JP6550349B2 - カーテンシールドエアバッグ装置 - Google Patents

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本発明は、側面衝突時の衝撃を感知して、サイドウィンドウと乗員の頭部との間にカーテン状に展開することで、当該乗員の頭部への衝撃を緩和するカーテンシールドエアバッグ装置に関する。
従来から、側面衝突時における乗員の頭部への衝撃を緩和するために、車両の上部に位置するルーフサイドレールにはカーテンシールドエアバッグが設けられている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。なお、カーテンシールドエアバッグ(Curtain Shield Airbag)を本明細書中において、以下、「CSA」という。
特許文献1に開示されたCSA装置は、エアバッグ部の内部空間に、前部座席に座る乗員の頭部を保護するために膨張展開する前方側主空間部及び前方側副空間部と、後部座席に座る乗員の頭部を保護するために膨張展開する後方側主空間部及び後方側副空間部とを有している。また、前方側副空間部を形成するエアバッグ部は、その先端部位が車室内側に折り返されている折り返し部と、折り返し部を留め付ける留付け部とを有している。
このようなCSA装置のCSAは、非作動時には棒状に巻かれた状態で天井内装材の裏側に隠れた状態で収納されているが、作動時にはインフレータが発生させたガスが前方側主空間部及び後方側主空間部に繋がっている流入口から前方側主空間部及び後方側主空間部に先に流入を開始するので、前後部座席に搭乗する乗員の頭部を保護することができ、また、遅れて前方側副空間部及び後方側副空間部に流入するので、留付け部で留め付けられた折り返し部を有するエアバッグ部は、側方窓部から車室外に飛び出すことや側方内装材に載ってしまうことを防止できる。
また、特許文献2に開示されたCSAは、前部座席に座る乗員の頭部を保護するために膨張展開する前方バッグ部と、後部座席に座る乗員の頭部を保護するために膨張展開する後方バッグ部と、前方バッグ部と後方バッグ部とを繋ぐ連通部とが一体化され形成されている。
このようなCSAは、非作動時には棒状に折り畳まれて、エアバッグケースによって天井パネルに固定されているが、作動時にはインフレータが発生させたガスが連通部を介して前方バッグ部及び後方バッグ部に流入することから、天井内装材の裏側から車室内に抜け出ることになるので、サイドウィンドウと乗員の頭部との間にカーテン状に膨張展開させることができる。
また、特許文献3に開示されたカーテンエアバッグ装置は、膨張展開可能なエアバッグと、エアバッグと車体を連結するストラップとを備え、エアバッグを棒状に圧縮する前に、予め前端部側はZ字状に折り畳まれている。
このようなカーテンエアバッグ装置は、非作動時には長尺状に畳まれ、車両の窓上縁に配置されたヘッドライニングに覆われた状態で収容されているが、作動時にはエアバッグのロールが解かれるので、窓に沿って下方に展開させ、さらに、前端部側のZ字状の折り畳み部分を展開させることができる。
特開2015−168375号公報 特開2015−101317号公報 特許第5651711号公報
しかしながら、背景技術に記載した特許文献1、2、3に開示されたカーテンエアバッグでは図5に示すように、前部座席及び後部座席それぞれに着席した乗員の頭部を保護するためのカーテンエアバッグは前後一体に形成されているので、前部座席のヘッドレスト(図示せず。)の後方に後付けで防護板が設けられている場合には、当該カーテンエアバッグが上から下へカーテン状に膨張展開するにあたり当該防護板の上部に引っ掛かる難点があった。このようにカーテンエアバッグは防護板の上部に引っ掛かると十分な展開を行えなくなるので、当該エアバッグ本来の機能を発揮できなくなることになる。
さらに、特許文献3に開示されたカーテンエアバッグでは、エアバッグのZ状の折り畳み部分自体にストラップが連結されていないので、当該Z状の折り畳み部分が膨張展開時に垂れ下がる虞があった。
本発明は、このような従来の難点を解消するためになされたもので、前部座席のヘッドレスト付近に仕切部が存在しても、車室内の側方窓部においてエアバッグ本体を正常に膨張展開できるCSA装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成する本発明の第1の態様であるCSA装置は、第1のCSAと第2のCSAとを備えている。
第1のCSAは、フロントピラーに沿って圧縮状態で配置され、車室内の前部座席側の側方窓部で車両上下方向と共に車両前後方向に沿ってカーテン状に膨張展開するものである。第2のCSAは、前部座席の後側に位置するルーフサイドレールに沿って圧縮状態で配置され、車室内の前部座席の後側に位置する側方窓部で車両上下方向に沿ってカーテン状に膨張展開するものである。
また、第1のCSAは、袋状のエアバッグ本体から成るものである。この第1のCSAは、フロントピラーに配置された第1のCSAと、ルーフサイドレールに配置された第2のCSAとの間に位置するルーフサイドレールの部位に連結するために、エアバッグ本体が膨張展開状態では当該エアバッグ本体の車外側に位置するように当該エアバッグ本体の後方部側の下方部に後側ストラップが固定されている。
さらに、第1のCSAのエアバッグ本体の前記後方部側は、当該エアバッグ本体を平面的に広げた状態では車内側に向かって2回折り曲げられている2回折り部が形成され、後側ストラップがエアバッグ本体のZ折り部の後側端面から突出した状態で配置されている。
このような第1の態様であるCSA装置によれば、車室内の前部座席側の側方窓部で第1のCSAをカーテン状に膨張展開させ、車室内の前部座席の後側に位置する側方窓部で第2のCSAをカーテン状に膨張展開させることができるので、前部座席のヘッドレスト付近に仕切部が存在しても、エアバッグ本体がその仕切部に引っ掛かることを防ぐことができる。
また、第1のCSAのエアバッグ本体の後方部側は、当該エアバッグ本体を平面的に広げた状態では車内側に向かって2回折り曲げられている2回折り部が形成されているので、この2回折り部と共に上下方向に沿って圧縮状態に形成させれば、エアバッグ本体の膨張展開時に前方部側を先に膨張展開させれば、前部座席のヘッドレスト付近に仕切部が存在しても、エアバッグ本体はその仕切部に引っ掛かることなく車室内で下向きに膨張展開させることができ、その後、2回折り部を横方向に膨張展開できるので、第1のCSAをフロントピラーにコンパクトな状態で配置することができ、而も前部座席や仕切部を前後方向に移動させても当該前部座席に着座した乗員の頭部への衝撃を的確に緩和することができる。
さらに、第1のCSAは、後側ストラップで、フロントピラーに配置された当該第1のCSAと、ルーフサイドレールに配置された第2のCSAとの間に位置するルーフサイドレールの部位と、エアバッグ本体の後方部側の下方部とを連結すると共に、当該後側ストラップが、エアバッグ本体が膨張展開状態では当該エアバッグ本体の車外側に位置するように当該エアバッグ本体の後方部側の下方部に固定されていることから、エアバッグ本体が車室内で下向きに膨張展開していく際、2回折り部を膨張展開時に垂れ下がることなく下方に吊り下げることができるので、エアバッグ本体の膨張展開が展開遅れになってしまうことを防ぐことができる。
本発明の第2の態様は第1の態様であるCSA装置において、ルーフサイドレールに連結された後側ストラップは、膨張展開状態では実質的に上下方向に沿うように配置されている。
このような第2の態様であるCSA装置によれば、膨張展開時に2回折り部を、フロントピラーに配置された第1のCSAと、ルーフサイドレールに配置された第2のCSAとの間に位置するルーフサイドレールの部位から重力方向に吊り下げることが可能になるので、エアッバッグ本体の膨張展開時に2回折り部が垂れ下がってしまうことを防ぐ機能を高めることができる。
本発明の第3の態様は第1の態様又は第2の態様であるCSA装置において、第1のCSAのエアバッグ本体の圧縮状態は、2回折り部と共に上下方向に沿ってロール状に巻き上げられて形成されたロール巻き構造、又は2回折り部と共に上下方向に沿ってジグザグ状に折り畳まれて形成されたジグザグ構造である。
このような第3の態様であるCSA装置によれば、何れの構造においてもエアバッグ本体をZ折り部と共に圧縮状態に形成させても、エアバッグ本体を車室内で上側から下側に向かって順次膨張展開させることができるので、当該エアバッグ本体の展開不良を確実に防ぐことができる。
本発明の第4の態様は第1の態様乃至第3の態様のうち何れか1つの態様であるCSA装置において、第1のCSAのエアバッグ本体のロール巻き構造は、車外側方向でロール状に巻き上げられている。
このような第4の態様であるCSA装置によれば、流入するガスによってエアバッグ本体のロールが解かれていくにあたり窓に沿って膨張展開させることができるので、前部座席に座る乗員の頭部にエアバッグ本体が引っ掛かることを防ぐことができる。
本発明の第5の態様は第1の態様乃至第4の態様のうち何れか1つの態様であるCSA装置において、第1のCSAは、ガス流入口と固定具とを備えている。ガス流入口は、エアバッグ本体を平面的に広げた状態では当該エアバッグ本体の上側端部における前方部側に設けられ、ガス発生装置からのガスを当該エアバッグ本体内に流入させるものである。固定具は、エアバッグ本体を平面的に広げた状態では当該エアバッグ本体の上側端部における前方部側に設けられ、少なくとも当該上側端部の1ヶ所を前記フロントピラーに固定するものである。
このような第5の態様であるCSA装置によれば、ガス流入口がエアバッグ本体の前方部側に設けられ且つ固定具がエアバッグ本体の上側端部における前方部側に設けられていることから、エアバッグ本体を2回折り部より先に安定した状態で下向きに膨張展開させることができるので、2回折り部は横方向に安定した状態で膨張展開させることができる。
本発明の第6の態様は第1の態様乃至第5の態様のうち何れか1つの態様であるCSA装置において、エアバッグ本体の前側端部における上側端部と下側端部との中間位置と、フロントピラーの下方部とは前側ストラップで連結されている。
このような第6の態様であるCSA装置によれば、圧縮状態の第1のCSAのエアバッグ本体は、前側ストラップで前側端部がフロントピラーの下方部に連結されることから、前方部側がばたつくような不安定な状態で膨張展開することを防ぐことができるので、2回折り部を含む後方部側の膨張展開も安定した状態で行わせることができる。
本発明の第7の態様は第5の態様又は第6の態様であるCSA装置において、エアバッグ本体は、前後方向に沿って3箇所の膨張部を備えている。このエアバッグ本体は、前側の膨張部と中側の膨張部とを仕切る第1の仕切部を上部位で連通させる第1の連通部及び下部位で連通させる第2の連通部が設けられている。また、エアバッグ本体は、後側の膨張部と中側の膨張部とを仕切る第2の仕切部を下部位で連通させる第3の連通部が設けられている。さらに、エアバッグ本体は、ガス流入口は第1の連通部と連通され、後側ストラップは、当該エアバッグ本体の第2の仕切部の下方部の位置に固定されている。
このような第7の態様であるCSA装置は、ガス発生装置から噴出されたガスはガス流入口に供給されることから、このガス流入口に供給されたガスは第1の連通部から中側の膨張部と共に前側の膨張部にも流入するので、圧縮状態のエアバッグ本体の前方部側は車室内で下向きに膨張展開することができる。この際、前側の膨張部及び中側の膨張部へのガスの流入量が異なっていても、第2の連通部が設けられていることから、流入量の少ない何れか一方の膨張部に流量量の多い何れか他方の膨張部からガスを流入させることができるので、安定した状態で圧縮状態のエアバッグ本体を車室内で下向きに膨張展開させることができる。また、中側の膨張部に流入したガスは、さらに、第3の連通部を介して後側の膨張部に流入するので、エアバッグ本体を下向きに膨張展開させてから2回折り部を横方向に膨張展開させることができる。
したがって、第1のCSAをフロントピラーにコンパクトな状態で配置することができ、而も前部座席を前後方向に移動させても当該前部座席に着座した乗員の頭部への衝撃を緩和することができる機能を向上させることができる。
本発明の第8の態様は第7の態様であるCSA装置において、前側の膨張部は、第1の仕切部が上部から下部に行くに従って漸次空間の体積が大きくなるように形成されている。また、後側の膨張部は、第2の仕切部が下部から上部に行くに従って漸次空間の体積が大きくなるように形成されている。さらに、第1の仕切部及び第2の仕切部は、中側の膨張部が上部から下部に行くに従って漸次空間の体積が大きくなるように形成されている。
このような第8の態様であるCSA装置によれば、中側の膨張部及び前側の膨張部にガスを流入させてエアバッグ本体を下向きに膨張展開させてから2回折り部を横方向に膨張展開させる機能を向上させることができる。
本発明の第9の態様は第1の態様乃至第8の態様のうち何れか1つの態様であるCSA装置において、2回折り部は、Z形状に折り畳まれているZ折り部から成り、後側ストラップがエアバッグ本体のZ折り部の後側端面から突出した状態で当該Z折り部によって挟み込まれている。
このような第9の態様であるCSA装置によれば、後側ストラップが、エアバッグ本体が膨張展開状態では当該エアバッグ本体の車外側に位置するように当該エアバッグ本体の後方部側の下方部に固定され、且つZ折り部が車内側に向かってZ形状に折り畳まれていると共に、後側ストラップがエアバッグ本体のZ折り部の後側端面から突出した状態で当該Z折り部によって挟み込まれていることから、膨張展開時に後側ストラップがZ折り部の折り目に絡まったりしてしまうことを防ぐことができるので、エアバッグ本体をスムーズに膨張展開させることができる。
本発明の第10の態様は第1の態様乃至第8の態様のうち何れか1つの態様であるCSA装置において、2回折り部は、巻き込むように2回折り曲げられている。
このような第10の態様であるCSA装置によれば、後側ストラップが、エアバッグ本体が膨張展開状態では当該エアバッグ本体の車外側に位置するように当該エアバッグ本体の後方部側の下方部に固定され、且つ2回折り部が車内側に向かって巻き込むように2回折り曲げられていると共に、後側ストラップがエアバッグ本体の2回折り部の後側端面から突出した状態で車内側に配置されていることから、膨張展開時に後側ストラップが2回折り部の折り目に絡まったりしてしまうことを防ぐことができるので、エアバッグ本体をスムーズに膨張展開させることができる。
本発明のCSA装置は、前部座席のヘッドレスト付近に仕切部が存在しても、車室内の側方窓部においてエアバッグ本体を正常に膨張展開できるようになった。
本発明のCSA装置における好ましい実施の形態例を示す図で、(A)はエアバッグ本体の展開状態の平面図、(B)はエアバッグ本体のZ折り部の説明図、(C)エアバッグ本体のロール巻き状態を模式的に示す説明図である。 本発明のCSA装置の動作状態を示す説明図で、動作前の図である。 本発明のCSA装置の動作状態を示す説明図で、動作中の図である。 本発明のCSA装置の動作状態を示す説明図で、動作中の図である。 本発明のCSA装置の動作状態を示す説明図で、動作後の図である。 本発明のCSA装置の膨張展開の状態を示す説明図で、(A)は後側ストラップを設けない場合の膨張展開の状態、(B)は後側ストラップを設けた場合の膨張展開の状態である。 本発明のCSA装置の構成要素である2回折り部の他の例を示す説明図である。 従来のCSAの膨張展開の状態を示す説明図である。
以下、本発明のCSA装置を実施するための形態例について説明する。なお、この発明を実施するための形態で使用する図1(A)、(B)、図2(A)、図2(B)、図2(C)、図2(D)には各図中において矢印で方向を示してあるが、これは運転席に着座した乗員から見た方向を示している。矢印UPRは車両上方向、矢印FRは車両前方向をそれぞれ示している。さらに、各矢印は後述する第1のCSAがフロントピラーに沿って圧縮状態で配置されたときの方向性を示している。
また、明細書及び特許請求の範囲において、「前側」、「後側」、「前方」及び「後方」とは、車両の進行方向に対しての前後を意味する。また、「上側」、「下側」、「下方」、「上部」及び「下部」とは、車両の上下方向に対しての上下を意味する。
本発明のCSA装置は、車室内の側方窓部に沿って膨張展開することで、座席に着座した乗員の頭部を保護するものである。このCSA装置は図3(B)に示すように、第1のCSA1と第2のCSA2とを備えている。なお、この図においては、各CSA1、2は膨張展開した状態を示している。
第1のCSA1は、フロントピラー3に沿って圧縮状態で配置され、車室内の前座席側の側方窓部4で車両上下方向と共に車両前後方向に沿ってカーテン状に膨張展開するものである。第2のCSA2は、前座席の後側に位置するルーフサイドレール5に沿って圧縮状態で配置され、車室内の前座席の後側に位置する側方窓部6で車両上下方向に沿ってカーテン状に膨張展開するものである。したがって、第1のCSA1は、前座席に着座した乗員の頭部を保護することができ、第2のCSA2は、例えば後座席に着座した乗員の頭部を保護することができる。
また、第1のCSA1は図1(A)に示すように、袋状のエアバッグ本体10から成るものである。即ち、複数枚の布を重ね合わせて縫合、接着又は溶着により袋状に形成されている。なお、布が一枚織で袋状に形成されていてもよい。なお、図1(A)においては、その断面図を示している。
この第1のCSA1は、フロントピラー3とバッグ本体10とを連結する布製の後側ストラップ7が設けられている(図2(A)参照)。この後側ストラップ7は、フロントピラー3に配置された第1のCSA1と、ルーフサイドレール5に配置された第2のCSA2との間に位置するルーフサイドレール5の部位51に連結するために、エアバッグ本体10が膨張展開状態では当該エアバッグ本体10の車外側に位置するように当該エアバッグ本体10の後方部側RSの下方部11に後側ストラップ7が縫い付けられている(図2(D)参照。)。なお、後側ストラップ7とルーフサイドレール5とを連結するには、CSA専用のクリップ(図示せず。)が使用されている。
また、第1のCSA1は図1(B)に示すように、エアバッグ本体10の後方部側RSは、当該エアバッグ本体10を平面的に広げた状態では車内側に向かって2回折り曲げられている2回折り部として、例えばZ形状に折り畳まれているZ折り部12が形成されている。なお、Z折り部12は、前後方向に沿って折り畳まれている。さらに、後側ストラップ7がエアバッグ本体10のZ折り部12の後側端面12aから突出した状態で当該Z折り部12によって挟み込まれている。
なお、上述のルーフサイドレール5の部位51に連結された後側ストラップ7は、膨張展開状態では実質的に上下方向に沿うように配置されている。ここで、「実質的に上下方向」とは完全一致でなくてもZ折り部12を重力方向に吊り下げることができればよいことを意味する。
また、第1のCSA1の圧縮状態は、ロール巻き構造又はジグザグ構造が好ましい。
ロール巻き構造は図1(C)に示すように、エアバッグ本体10がZ折り部12と共に上下方向に沿ってロール状に巻き上げられて形成されている。なお、図1(C)は、Z折り部12の後側端面12aから見た図である。このようなロール巻き構造13は、車外側方向でロール状に巻き上げられているとよい。一方、ジグザグ構造は、エアバッグ本体10がZ折り部12と共に上下方向に沿ってジグザグ状に折り畳まれて形成されている(図示せず。)。即ち、蛇腹状に折り畳まれている。
また、第1のCSA1は図1(A)に示すように、ガス流入口14と固定具15とを備えている。
ガス流入口14は、エアバッグ本体10を平面的に広げた状態では当該エアバッグ本体10の上側端部UEにおける前方部側FSに設けられ、インフレータ等のガス発生装置(図示せず。)からのガスを当該エアバッグ本体10に流入させるものである。
固定具15は、第1のCSA1をフロントピラー3に沿って圧縮状態で配置させるために、エアバッグ本体10を平面的に広げた状態では当該エアバッグ本体10の上側端部UEにおける前方部側FSに設けられ、少なくとも当該上側端部UEの1ヶ所をフロントピラー3に固定するものである。
この固定具15は図1(C)に示すように、エアバッグ本体10に縫い付けられCSA専用のクリップが上部に固定される本体部15aと、エアバッグ本体10の圧縮状態を保持するベルト部15bとから構成されている。ベルト部15bは、圧縮状態のエアバッグ本体10に巻き付けられ、一方端部が本体部15aの一部位とオーバーラップした状態で縫合されている。また、ベルト部15bの他方端部には本体部15aを挿通するための挿通孔(図示せず。)が穿設され、ベルト部15bを圧縮状態のエアバッグ本体10に巻き付けた後に、圧縮状態のエアバッグ本体10の上方に位置する挿通孔(図示せず。)にベルト部15bを挿通させる。なお、穿設とは、穴をあけることを意味する。これにより、エアバッグ本体10は固定具15を介してフロントピラー3に沿って圧縮状態で配置させることができる。さらに、ベルト部15bはエアバッグ本体10の膨張展開作用で破断するように構成されている。
このような固定具15は図1(A)中においては、エアバッグ本体10の上側端部UEにおける前側端部FEに配置され、さらに、後側ストラップ7がエアバッグ本体10に縫い付けられた位置の上方となる当該エアバッグ本体10の上側端部UEの位置と、ガス流入口14が設けられた位置との間に配置されている。また、この固定具15としては、例えば上述したCSA専用のクリップが好ましい。
さらに、第1のCSA1は図1(A)に示すように、エアバッグ本体10の前側端部FEにおける上側端部UEと下側端部LEとの中間位置と、フロントピラー3の下方部31とは布製の前側ストラップ8で連結されている(図2(A)参照。)。この前側ストラップ8はエアバッグ本体10に縫い付けられ、フロントピラー3の下方部31に連結するために、CSA専用のクリップ(図示せず。)が使用されている。
このように構成された第1のCSA1のエアバッグ本体10は図1(A)に示すように、前後方向に沿って3箇所の膨張部101、102、103を備えている。このエアバッグ本体10は、前側の膨張部101と中側の膨張部102とを仕切る第1の仕切部104を上部位で連通させる第1の連通部105及び下部位で連通させる第2の連通部106が設けられている。また、エアバッグ本体10は、後側の膨張部103と中側の膨張部102とを仕切る第2の仕切部107を下部位で連通させる第3の連通部108が設けられている。さらに、エアバッグ本体10は、ガス流入口14は第1の連通部105と連通され、後側ストラップ7は、当該エアバッグ本体10の第2の仕切部107の下方部の位置に縫い付けられている。
このような第1のCSA1のエアバッグ本体10は、前側の膨張部101は、第1の仕切部104が上部から下部に行くに従って漸次空間の体積が大きくなるように形成されている。また、後側の膨張部103は、第2の仕切部107が下部から上部に行くに従って漸次空間の体積が大きくなるように形成されている。さらに、第1の仕切部104及び第2の仕切部107は、中側の膨張部102が上部から下部に行くに従って漸次空間の体積が大きくなるように形成されている。
一方、第2のCSA2は従来の一般的なCSAが使用され、図3(B)に示すように、CSA専用のクリップ(図示せず。)でルーフサイドレール5に固定され、さらに、膨張展開時に布製のエアバッグ本体20がばたつかないように、当該エアバッグ本体20の前側端部における上側端部と下側端部との中間位置が布製の前側ストラップ9でルーフサイドレール5に連結されている。この前側ストラップ9はエアバッグ本体20に縫い付けられ、ルーフサイドレール5に連結するために、CSA専用のクリップ(図示せず。)が使用されている。
このように構成されたCSA装置に使用される第1のCSA1のエアバッグ本体10を圧縮状態にさせるエアバッグ本体の圧縮方法について説明する。
まず、Z折り部12を形成するために、後側ストラップ7を裏側にしたエアバッグ本体10を平面的に広げた状態から、当該エアバッグ本体10の後側端部REを、後側ストラップ7を固定した位置より前方位置における中側の膨張部102の後方部位を含む位置を第1の折り目16にして前方に向かって折り畳む。次に、後側ストラップ7を第1の折り目16から後方向に突出させた状態で、エアバッグ本体10の後側端部REを、後側ストラップ7を固定した位置と後側端部REとの中間位置を第2の折り目17にして後方に向かって折り畳むことでZ折り部12を形成する。また、前側ストラップ8は、エアバッグ本体10の前側端部FEから突出させた状態にしておく。
そして、エアバッグ本体10をZ折り部12と共に上下方向に沿ってロール巻き又はジグザグ状に圧縮することで、棒状に圧縮された第1のCSA1となる。この棒状に圧縮された第1のCSA1は、後側ストラップ7がZ折り部12の後側端面12aから突出し、前側ストラップ8がエアバッグ本体10の前側端部FEから突出することになる。
このように棒状に圧縮された第1のCSA1をフロントピラー3に沿って組み込むには、まず、固定具15によって第1のCSA1をフロントピラー3に固定する。次に、前側ストラップ及び後側ストラップをそれぞれCSA専用のクリップでフロントピラー3及びルーフサイドレール5に連結することで、図2(A)に示すように、第1のCSA1はフロントピラー3に沿って圧縮状態で配置することができる。
このように構成された本発明のCSA装置の動作について、図2(A)、(B)、(C)、(D)、図3(A)、(B)を参照しながら説明する。なお、これら図にはエアバッグ本体10の詳細な各部位までは符号を付していないので、適宜図1(A)、(B)、(C)を参照することで理解が容易になる。
車両の側面衝突、横転等によって車両に設けられたセンサがその非常事態を検出すると、エアバッグ制御部からの指令によってガス発生装置から第1のCSA1のエアバッグ本体10及び第2のCSA2のエアバッグ本体20それぞれの内部にガスを噴出する。なお、第2のCSA2のエアバッグ本体20は既存の構造なので詳細な動作説明は省略する。
ガス発生装置からガスが噴出されると、第1のCSA1は車室内の前部座席側の側方窓部4でカーテン状に膨張展開させ、第2のCSA2は車室内の前部座席の後側に位置する側方窓部6でカーテン状に膨張展開させることができるので、前部座席のヘッドレスト付近にタクシーで利用される防犯用の防護板等のような仕切部が存在しても、エアバッグ本体10、20がその仕切部に引っ掛かることを防ぐことができる(図3(B)参照。)。
また、第1のCSA1のエアバッグ本体10の後方部側RSは、当該エアバッグ本体10を平面的に広げた状態では車内側に向かってZ折り形状に折り畳まれているZ折り部12が形成されているので、このZ折り部12と共に上下方向に沿って圧縮状態に形成させれば、エアバッグ本体10の膨張展開時に前方部側FSを先に膨張展開させれば、前部座席のヘッドレスト付近に仕切部が存在しても、エアバッグ本体10はその仕切部に引っ掛かることなく車室内で下向きに膨張展開させることができ(図2(B)参照。)、その後、Z折り部12を横方向に膨張展開できるので(図2(C)、(D)参照。)、第1のCSA1をフロントピラー3にコンパクトな状態で配置することができ、而も前部座席や仕切部を前後方向に移動させても当該前部座席に着座した乗員Hの頭部への衝撃を的確に緩和することができる。
また、第1のCSA1は、後側ストラップ7で、フロントピラー3に配置された当該第1のCSA1と、ルーフサイドレール5に配置された第2のCSA2との間に位置するルーフサイドレール5の部位51と、エアバッグ本体10の後方部側RSの下方部11とを連結すると共に、当該後側ストラップ7が、エアバッグ本体10が膨張展開状態では当該エアバッグ本体10の車外側に位置するように当該エアバッグ本体10の後方部側RSの下方部に固定されていることから、エアバッグ本体10が車室内で下向きに膨張展開していく際、Z折り部12を膨張展開時に垂れ下がることなく下方に吊り下げることができるので、エアバッグ本体10の膨張展開が展開遅れになってしまうことを防ぐことができる(図2(D)参照。)。
なお、後側ストラップ7がエアバッグ本体10の後方部側RSの下方部11に固定されていないと、図3(A)に示すように、Z折り部12を膨張展開時に下方に吊り下げることができないので、当該Z折り部12は垂れ下がって展開遅れになってしまうことになる。
また、ルーフサイドレール5に連結された後側ストラップ7が、膨張展開状態では実質的に上下方向に沿うように配置されていれば、膨張展開時にZ折り部12を、フロントピラー3に配置された第1のCSA1と、ルーフサイドレール5に配置された第2のCSA2との間に位置するルーフサイドレール5の部位51から重力方向に吊り下げることが可能になるので、エアッバッグ本体10の膨張展開時にZ折り部12が垂れ下がってしまうことを防ぐ機能を高めることができる。
さらに、後側ストラップ7が、エアバッグ本体10が膨張展開状態では当該エアバッグ本体10の車外側に位置するように当該エアバッグ本体10の後方部側RSの下方部11に固定され、且つZ折り部12が車内側に向かってZ形状に折り畳まれていると共に、後側ストラップ7がエアバッグ本体10のZ折り部12の後側端面12aから突出した状態で当該Z折り部12によって挟み込まれていることから、膨張展開時に後側ストラップ7がZ折り部12の折り目に絡まったりしてしまうことを防ぐことができるので、エアバッグ本体10をスムーズに膨張展開させることができる。
このような第1のCSA1は、圧縮状態に形成するにあたり、Z折り端部12と共に上下方向に沿ってロール状に巻き上げられて形成されたロール巻き構造13、又はZ折り部12と共に上下方向に沿ってジグザグ状に折り畳まれて形成されたジグザグ構造(図示せず。)であれば、何れの構造においてもエアバッグ本体10をZ折り部12と共に圧縮状態に形成させても、エアバッグ本体10を車室内で上側から下側に向かって順次膨張展開させることができるので、当該エアバッグ本体10の展開不良を確実に防ぐことができる。
なお、第1のCSA1のエアバッグ本体10は、圧縮状態に形成する構造がロール巻き構造の場合には、車外側方向でロール状に巻き上げられていると、流入するガスによってエアバッグ本体10のロールが解かれていくにあたり窓に沿って膨張展開させることができるので、前部座席に座る乗員Hの頭部にエアバッグ本体10が引っ掛かってしまうことを防ぐことができる。
また、第1のCSA1のエアバッグ本体10は、ガス流入口14がエアバッグ本体10の前方部側FSに設けられ且つ固定具15がエアバッグ本体10の上側端部UEにおける前方部側FSに設けられていれば、エアバッグ本体10をZ折り部12より先に安定した状態で下向きに膨張展開させることができるので、Z折り部12は横方向に安定した状態で膨張展開させることができる。
また、第1のCSA1は、エアバッグ本体10の前側端部FEにおける上側端部UEと下側端部LEとの中間位置と、フロントピラー3の下方部31とが前側ストラップ8で連結されていれば、圧縮状態の第1のCSA1のエアバッグ本体10は、前側ストラップ8で前側端部FEがフロントピラー3の下方部31に連結されることから、前方部側FSがばたつくような不安定な状態で膨張展開することを防ぐことができるので、Z折り部12を含む後方部側RSの膨張展開も安定した状態で行わせることができる。
また、第1のCSA1のエアバッグ本体10は、上述のような前側の膨張部101、中側の膨張部102、後側の膨張部103、第1の仕切部104、第2の仕切部107、第1の連通部105、第2の連通部106及び第3の連通部108で構成されていれば、ガス発生装置から噴出されたガスはガス流入口14に供給されることから、このガス流入口14に供給されたガスは第1の連通部105から中側の膨張部102と共に前側の膨張部101にも流入するので、圧縮状態のエアバッグ本体10の前方部側FSは車室内で下向きに膨張展開することができる。この際、前側の膨張部101及び中側の膨張部102へのガスの流入量が異なっていても、第2の連通部106が設けられていることから、流入量の少ない何れか一方の膨張部に流量量の多い何れか他方の膨張部からガスを流入させることができるので、安定した状態で圧縮状態のエアバッグ本体10を車室内で下向きに膨張展開させることができる。また、中側の膨張部102に流入したガスは、さらに、第3の連通部108を介して後側の膨張部103に流入するので、エアバッグ本体10を下向きに膨張展開させてからZ折り部12を横方向に膨張展開させることができる。
したがって、第1のCSA1をフロントピラー3にコンパクトな状態で配置することができ、而も前部座席を前後方向に移動させても当該前部座席に着座した乗員Hの頭部への衝撃を的確に緩和することができる機能を向上させることができる。
このような前側の膨張部101、中側の膨張部102、後側の膨張部103、第1の仕切部104、第2の仕切部107、第1の連通部105、第2の連通部106及び第3の連通部108で構成されたエアバッグ本体10は、さらに、前側の膨張部101が、第1の仕切部104が上部から下部に行くに従って漸次空間の体積が大きくなるように形成され、後側の膨張部103が、第2の仕切部107が下部から上部に行くに従って漸次空間の体積が大きくなるように形成され、さらに、第1の仕切部104及び第2の仕切部107が、中側の膨張部102が上部から下部に行くに従って漸次空間の体積が大きくなるように形成されていれば、中側の膨張部102及び前側の膨張部101にガスを流入させてエアバッグ本体10を下向きに膨張展開させてからZ折り部12を横方向に膨張展開させる機能を向上させることができる。
なお、上述した実施例においては、2回折り部としてZ折り部12を用いていたが、これに限らず、図4に示すように、巻き込むように2回折り曲げられているものでもよい。この2回折り部12´は、前後方向に沿って折り畳まれている。このような2回折り部12´を形成するために、後側ストラップ7を裏側にしたエアバッグ本体10を平面的に広げた状態から、当該エアバッグ本体10の後側端部REを、後側ストラップ7を固定した位置と後側端部REとの中間位置を第1の折り目18にして前方に向かって折り畳む。次に、後側ストラップ7を固定した位置より前方位置における中側の膨張部102の後方部位を含む位置を第2の折り目19にして前方に向かって折り畳むと共に、後側ストラップ7を第2の折り目19から後方向に突出させることで2回折り部12´を形成する。
2回折り部12´このように形成することで、Z折り部12と同様の作用、効果を得ることができる。このような2回折り部12´の場合、後側ストラップ7が、エアバッグ本体10が膨張展開状態では当該エアバッグ本体10の車外側に位置するように当該エアバッグ本体10の後方部側RSの下方部11に固定され、且つ2回折り部12´が車内側に向かって巻き込むように2回折り曲げられていると共に、後側ストラップ7がエアバッグ本体10の2回折り部12´の後側端面12´aから突出した状態で車内側に配置されていることから、膨張展開時に後側ストラップ7が2回折り部12´の折り目に絡まったりしてしまうことを防ぐことができるので、エアバッグ本体10をスムーズに膨張展開させることができる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
このような本発明のCSA装置は、タクシーのような前部座席のヘッドレスト部を利用した防護板が後付けされた4ドアタイプの乗用車に好適であるが、これに限らず、前部座席のヘッドレスト部が側方窓部の近傍まで迫り出した2ドアタイプのスポーツカーにも適用することができる。即ち、座席に着席した乗員の頭部を保護するためのCSA本体が膨張展開したときに、引っ掛かるような仕切部が存在する自動車において、好適である。
1……第1のCSA
7……後側ストラップ
8……前側ストラップ
10……エアバッグ本体
11……下方部
12……Z折り部
12a……後側端面
12´……2回折り部
13……ロール巻構造
14……ガス流入口
15……固定具
16……第1の折り目
17……第2の折り目
FS……前方部側
RS……後方部側
UE……上側端部
LE……下側端部
FE……前側端部
RE……後側端部
101……前側の膨張部
102……中側の膨張部
103……後側の膨張部
104……第1の仕切部
10……第2の仕切部
10……第1の連通部
10……第2の連通部
108……第3の連通部

2……第2のCSA

3……フロントピラー
31……下方部
4……車室内の前部座席側の側方窓部
5……ルーフサイドレール
51……部位
6……車室内の前部座席の後側に位置する側方窓部

Claims (11)

  1. フロントピラーに沿って圧縮状態で配置され、車室内の前部座席側の側方窓部で車両上下方向と共に車両前後方向に沿ってカーテン状に膨張展開する第1のカーテンシールドエアバッグと、
    前記前部座席の後側に位置するルーフサイドレールに沿って圧縮状態で配置され、前記車室内の前記前部座席の後側に位置する前記側方窓部で車両上下方向に沿ってカーテン状に膨張展開する第2のカーテンシールドエアバッグと、を備え、
    前記第1のカーテンシールドエアバッグは、
    袋状のエアバッグ本体から成り、
    前記フロントピラーに配置された前記第1のカーテンシールドエアバッグと、前記ルーフサイドレールに配置された前記第2のカーテンシールドエアバッグとの間に位置する前記ルーフサイドレールの部位に連結するために、前記エアバッグ本体が膨張展開状態では当該エアバッグ本体の車外側に位置するように当該エアバッグ本体の後方部側の下方部に後側ストラップが固定され、
    前記エアバッグ本体の前記後方部側は、当該エアバッグ本体を平面的に広げた状態では車内側に向かって2回折り曲げられている2回折り部が形成され、前記後側ストラップが前記エアバッグ本体の前記2回折り部の後側端面から突出した状態で配置されていることを特徴とするカーテンシールドエアバッグ装置。
  2. 前記ルーフサイドレールに連結された前記後側ストラップは、膨張展開状態では実質的に上下方向に沿うように配置されていることを特徴とする請求項1記載のカーテンシールドエアバッグ装置。
  3. 前記2回折り部は、Z形状に折り畳まれているZ折り部から成り、
    前記第1のカーテンシールドエアバッグの前記エアバッグ本体の圧縮状態は、Zり部と共に上下方向に沿ってロール状に巻き上げられて形成されたロール巻き構造であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のカーテンシールドエアバッグ装置。
  4. 前記2回折り部は、Z形状に折り畳まれているZ折り部であり、
    前記第1のカーテンシールドエアバッグの前記エアバッグ本体の圧縮状態は、Z折り部と共に上下方向に沿ってジグザグ状に折り畳まれて形成されたジグザグ構造であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカーテンシールドエアバッグ装置。
  5. 前記第1のカーテンシールドエアバッグの前記エアバッグ本体の前記ロール巻き構造は、車外側方向でロール状に巻き上げられていることを特徴とする請求項に記載のカーテンシールドエアバッグ装置。
  6. 前記第1のカーテンシールドエアバッグは、
    前記エアバッグ本体を平面的に広げた状態では当該エアバッグ本体の上側端部における前方部側に設けられ、ガス発生装置からのガスを当該エアバッグ本体内に流入させるガス流入口と、
    前記エアバッグ本体を平面的に広げた状態では当該エアバッグ本体の上側端部における前方部側に設けられ、少なくとも当該エアバッグ本体の上側端部の1ヶ所を前記フロントピラーに固定する固定具を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のカーテンシールドエアバッグ装置。
  7. 前記エアバッグ本体の前側端部における上側端部と下側端部との中間位置と、前記フロントピラーの下方部とは前側ストラップで連結されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のカーテンシールドエアバッグ装置。
  8. 前記エアバッグ本体は、前後方向に沿って前側と中側と後側との3箇所の膨張部を備え、前側の膨張部と側の膨張部とを仕切る第1の仕切部を上部位で連通させる第1の連通部及び下部位で連通させる第2の連通部が設けられ、後側の膨張部と中側の膨張部とを仕切る第2の仕切部を下部位で連通させる第3の連通部が設けられ、前記ガス流入口は前記第1の連通部と連通され、前記後側ストラップは、前記エアバッグ本体における前記第2の仕切部の下方部の位置に固定されていることを特徴とする請求項6記載のカーテンシールドエアバッグ装置。
  9. 側の膨張部は、前記第1の仕切部により上部から下部に行くに従って漸次空間の体積が大きくなるように形成され、後側の膨張部は、前記第2の仕切部により下部から上部に行くに従って漸次空間の体積が大きくなるように形成され、さらに、前記第1の仕切部及び前記第2の仕切部は、中側の膨張部が上部から下部に行くに従って漸次空間の体積が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項8に記載のカーテンシールドエアバッグ装置。
  10. 前記2回折り部は、Z形状に折り畳まれているZ折り部から成り、前記後側ストラップが前記エアバッグ本体のZ折り部の後側端面から突出した状態でZ折り部によって挟み込まれていることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載のカーテンシールドエアバッグ装置。
  11. 前記2回折り部は、巻き込むように2回折り曲げられていることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載のカーテンシールドエアバッグ装置。
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