JP6412459B2 - マッサージ装置 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、先端に第1施療指を配した第1リンクと、先端に第2施療指を配した第3リンクとを、平行リンク機構を用いてそれぞれのマッサージ部材の基端側を中心に揺動させ、揺動により近接離反する第1施療指と第2施療指との間に施療部を挟み込むようにして掴みマッサージを行うマッサージ機が開示されている。
本発明のマッサージ装置は、使用者の施療部に対して施療を行う第1施療子を先端に備える第1マッサージ部材と、前記第1施療子の下方であって対面する位置に設けられて前記施療部を施療する第2施療子を先端に備えた第2マッサージ部材と、前記第1施療子に対して前記第2施療子を近接離反させるように、前記第1マッサージ部材及び前記第2マッサージ部材を揺動させるマッサージ機構と、を備えたマッサージ装置であって、前記マッサージ機構は、前記第1施療子よりも前側に向かって突出した位置に配備されると共に前記第1施療子の左右方向外側に配備された第3施療子を、前記第1施療子の上側に備えていることを特徴とする。
好ましくは、前記第3施療子の第1施療子に対する前方突出量が10〜40mmとされているとよい。
好ましくは、前記第3施療子の第1施療子に対する左右方向外方への突出量が5〜30mmとされているとよい。
以下に、図1〜図7を参照しつつ、本実施形態のマッサージ装置1について説明する。
図1に示すように、本実施形態のマッサージ装置1は、使用者Uの肩部から背中を経由して腰部に至る範囲に存在するすべての施療部Sに対してマッサージを行うものであり、背もたれ部にマッサージ機能を備えた椅子型マッサージ機などに内蔵されて用いられるものである。
本実施形態の椅子型マッサージ機は、使用者Uが着座する座部と、この座部の後方に配備されて使用者Uがもたれかかる背もたれ部と、を備えたものとなっている。この背もたれ部の内部には、図1に示すようなマッサージ装置1が内蔵されていて、背もたれ部にもたれかかった使用者Uの肩部、背中、腰部、さらには臀部までの施療部Sに対してマッサージを行うことが可能となっている。
このレール部材3にはストレート型のギヤ部39がレール部材3の敷設方向(上下方向)に沿って設けられており、またマッサージ機本体4にはレール部材3のストレート型のギヤ部39に噛み合う駆動ギヤ(図示略)が配備されていて、レール部材3の敷設方向(上下方向)に沿ってマッサージ機本体4が案内可能とされている。
なお、以下の記載において、図1、図2などに示す矢印の方向をもって、装置の説明を行う。例えば、図3Aの紙面の左側をマッサージ装置1を説明する際の前側とし、図3Aの紙面の右側をマッサージ装置1を説明する際の後側とする。また、図3Aの紙面の上側をマッサージ装置1を説明する際の上側とし、図3Aの紙面の下側をマッサージ装置1を説明する際の下側とする。なお、これらの方向については適宜図中に矢印を用いて示している。
材5の後端側には第1環状嵌合部10が設けられていて、この第1環状嵌合部10を、後述する回転軸11に設けられた傾斜ボス部12に外嵌することで、回転軸11の回転駆動力が第1マッサージ部材5に伝達可能とされている。
具体的には、マッサージ機構は、左右方向に軸心を向けて配備された回転軸11と、回転軸11を駆動させる駆動部18(駆動モータ)と、回転軸11の回転運動を揺動運動に変換する変換部19と、を備えたものとなっている。
サージ部材6に伝達するための偏心ボス部15が設けられている。
具体的には、変換部19は、回転軸11の軸心に対して傾斜した軌道で、回転軸11の軸心の回りを周回する傾斜カム面26を備えた傾斜ボス部12と、第1マッサージ部材5の基端側(下端側)に設けられて、傾斜ボス部12の傾斜カム面26に摺動自在に嵌合する第1環状嵌合部10と、回転軸11の回転に伴って第1マッサージ部材5が同伴回転することを規制する第1規制部27と、を備えている。
第1環状嵌合部10は、マッサージ機構の回転軸11の回転駆動力を、左右方向に沿って往復動する並進運動に変換しつつ第1マッサージ部材5に伝達する部材である。具体的には、第1環状嵌合部10は、第1マッサージ部材5の基端側に設けられた円筒形状の部材であり、回転軸11の軸心に対して傾斜した方向に軸心を向けるようにして配備されている。
この傾斜ボス部12の傾斜カム面26は回転軸11の軸心(回転軸11)に対して傾斜した軸回りを周回する無端状の軌道を有するものとなっている。上述した傾斜ボス部12の傾斜カム面26には、ベアリングが摺動自在に外嵌されていて、ベアリングによって第2環状嵌合部14が傾斜ボス部12の傾斜カム面26に沿って摺動可能となっている。
第2環状嵌合部14は、マッサージ機構の回転軸11の回転駆動力を、前後方向に沿って往復動する並進運動に変換しつつ第2マッサージ部材6に伝達する部材である。具体的には、第2環状嵌合部14は第2マッサージ部材6の基端側に設けられた円筒形状の部材であり、第2環状嵌合部14の内周径は偏心ボス部15の偏心カム面28の外周径とほぼ同じであって、偏心ボス部15の偏心カム面28に対して第2環状嵌合部14が摺動自在に嵌合している。
なお、偏心ボス部15は、この偏心ボス部15の軸心が回転軸11の軸心とは異なる位置を通るように(異軸心となるように)偏心状態で取り付けられており、回転軸11の軸心に対して偏心状態で回転可能となっている。また、偏心ボス部15の外周面には偏心カム面28が形成されており、偏心ボス部15が回転軸11の軸心に対して偏心状態で回転すると、偏心カム面28も回転軸11の軸心に対して偏心した軌道で周回するようになっている。
。それゆえ、第2規制部16を用いれば、第2マッサージ部材6は、左右方向に対する揺動は規制されたまま、前後方向乃至は上下方向に揺動可能となるのである。
ただ、肩部から腰部(または臀部)までの施療部Sのうち、肩部の施療部Sは、腰部や背中の施療部Sに比べてより前方に位置しているため、第1施療子7を腰部や背中の施療部Sよりもさらに前方に突出させなければ肩部の施療部Sに第1施療子7を接触できなくなり、施療部Sに対して満足のいくマッサージを行えなくなる。
具体的には、この付勢手段31は、上下方向に沿って配設されたガイド部材32と、このガイド部材32に沿って上下に移動可能とされた叩き駆動部33と、叩き駆動部33を上方に向かって付勢するバネ部材34と、これらのガイド部材32及び叩き駆動部33を収容するケーシング35と、を備えている。
つまり、上述した付勢手段31では、バネ部材34の付勢力によりマッサージ機本体4に対してケーシング35が上方に付勢され、ケーシング35に収容された叩き回転軸36にも上方に付勢力が加わる。そうすると、ジョイントアーム30及び突出片29を介して第1マッサージ部材5の後端側に上方に向かって力が作用し、第1施療子7を前方に突き出す方向に力が加わる。つまり、腰部の施療部Sに対してより前方に位置する肩部の施療部Sに対してマッサージを行う場合には、上述した付勢力により第1マッサージ部材5が
回転軸11回りに前方に揺動し、第1施療子7が前方に突き出されるので、肩部の施療部Sに対しても十分な掴みマッサージを行うことが可能となる。
具体的には、上述した第1マッサージ部材5における前後方向の中途側には、この中途側からさらに幅方向外方に向かって伸びるアーム状の第3マッサージ部材38が設けられている。この第3マッサージ部材38は、幅方向外方に向かって伸びた後、長手方向の中途側で前方に向かって曲がっており、前端に、上述した第3施療子40が配備されている。
また、第3施療子40は、第1マッサージ部材5の中途側を基準とすれば、幅方向外方であって、前方上側に位置していることになる。具体的には、この第3施療子40は、以下に示すような位置に設けるのが好ましい。
さらに、第1施療子7に対する第3施療子40の左右方向に沿った突出量λは5〜30mm、好ましくは10〜20mmとされているとよい。具体的には、図4に示す如く、第1施療子7の中心と、第3施療子40の幅方向内側縁と距離λが、例えば10mmとされている。これは、第1施療子7の直径の1/2と略同じである。
くなるものの、第1施療子7により使用者Uの背部をマッサージしている際に、第3施療子40が使用者Uの脇腹や肋骨に接触する可能性があり、不都合を生じる。そのため、第3施療子40の外方突出量λを30mmより大きくすることは好ましくない。
すなわち、図5の(a)に示すように、レール部材3の上端側にマッサージ機本体4が位置している場合には、第1マッサージ部材5は付勢手段31の付勢力によって前方突出した状態となっており、前方突出した第1施療子7と第2施療子8との間に肩部の施療部Sを挟み込んで肩部の施療部Sに対して掴みマッサージを行うことが可能となっている。
この状態では、肩部の施療部Sに比して背中の施療部Sの方がより後側に位置しているので、第1施療子7がより後方に位置するようになり前方上向き姿勢をとる。つまり、図5の(b)に示す状態では、付勢手段31の付勢力に抗して第1マッサージ部材5がさらに後方に揺動しており、第1施療子7の位置がより後方に変位している。そのため、第1施療子7で背中の施療部Sをマッサージすることが可能となる。
すなわち、マッサージ機本体4を下降させている際は、付勢手段31による付勢力が第1マッサージ部材5を前方に向かって揺動する方向に作用するが、施療部Sに接触することで第1マッサージ部材5には第1マッサージ部材5を後方に向かって揺動する方向にも力が加わるので、二つの力が拮抗して第1マッサージ部材5の姿勢が前方上向きの状態を維持するものとなる。それゆえ、本実施形態のマッサージ装置1では、マッサージ機本体4を下降させている間は、第1施療子7が使用者Uの背中に沿った状態を維持し、施療部Sに対して良好なマッサージ効果を発揮することができる。
例えば、図7に示す従来のマッサージ装置101、言い換えれば第3施療子を備えていないマッサージ装置101では、付勢手段による付勢力が第1マッサージ部材105を前方下側に揺動させる方向に作用する。一方、下方から上方に向かって移動するマッサージ機本体では第1施療子107が施療部Sに接触することで第1マッサージ部材105に加わる力も第1マッサージ部材105を前方下側に揺動させる方向に作用する。その結果、図7の(c)に示すように、図7の(d)のように前方上方に向かって傾斜していた第1マッサージ部材105の姿勢が、前方に向かって水平に寝たような姿勢、言い換えれば腰部の施療部Sに対して直交する方向に変化する。
異的なものであり、良好なマッサージを妨げるものとなるし、バネ部材に対しても余計な負担を与えることとなる。
以上述べたように、本発明のマッサージ装置1は、第3施療子40、言い換えれば、第1施療部Sに関する反転防止部材(自動戻り機能を有する部材)を有するために、マッサージ装置1の上昇時においても、第1マッサージ部材5の姿勢が変化しにくく、良好なマッサージ効果を維持することが可能となる。なお、符号の「40」で示される部材は、必ずしも使用者に対してマッサージを施術する施療子である必要はない。符号の「40」で示される部材は、反転防止機能(自動戻り機能)を有するものであるとよい。
3 レール部材
4 マッサージ機本体
5 第1マッサージ部材
6 第2マッサージ部材
7 第1施療子
8 第2施療子
10 第1環状嵌合部
11 回転軸
12 傾斜ボス部
13 枢支ピン
14 第2環状嵌合部
15 偏心ボス部
16 第2規制部
17 クランク部材
18 駆動部(駆動モータ)
19 変換部
20 軸受部
21 ウォームホイール
22 従動ギヤ
26 傾斜カム面
27 第1規制部
28 偏心カム面
29 突出片
30 ジョイントアーム
31 付勢手段
32 ガイド部材
33 叩き駆動部
34 バネ部材
35 ケーシング
36 叩き回転軸
37 叩きボス部
38 第3マッサージ部材
39 ストレート型のギヤ部
40 第3施療子
U 使用者
S 施療部
Claims (6)
- 使用者の施療部に対して施療を行う第1施療子を先端に備える第1マッサージ部材と、
前記第1施療子の下方であって対面する位置に設けられて前記施療部を施療する第2施療子を先端に備えた第2マッサージ部材と、
前記第1施療子に対して前記第2施療子を近接離反させるように、前記第1マッサージ部材及び前記第2マッサージ部材を揺動させるマッサージ機構と、を備えたマッサージ装置であって、
前記マッサージ機構は、前記第1施療子よりも前側に向かって突出した位置に配備されると共に前記第1施療子の左右方向外側に配備された第3施療子を、前記第1施療子の上側に備えていることを特徴とするマッサージ装置。 - 前記マッサージ機構は、左右方向を向く回転軸を備えており、
前記第1マッサージ部材の基端側は、前記回転軸回りに揺動自在とされると共に、前記第1マッサージ部材は、前記第1施療子が前方突出するように付勢されていて、
前記マッサージ機構は、上下方向に移動可能とされており、
前記マッサージ機構の第3施療子は、マッサージ機構の上昇時に、第1施療子を上方へ揺動させる力を発現させるものとされている
ことを特徴とする請求項1に記載のマッサージ装置。 - 前記第1施療子に対する前記第3施療子の上方への上向き角度が10〜40degとされている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のマッサージ装置。 - 前記第3施療子の第1施療子に対する前方突出量が10〜40mmとされている
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマッサージ装置。 - 前記第3施療子の第1施療子に対する左右方向外方への突出量が5〜30mmとされている
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のマッサージ装置。 - 左右方向を向くように配備された回転軸と、前記回転軸を回転駆動させる駆動部と、前記回転軸の回転運動を揺動運動に変換する変換部と、を有し、
前記変換部により変換された揺動運動により、前記第1施療子が左右方向に揺動運動をすると共に、前記第2施療子が前記第1施療子に近接離反する構成とされている
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のマッサージ装置。
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