JP6468205B2 - 加工方法 - Google Patents

加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6468205B2
JP6468205B2 JP2016007869A JP2016007869A JP6468205B2 JP 6468205 B2 JP6468205 B2 JP 6468205B2 JP 2016007869 A JP2016007869 A JP 2016007869A JP 2016007869 A JP2016007869 A JP 2016007869A JP 6468205 B2 JP6468205 B2 JP 6468205B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
machining
processing
hole
workpiece
knock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016007869A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017127915A (ja
Inventor
貴士 山口
貴士 山口
紘—郎 神谷
紘―郎 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2016007869A priority Critical patent/JP6468205B2/ja
Publication of JP2017127915A publication Critical patent/JP2017127915A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6468205B2 publication Critical patent/JP6468205B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)

Description

本発明は、加工方法に係り、特に、加工ノック穴で位置決めされたワークにおける加工ノック穴の軸に対して平行な加工面の加工を行う加工方法に関する。
機械加工や、機械の組み付け等を行うに当たって、被加工体あるいは被組付体となるワークの位置決めは極めて重要である。
特許文献1には、同一ライン上に混在して流れてきた機種の異なるワーク(被加工物)に対し、加工テーブル上への搬入、位置決め、加工、及び搬出の各作業をそれぞれの機種に対応して自動的に行う技術が開示されている。
特許文献1に所載の従来技術は、搬入コンベア上を移動してきたワークを治具上に載置し、治具上に載置したワークの機種を識別し、識別した機種に該当するノックピンを指定し、機種ごとに定められた治具上の位置にワークを移し、その位置で指定したノックピンをワークのノックピン穴に挿入して位置決めを行い、クランプにより固定して加工を実施し、加工完了後にワークからノックピンを外して、搬出コンベア上にワークを移す技術である。
ところで、組付後の製品としての精度を確保するためには、一般に、ワークに形成された組付け穴(組み付けられる各ワークに共通する組付け穴)をノックピン穴(以下、加工ノック穴ということがある)として使用し、ワークに対して組付け穴の位置を基準とした加工を行うことが推奨される。
しかし、例えば特許文献1に所載のように、機種の異なる多種多様な製品を同一ラインで生産する場合、各機種のワーク形状の違いやワークに組み付けられた他部品との干渉等により、組付け穴を加工ノック穴として統一して用いる(共有する)ことができない場合がある。このような場合、形状が異なるワークにおいて共通して用いることが可能な加工ノック穴を各ワークに別途設ける必要があるが、ワーク加工時に、そのように別途に設けられた加工ノック穴を基準とした加工を行うことになり、必然的に、組付後の製品としての精度が低下してしまう。そのため、前記加工ノック穴と組付け穴の間の位置ずれを補正(基準の移し替え)して、組付後の製品としての精度を確保することが考えられている。
このような位置ずれの補正に関する従来技術として、特許文献2には、ワークとしてのシリンダブロックにクランク軸受孔加工及びヘッド面加工を行うに当たり、クランク軸受孔加工時に加工形成されたクランク軸受孔の位置を検出し、その検出位置情報と設定基準位置情報とを比較し、その差に応じてヘッド面加工の際にクランク軸受孔からヘッド面までのブロック高さを所定寸法にするためのストローク補正量を求め、ヘッド面加工時に前記ストローク補正量でカッタのストロークを補正する技術が開示されている。
特許文献2に所載の従来技術によれば、シリンダブロックのブロック高さを確保でき、クランク軸受孔からヘッド面までのブロック高さの寸法精度を高めることができる。
特開平4−122555号公報 特開昭61−236461号公報
ところで、特許文献2に所載の従来技術によれば、加工ノック穴で位置決めされたワークの面加工のうち、加工ノック穴の軸に対して略垂直な面の加工(シリンダブロックのヘッド面加工)を実施する場合に、前記加工ノック穴と組付け穴の間の位置ずれ分を補正することが可能である。
しかしながら、加工ノック穴で位置決めされたワークの面加工のうち、加工ノック穴の軸に対して略平行な面の加工を実施するに際しては、前記加工ノック穴に対する複数の組付け穴の位置ずれ分を補正するために、ワーク自体を(加工ノック穴の軸回りで回転させて)傾けざるを得ないのが現状であり、加工設備が複雑化、高コスト化するといった問題がある。また、加工設備の制約上、ワークを傾けたり、ワークの傾きに応じて加工具(フライスやカッタ等を有する加工具)の主軸を傾けることができない場合もあり得る。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、加工ノック穴で位置決めされたワークの加工ノック穴の軸に対して平行な面の加工を実施するに当たり、加工設備に大きな改変を加えなくても、加工ノック穴に対する複数の組付け穴の位置ずれ分を補正することができ、例えば組付け穴を基準とした場合と同等の加工精度を確保することのできる加工方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明による加工方法は、加工具を用いて、加工ノック穴で位置決めされたワークにおける前記加工ノック穴の軸に対して平行な加工面の加工を行う加工方法であって、前記ワークに形成された複数の組付け穴の前記加工ノック穴に対する位置を測定する測定工程と、前記複数の組付け穴のうちの所定の組付け穴に対する他の組付け穴の位置の予め決められた基準位置に対するずれ量に基づいて、前記加工具の前記加工面に対して鉛直な方向のストローク量を補正する補正工程と、を含む方法である。
上記する加工方法によれば、ワークに形成された複数の組付け穴の加工ノック穴に対する位置を測定し、複数の組付け穴のうちの所定の組付け穴に対する他の組付け穴の位置の予め決められた基準位置に対するずれ量に基づいて、ワークにおける加工ノック穴の軸に対して平行な加工面の加工を行う加工具の加工面に対して鉛直な方向のストローク量を補正するため、加工ノック穴を基準としたことに起因する複数の組付け穴の位置ずれ分を加工具のストローク量で補正することができ、例えば組付け穴を基準とした場合と同等の加工精度を確保することができる。
また、上記する加工方法の好ましい態様は、前記所定の組付け穴に対する前記加工面の該加工面と平行な方向の相対位置や前記所定の組付け穴に対する前記他の組付け穴の前記加工面と平行な方向及び/又は鉛直な方向の相対位置を用いて前記ストローク量を補正する方法である。
上記する加工方法によれば、所定の組付け穴に対する加工面の加工面と平行な方向の相対位置や所定の組付け穴に対する他の組付け穴の加工面と平行な方向及び/又は鉛直な方向の相対位置を用いて加工具のストローク量を補正するため、組付け穴の位置ずれに起因して生じる、加工具に対する加工面の相対的な位置の変化(突出具合や引っ込み具合)を考慮できるので、前記加工精度を更に高めることができる。
また、上記する加工方法の他の好ましい態様は、前記ワークにおける前記加工ノック穴の軸に対して平行な加工面を複数の分割面に分割し、各分割面毎に前記加工具の前記ストローク量を補正する方法である。
上記する加工方法によれば、ワークにおける加工ノック穴の軸に対して平行な加工面を複数の分割面に分割し、各分割面毎に加工具のストローク量を補正するため、前記加工面を更に高精度に加工することができる。
本発明によれば、ワークに形成された複数の組付け穴の加工ノック穴に対する位置を測定し、複数の組付け穴のうちの所定の組付け穴に対する他の組付け穴の位置の予め決められた基準位置に対するずれ量に基づいて、ワークにおける加工ノック穴の軸に対して平行な加工面の加工を行う加工具の加工面に対して鉛直な方向のストローク量を補正するため、加工ノック穴を基準としたことに起因する複数の組付け穴の位置ずれ分を加工具のストローク量で補正することができ、例えば組付け穴を基準とした場合と同等の加工精度を確保することができる。
本発明の加工方法が適用される加工装置の主要構成を示した概略図である。 本発明の加工方法におけるストローク量の補正方法を説明した図である。
以下、図面を参照して本発明の加工方法の実施形態を説明する。
図1は、本発明の加工方法が適用される加工装置の主要構成を示した概略図である。
図示実施形態の加工装置1は、例えば、ライン上に流れてくる機種の異なる自動車用エンジンのシリンダブロックのカムハウジング(ワーク)の端面(加工面)を加工するためのものであり、主に、ワークWに設けられた加工面Wfを加工するための加工部(例えば、フライスやカッタ等)11a、11bが装着された加工具10a、10bと、該加工具10a、10bの駆動状態(始動、停止等)を制御するためのコントローラ15とから構成されている。
本実施形態では、ワークWに、複数の組付け穴が形成されるとともに、その複数の組付け穴から選択される主組付け穴(主組付けノック穴ともいう)Waa及び副組付け穴(主組付けノック穴ともいう)Wabの軸(穴中心を通る軸)と略平行となるように、前記組付け穴とは別個の位置決め用の2つの加工ノック穴(主加工ノック穴Wba、副加工ノック穴Wbb)が設けられている。
なお、図示例では、組付け穴のうちの主組付け穴Waa及び副組付け穴Wabと主加工ノック穴Wba及び副加工ノック穴Wbbとが、同一面に形成されているが、異なる面に形成されていてもよいことは勿論である。
また、ここでは、ワークWに設けられた加工面Wfは、主加工ノック穴Wba及び副加工ノック穴Wbbの軸に対して平行とされており、主加工ノック穴Wba及び副加工ノック穴Wbbのうち、加工面Wfに近い位置に形成された加工ノック穴が主加工ノック穴Wbaとされ、加工面Wfから遠い位置に形成された加工ノック穴が副加工ノック穴Wbbとされている。また、同様に、主組付け穴Waa及び副組付け穴Wabのうち、加工面Wfに近い位置に形成された組付け穴が主組付け穴Waaとされ、加工面Wfから遠い位置に形成された組付け穴が副組付け穴Wabとされている。
また、本実施形態では、前記加工面Wfは、2つの加工面(分割面)Wfa、Wfbに分割されて構成されており、各加工面Wfa、Wfbに対してそれぞれ別個の加工具10a、10bが配備されている。なお、図示例では、2つの加工面Wfa、Wfbの略中央に主加工ノック穴Wbaが形成されており、2つの加工面Wfa、Wfbのうち加工面Wfa寄りに主組付け穴Waaが設けられている。
前記ワークWは、ライン上に配置されたベースブロック(不図示)に設けられた位置決め用の主ノックピン及び副ノックピンがそれぞれ主加工ノック穴Wba及び副加工ノック穴Wbbに挿通されると、加工面Wf(Wfa、Wfb)が鉛直上方を向く姿勢で、前記ベースブロック上に載置されるようになっている。
一方、前記ワークWの各加工面Wfa、Wfbを加工するための各加工具10a、10bは、水平方向で並んで配備されており、各加工具10a、10bには、加工部11a、11bを支持する主軸12a、12bが垂設されるとともに、その主軸12a、12bには、当該主軸12a、12bを(主軸12a、12bの鉛直方向に延びる軸線回りで)回転駆動するための回転駆動用モータ、当該主軸12a、12bを水平方向(主軸12a、12bの軸線に対して垂直な方向)へ2次元的に移動させるための水平移動用モータ、当該主軸12a、12bを鉛直方向(主軸12a、12bの軸線方向)に移動させるための鉛直移動用モータ等が内蔵されている。
なお、本明細書では、主軸12a、12bの鉛直方向(つまり、主軸12a、12bの軸線方向)の移動量、言い換えれば、加工具10a、10bのワークWの加工面Wfa、Wfbに対して鉛直な方向の移動量を、ストローク量と称する。
コントローラ15は、各加工具10a、10bの主軸12a、12bに内蔵された各モータの始動、停止を制御することによって、各加工具10a、10bに装着された加工部11a、11bを用いてワークWの加工面Wf(Wfa、Wfb)の面加工を行うことができる。
より詳しくは、ベースブロック(不図示)に設けられた位置決め用の主ノックピン及び副ノックピンをそれぞれ主加工ノック穴Wba及び副加工ノック穴Wbbに挿通し、加工面Wf(Wfa、Wfb)が鉛直上方を向くように、前記ワークWをベースブロック上に位置決めして載置した状態で、コントローラ15は、まず、前記水平移動用モータを制御して、各加工具10a、10bの加工部11a、11bを各加工面Wfa、Wfbの鉛直上方まで移動させる。次いで、前記回転駆動用モータ及び鉛直移動用モータを制御して、各加工具10a、10bの主軸12a、12b(つまり、加工部11a、11b)を回転駆動させるとともに、その加工部11a、11bを(鉛直方向へ)下降させて当該加工部11a、11bを各加工面Wfa、Wfbに当接あるいは近接配置する。この状態で、前記水平移動用モータを制御(必要に応じて、前記鉛直移動用モータも併せて制御)して、各加工具10a、10bの加工部11a、11bを水平方向に予め決められた走査範囲内で移動させる。このとき、各加工具10a、10bが干渉しないように各加工具10a、10bの走査範囲を設定することで、各加工具10a、10bでワークWの各加工面Wfa、Wfbを同時に面加工することができる。
なお、本実施形態では、ワークWの各加工面Wfa、Wfbに対してそれぞれ別個の加工具10a、10bを配備し、ワークWの各加工面Wfa、Wfbを各加工具10a、10bで同時に面加工するものとしたが、1つの加工具でワークWの各加工面Wfa、Wfbを順次面加工するようにしてもよいことは当然である。
ところで、ワークWは、組付け穴とは別個に設けられた2つの加工ノック穴(主加工ノック穴Wba、副加工ノック穴Wbb)を用いてベースブロック上で位置決めされるが、各加工ノック穴(主加工ノック穴Wba、副加工ノック穴Wbb)には、穴径の誤差やピッチ誤差等が必ず生じるため、ベースブロック上でのワークWの姿勢は、予め設定された姿勢からずれてしまう。詳細には、ワークWは、ベースブロック上で、加工ノック穴(もしくは、加工ノック穴に挿通されるノックピン)、特に2つの加工ノック穴のうち加工面Wfに近い位置に形成された主加工ノック穴Wbaの軸を回転中心にして傾き、ベースブロック上でのワークWの各加工面Wfa、Wfbの(鉛直方向における)高さが変化する。
そのため、ワークWの各加工面Wfa、Wfbに対して加工具10a、10b(の加工部11a、11b)が予め設定された基準量(ストローク基準量)だけ鉛直方向に送られると、ワークWの各加工面Wfa、Wfbを過剰に加工したり、加工不足が発生し、例えば組付け穴を基準とした場合と同等の加工精度が得られなくなる可能性がある。
そこで、前記コントローラ15は、ワークWに形成された複数の組付け穴(ここでは、主組付け穴Waa及び副組付け穴Wab)の位置を測定し、その測定結果を用いて加工具10a、10b(の加工部11a、11b)のストローク量を調整するようになっている。
上記加工装置1における各加工具10a、10bのストローク量の補正方法を、図2を参照しながら具体的に説明する。なお、実際には、ベースブロック上に位置決めされたワークWの姿勢変化(傾き)は微小であるが、図2では、理解を容易にするために、ワークWの傾きを誇張して示している。
ここで、図2では、加工装置1から決まる座標系を設備基準座標系(Xd-Yd-Zd)とし、各加工具10a、10bの主軸12a、12bの軸線方向(すなわち、鉛直方向)をZd方向、各加工具10a、10bの主軸12a、12bの軸線に対して垂直な方向(すなわち、水平方向)であって、主組付け穴Waa等の軸(穴中心を通る軸)に対して垂直な方向をYd方向としている。また、ワークWから決まる座標系をワーク基準座標系(Xw-Yw-Zw)とし、主組付け穴Waa等の軸(穴中心を通る軸)に対して平行な方向をXw方向、ワークWがベースブロック上に位置決めされたときに、本来なら、各加工具10a、10bの主軸12a、12bの軸線方向(すなわち、鉛直方向)となる方向をZw方向、各加工具10a、10bの主軸12a、12bの軸線に対して垂直な方向(すなわち、水平方向)であって、主組付け穴Waa等の軸(穴中心を通る軸)に対して垂直な方向をYw方向としている。
まず、加工装置1におけるコントローラ15は、所定の位置検知手段を用いて、ワークWに形成された複数の組付け穴(ここでは、主組付け穴Waa及び副組付け穴Wab)の加工ノック穴(主加工ノック穴Wba及び副加工ノック穴Wbb)に対する位置を測定する。
次いで、コントローラ15は、以下の式(1)を用いて、各加工具10a、10bの主軸12a、12bにおける(設備基準座標系(Xd-Yd-Zd)におけるZd方向の)ストローク量を補正するためのストローク補正量zd(加工具10aに対するストローク補正量zda、加工具10bに対するストローク補正量zdb)を算出する。
Figure 0006468205
ここで、ΔYws及びΔZwsはそれぞれ、ワーク基準座標系(Xw-Yw-Zw)における主組付け穴Waaに対する副組付け穴WabのYw方向及びZw方向の位置の差(相対位置)であり、ΔYwt(加工面WfaについてはΔYwta、加工面WfbについてはΔYwtb)は、ワーク基準座標系(Xw-Yw-Zw)における主組付け穴Waaに対する各加工面Wfa、Wfb(の加工ポイント)のYw方向の位置の差(相対位置)であり、ΔYdsは、設備基準座標系(Xd-Yd-Zd)における主組付け穴Waaに対する副組付け穴WabのYd方向の位置の差(相対位置)である。
これにより、コントローラ15は、主組付け穴Waaに対する副組付け穴Wabの位置の予め決められた基準位置(例えば、設備基準座標系(Xd-Yd-Zd)における主加工ノック穴Wbaと副加工ノック穴Wbbとを結ぶ直線)に対するずれ量を考慮したストローク補正量zdを算出できる。
コントローラ15は、前述の予め設定された各加工具10a、10bのストローク基準量に、前記したストローク補正量zd(加工具10aに対するストローク補正量zda、加工具10bに対するストローク補正量zdb)を加算もしくは減算することによって、ベースブロック上でのワークWの姿勢変化(傾き)に応じた各加工具10a、10bのストローク量を算出でき、そのストローク量で各加工具10a、10b(の加工部11a、11b)を鉛直方向に移動させることで、ワークWの各加工面Wfa、Wfbを精度良く加工することができる。
このように、本実施形態によれば、ワークWに形成された複数の組付け穴(主組付け穴Waa及び副組付け穴Wab)の加工ノック穴(主加工ノック穴Wba及び副加工ノック穴Wbb)に対する位置を測定し、複数の組付け穴のうちの所定の組付け穴(主組付け穴Waa)に対する他の組付け穴の位置(副組付け穴Wab)の予め決められた基準位置に対するずれ量に基づいて、ワークWにおける加工ノック穴の軸に対して平行な加工面Wf(Wfa、Wfb)の加工を行う加工具10a、10bの加工面Wf(Wfa、Wfb)に対して鉛直な方向のストローク量を補正するため、加工ノック穴を基準としたことに起因する複数の組付け穴の位置ずれ分を加工具10a、10bのストローク量で補正することができ、例えば組付け穴を基準とした場合と同等の加工精度を確保することができる。
また、所定の組付け穴(主組付け穴Waa)に対する加工面Wf(Wfa、Wfb)の加工面Wf(Wfa、Wfb)と平行な方向の相対位置ΔYwt(加工面WfaについてはΔYwta、加工面WfbについてはΔYwtb)や所定の組付け穴(主組付け穴Waa)に対する他の組付け穴(副組付け穴Wab)の加工面Wf(Wfa、Wfb)と平行な方向及び/又は鉛直な方向の相対位置ΔYws、ΔZwsを用いて加工具10a、10bのストローク量を補正するため、組付け穴の位置ずれに起因して生じる、加工具10a、10bに対する加工面Wf(Wfa、Wfb)の相対的な位置の変化(突出具合や引っ込み具合)を考慮できるので、前記加工精度を更に高めることができる。
また、ワークWにおける加工ノック穴の軸に対して平行な加工面Wfを複数の分割面Wfa、Wfbに分割し、各分割面Wfa、Wfb毎に加工具10a、10bのストローク量を補正するため、前記加工面Wfを更に高精度に加工することができる。
以上、本発明の実施形態を図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
1…加工装置、10a、10b…加工具、11a、11b…加工部、12a、12b…主軸、15…コントローラ、W…ワーク、Waa…主組付け穴、Wab…副組付け穴、Wba…主加工ノック穴、Wbb…副加工ノック穴、Wf…加工面、Wfa、Wfb…加工面(分割面)

Claims (5)

  1. 加工具が移動可能に設けられた加工装置を用いて、複数の加工ノック穴でベースブロック上に位置決めされたワークにおける前記加工ノック穴の軸に対して平行な加工面の加工を行う加工方法であって、
    前記加工装置に対して所定位置に前記ベースブロックを配置する配置工程と、
    前記ベースブロックに設けられた位置決め用の複数のノックピンをそれぞれ前記複数の加工ノック穴の各々に挿通し、前記ワークを前記ベースブロック上に位置決めして載置する載置工程と、
    前記加工装置から決まる設備基準座標系を基準として、前記ワークに形成された複数の組付け穴の前記加工ノック穴に対する位置を測定する測定工程と、
    前記設備基準座標系を基準として、前記複数の組付け穴のうちの所定の組付け穴に対する他の組付け穴の位置の予め決められた基準位置に対するずれ量に基づいて、前記加工具の前記加工面に対して鉛直な方向のストローク量を補正する補正工程と、
    前記補正されたストローク量に基づいて、前記加工具を前記加工面に対して鉛直な方向に移動させて前記加工面の加工を行う加工工程と、を含む加工方法。
  2. 前記所定の組付け穴に対する前記加工面の該加工面と平行な方向の相対位置を用いて前記ストローク量を補正する、請求項1に記載の加工方法。
  3. 前記所定の組付け穴に対する前記他の組付け穴の前記加工面と平行な方向及び/又は鉛直な方向の相対位置を用いて前記ストローク量を補正する、請求項1又は2に記載の加工方法。
  4. 前記ワークにおける前記加工ノック穴の軸に対して平行な加工面を複数の分割面に分割し、各分割面毎に前記加工具の前記ストローク量を補正する、請求項1から3のいずれか一項に記載の加工方法。
  5. 前記基準位置は、前記設備基準座標系における前記加工ノック穴の2つを結ぶ直線である、請求項1から4のいずれか一項に記載の加工方法。
JP2016007869A 2016-01-19 2016-01-19 加工方法 Active JP6468205B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016007869A JP6468205B2 (ja) 2016-01-19 2016-01-19 加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016007869A JP6468205B2 (ja) 2016-01-19 2016-01-19 加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017127915A JP2017127915A (ja) 2017-07-27
JP6468205B2 true JP6468205B2 (ja) 2019-02-13

Family

ID=59396455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016007869A Active JP6468205B2 (ja) 2016-01-19 2016-01-19 加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6468205B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7151666B2 (ja) * 2019-08-23 2022-10-12 トヨタ自動車株式会社 シリンダブロックの製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56119358A (en) * 1980-02-20 1981-09-18 Hitachi Ltd Machine tool with work position correcting function
JPS60113858U (ja) * 1984-01-10 1985-08-01 ヤマハ株式会社 加工具の位置補正装置
JPS61236461A (ja) * 1985-04-10 1986-10-21 Mazda Motor Corp シリンダブロツク加工制御装置
JPS6397434U (ja) * 1986-12-16 1988-06-23

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017127915A (ja) 2017-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6982291B2 (ja) 工作機械のワーク加工方法
EP2584419B1 (en) CNC machine for cutting with plasma, oxygen and water jet used as a cutting tool with automatic setting up a precise position of a cutting tool in a cutting head by autocalibration and method thereof
US20150306681A1 (en) Crankshaft machining system and crankshaft machining method
KR101413053B1 (ko) 축 소재의 센터홀 가공 방법 및 센터홀 가공 장치
JP2010225141A (ja) 工作機械で工具を制御するための変換された制御データを発生するための方法および装置
JP6062380B2 (ja) 板状体の製造装置及びその製造方法
US11772175B2 (en) Gear machining apparatus and machining condition determination device
US10241494B2 (en) Cutting method and tool path generating device
JP2006062077A (ja) 加工物のプロファイルの研削方法及び研削装置
US20180104749A1 (en) Method for Machining Flat Surfaces of a Workpiece
JP5577166B2 (ja) 工作機械
US20130287511A1 (en) Centering method and apparatus
WO2022118660A1 (ja) 圧入方法、圧入製品の製造方法
JP6468205B2 (ja) 加工方法
JP2010017769A (ja) 薄板形状ワーク加工方法
KR101552906B1 (ko) 복수개의 스핀들을 갖는 공작기계의 제어방법
JP5427159B2 (ja) 加工装置及び加工方法
WO2017130412A1 (ja) 加工装置の補正方法および加工装置
JP7303593B2 (ja) 位置関係測定方法および加工装置
JP5101198B2 (ja) 工作機械におけるワーク位置決め装置
JP5826426B1 (ja) タービンロータ加工用旋盤及びタービンロータ加工方法
JP6041682B2 (ja) 立形研削盤
WO2021205318A1 (en) Cnc machine tool
CN111015310B (zh) 一种机床定位和对齿装置
JP5740201B2 (ja) 幾何誤差同定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181231

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6468205

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151