JP6608678B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用空調装置に関する。
自動車等に用いられる車両用空調装置は、加熱用熱交換器であるヒータコアと、冷却用熱交換器であるエバポレータと、これらヒータコア及びエバポレータを通過した温風、又は冷風を混合するエアミックス空間と、このエアミックス空間内における温風と冷風との混合割合を変化させるエアミックスダンパと、を備えている。このような装置では、エアミックスダンパの回動量を調整することで、冷風と温風との混合の割合が変化して、所望の温度の風を得ることができる。
ところで、上記の装置では、車両内部の各座席に温度分布の均一な風を供給する上で、ヒータコア側とエバポレータ側との間における空気の漏れをエアミックスダンパによって一様に抑制することが肝要となる。すなわち、エアミックスダンパの各部でシール性に差がある場合、冷風と温風との混合割合に局所的な変化が生じてしまう。これにより、車両内部に吹き出される風の温度分布に偏りが生じてしまう場合がある。
このような空気の漏れの抑制を志向した技術の一例として、下記特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載された車両用空調装置では、板状のエアミックスドア(エアミックスダンパ)の周縁が、空調ケースの内側に一体に成形されたシール壁に当接することで、当該エアミックスドアによるヒータコア側とエバポレータ側との間のシール性が高められるとされている。
特開2004−42686号公報
ここで、上記特許文献1に記載された装置では、エアミックスドアの回転軸の近傍に、可動範囲を妨げないように隙間が形成されている。したがって、エアミックスドアの周縁におけるシール性は高められる一方で、上記の隙間を通過してヒータコア側とエバポレータ側との間で空気の漏れが生じてしまう。漏れが生じた領域では、冷風と温風とが不用意に混ざり合うため、車両の居住空間内に風を供給する際に、当該空間内における風の温度分布に偏りが生じる可能性がある。これにより、空調機としての見かけ上の効率が低下する懸念がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、十分な効率を発揮することができる車両用空調装置を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様によれば、車両用空調装置は、軸線方向に延びて該軸線方向の端部に挿入軸が形成された回動軸部、及び、該回動軸部から前記軸線の径方向に延びる板状をなす第一ダンパ本体を有するダンパと、内部に前記ダンパが収容されて前記挿入軸が回動可能に挿入される軸受孔が形成された側壁部を有するユニットケースと、を備え、前記回動軸部は、前記軸線の周方向の一部領域のみに設けられて前記挿入軸の基端から径方向外側に張り出す鍔部を有し、前記第一ダンパ本体は、前記周方向一方側を向く第一ダンパ板面、前記周方向他方側を向く第二ダンパ板面、及び、前記鍔部の周方向一方側の端部から径方向外側に向かって延びるとともに前記鍔部と面一をなす第一ダンパ側端面を有し、前記側壁部は、前記鍔部及び前記第一ダンパ側端面が前記軸線方向から当接可能な内側面、該内側面から前記軸線方向に突出して前記軸線の径方向に延びるとともに、前記第一ダンパ本体の前記第一ダンパ板面が前記周方向他方側から当接可能な突条、及び、前記突条よりも前記周方向他方側に離間して設けられて前記軸線の径方向に延びるとともに前記第一ダンパ本体の前記第二ダンパ板面が前記周方向一方側から当接可能な当接部を有し、前記突条の前記径方向内側の端部と前記軸受孔との前記径方向の間隔が、前記鍔部の径方向の寸法よりも小さい。
この構成によれば、突条の径方向内側の端部と軸受孔との径方向の間隔が、鍔部の径方向の寸法よりも小さくなる。これにより、突条の径方向内側の端部と回動軸部との間の間隙から流体が漏れる可能性を低減することができる。
一方で、突条の径方向内側の端部と軸受孔との径方向の間隔が、鍔部の径方向の寸法よりも大きい場合、回動軸部の軸線方向のズレに伴って上記の間隙が大きくなってしまう。これにより、当該間隙を通じて流体が漏れてしまう可能性がある。しかしながら、上記の構成によれば、このような可能性を低減することができる。
本発明の第二の態様によれば、上記第一の態様に係る車両用空調装置では、前記ダンパは、前記第一ダンパ本体に対して前記周方向に離間して設けられて、前記回動軸部から前記軸線の径方向に延びる板状をなす第二ダンパ本体を有し、前記第二ダンパ本体は、前記鍔部の周方向他方側の端部から径方向外側に向かって延びるとともに前記鍔部及び前記第一ダンパ側端面と面一をなす第二ダンパ側端面を有してもよい。
この構成によれば、第二ダンパ本体を設けることで、ダンパの寸法をより大きく確保することができる。したがって、ユニットケース内を流通する流体の流れを変更・案内するに当たって、当該流体の流路の断面積が大きい場合であっても十分に対応することができる。
本発明の第三の態様によれば、上記第一又は第二の態様に係る車両用空調装置では、前記突条は、該突条の前記径方向外側の部分を構成する第一部分と、該突条の前記径方向内側の部分を構成して、前記第一部分からさらに径方向内側に向かうに従って前記周方向の一方側及び他方側のいずれかに向かって延びる第二部分とを有してもよい。
この構成によれば、突条の第二部分によって、突条の径方向内側の端部と軸受孔との径方向の間隔を、鍔部の径方向の寸法よりも小さくすることができる。これにより、突条の径方向内側の端部と回動軸部との間の間隙から流体が漏れる可能性を低減することができる。
本発明の第四の態様によれば、上記第一から第三のいずれか一態様に係る車両用空調装置では、前記回動軸部における前記鍔部が形成されていない領域の前記軸線を中心とした角度範囲が、前記第一ダンパ本体が当接する前記突条と前記当接部とによって規定される前記回動軸部の回動角度範囲と一致していてもよい。
この構成によれば、鍔部が形成されていない領域の角度範囲が、回動軸部の回動角度範囲と一致する。これにより、回動軸部が回動する際に、鍔部と突条、及び当接部との干渉を防ぐことができる。すなわち、上記の構成によれば、回動軸部周囲からの流体の漏れを抑制することができるとともに、回動軸部の回動角度範囲を十分に大きく確保することができる。
本発明の第五の態様によれば、車両用空調装置は、空気を冷却するエバポレータと、空気を加熱するヒータコアと、を備え、前記ユニットケースは、前記エバポレータを収容する冷房空間、該冷房空間に接続されているとともに前記ヒータコアを収容する暖房空間、前記冷房空間及び前記暖房空間に接続されたエアミックス空間が内部に形成され、前記ダンパが、前記ユニットケース内における前記冷房空間、前記暖房空間及びエアミックス空間の間に設けられて、最大冷房位置と最大暖房位置との間で回動することにより前記冷房空間及び前記暖房空間から前記エアミックス空間に導入される空気の割合を調整するエアミックスダンパであってもよい。
この構成によれば、エアミックスダンパとしてのダンパの周囲、特に回動軸部の周囲から流体が漏れる可能性を低減することができる。これにより、ダンパが最大暖房位置、又は最大冷房位置にある時に、暖房空間と冷房空間との間で流体が漏れる可能性を低減することができる。すなわち、車両用空調装置としての効率をさらに向上させることができる。
本発明によれば、十分な効率を発揮することができる車両用空調装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る車両用空調装置の第一軸線方向における断面図である。 本発明の実施形態に係るエアミックスダンパを第一軸線方向から見た図である。 本発明の実施形態に係るエアミックスダンパを第一軸線と交差する方向から見た図である。 本発明の実施形態に係るユニットケースの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る車両用空調装置の要部拡大図である。
[第一実施形態]
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態に係る車両用空調装置100は、エバポレータ1及びヒータコア2と、これらを収容するユニットケース3と、ユニットケース3内部の空気の流れを調整するエアミックスダンパ4、フット切替ダンパ5、及びフェイスデフ切替ダンパ6と、を備えている。
なお、図1は、車両用空調装置100が搭載される車両の走行方向に交差する方向である幅方向から当該車両用空調装置100を見た断面図である。以下の説明において「断面視」とは、この幅方向からの断面を指す。
エバポレータ1としては、一例として、蒸気圧縮式冷凍サイクルを採用した冷却用熱交換器が用いられる。エバポレータ1内を流れる低圧の冷媒が、当該エバポレータ1の周囲を流れる空気からの吸熱によって蒸発することで、この空気を冷却する。本実施形態では、エバポレータ1は厚肉板状に形成されている。
ヒータコア2としては、不図示の車両用のエンジン等からの温水(エンジン冷却水)により空気を加熱する温水式の加熱用熱交換器が用いられる。ヒータコア2の周囲を流れる空気に対して、ヒータコア2内を流れる温水からの熱量が与えられることで、この空気を加熱する。本実施形態では、ヒータコア2も、エバポレータ1と同様に、厚肉板状に形成されている。
ユニットケース3は、これらエバポレータ1とヒータコア2とを収容するとともに、内部に空気流路を形成する。より具体的には、このユニットケース3の内側には、冷房空間7と、暖房空間8と、エアミックス空間91と、フット吹出流路92と、中継空間93と、フェイス吹出流路94と、デフ吹出流路95(デフロスター吹出流路)と、が形成されている。
冷房空間7には、エバポレータ1が収容される。エバポレータ1は、冷房空間7内を2つの空間に区画している。より具体的には、冷房空間7は、導入空間71と、冷風供給空間72と、を有している。エバポレータ1の一方側に形成される空間は、不図示のファン等によって導入された空気が流通する導入空間71とされている。エバポレータ1の他方側の空間(エバポレータ1を挟んで導入空間71とは反対側に形成される空間)は、エバポレータ1によって冷却された空気が流通する冷風供給空間72とされている。すなわち、導入空間71内の空気は、ファンからの送風によってエバポレータ1に接触することで冷却されて、冷風供給空間72内に流入する。冷風供給空間72の出口は、冷風吐出口73とされている。
暖房空間8には、ヒータコア2が収容される。さらに、暖房空間8は、後述するエアミックス空間91の一部を介して冷房空間7と互いに連通されている。より具体的には、暖房空間8は上記の冷房空間7に冷風供給空間72側から対向する位置に設けられている。
ヒータコア2は、暖房空間8内を3つの空間に区画している。暖房空間8は、第二導入空間81と、温風供給空間82と、リターン空間83と、を有している。ヒータコア2を挟んで一方側(すなわち、冷房空間7に向く側)の空間は、上記の冷風供給空間72から供給された空気が導かれる第二導入空間81とされている。ヒータコア2の他方側の空間(ヒータコア2を挟んで第二導入空間81とは反対側に形成される空間)は、ヒータコア2によって加熱された空気が流通する温風供給空間82とされている。すなわち、第二導入空間81内の空気は、ヒータコア2に接触することで加熱されて、温風供給空間82内に流入する。
さらに、暖房空間8内において、ヒータコア2の上側端部と、ユニットケース3の内壁との間には空間が形成されている。この空間は、上記の第二導入空間81、及び温風供給空間82を順次通過した空気を、後述のエアミックス空間91に戻すためのリターン空間83とされている。リターン空間83の出口は温風吐出口84とされている。
以上のように構成された冷房空間7と暖房空間8とは、エアミックス空間91によって互いに接続されている。エアミックス空間91内では、冷房空間7で冷却された空気(冷風)と、暖房空間8で加熱された空気(温風)とが混合される。より具体的には、エアミックス空間91は、冷房空間7の冷風供給空間72と、暖房空間8の温風供給空間82とに連通するとともに、おおむね上方に向かって延びる流路である。エアミックス空間91における冷房空間7側には、当該エアミックス空間91内を流通する空気を上方に向かって案内する案内隔壁部10が設けられている。
さらに、エアミックス空間91には、上記の冷房空間7、及び暖房空間8から導入される空気の混合の割合を調整するエアミックスダンパ4(ダンパ)が設けられている。エアミックスダンパ4は、図2、及び図3に示すように、暖房空間8における温風吐出口84上で回転可能に支持されている板状の部材である。より具体的には、このエアミックスダンパ4は、車両の幅方向に延びる第一軸線A1(軸線)回りに回動する第一支持部41(回動軸部)と、この第一支持部41を挟んで、それぞれ幅方向と交差する平面上に延びるエアミックスダンパ本体42(第一ダンパ本体)と、再熱防止ダンパ43(第二ダンパ本体)と、を有している。
第一支持部41は、円形の断面を有する略棒状の部材である。第一支持部41における第一軸線A1方向の端部には、ユニットケース3の側壁部30における内側面30Aに形成された軸受孔Hに挿入される挿入軸41Sが形成されている。さらに、第一支持部41の外周側には、鍔部41Bが設けられている。鍔部41Bは、上記の挿入軸41Sの基端から第一軸線A1に対する径方向外側に向かって張り出している。さらに、この鍔部41Bは、第一軸線A1に対する周方向の一部領域のみに設けられている。言い換えれば、第一支持部41の外周面のうち、鍔部41Bが設けられていない領域は、第一軸線A1に対する径方向外側に露出している。
本実施形態では、第一支持部41は、温風吐出口84における上側の端部(第一端部t1)と下側の端部(第二端部t2)とを結ぶ直線上に設けられている。さらに、第一支持部41は、断面視でヒータコア2の上側端部と上下方向において対応する位置に設けられている。加えて、第一支持部41から上記の案内隔壁部10の下側端部(第三端部t3)までの寸法は、第一支持部41から第二端部t2までの寸法と略同一である。
エアミックスダンパ本体42は、断面視で第一支持部41から上記の第二端部t2までの寸法(すなわち、第一支持部41から案内隔壁部10の第三端部t3までの寸法)の分だけ延びている。板状をなすエアミックスダンパ本体42の厚さ方向両面のうち、第一軸線A1に対する周方向一方側を向く面は、第一ダンパ板面42Aとされ、周方向他方側を向く面は、第二ダンパ板面42Bとされている。さらに、これら第一ダンパ板面42Aと第二ダンパ板面42Bとをつなぐ面であって、ユニットケース3の側壁部30(内側面30A)に対向する面は、第一ダンパ側端面42Cとされている。この第一ダンパ側端面42Cは、上記の鍔部41Bの周方向一方側の端部から径方向外側に向かって延びるとともに、当該鍔部41Bと面一をなしている。
一方で、再熱防止ダンパ43は、第一支持部41を挟んでエアミックスダンパ本体42とはおおむね反対の方向に延びている。すなわち、再熱防止ダンパ43は、エアミックスダンパ4に対して、第一軸線A1の周方向に離間して設けられている。再熱防止ダンパ43は、エアミックスダンパ本体42の延びる平面を基準として、エアミックス空間91側に偏った方向に延びている。再熱防止ダンパ43も、エアミックスダンパ本体42と同様に、第一支持部41から第一軸線A1の径方向に延びる板状をなしている。さらに、再熱防止ダンパ43の周方向両面をつなぐ面であって、ユニットケース3の側壁部30(内側面30A)に対向する面は、第二ダンパ側端面43Cとされている。この第二ダンパ側端面43Cは、上記の鍔部41Bの周方向他方側の端部から第一軸線A1に対する径方向外側に向かって延びるとともに、鍔部41B及び第一ダンパ側端面42Cと面一をなしている。
加えて、図2又は図3に示すように、エアミックスダンパ本体42における第一ダンパ板面42A上には、第一軸線A1に対する径方向と周方向とに交差する面内に沿って延びる複数のリブ44が設けられている。本実施形態では、3つのリブ44が、第一ダンパ板面42A上で、第一軸線A1の延びる方向に間隔をあけて配列されている。それぞれのリブ44は、図2に示すように、第一軸線A1の延びる方向から見て略矩形状をなしている。
さらに図3に示すように、エアミックスダンパ本体42、及び再熱防止ダンパ43の周縁部であって、周方向両側を向く面には、弾性部材としてのスポンジシール45が取り付けられている。このスポンジシール45は、エアミックスダンパ本体42、及び再熱防止ダンパ43が他の部材と当接する際の緩衝作用を発揮するとともに、当該他の部材との間における流体の漏れをシールするために設けられる。
以上のように構成されたエアミックスダンパ4は、図1中の実線に示す位置(最大冷房位置Pc)と、同図中の破線で示す位置(最大暖房位置Ph)との間で回動可能とされている。最大冷房位置Pcでは、エアミックスダンパ本体42の先端部(第一支持部41とは反対側の端部)は、温風吐出口84の第二端部t2に対してエアミックス空間91側から当接する。同時に、再熱防止ダンパ43は、第一支持部41から温風吐出口84の第一端部t1に対して概ね上下方向から対向する位置で保持される。これにより、最大冷房位置Pcでは、エアミックスダンパ本体42によって冷房空間7と暖房空間8とが区画されるとともに、冷房空間7とエアミックス空間91とが連通される。さらに、このとき、エアミックスダンパ4とフット切替ダンパ5の先端同士の間には、おおむね上下方向に隙間が形成されている。
一方で、最大暖房位置Phでは、エアミックスダンパ本体42の先端部は、案内隔壁部10の第三端部t3に対してエアミックス空間91側から当接する。同時に、再熱防止ダンパ43は、ヒータコア2の上端部にリターン空間83側から当接する。これにより、冷房空間7と暖房空間8とが連通されるとともに、暖房空間8とエアミックス空間91とがリターン空間83を介して連通される。
ここで、図4に示すように、ユニットケース3には、上記の最大冷房位置Pcでエアミックスダンパ本体42の第一ダンパ板面42Aと当接可能な突条31と、最大暖房位置Phでエアミックスダンパ本体42の第二ダンパ板面42Bと当接可能な当接部32とが設けられている。突条31は、ユニットケース3の内側面30A上から第一軸線A1方向に突出している。さらに、突条31は、第一軸線A1の径方向に延びている。より具体的には、本実施形態では、突条31は、第一軸線A1に対する径方向成分を含む方向に延びている。言い換えれば、突条31は、第一軸線A1の径方向に対してわずかに角度をなしていてもよい。
さらに、突条31は、第一軸線A1に対する径方向外側の部分を構成する第一部分31Aと、径方向内側の部分を構成する第二部分31Bとを有している。第二部分31Bは、第一部分31Aが延びる方向に対してわずかに角度をなして屈曲している。すなわち、第二部分31Bは、第一部分31Aからさらに径方向内側に向かうに従って周方向他方側に向かって延びている。
さらに図5に示すように、この第二部分31Bの径方向内側の端部は、第一支持部41の外周面(軸受孔Hの周縁)に対して、径方向にわずかな間隔d1をあけて対向している。第一軸線A1に対する径方向から見て、この間隔d1の寸法は、同じく径方向における鍔部41Bの寸法よりも小さい。言い換えれば、間隔d1の寸法は、鍔部41Bの径方向における厚みよりも小さい。
当接部32は、上記の突条31に対して、第一軸線A1の周方向に離間した位置に設けられている。具体的には、当接部32は突条31と同様に、ユニットケース3の内側面30Aから第一軸線A1方向に突出するとともに、第一軸線A1の径方向に延びている。
エアミックスダンパ4が最大冷房位置Pcにある時には、上記の突条31に対して、エアミックスダンパ本体42の第一ダンパ板面42Aが、上記のスポンジシール45を介して第一軸線A1の周方向他方側から当接する。一方で、エアミックスダンパ本体42が最大暖房位置Phにある時には、上記の当接部32に対して、エアミックスダンパ本体42の第二ダンパ板面42Bが、スポンジシール45を介して第一軸線A1の周方向一方側から当接する。言い換えると、突条31及び当接部32によって、第一支持部41の回動角度範囲θ1が規定される。
さらに、第一支持部41における鍔部41Bが形成されていない領域の角度範囲(第一軸線A1を中心とした角度範囲)は、上記の第一支持部41の回動角度範囲θ1と一致している。すなわち、第一支持部41が回動する際に、鍔部41Bと突条31、及び当接部32は、互いに干渉することがない。
エアミックス空間91内において、上記の案内隔壁部10に対して走行方向からおおむね対向する領域(すなわち、暖房空間8の上方)には、ユニットケース3の内壁によってフット吹出流路92が形成されている。このフット吹出流路92は、車両の内部で搭乗者の足元に空気を送るためのフット吹出口(不図示)と連通されている。
フット吹出流路92の端部(エアミックス空間91側の端部)は、エアミックス空間91からの空気を導入するためのフット導入口E1とされている。フット導入口E1は断面視でおおむね上下方向に広がる開口である。フット導入口E1の上側の端部は第五端部t5とされ、下側の端部は第六端部t6とされている。
このフット導入口E1には、フット切替ダンパ5が設けられている。フット切替ダンパ5は、フット導入口E1上で回転可能に支持されている板状の部材である。より具体的には、フット切替ダンパ5は、車両の幅方向に延びる第二軸線A2回りに回動する第二支持部51と、この第二支持部51を挟んで幅方向と交差する平面上に延びるフット切替ダンパ本体52と、を有している。フット切替ダンパ本体52は、フット導入口E1の第五端部t5から第六端部t6までの寸法の分だけ延びている。さらに、フット切替ダンパ本体52は、第二支持部51から上記の案内隔壁部10の上側の端部(第四端部t4)までの寸法の分だけ延びている。言い換えると、第二支持部51(第二軸線A2)から第四端部t4までの寸法と、第二支持部51から第六端部t6までの寸法は略同一である。
以上のように構成されたフット切替ダンパ5は、図1中の実線に示す位置(閉塞位置Ps)と、同図中の破線で示す位置(連通位置Pt)との間で回動可能とされている。閉塞位置Psでは、フット切替ダンパ本体52の両端部は、フット吹出流路92の第五端部t5、及び第六端部t6に対して当接する。これにより、閉塞位置Psでは、フット切替ダンパ本体52によってエアミックス空間91とフット吹出流路92とが区画されるとともに、エアミックス空間91とフット吹出流路92とが連通される。
一方で、連通位置Ptでは、フット切替ダンパ本体52の端部は、案内隔壁部10の第四端部t4に対してエアミックス空間91側から当接する。これにより、エアミックス空間91と後述の中継空間93とが区画されるとともに、エアミックス空間91とフット吹出流路92とが連通される。
エアミックス空間91の上側には、さらに他の空間が形成されている。この空間は、中継空間93とされている。中継空間93は、エアミックス空間91から供給された空気を、後述するデフ吹出流路95と、フェイス吹出流路94とに向けて分配するための空間である。
フット導入口E1に対して走行方向からおおむね対向する領域(すなわち、冷房空間7の上方であって、中継空間93と連通される領域)には、ユニットケース3の内壁によってデフ吹出流路95が形成されている。このデフ吹出流路95は、車両の内側からウインドシールド(フロントウインドウ)に向けてデフロスト(除霜)用の空気を送るためのデフロスター吹出口(不図示)と連通されている。
デフ吹出流路95の端部(中継空間93側の端部)は、中継空間93からの空気を導入するためのデフ導入口E2とされている。デフ導入口E2は断面視でおおむね上下方向に広がる開口である。デフ導入口E2の上側の端部は第七端部t7とされ、下側の端部は第八端部t8とされている。
このデフ導入口E2には、フェイスデフ切替ダンパ6が設けられている。フェイスデフ切替ダンパ6は、デフ導入口E2上で回転可能に支持されている板状の部材である。より具体的には、フェイスデフ切替ダンパ6は、車両の幅方向に延びる第三軸線A3回りに回動する第三支持部61と、この第三支持部61から幅方向と交差する平面上に延びるフェイスデフ切替ダンパ本体62と、を有している。フェイスデフ切替ダンパ本体62は、デフ導入口E2の第七端部t7から第八端部t8までの寸法の分だけ延びている。さらに、フェイスデフ切替ダンパ本体62は、第三支持部61からフット導入口E1の第五端部t5までの寸法の分だけ延びている。言い換えると、第三支持部61(第三軸線A3)から第五端部t5までの寸法と、第三支持部61から第八端部t8までの寸法は略同一である。
中継空間93の上側には、さらに他の空間が形成されている。この空間は、フェイス吹出流路94とされている。フェイス吹出流路94は、中継空間93から供給された空気を取り込んで、車両の居住空間内に設けられたフェイス吹出口(不図示)に送るための流路である。フェイス吹出口は、主に搭乗者の上半身に向けて冷風又は温風を送るために設けられる。
フェイスデフ切替ダンパ6は、図1中の実線で示すフェイス位置Pfと、同図中の破線で示すデフ位置Pdとの間で回動可能とされている。フェイス位置Pfでは、フェイスデフ切替ダンパ本体62の先端部は、デフ導入口E2の第八端部t8に対して中継空間93側から当接する。これにより、デフ吹出流路95と中継空間93とが区画されるとともに、中継空間93とフェイス吹出流路94とが連通される。
一方で、デフ位置Pdでは、フェイスデフ切替ダンパ本体62の先端部は、フット導入口E1の第五端部t5に対して中継空間93側から当接する。これにより、デフ吹出流路95と中継空間93とが連通されるとともに、中継空間93とフェイス吹出流路94とが区画される。
以上のような構成のもとで、エアミックスダンパ4、フット切替ダンパ5、及びフェイスデフ切替ダンパ6をそれぞれ回動させることにより、冷房空間7からの冷風と暖房空間8からの温風との混合の割合が調整されるとともに、各流路(フット吹出流路92、デフ吹出流路95、及びフェイス吹出流路94)への空気の分配状態が切り替えられる。
まず、車両用空調装置100を冷房運転する場合(最大冷房運転時)について説明する。最大冷房時には、図1中の実線で示すように、エアミックスダンパ4が上述の最大冷房位置Pcで保持される。より具体的には、エアミックスダンパ本体42の先端部が、温風吐出口84の第二端部t2に当接した状態で保持されるとともに、再熱防止ダンパ43の先端部が、温風吐出口84の第一端部t1に対して上下方向に対向した状態で保持される。
以上により、冷房空間7と暖房空間8とがエアミックスダンパ4によって区画されるとともに、冷房空間7とエアミックス空間91とが連通される。このような状態で、不図示のファンから冷房空間7内に向けて空気が送られる。冷房空間7内に導入された空気は、導入空間71側からエバポレータ1に接触することで吸熱されて冷風となる。この冷風は、ファンからの送風によって、冷房空間7(冷風供給空間72)と連通されたエアミックス空間91に流入する。さらに、エアミックス空間91から上方に流通した後、フット切替ダンパ5、及びフェイスデフ切替ダンパ6の位置に応じて、フェイス吹出流路94、デフ吹出流路95、及びフット吹出流路92のいずれか1つに向かって導かれる。
具体的には、フット切替ダンパ5が図1中の実線で示す閉塞位置Psにある時には、フット切替ダンパ本体52によってエアミックス空間91とフット吹出流路92とが区画されるとともに、エアミックス空間91とフット吹出流路92とが連通される。これにより、冷房空間7から供給された冷風は、フット吹出流路92には流れずに、中継空間93に向かって流れる。中継空間93に流れた空気は、フェイスデフ切替ダンパ6の位置(フェイス位置Pf、又はデフ位置Pd)に応じて、フェイス吹出流路94、及びデフ吹出流路95の一方に向かって流れる。
フット切替ダンパ5が閉塞位置Psにあるとともに、フェイスデフ切替ダンパ6がフェイス位置Pfにある場合には、中継空間93内を流通する空気は、フェイス吹出流路94に向かって流れる。一方で、フェイスデフ切替ダンパ6がデフ位置Pdにある場合には、中継空間93内を流通する空気は、デフ吹出流路95に向かって流れる。
続いて、車両用空調装置100を暖房運転する場合(最大暖房運転時)について説明する。最大暖房時には、図1中の破線で示すように、エアミックスダンパ4が上述の最大暖房位置Phで保持される。より具体的には、エアミックスダンパ本体42の先端部は、案内隔壁部10の第三端部t3に対してエアミックス空間91側から当接する。同時に、再熱防止ダンパ43は、ヒータコア2の上端部にリターン空間83側から当接する。
以上により、冷房空間7と暖房空間8とが連通されるとともに、暖房空間8とエアミックス空間91とがリターン空間83を介して連通される。このような状態で、不図示のファンから冷房空間7内に向けて空気が送られる。冷房空間7内に導入された空気は、ファンからの送風によって、冷房空間7と連通された暖房空間8に第二導入空間81側から流入する。暖房空間8内でヒータコア2に接触して熱を受け取ることでこの空気は温風となる。さらに、この温風は、暖房空間8(温風供給空間82)に沿って上方に向かって流れた後、リターン空間83を経て、このリターン空間83と連通されたエアミックス空間91に流入する。
エアミックス空間91に流入した温風は、さらに上方に向かって流通した後、上記したように、フット切替ダンパ5、及びフェイスデフ切替ダンパ6の位置に応じて、フェイス吹出流路94、デフ吹出流路95、及びフット吹出流路92のいずれか1つに向かって流れる。
なお、エアミックスダンパ4は、上記した最大冷房位置Pc、及び最大暖房位置Phの間で自在に回動できる。すなわち、エアミックスダンパを、この最大冷房位置Pcと最大暖房位置Phとの間における中途位置で保持することで、冷風と温風との混合の割合が適宜に調整される。より詳細には、エアミックスダンパ4を最大冷房位置Pcに偏った位置に保持した場合、比較的に低温の空気を車両の内部に供給することができる。一方で、エアミックスダンパ4を最大暖房位置Phに偏った位置に保持した場合、比較的に高温の空気を車両の内部に供給することができる。
ところで、上述した最大暖房運転時には、熱効率の向上(暖房効率の向上)と、車両内部における温度分布の均一化とを図る上で、ヒータコア2とエバポレータ1との間における不用意な流体の往来を抑制する必要がある。すなわち、ヒータコア2からの熱量が、エバポレータ1によって冷却された空気(冷風)によって奪われてしまう可能性を低減する必要がある。特に、上述したエアミックスダンパ4の第一支持部41の周囲では、当該第一支持部41の可動範囲の確保と、流体の漏れの抑制とが求められる。
そこで、本実施形態に係る車両用空調装置100では、上述した突条31の第二部分31Bによって、第一支持部41の周囲における流体の流れ(漏れ)を遮っている。具体的には、突条31(第二部分31B)の径方向内側の端部は、第一支持部41の外周面(軸受孔Hの周縁)に対して、径方向にわずかな間隔d1をあけて対向している。第一軸線A1に対する径方向から見て、この間隔d1の寸法は、同じく径方向における鍔部41Bの寸法よりも小さい(図5参照)。
このような構成によれば、突条31の径方向内側の端部と軸受孔Hとの径方向の間隔が、鍔部41Bの径方向の寸法よりも小さくなる。これにより、突条31の径方向内側の端部と回動軸部との間の間隙から流体が漏れる可能性を低減することができる。
一方で、突条31の径方向内側の端部と軸受孔Hとの径方向の間隔が、鍔部41Bの径方向の寸法よりも大きい場合、回動軸部の軸線方向のズレに伴って上記の間隙が大きくなってしまう。これにより、当該間隙を通じて流体が漏れてしまう可能性がある。しかしながら、上記の構成によれば、このような可能性を低減することができる。
さらに、第一支持部41の周囲における流体(空気)の漏れを低減できることから、第一軸線A1方向における空気の温度分布を均一化することができる。ここで、エアミックスダンパ4の第一軸線A1方向の両側で空気の漏れが生じた場合、車両の幅方向両側に位置する吹出口から供給される風は、冷房空間7からの冷風が混ざることで、他の吹出口(幅方向中央に位置する吹出口)から供給される風に比べて、低温となってしまう可能性がある。すなわち、車両の幅方向(第一軸線A1方向)で、風の温度分布に偏りが生じてしまう可能性がある。
しかしながら、本実施形態では、上記幅方向両側に位置するユニットケース3の内側面30Aに設けられた突条31(第二部分31B)によって、第一支持部41の幅方向両側からの空気の漏れが抑制されている。これにより、空気の温度分布を均一化することができる。すなわち、車両用空調装置100の効率を十分に向上させることができる。
特に、本実施形態では、突条31の第二部分31Bは、第一部分31Aに対して、第一軸線A1の周方向に角度をなしている(屈曲している)。このような構成によれば、第一部分31Aの延びる方向に関わらず、第二部分31Bを軸受孔H(第一軸線A1)の径方向に延ばすことができる。すなわち、径方向における第二部分31Bの寸法を可能な限り小さくした上で、上述のように空気の漏れを抑制することができる。一方で、第二部分31Bの径方向における寸法が上記よりも大きい場合、第一支持部41の回動に伴って当該第二部分31Bが他の部材と干渉する可能性がある。すなわち、第一支持部41の回動角度範囲が制限されてしまう可能性がある。しかしながら、本実施形態では第二部分31Bを第一部分31Aに対して屈曲させることで最小化しているため、このような干渉が生じる可能性を低減することができる。
さらに、上述の構成によれば、第二ダンパ本体としての再熱防止ダンパ43を設けることで、ダンパ全体の寸法をより大きく確保することができる。したがって、ユニットケース3内を流通する流体の流れを変更・案内するに当たって、当該流体の流路の断面積が大きい場合であっても十分に対応することができる。
加えて、上述の構成によれば、鍔部41Bが形成されていない領域の角度範囲が、回動軸部の回動角度範囲と一致する。これにより、回動軸部としての第一支持部41が回動する際に、鍔部41Bと突条31、及び当接部32との干渉を防ぐことができる。すなわち、上記の構成によれば、第一支持部41の周囲からの流体の漏れを抑制することができるとともに、第一支持部41の回動角度範囲を十分に大きく確保することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明した。本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて上記の構成に対して種々の変更や改修を加えることが可能である。
例えば、上記の実施形態では、突条31の第二部分31Bが、第一軸線A1の径方向外側から内側に向かうに従って、周方向の他方側に向かって延びている例に基づいて説明した。しかしながら、第二部分31Bの態様はこれに限定されない。すなわち、上記とは反対に、突条31の第二部分31Bは、第一軸線A1の径方向外側から内側に向かうに従って、周方向の一方側に向かって延びていてもよい。
さらに、上記の実施形態では、車両用空調装置100が車両の幅方向に配置されることとした。しかしながら、車両用空調装置100の配置される方向や姿勢は上記実施形態によっては限定されず、設計や仕様に応じて適宜に変更することが可能である。
加えて、上記の実施形態では、エアミックス空間91に連通する流路として、フェイス吹出流路94、デフ吹出流路95、及びフット吹出流路92を備える構成に基づいて説明した。しかしながら、これら流路の態様は上記実施形態によっては限定されない。例えば上記の各流路に加えて、車両の後部座席等に向けて空気を送る他の流路等を備えていてもよい。
さらに加えて、これら流路、及び各ダンパの延びる方向や寸法、各部の相対的な位置関係は、上記実施形態によっては限定されず、設計や仕様に応じて適宜変更されてよい。
1…エバポレータ 2…ヒータコア 3…ユニットケース 4…エアミックスダンパ 5…フット切替ダンパ 6…フェイスデフ切替ダンパ 7…冷房空間 8…暖房空間 10…案内隔壁部 30…側壁部 30A…内側面 31…突条 32…当接部 31A…第一部分 31B…第二部分 41…第一支持部 41B…鍔部 41S…挿入軸 42…エアミックスダンパ本体 42A…第一ダンパ板面 42B…第二ダンパ板面 42C…第一ダンパ側端面 43…再熱防止ダンパ 43C…第二ダンパ側端面 44…リブ 45…スポンジシール 51…第二支持部 52…フット切替ダンパ本体 61…第三支持部 62…フェイスデフ切替ダンパ本体 71…導入空間 72…冷風供給空間 73…冷風吐出口 81…第二導入空間 82…温風供給空間 83…リターン空間 84…温風吐出口 91…エアミックス空間 92…フット吹出流路 93…中継空間 94…フェイス吹出流路 95…デフ吹出流路 100…車両用空調装置 A1…第一軸線 A2…第二軸線 A3…第三軸線 E1…フット導入口 E2…デフ導入口 H…軸受孔 Pc…最大冷房位置 Pd…デフ位置 Pf…フェイス位置 Ph…最大暖房位置 Ps…閉塞位置 Pt…連通位置 t1…第一端部 t2…第二端部 t3…第三端部 t4…第四端部 t5…第五端部 t6…第六端部 t7…第七端部 t8…第八端部

Claims (5)

  1. 軸線方向に延びて該軸線方向の端部に挿入軸が形成された回動軸部、及び、該回動軸部から前記軸線の径方向に延びる板状をなす第一ダンパ本体を有するダンパと、
    内部に前記ダンパが収容されて前記挿入軸が回動可能に挿入される軸受孔が形成された側壁部を有するユニットケースと、を備え、
    前記回動軸部は、前記軸線の周方向の一部領域のみに設けられて前記挿入軸の基端から径方向外側に張り出す鍔部を有し、
    前記第一ダンパ本体は、前記周方向一方側を向く第一ダンパ板面、前記周方向他方側を向く第二ダンパ板面、及び、前記鍔部の周方向一方側の端部から径方向外側に向かって延びるとともに前記鍔部と面一をなす第一ダンパ側端面を有し、
    前記側壁部は、前記鍔部及び前記第一ダンパ側端面が前記軸線方向から当接可能な内側面、該内側面から前記軸線方向に突出して前記軸線の径方向に延びるとともに、前記第一ダンパ本体の前記第一ダンパ板面が前記周方向他方側から当接可能な突条、及び、前記突条よりも前記周方向他方側に離間して設けられて前記軸線の径方向に延びるとともに前記第一ダンパ本体の前記第二ダンパ板面が前記周方向一方側から当接可能な当接部を有し、
    前記突条の前記径方向内側の端部と前記軸受孔との前記径方向の間隔が、前記鍔部の径方向の寸法よりも小さい車両用空調装置。
  2. 前記ダンパは、
    前記第一ダンパ本体に対して前記周方向に離間して設けられて、前記回動軸部から前記軸線の径方向に延びる板状をなす第二ダンパ本体を有し、
    前記第二ダンパ本体は、
    前記鍔部の周方向他方側の端部から径方向外側に向かって延びるとともに前記鍔部及び前記第一ダンパ側端面と面一をなす第二ダンパ側端面を有する請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記突条は、
    該突条の前記径方向外側の部分を構成する第一部分と、該突条の前記径方向内側の部分を構成して、前記第一部分からさらに径方向内側に向かうに従って前記周方向の一方側及び他方側のいずれかに向かって延びる第二部分とを有する請求項1又は2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記回動軸部における前記鍔部が形成されていない領域の前記軸線を中心とした角度範囲が、前記第一ダンパ本体が当接する前記突条と前記当接部とによって規定される前記回動軸部の回動角度範囲と一致している請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
  5. 空気を冷却するエバポレータと、
    空気を加熱するヒータコアと、
    を備え、
    前記ユニットケースは、前記エバポレータを収容する冷房空間、該冷房空間に接続されているとともに前記ヒータコアを収容する暖房空間、前記冷房空間及び前記暖房空間に接続されたエアミックス空間が内部に形成され、
    前記ダンパが、前記ユニットケース内における前記冷房空間、前記暖房空間及びエアミックス空間の間に設けられて、最大冷房位置と最大暖房位置との間で回動することにより前記冷房空間及び前記暖房空間から前記エアミックス空間に導入される空気の割合を調整するエアミックスダンパである請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
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