JP6065674B2 - 画像検査システム、画像検査装置及び画像検査方法 - Google Patents

画像検査システム、画像検査装置及び画像検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像検査システム、画像検査装置及び画像検査方法に関し、特に、画像の検査結果に基づく印刷停止判断に関する。
従来、印刷物の検品は人手によって行われてきたが、近年オフセット印刷の後処理として、検品を行う装置が用いられている。このような検品装置では、印刷物の読取画像の中から良品のものを人手によって選択して読み取ることにより基準となるマスター画像を生成し、このマスター画像と検査対象の印刷物の読取画像の対応する部分を比較し、これらの差分の程度により印刷物の欠陥を判別している。
しかし、近年普及が進んでいる電子写真などの無版印刷装置は少部印刷を得意としており、バリアブル印刷など毎ページ印刷内容の異なるケースも多く、オフセット印刷機のように印刷物からマスター画像を生成して比較対象とすることは非効率である。この問題に対応するため、印刷データからマスター画像を生成することが考えられる。これにより、バリアブル印刷に効率的に対応可能である(例えば、特許文献1参照)。
また、印刷物が欠陥と判定された場合において、シートの無駄を低減しつつ不良シートの再印刷を行うため、不良シートが発生したと判別された場合に、読み取られた画像を表示部に表示させる方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
装置の状態が悪く、欠陥率が高くなっている場合において、欠陥が判定されたページを自動的に再印刷すると、不良ページが大量に出力されてしまい、用紙の無駄になってしまう。このような課題は、再印刷可能な枚数に対して予め制限を設けておくことにより解決可能である。
しかしながら、上述したような再印刷可能な枚数に対して予め制限を設けておく態様の場合、装置の状態が悪く、欠陥率が高い場合であっても、制限に達するまでは印刷が続行されるため、やはり用紙の無駄になってしまう。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、用紙を読み取った読取画像と検査用の画像との比較により出力された画像の欠陥を検知して再印刷を行う場合に、無駄に消費される用紙を低減することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、紙面上に印刷された画像を読み取った読取画像の検査を行う画像検査システムであって、前記紙面上に印刷された画像が読み取られて生成された読取画像を取得する読取画像取得部と、印刷するべき画像の情報に基づいて前記読取画像の検査を行うための検査用画像を生成する検査用画像生成部と、前記検査用画像と前記読取画像との差分に基づいて前記読取画像の欠陥を判定した検査結果を取得する検査結果取得部と、欠陥が判定された画像の印刷を再度実行させるための命令を出力する再印刷命令部と、画像形成出力を行っている画像形成装置の過去の欠陥発生状況を示す情報に基づいて欠陥発生率を算出する欠陥発生率算出部と、算出された前記欠陥発生率に基づき、実行中の印刷処理が所定の再印刷回数以内で完了する確率である完了可能確率を算出する完了可能確率算出部と、算出された前記完了可能確率に基づき、画像形成出力を行っている画像形成装置に対して、実行中の印刷処理の停止命令を出力する停止命令部とを含むことを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、紙面上に印刷された画像を読み取った読取画像の検査を行う画像検査装置であって、前記紙面上に印刷された画像が読み取られて生成された読取画像を取得する読取画像取得部と、印刷するべき画像の情報に基づいて前記読取画像の検査を行うための検査用画像を生成する検査用画像生成部と、前記検査用画像と前記読取画像との差分に基づいて前記読取画像の欠陥を判定した検査結果を取得する検査結果取得部と、欠陥が判定された画像の印刷を再度実行させるための命令を出力する再印刷命令部と、画像形成出力を行っている画像形成装置の過去の欠陥発生状況を示す情報に基づいて欠陥発生率を算出する欠陥発生率算出部と、算出された前記欠陥発生率に基づき、実行中の印刷処理が所定の再印刷回数以内で完了する確率である完了可能確率を算出する完了可能確率算出部と、算出された前記完了可能確率に基づき、画像形成出力を行っている画像形成装置に対して、実行中の印刷処理の停止命令を出力する停止命令部とを含むことを特徴とする。
また、本発明の更に他の態様は、紙面上に印刷された画像を読み取った読取画像の検査を行う画像検査方法であって、前記紙面上に印刷された画像が読み取られて生成された読取画像を取得し、印刷するべき画像の情報に基づいて前記読取画像の検査を行うための検査用画像を生成し、前記検査用画像と前記読取画像との差分に基づいて前記読取画像の欠陥を判定した検査結果を取得し、欠陥が判定された画像の印刷を再度実行させるための命令を出力し、画像形成出力を行っている画像形成装置の過去の欠陥発生状況を示す情報に基づいて欠陥発生率を算出し、算出された前記欠陥発生率に基づき、実行中の印刷処理が所定の再印刷回数以内で完了する確率である完了可能確率を算出し、算出された前記完了可能確率に基づき、画像形成出力を行っている画像形成装置に対して、実行中の印刷処理の停止命令を出力することを特徴とする。
本発明によれば、用紙を読み取った読取画像と検査用の画像との比較により出力された画像の欠陥を検知して再印刷を行う場合に、無駄に消費される用紙を低減することが可能となる。
本発明の実施形態に係る検査装置を含む画像形成システムの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る検査装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るエンジンコントローラ、プリントエンジン、検査装置及び後処理装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る比較検査の態様を示す図である。 本発明の実施形態に係るプリントエンジンの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る検査制御部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る欠陥ログに含まれる情報の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る設定画面のGUIを示す図である。 本発明の実施形態に係る画像検査の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る欠陥発生率の算出動作を示す図である。 本発明の実施形態に係る印刷ジョブのページ数に応じた閾値の変化例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、画像形成出力による出力結果を読み取った読取画像とマスター画像とを比較することにより出力結果を検査し、欠陥が検知されたページの再印刷を行う画像検査システムにおいて、過去の検査結果に基づいて欠陥率を判定し、所定の再印刷回数以内で所定ページの印刷出力を完了する可能性が低い場合にはその時点で出力を停止する制御態様について説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成システムの全体構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像形成システムは、DFE(Digital Front End)1、エンジンコントローラ2、プリントエンジン3及び検査装置4を含む。
DFE1は、受信した印刷ジョブに基づいて印刷出力するべき画像データ、即ち出力対象画像であるビットマップデータを生成し、生成したビットマップデータをエンジンコントローラ2に出力する。エンジンコントローラ2は、DFE1から受信したビットマップデータに基づいてプリントエンジン3を制御して画像形成出力を実行させる。また、本実施形態に係るエンジンコントローラ2は、DFE1から受信したビットマップデータを、プリントエンジン3による画像形成出力の結果を検査装置4が検査する際に参照するための検査用画像の元となる情報として検査装置4に送信する。
プリントエンジン3は、エンジンコントローラ2の制御に従い、ビットマップデータに基づいて画像形成出力を実行する画像形成装置である。検査装置4は、エンジンコントローラ2から入力されたビットマップデータに基づいてマスター画像を生成する。そして、検査装置4は、プリントエンジン3が出力した用紙を読取装置で読み取って生成した読取画像を上記生成したマスター画像と比較することにより、出力結果の検査を行う画像検査装置である。
検査装置4は、マスター画像と読取画像との比較により出力結果に欠陥があると判断した場合、欠陥として認定されたページを示す情報をエンジンコントローラ2に通知する。これにより、エンジンコントローラ2によって欠陥ページの再印刷制御が実行される。
ここで、本実施形態に係るエンジンコントローラ2、プリントエンジン3及び検査装置4の機能ブロックを構成するハードウェア構成について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る検査装置4のハードウェア構成を示すブロック図である。図2においては、検査装置4のハードウェア構成を示すが、エンジンコントローラ2及びプリントエンジン3についても同様である。
図2に示すように、本実施形態に係る検査装置4は、一般的なPC(Personal Computer)やサーバ等の情報処理装置と同様の構成を有する。即ち、本実施形態に係る検査装置4は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、HDD(Hard Disk Drive)40及びI/F50がバス90を介して接続されている。また、I/F50にはLCD(Liquid Crystal Display)60、操作部70及び専用デバイス80が接続されている。
CPU10は演算手段であり、検査装置4全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD40は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納されている。
I/F50は、バス90と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD60は、ユーザが検査装置4の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部70は、キーボードやマウス等、ユーザが検査装置4に情報を入力するためのユーザインタフェースである。
専用デバイス80は、エンジンコントローラ2、プリントエンジン3及び検査装置4において、専用の機能を実現するためのハードウェアであり、プリントエンジン3の場合は、画像形成出力対象の用紙を搬送する搬送機構や、紙面上に画像形成出力を実行するプロッタ装置である。また、エンジンコントローラ2、検査装置4の場合は、高速に画像処理を行うための専用の演算装置である。このような演算装置は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)として構成される。また、紙面上に出力された画像を読み取る読取装置も含まれる。
このようなハードウェア構成において、ROM30やHDD40若しくは図示しない光学ディスク等の記録媒体に格納されたプログラムがRAM20に読み出され、CPU10がそれらのプログラムに従って演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係るエンジンコントローラ2、プリントエンジン3及び検査装置4の機能を実現する機能ブロックが構成される。
図3は、本実施形態に係るエンジンコントローラ2、プリントエンジン3及び検査装置4の機能構成を示すブロック図である。図3においては、データの送受信を実線で、用紙の流れを破線で示している。図3に示すように、本実施形態に係るエンジンコントローラ2は、データ取得部201、エンジン制御部202、ビットマップ送信部203を含む。また、プリントエンジン3は、印刷処理部301を含む。また、検査装置4は、読取装置400、読取画像取得部401、マスター画像処理部402、検査制御部403及び比較検査部404を含む。
データ取得部201は、DFE1から入力されるビットマップデータを取得し、エンジン制御部202及びビットマップ送信部203夫々を動作させる。ビットマップデータは、画像形成出力するべき画像を構成する各画素の情報である。エンジン制御部202は、データ取得部201から転送されたビットマップデータに基づき、プリントエンジン3に画像形成出力を実行させる。ビットマップ送信部203は、データ取得部201が取得したビットマップデータを、マスター画像生成の為に検査装置4に送信する。
印刷処理部301は、エンジンコントローラ2から入力されるビットマップデータを取得し、印刷用紙に対して画像形成出力を実行し、印刷済みの用紙を出力する画像形成部である。本実施形態に係る印刷処理部301は、電子写真方式の一般的な画像形成機構によって実現されるが、インクジェット方式等の他の画像形成機構を用いることも可能である。
読取装置400は、印刷処理部301によって印刷が実行されて出力された印刷用紙の紙面上に形成された画像を読み取り、読取データを出力する画像読取部である。読取装置400は、例えば印刷処理部301によって出力された印刷用紙の、検査装置4内部における搬送経路に設置されたラインスキャナであり、搬送される印刷用紙の紙面上を走査することによって紙面上に形成された画像を読み取る。
読取装置400によって生成された読取画像が検査装置4による検査の対象となる。読取画像は、画像形成出力によって出力された用紙の紙面を読み取って生成された画像であるため、出力結果を示す画像となる。読取画像取得部401は、印刷用紙の紙面が読取装置400によって読み取られて生成された読取画像の情報を取得する。読取画像取得部401が取得した読取画像の情報は、比較検査のために比較検査部404に入力される。尚、比較検査部404への読取画像の入力は検査制御部403の制御によって実行される。その際、検査制御部403が読取画像を取得してから比較検査部404に入力する。
マスター画像処理部402は、上述したようにエンジンコントローラ2から入力されたビットマップデータを取得し、上記検査対象の画像と比較するための検査用画像であるマスター画像を生成する。即ち、マスター画像処理部402が、読取画像の検査を行うための検査用画像であるマスター画像を出力対象画像に基づいて生成する検査用画像生成部として機能する。
検査制御部403は、検査装置4全体の動作を制御する制御部であり、検査装置4に含まれる各構成は検査制御部403の制御に従って動作する。比較検査部404は、読取画像取得部401から入力される読取画像とマスター画像処理部402が生成したマスター画像とを比較し、意図した通りの画像形成出力が実行されているか否かを判断する。比較検査部404は、膨大な計算量を迅速に処理するために上述したようなASICによって構成される。
比較検査部404においては、上述したようにRGB各色8bitで表現された200dpiの読取画像及びマスター画像を対応する画素毎に比較し、夫々の画素毎に上述したRGB各色8bitの画素値の差分値を算出する。そのようにして算出した差分値と閾値との大小関係に基づき、検査制御部403は、読取画像における欠陥の有無を判断する。
尚、読取画像とマスター画像との比較に際して、比較検査部404は、図4に示すように、所定範囲毎に分割されたマスター画像を、分割された範囲に対応する読取画像に重ね合わせて各画素の画素値、即ち濃度の差分算出を行う。さらに、分割された範囲を読取画像に重ね合わせる位置を縦横にずらしながら、算出される差分値が最も小さくなる位置を正確な重ね合わせの位置として決定すると共に、その際に算出された差分値を比較結果として採用する。このような処理により、読取画像とマスター画像とが位置合わせされた上で差分値が算出される。
また、マスター画像全体を読取画像に重ね合わせて差分値を算出するのではなく、分割された範囲毎に差分値を算出することにより、全体として計算量を減らすことができる。更に、マスター画像全体と読取画像全体とで縮尺に差異があったとしても、図4に示すように範囲毎に分割して位置合わせを行うことにより、縮尺の差異による影響を低減することが可能である。
尚、差分値と閾値との大小関係の比較方法として、本実施形態に係る検査制御部403は、夫々の画素について比較検査部404によって算出された差分値を、予め設定された閾値と比較する。これにより、検査制御部403は、比較結果として、夫々の画素毎にマスター画像と読取画像との差異が所定の閾値を超えたか否かを示す情報を取得する。即ち、読取画像を構成する各画素について、欠陥であるか否かを検査することができる。また、図4に示す夫々の分割範囲のサイズは、例えば、上述したようにASICによって構成される比較検査部404が一度に画素値の比較を行うことが可能な範囲に基づいて決定される。
また、上記実施形態においては、比較検査部404がマスター画像を構成する画素と読取画像を構成する画素との差分値を算出して出力し、検査制御部403において差分値と閾値との比較を行う場合を例としている。この他、比較検査部404において差分値と閾値との比較を行い、その比較結果、即ち、読取画像を構成する各画素について、マスター画像において対応する画素との差異が所定の閾値を超えたか否かを示す情報を、検査制御部403が取得するようにしても良い。
次に、プリントエンジン3及び検査装置4の機械的な構成及び用紙の搬送経路について、図5を参照して説明する。図5に示すように、本実施形態に係るプリントエンジン3に含まれる印刷処理部301は、無端状移動手段である搬送ベルト101に沿って各色の感光体ドラム102Y、102M、102C、102K(以降、総じて感光体ドラム102とする)が並べられた構成を備えるものであり、所謂タンデムタイプといわれるものである。すなわち、給紙トレイ103から給紙される用紙(記録媒体の一例)に転写するための中間転写画像が形成される中間転写ベルトである搬送ベルト101に沿って、この搬送ベルト101の搬送方向の上流側から順に、複数の感光体ドラム102Y、102M、102C、102Kが配列されている。
各色の感光体ドラム102の表面においてトナーにより現像された各色の画像が、搬送ベルト101に重ね合わせられて転写されることによりフルカラーの画像が形成される。そのようにして搬送ベルト101上に形成されたフルカラー画像は、図中に破線で示す用紙の搬送経路と最も接近する位置において、転写ローラ104の機能により、経路上を搬送されてきた用紙の紙面上に転写される。
紙面上に画像が形成された用紙は更に搬送され、定着ローラ105にて画像を定着された後、検査装置4に搬送される。また、両面印刷の場合、片面上に画像が形成されて定着された用紙は反転パス106に搬送され、反転された上で再度転写ローラ104の転写位置に搬送される。
読取装置400は、検査装置4内部における用紙の搬送経路において、印刷処理部301から搬送された用紙の夫々の面を読み取り、読取画像を生成して検査装置4内部の情報処理装置によって構成される読取画像取得部401に出力する。また、読取装置400によって紙面が読み取られた用紙は検査装置4内部を更に搬送され、スタッカ5に搬送され、排紙トレイ501に排出される。尚、図5においては、検査装置4における用紙の搬送経路において、用紙の片面側にのみ読取装置400が設けられている場合を例としているが、用紙の両面の検査を可能とするため、用紙の両面側に夫々読取装置400を配置しても良い。
このような構成において、本実施形態に係る要旨は、検査制御部403による、欠陥検知結果に基づく印刷ジョブの停止判断にある。本実施形態の要旨に係る構成として、まず本実施形態に係る検査制御部403の機能構成について説明する。図6は、本実施形態に係る検査制御部403の機能構成を示すブロック図である。図6に示すように、本実施形態に係る検査制御部403は、基準点抽出部431、位置合わせ部432、欠陥判定部433、欠陥数カウント部434、欠陥ログ記憶部435、条件判断部436、再印刷条件設定部437及びプリンタ連動部438を含む。
基準点抽出部431は、マスター画像処理部402から入力されたマスター画像から、位置合わせの基準となる基準点を抽出する。ここでいう基準点とは、画像形成出力対象の原稿内部の領域の四隅に表示されているマーキングである。尚、このようなマーキングがない場合であっても、コーナー抽出フィルタ等の画像フィルタを用いて、画像中からマーキングとなり得るような画素を抽出しても良い。
位置合わせ部432は、基準点抽出部431から入力されるマスター画像及び基準点と、読取画像取得部401から入力される読取画像との位置合わせを行い、読取画像とマスター画像との位置ずれ量を求める。位置合わせ部432は、マスター画像から抽出された基準点の周囲の画像を、図4において説明したような所定範囲分抽出すると共に、マスター画像から抽出した所定範囲の画像に対応する位置の画像を読取画像から抽出して比較検査部404に入力することにより、図4において説明したように両者の画素値の差分値を取得する。
位置合わせ部432は、読取画像から抽出する画像の範囲を縦横にずらしながら、比較検査部404による差分値の算出結果の取得処理を複数回繰り返し、最も差分値の合計値が小さかった際の読取画像の抽出範囲を、マスター画像の抽出範囲に対応する位置として決定する。そのようにして決定した読取画像の抽出範囲とマスター画像の抽出範囲との位置ずれ量を、その画像に対応する基準点の位置ずれ量として決定する。
位置合わせ部432は、マスター画像から抽出された複数の基準点について同様の処理を繰り返し、夫々の基準点毎に算出された位置ずれ量に基づいてマスター画像と読取画像との最終的な位置ずれ量を求める。最終的な位置ずれ量を求める処理としては、例えば夫々の基準点毎に算出された位置ずれ量の平均値を採用する態様や、夫々の基準点毎に算出された位置ずれ量に基づいて画像各部の位置ずれ量を線形的に求めるような態様を用いることができる。
欠陥判定部433は、位置合わせ部432から入力されるマスター画像と読取画像とを比較検査部404に入力し、図4において説明したような処理により欠陥判定を行う。即ち、欠陥判定部433が、検査結果取得部として機能する。尚、欠陥判定部433は、マスター画像及び読取画像から夫々検査範囲の画像を抽出して比較検査部404に入力する際に、位置合わせ部432によって求められた位置ずれ量を考慮して、マスター画像及び読取画像から検査範囲の画像を抽出する。
即ち、本実施形態に係る欠陥判定部433は、図4に示すように分割されたマスター画像の1つの検査範囲に対応する読取画像の範囲を抽出する際、位置合わせ部432によって求められた位置ずれ量を考慮して、読取画像から画像を抽出する。これにより、図4において説明したような、抽出範囲を縦横にずらしながら比較検査を行う際に、マスター画像と読取画像との位置合わせが既にされた状態で比較検査を開始するため、比較的少ない計算回数で、適切な位置合わせ状態での計算を行うことが可能となる。
欠陥数カウント部434は、欠陥判定部433が読取画像について欠陥判定を行った場合に、欠陥として判定されたページの数をカウントし、夫々のジョブごとに欠陥ログ記憶部435に欠陥ログとして記憶させる。図7は、そのようにして記憶された欠陥ログに含まれる情報の例を示す図である。
図7に示すように、本実施形態に係る欠陥ログは、画像形成出力のジョブを識別する“ジョブ識別番号”、夫々のジョブの出力対象画像の総ページ数を示す“ページ数”、夫々のジョブにおいて出力対象である画像を何部出力するかを示す“コピー部数”、夫々のジョブにおいて出力される用紙のサイズを示す“用紙サイズ”、夫々のジョブにおける出力解像度を示す“解像度”、夫々のジョブにおいて発生した欠陥ページ数を示す“欠陥発生数”、夫々のジョブにおいて再印刷も含めて合計で出力された枚数を示す“出力枚数”の情報を含む。図7に示すこれらの情報が、装置における欠陥発生率の計算に用いられる。
条件判断部436は、欠陥判定部433によって欠陥が検知された場合に、印刷を続行するか、若しくは停止するかを判断する。条件判断部436は、欠陥ログ記憶部435に記憶されている欠陥ログに基づき、プリントエンジン3による画像形成出力における欠陥発生率を算出する欠陥発生率算出部として機能する。更に、条件判断部436は、定められている許容再印刷枚数の範囲内で印刷ジョブを完了することができる確率(以降、「完了可能確率」とする)を算出する完了可能確率算出部として機能する。そして、条件判断部436は、そのようにして算出した完了可能確率が、所定の閾値を下回っていた場合には、印刷ジョブの停止を判断し、所定の閾値以上であれば、再印刷の上で印刷ジョブを続行すると判断する。
再印刷条件設定部437は、上述した許容再印刷枚数や、完了可能確率と比較するための閾値の設定を受け付け、条件判断部436に入力する。再印刷条件設定部437は、検査装置4に接続されているLCD60、操作部70等のユーザインタフェースや、ネットワークを介して接続された他のPC等から、上述した許容再印刷枚数や、完了可能確率と比較するための閾値の設定を受け付ける。
図8は、上述した許容再印刷枚数や、完了可能確率と比較するための閾値の設定を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)の例を示す図である。図8に示すようなGUIが検査装置4に接続されているLCD60や、他のPCに表示されることにより、再印刷条件設定部437は、許容再印刷枚数や完了可能確率に対する閾値の設定を受け付ける。
プリンタ連動部438は、条件判断部436による印刷ジョブ停止や再印刷の判断に基づき、エンジンコントローラ2のエンジン制御部202に対して印刷ジョブ停止要求や、再印刷要求を送信する。再印刷要求を送信する際、プリンタ連動部438は、再印刷するべきページのページ数や、印刷ジョブを示すジョブ識別番号を通知する。これにより、エンジン制御部202において、再印刷のための処理が実行される。即ち、プリンタ連動部438が、再印刷命令部として機能する。
次に、本実施形態に係る検査装置4全体の動作について説明する。図9は、本実施形態に係る検査装置4全体の動作を示すフローチャートである。図9に示すように、本実施形態に係る検査装置4の画像検査に際しては、マスター画像処理部402が、ビットマップ送信部203から入力されたビットマップデータに基づき、上述したような処理によってマスター画像を生成する(S901)。マスター画像処理部402によって生成されたマスター画像は検査制御部403の基準点抽出部431に入力され、上述したような基準点抽出処理が実行される。
ビットマップ送信部203から検査装置4に対してのビットマップデータの送信に前後して、プリントエンジン3によって画像形成出力が施された用紙が検査装置4内部に搬送され、その用紙の紙面を読取装置400が読み取ることにより、読取画像取得部401が読取画像を取得する(S902)。
検査制御部403においては、位置合わせ部432が、基準点抽出部431から入力されたマスター画像及び基準点並びに読取画像取得部401から入力された読取画像に基づき、上述したような位置合わせ処理を実行する(S903)。そして、欠陥判定部433が、位置合わせ部432による位置合わせ処理の結果に基づいてマスター画像及び読取画像から抽出した検査範囲の画像を比較検査部404に入力し、欠陥判定を行う(S904)。
S905の検査の結果、検査中のページに欠陥が検知された場合(S905/YES)、欠陥数カウント部434は、欠陥判定部433の判定結果に基づき、実行中のジョブについて欠陥数をカウントする(S906)。また、条件判断部436は、欠陥判定部433の判定結果に基づき、実行中のジョブを停止するか、継続するかの判断(以降、「ジョブ停止判断」とする)を開始する。ジョブ停止判断において、条件判断部436は、まず欠陥ログ記憶部435に記憶されている欠陥ログを参照し、現在のプリントエンジン3の欠陥率を算出する(S907)。S907における欠陥率の算出処理の詳細については後述する。
欠陥率を算出すると、条件判断部436は、算出された欠陥率及び再印刷条件設定部437において設定されている再印刷許容枚数に基づき、上述した完了可能確率を算出する(S908)。ここで、本実施形態においては、1つのジョブの終了時点における欠陥印刷枚数の予測値をX、それに対する閾値をkとして、完了可能確率PをP(X≦k)と表現する。
そして、算出した完了可能確率P(X≦k)と、再印刷条件設定部437において設定されている閾値Pthとを比較し(S909)、P(X≦k)がPth以上であれば(S909/YES)、すなわち、設定された再印刷許容枚数以内でジョブを完了できる可能性が、所定の閾値以上であれば、プリンタ連動部438が、条件判断部436の判断結果に基づいてエンジン制御部202に再印刷要求を送信する(S910)。検査制御部403は、1つの印刷ジョブについて、全てのページの出力が終わるまでS901からの処理を繰り返し(S912/NO)、全ページの出力および検査が完了したら(S912/YES)、処理を終了する。
他方、S909の判断において、P(X≦k)がPth未満であれば(S909/NO)、すなわち、設定された再印刷許容枚数以内でジョブを完了できる可能性が所定の閾値よりも低ければ、プリンタ連動部438が、条件判断部436の判断結果に基づいてエンジン制御部202に印刷ジョブの停止要求を送信し(S911)、処理を終了する。即ち、プリンタ連動部438が、停止命令部として機能する。このような処理により、本実施形態にかかる印刷ジョブに際しての画像検査の動作が完了する。
次に、図9のS907における欠陥率の算出動作について図10のフローチャートを参照して説明する。図10に示すように、欠陥判定部433から欠陥検知の通知を受けた条件判断部436は、欠陥ログ記憶部435から欠陥ログを取得し(S1001)、図7に示す“欠陥発生数”を積算するとともに(S1002)、“出力枚数”を積算する(S1003)。
条件判断部436は、S1001において、現在実行中の印刷ジョブに関する欠陥率の算出に用いるべき欠陥ログを選択して取得する。例えば、現在実行中の印刷ジョブの用紙サイズが「A4」であれば、図7に示す“用紙サイズ”が「A4」である欠陥ログのみを取得対象とする。この他、図7に示す“解像度”を参照し、現在実行中の印刷ジョブの解像度と一致する欠陥ログのみを取得対象としても良い。
条件判断部436は、取得対象とするべき全ての欠陥ログを取得するまでS1001からの処理を繰り返し(S1004/NO)、取得対象とするべき全ての欠陥ログを取得したら(S1004/YES)、“欠陥発生枚数”の積算結果を“出力枚数の”の積算結果で割ることにより、欠陥率を算出する(S1005)。これにより、図9のS907の処理が完了する。
次に、本実施形態に係る完了可能確率P(X≦k)の算出態様について説明する。ジョブ終了までに発生する欠陥の枚数Yがi枚となる確率Q(Y=i)は、S907において求められた欠陥率p、正常印刷率q(=1−p)を用いて、以下の式(1)で表すことができる。
上記式(1)に基づいてジョブ終了までに発生する欠陥の枚数Yがl以下となる確率Q(Y≦l)を表すと、以下の式(2)のようになる。
そして、完了可能確率P(X≦k)は、計算時において検知済みである欠陥枚数ndefを用いて、以下の式(3)のように表現することが可能であるため、上記式(2)を用いて、以下の式(4)のように表現することができる。
上記式(4)に含まれる変数のうち、“k”は再印刷条件設定部437において設定される許容再印刷枚数、“ndef”は、欠陥数カウント部434において実行中のジョブにおいてカウントされている欠陥数、“p”はS907において算出された欠陥率、“q”は“1−p”である。従って、条件判断部436は、夫々の値を取得し、上記式(4)を用いて完了可能確率P(Y≦k)を算出することができる。
そして、このように算出された完了可能確率P(Y≦k)を、再印刷条件設定部437において設定された閾値である完了可能基準値Pthと比較することにより、条件判断部436は、印刷ジョブの継続可否を判断する。
本実施形態に係る画像検査システムにおける画像検査動作によれば、エンジンコントローラ2、プリントエンジン3によって印刷ジョブが実行される前であっても、検査制御部403においては、欠陥ログ記憶部435に記憶されている欠陥ログに基づいて欠陥率pを計算し、上記式(4)を用いて完了可能確率P(X≦k)を算出することができる。また、そのようにして算出された完了可能確率P(X≦k)と閾値Pthとを比較することにより、ジョブの実行前に実行可否の判断を行うことはできる。
しかしながら、画像形成出力における欠陥の発生は物理現象であり、ジョブの実行前に完了可能確率P(X≦k)を計算したとしても、その計算結果に従った結果が出るとは限らない。例えば、ジョブの実行前に算出された完了可能確率P(X≦k)が高かったとしても、偶発的に欠陥が多発してしまった場合、許容再印刷枚数を超えてしまうことも考えられる。また、ジョブの実行前に算出された完了可能確率P(X≦k)が低かったとしても、欠陥があまり発生せず、許容再印刷枚数内で印刷を完了することもあり得る。
これに対して、本実施形態に係るシステムは、図9において説明したように、欠陥ページが検知される都度、完了可能確率P(X≦k)の算出を行い、閾値Pthとの比較処理を行うため、上述したような、ジョブ実行前の完了可能確率P(X≦k)の計算結果のみに基づいて判断する場合の弊害を回避することができる。
即ち、ジョブ開始当初に欠陥が検知された際の計算では、完了可能確率P(X≦k)が高く算出され、ジョブの続行が判断された場合であっても、その後欠陥が多発し、再印刷枚数が増えてしまった場合、即ち、上記式(4)の“ndef”が大きくなってしまった場合には、完了可能確率が低く算出されることになるため、その時点でジョブの停止を判断することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態に係るシステムによれば、印刷ジョブの実行中において欠陥ページが発生する都度、完了可能確率P(X≦k)の算出を行い、閾値との比較を行う。そのため、欠陥ページがある程度発生する前に、ジョブの停止を判断することが可能であり、用紙を読み取った読取画像と検査用の画像との比較により出力された画像の欠陥を検知して再印刷を行う場合に、無駄に消費される用紙を低減することが可能となる。
他方、本実施形態に係るシステムを用いることにより、ジョブ開始当初に欠陥が検知された際の計算では、完了可能確率P(X≦k)が低く算出された場合であっても、ジョブを継続した結果、欠陥があまり発生しなかった場合に、ジョブを続行して印刷を完了させるような制御が可能となる。そのような制御は、図11(a)に示すように、1つのジョブにおける出力枚数に応じて閾値Pthを変化させることにより可能となる。
ジョブを開始した後、当初は完了可能確率P(X≦k)が低く算出された場合であっても、欠陥が発生しなければ、ページ数が進むに従って算出される完了可能確率P(X≦k)は高くなっていく。従って、図11(a)に示すように、ジョブの開始当初は閾値Pthを低く設定することにより、算出された完了可能確率P(X≦k)が低かったとしてもジョブを続行させる。その後、ページ数が進むにしたがって閾値Pthを大きくしていくことにより、S907において算出された欠陥率に基づく予測よりも実際に生じた欠陥数が低い場合にのみ、ジョブを続行させる。
そして、更にページ数が進むと、今度は閾値Pthを下げていくことにより、実際の欠陥発生率が上がって完了可能確率P(X≦k)が下がってきた場合であっても、ページ数が残り少ないため、印刷ジョブを続行するという判断をさせることが可能となる。このような制御により、残りページ数が数ページという少ない状態であるにも関わらず、完了可能確率P(X≦k)によってジョブが停止してしまうということを防ぐことができる。
尚、S907において算出された欠陥率に基づく予測よりも実際に生じた欠陥数が低い場合にのみジョブを続行させるという趣旨の制御の場合、図11(b)に示すように、ページ数が進むに従って閾値Pthを上げ続けるという制御も可能である。これにより、欠陥ログに基づいて算出された欠陥率よりも実際の欠陥の発生数が少ないという状態を、ジョブ実行中の全期間において判断することができる。
他方、残りページ数が数ページという少ない状態であるにも関わらず、完了可能確率P(X≦k)によってジョブが停止してしまうということを防ぐという趣旨の制御の場合、図11(c)に示すように、ページ数が進むに従って閾値Pthを下げ続けるという制御も可能である。これにより、仮に、欠陥ログに基づいて算出された欠陥率よりも実際の欠陥の発生数が多かった場合であっても、残りの印刷枚数が少ないためジョブを続行するという判断をジョブ実行中の全期間において判断することができる。
また、残りページ数が数ページという少ない状態であるにも関わらず、完了可能確率P(X≦k)によってジョブが停止してしまうということを防ぐという趣旨の制御としては、図9のS905において欠陥が検知された場合に、残りのページ数を参照し、残りページ数が所定の閾値以下であれば、S906〜S909の処理を省略して再印刷要求を行うという制御も可能である。即ち、完了可能確率P(X≦k)に関わらず実行中の印刷処理を続行させることも可能である。
また、上記実施形態において、条件判断部436は、欠陥ログ記憶部435に記憶されている欠陥ログに基づいて欠陥率を算出する場合を例として説明した。ここで、欠陥率の算出は、可能な限りエンジンコントローラ2やプリントエンジン3の最新の状態を反映して行われることが好ましい。例えば、欠陥ログ記憶部435における欠陥ログの保存期間に制限を設けることにより、欠陥ログの情報鮮度を保つことが可能である。
欠陥ログの保存期間への制限の設け方としては、例えば、ジョブ数を指定し、指定されたジョブ数を超えた場合には、古いジョブの欠陥ログから順に削除していく態様が考えられる。また、日数や月数などで期間を指定し、指定された期間以前に実行されたジョブの欠陥ログを削除するような態様も考えられる。
また、上記実施形態においては、欠陥ログ記憶部435に記憶された欠陥ログのみに基づいて欠陥率を算出する態様を例として説明したが、実行中のジョブの欠陥発生状況も欠陥率の計算に加味しても良い。
また、上記実施形態においては、図3及び図6において説明したように、検査装置4の検査制御部403に欠陥ログ記憶部435、条件判断部436、再印刷条件設定部437およびプリンタ連動部438が含まれる場合を例として説明した。しかしながら、本実施形態に係る要旨は、欠陥判定部433による欠陥ページの検知に応じて、その都度欠陥率に基づいて完了可能確率P(X≦k)が判断されることである。従って、欠陥ログ記憶部435、条件判断部436および再印刷条件設定部437は、検査装置4の外部に設けられていても良い。
例えば、検査装置4とネットワークを介して接続されたPC等の情報処理装置において欠陥ログ記憶部435、条件判断部436、再印刷条件設定部437およびプリンタ連動部438を設け、検査装置4から欠陥判定部433による欠陥ページの検知信号をネットワークを介して受信することにより、上記と同様の制御が可能である。また、このような機能をエンジン制御部202において実現することも可能である。
1 DFE
2 エンジンコントローラ
3 プリントエンジン
4 検査装置
5 スタッカ
10 CPU
20 RAM
30 ROM
40 HDD
50 I/F
60 LCD
70 操作部
80 専用デバイス
90 バス
101 搬送ベルト
102、102Y、102M、102C、102K 感光体ドラム
103 給紙トレイ
104 転写ローラ
105 定着ローラ
106 反転パス
400 読取装置
401 読取画像取得部
402 マスター画像処理部
403 検査制御部
404 比較検査部
431 基準点抽出部
432 位置合わせ部
433 欠陥判定部
434 欠陥数カウント部
435 欠陥ログ
436 条件判断部
437 再印刷条件設定部
438 プリンタ連動部
501 排紙トレイ
特表2002−531015号公報 特開2009−222769号公報

Claims (10)

  1. 紙面上に印刷された画像を読み取った読取画像の検査を行う画像検査システムであって、
    前記紙面上に印刷された画像が読み取られて生成された読取画像を取得する読取画像取得部と、
    印刷するべき画像の情報に基づいて前記読取画像の検査を行うための検査用画像を生成する検査用画像生成部と、
    前記検査用画像と前記読取画像との差分に基づいて前記読取画像の欠陥を判定した検査結果を取得する検査結果取得部と、
    欠陥が判定された画像の印刷を再度実行させるための命令を出力する再印刷命令部と、
    画像形成出力を行っている画像形成装置の過去の欠陥発生状況を示す情報に基づいて欠陥発生率を算出する欠陥発生率算出部と、
    算出された前記欠陥発生率に基づき、実行中の印刷処理が所定の再印刷回数以内で完了する確率である完了可能確率を算出する完了可能確率算出部と、
    算出された前記完了可能確率に基づき、画像形成出力を行っている画像形成装置に対して、実行中の印刷処理の停止命令を出力する停止命令部とを含むことを特徴とする画像検査システム。
  2. 前記停止命令部は、算出された前記完了可能確率が、所定の閾値よりも低い場合に、前記停止命令を出力することを特徴とする請求項1に記載の画像検査システム。
  3. 前記停止命令部は、実行中の印刷処理における検査対象の用紙のページ数に応じて前記所定の閾値を変えることを特徴とする請求項2に記載の画像検査システム。
  4. 前記停止命令部は、実行中の印刷処理における検査対象の用紙のページ数が進むに従って前記所定の閾値を上げることを特徴とする請求項3に記載の画像検査システム。
  5. 前記停止命令部は、実行中の印刷処理における検査対象の用紙のページ数が進むに従って前記所定の閾値を下げることを特徴とする請求項3に記載の画像検査システム。
  6. 前記停止命令部は、一の印刷処理を開始後、検査対象の用紙のページ数が進むに従って前記所定の閾値を上げ、所定のページ数以降は、検査対象の用紙のページ数が進むに従って前記所定の閾値を下げることを特徴とする請求項3に記載の画像検査システム。
  7. 前記停止命令部は、前記検査結果において欠陥が判定された場合であっても、実行中の印刷処理における残りページ数が所定枚数以下である場合、算出された前記完了可能確率に関わらず実行中の印刷処理を続行させることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項に記載の画像検査システム。
  8. 前記欠陥発生率算出部は、画像形成出力を行っている画像形成装置の過去の欠陥発生状況を示す情報のうち、実行中の印刷処理に応じた情報を取得して前記欠陥発生率を算出することを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項に記載の画像検査システム。
  9. 紙面上に印刷された画像を読み取った読取画像の検査を行う画像検査装置であって、
    前記紙面上に印刷された画像が読み取られて生成された読取画像を取得する読取画像取得部と、
    印刷するべき画像の情報に基づいて前記読取画像の検査を行うための検査用画像を生成する検査用画像生成部と、
    前記検査用画像と前記読取画像との差分に基づいて前記読取画像の欠陥を判定した検査結果を取得する検査結果取得部と、
    欠陥が判定された画像の印刷を再度実行させるための命令を出力する再印刷命令部と、
    画像形成出力を行っている画像形成装置の過去の欠陥発生状況を示す情報に基づいて欠陥発生率を算出する欠陥発生率算出部と、
    算出された前記欠陥発生率に基づき、実行中の印刷処理が所定の再印刷回数以内で完了する確率である完了可能確率を算出する完了可能確率算出部と、
    算出された前記完了可能確率に基づき、画像形成出力を行っている画像形成装置に対して、実行中の印刷処理の停止命令を出力する停止命令部とを含むことを特徴とする画像検査装置。
  10. 紙面上に印刷された画像を読み取った読取画像の検査を行う画像検査方法であって、
    前記紙面上に印刷された画像が読み取られて生成された読取画像を取得し、
    印刷するべき画像の情報に基づいて前記読取画像の検査を行うための検査用画像を生成し、
    前記検査用画像と前記読取画像との差分に基づいて前記読取画像の欠陥を判定した検査結果を取得し、
    欠陥が判定された画像の印刷を再度実行させるための命令を出力し、
    画像形成出力を行っている画像形成装置の過去の欠陥発生状況を示す情報に基づいて欠陥発生率を算出し、
    算出された前記欠陥発生率に基づき、実行中の印刷処理が所定の再印刷回数以内で完了する確率である完了可能確率を算出し、
    算出された前記完了可能確率に基づき、画像形成出力を行っている画像形成装置に対して、実行中の印刷処理の停止命令を出力することを特徴とする画像検査方法。
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