JP6412459B2 - マッサージ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マッサージ装置に関する。
使用者の肩部から背中を通って腰部に至る施療部に対し、上下方向に沿って互いに近接離反する2つの施療子を用いて、施療部を掴む(挟む)ようにして掴みマッサージを行うマッサージ装置が知られている。
例えば、特許文献1には、先端に第1施療指を配した第1リンクと、先端に第2施療指を配した第3リンクとを、平行リンク機構を用いてそれぞれのマッサージ部材の基端側を中心に揺動させ、揺動により近接離反する第1施療指と第2施療指との間に施療部を挟み込むようにして掴みマッサージを行うマッサージ機が開示されている。
上述した特許文献1に開示されたマッサージ機は、背もたれの内部に上下方向に沿ってレール部材を備えており、このレール部材に沿って上下するマッサージ機本体に上述した第1マッサージ部材と第2マッサージ部材とが設けられている。つまり、マッサージ機本体がレール部材の上端側にある場合には肩部の施療部に対する掴みマッサージが行われ、マッサージ機本体がレール部材の中途側や下端側にある場合には腰部や背中などの施療部に対する掴みマッサージが行われる。
特開平10−258103号公報
ところで、上述したように肩部だけでなく腰部に対してもマッサージを行う特許文献1のマッサージ機では、マッサージ機本体からそれぞれの施療部までの距離に大きな差が生じることになる。つまり、腰部や背中などの施療部に比べて肩部の施療部はマッサージ機本体から見てより前方に位置しているため、肩部の施療部をマッサージする際には第1マッサージ部材をより前方に突き出す必要がある。そこで、従来のマッサージ装置では、付勢手段などを設けて第1マッサージ部材を前方に付勢し、第1マッサージ部材をより前方に突出可能に配備して肩部のマッサージに対応していた。
しかし、第1マッサージ部材を前後方向に移動可能に配備すると、第1マッサージ部材に作用する力の向きによっては、第1マッサージ部材の姿勢が容易に変化してしまう。例えば、第1マッサージ部材を回転軸などに回動自在に取り付けている場合であれば、マッサージ機本体を上昇させる時などに第1マッサージ部材に大きな力が加わると、マッサージ部材が回転軸回りに簡単に回転してしまう。その結果、本来は前側上方に向く姿勢となるのが好ましいマッサージ部材の姿勢が、前側下方に向く姿勢となるなどして、マッサージ部材の姿勢が施療部を施療するのに適したものとならなくなる。このような好ましくない姿勢となったままマッサージが行われると、十分なマッサージ効果を得ることも困難となる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、マッサージ部材を前後方向に移動自在に配備している場合であっても、マッサージ部材の姿勢が変化しにくく、良好なマッサージ効果を維持することができるマッサージ装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明のマッサージ装置は、使用者の施療部に対して施療を行う第1施療子を先端に備える第1マッサージ部材と、前記第1施療子の下方であって対面する位置に設けられて前記施療部を施療する第2施療子を先端に備えた第2マッサージ部材と、前記第1施療子に対して前記第2施療子を近接離反させるように、前記第1マッサージ部材及び前記第2マッサージ部材を揺動させるマッサージ機構と、を備えたマッサージ装置であって、前記マッサージ機構は、前記第1施療子よりも前側に向かって突出した位置に配備されると共に前記第1施療子の左右方向外側に配備された第3施療子を、前記第1施療子の上側に備えていることを特徴とする。
好ましくは、前記マッサージ機構は、左右方向を向く回転軸を備えており、前記第1マッサージ部材の基端側は、前記回転軸回りに揺動自在とされると共に、前記第1マッサージ部材は、前記第1施療子が前方突出するように付勢されていて、前記マッサージ機構は、上下方向に移動可能とされており、前記マッサージ機構の第3施療子は、マッサージ機構の上昇時に、第1施療子を上方へ揺動させる力を発現させるものとされているとよい。
好ましくは、前記第1施療子に対する前記第3施療子の上方への上向き角度が10〜40degとされているとよい。
好ましくは、前記第3施療子の第1施療子に対する前方突出量が10〜40mmとされているとよい。
好ましくは、前記第3施療子の第1施療子に対する左右方向外方への突出量が5〜30mmとされているとよい。
好ましくは、左右方向を向くように配備された回転軸と、前記回転軸を回転駆動させる駆動部と、前記回転軸の回転運動を揺動運動に変換する変換部と、を有し、前記変換部により変換された揺動運動により、前記第1施療子が左右方向に揺動運動をすると共に、前記第2施療子が前記第1施療子に近接離反する構成とされているとよい。
本発明のマッサージ装置によれば、マッサージ部材を前後方向に移動自在に配備している場合であっても、マッサージ部材の姿勢が変化しにくく、良好なマッサージ効果を維持することができる。
本実施形態のマッサージ装置の斜視図である。 本実施形態のマッサージ機本体の斜視図であって、左側の第1マッサージ部材及び第2マッサージ部材を除いた状態を示す図である。 第1マッサージ部材に対して第2マッサージ部材が近接した状態のマッサージ機構を示す図である。 第1マッサージ部材に対して第2マッサージ部材が離反した状態のマッサージ機構を示す図である。 図3AのX−X線断面図である。 本実施形態のマッサージ機本体を下降させた際のマッサージ機本体の姿勢の変化を示した図である。 本実施形態のマッサージ機本体を上昇させた際のマッサージ機本体の姿勢の変化を示した図である。 従来のマッサージ機本体を上昇させた際のマッサージ機本体の姿勢の変化を示した図である。
以下、本発明の実施形態を、図を基に説明する。なお、以下に説明する各実施形態に共通する同一の構成部材には、同一の符号及び同一の名称を付すこととする。従って、同一の符号及び同一の名称が付された構成部材については、同じ説明を繰り返さない。
以下に、図1〜図7を参照しつつ、本実施形態のマッサージ装置1について説明する。
図1に示すように、本実施形態のマッサージ装置1は、使用者Uの肩部から背中を経由して腰部に至る範囲に存在するすべての施療部Sに対してマッサージを行うものであり、背もたれ部にマッサージ機能を備えた椅子型マッサージ機などに内蔵されて用いられるものである。
なお、以降の本実施形態では椅子型マッサージ機の例を挙げるが、本発明のマッサージ装置1は既存の椅子やソファの背もたれに載置して用いられるシート型のマッサージ機などであっても良い。
本実施形態の椅子型マッサージ機は、使用者Uが着座する座部と、この座部の後方に配備されて使用者Uがもたれかかる背もたれ部と、を備えたものとなっている。この背もたれ部の内部には、図1に示すようなマッサージ装置1が内蔵されていて、背もたれ部にもたれかかった使用者Uの肩部、背中、腰部、さらには臀部までの施療部Sに対してマッサージを行うことが可能となっている。
上述したマッサージ装置1は、背もたれ部の内部に設けられて上下方向に沿って伸びるレール部材3と、レール部材3の敷設方向に沿って移動自在(昇降自在)とされたマッサージ機本体4と、を備えている。
このレール部材3にはストレート型のギヤ部39がレール部材3の敷設方向(上下方向)に沿って設けられており、またマッサージ機本体4にはレール部材3のストレート型のギヤ部39に噛み合う駆動ギヤ(図示略)が配備されていて、レール部材3の敷設方向(上下方向)に沿ってマッサージ機本体4が案内可能とされている。
マッサージ機本体4は、上述したレール部材3によって移動可能とされた部材であり、施療部S側に突出する第1マッサージ部材5及び第2マッサージ部材6を備えており、第1マッサージ部材5及び第2マッサージ部材6の間に施療部Sを挟み込んで施療部Sに対する掴みマッサージを行う部材である。具体的には、マッサージ機本体4には、使用者Uの施療部Sに対して施療を行う第1施療子7を先端に備える第1マッサージ部材5と、第1施療子7の下方であって対面する位置に設けられて施療部Sを施療する第2施療子8を先端に備えた第2マッサージ部材6と、第1施療子7と第2施療子8とが互いに近接したり離反したりするように第1マッサージ部材5及び第2マッサージ部材6を揺動させるマッサージ機構と、が設けられている。
次に、マッサージ機本体4に設けられた第1マッサージ部材5、第1施療子7、第2マッサージ部材6、第2施療子8、及びマッサージ機構について説明する。
なお、以下の記載において、図1、図2などに示す矢印の方向をもって、装置の説明を行う。例えば、図3Aの紙面の左側をマッサージ装置1を説明する際の前側とし、図3Aの紙面の右側をマッサージ装置1を説明する際の後側とする。また、図3Aの紙面の上側をマッサージ装置1を説明する際の上側とし、図3Aの紙面の下側をマッサージ装置1を説明する際の下側とする。なお、これらの方向については適宜図中に矢印を用いて示している。
図1〜図4に示すように、第1マッサージ部材5は、細長い棒状の部材であり、後方から前方に向かって伸びている。第1マッサージ部材5は、前端側(先端側)に比べて後端側(基端側)の方が太くなっており、細い前端側には使用者Uの施療部Sに接触して施療部Sに対してマッサージを行う第1施療子7が設けられている。また、第1マッサージ部
材5の後端側には第1環状嵌合部10が設けられていて、この第1環状嵌合部10を、後述する回転軸11に設けられた傾斜ボス部12に外嵌することで、回転軸11の回転駆動力が第1マッサージ部材5に伝達可能とされている。
第1施療子7は、左右方向に沿って揺動自在であると共に、使用者Uの施療部Sに対して一方側(背中の施療部Sをマッサージする場合であれば上方)より接触し、他方側(背中の施療部Sをマッサージする場合であれば下方)より接触する第2施療子8との間に施療部Sを挟み込むことで、施療部Sに対して掴みマッサージを行う部材である。第1施療子7は、円盤型や球形など様々な形状(図例では球形)に形成されている。
図1〜図4に示すように、第2マッサージ部材6は、第1マッサージ部材5と同様に前後方向に伸びる細長い部材であるが、第2マッサージ部材6の後端は第1マッサージ部材5の後端よりも前側に位置し、第2マッサージ部材6の前端は第1マッサージ部材5の前端よりも後側に位置していて、第1マッサージ部材5に比べれば前後方向の長さは短いものとなっている。第2マッサージ部材6の前端側には、左右方向に第2マッサージ部材6を貫通する枢支ピン13が設けられており、この枢支ピン13には、使用者Uの施療部Sに接触して施療部Sに対してマッサージを行う第2施療子8が設けられている。また、最も厚肉とされた第2マッサージ部材6の前後方向の中途側には第2環状嵌合部14が設けられている。この第2環状嵌合部14も第1環状嵌合部10と同様に左右方向に軸心を向けた円筒状の部材であり、この第2環状嵌合部14を回転軸11に設けられた偏心ボス部15に外嵌することで、回転軸11の回転駆動力が第2マッサージ部材6に伝達する構成とされている。さらに、中途側に比べて薄肉とされた第2マッサージ部材6の後端側には、後述する第2規制部16のクランク部材17が左右方向を向く軸回りに回動自在に連結されている。
第2施療子8は、使用者Uの施療部Sに対して第1施療子7とは異なる側(背中の施療部Sをマッサージする場合であれば下方)より接触し、第1施療子7との間に施療部Sを挟み込むことで、施療部Sに対して掴みマッサージを行う部材である。第2施療子8は円盤状とされていて、上述した第2マッサージ部材6の先端側に左右方向を向く軸回りに回動自在に取り付けられている。
マッサージ機構は、上述した第1マッサージ部材5を左右方向に揺動させることで、施療部Sに対して揉みマッサージを行うと共に、第2マッサージ部材6を上下方向に揺動させることで、第1マッサージ部材5の第1施療子7と第2マッサージ部材6の第2施療子8との間に施療部Sを挟み込んで掴みマッサージを行うものである。
具体的には、マッサージ機構は、左右方向に軸心を向けて配備された回転軸11と、回転軸11を駆動させる駆動部18(駆動モータ)と、回転軸11の回転運動を揺動運動に変換する変換部19と、を備えたものとなっている。
回転軸11は、マッサージ機本体4の下側に、左右方向に軸心を向けて配備された軸部材である。具体的には、マッサージ機本体4の前面下側における、左側には軸受部20が設けられており、これら左側の軸受部20の間に上述した回転軸11が左右方向に沿って架け渡されている。そして、これらの軸受部20によって、回転軸11は、左右方向を向く軸回りに回動自在に支持されている。
図2に詳しく示すように、マッサージ機本体4の左下側にはウォームホイール21が左右方向に軸心を向けて回動自在に設けられており、またウォームホイール21よりも右側の回転軸11には、このウォームホイール21に歯合する従動ギヤ22が設けられている。さらに、この回転軸11の長手方向の中途側には、回転軸11の回転駆動力を第1マッサージ部材5に伝達するための傾斜ボス部12、及び回転軸11の回転駆動力を第2マッ
サージ部材6に伝達するための偏心ボス部15が設けられている。
駆動部18(駆動モータ)は、マッサージ機本体4の左下側に配備されており、下方に向けて伸びる出力軸18aを備えている。この駆動部18の出力軸18aには図示しないウォームギヤが設けられており、またこのウォームギヤは上述した従動ギヤ22と互いの軸心が同一線上に来るようにいったいけいせいされている。そのため、従動ギヤ22をウォームホイール21に歯合すれば、駆動部18で発生した回転駆動力をウォームギヤ、ウォームホイール21、従動ギヤ22の順に伝達して所定の減速比で回転軸11に伝えることが可能となり、回転軸11を所望の回転速度で回転駆動することも可能となる。
変換部19は、左右方向を向く軸回りに回転する回転軸11の回転駆動力を、第1マッサージ部材5や第2マッサージ部材6に伝達して、第1施療子7が左右方向に沿って移動するように第1マッサージ部材5を揺動させると共に、第2施療子8が前後方向に沿って移動するように第2マッサージ部材6を揺動させる構成となっている。
具体的には、変換部19は、回転軸11の軸心に対して傾斜した軌道で、回転軸11の軸心の回りを周回する傾斜カム面26を備えた傾斜ボス部12と、第1マッサージ部材5の基端側(下端側)に設けられて、傾斜ボス部12の傾斜カム面26に摺動自在に嵌合する第1環状嵌合部10と、回転軸11の回転に伴って第1マッサージ部材5が同伴回転することを規制する第1規制部27と、を備えている。
また、変換部19は、回転軸11の軸心に対して偏心した軌道で、回転軸11の軸心の回りを周回する偏心カム面28を備えた偏心ボス部15と、第2マッサージ部材6の基端側(後端側)に設けられて、偏心ボス部15の偏心カム面28に摺動自在に嵌合する第2環状嵌合部14と、回転軸11の回転に伴って第2マッサージ部材6が同伴回転することを規制する第2規制部16と、を備えている。
以降では、変換部19を構成する部材のうち、まず第1マッサージ部材5を揺動させる(第1施療子7を左右方向に移動させる)ための部材、つまり第1環状嵌合部10、傾斜ボス部12、及び第1規制部27について説明する。
第1環状嵌合部10は、マッサージ機構の回転軸11の回転駆動力を、左右方向に沿って往復動する並進運動に変換しつつ第1マッサージ部材5に伝達する部材である。具体的には、第1環状嵌合部10は、第1マッサージ部材5の基端側に設けられた円筒形状の部材であり、回転軸11の軸心に対して傾斜した方向に軸心を向けるようにして配備されている。
傾斜ボス部12は、回転軸11の左右方向の中途側に、右側と右側とに別れて一対配置されている。この傾斜ボス部12は、左右方向に軸心を向けた円筒状の部材であり、回転軸11の軸心と同軸となるように回転軸11に取り付けられている。傾斜ボス部12の外周面には上述した第1環状嵌合部10を案内可能な傾斜カム面26が形成されている。
この傾斜ボス部12の傾斜カム面26は回転軸11の軸心(回転軸11)に対して傾斜した軸回りを周回する無端状の軌道を有するものとなっている。上述した傾斜ボス部12の傾斜カム面26には、ベアリングが摺動自在に外嵌されていて、ベアリングによって第2環状嵌合部14が傾斜ボス部12の傾斜カム面26に沿って摺動可能となっている。
第1規制部27は、第1マッサージ部材5が回転軸11に同伴して回転することを規制する部材であり、同伴回転を規制することで第1マッサージ部材5を左右方向にのみ揺動可能となっている。本実施形態の第1規制部27は、第1マッサージ部材5の後端側に設けられた突出片29と、マッサージ機本体4から下方に向かって上下方向に伸びるジョイントアーム30と、を備え、突出片29とジョイントアーム30とをボールジョイントを介して連結することで第1マッサージ部材5の回動を規制する構成となっている。
図4に詳しく示すように、上述した第1マッサージ部材5の後端側(基端側)には、幅方向内側に向かって突出する突出片29が形成されている。この突出片29は、突端が球状に形成されており、球状とされた突端にジョイントアーム30がボールジョイントを介して枢支されている。また、上述したジョイントアーム30は、上下方向に伸びる細長い棒状の部材であり、長手方向の一端は上述した突出片29の先端に、また長手方向の他端は後述する叩きマッサージ用の駆動部18に連結されている。さらに、ジョイントアーム30の長手方向の中途側は、前後方向を向く軸回りに揺動自在に連結されていて、ジョイントアーム30は左右方向に折れ曲がり自在となっている。
つまり、第1規制部27では、第1マッサージ部材5の後端側が突出片29及びジョイントアーム30を介してマッサージ機本体4に連結されているため、回転軸11に同伴して第1マッサージ部材5が回転しようとしても、第1マッサージ部材5が同伴回動することはない。一方で、ジョイントアーム30は左右方向に折れ曲がり自在となっているので、左右方向に沿った第1マッサージ部材5の揺動は許容される。それゆえ、第1規制部27を用いれば、第1マッサージ部材5は、前後方向に対する揺動は規制されたまま、左右方向にのみ揺動可能となるのである。
次に、変換部19を構成する部材のうち、まず第2施療子8を揺動させるための部材、つまり第2環状嵌合部14、偏心ボス部15、及び第2規制部16について説明する。
第2環状嵌合部14は、マッサージ機構の回転軸11の回転駆動力を、前後方向に沿って往復動する並進運動に変換しつつ第2マッサージ部材6に伝達する部材である。具体的には、第2環状嵌合部14は第2マッサージ部材6の基端側に設けられた円筒形状の部材であり、第2環状嵌合部14の内周径は偏心ボス部15の偏心カム面28の外周径とほぼ同じであって、偏心ボス部15の偏心カム面28に対して第2環状嵌合部14が摺動自在に嵌合している。
偏心ボス部15は、回転軸11の軸心方向中途部(左右方向の中途側)であって、傾斜ボス部12の内側に隣接して一対配置されている。偏心ボス部15はいずれも左右方向に軸心を向けた円筒形状に形成されており、それぞれの偏心ボス部15の内部を回転軸11が左右方向を向いて貫通するように挿通している。
なお、偏心ボス部15は、この偏心ボス部15の軸心が回転軸11の軸心とは異なる位置を通るように(異軸心となるように)偏心状態で取り付けられており、回転軸11の軸心に対して偏心状態で回転可能となっている。また、偏心ボス部15の外周面には偏心カム面28が形成されており、偏心ボス部15が回転軸11の軸心に対して偏心状態で回転すると、偏心カム面28も回転軸11の軸心に対して偏心した軌道で周回するようになっている。
第2規制部16は、第2マッサージ部材6が回転軸11に同伴して回転することを規制する部材であり、本実施形態では、第2マッサージ部材6の後端側とマッサージ機本体4との間に配備されたクランク部材17で構成されている。具体的には、第2規制部16は、左右方向から見ると後方下側から前方上側に向かって傾斜状に伸びる長尺(長円形状)の板部材である。第2規制部16の長手方向の一端側(前端側)は、第2マッサージ部材6の後端側に、左右方向を向く軸回りに回動自在に連結されている。また、第2規制部16の長手方向の他端側(後端側)は、マッサージ機本体4の前面に、左右方向を向く軸回りに回動自在に連結されている。それゆえ、第2規制部16では、回転軸11に同伴して第2マッサージ部材6が回転しようとしても、第2マッサージ部材6の後端側が第2規制部16を介してマッサージ機本体4に連結されているため、第2マッサージ部材6が同伴回動することはない。一方で、第2規制部16を構成するクランク部材17は前後方向に揺動可能となっているので、前後方向に沿った第2マッサージ部材6の揺動は許容される
。それゆえ、第2規制部16を用いれば、第2マッサージ部材6は、左右方向に対する揺動は規制されたまま、前後方向乃至は上下方向に揺動可能となるのである。
ところで、上述したマッサージ機構では、第1施療子7が左右方向に沿って揺動すると共に、第2施療子8が前後方向に沿って揺動し、互いに近接と離反とを繰り返す第1施療子7と第2施療子8との間に施療部Sを挟み込んで、施療部Sに対して効果的な掴みマッサージを行うことができる。
ただ、肩部から腰部(または臀部)までの施療部Sのうち、肩部の施療部Sは、腰部や背中の施療部Sに比べてより前方に位置しているため、第1施療子7を腰部や背中の施療部Sよりもさらに前方に突出させなければ肩部の施療部Sに第1施療子7を接触できなくなり、施療部Sに対して満足のいくマッサージを行えなくなる。
そこで、本発明のマッサージ装置1では、上述した第1マッサージ部材5を前方に付勢する付勢手段31を設けて第1施療子7を突出できるようにして、前方にある肩部の施療部Sに対しても満足のいくマッサージを行えるようにしている。
具体的には、この付勢手段31は、上下方向に沿って配設されたガイド部材32と、このガイド部材32に沿って上下に移動可能とされた叩き駆動部33と、叩き駆動部33を上方に向かって付勢するバネ部材34と、これらのガイド部材32及び叩き駆動部33を収容するケーシング35と、を備えている。
ガイド部材32は、マッサージ機本体4の前面に、上下方向に沿って配備された棒状の部材である。このガイド部材32は、マッサージ機本体4における左右方向の中央側に、左右一対設けられている。そして、これらのガイド部材32は、ケーシング35を上下方向に貫通しており、ケーシング35に収容された叩き駆動部33を上下方向に案内可能となっている。また、このガイド部材32には、ガイド部材32の外径よりやや大きな巻径を備えたバネ部材34が外挿されており、マッサージ機本体4に対して叩き駆動部33を上方に付勢可能とされている。
叩き駆動部33は、マッサージ本体の後面側に配備された叩き駆動モータ(図示略)と、この叩き駆動モータにより回転駆動される叩き回転軸36と、これらの叩き駆動モータ及び叩き回転軸36が取り付けられたケーシング35とを備えている。この叩き回転軸36は、左右方向に軸心を向けるようにしてケーシング35を左右方向に貫通するように配備されており、両端側はケーシング35のさらに外側に突出している。この外側に突出した叩き回転軸36の両端側には、回転軸36の軸心に対して偏心した状態で円筒状の叩きボス部37が取り付けられている。そして、この叩きボス部37に、上述したジョイントアーム30の他端が連結されている。それゆえ、叩き駆動部33を用いて叩き回転軸36を回転させると、叩き回転軸36の両端側に設けられた叩きボス部37が偏心回動し、この叩きボス部37に他端側が連結されたジョイントアーム30がクランク運動を行うことになる。
バネ部材34は、上述したようにガイド部材32に外挿されていて、上下方向に付勢力を発揮可能となっている。バネ部材34の上端はケーシング35に固定されており、バネ部材34の下端はマッサージ機本体4に固定されていて、マッサージ機本体4に対してケーシング35を上方に付勢できるようになっている。
つまり、上述した付勢手段31では、バネ部材34の付勢力によりマッサージ機本体4に対してケーシング35が上方に付勢され、ケーシング35に収容された叩き回転軸36にも上方に付勢力が加わる。そうすると、ジョイントアーム30及び突出片29を介して第1マッサージ部材5の後端側に上方に向かって力が作用し、第1施療子7を前方に突き出す方向に力が加わる。つまり、腰部の施療部Sに対してより前方に位置する肩部の施療部Sに対してマッサージを行う場合には、上述した付勢力により第1マッサージ部材5が
回転軸11回りに前方に揺動し、第1施療子7が前方に突き出されるので、肩部の施療部Sに対しても十分な掴みマッサージを行うことが可能となる。
ところで、本発明のマッサージ装置1は、上述したマッサージ機構に、第1施療子7よりも前側に向かって突出した位置に配備されると共に第1施療子7の左右方向外側に配備された第3施療子40が、第1施療子7の上側に配備されることを特徴としている。
具体的には、上述した第1マッサージ部材5における前後方向の中途側には、この中途側からさらに幅方向外方に向かって伸びるアーム状の第3マッサージ部材38が設けられている。この第3マッサージ部材38は、幅方向外方に向かって伸びた後、長手方向の中途側で前方に向かって曲がっており、前端に、上述した第3施療子40が配備されている。
第3施療子40は、第1施療子7や第2施療子8に比べて大径な円盤状の部材であり、左右方向を向く軸回りに回動自在となっている。また、第3施療子40は、PVCのような軟質な樹脂を用いて形成されており、使用者Uに接触しても痛みを及ぼさないように配慮されている。
また、第3施療子40は、第1マッサージ部材5の中途側を基準とすれば、幅方向外方であって、前方上側に位置していることになる。具体的には、この第3施療子40は、以下に示すような位置に設けるのが好ましい。
すなわち、第1施療子7の位置を基準とすれば、第3施療子40は第1施療子7の上方への上向き角度θが5〜40deg、好ましくは15〜30degとされているとよい。具体的には、図3Aに示す如く、第1施療子7の中心と回転軸11の中心とを結ぶ線と、第3施療子40の中心と回転軸11の中心とを結ぶ線とがなす角度θが、例えば、20degとされている。
また、第1施療子7に対する第3施療子40の前方突出量δは5〜40mm、好ましくは10〜30mmとされているとよい。具体的には、図3Aに示す如く、第1施療子7前後方向の先端と、第3施療子40の前後方向先端との間の距離δが、例えば15mmとされている。これは、第1施療子7の直径の1/2と略同じである。
さらに、第1施療子7に対する第3施療子40の左右方向に沿った突出量λは5〜30mm、好ましくは10〜20mmとされているとよい。具体的には、図4に示す如く、第1施療子7の中心と、第3施療子40の幅方向内側縁と距離λが、例えば10mmとされている。これは、第1施療子7の直径の1/2と略同じである。
このように第3施療子40を第1施療子7よりも前側且つ上方に向かって突出した位置に配備すれば、第1マッサージ部材5を上方に移動させた場合に第1施療子7が使用者Uに強く接触して、第1マッサージ部材5の先端に下方に向かう大きな力が加わっても、回転軸11回りに第1マッサージ部材5が回動しにくくなり、第1マッサージ部材5の姿勢を保持することが可能となる。
また、第3施療子40を左右方向で第1施療子7と同じ位置(すなわち、λ=0mm)に配備すれば、第1施療子7により肩をマッサージしている際に、第3施療子40が使用者Uの首筋や頭部に接触する可能性があり不都合を生じる。しかしながら、第3施療子40の位置を第1施療子7の左右方向外側(λ=5〜30mm)とすれば、第1施療子7による肩のマッサージ中に、第3施療子40が使用者Uの首筋や頭部に接触する心配もない。
なお、第1施療子7に対する第3施療子40の左右方向に沿った突出量λが極端に大きい(λ>30mm)場合、第3施療子40が使用者Uの首筋や頭部に接触する可能性は無
くなるものの、第1施療子7により使用者Uの背部をマッサージしている際に、第3施療子40が使用者Uの脇腹や肋骨に接触する可能性があり、不都合を生じる。そのため、第3施療子40の外方突出量λを30mmより大きくすることは好ましくない。
具体的には、上述した第3施療子40を備えたマッサージ装置1では、次のようにマッサージが行われる。
すなわち、図5の(a)に示すように、レール部材3の上端側にマッサージ機本体4が位置している場合には、第1マッサージ部材5は付勢手段31の付勢力によって前方突出した状態となっており、前方突出した第1施療子7と第2施療子8との間に肩部の施療部Sを挟み込んで肩部の施療部Sに対して掴みマッサージを行うことが可能となっている。
次に、図5の(a)に示す状態のマッサージ機本体4を、レール部材3に沿って下降させて、図5の(b)に示すように、マッサージ機本体4の高さが背中の施療部Sと等しい高さになった場合を考える。
この状態では、肩部の施療部Sに比して背中の施療部Sの方がより後側に位置しているので、第1施療子7がより後方に位置するようになり前方上向き姿勢をとる。つまり、図5の(b)に示す状態では、付勢手段31の付勢力に抗して第1マッサージ部材5がさらに後方に揺動しており、第1施療子7の位置がより後方に変位している。そのため、第1施療子7で背中の施療部Sをマッサージすることが可能となる。
なお、この図5の(b)に示す状態以降は、マッサージ装置1で施療する施療部Sは図5の(c)または図5の(d)に示すように、背中から腰部を経由して臀部に変化するが、第1マッサージ部材5の姿勢は図5の(b)に示す状態と略同じ姿勢、つまり回転軸11の前方上側に第1施療子7が位置するような姿勢を維持する。
すなわち、マッサージ機本体4を下降させている際は、付勢手段31による付勢力が第1マッサージ部材5を前方に向かって揺動する方向に作用するが、施療部Sに接触することで第1マッサージ部材5には第1マッサージ部材5を後方に向かって揺動する方向にも力が加わるので、二つの力が拮抗して第1マッサージ部材5の姿勢が前方上向きの状態を維持するものとなる。それゆえ、本実施形態のマッサージ装置1では、マッサージ機本体4を下降させている間は、第1施療子7が使用者Uの背中に沿った状態を維持し、施療部Sに対して良好なマッサージ効果を発揮することができる。
ところが、臀部や腰部に達したマッサージ機本体4をレール部材3に沿って再び肩部まで上昇させる際には、付勢手段31による付勢力と、施療部Sに接触することで第1マッサージ部材5(第1施療子7)に加わる力とが同じ方向となるため、第3施療子40を備えていない場合には第1マッサージ部材5の姿勢が変化しやすくなる。
例えば、図7に示す従来のマッサージ装置101、言い換えれば第3施療子を備えていないマッサージ装置101では、付勢手段による付勢力が第1マッサージ部材105を前方下側に揺動させる方向に作用する。一方、下方から上方に向かって移動するマッサージ機本体では第1施療子107が施療部Sに接触することで第1マッサージ部材105に加わる力も第1マッサージ部材105を前方下側に揺動させる方向に作用する。その結果、図7の(c)に示すように、図7の(d)のように前方上方に向かって傾斜していた第1マッサージ部材105の姿勢が、前方に向かって水平に寝たような姿勢、言い換えれば腰部の施療部Sに対して直交する方向に変化する。
さらに、マッサージ機本体を下方から上方に向かって移動させていくと、第1マッサージ部材105の姿勢がさらに前方に向かって倒れ込み、図7の(b)に示すような姿勢、つまり回転軸111の前方下側に第1施療子107が位置するような姿勢に変化してしまう。この図7の(b)に示すような姿勢は、回転軸111の前方上側に第1施療子107が位置するような姿勢でマッサージを行う第1マッサージ部材105にとって、極めて特
異的なものであり、良好なマッサージを妨げるものとなるし、バネ部材に対しても余計な負担を与えることとなる。
やがて、図7の(a)に示すように、マッサージ機本体が肩部の施療部Sと同じ高さになると、第1施療子107と施療部Sとの距離が一時的に離れ、第1マッサージ部材105が後方に向かって勢いよく倒れ込む。その結果、第1マッサージ部材105では激しい音や衝撃が発生する場合があり、マッサージを受ける使用者Uに不快な思いをさせてしまう可能性もあった。
しかし、第3施療子40を備えた本実施形態のマッサージ装置1では、図6の(c)に示すように、第1マッサージ部材5が前方に向かって倒れ込もうとすると、第3施療子40が使用者Uの施療部Sに接触し、第3施療子40を後方上向きに押し戻そうとする力が、使用者Uの背部から作用することになる。この第3施療子40に作用する力により、第1マッサージ部材5の前方下方への揺動が規制され、第1マッサージ部材5は、下降時と同様な前方上向きの姿勢(図5の(c))を維持することができ、良好なマッサージを施術可能となる。つまり、第3施療子40は、第1施療子7を上方へ揺動させる力を発現させるものとなっている。
以降、図6の(b)に示すように、マッサージ機本体4の位置をレール部材3に沿って上昇させたとしても、第3施療子40が使用者Uの施療部Sに接触し、第3施療子40を後方上向きに押し戻そうとする力が、使用者Uの背部から作用することになる。この第3施療子40に作用する力により、第1マッサージ部材5の前方下方への揺動が規制され、第1マッサージ部材5は、下降時と同様な前方上向きの姿勢(図5の(b))を維持することができ、良好なマッサージを施術可能となる。
なお、図6の(b)、(c)においては、第3施療子40が使用者Uの背中に接していることとなり、第1施療部Sに同伴して左右方向に揺動運動する。そのため、第1施療子7と第3施療子40との2つの施療子により揉みマッサージが行われるため、従来にない効果的なマッサージを背部に付与可能となる。
以上述べたように、本発明のマッサージ装置1は、第3施療子40、言い換えれば、第1施療部Sに関する反転防止部材(自動戻り機能を有する部材)を有するために、マッサージ装置1の上昇時においても、第1マッサージ部材5の姿勢が変化しにくく、良好なマッサージ効果を維持することが可能となる。なお、符号の「40」で示される部材は、必ずしも使用者に対してマッサージを施術する施療子である必要はない。符号の「40」で示される部材は、反転防止機能(自動戻り機能)を有するものであるとよい。
なお、今回開示された各実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された各実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
1 マッサージ装置
3 レール部材
4 マッサージ機本体
5 第1マッサージ部材
6 第2マッサージ部材
7 第1施療子
8 第2施療子
10 第1環状嵌合部
11 回転軸
12 傾斜ボス部
13 枢支ピン
14 第2環状嵌合部
15 偏心ボス部
16 第2規制部
17 クランク部材
18 駆動部(駆動モータ)
19 変換部
20 軸受部
21 ウォームホイール
22 従動ギヤ
26 傾斜カム面
27 第1規制部
28 偏心カム面
29 突出片
30 ジョイントアーム
31 付勢手段
32 ガイド部材
33 叩き駆動部
34 バネ部材
35 ケーシング
36 叩き回転軸
37 叩きボス部
38 第3マッサージ部材
39 ストレート型のギヤ部
40 第3施療子
U 使用者
S 施療部

Claims (6)

  1. 使用者の施療部に対して施療を行う第1施療子を先端に備える第1マッサージ部材と、
    前記第1施療子の下方であって対面する位置に設けられて前記施療部を施療する第2施療子を先端に備えた第2マッサージ部材と、
    前記第1施療子に対して前記第2施療子を近接離反させるように、前記第1マッサージ部材及び前記第2マッサージ部材を揺動させるマッサージ機構と、を備えたマッサージ装置であって、
    前記マッサージ機構は、前記第1施療子よりも前側に向かって突出した位置に配備されると共に前記第1施療子の左右方向外側に配備された第3施療子を、前記第1施療子の上側に備えていることを特徴とするマッサージ装置。
  2. 前記マッサージ機構は、左右方向を向く回転軸を備えており、
    前記第1マッサージ部材の基端側は、前記回転軸回りに揺動自在とされると共に、前記第1マッサージ部材は、前記第1施療子が前方突出するように付勢されていて、
    前記マッサージ機構は、上下方向に移動可能とされており、
    前記マッサージ機構の第3施療子は、マッサージ機構の上昇時に、第1施療子を上方へ揺動させる力を発現させるものとされている
    ことを特徴とする請求項1に記載のマッサージ装置。
  3. 前記第1施療子に対する前記第3施療子の上方への上向き角度が10〜40degとされている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のマッサージ装置。
  4. 前記第3施療子の第1施療子に対する前方突出量が10〜40mmとされている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマッサージ装置。
  5. 前記第3施療子の第1施療子に対する左右方向外方への突出量が5〜30mmとされている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のマッサージ装置。
  6. 左右方向を向くように配備された回転軸と、前記回転軸を回転駆動させる駆動部と、前記回転軸の回転運動を揺動運動に変換する変換部と、を有し、
    前記変換部により変換された揺動運動により、前記第1施療子が左右方向に揺動運動をすると共に、前記第2施療子が前記第1施療子に近接離反する構成とされている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のマッサージ装置。
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