JP5446739B2 - 乗物シート用リクライニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗物シート用リクライニング装置に関する。詳しくは、シートバックの乗物本体に対する背凭れ角度を固定するための乗物シート用リクライニング装置に関する。
従来、乗物シート用リクライニング装置として、例えば下記特許文献1に開示されているものが知られている。すなわち、乗物本体に設けられたレールの孔に対し、シートバックに設けられたピンが入り込んで係合することにより、シートバックの背凭れ角度が固定される構成となっているものである。
特開2000−255296号公報
上記開示の従来技術では、レールの孔内に差し込まれるピンの差込み部分が、テーパーのついた先細形状に形成されており、レールの孔との係合によりレールに対して高さ方向や幅方向にガタ付かないように係合するよう構成されている。しかし、このようにピンが先細状とされていることにより、ピンのレールの孔内への差込み量にばらつきが生じるようになり、係合によるロック性能が低下するおそれが生じる。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、乗物シート用リクライニング装置のロック性能を低下させることなく、高さ方向と幅方向のガタ付きを抑えられるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物シート用リクライニング装置は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、シートバックの乗物本体に対する背凭れ角度を固定するための乗物シート用リクライニング装置であって、シートバックに設けられた少なくとも1つの係合部材と、係合部材と係合可能に乗物本体に設けられた少なくとも1つの被係合部材と、を有する。シートバックは、係合部材と被係合部材との係合により、乗物本体に対する背凭れ角度が固定されるようになっている。係合部材或いは被係合部材のうちの一方には、附勢により他方に対する高さ方向及び幅方向の隙間を詰めてガタ付きを抑えるガタ抑え部材が設けられている。
この第1の発明によれば、係合部材或いは被係合部材のうちの一方に設けられたガタ抑え部材は、附勢により他方に対する高さ方向及び幅方向の隙間を詰めてガタ付きを抑える。これにより、係合部材が被係合部材と係合するロック機構とは別に、ガタ抑え部材が機能して、係合部材と被係合部材との間の高さ方向及び幅方向のガタ付きが抑えられるため、乗物シート用リクライニング装置のロック性能を低下させることなく、高さ方向と幅方向のガタ付きを抑えられるようにすることができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、係合部材或いは被係合部材の一方に設けられたガタ抑え部材は、他方に対して高さ方向の双方向にガタ移動により当接する関係となっており、そのガタ移動する範囲の中立位置に向けて附勢された状態で設けられているものである。
この第2の発明によれば、係合部材或いは被係合部材の一方に設けられたガタ抑え部材が、他方に対して高さ方向の双方向にガタ移動により当接する関係となっており、そのガタ移動する範囲の中立位置に向けて附勢された状態とされていることにより、係合部材或いは被係合部材の一方が他方に対して高さ方向のどちらの方向側にガタ移動しても、ガタ付きを好適に抑えることができる。
実施例1の乗物シートの概略構成を表した側面図である。 シートバックの背凭れ角度が固定された状態を表した側面図である。 図1のIII-III線断面図である。 図2のIV-IV線断面図である。 図4のV-V線断面図である。 図2のロック装置とレールとの係合部を上方側から見て表した要部拡大図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の乗物シート用リクライニング装置の構成について、図1〜図6を用いて説明する。図1〜図2に示すように、本実施例の乗物シート用リクライニング装置は、自動車のシートを構成する乗物シート1のシートバック2と、このシートバック2の側部に隣接する車体側壁Bo(乗物本体)との間に設けられており、シートバック2を車体側壁Boに対して背凭れ角度を固定する機構を備えたものとなっている。
ここで、上記した乗物シート1は、助手席シートの後ろ側となる車両向かって左側に配設された座席用シートとして構成されており、そのシートバック2の左側部に設けられたロック装置10のロックピン11が、同シートバック2の左側部に隣接する車体側壁Boに設けられたレール20と係合することにより、シートバック2の車体側壁Boに対する背凭れ角度が固定された状態に保持されるようになっている。ここで、ロックピン11が本発明の係合部材に相当し、レール20が本発明の被係合部材に相当する。
ここで、上記したシートバック2は、その下部が、車体フロア(図示省略)上に固定設置されたシートクッション3の後部に、連結軸Rによって回転可能にヒンジ連結されて設けられている。これにより、シートバック2は、上記した連結軸Rによるヒンジ連結点を中心に、シートクッション3に対して前後に傾動回転可能な状態とされている。以下、上記したシートバック2に設けられたロック装置10と車体側壁Boに設けられたレール20とが係合する構造について詳しく説明する。先ず、ロック装置10の構成について説明する。
ロック装置10は、図3に示すように、丸棒状のロックピン11と、ガタ抑え部材12と、圧縮バネ13Aと、引張バネ13B,13Bと、解除アーム14とを有して構成されている。上記したロックピン11は、シートバック2の骨格フレーム(図示省略)に固定されたベース板2Cに挿通されて設けられており、同ベース板2Cに対して幅方向(図示左右方向)に移動可能に支えられた状態とされている。これにより、ロックピン11は、その先端側の突部11Bを、シートバック2の側部から車体側壁Boに向かって突出させたり引き込んだりする方向に移動可能な状態とされている。
上記したロックピン11は、常時は、そのシートバック2内に入り込んでいる根元側の端部に形成された座板12Acとベース板2Cとの間に掛着された引張バネ11Dの附勢力によって、その先端側の突部11Bを車体側壁Boに向かって突出させる方向に移動附勢された状態とされている。ここで、上記したロックピン11は、後述するガタ抑え部材12の円筒型に形成された第1ガタ抑え部12Aの円筒内部に挿通されて設けられている。
詳しくは、ロックピン11は、その丸棒の途中部分に形成されたフランジ状の鍔部11Cが、第1ガタ抑え部12Aの円筒内部に形成された収容空間内にセットされて設けられている。これにより、ロックピン11は、鍔部11Cが収容空間内の端部となる頭部12Aa若しくは底部12Abと当接する移動範囲内において、ガタ抑え部材12に対して幅方向(図示左右方向)に移動可能な状態とされている。
上記したロックピン11は、常時は、上記した引張バネ11Dの附勢力によって、鍔部11Cが第1ガタ抑え部12Aの頭部12Aaと当接する位置に保持された状態とされている。この状態では、ロックピン11は、その先端側の突部11Bが、第1ガタ抑え部12Aの頭部12Aaから突出した状態に保持されるようになっている。上記したロックピン11は、シートバック2が図1の状態から図2の状態へと後傾することにより、レール20の内部へと受け入れられ、附勢によりレール20の側部片23に形成された係合孔23B内へと入り込んで、ロック装置10をレール20に係合させた状態とするようになっている。
具体的に説明すると、ロックピン11は、シートバック2の後傾により、その先端側の突部11Bが、レール20の側部片23の前端部に形成された傾斜部23A(図6参照)へと押し当てられ、そのまま、傾斜部23Aの傾斜面の形状に沿って側部片23の面上へと乗り上がり、この乗り上がりと共に突部11Bが附勢に抗して内側へと押し込まれた状態となる。そして、ロックピン11は、シートバック2の後傾に伴って、突部11Bをレール20の側部片23に押し付けたままレール20内を後方側へと移動していき、側部片23に形成されたいずれかの係合孔23Bと位置合わせされることにより、附勢によってその係合孔23B内に入り込むようになっている(図4及び図6参照)。
これにより、シートバック2がレール20に対して傾動規制された状態となり、シートバック2が車体側壁Boに対して背凭れ角度が固定された状態となる。このシートバック2の背凭れ角度の固定状態は、ロックピン11の突部11Bをレール20の係合孔23B内から引き出す操作によって解除される。次に、この解除操作構造について説明する。ここで、図4に示すように、シートバック2には、上記したロックピン11の突部11Bをレール20の係合孔23Bから引き出す方向側に移動操作することのできる解除アーム14が設けられている。
この解除アーム14は、支軸14Aによってシートバック2の骨格フレーム(図示省略)に回転可能に軸連結されて設けられており、ケーブル2Bの牽引操作によって回転操作されることにより、ロックピン11の底板部11Aを押して、ロックピン11を引張バネ11Dの附勢に抗した方向側へと移動させるようになっている。ここで、ケーブル2Bは、図2に示すように、シートバック2の肩口に設けられたストラップ2Aと繋がれており、ストラップ2Aが引張られる操作によって牽引操作されるようになっている。
したがって、ストラップ2Aが引張り操作されることにより、ロックピン11の突部11Bがレール20の係合孔23Bから外し出されて、シートバック2の背凭れ角度の固定状態が解除される。そして、この状態で、シートバック2を傾動させて、ストラップ2Aの操作から手を離してロックピン11の突部11Bをレール20の他の係合孔23Bと合致させることにより、ロックピン11の突部11Bが附勢によってその係合孔23B内へと入り込み、シートバック2がその調整された背凭れ角度位置にて固定されることとなる。
次に、図3に戻って、ガタ抑え部材12の構成について説明する。ガタ抑え部材12は、段付き円筒形に形成された第1ガタ抑え部12Aと、第1ガタ抑え部12Aの先端側の円筒部に一体的に形成されたひとまわり大きな円筒形の第2ガタ抑え部12Bと、第1ガタ抑え部12Aの根元側の端部に一体的に形成された扇板状の操作板部12Cとを有して構成されている。このガタ抑え部材12は、上記した段付き円筒形に形成された第1ガタ抑え部12Aの円筒内部に挿通されたロックピン11によって軸回転可能に支えられた状態となって設けられている。
これにより、ガタ抑え部材12も、ロックピン11と同じように、ベース板2Cに対してシートバック2の側部から車体側壁Boに向かって突出したり引込んだりする方向に移動可能な状態とされている。上記したガタ抑え部材12は、常時は、シートバック2内に入り込んでいる根元側の端部に形成されたフランジ状の座板12Acとベース板2Cとの間に掛着された圧縮バネ13Aの附勢力によって、その先端側の頭部12Aaを車体側壁Boに向けて突出させる方向に移動附勢された状態とされている。
これにより、ガタ抑え部材12は、常時は、その附勢による突出方向への移動が、ベース板2Cに形成されたストッパ2Caと当接する位置にて係止された状態となって保持されている。そして、このガタ抑え部材12のベース板2Cに対する係止により、上記したロックピン11の引張バネ11Dの附勢による突出方向への移動も、鍔部11Cが頭部12Aaと当接する位置にて係止されるようになっている。
上記したガタ抑え部材12は、図1に示すように、その操作板部12Cの上下側の各端部とベース板2Cとの間にそれぞれ掛着された引張バネ13B,13Bの附勢力によって、常時はロックピン11に対する回転姿勢が保持された状態となっている。ここで、上記した第1ガタ抑え部12Aの先端部に形成された第2ガタ抑え部12Bは、第1ガタ抑え部12Aの先端側の円筒部よりも形状が大きく、且つ同円筒部に対して中心位置が偏心した円筒型形状に形成されている。
上記のように構成された第2ガタ抑え部12Bは、図2、図4及び図5に示すように、シートバック2が図1の状態から図2の状態へと後傾することにより、第1ガタ抑え部12Aの先端側の円筒部と共にレール20の内部へと受け入れられ、レール20の上部片21と下部片22との間に挟まれた位置に配設された状態となる。具体的には、第2ガタ抑え部12Bは、シートバック2の後傾により、第1ガタ抑え部12Aが前述したレール20の前端部に形成された傾斜部23A(図6参照)と当接し同傾斜部23Aにより押圧されながら傾斜部23Aの傾斜面の形状に沿って側部片23の面上へと乗り上がることにより、第1ガタ抑え部12Aと共にレール20の上部片21と下部片22との間に挟まれた位置に配置された状態となる。
これにより、図4に示すように、第1ガタ抑え部12Aが、圧縮バネ13Aの附勢によってレール20の側部片23に押し当てられた状態となり、ロック装置10がレール20に対して幅方向(図示左右方向)にガタ詰めされた状態となる。また、ロック装置10は、図5に示すように、上記したレール20の上部片21と下部片22との間に位置する第2ガタ抑え部12Bにより、レール20に対して高さ方向(図示上下方向)にもガタ詰めされた状態となる。
ここで、上記した第2ガタ抑え部12Bによる高さ方向のガタ詰め構造について詳しく説明する。第2ガタ抑え部12Bは、その円筒形の直径寸法が、レール20の上部片21と下部片22との間の高さ寸法よりも僅かに小さくなっており、レール20の上部片21と下部片22との間で高さ方向に僅かにガタ移動することができるようになっている。そして、第2ガタ抑え部12Bは、常時は、上記した引張バネ13B,13Bの附勢力によって、レール20の上部片21と下部片22との間の中間位置(中心がレール20の中立軸線Ne上にくる位置)に向けて附勢された状態とされている。
これにより、第2ガタ抑え部12Bは、レール20とロック装置10との間に高さ方向の相対的な建付け位置のズレが生じた場合に、高さ方向に位置ズレしたレール20の上部片21或いは下部片22によって押されてロックピン11のまわりに回転し、第2ガタ抑え部12Bの姿勢を中立位置の状態に保とうとする引張バネ13B,13Bの附勢力によって、その当接した面に押し付けられた状態に保持されるようになっている。これにより、レール20とロック装置10との間に生じた高さ方向の相対的な建付け位置のズレ量が吸収されると共に、ロック装置10がレール20に対して高さ方向にガタ詰めされた状態となって保持されるようになっている。
ところで、図4を参照して、上記した第1ガタ抑え部12Aは、ロックピン11がケーブル2Bの牽引操作によって引き込まれる方向側に操作されることにより、その底部12Abがロックピン11の鍔部11Cにより押されて同方向側に引き込み操作されるようになっている。これにより、ロックピン11がレール20の係合孔23Bから外し出されるのに伴って、第1ガタ抑え部12Aがレール20の側部片23に押し付けられていた状態から離されるため、シートバック2の背凭れ角度の調整移動をスムーズに行えるようになっている。
次に、レール20の構成について説明する。レール20は、図1に示すように、長尺状の金属板によって形成されており、図4に示すように、側部片23が車体側壁Boに一体的に接合されて設けられている。このレール20は、その上縁部と下縁部が、乗物シート1が設けられている車両内側に向かって折り曲げられた上部片21と下部片22としてそれぞれ形成されている。そして、レール20は、その上部片21と下部片22とによって囲まれた空間内にロック装置10が受け入れられて、その側部片23に形成された複数の係合孔23Bのうちのいずれかにロックピン11の先端側の突部11Bが挿入されることで、ロック装置10を係合させるようになっている。
ここで、図1〜図2に示すように、上記した上部片21及び下部片22は、それぞれ、シートバック2が前後方向に傾動する際の傾動中心となる連結軸Rを中心とした円弧形状に沿って湾曲した形に形成されている。そして、上記した側部片23に形成された複数の係合孔23Bは、上記した連結軸Rを中心とした円弧の線上の位置に沿って等間隔に並んで配置形成されている。これら係合孔23Bは、連結軸Rを中心とした円弧の半径方向に長尺な長孔形状に形成されており、レール20とロック装置10との間に高さ方向の相対的な建付け位置のズレが生じても、このズレ量を吸収して、ロックピン11を挿入させられるようになっている。以上の構成により、ロックピン11を、常に同じ動作態様でレール20の各係合孔23B内に挿入させられるようになっている。
ここで、図4及び図5に示すように、上記したレール20の上部片21、側部片23及び下部片22の内周面部には、面状の樹脂カバー24が貼着されている。これにより、上記したガタ抑え部材12の第1ガタ抑え部12Aや第2ガタ抑え部12Bのレール20に対する当たりが金属同士の当たりとはならず、レール20に対する摺動時や接触時に異音が発生しないようになっている。また、上記した樹脂カバー24により、第1ガタ抑え部12Aや第2ガタ抑え部12Bのレール20に対する摺動摩擦抵抗が低減されており、シートバック2の傾動がスムーズに行えるようになっている。
このように、本実施例の乗物シート用リクライニング装置の構成によれば、ロック装置10に設けられたガタ抑え部材12は、附勢によりレール20に対する高さ方向及び幅方向の隙間を詰めてガタ付きを抑える。これにより、ロックピン11がレール20と係合するロック機構とは別に、ガタ抑え部材12が機能して、ロック装置10とレール20との間の高さ方向及び幅方向のガタ付きが抑えられるため、乗物シート用リクライニング装置のロック性能を低下させることなく、高さ方向と幅方向のガタ付きを抑えられるようにすることができる。
また、ガタ抑え部材12の高さ方向のガタ抑え部である第2ガタ抑え部12Bが、レール20に対して高さ方向の双方向にガタ移動により当接する関係となっており、そのガタ移動する範囲の中立位置に向けて附勢された状態とされていることにより、ロック装置10とレール20との高さ方向の建付け位置の関係がどちらの方向側にズレても、ガタ付きを好適に抑えることができる。
以上、本発明の実施形態を一つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、ガタ抑え部材12が係合部材であるロックピン11と共にシートバック2側に設けられた構成を例示したが、ガタ抑え部材12は、被係合部材であるレール20側に設けられていてもよい。すなわち、ガタ抑え部材は、係合部材或いは被係合部材のうちの一方に設けられて、附勢により他方に対する高さ方向及び幅方向の隙間を詰めてガタ付きを抑える構成となっていればよいものである。
また、ガタ抑え部材12として、幅方向のガタ抑え部として機能する第1ガタ抑え部12Aと高さ方向のガタ抑え部として機能する第2ガタ抑え部12Bとが互いに一体的となって構成されたものを例示したが、互いが別体となって別個独立に動作するように形成されたものであってもよい。
また、本発明の係合部材に相当するロックピン11が1個設けられたものを例示したが、係合部材は複数設けられていてもよい。また、ロックピン11と係合する係合孔23Bがレール20の湾曲した長手方向に沿って複数並んで形成されたものを例示したが、係合孔23Bがレール20の長手方向の一箇所にのみ形成されており、シートバック2の背凭れ角度を一箇所でのみロック可能とする構成であってもよい。
また、本発明の係合部材と被係合部材との係合構造は、上記実施例で示したようなシートバック2に設けられたロック装置10が車体側壁Bo(乗物本体側)に設けられたレール20と係合する態様に限定されず、様々な係合構造を適用することができるものである。例えば、シートバック側にレールを設け、車体側壁側(乗物本体側)にロック装置を設けたものや、互いの係合構造を歯と歯の噛合構造としたものなどが挙げられる。
1 乗物シート
2 シートバック
2A ストラップ
2B ケーブル
2C ベース板
2Ca ストッパ
3 シートクッション
R 連結軸
10 ロック装置
11 ロックピン(係合部材)
11A 底板部
11B 突部
11C 鍔部
11D 引張バネ
12 ガタ抑え部材
12A 第1ガタ抑え部
12Aa 頭部
12Ab 底部
12Ac 座板
12B 第2ガタ抑え部
12C 操作板部
13A 圧縮バネ
13B 引張バネ
14 解除アーム
14A 支軸
20 レール(被係合部材)
21 上部片
22 下部片
23 側部片
23A 傾斜部
23B 係合孔
24 樹脂カバー
Bo 車体側壁(乗物本体)
Ne 中立軸線

Claims (1)

  1. シートバックの乗物本体に対する背凭れ角度を固定するための乗物シート用リクライニング装置であって、
    前記シートバックに設けられた少なくとも1つの係合部材と、
    該係合部材と係合可能に前記乗物本体に設けられた少なくとも1つの被係合部材と、を有し、
    前記シートバックは前記係合部材と前記被係合部材との係合により前記乗物本体に対する背凭れ角度が固定されるようになっており、前記係合部材或いは前記被係合部材のうちの一方には附勢により他方に対する高さ方向及び幅方向の隙間を詰めてガタ付きを抑えるガタ抑え部材が設けられており、該ガタ抑え部材は前記他方に対して高さ方向の双方向にガタ移動により当接する関係となっており、そのガタ移動する範囲の中立位置に向けて附勢された状態で設けられていることを特徴とする乗物シート用リクライニング装置。
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