JP6536526B2 - 車両用ルーフ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ルーフ構造に関する。
下記特許文献1には、自動車の車体構造に関する発明が開示されている。この自動車の車体構造では、車体のルーフ部の一部を構成する左右一対のルーフサイドレールが車両幅方向に延びるルーフアーチ(補強部)で連結されていると共に、このルーフアーチによって車体のセンタピラーの上端部同士も連結されている。このため、下記特許文献1に記載された先行技術では、車両の側面衝突時(以下、側突時という)における衝突荷重をルーフアーチで支持することができる。しかも、ルーフアーチは、炭素繊維強化プラスチック(以下、CFRPと称する)で構成されているため、車体の軽量化を図ることができる。
特開2014−091462号公報
しかしながら、上記先行技術による場合、車両の側突時における衝突荷重が、ルーフアーチ以外の部分で吸収されることなくルーフアーチに伝達されるとルーフアーチが側突初期の段階で折れて衝突荷重を十分に吸収することが困難となることが考えられる。つまり、上記先行技術は、車体の軽量化と車両の側突時における衝突荷重の吸収効率の確保との両立という観点においては改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、車体の軽量化と車両の側突時における衝突荷重の吸収効率の確保とを両立することができる車両用ルーフ構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る車両用ルーフ構造は、車体のルーフ部の一部を構成しかつ当該車体の一部を構成するセンタピラーに支持されると共に車両前後方向に延びる左右一対のルーフサイドレールと、前記ルーフサイドレール間に配置されて車両幅方向に延在する繊維強化樹脂製のルーフ補強部と、前記ルーフサイドレールと前記ルーフ補強部とを連結すると共に当該ルーフ補強部が車両幅方向からの衝突荷重で曲げ変形する前に当該衝突荷重で変形する脆弱部を備えた金属製の連結部と、を有し、前記脆弱部には、前記衝突荷重による前記連結部の車両上下方向の曲げの中立軸側に凸となる車両前後方向に延びる凸ビード部が形成されると共に、前記脆弱部には、前記連結部と前記ルーフ補強部との内側接続部よりも車両幅方向外側に前記中立軸と反対側に凹みかつ車両前後方向に延びる第1凹ビード部が形成され、当該連結部と前記ルーフサイドレールとの外側接続部よりも車両幅方向内側に当該中立軸と反対側に凹みかつ車両前後方向に延びる第2凹ビード部が形成され、前記凸ビード部が当該第1凹ビード部と当該第2凹ビード部との間に形成されており、前記外側接続部は、前記ルーフサイドレールの車両下方側の部分に設けられていると共に、前記凸ビード部、前記第1凹ビード部及び前記第2凹ビード部は、当該外側接続部よりも車両上方側でかつ当該ルーフサイドレールの頂部よりも車両下方側に配置されている
請求項1に記載の本発明によれば、車体のルーフ部の一部を構成すると共に車両前後方向に延びる左右一対のルーフサイドレールが、当該車体の一部を構成するセンタピラーに支持されている。そして、ルーフサイドレール間には、車両幅方向に延在するルーフ補強部が配置されており、車両の側突時において、センタピラー及びルーフサイドレールを介して伝達される衝突荷重を当該ルーフ補強部で支持することができる。また、ルーフ補強部は、繊維強化樹脂製とされており、ルーフ部ひいては車体の軽量化を図ることができる。
ところで、上述したようにルーフ補強部は、繊維強化樹脂製とされているため、車両の側突時における衝突荷重が、ルーフ補強部以外の部分で吸収されることなくルーフ補強部に伝達されるとルーフ補強部が側突初期の段階で折れることが考えられる。
ここで、本発明では、金属製の連結部を備えており、当該連結部によってルーフサイドレールとルーフ補強部とが連結されている。そして、連結部には、脆弱部が設けられており、当該脆弱部は、ルーフ補強部が車両幅方向からの衝突荷重で曲げ変形する前に当該衝突荷重で変形する。なお、ここでいう曲げ変形には座屈変形も含まれる。このため、車両の側突時における衝突荷重は、側突初期において脆弱部で吸収され、その後にルーフ補強部に伝達されると共に当該ルーフ補強部で吸収されることとなる。
また、本発明によれば、連結部に設けられた脆弱部に、車両幅方向からの衝突荷重による当該連結部の車両上下方向の曲げの中立軸側に凸となる車両前後方向に延びる凸ビード部が形成されている。このため、脆弱部における凸ビード部が設けられている箇所では、その他の箇所よりも上記中立軸に対する断面二次モーメントが小さくなり、当該凸ビード部を変形の起点とすることができる。
さらに、本発明によれば、脆弱部に第1凹ビード部、第2凹ビード部及び凸ビード部が形成されている。第1凹ビード部は、連結部とルーフ補強部とを接続する内側接続部よりも車両幅方向外側に位置しており、上記中立軸と反対側に凹みかつ車両前後方向に延びている。一方、第2凹ビード部は、第1凹ビード部と同様の構成とされていると共に、連結部とルーフサイドレールとを接続する外側接続部よりも車両幅方向内側に位置している。そして、凸ビード部は、第1凹ビード部と第2凹ビード部との間に形成されている。
このため、連結部が車両幅方向からの衝突荷重を受けると、凸ビード部を起点として、脆弱部における当該凸ビード部の周辺部が上記中立軸側に凸となって変形していく。一方、脆弱部における第1凹ビード部及び第2凹ビード部が設けられている箇所は、その他の箇所よりも上記中立軸に対する断面二次モーメントが大きいため曲げ変形しにくくなっている。また、外側接続部は、ルーフサイドレールの車両下方側の部分に設けられていると共に、凸ビード部、第1凹ビード部及び第2凹ビード部は、当該外側接続部よりも車両上方側でかつ当該ルーフサイドレールの頂部よりも車両下方側に配置されている。したがって、脆弱部の変形が進んでいく過程において、第1凹ビード部と第2凹ビード部との間の部分が、車両上方側に凸となって折れ曲がるように変形することとなる。
請求項2に記載の本発明に係る車両用ルーフ構造は、車体のルーフ部の一部を構成しかつ当該車体の一部を構成するセンタピラーに支持されると共に車両前後方向に延びる左右一対のルーフサイドレールと、前記ルーフサイドレール間に配置されて車両幅方向に延在する繊維強化樹脂製のルーフ補強部と、前記ルーフサイドレールと前記ルーフ補強部とを連結すると共に当該ルーフ補強部が車両幅方向からの衝突荷重で曲げ変形する前に当該衝突荷重で変形する脆弱部を備えた金属製の連結部と、を有し、前記ルーフサイドレールには、車両幅方向内側に延出された延出部が設けられ、前記脆弱部は、前記衝突荷重で変形した状態において前記延出部に当接可能とされている。
請求項3に記載の本発明に係る車両用ルーフ構造は、請求項2に記載の発明において、前記脆弱部には、前記衝突荷重による前記連結部の車両上下方向の曲げの中立軸側に凸となる車両前後方向に延びる凸ビード部が形成されている。
請求項に記載の本発明によれば、連結部に設けられた脆弱部に、車両幅方向からの衝突荷重による当該連結部の車両上下方向の曲げの中立軸側に凸となる車両前後方向に延びる凸ビード部が形成されている。このため、脆弱部における凸ビード部が設けられている箇所では、その他の箇所よりも上記中立軸に対する断面二次モーメントが小さくなり、当該凸ビード部を変形の起点とすることができる。
請求項に記載の本発明に係る車両用ルーフ構造は、請求項に記載の発明において、前記脆弱部には、前記連結部と前記ルーフ補強部との内側接続部よりも車両幅方向外側に前記凸ビード部が形成されていると共に、当該連結部と前記ルーフサイドレールとの外側接続部よりも車両幅方向内側でかつ当該凸ビード部よりも車両幅方向外側に前記中立軸と反対側に凹みかつ車両前後方向に延びる凹ビード部が形成されており、前記外側接続部は、前記ルーフサイドレールの車両下方側の部分に設けられていると共に、前記凸ビード部及び前記凹ビード部は、当該外側接続部よりも車両上方側でかつ当該ルーフサイドレールの頂部よりも車両下方側に配置されている。
請求項に記載の本発明によれば、脆弱部に凸ビード部が形成されており、当該凸ビード部は、連結部とルーフ補強部とを接続している内側接続部よりも車両幅方向外側に位置している。また、脆弱部には、上記中立軸と反対側に凹みかつ車両前後方向に延びる凹ビード部も形成されており、当該凹ビード部は、連結部とルーフサイドレールとを接続している外側接続部よりも車両幅方向内側に位置している。
このため、連結部が車両幅方向からの衝突荷重を受けると、凸ビード部を起点として、脆弱部における当該凸ビード部の周辺部が上記中立軸側に凸となって変形していく。一方、脆弱部における凹ビード部が設けられている箇所は、その他の箇所よりも上記中立軸に対する断面二次モーメントが大きいため曲げ変形しにくくなっている。その結果、脆弱部の変形が進んでいく過程において、凸ビード部と凹ビード部との間の部分は、当該凹ビード部を中心として車両上下方向に回動するように変形することとなる。
また、外側接続部は、ルーフサイドレールの車両下方側の部分に設けられていると共に、凸ビード部及び凹ビード部は、当該外側接続部よりも車両上方側でかつ当該ルーフサイドレールの頂部よりも車両下方側に配置されている。このため、脆弱部における凸ビード部と凹ビード部との間の部分は、車両上方側に回動するように変形し、脆弱部が変形した後には、連結部における凸ビード部よりも車両幅方向内側の部分を介してルーフサイドレールからルーフ補強部に上記衝突荷重が伝達される。その結果、外側接続部に上記衝突荷重による負荷がかかることを抑制することができる。
請求項に記載の本発明に係る車両用ルーフ構造は、請求項に記載の発明において、前記脆弱部には、前記連結部と前記ルーフ補強部との内側接続部よりも車両幅方向外側に前記中立軸と反対側に凹みかつ車両前後方向に延びる第1凹ビード部が形成され、当該連結部と前記ルーフサイドレールとの外側接続部よりも車両幅方向内側に当該中立軸と反対側に凹みかつ車両前後方向に延びる第2凹ビード部が形成され、前記凸ビード部が当該第1凹ビード部と当該第2凹ビード部との間に形成されており、前記外側接続部は、前記ルーフサイドレールの車両下方側の部分に設けられていると共に、前記凸ビード部、前記第1凹ビード部及び前記第2凹ビード部は、当該外側接続部よりも車両上方側でかつ当該ルーフサイドレールの頂部よりも車両下方側に配置されている。
請求項に記載の本発明によれば、脆弱部に第1凹ビード部、第2凹ビード部及び凸ビード部が形成されている。第1凹ビード部は、連結部とルーフ補強部とを接続する内側接続部よりも車両幅方向外側に位置しており、上記中立軸と反対側に凹みかつ車両前後方向に延びている。一方、第2凹ビード部は、第1凹ビード部と同様の構成とされていると共に、連結部とルーフサイドレールとを接続する外側接続部よりも車両幅方向内側に位置している。そして、凸ビード部は、第1凹ビード部と第2凹ビード部との間に形成されている。
このため、連結部が車両幅方向からの衝突荷重を受けると、凸ビード部を起点として、脆弱部における当該凸ビード部の周辺部が上記中立軸側に凸となって変形していく。一方、脆弱部における第1凹ビード部及び第2凹ビード部が設けられている箇所は、その他の箇所よりも上記中立軸に対する断面二次モーメントが大きいため曲げ変形しにくくなっている。また、外側接続部は、ルーフサイドレールの車両下方側の部分に設けられていると共に、凸ビード部、第1凹ビード部及び第2凹ビード部は、当該外側接続部よりも車両上方側でかつ当該ルーフサイドレールの頂部よりも車両下方側に配置されている。したがって、脆弱部の変形が進んでいく過程において、第1凹ビード部と第2凹ビード部との間の部分が、車両上方側に凸となって折れ曲がるように変形することとなる。
請求項に記載の本発明に係る車両用ルーフ構造は、請求項に記載の発明において、前記脆弱部は、前記連結部の一部を構成しかつ前記ルーフ補強部と接続されている内側接続部と当該連結部の一部を構成しかつ前記ルーフサイドレールと接続されている外側接続部との間に設けられていると共に、当該内側接続部及び当該外側接続部よりも薄肉に形成された薄肉部とされている。
請求項に記載の本発明によれば、連結部の一部を構成しかつルーフ補強部と接続されている内側接続部と当該連結部の一部を構成しかつ前記ルーフサイドレールと接続されている外側接続部との間に脆弱部が配置されている。そして、この脆弱部は、内側接続部及び外側接続部よりも薄肉に形成された薄肉部とされている。このため、車両幅方向からの衝突荷重が入力されると、薄肉部が曲げ変形することで当該衝突荷重が吸収される。また、連結部にビード部等を設けて脆弱部を設定する場合と比し、当該脆弱部の構成を簡略化することができる。
請求項に記載の本発明に係る車両用ルーフ構造は、請求項1〜請求項の何れか1項に記載の発明において、前記連結部における前記ルーフ補強部と前記脆弱部との間には、車両上下方向の曲げに対する剛性が当該ルーフ補強部の当該剛性よりも大きく設定された高剛性部が設けられている。
請求項に記載の本発明によれば、連結部におけるルーフ補強部と脆弱部との間に車両上下方向の曲げに対する剛性が当該ルーフ補強部の当該剛性よりも大きく設定された高剛性部が設けられている。このため、車両幅方向からの衝突荷重による曲げモーメントによってルーフ補強部よりも脆弱部が先に変形する確度を高めることができる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明に係る車両用ルーフ構造は、車体の軽量化と車両の側突時における衝突荷重の吸収効率の確保とを両立することができるという優れた効果を有する。
また、本発明は、ルーフ補強部とルーフサイドレールとを連結する連結部が車両の側突時における衝突荷重で変形するときの起点を任意の位置に設定することができるという優れた効果を有する。
さらに、本発明は、脆弱部の変形量を増やして車両の側突時における衝突荷重の吸収効率を高めることができるという優れた効果を有する。
請求項に記載の本発明に係る車両用ルーフ構造は、ルーフ補強部とルーフサイドレールとを連結する連結部が車両の側突時における衝突荷重で変形するときの起点を任意の位置に設定することができるという優れた効果を有する。
請求項に記載の本発明に係る車両用ルーフ構造は、車両の側突時における衝突荷重が入力された状態においてもルーフ補強部とルーフサイドレールとの連結状態を維持し、安定して当該衝突荷重を吸収することができるという優れた効果を有する。
請求項に記載の本発明に係る車両用ルーフ構造は、脆弱部の変形量を増やして車両の側突時における衝突荷重の吸収効率を高めることができるという優れた効果を有する。
請求項に記載の本発明に係る車両用ルーフ構造は、車両の側突時における衝突荷重の吸収効率を確保しつつ連結部の構成を簡略化することができるという優れた効果を有する。
請求項に記載の本発明に係る車両用ルーフ構造は、車両の側突時における衝突荷重が側突初期においてルーフ補強部に伝達されるのを抑制することができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る車両用ルーフ構造が適用された車両のルーフ部の構成を示す拡大断面図(図5の二点鎖線で囲った部分の拡大図)である。 第1実施形態に係る車両用ルーフ構造が適用された車両のルーフ部における車両の側突時の状態を示す車両前後方向から見た断面図(図5に対応する断面図)である。 第1実施形態に係る車両用ルーフ構造が適用された車両のルーフ部の構成を示しており、(A)は第1連結部材と第2連結部材との接続部を車両幅方向から見た断面図(図5の3A−3A線に沿って切断した状態を示す断面図)であり、(B)は第2連結部材とルーフ補強部との接続部を車両幅方向から見た断面図(図5の3B−3B線に沿って切断した状態を示す断面図)である。 第1実施形態に係る車両用ルーフ構造が適用された車両のルーフ部の構成を示す平面図(図5の4方向矢視図)である。 第1実施形態に係る車両用ルーフ構造が適用された車両のルーフ部の構成を示す断面図(図4の5−5線に沿って切断した状態を示す断面図)である。 第2実施形態に係る車両用ルーフ構造が適用された車両のルーフ部における要部の構成を示しており、(A)は車両の側突前の状態を示す車両前後方向から見た断面図であり、(B)は車両の側突時の状態を示す車両前後方向から見た断面図である。 第3実施形態に係る車両用ルーフ構造が適用された車両のルーフ部における要部の構成を示しており、(A)は車両の側突前の状態を示す車両前後方向から見た断面図であり、(B)は車両の側突時の状態を示す車両前後方向から見た断面図である。
<第1実施形態>
以下、図1〜図5を用いて、本発明に係る車両用ルーフ構造の第1実施形態について説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印RHは車両幅方向右側を示している。
まず、図5を用いて、本実施形態に係る車両用ルーフ構造が適用された「車両10」の「車体12」における主に車両上方側の部分の概略構成について説明する。なお、本実施形態では、車体12は基本的に左右対称の構成とされているため、車体12の車両幅方向右側の部分の構成を中心に説明していくこととする。
車体12には、その車両幅方向外側に、左右一対の図示しないフロントピラー、左右一対の「センタピラー14」、左右一対のリアピラーが車両前方側からこの順に配置されている。そして、フロントピラー、センタピラー14及びリアピラーのそれぞれの上端部には、車体12の「ルーフ部16」の一部を構成する左右一対の「ルーフサイドレール18」が支持されている。
ルーフサイドレール18は、車両前後方向に延びると共に、その車両幅方向外側の部分を構成するアウタパネル20と、その車両幅方向内側の部分を構成するインナパネル22とを含んで構成されている。このルーフサイドレール18は、アウタパネル20とインナパネル22とがスポット溶接等による接合部24で接合されることで、車両前後方向から見た断面が閉断面とされた閉断面構造とされている。
また、アウタパネル20には、上記閉断面を構成する本体部20Aから車両幅方向内側に延出されたフランジ部20Bが設けられていると共に、インナパネル22には、当該閉断面を構成する本体部22Aから車両幅方向内側に延出されたフランジ部22Bが設けられている。そして、フランジ部20Bとフランジ部22Bとが接合部24で接合されることで、ルーフサイドレール18には、閉断面構成部18Aから車両幅方向内側に延出された延出部18Bが設けられている。なお、ルーフサイドレール18の車両上方側には、当該ルーフサイドレール18と共にルーフ部16を構成する図示しないルーフパネルが配置されている。
また、ルーフサイドレール18間には、車両幅方向に延在する角筒状とされていると共にルーフ部16を補強する「ルーフ補強部26」が配置されている。このルーフ補強部26は、CFRP製とされていると共に、図3(B)にも示されるように、その本体部26Aの長手方向(車両幅方向)から見た断面形状がその短手方向(車両前後方向)に2分割された矩形状とされている。そして、ルーフ補強部26は、車両幅方向外側からこの順に配置された連結部としての「第1連結部材30」及び「第2連結部材32」を介してルーフサイドレール18に連結されている。なお、ルーフ補強部26は、その本体部26A及び当該本体部26Aの車両上方側から車両前後方向に延出された取付片部26Bが、後述するようにリベット28等の締結部材で第2連結部材32に締結されることで固定されている。
第1連結部材30は、鋼製とされており、図3(A)及び図4に示されるように、車両幅方向を長手方向として配置されていると共に、全体では車両幅方向(長手方向)から見た断面形状が車両上方側に開放されたハット状に形成されている。詳しくは、第1連結部材30は、その車両下方側を構成する下壁部30A、その車両前後方向両側を構成する一対の側壁部30B、当該側壁部30Bから延出された一対の延出壁部30Cを含んで構成されている。
下壁部30Aは、板厚方向を車両上下方向とされた板状とされていると共に、その車両前後方向中央部には、車両幅方向に延びると共に車両上方側に膨出された膨出部30Dが形成されている。また、側壁部30Bは、下壁部30Aの車両幅方向に延びる周縁部からそれぞれ車両上方側に延出されて板厚方向を車両前後方向とされた板状に形成されている。そして、延出壁部30Cは、側壁部30Bの車両上方側の周縁部からそれぞれ膨出部30Dと反対側に延出されて板厚方向を車両上下方向とされた板状に形成されている。
また、第1連結部材30の車両幅方向外側の部分は、ルーフサイドレール18と接続されている「外側接続部30E」とされており、当該外側接続部30Eでは、側壁部30Bの車両上下方向の幅が、車両幅方向外側に向かうに従って縮幅されている。そして、第1連結部材30は、延出壁部30Cのうち外側接続部30Eを構成する部分が、スポット溶接等による接合部34でルーフサイドレール18に接合されることで固定されている。なお、外側接続部30Eは、図5にも示されるように、ルーフサイドレール18のインナパネル22における車両下方側の部分、より具体的には、ルーフサイドレール18を接合部34が設けられた箇所で車両上下方向に切った断面の図心よりも車両下方側の部分で接合されている。
一方、第2連結部材32は、図3及び図4に示されるように、基本的に第1連結部材30と同様の構成とされており、下壁部32A、側壁部32B及び延出壁部32Cを含んで構成されている。この第2連結部材32は、図5にも示されるように、その長手方向中央部から車両幅方向外側の部分(以下、外側部32Dと称する)が、第1連結部材30の車両上方側に重ねられていると共に、その長手方向に沿って複数設けられたスポット溶接等による接合部36で第1連結部材30に接合されている。なお、第2連結部材32の外側部32Dには、第1連結部材30の膨出部30Dに対応する膨出部32Eが形成されている。
また、第2連結部材32における長手方向中央部から車両幅方向内側の部分(以下、「内側部32F」と称する)には、その上方側にルーフ補強部26が重ねられた状態で配置されている。また、第2連結部材32の内側部32Fには、その長手方向に沿って挿通部38が複数形成されており、一方、ルーフ補強部26には、挿通部38に対応する挿通部40が形成されている。そして、挿通部38と挿通部40とが位置合わせされた状態で、挿通部38、40にリベット28が締結されることで、ルーフ補強部26が第2連結部材32に取り付けられている。つまり、内側部32Fは、第2連結部材32とルーフ補強部26とを連結する内側接続部として機能している。
ここで、本実施形態では、図1及び図4に示されるように、第1連結部材30に「脆弱部42」が設定されており、当該脆弱部42に凸ビード部としての「ビード部44」及び凹ビード部としての「ビード部46」が形成されている点に特徴がある。以下、本実施形態の要部を構成する脆弱部42、特にビード部44、46の構成について詳細に説明していくこととする。
ビード部44は、第1連結部材30の下壁部30A、側壁部30B及び延出壁部30Cのそれぞれに亘って形成されていると共に、下壁部30Aに形成された膨出部30Dで2つに分割されている。このビード部44は、第2連結部材32の車両幅方向外側の周縁部に沿うように配置されており、換言すれば、ビード部44は、車両前後方向に延びるように形成されている。
また、ビード部44は、車両幅方向外側からの衝突荷重Fによる第1連結部材30の車両上下方向の曲げの中立軸L側に凸となるように膨出している。換言すれば、ビード部44は、第1連結部材30の車両幅方向から見た断面の車両前後方向及び車両上下方向の中心に向かって凸となるように形成されている。
このように、ビード部44が形成されることで、第1連結部材30におけるビード部44が設けられている箇所では、当該第1連結部材30のその他の箇所よりも中立軸Lに対する断面二次モーメントが小さくなる。また、ルーフ補強部26の車両上下方向の曲げに対する剛性は、第1連結部材30におけるビード部44が形成されている箇所の当該曲げに対する剛性よりも大きくなるように設定されている。
一方、ビード部46は、ビード部44と同様に第1連結部材30の下壁部30A、側壁部30B及び延出壁部30Cのそれぞれに亘って形成されていると共に、下壁部30Aに形成された膨出部30Dで2つに分割されている。このビード部46は、車両上方側から見て、ルーフサイドレール18の延出部18Bにおける車両幅方向内側の周縁部に沿って又は当該周縁部と重なるように配置されており、換言すれば、ビード部46は、車両前後方向に延びるように形成されている。
また、ビード部46は、衝突荷重Fによる第1連結部材30の中立軸Lと反対側に凸となるように膨出している。これは、ビード部44が、第1連結部材30の車両幅方向から見た断面の車両前後方向及び車両上下方向の中心と反対側に向かって凸となるように形成されていると捉えることもできるし、中立軸Lと反対側に凹んで形成されていると捉えることもできる。このように、ビード部46が形成されることで、第1連結部材30におけるビード部46が設けられている箇所では、当該第1連結部材30のその他の箇所よりも中立軸Lに対する断面二次モーメントが大きくなる。そして、上記のようにビード部44、46が設けられていることで、衝突荷重Fの入力時において、第1連結部材30におけるビード部44、46の周辺部分は、ルーフ補強部26が曲げ変形する前に変形することとなり、本実施形態では、この部分が脆弱部42に設定されている。
なお、ビード部44、46は、ルーフサイドレール18の頂部(車両上方側の端部)よりも車両下方側に位置している。また、ビード部44の頂部とビード部46の頂部との距離Sは、ビード部46の頂部とルーフサイドレール18の延出部18Bの先端との距離Tと同じか若干長い寸法に設定されている。さらに、図2にも示されるように、ルーフ補強部26と脆弱部42との間は、第1連結部材30と第2連結部材32とが車両上下方向に重なっている部分であり、この部分の車両上下方向の曲げに対する剛性は、ルーフ補強部26の当該剛性よりも大きくなるように設定されている。つまり、本実施形態では、第1連結部材30と第2連結部材32とが車両上下方向に重なっている部分が「高剛性部48」として機能している。
(本実施形態の作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果を説明する。
本実施形態では、図5に示されるように、車体12のルーフ部16の一部を構成すると共に車両前後方向に延びる左右一対のルーフサイドレール18が、当該車体12の一部を構成するセンタピラー14に支持されている。そして、ルーフサイドレール18間には、車両幅方向に延在するルーフ補強部26が配置されており、車両10の側突時において、センタピラー14及びルーフサイドレール18を介して伝達される衝突荷重Fを当該ルーフ補強部26で支持することができる。また、ルーフ補強部26は、CFRP製とされており、ルーフ部16ひいては車体12の軽量化を図ることができる。
ところで、上述したようにルーフ補強部26は、CFRP製とされているため、車両10の側突時における衝突荷重Fが、ルーフ補強部26以外の部分で吸収されることなくルーフ補強部26に伝達されるとルーフ補強部26が側突初期の段階で折れることが考えられる。
ここで、本実施形態では、金属製の第1連結部材30及び第2連結部材32を備えており、当該第1連結部材30及び第2連結部材32によってルーフサイドレール18とルーフ補強部26とが連結されている。そして、第1連結部材30には、脆弱部42が設けられており、図2に示されるように、脆弱部42は、ルーフ補強部26が車両幅方向からの衝突荷重Fで曲げ変形する前に当該衝突荷重Fで変形する。このため、車両10の側突時における衝突荷重Fは、側突初期において脆弱部42で吸収され、その後にルーフ補強部26に伝達されると共に当該ルーフ補強部26で吸収されることとなる。したがって、本実施形態では、車体12の軽量化と車両10の側突時における衝突荷重Fの吸収効率の確保とを両立することができる。
また、本実施形態では、第1連結部材30に設けられた脆弱部42に、車両幅方向からの衝突荷重Fによる第1連結部材30の車両上下方向の曲げの中立軸L側に凸となる車両前後方向に延びるビード部44が形成されている。このため、脆弱部42におけるビード部44が設けられている箇所では、その他の箇所よりも中立軸Lに対する断面二次モーメントが小さくなり、ビード部44を変形の起点とすることができる。したがって、本実施形態では、ルーフ補強部26とルーフサイドレール18とを連結する第1連結部材30が車両10の側突時における衝突荷重Fで変形するときの起点を任意の位置に設定することができる。
また、本実施形態では、脆弱部42に中立軸Lと反対側に凹みかつ車両前後方向に延びるビード部46も形成されており、ビード部46は、第1連結部材30とルーフサイドレール18とを接続している外側接続部30Eよりも車両幅方向内側に位置している。
このため、第1連結部材30が車両幅方向からの衝突荷重Fを受けると、ビード部44を起点として、脆弱部42におけるビード部44の周辺部が中立軸側Lに凸となって変形していく。一方、脆弱部42におけるビード部46が設けられている箇所は、その他の箇所よりも中立軸Lに対する断面二次モーメントが大きいため曲げ変形しにくくなっている。その結果、脆弱部42の変形が進んでいく過程において、ビード部44とビード部46との間の部分は、ビード部46を中心として車両上下方向に回動するように変形することとなる。
また、外側接続部30Eは、ルーフサイドレール18の車両下方側の部分に設けられていると共に、ビード部44、46は、外側接続部30Eよりも車両上方側でかつルーフサイドレール18の頂部よりも車両下方側に配置されている。このため、脆弱部42におけるビード部44とビード部46との間の部分は、車両上方側に回動するようにルーフサイドレール18の延出部18Bに当接されるまで変形する。そして、脆弱部42が変形した後には、第2連結部材32及び第1連結部材30におけるビード部44よりも車両幅方向内側の部分を介してルーフサイドレール18からルーフ補強部26に衝突荷重Fが伝達される。その結果、外側接続部30Eに衝突荷重Fによる負荷がかかることを抑制することができる。したがって、本実施形態では、車両10の側突時における衝突荷重Fが入力された状態においてもルーフ補強部26とルーフサイドレール18との連結状態を維持し、安定して衝突荷重Fを吸収することができる。
加えて、本実施形態では、ルーフ補強部26と脆弱部42との間に第1連結部材30及び第2連結部材32によって車両上下方向の曲げに対する剛性がルーフ補強部26の当該剛性よりも大きく設定された高剛性部48が設けられている。このため、車両幅方向からの衝突荷重Fによる曲げモーメントによってルーフ補強部26よりも脆弱部42が先に変形する確度を高めることができる。したがって、本実施形態では、車両10の側突時における衝突荷重Fが側突初期においてルーフ補強部26に伝達されるのを抑制することができる。
<第2実施形態>
以下、図6を用いて、本発明に係る車両用ルーフ構造の第2実施形態について説明する。なお、上述した第1実施形態と同一構成部分については同一番号を付してその説明を省略する。
本実施形態に係る車両用ルーフ構造は、図6(A)に示されるように、基本的に上述した第1実施形態と同様の構成とされているものの、「第1連結部材60」の構成が異なっている。具体的には第1連結部材60は、基本的には、第1連結部材30と同様の構成とされているものの、第1凹ビード部としての「ビード部62」、第2凹ビード部としての「ビード部64」及び凸ビード部としての「ビード部66」が形成されている点が異なっている。
ビード部62は、ビード部46と同様の構成とされていると共に、第1連結部材60において第1連結部材30におけるビード部44が設けられている箇所に対応する箇所に設けられている。また、ビード部64は、ビード部46と同様の構成とされていると共に、第1連結部材60において第1連結部材30におけるビード部46が設けられている箇所に対応する箇所に設けられている。そして、ビード部66は、ビード部44と同様の構成とされていると共に、ビード部62とビード部64との間、具体的にはビード部62までの距離とビード部64までの距離が同じ距離となる箇所に設けられている。なお、本実施形態では、ビード部62、64、66の周辺部分が、「脆弱部68」に設定されている。
このような構成によれば、図6(B)に示されるように、第1連結部材60が車両幅方向からの衝突荷重Fを受けると、ビード部66を起点として、脆弱部68におけるビード部66の周辺部が中立軸L側に凸となって変形していく。一方、脆弱部68における凹ビード部62、64が設けられている箇所は、その他の箇所よりも中立軸Lに対する断面二次モーメントが大きいため曲げ変形しにくくなっている。また、外側接続部30Eは、ルーフサイドレール18の車両下方側の部分に設けられていると共に、ビード部62、64、66は、外側接続部30Eよりも車両上方側でかつルーフサイドレール18の頂部よりも車両下方側に配置されている。したがって、脆弱部68の変形が進んでいく過程において、ビード部62とビード部64との間の部分が、車両上方側に凸となって折れ曲がるように変形することとなる。したがって、本実施形態では、脆弱部68の変形量を増やして車両10の側突時における衝突荷重Fの吸収効率を高めることができる。
<第3実施形態>
以下、図7を用いて、本発明に係る車両用ルーフ構造の第3実施形態について説明する。なお、上述した第1実施形態と同一構成部分については同一番号を付してその説明を省略する。
本実施形態に係る車両用ルーフ構造は、図7(A)に示されるように、基本的に上述した第1実施形態と同様の構成とされているものの、連結部が「連結部材80」のみで構成されている点が異なっている。具体的には、連結部材80は、第1連結部材30がそのままルーフ補強部26まで延長された構成とされており、「内側接続部80A」、「外側接続部80B」及び「薄肉部80C」を含んで構成されている。
内側接続部80Aは、連結部材80の車両幅方向内側の部分を構成していると共に、図示しないリベット等の締結部材でルーフ補強部26に締結されている。一方、外側接続部80Bは、連結部材80の車両幅方向外側の部分を構成していると共に、外側接続部30Eと同様の箇所が、スポット溶接等による接合部82でルーフサイドレール18に接合されている。そして、内側接続部80Aと外側接続部80Bとの間には、内側接続部80A及び外側接続部80Bよりも薄肉とされて車両幅方向に延びる薄肉部80Cが形成されている。この薄肉部80Cは、内側接続部80A及び外側接続部80Bよりも衝突荷重Fによって変形しやすい部分であり、本実施形態では、薄肉部80Cが脆弱部として機能している。
このような構成によれば、図7(B)に示されるように、車両幅方向からの衝突荷重Fが入力されると、薄肉部80Cが曲げ変形することで衝突荷重Fが吸収される。また、連結部材80にビード部等を設けて脆弱部を設定する場合と比し、当該脆弱部の構成を簡略化することができる。したがって、本実施形態では、車両10の側突時における衝突荷重Fの吸収効率を確保しつつ連結部材80の構成を簡略化することができる。
<上記実施形態の補足説明>
(1) 上述した第1実施形態では、第1連結部材30及び第2連結部材32が設けられているが、第1連結部材30をルーフ補強部26まで延長した部材でルーフ補強部26とルーフサイドレール18とを連結する構成としてもよい。このような構成によっても、高剛性部48による作用並びに効果を除き、上述した第1実施形態と同様の作用並びに効果を奏する。
(2) 上述した第1実施形態及び第2実施形態では、中立軸Lと反対側に凸となるように膨出しているビード部を設けたが、中立軸L側に凸となるように膨出しているビード部のみを設ける構成としてもよい。このような構成によれば、第1連結部材の構成の簡略化を図ることができる。また、ビード部の代わりに車両前後方向に延在する長孔部等を形成して脆弱部として機能させてもよい。
(3) 上述した実施形態では、ルーフ補強部26とルーフサイドレール18とを連結する連結部材の断面形状がハット状とされていたが、これに限らない。例えば、車両10の構成に応じて、連結部材を平板状にする等種々の構成をとり得る。
(4) また、上述した実施形態では、ルーフ補強部26がCFRP製とされているが、鉄よりも比強度が大きい材質であれば、ガラス繊維強化樹脂等の繊維強化樹脂で構成されていてもよい。
10 車両
12 車体
14 センタピラー
16 ルーフ部
18 ルーフサイドレール
26 ルーフ補強部
30 第1連結部材(連結部)
30E 外側接続部
32 第2連結部材(連結部)
32F 内側部(内側接続部)
42 脆弱部
44 ビード部(凸ビード部)
46 ビード部(凹ビード部)
48 高剛性部
60 第1連結部材(連結部)
62 ビード部(第1凹ビード部)
64 ビード部(第2凹ビード部)
66 ビード部(凸ビード部)
68 脆弱部
80 連結部材(連結部)
80A 内側接続部
80B 外側接続部
80C 薄肉部(脆弱部)

Claims (7)

  1. 車体のルーフ部の一部を構成しかつ当該車体の一部を構成するセンタピラーに支持されると共に車両前後方向に延びる左右一対のルーフサイドレールと、
    前記ルーフサイドレール間に配置されて車両幅方向に延在する繊維強化樹脂製のルーフ補強部と、
    前記ルーフサイドレールと前記ルーフ補強部とを連結すると共に当該ルーフ補強部が車両幅方向からの衝突荷重で曲げ変形する前に当該衝突荷重で変形する脆弱部を備えた金属製の連結部と、
    を有し、
    前記脆弱部には、前記衝突荷重による前記連結部の車両上下方向の曲げの中立軸側に凸となる車両前後方向に延びる凸ビード部が形成されると共に、
    前記脆弱部には、前記連結部と前記ルーフ補強部との内側接続部よりも車両幅方向外側に前記中立軸と反対側に凹みかつ車両前後方向に延びる第1凹ビード部が形成され、当該連結部と前記ルーフサイドレールとの外側接続部よりも車両幅方向内側に当該中立軸と反対側に凹みかつ車両前後方向に延びる第2凹ビード部が形成され、前記凸ビード部が当該第1凹ビード部と当該第2凹ビード部との間に形成されており、
    前記外側接続部は、前記ルーフサイドレールの車両下方側の部分に設けられていると共に、前記凸ビード部、前記第1凹ビード部及び前記第2凹ビード部は、当該外側接続部よりも車両上方側でかつ当該ルーフサイドレールの頂部よりも車両下方側に配置されている、
    車両用ルーフ構造。
  2. 車体のルーフ部の一部を構成しかつ当該車体の一部を構成するセンタピラーに支持されると共に車両前後方向に延びる左右一対のルーフサイドレールと、
    前記ルーフサイドレール間に配置されて車両幅方向に延在する繊維強化樹脂製のルーフ補強部と、
    前記ルーフサイドレールと前記ルーフ補強部とを連結すると共に当該ルーフ補強部が車両幅方向からの衝突荷重で曲げ変形する前に当該衝突荷重で変形する脆弱部を備えた金属製の連結部と、
    を有し、
    前記ルーフサイドレールには、車両幅方向内側に延出された延出部が設けられ、
    前記脆弱部は、前記衝突荷重で変形した状態において前記延出部に当接可能とされている、
    車両用ルーフ構造。
  3. 前記脆弱部には、前記衝突荷重による前記連結部の車両上下方向の曲げの中立軸側に凸となる車両前後方向に延びる凸ビード部が形成されている、
    請求項に記載の車両用ルーフ構造。
  4. 前記脆弱部には、前記連結部と前記ルーフ補強部との内側接続部よりも車両幅方向外側に前記凸ビード部が形成されていると共に、当該連結部と前記ルーフサイドレールとの外側接続部よりも車両幅方向内側でかつ当該凸ビード部よりも車両幅方向外側に前記中立軸と反対側に凹みかつ車両前後方向に延びる凹ビード部が形成されており、
    前記外側接続部は、前記ルーフサイドレールの車両下方側の部分に設けられていると共に、前記凸ビード部及び前記凹ビード部は、当該外側接続部よりも車両上方側でかつ当該ルーフサイドレールの頂部よりも車両下方側に配置されている、
    請求項に記載の車両用ルーフ構造。
  5. 前記脆弱部には、前記連結部と前記ルーフ補強部との内側接続部よりも車両幅方向外側に前記中立軸と反対側に凹みかつ車両前後方向に延びる第1凹ビード部が形成され、当該連結部と前記ルーフサイドレールとの外側接続部よりも車両幅方向内側に当該中立軸と反対側に凹みかつ車両前後方向に延びる第2凹ビード部が形成され、前記凸ビード部が当該第1凹ビード部と当該第2凹ビード部との間に形成されており、
    前記外側接続部は、前記ルーフサイドレールの車両下方側の部分に設けられていると共に、前記凸ビード部、前記第1凹ビード部及び前記第2凹ビード部は、当該外側接続部よりも車両上方側でかつ当該ルーフサイドレールの頂部よりも車両下方側に配置されている、
    請求項に記載の車両用ルーフ構造。
  6. 前記脆弱部は、前記連結部の一部を構成しかつ前記ルーフ補強部と接続されている内側接続部と当該連結部の一部を構成しかつ前記ルーフサイドレールと接続されている外側接続部との間に設けられていると共に、当該内側接続部及び当該外側接続部よりも薄肉に形成された薄肉部とされている、
    請求項に記載の車両用ルーフ構造。
  7. 前記連結部における前記ルーフ補強部と前記脆弱部との間には、車両上下方向の曲げに対する剛性が当該ルーフ補強部の当該剛性よりも大きく設定された高剛性部が設けられている、
    請求項1〜請求項の何れか1項に記載の車両用ルーフ構造。
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