JP2007106292A - ヘッドレストの自動収納構造付きシート装置 - Google Patents

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猛人 林
Hiroyuki Kawakami
裕之 川上
Kiyonobu Katsube
清信 勝部
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健吾 小林
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Abstract

【課題】遠隔操作によりヘッドレストの収納と、シートの折り畳みとを自動で行うことができるヘッドレストの自動収納構造付きシート装置を提供する。
【解決手段】車両に装着されシート10の座面部を成すシートクッション11と、シート10の背もたれ部をなすと共に、後傾状態からシートクッション11の上面に重なる前傾状態に変位可能に設けられたシートバック15と、シート10の枕部を成し上下位置を調整可能に設けられたヘッドレスト17と、シートバック15の前倒状態への変位を遠隔操作すべく座面から離れた位置に設けられた前倒操作手段と、前倒操作手段の操作に連動してシートバック15を前倒状態に変位させるシートバック前倒手段と、シートバック15の前倒に連動してヘッドレスト17を最低位位置に変位させるヘッドレスト降下手段とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、遠隔操作によりシートを折り畳む、ヘッドレストの自動収納構造付きシート装置に関する。
近年、自動車の利便性の向上のため、シートアレンジの変更をより簡単に行えるようにするために、遠隔操作によりリヤシートの折り畳みを行える自動車が既に知られている。このような車両用シート装置の一例が下記特許文献1に開示されている。
特開2002−79860号公報
上記特許文献1では、荷室部にスライド機構とリクライニング機構とにそれぞれ操作ケーブルを介して接続された遠隔操作部を配置し、遠隔操作部の操作によってスライド機構とリクライニング機構のロック状態を同時に、又は順次に、又は選択的に解除してシートの前進側付勢力による前進動作と、シートバックの前倒側付勢力による前倒動作とを同時に、又は順次に、又は選択的に行い得るように構成しているので、乗員は車体後端側から荷室部内に設けられた遠隔操作部を操作することで、シートの前進動作とシートバックの前倒動作とを行うことができる。
しかしながら、上記特許文献1に開示される車両用シート装置では、折り畳んで収納するシートのヘッドレストが上方の位置にある場合、シートを折り畳む際に周辺の部品とヘッドレストとが干渉してしまうため、手動でヘッドレストの位置を下げるか、取り外すか、又は折り畳むなどしてから遠隔操作部を操作する必要がある。
このことから、本発明は、遠隔操作によりヘッドレストの収納と、シートの折り畳みとを自動で行うことができるヘッドレストの自動収納構造付きシート装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決する第1の発明(請求項1に対応)に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置は、車両に装着されシートの座面部を成すシートクッションと、前記シートの背もたれ部をなすと共に、後傾状態から前記シートクッションの上面に重なる前傾状態に変位可能に設けられたシートバックと、前記シートの枕部を成し上下位置を調整可能に設けられたヘッドレストと、前記シートバックの前倒状態への変位を遠隔操作すべく前記座面から離れた位置に設けられた前倒操作手段と、前記前倒操作手段の操作に連動して前記シートバックを前記前倒状態に変位させるシートバック前倒手段と、前記シートバックの前倒に連動して前記ヘッドレストを最低位位置に変位させるヘッドレスト降下手段とを備えたことを特徴とする。
上記の課題を解決する第2の発明(請求項2に対応)に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置は、第1の発明に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置において、前記ヘッドレスト降下手段は、前記ヘッドレストを最低位位置に付勢するヘッドレスト付勢手段と、同ヘッドレスト付勢手段の付勢力に抗して前記ヘッドレストを上下調整位置に保持するヘッドレスト保持手段と、前記シートバックの前倒に連動して前記ヘッドレスト保持手段による保持を解放するヘッドレスト位置解放手段とを有することを特徴とする。
上記の課題を解決する第3の発明(請求項3に対応)に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置は、第2の発明に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置において、前記ヘッドレスト位置解放手段は前記シートバックが後傾状態から前記前倒状態に変位する過程の所定の角度に達した時点で前記保持を解放するよう構成されていることを特徴とする。
上記の課題を解決する第4の発明(請求項4に対応)に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置は、第1の発明に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置において、前記シートバック前倒手段は、前記シートバックを前記前倒状態に付勢するシートバック付勢手段と、同シートバック付勢手段の付勢力に抗して前記シートバックを後傾位置に保持するシートバック保持手段と、前記前倒操作手段の操作に連動して前記シートバック保持手段による保持を解放するシートバック位置解放手段とを有することを特徴とする。
上記の課題を解決する第5の発明(請求項5に対応)に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置は、第4の発明に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置において、前記シートバック解放手段は、電動機により構成され、前記ヘッドレスト降下手段は機械的な機構のみにより構成されることを特徴とする。
上記の課題を解決する第6の発明(請求項6に対応)に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置は、第1の発明に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置において、前記シートクッションは後部側から上方に跳ね上げ可能に構成され、前記シートバックが前記前倒状態へ変位することに連動して前記シートクッションを跳ね上げ位置に変位させるシートクッション跳ね上げ手段を更に備えることを特徴とする。
上記の課題を解決する第7の発明(請求項7に対応)に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置は、第6の発明に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置において、前記シートクッション跳ね上げ手段は、前記シートクッションを跳ね上げ位置に付勢するシートクッション付勢手段と、同シートクッション付勢手段の付勢力に抗して前記シートクッションを着座位置に保持するクッション保持手段と、前記シートバックの前記前倒状態への変位に連動して前記クッション保持手段による保持を解放するクッション位置解放手段とを有することを特徴とする。
第1の発明に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置によれば、車両に装着されシートの座面部を成すシートクッションと、シートの背もたれ部をなすと共に、後傾状態からシートクッションの上面に重なる前傾状態に変位可能に設けられたシートバックと、シートの枕部を成し上下位置を調整可能に設けられたヘッドレストと、シートバックの前倒状態への変位を遠隔操作すべく座面から離れた位置に設けられた前倒操作手段と、前倒操作手段の操作に連動してシートバックを前倒状態に変位させるシートバック前倒手段と、シートバックの前倒に連動してヘッドレストを最低位位置に変位させるヘッドレスト降下手段とを備えたことにより、遠隔操作によりシートを折り畳む際に、わざわざ手動でヘッドレストを収納する必要がなくなり、シートの折り畳みにおける利便性を向上することができる。
第2の発明に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置によれば、ヘッドレスト降下手段は、ヘッドレストを最低位位置に付勢するヘッドレスト付勢手段と、ヘッドレスト付勢手段の付勢力に抗してヘッドレストを上下調整位置に保持するヘッドレスト保持手段と、シートバックの前倒に連動してヘッドレスト保持手段による保持を解放するヘッドレスト位置解放手段とを有することにより、手動でヘッドレストを収納する必要がなくなり、シートの折り畳みにおける利便性を向上することができる。
第3の発明に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置によれば、ヘッドレスト位置解放手段はシートバックが後傾状態から前倒状態に変位する過程の所定の角度に達した時点で保持を解放するよう構成されていることにより、ヘッドレストの収納と、シートバックの前倒しとを、効率よく行うことができる。
第4の発明に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置によれば、シートバック前倒手段は、シートバックを前倒状態に付勢するシートバック付勢手段と、シートバック付勢手段の付勢力に抗してシートバックを後傾位置に保持するシートバック保持手段と、前倒操作手段の操作に連動してシートバック保持手段による保持を解放するシートバック位置解放手段とを有することにより、手動でシートバックを前方に倒す必要がなくなり、シートの折り畳みにおける利便性を向上することができる。
第5の発明に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置によれば、シートバック解放手段は、電動機により構成され、ヘッドレスト降下手段は機械的な機構のみにより構成されることにより、コストの増大を抑制することができる。
第6の発明に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置によれば、シートクッションは後部側から上方に跳ね上げ可能に構成され、シートバックが前倒状態へ変位することに連動してシートクッションを跳ね上げ位置に変位させるシートクッション跳ね上げ手段を更に備えることにより、シートバックの前倒しと、シートクッションの跳ね上げとを、効率よく行うことができる。
第7の発明に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置によれば、シートクッション跳ね上げ手段は、シートクッションを跳ね上げ位置に付勢するシートクッション付勢手段と、シートクッション付勢手段の付勢力に抗してシートクッションを着座位置に保持するクッション保持手段と、シートバックの前倒状態への変位に連動してクッション保持手段による保持を解放するクッション位置解放手段とを有することにより、手動でシートクッションを跳ね上げる必要がなくなり、シートの折り畳みにおける利便性を向上することができる。
本発明に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置の一実施形態について、図1から図6を用いて説明する。図1は本発明の一実施形態に係る車両用シートの使用時の状態の透視側面図、図2は本発明の一実施形態に係る車両用シートのシートバックを倒した状態の側面図、図3は本発明の一実施形態に係る車両用シートを跳ね上げた状態の側面図、図4は本発明の一実施形態に係る車両用シートのヘッドレストが最上位位置にある状態の透視正面図、図5は本発明の一実施形態に係る車両用シートのヘッドレストが最下位位置にある状態の透視正面図、図6は本発明の一実施形態に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置の斜視図である。なお、図中Frは車両前方、Inは車室内側、Upは車両上方を示し、左右方向については車両前方を向いた場合の左右の方向を基準とする。
図1に示すように、本実施形態に係るシート10は、下部に座面であるシートクッション11が設けられている。シートクッション11の下部には、シートフレーム12が設けられている。シートフレーム12の前端部には、シートを跳ね上げるためのシートクッション跳ね上げばね13が内蔵されたシート跳ね上げユニット14が設置されている。シートクッション跳ね上げユニット14は、車両の床面に結合されている。
シートクッション11の後部上方には、背もたれであるシートバック15が設けられており、これらシートクッション11とシートバック15とは接続部材16により結合されている。シートバック15の上部には、乗員の着座時に枕として使用したり、衝突時の乗員への負担を軽減するなどの理由からヘッドレスト17が設けられている。このヘッドレスト17は、上下位置の調整が可能となっている。
図4に示すように、ヘッドレスト17は、ヘッドレスト17の内部から下方に延びるように設けられたステー18により、ヘッドレスト17を最上位位置でで保持するためのヘッドレスト保持部材19に取り付けられている。ヘッドレスト保持部材19は、ヘッドレスト保持部材19を所定の範囲内で上下動させるためのガイド部材20によりガイドされ、上下動が可能となっている。
ガイド部材20に上下方向に2本のスリット21を設け、これらスリット21にそれぞれ2本ずつのネジ22を通し、これらのネジ22をヘッドレスト保持部材19にネジ締めすることにより、スリット21内をネジ22が上下動する範囲内でヘッドレスト保持部材19がガイド部材20に上下動可能に装着されている。
ヘッドレスト保持部材19とガイド部材20のスリット21の下部付近21との間に、ヘッドレスト17を降下させるためのヘッドレスト降下ばね23を設ける。ヘッドレスト降下ばね23の上端部は、ヘッドレスト保持部材19の上下のネジ22の間付近19aに結合し、下端部はガイド部材20におけるスリット21の下部付近21aに結合する。
ガイド部材20の上部中央には、図4に示すように、ヘッドレスト保持部材19を最上位位置に保持するためのヘッドレストラッチ24が設けられている。ヘッドレストラッチ24は、ヘッドレスト保持部材19が最上位位置にある状態でヘッドレスト保持部材19の中央上端部に設けられたヘッドレストストライカ25を係止するようになっている。本実施形態では、ヘッドレストラッチ24が課題を解決するための手段に記載するヘッドレスト保持手段である。
ヘッドレストラッチ24を解放するため、シートバック15の右側上部にヘッドレストラッチ手動解放レバー26が設けられている。ヘッドレストラッチ手動解放レバー26は、リンク部材27によりヘッドレストラッチ24と接続されており、これによりヘッドレストストライカ25をヘッドレストラッチ24から解放することができる。
ヘッドレスト保持部材19が最上位位置にあるときにヘッドレストラッチ24を解放した場合、ヘッドレスト17はヘッドレスト保持部材19と共にヘッドレスト降下ばね23により下方に引っ張られ、収納位置まで降下される。このように、ヘッドレストラッチ手動解放レバー26により、手動でヘッドレスト17を図5に示すような収納位置まで降下させることができる。本実施形態では、ヘッドレスト降下ばね23が課題を解決するための手段に記載するヘッドレスト付勢手段である。
また、リンク部材27には下方に向かってにヘッドレストラッチ解放ワイヤ28が設けられている。図1に示すように、接続部材16の内部にはシートバック15を傾斜させたり、前方又は後方に完全に倒した際に、そのシートバック15の位置を保持するためのリクライニングラッチ29が設けられており、接続部材16の内部でリクライニングラッチ29の側方に設けられたシートバック前倒しばね30によりシートバック15が前方に倒されないように保持している。本実施形態では、リクライニングラッチ29、及び、シートバック前倒しばね30がそれぞれ課題を解決するための手段に記載する、シートバック保持手段、及び、シートバック付勢手段である。
ヘッドレストラッチ解放ワイヤ28は、リクライニングラッチ29に接続されている。リクライニングラッチ29は、接続部材16左側側面に設けられたリクライニングレバー31とリクライニングワイヤ32により接続されている。本実施形態では、ヘッドレストラッチ解放ワイヤ28が課題を解決するための手段に記載するヘッドレスト位置解放手段である。
また、リクライニングラッチ29は、シート10を乗員が着座して使用する際の位置に保持するためのシートクッションラッチ33ともシートクッションラッチ解放ワイヤ34により接続されている。本実施形態では、シートクッションラッチ33、及び、シートクッションラッチ解放ワイヤ34がそれぞれ課題を解決するための手段に記載するシートクッション保持手段、及び、シートクッション位置解放手段である。
シートクッションラッチ33は、接続部材16の下方の車両の床面に設置されたシートクッションストライカ35に引っ掛かるようになっており、跳ね上げユニット14に設けられたシートクッション跳ね上げばね13によりシート10が跳ね上げられないように保持している。本実施形態では、シートクッション跳ね上げばね13が課題を解決するための手段に記載するシートクッション付勢手段である。
さらに、リクライニングラッチ29は、電動機38と減速ギア39を介して接続された巻き取り円盤40とも電動機巻き取りワイヤ41により接続されている。電動機38は、図6に示すように、車両の荷室後部の両側面に設けられた拡大図Aに示す遠隔操作スイッチ42により動作させることが可能となっている。本実施形態では、遠隔操作スイッチ42、及び、電動機巻き取りワイヤ41がそれぞれ課題を解決するための手段に記載する、前倒操作手段、及び、シートバック位置解放手段である。
以下、本実施形態に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置の遠隔操作によるシートの折り畳みの一連の動作について説明する。図1に示すように、使用時のシート10は破線Bで示すようにヘッドレスト17が最上位位置にある状態になっており、シートバック15は立った状態になっており、シートクッション11は上面がほぼ水平な状態になっている。
この状態で遠隔操作スイッチ42(図6参照)を押すと、電動機38が作動し、減速ギア39を介して巻き取り円盤40を回転させて電動機巻き取りワイヤ41を巻き取る。図1に示すように、巻き取られた電動機巻き取りワイヤ41によりリクライニングラッチ29が矢印Cに示すように回転させられ、これにより、ヘッドレストラッチ解放ワイヤ28、シートクッションラッチ解放ワイヤ34及びスライドレールラッチ解放ワイヤ37が引っ張られる。
リクライニングラッチ29が回転してヘッドレストラッチ解放ワイヤ28が引っ張られると、シートバック15が前方に倒され始め、その後、さらにリクライニングラッチ29が回転すると、ヘッドレストラッチ24(図4参照)が解放され、シートバック15が更に前方に倒れながらヘッドレスト17が最低位位置まで降下され、図2に示すように、ヘッドレスト17が収納されてシートバック15が前方に完全に倒された状態になる。
シートバック15が前方に完全に倒れるのとほぼ同時か、又はそれより若干早い時点で、シートクッションラッチ解放ワイヤ34(図1参照)が引っ張られてシートクッションラッチ33が解放され、シートクッション跳ね上げユニット14の内部に設けられたシートクッション跳ね上げばね13によりシートクッション11を前方に跳ね上げ、さらに、スライドレールラッチ解放ワイヤ37(図1参照)も引っ張られてシートクッションラッチ36(図1参照)が解放され、スライドレール12の最前部までシート10を移動し、図3に示すように、シート10の跳ね上げが完了する。
以上のように、遠隔操作スイッチ42を押すことにより自動でシート10の折り畳みを行った場合の一連の動作について説明したが、リクライニングレバー31を引き上げてリクライニングワイヤ32を引っ張ることによりリクライニングラッチ29を回転させた場合でも、遠隔操作スイッチ42を押した場合と同様の動作でシートの折り畳みを行うことができる。また、シート10の折り畳みの際の順序は、正常に折り畳みが完了できるものであれば、上述した順序でなくともよい。
本実施形態では、図6に示すように、右側のシート10について説明したが、左側のシート80についても本実施形態で説明した装置構成を適用することが可能である。また、後方に別のシートを有する車両についても、本実施形態で説明した装置構成を適用することが可能である。
本実施形態に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置によれば、図1に示すように、車両に装着されシート10の座面部を成すシートクッション11と、シート10の背もたれ部をなすと共に、後傾状態からシートクッション11の上面に重なる前傾状態に変位可能に設けられたシートバック15と、シート10の枕部を成し上下位置を調整可能に設けられたヘッドレスト17と、シートバック15の前倒状態への変位を遠隔操作すべく座面から離れた位置に設けられた遠隔操作スイッチ42(図7参照)と、遠隔操作スイッチ42の操作に連動してシートバック15を前倒状態に変位させるシートバック前倒手段と、シートバック15の前倒に連動してヘッドレスト17を最低位位置に変位させるヘッドレスト降下手段とを備えたことにより、遠隔操作によりシート10を折り畳む際に、わざわざ手動でヘッドレスト17を収納する必要がなくなり、シート10の折り畳みにおける利便性を向上することができる。
また、ヘッドレスト降下手段は、ヘッドレスト17を最低位位置に付勢するヘッドレスト降下ばね23と、ヘッドレスト降下ばね23の付勢力に抗してヘッドレスト17を上下調整位置に保持するヘッドレストラッチ24と、シートバック15の前倒に連動してヘッドレストラッチ24による保持を解放するヘッドレストラッチ解放ワイヤ28とを有することにより、手動でヘッドレスト17を収納する必要がなくなり、シート10の折り畳みにおける利便性を向上することができる。
また、ヘッドレストラッチ解放ワイヤ28はシートバック15が後傾状態から前倒状態に変位する過程の所定の角度に達した時点で保持を解放するよう構成されていることにより、ヘッドレスト17の収納と、シートバック15の前倒しとを、効率よく行うことができる。
また、シートバック前倒手段は、シートバック15を前倒状態に付勢するシートバック前倒しばね30と、シートバック前倒しばね30の付勢力に抗してシートバック15を後傾位置に保持するリクライニングラッチ29と、遠隔操作スイッチ42の操作に連動してリクライニングラッチ29による保持を解放する電動機巻き取りワイヤ41とを有することにより、手動でシートバック15を前方に倒す必要がなくなり、シート10の折り畳みにおける利便性を向上することができる。
また、シートクッション11は後部側から上方に跳ね上げ可能に構成され、シートバック15が可倒状態へ変位することに連動してシートクッション11を跳ね上げる位置に変位させるシートクッション跳ね上げ手段を更に備えることにより、シートバックの前倒しと、シートクッションの跳ね上げとを、効率よく行うことができる。
また、シートクッション跳ね上げ手段は、シートクッションを跳ね上げ位置に付勢するシートクッション跳ね上げばね13と、シートクッション跳ね上げばね13の付勢力に抗してシートクッション11を着座位置に保持するシートクッションラッチ33と、シートバック15の前倒状態への変位に連動してシートクッションラッチ33による保持を解放するシートクッションラッチ解放ワイヤ34とを有することにより、手動でシートクッション11を跳ね上げる必要がなくなり、シート10の折り畳みにおける利便性を向上することができる。
本発明に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置は、遠隔操作により車両用シートを折り畳む際に特に有効である。
本発明の一実施形態に係る車両用シートの使用時の状態の透視側面図 本発明の一実施形態に係る車両用シートのシートバックを倒した状態の側面図 本発明の一実施形態に係る車両用シートを跳ね上げた状態の側面図 本発明の一実施形態に係る車両用シートのヘッドレストが最上位位置にある状態の透視正面図 本発明の一実施形態に係る車両用シートのヘッドレストが最下位位置にある状態の透視正面図 本発明の一実施形態に係るヘッドレストの自動収納構造付きシート装置の斜視図
符号の説明
10 シート
11 シートクッション
13 シートクッション跳ね上げばね
15 シートバック
17 ヘッドレスト
23 ヘッドレスト降下ばね
24 ヘッドレストラッチ
28 ヘッドレストラッチ解放ワイヤ
29 リクライニングラッチ
30 シートバック前倒しばね
33 シートクッションラッチ
34 シートクッションラッチ解放ワイヤ
42 遠隔操作スイッチ

Claims (7)

  1. 車両に装着されシートの座面部を成すシートクッションと、
    前記シートの背もたれ部をなすと共に、後傾状態から前記シートクッションの上面に重なる前傾状態に変位可能に設けられたシートバックと、
    前記シートの枕部を成し上下位置を調整可能に設けられたヘッドレストと、
    前記シートバックの前倒状態への変位を遠隔操作すべく前記座面から離れた位置に設けられた前倒操作手段と、
    前記前倒操作手段の操作に連動して前記シートバックを前記前倒状態に変位させるシートバック前倒手段と、
    前記シートバックの前倒に連動して前記ヘッドレストを最低位位置に変位させるヘッドレスト降下手段とを備えた
    ことを特徴とするヘッドレストの自動収納構造付きシート装置。
  2. 請求項1に記載するヘッドレストの自動収納構造付きシート装置において、
    前記ヘッドレスト降下手段は、前記ヘッドレストを最低位位置に付勢するヘッドレスト付勢手段と、同ヘッドレスト付勢手段の付勢力に抗して前記ヘッドレストを上下調整位置に保持するヘッドレスト保持手段と、前記シートバックの前倒に連動して前記ヘッドレスト保持手段による保持を解放するヘッドレスト位置解放手段とを有する
    ことを特徴とするヘッドレストの自動収納構造付きシート装置。
  3. 請求項2に記載するヘッドレストの自動収納構造付きシート装置において、
    前記ヘッドレスト位置解放手段は前記シートバックが後傾状態から前記前倒状態に変位する過程の所定の角度に達した時点で前記保持を解放するよう構成されている
    ことを特徴とするヘッドレストの自動収納構造付きシート装置。
  4. 請求項1に記載するヘッドレストの自動収納構造付きシート装置において、
    前記シートバック前倒手段は、前記シートバックを前記前倒状態に付勢するシートバック付勢手段と、同シートバック付勢手段の付勢力に抗して前記シートバックを後傾位置に保持するシートバック保持手段と、前記前倒操作手段の操作に連動して前記シートバック保持手段による保持を解放するシートバック位置解放手段とを有する
    ことを特徴とするヘッドレストの自動収納構造付きシート装置。
  5. 請求項4に記載するヘッドレストの自動収納構造付きシート装置において、
    前記シートバック解放手段は、電動機により構成され、前記ヘッドレスト降下手段は機械的な機構のみにより構成される
    ことを特徴とするヘッドレストの自動収納構造付きシート装置。
  6. 請求項1に記載するヘッドレストの自動収納構造付きシート装置において、
    前記シートクッションは後部側から上方に跳ね上げ可能に構成され、前記シートバックが前記前倒状態へ変位することに連動して前記シートクッションを跳ね上げ位置に変位させるシートクッション跳ね上げ手段を更に備える
    ことを特徴とするヘッドレストの自動収納構造付きシート装置。
  7. 請求項6に記載するヘッドレストの自動収納構造付きシート装置において、
    前記シートクッション跳ね上げ手段は、前記シートクッションを跳ね上げ位置に付勢するシートクッション付勢手段と、同シートクッション付勢手段の付勢力に抗して前記シートクッションを着座位置に保持するクッション保持手段と、前記シートバックの前記前倒状態への変位に連動して前記クッション保持手段による保持を解放するクッション位置解放手段とを有する
    ことを特徴とするヘッドレストの自動収納構造付きシート装置。
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