JP5427159B2 - 加工装置及び加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークに形成されたクランクシャフト等が配置されるジャーナル孔のような孔を加工する加工装置及び加工方法に関する。
従来、車両のエンジンを構成するシリンダブロック等のワークに機械加工を施す場合に用いられる加工装置として、ワークが載置される載置台と、この載置台を鉛直方向に移動させ、ワークの高さ方向における位置を調整するボールねじと、載置台に載置されたワークの側方に配置されてワークに所定の加工を施す加工工具と、この加工工具をワークに対して水平方向に進退させる進退機構と、を備えた装置が広く用いられている。以上の加工装置によれば、加工の目的に応じて加工工具を適宜取り替えることで、載置台に載置されたワークの側面にボーリング加工やドリル加工等の種々の加工を施せる。
また、以上のようなワークへの機械加工のうち、シリンダブロック等のワークに設けられたクランクシャフトが配置されるジャーナル孔を加工する場合には、長軸の加工工具が用いられる。
ところで、従来の加工装置では、加工工具に対するワークの高さ方向の位置調整は、ワークが載置された載置台の鉛直方向への移動、又は加工工具の鉛直方向への移動によって行われる。しかしながら、ワークが載置された載置台及び加工工具は、いずれも重量物であり、重力の影響を大きく受けるため、載置台又は加工工具の鉛直方向における位置を調整した場合に、わずかな誤差が生じやすい。特に、長軸の加工工具を用いたジャーナル孔のような孔の加工においては、このようなわずかな誤差により、加工されるジャーナル孔の精度が低下してしまう場合があった。
そこで、ワークへのより精度の高い加工を行うために、加工工具をワークの上方に配置すると共に、この加工工具を鉛直方向に上下させてワークの上面に加工を施す加工装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1で提案された加工装置によれば、加工工具に対するワークの位置調整を行う際に、載置台を鉛直方向に移動させる必要がなく、加工工具に対するワークの位置調整を精度よく行える。
特開2005−144475号公報
しかしながら、特許文献1で提案された加工装置によりジャーナル孔を加工する場合、他の加工に用いられる従来の加工装置とは別に、専用の加工装置を設置する必要がある。
従って、本発明は、加工工具を水平方向に進退させてワークに加工を施す技術を利用しつつ、精度よく孔を加工できる加工装置及び加工方法を提供することを目的とする。
本発明は、ワーク(例えば、後述のシリンダブロックW)に形成された孔(例えば、後述のジャーナル孔)を加工する加工装置であって、水平方向(例えば、後述のZ軸方向)に延びる加工主軸(例えば、後述のボーリングバー21)及び該加工主軸を進退させる駆動機構(例えば、後述の駆動機構22)を有する加工工具(例えば、後述の加工工具20)と、前記ワークが載置される載置台(例えば、後述の載置台11)と、前記載置台に直接的又は間接的に連結され、前記加工主軸の先端側が当接して該加工主軸の位置を固定するテールストック(例えば、後述のテールストック13)と、鉛直方向(例えば、後述のY軸方向)に延びる軸(例えば、後述の第1軸B)を中心に前記載置台を回動させる第1回動機構と、水平面上で前記加工主軸に直交する軸(例えば、後述の第2軸A)を中心に前記載置台を回動させる第2回動機構と、を備える加工装置に関する。
この発明によれば、テールストックを載置台に連結して加工装置を構成した。これにより、載置台を回動させることで、加工主軸の位置を固定するテールストックを、載置台に載置されたワークと一体的に回動させられる。よって、載置台に載置されたワークにおける孔を加工する位置がわずかにずれた場合に、載置台を回動させてワークの位置調整を行うことで、テールストックの位置調整も行えるので、ワークにおける孔を加工する位置の微調整を正確に行える。
また、加工主軸の位置と、第2回動機構の軸の位置と、を水平面上で一致する位置に位置させた。これにより、ワークにおける孔を加工する位置と、第2回動機構の軸の位置とを水平面上で一致させられるので、孔を加工するときに、ワークに対して付加される第2回動機構の軸を中心とした回動方向へのモーメントを低減でき、ワークが回動することを防止できる。
よって、加工工具を水平方向に進退させてワークに加工を施す技術を利用しつつ、精度よく孔を加工できる。
この場合、加工装置は、前記ワークと前記載置台との間に介在配置され、前記ワークの鉛直方向の位置を調整するパレット台(例えば、後述のパレット台40)を更に備えることが好ましい。
この発明によれば、パレット台をワークと載置台との間に介在させて配置し、ワークの鉛直方向の位置を調整した。これにより、重量物であって重力の影響を大きく受ける載置台や加工工具を鉛直方向に移動させずに加工工具に対するワークの位置調整を行える。
この場合、前記ワークはエンジン(例えば、後述のシリンダブロックW)であり、前記孔はジャーナル孔であることが好ましい。
この発明によれば、加工装置を、エンジンのジャーナル孔の加工に用いた。よって、エンジンに形成された長孔であるジャーナル孔を、長軸の加工工具を用いて精度よく加工できる。
本発明は、水平方向(例えば、後述のZ軸方向)に延びる加工主軸(例えば、後述のボーリングバー21)及び該加工主軸を水平方向に進退させる駆動機構(例えば、後述の駆動機構22)を有する加工工具(例えば、後述の加工工具20)と、ワーク(例えば、後述のシリンダブロックW)が載置される載置台(例えば、後述の載置台11)と、前記載置台に直接的又は間接的に連結され、前記加工主軸の先端側が当接して該加工主軸の位置を固定するテールストック(例えば、後述のテールストック13)と、鉛直方向(例えば、後述のY軸方向)に延びる軸(例えば、後述の第1軸B)を中心に前記載置台を回動させる第1回動機構と、水平面上で前記加工主軸に直交する軸(例えば、後述の第2軸A)を中心に前記載置台を回動させる第2回動機構と、を備える加工装置(例えば、後述のジャーナル孔加工装置1)を用いて前記ワークに形成された孔を加工する加工方法であって、前記ワークの鉛直方向の位置を調整するパレット台(例えば、後述のパレット台40)を前記ワークと前記載置台との間に介在させて配置し、前記第2回動機構の前記軸の位置と、前記ワークの孔を加工する位置と、を水平面上で一致させるステップを備える加工方法に関する。
この発明によれば、パレット台を、ワークと載置台との間に介在させて配置し、第2回動機構の軸の位置と、ワークの孔を形成する位置と、を水平面上で一致させるステップを設けた。これにより、重量物であって重力の影響を大きく受ける載置台や加工工具を鉛直方向に移動させずに加工工具に対するワークの位置調整を行える。
また、加工主軸の位置と、第2回動機構の軸の位置と、を水平面上で一致する位置に位置させた。これにより、ワークにおける孔を加工する位置と、第2回動機構の軸の位置とを水平面上で一致させられるので、孔を加工するときに、ワークに対して付加される第2回動機構の軸を中心とした回動方向へのモーメントを低減でき、ワークが回動することを防止できる。
よって、加工工具を水平方向に進退させてワークに加工を施す技術を利用しつつ、精度よく孔を加工できる。
本発明によれば、テールストックを載置台に連結して加工装置を構成した。これにより、載置台を回動させることで、加工主軸の位置を固定するテールストックを、載置台に載置されたワークと一体的に回動させられる。よって、載置台に載置されたワークにおける孔を加工する位置がわずかにずれた場合に、載置台を回動させてワークの位置調整を行うことで、テールストックの位置調整も行えるので、ワークにおける孔を加工する位置の微調整を正確に行える。
また、加工主軸の位置と、第2回動機構の軸の位置と、を水平面上で一致する位置に位置させた。これにより、ワークにおける孔を加工する位置と、第2回動機構の軸の位置とを水平面上で一致させられるので、孔を加工するときに、ワークに対して付加される第2回動機構の軸を中心とした回動方向へのモーメントを低減でき、ワークが回動することを防止できる。
よって、加工工具を水平方向に進退させてワークに加工を施す技術を利用しつつ、精度よく孔を加工できる。
本発明の加工装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す加工装置にシリンダブロックを載置した状態を示す正面図である。 シリンダブロックのジャーナル孔を加工する手順を説明するフローチャートである。 シリンダブロックのジャーナル孔を加工する手順を説明する図であり、(A)は、第2軸鉛直方向の位置とボーリングバーの鉛直方向の位置とを一致させた状態を示す側方模式図であり、(B)は、シリンダブロックを、所定の厚さのパレット台を介して載置台に載置した状態を示す側方模式図である。
以下、本発明の加工装置の好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の加工装置の一実施形態としてのジャーナル孔加工装置1を示す斜視図である。図2は、図1に示すジャーナル孔加工装置1にシリンダブロックWを載置した状態を示す正面図である。尚、図面の簡略化のため、適宜構成の図示を省略する。
本発明の加工装置の好ましい一実施形態としてのジャーナル孔加工装置1は、図1及び図2に示すように、車両のエンジンを構成するシリンダブロックW等のワークに形成された孔であるジャーナル孔を加工する場合に用いられる。このジャーナル孔加工装置1は、車両の製造ラインに配置される。
ジャーナル孔加工装置1は、図1及び図2に示すように、ワークとしてのシリンダブロックWを支持する支持装置10と、加工主軸としてのボーリングバー21を含んで構成される加工工具20と、支持装置10及び加工工具20の動作を制御する制御装置30と、シリンダブロックW及び支持装置10の間に配置されるパレット台40と、を備える。
支持装置10は、シリンダブロックWが載置される載置台11と、この載置台11を、載置台11の上面に直交する第1軸Bを中心に回動可能に支持する本体部12と、この本体部12に連結されるテールストック13と、本体部12を、第1軸Bに直交すると共に水平方向に延びる第2軸Aを中心に回動可能に支持する本体支持部(図示せず)と、本体部12を鉛直方向(Y軸方向)に移動させ、載置台11に載置されたシリンダブロックWの鉛直方向の位置を変更する一対のボールねじ(図示せず)と、備える。
載置台11は、円板状に構成される。この載置台11の上面には、パレット台40が固定され、このパレット台40を介してシリンダブロックWが固定される。
本体部12は、載置台11を支持する第1支持部121と、この第1支持部121の両端において第1支持部121に対して屈曲して設けられる一対の第2支持部122と、第1支持部121における一対の第2支持部122が設けられていない一の側部に連結される第3支持部123と、を備える。
第1支持部121は、載置台11を、第1軸Bを中心に回動可能に支持する。より具体的には、載置台11は、第1軸Bと同軸の軸部材及びこの軸部材を回動させるモータを含んで構成される第1回動機構(図示せず)を介して第1支持部121に支持される。
一対の第2支持部122は、第1支持部121における第2軸Aの延びる方向の両端から第1軸Bの延びる方向に屈曲している。
第3支持部123は、第1支持部121における第2軸Aに沿って延びる側部に連結される。
テールストック13は、第3支持部123の上面に固定される。本実施形態では、テールストック13は、本体部12(第3支持部123及び第1支持部121)を介して、間接的に載置台11に連結されている。このテールストック13は、図1に示すように、テールストック本体131と、このテールストック本体131の上端側に配置される当接部132と、を備える。
テールストック本体131は、第3支持部123に連結されて固定される。当接部132は、第1軸Bに直交し、かつ、第2軸Aに直交する方向に延びる柱状の部材である。この当接部132は、長手方向に進退可能にテールストック本体131に支持される。この当接部132の先端には、後述のボーリングバー21の先端側が当接する。
以上のテールストック13は、当接部132の先端にボーリングバー21の先端を当接させることで、ボーリングバー21の位置を固定する。
本体支持部は、支持装置10の土台を構成する。この本体支持部は、本体部12を、一対の第2支持部122の先端側において第2軸Aを中心に回動可能に支持する。これにより、本体部12(第1支持部121)に支持された載置台11は、第2軸Aを中心に回動可能となっている。つまり、本体部12及び本体支持部は、第2軸Aを中心に載置台11を回動させる第2回動機構として機能する。
一対のボールねじは、本体支持部に取り付けられる。
以上の支持装置10によれば、制御装置30の制御により第1回動機構を動作させることで、載置台11を、第1軸Bを中心に回動させられる。また、制御装置30の制御により第2回動機構を動作させることで、本体部12を、第2軸Aを中心に回動させて、載置台11を、第2軸Aを中心に回動させられる。また、制御部30の制御によりボールねじを回転させて本体支持部を鉛直方向に移動させることで、載置台11の鉛直方向の位置を変更できる。
このように、制御装置30により第1回動機構、第2回動機構及びボールねじを動作させることで、載置台11にパレット台40を介して載置されたシリンダブロックWを、所望の姿勢に調整できる。
加工工具20は、ボーリングバー21と、このボーリングバー21を駆動させる駆動機構22と、を備える。
ボーリングバー21は、水平方向に延びる円柱状の軸部と、この軸部の周面に設けられた複数の刃部と、を備える。このボーリングバー21は、軸部の延びる方向が水平で、かつ、上述の第2軸Aに直交する方向(Z軸方向)を向いて配置される。また、ボーリングバー21は、先端側が載置台11に載置されたシリンダブロックWの一の側面を向いて配置される。
駆動機構22は、ボーリングバー21の基端側に連結され、ボーリングバー21を回転させる回転機構、ボーリングバー21をZ軸方向に進退させる進退機構、及びボーリングバー21をZ軸方向に直交する水平方向(X軸方向)に移動させる移動機構を備える。
以上の加工工具20によれば、制御装置30の制御下において、駆動機構22(移動機構)によってボーリングバー21をX軸方向に移動させることで、ボーリングバー21を所望の水平方向に位置に配置できる。また、駆動機構22によってボーリングバー21を、このボーリングバー21の先端側がテールストック13に当接するまでシリンダブロックWに向けて前進させて、シリンダブロックWに形成されたジャーナル孔に挿入する。そして、その後、ボーリングバー21を回転させながら更に前進させることで、ジャーナル孔の径を所定の大きさに加工できる。
尚、ボーリングバー21を回転させながら前進させるときには、テールストック13の当接部132は、ボーリングバー21の前進にあわせて後退する。
制御装置30は、支持装置10及び加工工具20の各機能の処理を行うCPU(Central Processing Unit)や、データを記憶するテーブルや各機能を実行するプログラムを記憶するメモリ等(いずれも図示省略)を含んで構成される。
パレット台40は、第2軸Aの位置と、シリンダブロックWのジャーナル孔を加工する位置と、を水平面上で一致させる厚みを有する。このパレット台40の厚みは、シリンダブロックWの種類毎に異なる。パレット台40は、ボーリングバー21に対するシリンダブロックWの鉛直方向の位置調整を行う。
次に、上記のジャーナル孔加工装置1を利用して、シリンダブロックWのジャーナル孔を加工する方法について、図3及び図4を参照しながら説明する。
図3は、シリンダブロックWのジャーナル孔を加工する手順を示すフローチャートである。図4(A)及び図4(B)は、それぞれ、シリンダブロックWのジャーナル孔を加工する手順を説明する図であり、図4(A)は、第2軸A鉛直方向の位置とボーリングバー21の鉛直方向の位置とを一致させた状態を示す側方模式図である。図4(B)は、シリンダブロックWを、所定の厚さのパレット台40を介して載置台11に載置した状態を示す側方模式図である。
まず、図4(A)に示すように、一対のボールねじによって支持装置10を鉛直方向に移動させ、第2軸Aの位置とボーリングバー21の位置とを水平面上で一致させる(ステップ(以下において、Sと略す。)11)。
次いで、図4(B)に示すように、載置台11の上面に、所定の厚さのパレット台40を固定し、このパレット台40の上面にシリンダブロックWを載置する(S12)。ここで、パレット台40は、このパレット台40の上面にシリンダブロックWを載置した状態で、シリンダブロックWにおけるジャーナル孔が形成された位置(ジャーナル孔を加工する位置)が第2軸Aの鉛直方向の位置と一致する厚さのものが用いられる。
このように、載置台11とシリンダブロックWとの間にパレット台40を介在させることで、第2軸Aの位置と、シリンダブロックWのジャーナル孔を加工する位置と、を水平面上で一致させる。
尚、このステップS12においては、必要に応じて、駆動機構22によりボーリングバー21を、第2軸Aに平行な水平方向(X軸方向)に移動させ、ボーリングバー21の水平方向の位置を調整すると共に、載置台11を、第1軸Bを中心に回動させ、又は、本体部12を、第2軸Aを中心に回動させ、シリンダブロックWの姿勢を調整する。
次いで、駆動機構22によってボーリングバー21をシリンダブロックWに向けて前進させて、ボーリングバー21の先端側がテールストック13に当接するまでジャーナル孔に挿入する。これにより、ボーリングバー21の位置が固定される。
次いで、駆動機構22によってボーリングバー21を回転させながら更に前進させる。また、ボーリングバー21の前進にあわせてテールストック13の当接部132を後退させる。これにより、ジャーナル孔の径は、所定の大きさに加工される(S13)。
以上説明した本実施形態のジャーナル孔加工装置1及びジャーナル孔加工方法によれば、以下のような効果を奏する。
テールストック13を載置台11に連結して加工装置1を構成した。これにより、載置台11を回動させることで、ボーリングバー21の位置を固定するテールストック13を、載置台11に載置されたシリンダブロックWと一体的に回動させられる。よって、載置台11に載置されたシリンダブロックWにおけるジャーナル孔を加工する位置がわずかにずれた場合に、載置台11を回動させてシリンダブロックWの位置調整を行うことで、テールストック13の位置調整も行えるので、シリンダブロックWにおけるジャーナル孔を加工する位置の微調整を正確に行える。
また、ボーリングバー21の位置と、第2軸Aの位置と、を水平面上で一致する位置に位置させた。これにより、シリンダブロックWにおけるジャーナル孔を加工する位置と、第2軸Aの位置とを水平面上で一致させられるので、ジャーナル孔を加工するときに、シリンダブロックWに対して付加される第2軸Aを中心とした回動方向へのモーメントを低減でき、シリンダブロックWが回動することを防止できる。
よって、加工工具20を水平方向に進退させてシリンダブロックWに加工を施す技術を利用しつつ、精度よくジャーナル孔を加工できる。
また、パレット台40をシリンダブロックWと載置台11との間に介在させて配置し、シリンダブロックWの鉛直方向の位置を調整した。これにより、重量物であって重力の影響を大きく受ける載置台11や加工工具20を鉛直方向に移動させずに、加工工具20に対するシリンダブロックWの位置調整を行える。
また、本発明を、シリンダブロックWのジャーナル孔を加工するジャーナル孔加工装置に適用した。よって、シリンダブロックWに形成された長孔であるジャーナル孔を、長軸の加工工具であるボーリングバー21を用いて精度よく加工できる。
また、パレット台40を、シリンダブロックWと載置台11との間に介在させて配置し、第2軸Aの位置と、シリンダブロックWのジャーナル孔を加工する位置と、を水平面上で一致させるステップ(S12)を設けた。これにより、シリンダブロックWにおけるジャーナル孔を加工する位置と、第2軸Aの位置とを水平面上で一致させられるので、ジャーナル孔を加工するときに、に対して負荷される第2回動機構の軸を中心とした回動方向へのモーメントを低減でき、ワークが回動することを防止できる。よって、加工工具を水平方向に進退させてワークに加工を施す技術を利用しつつ、精度よくジャーナル孔を加工できる。
以上、本発明の好適な一実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、本実施形態では、パレット台40は、シリンダブロックWの種類毎に異なる一定の厚みを有するが、パレット台40の厚みはこれに限らない。即ち、パレット台40は、シリンダブロックWを鉛直方向に移動させる昇降機構(図示省略)を備えてもよい。この場合、昇降機構は、制御装置30の制御下において動作し、第2軸Aの位置と、シリンダブロックWのジャーナル孔を形成する位置と、を水平面上で一致させる。
これにより、シリンダブロックWの種類毎に厚みの異なるパレット台を必要としない。よって、一つのパレット台を複数種類のシリンダブロックに適用できるので、複数種類のシリンダブロックWにジャーナル孔を形成する場合に用いる機材の点数を削減できる。
また、本実施形態では、テールストック13を、本体部12を介して間接的に載置台11に連結したが、これに限らない。即ち、テールストックを、載置台11に直接的に連結してもよい。
また、本実施形態では、本発明を、ワークとしてのシリンダブロックWのジャーナル孔を加工するジャーナル孔加工装置1に適用したが、これに限らない。即ち、本発明を、ワークとしてのシリンダヘッドやクランクケースのジャーナル孔を加工するジャーナル孔加工装置に適用してもよい。
1 ジャーナル孔加工装置(加工装置)
11 載置台
12 本体部
13 テールストック
20 加工工具
21 ボーリングバー(加工主軸)
22 駆動機構
40 パレット台
A 第2軸
B 第1軸
W シリンダブロック(ワーク)

Claims (4)

  1. ワークに形成された孔を加工する加工装置であって、
    水平方向に延びる加工主軸及び該加工主軸を進退させる駆動機構を有する加工工具と、
    前記ワークが載置される載置台と、
    前記載置台に直接的又は間接的に連結され、前記加工主軸の先端側が当接して該加工主軸の位置を固定するテールストックと、
    鉛直方向に延びる軸を中心に前記載置台を回動させる第1回動機構と、
    水平面上で前記加工主軸に直交する軸を中心に前記載置台を回動させる第2回動機構と、を備える加工装置。
  2. 前記ワークと前記載置台との間に介在配置され、前記ワークの鉛直方向の位置を調整するパレット台を更に備える請求項1に記載の加工装置。
  3. 前記ワークはエンジンであり、前記孔はジャーナル孔である請求項1又は2に記載の加工装置。
  4. 水平方向に延びる加工主軸及び該加工主軸を進退させる進退機構を有する加工工具と、ワークが載置される載置台と、前記載置台に直接的又は間接的に連結され、前記加工主軸の先端側が当接して該加工主軸の位置を固定するテールストックと、鉛直方向に延びる軸を中心に前記載置台を回動させる第1回動機構と、水平面上で前記加工主軸に直交する軸を中心に前記載置台を回動させる第2回動機構と、を備える加工装置を用いて前記ワークに形成された孔を加工する加工方法であって、
    前記ワークの鉛直方向の位置を調整するパレット台を前記ワークと前記載置台との間に介在させて配置し、前記第2回動機構の前記軸の位置と、前記ワークの孔を形成する位置と、を水平面上で一致させるステップを備える加工方法。
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