JP6329449B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。
下記特許文献1に記載された車両用シートでは、シートバックがシートクッションに対して前倒し可能とされると共に、ヘッドレストがシートバックに対して上下位置を調節可能とされている。
特開2007−83787号公報
上記のような車両用シートでは、シートバックに対するヘッドレストの上下位置が高い状態でシートバックが前倒しされると、ヘッドレストが車両の他の構成部品(例えば、インストルメントパネルに設けられたシフトレバー、前席など)と干渉する場合がある。
本発明は上記事実を考慮し、シートクッションに対するシートバックの連結角度が変更される際にヘッドレストが車両の他の構成部品と干渉することを防止できる車両用シートを得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用シートは、シートクッションに対するシートバックの連結角度を変更可能とされると共に、前記シートバックに対するヘッドレストの上下位置を変更可能とされたシート本体と、前記シートバックに設けられ、前記上下位置が設定位置よりも高い状態では前記シートクッションと係合することにより前記連結角度の変更を制限する制限機構と、を備え、前記制限機構は、前記シートバックの上部に取り付けられ、前記ヘッドレストのフレームとの係合部が設けられ、前記ヘッドレストの前記上下位置が前記設定位置に対して上下に変更されることで前記シートバックに対して変位されるアッパ部材と、前記シートバックの下部に取り付けられ、前記シートクッションのフレームとの係合部であるロックピンが設けられ、前記制限が可能になる制限位置と前記制限を解除する解除位置との間で前記シートバックに対して変位可能とされたロア部材と、前記アッパ部材と前記ロア部材とを連結し、前記アッパ部材の変位に連動して前記ロア部材を前記制限位置と前記解除位置との間で変位させる連結部材と、を有し、前記アッパ部材及び前記ロア部材は、前記シートバックのサイドフレーム部のシート幅方向内側に配置され、前記サイドフレーム部に対して回転可能に取り付けられており、前記ロア部材からシート幅方向外側へ突出した前記ロックピンが前記サイドフレーム部に形成された長孔に挿通されて前記サイドフレーム部のシート幅方向外側へ突出しており、前記ロア部材が前記制限位置に位置する状態では前記ロックピンが前記シートクッションのフレームと当接することにより前記連結角度の変更が制限される。
請求項1に記載の車両用シートでは、シートバックに制限機構が設けられている。この制限機構は、シートバックに対するヘッドレストの上下位置が設定位置よりも高い状態では、シートクッションと係合することにより、シートクッションに対するシートバックの連結角度の変更を制限する。これにより、ヘッドレストが車両の他の構成部品と干渉することを防止できる。
また、この車両用シートでは、シートバックに対するヘッドレストの上下位置が設定位置に対して上下に変更されると、ヘッドレストのフレームとの係合部を備えたアッパ部材がシートバックに対して変位される。このアッパ部材には、シートクッションのフレームとの係合部を備えたロア部材が、連結部材を介して連結されている。このロア部材は、シートクッションに対するシートバックの連結角度の変更を制限可能な制限位置と当該制限を解除する解除位置との間でシートバックに対して変位可能とされており、アッパ部材の上記変位に連動して、制限位置と解除位置との間で変位される。これにより、簡単な構成で制限機構を成立させることができる。
さらに、この車両用シートでは、アッパ回転部材及びロア回転部材がシートバックのフレームに対して回転される構成であるため、シートバックのフレームに対するアッパ回転部材及びロア回転部材の取付構造を簡素なものにすることができる。
請求項2に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1において、前記シートバックは、前記シートクッションに対して前倒し可能とされており、前記制限機構は、前記高い状態では前記前倒しを制限する。
請求項2に記載の車両用シートでは、シートバックに対するヘッドレストの上下位置が設定位置よりも高い状態では、制限機構によってシートバックの前倒しが制限される。これにより、ヘッドレストが、インストルメントパネルに設けられたシフトレバーや、前席などと干渉しないようにすることができる。
請求項3に記載の発明に係る車両用シートは、請求項2において、前記シートバックは、前記シートクッションに対するリクライニング角度を調節するためのリクライニング機構を介して前記シートバックに連結されており、前記制限機構は、前記高い状態において前記リクライニング角度の調節を許容する。
請求項3に記載の車両用シートでは、シートバックに対するヘッドレストの上下位置が設定位置よりも高い状態では、制限機構によってシートバックの前倒しが制限されるが、この状態においても、シートバックのリクライニング角度の調節は許容される。これにより、乗員の快適性が損なわれないようにすることができる。
以上説明したように、本発明に係る車両用シートでは、シートクッションに対するシートバックの連結角度が変更される際にヘッドレストが車両の他の構成部品と干渉することを防止できる。
本発明の実施形態に係る車両用シートの側面図である。 同車両用シートからシートバックパッドやヘッドレストパッドなどが取り外された状態を示す斜視図であり、ヘッドレストフレームが使用位置に位置する状態を示す図である。 図2に対応した斜視図であり、ヘッドレストフレームが格納位置に位置する状態を示す図である。 図2の一部を拡大した側面図である。 図4に示される構成を分解して示す分解斜視図である。 (A)は図2に示されるシートバックフレームの上部側の一部を拡大して示す拡大斜視図であり、(B)は図2に示されるシートバックフレームの下部側の一部を拡大して示す拡大斜視図であり、(C)は(B)に示される構成をシート左方側から見た側面図である。 (A)は図3に示されるシートバックフレームの上部側の一部を拡大して示す拡大斜視図であり、(B)は図3に示されるシートバックフレームの下部側の一部を拡大して示す拡大斜視図であり、(C)は(B)に示される構成をシート左方側から見た側面図である。 図6(B)に示される構成を車両前方側から見た正面図である。 (A)はヘッドレストが格納位置に位置することによりシートバックの前倒しが許容された状況を示す図1に対応した側面図であり、(B)はヘッドレストが使用位置に位置することによりシートバックの前倒しが制限された状況を示す図1に対応した側面図である。 比較例に係る車両用シートにおいて、ヘッドレストが使用位置に位置する状態でシートバックが前倒しされることにより、ヘッドレストが車両の他の構成部品と干渉した状況を説明するための側面図である。
以下、図1〜図10を用いて、本発明の実施形態に係る車両用シート10について説明する。なお、各図中に適宜示される矢印FRは車両前方向を示し、矢印UPは車両上方向を示し、矢印RHは車両右方向を示している。以下、前後左右上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
図1〜図4に示されるように、本実施形態に係る車両用シート10は、シート本体12と、制限機構14とによって構成されている。この車両用シート10の前後方向、左右方向(幅方向)、及び上下方向は、車両の前後左右上下の方向と一致している。先ずシート本体12について説明し、次いで制限機構14について説明する。
(シート本体12の構成)
シート本体12は、乗員が着座するシートクッション16と、乗員の背凭れとなるシートバック18と、乗員の頭部を支持するヘッドレスト20とによって構成されている。シートクッション16は、骨格部材であるフレーム22(以下、シートクッションフレーム22と称する)を備えている。
シートクッションフレーム22は、例えば板金や金属パイプによって構成されており、樹脂製のカバー24により覆われている。このシートクッションフレーム22の上部には、表皮26によって覆われたシートクッションパッド28が取り付けられている。このシートクッションフレーム22の後端部からは、左右一対のシートバック連結部22Aが上方側へ向けて突出形成されている。これらのシートバック連結部22Aは、例えば板金によって構成されている。
シートバック18は、骨格部材であるフレーム30(以下、シートバックフレーム30と称する)を備えている。このシートバックフレーム30の前面側には、表皮32によって覆われたシートバックパッド34(図1参照)が取り付けられており、このシートバックフレーム30の背面側には、樹脂製の背面パネル36(図1参照)が取り付けられている。
シートバックフレーム30は、シートバック18の左右の側部においてシートバック18の高さ方向に延びる左右一対のサイドフレーム部38L、38Rと、左右のサイドフレーム部38L、38Rの上端部をシート幅方向に連結したアッパフレーム部40と、左右のサイドフレーム部38L、38Rの下端部をシート幅方向に連結したロアフレーム部42とを備えており、シート前方側から見て矩形枠状に形成されている。左右のサイドフレーム部38L、38R及びアッパフレーム部40は、例えば板金によって構成されており、ロアフレーム部42は、例えば金属パイプによって構成されている。
左右のサイドフレーム部38L、38Rの下端部は、リクライニング機構46を介して前述した左右のシートバック連結部22Aに回転可能に連結されている。このリクライニング機構46は、従来周知のものであり、シートクッション16の車両幅方向外側の側部などに設けられた図示しないロック解除レバーを備えている。このロック解除レバーが操作されることにより、リクライニング機構46のロックが解除され、シートクッション16に対するシートバック18の連結角度を変更可能となる。なお、この連結角度の変更には、シートバック18のリクライニング角度の変更(調節)の他、シートバック18の前倒しが含まれている。
また、左右のサイドフレーム部38L、38Rと左右のシートバック連結部22Aとの間には、シートバック18を前傾方向へ付勢する図示しないリターンスプリングが架け渡されている。このため、リクライニング機構46のロック解除状態でシートバック18に負荷を掛けない場合には、シートバック18がシートクッション16の上面に重なり合うまで前倒しされるようになっている。
一方、リクライニング機構46のロック解除状態においてシートバック18に所定値以上の後向き荷重を作用させると、シートバック18がシートクッション16に対して後傾するようになっている。そして、任意の傾斜角でロック解除レバーの操作力を解除すると、リクライニング機構46がロック状態に復帰し、シートバック18がシートバック18に対して連結角度を変更不能に拘束される。
シートバックフレーム30のアッパフレーム部40の前面には、左右一対のヘッドレストサポートブラケット48が取り付けられている。これらのヘッドレストサポートブラケット48は、筒状に形成されており、軸線方向がシートバック18の高さ方向に沿う姿勢で配置されている。これらのヘッドレストサポートブラケット48には、それぞれヘッドレストサポート50が取り付けられている。これらのヘッドレストサポート50は、ヘッドレスト20に対応している。
ヘッドレスト20は、骨格部材であるフレーム52(図2〜図5参照:以下、ヘッドレストフレーム52と称する)を備えている。このヘッドレストフレーム52は、例えば金属パイプが曲げ加工されることにより形成されている。このヘッドレストフレーム52は、シート前後方向から見て略逆U字状に形成されており、左右一対のサイド部52L、52Rと、左右のサイド部52L、52Rの上端部をシート幅方向に連結したアッパ部52Uとによって構成されている。このヘッドレストフレーム52の上部側には、表皮54によって覆われたヘッドレストパッド56(図1参照)が取り付けられており、左右のサイド部52L、52Rの下部側がヘッドレストパッド56から下方側へ突出している。
左右のサイド部52L、52Rは、前述した左右のヘッドレストサポート50に装着されている。これにより、ヘッドレスト20がシートバック18の上端部に連結されている。左右のサイド部52L、52Rのうちの一方には、図示しない複数のノッチが当該一方の上下方向に並んで形成されている。そして、ヘッドレストサポート50に設けられた図示しないロック部材が上記複数のノッチのうちの何れか一つと係合することにより、ヘッドレストフレーム52がヘッドレストサポート50に対して上下動不能に拘束される。
但し、ヘッドレストサポート50には、ノッチに対する上記ロック部材の係合状態を解除する図示しない操作ボタンが設けられており、当該操作ボタンを操作することにより、シートバック18に対するヘッドレスト20の上下位置(高さ位置)を調節(変更)できるようになっている。具体的には、ヘッドレスト20(ヘッドレストフレーム52)は、図1、図3、図9(A)などに示される格納位置と、図2、図5、図9(B)などに示される使用位置との間でシートバック18に対する上下位置を調節可能とされている。
(制限機構14の構成)
図2〜図5に示されるように、制限機構14は、シートバック18の上部に取り付けられたアッパ部材としてのアッパレバー58と、シートバック18の下部に取り付けられたロア部材としてのロアレバー60と、アッパレバー58とロアレバー60とを連結した連結部材としてのケーブル62とを備えている。
アッパレバー58は、例えば板金が断面略L字状に曲げ加工されて長尺状に形成されたものであり、左側のサイドフレーム部38Lの上部におけるシート幅方向内側面に当接又は近接して配置されている。このアッパレバー58の長手方向中間部には、円形の軸孔64が形成されており、当該軸孔64には、サイドフレーム部38Lの上部に取り付けられた円柱状の支軸66が挿通されている。この支軸66の先端部に形成された雄ねじ部には、ワッシャ68が装着されてナット69が螺合されている。これにより、支軸66からのアッパレバー58の脱落が防止されている。この支軸66は、軸線方向がシート幅方向に沿っており、当該支軸66の軸線回りにアッパレバー58が回転可能とされている。
アッパレバー58の長手方向一端側は、支軸66に対してシートバック18の後方側へ延びている。このアッパレバー58の長手方向一端部には、ヘッドレストフレーム52の左側のサイド部52Lとの係合部であるヘッドレスト係合部58Aが設けられている。このヘッドレスト係合部58Aは、ヘッドレスト20が格納位置に位置する状態(図3及び図7(A)参照)では、左側のサイド部52Lと当接するように配置されている。
アッパレバー58の長手方向他端側は、支軸66に対してシートバック18の前方側へ延びている。このアッパレバー58の長手方向他端部には、ケーブル62の一端部が係止されるアッパケーブル係止部58Bが設けられている。
このアッパレバー58に対応してサイドフレーム部38Lには、回転規制部70が設けられている。この回転規制部70は、サイドフレーム部38Lの一部がシート幅方向内側へ切り起こされて形成されたものであり、アッパレバー58が図2及び図6(A)に示されるケーブル引下げ位置に位置する状態でアッパレバー58と当接する。これにより、アッパケーブル係止部58Bが図2及び図6(A)に示される位置よりもシートバック18の下方側へ変位する方向へのアッパレバー58の回転が規制される構成になっている。
このアッパレバー58とサイドフレーム部38Lとの間には、捩りコイルスプリング72が架け渡されている。この捩りコイルスプリング72は、アッパレバー58が回転規制部70と当接する方向にアッパレバー58を付勢している。このため、ヘッドレスト係合部58Aにサイド部52Lが当接していない状態、すなわちヘッドレスト20が使用位置側へ引き上げられた状態では、アッパレバー58が回転規制部70との当接位置であるケーブル引下げ位置に保持されるようになっている。
一方、ヘッドレスト20が格納位置側へ引き下げられると、サイド部52Lがヘッドレスト係合部58Aと当接してヘッドレスト係合部58Aをシートバック18の下方側へ押し下げる。これにより、アッパレバー58が捩りコイルスプリング72の付勢力に抗して回転規制部70から離間する方向に回転され、アッパケーブル係止部58Bがシートバック18の上方側へ変位する。そして、ヘッドレスト20が格納位置に到達すると、アッパレバー58がサイド部52Lによって図3、図7(A)に示されるケーブル引上げ位置に保持されるようになっている。このアッパレバー58は、ロアレバー60と対応している。
ロアレバー60は、板金が断面略U字状に曲げ加工されて長尺状に形成されたものであり、サイドフレーム部38Lの下端部におけるシート幅方向内側面に当接又は近接して配置されている。このロアレバー60の長手方向一端部には、円形の軸孔72が形成されており、当該軸孔72には、サイドフレーム部38Lの下端部に取り付けられた円柱状の支軸74が挿通されている。この支軸74の先端部に形成された雄ねじ部には、ワッシャ76が装着されてナット78が螺合されている。これにより、支軸74からのロアレバー60の脱落が防止されている。この支軸74は、軸線方向がシート幅方向に沿っており、当該支軸74の軸線回りにロアレバー60が回転可能とされている。
ロアレバー60の長手方向他端側は、支軸74に対してシートバック18の前方斜め下方側へ延びている。このロアレバー60の長手方向他端部には、ケーブル62の他端部が係止されるロアケーブル係止部60Aが設けられている。
ロアレバー60の長手方向中間部には、シートクッションフレーム22との係合部であるロックピン60Bが取り付けられている。このロックピン60Bは、円柱状に形成され、ロアレバー60からシート幅方向外側へ突出しており、サイドフレーム部38Lの下端部に形成された長孔80に挿通されてサイドフレーム部38Lのシート幅方向外側へ突出している。この長孔80は、長手方向が略シート前後方向に沿っており、シートバックフレーム30に対するロアレバー60の回転範囲を所定の範囲内に制限している。つまり、ロアレバー60は、ロックピン60Bが長孔80の一端部(後端部)と当接する制限位置(図2、図6(B)、図6(C)参照)と、ロックピン60Bが長孔80の他端部(前端部)と当接する解除位置(図3、図7(B)、図7(C)参照)との間でシートバックフレーム30に対して回転可能とされている。
このロアレバー60とサイドフレーム部38Lとの間には、捩りコイルスプリング82が架け渡されている。この捩りコイルスプリング82は、ロアレバー60を制限位置へ向けて付勢している。このロアレバー60のロックピン60Bは、左側のシートバック連結部22Aに設けられたストッパ部84に対応している。
ストッパ部84は、板金が円弧状に曲げ加工されることにより形成されたものであり、溶接等の手段によってシートバック連結部22Aの上端部における後端縁部に結合されている。このストッパ部84は、シートクッションフレーム22の一部を構成している。このストッパ部84は、シートバック連結部22Aからシート幅方向内側へ若干突出しており、ロアレバー60が制限位置に位置する状態でシートバック18がシートクッション16に対して前倒し方向に回転された際には、ロックピン60Bの先端部がストッパ部84の下端部と係合(当接)する。これにより、図2〜図4に示される位置よりもシート前方側へのシートバック18の前倒しが制限されるようになっている。
但し、このストッパ部84は、シートバック18がシートクッション16に対してリクライニングされる際のロックピン60Bの回転方向とは反対方向に位置しており、ロアレバー60が制限位置に位置する状態においても、シートバック18のリクライニングが許容される。
また、このロアレバー60が解除位置に位置する状態では、シートバック18の回転中心回りのロックピン60Bの回転軌跡に対して半径方向外側にストッパ部84が配置される。このため、ロアレバー60が解除位置に位置する状態では、図2〜図4に示される位置よりもシート前方側へのシートバック18の前倒しが許容される構成になっている(図9(A)参照)。
一方、ケーブル62は、図2〜図5、図6(B)、図7(B)に示されるように、ケーブル本体86と、ケーブル本体86の中間部が挿通されたケーブルチューブ88とによって構成されている。ケーブルチューブ88の上端部は、サイドフレーム部38Lの上部の一部がシート幅方向内側に切り起こされて形成された係止部90に係止されており、このケーブルチューブ88の下端部は、サイドフレーム部38Lの下端部及びロアフレーム部42に固定されたブラケット92に係止されている。これにより、ケーブル本体86がケーブルチューブ88を介してシートバックフレーム30に支持されている。
ケーブル本体86の一端部(上端部)は、アッパレバー58のアッパケーブル係止部58Bに係止されており、ケーブル本体86の他端部(下端部)は、ロアレバー60のロアケーブル係止部60Aに係止されている。これにより、前述したケーブル引下げ位置とケーブル引上げ位置との間でのアッパレバー58の回転に連動して、ロアレバー60が制限位置と解除位置との間で回転されるようになっている。
具体的には、アッパレバー58が捩りコイルスプリング72の付勢力によってケーブル引下げ位置へ回転されると、ケーブル本体86がシートバック18の下方側へ引き下げられ、ロアレバー60が捩りコイルスプリング82の付勢力によって制限位置へ回転される。一方、アッパレバー58が捩りコイルスプリング72の付勢力に抗してケーブル引上げ位置へ回転されると、ケーブル本体86がシートバック18の上方側へ引き上げられ、ロアレバー60が捩りコイルスプリング82の付勢力に抗して解除位置へ回転される。
また、本実施形態では、シートバックフレーム30に対するヘッドレストフレーム52の上下位置が図4に一点鎖線で示される設定位置(基準位置)よりも高い状態(以下、ヘッドレスト使用状態と称する)では、ロアレバー60が制限位置又は制限位置の近傍に配置される。このヘッドレスト使用状態では、ロックピン60Bがストッパ部84と係合可能になり、シートクッション16に対するシートバック18の前倒しを制限可能になる。
一方、シートバックフレーム30に対するヘッドレストフレーム52の上下位置が上記設定位置よりも低い状態(以下、ヘッドレスト格納状態と称する)では、ロアレバー60が解除位置又は解除位置の近傍に配置される。このヘッドレスト格納状態では、ロックピン60Bがストッパ部84と係合不能になり、上記の前倒し制限が解除される。つまり、本実施形態では、図4に一点鎖線で示される位置が設定位置として予め設定されており、シートバック18に対するヘッドレスト20の上下位置が上記設定位置に対して上下に変更されることで、シートバック18の前倒しを制限又は許容する構成になっている。なお、図4では、ヘッドレストフレーム52が使用位置に位置する状態が実線で示されており、ヘッドレストフレーム52が格納位置に位置する状態が破線で示されている。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の車両用シート10では、ヘッドレスト格納状態では、図3、図7(B)、図7(C)に示されるように、制限機構14のロアレバー60が解除位置に位置する。この状態でリクライニング機構46のロックが解除されると、図9(A)に示されるようにシートバック18がシートクッション16の上面に重なり合う前倒し位置へと前倒しされる。
一方、ヘッドレスト使用状態では、図2、図6(B)、図6(C)に示されるように、制限機構14のロアレバー60が制限位置に位置する。この状態でリクライニング機構46のロックが解除されると、ロアレバー60のロックピン60Bがシートクッションフレーム22のストッパ部84と当接することにより、図9(B)に示される位置よりもシート前方側へのシートバック18の前倒しが制限される。これにより、ヘッドレスト20が車両の他の構成部品と干渉することを防止できる。
つまり、図10に示される比較例100のように、ヘッドレスト使用状態でシートバック18の前倒しが許容されると、ヘッドレスト20が、車両の他の構成部品と干渉する場合がある。例えば、当該比較例100に係る車両用シートが車両の前席であれば、ヘッドレスト20がインストルメントパネルに設けられたシフトノブと干渉する場合がある。また、当該比較例100に係る車両用シートが車両の後席であれば、前席とヘッドレスト20が干渉する場合がある。この点、本実施形態によれば、ヘッドレスト使用状態では、シートバック18の前倒しを一定角度で停止させることができるので、上記のような干渉を未然に防止することができる。
また、本実施形態では、ヘッドレスト使用状態においても、シートバック18のリクライニング角度の調節は許容される。これにより、乗員の快適性を確保することができる。
また、上記の制限機構14は、シートバックフレーム30の上部に取り付けられたアッパレバー58と、シートバックフレーム30の下部に取り付けられたロアレバー60とが、ケーブル62によって連結された構成である。このため、極めて簡単な構成で制限機構14を成立させることができる。これにより、車両用シート10の質量やコストの増加を抑制することができる。
しかも、本実施形態では、アッパレバー58及びロアレバー60がシートバックフレーム30に対して回転可能に取り付けられている。このため、例えばアッパレバー58及びロアレバー60がシートバックフレーム30に対してスライド可能に取り付けられる構成などと比較して、シートバックフレーム30に対するアッパレバー58及びロアレバー60の取付構造を簡素なものにすることができる。
さらに、本実施形態では、既存のシートバックフレーム30に対してアッパレバー58、ロアレバー60及びケーブル62を追加すると共に、既存のシートクッションフレーム22に対してストッパ部84を追加することにより、既存の車両用シートに対して制限機構14を追加できる。このように、既存の車両用シートに少しの変更を加えるだけでよいため、上記の作用効果が得られる車両用シートを低コストで実現することができる。
なお、上記実施形態では、ヘッドレスト使用状態ではシートバック18の前倒しが制限される構成にしたが、本発明はこれに限らず、ヘッドレスト使用状態ではシートクッション16に対するシートバック18のリクライニング(後倒し)が一定の角度で制限される構成にしてもよい。その場合、シートクッションフレーム22に対するストッパ部84の取付位置を変更する必要がある。
さらに、上記実施形態では、シートバック18がシートクッション16に対してリクライニング機構46を介して連結された構成にしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、ステーションワゴンタイプの車両等に搭載される分割可倒式のリヤシートのように、シートバックがシートクッションに対して前倒し可能とされる一方、リクライニング不能とされた車両用シートに対しても本発明を適用することができる。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 車両用シート
12 シート本体
14 制限機構
16 シートクッション
18 シートバック
20 ヘッドレスト
22 シートクッションのフレーム
30 シートバックのフレーム
46 リクライニング機構
52 ヘッドレストのフレーム
58 アッパレバー(アッパ部材)
58A ヘッドレスト係合部(ヘッドレストのフレームとの係合部)
60 ロアレバー(ロア部材)
60B ロックピン(シートクッションのフレームとの係合部)
62 ケーブル(連結部材)

Claims (3)

  1. シートクッションに対するシートバックの連結角度を変更可能とされると共に、前記シートバックに対するヘッドレストの上下位置を変更可能とされたシート本体と、
    前記シートバックに設けられ、前記上下位置が設定位置よりも高い状態では前記シートクッションと係合することにより前記連結角度の変更を制限する制限機構と、
    を備え
    前記制限機構は、
    前記シートバックの上部に取り付けられ、前記ヘッドレストのフレームとの係合部が設けられ、前記ヘッドレストの前記上下位置が前記設定位置に対して上下に変更されることで前記シートバックに対して変位されるアッパ部材と、
    前記シートバックの下部に取り付けられ、前記シートクッションのフレームとの係合部であるロックピンが設けられ、前記制限が可能になる制限位置と前記制限を解除する解除位置との間で前記シートバックに対して変位可能とされたロア部材と、
    前記アッパ部材と前記ロア部材とを連結し、前記アッパ部材の変位に連動して前記ロア部材を前記制限位置と前記解除位置との間で変位させる連結部材と、
    を有し、
    前記アッパ部材及び前記ロア部材は、前記シートバックのサイドフレーム部のシート幅方向内側に配置され、前記サイドフレーム部に対して回転可能に取り付けられており、
    前記ロア部材からシート幅方向外側へ突出した前記ロックピンが前記サイドフレーム部に形成された長孔に挿通されて前記サイドフレーム部のシート幅方向外側へ突出しており、
    前記ロア部材が前記制限位置に位置する状態では前記ロックピンが前記シートクッションのフレームと当接することにより前記連結角度の変更が制限される車両用シート。
  2. 前記シートバックは、前記シートクッションに対して前倒し可能とされており、
    前記制限機構は、前記高い状態では前記前倒しを制限する請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記シートバックは、前記シートクッションに対するリクライニング角度を調節するためのリクライニング機構を介して前記シートバックに連結されており、
    前記制限機構は、前記高い状態において前記リクライニング角度の調節を許容する請求項2に記載の車両用シート。
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