JP6411831B2 - 到来方向推定装置、位置推定装置、位置推定システム - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信信号を用いて送信機の位置を推定する技術に関する。
従来、携帯機から送信された電波を、アレーアンテナを備えた車載機で受信し、アレーアンテナを構成する各アンテナエレメントから得られる受信信号の受信強度や位相情報に基づいて車載機にて電波の到来方向や、携帯機と車載機の相対位置を求める技術が知られている(特許文献1参照)。
なお、携帯機や車載機を搭載した車両の周囲に、金属壁等のような電波を反射する物体が存在する環境では、車載機は、携帯機からの直接波以外に、物体に反射した反射波も受信する、いわゆるマルチパスが発生する。この場合、従来技術では、受信強度が最も大きい到来波を直接波であるものとして到来方向を求めている。
特開2009−257769号公報
ところで、無線通信の電波、例えば、WiFi(登録商標)やBluetooth (登録商標)などで使用される数GHz帯の電波は、金属などでたやすく反射するだけでなく、人体や水などで大きく減衰する特徴がある。
このため、図16に示すように、携帯機と車載機との間に、人間や水など、電波を減衰させる物体が存在している場合には、必ずしも直接波の方が反射波よりも受信強度が大きくなるとは限らない。このような場合に、従来装置では、直接波の到来方向の推定結果の信頼性、更には、その到来方向に基づいて求めた車載器との相対位置の信頼性が著しく低下してしまうという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、反射波が存在する環境でも信頼性の高い到来方向の推定および測位を実現する技術を提供することを目的とする。
本発明の到来方向推定装置は、方位抽出部と方位選定部とを備える。方位抽出部は、アレーアンテナを構成する各アンテナエレメントからの受信信号に基づいて予め指定された指定波の到来方向を抽出する。方位選定部は、方位抽出部によって抽出された到来方向が複数存在する場合に、ビームフォーミングによって各到来方向からの到来波の受信信号である再生信号を生成し、該再生信号間の位相差から最も早く到来した到来波の方向を選定する。そして、その選定された方向を指定波の真の到来方向として出力する。
このような構成によれば、マルチパスが発生する環境においても、直接波の到来方向、即ち、指定波の送信元が存在する方向を正しく求めることができる。
本発明の位置推定装置は、複数の到来方向推定装置と位置推定部とを備える。到来方向推定装置は、互いに異なるアレーアンテナからの受信信号に基づいて動作する。位置推定部は、各到来方向推定装置によって推定された指定波の真の到来方向から、指定波の発生源の位置を推定する。
このような構成によれば、到来方向推定装置から得られる信頼性の高い到来方向の推定結果を用いるため、指定波の発生源の位置の推定精度を向上させることができる。
本発明の位置推定システムは、送信側装置と受信側装置とを備える。送信側装置は、指定波を送信する。受信側装置は、指定波を受信する一つ以上のアレーアンテナ、および該アレーアンテナからの受信信号に基づいて指定波の発生源である送信側装置の位置を推定する。
このような構成によれば、受信側装置によって送信側装置の位置を精度よく推定することができる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態の位置推定システムの構成を示すブロック図である。 第1実施形態における起動処理のフローチャートである。 第1実施形態における方位推定処理のフローチャートである。 方位候補の抽出方法の一例を示す説明図である。 受信信号から再生信号を生成する方法を示す説明図である。 ビームフォーミングによって調整された受信特性を例示するグラフである。 同期回路に入力される再生信号と同期回路で生成される同期調整値との関係を例示する説明図である。 受信側装置の変形例を示すブロック図である。 受信側装置の変形例を示すブロック図である。 第2実施形態の位置推定システムにおける受信側装置の構成を示すブロック図である。 第2実施形態における起動処理のフローチャートである。 第2実施形態における方位推定処理のフローチャートである。 到来方向が選定される手順を例示する説明図である。 受信側装置の変形例を示すブロック図である。 受信側装置の変形例を示すブロック図である。 従来装置の問題点を示す説明図である。
以下に本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
無線通信信号を用いて無線通信信号の送信元の位置を推定する位置推定システムについて説明する。
[1.1.構成]
位置推定システム1は、図1に示すように、被測定装置(送信側装置)2と、測定装置(受信側装置)3とを備える。被測定装置2は、例えば、携帯電話機やスマートキーなどからなり、測定装置3は、例えば車両に搭載される車載器として構成される。
被測定装置2は、アンテナ21、送信機22、受信機23,通信制御器24を備える。送信機22,受信機23は、アンテナ21を介して高UHF帯(数GHz)を使用し所定の通信規格(例えば、WiFi(登録商標)やBluetooth (登録商標))に従った無線通信信号を送受信する。通信制御器24は、無線通信信号を使用した通信を制御する。以下では、被測定装置2が送信する電波を「指定波」ともいう。
測定装置3は、第1アレーアンテナ31と、第2アレーアンテナ32と、第1受信機33と、第2受信機34と、起動制御部35と、記憶部36と、方位推定部37と、位置推定部38を備える。
第1および第2アレーアンテナ31,32は、いずれも水平方向に配列された複数のアンテナエレメントで構成されている。また、両アレーアンテナ31,32は、少なくとも水平方向に異なる位置に配置される。第1受信機33は、第1アレーアンテナ31を構成する各アンテナエレメントからの受信信号をサンプリングして起動制御部35および記憶部36に供給する。第2受信機34は、第2アレーアンテナ32を構成する各アンテナエレメントからの受信信号をサンプリングして記憶部36に供給する。
起動制御部35は、第1受信機33から供給される受信信号に従って、記憶部36および方位推定部37の動作を制御する。記憶部36は、第1時系列装置361と第2時系列装置362とを備え、起動制御部35からの指令に従って予め設定された一定期間動作する。なお、一定期間は、後述する同期回路373,374が信号を同期させるのに要する時間以上に設定される。第1時系列装置361は、第1受信機33から供給される受信信号(サンプリング値)の時系列を、アンテナエレメント毎に識別可能な状態で記憶する。第2時系列装置362は、第2受信機34から供給される受信信号(サンプリング値)の時系列を、アンテナエレメント毎に識別可能な状態で記憶する。
方位推定部37は、第1および第2推定部371,372と、第1および第2同期回路373,374とを備える。第1推定部371は、第1時系列装置361の記憶値に基づき、第1同期回路373を利用して、第1アレーアンテナ31の位置から見た指定波(直接波)の到来方向を推定する。第2推定部372は、第2時系列装置362の記憶値に基づき、第2同期回路374を利用して、第2アレーアンテナ32の位置から見た指定波(直接波)の到来方向を推定する。第1および第2同期回路373,374は、同様の構成を有しており、いわゆるレイク(RAKE)受信にて使用される周知のものである。具体的には、第1および第2同期回路373,374は、異なるタイミングで入力された二つの入力信号を、同じタイミングで重ね合わせるために必要な制御量である同期調整値を、両信号の相関を求めること等によって生成する処理を少なくとも実行する。
位置推定部38は、第1推定部371で推定された第1到来方向DR1、第2推定部372で推定された第2到来方向DR2、第1アレーアンテナ31と第2アレーアンテナ32の設置間隔等に従って、周知の三角測量の手法を用いて指定波の送信元である被測定装置2の位置を推定する。
なお、起動制御部35、第1推定部371、第2推定部372、位置推定部38は、マイクロコンピュータ(マイコン)が実行する処理によって実現される。但し、これらの各部をソフトウェアによって実現することはあくまでも一例であり、その全体または一部を例えばロジック回路等のハードウェアにて実現してもよい。
[1.2.処理]
次に、起動制御部35にて実行する起動処理、第1および第2推定部371,372にて実行する方位推定処理について説明する。
<起動処理>
まず、起動処理について、図2に示すフローチャートに沿って説明する。なお、本処理は、測定装置3に電源が投入されている間、繰り返し実行される。
本処理が起動すると、起動制御部35として機能するマイコンは、まず、S110にて、第1受信機33からの受信信号に基づいて、測位用周波数チャネル(ここでは高UHF帯)の受信強度を取得する。具体的には、いずれか一つのアンテナエレメントから得られる受信信号に対して周波数解析(例えばFFT)処理を実行し、その処理結果として得られる周波数スペクトルから測位用周波数チャネルに該当する周波数成分の受信強度を取得する。
続くS120では、S110にて取得した受信強度が予め設定された閾値以上であるか否かを判断する。受信強度が閾値に達していない場合(S120:NO)、被測定装置2からの電波を受信していないものとして、S110に戻り、S110,S120の処理を繰り返す。一方、受信強度が閾値以上である場合(S120:NO)、被測定装置2からの電波を受信しているものとして、S130に進む。
S130では、記憶部36に対する起動指令を出力する。これにより、第1および第2時系列装置361,362には、各アンテナエレメントからの受信信号(サンプリング値)が一定期間分ずつ記憶されることになる。
続くS140では、方位推定部37に対する起動指令を出力して、本処理を終了する。これにより、第1および第2推定部371,372は、それぞれ、第1および第2時系列装置361,362の記憶値に基づく方位推定処理を開始する。
<方位推定処理>
次に、方位推定処理について、図3に示すフローチャートに沿って説明する。なお、本処理は、起動制御部35からの方位推定部37に対する起動指令によって開始される。
本処理が起動すると、第1および第2推定部371,372として機能するマイコンは、まず、S210にて、記憶部36の記憶値に基づいて方位候補を抽出する。具体的には、ビームフォーミング法、MUSIC法など、到来波方向を推定する周知の手法を用いて、予め設定された判定閾値以上の受信強度が得られる全ての方位を、方位候補として抽出する。なお、図4は、ビームフォーミング法によって探査範囲内(−90°〜+90°)をスイープすることで得られる受信強度分布を例示したものである。図4の場合、二つの方位候補が抽出されることになる。
続くS220では、抽出された全ての方位候補について、記憶部36の記憶値を方位候補に応じた重みを用いて重み付け加算する、いわゆるビームフォーミングを行うことにより(図5参照)、各方位候補からの到来波についての受信信号に相当する再生信号(サンプリング値の時系列)を生成する。なお、図5に示すように、アンテナエレメントの間隔をd、到来方向をθとすると、各アンテナエレメントの受信信号は、dsinθの経路差に応じた位相差を持つため、この位相差を相殺するような重みwi(θ)を設定すればよい。これにより、例えば、検出された到来方向が−30°である場合、ビームフォーミングによって、図6に示すような受信特性を持つアンテナからの受信信号に相当する再生信号が生成されることになる。
続くS230では、方位候補の一つを暫定方位に設定する。
続くS240では、暫定方位に設定された方位候補を除き、後述の処理で比較方位に設定されたことのない未処理の方位候補が存在するか否かを判断する。未処理の方位候補が存在する場合(S240:YES)、S250に移行する。
S250では、未処理の方位候補の一つを比較方位に設定する。
続くS260では、暫定方位についての再生信号と比較方位についての再生信号との位相差を表す同期調整値を取得する。具体的には、両再生信号を入力信号として同期回路373または374を作動させることによって、同期調整値を取得する。なお同期調整値は、暫定方位の方が比較方位より再生信号の位相が遅れている場合、即ち、暫定方位からの到来波の方が、到来時間が遅い場合に正値となり、その逆の場合、即ち、暫定方位からの到来波の方が、到来時間が早い場合に負値となるものとする。つまり、図7の場合、同期調整値は負値となる。
続くS270では、同期調整値が正値であるか否かを判断する。同期調整値が正値、即ち、比較方位からの到来波の方が、到来時間が早い場合(S270:YES)、S280にて、比較方位を新たな暫定方位に設定してS240に戻る。一方、同期調整値が正値ではない、即ち暫定方位からの到来波の方が、到来時間が早い場合(S270:NO)、そのままS240に戻る
先のS240にて、未処理の方位候補が存在しないと判断した場合(S240:NO)、S290にて、暫定方位からの到来波が最も到来時間の早い直接波であるものとして、この暫定方位を到来方向DRi(なお、第1推定部371ではi=1、第2推定部372ではi=2)に選定し、これを位置推定部38に供給して本処理を終了する。
[1.3.効果]
以上説明したように、被測定装置2から送信された指定波が、測定装置3において複数の方位から到来していることが検出された場合、到来時間が最も早い、即ち、最短時間で到来する直接波の方向を、指定波の到来方向に選定している。従って、マルチパスが生じるような環境でも、被測定装置2が存在する方向を正しく検出することができ、更には、被測定装置2の位置を精度よく求めることができる。
[1.4.変形例]
本実施形態では、第1および第2受信機33,34から得られる二系統の受信信号を、記憶部36および方位推定部37は、系統毎に用意された装置群361,371,272/362,372,374を用いて、並列に処理を実行するように構成されているが、二系統の受信信号を、単一の装置群によって時分割で処理するように構成してもよい。この場合、例えば図8に示す測定装置3aのように、記憶部36aを一つの時系列装置363で構成すると共に、方位推定部37aを各一つの推定部375および同期回路376で構成する。更に、第1および第2受信機33,34から供給される二系統の受信信号を交互に切り替えて時系列装置363に供給する切替スイッチ39を設ける。そして、時系列装置363に両系統の受信信号を記憶させ、推定部375および同期回路376に、各系統の方位推定処理を時分割で実行させる。
また、図9に示す測定装置3bのように、2系統のアレーアンテナ31,32の送受信を単一の受信機33aに行わせ、各アンテナエレメントの受信信号を後段に時分割で出力させることで、図7に示した測定装置3aから、更に切替スイッチ39を省略した構成としてもよい。
[2.第2実施形態]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。
前述した第1実施形態では、受信機33,34から供給される受信信号を、記憶部36に一端記憶させた後、その記憶値を用いて方位推定部37が処理を実行している。これに対し、第2実施形態では、受信信号を記憶部36に記憶させることなく、リアルタイムで処理する点で第1実施形態とは相違する。
[2.1.構成]
本実施形態では、第1実施形態とは、測定装置3cの構成が異なる。図10に示すように、測定装置3cは、図1に示した測定装置3から、記憶部36を省略した構成を有する。
[2.2.処理]
以下、起動制御部35において、第1実施形態の起動処理(図2)に代えて実行される起動処理、第1および第2推定部371,372において、第1実施形態の方位推定処理(図3)に代えて実行する方位推定処理について説明する。
<起動処理>
図11に示すように、起動処理は、S130が省略されている以外は、第1実施形態の場合と同様である。
<方位推定処理>
図12に示すように、本処理が起動すると、第1および第2推定部371,372として機能するマイコンは、まず、S310にて、所定の方位探査範囲(例えば正面方向に対してー90°〜+90°)について、ビームフォーミングによって、所定角度ずつ方向を変えて受信強度を計測するスイープ(走査)を開始する。
続くS320では、受信強度のピークが検出されたか否かを判断する。ピークが検出されていない場合(S320:NO)、S330に移行し、スイープが終了したか否かを判断する。スイープが終了していない場合(S330:NO)、S320に戻り、スイープを続ける。一方、スイープが終了している場合(S330:YES)、S340に移行し、図示しない報知装置によって、ピークを一つも検出できなかった旨を表すエラー通知を行って、本処理を終了する。
先のS320にて、ピークが検出された場合(S320:YES)、S350に移行し、その検出されたピークの方位を、暫定方位に設定して、S360に進む。
S360では、スイープを再開し、続くS370では、受信強度のピークが再び検出されたか否かを判断する。ピークが検出された場合(S370:YES)、S380に移行し、その検出されたピークの方位を、比較方位に設定して、S390に進む。
S390では、第1実施形態で説明したS260での処理と同様に、暫定方位からの到来波と比較方位からの到来波の到来時刻差、即ち、両到来波の時間信号の位相差を表す同期調整値を取得する。但し、S260では、同期回路373または374の入力信号として、記憶部36の記憶値から生成した再生信号を用いるが、本実施形態では、受信機33または34から供給される受信信号を用いてリアルタイムに生成した再生信号を用いる。
続くS400では、S390で取得した同期調整値が正値であるか否かを判断する。同期調整値が正値、即ち、比較方位からの到来波の方が、到来時間が早い場合(S400:YES)、S410にて、比較方位を暫定方位に設定してS360に戻る。一方、同期調整値が正値ではない、即ち暫定方位からの到来波の方が、到来時間が早い場合(S400:NO)、そのままS360に戻る
先のS370にて、受信強度のピークが検出されない場合(S370:NO)、S420に移行し、スイープが終了しているか否かを判断する。スイープが終了していない場合(S420:NO)、S370に戻りスイープを継続する。一方、スイープが終了している場合(S420:YES)、S430に移行し、暫定方位を到来方向DRi(なお、第1推定部371ではi=1、第2推定部372ではi=2)に選定し、これを位置推定部38に供給して本処理を終了する。
[2.3.動作]
このように方位推定処理では、図13に示すように、三つの到来波A,B,Cが存在し、真ん中の到来波Bが直接波、その他の到来波A,Cが反射波である場合、以下のように動作する。
即ち、受信強度のスイープを開始して、到来波Aに基づく最初のピークを検出すると、その方位(ピーク方位A)を暫定方位に設定する。
スイープを再開して、到来波Bに基づく次のピークを検出すると、その方位(ピーク方位B)を比較方位に設定すると共に、暫定方位(ピーク方位A)および比較方位(ピーク方位B)からの各到来波の到来時刻を比較する。ここでは、ピーク方位Bの到来波の方が早いため、ピーク方位Bが新たな暫定方位に設定される。
スイープを再開して、到来波Cに基づく次のピークを検出すると、その方位(ピーク方位C)を比較方位に設定すると共に、暫定方位(ピーク方位B)および比較方位(ピーク方位C)からの各到来波の到来時刻を比較する。ここでは、ピーク方位Bの到来波の方が早いため、暫定方位は更新されずピーク方位Bのまま保持される。
スイープを再開して、新たなピークが検出されることなくスイープが終了すると、その時点で暫定方位として設定されているピーク方位が、到来方向DRiに選定され、位置推定部に供給される。
[2.4.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果に加え、以下の効果が得られる。
即ち、本実施形態では、受信信号を一時的に記憶することなく、リアルタイムで処理を実行するため、第1実施形態の測定装置3と比較して、記憶部36を省略することができ、その結果、装置構成を簡略化することができる。
[2.5.変形例]
図14に示す測定装置3dのように、図8に示した測定装置3aから記憶部36aを省略した構成や、図15に示す測定装置3eのように、図9に示した測定装置3bから記憶部36aを省略した構成を採用してもよい。
[3.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得る。
(1)上記実施形態では、測定装置3が車載機である場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、被測定装置2および測定装置3が両方とも携帯電話等の携帯機器に搭載されていてもよい。
(2)上記実施形態における一つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分散させたり、複数の構成要素が有する機能を一つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加または置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
(3)上述した到来方向推定装置の他、到来方向推定装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した媒体、到来方向推定方法など、種々の形態で実現することもできる。
1…位置推定システム 2…被測定装置 3,3a〜3e…測定装置 21…アンテナ 22…送信機 23…受信機 24…通信制御器 31,32…アレーアンテナ 33,34,33a…受信機 35…起動制御部 36,36a…記憶部 37,37a…方位推定部 38…位置推定部 39…切替スイッチ 361〜363…時系列装置 371、372,375…推定部 373,374,376…同期回路

Claims (5)

  1. アレーアンテナを構成する各アンテナエレメントからの受信信号に基づいて予め指定された指定波の到来方向を抽出する方位抽出部(371,372,373:S210,S310〜S330,S360〜S420)と、
    前記方位抽出部によって抽出された到来方向が複数存在する場合に、ビームフォーミングによって各到来方向からの到来波の受信信号である再生信号を生成し、該再生信号間の位相差から最も早く到来した到来波の方向を選定する方位選定部(371,372,373:S220〜S290、S350,S380〜S410,S430)と、
    前記指定波が属する周波数帯での受信が検出されると、前記方位抽出部および前記方位選定部を起動する起動制御部(35)と、
    を備え、前記方位選定部にて選定された方位を前記指定波の真の到来方向として出力することを特徴とする到来方向推定装置。
  2. 前記方位選定部は、二つの信号を同期させる同期回路を利用して、前記再生信号を同期させるための制御値である同期調整値を求め、該同期調整値から前記再生信号間の位相の進み遅れを判断することを特徴とする請求項1に記載の到来方向推定装置。
  3. 前記起動制御部は、前記方位抽出部および前記方位選定部を起動する前に、前記受信信号の時系列を記憶手段(361,362,363)に記憶させ、
    前記方位抽出部および前記方位選定部は、前記記憶手段に記憶された受信信号に従って処理を実行することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の到来方向推定装置。
  4. 互いに異なるアレーアンテナ(31,32)からの受信信号に基づいて動作する複数の請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の到来方向推定装置(35,37,37a)と、
    前記複数の到来方向推定装置によって推定された前記指定波の真の到来方向から、前記指定波の発生源の位置を推定する位置推定部(38)と、
    を備えることを特徴とする位置推定装置。
  5. 前記指定波を送信する送信側装置(2)と、
    前記指定波を受信する一つ以上のアレーアンテナ、および該アレーアンテナからの受信信号に基づいて前記指定波の発生源である前記送信側装置の位置を推定する請求項4に記載の位置推定装置を備えた受信側装置(3,3a〜3e)と、
    を備えることを特徴とする位置推定システム。
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