JP6613641B2 - 検査装置、閾値変更方法及びプログラム - Google Patents

検査装置、閾値変更方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、検査装置、閾値変更方法及びプログラムに関する。
プロダクションプリンティングにおいては、プリンタの印刷出力に対して何らかの検査を行う要求がある。例えば、プリンタの印刷出力をカメラやスキャナなどのラインセンサ等で読み取り、読み取り結果と1種類以上の閾値で構成される閾値情報とに基づいて、印刷が正常に行われているか否かを検査する検査装置がある。
上述のような閾値情報を変更する技術として、例えば特許文献1には、原稿画像データおよび検査画像データに基づいて画像欠陥を検出して、印刷物の品質を複数の閾値に基づいて、良品クラス、不良クラス、または良品クラスと不良クラスとの間の品質を有する中間品質クラスに分別する品質決定手段と、印刷物の画像欠陥の種類毎における画像欠陥のレベルに関する情報、及び、印刷物の各品質クラスの枚数に関する情報を含むログ情報を保持する記憶手段と、印刷物の各品質クラスの枚数を表示する表示手段と、を有し、表示手段は、ユーザに閾値を変更させるための表示を提示するとともに、ユーザにより閾値が変更された場合に、変更後の閾値に応じた各品質クラスの枚数に編集し直して表示する印刷物検査制御装置が開示されている。
しかしながら、上述したような従来技術において、ユーザの意図した検査結果となるように閾値情報を変更するためには、専門的な知識が求められ、大変手間を要する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、印刷物の検査に用いられる閾値情報をユーザの意図に沿った値に容易に変更できる検査装置、閾値変更方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様にかかる検査装置は、印刷物を読み取った第1の読取画像を取得する読取画像取得部と、前記印刷物の生成元の元画像に基づいて、基準画像を生成する基準画像生成部と、1種類以上の閾値で構成される閾値情報と、前記第1の読取画像と前記基準画像との差分を示す差分画像と、に基づいて、前記印刷物を検査する検査部と、検査結果とユーザの目視による確認結果との間に矛盾が生じている前記印刷物上の領域を特定する特定部と、前記領域での前記矛盾を解消するように前記閾値情報を変更する変更部と、を備え、前記読取画像取得部は、前記領域が指定された前記印刷物を読み取った第2の読取画像を更に取得し、前記特定部は、前記第2の読取画像に基づいて、前記領域を特定する
本発明によれば、印刷物の検査に用いられる閾値情報をユーザの意図に沿った値に容易に変更できるという効果を奏する。
図1は、印刷検査システムの構成を示すブロック図である。 図2は、プリントエンジン及び印刷検査装置の機械的な構成を示す図である。 図3は、印刷検査装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4は、エンジンコントローラ、プリントエンジン及び印刷検査装置の機能構成例を示すブロック図である。 図5は、印刷検査装置の処理例を示すフローチャートである。 図6は、検査部の検査結果の画面例を示す図である。 図7は、ギャップ領域の指定方法例の説明図である。 図8は、検査部が保持する閾値情報を例示する図表である。 図9は、種別判定閾値情報を示す図表である。 図10は、縦線の欠陥候補の判別手法例の説明図である。 図11は、横線の欠陥候補の判別手法例の説明図である。 図12は、点状欠陥の欠陥候補の判別手法例の説明図である。 図13は、ギャップ領域が欠陥領域の場合に、非欠陥領域となるように閾値情報を変更する場合の変更手法例の説明図である。 図14は、ギャップ領域が非欠陥領域の場合に、欠陥領域となるように閾値情報を変更する場合の変更手法例の説明図である。 図15は、図5で説明した処理例以降の印刷検査装置の処理例を示すフローチャートである。 図16は、影響領域に関する情報の画面例を示す図である。 図17は、閾値情報変更確認画面例を示す図である。 図18は、エンジンコントローラ、プリントエンジン及び印刷検査装置の機能構成例を示すブロック図である。 図19は、印刷物上のギャップ領域をユーザがペンでしるしを付与することで指定する方法の説明図である。 図20は、シンボルがペンによるしるしである場合のギャップ領域の特定手法の説明図である。 図21は、シンボルがペンによるしるしである場合のギャップ領域の特定処理を示すフローチャートである。 図22は、RGBデータテーブルを例示する図表である。 図23は、ギャップ領域一覧の具体例を示す図表である。 図24は、シンボルが付箋によるしるしである場合のギャップ領域の特定手法の説明図である。 図25は、シンボルが付箋及びペンによるしるしである場合のギャップ領域の特定手法の説明図である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる検査装置、閾値変更方法及びプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、印刷検査システム9の構成を示すブロック図である。図1に示すように、印刷検査システム9は、例えば、DFE(Digital Front End)1、エンジンコントローラ2、プリントエンジン3、印刷検査装置4(検査装置の一例)、及び情報処理装置5を有する。
DFE1は、受信した印刷ジョブに基づいて印刷出力するべきビットマップデータ(元画像の一例)を生成し、生成したビットマップデータをエンジンコントローラ2に出力する。
エンジンコントローラ2は、DFE1から受信したビットマップデータに基づいてプリントエンジン3を制御して画像形成出力を実行させる。また、エンジンコントローラ2は、DFE1から受信したビットマップデータを印刷検査装置4に送信する。
プリントエンジン3は、エンジンコントローラ2の制御に従い、ビットマップデータに基づいて画像形成出力を実行し、印刷物を生成する画像形成装置である。
印刷検査装置4は、エンジンコントローラ2から受信したビットマップデータに基づいてマスター画像(基準画像の一例)を生成し、プリントエンジン3が生成した印刷物を電気的に読み取って生成した読取画像と比較することにより、当該印刷物を検査する。そして、印刷検査装置4は、欠陥がある印刷物を示す情報(例えば、当該印刷物のページを示す情報)など検査結果をエンジンコントローラ2に通知する。これにより、エンジンコントローラ2は、欠陥がある印刷物の再印刷制御を実行できる。
情報処理装置5は、WAN(Wide Area Network)などのネットワークを介してエンジンコントローラ2との間で通信を行う。情報処理装置5は、PC(Personal Computer)等の一般的な情報処理装置によって構成される。情報処理装置5は、エンジンコントローラ2から、印刷検査装置4による検査結果に応じて、例えば、欠陥がある印刷物の画像情報を受信する。
図2は、プリントエンジン3及び印刷検査装置4の機械的な構成を示す図である。プリントエンジン3は、無端状移動手段である搬送ベルト101に沿って各色の感光体ドラム102Y、102M、102C、102K(以降、総じて感光体ドラム102とする)が並べられた構成を備えるものであり、所謂タンデムタイプといわれるものである。すなわち、搬送ベルト101に沿って、この搬送ベルト101の搬送方向の上流側から順に、複数の感光体ドラム102Y、102M、102C、102Kが配列されている。
各色の感光体ドラム102の表面においてトナーにより現像された各色の画像が、搬送ベルト101に重ね合わせられて転写されることによりフルカラーの中間転写画像が形成される。そのようにして搬送ベルト101上に形成されたフルカラーの中間転写画像は、図中に破線で示す用紙の搬送経路と最も接近する位置において、転写ローラ104の機能により、給紙トレイ103から経路上を搬送されてきた用紙の紙面上に転写される。
紙面上に画像が形成された用紙は更に搬送され、定着ローラ105にて画像が定着された後、印刷検査装置4に搬送される。また、両面印刷の場合、片面上に画像が形成されて定着された用紙は反転パス106に搬送され、反転された上で再度転写ローラ104の転写位置に搬送される。
なお、プリントエンジン3は、プリントエンジン3のユーザインターフェイス(UI)である操作表示部302を備える。
印刷検査装置4内部における用紙の搬送経路において用紙の両面側にそれぞれ設けられた読取装置401a、401bは、プリントエンジン3から搬送された用紙のそれぞれの面を読み取る。読取装置401a、401bによって紙面が読み取られた用紙は印刷検査装置4内部を更に搬送され、スタッカ6に搬送され、排紙トレイ601に排出される。
図3は、印刷検査装置4のハードウェア構成例を示すブロック図である。印刷検査装置4は、一般的なPCやサーバー等の情報処理装置と同様の構成を有する。即ち、印刷検査装置4は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、HDD(Hard Disk Drive)40及びインターフェイス(I/F)50がバス90を介して接続されている。また、I/F50には、表示部60、操作部70及び専用デバイス80が接続されている。
CPU10は演算手段であり、印刷検査装置4全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。
HDD40は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納されている。I/F50は、バス90と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。
表示部60は、ユーザが印刷検査装置4の状態を確認するための視覚的ユーザインターフェイスであり、例えばLCDなどである。操作部70は、キーボードやマウス等、ユーザーが印刷検査装置4に情報を入力するためのユーザインターフェイスである。
専用デバイス80は、専用の機能を実現するためのハードウェアであり、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの高速に画像処理を行うための専用の演算装置やスキャナ装置などが挙げられる。
このようなハードウェア構成において、ROM30やHDD40又は光学ディスク等の記録媒体に格納されたプログラムがRAM20に読み出され、CPU10がそれらのプログラムに従って演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。
なお、エンジンコントローラ2やプリントエンジン3についても、図3に示すハードウェア構成を採用できる。プリントエンジン3の場合、専用デバイス80は、用紙を搬送する搬送機構やプロッタ装置などが挙げられる。エンジンコントローラ2の場合、ASICなどの高速に画像処理を行うための専用の演算装置などが挙げられる。
図4は、エンジンコントローラ2、プリントエンジン3及び印刷検査装置4の機能構成例を示すブロック図である。図4においては、データの送受信を実線で、用紙の流れを破線で示している。なお、エンジンコントローラ2、プリントエンジン3及び印刷検査装置4がそれぞれ実行する各機能は、ハードウェアによって構成されてもよいし、ソフトウェアによって構成されてもよい。
エンジンコントローラ2は、データ取得部201、エンジン制御部202、及びビットマップ送信部203を含む。プリントエンジン3は、印刷部301を含む。印刷検査装置4は、読取部401、読取画像取得部402、マスター画像生成部403(基準画像生成部の一例)、検査部404、比較部405、表示制御部406、受付部407、特定部408及び変更部409を含む。エンジンコントローラ2、プリントエンジン3及び印刷検査装置4がそれぞれ実行する各機能は、ハードウェアによって構成されてもよいし、ソフトウェアによって構成されてもよい。
データ取得部201は、DFE1から入力されるビットマップデータを取得し、エンジン制御部202及びビットマップ送信部203をそれぞれ動作させる。ビットマップデータは、画像形成出力するべき画像を構成する各画素の情報である。エンジン制御部202は、データ取得部201から転送されたビットマップデータに基づき、プリントエンジン3に画像形成出力を実行させる。ビットマップ送信部203は、データ取得部201が取得したビットマップデータを、マスター画像生成の為に印刷検査装置4に送信する。
印刷部301は、エンジンコントローラ2から入力されるビットマップデータを取得し、用紙に対して当該ビットマップデータに基づく画像形成出力を実行し、当該ビットマップデータに基づく画像が形成された印刷物を生成し、出力する。印刷部301は、例えば、感光体ドラム102、搬送ベルト101、転写ローラ104、定着ローラ105などにより実現できる。印刷部301は、電子写真方式の一般的な画像形成機構によって実現されるが、インクジェット方式等の他の画像形成機構を有するものであってもよい。
読取部401は、印刷部301によって生成された印刷物を読み取って読取画像を生成し、出力する。読取部401は、例えば、読取装置401a、401bや専用デバイス80により実現できる。
読取画像取得部402は、印刷物を読み取った読取画像(第1の読取画像の一例)を取得する。具体的には、読取画像取得部402は、読取部401から印刷物の読取画像を取得し、検査部404へ出力する。
マスター画像生成部403は、印刷物の生成元の元画像に基づいて、基準画像を生成する。具体的には、マスター画像生成部403は、エンジンコントローラ2からビットマップデータを受信し、当該ビットマップデータに対し、多値変換処理、平滑化処理、解像度変換処理、及び色変換処理などの各種画像処理を施し、マスター画像を生成する。
検査部404は、1種類以上の閾値で構成される閾値情報と、読取画像取得部402により取得された読取画像とマスター画像生成部403により生成されたマスター画像との差分を示す差分画像と、に基づいて、印刷物を検査する。
具体的には、検査部404は、読取画像取得部402により取得された読取画像及びマスター画像生成部403により生成されたマスター画像を比較部405に出力する。比較部405は、検査部404から入力された読取画像及びマスター画像を対応する画素毎に比較し、画素毎に画素値の差分値を算出することで、各画像の差分値で構成される差分画像を生成し、検査部404に出力する。第1実施形態では、読取画像及びマスター画像は、それぞれ、RGB各色8bitで表現された200dpiの画像であるものとするが、これに限定されるものではない。また第1実施形態では、比較部405は、膨大な計算量を迅速に処理するために、例えば、ASICなどの専用デバイス80によって構成されるものとするが、これに限定されるものではない。
検査部404は、比較部405から入力された差分画像に対し、所定範囲毎に、当該所定範囲を構成する画素の差分値の合計値を算出して、欠陥候補領域検出用の閾値と比較し、合計値が欠陥候補領域検出用の閾値以上であれば、当該所定範囲を欠陥候補領域とする。所定範囲としては、例えば、数ドット四方〜数十ドット四方又は百数十ドット四方の範囲である。
ここで、閾値情報について説明する。閾値情報を構成する1種類以上の閾値としては、欠陥の種別毎に、当該種別の欠陥であるか否かを判定するための面積閾値などが挙げられるが、これに限定されるものではない。面積閾値としては、例えば、異常画素で構成される異常画素群が点状欠陥であるか否かを判定するための点面積閾値、異常画素群が横線状欠陥であるか否かを判定するための横線面積閾値、異常画素群が縦線状欠陥であるか否かを判定するための縦線面積閾値、異常画素群の濃度が濃いことによる第1濃度欠陥であるか否かを判定するための第1濃度面積閾値、及び異常画素群の濃度が薄いことによる第2濃度欠陥であるか否かを判定するための第2濃度面積閾値などが挙げられる。
第1実施形態では、閾値情報を構成する1種類以上の閾値が、欠陥候補領域を構成する画素が異常画素であるか否かを判定するための差分閾値、点面積閾値、横線面積閾値、縦線面積閾値、第1濃度面積閾値、及び第2濃度面積閾値である場合を例に取り説明するが、これに限定されるものではない。但し、第1実施形態では、差分閾値の値が固定であることを想定しているため、差分閾値を閾値情報に含めなくてもよい。また、第1実施形態では、上述の欠陥候補領域検出用の閾値を閾値情報に含めていないが、欠陥候補領域検出用の閾値を閾値情報に含めてもよい。
検査部404は、欠陥候補領域を構成する各画素を差分閾値と比較して、欠陥候補領域内の異常画素を検出する。そして検査部404は、欠陥の種別毎に、当該種別の欠陥候補となる異常画素群を構成する異常画素の数をカウントして、当該種別の欠陥の面積閾値と比較する。この結果、カウントした異常画素数が面積閾値以上であれば、当該異常画素群を当該種別の欠陥に確定するとともに、当該欠陥候補領域に対応する読取画像上の領域を欠陥領域に確定する。
このように検査部404は、差分画像上で欠陥の有無を検査することにより、印刷物上の欠陥の有無を検査する。そして、検査部404は、検査結果をエンジンコントローラ2に送信する。
表示制御部406は、検査部404の検査結果を表示部60に表示する。表示部60に表示される検査部404の検査結果としては、例えば、読取画像のサムネイル画像、及び読取画像上の欠陥領域の拡大画像などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。なお、表示制御部406は、検査部404の検査結果を操作表示部302に表示させてもよい。
受付部407は、検査部404の検査結果とユーザの目視による確認結果との間に矛盾が生じている印刷物上の領域(以下、「ギャップ領域」と称する場合がある)の入力を受け付ける。具体的には、ユーザは、表示部60に表示された検査部404の検査結果と自身の目視による印刷物の確認結果との間でギャップが生じているギャップ領域、即ち、検査部404の検査結果では欠陥領域となっているが目視による確認結果では非欠陥領域となっている領域や、検査部404の検査結果では非欠陥領域となっているが目視による確認結果では欠陥領域となっている領域の有無を確認する。
そして、ユーザは、ギャップ領域がある場合、操作部70から、表示部60に表示された拡大画像上で当該ギャップ領域を指定する指定操作を行い、受付部407は、当該指定操作の入力を受け付ける。これにより、受付部407は、印刷物上のギャップ領域を指定する指定操作を受け付ける。
なお、表示制御部406が、検査部404の検査結果を操作表示部302に表示させている場合、ユーザは、操作表示部302から指定操作を行ってもよい。
特定部408は、検査部404の検査結果とユーザの目視による確認結果との間に矛盾が生じている印刷物上の領域を特定する。具体的には、特定部408は、受付部407により受け付けられた指定操作に基づいて、当該指定操作で指定されたギャップ領域を読取画像上で特定することにより、印刷物上のギャップ領域を特定する。
変更部409は、特定部408により特定された領域で生じた検査部404の検査結果とユーザの目視による確認結果との間の矛盾を解消するように閾値情報を変更する。具体的には、変更部409は、検査部404の検査結果が、特定部408により特定されたギャップ領域が欠陥領域であることを示す場合、当該ギャップ領域が非欠陥領域となるように閾値情報を変更する。同様に、変更部409は、検査部404の検査結果が、特定部408により特定されたギャップ領域が非欠陥領域であることを示す場合、当該ギャップ領域が欠陥領域となるように閾値情報を変更する。
この後、検査部404は、変更部409により変更された閾値情報と、比較部405によって生成されている差分画像とに基づいて、印刷物を再検査する。なお、印刷物の再検査手法については、閾値情報が変更された点を除き、上述の検査手法と同様である。
表示制御部406は、検査部404の再検査結果を表示部60に表示する。検査部404の再検査結果としては、検査結果と同様としてもよいし、検査結果と祖語する内容などとしてもよい。
以下、印刷検査装置4の具体的な動作について説明する。
図5は、印刷検査装置4の処理例を示すフローチャートである。
まず、読取画像取得部402は、読取部401から印刷物の読取画像を取得する(S501)。
続いて、マスター画像生成部403は、印刷物の生成元の元画像に基づいて、マスター画像を生成する(S502)。
続いて、検査部404は、閾値情報と、読取画像取得部402により取得された読取画像とマスター画像生成部403により生成されたマスター画像との差分を示す差分画像と、に基づいて、印刷物を検査する(S503)。
続いて、表示制御部406は、検査部404の検査結果を表示部60に表示する(S504)。
図6は、検査部404の検査結果の画面例を示す図である。図6に示す例の場合、表示制御部406は、検査部404の検査結果として、まず、ジョブ一覧画面601を表示部60に表示させる。ジョブ一覧画面601は、ジョブ名、ジョブで検知された欠陥の数、及び日時などを含む。
ジョブ一覧画面601において、ユーザが、操作部70から、ジョブを選択する選択操作を行い、受付部407が当該選択操作を受け付けると、表示制御部406は、ページ一覧画面602を表示部60に表示させる。ページ一覧画面602は、ページ、サムネイル画像、及び欠陥検知数などを含む。
ページ一覧画面602において、ユーザが、操作部70から、ページを選択する選択操作を行い、受付部407が当該選択操作を受け付けると、表示制御部406は、ページ画面603を表示部60に表示させる。ページ画面603は、読取画像のサムネイル画像604、及び読取画像上の欠陥領域の拡大画像605などを含む。サムネイル画像604には、拡大画像605の位置が分かるように拡大画像605で表示する範囲を示す四角が表示される。拡大画像605は、欠陥領域を矩形606で示す。
図5に戻り、続いて、受付部407は、操作部70から、表示部60に表示された拡大画像上で当該ギャップ領域を指定する指定操作の入力を受け付ける(S505)。
図7は、ギャップ領域の指定方法例の説明図である。ユーザは、表示部60に表示された検査部404の検査結果と自身の目視による印刷物の確認結果とからギャップ領域を発見した場合、図6で説明したページ画面603において、操作部70から、閾値設定ボタンを押下する押下操作を行う。そして、受付部407が当該押下操作を受け付けると、表示制御部406は、閲覧モード用のページ画面603を閾値設定モード用のページ画面611に切り替えて表示部60に表示させる。
ページ画面611の拡大画像612では、矩形613及び矩形614が表示されている。矩形613は、欠陥領域、即ち、検査部404の検査結果で欠陥領域とされた領域を示す矩形である。矩形614は、非欠陥領域、例えば、検査部404の検査結果で欠陥候補領域とされたが、欠陥領域とされなかった領域を示す矩形である。第1実施形態では、矩形614は、検査部404の検査結果で欠陥領域とされなかったが、上述の閾値情報よりも値が厳しい他の閾値情報で検査部404が検査した場合、欠陥領域とされる領域を示す矩形とするが、これに限定されるものではない。
そして、ページ画面611では、矩形613や矩形614を選択できる。このため、ユーザは、目視による確認の結果、矩形613が示す領域が非欠陥領域であり、矩形613が示す領域がギャップ領域であると判断すれば、操作部70から、矩形613をギャップ領域として指定する指定操作を行い、受付部407が当該選択操作を受け付ける。同様に、ユーザは、目視による確認の結果、矩形614が示す領域が欠陥領域であり、矩形614が示す領域がギャップ領域であると判断すれば、操作部70から、矩形614をギャップ領域として指定する指定操作を行い、受付部407が当該選択操作を受け付ける。
図5に戻り、続いて、特定部408は、受付部407により受け付けられた指定操作に基づいて、当該指定操作で指定されたギャップ領域を読取画像上で特定することにより、印刷物上のギャップ領域を特定する(S506)。
続いて、変更部409は、特定部408により特定されたギャップ領域で生じたギャップを解消するように閾値情報を変更する(S507)。
図8は、検査部404が保持する閾値情報を例示する図表である。検査部404が保持する閾値情報は複数種類存在するため、図8に示す例では、これらの複数種類の閾値情報が閾値情報テーブル801で表現されるものとする。なお、検査部404は、HDD40の記憶領域上で閾値情報テーブル801を保持している。図8に示す例では、閾値情報テーブル801には、設定aの閾値情報と、設定bの閾値情報と、が登録されている。
設定aの閾値情報及び設定bの閾値情報のいずれも、前述の通り、差分閾値、点面積閾値、横線面積閾値、縦線面積閾値、第1濃度面積閾値、及び第2濃度面積閾値で構成されている。設定bの閾値情報を構成する各閾値は、設定aの閾値情報における対応する閾値よりも値が小さくなっており、設定bの閾値情報は、設定aの閾値情報よりも厳しい閾値情報となっている。第1実施形態では、設定aの閾値情報が検査部404による印刷物の検査に用いられる閾値情報であり、設定bの閾値情報が図7で説明した他の閾値情報である場合を例に取り説明するが、これに限定されるものではない。
また、検査部404は、欠陥候補領域内の異常画素群がいずれの種別の欠陥候補となるかを判定するための種別判定閾値情報をHDD40の記憶領域上で保持している。図9は、種別判定閾値情報802を示す図表である。図9に示す例では、点状欠陥と線状欠陥との境界となる閾値が2とされている。この場合、異常画素群の長手方向の長さを異常画素群の短手方向の長さで除した結果が2よりも大きければ、異常画素群は、線状欠陥の欠陥候補となり、2よりも小さければ、異常画素群は、点状欠陥の欠陥候補となる。また図9に示す例では、第1濃度欠陥(濃い部分)と第2濃度欠陥(薄い部分)との境界となる閾値が26とされている。
例えば、図10に示す異常画素群803や図11に示す異常画素群804では、長手方向の長さを短手方向の長さで除した結果が2よりも大きくなるので、異常画素群803や異常画素群804は線状欠陥の欠陥候補となる。なお、異常画素群803は、長手方向が縦方向になるため、縦線の欠陥候補となり、異常画素群804は、長手方向が横方向になるため、横線の欠陥候補となる。また例えば、図12に示す異常画素群805では、長手方向の長さを短手方向の長さで除した結果が2よりも小さくなるので、異常画素群805は点状欠陥の欠陥候補となる。なお、図10〜図12に示す例では、縦方向が主走査方向であり、横方向が副走査方向であるものとする。
図13は、ギャップ領域が欠陥領域の場合に、非欠陥領域となるように閾値情報を変更する場合の変更手法例の説明図である。図13に示す例の場合、変更部409は、設定aの閾値情報を構成する各面積閾値と、当該面積閾値に対応する検査部404が検査により検出した検出値と、を比較して、設定aの閾値情報を変更する。なお、検査部404が検査により検出した検出値は、前述した、カウントした異常画素数となる。
具体的には、検査部404は、前述の通り、欠陥候補領域を構成する各画素を差分閾値と比較して、欠陥候補領域内の異常画素を検出し、欠陥の種別毎に、当該種別の欠陥候補となる異常画素群を構成する異常画素の数をカウントするので、この欠陥の種別毎のカウントした異常画素数が検出値となる。なお、検査部404は、種別判定閾値情報802を用いて、欠陥候補領域で検出された異常画素で構成される異常画素群がなり得る種別の欠陥候補を判定するので、この判定の結果、なり得ないと判定された種別については、カウントした異常画素数は、0となる。
そして変更部409は、設定aの閾値情報を構成する各面積閾値と、当該面積閾値に対応する検査部404が検査により検出した検出値と、を比較し、面積閾値>検出値の場合、面積閾値を変更せず、面積閾値≦検出値の場合、面積閾値を検出値に1を加えた値に変更する。
図13に示す例の場合、縦線面積閾値に対応する検出値「20」が縦線面積閾値「10」以上であるため(符号901参照)、縦線面積閾値を「21(20+1)」に変更し(符号902参照)、第1濃度面積閾値に対応する検出値が「30」が第1濃度面積閾値「10」以上であるため(符号903参照)、第1濃度面積閾値を「31(30+1)」に変更する(符号904参照)。これにより、変更後の閾値情報で再検査されれば、いずれの面積閾値においても面積閾値>検出値となるため、ギャップ領域が欠陥領域ではなく非欠陥領域となる。
図14は、ギャップ領域が非欠陥領域の場合に、欠陥領域となるように閾値情報を変更する場合の変更手法例の説明図である。図14に示す例の場合、変更部409は、設定bの閾値情報を構成する各面積閾値と、当該面積閾値に対応する検査部404が検査により検出した検出値と、を比較して、設定aの閾値情報を変更する。なお、検査部404が検査により検出した検出値は、前述した、カウントした異常画素数となる。
具体的には、変更部409は、設定bの閾値情報を構成する各面積閾値と、当該面積閾値に対応する検査部404が検査により検出した検出値と、を比較し、面積閾値≧検出値の場合、面積閾値を変更せず、面積閾値<検出値の場合、面積閾値を検出値に変更する。
図14に示す例の場合、縦線面積閾値に対応する検出値「5」が設定bの縦線面積閾値「2」を超えているため(符号905参照)、設定aの縦線面積閾値を「5」に変更し(符号906参照)、第1濃度面積閾値に対応する検出値が「5」が設定bの第1濃度面積閾値「2」を超えているため(符号907参照)、設定aの第1濃度面積閾値を「5」に変更する(符号908参照)。これにより、変更後の設定aの閾値情報で再検査されれば、縦線面積閾値及び第1濃度面積閾値において、面積閾値≦検出値となるため、ギャップ領域が非欠陥領域ではなく欠陥領域となる。
図15は、図5で説明した処理例以降の印刷検査装置4の処理例を示すフローチャートである。本フローチャートでは、図5に示すフローチャートのS507において、ギャップ領域が欠陥領域の場合に、非欠陥領域となるように閾値情報を変更した場合以降の処理例を示す。
まず、検査部404は、変更部409により変更された閾値情報と、比較部405によって生成されている差分画像とに基づいて、印刷物を再検査する(S601)。
続いて、検査部404は、印刷物の検査結果と再検査結果とを比較し、ギャップ領域以外に、検査結果では欠陥領域であったが、再検査結果では非欠陥領域に変更された領域である影響領域があるか否かを確認する(S602)。
影響領域がある場合(S602でYes)、表示制御部406は、検査部404の再検査結果として、影響領域に関する情報を表示部60に表示する(S603)。
図16は、影響領域に関する情報の画面例を示す図である。図16に示す影響領域画面1101では、影響領域が含まれるサムネイル画像、ジョブ名、ページ番号、及びチェックボタン1102を含む。チェックボタン1102は、「欠陥」と「欠陥でない」が設けられている。ユーザは、図16に示す影響領域画面1101を確認することにより、変更後の閾値情報のギャップ領域以外への影響を把握することができる。
図15に戻り、続いて、ユーザは、操作部70を用いて、影響領域毎に、当該影響領域を非欠陥領域として問題なければ、チェックボタン1102の「欠陥でない」を選択する承認操作を行う。これにより、受付部407は、操作部70から、承認操作の入力を受け付ける(S604)。
続いて、検査部404は、受付部407により承認操作の入力が受け付けられると、印刷物の検査結果を再検査結果で更新する(S605)。これにより、影響領域に該当する欠陥領域の情報が印刷物の検査結果から削除される。
なお、S604において、ユーザは、操作部70を用いて、影響領域毎に、当該影響領域を非欠陥領域として問題があれば、チェックボタン1102の「欠陥」を選択する非承認操作を行う。これにより、受付部407は、操作部70から、非承認操作の入力を受け付ける(S604)。なお、検査部404は、受付部407により非承認操作の入力が受け付けられた場合、印刷物の検査結果を再検査結果で更新しない。
なお、本フローチャートを、図5に示すフローチャートのS507において、ギャップ領域が非欠陥領域の場合に、欠陥領域となるように閾値情報を変更した場合に実行するようにしてもよい。この場合、影響領域を、ギャップ領域以外に、検査結果では非欠陥領域であったが、再検査結果では欠陥領域に変更された領域とすればよい。
以上のように第1実施形態によれば、ギャップ領域に生じたギャップを解消するように、閾値情報を変更するため、ユーザの意図に沿った値に容易に変更できる。また第1実施形態によれば、変更後の閾値情報での再検査結果が表示されるため、変更後の閾値情報による影響をユーザは把握できる。
(変形例1)
第1実施形態において、変更後の閾値情報を反映するか否かをユーザに選択させるようにしてもよい。この場合、表示制御部406は、図17に示す閾値情報変更確認画面1201を表示部60に表示する。図17に示す閾値情報変更確認画面1201は、設定項目(閾値情報を構成する各閾値の項目)、変更前の設定aの値、変更後の設定aの値、及び変更有無を含む。値が変更された設定項目の変更有無には、反映ボタン1202が表示されるので、ユーザは、操作部70を用いて、反映ボタン1202を押下する押下操作を行うことにより、受付部407は、操作部70から、押下操作の入力を受け付け、変更部409が閾値情報の変更を確定する。
(第2実施形態)
第2実施形態では、ギャップ領域を自動で特定する例について説明する。以下では、第1実施形態との相違点の説明を主に行い、第1実施形態と同様の機能を有する構成要素については、第1実施形態と同様の名称・符号を付し、その説明を省略する。
図18は、印刷検査システム2009におけるエンジンコントローラ2、プリントエンジン3及び印刷検査装置2004の機能構成例を示すブロック図である。図18に示すように、読取部2401、読取画像取得部2402、特定部2408、及び変更部2409が第1実施形態と相違する。
読取部2401は、印刷部301によって生成され、検査部404の検査結果とユーザの目視による確認結果との間に矛盾が生じている領域がユーザにより指定された印刷物を読み取って読取画像を生成し、出力する。
読取画像取得部2402は、検査部404の検査結果とユーザの目視による確認結果との間に矛盾が生じている領域がユーザにより指定された印刷物を読み取った読取画像(第2の読取画像の一例、以下、「指定読取画像」と称する)を取得する。具体的には、読取画像取得部2402は、読取部2401から印刷物の指定読取画像を取得し、特定部2408へ出力する。
例えば、受付部407が、操作部70から閾値設定モードを設定する操作を受け行け、印刷検査装置2004が閾値設定モードである状態で、検査部404の検査結果とユーザの目視による確認結果との間に矛盾が生じている領域がユーザにより指定された印刷物を読取部2401に読み取らせる。読取画像取得部2402は、印刷検査装置2004が閾値設定モードである場合、読取画像を特定部2408へ出力するようにすれば、指定読取画像を検査部404ではなく特定部2408へ出力できる。
特定部2408は、読取画像取得部2402により取得された指定読取画像に基づいて、検査部404の検査結果とユーザの目視による確認結果との間に矛盾が生じている領域を特定する。
検査部404の検査結果とユーザの目視による確認結果との間に矛盾が生じている領域であるギャップ領域は、印刷物に付与されたシンボルで指定される。そして、特定部2408は、指定読取画像上で当該シンボルを検出し、当該シンボルに基づいてギャップ領域を特定する。なお特定部2408は、検出したシンボルの種別に応じた特定方法で、ギャップ領域を特定する。
変更部2409は、特定部2408により検出されたシンボルの属性に基づいて、ギャップ領域での検査部404の検査結果とユーザの目視による確認結果との間の矛盾を解消するように閾値情報を変更する。
以下、ギャップ領域の具体的な特定手法について説明する。
まず、シンボルがペンによるしるしである場合の特定手法について説明する。
図19は、印刷物上のギャップ領域をユーザがペンでしるしを付与することで指定する方法の説明図である。ユーザは、印刷物上のギャップ領域を見つけ(1301)、ペン2002を使ってギャップ領域を囲むようにしるしをつける(1302)。ここでは、例えば青色などの有色のペン2002で、印刷物上の2箇所のギャップ領域をまるで囲む例を示している。そして、読取部2401は、シンボルがつけられた印刷物を読み取ってRGBの3つのビットマップデータを生成し(1303)、読取画像取得部2402が取得する。
図20は、シンボルがペンによるしるしである場合のギャップ領域の特定手法の説明図である。図21は、シンボルがペンによるしるしである場合のギャップ領域の特定処理を示すフローチャートである。
ステップ1300(S1300)において、特定部2408は、読取画像取得部2402からRGBの3つのビットマップデータ(以下、「RGBデータ1303」と称する)を受け取る。
ステップ1302(S1302)において、特定部2408は、RGBデータ1303から印刷物の地肌の色データ(詳細には、印刷物の用紙の地肌の色データ)を差し引き、地肌の色の影響を除去する。なお、印刷物の地肌の色データは、例えば、用紙情報として、エンジンコントローラ2などで管理されている。
ステップ1304(S1304)において、特定部2408は、RGBデータ1303と予め設定されたペンのRGBデータテーブル1401に登録されているペン2002のRGB値とを比較する。そして、特定部2408は、RGBデータ1303のRデータにおいては、ペン2002のR値と近似する画素にフラグを立て、RGBデータ1303のGデータにおいては、ペン2002のG値と近似する画素にフラグを立て、RGBデータ1303のBデータにおいては、ペン2002のB値と近似する画素にフラグを立てることで、RGBデータ1402を生成する。
図22は、RGBデータテーブル1401を例示する図表である。図22に示すように、RGBデータテーブル1401は、ペンの固有ID、ペンのRGB値、及び属性を示している。ここで属性とは、ペンの種類により変更対象の閾値を変える場合であれば、変更対象の閾値(例えば、点面積閾値、横線面積閾値、縦線面積閾値、第1濃度面積閾値、及び第2濃度面積閾値のいずれか)を示す。また例えば、ペンの種類により閾値情報を変更したユーザを特定したいのであれば、属性は、ペンを使用する(ペンの所有者の)ユーザを示す。
なお、ユーザがRGBデータテーブル1401に登録されている複数種類のペンを使用して、しるしをつけている場合、特定部2408は、使用したペン毎に、RGBデータ1402を生成する。
ステップ1306(S1306)において、特定部2408は、RGBデータ1402のRデータ、Gデータ、及びBデータの全てでフラグが立っている画素を特定し、当該画素で囲まれた領域を印刷物上のギャップ領域(1403)に確定する。
ステップ1308(S1308)において、特定部2408は、確定したギャップ領域のギャップ領域一覧1404を生成する。
図23は、ギャップ領域一覧1404の具体例を示す図表である。図23に示すように、ギャップ領域一覧1404は、属性と、しるしの最上部、最下部、最右部、最左部それぞれの基準点からのX座標及びY座標とを示す。基準点は印刷検査装置2004が保持する位置とする。
そして特定部2408は、ギャップ領域一覧1404からRGBデータ1303上でそれぞれのギャップ領域1405の位置を特定し、変更部2409は、特定部2408により検出されたしるしの属性に基づいて、ギャップ領域でのギャップを解消するように閾値情報を変更する。
例えば、属性が変更対象の閾値を示すのであれば、変更部2409は、属性が示す変更対象の閾値を変更し、属性がペンを使用するユーザを示すのであれば、属性が示すユーザを、閾値情報の変更者とした履歴を残す。
次に、シンボルが付箋によるしるしである場合の特定手法について説明する。
図24は、シンボルが付箋によるしるしである場合のギャップ領域の特定手法の説明図である。
ユーザは、印刷物上のギャップ領域を見つけ、付箋2000を使ってギャップ領域の近辺にしるしをつける(1501)。
続いて、特定部2408は、付箋2000のRGBデータを参照し、しるしの位置を特定する(1503)。しるしの位置の特定については、シンボルがペンによるしるしの場合と同様の手法で特定できる。但し、RGBデータテーブル1401の代わりに、予め設定された付箋のRGBデータテーブル1502を用いる。
シンボルが付箋によるしるしの場合、シンボルがペンによるしるしの場合と異なり、しるしの位置を特定しただけではギャップ領域を特定できない。このため、特定部2408は、例えば、付箋の基準点を中心として円を少しずつ大きくし、円が異常画素に触れたら、触れた点を中心に円を反映したい箇所が途切れるまで(円が異常画素に触れなくなるまで)広げることにより(1504)、ギャップ領域1506を特定する。また例えば、特定部2408は、付箋の基準点を中心として円を少しずつ大きくしていき、円が異常画素に触れた後も反映したい箇所が途切れるまで(円が異常画素に触れなくなるまで)広げることにより(1505)、ギャップ領域1506を特定する。なお、いずれの例でも、付箋の基準点を付箋の左中央に固定しているが、これに限定されるものではない。
次に、シンボルが付箋及びペンによるしるしである場合の特定手法について説明する。これは、付箋のみだと、付箋の一部が用紙からはみ出た場合、特定されたギャップ領域が印刷物の領域外となってしまうことを防止するためである。
図25は、シンボルが付箋及びペンによるしるしである場合のギャップ領域の特定手法の説明図である。
ユーザは、印刷物上のギャップ領域を見つけ、付箋2000を使ってギャップ領域の近辺にしるしをつけるとともに、ギャップ領域に近接する付箋2000の角へペン2002でしるしをつける(1601)。
続いて、付箋によるしるしの位置の特定については、シンボルが付箋によるしるしの場合と同様の手法で特定でき、ペンによるしるしの位置の特定については、シンボルがペンによるしるしの場合と同様の手法で特定できる。そして、特定部2408は、例えば、ペンによるしるしに近い付箋2000の角を基準点として、上述の手法でギャップ領域を特定する(1602)。
1 DFE
2 エンジンコントローラ
3 プリントエンジン
4、2004 印刷検査装置
5 情報処理装置
9、2009 印刷検査システム
60 表示部
70 操作部
401、2401 読取部
402、2402 読取画像取得部
403 マスター画像生成部
404 検査部
405 比較部
406 表示制御部
407 受付部
408、2408 特定部
409、2409 変更部
特許第4677718号公報

Claims (10)

  1. 印刷物を読み取った第1の読取画像を取得する読取画像取得部と、
    前記印刷物の生成元の元画像に基づいて、基準画像を生成する基準画像生成部と、
    1種類以上の閾値で構成される閾値情報と、前記第1の読取画像と前記基準画像との差分を示す差分画像と、に基づいて、前記印刷物を検査する検査部と、
    検査結果とユーザの目視による確認結果との間に矛盾が生じている前記印刷物上の領域を特定する特定部と、
    前記領域での前記矛盾を解消するように前記閾値情報を変更する変更部と、
    を備え、
    前記読取画像取得部は、前記領域が指定された前記印刷物を読み取った第2の読取画像を更に取得し、
    前記特定部は、前記第2の読取画像に基づいて、前記領域を特定する、
    検査装置。
  2. 前記領域を指定する指定操作を受け付ける受付部を更に備え、
    前記特定部は、前記指定操作に基づいて、前記領域を特定する請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記領域は、前記印刷物に付与されたシンボルで指定され、
    前記特定部は、前記第2の読取画像上で前記シンボルを検出し、当該シンボルに基づいて前記領域を特定する請求項1に記載の検査装置。
  4. 前記特定部は、前記シンボルの種別に応じた特定方法で、前記領域を特定する請求項3に記載の検査装置。
  5. 前記変更部は、前記シンボルの属性に基づいて、前記領域での前記検査結果の矛盾を解消するように前記閾値情報を変更する請求項3又は4に記載の検査装置。
  6. 前記変更部は、前記領域が欠陥領域であることを前記検査結果が示す場合、前記領域が非欠陥領域となるように前記閾値情報を変更する請求項1〜5のいずれか1つに記載の検査装置。
  7. 前記変更部は、前記領域が非欠陥領域であることを前記検査結果が示す場合、前記領域が欠陥領域となるように前記閾値情報を変更する請求項1〜6のいずれか1つに記載の検査装置。
  8. 前記検査部は、前記変更された閾値情報と、前記差分画像とに基づいて、前記印刷物を再検査し、
    再検査結果を表示部に表示する表示制御部を更に備える請求項1〜7のいずれか1つに記載の検査装置。
  9. 印刷物を読み取った読取画像を取得する読取画像取得ステップと、
    前記印刷物の生成元の元画像に基づいて、基準画像を生成する基準画像生成ステップと、
    1種類以上の閾値で構成される閾値情報と、前記読取画像と前記基準画像との差分を示す差分画像と、に基づいて、前記印刷物を検査する検査ステップと、
    検査結果とユーザの目視による確認結果との間に矛盾が生じている前記印刷物上の領域を特定する特定ステップと、
    前記領域での前記矛盾を解消するように前記閾値情報を変更する変更ステップと、
    を含み、
    前記読取画像取得ステップは、前記領域が指定された前記印刷物を読み取った第2の読取画像を更に取得し、
    前記特定ステップは、前記第2の読取画像に基づいて、前記領域を特定する、
    閾値変更方法。
  10. 印刷物を読み取った第1の読取画像を取得する読取画像取得ステップと、
    前記印刷物の生成元の元画像に基づいて、基準画像を生成する基準画像生成ステップと、
    1種類以上の閾値で構成される閾値情報と、前記第1の読取画像と前記基準画像との差分を示す差分画像と、に基づいて、前記印刷物を検査する検査ステップと、
    検査結果とユーザの目視による確認結果との間に矛盾が生じている前記印刷物上の領域を特定する特定ステップと、
    前記領域での前記矛盾を解消するように前記閾値情報を変更する変更ステップと、
    をコンピュータに実行させ、
    前記読取画像取得ステップは、前記領域が指定された前記印刷物を読み取った第2の読取画像を更に取得し、
    前記特定ステップは、前記第2の読取画像に基づいて、前記領域を特定する、
    ためのプログラム。
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