JP6372186B2 - 検出装置、検出方法、検出チップおよびキット - Google Patents

検出装置、検出方法、検出チップおよびキット Download PDF

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Description

本発明は、表面プラズモン共鳴を利用することにより被検出物質の存在または量を検出するための検出装置および検出方法に関する。また、本発明は、この検出装置および検出方法に用いられうる検出チップおよびキットに関する。
臨床検査などにおいて、検体中のタンパク質やDNAなどの微量の被検出物質を高感度かつ定量的に検出することができれば、患者の状態を迅速に把握して治療を行うことが可能となる。このため、検体中の被検出物質を高感度かつ定量的に検出できる方法が求められている。
被検出物質を高感度に検出できる検出装置として、表面プラズモン励起増強蛍光分光法(Surface Plasmon-field enhanced Fluorescence Spectroscopy:以下「SPFS」と略記する)を利用する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の検出装置では、誘電体からなるプリズムと、プリズム上に配置されている、液体を収容するための収容部と、収容部上に配置されている収容部の蓋と、収容部内に露出するようにプリズム上に配置され、かつ捕捉体(例えば1次抗体)が固定されている金属膜と、を有する検出チップが使用される。金属膜上に被検出物質を含む液体を提供すると、被検出物質は、捕捉体により捕捉される(1次反応)。次いで、蛍光物質で標識された捕捉体(例えば2次抗体)を金属膜上に提供すると、被検出物質は、蛍光物質で標識される(2次反応)。この状態で金属膜に励起光を照射すると、被検出物質を標識する蛍光物質は、SPRにより増強された電場により励起され、蛍光を放出する。SPFS装置は、この放出された蛍光を検出することで、被検出物質の存在または量を検出することができる。
一般的に、被検出物質や蛍光物質、捕捉体などが含まれる液体の収容部への提供、および液体の収容部からの回収は、ピペットを用いて行われる。ピペットを自動で操作する検出装置では、ピペットの先端を収容部の底面近傍に配置し、収容部内の液体を回収する。しかし、ピペットの長さは、個体毎にばらつきがある。このため、ピペットを交換すると、収容部の底面に対するピペットの先端部の位置が変わってしまい、その結果として、収容部内の残液量も変わってしまう。収容部内の残液量は、その後の反応に影響を与えうる。したがって、残液量の違いは、微量な被検出物質の検出結果に影響を与えるおそれがある。
そこで、特許文献1に記載の検出装置では、ピペットの先端部を収容部の蓋の上面に当接させることで、ピペットの先端部の位置を事前に調整する。これにより、ピペット毎の長さが異なっていても、再現性よく収容部から液体を回収することができる。これにより、被検出物質の検出の精度を向上させることができる。
特開2013−186019号公報
しかしながら、特許文献1に記載の検出装置では、ピペットの形状(例えば、ピペットの長さなど)のばらつきに起因する収容部の底面とピペットの先端部との間隔のばらつきは解消できるものの、検出チップの形状(例えば、収容部の蓋の上面の位置や金属膜の厚みなど)のばらつきに起因する収容部の底面とピペットの先端部との間隔のばらつきは解消できない。したがって、特許文献1に記載の検出装置では、ピペットの先端部の位置の調整について、精度を向上させるために改善の余地がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、SPRを利用する検出装置および検出方法であって、ピペットの先端部の位置を事前に調整し、被検出物質を高い精度で検出することができる検出装置および検出方法を提供することを目的とする。また、本発明は、この検出装置および検出方法に用いられうる検出チップおよびキットを提供することも目的とする。
本発明者らは、SPRを利用する検出装置および検出方法において、検体中の被検出物質の存在または量を検出する際に、検出チップの金属膜を利用してピペットの先端部の位置を調整できることを見出し、さらに検討を加えて本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の検出装置に関する。
[1]液体を収容するための収容部と、前記収容部に露出するように配置され、かつ捕捉体が固定されている金属膜とを有する検出チップを用いて、表面プラズモン共鳴を利用することにより被検出物質の存在または量を検出するための装置であって、少なくともその先端部が導電性を有し、前記収容部に液体を提供するか、または前記収容部から液体を回収するためのピペットと、前記ピペットを移動させるピペット移動部と、前記金属膜と、前記ピペットの先端部との間の電気的特性を測定する電気的特性測定部と、前記金属膜において表面プラズモン共鳴が発生するように前記金属膜に光を照射する光照射部と、前記光照射部が前記金属膜に光を照射したときに、前記金属膜の前記収容部側の面の近傍から放出される蛍光の光量、または前記金属膜で反射された光の光量を検出する光検出部と、前記電気的特性測定部の測定結果に基づいて前記金属膜に対する前記ピペットの先端部の位置を判断する処理部と、を有する、検出装置。
[2]前記電気的特性測定部は、前記金属膜と前記ピペットの先端部との間のインピーダンスを測定する、[1]に記載の検出装置。
[3]前記処理部は、前記電気的特性測定部により測定されたインピーダンスが所定値以下の場合、前記金属膜と前記ピペットの先端部とが接触していると判断する、[2]に記載の検出装置。
[4]前記処理部が、前記金属膜と前記ピペットの先端部とが接触していると判断した場合、前記ピペット移動部は、前記ピペットの先端部を前記金属膜から所定の間隔で離間させる、[1]〜[3]のいずれか一つに記載の検出装置。
[5]前記電気的特性測定部は、前記金属膜と前記ピペットの先端部との間の静電容量を測定する、[1]に記載の検出装置。
[6]前記処理部は、前記電気的特性測定部により測定された静電容量が所定値以上の場合、前記金属膜と前記ピペットの先端部とが所定値以下の距離に近接していると判断する、[5]に記載の検出装置。
[7]前記ピペットは、先端部側に装着されるピペットチップを有し、前記ピペットチップは、導電性カーボンを含む、[1]〜[6]のいずれか一つに記載の検出装置。
[8]前記ピペットは、先端部側に装着されるピペットチップを有し、前記ピペットチップは、金属からなる導電部を有する、[1]〜[6]のいずれか一つに記載の検出装置。
また、本発明は、以下の検出方法に関する。
[9]液体を収容するための収容部と、前記収容部に露出するように配置され、かつ捕捉体が固定されている金属膜とを有する検出チップを用いて、表面プラズモン共鳴を利用することにより被検出物質の存在または量を検出するための方法であって、前記金属膜とピペットの先端部との間の電気的特性を測定する工程と、前記電気的特性の測定結果に基づいて前記金属膜に対する前記ピペットの先端部の位置を判断する工程と、前記ピペットの先端部の位置の判断結果に基づいて前記ピペットの先端部の位置を調整する工程と、前記先端部の位置を調整された前記ピペットにより前記収容部の前記金属膜上に検体を提供し、前記被検出物質を前記捕捉体に結合させる工程と、前記被検出物質と前記捕捉体とが結合している状態で、前記金属膜において表面プラズモン共鳴が発生するように前記金属膜に光を照射して、前記金属膜の前記収容部側の面の近傍から放出される蛍光の光量、または前記金属膜で反射された光の光量を検出する工程と、を有する、検出方法。
[10]前記電気的特性を測定する工程では、前記金属膜と前記ピペットの先端部との間のインピーダンスを測定する、[9]に記載の検出方法。
[11]前記ピペットの先端部の位置を判断する工程では、測定されたインピーダンスが所定値以下の場合、前記金属膜と前記ピペットの先端部とが接触していると判断する、[10]に記載の検出方法。
[12]前記ピペットの先端部の位置を判断する工程において前記金属膜と前記ピペットの先端部とが接触していると判断した場合、前記ピペットの先端部の位置を調整する工程では、前記ピペットの先端部を前記金属膜から所定の間隔で離間させる、[11]に記載の検出方法。
[13]前記電気的特性を測定する工程は、前記金属膜と前記ピペットの先端部との間の静電容量を測定する、[9]に記載の検出方法。
[14]前記ピペットの先端部の位置を判断する工程では、測定された静電容量が所定値以上の場合、前記金属膜と前記ピペットの先端部とが所定値以下に近接していると判断する、[13]に記載の検出方法。
また、本発明は、以下の検出チップおよびキットに関する。
[15]表面プラズモン共鳴を利用して、被検出物質の存在または量を検出するためのチップであって、入射面、出射面、および成膜面を含む絶縁体からなるプリズムと、前記成膜面上に配置されている、液体を収容するための収容部と、前記収容部に露出するように前記成膜面上に配置され、かつその表面の少なくとも一部に捕捉体が固定されている金属膜と前記成膜面上に配置されており、前記金属膜に電気的に接続され、外部から接触可能な、捕捉体が固定されていない導電接続部と、を有する、検出チップ。
[16]表面プラズモン共鳴を利用して、被検出物質の存在または量を検出するためのチップであって、液体を収容するための収容部と、前記収容部に露出するようにされ、回折格子を含み、かつその表面の少なくとも一部に捕捉体が固定されている金属膜と、前記金属膜に電気的に接続され、外部から接触可能な、捕捉体が固定されていない導電接続部と、を有する、検出チップ。
[17]前記金属膜の少なくとも一部と対向するように配置された、前記収容部と連通する注入口をさらに有する、[15]または[16]に記載の検出チップ。
[18]表面プラズモン共鳴を利用して、被検出物質の存在または量を検出するための検出チップと、前記検出チップに液体を提供するためのピペットチップと、を有するキットであって、前記検出チップは、液体を収容するための収容部と、前記収容部に露出するように配置され、かつ捕捉体が固定されている金属膜と、前記金属膜に電気的に接続され、外部から接触可能な導電接続部と、を有し、前記ピペットチップは、少なくともその先端部が導電性を有する、キット。
本発明によれば、大型化することなく、かつ低コストに製造しうる検出装置および検出方法を用いて、ピペットの先端部の位置を調整し、被検出物質の存在または量を高い精度で検出することができる。
図1は、実施の形態に係る表面プラズモン励起増強蛍光分析装置(SPFS装置)の構成を示す模式図である。 図2は、図1に示されるSPFS装置の動作手順の一例を示すフローチャートである。 図3は、ピペットの先端部の位置を調整する工程(工程S20)を説明するためのフローチャートである。 図4は、金属膜およびピペットの先端部の間の間隔(d)と、金属膜およびピペットの先端部の間のインピーダンス(Z)との関係を示すグラフである。 図5Aは、金属膜およびピペットの先端部の間の間隔(d)と、金属膜およびピペットの先端部の間の静電容量(C)との関係を示すグラフであり、図5Bは、金属膜およびピペットの先端部の間の間隔(d)と、金属膜およびピペットの先端部の間の共振周波数(ω)との関係を示すグラフである。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。ここでは、本発明に係る検出装置の代表例として、検体に含まれる被検出物質の存在または量を検出する表面プラズモン励起増強蛍光分析装置(SPFS装置)について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る表面プラズモン励起増強蛍光分析装置(SPFS装置)100の構成を示す模式図である。図1に示されるように、SPFS装置100は、送液部110、検出チップ搬送部120、光照射部130、反射光検出部140、蛍光検出部150および制御部160を有する。SPFS装置100は、検出チップ搬送部120のチップホルダー122に検出チップ10を装着した状態で使用される。そこで、検出チップ10について先に説明し、その後にSPFS装置100の各構成要素について説明する。
図1に示されるように、検出チップ10は、入射面21、成膜面22および出射面23を有するプリズム20と、金属膜30と、導電接続部40と、流路蓋50とを有する。金属膜30、導電接続部40および流路蓋50は、成膜面22上に配置されている。プリズム20、金属膜30および流路蓋50により、液体を収容するための収容部が形成される。本実施の形態では、収容部は、液体が流れる流路51である。流路51(収容部)は、プリズム20の成膜面上に配置されている。液体の例には、被検出物質を含む検体(例えば、血液や血清、血漿、尿、鼻孔液、唾液、***など)や、蛍光物質で標識された捕捉体を含む標識液、洗浄液などが含まれる。
プリズム20は、励起光αに対して透明な絶縁体からなる。プリズム20は、入射面21、成膜面22および出射面23を有する。入射面21は、光照射部130からの励起光αをプリズム20の内部に入射させる。成膜面22上には、金属膜30が配置されている。本実施の形態では、プリズム20の内部に入射した励起光αは、被検出物質が捕捉される金属膜30に照射される。励起光αは、金属膜30の裏面で反射して反射光βとなる。より具体的には、励起光αは、プリズム20と金属膜30との界面(成膜面22)で反射して反射光βとなる。出射面23は、反射光βをプリズム20の外部に出射させる。
プリズム20の形状は、特に限定されない。本実施の形態では、プリズム20の形状は、台形を底面とする柱体である。台形の一方の底辺に対応する面が成膜面22であり、一方の脚に対応する面が入射面21であり、他方の脚に対応する面が出射面23である。底面となる台形は、等脚台形であることが好ましい。これにより、入射面21と出射面23とが対称になり、励起光αのS波成分がプリズム20内に滞留しにくくなる。
入射面21は、励起光αが光照射部130に戻らないように形成される。励起光αの光源がレーザーダイオード(以下「LD」ともいう)である場合、励起光αがLDに戻ると、LDの励起状態が乱れてしまい、励起光αの波長や出力が変動してしまう。そこで、理想的な共鳴角または増強角を中心とする走査範囲において、励起光αが入射面21に垂直に入射しないように、入射面21の角度が設定される。ここで「共鳴角」とは、金属膜30に対する励起光αの入射角を走査した場合に、出射面23から出射される反射光βの光量が最小となるときの、入射角を意味する。また、「増強角」とは、金属膜30に対する励起光αの入射角を走査した場合に、検出チップ10の上方に放出される励起光αと同一波長の散乱光(以下「プラズモン散乱光」という)δの光量が最大となるときの、入射角を意味する。本実施の形態では、入射面21と成膜面22との角度および成膜面22と出射面23との角度は、いずれも約80°である。
なお、検出チップ10の設計により、共鳴角(およびその極近傍にある増強角)が概ね決まる。設計要素は、プリズム20の屈折率や、金属膜30の屈折率、金属膜30の膜厚、金属膜30の消衰係数、励起光αの波長などである。金属膜30上に捕捉された被検出物質によって共鳴角および増強角がシフトするが、その量は数度未満である。
一方で、プリズム20は、複屈折特性を少なからず有する。プリズム20の材料の例には、絶縁性の樹脂およびガラスが含まれる。プリズム20の材料は、好ましくは、屈折率が1.4〜1.6であり、かつ複屈折が小さい樹脂である。
金属膜30は、プリズム20の成膜面22上に流路51に露出するように配置されている。金属膜30により、成膜面22に全反射条件で入射した励起光αの光子と、金属膜30中の自由電子との間で相互作用(SPR)が生じ、金属膜30の表面上に局在場光(一般に「エバネッセント光」または「近接場光」とも呼ばれる)を生じさせることができる。
金属膜30の材料は、後述する金属膜30とピペット111の先端部との間のインピーダンス測定のための電極として用いることができ、かつSPRを生じさせることができる金属であれば特に限定されない。金属膜30の材料の例には、金、銀、銅、アルミ、これらの合金が含まれる。本実施の形態では、金属膜30は、金薄膜である。金属膜30の形成方法は、特に限定されない。金属膜30の形成方法の例には、スパッタリング、蒸着、メッキが含まれる。金属膜30の厚みは、特に限定されないが、30〜70nmの範囲内が好ましい。
また、特に図示しないが、金属膜30の表面には、被検出物質を捕捉するための捕捉体が固定されている。捕捉体を固定することで、被検出物質を選択的に検出することが可能となる。本実施の形態では、金属膜30上の所定の領域に、捕捉体が均一に固定されている。捕捉体が固定されている領域は、後述する一次反応および二次反応が起こる反応場となる。金属膜30に固定されている捕捉体は、流路51内に露出している。捕捉体の種類は、被検出物質を捕捉することができれば特に限定されない。本実施の形態では、捕捉体は、被検出物質に特異的に結合可能な抗体またはその断片である。
導電接続部40は、成膜面22上に配置され、金属膜30に電気的に接続されている。導電接続部40は、検出チップ10の外部に露出しており、金属膜30は、外部から導電接続部40を介して外部機器などに電気的に接続されうる。本実施の形態では、導電接続部40は、後述する電気的特性測定部118と電気的に接続される。導電接続部40の材料は、導電性を有していれば特に限定されない。導電接続部40の材料の例には、金、銀、銅、アルミ、これらの合金が含まれる。導電接続部40の形状および厚さは、特に限定されない。また、導電接続部40の形成方法も特に限定されず、金属膜30と同様の方法により形成されうる。また、導電接続部40は、金属膜30と一体として形成されてもよいし、別体として形成されてもよい。本実施の形態では、導電接続部40は、金属膜30に含まれ、金属膜30と同じ材料により同時に金属膜30と一体として形成される。
流路蓋50は、成膜面22上に配置されている。流路蓋50は、2つの貫通孔を有する薄板である。流路蓋50の裏面には、流路溝が形成されている。2つの貫通孔は、それぞれ注入口および排出口となる。流路51の両端は、注入口および排出口にそれぞれ接続されている。また、本実施の形態では、導電接続部40は、注入口を介して電気的特性測定部118に接続されている。流路溝は、プリズム20、金属膜30および流路蓋50をこの順に積層することで流路51(収容部)となる。
流路蓋50は、金属膜30上から放出される蛍光γおよびプラズモン散乱光δに対して透明な材料からなることが好ましい。流路蓋50の材料の例には、樹脂が含まれる。蛍光γおよびプラズモン散乱光δを外部に取り出す部分が蛍光γおよびプラズモン散乱光δに対して透明であれば、流路蓋50の他の部分は、不透明な材料で形成されていてもよい。流路蓋50は、例えば、両面テープや接着剤などによる接着や、レーザー溶着、超音波溶着、クランプ部材を用いた圧着などによりプリズム20または金属膜30に接合されている。
図1に示されるように、励起光αは、入射面21でプリズム20内に入射する。プリズム20内に入射した励起光αは、金属膜30に全反射角度(SPRが生じる角度)で照射される。このように金属膜30に対して励起光αをSPRが生じる角度で照射することで、金属膜30上に局在場光を発生させることができる。この局在場光により、金属膜30上に存在する被検出物質を標識する蛍光物質が励起され、蛍光γが放出される。SPFS装置100は、蛍光物質から放出された蛍光γの光量を測定することで、被検出物質の存在または量を検出する。
次に、本実施の形態に係るSPFS装置100の各構成要素について説明する。前述のとおり、SPFS装置100は、送液部110、検出チップ搬送部120、光照射部130、反射光検出部140、蛍光検出部150および制御部160を有する。検出チップ10は、検出チップ搬送部120に含まれるチップホルダー122に保持されうる。
送液部110は、ピペット111、液体チップ115、ピペット移動部116、送液ポンプ駆動機構117、電気的特性測定部118および送液制御部119を含む。送液部110は、チップホルダー122に保持された検出チップ10の流路51内に、検体や標識液、洗浄液などの液体を供給したり、流路51から液体を回収したりする。
ピペット111は、流路51(収容部)に液体を提供したり、流路51(収容部)から液体を回収したりする際に液体を収容する。ピペット111は、シリンジ112と、シリンジ112内を往復動作可能なプランジャー113とによって構成される。ピペット111は、その先端部側に装着されるピペットチップ114を有していてもよい。すなわち、ここで「ピペット111の先端部」とは、ピペット111がピペットチップ114を有する場合は、ピペットチップ114の先端部をいい、ピペット111がピペットチップ114を有しない場合は、シリンジ112(ピペット111)の先端部をいう。ピペット111は、少なくともその先端部が導電性を有する。図1に示されるように、ピペット111の先端部は、後述する電気的特性測定部118に電気的に接続されている。また、ピペット111は、プランジャー113の往復運動によって、液体の吸引および排出を定量的に行うことができる。これによりピペット111は、流路51に液体を提供したり、流路51から液体を回収したりすることができる。不純物の混入などを防止する観点から、ピペットチップ114は交換可能であることが好ましい。
ピペット111の材料は、特に限定されない。ピペット111の材料の例には、樹脂およびガラスが含まれる。ピペット111の材料は、通常、ポリプロピレンが用いられる。ピペット111の先端部に導電性を付与する方法は、特に限定されず、例えば、樹脂からなるピペットチップ114が導電性を付与するための添加剤を含んでいてもよいし、金属からなる導電部を含んでいてもよい。導電性を付与するための添加剤の例には、炭素繊維(CF)やカーボンブラック(CB)などの導電性カーボンからなる炭素系の添加剤;および繊維や粉末、ガラス繊維などに金属をコーティングした金属系の添加剤が含まれる。
液体チップ115は、検体や標識液、洗浄液などの液体を収容する容器である。液体チップ115としては、通常、複数の容器が液体の種類に応じて配置されるか、または複数の容器が一体化したチップが配置される。
ピペット移動部116は、ピペット111を移動させる。ピペット移動部116は、例えば、ピペット111をシリンジ112の軸方向(例えば垂直方向)と、軸方向を横断する方向(例えば水平方向)との二方向に自在に動かす。ピペット移動部116は、例えば、ソレノイドアクチュエーターおよびステッピングモーターを含む。
送液ポンプ駆動機構117は、プランジャー113を移動させて、ピペット111内の液体を外部に吐出させたり、外部の液体をピペット111内に収容させたりする。送液ポンプ駆動機構117は、ステッピングモーターなどのプランジャー113を往復運動させるための装置を含む。ステッピングモーターは、ピペット111の送液量や送液速度を管理できるため、検出チップ10の残液量を管理する観点から好ましい。
電気的特性測定部118は、チップホルダー122に保持された検出チップ10の金属膜30と、ピペット111の先端部とに接続されており、金属膜30とピペット111の先端部との間の電気的特性を測定する。電気的特性の例には、インピーダンスおよび静電容量が含まれる。本実施の形態では、検出チップ10の金属膜30と、ピペット111の先端部との間のインピーダンス特性を測定する。電気的特性測定部118は、金属膜30とピペット111の先端部との間に電圧を印加する電源と、金属膜30とピペット111の先端部との間に流れる電流を測定する電流計を有する。電源および電流計の種類は、特に限定されない。電源の例には、所望の電圧を印加することができる直流電源および交流電源が含まれる。電流計の例には、直流電流計、交流電流計および電流力計型電流計が含まれる。
送液制御部119は、送液部110に含まれる各種機器を制御して、ピペット111からの、およびピペット111への液体の送液を制御する。また、送液制御部119は、電気的特性測定部118の測定結果に基づいて、金属膜30に対するピペット111の先端部の位置を判断する処理部としても機能する。送液制御部119は、例えば、演算装置、制御装置、記憶装置、入力装置および出力装置を含む公知のコンピュータやマイコンなどによって構成される。
送液部110は、液体チップ115より各種液体を吸引し、検出チップ10の流路51内に供給する。このとき、プランジャー113を動かすことで、検出チップ10中の流路51内を液体が往復し、流路51内の液体が攪拌される。これにより、液体の濃度の均一化や、流路51内における反応(例えば抗原抗体反応)の促進などを実現することができる。このような操作を行う観点から、検出チップ10の注入口は多層フィルムで保護されており、かつピペット111がこの多層フィルムを貫通した時に注入口を密閉できるように、検出チップ10およびピペット111が構成されていることが好ましい。
流路51内の液体は、再びピペット111で吸引され、液体チップ115などに排出される。これらの動作の繰り返しにより、各種液体による反応や洗浄などを実施し、流路51内の反応場に、蛍光物質で標識された被検出物質を配置することができる。
検出チップ搬送部120は、検出チップ10を検出位置または送液位置に搬送し、固定する。ここで「検出位置」とは、光照射部130が検出チップ10に励起光αを照射し、それに伴い発生する反射光β、蛍光γまたはプラズモン散乱光δを反射光検出部140または蛍光検出部150が検出する位置である。また、「送液位置」とは、送液部110が検出チップ10の流路51内に液体を供給するか、または検出チップ10の流路51内の液体を除去する位置である。検出チップ搬送部120は、搬送ステージ121およびチップホルダー122を含む。チップホルダー122は、搬送ステージ121に固定されており、検出チップ10を着脱可能に保持する。チップホルダー122の形状は、検出チップ10を保持することが可能であり、かつ励起光α、反射光β、蛍光γおよびプラズモン散乱光δの光路を妨げない形状である。たとえば、チップホルダー122には、励起光α、反射光β、蛍光γおよびプラズモン散乱光δが通過するための開口が設けられている。搬送ステージ121は、チップホルダー122を一方向およびその逆方向に移動させる。搬送ステージ121も、励起光α、反射光β、蛍光γおよびプラズモン散乱光δの光路を妨げない形状である。搬送ステージ121は、例えば、ステッピングモーターなどで駆動される。
光照射部130は、チップホルダー122に保持された検出チップ10の入射面21に向かって励起光αを照射する。蛍光γまたはプラズモン散乱光δの測定時には、光照射部130は、金属膜30に対する入射角がSPRを生じさせる角度となるように、金属膜30に対するP波のみを入射面21に向けて出射する。ここで「励起光」とは、蛍光物質を直接または間接的に励起させる光である。たとえば、励起光αは、プリズム20を介して金属膜30にSPRが生じる角度で照射されたときに、蛍光物質を励起させる局在場光を金属膜30の表面上に生じさせる光である。光照射部130は、光源ユニット131、角度調整機構132および光源制御部133を含む。
光源ユニット131は、コリメートされ、かつ波長および光量が一定の励起光αを、金属膜30の裏面における照射スポットの形状が略円形となるように出射する。光源ユニット131は、例えば、励起光αの光源、ビーム整形光学系、APC機構および温度調整機構(いずれも不図示)を含む。
光源の種類は、特に限定されず、例えばレーザーダイオード(LD)である。光源の他の例には、発光ダイオード、水銀灯、その他のレーザー光源が含まれる。光源から出射される光がビームでない場合は、光源から出射される光は、レンズや鏡、スリットなどによりビームに変換される。また、光源から出射される光が単色光でない場合は、光源から出射される光は、回折格子などにより単色光に変換される。さらに、光源から出射される光が直線偏光でない場合は、光源から出射される光は、偏光子などにより直線偏光の光に変換される。
ビーム整形光学系は、例えば、コリメーターやバンドパスフィルター、直線偏光フィルター、半波長板、スリット、ズーム手段などを含む。ビーム整形光学系は、これらのすべてを含んでいてもよいし、一部を含んでいてもよい。コリメーターは、光源から出射された励起光αをコリメートする。バンドパスフィルターは、光源から出射された励起光αを中心波長のみの狭帯域光にする。光源からの励起光αは、若干の波長分布幅を有しているためである。直線偏光フィルターは、光源から出射された励起光αを完全な直線偏光の光にする。半波長板は、金属膜30にP波成分が入射するように励起光αの偏光方向を調整する。スリットおよびズーム手段は、金属膜30の裏面における照射スポットの形状が所定サイズの円形となるように、励起光αのビーム径や輪郭形状などを調整する。
APC機構は、光源の出力が一定となるように光源を制御する。より具体的には、APC機構は、励起光αから分岐させた光の光量を不図示のフォトダイオードなどで検出する。そして、APC機構は、回帰回路で投入エネルギーを制御することで、光源の出力を一定に制御する。
温度調整機構は、例えば、ヒーターやペルチェ素子などである。光源の出射光の波長およびエネルギーは、温度によって変動することがある。このため、温度調整機構で光源の温度を一定に保つことにより、光源の出射光の波長およびエネルギーを一定に制御する。
角度調整機構132は、金属膜30(プリズム20と金属膜30との界面(成膜面22))に対する励起光αの入射角を調整する。角度調整機構132は、プリズム20を介して金属膜30の所定の位置に向けて所定の入射角で励起光αを照射するために、励起光αの光軸とチップホルダー122とを相対的に回転させる。
たとえば、角度調整機構132は、光源ユニット131を励起光αの光軸と直交する軸(図1の紙面に対して垂直な軸)を中心として回動させる。このとき、入射角を走査しても金属膜30上での照射スポットの位置がほとんど変化しないように、回転軸の位置を設定する。回転中心の位置を、入射角の走査範囲の両端における2つの励起光αの光軸の交点近傍(成膜面22上の照射位置と入射面21との間)に設定することで、照射位置のズレを極小化することができる。
前述のとおり、金属膜30に対する励起光αの入射角のうち、プラズモン散乱光δの光量が最大となる角度が増強角である。励起光αの入射角を増強角またはその近傍の角度に設定することで、高強度の蛍光γを測定することが可能となる。検出チップ10のプリズム20の材料および形状、金属膜30の膜厚、流路51内の液体の屈折率などにより、励起光αの基本的な入射条件が決まるが、流路51内の蛍光物質の種類および量、プリズム20の形状誤差などにより、最適な入射条件はわずかに変動する。このため、測定ごとに最適な増強角を求めることが好ましい。
光源制御部133は、光源ユニット131に含まれる各種機器を制御して、光源ユニット131からの励起光αの出射を制御する。光源制御部133は、例えば、演算装置、制御装置、記憶装置、入力装置および出力装置を含む公知のコンピュータやマイコンなどによって構成される。
反射光検出部140は、共鳴角の測定を行うために、光照射部130が検出チップ10の金属膜30に励起光αの照射したときに、金属膜30での反射光βの光量を測定する。反射光検出部140は、照射スポットを通る、金属膜30に対する法線を挟んで、光照射部130の反対側に配置されている。反射光検出部140は、受光センサー141、角度調整機構142およびセンサー制御部143を含む。なお、後述する蛍光検出部150がプラズモン散乱光δの光量を測定することにより増強角を決定する場合は、反射光検出部140は、無くてもよい。
受光センサー141は、反射光βが入射する位置に配置され、反射光βの光量を測定する。受光センサー141の種類は、特に限定されない。たとえば、受光センサー141は、フォトダイオード(PD)である。
角度調整機構142は、金属膜30に対する励起光αの入射角に応じて、受光センサー141の位置(角度)を調整する。角度調整機構142は、反射光βが受光センサー141に入射するように、受光センサー141とチップホルダー122とを相対的に回転させる。
センサー制御部143は、受光センサー141の出力値の検出や、検出した出力値による受光センサー141の感度の管理、適切な出力値を得るための受光センサー141の感度の変更などを制御する。センサー制御部143は、例えば、演算装置、制御装置、記憶装置、入力装置および出力装置を含む公知のコンピュータやマイコンなどによって構成される。
蛍光検出部150は、光照射部130が検出チップ10の金属膜30に励起光αを照射したときに、金属膜30の流路51(収容部)側の面の近傍から放出される蛍光γの光量を検出する。また、必要に応じて、蛍光検出部150は、金属膜30への励起光αの照射によって生じたプラズモン散乱光δも検出する。蛍光検出部150は、受光ユニット151、位置切り替え機構152およびセンサー制御部153を含む。
受光ユニット151は、検出チップ10の金属膜30の法線方向に配置される。受光ユニット151は、第1レンズ154、光学フィルター155、第2レンズ156および受光センサー157を含む。
第1レンズ154は、例えば、集光レンズであり、金属膜30上から出射される光を集光する。第2レンズ156は、例えば、結像レンズであり、第1レンズ154で集光された光を受光センサー157の受光面に結像させる。両レンズの間の光路は、略平行になっている。
光学フィルター155は、両レンズの間に配置されている。光学フィルター155は、蛍光成分のみを受光センサー157に導き、高いS/N比で蛍光γを検出するために、励起光成分(プラズモン散乱光δ)を除去する。光学フィルター155の例には、励起光反射フィルター、短波長カットフィルターおよびバンドパスフィルターが含まれる。光学フィルター155は、例えば、所定の光成分を反射する多層膜を含むフィルター、または所定の光成分を吸収する色ガラスフィルターである。
受光センサー157は、蛍光γおよびプラズモン散乱光δを検出する。受光センサー157は、微量の被検出物質からの微弱な蛍光γを検出することが可能な、高い感度を有する。受光センサー157は、例えば、光電子増倍管(PMT)やアバランシェフォトダイオード(APD)などである。
位置切り替え機構152は、光学フィルター155の位置を、受光ユニット151における光路上または光路外に切り替える。具体的には、受光センサー157が蛍光γを検出する時には、光学フィルター155を受光ユニット151の光路上に配置し、受光センサー157がプラズモン散乱光δを検出する時には、光学フィルター155を受光ユニット151の光路外に配置する。
センサー制御部153は、受光センサー157の出力値の検出や、検出した出力値による受光センサー157の感度の管理、適切な出力値を得るための受光センサー157の感度の変更、などを制御する。センサー制御部153は、例えば、演算装置、制御装置、記憶装置、入力装置および出力装置を含む公知のコンピュータやマイコンなどによって構成される。
制御部160は、送液制御部119、搬送ステージ121、角度調整機構132、光源制御部133、角度調整機構142、センサー制御部143、位置切り替え機構152、およびセンサー制御部153を制御する。制御部160は、例えば、演算装置、制御装置、記憶装置、入力装置および出力装置を含む公知のコンピュータやマイコンなどによって構成される。
次に、SPFS装置100の検出動作(本発明の実施の形態に係る検出方法)について説明する。図2は、SPFS装置100の動作手順の一例を示すフローチャートである。図3は、ピペット111の先端部の位置を調整する工程(工程S20)を説明するためのフローチャートである。図4は、金属膜30とピペット111の先端部との間の間隔(d)、および金属膜30とピペット111の先端部との間のインピーダンス(Z)の関係を示すグラフである。
まず、測定の準備をする(工程S10)。具体的には、SPFS装置100のチップホルダー122に検出チップ10を設置する。また、ピペット111の先端部側にピペットチップ114を装着する。なお、検出チップ10の流路51内に保湿剤が存在する場合は、流路51内をあらかじめ洗浄し、保湿剤を除去しておくことが好ましい。
次いで、ピペット111の先端部の位置を調整する(工程S20)。具体的には、制御部160は、送液制御部119を介してピペット移動部116を操作して、ピペット111の先端部を金属膜30に向かって移動させる。次いで、電気的特性測定部118は、金属膜30とピペット111の先端部との間に電圧を印加して、金属膜30とピペット111の先端部との間のインピーダンス特性を測定する(工程S21)。図4は、金属膜30およびピペット111の先端部の間の間隔(d)と、金属膜30およびピペット111の先端部の間のインピーダンス(Z)との関係を示すグラフである。金属膜30と、ピペット111の先端部とが接触したとき、金属膜30と、ピペット111の先端部とは導通する。これにより、図4に示されるように、金属膜30と、ピペット111の先端部との間のインピーダンスは、急激に減少する。測定結果は、送液制御部(処理部)119に出力される。次いで、送液制御部(処理部)119は、インピーダンスの測定結果に基づいて金属膜30に対するピペット111の先端部の位置を判断する(工程S22)。送液制御部119は、電気的特性測定部118により測定されたインピーダンスが所定値以下の場合、金属膜30とピペット111の先端部とが接触していると判断する。なお、工程S21と工程S22は並行して行ってもよい。たとえば、金属膜30とピペット111の先端部との間隔を近づけながら金属膜30とピペット111の先端部との間のインピーダンス特性を測定し(工程S21)、同時にピペット111の先端部の位置を判断してもよい(工程S22)。次いで、送液制御部(処理部)119は、ピペット111の先端部の位置の判断結果に基づいてピペット111の先端部の位置を調整する(工程S23)。本実施の形態では、送液制御部119が、金属膜30とピペット111の先端部とが接触していると判断した場合、ピペット移動部116は、ピペット111の先端部を金属膜30から所定の間隔に離間させる。これにより、この後の液体の提供および回収を適切に行うことができる。このとき、金属膜30と、ピペット111の先端部との間隔は、その後の液体の提供および回収に適切な間隔であれば特に限定されない。また、液体の提供時および回収時では、金属膜30とピペット111の先端部との間隔は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。金属膜30と、ピペット111の先端部との間隔は、例えば、0.1〜0.3mm程度であることが好ましい。液体の回収時では液残りを低減する上で、金属膜30と、ピペット111の先端部との間隔をさらに小さくしてもよい。これらの工程を行うことにより、ピペット111の先端部の位置を適切な位置に調整することができる。このように、使用される検出チップ10毎にピペット111の先端部の位置を調整することによって、検出チップ10毎の流路蓋50の大きさや金属膜30の厚みなどのばらつきが被検出物質の検出結果に与える影響を無くすことができる。
次いで、ピペット111により流路51(収容部)の金属膜30上に検体を提供し、被検出物質を捕捉体に結合させる(工程S30)。具体的には、制御部160は、搬送ステージ121を操作して、検出チップ10を送液位置に移動させる。このとき、ピペット111の先端部の位置は、事前に調整されているため、金属膜30と、ピペット111の先端部とが衝突することを防止することができる。この後、制御部160は、送液部110を操作して、液体チップ115内の検体を流路51内に導入する。流路51内では、抗原抗体反応によって、金属膜30上に被検出物質が捕捉される(1次反応;工程S30)。次いで、制御部160は、搬送ステージ121を操作して、検出チップ10を検出位置に移動させる。
次いで、光学ブランク値を測定する(工程S40)。ここで「光学ブランク値」とは、蛍光γの測定(工程S60)において検出チップ10の上方に放出される背景光の光量を意味する。具体的には、制御部160は、搬送ステージ121を操作して、検出チップ10を送液位置に移動させる。この後、制御部160は、送液部110を操作して、検出チップ10の流路51内の検体を除去するとともに、液体チップ115内の洗浄液を用いて流路51内を洗浄する。洗浄液は、ピペット111により回収され、流路51から除去される。このとき、ピペット111の先端部の位置は、事前に調整されている。このため、ピペット111は、検出チップ10毎の流路蓋50の大きさや金属膜30の厚みなどのばらつきに関わらず、金属膜30とピペット111の先端部とを十分に近く、かつ一定の間隔に調整し、洗浄液を回収することができる。このため、流路51内の残液量を、十分に少なく、かつ一定にすることができる。したがって、この後の二次反応において、流路51に提供される液体が意図せずに希釈されるのを防ぐことができる。次いで、制御部160は、搬送ステージ121を操作して、検出チップ10を検出位置に移動させる。この後、制御部160は、光照射部130および蛍光検出部150を操作して、捕捉体が固定されている領域に対応した金属膜30の裏面に入射面21を介して励起光αを照射するとともに、受光センサー157の出力値(光学ブランク値)を記録する。このとき、制御部160は、角度調整機構132を操作して、励起光αの入射角を増強角に設定する。また、制御部160は、位置切り替え機構152を制御して、光学フィルター155を受光ユニット151の光路内に配置する。測定された光学ブランク値は、制御部160に記録される。
次いで、金属膜30上に捕捉されている被検出物質を蛍光物質で標識する(2次反応;工程S50)。具体的には、制御部160は、搬送ステージ121を操作して、検出チップ10を送液位置に移動させる。この後、制御部160は、送液部110を操作して、蛍光物質で標識された捕捉体を含む液体(標識液)を検出チップ10の流路51内に導入する。流路51内では、抗原抗体反応によって、金属膜30上に捕捉されている被検出物質が蛍光物質で標識される。この後、流路51内の標識液は除去され、流路51内は洗浄液で洗浄される。
次いで、金属膜30の流路51(収容部)側の面の近傍から放出される蛍光γの光量を測定して、検体中の被検出物質の存在または量を示すシグナル値を得る(工程S60)。具体的には、制御部160は、搬送ステージ121を操作して、検出チップ10を検出位置に移動させる。この後、制御部160は、光照射部130および蛍光検出部150を操作して、被検出物質と捕捉体とが結合しており、かつ金属膜30上に検体が存在しない状態で、プリズム20側から捕捉体が固定されている領域に対応した金属膜30の裏面に入射面21を介して励起光αを照射するとともに、受光センサー157の出力値を記録する。このとき、前述のとおり、ピペット111の先端部の位置は、事前に調整されている。このため、検出チップ10毎に流路蓋50の大きさや金属膜30の厚みなどが異なっていても、蛍光γの光量を測定するとき、標識液や洗浄液などの残液量を十分に少なく、かつ一定にすることができる。制御部160は、角度調整機構132を操作して、励起光αの入射角を増強角に設定する。また、制御部160は、位置切り替え機構152を制御して、光学フィルター155を受光ユニット151の光路内に配置する。制御部160は、検出値から光学ブランク値を引き、検体中の被検出物質の存在または量を示すシグナル値を算出する。シグナル値は、必要に応じて、被検出物質の量や濃度などに換算される。
以上の手順により、検体の液体成分中の被検出物質の存在または量を検出することができる。
本実施の形態に係るSPFS装置100では、検出チップ10に設けられた金属膜30を利用してピペット111の先端部の位置を事前に調整することができる。本実施の形態に係るSPFS装置100は、大型化することなく、かつ低コストに製造されうる。また、ピペット111の先端部の位置の調整は、実際に液体を提供する際に対向する金属膜30を利用して行われる。このため、検出チップ10毎に流路蓋50の大きさや金属膜30の厚みなどが異なっていても、正確にピペット111の先端部の位置を調整することができる。これにより、流路51から液体を回収した後の残液量を少なく、かつ一定にすることができる。したがって、本実施の形態に係るSPFS装置では、被検出物質の存在または量を高い精度で検出することができる。
また、本実施の形態に係るSPFS装置100では、金属膜30と、ピペット111の先端部との間のインピーダンスを測定することでピペット111の先端部の位置の調整が行われる。これにより、SPFS装置100では、検出チップ10に荷重を加えることなく、ピペット111の先端部の位置を判断し、調整することができる。このため、金属膜30を傷付けるおそれもない。
なお、本実施の形態では、金属膜30とピペット111の先端部との間のインピーダンスを測定することによって、ピペット111の先端部の位置を調整する検出装置および検出方法について説明した。しかし、本発明に係る検出装置および検出方法は、インピーダンス以外の電気的特性を測定することによって、ピペット111の先端部の位置を調整してもよい。たとえば、本発明に係る検出装置および検出方法では、金属膜30と、ピペット111の先端部との間の静電容量や共振周波数などを測定することによって、ピペット111の先端部の位置を調整してもよい。
図5Aは、金属膜およびピペットの先端部の間の間隔(d)と、金属膜およびピペットの先端部の間の静電容量(C)との関係を示すグラフであり、図5Bは、金属膜およびピペットの先端部の間の間隔(d)と、金属膜およびピペットの先端部の間の共振周波数(ω)との関係を示すグラフである。
静電容量Cは、以下の式(1)で算出される。
Figure 0006372186
ここで、Cは金属膜30とピペット111の先端部との間の静電容量(F)、εは金属膜30とピペット111の先端部との間の誘電率(F/m)、Sは金属膜30に対向するピペット111の先端部の面積(m)、dは金属膜30とピペット111の先端部との間の距離(m)である。この場合、図5Aに示されるように、測定された静電容量が所定値以上の場合、金属膜30とピペット111の先端部とが所定値以下に近接していると判断することができる。これにより、金属膜30とピペット111とを接触させることなく、ピペット111の先端部の位置を調整することができる。
また、共振周波数ωは、上記の静電容量Cから以下の式(2)で算出される。
Figure 0006372186
ここで、ωは共振周波数(rad/s)、Lはインダクタンス(H)、Cは前述の静電容量(F)である。式(1)および式(2)から共振周波数ωは、以下の式(3)で表される。
Figure 0006372186
この場合、図5Bに示されるように、測定された共振周波数が所定値以下の場合、金属膜30とピペット111の先端部とが所定値以下に近接していると判断することができる。これにより、金属膜30とピペット111とを接触させることなく、ピペット111の先端部の位置を調整することができる。
また、上記実施の形態では、流路蓋50の注入口を介して導電接続部40と電気的特性測定部118とが接続される検出チップ10について説明した。しかし、本発明に係る検出チップ10では、流路蓋50は、導電接続部40と外部機器とを接触させるために、別途、貫通孔を有していてもよい。この場合、導電接続部は、この貫通孔を介して外部に露出する。外部機器は、貫通孔を介して導電接続部に電気的に接続される。
また、上記実施の形態では、プリズム20と金属膜30の界面において励起光を全反射させることで、励起光と表面プラズモンとを結合させる検出装置および検出方法について説明した。しかし、本発明に係る検出装置および検出方法は、回折格子を利用して励起光と表面プラズモンとを結合させてもよい。この場合、SPFS装置100では、金属膜30は、プリズム20上に配置されていなくてもよく、代わりに回折格子を含んでいてもよい。
さらに、上記実施の形態では、SPFSを利用する検出装置および検出方法について説明したが、本発明に係る検出装置および検出方法は、SPFSを利用する検出装置および検出方法に限定されない。たとえば、本発明に係る検出装置および検出方法は、SPR法を利用する検出装置および検出方法であってもよい。この場合、SPFS装置100は、蛍光γの光量を測定せずに、シグナル値として反射光βの光量を測定することで被検出物質を測定する。したがって、光学ブランク値の測定(工程S50)および2次反応(工程S60)は不要である。
本発明に係る検出装置および検出方法は、被検出物質を高い信頼性で検出することができるため、例えば疾患の検査などに有用である。
10 検出チップ
20 プリズム
21 入射面
22 成膜面
23 出射面
30 金属膜
40 導電接続部
50 流路蓋
51 流路
100 SPFS装置
110 送液部
111 ピペット
112 シリンジ
113 プランジャー
114 ピペットチップ
115 液体チップ
116 ピペット移動部
117 送液ポンプ駆動機構
118 電気的特性測定部
119 送液制御部
120 検出チップ搬送部
121 搬送ステージ
122 チップホルダー
130 光照射部
131 光源ユニット
132 角度調整機構
133 光源制御部
140 反射光検出部
141 受光センサー
142 角度調整機構
143 センサー制御部
150 蛍光検出部
151 受光ユニット
152 位置切り替え機構
153 センサー制御部
154 第1レンズ
155 光学フィルター
156 第2レンズ
157 受光センサー
160 制御部
α 励起光
β 反射光
γ 蛍光
δ プラズモン散乱光

Claims (18)

  1. 液体を収容するための収容部と、前記収容部に露出するように配置され、かつ捕捉体が固定されている金属膜とを有する検出チップを用いて、表面プラズモン共鳴を利用することにより被検出物質の存在または量を検出するための装置であって、
    少なくともその先端部が導電性を有し、前記収容部に液体を提供するか、または前記収容部から液体を回収するためのピペットと、
    前記ピペットを移動させるピペット移動部と、
    前記金属膜と、前記ピペットの先端部との間の電気的特性を測定する電気的特性測定部と、
    前記金属膜において表面プラズモン共鳴が発生するように前記金属膜に光を照射する光照射部と、
    前記光照射部が前記金属膜に光を照射したときに、前記金属膜の前記収容部側の面の近傍から放出される蛍光の光量、または前記金属膜で反射された光の光量を検出する光検出部と、
    前記電気的特性測定部の測定結果に基づいて前記金属膜に対する前記ピペットの先端部の位置を判断する処理部と、
    を有する、検出装置。
  2. 前記電気的特性測定部は、前記金属膜と前記ピペットの先端部との間のインピーダンスを測定する、請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記処理部は、前記電気的特性測定部により測定されたインピーダンスが所定値以下の場合、前記金属膜と前記ピペットの先端部とが接触していると判断する、請求項2に記載の検出装置。
  4. 前記処理部が、前記金属膜と前記ピペットの先端部とが接触していると判断した場合、前記ピペット移動部は、前記ピペットの先端部を前記金属膜から所定の間隔で離間させる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の検出装置。
  5. 前記電気的特性測定部は、前記金属膜と前記ピペットの先端部との間の静電容量を測定する、請求項1に記載の検出装置。
  6. 前記処理部は、前記電気的特性測定部により測定された静電容量が所定値以上の場合、前記金属膜と前記ピペットの先端部とが所定値以下の距離に近接していると判断する、請求項5に記載の検出装置。
  7. 前記ピペットは、先端部側に装着されるピペットチップを有し、
    前記ピペットチップは、導電性カーボンを含む、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の検出装置。
  8. 前記ピペットは、先端部側に装着されるピペットチップを有し、
    前記ピペットチップは、金属からなる導電部を有する、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の検出装置。
  9. 液体を収容するための収容部と、前記収容部に露出するように配置され、かつ捕捉体が固定されている金属膜とを有する検出チップを用いて、表面プラズモン共鳴を利用することにより被検出物質の存在または量を検出するための方法であって、
    前記金属膜とピペットの先端部との間の電気的特性を測定する工程と、
    前記電気的特性の測定結果に基づいて前記金属膜に対する前記ピペットの先端部の位置を判断する工程と、
    前記ピペットの先端部の位置の判断結果に基づいて前記ピペットの先端部の位置を調整する工程と、
    前記先端部の位置を調整された前記ピペットにより前記収容部の前記金属膜上に検体を提供し、前記被検出物質を前記捕捉体に結合させる工程と、
    前記被検出物質と前記捕捉体とが結合している状態で、前記金属膜において表面プラズモン共鳴が発生するように前記金属膜に光を照射して、前記金属膜の前記収容部側の面の近傍から放出される蛍光の光量、または前記金属膜で反射された光の光量を検出する工程と、
    を有する、検出方法。
  10. 前記電気的特性を測定する工程では、前記金属膜と前記ピペットの先端部との間のインピーダンスを測定する、請求項9に記載の検出方法。
  11. 前記ピペットの先端部の位置を判断する工程では、測定されたインピーダンスが所定値以下の場合、前記金属膜と前記ピペットの先端部とが接触していると判断する、請求項10に記載の検出方法。
  12. 前記ピペットの先端部の位置を判断する工程において前記金属膜と前記ピペットの先端部とが接触していると判断した場合、前記ピペットの先端部の位置を調整する工程では、前記ピペットの先端部を前記金属膜から所定の間隔で離間させる、請求項11に記載の検出方法。
  13. 前記電気的特性を測定する工程は、前記金属膜と前記ピペットの先端部との間の静電容量を測定する、請求項9に記載の検出方法。
  14. 前記ピペットの先端部の位置を判断する工程では、測定された静電容量が所定値以上の場合、前記金属膜と前記ピペットの先端部とが所定値以下に近接していると判断する、請求項13に記載の検出方法。
  15. 表面プラズモン共鳴を利用して、被検出物質の存在または量を検出するためのチップであって、
    入射面、出射面、および成膜面を含む絶縁体からなるプリズムと、
    前記成膜面上に配置されている、液体を収容するための収容部と、
    前記収容部に露出するように前記成膜面上に配置され、かつその表面の少なくとも一部に捕捉体が固定されている金属膜と
    前記成膜面上に配置されており、前記金属膜に電気的に接続され、外部から接触可能な、捕捉体が固定されていない導電接続部と、
    を有する、検出チップ。
  16. 表面プラズモン共鳴を利用して、被検出物質の存在または量を検出するためのチップであって、
    液体を収容するための収容部と、
    前記収容部に露出するようにされ、回折格子を含み、かつその表面の少なくとも一部に捕捉体が固定されている金属膜と、
    前記金属膜に電気的に接続され、外部から接触可能な、捕捉体が固定されていない導電接続部と、
    を有する、検出チップ。
  17. 前記金属膜の少なくとも一部と対向するように配置された、前記収容部と連通する注入口をさらに有する、請求項15または請求項16に記載の検出チップ。
  18. 表面プラズモン共鳴を利用して、被検出物質の存在または量を検出するための検出チップと、
    前記検出チップに液体を提供するためのピペットチップと、
    を有するキットであって、
    前記検出チップは、液体を収容するための収容部と、前記収容部に露出するように配置され、かつ捕捉体が固定されている金属膜と、前記金属膜に電気的に接続され、外部から接触可能な導電接続部と、を有し、
    前記ピペットチップは、少なくともその先端部が導電性を有する、
    キット。
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