JP6389799B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は脱水機能を有する洗濯機に関する。
一般家庭あるいはコインランドリーなどに設置される洗濯機は、洗濯脱水機能、洗濯脱水乾燥機能を備えるものがある。
脱水機能を有する洗濯機は、回転ドラム内で洗濯物の偏りにより振動や騒音が発生する。また洗濯物の偏りが大きければ、回転時の回転ドラムの偏心が大きくなり、回転に大きなトルクが必要となるので脱水運転を開始することができない。これを解消するためには、使用者が洗濯機の運転を停止して手作業により洗濯物の偏りを解消していた。
かかる煩瑣な作業を解消するために、洗濯物の偏りであるアンバランスの大きさが所定値より大きいと判定した場合に、位置検出手段の出力タイミングに応じて遠心力が重力よりも小さくなる回転速度になるまで回転ドラムを減速させて洗濯物の偏在を解消するようにしたものが提案されている(特許文献1参照)。
また、脱水時に洗濯物が回転ドラムの前部に偏るアンバランスの発生を防止するため、回転ドラムの前部および後部に対して配設した加速度センサにより、検出された振動量の差を算出し、洗濯物が回転ドラムの前部に偏るアンバランス状態を検知するようにしたものが提案されている(特許文献2)。
特開平9−290089号公報 特開2009−82558号公報
上記特許文献1に開示された技術は、回転ドラムの回転を減速することにより遠心力を逓減させ、重なり合っている洗濯物を重力により落下させるようにしたものである。しかしながら、この従来技術では互いに絡まりあって塊となっている洗濯物は、そのまま落下することになるので、この塊を解きほぐすことはできない。このような状態で回転ドラムを回転すると、アンバランスは解消されていないので、再度アンバランスが検出され、回転ドラムの減速が繰り返されることになる。
一方、上記特許文献2に開示された技術は、回転ドラムの回転時にあって、前部の振動検出手段によって検出された振動値と後部の検出手段によって検出された振動値との差を算出する。そして、この振動値の差が予め設定された閾値を超えた場合、回転ドラムの回転を減速または停止するようにしたものである。
しかしながら、この従来技術によっても互いに絡まりあって塊となっている洗濯物は、依然として解きほぐされず回転ドラム内に残存することになり、アンバランスを解消する根本的な解決策とはならない。
さらに上記特許文献1、2によると、回転ドラムの回転を減速あるいは停止するようにしているので、脱水運転を繰り返す毎に起動電力が必要となり、消費電力が大きくなるという問題がある。
なお、これらの問題は、回転ドラム(洗濯槽)を備えるドラム式洗濯機だけでなく、縦型の洗濯機でも同様に起こりうることである。
本発明はかかる従来の問題を解決するものである。本発明により、洗濯槽内に洗濯物の偏在があっても、洗濯槽の回転を減速あるいは停止することなく、脱水運転時に洗濯槽のアンバランスを確実に解消し、洗濯槽の偏心による振動の発生や騒音の発生を低減して効率よく洗濯物の脱水をすることができる洗濯機を提供することができる。
本発明は、洗濯槽と、前記洗濯槽の軸線方向に沿って該洗濯槽の内周面に配設された複数の中空のバランサと、前記バランサの各々に対応する環状の導水樋を複数重層させて構成され、前記洗濯槽の外面のうち軸線方向端部に固定される受水リングユニットと、前記導水樋の一部と、該導水樋に対応する前記バランサとを接続する通水部材と、前記導水樋へ個別に調整水を注入するノズルユニットと、を備え、前記導水樋が、環状の導水樋本体と、導水樋本体から径方向外方に突出する膨出部を有し、前記膨出部のうち前記洗濯槽の回転方向遅れ側に前記導水樋本体との接続開口が形成され、前記回転方向進み側に前記通水部材が接続されることを特徴とする。
特に、本発明は、前記バランサが洗濯物を掻き上げるバッフルであることを特徴とする。
また本発明は、前記バッフルの内部に、該バッフルの本体開口部側に位置する前端から後端に向かう下り勾配の傾斜板を配設することを特徴とする。
また本発明は、前記バランサの内部の貯水領域を前記洗濯槽の周方向に狭める仕切部材を配設することを特徴とする。
また本発明は、前記洗濯槽の外面のうち軸線方向端部に取り付けられ、前記複数のバランサの何れかと連通する貯水部を有することを特徴とする。
また本発明は、前記洗濯槽が、その軸線方向が略水平な回転ドラムであって、前記受水リングユニットを構成する導水樋が内周面を開放し外周面が有底となるように構成され、前記ノズルユニットが前記受水リングユニットの下部において導水樋に向けて給水し得る位置に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、洗濯機は、洗濯槽と一体に回転する受水リングユニットの選定された導水樋に注入された調整水が通水部材を介してバランサに供給され、洗濯物の偏りにより生じたアンバランスが解消されるので、洗濯槽の回転を途中で減速あるいは停止することなく、通常の脱水運転を継続したままで振動や騒音の発生を防止することができる。
さらに、本発明の洗濯機は、導水樋が導水樋本体と膨出部を有するので、接続開口を介して導水樋本体内の調整水が膨出部内にスムーズに流れ込み、膨出部から通水部材を介して効率的に調整水をバランサに供給することができる。
本発明の洗濯機は、バランサをバッフルであるようにしたので、洗濯槽のバランス調整と洗濯物を掻き上げる両機能を得ることができる。
本発明の洗濯機は、バッフルの内部に前端から後端に向かう傾斜板を配設したので、効率よく調整水を排水することが可能となる。
本発明の洗濯機は、仕切部材が配設されるので、バランサ内で調整水を洗濯槽の回転方向における狭い範囲に集めることができ、洗濯物の偏りにより生じたアンバランスをより少ない量の調整水で短時間に解消することができる。
本発明の洗濯機は、貯水部を有するので、より多くの調整水を洗濯槽近傍に供給でき、洗濯物の偏りによるより大きなアンバランスを、安定して解消することができる。
本発明のドラム式の洗濯機は、ノズルユニットが受水リングユニットの下部において導水樋に向けて給水し得る位置に配置されるので、ノズルユニットから導水樋に静かに調整水を注入でき、水はねを抑制することができる。
参考形態に係る洗濯機1の外観を示す正面図である。 洗濯機1の内部構造を示す模式図である。 洗濯機1に採用する回転ドラム5の前面斜視図である。 洗濯機1に採用する回転ドラム5の背面斜視図である。 洗濯機1に採用する回転ドラム5の側面図である。 洗濯機1の回転ドラム5に配設するバッフル6の斜視図である。 洗濯機1の回転ドラム5に配設するバッフル6の断面図である。 洗濯機1の回転ドラム5に配設する受水リングユニット18の断面図である。 図8の受水リングユニット18の組立斜視図である。 図8の受水リングユニット18の構造の説明図である。 図8の受水リングユニット18の組立状態の説明図である。 受水リングユニット18に調整水を注入するノズルユニット25の説明図である。 洗濯機1の電気系ブロック図である。 回転ドラム5のアンバランス状態の説明図である。 回転ドラム5のアンバランス状態の説明図である。 洗濯機1の脱水運転の制御の流れを示すフローチャート図である。 参考形態の変形例の内部構造を示す模式図である。 参考形態に係る受水リングユニット18の変形例を示す断面図である。 図18に示す受水リングユニット18の組立斜視図である。 参考形態に係るバッフルの変形例を示す断面図である。 参考形態に係る受水リングユニットのさらに他の変形例を示す部分斜視図である。 本発明の実施形態に係る洗濯機50が備える回転ドラム5の背面斜視図である。 図22に示す受水リングユニット69の分解斜視図である。 図23に示す受水リングユニット69を構成する導水樋68を膨出部68bを含む断面で切断した断面斜視図である。 洗濯機50をノズルユニット25の近傍で切断して示す縦断面斜視図である。 洗濯機50の回転ドラム5内に配設されるバッフル6を示す図である。 実施形態に係る洗濯機50の脱水運転の制御の流れを示すフローチャートである。 実施形態に係る洗濯機50の脱水運転の制御の流れを示すフローチャートである。 同洗濯機50の脱水運転の制御の流れを説明する図である。 実施形態に係る洗濯機50の変形例を示す図である。
参考形態
以下、本発明の参考となる形態(参考形態)を図に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の参考形態に係る洗濯機1の外観を示す正面図である。図2は、洗濯機1の内部構造を示す模式図である。図3は、回転ドラム5の前面斜視図である。図4は、回転ドラム5の背面斜視図である。図5は、回転ドラム5の側面図である。
図1,2に示す洗濯機1は、本体2と、本体2に内包される外槽3と、本体2に取付けられる扉体4と、外槽3に内包される回転ドラム5とを含んで構成される、水平ドラム方式の洗濯機である。本体2の前面には、洗濯物を出し入れするための開口部2aが形成される。開口部2aには、該開口部を閉じた状態および開いた状態を維持する扉体4が開閉自在に設けられる。
図2に示す外槽3は、略有底円筒状に形成される。具体的には、外槽3は、円盤状の底部3bと、底部3bの外縁部に連なる円筒状の側壁部3cと、側壁部3cに連なる円環状の絞り部3dと、絞り部3dに連なり、本体2の開口部2aに対向する開口部3aを形成する円筒状の開口壁部3eとを含んで構成される。外槽3は、略水平方向に延びる軸線S1を有する。外槽3は、その開口部3aが本体2の開口部2aに対向して配置される。
外槽3の内部空間には、回転ドラム5が配置される。回転ドラム5は、略有底円筒状に形成される(図3〜図5参照)。具体的には、回転ドラム5は、円盤状の底部5cと、底部5cの外縁部に連なる円筒状の側壁部5dと、側壁部5dに連なる円環状の絞り部5eと、絞り部5eに連なり開口部5aを形成する円筒状の開口壁部5fとを含んで構成される。回転ドラム5の軸心は、外槽3の軸線S1と一致する。回転ドラム5の側壁部5dには、厚み方向に貫通する複数の通孔5bが形成される。
扉体4は、本体2の前面に形成される開口部2aに開閉自在に設けられる。図2に示すように、扉体4が本体2の開口部2aを閉じることにより、扉体4の背面の凸部4aが外槽3の開口部3aと回転ドラム5の開口部5aに進入し、回転ドラム5内の洗濯物の飛び出しを防止する構成である。
洗濯機1は、駆動部Dと、受水リングユニット18とをさらに含む。駆動部Dは、外槽3の底部3bに固定される軸受け7と、主軸8と、プーリ9と、ドラムモータ10と、プーリベルト11を含んで構成される。軸受7は、回転ドラム5の底部5cの中央に設けられる。主軸8は、一端部が回転ドラム5の底部5cに固定され、他端部がプーリ9に固定される。軸受7は主軸8を回転可能に軸支する。主軸8の軸心は、前記軸線S1と一致する。
ドラムモータ10は、出力軸10aを有する。プーリベルト11は、プーリ9と出力軸10a間に張架される。ドラムモータ10のトルクは、プーリベルト11を通じてプーリ9、主軸8に伝達され、これによって回転ドラム5が回転する。
また、前記外槽3の回転ドラム5の先端部分に対応する位置には、水平と垂直の2方向の加速度を検出する加速度センサ12を配設する。一方、前記プーリ9に設けたセンサマーク13を検出する近接スイッチ14を配設する。また、外槽3には滞留した脱水液Wを本体2外へ排水するためのドレン管15を接続し、電磁弁16の開閉により脱水液Wの本体2外への排水が可能となるようにする。
図6は、図3に示す回転ドラム5に配設するバッフル6の斜視図である。図7は、図3に示す回転ドラム5に配設するバッフル6の断面図である。
図6に示すように、バッフル6は、バッフル本体6dと、後述する調整水を供給する図4に示す通水部材24a、24b、24cのいずれかが接続されるパイプロッド6aと、バッフル6内に滞留した調整水を排水するためのパイプロッド6bとを有する。また、このようなバッフル6は、図3に示すように、回転ドラム5内において、軸線S1(図2参照)方向に並行に延びて複数(この参考形態では3本)設けられる。バッフル本体6dは、回転ドラム5の側壁部5dから軸線S1に向かって三角形状に突出する中空体に形成され、回転ドラム5の回転駆動時に洗濯物を掻き上げる。バッフル6は、回転ドラム5の周方向に関して等間隔を空けて設けられる。この参考形態では、バッフル6は回転ドラム5の周方向に関して120°の間隔を空けて設けられる。
バッフル6がこのような構成であると、バッフル6の取付位置において調整水による回転ドラム5の重量の変更が可能となり、後述する脱水時に洗濯物の偏りが発生した場合にバランサ(平衡器)としての機能が得られる。また、バッフル6を備えない機種においては、長尺の中空体を上記の構成と同様に回転ドラム5の内周面に、軸線S1方向沿って設けるようにしてもよい。なお、前記パイプロッド6bは、バッフル6の後部であって頂部側に設ける。これにより、バッフル6内に滞留した調整水の回転ドラム5外部への排水が可能となる。
つぎに、バッフル6に調整水を供給するための受水リングユニット18の構成について説明する。図8は、回転ドラム5に配設する受水リングユニット18の断面図である。図9は、図8の受水リングユニット18の組立斜視図である。図10は、図8の受水リングユニット18の構造の説明図である。図11は、図8の受水リングユニット18の組立状態の説明図である。
受水リングユニット18は、図4、図5に示すように回転ドラム5の背面に固定される。図8に示す受水リングユニット18は、環状であって内周面を開放し外周面を底板で閉塞した三層(回転ドラム5に配設したバッフル6の数に対応)の導水樋19a、19b、19cが回転ドラム5の軸線S1(図2参照)方向に重層されて構成される。
受水リングユニット18は、図9に示すようにパネル材を組み立てるようにしたものである。この受水リングユニット18は、同一形状の円形のリングプレート20間に同一形状の円形の底板21を挟持した状態で一体化する。これにより、底板21を底面としリングプレート20を側壁とする三層の導水樋19a、19b、19cが形成される。この場合、図10に各底板21の位置を鎖線、1点鎖線、2点鎖線で示したように、底板21をリングプレート20の中心RCから距離(d)だけ偏心させ、この位置が偏心中心ECとなる。
リングプレート20と底板21の組み立ては、図11に鎖線、1点鎖線、2点鎖線で示すように、隣り合う底板21の偏心方向の角度差が120°となるようにする。そして、リングプレート20の外側端部に位置する底板21の偏心頂部に、通水部材24a、24b、24c(図4参照)に接続されるパイプロッド22a、22b、22cを固定する。このように構成した受水リングユニット18は、リングプレート20の中心RCを回転ドラム5の軸線S1(図2参照)に一致させて固定する。これにより、各導水樋19a、19b、19cの各底板21は、回転ドラム5の軸線S1を中心として120°の角度差をもって偏心した配置となる。
以上のように構成された受水リングユニット18のパイプロッド22a、22b、22cには、図4に示すように通水部材24a、24b、24cの片端を接続し、その他端をバッフル6のパイプロッド6aに接続する。なお、通水部材24a、24b、24cのバッフル6への取付位置は、バッフル6の底部側であるようにする。これにより、バッフル6に供給された調整水の遠心方向への滞留を促進することができる。
このような構成によって、後述する手段により導水樋19a、19b、19cの内部に調整水が注入された場合において、受水リングユニット18の回転が遠心力を発生する臨界回転速度を超えると、導水樋19a、19b、19c内に注入された調整水は遠心方向への負荷を受けつつパイプロッド22a、22b、22cに向けて流下する。
上記受水リングユニット18は、3個の導水樋19a、19b、19cと、これに対応してバランサとなるバッフル6を3個配設するようにしている。そして回転ドラム5の軸線S1を中心とした導水樋19a、19b、19cの底板21における各偏心頂部相互間の角度と、バッフル6の相互間の角度は、いずれも120°となるようにしている。なお、導水樋19a、19b、19cの底板21は、本実施例の好ましい形態として円形としているが、これと同様の機能が得られれば、楕円を含む長円形、または多角形であってもよい。
以上のように構成した受水リングユニット18の導水樋19a、19b、19c内に注入された調整水は、遠心力により偏心頂部に向かって流れ、パイプロッド22a、22b、22cから通水部材24a、24b、24cを介して各バッフル6内に供給される。供給された調整水は、バッフル6内で遠心方向の壁面に滞留する。このようにバッフル6に調整水を供給することによって、該バッフル6の重量が増加することができる。したがって、後述する洗濯物の塊を打ち消すようにバッフル6内に調整水を供給すれば、洗濯槽5の回転を途中で減速あるいは停止させることなく、回転ドラム5のアンバランスを解消することができるので、通常の脱水運転を継続したままで振動や騒音の発生を防止することができる。また、これによって、回転ドラム5の回転数を上げることができるので、脱水運転を開始することができる。
脱水運転が終了して回転ドラム5の回転速度が低下するに従い、バッフル6内の遠心力も次第に減衰してその影響を受けなくなり、調整水はバッフル6内で遊動し、重力によってパイプロッド6bから排水される。
つぎに、導水樋19a、19b、19cに調整水を注水するためのノズルユニット25について説明する。図12は、受水リングユニット18に調整水を注入するノズルユニット25の説明図である。このノズルユニット25は図12に示すように導水樋19a、19b、19cの底板21に向けて配置した3本のノズル25a、25b、25cを備える。ノズル25a、25b、25cは、受水リングユニット18の回転方向に向けて傾斜して設けられる。したがって、各ノズル25a、25b、25cから調整水が噴射されたとき、この調整水は導水樋19a、19b、19cの底板21の曲面に沿って注入されるので導水樋19a、19b、19c内で飛散することなく、円滑な注水が可能となる。
前記調整水は、図2に示す電磁バルブ26a、26b、26cを介してノズル25a、25b、25cに供給される水道水である。なお、前記電磁バルブ26a、26b、26cは方向切換電磁バルブを採用することも可能である。
つぎに、洗濯機1の運転制御について説明する。図13は、洗濯機1の電気系ブロック図である。図14は、回転ドラム5のアンバランス状態の説明図である。図15は、回転ドラム5のアンバランス状態の説明図である。制御部30はシステム全体の制御を司る中央制御部(CPU)31を備える。この制御部31に回転ドラム5の回転制御に必要な脱水運転開始前の低速回転設定値(N1)、脱水運転開始後の高速回転設定値(N2)、低速脱水運転時のアンバランス量設定値(m1)、高速脱水運転時のアンバランス量設定値(m2)を記憶させたメモリ32を接続する。
中央制御部31は回転速度制御部33へ制御信号を出力し、さらにその制御信号をモータ制御部(モータ制御回路)34へ出力してドラムモータ10の回転制御を行う。なお、回転速度制御部33はモータ制御部34からドラムモータ10の回転速度を示す信号を実時間で入力し、制御要素となるようにしている。アンバランス量検出部35およびアンバランス位置検出部36には加速度センサ12を接続するとともに、前記アンバランス位置検出部36には近接スイッチ14を接続する。
これにより、近接スイッチ14がセンサマーク13(図2参照)を検知したとき、加速度センサ12からの水平方向と垂直方向の加速度の大きさから、アンバランス量検出部35においてアンバランス量(M)を算出し、このアンバランス量をアンバランス量判定部37へ出力する。一方、アンバランス位置検出部36は近接スイッチ14から入力したセンサマーク13の位置を示す信号からアンバランス方向の角度を算出し、アンバランス位置信号を注水制御部38へ出力する。
前記注水制御部38は、アンバランス量判定部37およびアンバランス位置検出部36からのアンバランス量とアンバランス位置を示す信号を入力すると、回転ドラム5内の何れのバッフル6に給水を行うかおよびその給水量を予め格納される制御プログラムに基づいて判断する。そして選定した電磁バルブ26a、26b、26cを開き、調整水の注水を開始する。回転ドラム5にアンバランスが生じたときは、このアンバランス量の算出に基づいて選定されたノズル25a、25b、25cから受水リングユニット18の導水樋19a、19b、19cに調整水の注入を開始し、バッフル6によりアンバランスが解消されたとき、調整水の注入を停止する。これにより、回転ドラム5の回転を減速せず、脱水運転を継続したままで振動や騒音の発生を防止することができる。
なお、前記注水制御部38におけるバッフル6の決定は、例えば図14に示すようにアンバランスの要因となっている洗濯物の塊LDが、回転ドラム5の位置Bと位置Cのバッフル6の間にある場合は位置Aのバッフルに調整水を供給する。また、図15に示すように洗濯物の塊LDが位置Aのバッフル6の近傍にある場合は位置Bと位置Cにあるバッフル6に調整水を供給する。
つぎに、洗濯機1の脱水運転の制御の流れを図16に示すフローチャートに基づいて以下に説明する。図16は、洗濯機1の脱水運転の制御の流れを示すフローチャートである。
<ステップS1>
ステップS1では、中央制御部31は、図示しない脱水ボタンからの入力信号あるいは洗濯コース運転中に脱水工程を開始すべき旨の信号を受信すると、脱水工程を開始し、ステップ2に移行する。
<ステップS2>
ステップS2では、中央制御部31は、回転速度制御部33に低速回転(N1)を開始する旨の信号を通知する。回転速度制御部33は、前記通知に基づきモータ制御部34に制御信号を発信し、モータ制御部34は、この制御信号に基づいて電流を流し、ドラムモータ10を駆動させる。これによって、回転ドラム5が予め定められた回転数(本実施の形態では100rpm〜400rpm)で回転駆動され、ステップS3に移行する。
<ステップS3>
ステップS3では、中央制御部31は、アンバランス位置検出部36にアクセスし、アンバランス位置検出部36が、近接スイッチ14からのセンサマーク13を検出した旨の信号を受信しているか否かを判断する。センサマーク13を検出していればステップS4に移行し、センサマーク13を検出していなければステップS3を繰り返す。
<ステップS4>
ステップS4では、中央制御部31は、アンバランス量検出部35にアクセスし、加速度センサ12から与えられた水平方向と垂直方向の加速度を取得して、予め定められた演算を行い、アンバランス量Mを算出すとともに、アンバランス位置検出部36によりアンバランス位置を検出して、ステップS5に移行する。
<ステップ5>
ステップS5では、中央制御部31は、アンバランス量Mと、メモリ32に格納されたアンバランス量設定値(m1)とを対比し、M>m1が成り立つか否かを判断する。M>m1が成り立つ場合はステップS6に移行し、M>m1が成り立たない場合はステップS7に移行する。アンバランス量設定値(m1)は、回転ドラム5の高速回転を開始し得る予め定められたアンバランス量の閾値である。ステップS5において、M>m1が成り立たないということは、アンバランス量Mが回転ドラム5の高速回転を開始し得る値であることを意味する。言い換えれば、M>m1が成り立たないということは、回転ドラム5のアンバランスが改善された、あるいは当初から存在しなかったことを意味する。
<ステップS6>
ステップS6では、中央制御部31は、注水制御部38に注水開始の信号を送信して、バッフル6への調整水の注水を開始する。またステップ6の動作が2ループ目である場合には、最初のステップ6で開放した電磁バルブ26a〜26cの開放を継続する。
具体的には、中央制御部31は、アンバランス位置の検出結果、洗濯物の塊LDが図14に示すように、バッフル6間に存在する場合は、洗濯物の塊LDと対向する位置にあるバッフル6に対応する、電磁バルブ26a〜26cのいずれかを開放し、洗濯物の塊LDと対向する位置にあるバッフル6への注水を開始する。
また中央制御部31は、アンバランス位置の検出結果、洗濯物の塊LDが図15に示すように、いずれかのバッフル6の近傍に存在する場合は、該バッフル6以外のバッフル6に対応する、電磁バルブ26a〜26cを開放し、洗濯物の塊LDの近傍にあるバッフル6以外のバッフル6への注水を開始する。そして、ステップS3に戻る。
<ステップS7>
ステップS7では、中央制御部は、注水制御部38に電磁バルブ26a〜26cを閉じるべき旨の指令を通知し、バッフル6への調整水の供給を停止する。その後ステップS8に移行する。なお、ステップS6を経ていない場合は、電磁バルブ26a〜26cがすでに閉状態であるため、そのままステップS8に移行する。
<ステップS8>
ステップS8では、中央制御部31は、回転ドラム5の高速回転を開始する。具体的には、中央制御部31は、回転速度制御部33に、高速回転を開始すべき旨の信号を通知する。回転速度制御部33は、前記通知に基づきモータ制御部34に制御信号を発信し、モータ制御部34は、この制御信号に基づいて電流を流し、ドラムモータ10を駆動させる。これによって、回転ドラム5が予めさだめられた高速の回転数(本実施の形態では500rpm〜800rpm)となるように回転駆動され、ステップS9に移行する。
<ステップS9>
ステップS9では、中央制御部31は、アンバランス位置検出部36にアクセスし、近接スイッチ14がセンサマーク13を検出したか否かを判断する。近接スイッチ14がセンサマーク13を検出したと判断した場合はステップS10に移行し、近接スイッチ14がセンサマーク13を検出していないと判断した場合はステップS9を繰り返す。
<ステップS10>
ステップS10では、中央制御部31は、アンバランス量検出部35にアクセスし、加速度センサ12から与えられた水平方向と垂直方向の加速度を取得して、予め定められた演算を行い、アンバランス量Mを算出するとともに、アンバランス位置検出部36によりアンバランス位置を検出し、ステップS11に移行する。
<ステップS11>
ステップS11では、中央制御部31は、アンバランス量Mと、メモリ32に格納されたアンバランス量設定値(m2)とを対比し、M>m2が成り立つか否かを判断する。M>m2が成り立つ場合はステップS12に移行し、M>m2が成り立たない場合はステップS13に移行する。
アンバランス量設定値(m2)は、回転ドラム5の回転数を予め定める高速の回転数まで上げても問題が生じない、予め定められたアンバランス量の閾値である。ステップS11において、M>m2が成り立たないということは、アンバランス量Mが回転ドラム5を高速回転し得る値であることを意味する。言い換えれば、M>m2が成り立たないということは、回転ドラム5のアンバランスが高速回転し得るほどに改善された、あるいは当初から高速回転に支障がでるほどのアンバランスが存在しなかったことを意味する。
<ステップS12>
ステップS12では、中央制御部31は、注水制御部38に注水開始の信号を送信して、バッフル6への調整水の注水を開始する。またステップ12の動作が2ループ目である場合には、最初のステップ12で開放した電磁バルブ26a〜26cの開放を継続する。
具体的には、中央制御部31は、ステップS10におけるアンバランス位置の検出結果が、洗濯物の塊LDが図14に示すように、バッフル6間に存在する場合は、洗濯物の塊LDと対向する位置にあるバッフル6に対応する、電磁バルブ26a〜26cのいずれかを開放し、洗濯物の塊LDと対向する位置にあるバッフル6への注水を開始する。
また中央制御部31は、ステップS10におけるアンバランス位置の検出結果が、洗濯物の塊LDが図15に示すように、いずれかのバッフル6の近傍に存在する場合は、該バッフル6以外のバッフル6に対応する、電磁バルブ26a〜26cを開放し、洗濯物の塊LDの近傍にあるバッフル6以外のバッフル6への注水を開始する。そして、ステップS9に戻る。
<ステップS13>
ステップS13では、中央制御部31は、注水制御部38に電磁バルブ26a〜26cを閉じるべき旨の指令を通知し、バッフル6への調整水の供給を停止する。その後ステップS14に移行する。なお、ステップS12を経ていない場合は、電磁バルブ26a〜26cがすでに閉状態であるため、そのままステップS8に移行する。
<ステップS14>
ステップS14では、中央制御部13は、図示しない時計部にアクセスし、回転ドラム5が予め定める高速回転数に至ってからの経過時間が予め定められた脱水運転の設定時間を超えたか否かを判断する。経過時間が脱水運転の設定時間を超えていればステップS15に移行し、経過時間が脱水運転の設定時間を超えていなければ、ステップ9に戻る。
<ステップ15>
ステップ15では、脱水運転を終了すべき旨の信号を回転速度制御部に通知し、ドラムモータ10の回転駆動を停止させる。このようにして脱水運転を終了する。
このようにして脱水運転を終了する過程において、回転ドラム5の回転停止までの緩やかな回転に伴って供給されたバッフル6内の調整水は全て外部に排出されて初期状態に戻すことができ、正確な制御を繰り返すことができる。
上記の脱水運転の流れによれば、低速回転時と高速回転時の二段階で回転ドラム5のアンバランス状態を検知し、アンバランス状態を解消するようにしたので、脱水運転の開始から終了までのどの過程においても振動や騒音の発生を防止することのできる洗濯機1とすることができる。
以上、本発明の参考形態について説明したが、参考形態の構成は上述したものに限定されず、種々の変形が可能である例えば、図17は、参考形態の変形例の内部構造を示す模式図であるが、同図に示すように、ドレン管15から枝管116を分岐してポンプ17により外槽3の底部に滞留した脱水液Wを回収して調整水として再利用することが可能となるようにし、経済性を向上するようにしてもよい。すなわち、ポンプ17により圧送される脱水液Wが調整水として電磁バルブ26a、26b、26cを介してノズル25a、25b、25cに供給される構成としてもよい。
なお、上記参考形態では受水リングユニット18が3個の導水樋19a、19b、19cで構成され、それに対応して3個のバランサ6を設けたものであるが、参考形態はこれに限らず、バランサ6が2個以上の複数と、その数に対応する導水樋を備えた構成とすればよい。
以上詳細に説明したように、参考形態の洗濯機1によれば、回転ドラム5とともに回転する受水リングユニット18により発生する遠心力によりバッフル6へ調整水を供給して回転ドラム5のアンバランスの解消が可能となる。この受水リングユニット18による遠心力は回転ドラム5の配置状態に関係なく発生するので、参考形態の水平ドラム方式に限定されることなく、縦ドラム方式、斜めドラム方式の洗濯機にも参考形態の適用が可能である。
図18は、受水リングユニット18の変形例の説明図である。図19は、図18の受水リングユニット18の組立斜視図である。
受水リングユニット18は、参考形態におけるリングプレート20と底板21に相当する構成を、断面コ字状に一体成形した円形状の導水リング23が一つの導水樋を形成することで実現するものである。このように成形された導水リング23の重層により導水樋19a、19b、19cが形成され、受水リングユニット18Aが構成されることになる。このように構成された導水リング23は同一形状であるので、参考形態と同様に回転ドラム5の軸線S1を中心として導水樋19a、19b、19cを互いに120°の角度差で偏心させて配置し、偏心頂部で底板21にパイプロッド22a、22b、22cを固定する。受水リングユニット18をこのように構成することにより、偏心量を自由に設定することができ、偏心の範囲が参考形態のようにリングプレート20の幅で制限されることはない。
また、図20は、回転ドラム5に配設するバッフル6の他の例を示す断面図であり、バッフル6内に前端から後端に向かう下り勾配の傾斜板6cが設けられる。脱水運転が終了して回転ドラム5の回転速度が低下するに従い、バッフル6内の遠心力も次第に減衰してその影響を受けなくなり、調整水はバッフル6内で遊動し、重力によってパイプロッド6bから排水されるが、このとき、傾斜6cをバッフル6の内部に設けておくことにより、特に水平ドラムにおいて調整水の排水が促進され、効率のよい排水が可能となり、バッフル6内に調整水が残存することがない。
図21は、受水リングユニット18の変形例の説明図であり、パイプロッド22a、22b、22cの取付部を図21に示すように底板21を漏斗状に形成しておくことにより、調整水の滞留を促進することができる。
実施形態
図22〜26は、本発明の実施形態である洗濯機50を示す図である。図22は、本実施形態の洗濯機50が備える回転ドラム5を背面から示す斜視図である。図23は、導水樋68の分解斜視図である。以下では、上記参考形態と異なる構成について説明する。また、図22〜26において、参考形態と同様の構成については、同様の符号を付す。
本実施形態では、受水リングユニット69を構成する複数の導水樋68が互いに偏心せず、同心円状に配置される。また、図22に示すように、導水樋68が導水樋本体68aと膨出部68bとを有する。導水樋本体68aは、環状であって内周面が開放された断面略コ字状の部材である。膨出部68bは、各導水樋68に対応するバッフル6の近傍位置において、導水樋本体68aの底部から周方向に等間隔で複数(本実施形態では全体で3つ)突出して形成される。膨出部68bは、円筒状の通水部材74を介してバッフル6と接続される。受水リングユニット69は、このような複数(本実施形態では3つ)の導水樋68が回転ドラム5の底部5cに回転ドラム5と同心円状に重層状態で固定されて構成される。
このような受水リングユニット69は、図23に示す複数のパネル材を組み立てて構成される。複数のパネル材としては、円筒状のリングプレート71、リングプレート71の外周と略同一長さの外周を有する円板状の複数(本実施形態では2枚)の第1側板70、側板本体72bと突出部72aとを有する略円板状の一対の第2側板72、および、帯状材の両端部を湾曲させて構成される膨出部材73が挙げられる。
リングプレート71は、周方向の複数個所(本実施形態では3個所)に、後述する接続口となる開口71bまたは切欠き71aが等間隔で形成される。開口71bは、リングプレート71の軸線方向中央部に形成され、切欠き71aは、リングプレート71の軸線方向両端部に形成される。
第2側板72は、外周および内周の長さが第1側板70と略同一の側板本体72bと、側板本体72bの径方向外方に突出する突出部72aとを有する。突出部72aは、突出端72a1が緩く円弧を描く略矩形状であり、側板本体72bの周方向に等間隔で複数(本実施形態では3個所)形成される。また、一対の第2側板72のうちの一方の突出部72aには、突出端72a1の一端側に、後述する通水口68b1となる円弧状の切欠き72a2が形成される。この切欠き72a2には、通水部材74が接続される。
これらのパネル材は、2枚の第1側板70を嵌め込んだリングプレート71を、突出部72aと開口71bまたは切欠き71aとが重なるように一対の第2側板72で挟み込み、さらに一対の突出部72a,72a間に膨出部材73を取り付けて一体化される。これにより、リングプレート71を底面とし、第1の側板70および第2の側板72、または、2枚の第1の側板70を底壁とし、突出部72aおよび膨出部材73によって膨出部68bが形成された導水樋68が3つ重積された受水リングユニット69が形成される。
図24は、導水樋68を膨出部68bを含む横断面で切断した部分断面斜視図である。導水樋68の膨出部68bは、図24に示すように、回転ドラム5の回転方向Xの進み側に、図22に示す通水部材74が接続される通水口68b1を有し、回転ドラム5の回転方向Xの遅れ側に、導水樋本体68a内部と連通する接続開口68a1を有する。接続開口68a1は、通水口68b1よりも大きく開口し、膨出部68bの一端から回転方向Xに向かって膨出部68bの約3分の2程度が開口する。
このような導水樋68の導水樋本体68aには、脱水処理中に必要に応じてノズルユニット25より調整水が注入されるが、注入された調整水は、高速回転する導水樋本体68a内で多少巻き上げられるものの、ほとんどが導水樋本体68aの下部に溜まる。そして、膨出部68bが受水リングユニット69の下部となる位置まで回転してくると、接続開口68a1を介して調整水が膨出部68b内に流れ落ちる。その後、調整水は、膨出部68bのうち回転方向Xの遅れ側にある側璧68b2に押し付けられるようにして、遠心力によって回転方向Xの進み側にある通水口68b1にスムーズに流れ込み、水圧で通水部材74を介してバッフル(ポケットバッフル)6内に供給される。
このように、導水樋68が、環状の導水樋本体68aと、導水樋本体68aから径方向外方に突出する膨出部68bを有し、膨出部68bのうち回転ドラム5の回転方向Xの遅れ側に導水樋本体68aとの接続開口68a1が形成され、回転方向Xの進み側に通水部材74が接続されることで、重力および遠心力を利用して膨出部68bから通水部材74及びバッフル6に効率的に調整水を流し込むことができ、短時間で洗濯物の偏りによって生じたアンバランス(偏荷重)を解消することができる。
図25は、洗濯機50をノズルユニット25の近傍で切断して示す縦断面斜視図である。同図に示すように、本実施形態では、受水リングユニット69の下部(回転ドラム5の下部)にノズル25a〜25cを有するノズルユニット25が設けられており、これらノズル25a〜25cによって導水樋本体68aに上方から回転方向Xに沿って調整水が注入される。このようにノズルユニット25が受水リングユニット69の下部において導水樋68に向けて給水し得る位置に配置され、給水位置が回転ドラム5の下部に設定されることで、高速回転している導水樋68の導水樋本体68aにノズルユニット25から調整水を静かに注水することができ、注入する際に水はねを起こりにくくすることができる。
図26は、回転ドラム5内に配設されたバッフル6を示す図である。具体的に、同図(a)は、洗濯機50のバッフル6近傍を部分的に示す縦断面斜視図であり、同図(b)は、バッフル6を示す斜視図であり、同図(c)は、バッフル6をその長手方向と直交する方向で切断して示す断面図である。
図26に示すように、本実施形態では、バッフル6内部の貯水領域Tを回転ドラム5の回転方向(周方向)に沿って狭める仕切部材(仕切り)56が設けられる。この仕切部材56は、回転ドラム5の軸線S1(図2参照)に向けて開口した箱状部材であり、長手方向の長さがバッフル6の長手方向の長さとほぼ等しく構成される。また回転ドラム5の回転方向における仕切部材56の長さW1は、回転ドラム5の回転方向におけるバッフル6の長さW2の半分程度に構成される。また、本実施形態では、バッフル6の長手方向一端面のうち、仕切部材56の開口縁56a近傍に、同図(a)に示すように通水部材74が挿通される給水開口6eが形成される。
このようなバッフル6に通水部材74を介して流れ込む調整水は、流入量が仕切部材56の容量を超えるまでは、バッフル6の回転方向中央部に配置された仕切部材56内に溜まる。これにより、図26(c)に点線で示すように、バッフル6の回転方向における狭い範囲に調整水が集まるので、同図に二点鎖線で示すように、仕切部材56を有しないバッフル6内に調整水が供給される場合よりも、回転ドラム5の回転方向における調整水の広がりが抑えられる。脱水時に調整水に掛かる遠心力は、分布する水それぞれに作用する遠心力の合力となるが、調整水が回転ドラム5の回転方向における狭い領域に集合するほど、遠心力の方向が揃って合成ベクトルが大きくなるので、より少ない量の調整水で効率的に洗濯物の偏荷重を打ち消すことができる。調整水の供給量が仕切部材56の容量を超えると、仕切部材56の開口端56aから調整水があふれ、回転ドラム5の径方向外方側から内方側に順次溜まっていく。そして、例えば脱水を終了するために回転ドラム5の回転速度が落とされ、遠心力が小さくなると、回転ドラム5の上部に位置するバッフル6内の調整水が重力によって軸線S1(図2参照)側に流れ、通水部材74を介してバッフル6外に排出される。
このようにバッフル6の内部の貯水領域Tを回転ドラム5の周方向に狭める仕切部材56が配設されることから、バッフル6内で調整水を回転ドラム5の回転方向における狭い範囲に集めることができ、洗濯物の偏りにより生じたアンバランスをより少ない量の調整水で短時間に解消することができる。
図27,28は、このような実施形態の洗濯機50の制御を示すフローチャートである。図29は、洗濯機50の脱水運転の制御の流れを説明するための図である。
本実施形態では、前記中央制御部31が、図示しない脱水ボタンからの入力信号あるいは洗濯コース運転中に脱水工程を開始すべき旨の信号を受信すると、ステップSP1に進み、脱水工程を開始する。なお、本実施形態では、参考形態で記載したような制御部30における各構成要素間の制御に関する記載を省略する。
<ステップSP1>
ステップSP1では、中央制御部31は、回転ドラム5をほぐし反転させた後、回転ドラム5の回転を加速させる。
<ステップSP2>
ステップSP2では、中央制御部31は、低速回転設定値(N1)に基づいて、回転ドラム5を低速回転させる。
<ステップSP3>
ステップSP3では、中央制御部31は、加速度センサ12から与えられた加速度値(加速度センサのx成分)に基づいて、アンバランス量(M)を検出する。
<ステップSP4>
ステップSP4では、中央制御部31は、アンバランス量(M)と、メモリ32に格納されたアンバランス量設定値(ma)とを比較し、M<maが成り立つか否か判断する。M<maが成り立つと判断すると、ステップSP6に進む。一方、M<maが成り立たないと判断すると、ステップSP5に進む。ここで、アンバランス量設定値(ma)は、バッフル6に調整水を供給しても解消が難しい程度に洗濯物の偏りが大きいことを示す閾値である。すなわち、ステップSP5に進む場合、バッフル6に調整水を供給しても解消が難しい程度に洗濯物の偏りが大きいと判断されたことを意味する。
<ステップSP5>
ステップSP5では、中央制御部31は、回転ドラム5の回転を停止させた後、ステップSP1に戻り、ステップS1〜S4を繰り返す。
<ステップSP6>
ステップSP6では、中央制御部31は、低速回転を開始してからの経過時間が、低速回転処理を行う予め定められた設定時間以上であると判断すると、ステップSP7に進む。
<ステップSP7>
ステップSP7では、中央制御部31は、高速回転設定値(N2)に基づいて、回転ドラム5を高速回転させる。
<ステップSP8>
ステップSP8では、中央制御部31は、加速度センサ12から与えられた加速度値に基づいて、アンバランス量(M)およびアンバランス位置(N)を検出する。
<ステップSP9>
ステップSP9では、中央制御部31は、アンバランス位置(N)に基づいて、図29に示す電磁弁X、領域Y,電磁弁Zをパラメータ表の値に置き換える。図29では、また、回転ドラム5の横断面を周方向に6等分して、バッフル6との位置関係を模式的に示しており、25aと記載されたバッフル6は、図25に示すノズル25aより調整水が供給されるバッフル6を表す。同様に、25bと記載されたバッフル6は、図25に示すノズル25bより、25cと記載されたバッフル6は、図25に示すノズル25cより、それぞれ調整水が供給されるバッフル6を表す。
<ステップSP10>
ステップSP10では、中央制御部31は、図29のパラメータ表に記載された電磁弁Xを開口させる。例えば、アンバランス位置(N)が領域Iの場合、電磁弁Xは、領域Iに対向するバッフル6に対応した電磁弁25cになる。これにより、電磁弁Xに対応するバッフル6に調整水が供給され、偏荷重の量および位置が変化していく。
<ステップSP11>
図28に示すステップSP11では、中央制御部31は、加速度センサ12から与えられた加速度値に基づいて、アンバランス量(M)およびアンバランス位置(N)を再計算する。
<ステップSP12>
ステップSP12では、中央制御部31は、アンバランス量(M)と、メモリ32に格納された前述のアンバランス量設定値(ma)とを比較し、M<maが成り立つか否か判断する。M<maが成り立つと判断すると、ステップSP13に進む。一方、M<maが成り立たないと判断すると、後述するステップSP21に進む。すなわち、バッフル6に調整水を供給しても解消が難しい程度に洗濯物の偏りが大きいと判断すると、ステップSP21に進む。
<ステップSP13>
ステップSP13では、中央制御部31は、アンバランス量(M)と、メモリ32に格納された前述のアンバランス量設定値(mb)とを比較し、M<mbが成り立つか否か判断する。M<mbが成り立つと判断すると、後述するステップSP23に進む。一方、M<mbが成り立たないと判断すると、ステップSP14に進む。ここで、アンバランス量設定値(mb)は、アンバランス量設定値(ma)よりも小さい値であり、バッフル6への調整水の供給がなくても騒音が発生しない程度に洗濯物の偏りが小さいことを示す閾値である。すなわち、偏荷重が小さいあるいは存在せず、バッフル6へ給水しなくても騒音が発生しないと判断した場合、ステップSP23に進む。
<ステップSP14>
ステップSP14では、中央制御部31は、電磁弁Xを開口してからの経過時間が、設定時間以上であると判断すると、ステップSP15に進む。ここで、当該設定時間は、1つのバッフル6内が調整水で満タンになるまで掛かる時間である。
<ステップSP15>
ステップSP15では、中央制御部31は、アンバランス位置(N)が図29のパラメータ表に示す領域Yか否か判断する。アンバランス位置(N)が領域Yであると判断すると、ステップSP16に進む。アンバランス位置(N)が領域Yでないと判断すると、ステップSP11に戻る。例えば、ステップSP11での当初のアンバランス位置(N)が領域Iである場合、その後、再計算が行われなければアンバランス位置(N)は領域Iのままであり、ステップSP16に戻る。ステップSP16での再計算の結果は、電磁弁Xからの給水で時間とともに変化するので、電磁弁25cに対応するバッフル6の重量が増すと、アンバランス位置(N)が領域Iから領域Vに変化し、ステップSP15が複数回繰り返されると、アンバランス位置(N)が領域Yに変化する。
<ステップSP16>
ステップSP16では、中央制御部31は、図29のパラメータ表に記載された電磁弁Xを閉止させるとともに、電磁弁Zを開口させる。例えば、当初のアンバランス位置(N)が領域Iの場合、電磁弁Xは、領域Iに対向するバッフル6に対応した電磁弁25cになり、電磁弁Zは、電磁弁25cに対応したバッフル6よりも領域Iに近い位置にあるバッフル6に対応した電磁弁25bとなる。これにより、電磁弁Zに対応するバッフル6に調整水が供給され、偏荷重の量および位置が変化していく。
<ステップSP17>
ステップSP17では、中央制御部31は、加速度センサ12から与えられた加速度値に基づいて、アンバランス量(M)およびアンバランス位置(N)を再計算する。
<ステップSP18>
ステップSP18では、中央制御部31は、アンバランス量(M)と、メモリ32に格納された前述のアンバランス量設定値(ma)とを比較し、M<maが成り立つか否か判断する。M<maが成り立つと判断すると、ステップSP19に進む。一方、M<maが成り立たないと判断すると、後述するステップSP21に進む。すなわち、バッフル6にこれ以上調整水を供給しても解消が難しい程度に洗濯物の偏りが大きいと判断すると、ステップSP21に進む。
<ステップSP19>
ステップSP19では、中央制御部31は、アンバランス量(M)と、メモリ32に格納された前述のアンバランス量設定値(mb)とを比較し、M<mbが成り立つか否か判断する。M<mbが成り立つと判断すると、後述するステップSP23に進む。すなわち、バッフル6への給水によって騒音が発生しない程度に偏荷重が解消したと判断すると、ステップSP23に進む。一方、M<mbが成り立たないと判断すると、ステップSP20に進む。
<ステップSP20>
ステップSP20では、中央制御部31は、電磁弁Zを開口してからの経過時間が、前述の設定時間以上であると判断すると、後述のステップSP21に進む。一方、電磁弁Zを開口してからの経過時間が、設定時間以上でないと判断すると、ステップSP17に戻る。
<ステップSP21>
図27に示すステップSP21では、中央制御部31は、全ての電磁弁X,Y,Zを閉状態にさせる。
<ステップSP22>
ステップSP22では、中央制御部31は、回転ドラム5の回転を停止させた後、ステップSP1に戻る。
このように、バッフル6への給水では解消しないほど偏荷重が大きいと判断した場合、ステップSP21,22の処理を行って、脱水処理を最初からやり直す。
<ステップSP23>
図28に示すステップSP23では、中央制御部31は、中央制御部31は、全ての電磁弁X,Y,Zを閉状態にさせる。
<ステップSP24>
図28に示すステップSP24では、中央制御部31は、回転ドラム5を最高回転数で所定時間回転させ、脱水処理を行う。その後、脱水処理を終了する。
このように、本実施形態では、まず、最初に検出されたアンバランス位置(N)から最も遠い位置にあり、アンバランス量(M)および位置(N)の調整に関して影響が大きいバッフル6のみに給水していき、当該バッフル6への給水を終えると、当該給水によるアンバランス量(M)および位置(N)の変化を考慮しつつ、2つ目のバッフル6へ必要に応じて給水を行う。これによって、複数のバッフル6へ同時給水する場合のように、導水樋68の壁面の抵抗等により、各バッフル6に一定量で調整水が供給されないことを考慮する必要がなく、各バッフル6への給水スピード差を電磁弁16の開閉によって調節する必要がないので、電磁弁16の開閉回数が少なくて済み、電磁弁16の耐久性が低下することを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、実施形態の構成は上述したものに限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、図30に示すように、回転ドラム5の底部5cに貯水部としての貯水ケース(ポケット)80が複数設けられる構成としてもよい。図30は、実施形態の変形例を示す図である。具体的に、同図(a)は、変形例を回転ドラム5の底部5cから示す斜視図であり、同図(b)は、同変形例を貯水ケース80およびバッフル6近傍で切断して示す部分断面斜視図である。貯水ケース80は、受水リングユニット69の径方向外方であって、各々のバッフル6と対応する位置に、受水リングユニット69のデッドスペースを利用して設けられる中空部材である。貯水ケース80は、対応するバッフル6と連通口80aを介して連通しており、遠心力によりバッフル6から調整水が流れ込むように構成される。貯水ケース80内に流れ込んだ調整水は、回転ドラム5の回転速度が低下して遠心力が小さくなると、連通口80aを介してバッフル6に排出される。
このように、回転ドラム5の外面のうち軸線S1方向端面、具体的には回転ドラム5の底部5cに取り付けられ、複数のバッフル6の各々と連通する複数の貯水部としての貯水ケース80を有することから、貯水ケース80を利用してポケットバッフルの6容量を増やして、より多くの調整水を取り入れることができ、脱水時の洗濯物の塊が大きい場合でも、安定して偏荷重を打ち消すことができる。
また、参考形態の構成を、実施形態の構成に組み合わせて本発明を構成してもよい。
さらに、上記実施形態の構成を縦型の洗濯機に適用してもよく、この場合、例えば軸線が上下方向に延びる洗濯槽の下方に受水リングユニットを水平に配置するとともに、導水樋の上面または下面を開口させて、上方または下方から導水樋に調整水が供給されるように構成する。
1,50・・・・・・洗濯機
2・・・・・・本体
3・・・・・・外槽
4・・・・・・扉体
5・・・・・・回転ドラム(洗濯槽)
6・・・・・・バッフル(バランサ)
7・・・・・・軸受
8・・・・・・主軸
9・・・・・・プーリ
10・・・・・ドラムモータ
11・・・・・プーリベルト
12・・・・・加速度センサ
13・・・・・センサマーク
14・・・・・近接スイッチ
15・・・・・ドレン管
16・・・・・電磁弁
17・・・・・ポンプ
18,69・・・・・受水リングユニット
19a・・・・導水樋
19b・・・・導水樋
19c・・・・導水樋
20・・・・・リングプレート
21・・・・・底板
22a・・・・パイプロッド
22b・・・・パイプロッド
22c・・・・パイプロッド
23・・・・・導水リング
24a・・・・通水部材
24b・・・・通水部材
24c・・・・通水部材
25・・・・・ノズルユニット
26a・・・・電磁バルブ
26b・・・・電磁バルブ
26c・・・・電磁バルブ
30・・・・・制御部
56・・・・・仕切部材
68・・・・・導水樋
68a・・・・・導水樋本体
68a1・・・・接続開口
68b・・・・・膨出部
74・・・・・通水部材
80・・・・・貯水ケース(貯水部)
T・・・・・・貯水領域

Claims (6)

  1. 洗濯槽と、
    前記洗濯槽の軸線方向に沿って該洗濯槽の内周面に配設される複数の中空のバランサと、
    前記バランサの各々に対応する環状の導水樋を複数重層させて構成され、前記洗濯槽の外面のうち軸線方向端部に固定される受水リングユニットと、
    前記導水樋の一部と、該導水樋に対応する前記バランサとを接続する通水部材と、
    前記導水樋へ個別に調整水を注入するノズルユニットと、
    を備え
    前記導水樋は、環状の導水樋本体と、導水樋本体から径方向外方に突出する膨出部を有し、前記膨出部のうち前記洗濯槽の回転方向遅れ側に前記導水樋本体との接続開口が形成され、前記回転方向進み側に前記通水部材が接続されることを特徴とする洗濯機。
  2. 前記バランサが洗濯物を掻き上げるバッフルであることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記バッフルの内部に前端から後端に向かう下り勾配の傾斜板を配設したことを特徴とする請求項2に記載の洗濯機。
  4. 前記バランサの内部の貯水領域を前記洗濯槽の周方向に狭める仕切部材が配設されることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗濯機。
  5. 前記洗濯槽の外面のうち軸線方向端部に取り付けられ、前記複数のバランサの各々と連通する貯水部を複数有することを特徴とする請求項1又は2に記載の洗濯機。
  6. 前記洗濯槽は、その軸線方向が略水平な回転ドラムであって、前記受水リングユニットを構成する導水樋が内周面を開放し外周面が有底となるように構成され、前記ノズルユニットが前記受水リングユニットの下部において前記導水樋に向けて給水し得る位置に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗濯機。
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