JP6295612B2 - 画像形成システム、画像形成方法およびプログラム - Google Patents

画像形成システム、画像形成方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像形成システム、画像形成方法およびプログラムに関する。
近年、プロダクションプリンティング分野において、画像形成装置におけるプリンタ機能による印刷物に対して、何らかの検査を行う要望がある。このような印刷物に対する検査方法として、プリンタ機能による印刷物をカメラまたはラインセンサ等によるスキャナ機能で読み取り、読取画像から印刷が正常に行われているか検査する印刷検査装置が提案されている。
また、プロダクションプリンティング分野における画像形成装置は、内部の汚れまたは機器故障等を検出するために故障予測センサが装備されており、故障予測センサから検出した値を分析することによって、画像形成装置内部で発生する故障を予測する技術が提案されている(特許文献1)。
しかし、今までの画像形成システムにおいては、カスタマエンジニアによる異常報告について、選択形式のあらかじめ用意されている項目(例えば、色ムラ、かすれ、線等)に対しチェックする等という方法により報告を行っている。この場合、各項目の文言の定義もはっきりしていないため、カスタマエンジニアによる異常報告に個人差が生じてしまい、同一の異常画像に対しても、異なる異常報告となる可能性があるという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、カスタマエンジニアが報告書を作成する負担を省き、同じ画像に対する異常報告のばらつきを低減する画像形成システム、画像形成方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る画像形成システムは、画像を印刷して印刷物を生成する画像形成手段と、前記画像形成手段に関する所定の物理量を検出値として出力する検出手段と、前記検出値が異常であるか否かを判定する判定手段と、前記印刷物の画像を読み取って、読取画像データを生成する読取手段と、前記読取画像データを、前記画像形成手段により印刷される画像のデータから生成したマスタ画像データと比較することによって、前記読取画像データが異常であるか否かを判定する検査制御手段と、前記判定手段によって異常と判定された前記検出値と、前記検査制御手段によって異常と判定された場合の判定結果とを関連付けて記憶する記憶手段と、を備え、前記検査制御手段は、前記読取画像データと前記マスタ画像データとの差分データに基づく値に対して、複数の判定項目ごとに閾値判定を実行することによって、前記読取画像データが異常であるか否かを判定し、前記判定手段によって正常と判定され、かつ、前記検査制御手段によって異常と判定された場合、前記検査制御手段によって異常判定がなされた前記判定項目の組み合わせパターンである異常パターンと同一の異常パターンが連続で所定回数以上発生した場合、その旨を通知することを特徴とする。
本発明によれば、カスタマエンジニアが報告書を作成する負担を省き、同じ画像に対する異常報告のばらつきを低減することができる。
図1は、第1の実施の形態に係る画像形成システムの全体ブロック図の一例を示す図である。 図2は、第1の実施の形態に係る画像形成システムの詳細ブロック図の一例を示す図である。 図3は、第1の実施の形態に係る画像形成システムの全体構造の概要を示す図である。 図4は、印刷検査装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図5は、第1の実施の形態の異常検査動作を示すフローチャートである。 図6は、画像比較動作の各判定項目の閾値を設定するための閾値設定画面の一例を示す図である。 図7は、画像比較動作の結果を示す異常画像結果テーブルの構成例を示す図である。 図8は、異常検査動作の検査結果のデータと画像とを関連付けて保存する動作を説明する図である。 図9は、第2の実施の形態の異常検査動作を示すフローチャートである。 図10は、画像判定動作の異常パターンの連続発生回数のカウント動作を示すフローチャートである。 図11は、画像判定設定画面の一例を示す図である。 図12は、同一の異常パターンであると判定する場合を説明する図である。 図13は、同一の異常パターンでないと判定する場合を説明する図である。 図14は、閾値の調整を行う解析動作を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る画像形成システム、画像形成方法およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。また、以下の実施の形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施の形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換および変更を行うことができる。
(第1の実施の形態)
<画像形成システムの全体構成>
図1は、第1の実施の形態に係る画像形成システムの全体ブロック図の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施の形態に係る画像形成システム100のブロック構成について説明する。
図1に示すように、画像形成システム100は、DFE1と、エンジンコントローラ2と、プリントエンジン3(画像形成手段、画像形成装置)と、印刷検査装置4と、を備えている。
DFE1は、ネットワーク等を経由して受信した印刷ジョブ、または、図示しないスキャナ機能を有する読取装置によって読み取った原稿の画像のデータから、画像データを生成し、生成した画像データをエンジンコントローラ2に送信する。
エンジンコントローラ2は、DFE1から受信したビットマップデータである画像データに基づいて、プリントエンジン3に画像形成(印刷)動作を実行させる。また、エンジンコントローラ2は、印刷検査装置4における異常検査動作において使用するマスタ画像データを生成するために、画像データを印刷検査装置4に送信する。
プリントエンジン3は、エンジンコントローラ2の制御にしたがって、画像データから画像形成(印刷)動作を実行する。
印刷検査装置4は、エンジンコントローラ2から受信した画像データからマスタ画像データを生成する。また、印刷検査装置4は、プリントエンジン3により印刷された印刷物の画像を読み取って読取画像データを生成する。そして、印刷検査装置4は、マスタ画像データと読取画像データとを比較して、印刷物の画像に対する異常の有無を判定し、異常が有ると判定した場合、マスタ画像データおよび読取画像データを保存する。
情報処理装置5は、インターネットまたはLAN(Local Area Network)等であるネットワーク7を介して、印刷検査装置4に接続されている。情報処理装置5は、印刷検査装置4に保存された上述のマスタ画像データおよび読取画像データを受信して、閲覧を可能とする。
図2は、第1の実施の形態に係る画像形成システムの詳細ブロック図の一例を示す図である。図2を参照しながら、本実施の形態に係る画像形成システム100のブロック構成の詳細について説明する。図2においては、データの送受信を実線で、用紙の流れを破線で示している。
図2に示すように、エンジンコントローラ2は、データ取得部21と、エンジン制御部22と、ビットマップ送信部23と、を有する。プリントエンジン3は、印刷処理部31と、故障予測センサ制御部32と、故障予測センサ33(検出手段、検出装置)と、を有する。印刷検査装置4は、読取装置41(読取手段)と、読取画像取得部42と、マスタ画像処理部43と、検査制御部44(検査制御手段)と、比較検査部45と、故障予測制御部46(判定手段)と、を有する。
データ取得部21は、DFE1からビットマップデータである画像データを受信し、受信した画像データをエンジン制御部22およびビットマップ送信部23に渡す。
エンジン制御部22は、プリントエンジン3に画像形成(印刷)動作を実行させるため、データ取得部21から受け取った画像データを送信する。
ビットマップ送信部23は、印刷検査装置4における異常検査動作において使用するマスタ画像データを生成するために、画像データを印刷検査装置4に送信する。
印刷処理部31は、エンジン制御部22から受信した画像データに基づいて、画像形成(印刷)動作を実行し、印刷物80として出力する。印刷処理部31は、電子写真方式の一般的な画像形成機構によって実現されるが、インクジェット方式等の他の画像形成機構を採用することも可能である。
故障予測センサ制御部32は、故障予測センサ33の値をセンサ値(検出値)として取得する。故障予測センサ制御部32は、印刷処理部31から印刷物80を出力したタイミングを受信し、タイミングを受信した時点でのセンサ値を印刷検査装置4に送信する。
故障予測センサ33は、プリントエンジン3の故障を予測可能な各種物理量を検出する。例えば、故障予測センサ33は、プリントエンジン3の感光体ドラムを駆動する駆動モータの電流値を検出するものとしてもよく、感光体ドラムの帯電電位を検出するものとしてもよい。または、故障予測センサ33は、透過型または反射型の光電センサにより搬送された紙の先端および後端の位置を読み取り、紙の先端および後端の通過のタイミングのずれ、または送り方向と垂直な方向の変動を検出するものとしてもよい。
読取装置41は、印刷処理部31によって印刷が実行されて出力された印刷物の紙面上の画像を読み取り、読取画像データを生成する。読取装置41は、例えば、印刷検査装置4内部における印刷物の搬送経路に沿って設置されたラインセンサによって実現され、搬送される印刷物の搬送経路に沿って配置され、搬送される印刷物の紙面上を操作することによって印刷物の紙面上の画像を読み取る。
読取画像取得部42は、読取装置41によって生成された読取画像データを受け取り、受け取った読取画像データを検査制御部44に渡す。
マスタ画像処理部43は、ビットマップ送信部23から受信した画像データに基づいて、印刷検査装置4における異常検査動作において使用するマスタ画像データを生成する。マスタ画像処理部43は、生成したマスタ画像データを検査制御部44に渡す。
検査制御部44は、印刷検査装置4全体の動作を制御する。検査制御部44は、読取画像取得部42から受け取った読取画像データと、マスタ画像処理部43から受け取ったマスタ画像データとを比較検査部45に渡す。検査制御部44は、後述するように比較検査部45によって生成された読取画像データとマスタ画像データとの差分データに基づいて、各種の閾値判定動作(画像判定動作)を実行し、読取画像データの異常の有無を判定することによって、プリントエンジン3において、正常に画像形成(印刷)動作が実行されているかを判断する。
比較検査部45は、検査制御部44から受け取った読取画像データとマスタ画像データとを比較し、各画像データを構成する画素の画素値の差分値を算出する。具体的には、読取画像データおよびマスタ画像データは、RGB各色8ビットで表現された20[dpi]の画素で構成されており、比較検査部45は、読取画像データおよびマスタ画像データについて画素毎に比較し、RGB各色8ビットの画素値の差分値を算出して差分データを生成する。比較検査部45は、上述のように膨大な計算量を迅速に処理することを要するため、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)によって実現される。なお、比較検査部45は、差分データを構成する画素毎の差分値と閾値とを比較することに限定されず、例えば、算出された差分値を読取画像(またはマスタ画像)の所定範囲毎に合計し、その合計値と閾値とを比較するものとしてもよい。このように、差分値を合計する所定範囲としては、例えば、数ドット〜数十ドット四方の範囲である。
上述の図2に示す各処理部は、プログラムであるソフトウェアによって実現されてもよく、あるいは、ハードウェア回路によって実現されてもよい。ソフトウェアによって実現される場合、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)または図示しない光学ディスク等の記録媒体に格納されたプログラムがRAM(Random Access Memory)に読み出され、CPU(Central Processing Unit)がそれらのプログラムを実行することによって実現される。
故障予測制御部46は、故障予測センサ制御部32から故障予測センサ33の値(センサ値)を受信し、センサ値を閾値判定することによって、プリントエンジン3の故障を予測する。
図3は、第1の実施の形態に係る画像形成システムの全体構造の概要を示す図である。図3を参照しながら、本実施の形態に係る画像形成システム100の全体構造の概要について説明する。
プリントエンジン3の印刷処理部31は、無端状移動手段である搬送ベルト311に沿って各色の感光体ドラム312Y、312M、312C、312K(以下、区別なく呼称する場合または総称する場合、単に感光体ドラム312という)が並べられた構成を備えた、いわゆるタンデムタイプと呼ばれるものである。給紙トレイ313から給紙された用紙に転写するための中間転写画像が形成される中間転写ベルトである搬送ベルト311に沿って、搬送ベルト311の搬送方向の上流側から順に、感光体ドラム312Y、312M、312C、312Kが配列されている。各色の感光体ドラム312の表面においてトナーにより現像された各色の画像が、搬送ベルト311に重ね合わせられて転写されることにより、フルカラーの画像が形成される。搬送ベルト311に形成されたフルカラーの画像は、図3の破線で示す用紙の搬送経路と最も接近する位置において、転写ローラ314の機能により、搬送されてきた用紙の紙面上に転写される。紙面上に画像が形成された用紙は、さらに搬送され、定着ローラ315により画像が定着された後、印刷物として印刷検査装置4へ搬送される。
また、両面印刷の場合、片面上に画像が形成されて定着された用紙は、搬送経路における反転パス316において反転された上で転写ローラ314の転写位置に再び搬送される。
印刷検査装置4の読取装置41は、プリントエンジン3から搬送された印刷物の両面をそれぞれ読み取る読取装置41a、41bによって構成されている。読取装置41aは、搬送経路に沿って搬送されてきた用紙の一方の面の画像を読み取って読取画像データを生成し、読取画像取得部42に送信する。読取装置41bは、搬送経路に沿って搬送されてきた用紙の他方の面の画像を読み取って読取画像データを生成し、読取画像取得部42に送信する。
印刷検査装置4内部において、読取装置41により紙面上の画像が読み取られた印刷物は、さらに搬送され、スタッカ6に搬送され、排紙トレイ61に排紙される。
なお、図1に示すDFE1およびエンジンコントローラ2は、図3においては、例えば、プリントエンジン3の内部に収納されているものとする。
<印刷検査装置のハードウェア構成>
図4は、印刷検査装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図4を参照しながら、印刷検査装置4のハードウェア構成について説明する。
図4に示すように、印刷検査装置4は、CPU401と、RAM402と、ROM403と、HDD404(記憶手段、記憶装置)と、I/F(Interface)405と、表示部406と、操作部407と、専用デバイス408と、を備えている。CPU401、RAM402、ROM403、HDD404およびI/F405は、互いにバス409によって通信可能に接続されている。
CPU401は、印刷検査装置4の全体の制御を行う。RAM402は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU401が演算する際のワークエリアとして使用される。ROM403は、読み出し専用の不揮発性の記憶媒体であり、印刷検査装置4用のファームウェア等のプログラムが格納されている。なお、CPU401は、上述したように、印刷検査装置4の比較検査部45が膨大な計算量を迅速に処理することを要するため、ASICと組み合わせて構成されているものとしてもよい。
HDD404は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)、各種制御プログラム、およびアプリケーションプログラム等が記憶されている。
I/F405は、バス409と、各種のハードウェアおよびネットワーク等とを接続して制御する。
表示部406は、ユーザが印刷検査装置4の状態、および印刷検査装置4による異常検査動作の結果を表示する装置である。表示部406は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等によって実現される。
操作部407は、ユーザが印刷検査装置4に設定情報等を入力するためのユーザインタフェースである。操作部407は、例えば、マウス、キーボードまたはタッチパネル等によって実現される。
専用デバイス408は、専用の機能を実現するためのハードウェアであり、印刷物の画像を読み取る読取装置41(読取装置41a、41b)、および印刷物を搬送する搬送機構である。
<異常検査動作>
図5は、第1の実施の形態の異常検査動作を示すフローチャートである。図6は、画像比較動作の各判定項目の閾値を設定するための閾値設定画面の一例を示す図である。図7は、画像比較動作の結果を示す異常画像結果テーブルの構成例を示す図である。図8は、異常検査動作の検査結果のデータと画像とを関連付けて保存する動作を説明する図である。図5〜8を参照しながら、本実施の形態の印刷検査装置4における異常検査動作について説明する。
<<ステップS101>>
プリントエンジン3の故障予測センサ制御部32は、印刷処理部31が印刷物80を出力したタイミングでの故障予測センサ33のセンサ値を、印刷検査装置4の故障予測制御部46に送信する。そして、ステップS102へ進む。
<<ステップS102>>
印刷検査装置4の故障予測制御部46は、故障予測センサ制御部32から受信したセンサ値について所定の基準値との閾値判定を実行し、センサ値が異常であると判定した場合(ステップS102:YES)、ステップS103へ進み、センサ値が正常であると判定した場合(ステップS102:NO)ステップS108へ進む。
<<ステップS103>>
印刷検査装置4の読取装置41は、プリントエンジン3により印刷されて出力された印刷物80の紙面上の画像を読み取り、読取画像データを生成し、生成した読取画像データを読取画像取得部42に渡す。そして、ステップS104へ進む。
<<ステップS104>>
印刷検査装置4のマスタ画像処理部43は、ステップS101において印刷された印刷物80の画像の元となる画像データ(ビットマップデータ)をエンジンコントローラ2のビットマップ送信部23から受信し、この画像データに基づいてマスタ画像データを生成する。そして、ステップS105へ進む。
<<ステップS105>>
印刷検査装置4の検査制御部44は、読取画像取得部42から受け取った読取画像データと、マスタ画像処理部43から受け取ったマスタ画像データとを比較検査部45に渡す。比較検査部45は、読取画像データとマスタ画像データとを比較し、各画像データを構成する画素の画素値の差分値を算出し、差分値で構成される差分データを生成する。検査制御部44は、この差分データに基づいて、各種の閾値判定動作(画像判定動作)を実行する。
ここで、閾値判定における判定項目と、各判定項目において設定される閾値(設定値)について説明する。例えば、印刷検査装置4の表示部406において、図6に示す閾値設定画面801(調整手段)が表示され、この閾値設定画面801において、画像判定動作の各判定項目における閾値を設定することができるものとする。閾値設定画面801は、判定項目表示部811と、設定値表示部812と、設定バー813と、設定ボタン814と、を含んでいる。
判定項目表示部811は、画像判定動作における各判定項目(Setting_parameter1、Setting_parameter2、・・・)を表示する部分である。判定項目としては、例えば、比較検査部45によって算出された差分値のうち所定の閾値を超える画素(以下、欠陥画素という)の数が設定された閾値以上であるか否か、欠陥画素で構成される部分の総面積が設定された閾値以上であるか否か、欠陥画素で構成されるかたまりの部分の面積が設定された閾値以上であるか否か等が挙げられる。設定値表示部812は、各判定項目に対応する閾値を表示する部分である。設定バー813は、各判定項目に対応する閾値を調整操作するための操作バーである。ユーザが設定バー813を調整操作することによって、設定バー813の位置によって定まる閾値が、設定値表示部812に表示される。設定ボタン814は、ユーザによって押下操作されることにより、設定バー813により調整された各閾値が確定され、確定した閾値データが、HDD404に保存される。このように、画像判定動作における各判定項目に対応する閾値を調整することができるので、画像判定動作の判定の精度を自由に調整することができる。
検査制御部44は、差分データについて、上述の判定項目毎に閾値判定動作を実行する。検査制御部44は、差分データに基づく閾値判定動作の結果を、読取画像データ毎に、HDD404における図7に示す異常画像結果テーブル1001(データテーブル)に保存する。
異常画像結果テーブル1001は、判定項目1011、設定値1012および結果値1013の各フィールドを含んで構成されている。判定項目1011は、図6に示す判定項目表示部811に表示された項目と同内容である。設定値1012のフィールドには、図6に示す閾値設定画面801で確定された閾値データが格納される。結果値1013のフィールドには、各判定項目についての閾値判定動作において、閾値以上と判定(すなわち異常判定)された場合の結果値が格納される。すなわち、結果値1013のいずれかのフィールドに結果値が格納された場合、読取画像データは異常有りと判定される。
そして、ステップS106へ進む。
<<ステップS106>>
検査制御部44による閾値判定動作により、読取画像データが異常有りと判定された場合(ステップS106:YES)、ステップS107へ進み、異常無しと判定された場合(ステップS106:NO)、ステップS108へ進む。
<<ステップS107>>
検査制御部44は、閾値判定動作(画像判定動作)により、読取画像データが異常有りと判定された場合、ステップS102において異常と判定されたセンサ値と、ステップS106において異常有りと判定された読取画像データとを関連付けて、HDD404に保存する。具体的には、検査制御部44は、図8に示すセンサ結果データ1101と、画像比較結果データ1102と、画像データ1103とを関連付けて構成した結果データ1104を、HDD404に保存する。
センサ結果データ1101は、ステップS102における閾値判定の基準値とセンサ値とをまとめたデータである。画像比較結果データ1102は、図7に示す異常画像結果テーブル1001である。画像データ1103は、読取画像データおよびマスタ画像データである。なお、画像データ1103は、読取画像データとマスタ画像データとの差分データであってもよい。
このように、印刷検査装置4のHDD404に、センサ値および読取画像データを含む結果データ1104が保存されるので、印刷検査装置4に接続された情報処理装置5において、結果データ1104に含まれるデータを閲覧することができる。
そして、ステップS108へ進む。
<<ステップS108>>
プリントエンジン3から搬送された印刷物すべてについて、印刷検査装置4におけるセンサ値の閾値判定および画像判定動作が終了した場合(ステップS108:YES)、異常検査動作を終了し、印刷検査装置4におけるセンサ値の閾値判定および画像判定動作が終了していない場合(ステップS108:NO)、ステップS101へ戻る。
以上の画像形成システム100の構成および異常検査動作のように、センサ値の閾値判定で異常になったセンサ値、および画像判定動作で異常有りと判定された読取画像データを含む結果データを印刷検査装置4のHDD404に保存するものとしている。これによって、カスタマエンジニアがプリンタの故障報告をする際、印刷物の読取画像データをセンサ値と一緒に異常報告として送付することが可能となる。したがって、カスタマエンジニアが報告書を作成する手間を省き、異常報告の内容のばらつきを低減することができる。
また、上述のように、センサ値の閾値判定で異常になったセンサ値、および画像判定動作で異常有りと判定された読取画像データを含む結果データのみを印刷検査装置4のHDD404に保存するものとしている。したがって、読取画像データ(およびマスタ画像データ)のすべてを保存する場合と比較して、記憶装置に保存するデータの容量を削減することができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る画像形成システムについて、第1の実施の形態に係る画像形成システム100の動作と相違する点を中心に説明する。第2の実施の形態に係る画像形成システムの構成は、第1の実施の形態に係る画像形成システム100の構成と同様である。
<異常検査動作>
図9は、第2の実施の形態の異常検査動作を示すフローチャートである。図10は、画像判定動作の異常パターンの連続発生回数のカウント動作を示すフローチャートである。図11は、画像判定設定画面の一例を示す図である。図12は、同一の異常パターンであると判定する場合を説明する図である。図13は、同一の異常パターンでないと判定する場合を説明する図である。図14は、閾値の調整を行う解析動作を示すフローチャートである。図9〜14を参照しながら、本実施の形態の印刷検査装置4における異常検査動作について説明する。
<<ステップS201>>
印刷検査装置4の読取装置41は、プリントエンジン3により印刷されて出力された印刷物80の紙面上の画像を読み取り、読取画像データを生成し、生成した読取画像データを読取画像取得部42に渡す。そして、ステップS202へ進む。
<<ステップS202>>
印刷検査装置4のマスタ画像処理部43は、プリントエンジン3において印刷された印刷物80の画像の元となる画像データ(ビットマップデータ)をエンジンコントローラ2のビットマップ送信部23から受信し、この画像データに基づいてマスタ画像データを生成する。そして、ステップS203へ進む。
<<ステップS203>>
印刷検査装置4の検査制御部44は、読取画像取得部42から受け取った読取画像データと、マスタ画像処理部43から受け取ったマスタ画像データとを比較検査部45に渡す。比較検査部45は、読取画像データとマスタ画像データとを比較し、各画像データを構成する画素の画素値の差分値を算出し、差分値で構成される差分データを生成する。検査制御部44は、この差分データに基づいて、各種の閾値判定動作(画像判定動作)を実行する。検査制御部44は、差分データについて、上述の判定項目毎に閾値判定動作を実行する。検査制御部44は、差分データに基づく閾値判定動作の結果を、読取画像データ毎に、HDD404における図7に示す異常画像結果テーブル1001(図7参照)に保存する。そして、ステップS204へ進む。
<<ステップS204>>
検査制御部44による閾値判定動作により、読取画像データが異常有りと判定された場合(ステップS204:YES)、ステップS205へ進み、異常無しと判定された場合(ステップS204:NO)、ステップS210へ進む。
<<ステップS205>>
プリントエンジン3の故障予測センサ制御部32は、印刷処理部31が印刷物80を出力したタイミングでの故障予測センサ33のセンサ値を、印刷検査装置4の故障予測制御部46に送信する。そして、ステップS206へ進む。
<<ステップS206>>
印刷検査装置4の故障予測制御部46は、故障予測センサ制御部32から受信したセンサ値について所定の基準値との閾値判定を実行し、センサ値が異常であると判定した場合(ステップS206:YES)、ステップS207へ進み、センサ値が正常であると判定した場合(ステップS206:NO)、ステップS208へ進む。
<<ステップS207>>
検査制御部44は、閾値判定動作(画像判定動作)により、読取画像データが異常有りと判定された場合、ステップS206において異常と判定されたセンサ値と、ステップS204において異常有りと判定された読取画像データとを関連付けて、HDD404に保存する。具体的には、検査制御部44は、図8に示すセンサ結果データ1101と、画像比較結果データ1102と、画像データ1103とを関連付けて構成した結果データ1104を、HDD404に保存する。そして、ステップS216へ進む。
<<ステップS208>>
検査制御部44は、ステップS206におけるセンサ値についての閾値判定においては正常と判定されていながら、ステップS204における画像判定動作において異常有りと判定されたため、画像判定動作の異常パターンの連続発生回数をカウントする。具体的に、画像判定動作の異常パターンの連続発生回数のカウント動作について、図10のフローチャートを参照しながら説明する。検査制御部44は、パターンカウンタおよび連続カウンタの2つのカウンタを有しているものとする。
<<<ステップS2081>>>
検査制御部44は、ステップS204における画像判定動作の異常パターンと同じ異常パターンの履歴の有無を確認する。すなわち、検査制御部44は、ステップS204における画像判定動作の異常パターンと同一の異常パターンが、過去の画像判定動作において発生しているか否かを確認する。ここで、異常パターンとは、図7に示すように、画像判定動作の各判定項目において、異常判定がなされた判定項目の組み合わせパターンをいうものとする。異常パターンの履歴の確認は、過去の異常検査動作においてHDD404に保存された異常画像結果テーブル1001と、画像判定動作の対象となる読取画像データについての異常画像結果テーブル1001とを比較することによって行う。
まず、図12を参照しながら、異常パターンの履歴が有る場合について説明する。図12に示すように、過去の異常検査動作においてHDD404に保存された異常画像結果テーブル1001を比較対象データ1001aとし、現在の画像判定動作の対象となる読取画像データについての異常画像結果テーブル1001を比較対象データ1001bとしている。比較対象データ1001a、1001bに格納されているレコード数をNとする。比較対象データ1001a、1001bの結果値フィールドにおいて結果値が格納されている場合を「1」、結果値が格納されていない場合を「0」として、検査制御部44は、比較対象データ1001a、1001bからN行1列の行列を抽出する。そして、検査制御部44は、比較対象データ1001aから抽出した行列と、比較対象データ1001bから抽出した行列との差を演算する。演算の結果、図12に示すように、検査制御部44は、差が0行列となった場合、比較対象データ1001aが示す異常パターンと、比較対象データ1001bが示す異常パターンとが同一であると判断する。検査制御部44は、HDD404に保存された比較対象データ1001aのうちいずれかが示す異常パターンと、比較対象データ1001bが示す異常パターンとが同一である場合、ステップS204における画像判定動作の異常パターンと同一の異常パターンが、過去の画像判定動作において発生していると判断する。すなわち、検査制御部44は、ステップS204における画像判定動作の異常パターンと同じ異常パターンの履歴があると判断する。
一方、図13を参照しながら、異常パターンの履歴がない場合について説明する。図13に示すように、過去の異常検査動作においてHDD404に保存された異常画像結果テーブル1001を比較対象データ1001cとし、画像判定動作の対象となる読取画像データについての異常画像結果テーブル1001を比較対象データ1001dとしている。検査制御部44は、上述と同様に、比較対象データ1001c、1001dからN行1列の行列を抽出する。そして、検査制御部44は、比較対象データ1001cから抽出した行列と、比較対象データ1001dから抽出した行列との差を演算する。演算の結果、図13に示すように、検査制御部44は、差が0行列とならないので、比較対象データ1001cが示す異常パターンと、比較対象データ1001dが示す異常パターンとが同一でないと判断する。検査制御部44は、この演算を、HDD404に保存された過去の異常画像結果テーブル1001(比較対象データ1001c)のすべて(または、所定期間分のデータのみでもよい)について行う。検査制御部44は、すべて(または所定期間分)の比較対象データ1001cが示す異常パターンと、比較対象データ1001dが示す異常パターンとが同一でない場合、ステップS204における画像判定動作の異常パターンと同一の異常パターンが、過去の画像判定動作において発生していないと判断する。すなわち、検査制御部44は、ステップS204における画像判定動作の異常パターンと同じ異常パターンの履歴がないと判断する。
上述のような検査制御部44による異常パターンの履歴の有無の確認の結果、異常パターンの履歴がある場合(ステップS2081:YES)、ステップS2082へ進み、異常パターンの履歴がない場合(ステップS2081:NO)、ステップS2085へ進む。
<<<ステップS2082>>>
検査制御部44は、パターンカウンタをカウントアップ(インクリメント)する。そして、ステップS2083へ進む。
<<<ステップS2083>>>
検査制御部44は、現在の画像判定動作における異常画像結果テーブル1001(比較対象データ)の異常パターンが、1つ前の画像判定動作における異常画像結果テーブル1001(比較対象データ)の異常パターンと同一であるか否かを判定する。異常パターンが同一である場合(ステップS2083:YES)、ステップS2085へ進み、異常パターンが同一でない場合(ステップS2083:NO)、ステップS2084へ進む。
<<<ステップS2084>>>
検査制御部44は、連続カウンタを0にリセットする。そして、ステップS2085へ進む。
<<<ステップS2085>>>
検査制御部44は、連続カウンタをカウントアップ(インクリメント)する。そして、ステップS2086へ進む。
<<<ステップS2086>>>
検査制御部44は、連続カウンタが、画像判定設定画面851(図11で後述)において設定された異常判定回数以上であるか否かを判定する。
ここで、図11を参照しながら、画像判定設定画面851について説明する。画像判定設定画面851は、印刷検査装置4の表示部406に表示される画面であり、画像判定回数設定部861と、解析有無設定部862と、設定ボタン863と、を含んでいる。
画像判定回数設定部861は、上述の異常判定回数を設定する部分である。解析有無設定部862は、後述する解析動作を実行するか否かを設定する部分である。設定ボタン863は、ユーザによって押下操作されることにより、画像判定回数設定部861により設定された異常判定回数、および解析有無設定部862により設定された解析動作の有無が確定され、確定された設定データが、HDD404に保存される。
連続カウンタが異常判定回数以上である場合(ステップS2086:YES)、ステップS2087へ進み、連続カウンタが異常判定回数未満である場合(ステップS2086:NO)、画像判定動作の異常パターンの連続発生回数のカウント動作を終了し、図9のステップS209へ進む。
<<<ステップS2087>>>
検査制御部44は、画像判定動作において、同一の異常パターンが異常判定回数以上連続して発生している旨を通知する。通知する方法としては、例えば、表示部406にその旨を表示したり、あるいは、情報処理装置5にその旨を示す情報を送信するものとすればよい。そして、画像判定動作の異常パターンの連続発生回数のカウント動作を終了し、図9のステップS209へ進む。
<<ステップS209>>
検査制御部44は、センサ値についての閾値判定においては異常と判定されていないが、ステップS205におけるセンサ値と、ステップS204において異常有りと判定された読取画像データとを関連付けて、HDD404に保存する。具体的には、検査制御部44は、図8に示すセンサ結果データ1101と、画像比較結果データ1102と、画像データ1103とを関連付けて構成した結果データ1104を、HDD404に保存する。そして、ステップS216へ進む。
<<ステップS210>>
プリントエンジン3の故障予測センサ制御部32は、印刷処理部31が印刷物80を出力したタイミングでの故障予測センサ33のセンサ値を、印刷検査装置4の故障予測制御部46に送信する。そして、ステップS211へ進む。
<<ステップS211>>
故障予測制御部46は、故障予測センサ制御部32から受信したセンサ値について所定の基準値との閾値判定を実行し、センサ値が異常であると判定した場合(ステップS211:YES)、ステップS212へ進み、センサ値が正常であると判定した場合(ステップS211:NO)、ステップS216へ進む。
<<ステップS212>>
検査制御部44は、上述の画像判定設定画面851(図11参照)の解析有無設定部862において解析動作を実行すると設定されているか否かを判定する。解析動作を実行すると設定されている場合(ステップS212:YES)、ステップS214へ進み、実行しないと設定されている場合(ステップS212:NO)、ステップS213へ進む。
<<ステップS213>>
検査制御部44は、画像判定動作において異常有りと判定されていないが、ステップS211において異常と判定されたセンサ値と、ステップS203において画像判定動作の対象となった読取画像データとを関連付けて、HDD404に保存する。具体的には、検査制御部44は、図8に示すセンサ結果データ1101と、画像比較結果データ1102と、画像データ1103とを関連付けて構成した結果データ1104を、HDD404に保存する。そして、ステップS216へ進む。
<<ステップS214>>
検査制御部44は、画像判定動作において異常有りと判定されていないが、ステップS211において異常と判定されたセンサ値と、ステップS203において画像判定動作の対象となった読取画像データとを関連付けて、HDD404に保存する。具体的には、検査制御部44は、図8に示すセンサ結果データ1101と、画像比較結果データ1102と、画像データ1103とを関連付けて構成した結果データ1104を、HDD404に保存する。そして、ステップS215へ進む。
<<ステップS215>>
検査制御部44は、ステップS204における画像判定動作においては異常なしと判定されていながら、ステップS211におけるセンサ値についての閾値判定においては異常と判定されたため、図6に示す各判定項目に対する閾値を調整する解析動作を実行する。この解析動作においては、センサ値についての閾値判定については異常と判定されているが、画像判定動作においては異常と判定されていない読取画像に対し、各判定項目に対応する閾値をどこまで下げていくと異常となるのかを解析する。具体的に、解析動作について、図14のフローチャートを参照しながら説明する。
<<<ステップS2151>>>
検査制御部44は、以下の処理を、図6に示す判定項目の数(N個とする)だけ繰り返し処理する。以下、1〜N番目の判定項目のうちi(i=1〜N)の判定項目を、「判定項目i」というものとする。まず、ステップS2152へ進む。
<<<ステップS2152>>>
検査制御部44は、ステップS203において判定項目i(Setting_parameter i)についての閾値判定動作の判定結果が異常と判定された場合に、判定項目i(Setting_parameter i)の閾値を下げる(デクリメントする)。そして、ステップS2153へ進む。
<<<ステップS2153>>>
検査制御部44は、ステップS203において生成した読取画像データとマスタ画像データとの差分データに基づいて、ステップS2152でデクリメントした閾値によって判定項目iについて閾値判定動作を実行する。この判定項目iについての閾値判定動作の結果、読取画像データが異常有りと判定された場合(ステップS2153:YES)、ステップS2155へ進み、異常なしと判定された場合(ステップS2153:NO)、ステップS2154へ進む。
<<<ステップS2154>>>
検査制御部44は、判定項目iのデクリメントした閾値が、判定項目iの閾値としての下限値であるか否かを判定する。デクリメントした閾値が下限値である場合(ステップS2154:YES)、ステップS2155へ進み、デクリメントした閾値が下限値に達していない場合(ステップS2154:NO)、ステップS2152へ戻る。
<<<ステップS2155>>>
検査制御部44は、判定項目iのデクリメントした閾値によって、読取画像データが異常有りと判定された場合、または、デクリメントした閾値が下限値である場合、その閾値を、判定項目iの新たな閾値としてHDD404に保存する。そして、ステップS2156へ進む。
<<<ステップS2156>>>
検査制御部44が、ステップS2152〜S2155までの処理を、判定項目1〜Nまですべて実行した場合、解析動作を終了する。そして、ステップS216へ進む。
<<ステップS216>>
プリントエンジン3から搬送された印刷物すべてについて、印刷検査装置4におけるセンサ値の閾値判定および画像判定動作が終了した場合(ステップS216:YES)、異常検査動作を終了し、印刷検査装置4におけるセンサ値の閾値判定および画像判定動作が終了していない場合(ステップS216:NO)、ステップS201へ戻る。
以上のような動作によって、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。また、センサ値の閾値判定において異常と判定され、かつ、画像判定動作において異常有りと判定された場合に限らず、いずれかが異常である場合にも、結果データ1104がHDD404に保存される。したがって、より詳細な画像形成システム100における異常内容を保存することができる。この場合においても、センサ値についての閾値判定、および、画像判定動作において、いずれも正常である場合、結果データ1104は保存されないので、記憶装置に保存するデータの容量を削減することができる。
また、センサ値についての閾値判定において正常と判定されつつも、画像判定動作において異常有りと判定された場合には、画像判定動作における読取画像データについての異常パターンと、同一の異常パターンが連続して発生しているか否かを確認している。そして、同一の異常パターンが連続して所定回数以上発生している場合には通知するものとしている。これによって、センサ値についての閾値判定の正常判定と、画像判定動作における異常有りという判定との因果関係の把握を容易にすることができる。
また、画像判定動作において異常なしと判定されつつも、センサ値についての閾値判定において異常と判定された場合には、画像判定動作における各判定項目の閾値を調整する解析動作を実行するものとしている。これによって、センサ値についての閾値判定において異常と判定された場合には、それに付随して画像判定動作においても異常有りと判定される傾向となるようにすることができる。ゆえに、センサ値についての閾値判定と、画像判定動作における判定との相関を強めることができる。
1 DFE
2 エンジンコントローラ
3 プリントエンジン
4 印刷検査装置
5 情報処理装置
6 スタッカ
7 ネットワーク
21 データ取得部
22 エンジン制御部
23 ビットマップ送信部
31 印刷処理部
32 故障予測センサ制御部
33 故障予測センサ
41、41a、41b 読取装置
42 読取画像取得部
43 マスタ画像処理部
44 検査制御部
45 比較検査部
46 故障予測制御部
61 排紙トレイ
80 印刷物
100 画像形成システム
311 搬送ベルト
312、312C、312K、312M、312Y 感光体ドラム
313 給紙トレイ
314 転写ローラ
315 定着ローラ
316 反転パス
401 CPU
402 RAM
403 ROM
404 HDD
405 I/F
406 表示部
407 操作部
408 専用デバイス
409 バス
801 閾値設定画面
811 判定項目表示部
812 設定値表示部
813 設定バー
814 設定ボタン
851 画像判定設定画面
861 画像判定回数設定部
862 解析有無設定部
863 設定ボタン
1001 異常画像結果テーブル
1001a〜1001d 比較対象データ
1011 判定項目
1012 設定値
1013 結果値
1101 センサ結果データ
1102 画像比較結果データ
1103 画像データ
1104 結果データ
特許第4250075号公報

Claims (7)

  1. 画像を印刷して印刷物を生成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段に関する所定の物理量を検出値として出力する検出手段と、
    前記検出値が異常であるか否かを判定する判定手段と、
    前記印刷物の画像を読み取って、読取画像データを生成する読取手段と、
    前記読取画像データを、前記画像形成手段により印刷される画像のデータから生成したマスタ画像データと比較することによって、前記読取画像データが異常であるか否かを判定する検査制御手段と、
    前記判定手段によって異常と判定された前記検出値と、前記検査制御手段によって異常と判定された場合の判定結果とを関連付けて記憶する記憶手段と、
    を備え
    前記検査制御手段は、
    前記読取画像データと前記マスタ画像データとの差分データに基づく値に対して、複数の判定項目ごとに閾値判定を実行することによって、前記読取画像データが異常であるか否かを判定し、
    前記判定手段によって正常と判定され、かつ、前記検査制御手段によって異常と判定された場合、前記検査制御手段によって異常判定がなされた前記判定項目の組み合わせパターンである異常パターンと同一の異常パターンが連続で所定回数以上発生した場合、その旨を通知する画像形成システム。
  2. 画像を印刷して印刷物を生成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段に関する所定の物理量を検出値として出力する検出手段と、
    前記検出値が異常であるか否かを判定する判定手段と、
    前記印刷物の画像を読み取って、読取画像データを生成する読取手段と、
    前記読取画像データを、前記画像形成手段により印刷される画像のデータから生成したマスタ画像データと比較することによって、前記読取画像データが異常であるか否かを判定する検査制御手段と、
    前記判定手段によって異常と判定された前記検出値と、前記検査制御手段によって異常と判定された場合の判定結果とを関連付けて記憶する記憶手段と、
    を備え、
    前記検査制御手段は、
    前記読取画像データと前記マスタ画像データとの差分データに基づく値に対して、複数の判定項目ごとに閾値判定を実行することによって、前記読取画像データが異常であるか否かを判定し、
    前記検査制御手段によって正常と判定され、かつ、前記判定手段によって異常と判定された場合、前記各判定項目の閾値を、該判定項目の前記閾値判定で異常と判定されるまで低下させ、または、該閾値の下限値となるまで低下させて、該判定項目の新たな閾値とする画像形成システム。
  3. 前記記憶手段は、前記判定手段によって異常と判定された場合、または、前記検査制御手段によって前記読取画像データが異常であると判定された場合、前記検出値と前記判定結果とを関連付けて記憶する請求項1または2に記載の画像形成システム。
  4. 前記閾値判定で使用される閾値を調整する調整手段を、さらに備えた請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  5. 前記判定結果は、前記判定項目、閾値、および異常と判定された前記差分データに基づく値を関連付けたデータテーブルを含む請求項のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  6. 画像を印刷して印刷物を生成する画像形成手段に関する所定の物理量を検出値として出力する検出ステップと、
    前記検出値が異常であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記印刷物の画像を読み取って、読取画像データを生成する読取ステップと、
    前記読取画像データを、前記画像形成手段により印刷される画像のデータから生成したマスタ画像データと比較することによって、前記読取画像データが異常であるか否かを判定する検査制御ステップと、
    異常と判定した前記検出値と、前記読取画像データを異常と判定した場合の判定結果とを関連付けて記憶する記憶ステップと、
    を有し、
    前記検査制御ステップにおいて、
    前記読取画像データと前記マスタ画像データとの差分データに基づく値に対して、複数の判定項目ごとに閾値判定を実行することによって、前記読取画像データが異常であるか否かを判定し、
    前記判定ステップで正常と判定し、かつ、前記検査制御ステップで異常と判定した場合、前記検査制御ステップで異常判定とした前記判定項目の組み合わせパターンである異常パターンと同一の異常パターンが連続で所定回数以上発生した場合、その旨を通知する画像形成方法。
  7. コンピュータを、
    画像を印刷して印刷物を生成する画像形成装置に関する所定の物理量を検出値として出力する検出装置により出力された前記検出値が異常であるか否かを判定する判定手段と、
    読取装置により前記印刷物の画像を読み取って生成された読取画像データを、前記画像形成装置により印刷される画像のデータから生成したマスタ画像データと比較することによって、前記読取画像データが異常であるか否かを判定し、前記判定手段によって異常と判定された前記検出値と、前記読取画像データを異常と判定した場合の判定結果とを関連付けて記憶装置に記憶させる検査制御手段と、
    して機能させ
    前記検査制御手段は、
    前記読取画像データと前記マスタ画像データとの差分データに基づく値に対して、複数の判定項目ごとに閾値判定を実行することによって、前記読取画像データが異常であるか否かを判定し、
    前記判定手段によって正常と判定され、かつ、前記検査制御手段によって異常と判定された場合、前記検査制御手段によって異常判定がなされた前記判定項目の組み合わせパターンである異常パターンと同一の異常パターンが連続で所定回数以上発生した場合、その旨を通知するためのプログラム。
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