JP6425365B1 - はさみ - Google Patents

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Abstract

【課題】 軸部分を掃除可能なはさみを提供する
【解決手段】本発明のはさみは、刃部(3、7)及び刃部の基端側に軸穴(4、8)を有する2枚の薄板材(5、9)を、軸穴を通る軸(20)で枢支して構成され、薄板材の向かい合う内側面には、刃部を予め定めた開閉状態にした場合に、軸穴から薄板材の外へと通じる溝(10、12)が設けられ、1枚以上の薄板材の軸穴は多角形に開口され、軸は軸棒(21b)及び軸棒の両端に設けられている頭部(21c、23)で構成され、軸棒は多角形に開口されている軸穴の各辺に回転可能な状態で内接する円柱形状を有し、多角形に開口されている軸穴側にある頭部は、軸穴及び軸棒の間にできる隙間と頭部の外側とを連通する開口部(22a)を有する。溝と、軸穴及び軸棒の間にできる隙間と、開口部とによって、軸穴を掃除する洗浄液又はエアー用通路を確保でき、かつ、軽くブレの無い操作感を実現する。
【選択図】図1

Description

本発明は、はさみに関し、より詳しくは、2つの刃部を枢支する軸の部分を掃除可能なはさみに関する。
従来のはさみは、(a)果樹園などの畑作業で使用した場合、はさみの軸の部分に樹液ヤニが溜まり、開閉動作に余計な力を要するようになるといった課題があった。その他、(b)一般家庭等で肉や魚の身の調理に使用した場合、(c)理美容室で頭髪のカットのために使用した場合、(d)工場などで使用した場合には、はさみの軸の部分に異物、粘度の高い油脂、粘着物等が溜まり、放置していると開閉動作に余計な力を要するようになる虞がある。
例えば、特許文献1には、軸部分を取り外し可能にし、掃除し易くしたはさみが提案されている。
実開平2−122666号公報
しかし、はさみの軸は、2つの刃部に挟んだものを鋭く切るため、この2つの刃部がわずかな力で擦り合いながら開閉するように、絶妙な力加減で留められている。このため、軸部分を取り外す構成は、使用感、操作感のばらつきの原因となるため、好ましくない。
本発明は、上記従来例の問題を解決するためになされたものであり、はさみの使用感、操作感を考慮して、軸部分を取り外さずとも、軸の部分に溜まった異物、粘度の高い油脂、粘着物等を、掃除可能とする機構を備えたはさみを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、刃部(3、7)及び当該刃部の基端側に軸穴(4、8)をそれぞれ有する2枚の薄板材(5、9)を、前記軸穴を通る軸(20)で枢支して構成されたはさみ(1)において、
前記2枚の薄板材の向かい合う内側面の一方又は両方には、前記刃部を閉じた状態及び/または、予め定めた開状態にした場合に、前記軸穴から当該軸穴を有している薄板材の外へと通じる溝(10、12)が設けられており、
前記2枚の薄板材の内、1枚以上の薄板材の軸穴が多角形に開口されており、
前記軸は、軸棒(21b)及び前記軸棒の両端に設けられている頭部(21c、23)とで構成されており、前記軸棒は、前記多角形に開口されている軸穴の各辺に回転可能な状態で内接する直径の円柱形状を有しており、
前記多角形に開口されている軸穴を有している薄板材側にある前記軸の頭部は、前記軸穴及び前記軸棒の間にできる隙間と当該頭部の外側とを連通する開口部(22a)を有している、ことを特徴とする。
前記2枚の薄板材の内、1枚の薄板材の軸穴が多角形に開口されており、他方の薄板材の軸穴は円形に開口されており、前記軸棒は、リベットの円柱状の軸棒で構成され、前記多角形に開口されている軸穴を有する薄板材側にある頭部は、前記リベットのリベットヘッドと、一部分の円弧が切欠かれて前記開口部を形成しているC字状のワッシャーとで構成され、他方の頭部は、前記円形に開口されている軸穴を有する薄板材側において、前記2枚の薄板材を軸穴で枢動可能に留めるように前記リベットの軸棒をカシメて形成された頭部で構成されている、ことが好ましい。
(a)軸穴から当該軸穴を有している薄板材の縁へ通じるように設けられている溝と、(b)前記開閉状態を刃部の一部又は全部が重なっていない部分ができるようにした場合に、軸穴から前記重なっていない部分へと通じるように設けられている溝、の何れか一方又は両方を備えている、ことが好ましい。
前記多角形に開口されている軸穴は、正方形に開口されている、ことが好ましい。
前記溝は軸穴から放射状に伸びている、ことが好ましい。
前記軸棒(21b)は、リベット(21)の円柱状の軸棒で構成され、一方の頭部(23)は、前記リベットのリベットヘッドと、一部分の円弧が切欠かれて前記開口部を形成しているC字状のワッシャー(22)とで構成され、他方の頭部(21c)は、前記2つの薄板材を軸穴で枢動可能に留めるように前記リベットの軸棒をカシメて形成された頭部で構成されている、ことが好ましい。
本発明によれば、溝と、多角形の軸穴及び円柱状の軸棒の間に形成される空間と、開口部とで形成される通路を用いて、軸穴に溜まった樹脂ヤニ、異物、粘度の高い油脂、粘着物等を、洗浄液又はエアーで洗い流し可能にし、軸部分を取り外さずに、即ち、無用の使用感、操作感の変更を伴わずに、容易・確実な掃除を実施可能にする。同時に、円柱状の軸棒を多角形の軸穴の各辺に回転可能に内接させる構成を採用したことによって、円柱状の軸穴の場合に比べて軸穴と軸棒が面接触する部分を無くし、軽い操作感を実現し、さらに、軸棒が軸穴に片当たりすることが無くブレの無い操作感を実現する。
(a)は本発明の一実施の形態に係るはさみの正面図、(b)は平面図。 (a)は同はさみの上刃を構成する薄板材の正面図、(b)は平面図、(c)は底面図(d)は背面図、(e)は左側面図、(f)はA−A’矢視断面図。 (a)は同はさみの下刃を構成する薄板材の正面図、(b)は平面図、(c)は底面図(d)は背面図、(e)は変形例の正面図。 同はさみの軸部周りを拡大して示す斜視図。 同はさみをの軸穴に軸棒として挿入するリベットと、C字状ワッシャーとを示す斜視図。 同はさみの内部に形成される掃除用の洗浄液又はエアーの通路を矢印で示す斜視図。 (a)は同はさみの軸穴と軸棒との間にできる面積を示し、(b)は比較例の図。 (a)は同はさみの軸穴内で生じ得る軸棒の偏り量を示し、(c)は比較例の図。 (a)は同はさみの軸穴内で生じ得る軸棒のブレ量を示し、(c)は比較例の図。 (a)ははさみを構成する薄板材に設ける溝の変形例を示し、(b)はB−B’矢視断面図。 上刃及び下刃の軸穴が正方形で、軸の両頭部にC字状ワッシャーによる開口が設けられている変形例に係るはさみの側面図。
本発明に係るはさみは、刃部及び当該刃部の基端側に軸穴をそれぞれ有する2枚の薄板材を、前記軸穴を通る軸で枢支して構成されている。この2枚の薄板材の一方又は両方には、軸穴から当該軸穴を有している薄板材の外へと通じる溝が設けられている。前記2枚の薄板材の一方又は両方の軸穴は、多角形、例えば正方形に形成されており、更には、軸穴に挿入される軸棒は断面が円形で、前記多角形に開口されている軸穴を有している薄板材側にある前記軸の頭部は、前記軸穴及び前記軸棒の間にできる隙間と当該頭部の外側とを連通する開口部を有していることを特徴とする。
溝と、多角形の軸穴及び円柱状の軸棒の間に形成される空間と、開口部とで形成される通路を用いて、軸穴に溜まった樹脂ヤニ、異物、粘度の高い油脂、粘着物等を、洗浄液又はエアーで洗い流し可能にし、軸部分を取り外さずに、即ち、無用の使用感、操作感の変更を伴わずに、容易・確実な掃除を実施可能にする。同時に、円柱状の軸棒を多角形の軸穴の各辺に回転可能に内接させる構成を採用したことによって、円柱状の軸穴の場合に比べて軸穴と軸棒が広く面接触する部分を無くし、軽い操作感を実現し、さらに、軸棒が軸穴に片当たりすることが無くブレの無い操作感を実現できる。なお、本発明のはさみは、軸穴の掃除を行う際に、軸を取り外す必要を無くし、軸を再び取り付ける際にはさみの使用感、操作感が変わってしまう事態を減少させるが、例えば薄板材の刃部の保守又は取替のために取り外し可能な軸の使用を禁止するものでは無い。
本発明の一実施の形態に係るはさみ1について、添付の図面を参照しつつ説明する。図1(a)は、はさみ1の正面図、(b)は底面図を示す。はさみ1は、手で持つためのハンドル2が取り付けられ、図中下側に位置し、下刃を構成する刃部3及び刃部3の基端に軸穴4を有する薄板材5と、ハンドル6が取り付けられ、図中上側に位置し、上刃を構成する刃部7及び刃部7の基端に軸穴8を有する薄板材9とを、軸穴4、8を通る円柱状の軸20で枢動可能に留めた構成を有している。
薄板材9は、軸20の軸棒と略同じ長さの辺を持つ正方形の軸穴8と、刃部7を予め定めた開閉状態にした場合に、軸穴8から当該軸穴8を有している薄板材9の外へと通じる溝10とを有している。詳しくは、溝10として、正方形の軸穴8を囲む溝及び放射状に伸びる溝が設けられている。薄板材5は、軸20の軸棒と略同径の円形の軸穴4を有している。好ましくは、薄板材5は、溝10と同じ構造の溝を有する。
軸20は、軸棒と、当該軸棒の両端に設けられている頭部とで構成されている。はさみ1において、軸20は、円柱状の軸を持つリベット21と一部分の円弧が切欠かれて開口部を形成しているC字状のワッシャー22とで構成されている。リベット21は、リベットヘッド21aと、円柱状の軸棒21bと、軸棒21bの先端をカシメることによって形成される頭部21cとで構成されている。軸20の軸棒は、リベット21の軸棒21bがこれに相当する。軸20の一方の頭部は、リベットヘッド21a及びC字状のワッシャー22とがこれに相当し、以下、まとめて頭部23と表す。なお、頭部23は、リベットヘッド21a及びワッシャー22を一体形成したものであっても良い。軸20の他方の頭部は、2つの薄板材5、9を軸穴4、8で枢動可能に留めるようにリベット21の軸棒をカシメて形成された頭部21cがこれに相当する。リベット21をカシメると、軸穴4近傍の軸棒21bの直径が太くなり、円形の軸穴4にきっちりと嵌り、軸20の軸棒21bが薄板材5に固定される。
図2は、上刃を構成する薄板材9の6面図を示す。図2(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は底面図、(d)は背面図、(e)は左側面図、(f)は(d)に示すA−A’矢視断面図を示す。薄板材9の軸穴8は、軸20の軸棒21b(図示せず)が回転可能な状態で各辺に略接する寸法の三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形を採用する。当該構成を採用することによって、軸穴と軸棒との間に掃除用の通路を形成するだけでなく、円柱状の軸穴の場合に比べて軸穴と軸棒が面接触する部分を無くし、結果、樹脂ヤニ、異物、粘度の高い油脂、粘着物等が溜まった場合でも軸穴8の内側に軸棒21b(図示せず)が貼り付くことを無くし、比較的長い間、軽い開閉動作を可能にする。
図2(d)の背面図に示す好ましい実施例では、軸穴8は正方形の形状を有している。図2(b)(c)に示すように、軸穴8から放射状に伸びている溝10は、薄板材9の刃部7の縁のところまで貫通するように設けられている。
図3は、下刃を構成する薄板材5の構成を示す。図3(a)は図1(a)に示した薄板材5の正面図、(b)は平面図、(c)は底面図、(d)は背面図を示す。図3(a)、(d)に明らかなように、はさみ1の軸穴4は、円形で、薄板材9に向かい合う内側面には溝は無い。変形例として、図3(e)に示すように、薄板材9に向かい合う内側面に溝11を設けても良い。詳しくは、溝11として、円形の軸穴4を囲む溝及び放射状に伸びる溝を設ける。
図4は、図1(b)に点線で囲んで示す薄板材9の領域30の部分の斜視図を示す。薄板材5の部分の描写は省略してある。軸20の頭部23は、前述の通り2つの部品、即ち、リベットヘッド(上方部材)21aと、リベットヘッド21a及び薄板材9の間に設けられ、一部分の円弧が切欠かれている(以下、この切欠き部分を開口部22aという)C字状のワッシャー22とで構成されている。ワッシャー22を使用することによって、円柱状の軸を持つ汎用リベットを使用できる。即ち、はさみ1は、リベットの軸棒21bに特別な加工が不要で、軸穴8は例えば打ち抜き加工により形成すれば良いので、材料の準備を含め、少ない工程で極めて簡単に製造できる。
また、軸20の変形例として、リベット21の代わりに、ボルトとナットを用いることもできる。この場合、ボルトのヘッド又はナットと、ワッシャー22とで頭部23が構成され、ナット又はボルトのヘッドで頭部21cが構成される。この場合、軸20と薄板材5との結合は、軸穴4にボルト用のねじ溝を切り、ねじ留めすることによって行う。
図5は、軸20の頭部23を構成するリベットヘッド21aと、C字状ワッシャー22と、正方形の軸穴8を示す斜視図である。軸20の軸棒21bは、軸穴8の各辺に回転可能な状態で内接する直径の円柱形状を有している。詳しくは、軸棒21bの直径は、正方形の軸穴8の一辺の長さと略同じだが、軸20が回転可能となるように、僅かに小さな値、例えば軸穴8の一片の長さよりも1%〜数%程度小さな値に設定する。C字状ワッシャー22は、ステンレス製で、内径はリベットの軸棒21bに嵌合又は僅かに緩く嵌る値に設定されている。開口部22aの間隔、即ち、両矢印で示す部分の長さは、大きな方が掃除し易いが、ワッシャー22が軸棒21bから抜けたりしない大きさ、例えば、ワッシャー22の外周長さの1/15〜1/3の範囲に設定する。はさみ1において、開口部22aの間隔は、ワッシャー22の外周長さの約1/13の大きさに設けられている。
図6は、はさみ1の軸穴8に形成される掃除用の洗浄液又はエアーの通路の一部を可視化して矢印で示す。例えば、軸穴8から放射状に設けられている溝10は、説明に用いる部分のみを描いてある。通路は、C字状のワッシャー22の切り欠き部分(開口部)22aと、正方形の軸穴8及び軸棒21bとの間に形成されている空間と、薄板材9の内面側に形成されている溝10と、で構成されている。通路が構成されることによって、軸穴8に溜まった樹脂ヤニ、異物、粘度のある油脂、粘着物等を、C字状のワッシャ―22の開口部22aから掃除用の洗浄液又はエアーを通すことで掃除することができる。通路が形成されておらず、例えばC字状のワッシャー22を備えておらず、穴状になっている軸穴8を掃除する場合に比べて、極めて効率よく掃除することができる。
図7(a)は正方形の軸穴8に軸20の軸棒21bを挿入した状態を上から見た図である。説明の便宜上軸20の頭部23は省略してある。実施例として、軸棒21bの直径をΦ3.52mm、軸穴8の正方形の一辺の長さを□3.75mmとする場合について考察する。製造時に使用する打ち抜きパンチの加工精度の問題で、軸穴8の四隅は半径0.5mmだけR面取り処理された形状となっている。R面取り処理される半径は小さい方が好ましい。この状態において、軸棒21bの面積S1は9.7314mmで、軸穴8と軸棒21bとの隙間面積S2は4.1165mmであった。
軸穴8を多角形でなく、円形とする場合、掃除用の洗浄液又はエアーの通路を確保するには、軸棒に軸に沿う平らな面を形成することが考えられる。比較のため、図7(b)に示すように、正方形の代わりに、直径Φ3.75mm(前記正方形の軸穴8の一辺の長さと同じ値)の円柱状の軸穴を使用し、通路を設けるため、直径Φ3.52mm(軸棒21bの直径と同じ値)の軸棒の両側を軸に沿って幅W=3mmとなるまで平らに削った場合(以下、比較例という)について検討した。この場合、軸棒の面積S3は9.0830mmで、軸穴と軸棒との隙間面積S4は1.9617mmであり、本実施例の方が2倍以上通路の面積が広くとれることが分かった。さらには、図7(a)に示す実施例の場合、円柱状の軸棒21bを正方形の軸穴8の各辺に回転可能に内接させる構成を採用したことによって、軸穴の形状を円柱状にする場合に比べ、軸穴と軸棒が面接触する部分を少なくでき、結果、軽い操作感が実現される。
図8(a)は、図7(a)に示す実施例の場合において、軸棒21bが軸穴8内で動き得る最大ブレ量を示す。本実施例の場合、M1=0.23mmの最大ブレ量が求められた。図8(b)は、図7(b)に示す比較例の場合において、軸棒が軸以内で動き得る最大ブレ量を示す。比較例の場合、M2=0.267mmのブレ量が求められ、実施例の方が比較例よりも14%ブレ量が少なくでき、製造時、刃先の位置合わせが容易になるという、製品の品質向上に極めて重要な効果が得られることが分った。
図9(a)(b)は、薄板材5、9の厚みtを2.3mmとする場合に、軸穴8内で軸棒21bが傾き得る最大値を示す。本例の場合、軸は最大Δθ1=5.333度傾き、この場合にM1=0.215mmのブレが生じる。図9(c)(d)は、薄板材5、9の厚みtを2.3mmとする場合に、軸穴内で軸棒が傾き得る最大値を示す。比較例の場合、軸は最大でΔθ2=6.185度傾き、この場合にM2=0.249mmのブレが生じることが分った。
軸棒21bのブレは、はさみ1の刃部3、7の先端部分で増幅され、刃先が揃わない等ではさみ1を使用する作業に支障が出る。図7乃至図9の比較から分るように、本実施例の場合、通路を確保するだけでなく、軸棒21bの向きに依らず、常にブレを少なく抑えることができる。
図10は、薄板材9に設ける溝10の変形例を示す。図10(a)は、薄板材9に設けた溝10が見える内側面を示し、(b)は(a)に示すB−B’線断面を拡大して示す。本例では、図2(d)に示した溝に加えて、刃部7の一部又は全部が重なっていない予め定めた状態にした場合に、軸穴8から刃部の重なっていない部分へと通じるように、内側面に溝12を設ける。「刃部7の一部又は全部が重なっていない予め定めた状態にした場合」とは、はさみ1を予め定めた状態、例えば半分程度開いた状態(刃部7の一部が重なっていない状態)、又は全開にした状態(刃部7が完全に重なっていない状態)をいう。なお、薄板材9の内面側には、溝10と溝12の両方を設けても良いし、何れか一方のみを設けても良い。さらに、溝10と溝12は、薄板材9だけでなく薄板材5の内面側に設けても良い。
以上に説明したように、はさみ1は、溝10、12と、軸穴4、8及び軸棒21bの間にできる隙間と、C字状のワッシャー22の切り欠き部分(開口部)22aとによって、軸穴4、8を掃除する洗浄液又はエアーの通路を確保できるだけでなく、軸棒21bが軸穴4、8に面接触する部分を無くし、かつ、軸棒のずれを略無くし、軽くブレの無い開閉動作を可能にする。
なお、本発明は、上記実施形態及び実施例に限定されず、発明の作用効果を奏し得るという条件を満たす限りにおいて、種々の変形例を採用することができる。例えば、C字状のワッシャー22の代わりに、中心部分から放射状に多数の溝(当該溝が開口部)が設けられているリブワッシャーを用いても良いし、ステンレス製のワッシャー22の代わりに、多数の小さな孔が開けられ油浸けにされている銅又は真鍮製のC字状の無給油ブッシュ(C字状部分が開口部)、等を使用しても良い。
また、軸20にボルト及びナットを用いる場合、図11に示すはさみ50のように、薄板材5の代わりに、薄板材9を2枚使用し、上刃及び下刃の軸穴を正方形にしても良い。この場合、軸20として、ボルト40及びナット41と、2つのC字状ワッシャー22とを使用する。ボルト40のヘッド40a及び図中上に位置するワッシャー22が一方の頭部に相当し、ボルト40のねじ部分40bが軸棒に相当し、図中下に位置するワッシャー22及びナット41が他方の頭部に相当する。当該構成を採用すれば、ボルト40及びナット41を緩めることなく、上述した操作性の良さと掃除し易さといった発明の効果を得ることができる。はさみ50では、上刃を構成する薄板材と下刃を構成する薄板材とを同一構造とすることで、部品数を半分にでき、量産性が向上し、結果としてコスト低減を図ることができる。
本発明のはさみは、手動で開閉されるはさみだけでなく、電動等自動で開閉されるはさみの刃部を含む。また、本技術は、園芸用だけでなく、一般家庭用、工場用等、軸の部分に刃部の開閉の妨げとなる汚れ、ゴミ等が溜まり得る環境で使用されるはさみ全般に使用できる。
1、50 はさみ
2、6 ハンドル
3、7 刃部
4、8 軸穴
5、9 薄板材
10、11、12 溝
20 軸
21 リベット
21a リベットヘッド(上方部材)
23、21c 頭部
21b 軸棒
22 C字状のワッシャー
22a C字状のワッシャーの切り欠き部分(開口部)

Claims (5)

  1. 刃部(3、7)及び当該刃部の基端側に軸穴(4、8)をそれぞれ有する2枚の薄板材(5、9)を、前記軸穴を通る軸(20)で枢支して構成されたはさみ(1)において、
    前記2枚の薄板材の向かい合う内側面の一方又は両方には、前記刃部を閉じた状態及び/または、予め定めた開状態にした場合に、前記軸穴から当該軸穴を有している薄板材の外へと通じる溝(10、12)が設けられており、
    前記2枚の薄板材の内、1枚以上の薄板材の軸穴が多角形に開口されており、
    前記軸は、軸棒(21b)及び前記軸棒の両端に設けられている頭部(21c、23)とで構成されており、前記軸棒は、前記多角形に開口されている軸穴の各辺に回転可能な状態で内接する直径の円柱形状を有しており、
    前記多角形に開口されている軸穴を有している薄板材側にある前記軸の頭部は、前記軸穴及び前記軸棒の間にできる隙間と当該頭部の外側とを連通する開口部(22a)を有している、ことを特徴とする。
  2. 前記2枚の薄板材の内、1枚の薄板材の軸穴が多角形に開口されており、他方の薄板材の軸穴は円形に開口されており、
    前記軸棒(21b)は、リベット(21)の円柱状の軸棒で構成され、前記多角形に開口されている軸穴を有する薄板材側にある頭部(23)は、前記リベットのリベットヘッドと、一部分の円弧が切欠かれて前記開口部を形成しているC字状のワッシャー(22)とで構成され、他方の頭部(21c)は、前記円形に開口されている軸穴を有する薄板材側において、前記2枚の薄板材を軸穴で枢動可能に留めるように前記リベットの軸棒をカシメて形成された頭部で構成されている、請求項1に記載のはさみ。
  3. (a)軸穴から当該軸穴を有している薄板材の縁へ通じるように設けられている溝(10)と、(b)前記開閉状態を刃部の一部又は全部が重なっていない部分ができるようにした場合に、軸穴から前記重なっていない部分へと通じるように設けられている溝(12)、の何れか一方又は両方を備えている、請求項1又は請求項2に記載のはさみ。
  4. 前記多角形に開口されている軸穴は、正方形に開口されている、請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のはさみ。
  5. 前記溝(10、12)は軸穴から放射状に伸びている、請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のはさみ。

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