JP6460674B2 - プリント装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクを吐出して媒体にプリントを行うプリント装置に関し、特に、プリントヘッド(以下、単にヘッドともいう)周辺の給排気技術に関する。
一般に、インクジェットプリント装置には、ヘッドのインク吐出面に設けられたノズルの吐出口から吐出された微小なインク(以下、インクミストまたは単にミストともいう)が、媒体に届かず、周囲の気流により巻き上げられ、ヘッド周辺を汚染する問題がある。
これに対し、ヘッド近傍でインクミストを吸引して回収する構成が従来用いられている。例えば特許文献1は、ノズルの吐出口周辺から上方に向かうダクトを有し、ファンのような空気流形成手段を用いてインクミストを含んだ空気をダクトの開口から吸引してインクミストを回収するミスト回収機構を開示している。
特開2005−271314号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるようなミスト回収機構の構成において、空気流形成手段の配置によっては、ダクトの開口面において空気の流入速度が相対的に小さい領域が生じ得る。インクミストを含んだ空気がそのような領域で十分に回収されずに、ヘッド周辺を汚染してしまうことがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものである。本発明は、空気流形成手段の配置によらずにダクトの開口面の全域において略均一な流量で吸引を行うことができ、インクミストによるヘッド周辺の汚染の抑制を確実にするプリント装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明のインクジェットプリント装置は、インクを吐出する吐出口がプリント幅に亘って設けられたラインヘッドと、前記ラインヘッドによってインクが吐出される媒体の搬送方向において、前記ラインヘッドの下流側に設けられたミスト回収機構と、を備えるプリント装置において、前記ミスト回収機構は、前記媒体と対向する位置に設けられインクミストを吸引する吸引口と、前記吸引口と連通した第1の空間領域と、前記第1の空間領域の上方に設けられ前記第1の空間領域と仕切りで仕切られて前記仕切りに設けられた連通口によって前記第1の空間領域と連通する第2の空間領域と、前記第2の空間領域の前記プリント幅方向の両端に設けられ前記第2の空間領域から空気を排出するための排出口と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ミスト回収機構の吸引口における空気の吸引流量を均一化することができ、それにより、インクミストの漏洩およびヘッド周辺の汚染を抑制することができる。
第1の実施形態に係るインクジェットプリント装置の概略構成図である。 (a)は従来技術に係るミスト回収機構の概略断面図であり、(b)は本発明の第1の実施形態に係るミスト回収機構の概略断面図である。 第1の実施形態に係るミスト回収機構の変形例を説明する概略断面図である。 第1の実施形態に係るミスト回収機構の別の変形例を説明する概略断面図である。 第1の実施形態に係るミスト回収機構の別の変形例を説明する概略断面図である。 第1の実施形態に係るミスト回収機構の別の変形例を説明する概略断面図である。 第2の実施形態に係るミスト回収機構の概略断面図である。 第3の実施形態に係るインクジェットプリント装置の概略構成図である。 第4の実施形態に係るインクジェットプリント装置の概略構成図である。 第4の実施形態に係るクリーニング機構および動作を説明する概略図である。 第5の実施形態に係るインクジェットプリント装置の概略構成図である。 第6の実施形態に係るインクジェットプリント装置の概略構成図である。
本発明は、液体を吐出して媒体に種々の処理(プリント、加工、塗布、照射、読取、検査など)を施す液体吐出装置に適用可能である。以下、そのような液体吐出装置の1つの例としてインクジェットプリント装置を用いて、本発明に係る実施形態を説明する。
[用語の説明]
本明細書において、「インクジェットプリント装置」(以下、単にプリント装置ともいう)とは、液体吐出装置の一種であり、インクジェット方式により液体(インク)を吐出して媒体にプリントを行う装置を表す。インクジェット方式としては、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等、当技術分野で知られた方式を採用することができる。
本明細書において、「プリント」とは、文字、図形などの有意の情報を形成することを意味する。またそれのみならず、「プリント」とは、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、媒体上に画像、模様、パターン等を形成する場合、または媒体の加工を行う場合を広く表すものとする。
本明細書において、「媒体」とは、紙、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革、フレキシブル基板など、材質および形態は問わず、インク(液体)が付与される対象となる物品を広く意味する。
本明細書において、「インク」とは、上記「プリント」の定義と同様に広く解釈されるべきものである。すなわち、「インク」とは、媒体上に付与されることによって、媒体上への画像、模様、パターン等の形成、媒体の加工、またはインクの処理(例えば媒体に付与される他のインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
[第1の実施形態]
図1から図6を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。
(プリント装置)
図1(a)は、本発明の第1の実施形態に係るインクジェットプリント装置のプリント部近傍の概略構成を示す斜視図である。図1(b)は、図1(a)に示すインクジェットプリント装置のプリント部近傍の、媒体搬送方向Xに沿って取った模式的断面図である。
第1の実施形態に係るインクジェットプリント装置は、媒体を搬送する搬送機構を有する搬送部と、搬送部により搬送される媒体にプリントを行うプリント部と、プリント部から生じるインクミストを回収するインクミスト回収機構と、を備える。
(搬送部)
搬送部は、搬送ローラ3とこれに従動回転するピンチローラ4とからなりヘッド1より上流側に位置するメイン搬送ローラ対、および搬送ローラ5とこれに従動回転するピンチローラ6とからなりヘッド1より下流側に位置するサブ搬送ローラ対を有する。媒体2は、メイン搬送ローラ対およびサブ搬送ローラ対により挟持され、搬送ローラ3、5の回転によってプリント部内を媒体搬送方向Xに搬送される。
(プリント部)
プリント部は、プリント装置の設計上の最大プリント幅(以下、単にプリント幅ともいう)をカバーする範囲にインクジェット方式のノズルの吐出口が並ぶように吐出口列が形成された、いわゆるフルライン方式のヘッド1を複数備える。吐出口列は、単位吐出口列が形成された複数のチップがプリント幅に亘って例えば千鳥配列のように規則的に配置されることによって形成されたものであってもよく、プリント幅に亘って1列に形成されたものであってもよい。プリント部は、吐出口列を構成する吐出口のそれぞれからインクを吐出して、プリント部に搬送されてきた媒体に対してプリントを行うことができる。
プリント部は、ブラック色のインク用のブラックヘッド、シアン色のインク用のシアンヘッド、マゼンタ色のインク用のマゼンタヘッド、およびイエロー色のインク用のイエローヘッドの計4つのヘッド1を備える。ただし、本発明において、インクの色の数およびヘッドの数は4つには限定はされず、さらに多い数あるいは少ない数であってもよい。
各ヘッド1には不図示のインクチューブが接続され、不図示のインクタンクからインクが供給される。ただし、本発明において、各ヘッド1は、対応する色のインクを貯蔵するインクタンクと一体のユニットであってもよい。
複数のヘッド1は、不図示のヘッドホルダに、以下に説明するミスト回収機構と一体的に保持されている。
(ミスト回収機構)
図1(a)および(b)を参照して、媒体搬送方向Xにおける各ヘッド1の下流には、ヘッド周辺の空間からインクミストを含む空気14を取り除くためのミスト回収機構107が設けられている。各ミスト回収機構107は、吸引口8、排出口12、吸引口8と排出口12とを接続して両者の間に延在する空気流路9を備え、排出口12には吸引手段13が接続されている。
吸引口8は、媒体2に面するように位置付けられており、プリント装置の設計上の最大プリント幅の全体に亘って開口している。本実施形態において、吸引口8およびミスト回収機構は、プリント装置のプリント幅方向すなわちヘッド1の長手方向に長手を有し、媒体搬送方向に短手を有する。
空気流路9は、吸引口8から上方に向かって延び、媒体2に面する流路上流側の空間領域9aと、局所的な狭所を介してこれに隣接する流路下流側の空間領域9bと、を含む。空間領域9aおよび空間領域9bは、共に、プリント幅の全体、すなわち吸引口8の長手に亘って延在している。空気流路9は、吸引口8と排出口12との間の境界に位置付けられた仕切り11によって、空間領域9aと空間領域9bとに区分されていることができる。仕切り11は、空気流路9の側壁と一体であってもよく、空気流路9の側壁と別体として形成されて側壁に取り付けられていてもよい。
空間領域9aと空間領域9bとの間の境界には、局所的な狭所として、空間領域9aと空間領域9bとを流体的に連通する連通口11aが形成されている。連通口11aは、仕切り11自体に形成された貫通孔であってもよく、または仕切り11の端部と空気流路9の側壁との間あるいは仕切り11の端部間に形成された空間として設けられていてもよい。
本例では、図2(b)に示されるように、複数の連通口11aがプリント幅に亘って分布するように配置されている。ただし、本発明において、連通口11aは、ミスト回収機構107の吸引口8の長手方向に亘って配置されていればよく、その数に限定はない。すなわち、本発明は、本例のように複数の連通口11aが分布する形態に限定されず、単一の連通口が延在する形態であってもよい。単一の連通口11aの開口面積または複数の連通口11aの総開口面積は、吸引口8の開口面積よりも小さい。
吸引口8から上方に向かって延びる空気流路9の側壁には、プリント幅よりも外側の位置に、空間領域9bから空気を排出するための排出口12が設けられている。排出口12の外側には、吸引手段13としてファン16がフィルター15を介して接続されている。ただし、本発明において、吸引手段13はこれに限定されず、ファンに代えてポンプなどが接続されていてもよい。フィルター15は、空間領域9bから排出口12を通って外部に排出される空気に含まれていたインクミストを捕捉する。
上記構成において吸引手段13を作動させると、ヘッド1周辺の空気14は、吸引口8から吸引されて空間領域9aに流入し、局所的な狭部である連通口11aを通って空間領域9bに流入し、次いで、排出口12を通ってミスト回収機構107の外部に排出される。
図2(a)および(b)に示す媒体搬送方向に垂直な模式的断面図を参照して、本発明に係るミスト回収機構の効果を説明する。図2(a)は従来技術に係るミスト回収機構を示し、図2(b)は本発明の第1の実施形態に係るミスト回収機構を示す。共通する構成要素については図中同一符号を付し説明を省略する。
図2(a)および(b)のいずれのミスト回収機構においても、吸引手段13によって吸引口8から吸引されるヘッド周辺の空気14は、空気流路9を経由して、排出口12に至る。
図2(a)に示す従来技術に係るミスト回収機構において、空気流路9は、流路の全長に亘って略同一の流路断面積を有する1つの室として構成されている。この構成において吸引手段13を作動させると、空気流路9内の空間領域の全体において、排気口12からの距離が遠いほど、吸引される空気の流速は小さくなる。そのため、諸条件によっては、吸引口8の開口面において排気口12からの距離が遠い領域で、インクミストを含む空気14が十分に吸引されずに、ヘッド周辺の空間に留まったり漏れ出たりする恐れがある。具体的には、図2(a)に示す構成では、排気口12がプリント幅方向の両端に設けられているので、吸引口8の開口面において排気口12からの距離が相対的に遠いプリント幅の中央付近の領域で、そのようなインクミスト漏れの傾向が生じる可能性がある。
一方、図2(b)に示す本実施形態に係るミスト回収機構においては、空気流路9は、流路の長さ方向において、局所的な狭部である連通口11aを介して流体連通する2つの室(空間領域9aおよび空間領域9b)に区分されている。この構成において吸引手段13を作動させると、空間領域9bから排気口12を通って排出される空気の流量と、空間領域9bに連通口11aを通って流入する空気の流量とのバランスにより、空間領域9bは、圧力バッファ室として機能することができる。上述のように、連通口11aはプリント幅に亘って配置されている。そのため、空間領域9bが圧力バッファ室として働くと、空気14が空間領域9aから連通口11aを通って空間領域9bに流入する際の、プリント幅の中央付近における空気の流れが促進される。これに伴い、吸引口8の開口面において、吸引される空気のプリント幅方向における流量の傾斜が緩和される。
したがって、本実施形態によれば、インクミストを含む空気14をプリント幅、すなわちミスト回収機構107の吸引口8の長手方向の全域に亘って好適に回収することができ、その結果、プリント装置内部やプリント物の汚染を好適に防止することができる。
なお、図2(a)および(b)に示す構成では、ミスト回収機構の占める空間により、プリント装置の高さが高くなったり、複数のヘッド1間の距離が遠くなって描画性能が低下したりするのを防ぐために、排気口12はプリント幅方向の両端に設けられている。しかし本発明は、排気口12がプリント幅の中央に設けられていてプリント幅の両端付近における空気の流量が中央付近より小さい場合など、種々の構成に適用して、吸引口8の長手方向における空気の流量の傾斜を緩和することができる。
(ミスト回収機構の変形例)
図3から図6を用いて、本発明に係るミスト回収機構の好適な変形例を説明する。
((連通口の大きさおよびプリント幅方向における配置))
図3(a)および(b)を参照して、連通口11aの大きさおよびプリント幅方向(長手方向)における配置に関して、本発明に係るミスト回収機構の変形例を説明する。図3(a)および(b)は、媒体搬送方向に垂直な模式的断面図である。
上述のように、図2(b)に示すミスト回収機構では、複数の連通口11aがプリント幅方向に並んでいる。ここで、複数の連通口11aは、それぞれ同一の開口面積を有し、且つ等間隔に並んで配置されているものとする。また、本明細書において、連通口11aの間隔とは、連通口11aの中心から中心までの距離をいうものとする。この場合、連通口11aを通って空間領域9bに吸引される空気14の流量は、排気口12から当該連通口11aまでの距離が近いほど大きく、遠いほど小さくなる。
これに対し、本変形例では、プリント幅(長手)方向における空気14の流量をより均一にするために、排気口12からの距離が近いほど流抵抗が大きく遠いほど流抵抗が小さくなるように、連通口11aを構成する。すなわち、空間領域9aと空間領域9bとの間の境界において、単位領域あたりに含まれる連通口11aの開口面積が、排気口12からの距離が近いほど小さく、遠いほど大きくなるように設定する。
具体的には、例えば図3(a)に示すように、複数の連通口11aを等間隔に並んで配置し、各連通口11aの開口面積を、排気口12からの距離が近いほど小さく遠いほど大きくなるように設定することができる。また、例えば図3(b)に示すように、各連通口11aの開口面積を同じ大きさに設定し、単位領域あたりの連通口11aの数が、排気口12からの距離が近いほど少なく、遠いほど多くなるように、連通口11を配置することができる。また、図3(a)および(b)の構成を組み合わせてもよい。すなわち、単位領域あたりの連通口11aの開口面積および数の両方を、排気口12からの距離が近いほど低減させ、遠いほど増大させることができる。
本発明において、複数の連通口11aのそれぞれは同一または同様の形状であってもなくてもよく、また、連通口11aの数は1つであっても複数であってもよい。つまり、1つまたは複数の連通口11aが排気口12からの距離が遠いほど流抵抗が小さくなるように延在または分布する構成は、本発明の範囲に含まれる。
((吸引口周辺の形状、および連通口の媒体搬送方向における配置))
次に、図4(a)から(c)を参照して、吸引口8周辺の形状および連通口11aの媒体搬送方向X(短手方向)における配置に関して、本発明に係るミスト回収機構の変形例を説明する。図4(a)から(c)は、媒体搬送方向Xに沿った模式的断面図である。
図4(a)は、本発明に係るミスト回収機構の1つの例を示す。空気流路9内に、媒体2に面する吸引口側の空間領域9aに隣接して、圧力バッファ室として働くことができる排気口側の空間領域9bを備えることにより、吸引口8の開口面において吸引される空気の流量の均一化が可能となっている。
図4(b)は、図4(a)に示す構成の好適な変形例を示す。ミスト回収機構の空気流路9の内部では、吸引気流の乱れや微小な静電気等によって、空気流路9の内壁17にインクミストが付着する場合がある。内壁17に付着したインクミストは、重力によって滴下し、媒体2に付着して、プリント品位を低下させる可能性がある。そこで、図4(b)に示す構成では、空気流路9の内壁17を伝って重力方向において下方に向かって流れようとする液滴が吸引口8の開口面よりも下方に滴下するのを阻止するための返し18が設けられている。
返し18は、空気流路9の側壁のうち吸引口8の周縁の少なくとも一部またはその近傍から空気流路9の内方に延びるように構成されている。返し18は、水平に延びていてもよく、その先端または全体が重力方向において上方に向かって延びていていてもよい。また、先端は、直線状に延びていてもよく、鉤形または曲線を描くように延びていてもよい。返し18は、空気流路9の側壁と一体的に形成されていてもよく、または別体として形成されて吸引口8の周縁に取り付けられていてもよい。
図4(c)は、図4(b)に示す構成の好適な変形例を示す。連通口11aは、吸引流量がプリント幅方向(長手方向)に亘って均一になるように、空気流路9の流路断面積に比べて開口面積が小さく形成されている。そのため、連通口11aの近傍では、インクミストを含む空気14の流速は速くなり、乱れた流れを生じやすく、他の場所に比べてインクミストが付着しやすい。
そこで、図4(c)に示すミスト回収機構では、連通口11aの近傍にインクミストが付着して重力により滴下しても返し18で受け止められるように、連通口11aは、返し18の垂直方向上方に位置付けられている。別の言い方をすると、連通口11aは、水平方向において、返し18の液体受容部18aの範囲内に位置付けられている。連通口11aは、媒体搬送方向Xにおいて、必ずしもミスト回収機構の中央部に配置されていなくてもよく、一方の側壁に近接して設けられていることができる。
図4(c)において、返し18は、媒体搬送方向Xにおける上流側および下流側の両方に設けられているが、返し18を連通口11aの真下に位置する片側のみに設ける構成であってもよい。
((連通口の鉛直方向における配置))
次に、図5(a)から(c)を参照して、空気流路9における連通口11aの鉛直方向における配置に関して、本発明のミスト回収機構の変形例を説明する。図5(a)から(c)は、媒体搬送方向Xに沿った模式的断面図である。
図5(a)は、吸引口8の開口面から連通口11aの開口面までの高さHを低く設定して、ミスト回収機構107をコンパクトに構成した例を示す。高さHが低い場合、ミスト回収機構107を搭載するプリント装置全体の大型化を抑制することができる。
図5(b)および(c)は、図5(a)に示す構成の好適な変形例を示す。高さHが低い場合、上流から流入する気流19の流速Uが速いと、粒径の大きいインクミストは、質量が大きいため流線に沿って曲がりきれず、気流19から離脱して、仕切り11の下面に衝突することがある。仕切り11の下面に衝突したインクミストは、重力によって滴下し、媒体2に付着して、プリント品位を低下させる可能性がある。
そこで、図5(b)に示すミスト回収機構では、吸引口8の開口面から連通口11aの開口面までの高さHをある程度高く設定している。気流19が描く流線の曲率半径が大きくなるように連通口11aの位置を上方に設けることにより、仕切り11の下面へのインクミストの衝突を抑制することができる。
衝突を抑制するための高さHは、吸引口8と連通口11aとの水平方向におけるオフセット量をL、インクの密度をρ、気流19の流速をU、最大ミスト径をD、および気体の動粘度をμとすると、例えば、次式(I)で表すことができる。なお、本明細書では、オフセット量Lを、吸引口8の中心と連通口11aの中心との間の水平方向における距離としている。
(L2+H2)/2L > ρUD2/9μ ・・・式(I)
例えば、U=1m/s、L=4mm、およびD=25μmであり、インクが水であり、気体が空気である場合は、H>4mmとなる。式(I)を満たすように高さHを設定すると、粒子の気流への追従性の指標となるストークス数は0.5以下となり、インクミストの軌跡は気流19の流線とほぼ一致するため、仕切り11の下面へのインクミストの付着を抑制することができる。
このように、諸条件と共に、プリント装置の大型化の抑制とインクミストの付着による汚染の可能性の低減との両方を勘案して、好適な高さHを決定することができる。なお、上記の式(I)およびストークス数の閾値は、本発明の実施形態に係る1つの例であり、本発明を限定するものではない。
また、図5(c)に示すミスト回収機構では、図5(a)の例と同様に高さHを低く設定してコンパクトさを確保しつつ、連通口11aの下方の吸引口8の近傍に設けた返し18を液体流路9の内方に向けて大きく突出させている。この構成は、気流19から離脱したインクミストが連通口11a近傍の仕切り11の下面に集中的に付着することを利用し、連通口11a近傍の仕切り11の下面をミスト付着部として機能させるものである。仕切り11の下面に衝突したインクミストは、重力によって滴下し、その下方に設けられた返し18の液体受容部18aに受容される。これにより、滴下したインクミストが媒体2に付着することを抑制することができる。
((空気流路の形状))
次に、図6(a)および(b)を参照して、空気流路9の形状に関し、本発明に係るインク回収機構の変形例を説明する。図6(a)および(b)は、媒体搬送方向Xに沿った模式的断面図である。
図6(a)は、本発明に係るミスト回収機構の1つの例を示す。空気流路9内に圧力バッファ室として働くことができる空間領域9bを備えることにより、吸引口8の開口面における空気の流量の均一化が可能となっている。
本発明において、吸引手段13により吸引する空気の流速は、プリントデューティ(媒体の単位領域当たりに付与するインクの量)、媒体の種類、媒体の幅寸法、インクの種類、媒体の搬送速度などの条件ごとに、可変とすることができる。図6(a)の構成例において、空気流路9のうち吸引口8側の空間領域9aは直方体の形状をしている。そのため、吸引手段13により吸引する空気の流速によっては、空間領域9aの角に空気の渦24が生じやすく、空間領域9aの天井となる仕切り11の下面付近にインクミストが付着し、媒体2上に滴下する恐れがある。
これに対し、図6(b)は、図6(a)に示すミスト回収機構の好適な変形例である。図6(b)に示すように、空気流路9は、空間領域9aにおいて、吸引口8から連通口11aまでにかけて流路断面積が漸次小さくなるように形成されている。好ましくは、空間領域9aにおいて流路は流線型に形成されている。
このようにすることで、空気流路9において空間領域9a内での空気の渦24の発生を抑制することができ、ミストが仕切り11の下面付近に付着して媒体2上に滴下することが抑制される。
以上、本発明の第1の実施形態に係るミスト回収機構107について、種々の観点から変形例を示した。これら変形例の構成は、組み合わせて用いることができる。
[第2の実施形態]
図7を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と同様に構成される部分については図中同一の符号を付して説明を省略する。
(ミスト回収機構)
図7(a)から(c)は、それぞれ、本発明の第2の実施形態に係るミスト回収機構の構成例を示す。図7(a)から(c)は、媒体搬送方向Xに沿った模式的断面図である。
第2の実施形態に係るミスト回収機構207は、第1の実施形態で説明したように、空気流路9内に圧力バッファ室として働くことができる空間領域9bを備えることにより、吸引口8の開口面における空気の流量の均一化が可能となっている。
図7(a)に示すミスト回収機構207では、媒体搬送方向Xにおける吸引口8の上流および下流の両方に、媒体2に向かって空気21を吹き出す吹出口20および不図示の吹出手段がさらに設けられている。
媒体搬送方向Xにおける吸引口8の上流および下流の吹出口20からから空気21を吹き出すことで、媒体2の表面近傍のインクミストを含む空気14の吸引口8への流入が促進される。
このとき、吸引口8の上流から吹き出した空気21は、吸引口8を画定する上流側の壁22(返し18の下面)に沿って、吸引口8内に吸引される。同様に、吸引口8の下流から吹き出した空気21は、吸引口8を画定する下流側の壁23(返し18の下面)に沿って、吸引口8内に吸引される。そのため、インクミストを含む空気14は、吹出口20から吹き出され吸引口8に流入する空気21によって、吸引口8を画定する上流側の壁22および下流側の壁23(返し18の下面)から遠ざけられ、吸引口8近傍にインクミストが付着することが抑制される。
また、吸引口8の下流から吹き出す空気21の量を相対的に多めに調整することにより、さらに、媒体2の表面近傍のインクミストを含む空気14が吸引口8の下流へ流出するのを遮断することが可能になる。これにより、媒体2の表面近傍の空気14を吸引口8から吸引しやすくなり、吸引手段13で吸引すべき空気の流量を低減させることができ、インクミストを効率よく回収することが可能になる。
また、図7(b)および(c)に示すように、吹出口20を、媒体搬送方向Xにおける吸引口8の下流または上流のどちらか一方に設けるものであってもよい。例えば、下流側の壁23(返し18)へのインクミストの付着が顕著の場合には、図7(b)に示すように、吹出口20を下流のみに設けてもよい。同様に、例えば、上流側の壁22(返し18)へのインクミストの付着が顕著の場合には、図7(c)に示すように、吹出口20を上流のみに設けてもよい。これらの場合、下流あるいは上流の吹出口20を設けないため、必要とする吹き出しによる効果を確保しつつ、ミスト回収機構207をよりコンパクトに構成することができる。
吹出口20からの吹出流量、上流および下流からの吹出流量の割合等は、プリントデューティ(媒体の単位領域あたりに付与するインクの量)、媒体の種類(材質)、媒体の幅寸法、インク種類(色、成分)、媒体の搬送速度などの条件ごとに可変としてもよい。
プリント装置は、吹出手段から吹き出す空気の温度および湿度を制御するための制御装置をさらに備えていてもよい。吹出手段から吹き出す空気は、温度および湿度がコントロールされていると、ヘッド1と媒体2との間の空間の温度および湿度をコントロールすることができ、ヘッドのインク吐出条件を最適にすることが可能である。
[第3の実施形態]
図8を参照して、本発明の第3の実施形態を説明する。第1および第2の実施形態と同様に構成される部分については図中同一の符号を付して説明を省略する。
(プリント装置)
第3の実施形態に係るインクジェットプリント装置は、搬送部(不図示)、プリント部、およびインクミスト回収機構を備える。図8(a)は、第3の実施形態に係るインクジェットプリント装置のプリント部近傍の概略構成を示す斜視図である。図8(a)において、ミスト回収機構307は、内部構造を説明するために、プリント幅の中央付近で短手方向に沿って切断されて示されている。図8(b)は、図8(a)に示す切断面の模式図である。
(搬送部)
不図示の搬送部は、第1の実施形態と同様に構成されているので、説明を省略する。図8(a)を参照して、搬送部はプリント時に媒体2をヘッド301の下方において媒体搬送方向Xに搬送する。
(プリント部)
第1および第2の実施形態では、プリント部は、複数のインク色のそれぞれに対応した複数のヘッド1を備えていた。これに対し、第3の実施形態では、プリント部は、1つのヘッドから複数の色のインクを吐出してプリントを行ういわゆる多色ヘッドであるヘッド301を1つ備える。ヘッド301は、フルライン方式であり、プリント装置の設計上の最大プリント幅(図8(a)中、矢印2bで示す幅)をカバーする範囲にインクジェット方式のノズルの吐出口が並ぶ吐出口列を、複数有する。本例では、吐出口列ごとに、ブラック色、シアン色、マゼンタ色のインクを吐出する。ヘッド301は、不図示のヘッドホルダに、ミスト回収機構307と、互いに相対的に移動しないように、一体的に保持されている。プリント部は、ヘッド301の下方に位置付けられた媒体2に対してプリントを行う。図8(a)中、領域2aはプリントがなされた領域を示す。
(ミスト回収機構)
図8を参照して、第3の実施形態に係るミスト回収機構307は、第1の実施形態で説明したように、空気流路9内に圧力バッファ室として働くことができる空間領域9bを備えることにより、吸引口8の開口面における空気の流量の均一化が可能となっている。なお、本実施形態においては、吸引口8から空気14を吸引するための吸引手段313に、ポンプを用いている。本実施形態において、吸引口8およびミスト回収機構307は、プリント装置のプリント幅方向すなわちヘッド301の長手方向に長手を有し、媒体搬送方向に短手を有する。
媒体搬送方向Xにおける吸引口8の下流には、第2の実施形態と同様に、媒体2に向かって空気21を吹き出す吹出口20および不図示の吹出手段が設けられている。この構成によれば、吹出口20から吹き出され吸引口8に流入する空気21によって、媒体2の表面近傍の空気14の流入が促進されるとともに、ミスト回収機構の吸引口8近傍へのインクミストの付着を抑制することができる。また、媒体2の表面近傍の空気14の吸引口8の下流への流出を遮断することが可能となる。これにより、吸引手段313で吸引すべき空気の流量が少なくなって、インクミストを効率よく回収することが可能になる。
連通口11aの下方の吸引口8の近傍には、液体流路9の内方に向けて大きく突出する返し18が設けられている。吸引口8から吸引され仕切り11の下面に衝突して付着したインクミストは、重力によって滴下し、その下方に設けられた返し18の液体受容部18aに受容される。返し18の液体受容部18aに受容されたインクミストの廃液は、ミスト回収機構307の長手方向の両端に設けられた排出口321から外部に排出される。
返し18の液体受容部18aの内部底面318bは、ミスト回収機構307の長手方向において、中央部から両端部に向かって中央部が高く両端部が低くなるように(端部に向かって垂直方向における高さが漸次低くなるように)緩やかに傾斜が付けられている。そのため、液体受容部18aに受容されたインクミストの廃液は、重力により、ミスト回収機構の長手方向の両端に設けられた排出口321に導かれる。
排出口321には、チューブ322を介して、吸引装置323が接続されている。吸引装置323は、例えば、気液分離機構を備えたポンプであることができる。吸引装置323を作動させることにより、液体受容部18aに溜まったインクミストの廃液は、チューブ322を介して吸引され外部に排出される。なお、本発明において、廃液排出のための液体排出機構は、ポンプによる吸引力を利用するものに限定されず、物理的な力によって液体を導出する任意の知られている機構を用いることができる。例えば、液体排出機構は、多孔質材を接続して浸透圧を利用するもの、溝形状を工夫した流下ガイドを用いて重力を利用するもの、あるいは種々の機構の組み合わせであってもよい。
[第4の実施形態]
図9および図10を参照して、本発明の第4の実施形態を説明する。第1から第3の実施形態と同様に構成される部分については図中同一符号を付して説明を省略する。
第4の実施形態は、第3の実施形態と、ミスト回収機構における廃液排出のための構成が異なる。近年、プリント装置によるプリントのさらなる高速化のために、設計上の最大プリント幅を広げそれに伴いミスト回収機構の長手方向の長さを増大させたり、用いるインクの物性を変更(例えば高粘度化など)したりする手法が取られている。ミスト回収機構の長尺化やインクの高粘度化などにより、インクミストの廃液をミスト回収機構の長手方向の両端に設けた排出口321まで導くことに制限が生じる場合がある。第4の実施形態は、ミスト回収機構内に回収したインクミストの廃液を外部に好適に排出するのに有効な構成である。
(プリント装置)
第4の実施形態に係るインクジェットプリント装置は、搬送部(不図示)、プリント部、インクミスト回収機構、およびクリーニング機構を備える。図9(a)は、第4の実施形態に係るインクジェットプリント装置のプリント部近傍の概略構成を示す斜視図である。図9(a)において、ミスト回収機構407は、内部構造を説明するために、プリント幅の中央付近で短手方向に沿って切断されて示されている。図9(b)は、図9(a)に示す切断面の模式図である。
(搬送部、プリント部)
不図示の搬送部、およびプリント部の構成は、第3の実施形態と同様であるので、説明を省略する。ただし、本例においては、プリント物の耐久性を実現するために、樹脂分を含んだインクが用いられているものとする。
(ミスト回収機構)
第4の実施形態に係るミスト回収機構407は、第1の実施形態で説明したように、空気流路9内に圧力バッファ室として働くことができる空間領域9bを備えることにより、吸引口8の開口面における空気の流量の均一化が可能となっている。本実施形態において、吸引口8およびミスト回収機構407は、プリント装置のプリント幅方向すなわちヘッド301の長手方向に長手を有し、媒体搬送方向に短手を有する。
第3の実施形態では、ミスト回収機構307の長手方向の両端に排出口321が配設されており、液体受容部18aに溜まったインクミストの廃液は、排出口321から外部に排出されていた。これに対し、本例では上述のように樹脂分を含んだインクが用いられているため、液体受容部18aに溜まったインクミストの廃液は流動性に制限がある。そのような場合でも廃液回収性を保証するために、第4の実施形態では、ミスト回収機構407の返し18の液体受容部18aの底面418bに、インクミストの廃液を排出するための排出口431が配設されている。
排出口431は、ミスト回収機構407の長手方向に亘って複数設けられている。複数の排出口431のうちの一部は、プリント幅(図中、矢印2bで示す幅)の範囲においてプリント領域の上方に配置されている。なお、複数の排出口431のうちの全部が、プリント幅の範囲においてプリント領域の上方に配置されていてもよい。
各排出口431に対応して、排出弁432が設けられている。通常プリントを行う際には、バネなどの付勢手段433による付勢力によって排出口431の周縁に排出弁432を当接させることにより、排出口431は閉鎖されている。
ミスト回収機構407は、後述するクリーニング機構によってクリーニングされることができる。不図示の制御装置は、所定のメンテナンス期間に達したことを判断して、クリーニング機構によるクリーニング動作を実行する。詳細には、制御装置は、所定のメンテナンス期間に達したことを判断すると、排出口431を開いて、液体受容部18aに溜まったインクミストの廃液を排出させる。クリーニング動作は、所定のメンテナンス時期毎に行うことができる。所定のメンテナンス時期は、これに限定されるものではないが、例えば、液体受容部18aに溜まったインクミストの廃液が液体受容部18aから溢れ出すことがないような定期的な時間間隔に設定することができる。
(クリーニング機構)
図9(a)を参照して、第4の実施形態に係るクリーニング機構441の詳細を説明する。
第4の実施形態に係るインクジェットプリント装置は、ヘッド301の周辺に、ミスト回収機構407に当接し、ミスト回収機構407内に溜まったインクミストの廃液を吸引して排出するためのクリーニング機構441を備える。本例では、クリーニング機構441は、ヘッド301およびミスト回収機構407の媒体搬送方向Xにおける下流であって媒体2の上方に配置されている。
クリーニング機構441は、ミスト回収機構407に密着して吸引装置423による吸引を可能とするゴム製のパッド442を備える。パッド442は、ミスト回収機構407と当接する側の面に、弁開放機構を有する。弁開放機構は、排出口431を閉じている排出弁432を押し上げて開放するための弁開放ピン443により構成されている。弁開放ピン443は、各排出弁432に対応した位置に設けられており、対応する排出口431内を通ることができる。パッド442は、排出チューブ422を介して、吸引装置423に接続されている。吸引装置423は、パッド442の上面とミスト回収機構407の下面とが当接した際に、これらに挟まれた空間を減圧することによって、ミスト回収機構407内に溜まったインクミストの廃液を吸引して外部に排出する。
なお、パッド442の上面とミスト回収機構407の下面との当接および離間は、図10を参照して後述するスライド機構451および上下機構452により行われることができる。
また、クリーニング機構441は、排出口431から廃液を吸引して排出した後に排出口431の近傍のミスト回収機構407の下面(特に、返し18の下面)に残った廃液を払拭するワイプ機構として、ワイパーブレード444を備えていることができる。ワイプ機構による払拭によって、排出口431の近傍のミスト回収機構407の下面に残ったインクミストの廃液が次のプリントを行う際に媒体2に触れたり滴下したりして媒体2を汚染することを防止することができる。
また、クリーニング機構441は、ヘッド301のインク吐出性能を回復させる回復機構となる、ヘッド301の吸引に用いる回復パッド445を備えていることができる。回復パッド445は、排出チューブ424を介して、吸引機構に接続されている。このとき、ヘッド301の回復のための吸引機構として、ミスト回収機構407をクリーニングするための吸引装置423を兼用することができる。なお、回復パッド445は、上述のパッド442とは別個の吸引装置に接続されていてもよい。
本実施形態において、クリーニング機構441は、ミスト回収機構407をクリーニングするためのパッド442と共に、ヘッド301の性能を回復させるための回復パッド445を備えていることができる。また、パッド442と回復パッド445とは、同一の吸引装置423に接続されていることができる。そのため、スライド機構451および上下機構452を兼用してクリーニング機構441およびヘッド301を相対的に移動させることによって、ミスト回収機構407をクリーニングする際に、ヘッド301の吸引回復を行うことができる。
(クリーニング動作)
図10を参照して、第4の実施形態に係るミスト回収機構におけるクリーニング動作について説明する。クリーニング動作は、廃液の排出動作と、表面のワイプ動作と、を含む。
図10(a)は、通常のプリント動作時におけるインクジェットプリント装置のプリント部近傍の、媒体搬送方向Xに沿って取った模式的断面図である。図10(b)は、クリーニング動作時におけるインクジェットプリント装置のプリント部近傍の、媒体搬送方向Xに沿って取った模式的断面図である。
通常のプリント動作時には、図10(a)に示すように、クリーニング機構441は、ヘッド301およびミスト回収機構407の横に配置してあり、プリント動作の妨げにならないようになっている。
(廃液の排出動作)
不図示の制御装置は、所定のメンテナンス期間に達したことを判断すると、ヘッド301およびミスト回収機構407を、図10(a)に示した通常のプリント動作時の位置(第1位置)から図10(b)に示す廃液排出時の位置(第2位置)に移動させる。ここで、クリーニング動作における移動は、クリーニング機構441用のスライド機構451とヘッド301およびミスト回収機構407用の上下機構452とを制御して行う。スライド機構451はクリーニング機構441を水平方向Hにスライドさせる。また、上下機構452はヘッド301およびミスト回収機構407を垂直方向Vに移動させる。この第2位置において、廃液の排出動作が行われる。
より詳細に説明する。制御装置は、まず、上下機構452を制御して、ヘッド301およびミスト回収機構407を、通常のプリント動作時の位置(第1位置)から上昇させる。上昇させたときの位置は、図10(b)に示す廃液排出時の位置(第2位置)よりも高い退避位置(第3位置)とする。ヘッド301およびミスト回収機構407は、ヘッドホルダ453に一体的に保持され上下機構452に接続されているため、1つの上下機構452を兼用して、両者に対して同一の上下動作が行われる。
制御装置は、次いでスライド機構451を制御して、クリーニング機構441を水平方向Hにスライドさせ、回復パッド445およびパッド442を、それぞれヘッド301およびミスト回収機構407の直下に位置付けられるように移動させる。
制御装置は、次いで上下機構452を制御して、退避位置(第3位置)から図10(b)に示す廃液排出時の位置(第2位置)までヘッド301およびミスト回収機構407を下降させ、それぞれを回復パッド445およびパッド442に当接させる。このとき、パッド442の弁開放ピン443は、ミスト回収機構407の排出口431を閉じていた排出弁432を押し上げて排出口431を開放し、これにより、ミスト回収機構407の液体受容部18a内の廃液は排出口431を通って外部に排出可能となる。
その状態のまま、制御装置は、パッド442が排出チューブ422を介して接続されている吸引装置423を作動させ、パッド442とミスト回収機構407とに挟まれた空間を減圧することによって、ミスト回収機構407内に溜まった廃液を排出させる。回復パッド445も排出チューブ424を介して吸引装置423に接続されているので、このとき同時に、回復パッド445とヘッド301とに挟まれた空間も減圧されて、ヘッド301の吸引回復が行われる。
(ワイプ動作)
インクミストの廃液の排出が終わった後に、制御装置は、排出口431の近傍のミスト回収機構407の下面に残った廃液を払拭するワイプ動作を開始する。このワイプ動作において、ヘッド301の表面(インク吐出面)に残ったインクも同時に払拭する。
ワイプ動作の詳細を説明する。制御装置は、上下機構452を制御して、ヘッド301およびミスト回収機構407を垂直方向に移動させて、ワイプ動作時の位置(第4位置)に位置付ける。ワイプ動作時の位置(第4位置)は、ヘッド301およびミスト回収機構407がパッド442、弁開放ピン443、回復パッド445などのクリーニング機構441の他の要素には当接しないがワイパーブレード444の端部付近には当接する高さの位置である。
制御装置は、次いでスライド機構451を制御して、クリーニング機構441を水平方向Hにスライドさせ、ワイパーブレード444の端部付近をヘッド301およびミスト回収機構407に順次接触させ、これらの表面を払拭することによりクリーニングする。
制御装置は、次いで上下機構452を制御して、ヘッド301およびミスト回収機構407を、ワイプ動作時の位置(第4位置)よりも高い退避位置(第5位置)に上昇させて、ワイパーブレード444の端部がこれらに接触しないようにする。このときの退避位置(第5位置)は、前述の退避位置(第3位置)と同じ位置であることができる。
制御装置は、次いでスライド機構451および上下機構452を制御して、クリーニング機構441と、ヘッド301およびミスト回収機構407とを、図10(a)に示した通常のプリント動作時の位置(第1位置)に移動させる。
以上、本実施形態に係るクリーニング動作について説明した。
第4の実施形態は、以上説明した構成および動作により、たとえインクミストの廃液をミスト回収機構の長手方向の両端に設けた排出口まで導くことに制限が生じる場合であっても、ミスト回収機構から廃液を迅速かつ十分に排出することができる。
(変形例)
以下に、本発明に係る第4の実施形態の変形例について説明する。
上述の例では、複数の排出口431のうちの一部または全部は、プリント幅(図中、矢印2bで示す幅)の範囲においてプリント領域の上方に位置付けられていた。しかしながら、プリント幅の両端外側のそれぞれまたは片端外側に、媒体2の上方から外れるように、1つ以上の排出口431を設ける構成であってもよい。
上述の例では、ミスト回収機構407のクリーニング機構441にヘッド301用の回復パッド445を併設し、さらにミスト回収機構407を払拭するワイパーブレード444をヘッド301の払拭にも兼用していた。しかしながら、ヘッド301用の独立した回復パッド445およびワイパーブレードを備えたヘッド301用の回復機構を別個に設け、上下動作およびスライド動作を、ミスト回収機構407用のクリーニング機構441とは独立に行ってもよい。
上述の例では、ミスト回収機構407とヘッド301のクリーニング動作を同じタイミングで行ったが、それぞれを必要なタイミングで別個に行ってもよい。
上述の例では、通常のプリント動作時に、クリーニング機構441を、ヘッド301およびミスト回収機構407の媒体搬送方向Xにおける下流に配置していた。しかしながら、通常のプリント動作時に、クリーニング機構441を、ヘッド301およびミスト回収機構407の媒体搬送方向Xにおける上流またはプリント幅方向における側方に配置する構成であってもよい。 上述の例では、通常のプリント動作時に、クリーニング機構241を、媒体2の上方に配置していた。しかしながら、通常のプリント動作時に、クリーニング機構241を、媒体2の下方に配置する構成であってもよい。また、通常のプリント動作時に、クリーニング機構241を、ヘッド301およびミスト回収機構407の直下に配置してもよい。
[第5の実施形態]
図11を参照して、本発明の第5の実施形態を説明する。第1から第4の実施形態と同様に構成される部分については図中同一符号を付して説明を省略する。
第5の実施形態に係るミスト回収機構407では、第1から第4の実施形態と同様に、ヘッド301から媒体2の搬送によって下流に流れてきたインクミストを吸引口108から回収する。ミスト回収機構407は、第1の実施形態で説明したように、空気流路9内に圧力バッファ室として働くことができる空間領域9bを備えることにより、吸引口8の開口面における空気の流量の均一化が可能となっている。
第2から第4の実施形態では、ミスト回収機構に吹出口20を設け、吹出口20から空気21を吹き出すことにより、ヘッド周辺の空気14の回収効率を向上させていた。これに対し、第5の実施形態では、ピンチローラによる堰き止め効果を利用して、ヘッド周辺の空気14の回収効率を向上させる。
詳細には、第5の実施形態では、ミスト回収機構407の下流にピンチローラ551を配置して、ミスト回収機構407と媒体2との間の空気14の流れを堰き止める。これにより、インクミストを含んだ空気14をより下流に漏らさないようにして、吸引口108からのインクミストの回収効率を向上させることができる。
本例では、良好な堰き止め効果を発揮可能とするために、ピンチローラ551を、設計上の最大プリント幅(図11中、矢印2bで示す幅)に亘って延在する一体として構成している。ただし、本発明において、ピンチローラ551を、十分な堰き止め効果を発揮可能な程度に、最小限の隙間を有して分割された複数のローラとして構成してもよい。
[第6の実施形態]
図12を参照して、本発明の第6の実施形態を説明する。第1から第5の実施形態と同様に構成される部分については図中同一符号を付して説明を省略する。
第1から第5の実施形態に係るインクジェットプリント装置を、長尺のヘッドによってプリントを行うフルライン方式のプリント装置であるものとして説明した。しかしながら、本発明は、ヘッドを走査方向に移動させながらプリントを行うシリアルスキャン方式のプリント装置に適用することもできる。第6の実施形態は、本発明に係るシリアルスキャン方式のインクジェットプリント装置の1つの例を示す。
図12は、本発明の第6の実施形態に係るインクジェットプリント装置のプリント部近傍の概略構成を示す斜視図である。図12において、ミスト回収機構607は、内部構造を説明するために、媒体搬送方向Xにおける中央付近で短手方向に沿って切断され部分的に除去されて示されている。第6の実施形態に係るインクジェットプリント装置は、搬送部、プリント部、インクミスト回収機構、およびクリーニング機構を備える。
(搬送部)
搬送部(不図示)の構成は、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。搬送部は、プリント時に媒体2をヘッド601の下方において媒体搬送方向Xに搬送する。
(プリント部)
プリント部は、1つのヘッドから複数の色のインクを吐出してプリントを行ういわゆる多色ヘッドであるヘッド601を1つ備える。ヘッド601は、シリアルスキャン方式であり、インクジェット方式のノズルの吐出口が長手方向に並ぶ吐出口列を、複数有する。本例では、吐出口列ごとに、ブラック色、シアン色、マゼンタ色のインクを吐出する。ただし、本発明において、インクの色の数およびヘッドの数はこれらに限定されない。
ヘッド601には不図示のインクチューブが接続され、不図示のインクタンクからインクが供給される。ただし、本発明において、ヘッド601は、対応する色のインクを貯蔵するインクタンクと一体のユニットであってもよい。
ヘッド601は、不図示のキャリッジに、ヘッド601の長手方向が媒体搬送方向に沿うように装着されている。ヘッド601は、両矢印Yで示す走査方向に往復移動されつつインクを吐出して、ヘッド601の下方に位置付けられた媒体2に対してプリントを行う。図12中、矢印2bは、プリント装置の設計上の最大プリント幅を示す。また、領域2aは、プリントがなされた領域を示す。
(ミスト回収機構)
ミスト回収機構607は、ヘッド601に対して相対移動しないようにヘッド601と同一のキャリッジに装着されており、ヘッド601の移動と共に移動する。
第6の実施形態において、ミスト回収機構607は、ヘッド601の走査方向の上流においてインクミストを吸引口108から回収する。第6の実施形態において、ミスト回収機構607の吸引口8は、プリント装置のプリント幅方向、すなわちヘッド601の走査方向Yに短手を有し、媒体搬送方向Xに長手を有する。
本例では、ヘッド601を往復運動させつつ双方向においてプリントを行うため、ミスト回収機構607は、ヘッド601の走査方向Yにおける両側に設けられている。また、それに対応して、クリーニング機構641には、パッド442が回復パッド445の両側に設けられている。
第6の実施形態に係るミスト回収機構607は、図9で説明した第4の実施形態に係るミスト回収機構407と同様の構成を有する。ミスト回収機構607もまた、第1の実施形態で説明したように、空気流路9内に圧力バッファ室として働くことができる空間領域9bを備えることにより、吸引口8の開口面における空気の流量の均一化が可能となっている。
(変形例)
上述の例において、プリント装置は、ヘッド601が走査方向Yの両方に走査されているときにプリントを行う双方向プリント方式であった。しかしながら、本発明は、ヘッド601が一方向に走査されているときのみにプリントを行う片方向プリント方式にも適用することができる。
片方向プリント方式である場合は、ミスト回収機構407は、ヘッド301のプリント時の走査方向における上流側のみに設けられていることができる。それに対応して、クリーニング機構641には、パッド442が回復パッド445の片側に設けられていることができる。
以上に説明してきたように、本発明に係るプリント装置において、ミスト回収機構は、空気流路9内に圧力バッファ室として働くことができる空間領域9bを備えることにより、吸引口8の開口面における空気の流量の均一化が可能となっている。そのため、吸引手段の配置によらずにダクトの開口面の全域において略均一な流量で吸引を行うことができ、インクミストによるヘッド周辺の汚染の抑制を確実にすることができる。
1、301、601 プリントヘッド(ヘッド)
2 媒体
107、207、307、407、607 ミスト回収機構
8 吸引口
9 空気流路
9a、9b 空間領域
11 仕切り
11a 連通口
14、21 空気
18 返し
18a 液体受容部
19 気流
20 吹出口

Claims (7)

  1. インクを吐出する吐出口がプリント幅に亘って設けられたラインヘッドと、
    前記ラインヘッドによってインクが吐出される媒体の搬送方向において、前記ラインヘッドの下流側に設けられたミスト回収機構と、を備えるプリント装置において、
    前記ミスト回収機構は、前記媒体と対向する位置に設けられインクミストを吸引する吸引口と、前記吸引口と連通した第1の空間領域と、前記第1の空間領域の上方に設けられ前記第1の空間領域と仕切りで仕切られて前記仕切りに設けられた連通口によって前記第1の空間領域と連通する第2の空間領域と、前記第2の空間領域の前記プリント幅方向の両端に設けられ前記第2の空間領域から空気を排出するための排出口と、を有することを特徴とするプリント装置。
  2. 前記吸引口は、前記プリント幅方向に長手を有し前記搬送方向において短手を有する開口であることを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
  3. 前記連通口は、前記プリント幅方向に沿って複数設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のプリント装置。
  4. 前記複数の連通口の総面積は、前記吸引口の開口の面積よりも小さいことを特徴とする請求項に記載のプリント装置。
  5. 前記ミスト回収機構は、前記吸引口で吸引されたインクミストが液化したインクを受容する受容部をさらに有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のプリント装置。
  6. 前記排出口と接続された吸引手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のプリント装置。
  7. 前記ミスト回収機構は、前記媒体に向けて空気を吹き出す吹出口をさらに有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のプリント装置。
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