上し、さらに、クライアントと特許事務所が情報を共有しているので、別途メール等での報告や書類データ送信の必要もなくなる。クライアントと特許事務所双方が、本開示により事務の効率化を図ることができる。
また、本開示は権限設定によりマスタ情報の項目別に閲覧制限が可能である。特許事務所で最も重要である特許庁への応答期限については、クライアント端末並びに特許事務所端末にもアラートの形で確実に表示されるように設定し、クライアントまたは特許事務所が連絡不要と指定した項目については非表示にするなど、設定できる。
クライアント端末並びに特許事務所端末は、社内のコンピュータのほか、たとえば担当者のスマートフォン、携帯電話、PHS、タブレット端末、コンピュータなどの情報処理装置でもよく、インターネット(WAN)、LANなどのネットワークNWを介して本開示の知的財産情報管理サーバ10(図2において後述)に接続可能な装置である。なお、クライアント端末、特許事務所端末および事業者端末と知的財産情報管理サーバとの通信回線は、有線でもよいし無線でもよい。
また、クライアント端末並びに特許事務所端末は、インストールされた専用のアプリケーションソフトウェアによって知的財産情報管理サーバにアクセスしてもよい。また、知的財産情報管理サーバや別途サーバが提供する動作環境(API(アプリケーションプログラミングインタフェース)、プラットフォーム等)を利用して知的財産情報管理サーバにアクセスしてもよい。
また、知的財産情報管理サーバは、1つの装置、プロセッサで構成されていてもよいし、複数の装置、プロセッサで構成されていてもよい。
本開示は権限設定により容易に知的財産情報管理システムへの切り離しが可能であるため、契約の変更等によりクライアント単位またはクライアントと特許事務所の単位で切り離しても、そのまま知的財産情報管理システムとして機能する。新たに管理ソフトを購入するなどして情報を入れなおす必要もなく、また同じシステムを利用している特許事務所にはクライアントが別の特許事務所に代理を依頼する際も、同じシステムを利用している事業者には特許事務所が別の事業者に管理を依頼する際も導入が容易である。
(知的財産情報管理サーバ10の構成について)
図2は、知的財産情報管理サーバ10の機能構成を示すブロック図である。図2を参照して、知的財産情報管理サーバ10の機能構成について説明する。
知的財産情報管理サーバ10は、クライアントの知的財産に関する情報を管理するサーバ装置であり、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備え、制御部13の制御により以下のように機能する。なお、制御部13は、取得部19と、管理部14と、提示部18と、を含み、管理部14は、権限設定部141と、入力受付部142と、更新部143と、を含む。
通信部11は、通信インタフェースであり、ネットワークNW50を介して、事業者端末20、特許事務所端末30及びクライアント端末40と通信を行う。
記憶部12は、クライアントの知的財産に関する情報のマスタ情報を記憶する記憶装置であり、クライアントデータベース15と、特許事務所データベース16と、事業者データベース17と、を含む。クライアントの知的財産に関する情報のマスタ情報とは、クライアント4自身の情報、たとえば氏名又は名称、住所等のほか、クライアント4が出願人または管理者となる知的財産に関する情報の整理番号、出願番号、出願日、発明者、出願人、代理人、発明の名称等を指す。
クライアントデータベース15は、知的財産情報管理システム100を利用するクライアント4を登録するデータベースである。クライアントデータベース15は、クライアントの特許庁識別番号と、クライアント4の個人情報(例えば、氏名又は名称、住所等)とクライアント4が出願人または管理者となる知的財産情報を対応付けて記憶する。特許庁識別番号が未付与のクライアントに対しては、特許庁識別番号が付与されるまでは事業者2が任意に付与した仮クライアントIDを使用してもよい。
特許事務所データベース16は、知的財産情報管理システム100を利用する特許事務所3を登録するデータベースである。特許事務所データベース16は、特許事務所3の代表代理人の特許庁識別番号(特許業務法人においては該法人の特許庁識別番号)と、特許事務所3の個人情報(例えば、氏名又は名称、住所等)と、特許事務所3が代理を依頼されて知的財産情報と、を管理しているクライアント4の情報を対応付けて記憶する。
後述する制御部13によって、クライアントデータベース15に記憶されたクライアント識別番号または仮クライアントIDと、特許事務所データベース16に登録されている特許事務所のうち、クライアント4が代理を依頼した特許事務所3と事業者2が関連付けられる。なお、クライアントデータベース15には新たにクライアントを、特許事務所データベース16には、新たに特許事務所を追加登録したり、登録削除したりすることができる。
管理部14の権限設定部141は、クライアントに対して事業者の存在を伏せたい場合の表示方法に関する設定する機能を有す。クライアント4と特許事務所3の間での取り決めや、特許事務所3と事業者2との取り決めにより、権限設定部141の機能を使ってマスタ情報のすべての項目に関して個別に閲覧制限を設定したり、入力者や確認者の表示名を設定したり、入力者の識別表示や確認者の識別表示方法を個々に設定できる。
また、事業者2が特許事務所3との契約満了等の理由から特許事務所3が管理する全クライアントの知的財産情報に関するデータを引き揚げる際などに、マスタ情報の管理権を事業者から特許事務所に変更することが可能である。例えば、クライアント4と特許事務所3の関係はそのままで、特許事務所3と事業者2との契約が解除された場合などは、権限設定部141において事業者2を知的財産情報管理システム100の非管理者として閲覧および入力権限を無効とし、事業者データベース17から削除する。切り離したあとも特許事務所3とクライアント4との情報共有は継続することが可能であり、改めて管理ソフト等を購入しなくても引き続き知的財産情報の管理ができる。また、本開示の知的財産情報管理システムを利用する他の事業者2b,2c,…2nに対しては、切り離したデータをそのまま移管することが可能である。
クライアント4が特許事務所3との契約満了等の理由からクライアント4の知的財産情報に関するデータを特許事務所3からすべて引き揚げる際なども、マスタ情報の管理権を事業者2からクライアント4に変更することが可能である。例えば、事業者2と特許事務所3の関係はそのままで、特許事務所3とクライアント4との契約が解除された場合などは、権限設定部141においてクライアント4を知的財産情報管理システム100の非管理者として閲覧および入力権限を無効とし、クライアントデータベース15から削除する。これによりクライアント4を知的財産情報管理サーバ10が切り離したあとも特許事務所3と事業者2とのクライアント4以外の情報に関する共有は継続することが可能である切り離されたクライアント4も、改めて管理ソフト等を購入しなくても引き続き自身の知的財産情報の管理はできる。また、本開示の知的財産情報管理システムを利用する他の特許事務所3b,3c,…3nに対しては、切り離したデータをそのまま移管することが可能である。
制御部13は、関連付け手段を有し、クライアント4aが操作するクライアント端末40aから受信したクライアント情報と、特許事務所3aが操作する特許事務所端末30aから受信した特許事務所情報とクライアント4aの知的財産のうち特許事務所3aが代理する案件の出願番号等により、クライアント4aと特許事務所3aを関連付ける。それらの情報に基づいて、事業者2aはクライアント4aの知的財産に関する情報をマスタ情報として入力する。
クライアントによっては特許案件の代理を特許事務所3aに依頼し、商標案件の代理を特許事務所3bに依頼するようなケースがある。国内案件と外国案件、あるいはクライアント4内での部署ごとなど、特許、実用新案、商標、意匠の四法による分け方とは限られない。また、依頼の分散先特許事務所も2社とは限られない。
クライアント4が吸収合併をしたり、組織改編等で会社分割した場合でも、制御部13は事業者2が操作する事業者端末20から受信した関連付け要求により、特許事務所3が特許事務アウトソーシング先として依頼する事業者2と、特許事務所3の代表代理人識別番号とを関連付ける。そして、さらにクライアント4が代理を依頼する特許事務所3aと、クライアント4aの特許庁識別番号または仮クライアントIDとを関連付け、新たなクライアント4nの特許庁識別番号または仮クライアントIDとを関連付ける。
また、制御部13は、開示手段として機能し、事業者2からのクライアント4の知的財産情報の閲覧要求に応じて、当該閲覧要求を行った事業者2に関連付けられている特許事務所3の特許事務所データベース16に記憶されている特許事務所データに関連付けられているクライアント4の、クライアントデータベース15に記憶されているクライアント4の知的財産情報を開示するように通信部11を制御する。
特許事務所3からのクライアント4の知的財産情報の閲覧要求に応じて、当該閲覧要求を行った特許事務所3に関連付けられているクライアント4の、クライアントデータベース15に記憶されているクライアント4の知的財産情報を開示するように通信部11を制御する。
なお、制御部13は、クライアント4からの閲覧要求に応じて、クライアントデータベース15に記憶されている、クライアント4の知的財産情報を開示するように通信部11を制御してもよい。すなわち、事業者2と特許事務所3およびクライアント4は、同一のクライアント4の知的財産情報の記録内容を共有することができる。
また、制御部13は、クライアントデータベース15に予め登録されている、クライアントの知的財産情報の特許庁応答期限を事業者からの要求に応じて特許事務所端末30とクライアント端末40に通知するように通信部11を制御する。
<実施形態>
(3者確認の場合)
図3は、3者確認の場合の実施形態に係る知的財産情報管理システム100の構成図である。図3を参照して、3者確認の場合の実施形態に係る知的財産情報管理システム100の概要およびその構成について説明する。本実施形態は事業者2、特許事務所3、クライアント4の3者が、入力された知的財産情報を確認する場合である。
(知的財産情報管理システム100の概要)
知的財産情報管理システム100は、知的財産情報管理サーバ10と、事業者端末20aと、特許事務所端末30aとクライアント端末40a,40b,40cを備え、インターネット等のネットワークNW50を介して接続される。
事業者端末20a、特許事務所端末30aおよびクライアント端末40a,40b,40cは、それぞれ事業者2、特許事務所3aおよびクライアント4a,4b,4cが操作する情報処理端末である。これらは、特に区別する必要がある場合を除き、事業者2、特許事務所3、クライアント4、事業者端末20、特許事務所端末30、クライアント端末40と記載する。なお、ネットワークNW50に接続される事業者端末20、特許事務所端末30およびクライアント端末40の台数は、図3に示す台数に限られない。
図1で示した契約関係にある事業者2、特許事務所3、クライアント4の保有する事業者端末20、特許事務所端末30、クライアント端末40のいずれの端末からも、ネットワークNW50を介して本開示の知的財産情報管理サーバにアクセスすることができ、データを入力することができる。
なお、それぞれのクラインアントは閲覧権限のない他のクライアントの知的財産情報を閲覧することはできない。
特許事務所3から知的財産情報の管理の依頼を受けた事業者2は、次に挙げるような方法により特許事務所3が特許事務所端末30のインターネット出願ソフトから取得した特許庁からの受信データ(以下「特許庁データ」と記載する)を取得し、知的財産情報管理サーバに入力する。
第一の方法は、特許事務所3が特許事務所端末30を操作して、インターネット出願ソフトから自身が取得した特許庁データを、ネットワークNW50を介して、知的財産情報管理サーバ10にデータを送信する方法である。この場合、知的財産情報管理サーバ10に送信されるのは特許庁受信データ(書類データ)のみであり、特許事務所3は特許事務所端末30に表示された特許庁受信データをもとに、特許庁データに関連する情報やメモ等を特許事務所端末30を操作して、ネットワークNW50を介して知的財産情報管理サーバ10に入力する。特許庁データは書類データを指すが、特許庁データに関連する情報とはたとえば、出願日や、拒絶理由通知書の発送日等である。またメモとは「設定登録前に住所変更希望」といった注意事項等を指す。
第二の方法は、事業者2が事業者端末20にインターネット出願ソフトをダウンロードし、特許事務所3のアカウントを事業者端末20において利用できるように設定しておき、事業者2の事業者端末20を操作して特許事務所3の特許事務所端末30で受信する特許庁受信データを受信する方法である。この場合、クライアント4の知的財産に関する特許庁受信データは事業者2が事業者端末20を操作して、ネットワークNW50を介して、知的財産情報管理サーバ10に特許庁データ並びに当該特許庁データに関連する情報やメモ等を入力する。
上述のように、特許事務所端末30および/または事業者端末20のインターネット出願ソフトから出力された特許庁データは、特許事務所3の特許事務所端末30または事業者2の事業者端末20の操作によりネットワークNW50を介して、知的財産情報管理サーバに入力可能である。特許庁からの連絡は特許事務所に郵送される場合もあるが、この場合は特許事務所3が当該郵送物をスキャン等してデータ化し、上述の方法によって知的財産情報管理サーバ10に送信し、送信された特許庁データをもとに事業者2が関連する情報やメモ等を事務所端末20を操作して、ネットワークNW50を介して知的財産情報管理サーバ10に入力する。
このほか特許事務所3から事業者2への特許庁データの転送についてはメール等の通信手段を利用してもよい。
知的財産情報管理サーバ10の管理部14は、事業者2が入力した特許庁データに関する日付情報をもとに、最新の法律に基づいた応答期限の計算を行う機能を有している。事業者2の入力した日付情報を必要とせず、事業者2または特許事務所3から入力された特許庁データから発送日や起案日等をOCR機能等で直接読み取って応答期限の計算を行うようにしてもよい。
入力受付部142において、受信した情報またはOCR機能等で読み取った情報をもとに応答期限を計算し、マスタ情報として記憶する。
管理部は、計算した応答期限に基づいて、期限が近付いてきたら閲覧者の端末にアラートを出す機能を持ち、本開示の知的財産情報管理サーバ10はマスタ情報として応答期限を表示するだけでなく、確実に期限徒過を回避することに奏功する。管理部はマスタ情報の管理に関する権限を設定する権限設定部を含む。すべての書類に関する応答期限に関してアラートを出すことも可能であるが、管理部14の権限設定部141によって、アラートを出す項目と出さない項目を設定することが可能であり、また、項目ごとにアラートを出す端末を選択設定することも可能である。
事業者2が事業者端末20を操作して、ネットワークNW50を介して知的財産情報管理サーバ10に送信した特許庁データ、情報、メモ等は、知的財産情報管理サーバ10の通信部11において受信され、管理部14内の入力受付部142に備えられたデータ一時保管部に保存される。保存された一時データは制御部13の提示部18において、デフォルトの文字色と異なる色で表示されるなど変更箇所が明確になるように、文字色、下線、マーカー、文字表示「データ管理者入力」等、または記号等により入力者がだれであるかが識別可能になるように表示することを提示する。文字色を変えて表示する場合の色も任意に設定できるが、ここでは「赤」とする。
提示部18は、特許事務所がデータ管理をアウトソーシングしていることをクライアントに対して伏せている場合は、事業者を社名や「データ管理者」等ではなく、特許事務所内の任意の部署として表示するように提示できる。文字表示の場合は「特許事務所データ管理部」等に設定できる。
権限設定部141は、クライアント、特許事務所、および事業者の三者それぞれに対し、管理に関する権限として、マスタ情報に対する入力を確認する権限を設定する。特許事務所3は特許事務所端末30を介して、クライアント4はクライアント端末40を介して事業者2が入力した情報の確認を行う。このとき、記憶部12は、クライアント端末40、特許事務所端末30、事業者端末20のそれぞれから受け付けたマスタ情報に対する入力に関する処理の履歴およびマスタ情報の更新の履歴をマスタ情報として記憶する。特許事務所端末30の表示部34とクライアント端末40の表示部(不図示)には前回確認した内容以降の新規入力データ、変更データ内容が一覧で表示され、案件を指定することで各案件データの変更箇所を特許事務所3とクライアント4は漏れなく確認することができる。
提示部18は入力受付部が受け付けた入力情報が、入力を行ったもの以外の他の二者によりマスタ情報に対する確認がされるまではあらかじめ決められた識別方法でマスタ情報を提示する。確認後、確認ボタンを押すことで赤で表示されていた変更箇所の文字は、特許事務所3が確認すると、たとえば「青マーカー」で示され、クライアント4が確認すると、たとえば「ピンクマーカー」で示される。表示方法は任意に設定できる。入力者以外の閲覧を許可されたすべての者が確認完了通知を知的財産情報管理サーバ10に送信すると、知的財産情報管理サーバ10は管理部14の入力受付部142で一時保存していた情報を記憶部12のクライアントデータベース15に格納する。ここで初めて提示部は変更情報をデフォルトの文字色(たとえば「黒」)に変え、確認を示すマーカーを消して表示する。これら識別のための表示方法は文字色、マーカーに限られず、表示部に「出願人(クライアント)確認」「代理人(特許事務所)確認」等の文字表示やマーク等で表示されてもよい。このように、入力が識別される態様は、入力に関する処理のステータスを示す表示を含むので、閲覧者は情報が入力されてまだだれも確認していないのか、入力後全員の確認が完了し承認状態にあるのか等をリアルタイムで識別することができる。
知的財産情報管理サーバ10は、入力者以外の閲覧可能者全員が入力後のデータ確認を完了した通知を受信後、事業者2が入力した情報を表示部で全員の確認が完了した、すなわち閲覧可能者全員の承認が得られたデータとして事業者端末20、特許事務所端末30並びにクライアント端末40に表示する。更新部143は、入力を行った者以外の他の二者によるマスタ情報に対する入力の確認に応じて、受け付けた入力に関する処理を実行して、マスタ情報を更新する。
これら情報の確認完了識別表示をデフォルトの表示方法にする手順として、必ず事業者2が承認ボタンを押すことでデフォルト表示にするという設定にしてもよい。これについては次に詳述する。
(事業者確認の場合)
3者確認の場合では、事業者2、特許事務所3、クライアント4のいずれかが入力した情報やデータを、入力者以外の2者がそれぞれの端末を操作して、ネットワークNW50を介して確認完了通知を送ることで知的財産情報管理サーバ10が全員が確認したことと判断しマスタ情報を更新するように設定されていた。ここでは、入力された情報の全てに対し、事業者2が確認完了通知を送ることで知的財産情報管理サーバ10がマスタ情報を更新するように設定した場合について説明する。
入力者がクライアント4である場合の例を説明する。クライアント4はクライアント端末40を操作し、ネットワークNW50を介して、知的財産情報管理サーバ10に特許事務所3への要望、指示、メモのほか、自身の所有する知的財産に関する情報等を入力する。
知的財産情報管理サーバ10の管理部14の入力受付部142は、クライアント4がクライアント端末40を操作して、ネットワークNW50を介して知的財産情報管理サーバ10に送信した知的財産情報を、知的財産情報管理サーバ10の通信部11において受信し、管理部14内の入力受付部142に備えられたデータ一時保管部に保存する。保存された一時データを制御部13の提示部18は、デフォルトの文字色と異なる色で表示されるなど、変更箇所が明確になるように、文字色、下線、マーカー、点滅、文字表示「データ管理者入力」等、または記号等により入力者がだれであるかが識別可能になるように表示することを提示する。文字色を変えて表示する場合の色も任意に設定できるが、ここでは「青」とする。
クライアント4は、知的財産情報をクライアント端末40を操作して、ネットワークNW50を介して知的財産情報管理サーバ10に送信する。知的財産情報管理サーバ10は受信したデータを管理部14の入力受付部142で一時保存し、制御部13においてクライアント4が入力者であることを示す識別表示を以て提示した情報を、特許事務所3の特許事務所端末30および事業者2の事業者端末20に通知する。
権限設定部141は、事業者2に対し、管理に関する権限として、クライアント端末40および/または特許事務所端末30から受け付けたマスタ情報に対する入力を承認する権限を設定することもできる。特許事務所3は特許事務所端末30を介して、事業者2は事業者端末20を介してクライアント4が入力した情報を閲覧し確認することはできるが、事業者2のみ、入力した情報を確認した際に承認ボタンを押し、入力した情報を更新することが可能である。事業者2は特許事務所3の入力の確認の有無にかかわらずクライアント4が入力した情報を承認できる。
更新部143は事業者によるマスタ情報に対する入力の承認に応じて、受け付けた入力に関する処理を実行して、マスタ情報を更新する
記憶部12は、クライアント端末40から受け付けたマスタ情報に対する入力に関する処理の履歴およびマスタ情報の更新の履歴をマスタ情報として記憶する。特許事務所端末30の表示部34とクライアント端末40の表示部(不図示)並びに事業者端末20の表示部には前回確認した内容以降の新規入力データ、変更データ内容が一覧で表示され、案件を指定することで各案件データの変更箇所を特許事務所3と事業者2は漏れなく確認することができる。特許事務所3が入力された情報を確認する前に事業者2により承認されて識別表示がデフォルトに変更されていたとしても、特許事務所3は入力情報内容を一覧表で確認することが可能である。
提示部18は事業者が入力情報を承認するまでは、入力受付部が受け付けた入力情報が識別される態様でマスタ情報を提示する。事業者2が確認後、承認ボタンを押すまでは入力した情報は青で表示されているが、事業者2が承認ボタンを押すと、提示部は変更情報をデフォルトの文字色(たとえば「黒」)に変えて表示することを提示する。これら識別のための表示方法は文字色、マーカーに限られず、表示部に「事業者確認」等の文字表示やマーク等で表示されてもよい。事業者の存在をクライアントに伏せている場合には「特許事務所データ管理部」等の表示にしてもよい。このように、入力が識別される態様は、入力に関する処理のステータスを示す表示を含むので、閲覧者は情報が入力されてまだだれも確認していないのか、確認が完了し承認状態にあるのか等をリアルタイムで識別することができる。事業者2が承認通知を知的財産情報管理サーバ10に送信すると、知的財産情報管理サーバ10は管理部14の入力受付部142で一時保存していた情報を更新部143で更新し、記憶部12のクライアントデータベース15に格納する。
知的財産情報管理サーバ10は、クライアント4が入力後のデータを事業者2が承認した通知を受信後、クライアント4が入力した情報を表示部で承認が得られたデータとして事業者端末20、特許事務所端末30並びにクライアント端末40に表示する。更新部143は、事業者2以外の者が入力を行った場合に、入力者以外の他の者によるマスタ情報に対する入力の確認がなくても、受け付けた入力に関する処理を実行して、マスタ情報を更新する。
(特許事務所端末30の構成)
図4は、特許事務所端末30の機能構成を示すブロック図である。図4を参照して、特許事務所端末30の機能構成について説明する。
特許事務所端末30は、例えば、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置であって、特許事務所3が保有している端末である。特許事務所3のスタッフは、特許事務所端末30を操作して、クライアントの知的財産情報に関する情報やクライアントとのやり取りを入力したり、クライアントまたは事業者による新規入力事項やデータの変更があった箇所を確認したりする。
特許事務所端末30は、通信部31と、操作部32と、制御部33と、表示部34と、記憶部35と、を備え、制御部33の制御により以下のように機能する。
通信部31は、通信インタフェースであり、ネットワークNW50を介して、知的財産情報管理サーバ10や事業者端末20やクライアント端末40と通信を行う。
操作部32は、特許事務所端末30を操作するための入力インタフェースである。例えば、キーボードやマウス、タッチパネル、または音声入力のためのマイクなどである。
表示部34は、入力のためのGUIを表示したり、後述する制御部33の指示する画像等を表示したりするディスプレイである。またクライアント4と特許事務所3とのやりとりのチャットや、事業者2、特許事務所3、クライアント4の入力・変更したデータの場所が表示される。たとえば出願情報管理データの社内メモ欄に社外に対して伏せておきたい事項が含まれる場合は、特許事務所の保有する特許事務所端末の操作を介して非表示にすることができる。
記憶部35は、特許事務所端末30によって作成されたクライアント情報等を記憶する。
制御部33は、特許事務所3による操作部32からの入力に応じて、クライアント知的財産情報に関する対応スケジュール等を設定する。例えば、特許事務所3が操作部32によりクライアント4から得られた情報「2018/9/13 窓口担当柿沼様より2018/9/15までに出願の見積指示あり」を入力すると、制御部33は、知的財産情報管理サーバ10から、入力された内容に対応する、出願管理項目データベース(図示せず。)に予め登録されている出願管理項目セットを取得するように通信部31を制御する。
出願管理項目セットとは、「整理番号」「出願番号」「出願日」「発明者住所」「発明者氏名」「出願人住所」「出願人識別番号」「出願人名」「審査請求日」「登録日」「経過一覧」「中間応答期限日」等の管理項目一式である。
制御部33は、取得した出願管理項目セットを表示部34に表示させるように制御する。特許事務所3は、表示部34に表示された「2018/9/13 窓口担当柿沼様より2018/9/15までに出願の見積指示あり」のメモを、事業者2とクライアント4に通知する知的財産情報データとしてそのまま設定することができる。
特許事務所3作成の見積書データもここに格納することができる。また、特許事務所3と事業者2との契約内容によっては、事業者2がこのメモを表示部で確認して事業者2が見積書を作成し、知的財産情報データとしてそのまま設定することもできる。これにより特許事務所3はクライアント4にメール等の通信手段を使って指示に対する回答や報告をする必要がなくなる。
また、制御部33は、特許事務所3の操作部32を介した入力に応じて、クライアント4が入力した知的財産情報に関する新規情報や変更の内容をクライアントデータベース15から取得するように通信部31を制御する。制御部33は、取得したクライアント4の知的財産情報に関する新規情報や変更の内容を、例えば、管理項目ごとに表示するように表示部34を制御する。この際、出願の状況によって表示する管理項目を変更するなどの指示を事業者2に出すこともできる。なお、制御部33は、各データへのアクセス権限や表示・非表示の設定、また事業者がマスタデータを管理する権限を変更することができる。
事業者端末20ならびにクライアント端末40の機能構成については、特許事務所端末30の機能構成と同一につき説明を省略する。
なお、クライアント端末40の管理部(不図示)では、予め設定された出願管理項目セットのうち、社内メモ欄(社外には見られたくない「2018/9/10 関部長より出願費用の値引き交渉の指示あり」のようなメモも入力できる欄)に関する閲覧権限を設定することができる。
(処理の流れ)
図5は、知的財産情報管理システム100における実施形態1の処理の流れを示すシーケンス図である。図5を参照して、知的財産情報管理システム100において、知的財産情報管理サーバ10、事業者端末20、特許事務所端末30、クライアント端末40が行う処理について説明する。
図5では、図3に示すように事業者2aが特許事務所3aからの指示で特許事務所3aに代理を依頼したクライアント4aの知的財産情報(特許庁から拒絶理由通知書等のデータ)を受信した際の知的財産情報管理システム100を利用する3者確認の場合について説明する。
また、本実施形態では、事業者2が保有する事業者端末20aと特許事務所3aが保有する特許事務所端末30aおよびクライアント4aが操作するクライアント端末40aには、知的財産情報管理システム100を利用するためのプログラム(アプリケーション)がダウンロードされ、インストールされているものとするが、本システムのための専用装置であってもよい。
ステップS501において、クライアント端末40aの通信部41は、クライアント4aから操作部42を介して、知的財産情報管理サーバ10に自身の個人情報や知的財産情報を送信し初期設定を行う。
ステップS502において、知的財産情報管理サーバ10は通信部により受信したクライアント情報を制御部13内の管理部14にある入力受付部142にて受け付け、記憶部12のクライアントデータベース15に記憶する。
ステップS503において、知的財産情報管理サーバ10の制御部13は、通信部11によるクライアント4aからのクライアントIDの付与要求により、入力されたクライアント4aの個人情報と紐づけてクライアントIDを付与し、クライアント端末40a、特許事務所端末30a、事業者端末20aに通知する。
ステップS504、ステップS505、ステップS506において、知的財産情報管理サーバ10の通信部11からの通知を、クライアント端末40a、特許事務所端末30aおよび事業者端末20aは受信する。受信には本人確認のための固有のパスワードが要求される。これにより、他人によるなりすましを防ぐことができ、セキュリティを向上させることができる。
ステップS507において、知的財産情報管理サーバ10の制御部13は、クライアント特許庁識別番号と特許事務所識別番号との関連付け要求を行うように通信部11を制御する。
ステップS508において、知的財産情報管理サーバ10の制御部13に含まれる管理部14は、クライアント4aと特許事務所3aと事業者2aの関連付けが完了した旨を通知する。
ステップS509、ステップS510、ステップS511において、知的財産情報管理サーバ10の通信部11からの通知を、クライアント4a、特許事務所3a、事業者2aは受信する。
ステップS512において、事業者2aは事業者端末20aを操作してネットワークNW50を介してクライアントの知的財産情報や書類データを知的財産情報管理サーバ10に入力する。
ステップS513において、事業者2aが入力したクライアント4aの知的財産情報や書類データは知的財産情報管理サーバ10に送信される。
ステップS514において、事業者2aにより入力された情報とデータは知的財産情報サーバ10の制御部13の取得部19によって取得され、クライアントIDと対応付けて更新部143に記憶される。マスタ情報の更新については保留状態になっている。
ステップS515において、知的財産情報管理サーバ10の提示部18は、入力者を識別するための表示方法により変更データを表示する画像を生成し、クライアント4aの保有するクライアント端末40a、特許事務所3aの保有する特許事務所端末30a、事業者2の保有する事業者端末20aに送信する。
ステップS516、ステップS517、ステップS518において、知的財産情報管理サーバ10の通信部11からの通知を、クライアント4a、特許事務所3a、事業者2aは受信する。
ステップS519において、特許事務所端末30aの制御部33は、通信部31を介して知的財産情報管理サーバ10から受信した、クライアント4aの知的財産情報の変更データを表示部34に表示させる。これにより、特許事務所3aは、データを閲覧するときに画面の表示により変更データの入力者が事業者2aであることも認識する。特許事務所3aは入力者と情報やデータの変更内容を確認し、操作部32を操作して変更情報やデータを確認した旨を知的財産情報管理データ10に通知する。
ステップS520において、特許事務所端末30aの操作部32の操作により、ネットワークNW50を介して送信された変更データの確認通知は、知的財産情報管理サーバ10の通信部11が受信する。
ステップS521において、知的財産情報管理サーバ10の提示部18は、特許事務所3aが事業者2aの入力した情報やデータを確認したことを表す識別表示で変更データを表示する画面を生成し、通信部11より送信する。
ステップS522、ステップS523、ステップS524において、知的財産情報管理サーバ10よりステップS521で送信された識別表示付きの生成画面を、クライアント4a、特許事務所3a、事業者2aは受信する。
ステップS525において、クライアント端末40aの制御部43(不図示)は、通信部41(不図示)を介して知的財産情報管理サーバ10から受信した画像を、クライアント4aの表示部44(不図示)に表示させる。これにより、クライアント4aは、データを閲覧するときに画面の表示により変更データの入力者が事業者2aであること、その情報やデータを特許事務所3aが既に確認済みであることを認識できる。なお、事業者2aの存在を伏せている設定の場合は、入力者は特許事務所3a内の任意の部署であるとクライアントは認識する。
ステップS526において、特許事務所端末30aの制御部33は、通信部31を介して知的財産情報管理サーバ10から受信した画像を、表示部34に表示させる。これにより、特許事務所3aは、データを閲覧するときに画面の表示により変更データの入力者が事業者2aである、その情報やデータを特許事務所3a自身が確認済みであることを認識できる。
ステップS527において、事業者端末20aの制御部23(不図示)は、通信部21(不図示)を介して知的財産情報管理サーバ10から受信した画像を、表示部24(不図示)に表示させる。これにより、事業者2aは、データを閲覧するときに画面の表示により、事業者2aが入力した変更データを特許事務所3aが既に確認済みであることを認識できる。
ステップS528において、クライアント端末40aの制御部46は、通信部41を介して知的財産情報管理サーバ10に、変更データを確認したことを通知する。
ステップS529において、クライアント端末40aが操作部を操作して変更データを確認したことの通知を、知的財産情報管理サーバ10が受信する。
ステップS530において、知的財産情報管理サーバ10の取得部19はステップS520で受信した第一の確認通知と、ステップS530で受信した第二の確認通知により、入力者以外の二者の端末から確認通知を受信したと判断する。
ステップS531において、知的財産情報管理サーバ10は更新部143で更新保留にしていた情報を更新し、クライアントデータベース15に記憶する。
ステップS532において、知的財産情報管理サーバ10は提示部18で識別表示付きにしていた情報やデータをすべてデフォルトの表示に戻して表示することを提示する。
ステップS533、ステップS534、ステップS535において、知的財産情報管理サーバ10の通信部11から送信されたマスタ情報更新完了を表すデフォルト表示のデータは、クライアント端末40a、特許事務所端末30a、事業者端末20aが受信する。
図6は、知的財産情報管理システム100における事業者確認の場合の処理の流れを示すシーケンス図である。図6を参照して、知的財産情報管理システム100において、知的財産情報管理サーバ10、事業所端末20、特許事務所端末30、クライアント端末40が行う処理について説明する。
図6では、クライアント4aがクライアント端末40aからクライアント4aの知的財産情報を知的財産情報管理システム100に入力した際の利用例について説明する。
ステップS801よりステップS811は、図5のステップS501よりステップS511と同一につき説明を省略する。
ステップS812において、クライアント4aはクライアント端末40事業者端末40aを操作してネットワークNW50を介してクライアントの知的財産情報や書類データを知的財産情報管理サーバ10に入力する。
ステップS813において、クライアント4aが入力したクライアント4aの知的財産情報や書類データは知的財産情報管理サーバ10に送信される。
ステップS814において、クライアント4aにより入力された情報とデータは知的財産情報サーバ10の制御部13の取得部19によって取得され、クライアントIDと対応付けて更新部143に記憶される。マスタ情報の更新については保留状態になっている。
ステップS815において、知的財産情報管理サーバ10の制御部18は、入力者を識別するための表示方法により変更データを表示する画像を生成し、クライアント4aの保有するクライアント端末40a、特許事務所3aの保有する特許事務所端末30a、事業者2の保有する事業者端末2aに送信する。
ステップS816、ステップS817、ステップS818において、知的財産情報管理サーバ10の通信部11からの通知を、クライアント4a、特許事務所3a、事業者2aは受信する。
ステップS819において、事業者端末20aの制御部23は、通信部21を介して知的財産情報管理サーバ10から受信した、クライアント4aの知的財産情報の変更データを表示部24に表示させる。これにより、事業者2aは、データを確認し、問題がなければ確認ボタンを押す。
ステップS820において、事業者端末20aの操作部22の操作により、ネットワークNW50を介して送信された変更データの確認通知は、知的財産情報管理サーバ10の通信部11が受信する。
ステップS821において、知的財産情報管理サーバ10の取得部19はステップS820で受信した事業者20aからの確認通知によって、知的財産情報管理サーバ10は更新部143で更新保留にしていた情報を更新し、クライアントデータベース15に記憶する。
ステップS822において、知的財産情報管理サーバ10は提示部18で識別表示付きにしていた情報やデータをすべてデフォルトの表示に戻して表示することを提示する。
ステップS823、ステップS824、ステップS825において、知的財産情報管理サーバ10の通信部11から送信されたマスタ情報更新完了を表すデフォルト表示のデータは、クライアント端末40a、特許事務所端末30a、事業者端末20aが受信する。
(ハードウェア構成図)
図7は、知的財産情報管理サーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。知的財産情報管理サーバ10は、コンピュータ901に実装される。コンピュータ901は、CPU902と、主記憶装置903と、補助記憶装置904と、インタフェース905と、を備える。
知的財産情報管理サーバ10の各構成要素の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置904に記憶されている。CPU902は、プログラムを補助記憶装置904から読み出して主記憶装置903に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU902は、プログラムに従って、記憶領域を主記憶装置903に確保する。当該プログラムは、具体的には、コンピュータ901に、事業者と特許事務所とクライアント間とでクライアント情報を共有させるための知的財産情報管理プログラムである。
なお、補助記憶装置904は、一時的でない有形の媒体の一例である。一時的でない有形の媒体の他の例としては、インタフェース905を介して接続される磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等が挙げられる。また、このプログラムがネットワークを介してコンピュータ901に配信される場合、配信を受けたコンピュータ901が当該プログラムを主記憶装置903に展開し、処理を実行しても良い。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置904に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。なお、図7に示したハードウェア構成は、特許事務所端末30やクライアント端末40も同様の構成としてもよい。特許事務所端末30やクライアント端末40の各構成要素の動作も、上述の知的財産情報管理サーバ10と同様に、補助記憶装置に記憶されたプログラムに従ったCPUにより実現する。
(効果の説明)
クラウドサービスという形態での業務システムのアウトソーシングにおいて、発注側の希望は単にデータ入力を外注化することだけではなく、本来であれば迅速かつ正確なデータ入力を外注化で実現することにある。しかしながら、現在の業務システムのアウトソーシングでは入力内容を発注先が確認することは難しく、何かの折に入力間違いが偶然に発覚する程度であるから、データの精度向上には限界があった。本開示は、入力者以外の閲覧者による確認を画面上で即座にでき、また、他者の確認状況も即座に確認できる。また郵便や電子メール等による報告の必要もなくなり、少人数、特に事務員を雇っていないような小規模の特許事務所では事務の効率化を図ることができる。
本実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
10 知的財産情報管理サーバ、11 通信部、12 記憶部、13 制御部、14 管理部、 141 権限設定部、142 入力受付部、143 更新部、15 クライアントデータベース、16 特許事務所データベース、17 事業者データベース、18 提示部、19 取得部、20 事業者端末、30 特許事務所端末、31 通信部、32 操作部、33 制御部、35 記憶部、40 クライアント端末、901 コンピュータ、902 CPU、903 主記憶装置、904 補助記憶装置、905 インタフェース

Claims (13)

  1. 1または複数のクライアントを有する代理人および前記クライアントに対し、ネットワークを介して知的財産情報管理サービスを提供する事業者が管理する知的財産情報管理サーバであって、
    前記クライアントの知的財産に関する情報を取得する取得部と、
    前記事業者が使用する事業者端末を介した操作により、前記取得したクライアントの知的財産に関する情報のマスタ情報を管理する管理部と、
    前記マスタ情報を記憶する記憶部と、
    前記ネットワークを介した前記クライアントが使用するクライアント端末および/または前記代理人が使用する代理人端末からの要求に応じて、前記記憶部に記憶された前記マスタ情報を提示する提示部と、
    を備え、
    前記管理部は、
    前記クライアント、前記代理人、および前記事業者の三者それぞれに対し、前記管理に関する権限として、前記マスタ情報に対する入力を確認する権限を設定する権限設定部と、
    前記クライアント端末、前記代理人端末、または前記事業者端末から前記マスタ情報に対する入力を受け付ける入力受付部と、
    前記入力を行った者以外の他の二者による前記マスタ情報に対する前記入力の前記確認に応じて、前記受け付けた前記入力に関する処理を実行して、前記マスタ情報を更新する更新部を含み、
    前記提示部は、前記クライアント、前記代理人、および前記事業者の三者のうちの前記入力を行った者以外の少なくとも一者が前記入力をまだ承認していない場合、前記入力受付部が受け付けた前記入力が前記入力を行った者以外の前記他の二者のうちいずれか一者または二者によってまだ承認されていないこと、並びに、承認していない者と承認した者がいずれの者であるかを識別可能な態様で前記マスタ情報を提示する知的財産情報管理サーバ。
  2. 前記入力が識別される態様は、前記入力に関する処理のステータスを示す表示を含む、請求項1に記載の知的財産情報管理サーバ。
  3. 前記記憶部は、前記クライアント端末、前記代理人端末、前記事業者端末のそれぞれから受け付けた前記マスタ情報に対する入力に関する処理の履歴および前記マスタ情報の更新の履歴を前記マスタ情報として記憶する、請求項1または請求項2に記載の知的財産情報管理サーバ。
  4. 1または複数のクライアントを有する代理人および前記クライアントに対し、ネットワークを介して知的財産情報管理サービスを提供する事業者が管理する知的財産情報管理サーバであって、
    前記クライアントの知的財産に関する情報を取得する取得部と、
    前記事業者が使用する事業者端末を介した操作により、前記取得したクライアントの知的財産に関する情報のマスタ情報を管理する管理部と、
    前記マスタ情報を記憶する記憶部と、
    前記ネットワークを介した前記クライアントが使用するクライアント端末および/または前記代理人が使用する代理人端末からの要求に応じて、前記記憶部に記憶された前記マスタ情報を提示する提示部と、
    を備え、
    前記管理部は、
    前記事業者に対し、前記管理に関する権限として、前記クライアント端末および/または前記代理人端末から受け付けた前記マスタ情報に対する入力を承認する権限を設定する権限設定部と、
    前記クライアント端末および/または前記代理人端末から受け付けた前記マスタ情報に対する入力を受け付ける入力受付部と、
    前記事業者による前記マスタ情報に対する前記入力の確認に応じて、前記受け付けた前記入力に関する処理を実行して、前記マスタ情報を更新する更新部と、を含み、
    前記提示部は、前記事業者が前記入力をまだ承認していない場合、前記入力受付部が受け付けた前記入力が、まだ前記事業者によって承認されていないことを識別可能な態様で前記マスタ情報を提示する知的財産情報管理サーバ。
  5. 前記権限設定部は、前記クライアントおよび/または前記代理人に対し、前記管理に関する権限として、前記マスタ情報に含まれる項目ごとの閲覧権限を設定する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の知的財産情報管理サーバ。
  6. 前記提示部は、前記クライアント端末、前記代理人端末、前記事業者端末のそれぞれから受け付けた入力に基づいて生成された前記項目が識別される態様で前記マスタ情報を提示する、請求項5に記載の知的財産情報管理サーバ。
  7. 前記提示部は、前記クライアント端末に対し、前記クライアント端末から受け付けた入力に基づいて生成された項目と、前記代理人端末および前記事業者端末から受け付けた入力に基づいて生成された前記項目とが識別される態様で前記マスタ情報を提示する、請求項6に記載の知的財産情報管理サーバ。
  8. 前記提示部は、前記マスタ情報に含まれる未完了の手続きに関する項目が識別される態様で前記マスタ情報を提示する、請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の知的財産情報管理サーバ。
  9. 前記権限設定部は、前記事業者から前記代理人への前記知的財産情報管理サービスの停止に応じて、前記事業者に対する前記マスタ情報の管理に関する権限を取り消し、当該代理人に対して前記マスタ情報の管理に関する権限を設定する、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の知的財産情報管理サーバ。
  10. 前記権限設定部は、前記事業者から前記クライアントへの前記知的財産情報管理サービスの停止に応じて、前記事業者に対する前記マスタ情報の管理に関する権限を取り消し、当該クライアントに対して前記マスタ情報の管理に関する権限を設定する、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の知的財産情報管理サーバ。
  11. 1または複数のクライアントを有する代理人および前記クライアントに対し、ネットワークを介して知的財産情報管理サービスを提供する事業者が管理する知的財産情報管理システムであって、
    前記クライアントの知的財産に関する情報を取得する取得部と、
    前記事業者が使用する事業者端末を介した操作により、前記取得したクライアントの知的財産に関する情報のマスタ情報を管理する管理部と、
    前記マスタ情報を記憶する記憶部と、
    前記ネットワークを介した前記クライアントが使用するクライアント端末および/または前記代理人が使用する代理人端末からの要求に応じて、前記記憶部に記憶された前記マスタ情報を提示する提示部と、
    を備え、
    前記管理部は、
    前記クライアント、前記代理人、および前記事業者の三者それぞれに対し、前記管理に関する権限として、前記マスタ情報に対する入力を確認する権限を設定する権限設定部と、
    前記クライアント端末、前記代理人端末、または前記事業者端末から前記マスタ情報に対する入力を受け付ける入力受付部と、
    前記入力を行った者以外の他の二者による前記マスタ情報に対する前記入力の前記確認に応じて、前記受け付けた前記入力に関する処理を実行して、前記マスタ情報を更新する更新部を含み、
    前記提示部は、前記クライアント、前記代理人、および前記事業者の三者のうちの前記入力を行った者以外の少なくとも一者が前記入力をまだ承認していない場合、前記入力受付部が受け付けた前記入力が前記入力を行った者以外の前記他の二者のうちいずれか一者または二者によってまだ承認されていないこと、並びに、承認していない者と承認した者がいずれの者であるかを識別可能な態様で前記マスタ情報を提示する知的財産情報管理システム。
  12. 1または複数のクライアントを有する代理人および前記クライアントに対し、ネットワークを介して知的財産情報管理サービスを提供する事業者が管理する知的財産情報管理方法であって、
    前記クライアントの知的財産に関する情報を取得するステップと、
    前記事業者が使用する事業者端末を介した操作により、前記取得したクライアントの知的財産に関する情報のマスタ情報を管理する管理ステップと、
    前記マスタ情報を記憶する記憶ステップと、
    前記クライアント、前記代理人、および前記事業者の三者それぞれに対し、前記管理に関する権限として、前記マスタ情報に対する入力を確認する権限を設定するステップと、
    前記クライアントが使用するクライアント端末、前記代理人が使用する代理人端末、または前記事業者端末から前記マスタ情報に対する入力を受け付ける受け付けステップと、
    前記クライアント、前記代理人、および前記事業者の三者のうちの前記入力を行った者以外の少なくとも一者が前記入力をまだ承認していない場合、前記受け付けステップで受け付けた前記入力が前記入力を行った者以外の前記他の二者のうちいずれか一者または二者によってまだ承認されていないこと、並びに、承認していない者と承認した者がいずれの者であるかを識別可能な態様で前記マスタ情報を提示する提示ステップと、
    前記入力を行った者以外の他の二者による前記マスタ情報に対する前記入力の前記確認に応じて、前記受け付けステップで受け付けた前記入力に関する処理を実行して、前記マスタ情報を更新する更新ステップと、
    を備える知的財産情報管理方法。
  13. 請求項12に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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