JP6506007B2 - 食品用の非付着性フィルム、該非付着性フィルムの製造方法、食品用の非付着性フィルムへの食品の付着を防止または軽減する方法および食品用包装容器 - Google Patents
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Description
このような包装容器の内部に非付着性を付与するために、プラスチックシートにエンボス加工を施したり、不織布のように表面に多数の毛管をもつフィルムを使用して、食品との接触面積を減らして、付着を低減するものや、離型油やシリコーン樹脂などをコーティングするなどして、付着しにくくするものなどが考案されている。
(1)基材層の少なくとも片面にアンカーコート層と非付着層が、この順に積層された包装容器に内包される封入用の食品用の非付着性フィルムの製造方法において、
前記アンカーコート層は、5℃以上、50℃以下のガラス転移点(Tg)を有するアクリル系樹脂またはポリエステル系樹脂のなかから選ばれる1種とアクリル樹脂ビーズとを含むアンカーコート剤を塗工して形成される層であり、
前記非付着層は、疎水化処理された無機粒子とアルコールおよび/または水とを含む塗工液を塗工して形成される層であり、
前記基材層が、紙、アルミニウム箔、およびプラスチックフィルムまたはシートのなかから選ばれる少なくとも1つであり、
前記包装容器が、プラスチック容器、プラスチック袋、金属容器、紙容器、紙袋、およびガラス容器のなかから選ばれる少なくとも1つであり、
アンカーコート層を形成する工程と、
非付着層を形成する工程とが、この順に形成する工程であり、
かつ、前記アンカーコート層を形成する前記工程が、多色グラビア印刷機の1ユニットを用いたグラビア印刷による塗布工程で、
前記非付着層を形成する前記工程が、前記多色グラビア印刷機の別の1ユニットを用いたグラビア印刷による塗布工程であることを特徴とする包装容器に内包される封入用の食品用の非付着性フィルムの製造方法、
(2)前記疎水化処理された無機粒子が、シリカ、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、またはそれらの混合物を疎水化処理したものから選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする(1)記載の包装容器に内包される封入用の食品用の非付着性フィルムの製造方法、
である。
非付着層の接着性とは、非付着層を有する面と食品の一部の面あるいは全面が、くっつきやすいかどうかを意味する。また、非付着性のコントロールとは、非付着層を有する面と食品の一部の面あるいは全面のくっつきにくさを制御できることを意味する。本明細書中において、非付着層は非付着層を有する面と解釈することを意味する。
処理タルクの場合は、20μm以下であることが好ましく、10μm以下であることがより好ましい。
添加剤の添加量は、撥水性を阻害しない範囲で使用でき、疎水化処理された無機粒子に対して、添加剤の総量として、80重量%以下が好ましく、70重量%以下がさらに好ましい。添加剤が疎水化処理された無機粒子に対して80重量%より多いと、撥水性が低下する。
厚さ20μmのOPPフィルム(略称:OPP)にLG−NTインキ(ウレタン系、東京インキ(株)製)で、印刷を施し、印刷面をドライラミネート法により、ウレタン系接着剤(略称:DL)を用いて、厚さ20μmのOPPフィルムを貼り合わせてから、40℃で3日間エージングをして、「OPP/LG−NTインキ/DL/OPP」の構成の基材層1を作製した。
厚さ20μmのOPPフィルムにLG−NTインキ(ウレタン系、東京インキ(株)製)で、印刷を施し、40℃で3日間エージングをして、「OPP/LG−NTインキ」の構成の基材層2を作製した。
非付着層塗布液1(製造例1)
エタノール90部に、疎水化処理した乾式法シリカ(平均粒子径0.2μm、WACKER HDK H18、旭化成ワッカーシリコーン(株)製)10部を撹拌しながら、添加して、非付着層塗布液1を作製した。
エタノール90部に、疎水化処理した湿式法シリカ(平均粒子径6.2μm、SIPERNAT D10、EVONIK社製)10部を撹拌しながら、添加して、非付着層塗布液2を作製した。
エタノール90部に、疎水化処理したタルク1)10部を撹拌しながら、添加して、非付着層塗布液3を作製した。
1):タルクに対し、3重量%となるようにシリコーン油(KF−96−50cs、信越化学工業(株)製)のメチレンクロライド10%溶液を噴霧し、100℃で2時間焼成処理し、表面被覆処理したタルク(平均粒子径6μm)
エタノール90部に、疎水化処理したタルク8部、疎水化処理していない湿式法シリカ(平均粒子径6.2μm、SIPERNAT 383DS、EVONIK社製)2部を撹拌しながら、添加して、非付着層塗布液4を作製した。
エタノール90部に、疎水化処理していない湿式法シリカ(平均粒子径6.2μm、SIPERNAT 383DS、EVONIK社製)10部を撹拌しながら、添加して、非付着層塗布液5を作製した。
エタノール90部に、疎水化処理していないタルク(平均粒子径7〜11μm、JA−46R、浅田製粉(株)製)10部を撹拌しながら、添加して、非付着層塗布液6を作製した。
アンカーコート剤1(製造例7)
ポリエステル樹脂系溶液(固形分30%、Tg5℃)50部に、アクリル樹脂ビーズ(平均粒子径10μm)を10部添加し、撹拌しながら、酢酸n−プロピルを40部添加して、アンカーコート剤1を作製した。
アクリル樹脂系溶液(固形分30%、Tg50℃)60部に、アクリル樹脂ビーズ(平均粒子径10μm)を10部添加し、撹拌しながら、酢酸エチル10部、メチルエチルケトン10部、酢酸n−プロピル10部を添加して、アンカーコート剤2を作製した。
ポリエステル樹脂系溶液(固形分30%、Tg20℃)40部に、アクリル樹脂ビーズ(平均粒子径8μm)を5部添加し、撹拌しながら、酢酸n−プロピル25部、メチルエチルケトン30部を添加して、アンカーコート剤3を作製した。
ポリエステル樹脂系溶液(固形分30%、Tg20℃)40部に、アクリル樹脂ビーズ(平均粒子径0.8μm)を5部添加し、撹拌しながら、酢酸n−プロピル25部、メチルエチルケトン30部を添加して、アンカーコート剤4を作製した。
アクリル樹脂系溶液(固形分30%、Tg50℃)60部に、撹拌しながら、酢酸エチル20部、メチルエチルケトン10部、酢酸n−プロピル10部を添加して、アンカーコート剤5を作製した。
5色機グラビア印刷機を用いて、厚さ16μmのPETフィルム(略称:PET)に、第一ユニットで、製造例7で得られたアンカーコート剤1(略称:AC1)、第二ユニットで、製造例1で得られた非付着層塗布液1(略称:非付着層1)を印刷して、巻き取り、非付着性フィルム1を作製した。このとき、アンカーコート剤1はSL9155(ノントルエン系溶剤、東京インキ(株)製)、非付着層塗布液1はTA52(アルコール系溶剤、東京インキ(株)製)にて、希釈し、それぞれ塗工量は、0.9g/m2、0.2g/m2であった。これによって、非付着性フィルム1は、「PET/AC1/非付着層1」の構成のフィルムとなった。
非付着層塗布液1を製造例2で得られた非付着層塗布液2(略称:非付着層2)に変更した以外は実施例1と同じ条件にて、非付着性フィルム2を作製した。このとき、アンカーコート剤1はSL9155(ノントルエン系溶剤、東京インキ(株)製)、非付着層塗布液2はTA52(アルコール系溶剤、東京インキ(株)製)にて、希釈し、それぞれ塗工量は、1.0g/m2、0.1g/m2であった。これによって、非付着性フィルム2は、「PET/AC1/非付着層2」の構成のフィルムとなった。
アンカーコート剤1を製造例8で得られたアンカーコート剤2(略称:AC2)に変更した以外は実施例1と同じ条件にて、非付着性フィルム3を作製した。このとき、アンカーコート剤2はSL9155(ノントルエン系溶剤、東京インキ(株)製)、非付着層塗布液1はTA52(アルコール系溶剤、東京インキ(株)製)にて、希釈し、それぞれ塗工量は、1.1g/m2、0.2g/m2であった。これによって、非付着性フィルム3は、「PET/AC2/非付着層1」の構成のフィルムとなった。
アンカーコート剤1を製造例9で得られたアンカーコート剤3(略称:AC3)に変更した以外は実施例1と同じ条件にて、非付着性フィルム4を作製した。このとき、アンカーコート剤3はSL9155(ノントルエン系溶剤、東京インキ(株)製)、非付着層塗布液1はTA52(アルコール系溶剤、東京インキ(株)製)にて、希釈し、それぞれ塗工量は、1.1g/m2、0.2g/m2であった。これによって、非付着性フィルム4は、「PET/AC3/非付着層1」の構成のフィルムとなった。
アンカーコート剤1を製造例10で得られたアンカーコート剤4(略称:AC4)に変更した以外は実施例1と同じ条件にて、非付着性フィルム5を作製した。このとき、アンカーコート剤4はSL9155(ノントルエン系溶剤、東京インキ(株)製)、非付着層塗布液1はTA52(アルコール系溶剤、東京インキ(株)製)にて、希釈し、それぞれ塗工量は、1.1g/m2、0.2g/m2であった。これによって、非付着性フィルム5は、「PET/AC4/非付着層1」の構成のフィルムとなった。
反転機付き7色機グラビア印刷機を用いて、厚さ40μmのOPPフィルムに、第一ユニットで、アンカーコート剤1、第二ユニットで、非付着層塗布液1、反転して、第三ユニットで、アンカーコート剤1、第四ユニットで、非付着層塗布液1を印刷して、巻き取り、非付着性フィルム6を作製した。このとき、アンカーコート剤1はSL9155(ノントルエン系溶剤、東京インキ(株)製)、非付着層塗布液1はTA52(アルコール系溶剤、東京インキ(株)製)にて、希釈し、塗工量は、非付着層1の面それぞれが0.9g/m2ずつ、AC1の面それぞれが0.2g/m2ずつであった。これによって、非付着性フィルム6は、「非付着層1/AC1/OPP/AC1/非付着層1」の構成のフィルムとなった。
非付着層塗布液1を製造例3で得られた非付着層塗布液3(略称:非付着層3)に変更した以外は実施例1と同じ条件にて、非付着性フィルム7を作製した。このとき、アンカーコート剤1はSL9155(ノントルエン系溶剤、東京インキ(株)製)、非付着層塗布液3はTA52(アルコール系溶剤、東京インキ(株)製)にて、希釈し、それぞれ塗工量は、1.0g/m2、0.2g/m2であった。これによって、非付着性フィルム7は、「PET/AC1/非付着層3」の構成のフィルムとなった。
非付着層塗布液1を製造例4で得られた非付着層塗布液4(略称:非付着層4)に変更した以外は実施例1と同じ条件にて、非付着性フィルム8を作製した。このとき、アンカーコート剤1はSL9155(ノントルエン系溶剤、東京インキ(株)製)、非付着層塗布液4はTA52(アルコール系溶剤、東京インキ(株)製)にて、希釈し、それぞれ塗工量は、0.9g/m2、0.2g/m2であった。これによって、非付着性フィルム8は、「PET/AC1/非付着層4」の構成のフィルムとなった。
反転機付き7色機グラビア印刷機を用いて、厚さ40μmのOPPフィルムに、第一ユニットで、アンカーコート剤1、第二ユニットで、非付着層塗布液1、反転して、第三〜第五ユニットで、VESTAインキ(ポリアミド系、東京インキ(株)製)を印刷して、巻き取り、非付着性フィルム9を作製した。このとき、アンカーコート剤1はSL9155(ノントルエン系溶剤、東京インキ(株)製)、非付着層塗布液1はTA52(アルコール系溶剤、東京インキ(株)製)にて、希釈し、それぞれ塗工量は、0.9g/m2、0.3g/m2であった。これによって、非付着性フィルム9は、「VESTAインキ/OPP/AC1/非付着層1」の構成のフィルムとなった。
5色機グラビア印刷機を用いて、基材層1に、第一ユニットで、アンカーコート剤1、第二ユニットで、非付着層塗布液1を印刷して、巻き取り、非付着性フィルム10を作製した。このとき、アンカーコート剤1はSL9155(ノントルエン系溶剤、東京インキ(株)製)、非付着層塗布液1はTA52(アルコール系溶剤、東京インキ(株)製)にて、希釈し、それぞれ塗工量は、0.9g/m2、0.1g/m2であった。これによって、非付着性フィルム10は、「OPP/LG−NTインキ/DL/OPP/AC1/非付着層1」の構成のフィルムとなった。
5色機グラビア印刷機を用いて、厚さ40μmのOPPフィルムに、第一ユニットで、LG−NTインキ(ウレタン系、東京インキ(株)製)、第二ユニットで、アンカーコート剤1、第三ユニットで、非付着層塗布液1を印刷して、巻き取り、非付着性フィルム11を作製した。このとき、アンカーコート剤1はSL9155(ノントルエン系溶剤、東京インキ(株)製)、非付着層塗布液1はTA52(アルコール系溶剤、東京インキ(株)製)にて、希釈し、それぞれ塗工量は、0.9g/m2、0.1g/m2であった。これによって、非付着性フィルム11は、「OPP/LG−NTインキ/AC1/非付着層1」の構成のフィルムとなった。
5色機グラビア印刷機を用いて、基材層1に、第一ユニットで、アンカーコート剤1、第二〜第三ユニットで、非付着層塗布液1を印刷して、巻き取り、非付着性フィルム12を作製した。このとき、アンカーコート剤1はSL9155(ノントルエン系溶剤、東京インキ(株)製)、非付着層塗布液1はTA52(アルコール系溶剤、東京インキ(株)製)にて、希釈し、それぞれ塗工量は、0.9g/m2、0.4g/m2であった。これによって、非付着性フィルム12は、「OPP/LG−NTインキ/DL/OPP/AC1/非付着層1」の構成のフィルムとなった。
5色機グラビア印刷機を用いて、厚さ20μmのOPPフィルムに、第一ユニットで、アンカーコート剤1、第二ユニットで、非付着層塗布液1を印刷して、巻き取り、基材層2の印刷面と非付着層1の反対面とを、ドライラミネート法により、ウレタン系接着剤(略称:DL)を用いて、貼り合わせて、非付着性フィルム13を作製した。このとき、アンカーコート剤1はSL9155(ノントルエン系溶剤、東京インキ(株)製)、非付着層塗布液1はTA52(アルコール系溶剤、東京インキ(株)製)にて、希釈し、それぞれ塗工量は、0.8g/m2、0.2g/m2であった。これによって、非付着性フィルム13は、「OPP/LG−NTインキ/DL/OPP/AC1/非付着層1」の構成のフィルムとなった。
非付着層塗布液1を製造例5で得られた非付着層塗布液5(略称:非付着層5)に変更した以外は実施例1と同じ条件にて、非付着性フィルム14を作製した。このとき、アンカーコート剤1はSL9155(ノントルエン系溶剤、東京インキ(株)製)、非付着層塗布液5はTA52(アルコール系溶剤、東京インキ(株)製)にて、希釈し、それぞれ塗工量は、1.0g/m2、0.1g/m2であった。これによって、非付着性フィルム14は、「PET/AC1/非付着層5」の構成のフィルムとなった。
非付着層塗布液1を製造例6で得られた非付着層塗布液6(略称:非付着層6)に変更した以外は実施例1と同じ条件にて、非付着性フィルム15を作製した。このとき、アンカーコート剤1はSL9155(ノントルエン系溶剤、東京インキ(株)製)、非付着層塗布液6はTA52(アルコール系溶剤、東京インキ(株)製)にて、希釈し、それぞれ塗工量は、1.1g/m2、0.2g/m2であった。これによって、非付着性フィルム15は、「PET/AC1/非付着層6」の構成のフィルムとなった。
アンカーコート剤1を製造例11で得られたアンカーコート剤5(略称:AC5)に変更した以外は実施例1と同じ条件にて、非付着性フィルム16を作製した。このとき、アンカーコート剤5はSL9155(ノントルエン系溶剤、東京インキ(株)製)、非付着層塗布液1はTA52(アルコール系溶剤、東京インキ(株)製)にて、希釈し、それぞれ塗工量は、1.1g/m2、0.1g/m2であった。これによって、非付着性フィルム16は、「PET/AC5/非付着層1」の構成のフィルムとなった。
アンカーコート剤を使用しない以外は実施例1と同じ条件にて、非付着性フィルム17を作製した。このとき、非付着層塗布液1はTA52(アルコール系溶剤、東京インキ(株)製)にて、希釈し、塗工量は、0.1g/m2であった。これによって、非付着性フィルム17は、「PET/非付着層1」の構成のフィルムとなった。
厚さ20μmのOPPフィルムにシリコーン樹脂(KF−96H−30マンcs、信越化学工業(株)製、略称:シリコーン)を塗布し、40℃で3日間エージングをして、非付着性フィルム18を作製した。このとき、シリコーン樹脂の膜厚は、0.3μmであった。これによって、非付着性フィルム18は、「OPP/シリコーン」の構成のフィルムとなった。
非付着性フィルムの非付着層について、接触角を測定した。測定には、ポータブル接触角計PCA−1(協和界面科学(株)製)を用いた。測定値が大きいほど撥水性が高く、優れる。
◎:130°以上、○:130°未満110°以上、△:110°未満90°以上、×:90°未満の4段階で評価した。
水平状態に配置したつぶあん(商品名:串だんご(つぶあん)、山崎製パン(株)製)上に、非付着性フィルムの非付着層を乗せ、フィルムの上から100gの荷重を10秒間かけた後、非付着性フィルムの片側をゆっくりと持ち上げて、剥がした際に、つぶあんとフィルムの接触面におけるつぶあんの付着具合を目視にて観察した。付着が少ないほど、非付着性が優れる。
◎:まったく付着しない、○:やや付着する、△:かなり付着する、×:ほとんど付着する、の4段階で評価した。
前記撥水性、非付着性のうち、評価結果がすべて「◎」のものは総合評価として「◎」、評価結果が「◎」か「○」であるものは総合評価として「○」、1つでも「△」があるものは総合評価として「△」、1つでも「×」があるものは総合評価として「×」とした。
また、グラビア印刷方式にて塗工できることから、食品用途に限らず、日用品用途、医薬品用途および産業資材用途などの各種撥水用フィルム、シール、ラベル、シートなどさらにそれを利用した包装袋に広く適用できる。
2 プラスチック袋
3、31 食品
4 トレイ
5 プラスチック容器
6 蓋
Claims (2)
- 基材層の少なくとも片面にアンカーコート層と非付着層が、この順に積層された包装容器に内包される封入用の食品用の非付着性フィルムの製造方法において、
前記アンカーコート層は、5℃以上、50℃以下のガラス転移点(Tg)を有するアクリル系樹脂またはポリエステル系樹脂のなかから選ばれる1種とアクリル樹脂ビーズとを含むアンカーコート剤を塗工して形成される層であり、
前記非付着層は、疎水化処理された無機粒子とアルコールおよび/または水とを含む塗工液を塗工して形成される層であり、
前記基材層が、紙、アルミニウム箔、プラスチックフィルムまたはシートから選ばれた少なくとも1つであり、
前記包装容器が、プラスチック容器、プラスチック袋、金属容器、紙容器、紙袋、およびガラス容器のなかから選ばれる少なくとも1つであり、
アンカーコート層を形成する工程と、
非付着層を形成する工程とが、この順に形成する工程であり、
かつ、前記アンカーコート層を形成する前記工程が、多色グラビア印刷機の1ユニットを用いたグラビア印刷による塗布工程で、
前記非付着層を形成する前記工程が、前記多色グラビア印刷機の別の1ユニットを用いたグラビア印刷による塗布工程であることを特徴とする包装容器に内包される封入用の食品用の非付着性フィルムの製造方法。 - 前記疎水化処理された無機粒子が、シリカ、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、またはそれらの混合物を疎水化処理したものから選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記載の包装容器に内包される封入用の食品用の非付着性フィルムの製造方法。
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