JP6648502B2 - 点灯装置および照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、点灯装置および照明器具に関する。
従来、例えば下記の特許文献1に記載されているように、LEDを点灯制御する点灯装置において、力率改善型の昇圧チョッパ回路と降圧チョッパ回路を組み合わせた回路方式が見出されている。特許文献1によれば、LEDを点灯制御する制御回路の動作電源として、降圧チョッパ回路が動作することで制御電源を得る方式も見出されている。
なお、例えば下記の特許文献2に記載されているように、照明器具の特徴である商用電源投入時に発生するコンデンサの充電電流、所謂突入電流を抑制する技術も見出されている。
特開2014−155300号公報 特許第3551451号公報
上記特許文献1にかかる点灯装置ではLED点灯用制御回路の動作電源を得るために降圧チョッパ回路の動作が前提となるので、制御回路の動作が降圧チョッパ回路の出力に影響を受けるという欠点があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、出力側コンバータ回路の制御回路に対する制御電源を確保することのできる点灯装置を提供することを目的とする。
また、本願発明者は、降圧チョッパ回路(バックコンバータ回路)をいわゆる電流不連続モードで使用した場合に、一定条件下ではバックコンバータ回路のスイッチング素子に負電位が生じてしまうという不具合を見出した。
本発明の他の目的は、電流不連続モード使用時にバックコンバータ回路のスイッチング素子に負電位が生じることを抑制することのできる点灯装置および照明器具を提供することである。
また、本願発明者は、フライバック回路およびバックコンバータ回路の利点を検討し、実用的な観点から要求される種々の使用を満たすための電圧仕様等を考察した。その結果、省資源で且つ使用者にとって有益な、実用上において優れた点灯装置および照明器具を見出すに至った。
本発明の更に他の目的は、点灯装置の小型化および高機能化を同時に実現することができる実用的な点灯装置および照明器具を提供することである。
本発明の更に他の目的は、小型の点灯装置および照明器具を提供することである。
第1の発明にかかる点灯装置は、交流電圧を整流して直流電圧を出力する整流回路と、一次巻線および二次巻線を備え前記一次巻線の一端に前記直流電圧が印加されるフライバックトランスと、前記一次巻線を流れる電流を制御する第1スイッチング素子と、前記交流電圧の高調波を抑制する力率改善動作を行うように前記第1スイッチング素子を制御する第1制御回路と、を備え、前記二次巻線から前記直流電圧を変換して平滑した電圧である平滑電圧を出力するフライバック回路と、第2スイッチング素子および前記第2スイッチング素子を制御する第2制御回路を備え、前記第2スイッチング素子を用いて前記平滑電圧を降圧することで得た出力電圧により光源モジュールを点灯させる出力側コンバータ回路と、を備え、前記一次巻線の補助巻線から取得した電圧を前記第1制御回路に第一制御電源として供給し、前記二次巻線の中点から取り出した電圧を前記第2制御回路に第二制御電源として供給する。
の発明にかかる点灯装置は、交流電圧を整流する整流回路と、一次巻線および二次巻線を備え前記一次巻線の一端に前記整流回路の出力した直流電圧が印加されるフライバックトランスと、前記一次巻線の他端に接続し前記一次巻線を流れる電流を制御する第1スイッチング素子と、前記交流電圧の高調波を抑制する力率改善動作を行うように前記第1スイッチング素子を制御する第1制御回路と、を含み、昇圧動作と降圧動作のうち降圧動作のみを行うことで前記直流電圧を前記交流電圧のピーク電圧より低く降圧して平滑した電圧である平滑電圧を出力するフライバック回路と、半導体発光素子を含む光源モジュールが接続され、第2スイッチング素子および前記第2スイッチング素子を制御する第2制御回路を備え、前記第2スイッチング素子を電流不連続モードで駆動することで前記平滑電圧を降圧した出力電圧を出力し、前記出力電圧で前記光源モジュールを点灯させるバックコンバータ回路と、を備え、前記一次巻線の補助巻線から取得した電圧を前記第1制御回路に第一制御電源として供給し、前記二次巻線の中点から取り出した電圧を前記第2制御回路に第二制御電源として供給し、前記出力電圧を前記平滑電圧の1/2倍以下の範囲内で設定する。
の発明にかかる照明器具は、上記第1または2の発明にかかる点灯装置を備える。
第1の発明によれば、出力側コンバータ回路の状態に関わらず、入力側コンバータ回路の動作により出力側コンバータ回路の制御回路に制御電源を確保することができる。
の発明によれば、フライバック回路およびバックコンバータ回路の利点を生かしつつ実用上の観点から電気的仕様を改善したので、点灯装置の小型化および高機能化を同時に実現することができる実用的な点灯装置を提供することができる。
の発明によれば、上記第1または2の発明にかかる点灯装置が持つ利点を照明器具に搭載することができる。
本発明の実施の形態にかかる点灯装置および照明器具を示す回路図である。 本発明の実施の形態にかかる点灯装置の動作を示すタイミングチャート図である。
図1は、本発明の実施の形態にかかる点灯装置10および照明器具1を示す回路図である。点灯装置10はいわゆる2コンバータ方式の変換回路であり、2つのコンバータ回路のうち「入力側コンバータ回路」に相当するフライバック回路12と、2つのコンバータ回路のうち「出力側コンバータ回路」に相当するバックコンバータ回路14とを備えている。点灯装置10には、これらのコンバータ回路とともに、ラインフィルタL1、整流回路DB、コンデンサC1、C4、C5、および抵抗R2、R3が設けられている。実施の形態にかかる照明器具1は、点灯装置10と、この点灯装置10によって点灯されるLED光源部である光源モジュール20と、を備える。
整流回路DBは、商用電源ACから入力された入力電圧を脈流の直流電圧(以下、整流電圧ともいう)に変換する。この整流回路DBの出力端子にコンデンサC1が並列接続される。コンデンサC1は、整流回路DBの出力端子間にフライバック回路12がスイッチング動作するときの電源となり高周波リプルを抑制する。また、同じく高周波リプルを抑制するために、商用電源ACと整流回路DB間にラインフィルタL1が接続されている。
フライバック回路12は、フライバックトランスT(以下、単に「トランスT」とも称す)と、第1スイッチング素子であるMOSFETQ1と、制御IC13と、ダイオードD1、D4と、抵抗R1と、コンデンサC2、C3と、を備えている。トランスTの一次巻線T1とMOSFETQ1の直列回路が、コンデンサC1に対して並列に接続される。MOSFETQ1のゲートにはフライバック回路12を制御、駆動する制御IC13のVg端子が接続される。制御IC13のVg端子からは、MOSFETQ1をオン/オフする駆動信号が出力される。抵抗R1は制御IC13のVcc端子に接続される。抵抗R1は、制御IC13が起動動作するための電圧を整流回路DBの出力から作り出すための抵抗である。
制御IC13は、Vcc端子、Vg端子のほかに、フライバック回路12のフィードバック制御に用いるFB(フィードバック)電圧を検出するための端子として、VFB端子を備えている。
コンデンサC2の一端は制御IC13のVcc端子と抵抗R1との接続点に接続されており、コンデンサC2の他端はグランドに接続されている。コンデンサC2は、抵抗R1を介して、整流回路DBの出力電圧から電荷を蓄える。コンデンサC2は電圧の安定化に用いられる。Vcc端子は制御IC13の制御電源端子であり、商用電源ACが入力されると、抵抗R1を介して制御電源が制御IC13のVcc端子に印加される。これにより制御IC13が起動し、動作を開始する。
トランスTは、一次巻線T1と、一次巻線T1に対して巻き数比に応じた電圧が発生する二次巻線T2と、補助巻線T3とを備える。二次巻線T2は、フライバック回路12のメイン出力である。二次巻線T2はダイオードD1のアノードと接続されており、二次巻線T2に発生する高周波電圧はダイオードD1により整流され且つコンデンサC4により平滑することで、平滑電圧Vdcが生成される。コンデンサC4は、この平滑電圧Vdcにより充電される。
コンデンサC4の両端間には、抵抗R2、R3を直列接続した分圧回路が設けられている。抵抗R2、R3からなる分圧回路は、平滑電圧Vdcの電圧値を検出する検出回路である。抵抗R2、R3で抵抗分圧された電圧は、制御IC13のVFB端子に印加される。VFB端子にはコンデンサC3が接続されており、これにより検出電圧の安定化が図られている。
トランスTの補助巻線T3の一端には、ダイオードD4のアノードが接続されている。ダイオードD4を介して、補助巻線T3と制御IC13のVcc端子とが接続されている。
制御IC13の動作について説明する。まず商用電源ACが入力され、制御IC13が起動する。制御IC13は、Vg端子を介してMOSFETQ1のゲートに駆動信号を出力する。これにより、MOSFETQ1はスイッチングを開始する。MOSFETQ1がオンするとトランスTの一次巻線T1に電流が流れてエネルギーが蓄えられる。MOSFETQ1がオフすると、トランスTの二次巻線T2からダイオードD1により整流されて電流が流れる。
このスイッチング動作が繰り返されることで、コンデンサC4に電荷が蓄えられる。その一方で、抵抗R2、R3で抵抗分圧された電圧値がVFB端子に入力されることにより、コンデンサ4の両端電圧が制御IC13で検出される。制御IC13は、VFB端子に印加される電圧が予め設定された目標電圧に一致するように定電圧制御を行うものである。制御IC13は、コンデンサC4に印加される電圧が一定になるように、VFB端子に入力された電圧に基づいてMOSFETQ1のスイッチングをフィードバック制御する。
トランスTの補助巻線T3には、コンデンサC4の平滑電圧Vdcに比例した電圧が発生する。補助巻線T3に発生する電圧は、二次巻線T2と補助巻線T3の巻き数比によって決まる。この補助巻線T3に発生した電圧は、ダイオードD4により整流されてコンデンサC2に供給され、制御IC13の動作電源となる。従って、起動時には制御IC13は抵抗R1によって電圧印加されて動作を開始するものの、フライバック回路12が安定動作になると制御IC13は補助巻線T3から供給される電圧で動作するようになる。
また、制御IC13は、商用電源ACが出力する交流電圧の1周期期間内においてはオン時間が一定となるようにスイッチング動作する。この動作により、LED点灯装置の電源高調波を抑制し、高力率を得ることができる。
バックコンバータ回路14は、第2スイッチング素子であるMOSFETQ2と、インダクタL2と、ダイオードD2と、コンデンサC6と、マイコンCPU15と、ドライブ回路16と、降圧回路17と、抵抗R4と、を備えている。バックコンバータ回路14は、フライバック回路12によってコンデンサC4に充電された平滑電圧Vdcを、光源モジュール20に印加すべき予め定められた所定のLED電圧に変換する。MOSFETQ2およびダイオードD2の直列回路が、コンデンサC4に並列接続される。インダクタL2、コンデンサC6および抵抗R4がこの順に接続した直列回路がダイオードD2に並列に接続される。光源モジュール20は、コンデンサC6に並列に接続される。
MOSFETQ2のソースにはダイオードD2のカソードが接続され、ダイオードD2のアノードは回路グランドに接続される。ダイオードD2は、MOSFETQ2がオンしたときにインダクタL2に蓄えられたエネルギーを、MOSFETQ2がオフのときに還流させる。コンデンサC6はMOSFETQ2がスイッチングした高周波電圧を平滑する。コンデンサC6から光源モジュール20に電力が供給される。
MOSFETQ2のゲートにはドライブ回路16が接続されている。ドライブ回路16からのオン/オフ信号がMOSFETQ2のゲートに出力されることにより、MOSFETQ2がオン/オフされる。ドライブ回路16は、マイコンCPU15と接続している。マイコンCPU15は、抵抗R4を介してLED電流に応じた電圧を検出している。抵抗R4にはインダクタL2と等しい電流が流れ、さらに、インダクタL2の平均電流はLED電流に等しい。マイコンCPU15は抵抗R4にて電圧変換された検出電圧を検出して、この検出電圧を目標値に一致させるようにドライブ回路16に動作指令を行うことでMOSFETQ2のスイッチング動作を調整する。これにより、光源モジュール20に流れるLED電流を一定に制御する定電流制御を行うことができる。
トランスTの二次巻線T2の中点からダイオードD3を介して、コンデンサC5に電荷が蓄えられる。二次巻線T2の中点からダイオードD3で電圧が整流された後、この整流後の電圧でコンデンサC5が安定に充電されることで、電圧Vcc2が生成される。電圧Vcc2は、ドライブ回路16に制御電源として供給される。また、電圧Vcc2が降圧回路17で降圧された後、この降圧後の電圧がマイコンCPU15に制御電源として供給される。電圧Vcc2は二次巻線T2の中点から供給されるので、電圧Vcc2の大きさは平滑電圧Vdcと二次巻線T2における中点の巻き数比とから決まる。
実施の形態ではマイコンCPU15が調光器22と接続しており、マイコンCPU15は調光制御も行うことができる。具体的には、マイコンCPU15は、調光器22から調光信号を受け取って、この調光信号に応じた調光率を実現するためのスイッチング制御の動作目標値をマイコンCPU15の内部メモリから読み出す。マイコンCPU15は、読み出した動作目標値に基づいてドライブ回路16に動作指令を送る。これにより、調光率に応じた電流が光源モジュール20に流れることで、光源モジュール20を所望の明るさに制御することができる。
(消灯モード適用時の利点)
ここで、LED光源の点灯制御を行うドライブ回路16及びマイコンCPU15を動作させる制御電源である電圧Vcc2について考えてみる。電圧Vcc2はフライバック回路12から制御電源を得ている。この制御電源電圧はバックコンバータ回路14が動作しなくとも得られるので、例えば、外部機器の操作によって、光源モジュール20を消灯すべき消灯モード指令がマイコンCPU15に与えられたときに、バックコンバータ回路14が停止された状態でもフライバック回路12が自己動作することで制御電源を得ることができる。このため、フライバック回路12の動作が継続されて、二次巻線T2の中点からダイオードD3で電圧を整流し、コンデンサC5が充電される。このコンデンサC5に充電される電圧が制御電源としてドライブ回路16に供給されるとともに、降圧回路17を経由してマイコンCPU15にも制御電源として供給される。このようにマイコンCPU15がフライバック回路12から確実に制御電源を得ることができるので、外部機器からの消灯モード指令があったときにバックコンバータ回路14を動作させることが求められない。つまり、例えば光源モジュール20は点灯させないもののマイコンCPU15の電源を得る程度にバックコンバータ回路14を低出力駆動させるなどの、特別な制御が不要となる。実施の形態ではバックコンバータ回路14を完全に停止すればよいので光源モジュール20を確実に消灯させることができ、消灯モードにおける制御内容も簡単になる。
また、消灯モード解除時にも下記の利点がある。光源モジュール20を消灯させる消灯モード指令信号が与えられているときには、マイコンCPU15がMOSFETQ2のスイッチングを停止する。MOSFETQ2がオフとなりバックコンバータ回路14が停止している期間も、制御IC13は、平滑電圧Vdcが定電圧制御されるようにMOSFETQ1のスイッチング制御を継続している。ただし、ここでいうMOSFETQ1の「スイッチング制御の継続」には、必ずしもMOSFETQ1のオンオフ動作を継続する制御のみならず、バックコンバータ回路14の停止によりコンデンサC4が蓄えた電圧が実質的に消費されないことでコンデンサC4の充電が不要となっている間はMOSFETQ1のスイッチングを一時的に停止するなどの制御を含んでもよい。消灯モードが解除された後、起動状態にあるマイコンCPU15が直ちにMOSFETQ2のスイッチングを再開してバックコンバータ回路14を駆動させることで、光源モジュール20を速やかに再点灯させることができる。
(突入電流に関する利点)
フライバック回路12は、トランスTにより平滑電圧Vdcを生成するので、商用電源AC入力時に発生する突入電流を抑制する必要がない。この点についてフライバック回路12の優位性を下記に説明する。商用電源AC入力時に流れる電流ループは次の2つがある。
(1)抵抗R1→コンデンサC2
(2)コンデンサC1
まず、(2)の電流ループついて電流を考える。前述したようにフライバック回路12は高力率に制御するものであるから、コンデンサC1はフライバック回路12が高周波(例えば40kHz〜200kHz)で動作するための電源となる程度の静電容量(例えば0.1μF〜1μF)が必要である。また、コンデンサC1は、整流回路DBから出力される電圧を平滑するほどに大きな静電容量までは必要ない。よって、コンデンサC1を充電する電流は、突入電流と定義されるほどの電流になることはない。次に(1)の電流ループについて考える。抵抗R1で抑制された電流が発生するが、抵抗R1は起動抵抗であるため比較的大きい抵抗値(例えば100kΩ)を有しており、この大きな抵抗値を有する抵抗R1を介してコンデンサC2に電荷が充電される。これも(2)の電流ループと同じく、突入電流と定義されるほどの電流が流れることはない。
(降圧動作専用による小型化の利点)
フライバック回路12には、MOSFETQ1やダイオードD1の部品が大型化しない最適な出力電圧がある。トランスTの一次巻線T1と二次巻線T2の巻き数比は、一般的に一次巻線T1に印加される電圧と二次巻線T2から出力する電圧の比となるように設計するのがよいとされる。一次巻線T1には、前述したように商用電源ACを整流した電圧が印加される。また、照明器具の一般的な要求仕様として、商用電源ACのワイド対応、即ち、AC100V〜242Vに対応できることが求められる。このことから、フライバック回路12は、整流回路DBが出力する広範囲(ワイド)な電圧を、一定の平滑電圧Vdcに変換する必要がある。例えばAC100Vのピーク電圧である141V以下に平滑電圧Vdcを降圧するフライバック回路12であれば上記したように部品の大型化をすることはない。逆に、平滑電圧Vdcを200Vにしようとすると、AC200V〜242Vのときは、フライバック回路12が降圧で動作することができるが、AC100Vのときには昇圧で動作することになる。これでは、MOSFETQ1にはターンオフ時に発生する所謂フライバック電圧によって高電圧が印加されるため、部品を大型化することが必要であると考えられる。このような観点から、部品の大型化を防ぐために、MOSFETQ1およびダイオードD1としてフライバック回路12の降圧動作のみに必要と認められる程度の耐圧性能を有する部品を選定して、フライバック回路12を降圧専用に設計することもできる。
フライバック回路12を降圧動作に限定的に用いることで、構成部品の大型化を抑制するために、下記のような設計を行うこともできる。
フライバック回路12に昇圧動作をさせないために、昇圧動作が必要となる交流電圧が入力されたときには動かないように回路動作が制限されていてもよい。例えば、入力交流電圧(コンデンサC1の電圧)のピーク値を検知する端子を制御IC13に設けて、入力交流電圧よりも必ずフライバック回路12の出力電圧目標値を小さくするようにフライバック回路12が設計されてもよい。あるいは、フライバック回路12の出力電圧目標値よりも入力電圧(コンデンサC1の電圧)ピーク値が低いときには、フライバック回路12を作動させないように(MOSFETQ1のオンを禁止するように)制御ICが組まれていてもよい。つまり、制御IC13は、交流電圧のピーク電圧が予め定めた電圧値以下であるときにはフライバック回路12を作動させないように構成されていてもよい。あるいは、制御IC13は、交流電圧のピーク電圧よりも平滑電圧Vdcの目標値を小さく設定するように構成されていてもよい。あるいは、制御IC13は、平滑電圧Vdcの目標値よりも交流電圧のピーク電圧が低いときにはフライバック回路12を作動させないように構成されていてもよい。あるいは、制御IC13は、平滑電圧Vdcの目標値よりも交流電圧のピーク電圧が低いときにはMOSFETQ1をオフに維持するように構成されていてもよい。制御IC13は、交流電圧の大きさにかかわらず平滑電圧Vdcを141V以下とするようにMOSFETQ1を制御するように構成されていてもよい。
回路設計の観点から、例えばダイオードD1およびMOSFETQ1を選定するに当たって、ダイオードD1の耐電圧およびMOSFETQ1の耐電圧が前記ピーク電圧を予め定めた平滑電圧の目標値に降圧するために必要な最小耐電圧値となるようにしてもよい。これにより、フライバック回路12を降圧動作に耐えうる最小限度の耐電圧に設計することで、小型の部品でフライバック回路12を構築することができる。予め定めた平滑電圧の目標値は、141Vであってもよい。これにより、点灯装置10が商用電源AC100V〜242Vのいわゆるワイド対応である場合においても、AC200V〜242Vのときにはフライバック回路12が降圧動作するとともに、AC100Vのときにも昇圧動作とはならない。
(減衰振動対策による利点)
図2は、本発明の実施の形態にかかる点灯装置10の動作を示すタイミングチャート図である。「出力側コンバータ回路」に相当するバックコンバータ回路14について説明する。前述したようにバックコンバータ回路14はフライバック回路12が出力する平滑電圧Vdcにより、LED光源である光源モジュール20が点灯する電圧を生成する。このとき、LED光源が点灯する出力電圧Voは、平滑電圧Vdcより低くなければならない。さらに出力電圧Voは、バックコンバータ回路14を一般的な電流不連続モードで使用するとき、平滑電圧Vdcの1/2以下に設定されることが望ましい。以下に、図2を用いてその理由を具体的に説明する。
図2には、バックコンバータ回路14のスイッチング素子であるMOSFETQ2のスイッチング動作が示されている。MOSFETQ2がオンすると、コンデンサC4の平滑電圧VdcからMOSFETQ2のドレイン−ソースを介して電流が流れ、この電流はインダクタL2で限流される(図2のton期間)。MOSFETQ2がオフすると、平滑電圧Vdcからの電流は流れないが、インダクタL2に蓄えられたエネルギーはダイオードD2から還流する(図2のtoff期間)。インダクタL2に蓄えられたエネルギーがなくなると、寄生容量とインダクタL2のインダクタンスによって共振現象が発生し、MOSFETQ2のソースとインダクタL2の接続点の電位が振動する。この結果、MOSFETQ2のソース−ドレイン間電圧に減衰振動が起こる(図2のtd期間)。
ここで、MOSFETQ2のソース−ドレイン間電圧について着目する。まず、toff期間は、ダイオードD2に還流電流が流れているため、MOSFETQ2のソース電位は、回路グランドに対して、ダイオードD2の順方向電圧約0.6V低い。よって、実際には、MOSFETQ2のソース−ドレイン間には[Vdc−(−0.6V)]の電圧が印加されている。ただし、平滑電圧Vdcに対して0.6Vは十分小さいため無視することができる。よって、toff期間には、実質的に、MOSFETQ2のソース−ドレイン間に平滑電圧Vdcが印加されているものとみなせる。
インダクタL2のエネルギーが無くなったtd期間から減衰振動が起こる。この減衰振動の周期は、MOSFETQ2の寄生容量とインダクタL2のインダクタンスによって決まる共振周波数に等しい。また、振動の大きさVp−pは、バックコンバータ回路14の出力電圧Voの2倍である。振動の大きさVp−pは、td期間の減衰振動における最大の振動幅であり、図2では初回の振動の幅である。減衰振動は、インダクタL2の直流抵抗によって最終的には消滅する。減衰振動が消滅することで、MOSFETQ2のソース−ドレイン電圧は、「平滑電圧Vdcから出力電圧Voを減じた電圧V‘」に収束する。各電圧をまとめると次のようになる。
Vp−p=2×Vo
V‘=Vdc−Vo
図2に示す「Vdc/2」は、平滑電圧Vdcの1/2倍の値を明示したものである。出力電圧Voが平滑電圧Vdcの1/2倍よりも大きいと、振動の大きさVp−pが平滑電圧Vdcよりも大きくなり、MOSFETQ2のソース−ドレイン間電圧は負電位が印加される。即ち、負電位が印加されるということは、ソース−ドレイン間にある寄生ダイオードを介して、電流が逆流してしまい、実用上好ましくない。
この点、実施の形態においては、出力電圧Voが平滑電圧Vdcの1/2倍以下に設定されている。従って、td期間に生ずる減衰振動の大きさVp−pが平滑電圧Vdcよりも大きくなることを避けることができる。これによりソース−ドレイン間電圧は負電位(正常とは逆の逆電位)が印加されるのを抑制することができる。なお、バックコンバータ回路14のマイコンCPU15は、調光信号で指定された調光率に基づいて光源モジュール20に流れる電流を調整する。このような調光機種において、調光率が全光(100%)であるときの出力電圧Voが、平滑電圧Vdcの大きさの1/2倍以下に設定されることが好ましい。これにより調光機種においても実用上の不具合を避けつつ全光点灯を実現することができる。
上記実施の形態に示す回路構成にすることで、照明器具の一般要求である高調波抑制機能および突入電流抑制をフライバック回路12によって実現し、調光制御や消灯制御の光源制御をバックコンバータ回路14によって実現することができる。「突入電流に関する利点」で説明したように、突入電流抑制のために特別な回路を設けなくともよく、省部品な回路構成で上記一般要求仕様を満たすことができる。また、「消灯モード適用時の利点」で説明したように、特別な回路を設けなくとも消灯モード機能をより高性能なものとすることができる。さらに、本願発明者は、上記回路構成で各回路が制御する電圧に検討を加えた結果、「降圧動作専用による小型化の利点」で説明したフライバック回路12の大型化を抑制する電圧仕様および「減衰振動対策による利点」で説明した光源モジュール20に適した電圧仕様をそれぞれ見出すことで、回路全体の大型化を抑制しつつ安定動作を行うことができる。このことから点灯装置10の小型化、照明器具1の小型化、およびそれらの高機能化を同時に実現することができるため、省資源で且つ使用者に有益な点灯装置10および照明器具1を提供することができる。
なお、実施の形態では、二次巻線T2の中点からマイコンCPU15に電源を与えることについて消灯モード適用時の利点を説明している。しかしながら、この構成は消灯モードを備えない点灯装置においても利点があり、具体的にはバックコンバータ回路14の動作状況とは無関係にマイコンCPU15に早期且つ安定的に電源が供給されるという利点がある。
1 照明器具、10 点灯装置、12 フライバック回路、13 制御IC、14 バックコンバータ回路、15 マイコンCPU、16 ドライブ回路、17 降圧回路、20 光源モジュール、22 調光器、C1〜C6 コンデンサ、D1〜D4 ダイオード、DB 整流回路、L1 ラインフィルタ、L2 インダクタ、R1〜R4 抵抗、T トランス(フライバックトランス)、T1 一次巻線、T2 二次巻線、T3 補助巻線、Vdc 平滑電圧、Vo 出力電圧

Claims (5)

  1. 交流電圧を整流して直流電圧を出力する整流回路と、
    一次巻線および二次巻線を備え前記一次巻線の一端に前記直流電圧が印加されるフライバックトランスと、前記一次巻線を流れる電流を制御する第1スイッチング素子と、前記交流電圧の高調波を抑制する力率改善動作を行うように前記第1スイッチング素子を制御する第1制御回路と、を備え、前記二次巻線から前記直流電圧を変換して平滑した電圧である平滑電圧を出力するフライバック回路と、
    第2スイッチング素子および前記第2スイッチング素子を制御する第2制御回路を備え、前記第2スイッチング素子を用いて前記平滑電圧を降圧することで得た出力電圧により光源モジュールを点灯させる出力側コンバータ回路と、
    を備え、
    前記一次巻線の補助巻線から取得した電圧を前記第1制御回路に第一制御電源として供給し、
    前記二次巻線の中点から取り出した電圧を前記第2制御回路に第二制御電源として供給する点灯装置。
  2. 前記光源モジュールを消灯させる消灯モード指令信号が与えられているときには、前記第1制御回路が前記第1スイッチング素子のスイッチングを継続し、前記第2制御回路が前記第2スイッチング素子のスイッチングを停止する請求項1に記載の点灯装置。
  3. 前記出力側コンバータ回路が、バックコンバータ回路である請求項1または2に記載の点灯装置。
  4. 交流電圧を整流する整流回路と、
    一次巻線および二次巻線を備え前記一次巻線の一端に前記整流回路の出力した直流電圧が印加されるフライバックトランスと、前記一次巻線の他端に接続し前記一次巻線を流れる電流を制御する第1スイッチング素子と、前記交流電圧の高調波を抑制する力率改善動作を行うように前記第1スイッチング素子を制御する第1制御回路と、を含み、昇圧動作と降圧動作のうち降圧動作のみを行うことで前記直流電圧を前記交流電圧のピーク電圧より低く降圧して平滑した電圧である平滑電圧を出力するフライバック回路と、
    半導体発光素子を含む光源モジュールが接続され、第2スイッチング素子および前記第2スイッチング素子を制御する第2制御回路を備え、前記第2スイッチング素子を電流不連続モードで駆動することで前記平滑電圧を降圧した出力電圧を出力し、前記出力電圧で前記光源モジュールを点灯させるバックコンバータ回路と、
    を備え、
    前記一次巻線の補助巻線から取得した電圧を前記第1制御回路に第一制御電源として供給し、
    前記二次巻線の中点から取り出した電圧を前記第2制御回路に第二制御電源として供給し、
    前記出力電圧を前記平滑電圧の1/2倍以下の範囲内で設定する点灯装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の点灯装置を備える照明器具。
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