JP6413850B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンと、エンジンからの動力の少なくとも一部を用いて発電可能な電動機と、電動機により発電された電力により充電可能なバッテリとを含むハイブリッド車両の制御装置に関する。
従来、バッテリに蓄えられた電力を積極的に使用して車両を走行させるCD(Charge Depleting)モードと、バッテリのSOCが所定値よりも低くならないようにエンジンや電動機が制御されるCS(Charge Sustaining)モードとの何れかを走行モードとして設定可能なハイブリッド車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド車両では、CSモードが設定されている際に、バッテリのSOCが第1閾値以上になると、走行モードがCDモードに切り替えられる。また、CSモードが設定されている際に、バッテリのSOCが第1閾値よりも低く、かつ上記所定値よりも低い第2閾値以上になると、エンジンにより駆動させるジェネレータによって発電された電力でバッテリが充電される。
特開2013−049381号公報
ところで、上述のようなハイブリッド車両では、ジェネレータにより発電される電力により充電されるバッテリ(第1バッテリ)にDC/DCコンバータ等を介して補機バッテリ(第2バッテリ)を電気的に接続することで、バッテリに蓄えられた電力により補機バッテリを充電して当該補機バッテリの上がり(充電不足)を抑制することができるであろう。しかしながら、上述のようにCDモードおよびCSモードが走行モードとして選択的に設定される場合、走行モードの設定如何によっては、補機バッテリを充電するのに必要十分な上記バッテリのSOCを確保し得なくなるおそれがある。
そこで、本発明は、CDモードおよびCSモードが走行モードとして選択的に設定されるハイブリッド車両において、第1バッテリからの電力により第2バッテリを充電する汲み上げ充電の実行に際して、第1バッテリのSOCが十分に確保されるようにすることを主目的とする。
本発明によるハイブリッド車両の制御装置は、エンジンと、前記エンジンからの動力の少なくとも一部を用いて発電可能な電動機と、前記電動機により発電された電力により充電可能な第1バッテリと、前記第1バッテリからの電力により充電可能な第2バッテリとを含むハイブリッド車両の制御装置において、前記第1バッテリのSOCに応じて、前記エンジンの運転が停止される電動走行を優先させるCDモードと、前記エンジンが運転されるハイブリッド走行を優先させるCSモードとの何れかを前記ハイブリッド車両の走行モードとして設定すると共に、前記第1バッテリからの電力により前記第2バッテリを充電する汲み出し充電の実行が許容されると、前記走行モードを前記CSモードに設定することを特徴とする。
このハイブリッド車両の制御装置は、第1バッテリのSOCに応じて、エンジンの運転が停止される電動走行を優先させるCDモードと、エンジンが運転されるハイブリッド走行を優先させるCSモードとの何れかをハイブリッド車両の走行モードとして設定する。また、この制御装置は、第1バッテリからの電力により第2バッテリを充電する汲み出し充電の実行が許容されると、走行モードをCSモードに設定する。これにより、汲み出し充電の実行が許容される際に、第1バッテリ(SOC)がCDモードを走行モードとして設定すべき状態にあったとしても、CSモードが走行モードに設定され、それによりハイブリッド車両の走行中にエンジンが運転され易くなる。従って、汲み出し充電が許容される際に、エンジンからの動力の少なくとも一部によりハイブリッド車両を走行させたり、必要に応じてエンジンからの動力の少なくとも一部を用いて発電する電動機からの電力により第1バッテリを充電したりすることが可能となる。この結果、第1バッテリに蓄えられた電力がハイブリッド車両の走行のために消費されることによるSOCの低下を抑制することができるので、第2バッテリの汲み上げ充電の実行に際して、第1バッテリのSOCが十分に確保されるようにすることが可能となる。
また、前記制御装置は、前記第1バッテリのSOCが第1閾値以上である場合に前記CDモードを前記走行モードとして設定すると共に、前記汲み出し充電の実行が許容されており、かつ前記第1バッテリのSOCが前記第1閾値よりも大きい第2閾値未満である場合、前記CSモードから前記CDモードへの切り替えを禁止するものであってもよい。これにより、汲み出し充電の実行が許容されている間に第1バッテリのSOCが低下するのをより良好に抑制することが可能となる。
更に、前記ハイブリッド車両は、運転者に前記走行モードの切り替えを許容するモードスイッチを有してもよく、前記制御装置は、前記汲み出し充電の実行が許容されている際に、運転者により前記CDモードが選択されており、かつ前記第1バッテリのSOCが前記第2閾値以上である場合、前記CSモードから前記CDモードへの切り替えを許容するものであってもよい。これにより、汲み出し充電が実行される際にエンジンの運転停止を許容することが可能となる。
また、前記第1バッテリは、外部電源からの電力により充電可能なものであってもよい。更に、前記第2バッテリは、電圧変換装置を介して前記第1バッテリに電気的に接続される補機バッテリであってもよい。
本発明による制御装置を含むハイブリッド車両を示す概略構成図である。 海外に輸出されるハイブリッド車両の組立開始から車両登録までの流れを示す説明図である。 図1のハイブリッド車両において実行されるモード設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明による制御装置を含むハイブリッド車両20の概略構成図である。同図に示すハイブリッド車両20は、エンジン22と、シングルピニオン式のプラネタリギヤ30と、それぞれ同期発電電動機として構成されたモータMG1およびMG2と、メインバッテリ(第1バッテリ)40と、メインバッテリ40に接続されると共にモータMG1およびMG2を駆動する電力制御装置(以下、「PCU」という)50と、補機バッテリ(第2バッテリ)60と、車両全体を制御する本発明による制御装置としてのハイブリッド電子制御ユニット(以下、「電子制御ユニット」を「ECU」という)70とを含む。
エンジン22は、ガソリンや軽油といった炭化水素系の燃料と空気との混合気の爆発燃焼により動力を発生する内燃機関であり、図示しないCPU等を含むマイクロコンピュータとして構成されたエンジンECU25により制御される。プラネタリギヤ30は、モータMG1のロータに接続されるサンギヤ(第1要素)31と、駆動軸35に接続されると共に変速機36を介してモータMG2のロータに連結されるリングギヤ(第2要素)32と、複数のピニオンギヤ33を回転自在に支持すると共にダンパ28を介してエンジン22のクランクシャフト(出力軸)に連結されるプラネタリキャリヤ(第3要素)34とを有する。駆動軸35は、図示しないギヤ機構、デファレンシャルギヤ38を介して左右の車輪(駆動輪)DWに連結される。変速機36は、モータMG2のロータと駆動軸35との接続および当該接続の解除を実行すると共に、当該ロータと駆動軸35との間の変速比を複数段階に設定可能なものであり、ハイブリッドECU70により制御される。
モータMG1は、主に、負荷運転されるエンジン22により駆動されて電力を生成(発電)する発電機として動作し、モータMG2は、主に、メインバッテリ40からの電力およびモータMG1からの電力の少なくとも何れか一方により駆動されて動力を発生する電動機として動作すると共に、ハイブリッド車両20の制動時に回生制動力を出力する。モータMG1およびMG2は、PCU50を介してメインバッテリ40と電力をやり取りする。
メインバッテリ40は、例えば200〜300Vの定格出力電圧を有するリチウムイオン二次電池またはニッケル水素二次電池であり、図示しないCPU等を含むマイクロコンピュータとして構成されたバッテリECU45により管理される。バッテリECU45は、メインバッテリ40の電圧センサや電流センサ、温度センサ等からの信号等を入力し、端子間電圧や充放電電流等に基づいてメインバッテリ40のSOC(充電割合)、許容充電電力Win、許容放電電力Wout等を算出する。
また、本実施形態のハイブリッド車両20は、家庭用電源といった外部電源100からの電力によりメインバッテリ40を充電可能なプラグイン式のハイブリッド車両として構成されており、メインバッテリ40とPCU50とを結ぶ電力ラインに接続された充電器47を含む。充電器47は、電源プラグを介して供給される外部電源100からの交流電力を直流電力に変換するAC/DCコンバータや、AC/DCコンバータからの直流電力の電圧を変換してメインバッテリ40に供給するDC/DCコンバータ等を含み(何れも図示省略)、ハイブリッドECU70により制御される。
PCU50は、モータMG1を駆動する第1インバータ、モータMG2を駆動する第2インバータ、メインバッテリ40からの電力を昇圧する昇圧コンバータ(電圧変換モジュール)に加えて(何れも図示省略)、メインバッテリ40あるいはモータMG1からの電力を降圧して補機バッテリ60や図示しない複数の補機に供給可能なDC/DCコンバータ54を含む。PCU50は、図示しないCPU等を含むマイクロコンピュータとして構成されたモータECU55により制御される。モータECU55は、ハイブリッドECU70からの指令信号、図示しない電圧センサにより検出される昇圧コンバータの昇圧前電圧や昇圧後電圧、モータMG1,MG2のロータの回転位置を検出する図示しないレゾルバの検出値、図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流等を入力する。モータECU55は、これらの入力信号に基づいて第1および第2インバータや昇圧コンバータをスイッチング制御する。また、モータECU55は、レゾルバの検出値に基づいてモータMG1およびMG2のロータの回転数を算出する。
ハイブリッドECU70は、図示しないCPU等を含むマイクロコンピュータとして構成され、ネットワーク(CAN)を介してECU25,45,55と各種信号をやり取りする。更に、ハイブリッドECU70は、例えばスタートスイッチからの信号や、アクセルペダルポジションセンサにより検出されるアクセル開度、車速センサにより検出される車速、モータMG1,MG2の回転数等を入力する。そして、ハイブリッドECU70は、ハイブリッド車両20の走行に際し、アクセル開度や車速に基づいて走行に要求される要求トルクTr*を設定すると共に、メインバッテリ40のSOCに基づいて当該メインバッテリ40の目標充放電電力Pb*を設定する。更に、ハイブリッドECU70は、要求トルクTr*および目標充放電電力Pb*に基づいてエンジン22の目標エンジンパワーPe*および目標回転数Ne*を設定してエンジンECU25に送信し、要求トルクTr*等に応じたモータMG1,MG2に対するトルク指令Tm1*,Tm2*を設定してモータECU55に送信する。エンジンECU25は、目標エンジンパワーPe*等に基づいて吸入空気量制御や燃料噴射制御、点火時期制御等を実行し、モータECU55は、トルク指令Tm1*,Tm2*に基づいてPCU50を制御する。
ハイブリッド車両20において、エンジン22は、要求トルクTr*や目標充放電電力Pb*等に応じて運転または停止される。要求トルクTr*や目標充放電電力Pb*等に応じてエンジン22の運転が停止される際、モータMG2は、要求トルクTr*に応じたトルクを駆動軸35に出力するように制御される。これにより、ハイブリッド車両20は、モータMG2からの動力により走行(EV(電動)走行)する。また、エンジン22が運転されると共にメインバッテリ40が充電または放電される際、エンジン22は、要求トルクTr*に応じたパワーと目標充放電電力Pb*との和に応じたパワーを出力するように制御される。この際、モータMG1およびMG2は、エンジン22から出力されるパワーの一部(充電時)またはすべて(放電時)をプラネタリギヤ30と共にトルク変換して駆動軸35に出力するように制御される。これにより、ハイブリッド車両20は、エンジン22からの動力(直達トルク)およびモータMG2からの動力により走行(HV(ハイブリッド)走行)する。更に、目標充放電電力Pb*がゼロであって要求トルクTr*に応じてエンジン22が運転される場合、モータMG1およびMG2は、エンジン22の出力パワーのすべてをトルク変換して駆動軸35に出力するように制御される。この際、メインバッテリ40は充電も放電もされず、ハイブリッド車両20は、エンジン22からの動力(直達トルク)およびモータMG2からの動力により走行(HV(ハイブリッド)走行)する。
また、ハイブリッドECU70は、メインバッテリ40のSOCに応じて、エンジン22が運転されるHV走行よりもエンジン22の運転が停止されるEV走行を優先させるCDモードと、EV走行よりもHV走行を優先させるCSモードとの何れかをハイブリッド車両20の走行モードとして設定する。このように、外部電源100からの電力により充電可能なメインバッテリ40を有するプラグイン式のハイブリッド車両20において、CDモードおよびCSモードの設定を可能とすることで、EV走行が実行される機会をより増加させて燃費をより向上させることが可能となる。
具体的には、ハイブリッドECU70は、システム起動時(例えば外部電源100からの電力によりメインバッテリ40が充電された直後)に当該メインバッテリ40のSOCが予め定められた第1閾値S1(例えば25〜35%程度の値)を超えている場合、CDモードを走行モードに設定する。また、ハイブリッドECU70は、CDモードが設定された状態でのハイブリッド車両20の走行中にメインバッテリ40のSOCが第1閾値S1以下になると、走行モードをCDモードからCSモードに切り替える。CSモードが走行モードに設定されている際には、エンジン22の始動判定閾値(例えば、エンジン始動判定パワー)として、CDモードの設定時に用いられる閾値より十分に小さく定められたものが用いられる。これにより、CSモードの設定時には、運転停止されているエンジン22が始動され易くなるので、エンジンからの動力の少なくとも一部を用いて発電するモータMG1からの電力によりモータMG2を駆動したり、メインバッテリ40を充電したりする機会を増加させることができる。
更に、本実施形態において、ハイブリッドECU70には、運転者に走行モードの切り替えを許容するモードスイッチ75が電気的に接続されている。これにより、ハイブリッド車両20の運転者は、モードスイッチ75を操作することで、CDモードおよびCSモードのうちの所望の一方を走行モードとして選択することができる。ハイブリッドECU70は、モードスイッチ75からの信号に基づいて運転者がCDモードを選択したと判定した場合、モードスイッチフラグFmsを値1に設定し、運転者がCSモードを選択したと判定した場合、モードスイッチフラグFmsを値0に設定する。
図2は、海外に輸出されるハイブリッド車両20の組立開始から車両登録までの流れを示す説明図である。同図に示すように、ハイブリッド車両20の組立が開始されると、予め定められたタイミングで製造業者から納入されたメインバッテリ40が車体に組み付けられる。メインバッテリ40は、製造工場等である程度充電された状態で納入される。また、ハイブリッド車両20の組立が完了した後、各種検査が行われると共に、車両全体の暗電流を遮断して補機バッテリ60が枯渇するのを抑制するために補機バッテリ60と補機(負荷)との間に設けられたヒューズのショートピンが抜き出される。その後、ハイブリッド車両20は、トレーラー等により荷積港まで搬送され、当該荷積港にて自動車専用船の艙内に自走により積載される。自動車専用船により荷揚港まで輸送されたハイブリッド車両20は、自動車専用船から自走により揚陸される。更に、ハイブリッド車両20は、トレーラー等により荷揚港からディーラー等まで陸路を搬送され、当該ディーラー等においてショートピンの差し込みが行われる。ハイブリッド車両20は、車両登録が完了してユーザに納車されるまで、ディーラー等の駐車スペースに駐車される。
ここで、ショートピンが抜き出されていても、補機バッテリ60の残容量は、自己放電により低下する。従って、ハイブリッド車両20の輸出に際しては、少なくとも一旦抜き出されたショートピンが再度差し込まれるまでの間(海上輸送中)に、補機バッテリ60の上がり(充電不足)が発生しないようにする必要がある。このため、ハイブリッド車両20では、ショートピンが抜き出されてからヒューズ等に再度差し込まれるまでの間に自走するタイミング(例えば、トレーラー等への積載時、自動車専用船への荷積時、自動車専用船からの荷揚時等)で、メインバッテリ40からの電力により補機バッテリ60を充電する汲み上げ充電が実行される。
補機バッテリ60の汲み上げ充電は、次の(1)から(6)の条件のすべてが成立した状態でハイブリッド車両20が自走(走行)する際にDC/DCコンバータ54を制御することにより実行される。
(1)ショートピンが抜き出されていること。
(2)スタートスイッチがオンされてシステム起動(ReadyOn)されていること。
(3)ネットワーク(CAN)が途絶していないこと。
(4)走行距離が所定距離(例えば、20km程度)未満であること。
(5)SOCが、汲み上げ充電に必要な電力を考慮して定められた輸送中の最低SOCである充電開始SOC(例えば20%程度の値)以上、かつ常用上限SOCよりも小さい値に定められた充電停止SOC(例えば30%程度の値)未満であること。
(6)許容充電電力Winが予め定められた充電許容閾値から充電禁止閾値までの範囲内に含まれること。
そして、ハイブリッド車両20では、補機バッテリ60の汲み上げ充電の実行に際してメインバッテリ40のSOCが十分に確保されるように、ハイブリッドECU70によって図3に示すモード設定ルーチンが実行される。
図3のモード設定ルーチンは、ショートピンが抜き出されてからヒューズ等に再度差し込まれるまでの間にハイブリッド車両20がシステム起動されている際にハイブリッドECU70により所定時間おきに繰り返し実行される。モード設定ルーチンの開始に際し、ハイブリッドECU70(CPU)は、まず、モードスイッチフラグFmsを始めとする各種フラグの値や、ハイブリッド車両20の走行距離、メインバッテリ40のSOCや許容充電電力Winといった走行モードの設定に必要なデータを入力する(ステップS100)。更に、ハイブリッドECU70は、ステップS100にて入力したデータに基づいて、補機バッテリ60の汲み上げ充電の実行が許容されているか否か、すなわち上記(1)から(6)の条件のすべてが成立しているか否かを判定する(ステップS110)。ステップS110にて上記(1)から(6)の条件の少なくとも何れか1つが成立していないと判定した場合、ハイブリッドECU70は、ステップS100以降の処理を実行することなく本ルーチンを一旦終了させる。
ステップS110にて補機バッテリ60の汲み上げ充電の実行が許容されていると判定した場合、ハイブリッドECU70は、所定のフラグFが値0であるか否かを判定する(ステップS120)。フラグFは、例えばシステム起動がなされた際に値0に設定(リセット)されるものであり、システム起動後に最初に本ルーチンが実行される際、ステップS120では、肯定判断がなされる。ステップS120にてフラグFが値0であると判定した場合、ハイブリッドECU70は、ステップS100にて入力したモードスイッチフラグFmsの値に基づいて、運転者により走行モードとしてCDモードが選択されているか否かを判定する(ステップS130)。
ステップS130にて運転者によりCDモードが選択されていないと判定した場合、ハイブリッドECU70は、CSモードをハイブリッド車両20の走行モードに設定すると共に、上述のフラグFを値0に設定し(ステップS135)、本ルーチンを一旦終了させる。また、ステップS130にて運転者によりCDモードが選択されていると判定した場合、ハイブリッドECU70は、ステップS100にて入力したメインバッテリ40のSOCが予め定められた第2閾値S2以上であるか否かを判定する(ステップS140)。第2閾値S2は、例えば、ハイブリッド車両20の通常走行時にCDモードとCSモードとを切り替えるのに用いられる第1閾値S1よりも大きく、上述の常用上限SOCよりも小さい値(例えば、上述の充電停止SOCと同程度の値)に予め定められる。
ステップS140にてSOCが第2閾値S2未満であると判定した場合、ハイブリッドECU70は、補機バッテリ60の汲み上げ充電が実行される際にメインバッテリ40のSOCが確保されているようにするために、運転者により選択されたCDモードを設定することなくCSモードを走行モードに設定すると共にフラグFを値0に設定し(ステップS135)、本ルーチンを一旦終了させる。一方、ステップS140にてSOCが第2閾値S2以上であると判定した場合、ハイブリッドECU70は、運転者により選択されたCDモードを走行モードに設定すると共にフラグFを値1に設定する(ステップS150)。更に、ステップS150において、ハイブリッドECU70は、ステップS100にて入力したメインバッテリ40のSOCの値をCDモードへの切り替え時のSOCの値Scdとして記憶し、本ルーチンを一旦終了させる。
上記ステップS150の処理が実行されると、その後に本ルーチンが実行される際、ステップS120にてフラグFが値1であると判定される。この場合、ハイブリッドECU70は、ステップS100にて入力したSOCを上記ステップS150にて記憶されたCDモードへの切り替え時のSOCの値Scdから減じることによりSOCの変化量(減少量)ΔSを算出する(ステップS160)。更に、ハイブリッドECU70は、算出したSOCの変化量ΔSが予め定められた閾値ΔSref(例えば5%程度の値)以上であるか否かを判定する(ステップS170)。
ステップS170にてSOCの変化量ΔSが閾値ΔSref未満であると判定した場合、ハイブリッドECU70は、走行モードを切り替えることなく、すなわち走行モードをCDモードに維持したまま、本ルーチンを一旦終了させる。これに対して、ステップS170にてSOCの変化量ΔSが閾値ΔSref以上であると判定した場合、ハイブリッドECU70は、走行モードをCDモードからCSモードに切り替えると共にフラグFを値0に設定し(ステップS135)、本ルーチンを一旦終了させる。
上述のようなモード設定ルーチンが実行される結果、ハイブリッド車両20では、上記(1)から(6)の条件がすべて成立してメインバッテリ40からの電力により補機バッテリ60を充電する汲み出し充電の実行が許容されると、走行モードが基本的にCSモードに設定される(ステップS135)。これにより、補機バッテリ60の汲み出し充電の実行が許容される際に、メインバッテリ40がCDモードを走行モードとして設定すべき状態にあったとしても(SOC>S1であっても)、CSモードが走行モードに設定され、それによりハイブリッド車両20の走行中(荷積または荷揚のための自走時等)にエンジン22が運転(始動)され易くなる。従って、汲み出し充電が許容される際に、エンジン22からの動力の少なくとも一部によりハイブリッド車両20を走行させたり、必要に応じてエンジン22からの動力の少なくとも一部を用いて発電するMG1からの電力によりメインバッテリ40を充電したりすることが可能となる。この結果、メインバッテリ40に蓄えられた電力がハイブリッド車両20の走行のためにモータMG2により消費されて(持ち出されて)SOCが低下するのを抑制することができるので、補機バッテリ60の汲み上げ充電の実行に際して、メインバッテリ40のSOCが十分に確保されるようにすることが可能となる。
また、ハイブリッド車両20では、汲み出し充電の実行が許容されており、メインバッテリ40のSOCが通常走行時にCDモードとCSモードとを切り替えるのに用いられる第1閾値S1よりも大きい第2閾値S2未満である場合、CSモードからCDモードへの切り替えが禁止される(ステップS140、S135)。これにより、汲み出し充電の実行が許容されている間にメインバッテリ40のSOCが低下するのをより良好に抑制することが可能となる。
更に、ハイブリッド車両20では、汲み出し充電の実行が許容されている間、モードスイッチ75を介して運転者によりCDモードが選択されており、かつメインバッテリ40のSOCが第2閾値S2以上である場合、CSモードからCDモードへの切り替えが許容される(ステップS130−S150)。これにより、汲み出し充電が実行される際にエンジン22の運転停止を許容することができる。この結果、例えばハイブリッド車両20が自動車専用船の艙内を走行する際にCDモードを設定可能となり、エンジン22の運転を停止させて艙内の空気を清浄に保つことができる。
以上説明したように、ハイブリッド車両20では、メインバッテリ40からの電力により補機バッテリ60を充電する汲み上げ充電の実行に際して、メインバッテリ40のSOCが十分に確保されるようにすることが可能となる。
なお、補機バッテリ60の汲み上げ充電を許容する期間は、上述のような輸送中に限られるものではなく、任意のタイミングとされ得る。また、本発明の適用対象は、外部電源100からの電力により充電可能なメインバッテリ40を有するプラグイン式のハイブリッド車両20に限られるものではない。すなわち、本発明は、CDモードおよびCSモードの何れかを走行モードとして設定可能なものであれば、非プラグイン式のハイブリッド車両に適用されてもよい。更に、上記ハイブリッド車両20は、動力分配用のプラネタリギヤ30を有する2モータ式のハイブリッド車両であるが、本発明は、動力分配用のプラネタリギヤを有さない2モータ式のハイブリッド車両に適用されてもよく、1モータ式のハイブリッド車両や、シリーズ式のハイブリッド車両に適用されてもよい。また、上記ハイブリッド車両20において、変速機36の代わりに、シンプルな減速ギヤ機構が採用されてもよい。
そして、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記発明を実施するための形態は、あくまで課題を解決するための手段の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、課題を解決するための手段の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本発明は、バッテリ車両の製造産業等において利用可能である。
20 ハイブリッド車両、22 エンジン、25 エンジンECU、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、31 サンギヤ、32 リングギヤ、33 ピニオンギヤ、34 プラネタリキャリヤ、35 駆動軸、36 変速機、38 デファレンシャルギヤ、40 メインバッテリ、45 バッテリECU、47 充電器、50 PCU、54 DC/DCコンバータ、55 モータECU、60 補機バッテリ、70 ハイブリッドECU、75 モードスイッチ、100 外部電源、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. エンジンと、前記エンジンからの動力の少なくとも一部を用いて発電可能な電動機と、前記電動機により発電された電力により充電可能なメインバッテリと、前記メインバッテリからの電力により充電可能な補機バッテリとを含むハイブリッド車両の制御装置において、
    前記メインバッテリのSOCに応じて、前記エンジンの運転が停止される電動走行を優先させるCDモードと、前記エンジンが運転されるハイブリッド走行を優先させるCSモードとの何れかを前記ハイブリッド車両の走行モードとして設定すると共に、前記補機バッテリと補機との接続が遮断されている間に前記メインバッテリからの電力により前記補機バッテリを充電する汲み出し充電の実行が許容されると、前記走行モードを前記CSモードに設定することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
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