JP6225571B2 - 画像検査システム、画像検査装置及び画像検査方法 - Google Patents

画像検査システム、画像検査装置及び画像検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像検査システム、画像検査装置及び画像検査方法に関し、特に、画像の検査結果に基づく印刷停止判断に関する。
従来、印刷物の検品は人手によって行われてきたが、近年オフセット印刷の後処理として、検品を行う装置が用いられている。このような検品装置では、印刷物の読取画像の中から良品のものを人手によって選択して読み取ることにより基準となる。
しかし、近年普及が進んでいる電子写真などの無版印刷装置は少部印刷を得意としており、バリアブル印刷など毎ページ印刷内容の異なるケースも多く、オフセット印刷機のように印刷物からマスター画像を生成して比較対象とすることは非効率である。この問題に対応するため、印刷データからマスター画像を生成することが考えられる。これにより、バリアブル印刷に効率的に対応可能である。
また、印刷物が欠陥と判定された場合において、シートの無駄を低減しつつ不良シートの再印刷を行うため、不良シートが発生したと判別された場合に、読み取られた画像を表示部に表示させる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
装置の状態が悪く、欠陥率が高くなっている場合において、欠陥が判定されたページを自動的に再印刷すると、不良ページが大量に出力されてしまい、用紙の無駄になってしまう。このような課題は、実行中の印刷ジョブにおいてこれまでに発生した欠陥ページの枚数から欠陥率を算出し、算出された欠陥率に基づいて予め定められた許容再印刷枚数の範囲内で印刷ジョブを完了することができる確率である完了可能確率を算出して閾値との比較を行い、印刷継続可否を判断することにより解決可能である。
しかしながら、欠陥と判定されたページには、点状の汚れ等の点状欠陥、黒スジ等の線状欠陥及びある程度の面積のシミや汚れ等の面状欠陥等の複数の種類の欠陥が含まれる場合があり、これらの欠陥の種類ごとに欠陥発生の傾向があると考えられる。上述の態様のように、これまでに発生したページごとの欠陥ページの有無のみでは、欠陥の種類ごとの今後の欠陥発生の傾向を踏まえた印刷継続可否の判断ができない。その結果、実際には許容再印刷枚数の範囲内で印刷が完了しない場合であっても、印刷継続可能と判断される場合があり、やはり用紙の無駄になってしまう。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、用紙を読み取った読取画像と検査用の画像との比較により出力された画像の欠陥を検知して再印刷を行う場合に、無駄に消費される用紙を低減することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、記録媒体上に印刷された画像を読み取った読取画像の検査を行う画像検査システムであって、前記記録媒体上に印刷された画像が読み取られて生成された読取画像を取得する読取画像取得部と、印刷するべき画像の情報に基づいて前記読取画像の検査を行うための検査用画像を生成する検査用画像生成部と、前記検査用画像と前記読取画像との差分に基づいて前記読取画像の欠陥を判定した検査結果を取得する検査結果取得部と、欠陥が判定された画像の印刷を再度実行させるための命令を出力する再印刷命令部と、欠陥の種類ごとの欠陥発生状況を示す情報に基づいて、欠陥の種類ごとの欠陥率を算出する欠陥率算出部と、算出された欠陥の種類ごとの前記欠陥率の経時変化に基づいて、以降の欠陥率の経時変化を欠陥の種類ごとに予測する変化予測部と、予測された前記経時変化に応じた欠陥の種類ごとの欠陥率それぞれに基づいて、実行中の印刷処理が予め定められた再印刷回数以内で完了する確率である完了可能確率を算出する完了可能確率算出部と、算出された前記完了可能確率に基づいて、画像形成出力を行っている画像形成装置に対して、実行中の印刷処理の停止命令を出力する停止命令部とを含み、前記停止命令部は、欠陥の種類に基づいてそれぞれ算出された前記完了可能確率のうち最小の前記完了可能確率が予め定められた閾値よりも小さい場合に、前記停止命令を出力し、前記停止命令部は、実行中の印刷処理における検査対象の用紙のページ数に応じて前記閾値を変える、ことを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、記録媒体上に印刷された画像を読み取った読取画像の検査を行う画像検査装置であって、前記記録媒体上に印刷された画像が読み取られて生成された読取画像を取得する読取画像取得部と、印刷するべき画像の情報に基づいて前記読取画像の検査を行うための検査用画像を生成する検査用画像生成部と、前記検査用画像と前記読取画像との差分に基づいて前記読取画像の欠陥を判定した検査結果を取得する検査結果取得部と、欠陥が判定された画像の印刷を再度実行させるための命令を出力する再印刷命令部と、欠陥の種類ごとの欠陥発生状況を示す情報に基づいて、欠陥の種類ごとの欠陥率を算出する欠陥率算出部と、算出された欠陥の種類ごとの前記欠陥率の経時変化に基づいて、以降の欠陥率の経時変化を欠陥の種類ごとに予測する変化予測部と、予測された前記経時変化に応じた欠陥の種類ごと欠陥率それぞれに基づいて、実行中の印刷処理が予め定められた再印刷回数以内で完了する確率である完了可能確率を算出する完了可能確率算出部と、算出された前記完了可能確率に基づいて、画像形成出力を行っている画像形成装置に対して、実行中の印刷処理の停止命令を出力する停止命令部とを含み、前記停止命令部は、欠陥の種類に基づいてそれぞれ算出された前記完了可能確率のうち最小の前記完了可能確率が予め定められた閾値よりも小さい場合に、前記停止命令を出力し、前記停止命令部は、実行中の印刷処理における検査対象の用紙のページ数に応じて前記閾値を変える、ことを特徴とする。
また、本発明の更に他の態様は、記録媒体上に印刷された画像を読み取った読取画像の検査を行う画像検査方法であって、前記記録媒体上に印刷された画像が読み取られて生成された読取画像を取得し、印刷するべき画像の情報に基づいて前記読取画像の検査を行うための検査用画像を生成し、前記検査用画像と前記読取画像との差分に基づいて前記読取画像の欠陥を判定した検査結果を取得し、欠陥が判定された画像の印刷を再度実行させるための命令を出力し、欠陥の種類ごとの欠陥発生状況を示す情報に基づいて、欠陥の種類ごとの欠陥率を算出し、算出された欠陥の種類ごとの前記欠陥率の経時変化に基づいて、以降の欠陥率の経時変化を欠陥の種類ごとに予測し、予測された前記経時変化に応じた欠陥の種類ごとの欠陥率それぞれに基づいて、実行中の印刷処理が予め定められた再印刷回数以内で完了する確率である完了可能確率を前記欠陥の種類に基づいてそれぞれ算出し、算出された前記完了可能確率のうち最小の前記完了可能確率が、実行中の印刷処理における検査対象の用紙のページ数に応じて変更される閾値よりも小さい場合に、画像形成出力を行っている画像形成装置に対して、実行中の印刷処理の停止命令を出力することを特徴とする。
本発明によれば、用紙を読み取った読取画像と検査用の画像との比較により出力された画像の欠陥を検知して再印刷を行う場合に、無駄に消費される用紙を低減することができる。
本発明の実施形態に係る検査装置を含む画像形成システムの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る検査装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るエンジンコントローラ、プリントエンジン、検査装置及び後処理装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る比較検査の態様を示す図である。 本発明の実施形態に係るプリントエンジンの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る検査制御部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る欠陥ログに含まれる情報の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る設定画面のGUIを示す図である。 本発明の実施形態に係る画像検査の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る予測欠陥率の算出態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る各印刷枚数で印刷が完了する確率のグラフを示す図である。 本発明の実施形態に係る印刷予測画面を示す図である。 本発明の実施形態に係る印刷枚数に応じた閾値の変化例を示す図である。 本発明の実施形態に係る予測欠陥率の態様を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、画像形成出力による出力結果を読み取った読取画像とマスター画像とを比較することにより出力結果を検査し、欠陥が検知されたページの再印刷を行う画像検査システムにおいて、検知された欠陥の種類ごとに算出された欠陥率に基づいて今後の欠陥率を欠陥の種類ごとに予測し、欠陥の種類ごとに予測された欠陥率から、所定の再印刷回数以内で所定ページの印刷出力を完了する可能性が低い場合にはその時点で出力を停止する制御態様について説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成システムの全体構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像形成システムは、DFE(Digital Front End)1、エンジンコントローラ2、プリントエンジン3及び検査装置4を含む。
DFE1は、受信した印刷ジョブに基づいて印刷出力するべき画像データ、即ち出力対象画像であるビットマップデータを生成し、生成したビットマップデータをエンジンコントローラ2に出力する。エンジンコントローラ2は、DFE1から受信したビットマップデータに基づいてプリントエンジン3を制御して画像形成出力を実行させる。また、本実施形態に係るエンジンコントローラ2は、DFE1から受信したビットマップデータを、プリントエンジン3による画像形成出力の結果を検査装置4が検査する際に参照するための検査用画像の元となる情報として検査装置4に送信する。
プリントエンジン3は、エンジンコントローラ2の制御に従い、ビットマップデータに基づいて画像形成出力を実行する画像形成装置である。検査装置4は、エンジンコントローラ2から入力されたビットマップデータに基づいてマスター画像を生成する。そして、検査装置4は、プリントエンジン3が出力した用紙を読取装置で読み取って生成した読取画像を上記生成したマスター画像と比較することにより、出力結果の検査を行う画像検査装置である。
検査装置4は、マスター画像と読取画像との比較により出力結果に欠陥があると判断した場合、欠陥として認定されたページを示す情報をエンジンコントローラ2に通知する。これにより、エンジンコントローラ2によって欠陥ページの再印刷制御が実行される。
ここで、本実施形態に係るエンジンコントローラ2、プリントエンジン3及び検査装置4の機能ブロックを構成するハードウェア構成について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る検査装置4のハードウェア構成を示すブロック図である。図2においては、検査装置4のハードウェア構成を示すが、エンジンコントローラ2及びプリントエンジン3についても同様である。
図2に示すように、本実施形態に係る検査装置4は、一般的なPC(Personal Computer)やサーバ等の情報処理装置と同様の構成を有する。即ち、本実施形態に係る検査装置4は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、HDD(Hard Disk Drive)40及びI/F50がバス90を介して接続されている。また、I/F50にはLCD(Liquid Crystal Display)60、操作部70及び専用デバイス80が接続されている。
CPU10は演算手段であり、検査装置4全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD40は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納されている。
I/F50は、バス90と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD60は、ユーザが検査装置4の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部70は、キーボードやマウス等、ユーザが検査装置4に情報を入力するためのユーザインタフェースである。
専用デバイス80は、エンジンコントローラ2、プリントエンジン3及び検査装置4において、専用の機能を実現するためのハードウェアであり、プリントエンジン3の場合は、画像形成出力対象の用紙を搬送する搬送機構や、紙面上に画像形成出力を実行するプロッタ装置である。また、エンジンコントローラ2、検査装置4の場合は、高速に画像処理を行うための専用の演算装置である。このような演算装置は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)として構成される。また、紙面上に出力された画像を読み取る読取装置も含まれる。
このようなハードウェア構成において、ROM30やHDD40若しくは図示しない光学ディスク等の記録媒体に格納されたプログラムがRAM20に読み出され、CPU10がそれらのプログラムに従って演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係るエンジンコントローラ2、プリントエンジン3及び検査装置4の機能を実現する機能ブロックが構成される。
図3は、本実施形態に係るエンジンコントローラ2、プリントエンジン3及び検査装置4の機能構成を示すブロック図である。図3においては、データの送受信を実線で、用紙の流れを破線で示している。図3に示すように、本実施形態に係るエンジンコントローラ2は、データ取得部201、エンジン制御部202、ビットマップ送信部203を含む。また、プリントエンジン3は、印刷処理部301を含む。また、検査装置4は、読取装置400、読取画像取得部401、マスター画像処理部402、検査制御部403及び比較検査部404を含む。
データ取得部201は、DFE1から入力されるビットマップデータを取得し、エンジン制御部202及びビットマップ送信部203夫々を動作させる。ビットマップデータは、画像形成出力するべき画像を構成する各画素の情報である。エンジン制御部202は、データ取得部201から転送されたビットマップデータに基づき、プリントエンジン3に画像形成出力を実行させる。ビットマップ送信部203は、データ取得部201が取得したビットマップデータを、マスター画像生成の為に検査装置4に送信する。
印刷処理部301は、エンジンコントローラ2から入力されるビットマップデータを取得し、印刷用紙に対して画像形成出力を実行し、印刷済みの用紙を出力する画像形成部である。本実施形態に係る印刷処理部301は、電子写真方式の一般的な画像形成機構によって実現されるが、インクジェット方式等の他の画像形成機構を用いることも可能である。
読取装置400は、印刷処理部301によって印刷が実行されて出力された印刷用紙の紙面上に形成された画像を読み取り、読取データを出力する画像読取部である。読取装置400は、例えば印刷処理部301によって出力された印刷用紙の、検査装置4内部における搬送経路に設置されたラインスキャナであり、搬送される印刷用紙の紙面上を走査することによって紙面上に形成された画像を読み取る。
読取装置400によって生成された読取画像が検査装置4による検査の対象となる。読取画像は、画像形成出力によって出力された用紙の紙面を読み取って生成された画像であるため、出力結果を示す画像となる。読取画像取得部401は、印刷用紙の紙面が読取装置400によって読み取られて生成された読取画像の情報を取得する。読取画像取得部401が取得した読取画像の情報は、比較検査のために比較検査部404に入力される。尚、比較検査部404への読取画像の入力は検査制御部403の制御によって実行される。その際、検査制御部403が読取画像を取得してから比較検査部404に入力する。
マスター画像処理部402は、上述したようにエンジンコントローラ2から入力されたビットマップデータを取得し、上記検査対象の画像と比較するための検査用画像であるマスター画像を生成する。即ち、マスター画像処理部402が、読取画像の検査を行うための検査用画像であるマスター画像を出力対象画像に基づいて生成する検査用画像生成部として機能する。
検査制御部403は、検査装置4全体の動作を制御する制御部であり、検査装置4に含まれる各構成は検査制御部403の制御に従って動作する。比較検査部404は、読取画像取得部401から入力される読取画像とマスター画像処理部402が生成したマスター画像とを比較し、意図した通りの画像形成出力が実行されているか否かを判断する。比較検査部404は、膨大な計算量を迅速に処理するために上述したようなASICによって構成される。
比較検査部404においては、上述したようにRGB各色8bitで表現された200dpiの読取画像及びマスター画像を対応する画素毎に比較し、夫々の画素毎に上述したRGB各色8bitの画素値の差分値を算出する。そのようにして算出した差分値と閾値との大小関係に基づき、検査制御部403は、読取画像における欠陥の有無を判断する。
尚、読取画像とマスター画像との比較に際して、比較検査部404は、図4に示すように、所定範囲毎に分割されたマスター画像を、分割された範囲に対応する読取画像に重ね合わせて各画素の画素値、即ち濃度の差分算出を行う。さらに、分割された範囲を読取画像に重ね合わせる位置を縦横にずらしながら、算出される差分値が最も小さくなる位置を正確な重ね合わせの位置として決定すると共に、その際に算出された差分値を比較結果として採用する。このような処理により、読取画像とマスター画像とが位置合わせされた上で差分値が算出される。
また、マスター画像全体を読取画像に重ね合わせて差分値を算出するのではなく、分割された範囲毎に差分値を算出することにより、全体として計算量を減らすことができる。更に、マスター画像全体と読取画像全体とで縮尺に差異があったとしても、図4に示すように範囲毎に分割して位置合わせを行うことにより、縮尺の差異による影響を低減することが可能である。
尚、差分値と閾値との大小関係の比較方法として、本実施形態に係る検査制御部403は、夫々の画素について比較検査部404によって算出された差分値を、予め設定された閾値と比較する。これにより、検査制御部403は、比較結果として、夫々の画素毎にマスター画像と読取画像との差異が所定の閾値を超えたか否かを示す情報を取得する。即ち、読取画像を構成する各画素について、欠陥であるか否かを検査することができる。また、図4に示す夫々の分割範囲のサイズは、例えば、上述したようにASICによって構成される比較検査部404が一度に画素値の比較を行うことが可能な範囲に基づいて決定される。
また、上記実施形態においては、比較検査部404がマスター画像を構成する画素と読取画像を構成する画素との差分値を算出して出力し、検査制御部403において差分値と閾値との比較を行う場合を例としている。この他、比較検査部404において差分値と閾値との比較を行い、その比較結果、即ち、読取画像を構成する各画素について、マスター画像において対応する画素との差異が所定の閾値を超えたか否かを示す情報を、検査制御部403が取得するようにしても良い。
次に、プリントエンジン3及び検査装置4の機械的な構成及び用紙の搬送経路について、図5を参照して説明する。図5に示すように、本実施形態に係るプリントエンジン3に含まれる印刷処理部301は、無端状移動手段である搬送ベルト101に沿って各色の感光体ドラム102Y、102M、102C、102K(以降、総じて感光体ドラム102とする)が並べられた構成を備えるものであり、所謂タンデムタイプといわれるものである。すなわち、給紙トレイ103から給紙される用紙(記録媒体の一例)に転写するための中間転写画像が形成される中間転写ベルトである搬送ベルト101に沿って、この搬送ベルト101の搬送方向の上流側から順に、複数の感光体ドラム102Y、102M、102C、102Kが配列されている。
各色の感光体ドラム102の表面においてトナーにより現像された各色の画像が、搬送ベルト101に重ね合わせられて転写されることによりフルカラーの画像が形成される。そのようにして搬送ベルト101上に形成されたフルカラー画像は、図中に破線で示す用紙の搬送経路と最も接近する位置において、転写ローラ104の機能により、経路上を搬送されてきた用紙の紙面上に転写される。
紙面上に画像が形成された用紙は更に搬送され、定着ローラ105にて画像を定着された後、検査装置4に搬送される。また、両面印刷の場合、片面上に画像が形成されて定着された用紙は反転パス106に搬送され、反転された上で再度転写ローラ104の転写位置に搬送される。
読取装置400は、検査装置4内部における用紙の搬送経路において、印刷処理部301から搬送された用紙の夫々の面を読み取り、読取画像を生成して検査装置4内部の情報処理装置によって構成される読取画像取得部401に出力する。また、読取装置400によって紙面が読み取られた用紙は検査装置4内部を更に搬送され、スタッカ5に搬送され、排紙トレイ501に排出される。尚、図5においては、検査装置4における用紙の搬送経路において、用紙の片面側にのみ読取装置400が設けられている場合を例としているが、用紙の両面の検査を可能とするため、用紙の両面側に夫々読取装置400を配置しても良い。
このような構成において、本実施形態に係る要旨は、検査制御部403による、欠陥検知結果に基づく印刷ジョブの停止判断にある。本実施形態の要旨に係る構成として、まず本実施形態に係る検査制御部403の機能構成について説明する。図6は、本実施形態に係る検査制御部403の機能構成を示すブロック図である。図6に示すように、本実施形態に係る検査制御部403は、基準点抽出部431、位置合わせ部432、欠陥判定部433、欠陥種類特定部434、欠陥記録部435、欠陥ログ記憶部436、条件判断部437、再印刷条件設定部438及びプリンタ連動部439を含む。また、欠陥記録部435は、点状欠陥記録部435a、線状欠陥記録部435b及び面状欠陥記録部435cを含む。また、欠陥ログ記憶部436は、点状欠陥ログ記憶部436a、線状欠陥ログ記憶部436b及び面状欠陥ログ記憶部436cを含む。
基準点抽出部431は、マスター画像処理部402から入力されたマスター画像から、位置合わせの基準となる基準点を抽出する。ここでいう基準点とは、画像形成出力対象の原稿内部の領域の四隅に表示されているマーキングである。尚、このようなマーキングがない場合であっても、コーナー抽出フィルタ等の画像フィルタを用いて、画像中からマーキングとなり得るような画素を抽出しても良い。
位置合わせ部432は、基準点抽出部431から入力されるマスター画像及び基準点と、読取画像取得部401から入力される読取画像との位置合わせを行い、読取画像とマスター画像との位置ずれ量を求める。位置合わせ部432は、マスター画像から抽出された基準点の周囲の画像を、図4において説明したような所定範囲分抽出すると共に、マスター画像から抽出した所定範囲の画像に対応する位置の画像を読取画像から抽出して比較検査部404に入力することにより、図4において説明したように両者の画素値の差分値を取得する。
位置合わせ部432は、読取画像から抽出する画像の範囲を縦横にずらしながら、比較検査部404による差分値の算出結果の取得処理を複数回繰り返し、最も差分値の合計値が小さかった際の読取画像の抽出範囲を、マスター画像の抽出範囲に対応する位置として決定する。そのようにして決定した読取画像の抽出範囲とマスター画像の抽出範囲との位置ずれ量を、その画像に対応する基準点の位置ずれ量として決定する。
位置合わせ部432は、マスター画像から抽出された複数の基準点について同様の処理を繰り返し、夫々の基準点毎に算出された位置ずれ量に基づいてマスター画像と読取画像との最終的な位置ずれ量を求める。最終的な位置ずれ量を求める処理としては、例えば夫々の基準点毎に算出された位置ずれ量の平均値を採用する態様や、夫々の基準点毎に算出された位置ずれ量に基づいて画像各部の位置ずれ量を線形的に求めるような態様を用いることができる。
欠陥判定部433は、位置合わせ部432から入力されるマスター画像と読取画像とを比較検査部404に入力し、図4において説明したような処理により欠陥判定を行う。即ち、欠陥判定部433が、検査結果取得部として機能する。尚、欠陥判定部433は、マスター画像及び読取画像から夫々検査範囲の画像を抽出して比較検査部404に入力する際に、位置合わせ部432によって求められた位置ずれ量を考慮して、マスター画像及び読取画像から検査範囲の画像を抽出する。
即ち、本実施形態に係る欠陥判定部433は、図4に示すように分割されたマスター画像の1つの検査範囲に対応する読取画像の範囲を抽出する際、位置合わせ部432によって求められた位置ずれ量を考慮して、読取画像から画像を抽出する。これにより、図4において説明したような、抽出範囲を縦横にずらしながら比較検査を行う際に、マスター画像と読取画像との位置合わせが既にされた状態で比較検査を開始するため、比較的少ない計算回数で、適切な位置合わせ状態での計算を行うことが可能となる。
欠陥種類特定部434は、欠陥判定部433から入力される欠陥判定の結果に基づいて、欠陥の種類をページごとに特定する。欠陥の種類は、例えば、点状の汚れ等の点状欠陥、黒スジ等の線状欠陥及びある程度の面積のシミや汚れ等の面状欠陥を示す。欠陥種類特定部434は、具体的には、例えば、欠陥として判定されたページの画像に対してラベリング処理を行う。そして、欠陥種類特定部434は、欠陥判定の結果に含まれる欠陥位置に存在するラベリング処理された連結成分の面積や長さ等の特徴量から欠陥の種類を特定する。例えば、欠陥の種類ごとに特徴量が予め定められており、欠陥種類特定部434は、欠陥判定の結果に含まれる欠陥位置に存在するラベリング処理された連結成分の面積や長さ等の特徴量と最も近い特徴量に対応する欠陥の種類を、その連結成分の欠陥の種類として特定する。
欠陥記録部435は、欠陥種類特定部434により特定された欠陥の種類ごとに、欠陥として判定されたページの数をカウントするとともに、検査された用紙における欠陥率を算出して、欠陥ログ記憶部436に欠陥ログとして記憶させる。すなわち、欠陥記録部435は、欠陥として判定されたページ数等の欠陥発生状況を示す情報に基づいて欠陥率を算出する欠陥率算出部として機能する。例えば、欠陥種類特定部434により特定された欠陥の種類が点状欠陥の場合、点状欠陥記録部435aは、点状欠陥が検知されたページの数をカウントし、実行中の印刷処理においてこれまでに検査された用紙における点状欠陥率を算出して、点状欠陥ログ記憶部436aに点状欠陥ログとして記憶させる。
図7は、そのようにして記憶された欠陥ログに含まれる情報の例を示す図である。図7に示すように、本実施形態に係る欠陥ログは、欠陥の種類ごとに記憶され、検査されたページの予め定められた範囲ごと(例えば、100ページごと)にそれぞれの範囲内で発生した欠陥数(枚)及び各範囲における欠陥率の情報を含む。例えば、点状欠陥ログ記憶部436aには点状欠陥ログが記憶されており、図7に示すように、検査された101〜200ページの範囲では、点状欠陥と判定されたページが2枚含まれている。すなわち、検査された用紙100枚中、点状欠陥を含むページが2枚なので、101〜200ページの範囲における点状欠陥率は、2/100=0.02となる。また、図7に示すように欠陥ログには、実行中の印刷ジョブにおいて再印刷も含めて現在までに印刷された用紙枚数を示す「現在の印刷枚数」が含まれる。
条件判断部437は、欠陥判定部433によって欠陥が検知された場合に、印刷を続行するか、若しくは停止するかを判断する。条件判断部437は、欠陥ログ記憶部436に記憶されている欠陥種類ごとの欠陥ログに基づき、実行中の印刷ジョブ完了時の欠陥種類ごとの欠陥率の予測値(以降、「予測欠陥率」とする)を算出する。
さらに、条件判断部437は、算出した欠陥種類ごとの予測欠陥率それぞれに基づいて、定められた上限印刷枚数の範囲内で印刷ジョブを完了することができる確率(以降、「完了可能確率」とする)を算出する完了可能確率算出部として機能する。ここで、本実施形態においては、1つのジョブの終了時点における印刷枚数をZ、このジョブにおける上限印刷枚数をNmaxとして、点状欠陥の予測欠陥率に基づく完了可能確率をP(Z≦Nmax)、線状欠陥の予測欠陥率に基づく完了可能確率をP(Z≦Nmax)及び面状欠陥の予測欠陥率に基づく完了可能確率をP(Z≦Nmax)と表現する。
また、条件判断部437は、欠陥種類ごとの予測欠陥率に基づいてそれぞれ算出された完了可能確率のうち、最小の完了可能確率をP(Z≦Nmax)として取得する。そして、条件判断部437は、取得した最小の完了可能確率が、所定の閾値を下回っていた場合には、印刷ジョブの停止を判断し、所定の閾値以上であれば、再印刷の上で印刷ジョブを続行すると判断する。なお、以降、P(Z≦Nmax)、P(Z≦Nmax)、P(Z≦Nmax)及びP(Z≦Nmax)を、それぞれP、P、P及びPと記述する場合がある。
印刷継続条件設定部438は、上述した上限印刷枚数や、完了可能確率と比較するための閾値の設定を受け付け、条件判断部437に入力する。印刷継続条件設定部438は、検査装置4に接続されているLCD60、操作部70等のユーザインタフェースや、ネットワークを介して接続された他のPC等から、上述した上限印刷枚数や、完了可能確率と比較するための閾値の設定を受け付ける。
図8は、上述した上限印刷枚数や、完了可能確率と比較するための閾値の設定を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)の例を示す図である。図8に示すようなGUIが検査装置4に接続されているLCD60や、他のPCに表示されることにより、印刷継続条件設定部438は、上限印刷枚数や完了可能確率に対する閾値の設定を受け付ける。なお、図8に示したGUIにおいて、上限印刷枚数の値は、欠陥の発生が0である場合に印刷完了までに必要な印刷枚数を100%とし、許容できる印刷枚数をパーセントで設定した値である。例えば、上限印刷枚数が105%に設定されている場合、欠陥の発生が0であるときに印刷完了までに必要な印刷枚数が100枚とすると、上限印刷枚数は105枚である。
プリンタ連動部439は、条件判断部437による印刷ジョブ停止や再印刷の判断に基づき、エンジンコントローラ2のエンジン制御部202に対して印刷ジョブ停止要求や、再印刷要求を送信する。再印刷要求を送信する際、プリンタ連動部439は、再印刷するべきページのページ数や、印刷ジョブを示すジョブ識別番号を通知する。これにより、エンジン制御部202において、再印刷のための処理が実行される。すなわち、プリンタ連動部439が、再印刷命令部として機能する。
次に、本実施形態に係る検査装置4全体の動作について説明する。図9は、本実施形態に係る検査装置4全体の動作を示すフローチャートである。図9に示すように、本実施形態に係る検査装置4の画像検査に際しては、マスター画像処理部402が、ビットマップ送信部203から入力されたビットマップデータに基づき、上述したような処理によってマスター画像を生成する(S900)。マスター画像処理部402によって生成されたマスター画像は検査制御部403の基準点抽出部431に入力され、上述したような基準点抽出処理が実行される。
ビットマップ送信部203から検査装置4に対してのビットマップデータの送信に前後して、プリントエンジン3によって画像形成出力が施された用紙が検査装置4内部に搬送され、その用紙の紙面を読取装置400が読み取ることにより、読取画像取得部401が読取画像を取得する(S901)。
検査制御部403においては、位置合わせ部432が、基準点抽出部431から入力されたマスター画像及び基準点並びに読取画像取得部401から入力された読取画像に基づき、上述したような位置合わせ処理を実行する(S902)。そして、欠陥判定部433が、位置合わせ部432による位置合わせ処理の結果に基づいてマスター画像及び読取画像から抽出した検査範囲の画像を比較検査部404に入力し、欠陥判定を行う(S903)。
S903の検査の結果、検査中のページに欠陥が検知された場合(S904/YES)、欠陥記録部435は、欠陥種類特定部434により特定された欠陥種類に応じて、実行中のジョブの欠陥数を欠陥種類ごとにカウントするとともに、欠陥種類ごとの欠陥率を算出して、欠陥数及び欠陥率を欠陥ログ記憶部436に記憶させる(S905)。
そして、条件判断部437は、欠陥判定部433の判定結果に基づき、実行中のジョブを停止するか、継続するかの判断(以降、「ジョブ停止判断」とする)を開始する。ジョブ停止判断において、条件判断部437は、まず欠陥ログ記憶部436に記憶されている欠陥ログを参照し、欠陥種類ごとの予測欠陥率を算出する(S906)。S906における予測欠陥率の算出態様の詳細については後述する。
欠陥種類ごとの予測欠陥率を算出した条件判断部437は、算出された欠陥種類ごとの予測欠陥率及び印刷継続条件設定部438において設定されている上限印刷枚数に基づき、上述した各種予測欠陥率に基づく完了可能確率P、P、Pをそれぞれ算出する(S907)。S907における各予測欠陥率に基づく完了可能確率の算出態様の詳細については後述する。各予測欠陥率に基づく完了可能確率P、P、Pを算出した条件判断部437は、算出した完了可能確率P、P、Pの中から最小の完了可能確率をPとして取得する(S908)。
そして、算出した完了可能確率Pと、印刷継続条件設定部438において設定されている閾値Pthとを比較し(S909)、PがPth以上であれば(S909/YES)、すなわち、設定された上限印刷枚数以内でジョブを完了できる可能性が、所定の閾値以上であれば、プリンタ連動部439が、条件判断部437の判断結果に基づいてエンジン制御部202に再印刷要求を送信する(S910)。検査制御部403は、1つの印刷ジョブについて、全てのページの出力が終わるまでS901からの処理を繰り返し(S911/NO)、全ページの出力および検査が完了したら(S911/YES)、処理を終了する。
他方、S909の判断において、PがPth未満であれば(S909/NO)、すなわち、設定された上限印刷枚数以内でジョブを完了できる可能性が所定の閾値よりも低ければ、プリンタ連動部439が、条件判断部437の判断結果に基づいてエンジン制御部202に印刷ジョブの停止要求を送信し(S912)、処理を終了する。すなわち、プリンタ連動部439が、停止命令部として機能する。このような処理により、本実施形態にかかる印刷ジョブに際しての画像検査の動作が完了する。
次に、図9のS906における予測欠陥率の算出態様を説明する。予測欠陥率は、欠陥ログ記憶部436に記憶されている欠陥ログの各検査範囲の代表値(ページ)と欠陥率とを組とするデータを用いた最小二乗法により算出される。以下、点状欠陥の予測欠陥率の算出態様を説明する。
図7に示した欠陥ログの検査ページ範囲1〜100、101〜200、・・・それぞれから代表値(例えば、各範囲におけるの中間の値)を取得し、これらの代表値をx、x、・・・とし、各検査ページ範囲の点状欠陥の欠陥率をp、p、・・・とする。例えば、図7に示した点状欠陥の欠陥ログのうち、101ページから200ページの範囲は、代表値x=150、欠陥率p=0.02である。ここで、点状欠陥ログ記憶部436aに代表値xまでの欠陥率が記憶されている場合、点状欠陥ログ記憶部436aに記憶されている情報は、以下のm個のデータとして表現可能である。
上述したように、予測欠陥率は実行中の印刷ジョブ完了時の欠陥率なので、xページで印刷ジョブが完了する場合、点状欠陥の予測欠陥率pは、点状欠陥ログ記憶部436aに記憶されている上記データを用いた最小二乗法により以下の式(1)で算出することができる。
図10は、点状欠陥ログ記憶部436aに記憶されている情報を、上述のようなm個のデータ(図10においてはm=10)及びこれらのデータを用いた最小二乗法により式(1)により算出されたp=ax+bのグラフを例示する図である。図10に示したグラフにより、条件判断部437は、以降のページにおける予測欠陥率を取得することができる。すなわち、条件判断部437は、検査が進む(つまり時間が経過する)ことによる欠陥率の変化(経時変化)に基づいて、以降の欠陥率の経時変化を予測する変化予測部として機能する。
同様に、線状欠陥の予測欠陥率p及び面状欠陥の予測欠陥率pも、それぞれ線状欠陥ログ記憶部436b及び面状欠陥ログ記憶部436cに記憶されている欠陥ログに基づいて算出される。
次に、図9のS907における各種予測欠陥率に基づく完了可能確率の算出態様を説明する。以下、点状欠陥の予測欠陥率pに基づく完了可能確率P(Z≦Nmax)の算出態様を説明する。印刷ジョブが完了するまでに印刷された用紙の枚数Yがi枚となる確率Q(Y=i)は、S906において算出された点状欠陥の予測欠陥率p、正常印刷率q(=1―p)を用いて、以下の式(2)で表すことができる。
上記式(2)に含まれる変数のうち、cは、実行中の印刷ジョブにおけるある時点での印刷完了までに印刷すべき残りの正常印刷枚数である。ここで、印刷完了までに必要な正常印刷枚数の総数をN、実行中の印刷ジョブにおけるある時点での印刷枚数をn、実行中の印刷ジョブにおけるある時点での正常印刷枚数をn、実行中の印刷ジョブにおけるある時点での欠陥印刷枚数をnとすると、cは以下の式(3)で表すことができる。
上記式(2)に基づいて、印刷ジョブが完了するまでに印刷された用紙の枚数がk枚以下となる確率Q(Y≦k)は、以下の式(4)で表すことができる。
そして、点状欠陥の予測欠陥率に基づく完了可能確率P(Z≦Nmax)は、印刷ジョブが完了するまでに印刷された用紙の枚数Zが上限印刷枚数Nmax以下となる確率を示すので、上記式(3)、(4)を用いて、以下の式(5)で表すことができる。
上記式(5)に含まれる変数のうち、“Nmax”は、印刷継続条件設定部438において設定される上限印刷枚数、“N”は、印刷ジョブに含まれる印刷すべき用紙枚数、“n”は、点状欠陥ログ記憶部436aに記憶されているある時点での印刷された用紙枚数(現在の印刷枚数)、“n”は、点状欠陥ログ記憶部436aに記憶されている印刷された用紙のうちの欠陥印刷枚数、“p”は、S906において算出された点状欠陥の予測欠陥率、“q”は、“1−p”である。したがって、条件判断部437は、それぞれの値を取得し、上記式(5)を用いて点状欠陥の予測欠陥率に基づく完了可能確率P(Z≦Nmax)を算出することができる。
例えば、図11は、N=100、点状欠陥の予測欠陥率p=0.08であり、n=50、n=4の場合において、104枚目から122枚目までの各枚数でそれぞれ印刷が完了する確率を例示するグラフである。ここで、Nmax=110とすると、点状欠陥に基づく完了可能確率P(Z≦Nmax)は、図11に示した104枚目から110枚目までの確率の和により算出され、P(Z≦Nmax)=0.8となる。
同様に、線状欠陥の予測欠陥率に基づく完了可能確率P(Z≦Nmax)は、以下の式(6)で表すことができる。
また、同様に、面状欠陥の予測欠陥率に基づく完了可能確率P(Z≦Nmax)は、以下の式(7)で表すことができる。
そして、条件判断部437は、このように算出された各種予測欠陥率に基づく完了可能確率P、P、Pの中から最小の完了可能確率をPとして取得し、印刷継続条件設定部438において設定された閾値である完了可能基準値Pthと比較することにより、印刷ジョブの継続可否を判断する。
以上説明したように、本実施形態に係るシステムにおいては、印刷ジョブの実行中において発生した欠陥の種類ごとの欠陥率に基づいて、欠陥の種類ごとの予測欠陥率をそれぞれ算出し、算出された欠陥の種類ごとの予測欠陥率に基づいて各欠陥種類に基づく完了可能確率をそれぞれ算出して、その中の最小の完了可能確率と閾値とを比較する。これにより、欠陥の種類ごとに今後の欠陥発生の傾向を早期に把握してジョブの停止を判断することが可能になるので、用紙を読み取った読取画像と検査用の画像との比較により出力された画像の欠陥を検知して再印刷を行う場合に、無駄に消費される用紙を低減することが可能になる。
上記実施形態においては、上限印刷枚数の範囲内で印刷ジョブを完了することができる確率を完了可能確率として印刷継続可否を判断した。次に、本実施形態に係るシステムにおいて印刷コストの上限範囲内で印刷ジョブを完了することができる確率を完了可能確率として印刷継続可否を判断する実施形態を説明する。上限印刷枚数に基づく完了可能確率を用いる実施形態においては、欠陥ページが検知された場合に、そのページのみの再印刷を行うが、印刷コストに基づく完了可能確率を用いる実施形態においては、1つの印刷ジョブに基づいて、複数枚のページから構成される複数の部が印刷され、ある部において欠陥ページが検知されると、その部に欠陥があるとしてその部全体を再印刷するものとする。
本実施形態においては、条件判断部437は、印刷ジョブに基づいて印刷されるべき1部が欠陥となる欠陥種類ごとの予測欠陥率に基づいて、定められた上限印刷コストの範囲内で印刷ジョブを完了することができる確率を完了可能確率として算出する。ここで、本実施形態においては、1つのジョブの終了時点における印刷コストをV、このジョブにおける上限印刷コストをCmaxとして、点状欠陥の予測欠陥率に基づく完了可能確率をR(V≦Cmax)、線状欠陥の予測欠陥率に基づく完了可能確率をR(V≦Cmax)及び面状欠陥の予測欠陥率に基づく完了可能確率をR(V≦Cmax)と表現する。以下、点状欠陥に基づく完了可能確率R(V≦Cmax)の算出態様を説明する。
ここで、1部当たりの印刷コストをCとし、上限印刷コストCmaxを満たす上限印刷部数をNmaxとすると、これらの値は以下の関係が成立する。
したがって、1つのジョブの終了時点における印刷部数をZとすると、点状欠陥により1部が欠陥となる確率の予測値(以降、「点状欠陥による1部予測欠陥率」とする)に基づく完了可能確率P(Z≦Nmax)と、R(V≦Cmax)とは以下の関係が成立する。
上記関係から、本実施形態では、R(V≦Cmax)の代わりに、P(Z≦Nmax)を算出する。この場合、上限印刷枚数に基づく完了可能確率を算出する実施形態における式を、印刷枚数を印刷部数に置き換えて用いることができる。すなわち、印刷ジョブが完了するまでに印刷された部数Yがi部となる確率Q(Y=i)は、点状欠陥による1部予測欠陥率pap、正常印刷率qap(=1―pap)を用いて、以下の式(8)で表すことができる。
なお、点状欠陥による1部予測欠陥率papは、1部当たりのページ数をNとすると、点状欠陥の予測欠陥率pに基づいて以下の式(9)で表すことができる。
また、上記式(8)に含まれる変数のうち、cは、実行中の印刷ジョブにおけるある時点での印刷完了までに印刷すべき残りの正常印刷部数である。ここで、印刷完了までに必要な正常印刷部数の総数をN、実行中の印刷ジョブにおけるある時点での印刷部数をn、実行中の印刷ジョブにおけるある時点での正常印刷部数をn、実行中の印刷ジョブにおけるある時点での欠陥印刷部数をnとすると、cは以下の式(10)で表すことができる。
そして、点状欠陥による1部予測欠陥率に基づく完了可能確率P(Z≦Nmax)は、印刷ジョブが完了するまでに印刷された用紙の部数Zが上限印刷部数Nmax以下となる確率を示すので、上記式(8)、(10)を用いて、以下の式(11)で表すことができる。
上記式(11)に含まれる変数のうち、“Nmax”は、印刷継続条件設定部438において設定される上限印刷部数、“N”は、印刷ジョブに含まれる印刷すべき印刷部数、“n”は、点状欠陥ログ記憶部436aに記憶されているある時点での印刷された部数(現在の印刷部数)、“n”は、点状欠陥ログ記憶部436aに記憶されている欠陥印刷部数、“pap”は、点状欠陥の予測欠陥率pに基づいて算出された点状欠陥による1部予測欠陥率、“qap”は、“1−pap”である。したがって、条件判断部437は、それぞれの値を取得し、上記式(11)を用いて点状欠陥の予測欠陥率に基づく完了可能確率P(Z≦Nmax)を算出することができる。
また、線状欠陥の予測欠陥率に基づく完了可能確率P(Z≦Nmax)及び面状欠陥の予測欠陥率に基づく完了可能確率P(Z≦Nmax)も、点状欠陥の予測欠陥率に基づく完了可能確率P(Z≦Nmax)と同様に算出することができる。
そして、条件判断部437は、このように算出された各種欠陥による1部予測欠陥率に基づく完了可能確率P、P、Pの中から最小の完了可能確率をPとして取得し、印刷継続条件設定部438において設定された閾値である完了可能基準値Pthと比較することにより、印刷ジョブの継続可否を判断する。これにより、上限印刷コストに基づく完了可能確率により印刷継続可否を判断することになる。なお、印刷コストを印刷出力される用紙枚数とすれば、上限印刷枚数に基づく完了可能確率を用いる前述の実施形態も、印刷コストに基づく完了可能確率を用いる実施形態として扱うことができる。
なお、上記実施形態において、印刷ジョブに含まれる印刷すべき用紙枚数(N)を超えた枚数を印刷する(すなわち、再印刷が発生する)場合に、各印刷枚数で印刷が完了する確率のグラフを示す印刷予測画面が、検査装置4に接続されているLCD60や、他のPCに表示されるようにしてもよい。図12は、上述した各印刷枚数で印刷が完了する確率のグラフを示す印刷予測画面の例を示す図である。
図12に示すように、確率のグラフにおいて、横軸はN枚(ここでは100枚)を超えた枚数を印刷する場合の各印刷枚数を示し、縦軸は横軸の印刷枚数で印刷が完了する確率を示す。また、図12に示すように、印刷予測画面は、設定されている上限印刷枚数、選択されている欠陥の種類(図12においては「点状欠陥」)の表示欄を含む。すなわち、ここでは点状欠陥の予測欠陥率に基づいて求められた、101枚〜105枚においてそれぞれ印刷が完了する確率Q(Y=i)(i=101〜105の整数)のグラフを示す。
このような印刷予測画面は、例えば、欠陥検査を行うごとに条件判断部437により算出された確率Q(Y=i)に基づいて図示しない画面生成部により生成され、検査装置4に接続されているLCD60や、他のPC等の表示部に表示される。このような構成により、印刷処理を行うユーザは、印刷完了に必要な用紙枚数の目安を把握することが容易になり、ユーザの利便性が向上する。
なお、上限印刷コストを設定している場合も、上限印刷枚数を設定している場合と同様に、各印刷コストで印刷が完了する確率のグラフを示す印刷予測画面が検査装置4に接続されているLCD60や、他のPCに表示されるようにしてもよい。この場合、印刷予測画面は、欠陥検査を行うごとに条件判断部437により算出されたj部印刷した場合の印刷コストf(j)及びある時点においてj部で印刷が完了する確率P(J=j)に基づいて図示しない画面生成部により生成され、検査装置4に接続されているLCD60や、他のPCに表示される。
なお、印刷コストf(j)は、1部当たりの印刷コストCを用いて以下の式(12)で表される。
また、確率P(J=j)は、以下の式(13)で表される。
なお、ここで、pは、以下の通りである。
他方、本実施形態に係るシステムを用いることにより、ジョブ開始当初に欠陥が検知された際の計算では、完了可能確率Pが低く算出された場合であっても、ジョブを継続した結果、欠陥があまり発生しなかった場合に、ジョブを続行して印刷を完了させるような制御が可能となる。そのような制御は、図13(a)に示すように、1つのジョブにおける印刷枚数に応じて閾値Pthを変化させることにより可能となる。
ジョブを開始した後、当初は完了可能確率Pが低く算出された場合であっても、欠陥が発生しなければ、ページ数が進むに従って算出される完了可能確率Pは高くなっていく。従って、図13(a)に示すように、ジョブの開始当初は閾値Pthを低く設定することにより、算出された完了可能確率Pが低かったとしてもジョブを続行させる。その後、ページ数が進むにしたがって閾値Pthを大きくしていくことにより、S906において算出された予測欠陥率に基づく予測よりも実際に生じた欠陥数が低い場合にのみ、ジョブを続行させる。
そして、更にページ数が進むと、今度は閾値Pthを下げていくことにより、実際の欠陥率が上がって完了可能確率Pが下がってきた場合であっても、ページ数が残り少ないため、印刷ジョブを続行するという判断をさせることが可能となる。このような制御により、残りページ数が数ページという少ない状態であるにも関わらず、完了可能確率Pによってジョブが停止してしまうということを防ぐことができる。
なお、S906において算出された予測欠陥率に基づく予測よりも実際に生じた欠陥数が低い場合にのみジョブを続行させるという趣旨の制御の場合、図13(b)に示すように、ページ数が進むに従って閾値Pthを上げ続けるという制御も可能である。これにより、欠陥ログに基づいて算出された欠陥率よりも実際の欠陥の発生数が少ないという状態を、ジョブ実行中の全期間において判断することができる。
他方、残りページ数が数ページという少ない状態であるにも関わらず、完了可能確率Pによってジョブが停止してしまうということを防ぐという趣旨の制御の場合、図13(c)に示すように、ページ数が進むに従って閾値Pthを下げ続けるという制御も可能である。これにより、仮に、欠陥ログに基づいて算出された欠陥率よりも実際の欠陥の発生数が多かった場合であっても、残りの印刷枚数が少ないためジョブを続行するという判断をジョブ実行中の全期間において判断することができる。
また、残りページ数が数ページという少ない状態であるにも関わらず、完了可能確率Pによってジョブが停止してしまうということを防ぐという趣旨の制御としては、図9のS904において欠陥が検知された場合に、残りのページ数を参照し、残りページ数が所定の閾値以下であれば、S905〜S909の処理を省略して再印刷要求を行うという制御も可能である。即ち、完了可能確率Pに関わらず実行中の印刷処理を続行させることも可能である。
また、上記実施形態においては、条件判断部437は、実行中の印刷ジョブ完了時の欠陥率の予測値を予測欠陥率として取得している、最小二乗法により算出された式(1)に基づいて、今後検査されるページごとの予測欠陥率を取得して、それぞれの予測欠陥率に基づいて完了可能確率を算出してもよい。例えば、図14に示すように、実行中の印刷ジョブ完了時の欠陥率の予測値を予測欠陥率とする場合、条件判断部437は、斜線の丸印に対応する欠陥率を予測欠陥率として完了可能確率を算出する。そのため、図14に示すように、今後検査される1000ページ以降の各ページにおいてそれぞれ予測される欠陥率よりも、値が大きい予測欠陥率で完了可能確率が算出されることになる。したがって、各ページにおいて予測される欠陥率それぞれに基づいて完了可能確率を算出することにより、より精度よく印刷処理を継続するか否かを判断することが可能になる。
また、上記実施形態においては、欠陥記録部435は、実行中の印刷ジョブの欠陥発生状況を示す情報に基づいて欠陥率を算出しているが、他の印刷ジョブにおける欠陥発生状況も欠陥率の計算に加味してもよい。また、この場合、他の印刷ジョブにおける欠陥発生状況の履歴に保存期間を設け、欠陥記録部435は、保存期間内の欠陥発生状況を欠陥率の計算に加味するようにしてもよい。なお、他の印刷ジョブの欠陥発生状況の保存期間への制限の設け方としては、例えば、ジョブ数を指定し、指定されたジョブ数を超えた場合には、古いジョブの欠陥発生状況から順に削除していく態様が考えられる。また、日数や月数などで期間を指定し、指定された期間以前に実行されたジョブの欠陥発生状況を削除するような態様も考えられる。
また、上記実施形態においては、図3及び図6において説明したように、検査装置4の検査制御部403に欠陥ログ記憶部436、条件判断部437、再印刷条件設定部438およびプリンタ連動部439が含まれる場合を例として説明した。しかしながら、本実施形態に係る要旨は、欠陥判定部433による欠陥ページの検知に応じて欠陥種類を特定し、欠陥種類ごとに算出される予測欠陥率に基づいて完了可能確率Pが判断されることである。したがって、欠陥ログ記憶部436、条件判断部437および再印刷条件設定部438は、検査装置4の外部に設けられていても良い。
例えば、検査装置4とネットワークを介して接続されたPC等の情報処理装置において欠陥ログ記憶部436、条件判断部437、再印刷条件設定部438およびプリンタ連動部439を設け、検査装置4から欠陥判定部433による欠陥ページの検知信号をネットワークを介して受信することにより、上記と同様の制御が可能である。また、このような機能をエンジン制御部202において実現することも可能である。
1 DFE
2 エンジンコントローラ
3 プリントエンジン
4 検査装置
5 スタッカ
10 CPU
20 RAM
30 ROM
40 HDD
50 I/F
60 LCD
70 操作部
80 専用デバイス
90 バス
101 搬送ベルト
102、102Y、102M、102C、102K 感光体ドラム
103 給紙トレイ
104 転写ローラ
105 定着ローラ
106 反転パス
400 読取装置
401 読取画像取得部
402 マスター画像処理部
403 検査制御部
404 比較検査部
431 基準点抽出部
432 位置合わせ部
433 欠陥判定部
434 欠陥種類特定部
435 欠陥記録部
436 欠陥ログ記憶部
437 条件判断部
438 再印刷条件設定部
439 プリンタ連動部
501 排紙トレイ
特開2009−222769号公報

Claims (6)

  1. 記録媒体上に印刷された画像を読み取った読取画像の検査を行う画像検査システムであって、
    前記記録媒体上に印刷された画像が読み取られて生成された読取画像を取得する読取画像取得部と、
    印刷するべき画像の情報に基づいて前記読取画像の検査を行うための検査用画像を生成する検査用画像生成部と、
    前記検査用画像と前記読取画像との差分に基づいて前記読取画像の欠陥を判定した検査結果を取得する検査結果取得部と、
    欠陥が判定された画像の印刷を再度実行させるための命令を出力する再印刷命令部と、
    欠陥の種類ごとの欠陥発生状況を示す情報に基づいて、欠陥の種類ごとの欠陥率を算出する欠陥率算出部と、
    算出された欠陥の種類ごとの前記欠陥率の経時変化に基づいて、以降の欠陥率の経時変化を欠陥の種類ごとに予測する変化予測部と、
    予測された前記経時変化に応じた欠陥の種類ごとの欠陥率それぞれに基づいて、実行中の印刷処理が予め定められた再印刷回数以内で完了する確率である完了可能確率を算出する完了可能確率算出部と、
    算出された前記完了可能確率に基づいて、画像形成出力を行っている画像形成装置に対して、実行中の印刷処理の停止命令を出力する停止命令部と
    を含み、
    前記停止命令部は、欠陥の種類に基づいてそれぞれ算出された前記完了可能確率のうち最小の前記完了可能確率が予め定められた閾値よりも小さい場合に、前記停止命令を出力し、
    前記停止命令部は、実行中の印刷処理における検査対象の用紙のページ数に応じて前記閾値を変える、
    ことを特徴とする画像検査システム。
  2. 記録媒体上に印刷された画像を読み取った読取画像の検査を行う画像検査システムであって、
    前記記録媒体上に印刷された画像が読み取られて生成された読取画像を取得する読取画像取得部と、
    印刷するべき画像の情報に基づいて前記読取画像の検査を行うための検査用画像を生成する検査用画像生成部と、
    前記検査用画像と前記読取画像との差分に基づいて前記読取画像の欠陥を判定した検査結果を取得する検査結果取得部と、
    欠陥が判定された画像の印刷を再度実行させるための命令を出力する再印刷命令部と、
    欠陥の種類ごとの欠陥発生状況を示す情報に基づいて、欠陥の種類ごとの欠陥率を算出する欠陥率算出部と、
    算出された欠陥の種類ごとの前記欠陥率の経時変化に基づいて、以降の欠陥率の経時変化を欠陥の種類ごとに予測する変化予測部と、
    予測された前記経時変化に応じた欠陥の種類ごとの欠陥率それぞれに基づいて、実行中の印刷処理が予め定められた再印刷回数以内で完了する確率である完了可能確率を算出する完了可能確率算出部と、
    算出された前記完了可能確率に基づいて、画像形成出力を行っている画像形成装置に対して、実行中の印刷処理の停止命令を出力する停止命令部と
    を含み、
    前記完了可能確率算出部は、再印刷回数ごとにこの再印刷回数で実行中の印刷処理が完了する確率を算出し、
    算出された前記確率それぞれを表示部に表示させるための画面を生成する画面生成部を含む、
    ことを特徴とする画像検査システム。
  3. 記録媒体上に印刷された画像を読み取った読取画像の検査を行う画像検査システムであって、
    前記記録媒体上に印刷された画像が読み取られて生成された読取画像を取得する読取画像取得部と、
    印刷するべき画像の情報に基づいて前記読取画像の検査を行うための検査用画像を生成する検査用画像生成部と、
    前記検査用画像と前記読取画像との差分に基づいて前記読取画像の欠陥を判定した検査結果を取得する検査結果取得部と、
    欠陥が判定された画像の印刷を再度実行させるための命令を出力する再印刷命令部と、
    欠陥の種類ごとの欠陥発生状況を示す情報に基づいて、欠陥の種類ごとの欠陥率を算出する欠陥率算出部と、
    算出された欠陥の種類ごとの前記欠陥率の経時変化に基づいて、以降の欠陥率の経時変化を欠陥の種類ごとに予測する変化予測部と、
    予測された前記経時変化に応じた欠陥の種類ごとの欠陥率それぞれに基づいて、実行中の印刷処理が予め定められた再印刷回数以内で完了する確率である完了可能確率を算出する完了可能確率算出部と、
    算出された前記完了可能確率に基づいて、画像形成出力を行っている画像形成装置に対して、実行中の印刷処理の停止命令を出力する停止命令部と
    を含み、
    前記停止命令部は、前記検査結果において欠陥が判定された場合であっても、実行中の印刷処理における残りページ数が予め定められた枚数以下である場合、算出された前記完了可能確率に関わらず実行中の印刷処理を続行させる、
    ことを特徴とする画像検査システム。
  4. 前記欠陥率算出部は、検査対象の用紙の予め定められたページ範囲ごとの前記欠陥発生状況を示す情報に基づいて、前記予め定められたページ範囲ごとに前記欠陥率を算出し、
    前記変化予測部は、前記予め定められたページ範囲ごとに算出された前記欠陥率に基づく最小二乗法を用いて前記経時変化を予測する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像検査システム。
  5. 記録媒体上に印刷された画像を読み取った読取画像の検査を行う画像検査装置であって、
    前記記録媒体上に印刷された画像が読み取られて生成された読取画像を取得する読取画像取得部と、
    印刷するべき画像の情報に基づいて前記読取画像の検査を行うための検査用画像を生成する検査用画像生成部と、
    前記検査用画像と前記読取画像との差分に基づいて前記読取画像の欠陥を判定した検査結果を取得する検査結果取得部と、
    欠陥が判定された画像の印刷を再度実行させるための命令を出力する再印刷命令部と、
    欠陥の種類ごとの欠陥発生状況を示す情報に基づいて、欠陥の種類ごとの欠陥率を算出する欠陥率算出部と、
    算出された欠陥の種類ごとの前記欠陥率の経時変化に基づいて、以降の欠陥率の経時変化を欠陥の種類ごとに予測する変化予測部と、
    予測された前記経時変化に応じた欠陥の種類ごと欠陥率それぞれに基づいて、実行中の印刷処理が予め定められた再印刷回数以内で完了する確率である完了可能確率を算出する完了可能確率算出部と、
    算出された前記完了可能確率に基づいて、画像形成出力を行っている画像形成装置に対して、実行中の印刷処理の停止命令を出力する停止命令部と
    を含み、
    前記停止命令部は、欠陥の種類に基づいてそれぞれ算出された前記完了可能確率のうち最小の前記完了可能確率が予め定められた閾値よりも小さい場合に、前記停止命令を出力し、
    前記停止命令部は、実行中の印刷処理における検査対象の用紙のページ数に応じて前記閾値を変える、
    ことを特徴とする画像検査装置。
  6. 記録媒体上に印刷された画像を読み取った読取画像の検査を行う画像検査方法であって、
    前記記録媒体上に印刷された画像が読み取られて生成された読取画像を取得し、
    印刷するべき画像の情報に基づいて前記読取画像の検査を行うための検査用画像を生成し、
    前記検査用画像と前記読取画像との差分に基づいて前記読取画像の欠陥を判定した検査結果を取得し、
    欠陥が判定された画像の印刷を再度実行させるための命令を出力し、
    欠陥の種類ごとの欠陥発生状況を示す情報に基づいて、欠陥の種類ごとの欠陥率を算出し、
    算出された欠陥の種類ごとの前記欠陥率の経時変化に基づいて、以降の欠陥率の経時変化を欠陥の種類ごとに予測し、
    予測された前記経時変化に応じた欠陥の種類ごとの欠陥率それぞれに基づいて、実行中の印刷処理が予め定められた再印刷回数以内で完了する確率である完了可能確率を前記欠陥の種類に基づいてそれぞれ算出し、算出された前記完了可能確率のうち最小の前記完了可能確率が、実行中の印刷処理における検査対象の用紙のページ数に応じて変更される閾値よりも小さい場合に、画像形成出力を行っている画像形成装置に対して、実行中の印刷処理の停止命令を出力する
    ことを特徴とする画像検査方法。
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