JP6379510B2 - 運転診断装置および保険料算定方法 - Google Patents
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Description
本発明は、上記問題に着目されたもので、その目的とするところは、自車両と他車両との距離が接近した要因が自車両の行動によるものの場合にリスク度が高くなるように判定する運転診断装置を提供することである。また同じく、自車両と他車両との距離が接近した要因が自車両の行動によるものであるときに、保険料が高くなるように算定する保険料算定方法を提供することである。
また第三発明では、自車両が急減速を行ったと判定され、自車両と先行車両との車間距離が第一所定距離未満であり、かつ自車両が自車両走行車線に車線変更をしていないと判断された場合、自車両と後続車両との車間距離が第三所定距離以上であるときには、自車両と後続車両との車間距離が第三所定距離未満であるときよりも、リスク度が高くなるように判定するようにした。
また第四発明では、自車両が急減速を行ったと判定され、自車両と後続車両との車間距離が第二所定距離未満であり、かつ自車両が自車両走行車線に車線変更をしていないと判断された場合、自車両と先行車両との車間距離が第四所定距離以上であるときには、自車両と先行車両との車間距離が第四所定距離未満であるときよりも、リスク度が高くなるように判定するようにした。
また第七発明では、自車両が急減速を行ったと判定し、自車両と先行車両との車間距離が第一所定距離未満であり、かつ自車両が自車両走行車線に車線変更をしていないと判断した場合、自車両と後続車両との車間距離が第三所定距離以上であるときには、自車両と後続車両との車間距離が第三所定距離未満であるときよりも、保険料が高くなるように算定するようにした。
また第八発明では、自車両が急減速を行ったと判定し、自車両と後続車両との車間距離が第二所定距離未満であり、かつ自車両が自車両走行車線に車線変更をしていないと判断した場合、自車両と先行車両との車間距離が第四所定距離以上であるときには、自車両と先行車両との車間距離が第四所定距離未満であるときよりも、保険料が高くなるように算定するようにした。
[制御ブロック]
図1は運転診断および保険料算出を行うコントローラ10の制御ブロック図である。コントローラ10は、自車両の前方にレーザを照射するとともに物体から反射したレーザを受信する前方レーザ1と、自車両の後方にレーザを照射するとともに物体から反射したレーザを受信する後方レーザ2と、自車両の各車輪の車輪速を検出する車輪速センサ3と、自車両の前方の画像を撮影するカメラ4と、自車両の操向輪の舵角を検出する舵角センサ5と、自車両の前後方向の加速度を検出する前後加速度センサ6から各種情報を入力する。
自車速計測部31は、車輪速センサ3の各車輪の車輪速の情報から自車両の車体速を計測する。
車線検出部32は、カメラ4が撮影した自車両前方の画像から、自車両走行車線の右側車線または左側車線を画像処理によって検出する。
急減速検出部34は、前後加速度センサ6からの前後加速度情報から、所定減速度以上(例えば、-0.4[G]以下)の急減速がなされたか否かを検出する。
図2および図3はリスク度判定および保険料算定の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1では、自車両が所定減速度以上(例えば、-0.4[G]以下)の急減速がなされたか否かを判定し、急減速がなされたときにはステップS2に移行し、急減速がなされなかったときにはステップS1の処理を繰り返す。
ステップS3では、自車両と先行車両との車間距離が第一所定距離(例えば、20[m])未満であるか否かを判定して、第一所定距離未満であるときにはステップS5へ移行し、第一所定距離以上であるときにはステップS4へ移行する。
ステップS7では、リスク度を前回判定したリスク度よりも高くなるように判定し、保険料を前回算定した保険料よりも高くなるように算定して処理を終了する。
ステップS12では、リスク度を前回判定したリスク度よりも高くなるように判定し、保険料を前回算定した保険料よりも高くなるように算定して処理を終了する。
ステップS14では、リスク度を前回判定したリスク度に維持するように判定し、保険料を前回算定した保険料に維持するように算定して処理を終了する。
ステップS18では、リスク度を前回判定したリスク度よりも高くなるように判定し、保険料を前回算定した保険料よりも高くなるように算定して処理を終了する。
ステップS20では、リスク度を前回判定したリスク度に維持するように判定し、保険料を前回算定した保険料に維持するように算定して処理を終了する。
ステップS23では、リスク度を前回判定したリスク度よりも高くなるように判定し、保険料を前回算定した保険料よりも高くなるように算定して処理を終了する。
ステップS25では、リスク度を前回判定したリスク度に維持するように判定し、保険料を前回算定した保険料に維持するように算定して処理を終了する。
図4は、自車両が先行車両の直後に車線変更したために、自車両が先行車両に接近したときの状態を示す図である。このようなときには、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS5→ステップS6→ステップS7と進み、リスク度を前回判定したリスク度よりも高くなるように判定し、保険料を前回算定した保険料よりも高くなるように算定する。
従来、先行車両と自車両との車間距離に応じてリスク度の判定や保険料の算定が行われていた。しかし、先行車両に自車両が接近する要因は自車両の行動によるものだけではなく先行車両の行動にもよる。同様に、自車両に後続車両が接近する要因は後続車両の行動によるものだけではなく先行車両の行動にもよる。一般に、先行車両と後続車両とが接触した場合、後続車両の運転者側の責任が大きくなるが、後続車両の運転者がリスクの高い運転をしていたとは限らない。つまり、先行車両と後続車両とが接近したときに、一律に後続車両の運転者がリスクの高い運転をしていると判断すると、実際の運転者の運転に見合ったリスク度の判定や保険料の算定を行うことができないおそれがあった。
これにより、先行車両または後続車両が自車両に接近した場合、その要因は自車両が車線変更を行ったためであると判断し、リスク度が高くなるように判定し、また保険料が高くなるように算定することができる。
これにより、先行車両が自車両に接近した場合、その要因が、自車両の運転者が先行車両の減速を見落としたためであると判断し、リスク度が高くなるように判定し、また保険料が高くなるように算定することができる。
これにより、先行車両が自車両に接近した場合、その要因が自車両が先行車両を煽っているためであると判断し、リスク度が高くなるように判定し、また保険料が高くなるように算定することができる。
これにより、先行車両が自車両に接近した場合、その要因は先行車両が車線変更を行ったためであると判断し、リスク度を維持するように判定し、また保険料を維持するように算定することができる。
これにより、先行車両が自車両に接近した場合、その要因は渋滞によるものと判断し、リスク度を維持するように判定し、また保険料を維持するように算定することができる。
これにより、先行車両が自車両に接近した場合、その要因は渋滞によるものと判断し、リスク度を維持するように判定し、また保険料を維持するように算定することができる。
(1) 自車両と自車両走行車線上の先行車両との車間距離を計測する先行車両車間距離計測部22aと、自車両と自車両走行車線上の後続車両との車間距離を計測する後続車両車間距離計測部22bと、自車両が所定減速度以上で減速したときに急減速を行ったと判定する急減速検出部34(急減速判定手段)と、自車両が隣接する車線から自車両走行車線に車線変更したことを判断する自車両車線変更判断部33と、自車両の運転者がリスクのある運転をしているときにはリスク度が高くなるように周期的に判定するリスク度判定部/保険料算定部12(リスク判定手段)と、を有し、リスク度判定部/保険料算定部12は、自車両が急減速を行った場合に、自車両と先行車両との車間距離が第一所定距離未満、あるいは自車両と後続車両との車間距離が第二所定距離未満であって、かつ自車両が車線変更したときには、前回判定したリスク度よりもリスク度が高くなるように判定するようにした。
よって、先行車両または後続車両が自車両に接近した場合、その要因が自車両の行動によるときには自車両の運転者がリスクの高い運転をしていたと判断し、リスク度が高くなるように判定することができる。
よって、先行車両に自車両が接近した場合、その要因が自車両の行動によるときには自車両の運転者がリスクの高い運転をしていたと判断し、リスク度が高くなるように判定することができる。また要因が先行車両の行動によるときには先行車両の運転者がリスクの高い運転をしていたと判断し、リスク度を維持するように判定することができる。
よって、先行車両に自車両が接近した、または自車両に後続車両が接近した場合、その要因が渋滞によるときには自車両の運転者はリスクの低い運転をしていたと判断し、リスク度を維持するように判定することができる。
よって、先行車両または後続車両が自車両に接近した場合、その要因が自車両の行動によるときには自車両の運転者がリスクの高い運転をしていたと判断し、保険料が高くなるように算定することができる。
よって、先行車両に自車両が接近した場合、その要因が自車両の行動によるときには自車両の運転者がリスクの高い運転をしていたと判断し、保険料が高くなるように算定することができる。また要因が先行車両の行動によるときには先行車両の運転者がリスクの高い運転をしていたと判断し、保険料を維持するように算定することができる。
以上、本発明は上記実施例の構成に限らず、他の構成であっても構わない。
24a 先行車両車間距離計測部
24b 後続車両車間距離計測部
25a 先行車両相対速度演算部
26 先行車両車線変更判断部
33 自車両車線変更判断部
Claims (8)
- 自車両と自車両走行車線上の先行車両との車間距離を計測する先行車両車間距離計測手段と、
前記自車両と前記自車両走行車線上の後続車両との車間距離を計測する後続車両車間距離計測手段と、
前記自車両が所定減速度以上で減速したときに急減速を行ったと判定する急減速判定手段と、
前記自車両が隣接する車線から前記自車両走行車線に車線変更したことを判断する自車両車線変更判断手段と、
前記自車両の運転者がリスクのある運転をしているときにはリスク度が高くなるように周期的に判定するリスク判定手段と、
を有し、
前記リスク判定手段は、前記自車両が急減速を行ったと判定され、かつ前記自車両と前記先行車両との前記車間距離が第一所定距離未満、あるいは前記自車両と前記後続車両との前記車間距離が第二所定距離未満である場合、前記自車両が前記自車両走行車線に車線変更したと判断されたときには、前記自車両が前記自車両走行車線に車線変更したと判断される前よりも、前記リスク度が高くなるように判定することを特徴とする運転診断装置。 - 自車両と自車両走行車線上の先行車両との車間距離を計測する先行車両車間距離計測手段と、
前記自車両が所定減速度以上で減速したときに急減速を行ったと判定する急減速判定手段と、
前記自車両が隣接する車線から前記自車両走行車線に車線変更したことを判断する自車両車線変更判断手段と、
前記自車両走行車線に隣接する車線上の前記先行車両が前記自車両走行車線に車線変更をしたことを判断する先行車両車線変更判断手段と、
前記先行車両が減速したことを検出する先行車両減速検出手段と、
前記自車両の運転者がリスクのある運転をしているときにはリスク度が高くなるように周期的に判定するリスク判定手段と、
を有し、
前記リスク判定手段は、前記自車両が急減速を行ったと判定され、前記自車両と前記先行車両との前記車間距離が第一所定距離未満であり、かつ前記自車両が前記自車両走行車線に車線変更をしていないと判断された場合、前記先行車両が減速したことが検出されたときには、前記先行車両が前記自車両走行車線に車線変更したと判断されたときよりも、前記リスク度が高くなるように判定することを特徴とする運転診断装置。 - 自車両と自車両走行車線上の先行車両との車間距離を計測する先行車両車間距離計測手段と、
前記自車両と前記自車両走行車線上の後続車両との車間距離を計測する後続車両車間距離計測手段と、
前記自車両が所定減速度以上で減速したときに急減速を行ったと判定する急減速判定手段と、
前記自車両が隣接する車線から前記自車両走行車線に車線変更したことを判断する自車両車線変更判断手段と、
前記自車両の運転者がリスクのある運転をしているときにはリスク度が高くなるように周期的に判定するリスク判定手段と、
を有し、
前記リスク判定手段は、前記自車両が急減速を行ったと判定され、前記自車両と前記先行車両との前記車間距離が第一所定距離未満であり、かつ前記自車両が前記自車両走行車線に車線変更をしていないと判断された場合、前記自車両と前記後続車両との前記車間距離が第三所定距離以上であるときには、前記自車両と前記後続車両との前記車間距離が前記第三所定距離未満であるときよりも、前記リスク度が高くなるように判定することを特徴とする運転診断装置。 - 自車両と自車両走行車線上の先行車両との車間距離を計測する先行車両車間距離計測手段と、
前記自車両と前記自車両走行車線上の後続車両との車間距離を計測する後続車両車間距離計測手段と、
前記自車両が所定減速度以上で減速したときに急減速を行ったと判定する急減速判定手段と、
前記自車両が隣接する車線から前記自車両走行車線に車線変更したことを判断する自車両車線変更判断手段と、
前記自車両の運転者がリスクのある運転をしているときにはリスク度が高くなるように周期的に判定するリスク判定手段と、
を有し、
前記リスク判定手段は、前記自車両が急減速を行ったと判定され、前記自車両と前記後続車両との前記車間距離が第二所定距離未満であり、かつ前記自車両が前記自車両走行車線に車線変更をしていないと判断された場合、前記自車両と前記先行車両との前記車間距離が第四所定距離以上であるときには、前記自車両と前記先行車両との前記車間距離が前記第四所定距離未満であるときよりも、前記リスク度が高くなるように判定することを特徴とする運転診断装置。 - 制御装置が、
自車両と自車両走行車線上の先行車両との車間距離を計測し、
前記自車両と前記自車両走行車線上の後続車両との車間距離を計測し、
前記自車両が所定減速度以上で減速したときに急減速を行ったと判定し、
前記自車両が隣接する車線から前記自車両走行車線に車線変更したことを判断し、
前記自車両の運転者がリスクのある運転をしているときには保険料が高くなるように周期的に判定し、
前記自車両が急減速を行ったと判定し、かつ前記自車両と前記先行車両との前記車間距離が第一所定距離未満、あるいは前記自車両と前記後続車両との前記車間距離が第二所定距離未満である場合、前記自車両が前記自車両走行車線に車線変更したと判断したときには、前記自車両が前記自車両走行車線に車線変更したと判断する前よりも、前記保険料が高くなるように算定することを特徴とする保険料算定方法。 - 制御装置が、
自車両と自車両走行車線上の先行車両との車間距離を計測し、
前記自車両が所定減速度以上で減速したときに急減速を行ったと判定し、
前記自車両が隣接する車線から前記自車両走行車線に車線変更したことを判断し、
自車両走行車線に隣接する車線上の先行車両が前記自車両走行車線に車線変更をしたことを判断し、
前記先行車両が減速したことを検出し、
前記自車両の運転者がリスクのある運転をしているときには保険料が高くなるように周期的に判定し、
前記自車両が急減速を行ったと判定し、前記自車両と前記先行車両との前記車間距離が第一所定距離未満であり、かつ前記自車両が前記自車両走行車線に車線変更をしていないと判断した場合、前記先行車両が減速したことを検出したときには、前記先行車両が前記自車両走行車線に車線変更したと判断したときよりも、保険料が高くなるように判定することを特徴とする保険料算定方法。 - 制御装置が、
自車両と自車両走行車線上の先行車両との車間距離を計測し、
前記自車両と前記自車両走行車線上の後続車両との車間距離を計測し、
前記自車両が所定減速度以上で減速したときに急減速を行ったと判定し、
前記自車両が隣接する車線から前記自車両走行車線に車線変更したことを判断し、
前記自車両の運転者がリスクのある運転をしているときには保険料が高くなるように周期的に判定し、
前記自車両が急減速を行ったと判定し、前記自車両と前記先行車両との前記車間距離が第一所定距離未満であり、かつ前記自車両が前記自車両走行車線に車線変更をしていないと判断した場合、前記自車両と前記後続車両との前記車間距離が第三所定距離以上であるときには、前記自車両と前記後続車両との前記車間距離が前記第三所定距離未満であるときよりも、前記保険料が高くなるように算定することを特徴とする保険料算定方法。 - 制御装置が、
自車両と自車両走行車線上の先行車両との車間距離を計測し、
前記自車両と前記自車両走行車線上の後続車両との車間距離を計測し、
前記自車両が所定減速度以上で減速したときに急減速を行ったと判定し、
前記自車両が隣接する車線から前記自車両走行車線に車線変更したことを判断し、
前記自車両の運転者がリスクのある運転をしているときには保険料が高くなるように周期的に判定し、
前記自車両が急減速を行ったと判定し、前記自車両と前記後続車両との前記車間距離が第二所定距離未満であり、かつ前記自車両が前記自車両走行車線に車線変更をしていないと判断した場合、前記自車両と前記先行車両との前記車間距離が第四所定距離以上であるときには、前記自車両と前記先行車両との前記車間距離が前記第四所定距離未満であるときよりも、前記保険料が高くなるように算定することを特徴とする保険料算定方法。
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