JP2004108851A - 測角装置及びこの測角装置を用いた通信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の受信アンテナ素子と、アンテナ素子に対応した複数の受信器と、信号源との距離を測定する測距離器と、信号源との距離に応じて測角手段を選択する制御手段と、複数の測角手段を有する測角器から構成される測角装置であり、信号源と測角装置の距離を測定し、測距離結果を基に信号源の状況に適した測角アルゴリズムを適用し、測角を行なう。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーダ装置や移動通信の基地局、無線LANのアクセスポイント等に適用できる到来波の測角装置、及びこの測角装置を用いた通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーダ装置や移動通信の基地局、無線LANのアクセスポイントにおいては到来する電磁波の方向を精度よく、少ない演算量、高い信頼性で推定する測角装置が望まれている。
【0003】
高精度・高分解能に測角を行なう推定手法としてアレイアンテナの各素子の受信信号を基にするMUSIC (Multiple Signal Classification) 法(例えば非特許文献1)やESPRIT (Estimation of Signal Parameters via Rotational Invariance Techniques) 法(例えば非特許文献2)等が存在する。
【0004】
しかし、これらの推定法は固有値演算を行なうため演算量がアンテナ素子数の3乗に比例して増加してしまう。
【0005】
また、これらの推定法は到来する電磁波の信号源が点波源であることを想定した手法であるため、信号源が点波源でない場合は特性が劣化してしまう問題点がある。
【0006】
信号源と測角装置の距離が信号源の大きさに比べて十分離れている場合、信号源は点波源とみなせるが、両者が近接している場合は信号源を点波源とみなせなくなる。
【0007】
【非特許文献1】
R。 O。 Schmit、 ``Multiple Emitter Location and Signal Parameter Estimation、” IEEE Trans。 Antennas Propagat。 vol。 AP−34、 no。 3、 pp。 276−280、 March 1986。
【0008】
【非特許文献2】
R。 Roy and T。 Kailath、 ``ESPRIT−Estimation of Signal Parameters via Rotational Invariance Techniques、” IEEE Trans。 Acoust。、 Speech、 Signal Processing、 vol。 37、 pp。984−995、 July 1986。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように、信号源が遠方にある場合は信号源が点波源とみなせるため、MUSIC法やESPRIT法などの高分解能推定法を用いることによって高い精度で推定を実現することができる。
【0010】
しかし、信号源が近接し、なおかつ移動している場合(または受信装置が移動している場合)は遠方に存在する場合に比べて方向の変動が激しいため頻繁に測角を行なう必要があり、演算負荷が大きい手法を適用することが困難になる。
【0011】
また、信号源が移動はしていなくても近接している場合は、信号源の大きさが無視できず信号源を点波源とみなせなくなってしまう。この結果、信号は特定の方向を中心に多数の方向から到来する(角度広がり)ようになり、到来方向推定精度は劣化し、不安定な推定結果を出力してしまうことになる。
【0012】
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもので、演算負荷をそれほど増やすことなく測角の信頼性を向上させた測角装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の測角装置は、複数のアンテナ素子と、前記アンテナ素子のそれぞれに対応して設けられ、前記アンテナ素子の信号が入力される複数の受信器と、前記複数のアンテナ素子へ到来してくる信号源との距離を測定する測距離手段と、前記複数の受信器で受信した信号がそれぞれ入力され、前記信号源の到来方向を推定するするとともに、その到来方向推定の演算量が異なる複数の測角手段を有する測角器と、前記複数の測角手段の中の一つを選択する制御手段とを具備することを特徴とするものである。
【0014】
これによれば、測距離を行った結果、信号源が遠距離に存在する場合は信号源が点波源とみなせ、方向の変動も比較的小さいため高分解能推定法を用いるように制御装置は測角法を選択し、測角を行なう。
【0015】
また、信号源が近接している場合、制御装置は測角法を高分解能推定法から分解能は低いが信頼性の高い推定法を選択し、測角を行なう。この場合、推定精度・分解能は劣化するが、ターゲットが至近距離にあるならばそれほど高い分解能は必要なく、信頼性の高い測角を実現できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の一つの実施の形態について本発明の測角装置100を通信装置である無線基地局110に適用したものを用いて図1を参照しながら説明する。
【0017】
この第1の実施の形態では、基地局110に測角装置100が搭載され、測角装置からの信号が基地局に供給される構成を示している。測角装置100は複数の受信アンテナ素子1−1〜1−nから構成される受信アンテナ1、アンテナ素子と同数の複数の受信器2−1〜2−n、複数の測角手段を適用できる測角器5、信号源との距離に応じて測角手段を選択する制御装置4、信号源と測角装置の距離を測定する測距離器3、測距離器3に接続された送信アンテナ6から構成される。
【0018】
また、測角器5にはMUSIC法による測角を行なうMUSIC測角器5−1とビームフォーマー法による測角を行なうビームフォーマー測角器5−2が設けられ、MUSIC測角器5−1及びビームフォーマー測角器5−2には受信器2−1〜2−nの信号がそれぞれ入力される。さらに、測距離器3によって測定された信号源の距離を基に制御装置4からの制御信号によりスイッチ5−3が切り替わりMUSIC測角器又はビームフォーマー測角器の出力が出力される。
【0019】
なお、この実施の形態では受信アンテナの数を8本(n=8)とするが、nの数はいくつでも良い。
【0020】
以下に本実施の形態の詳細について説明する。
【0021】
はじめに受信アンテナ1について説明する。受信アンテナ1は指向性アンテナを形成してもよいし、無指向性アンテナを形成してもよく、所望の周波数帯域において到来する電波を受信するように設計してあれさえすればよいが、ここでは無指向性アンテナが形成されている。
【0022】
次に受信器2は、周波数変換器やフィルタ、増幅器、AGC (Automatic Gain Control)、A/D変換機などから構成され、受信アンテナ1で受信したアナログ信号を測角器5が適用できるようにディジタル信号に変換する装置である。
【0023】
次に測距離器3について説明する。測距離器3は測角を行ないたい到来波の信号源と本発明の測角装置との距離を求める装置である。
【0024】
測距離器3の例として広帯域な孤立パルスを送信する手法について説明する。広帯域パルスは時間領域の波形がインパルス信号に近いので、広帯域な孤立パルスを送信アンテナ6から送信し、信号源で反射された受信信号を観測することにより直接インパルス応答を測定することができる。このようにして得られたインパルス応答から本発明の測角装置と信号源の間の信号の伝搬時間を推定することができ、信号源と本発明装置との距離を測定することができる。
【0025】
この測距離器5の測距離の結果から制御装置4が測角手段を選択する。すなわち、制御装置4にはありかじめ設定された閾値をもっており、測距離器5からの測距離値が閾値より大きい場合は信号源は測角装置から遠距離にあると判断し、MUSIC測角器5−1を選択し、閾値より小さい場合は信号源は測角装置から近距離にあると判断し、ビームフォーマー測角器5−2を選択する。
【0026】
ここで、図2に示すように到来波の測角を行ないたい信号源202とは、レーダ装置のようにターゲットからの直接波を受信する場合はターゲットを表す。また、移動通信のように見通し外伝搬で、電磁波が周囲の建物等から反射や散乱・回折して到来する場合は図3のように周囲の建物等を含めて一つの信号源302と考える。
【0027】
また、図4(a)のように信号源401と測角装置100の距離が十分離れている場合は信号源401を点波源とみなすことができる。また、信号源401が遠距離に存在する場合、信号源401、又は測角装置100が移動していても信号の到来方向はそれほど大きく変動しない。よって、ある程度演算負荷が大きい手法を適用することができる。
【0028】
次に、図4(b)のように信号源402と測角装置100の距離が近接している場合、信号源402が遠方に存在する時と同じ距離を移動しただけでも信号の到来方向は大きく変化してしまう。よって、測角装置100は遠方に信号源が存在する場合よりも頻繁に測角結果を出力することが必要となり、演算負荷が小さい手法を適用する。
【0029】
すなわち、信号源が至近距離に存在すると、信号源を点波源とみなすことができなくなる。このような状況でMUSIC測角器5−1のような高分解能な測角手段を用いると、近接した方向から到来し、分離不可能な多数の信号を分離しようと動作してしまうため、十分な特性が得られず不安定な結果を出力してしまう。
【0030】
この時、制御装置4は分解能がMUSIC測角器5−1よりも低い測角手段である測角を行なうことを選択する。分解能を落とすことによって近接した信号を分離することはできなくなるが、単一の信号源に対しては信号源を点波源とみなせるようになるため測角の信頼性が高くなる。
【0031】
本実施の形態の測角器5では、演算負荷が大きく分解能が大きいMUSIC法を用いた測角器と演算負荷が小さく分解能が小さいビームフォーマー法を用いた測角器を適用し、それぞれを切り替えている。
【0032】
したがって、あらかじめ設定した閾値をもとに遠距離の場合はMUSIC測角器5−1を選択し、近距離の場合はビームフォーマー測角器5−2を選択することにより、追従特性が高い測角を提供することができる。また、この測角装置100からの測角信号を基地局110に供給することにより、基地局110では図示しない端末の位置を正確に把握することができる。
【0033】
なお、演算負荷が大きく分解能が大きい測角器としてMUSIC法を用いたMUSIC測角器を説明したが、高分解能推定法の一つであるESPRIT法を用いた測角器を適用しても良く、ビームフォーマー測角器のかわりに、MUSIC法やESPRIT法等に比較して分解能は落ちるものの演算負荷の小さいCapon法を用いた測角器を適用しても良い。
【0034】
以上説明したように、本発明においては信号源が遠方に存在する場合、制御装置4が高分解能推定法であるMUSIC法を選択し測角を行なう。この結果、推定精度の高い測角を提供することができる。また、これらの手法は複数の信号を分離する能力も高いことから、複数の信号源について測角を行なうことが可能となる。また、信号源が近方に存在する場合、制御装置4が低分解能推定法であるビームフォーマー法を選択し測角を行なう。この結果、信号源が点波源とみなせない場合でも測角を行なうことができる。したがって、距離に応じて追従特性が高く、信頼性の高い測角を提供することができる。
【0035】
また、本実施の形態では測距離器からは送信アンテナ6を通して孤立パルスを送信する例を示しているが、他の例として、M系列のように自己相関特性の鋭い信号系列を用いる手法も可能である(参考文献:D.C.Cox and R.P.Leck,”Delay Doppler Characteristics of Multipath Propagation at 910MHz in a SuburbanMobile Radio Environment,”IEEE Trans.Antennas Propagat.,vol. AP−20,no.5,pp.625−635,Sept.,1972)。前述した広帯域な孤立パルスを送信する手法は増幅器への負担が大きく、大規模なレーダ装置では実用可能だが、移動通信や無線LANに適用することは困難である。そこで、自己相関特性の鋭い信号系列を送信アンテナから送信し、信号源で反射された信号を受信し、受信信号と送信信号の相互相関を求める。前記信号は自己相関関数がインパルス信号に近い形状をしているため、受信信号と送信信号の相互相関信号はインパルス応答と等価になる。以上の測定によりインパルス応答から伝搬時間を求め、信号源と本発明の測角装置との距離を推測することができる
なお、測距離を行なう手法として上記の2つの例を示したが、本発明では測距離をこれら2つの手法に限定するものではなく、他のいかなる手法を用いても構わない。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図5を用いて説明する。
【0036】
この第2の実施の形態では測角装置500は、複数の受信アンテナ素子51−1〜51−nから構成される受信アンテナ51、アンテナ素子と同数の複数の受信器52−1〜52−n、受信器52−1〜52−nの出力が入力され、この入力された受信信号の中のいくつかを選択的に出力するスイッチ回路58、選択された受信出力が入力され、MUSIC法により信号源の測角を行なう測角器55、信号源との距離に応じてスイッチ58を操作して出力する受信信号を選択する制御装置54、信号源と測角装置の距離を測定する測距離器53、測距離器53に接続された送信アンテナ56から構成される。
【0037】
さらに、測角装置500は基地局510に搭載され、測角装置の測角データが基地局に供給される。
【0038】
この図5の測角装置は図1の測角装置と比較して、複数の受信アンテナ素子51−1〜51−n、受信器52−1〜52−n、測距離器53、送信アンテナ57は同じものであり、異なる点は、信号源の距離に応じて制御装置54が測角に用いるアンテナ素子5−1〜5−n、受信器5−1〜5−nの数を減らして測角を行なう点である。
【0039】
この測角装置500では、測距離器53からの測距離の結果から制御装置54がスイッチ57に制御信号を供給し、測角器55に供給する受信信号を選択する。測角器55に供給する受信信号が減れば測角を行なうアルゴリズムの演算負荷が小さくなることから、信号源が頻繁に移動し分解能が低くてよい近距離での測角に適用できる。
【0040】
すなわち、制御装置54ではスイッチ57を操作して、測距離器53からの測距離値があらかじめ設定された閾値より大きい場合は信号源は測角装置500から遠距離にあると判断し、測角器55に供給する受信信号の数を最大の数とし、演算負荷が大きく分解能が大きい測角を行い、閾値より小さい場合は信号源は測角装置500から近距離にあると判断し、測角器55に供給する受信信号の数を減らして、演算負荷が小さく分解能が小さい測角を行っている。
【0041】
これにより、距離に応じて追従特性が高く、信頼性の高い測角を提供することができる。
【0042】
以上説明したように、本発明においては信号源の距離に応じて制御装置54が測角に用いるアンテナ51と受信器52を制限する。この結果、分解能を調整することが可能となり、信号源が遠方に存在する場合は高い分解能・高い精度で測角を提供し、信号源が近接している場合は信頼性の高い測角、演算負荷の小さい測角装置を提供することができる。また、この測角装置500からの測角信号を基地局510に供給することにより、基地局510では図示しない端末の位置を正確に把握することができる。
【0043】
なお、スイッチ57により受信信号の数を選択する場合、選択する受信数(アンテナ素子)は任意に行なうことにより、上記の効果は得られるが、測角の分解能はアンテナの開口長に左右されるので、開口長を小さくするように選択する受信信号数を選択することも可能である。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について図6を用いて説明する。
この実施の形態は第1の実施の形態で示した距離に応じて測角器を選択する構成と第2の実施の形態で示した距離に応じてアンテナ素子数(受信信号の数)を選択したものを組み合せたものである。
【0044】
すなわち、第3の実施の形態では測角装置600は、複数の受信アンテナ素子61−1〜61−nから構成される受信アンテナ61と、アンテナ素子と同数の複数の受信器62−1〜62−nと、受信器62−1〜62−nの出力が入力され、この入力された受信信号の中のいくつかを選択的に出力するスイッチ67と、選択された受信出力が入力され、MUSIC法により信号源の測角を行なうMUSIC測角器65−1及びビームフォーマー法により信号源の測角を行なうビームフォーマー測角器65−2からなる測角器65、信号源との距離に応じてスイッチ67を操作して出力する受信信号を選択するとともにMUSIC測角器65−1及びビームフォーマー測角器65−2のいづれか一つを選択する制御装置64、信号源と測角装置の距離を測定する測距離器63、測距離器63に接続された送信アンテナ66から構成される。
【0045】
さらに、測角装置600は基地局610に搭載され、測角装置の測角データが基地局に供給される。
【0046】
図6の実施の形態では信号源と本発明の測角装置との距離に応じて、例えば以下に示すようにMUSIC測角器65−1、ビームフォーマー測角器65−2、アンテナ素子61−1〜61−n数を選択することが可能である。
【0047】
【表1】
【0048】
これにより、距離に応じて追従特性が高く、信頼性の高い測角を測角装置を提供することができる。また、この測角装置600からの測角信号を基地局610に供給することにより、基地局610では図示しない端末の位置を正確に把握することができる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態について図7を用いて説明する。
【0049】
この第4の実施の形態では測角装置700は、複数の受信アンテナ素子71−1〜71−nから構成される受信アンテナ71と、アンテナ素子と同数の複数の受信器72−1〜72−nと、複数の測角手段を適用できる測角器75と、測角器75の測角結果に応じて測角手段を選択する制御装置74から構成される。
【0050】
さらに、測角装置700は基地局710に搭載され、測角装置の測角データが基地局に供給される。
【0051】
また、測角器75にはMUSIC測角器75−1とビームフォーマー測角器75−2が設けられ、これらの測角器には受信器72−1〜72−nの信号がそれぞれ入力され、制御装置74からの制御信号によりスイッチが切り替わりMUSIC測角器75−1又はビームフォーマー測角器75−2の出力が出力される。ここではMUSIC測角器75−1ではMUSIC法による測角を行い、ビームフォーマー測角器75−2ではビームフォーマー法による測角が行われている。
【0052】
次に、この実施の形態の動作について説明する。この実施の形態では、信号源と測角装置の距離が時間とともに徐々に近接する状況を想定している。
【0053】
信号源が測角装置700に近づく場合は時間とともに角度広がりが大きくなっていき、始めのうちは点波源とみなせた信号源が点波源とみなせなくなる。以上のような状況で、本実施の形態では測角の結果から測角手段を制御する。
【0054】
すなわち、始めに制御装置70から測角器75に対してMUSIC測角器75−1を選択する制御信号が送られ、MUSIC測角器75−1が動作する。信号源が点波源とみなせるほど遠方に存在するので、高い精度・高い分解能で測角を行なうことができる。
【0055】
この後、信号源が近接するに従い角度広がりが無視できなくなり、MUSIC測角器75−1の出力は信号源を一つの信号源とみなせず、単一の信号源に対して複数の信号源が存在するような出力をしてしまう。このような現象が生じた時に制御装置74は測角手段を分解能が低いビームフォーマー測角器75−2に切り替える。この結果、測角器75は信号源を再び単一の信号源とみなすことができる。
【0056】
このようにこの実施の形態では、測角結果を基に測角結果を制御することによって単一の信号源から複数の信号が到来するほど信号源との距離が近接した場合でも信号源を一つとみなせることができ、信頼性が高い測角を提供することができる。この装置を車載レーダに搭載することにより、障害物に近接した場合に複数の障害物が存在するような誤動作を起こすことがなくなり、安全性が向上する。また、この測角装置700からの測角信号を基地局710に供給することにより、基地局710では図示しない端末の位置を正確に把握することができる。
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態について図8を用いて説明する。
【0057】
測角装置800は、複数の受信アンテナ素子81−1〜81−nから構成される受信アンテナ81と、アンテナ素子と同数の複数の受信器82−1〜82−nと、受信器82−1〜82−nの出力が入力され、この入力された受信信号の中のいくつかを選択的に出力するスイッチ87と、選択された受信出力が入力され、MUSIC法により信号源の測角を行なう測角器85と、測角器85の測角結果に応じてスイッチ87を操作して出力する受信信号を選択する制御装置84から構成される。
【0058】
さらに、測角装置800は基地局810に搭載され、測角装置の測角データが基地局に供給される。
【0059】
この図8の測角装置は図7の測角装置と比較して、複数の受信アンテナ素子81−1〜81−n、受信器82−1〜82−n、測距離器83、送信アンテナ87は同じものであり、異なる点は、信号源の距離に応じて制御装置84が測角に用いるアンテナ素子81−1〜81−n、受信器82−1〜82−nの数を減らして測角を行なう点である。
【0060】
この実施の形態は図5の説明で示したように測角器85に供給する受信信号が減れば測角を行なうアルゴリズムの演算負荷が小さくなることから、信号源が頻繁に移動し、点波源とみなされず、分解能が低くてよい近距離での測角に適用できる。
【0061】
次に、この実施の形態の動作について説明する。この実施の形態では、信号源と測角装置の距離が時間とともに徐々に近接する状況を想定している。
【0062】
信号源が測角装置に近づく場合は時間とともに角度広がりが大きくなっていき、始めのうちは点波源とみなせた信号源が点波源とみなせなくなる。以上のような状況で、本実施の形態では測角の結果から測角手段を制御する。
【0063】
すなわち、始めに制御装置84から測角器85に対してすべての受信信号が測角器85に供給されるようにスイッチ87を選択する制御信号が送られ、測角器85が動作する。信号源が点波源とみなせるほど遠方に存在するので、高い精度・高い分解能で測角を行なうことができる。
【0064】
この後、信号源が近接するに従い角度広がりが無視できなくなり、MUSIC測角器85の出力は信号源を一つの信号源とみなせず、単一の信号源に対して複数の信号源が存在するような出力をしてしまう。このような現象が生じた時に制御装置84はスイッチを切り替えて受信信号の数を減らして測角器に供給する。この結果、88測角器は信号源を再び単一の信号源とみなすことができる。また、この測角装置800からの測角信号を基地局810に供給することにより、基地局810では図示しない端末の位置を正確に把握することができる。
(第6の実施の形態)
次に、本発明の第6の実施の形態について図9を用いて説明する。
【0065】
この実施の形態では距離と測角結果に応じて測角法を変えるものである。
【0066】
この実施の形態の測角装置900は、複数の受信アンテナ素子91−1〜91−nから構成される受信アンテナ91と、アンテナ素子と同数の複数の受信器92−1〜92−nと、複数の測角手段を適用できる測角器95と、信号源との距離及び測角器95の測角結果に応じて測角手段を選択する制御装置944、信号源と測角装置の距離を測定する測距離器93、及び測距離器93に接続された送信アンテナ97から構成される。
【0067】
さらに、測角装置900は基地局910に搭載され、測角装置の測角データが基地局に供給される。
【0068】
また、測角器95にはMUSIC測角器95−1とビームフォーマー測角器95−2が設けられ、これらの測角器には受信器92−1〜92−nの信号がそれぞれ入力され、測距離器93によって測定された信号源の距離及び測角器95の出力を基に制御装置94からの制御信号によりスイッチ98が切り替わりMUSIC測角器95−1又はビームフォーマー測角器95−2の出力が出力される。ここではMUSIC測角器95−1ではMUSIC法による測角を行い、ビームフォーマー測角器95−2ではビームフォーマー法による測角が行われている。
【0069】
この実施の形態では、上述した実施の形態と同様に、信号源が測角装置に近づく場合は時間とともに角度広がりが大きくなっていき,始めのうちは点波源とみなせた信号源が点波源とみなせなくなり、測距離の結果と測角の結果から測角手段を制御する。
【0070】
次に図9に示した測角装置900の動作を図10のフローチャートにそって説明する。始めに測角装置900がアンテナ91により信号源からの信号を受信(STEP1)したら、測距離器93により信号源の距離を測定する(STEP2)。
【0071】
このとき、信号源が点波源とみなせるほど遠方に存在する時、制御装置94は測距離の結果を基に分解能の高いMUSIC測角器を選択し(STEP3),高い精度・高い分解能で測角を行い、複数の信号源の測角結果を提供することができる。
【0072】
この後、信号源が近接するに従い角度広がりが無視できなくなり、信号源を一つの信号源とみなせず、単一の信号源に対して複数の信号源が存在するような出力をしてしまう。このような現象が生じた時に制御装置94は測角手段を分解能が低いビームフォーマー測角器に切り替える(STEP4)。この結果、測角器は信号源を再び単一の信号源とみなすことができる。
【0073】
さらに信号が近接し,信号源を点波源とみなせなくなった場合、制御装置94は分解能をさらに低くするように制御を行なう(STEP5)。これを繰り返すことによって常に安定した測角結果を提供することが可能となる。
【0074】
したがって、この実施の形態では測角結果を基に測角結果を制御することによって単一の信号源から複数の信号が到来するほど信号源との距離が近接した場合でも信号源を一つとみなせることができ,信頼性が高い測角を提供することができる。また、この測角装置900からの測角信号を基地局910に供給することにより、基地局910では図示しない端末の位置を正確に把握することができる。
【0075】
なお、この第5の実施の形態においても第2の実施の形態と同様に受信器と測角器との間にスイッチを設け、測角器に供給する受信信号変えることにより測角を行なうアルゴリズムの演算負荷を変えることができ、これにより距離に応じて追従特性が高く、信頼性の高い測角を提供することができる。
【0076】
なお、上記第1乃至第6の実施の形態では信号源が測角装置に時間とともに近づく例をあげて説明したが、信号源が測角装置に時間とともに遠ざかる場合にも適用できる。これは、始めに制御装置で低い分解能または演算負荷が小さい測角手段を選択し、測角を行い、その後に信号源と測角装置との距離に応じて、又は測角器からの測角結果に基づいて測角手段を高い分解能または演算負荷が大きい測角手段に切り替えることにより行なうことができる。
【0077】
また、上記第1乃至第6の実施の形態では測角器からの測角データを基地局7に供給しているが、基地局7の変わりに車載レーダに搭載することも可能である。これにより、衝突防止用のレーダとして用いると近距離に障害物が存在する場合でも障害物の位置の変化を的確に捉えることができるため、安全性が高まる。また、航空機のレーダに搭載した場合も同様に、障害物や航空機同士のニアミスを未然に防ぐことができる。
【0078】
また、上記第1、第2、第3、第6の実施の形態では測距離器による信号源の距離の測定を送信アンテナから孤立パルスを送信して、この反射信号をもとに行っていたが、携帯無線システムのようにあらかじめ測角装置より無線端末(信号源)に対して、無線端末が出力する電波を通知し、無線端末からの出力電波を受信して受信信号の減衰度合いにより距離を測定することも可能である。
【0079】
なお、各実施形態で例示した構成は一例であって、それ以外の構成を排除する趣旨のものではなく、例示した構成の一部を他のもので置き換えたり、例示した構成の一部を省いたり、例示した構成に別の機能を付加したり、それらを組み合わせたりすることなどによって得られる別の構成も可能である。また、例示した構成と論理的に等価な別の構成、例示した構成と論理的に等価な部分を含む別の構成、例示した構成の要部と論理的に等価な別の構成なども可能である。また、例示した構成と同一もしくは類似の目的を達成する別の構成、例示した構成と同一もしくは類似の効果を奏する別の構成なども可能である。
【0080】
また、各種構成部分についての各種バリエーションは、適宜組み合せて実施することが可能である。
【0081】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において種々変形して実施することができる。
【0082】
【発明の効果】
本発明によれば、測角において信号源と本装置と距離を測定し、距離に応じて測角手段を制御するので、分解能の異なる測角手段、演算負荷が異なる測角手段を必要に応じて使い分けることができ、さまざまな伝播環境に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る測角装置の構成例を示す図
【図2】信号源から直接波が到来し、信号源と本発明装置が近接している状況を説明する図
【図3】信号が見通し外伝搬路を通って伝搬し、信号源と本発明装置が近接している状況を説明する図
【図4】信号源と本発明装置の距離が遠方に存在する場合は信号源を点波源とみなせることを説明する図
【図5】本発明の他の実施形態に係る測角装置の構成例を示す図
【図6】本発明の他の実施形態に係る測角装置の構成例を示す図
【図7】本発明の他の実施形態に係る測角装置の構成例を示す図
【図8】本発明の他の実施形態に係る測角装置の構成例を示す図
【図9】本発明の他の実施形態に係る測角装置の構成例を示す図
【図10】本発明の他の実施形態に係る測角装置の動作を説明するフロー図
【符号の説明】
100測角装置
110基地局
1受信アンテナ
1−1〜1−nアンテナ素子
2−1〜2−n受信器
3測距離器
4制御装置
5測角器
5−1MUSIC測角器
5−2ビームフォーマー測角器
5−3スイッチ
6送信アンテナ
7スイッチ
Claims (9)
- 複数のアンテナ素子と、
前記アンテナ素子のそれぞれに対応して設けられ、前記アンテナ素子の信号が入力される複数の受信器と、
前記複数のアンテナ素子へ到来してくる信号源との距離を測定する測距離手段と、
前記複数の受信器で受信した信号がそれぞれ入力され、前記信号源の到来方向を推定するするとともに、その到来方向推定の演算量が異なる複数の測角手段を有する測角器と、
前記複数の測角手段の中の一つを選択する制御手段とを具備することを特徴とする測角装置。 - 前記制御手段は前記測距離手段の測距離出力に応じて前記測角器の前記複数の測角手段を選択することを特徴とする請求項1記載の測角装置。
- 前記制御手段は前記測距離手段の中の一つの測角手段を選択し、この選択した測角手段の測角出力に応じて他の測角手段に切り替えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の測角装置。
- 前記測角手段に入力される前記受信信号を選択する選択手段とを具備し、前記測距離手段の測距離出力又は前記選択した測角手段の測角出力の少なくとも一つの結果により、前記測角手段に入力される前記受信信号を変化させることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の測角装置。
- 前記測角手段に入力される前記受信信号の選択は、前記アンテナ素子によるアンテナの開口長を変化させるものであることを特徴とする請求項4記載の測角器装置。
- 前記複数の測角手段は、第1の測角手段と第2の測角手段であり、前記第1の測角手段はMUSIC法又はESPRIT法であり、前記第2の測角手段はビームフォーマー法又はCapon法であることを特徴とする請求項1記載の測角装置。
- 前記測距離手段は、孤立パルスを送信する手段を有することを特徴とする請求項1記載の測角器装置。
- 前記測距離器は、自己相関特性のある信号系列を送信し、受信信号と送信信号の相互相関関数を求める手段を有することを特徴とする請求項1記載の測角器装置。
- 請求項1乃至請求項9記載の測角装置により通信相手に対する測角出力が入力され、この入力信号をもとに位置特定された前記通信相手に対して通信を行なうことを特徴とする通信装置。
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