JP6493304B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、感光体を含む複数の画像形成部が中間転写体に沿って並列配置されたタンデム式のカラー画像形成装置に関するものである。
従来、複数の画像形成部により無端状の中間転写ベルト上に異なる色のトナー像を一次転写して順次重ね合わせた後、記録媒体上に二次転写して定着させ、カラー画像を形成するタンデム式のカラー画像形成装置が知られている。
タンデム式のカラー画像形成装置においては、感光体ドラム上に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト上に重ね合わせる場合、ベルト進行方向上流側の画像形成部において中間転写ベルト上に先に一次転写されたトナー像が下流側の画像形成部の一次転写電界を通過するとき、トナー像への放電、電荷注入が発生し、トナーの帯電量が高くなる。帯電量の高いトナーは中間転写ベルトに対する静電気的付着力が強くなる。このような場合に、トナー像の二次転写効率を確保するために強い二次転写電界を発生させると、ベルト進行方向上流側の画像形成部で一次転写された帯電量の高くないトナーが放電によって逆帯電し易くなり、二次転写効率が低下してしまう。また、強い二次転写電界は記録媒体と中間転写ベルトとの間での放電現象を起こしやすく、二次転写画像の品質低下の要因ともなる。
上述した一次転写電界の制御方法としては、定電流制御と定電圧制御がある。定電流制御は耐久度や環境によって変化する一次転写ローラーと感光体ドラムとの間のインピーダンス変化の影響がほとんどなく、中間転写ベルトと感光体ドラムとの間の空隙に対する一次転写電界を安定化できる反面、印字パターンによって転写電界が変化してしまう。具体的には、長手方向に対して小さい印字パターン(Short Solid Image)を形成する際には、ベタ部の抵抗が大きくなり転写電流がベタ部の外側に漏れてしまうため、電流を大きくする必要がある。その結果、長手方向に対して大きい印字パターン(Long Solid Image)を形成する場合は過剰な転写電流(電界)となり、中間転写ベルト上のトナー帯電量が大きくなってしまい、二次転写部で画像(転写画質)劣化が起こるという問題点がある。
一方、定電圧制御は印字パターンによって転写電界が変化しないという利点があるが、一次転写ローラーと感光体ドラムとの間のインピーダンス変化の影響を受けてしまう。そのため、一次転写電界の定電圧制御を行う際は、転写ローラーや中間転写ベルト等の部材の抵抗に合わせた電圧を印加する必要がある。
そこで、特許文献1では、転写ローラーに電圧印加を行う高圧電源内に電流値を測定する回路を設け、電圧を印加した際の電流値を検知し、転写ローラーの抵抗(インピーダンス)を求めて最適な電圧を決定している。また、転写ローラーや中間転写ベルトの抵抗値は温度依存性が大きいため、特許文献2では、温度検出手段による検知結果に基づき二次転写部材の抵抗検知を行い、二次転写電圧を補正制御する方法が開示されている。
特開平5−313522号公報 特開2004−62086号公報
しかしながら、4色の画像形成部を有するタンデム型のカラー画像形成装置では、各画像形成部に配置された一次転写ローラーと感光体ドラムとの間のインピーダンスを検出するために時間を要し、画像形成効率が低下するという問題点があった。また、インピーダンスを検出するための回路を各画像形成部に設けるとコストアップに繋がるという問題点もあった。
本発明は、上記問題点に鑑み、一次転写電界を定電圧制御する際に、簡易な構成で各一次転写部材に適切な一次転写電圧を印加でき、一次転写電圧の設定時間も短縮できる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、複数の像担持体と、中間転写体と、複数の一次転写部材と、該複数の像担持体表面に形成された複数色のトナー像が順次積層される中間転写体と、導電性部材と、第1電源装置と、第2電源装置と、第1検知部と、第2検知部と、制御部と、を備えた画像形成装置である。一次転写部材は、中間転写体を挟んで各像担持体に圧接され、各像担持体上に現像された複数色のトナー像を中間転写体上に一次転写する。導電性部材は、中間転写体に接触して配置される。第1電源装置は、複数の一次転写部材のそれぞれに接続され、各一次転写部材に一次転写電圧を印加して中間転写体と各一次転写部材との間に所定の一次転写電界を形成する。第2電源装置は、導電性部材に電圧または電流を印加する。第1検知部は、一次転写部材に電圧を印加したときの電流値を検知する。第2検知部は、導電性部材に電圧を印加したときの電流値または電流を印加したときの電圧値を検知する。制御部は、第1電源装置及び第2電源装置を制御する。制御部は、第1電源装置から一次転写部材に印加される電圧値と、第1検知部により検知された電流値と、を用いて取得された第1電圧−電流特性を用いて一次転写電圧を設定する。制御部は、第2電源装置から導電性部材に印加される電圧値と第2検知部により検知された電流値、または第2電源装置から導電性部材に印加される電流値と第2検知部により検知された電圧値を用いて取得された第2電圧−電流特性を用いて、第1電圧−電流特性を取得する際の電圧値を設定する。
本発明の第1の構成によれば、中間転写体に接触する導電性部材の第2電圧−電流特性を用いて第1電圧−電流特性を取得する際の電圧値を設定する。これにより、導電性部材の第2電圧−電流特性を用いて一次転写電流の目標値に対応する一次転写電圧が予測できるため、一次転写電流が目標値となるような一次転写電圧を簡単に設定することができる。従って、一次転写電流の目標値に近い電流が流れる電圧を各一次転写部材に印加して電圧−電流特性データを取得することができ、一次転写電圧の設定精度が向上するとともに、設定時間の短縮も可能となる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の全体構成を示す概略断面図 図1における中間転写ベルト8周辺の部分拡大図 本発明の画像形成装置100の制御経路の一例を示すブロック図 10℃、10%環境下で機内温度を変化させて一次転写ローラー6a〜6dに一次転写電圧を印加したときの電圧−電流特性の推移を示すグラフ 10℃、10%環境下で機内温度を変化させてプレブラシ20に電圧を印加したときの電圧−電流特性の推移を示すグラフ 10℃、10%環境下で一次転写電流の目標値を−20μAとしたときの一次転写電圧と、一次転写電圧を印加した状態でプレブラシ20に300Vの電圧を印加したときにプレブラシ電流検知部53により検知されたプレブラシ電流との関係を示すグラフ 図1における中間転写ベルト8周辺の他の構成例を示す部分拡大図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明のタンデム型カラー画像形成装置の構成を示す概略図であり、図2は、図1における中間転写ベルト8付近の拡大図である。画像形成装置100本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送方向上流側(図1では右側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(イエロー、シアン、マゼンタ及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりイエロー、シアン、マゼンタ及びブラック(以下、Y,C,M,BKとも言う)の画像を順次形成する。
これらの画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a〜1dがそれぞれ配設されており、さらに図1において時計回り方向に回転する中間転写ベルト8が各画像形成部Pa〜Pdに隣接して設けられている。本実施形態では、感光体ドラム1a〜1dとして直径40mmのドラム素管の外周面にアモルファスシリコン(a−Si)製の感光層を形成したものが用いられる。
トナー像が転写される用紙Pは、画像形成装置100下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラー12a及びレジストローラー対12bを介して二次転写ローラー9へと搬送される。
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転可能に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲及び下方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電装置2a、2b、2c及び2dと、各感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光して静電潜像を形成する露光ユニット4と、感光体ドラム1a〜1d上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置3a、3b、3c及び3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)を除去するクリーニング装置5a、5b、5c及び5dが設けられている。
また、感光体ドラム1aに対し中間転写ベルト8の回転方向上流側には中間転写ベルト8を挟んで従動ローラー10に対向するベルトクリーニングブラシ19aを備えたベルトクリーニング装置19が配置されている。ベルトクリーニング装置19にはクリーニングバイアス電源46(図3参照)が接続されており、中間転写ベルト8から掻き取られたトナー等はベルトクリーニングブラシ19aによって電気的及び機械的に回収される。
中間転写ベルト8は、従動ローラー10、駆動ローラー11及びテンションローラー12に掛け渡されている。中間転写ベルト8は、基材層、弾性層及びコート層から成る3層構造であり、基材層が一次転写ローラー6a〜6dと、コート層が感光体ドラム1a〜1dとそれぞれ接触する。
基材層は中間転写ベルト8を構成する基本素材となって所定の剛性を付与するとともに、コート層を積層する際の加工条件に耐え、更に、中間転写ベルト8の製造に際し、加工作業性、耐熱性、滑り性、その他の諸物性において優れたものであることが好ましい。このような基材層の材質としては、例えば伸縮しにくいPI(ポリイミド)、PAI(ポリアクリルイミド)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)等の樹脂が用いられる。また、樹脂中に導電剤としてカーボンブラックを分散させて、500V印加時の体積抵抗率が109〜1012Ω・cm程度に調整される。
弾性層は、中間転写ベルト8表面のトナー像を用紙Pに二次転写する場合、中間転写ベルト8及び二次転写ローラー9の圧接力が用紙Pの全体に均一に作用し、重畳したトナー像の中抜け画像の発生を防ぐための層である。弾性層の材質としてはCR(クロロプレンゴム)や熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)等の弾性材料が用いられる。コート層は、弾性層を保護するとともに中間転写ベルト8に離型性を付与するものである。コート層の材質としてはPVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂が用いられる。
本実施形態では、PVDF製の基材層にTPUで形成された弾性層が積層され、コート層としてPTFEがコーティングされた体積抵抗値10.5logΩ・cmのイオン導電性の積層弾性ベルトが用いられ、中間転写ベルト8の線速は350mm/secである。
一次転写ローラー6a〜6dは、中間転写ベルト8を挟んで感光体ドラム1a〜1dに所定の圧力で接触しており、感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像を中間転写ベルト8上に一次転写する。一次転写ローラー6a〜6dには、それぞれ第1直流電源44a〜44dが接続されており、第1直流電源44a〜44dには一次転写ローラー6a〜6dと感光体ドラム1a〜1dとの間に流れる一次転写電流を検知する1つの(共用の)電流検知部50が接続されている。本実施形態では、一次転写ローラー6a〜6dとして直径8mmの金属シャフトの外周面に抵抗値6.8logΩのEPDM発泡ゴム製のローラー体を形成した電子導電性のローラーが用いられる。また、二次転写ローラー9には二次転写電圧を印加するための第2直流電源45が接続されている。
中間転写ベルト8の移動方向に対しベルトクリーニング装置19の上流側にはプレブラシ20が配置されている。プレブラシ20にはプレブラシバイアス電源47と、プレブラシ20に流れる電流を検知するプレブラシ電流検知部53とが接続されており、プレブラシ20に電圧を印加することで中間転写ベルト8上の残留トナーの帯電量を均一化する。これにより、クリーニングブラシ19aによって中間転写ベルト8上の残留トナーを容易に除去することができる。本実施形態では、プレブラシ20は体積抵抗値6logΩ、1インチ当たりの糸密度120kF(キロフィラメント)、糸の太さ6D(デニール)のナイロン系ブラシ繊維で形成され、画像形成時に550Vの電圧が印加される。
画像形成装置100に接続されたパーソナルコンピューター(以下、パソコンという)等の上位装置から画像データが入力されると、先ず、帯電装置2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いで露光ユニット4によって感光体ドラム1a〜1dの表面に光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像信号に応じた静電潜像を形成する。次に、現像装置3a〜3dからイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各色のトナーが感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電潜像に付着することにより、露光ユニット4からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、中間転写ベルト8を間に挟んで各感光体ドラム1a〜1dに対して圧接するように配置された一次転写ローラー6a〜6dにより、一次転写ローラー6a〜6dと感光体ドラム1a〜1dとの間(一次転写部)に所定の転写電圧で電界が付与され、感光体ドラム1a〜1d上のイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。一次転写後に感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナーはクリーニング装置5a〜5dにより除去される。
ベルト駆動モーター(図示せず)による駆動ローラー11の回転に伴い中間転写ベルト8が図1において反時計回り方向に回転を開始すると、用紙Pがレジストローラー12bから所定のタイミングで中間転写ベルト8に近接して設けられた二次転写ローラー9と中間転写ベルト8のニップ部(二次転写ニップ部)へ搬送され、ニップ部において中間転写ベルト8から用紙P上にトナー像が二次転写される。トナー像が転写された用紙Pは定着部7へと搬送される。
定着部7に搬送された用紙Pは、定着ローラー対13のニップ部(定着ニップ部)を通過する際に加熱及び加圧されてトナー像が用紙Pの表面に定着され、所定のカラー画像が形成される。カラー画像が形成された用紙Pは、そのまま(或いは分岐部14によって反転搬送路18に振り分けられ、両面に画像が形成された後)排出ローラー対15によって排出トレイ17に排出される。
次に、本発明の画像形成装置100の制御経路について説明する。図3は、本発明の画像形成装置に用いられる制御経路の一例を示すブロック図である。なお、画像形成装置100を使用する上で装置各部の様々な制御がなされるため、画像形成装置100全体の制御経路は複雑なものとなる。そこで、ここでは制御経路のうち、本発明の実施に必要となる部分を重点的に説明する。
制御部90は、中央演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)91、読み出し専用の記憶部であるROM(Read Only Memory)92、読み書き自在の記憶部であるRAM(Random Access Memory)93、一時的に画像データ等を記憶する一時記憶部94、カウンター95、画像形成装置100内の各装置に制御信号を送信したり操作部60からの入力信号を受信したりする複数(ここでは2つ)のI/F(インターフェイス)96を少なくとも備えている。また、制御部90は、装置本体内部の任意の場所に配置可能である。
ROM92には、画像形成装置100の制御用プログラムや、制御上の必要な数値等、画像形成装置100の使用中に変更されることがないようなデータ等が収められている。RAM93には、画像形成装置100の制御途中で発生した必要なデータや、画像形成装置100の制御に一時的に必要となるデータ等が記憶される。例えば、一次転写ローラー6a〜6dに印加する電圧を変化させて一次転写ローラー6a〜6dと感光体ドラム1a〜1dとの間に流れる一次転写電流の目標値を決定する際に、一次転写ローラー6a〜6dに印加する複数水準の電圧の基準値が記憶される。カウンター95は、印字枚数を積算してカウントする。
また、制御部90は、画像形成装置100における各部分、装置に対し、CPU91からI/F96を通じて制御信号を送信する。また、各部分、装置からその状態を示す信号や入力信号がI/F96を通じてCPU91に送信される。制御部90が制御する各部分、装置としては、例えば、画像形成部Pa〜Pd、露光ユニット4、一次転写ローラー6a〜6d、中間転写ベルト8、二次転写ローラー9、画像入力部40、バイアス制御回路41、操作部60等が挙げられる。
画像入力部40は、画像形成装置100にパソコン等から送信される画像データを受信する受信部である。画像入力部40より入力された画像信号はデジタル信号に変換された後、一時記憶部94に送出される。
バイアス制御回路41は、帯電バイアス電源42、現像バイアス電源43、第1直流電源44a〜44b、第2直流電源45、及びベルトクリーニングバイアス電源46と接続され、制御部90からの出力信号によりこれらの各電源を作動させるものであり、これらの各電源は、バイアス制御回路41からの制御信号によって、帯電バイアス電源42は帯電器2a〜2d内の帯電ローラー21に、現像バイアス電源43は現像装置3a〜3d内の磁気ローラー27及び現像ローラー29に、第1直流電源44a〜44dは一次転写ローラー6a〜6dに、第2直流電源45は二次転写ローラー9に、ベルトクリーニングバイアス電源46はベルトクリーニングブラシ19aに、プレブラシバイアス電源47はプレブラシ20に、それぞれ所定の電圧を印加する。
機内温度センサー51は、画像形成装置100内部の温度、特に一次転写ローラー6a〜6d周辺の温度を検知するものであり、画像形成部Pa〜Pdの近傍に配置される。
操作部60には、液晶表示部61、各種の状態を示すLED62が設けられており、ユーザは操作部60のストップ/クリアボタンを操作して画像形成を中止し、リセットボタンを操作して画像形成装置100の各種設定をデフォルト状態にする。液晶表示部61は、画像形成装置100の状態を示したり、画像形成状況や印字部数を表示したりするようになっている。画像形成装置100の各種設定はパソコンのプリンタードライバーから行われる。
ところで、画像形成部Paにおいて中間転写ベルト8に一次転写されたイエローのトナー像が、中間転写ベルト8の進行方向下流側の画像形成部Pb〜Pdにおける一次転写電界を通過する際、トナー像への放電、電荷注入が発生してトナーの帯電状態が変化する。また、画像形成部Pbにおいて一次転写されたマゼンタのトナー像が下流側の画像形成部Pc、Pdにおける一次転写電界を通過する際、或いは画像形成部Pcにおいて一次転写されたシアンのトナー像が下流側の画像形成部Pdにおける一次転写電界を通過する際にも同様の現象が発生する。このトナーの帯電状態の変化により、二次転写されにくい高帯電トナーや、逆極性帯電トナーが発生し、二次転写ローラー9により用紙P上に二次転写する際に転写不良画像を発生させる要因となっている。
上記の問題を解決するためには、一次転写ローラー6a〜6dに適正な一次転写逆電圧を印加する必要がある。具体的には、各一次転写ローラー6a〜6dの電圧−電流特性(第1電圧−電流特性)を取得し、取得した電圧−電流特性に基づいて一次転写電流が目標値となるような一次転写逆電圧を設定する必要がある。ここで、一次転写ローラー6a〜6dに一次転写電圧を印加する第1直流電源44a〜44dを定電圧制御する場合は、4本の一次転写ローラー6a〜6dの電圧−電流特性を取得する必要があり、電圧−電流特性の取得に時間を要するという欠点がある。
図4は、10℃、10%環境下で機内温度を変化させて一次転写ローラー6a〜6dに一次転写電圧を印加したときの電圧−電流特性の推移を示すグラフである。図4において、機内温度が10℃、20℃であって、感光体ドラム1a〜1dの表面電位V0(白地部電位、+250V)のときの電圧−電流特性を、それぞれ■、◆で示す。また、機内温度が10℃、20℃であって、感光体ドラム1a〜1dの表面電位VL(露光部電位、+30V)のときの電圧−電流特性を、それぞれ▲、×で示す。
中間転写ベルト8はイオン導電性のため、機内温度が変化すると抵抗値が変化する。そのため、図4に示すように、機内温度の変化に応じて電圧−電流特性も変化する。10℃、10%環境下における一次転写電流の適正値は表面電位VL時で−20μAである。図4より、−20μA付近の電圧−電流特性は線形(直線状)とはなっていない。そのため、−20μAから離れたポイントでの電圧−電流特性から線形補間して一次転写電圧を決定すると、一次転写電流値が目標値から外れてしまう。
以上より、一次転写電圧を設定するための電圧−電流特性データを取得する際は、一次転写電流の目標値に近い電流が流れる電圧を印加して電圧−電流特性データを取得することが一次転写電圧の設定精度の向上につながることがわかる。
ここで、実際の印字時に必要な一次転写電流の適正値は、トナーが感光体ドラム1a〜1dの長手方向全域に存在している状態、即ち感光体ドラム1a〜1dの表面電位がVLの状態での適正値である。従って、一次転写電圧の設定はVL状態で行う必要があるが、印字中にVL状態とすると現像バイアス等も現像しない(トナーが感光体ドラム1a〜1dに移行しない)条件とする必要がある。そのため、再び印字中の定常状態に戻すために時間を要するという欠点がある。
図5は、10℃、10%環境下で機内温度を変化させてプレブラシ20に電圧を印加したときの電圧−電流特性の推移を示すグラフである。プレブラシ20はイオン導電性のため、機内温度が変化すると抵抗値が変化する。そのため、図5に示すように、機内温度の変化に応じて電圧−電流特性も変化する。
図6は、10℃、10%環境下で一次転写電流の目標値を−20μAとしたときの一次転写ローラー6a〜6dに印加される一次転写電圧と、一次転写電圧を印加した状態でプレブラシ20に300Vの電圧を印加したときにプレブラシ電流検知部53により検知されたプレブラシ電流との関係を示すグラフである。
図4及び図5に示したように、一次転写ローラー6a〜6d、プレブラシ20共に中間転写ベルト8の抵抗値に依存する電圧−電流特性を有するため、図6に示すように一次転写電圧とプレブラシ電流の関係は線形性(直線性)を有している。従って、プレブラシ電流を検知することで一次転写電圧の適正値を予測できることがわかる。
本発明の画像形成装置100においては、中間転写ベルト8に接触するプレブラシ20の電圧−電流特性(第2電圧−電流特性)を用いて一次転写ローラー6a〜6dと感光体ドラム1a〜1dとの間に流れる一次転写電流を適正な電流値とする一次転写電圧を設定する。これにより、プレブラシ20の電圧−電流特性を用いて一次転写電流の目標値に対応する一次転写電圧が予測できるため、一次転写電流が目標値となるような一次転写電圧を簡単に設定することができる。
具体的には、RAM93に記憶された複数水準(例えば5水準)の電圧の基準値から、プレブラシ20の電圧−電流特性を用いて予測された電圧に近い基準値(例えば2水準)を選択して印加する。従って、一次転写電流の目標値に近い電流が流れる電圧を選択的に一次転写ローラー6a〜6dに印加して電圧−電流特性データを取得することができ、一次転写電圧の設定精度が向上するとともに、設定時間の短縮も可能となる。
本実施形態で用いる中間転写ベルト8はイオン導電性であるため、温度によって抵抗が変化する。また、一次転写ローラー6a〜6dは電子導電性であるため、温度による抵抗変化は小さいが、ローラーの劣化度合いによって抵抗が変化する。そのため、一次転写ローラー6a〜6d及び中間転写ベルト8の電圧−電流特性は温度やローラーの劣化度合いによって変化する。
そこで、機内温度センサー51で検出された温度が前回の一次転写電圧の補正時から所定温度変化したとき、或いは、カウンター95によりカウントされた前回の一次転写電圧の補正時からの累積印字枚数が所定枚数に到達したとき(中間転写ベルト8の累積駆動時間が所定時間に到達したとき)にプレブラシ20に電圧を印加して電圧−電流特性を取得し、取得したプレブラシ20の電圧−電流特性を用いて一次転写電流が目標値となるように一次転写ローラー6a〜6dに印加する一次転写電圧を補正することが好ましい。
その他本発明は、上記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば上記実施形態では、図2に示したように、一次転写ローラー6a〜6dに流れる一次転写電流を検知する1つの電流検知部50が接続されているが、図7に示すように、各一次転写ローラー6a〜6dに流れる一次転写電流を検知する電流検知部50を別個に設けてもよい。
また上記実施形態では、プレブラシバイアス電源47からプレブラシ20に印加する電圧値と、電圧を印加したときに電流検知部50により検知された電流値とを用いて第2電圧−電流特性を取得し、取得した第2電圧−電流特性を用いて一次転写ローラー6a〜6dに印加する一次転写電圧を補正した。上記の構成に代えて、プレブラシ20に印加される電圧値を検知する電圧検知部を設け、プレブラシバイアス電源47からプレブラシ20に印加される電流値と、電流を印加したときに電圧検知部により検知された電圧値とを用いて第2電圧−電流特性を取得してもよい。
また上記実施形態では、プレブラシ20の第2電圧−電流特性を用いて一次転写ローラー6a〜6dに印加する一次転写電圧を補正したが、プレブラシ20に代えて、第2電圧−電流特性検出用の導電性部材を別途設けて中間転写ベルト8に接触させる構成であってもよい。また、上述した一次転写電流の設定電流値は一例にすぎず、画像形成装置の仕様や使用環境等に応じて適宜設定すればよい。
本発明は、中間転写方式を用いたタンデム式のカラー画像形成装置に利用可能である。本発明の利用により、簡易な構成で各一次転写部材に適切な一次転写電圧を印加でき、一次転写電圧の設定時間も短縮できる画像形成装置となる。
1a〜1d 感光体ドラム(像担持体)
2a〜2d 帯電装置
3a〜3d 現像装置
4 露光ユニット
5a〜5d クリーニング装置
6a〜6d 一次転写ローラー(一次転写部材)
8 中間転写ベルト(中間転写体)
9 二次転写ローラー
19 ベルトクリーニング装置
19a ベルトクリーニングブラシ(クリーニング部材)
20 プレブラシ(導電性部材)
44a〜44d 第1直流電源(第1電源装置)
45 第2直流電源
47 プレブラシバイアス電源(第2電源装置)
50 電流検知部(第1検知部)
51 機内温度センサー(温度検知部)
53 プレブラシ電流検知部(第2検知部)
90 制御部
100 画像形成装置
Pa〜Pd 画像形成部

Claims (5)

  1. 複数の像担持体と、
    該複数の像担持体表面に形成された複数色のトナー像が順次積層される中間転写体と、
    該中間転写体を挟んで前記各像担持体に圧接され、前記各像担持体上に現像された複数色のトナー像を前記中間転写体上に一次転写する複数の一次転写部材と、
    前記中間転写体に接触して配置される導電性部材と、
    該複数の一次転写部材のそれぞれに接続され、前記各一次転写部材にトナーと逆極性の一次転写電圧を印加して前記中間転写体と前記各一次転写部材との間に所定の一次転写電界を形成する複数の第1電源装置と、
    前記導電性部材に電圧または電流を印加する第2電源装置と、
    前記各一次転写部材と前記各像担持体との間に流れる電流値を検知する第1検知部と、
    前記導電性部材に電圧を印加したときの電流値または前記導電性部材に電流を印加したときの電圧値を検知する第2検知部と、
    前記第1電源装置及び前記第2電源装置を制御する制御部と、
    を備えた画像形成装置において、
    前記制御部は、前記第1電源装置から前記一次転写部材に印加される電圧値と、前記第1検知部により検知された電流値と、を用いて取得された第1電圧−電流特性を用いて前記一次転写電圧を設定し、
    前記第2電源装置から前記導電性部材に印加される電圧値と前記第2検知部により検知された電流値、または前記第2電源装置から前記導電性部材に印加される電流値と前記第2検知部により検知された電圧値を用いて取得された第2電圧−電流特性を用いて、前記第1電圧−電流特性を取得する際の電圧値を設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記中間転写体を静電気力によりクリーニングするクリーニング部材を備え、
    前記導電性部材は、前記中間転写体の移動方向に対し前記クリーニング部材の上流側に配置され、中間転写体上のトナーの帯電量を制御するプレブラシであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 画像形成装置内部の温度を検知する温度検知部を有し、
    前記制御部は、前記温度検知部によって検知される温度が前回の前記一次転写電圧の設定から所定温度以上変化したとき前記第2電圧−電流特性を取得して前記第1電圧−電流特性を取得する際の電圧値を設定し、取得された第1電圧−電流特性を用いて前記一次転写電圧を設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前回の前記一次転写電圧の設定からの前記中間転写体の累積駆動時間が所定時間以上となったとき前記第2電圧−電流特性を取得して前記第1電圧−電流特性を取得する際の電圧値を設定し、取得された第1電圧−電流特性を用いて前記一次転写電圧を設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記各一次転写部材と前記各像担持体との間に流れる電流値を、共用する一つの前記第1検知部で検知することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
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