JP6635297B2 - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6635297B2
JP6635297B2 JP2016030136A JP2016030136A JP6635297B2 JP 6635297 B2 JP6635297 B2 JP 6635297B2 JP 2016030136 A JP2016030136 A JP 2016030136A JP 2016030136 A JP2016030136 A JP 2016030136A JP 6635297 B2 JP6635297 B2 JP 6635297B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tooth
jacket
upper jacket
damper
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016030136A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017144968A (ja
Inventor
篤宗 長谷
篤宗 長谷
祐 明法寺
祐 明法寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2016030136A priority Critical patent/JP6635297B2/ja
Priority to US15/430,822 priority patent/US10011293B2/en
Priority to CN201710078063.2A priority patent/CN107097839B/zh
Priority to EP17155965.1A priority patent/EP3208177B1/en
Publication of JP2017144968A publication Critical patent/JP2017144968A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6635297B2 publication Critical patent/JP6635297B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns
    • B62D1/18Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
    • B62D1/184Mechanisms for locking columns at selected positions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns
    • B62D1/18Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
    • B62D1/185Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable adjustable by axial displacement, e.g. telescopically
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns
    • B62D1/18Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
    • B62D1/187Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable with tilt adjustment; with tilt and axial adjustment
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns
    • B62D1/18Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
    • B62D1/19Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable incorporating energy-absorbing arrangements, e.g. by being yieldable or collapsible
    • B62D1/195Yieldable supports for the steering column

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Controls (AREA)

Description

この発明は、ステアリング装置に関する。
ステアリング装置には、ステアリングホイールの高さや角度を調整するチルト調整機構やステアリングホイールの前後位置を調整するテレスコ調整機構が組み込まれたものが多く知られている。
従来のテレスコ調整機構では、ステアリングコラムに装着された可動ブラケットが、車内の所定位置に装着された固定ブラケットに対してステアリングコラムの軸方向に移動することによってテレスコ調整が行われる。テレスコ調整時の可動ブラケットの移動範囲は、ストッパ同士を当接することで規制される。そのため、可動ブラケットが移動範囲の限界位置まで移動したときには、ストッパ同士の当接によって衝撃が発生する。
下記特許文献1のテレスコ調整機構では、可動ブラケットに設けられた取付具に装着されたストッパ緩衝材が、可動ブラケットと固定ブラケットとを連結するロック軸に軸支されたカラー部材と当接することによって衝撃を吸収している。
特開2009−45992号公報
特許文献1のテレスコ調整機構では、カラー部材とストッパ緩衝材との当接によって発生する衝撃が大きい場合、ストッパ緩衝材が取付具から外れてしまい、衝撃を安定して吸収できない虞がある。ストッパ緩衝材がステアリングコラムの外周面に装着される構成も想定され、この場合、衝撃によってストッパ緩衝材が外れやすくなる。
この発明は、かかる背景のもとでなされたものであり、ストッパとしての緩衝部材が外れにくく、当接時の衝撃を安定して吸収することができるステアリング装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、一端に操舵部材(2)が接続された筒状のアッパジャケット(7)と、前記アッパジャケットの他端に摺動可能に嵌合されたロアジャケット(8)とを備え、所定の範囲においてテレスコ調整可能なステアリング装置(1)であって、前記ロアジャケットに支持された係合部材(50)と、前記係合部材と対向するように前記アッパジャケットに固定された緩衝部材(140)と、前記ロアジャケットに固定され、前記緩衝部材が前記係合部材に対向する側(XU,XL)とは反対側(XL,XU)から前記係合部材と当接する当接部材(170)と、を備え、前記緩衝部材は、前記係合部材と対向する部分(141)に、前記係合部材に向かうに従って前記アッパジャケットに近づくように傾斜する傾斜面(143)を含み、テレスコ調整時、前記係合部材は、摺動限界位置において前記緩衝部材の傾斜面と当接することを特徴とする、ステアリング装置である。
請求項2に記載の発明は、前記アッパジャケットに固定され、前記アッパジャケットの軸方向に沿って並べられた複数の第1ツース(41)を含む第1ツース部材(40)と、前記ロアジャケットに回動可能に支持され、前記第1ツースと噛合可能な第2ツース(51)を含む、前記係合部材としての第2ツース部材(50)と、をさらに備え、前記緩衝部材は、前記アッパジャケットにおいて前記第1ツースよりも前記一端側(XL)または前記他端側(XU)に固定され、前記当接部材は、前記第2ツースが前記第1ツースと噛合解除された状態で、前記緩衝部材が前記係合部材に対向する側とは反対側から前記第2ツース部材と当接し、テレスコ調整時、前記第2ツース部材は、前記第2ツースが前記第1ツースと噛合解除された状態とされるとともに、前記摺動限界位置において前記緩衝部材の傾斜面と当接することを特徴とする、請求項1に記載のステアリング装置である。
請求項3に記載の発明は、前記当接部材は、前記ロアジャケットに固定され、車両衝突時の衝撃を吸収する衝撃吸収部材(110)に関連して設けられた案内部材(120)を含む、請求項2に記載のステアリング装置である。
請求項4に記載の発明は、ステアリング装置は、前記緩衝部材を前記アッパジャケットに係止する係止部材(150)を備えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のステアリング装置である。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
請求項1に記載の発明によれば、ロアジャケットに対してアッパジャケットが摺動することによって、ロアジャケットに支持された係合部材と、係合部材と対向するようにアッパジャケットに固定された緩衝部材とが当接して衝撃を吸収する。
緩衝部材は、係合部材と対向する側の部分に、係合部材に向かうに従ってアッパジャケットに近づくように傾斜する傾斜面を含むため、緩衝部材は、係合部材と当接することによって、アッパジャケットに押し付けられる。したがって、緩衝部材が撓んだり、緩衝部材がアッパジャケットから外れたりすることを抑制できる。
また、ロアジャケットに固定された当接部材は、緩衝部材が係合部材に対向する側(当接する側)とは反対側から係合部材と当接する。そのため、係合部材と緩衝部材との当接圧力の反力が当接部材を介してロアジャケットに伝達される。したがって、緩衝部材と係合部材との当接時の衝撃を安定して吸収することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ロアジャケットに支持された第2ツース部材の第2ツースが、アッパジャケットに固定された第1ツース部材の第1ツースと噛合すると、テレスコ調整後のアッパジャケットのロアジャケットに対する位置(アッパジャケットのテレスコ位置)が保持される。第2ツース部材は、テレスコ調整時に、第2ツースが第1ツースと噛合解除された状態とされるとともに、摺動限界位置において緩衝部材の傾斜面と当接する。このように、第2ツース部材を、係合部材として機能させることができる。
したがって、第1ツースと第2ツースとの噛合および噛合解除可能な構成において、部品点数を増加させることなく、緩衝部材が撓んだり、緩衝部材がアッパジャケットから外れたりすることを抑制でき、かつ、緩衝部材と係合部材との当接時の衝撃を安定して吸収することができる。
請求項3に記載の発明によれば、当接部材は、ロアジャケットに固定され、車両衝突時の衝撃を吸収する衝撃吸収部材に関連して設けられた案内部材を含んでいる。そのため、当接部材は、案内部材として機能しつつ、係合部材と緩衝部材との当接圧力の反力を安定して受けることができる。したがって、案内部材とは別の部材として当接部材を設ける場合と比較して、部品点数を削減することができる。
請求項4に記載の発明によれば、緩衝部材は、係止部材によって、アッパジャケットに係止されているため、緩衝部材と係合部材との当接によって衝撃が発生した際に、緩衝部材が撓んだり、緩衝部材がアッパジャケットから外れたりすることを一層抑制できる。
本発明の一実施形態に係るステアリング装置の模式的側面図である。 ステアリング装置の概略斜視図である。 ステアリング装置の概略断面図であって、図1のIII−III線に沿って切断された断面図に相当する。 ツースロック機構とその周辺部分の概略分解斜視図である。 ツースロック機構の模式的側面図であり、第1ツースと第2ツースとが噛合した状態を示した図である。 ツースロック機構の模式的側面図であり、第1ツースと第2ツースとの噛合が解除された状態を示した図である。 ダンパーの周辺の概略断面図である。 テレスコ調整の際に第2ツース部材とダンパーとが当接する様子を模式的に示した図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るステアリング装置1の模式的側面図である。
図1を参照して、ステアリング装置1は、ステアリングシャフト3と、コラムジャケット6と、インターミディエイトシャフト4と、転舵機構5とを備える。ステアリングシャフト3の一端(軸方向上端)には、ステアリングホイール等の操舵部材2が連結されている。ステアリング装置1は、操舵部材2の操舵に連動して、転舵輪(図示せず)を転舵する。転舵機構5は、例えば、ラックアンドピニオン機構であるがこれに限らない。
以下では、ステアリングシャフト3の軸方向であるコラム軸方向Xの上方を軸方向上方XUといい、コラム軸方向Xの下方を軸方向下方XLという。
ステアリングシャフト3は、筒状のアッパシャフト3Uおよびロアシャフト3Lを有している。アッパシャフト3Uとロアシャフト3Lとは、例えばスプライン嵌合やセレーション嵌合によって相対移動可能に嵌合されている。操舵部材2は、アッパシャフト3Uの軸方向上方XUの一端に連結されている。
コラムジャケット6は、アッパシャフト3Uを介して操舵部材2が一端に接続された筒状のアッパジャケット7と、アッパジャケット7の他端に摺動可能に嵌合されたロアジャケット8とを含む。ロアジャケット8は、アウタジャケットでもあり、アッパジャケット7は、ロアジャケット8に対して内嵌めされたインナジャケットでもある。コラム軸方向Xは、アッパジャケット7の軸方向でもあり、ロアジャケット8の軸方向でもある。軸方向上方XUは、アッパジャケット7の一端側でもあり、軸方向下方XLは、アッパジャケット7の他端側でもある。
ステアリングシャフト3は、コラムジャケット6内に挿通されている。アッパシャフト3Uは、軸受9を介してアッパジャケット7に回転可能に支持されており、ロアシャフト3Lは、軸受10を介してロアジャケット8に回転可能に支持されている。アッパシャフト3Uがロアシャフト3Lに対してコラム軸方向Xに摺動することによって、コラムジャケット6は、ステアリングシャフト3とともにコラム軸方向Xに伸縮可能である。
ステアリングシャフト3およびコラムジャケット6をコラム軸方向Xに伸縮させることで、操舵部材2の位置を車両の前後方向に調整することができる。このように、ステアリング装置1はテレスコ調整機能を有する。
テレスコ調整は、所定のテレスコストローク範囲内でアッパジャケット7を移動させることで行うことができる。テレスコストローク範囲とは、コラム軸方向Xにおけるアッパジャケット7の一端側(下端側)の摺動限界位置である摺動下限位置と、コラム軸方向Xにおけるアッパジャケット7の他端側(上端側)の摺動限界位置である摺動上限位置との間の範囲である。コラムジャケット6は、アッパジャケット7が摺動下限位置にあるときに最も縮んだ状態になり、アッパジャケット7が摺動上限位置にあるときに最も伸びた状態になる。摺動下限位置は、テレスコショート位置ともいい、摺動上限位置は、テレスコロング位置ともいう。
ステアリング装置1は、車体13に固定された固定ブラケット14と、固定ブラケット14によって支持されたチルト中心軸15と、ロアジャケット8の外周に固定され、チルト中心軸15によって回転可能に支持されたコラムブラケット16とを含む。ステアリングシャフト3およびコラムジャケット6は、チルト中心軸15の中心軸線であるチルト中心CCを支点にして上下方向Yに回動可能である。
ステアリングシャフト3およびコラムジャケット6をチルト中心CC回りに回動させることで、操舵部材2の位置を上下方向(高さ方向)に調整することができる。このように、ステアリング装置1はチルト調整機能を有する。
ステアリング装置1は、車体13に固定されたブラケット17と、チルト調整およびテレスコ調整後の位置をロックする締付機構18とを含む。締付機構18は、ロアジャケット8のコラム軸方向Xの上部に一体に設けられた一対の被締付部19を、ブラケット17を介して締め付けることによりロックを達成する。
ステアリング装置1の概略斜視図である図2に示すように、ロアジャケット8は、コラム軸方向Xのロアジャケット8の上端から軸方向下方XLに延びるスリット26を含む。一対の被締付部19は、スリット26の両側に配置されている。一対の被締付部19を締め付けることにより、ロアジャケット8は、弾性的に縮径可能である。
図3は、ステアリング装置1の概略断面図であって、図1のIII−III線に沿って切断された断面図に相当する。
図3に示すように、ブラケット17は、車体13に取り付けられた取付板24と、取付板24の両端から上下方向Yの下方に延びる一対の側板22とを含む。各側板22には、上下方向Yに延びるチルト用長孔23が形成されている。
ロアジャケット8の一対の被締付部19は、一対の側板22間に配置され、対応する側板22の内側面22aにそれぞれ沿う板状をなしている。各被締付部19には、円孔からなる第1挿通孔29が形成されている。
ロアジャケット8は、コラム軸方向Xに延びる案内溝27を形成している。案内溝27には、アッパジャケット7に固定された被案内突起28が嵌合している。案内溝27は、被案内突起28を介してアッパジャケット7の回転を規制する。また、テレスコ調整時、案内溝27の軸方向上方XUの端部(図示せず)が被案内突起28と当接することで、アッパジャケット7は、テレスコストローク範囲の摺動上限位置に規制される。これにより、ロアジャケット8からのアッパジャケット7の抜けも防止される。
図1および図2に示すように、締付機構18は、締付軸21と、締付軸21を回転操作する操作部材としての操作レバー20とを含む。締付軸21の中心軸線C1が、操作レバー20の回転中心に相当する。
締付軸21はボルトであり、ブラケット17の両側板22のチルト用長孔23とロアジャケット8の両被締付部19の第1挿通孔29とに挿通される。締付軸21およびロアジャケット8は、チルト調整時に、チルト用長孔23内においてブラケット17に対し一体的に相対移動する。
締付軸21の一端に設けられた頭部21aは、操作レバー20と一体回転可能に固定されている。締付機構18は、締付軸21の頭部21aと一方の側板22(図3で左側の側板22)との間に介在し、操作レバー20の操作トルクを締付軸21の軸力(一対の側板22を締め付けるための締付力)に変換する力変換機構30をさらに備える。
力変換機構30は、操作レバー20と一体回転可能に連結され、締付軸21に対して中心軸線C1が延びる方向である締付軸方向Jの移動が規制された回転カム31と、回転カム31に対してカム係合し、一方の側板22を締め付ける一方の締付部材32とを含む。締付部材32は、回転が規制された非回転カムである。
締付機構18は、締付軸21の他端に設けられたねじ部21bに螺合したナット33と、他方の側板22(図3で右側の側板22)を締め付ける他方の締付部材34と、他方の締付部材34とナット33との間に介在する介在部材35とをさらに備える。介在部材35は、ワッシャ36と針状ころ軸受37とを含む。
回転カム31と、一方の締付部材32(非回転カム)と、他方の締付部材34と、介在部材35とは、締付軸21の外周によって支持されている。一方の締付部材32および他方の締付部材34は、対応するチルト用長孔23との嵌合によって、その回転が規制されている。
操作レバー20のロック方向への回転に伴って、回転カム31が締付部材32に対して回転すると、締付部材32は、締付軸方向Jに沿って回転カム31から離れる方向に移動する。これにより、両締付部材32,34によって、ブラケット17の一対の側板22がクランプされて締め付けられる。
このとき、ブラケット17の各側板22が、ロアジャケット8の対応する被締付部19を締め付けることから、ロアジャケット8の上下方向Yの移動が規制されて、チルトロックが達成される。また、両被締付部19が締め付けられることで、ロアジャケット8は、弾性的に縮径してアッパジャケット7を締め付ける。この結果、アッパジャケット7のコラム軸方向Xの移動が規制されて、テレスコロックが達成される。
一方、操作レバー20がロック解除方向へ回転すると、回転カム31の回転に伴い、締付部材32は、締付軸方向Jに沿って回転カム31に近づく方向に移動する。これにより、両締付部材32,34による一対の側板22の締め付けが解除され、チルト調整およびテレスコ調整が可能となる。
ステアリング装置1は、車両衝突の二次衝突時のテレスコ方向の初期拘束の安定化のために、ツースロック機構TLをさらに備える。ツースロック機構TLは、歯同士を噛み合わせる構成によってアッパジャケット7のテレスコ位置を保持する。歯同士の噛み合いによってアッパジャケット7のテレスコ位置が保持されることをツースロックという。
図4は、ツースロック機構TLとその周辺部分の概略分解斜視図である。図5は、ツースロック機構TLの模式的側面図であり、歯同士が噛み合った状態を示している。図6は、ツースロック機構TLの模式的側面図であり、歯同士の噛合が解除された状態を示している。
図4および図5を参照して、ツースロック機構TLは、アッパジャケット7に固定され、コラム軸方向Xに沿って並べられた複数の第1ツース41を含む第1ツース部材40と、ロアジャケット8に回転可能に支持され、第1ツース41と噛合可能な第2ツース51を含む第2ツース部材50とを含む。
第1ツース部材40は、例えば、コラム軸方向Xに延びる板材を用いて形成されており、アッパジャケット7の外周面に溶接等によって固定されている。そのため、第1ツース部材40は、テレスコ調整時にアッパジャケット7と一体移動する。第1ツース部材40は、本実施形態とは異なりねじ等によってアッパジャケット7に固定されていてもよい。第1ツース部材40には、コラム軸方向Xに長手の凹溝42が形成されている。
凹溝42は、コラム軸方向Xに延びて締付軸方向Jに互いに対向する一対の内側面を有している。これら一対の内側面のそれぞれには、複数の第1ツース41を含む一対の第1ツース列41Lが形成されている。各第1ツース列41Lでは、第1ツース41がコラム軸方向Xに複数並んで配置されている。
一対の第1ツース列41Lの第1ツース41の歯先同士は、締付軸方向Jに対向している。第1ツース41の歯筋方向Dは、コラム軸方向Xおよび締付軸方向Jの両方に直交している。歯筋方向Dは、第1ツース41の歯幅方向でもある。
第2ツース部材50は、支点回りに回転支持された第1部分52と、第1部分52から離隔し第2ツース51が形成された第2部分53とを含む。
第2ツース部材50の第2部分53において第1ツース部材40に歯筋方向Dから対向する部分には、等間隔で並ぶ複数の第2ツース51を含む一対の第2ツース列51Lが形成されている。一対の第2ツース列51Lは、互いの第2ツース51の歯先を互いに逆向きの外方に向けている。第2ツース列51Lの第2ツース51は、対応する第1ツース列41Lの第1ツース41に対して歯筋方向Dから噛合可能である。
ステアリング装置1は、車両衝突の二次衝突時に変形されることで衝撃を吸収する衝撃吸収部材110と、二次衝突時に衝撃吸収部材110の変形を案内する案内部材120とをさらに含む。
衝撃吸収部材110は、一端がロアジャケット8に固定された一対の第1板部111と、一対の第1板部111の他端からそれぞれ折り返し部113を介して折り返された一対の第2板部112と、一対の第2板部112間を連結した連結部114とを含む。衝撃吸収部材110の一対の第1板部111の一端は、図2および図3に示すように、ボルト125等によってロアジャケット8に固定されている。
案内部材120は、一対の第1案内部121と、第2案内部122と、一対の接続部123とを含む。各第1案内部121よりもステアリングシャフト3の径方向内方に衝撃吸収部材110の対応する第1板部111および第2板部112が介在されている。第2案内部122は、一対の第1案内部121間に介在されている。第2案内部122は、各第1案内部121と対応する接続部123を介して接続されている。案内部材120は、図2に示すように、ボルト125等によって衝撃吸収部材110の対応する第1板部111の一端と共締めされてロアジャケット8に固定されている。案内部材120は、本実施形態とは異なり、ロアジャケット8に溶接等によって直接固定されてもよいし、他の部材を介してロアジャケット8に固定されていてもよい。
ツースロック機構TLは、第2ツース部材50の第1部分52をコラム軸方向Xに案内する第1案内機構70と、第2ツース部材50の第2部分53を第1ツース41と第2ツース51との噛合状態でコラム軸方向Xと直交する直交方向Zに案内する第2案内機構80と、締付軸21の回転に第2ツース部材50の運動を連動させる連動機構60とを含む。
第1案内機構70は、第2ツース部材50の第1部分52から両外方へ突出する一対の第1軸71と、衝撃吸収部材110の各第1板部111と対応する第2板部112との間に区画され軸方向下方XLに溝状に延びる一対の第1案内孔72とを含む。
各第1案内孔72には、対応する第1軸71が挿通されている。各第1案内孔72は、対応する第1軸71をコラム軸方向Xにスライド可能に支持する。第1軸71は、第2ツース部材50の支点(第1部分52の支点)としての中心軸線C2を有している。第2ツース部材50は、一対の第1軸71および衝撃吸収部材110の一対の第1案内孔72を介してロアジャケット8に回転可能に支持されている。そのため、第2ツース部材50は、テレスコ調整時にアッパジャケット7とは一体移動しない。第1案内孔72の案内により、第1軸71は、締付軸21に対して平行な状態で、コラム軸方向Xに移動可能である。
第2案内機構80は、ロアジャケット8の一対の被締付部19の支持孔38に両端が支持された第2軸81と、第2ツース部材50に設けられており、第2軸81が挿通された第2案内孔82とを含む。第2案内孔82は、第1ツース41と第2ツース51との噛合状態で直交方向Zに延びる長孔を含む。
連動機構60は、第2ツース部材50を第1軸71の中心軸線C2回りに噛合側(第2ツース51が第1ツース41に噛合する側)へ回転付勢する付勢部材90と、付勢部材90に抗して、第2ツース部材50を噛合解除側へ駆動する解除部材100とを備える。
付勢部材90は、被締付部19の係止部としての係止孔39に係止された第1端部91と、第2ツース部材50の第2ツース51と反対側で第2部分53に押圧係合した第2端部92と、第1端部91および第2端部92との間で締付軸21に巻き回されたコイル部93とを含むねじりばねを含む。
解除部材100は、締付軸21が一体回転可能にスプライン嵌合された嵌合孔101を有する環状の本体102と、本体102の外周から突出する解除部としての解除突起103とを含む。
解除突起103は、締付軸21のロック解除方向への回転に伴って、第2ツース部材50の第2部分53に設けられた係合部としての係合突起54に係合することにより、付勢部材90に抗して、第2ツース部材50を噛合解除側へ回転させる。
ツースロック機構TLは、締付機構18に連動して、第2ツース51を第1ツース41との噛合側および噛合解除側へ回転させる。
操作レバー20がロック解除位置にある状態から操作レバー20をロック方向(図6において反時計回り)に回転操作すると、締付軸21とともに解除部材100が、図6に示す状態から図5に示す状態へと、反時計回りに回転される。
これにより、解除部材100の解除突起103が、第2ツース部材50の係合突起54との係合を解除するため、付勢部材90が、第2ツース部材50を、その支点である第1軸71の中心軸線C2を中心として時計回りに回転駆動し、第2ツース51は、第1ツース41に対して歯筋方向Dから噛み合う(図5参照)。これにより、ツースロックが達成される。
ツースロックが達成された状態(第1ツース41と第2ツース51との噛合状態)で車両衝突の二次衝突が発生すると、第2軸81が剪断される。これにより、第2ツース部材50は、案内部材120の第2案内部122によって案内されながら、アッパジャケット7および第1ツース部材40とともに軸方向下方XLへ移動する。その際、第2ツース部材50の第1部分52が、衝撃吸収部材110の連結部114を軸方向下方XLに押圧移動させる。このため、衝撃吸収部材110は、折り返し部113が軸方向下方XLに移動するようにして第1板部111および第2板部112が塑性変形されて、二次衝突によって発生する衝撃を吸収する。
各第1案内部121よりもステアリングシャフト3の径方向内方に、衝撃吸収部材110の対応する第1板部111および第2板部112が介在されているため、各第1案内部121は、衝撃吸収部材110(特に、第1板部111)がステアリングシャフト3の径方向外方へ変形することを規制する。
一方、操作レバー20がロック位置にある状態から操作レバー20をロック解除方向(図5において時計回り)に回転操作すると、締付軸21とともに解除部材100が、図5に示す状態から図6に示す状態へと、時計回りに回転される。
これにより、解除部材100の解除突起103が、第2ツース部材50の係合突起54を押し上げるため、第2ツース部材50は、その支点である第1軸71の中心軸線C2を中心として反時計回りに回転駆動され、第2ツース51が、第1ツース41から歯筋方向Dに沿って離間し、噛合が解除される(図6参照)。これにより、ツースロックが解除される。
ステアリング装置1は、テレスコストローク範囲の摺動下限位置を規制する下限位置規制機構130をさらに備える。下限位置規制機構130は、アッパジャケット7に固定されたストッパとしてのダンパー140が、ロアジャケット8に保持された第2ツース部材50に当接(係合)することで、アッパジャケット7の下限位置を規制する。ストッパとしてダンパー140を用いることで、当接時に発生する衝撃が吸収(緩衝)されている。
下限位置規制機構130は、ダンパー140と、ダンパー140をアッパジャケット7に係止する係止部材150と、ダンパー140を軸方向上方XUから受ける受け部材160とを含む。下限位置規制機構130は、第1ツース41が第2ツース51と噛合解除された状態において、第2ツース部材50が軸方向下方XLへ変位するのを阻止するための当接部材170をさらに含む。
当接部材170は、本実施形態では、衝撃吸収部材110に関連して設けられた前述の案内部材120を含む。詳しくは、当接部材170は、案内部材120の第2案内部122の軸方向上方XUの端部122aを含む。案内部材120がボルト125等によってロアジャケット8に固定されているので、当接部材170は、ロアジャケット8に固定されている。そのため、当接部材170は、テレスコ調整時にアッパジャケット7と一体移動しない。
下限位置規制機構130は、第2ツース部材50に設けられ、第1ツース41と第2ツース51とが噛合解除された状態でダンパー140に当接可能な第1当接部55と、第2ツース部材50に設けられ、第1ツース41と第2ツース51とが噛合解除された状態で当接部材170と当接可能な第2当接部56とをさらに含む。
第2ツース部材50の第1当接部55は、第1ツース41と第2ツース51とが噛合解除された状態で、軸方向下方XLからダンパー140に対向する。第2ツース部材50の第2当接部56は、第1ツース41と第2ツース51とが噛合解除された状態で、軸方向上方XUから案内部材120の第2案内部122の端部122aに対向する。
第1当接部55は、第1ツース41と第2ツース51とが噛合解除された状態で軸方向上方XUに向かうにしたがってアッパジャケット7から離れるように傾斜する、凸湾曲状の傾斜面55aを有する。傾斜面55aは、第1ツース41と第2ツース51とが噛合解除された状態で軸方向上方XUに向かうにしたがってアッパジャケット7から離れるように、凹湾曲状または直線状に傾斜していてもよい。第1当接部55は、第1ツース部材40に形成された貫通溝43と、アッパジャケット7に形成された挿通溝7aとをコラム軸方向Xに移動可能に挿通している。挿通溝7aは、本実施形態のように貫通溝であってもよいし、本実施形態とは異なり貫通しない凹溝であってもよい。
図7は、ダンパー140の周辺の概略断面図である。
図7を参照して、アッパジャケット7において第1ツース部材40の複数の第1ツース41よりも軸方向上方XU側には、ダンパー配置部44が固定されている。ダンパー140は、ダンパー配置部44に配置されており、ダンパー配置部44を介してアッパジャケット7に固定されている。そのため、ダンパー140は、テレスコ調整時にアッパジャケット7と一体移動する。ダンパー140は、第2ツース部材50の第1当接部55に軸方向上方XUから対向している。ダンパー140は、本実施形態とは異なり、アッパジャケット7の外周面に直接固定されてもよいし、他の部材を介してアッパジャケット7に固定されていてもよい。
ダンパー140は、ゴム等の弾性材によって形成されている。ダンパー140は、略直方体の形状である。ダンパー140は、第2ツース部材50の第1当接部55と対向する側の部分、すなわち軸方向下方XL側の端部141に、軸方向下方XL側に向かって先細りの傾斜部142を含む(図6も参照)。傾斜部142は、軸方向下方XLへ向かうにしたがってアッパジャケット7に近づくように直線状に傾斜する傾斜面143を含む。
傾斜面143は、コラム軸方向Xに平行に延び傾斜面143の軸方向下方XL側の端部を通る仮想平面Lに対する角度θが90度よりも小さい。角度θは、ダンパー140内に形成される角度である。角度θは、二点鎖線で示すように、45度以下であってもよい。また、本実施形態とは異なり、傾斜面143は、軸方向下方XLへ向かうにしたがってアッパジャケット7に近づくように凸湾曲状または凹湾曲状に傾斜していてもよい。
傾斜部142は、軸方向下方XL側の第1端面140aと、コラム軸方向Xに対する直交方向Zにおいてアッパジャケット7側とは反対側の第2端面140bとが交わる部分に設けられた角部が面取り(切除)されることによって形成されている。傾斜部142は、本実施形態とは異なり、破線で示すように、第1端面140a全体が切除されて形成されていてもよい。
係止部材150は、ゴムなどの弾性体によって形成されている。係止部材150は、ダンパー140と単一の部材で一体に形成されている。本実施形態と異なり、係止部材150は、ダンパー140とは別の部材で形成されており、ダンパー140に接続されていてもよい。
係止部材150は、第1ツース部材40のダンパー配置部44とアッパジャケット7においてダンパー配置部44と対向する部分とを貫通する貫通孔7bに挿通された一対の支持部151を含む。係止部材150は、対応する支持部151の先端に設けられ、アッパジャケット7の内周面7cに係合する一対の係合部152を含む。係合部152は、各支持部151に1つずつ設けられている。係合部152は、支持部151が延びる方向に対する直交方向に広がっている。
一対の支持部151の間には、一対の支持部151を撓ませて係合部152同士を互いに近づけることができる間隔が設けられている。一対の支持部151と貫通孔7bの内壁との間には、コラム軸方向Xに間隔が設けられている。
一対の係合部152が貫通孔7b内に入るように一対の支持部151を撓ませた状態で、一対の係合部152がアッパジャケット7の内部空間に達するまで一対の支持部151を貫通孔7b内に挿通すると、一対の支持部151が撓む前の状態に戻り、係合部152がアッパジャケット7の内周面7cに係合する。これにより、ダンパー140は、アッパジャケット7に係止されるので、アッパジャケット7に固定される。
受け部材160は、アッパジャケット7に固定されている。受け部材160は、第1ツース部材40においてダンパー配置部44の軸方向上方XUの部分が直交方向Zにおいてアッパジャケット7側とは反対側に折り曲げられて形成されている。受け部材160は、第1ツース部材40と一体に形成されてもよいし、単体で構成されてもよい。受け部材160は、ダンパー140のコラム軸方向Xの上端に接している。
図8は、テレスコ調整の際に第2ツース部材50とダンパー140とが当接する様子を模式的に示した図である。
操作レバー20がロック解除方向へ回転され、第2ツース51が第1ツース41と係合解除される状態では、第1ツース部材40は、アッパジャケット7と一体移動し、第2ツース部材50および案内部材120(当接部材170)の端部122aは、アッパジャケット7と一体移動しない。テレスコ調整によって、アッパジャケット7がロアジャケット8に対して摺動し摺動下限位置に移動すると、軸方向上方XUから対向する第2ツース部材50の第1当接部55と、ダンパー140の傾斜面143とが当接して、衝撃が発生する。このとき、ダンパー140における当接部位が傾斜面143であるため、第2ツース部材50の第1当接部55との当接によってダンパー140に入力される衝撃の向きは、傾斜面143の直交方向となる。この第2ツース部材50の第1当接部55と傾斜面143とが当接することによる当接圧力Fは、コラム軸方向Xの分力F1と、直交方向Zの分力F2とに分解することができる。第2ツース部材50の第1当接部55と傾斜面143とが当接すると、案内部材120の第2案内部122(当接部材170)の端部122aは、ダンパー140が第2ツース部材50に対向する側とは反対側、すなわち、軸方向下方XLから第2当接部56と当接する。
すなわち、第2ツース部材50は、ダンパー140と係合する係合部材として機能し、ダンパー140は、ダンパー140と第2ツース部材50との当接(係合)時に発生する衝撃を緩衝する緩衝部材として機能している。このように、第2ツース部材50を、係合部材として機能させることができる。
本実施形態によれば、ロアジャケット8に対してアッパジャケット7が摺動することによって、ロアジャケット8に支持された第2ツース部材50と、第2ツース部材50と対向するようにアッパジャケット7に固定されたダンパー140とが当接して衝撃を吸収する。
ダンパー140は、軸方向下方XLの端部141(第2ツース部材50と対向する部分)に、第2ツース部材50に向かうに従ってアッパジャケット7に近づくように傾斜する傾斜面143を含むため、ダンパー140は、第2ツース部材50と当接することによって、アッパジャケット7に押し付けられる。したがって、ダンパー140が撓んだり、ダンパー140がアッパジャケット7から外れたりすることを抑制できる。
また、ロアジャケット8に固定された当接部材170は、軸方向下方XL(ダンパー140が第2ツース部材50に対向する側とは反対側)から第2ツース部材50と当接する。そのため、第2ツース部材50とダンパー140との当接圧力の反力が当接部材170を介してロアジャケット8に伝達される。したがって、ダンパー140と第2ツース部材50との当接時の衝撃を安定して吸収することができる。
また、第1ツース41と第2ツース51との噛合および噛合解除可能な構成において、部品点数を増加させることなく、ダンパー140が撓んだり、ダンパー140がアッパジャケット7から外れたりすることを抑制でき、かつ、ダンパー140と第2ツース部材50との当接時の衝撃を安定して吸収することができる。
また、当接部材170は、ロアジャケット8に固定され、二次衝突時の衝撃を吸収する衝撃吸収部材110に関連して設けられた案内部材120を含んでいる。そのため、当接部材170は、案内部材120として機能しつつ、第2ツース部材50とダンパー140の端部141との当接圧力Fの反力を安定して受けることができる。したがって、案内部材120と別の部材として当接部材170を設ける場合と比較して、部品点数を削減することができる。また、部品点数が増加しないため、ステアリング装置1を既存の組立てラインで製造することができる。
また、ダンパー140が当接圧力Fを受ける際には、分力F2によってダンパー140と第1ツース部材40(特にダンパー配置部44)との間にコラム軸方向Xの摩擦力が生じるため、この摩擦力を利用して、アッパジャケット7が摺動下限位置に移動することによって発生する衝撃の一部を吸収することができる。本実施形態とは異なり、ダンパー140が、ダンパー配置部44に配置されておらず、アッパジャケット7の外周面に配置されてアッパジャケット7に固定されている場合、摩擦力は、ダンパー140とアッパジャケット7との間に生じる。
また、ダンパー140は、係止部材150によってアッパジャケット7に係止されている。そのため、当接圧力Fによって、ダンパー140が撓んだり、ダンパー140がアッパジャケット7から外れたりすることを一層抑制できる。
また、係止部材150の一対の支持部151と、アッパジャケット7および第1ツース部材40に形成された貫通孔7bの内壁との間には、コラム軸方向Xに間隔が設けられているため、係止部材150は、ダンパー140がコラム軸方向Xに弾性変形することを阻害することなく、ダンパー140をアッパジャケット7に係止することができる。
テレスコ調整時に第2ツース部材50が軸方向下方XLへ変位するのが阻止されるので、テレスコ調整時に第2軸81に負荷される荷重を低く抑えて第2軸81の劣化を抑制することができる。可及的に、二次衝突時の第2軸81において安定した剪断荷重を得ることができる。
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、当接部材170は、案内部材120を含んでいるとしたが、本実施形態とは異なり、当接部材170は、例えばロアジャケット8の被締付部19に設けられていてもよい。この場合、当接部材170は、例えば、いずれかの被締付部19の内側面から突出し、第1ツース41および第2ツース51の噛合が解除された状態で軸方向下方XLから第2当接部56に対向する部材(図示せず)を含む。
また、ダンパー140は、摺動下限位置に限らず、摺動上限位置を規制するように設けてもよい。この場合、ダンパー140は、アッパジャケット7において第1ツース41よりも軸方向下方XLに固定されていて、軸方向下方XLから第2ツース部材50に対向することが好ましく、当接部材170は、軸方向上方XUから第2ツース部材50と当接することが好ましい。
また、ステアリング装置1は、ツースロック機構TLを設置する構成に限らず、第2ツース部材50の代わりにダンパー140と当接する部材を用いた構成であってもよい。
また、ステアリング装置1は、マニュアルタイプに限らず、電動モータの動力をステアリングシャフト3に与えて操舵を補助する電動パワーステアリング装置であってもよい。その他、本発明は、本発明の請求項記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1…ステアリング装置、2…操舵部材、7…アッパジャケット、8…ロアジャケット、40…第1ツース部材、41…第1ツース、50…第2ツース部材、51…第2ツース、110…衝撃吸収部材、120…案内部材、140…ダンパー、141…端部、143…傾斜面、150…係止部材、170…当接部材、XL…軸方向下方、XU…軸方向上方

Claims (4)

  1. 一端に操舵部材が接続された筒状のアッパジャケットと、
    前記アッパジャケットの他端に摺動可能に嵌合されたロアジャケットとを備え、
    所定の範囲においてテレスコ調整可能なステアリング装置であって、
    前記ロアジャケットに支持された係合部材と、
    前記係合部材と対向するように前記アッパジャケットに固定された緩衝部材と、
    前記ロアジャケットに固定され、前記緩衝部材が前記係合部材に対向する側とは反対側から前記係合部材と当接する当接部材と、を備え、
    前記緩衝部材は、前記係合部材と対向する部分に、前記係合部材に向かうに従って前記アッパジャケットに近づくように傾斜する傾斜面を含み、
    テレスコ調整時、前記係合部材は、摺動限界位置において前記緩衝部材の傾斜面と当接することを特徴とする、ステアリング装置。
  2. 前記アッパジャケットに固定され、前記アッパジャケットの軸方向に沿って並べられた複数の第1ツースを含む第1ツース部材と、
    前記ロアジャケットに回動可能に支持され、前記第1ツースと噛合可能な第2ツースを含む、前記係合部材としての第2ツース部材と、をさらに備え、
    前記緩衝部材は、前記アッパジャケットにおいて前記第1ツースよりも前記一端側または前記他端側に固定され、
    前記当接部材は、前記第2ツースが前記第1ツースと噛合解除された状態で、前記緩衝部材が前記係合部材に対向する側とは反対側から前記第2ツース部材と当接し、
    テレスコ調整時、前記第2ツース部材は、前記第2ツースが前記第1ツースと噛合解除された状態とされるとともに、前記摺動限界位置において前記緩衝部材の傾斜面と当接することを特徴とする、請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記当接部材は、前記ロアジャケットに固定され、車両衝突時の衝撃を吸収する衝撃吸収部材に関連して設けられた案内部材を含む、請求項2に記載のステアリング装置。
  4. ステアリング装置は、前記緩衝部材を前記アッパジャケットに係止する係止部材を備えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のステアリング装置。
JP2016030136A 2016-02-19 2016-02-19 ステアリング装置 Expired - Fee Related JP6635297B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016030136A JP6635297B2 (ja) 2016-02-19 2016-02-19 ステアリング装置
US15/430,822 US10011293B2 (en) 2016-02-19 2017-02-13 Steering system
CN201710078063.2A CN107097839B (zh) 2016-02-19 2017-02-14 转向装置
EP17155965.1A EP3208177B1 (en) 2016-02-19 2017-02-14 Steering system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016030136A JP6635297B2 (ja) 2016-02-19 2016-02-19 ステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017144968A JP2017144968A (ja) 2017-08-24
JP6635297B2 true JP6635297B2 (ja) 2020-01-22

Family

ID=58043939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016030136A Expired - Fee Related JP6635297B2 (ja) 2016-02-19 2016-02-19 ステアリング装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10011293B2 (ja)
EP (1) EP3208177B1 (ja)
JP (1) JP6635297B2 (ja)
CN (1) CN107097839B (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB201604974D0 (en) * 2016-03-23 2016-05-04 Trw Das A S A steering column assembly
JP6609208B2 (ja) * 2016-03-23 2019-11-20 富士機工株式会社 ステアリングコラム装置
GB201604977D0 (en) * 2016-03-23 2016-05-04 Trw Das A S A steering column assembly
GB201604976D0 (en) * 2016-03-23 2016-05-04 Trw Das A S A steering column assembly
JP6694739B2 (ja) * 2016-03-25 2020-05-20 富士機工株式会社 ステアリングコラム装置
JP6764562B2 (ja) * 2016-06-14 2020-10-07 株式会社ジェイテクト ステアリング装置
DE102016210833A1 (de) * 2016-06-17 2017-12-21 Thyssenkrupp Ag Lenksäule für ein Kraftfahrzeug
US10220872B2 (en) * 2016-07-05 2019-03-05 Jtekt Corporation Steering system
GB201616323D0 (en) * 2016-09-26 2016-11-09 Trw Limited A steering column assembly
JP6921720B2 (ja) * 2017-11-17 2021-08-18 株式会社山田製作所 ステアリング装置

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5009120A (en) * 1990-02-23 1991-04-23 General Motors Corporation Manual control for adjustable steering column
JP4435219B2 (ja) 2007-08-17 2010-03-17 株式会社山田製作所 ステアリングホィールの位置調整装置
DE102010021956A1 (de) * 2009-05-29 2011-02-17 GM Global Technology Operations, Inc., Detroit Energieabsorbierende Vorrichtung für einen zusammenschiebbaren Lenksäulenaufbau
DE102010036891A1 (de) 2010-06-28 2011-12-29 Thyssenkrupp Presta Ag Verstellbare Lenksäule für ein Kraftfahrzeug
US8783717B2 (en) * 2010-11-23 2014-07-22 Steering Solutions Ip Holding Corporation Steering column telescope lock
JP2013018397A (ja) * 2011-07-12 2013-01-31 Jtekt Corp ステアリング装置
CN103648886B (zh) * 2012-07-04 2016-04-13 日本精工株式会社 转向盘的位置调节装置
JP5912970B2 (ja) * 2012-07-28 2016-04-27 株式会社山田製作所 ステアリング装置
JP6351007B2 (ja) * 2014-02-07 2018-07-04 株式会社ジェイテクト ステアリング装置
JP6283241B2 (ja) * 2014-03-24 2018-02-21 株式会社ジェイテクト ステアリング装置
JP6351009B2 (ja) * 2014-03-24 2018-07-04 株式会社ジェイテクト ステアリング装置
JP6270140B2 (ja) 2014-03-24 2018-01-31 株式会社ジェイテクト ステアリング装置
JP6270141B2 (ja) * 2014-03-24 2018-01-31 株式会社ジェイテクト ステアリング装置
DE102014011889A1 (de) * 2014-08-13 2016-02-18 Daimler Ag Lenksäule für einen Kraftwagen
JP6642827B2 (ja) * 2016-02-12 2020-02-12 株式会社ジェイテクト ステアリング装置
US10220872B2 (en) * 2016-07-05 2019-03-05 Jtekt Corporation Steering system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017144968A (ja) 2017-08-24
CN107097839A (zh) 2017-08-29
US20170240199A1 (en) 2017-08-24
EP3208177A1 (en) 2017-08-23
EP3208177B1 (en) 2019-09-18
US10011293B2 (en) 2018-07-03
CN107097839B (zh) 2021-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6635297B2 (ja) ステアリング装置
JP6792198B2 (ja) ステアリング装置
JP6508518B2 (ja) ステアリング装置
US9764757B2 (en) Steering column energy absorbing rake lock
US10053134B2 (en) Steering system
JP6351007B2 (ja) ステアリング装置
JP6429077B2 (ja) ステアリング装置
JP6689692B2 (ja) 締付装置およびステアリング装置
JP6344606B2 (ja) ステアリング装置
JP6403333B2 (ja) ステアリング装置
JP6799782B2 (ja) ステアリング装置
JP6528968B2 (ja) ステアリング装置
JP2016132308A (ja) ステアリング装置
JP2010076690A (ja) ステアリングコラム装置
JP2016193711A (ja) ステアリング装置
JP6667106B2 (ja) ステアリング装置
JP2018130995A (ja) ステアリング装置
JP2018127161A (ja) ステアリング装置
JP2017094768A (ja) ステアリング装置
JP2019172060A (ja) ステアリング装置
JP6826754B2 (ja) ステアリング装置
JP6387298B2 (ja) ステアリング装置
JP2017007435A (ja) ステアリング装置
JP2020090210A (ja) ステアリング装置
JP2015199385A (ja) ステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6635297

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees