JP6286217B2 - 加振装置 - Google Patents

加振装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6286217B2
JP6286217B2 JP2014022133A JP2014022133A JP6286217B2 JP 6286217 B2 JP6286217 B2 JP 6286217B2 JP 2014022133 A JP2014022133 A JP 2014022133A JP 2014022133 A JP2014022133 A JP 2014022133A JP 6286217 B2 JP6286217 B2 JP 6286217B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
horizontal
link
parallel
vibration
link member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014022133A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015148534A (ja
Inventor
山口 秀樹
秀樹 山口
尚 有坂
尚 有坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kayaba System Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kayaba System Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba System Machinery Co Ltd filed Critical Kayaba System Machinery Co Ltd
Priority to JP2014022133A priority Critical patent/JP6286217B2/ja
Publication of JP2015148534A publication Critical patent/JP2015148534A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6286217B2 publication Critical patent/JP6286217B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

本発明は、加振装置に関するものである。
特許文献1には、振動台と、振動台に上下動の振動加振を与える上下加振機と、振動台の水平−上下動を許容する平行リンクと、平行リンクとピンジョイントで接続されるスライドバーと、スライドバーの水平方向の運動を許容する静圧軸受と、を備える加振装置が開示されている。
特開平01−59137号公報
被加振体を鉛直方向に加振する加振装置において、偏荷重が作用する場合や水平軸を中心に回転してロッキング振動が生じた場合などには、被加振体を載置する載置部に傾きや共振が発生し、被加振体に所望の振動を与えることが困難となる。したがって、被加振体に所望の振動を与えるためには、二つの水平軸それぞれに対する傾きや回転を防止し、載置部の水平を確保することが求められる。
特許文献1に開示の加振装置では、載置部(振動台)の傾きや回転を防止するために、対向するリンク部材が平行に保たれる平行リンク機構を設けることによって載置部を支持する。
しかしながら、平行リンク機構は一方向に対する傾きを防止するものであるため、特許文献1に開示のような加振装置では、二つの水平軸両方に対する傾きや回転を防ぐことができず、水平を保つことができないおそれがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、水平を保つことが可能な加振装置を提供することを目的とする。
本発明は、加振装置であって、被加振体を載置する載置部と、前記載置部を鉛直方向に加振する鉛直加振部と、前記載置部を鉛直方向に移動可能に支持するリンク機構と、を備え、前記リンク機構は、互いに平行に設けられる一対の第一平行リンクと、互いに平行に設けられ前記第一平行リンクに対して垂直方向に設けられる一対の第二平行リンクと、を有し、第一平行リンク及び第二平行リンクは、水平方向に延在し水平方向に移動可能な水平リンク部材と、水平リンク部材の一端と載置部とに回動自在に連結される第一リンク部材と、水平リンク部材の一端とベース部材とに回動自在に連結される第二リンク部材と、水平リンク部材の他端と載置部とに回動自在に連結される第三リンク部材と、水平リンク部材の他端とベース部材とに回動自在に連結される第四リンク部材と、を有し、載置部が鉛直方向に移動した場合には、一対の第一平行リンクの水平リンク部材はそれぞれ水平方向へ逆向きに移動し、一対の第二平行リンクの水平リンク部材はそれぞれ水平方向へ逆向きに移動し、第一平行リンクの水平リンク部材は、第二平行リンクの水平リンク部材における水平方向の移動方向後方側に向かって移動することを特徴とする。
本発明では、第一平行リンクが、直交する二つの水平軸うち一方を中心とする傾きや回転に対して載置部の水平を保つように支持する。また、第二平行リンクは、第一平行リンクと垂直となるように設けられるため、直交する二つの水平軸のうち他方を中心とする傾きや回転に対して載置部の水平を保つように支持する。したがって、本発明によれば、第一平行リンク及び第二平行リンクによって、直交する二つの水平軸両方に対する傾きや回転を防ぐことができ、加振装置の水平を確保することができる。
本発明の実施形態に係る加振装置の正面図である。 本発明の実施形態に係る加振装置の平面図である。 本発明の実施形態に係る加振装置の右側面図である。 本発明の実施形態に係る平行リンク機構を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
まず、図1から図3を参照して、本発明の実施形態に係る加振装置100の構成について説明する。図1は、加振装置100の正面図であり、図2は平面図、図3は右側面図である。また、本明細書においては、加振装置100の設置面に対して垂直方向、つまり鉛直方向をZ軸とし、Z軸に対して垂直な水平面を形成する直交二軸をX軸及びY軸として説明する。
加振装置100は、被加振体を加振して耐久性を評価する性能耐久試験等に用いられるものである。
図1から図3に示すように、加振装置100は、被加振体(図示省略)を載置する載置部1と、水平方向における一方向(X軸方向)に被加振体を加振する第一水平加振部10と、第一水平加振部10の加振方向に対して垂直方向(Y軸方向)に被加振体を加振する第二水平加振部20と、鉛直方向(Z軸方向)に被加振体を加振する鉛直加振部30と、載置部1を鉛直方向に移動可能に支持するリンク機構40と、リンク機構40が連結されるベース部材70と、を備える。
載置部1は、被加振体が載置される加振テーブル2と、リンク機構40が回動自在に連結される支持プレート3と、加振テーブル2と支持プレート3との間に設けられ加振テーブル2と支持プレート3との水平方向(X軸方向及びY軸方向)の相対移動を案内する水平ガイド部4と、を備える。
水平ガイド部4は、直交する水平二方向の一方向(X軸方向)に沿って支持プレート3に設けられるリニアレール4Aと、直交する水平二方向の他方向(Y軸方向)に沿って加振テーブル2に設けられるリニアレール4Bと、リニアレール4Aとリニアレール4Bとのそれぞれに対して相対移動するように連結されるスライダ4Cと、を有する。
加振テーブル2にX軸方向の荷重が作用すると、リニアレール4Aがスライダ4Cに案内されるため、加振テーブル2が支持プレート3に対してX軸方向に移動する。また、加振テーブル2にY方向の荷重が作用すると、リニアレール4Bがスライダ4Cに案内されるため、加振テーブル2が支持プレート3に対してY軸方向に移動する。このように、水平ガイド部4によって、加振テーブル2と支持プレート3との水平方向の相対移動が案内される。水平ガイド部4は、このような構成に限られるものではなく、加振テーブル2と支持プレート3との相対移動を案内するものであれば、任意の構成とすることができる。
第一水平加振部10は、伸縮作動する第一アクチュエータ11と、第一アクチュエータ11と加振テーブル2との間に設けられ第一アクチュエータ11と加振テーブル2との相対移動を案内する第一ガイド部12と、を備える。
第一アクチュエータ11は、油圧式シリンダであり、シリンダ11Aが図示しない支持部材によって支持され、ピストンロッド11Bが第一ガイド部12を介して載置部1の加振テーブル2に連結される。第一アクチュエータ11を伸縮作動することにより、加振テーブル2に載置される被加振体に対して、水平方向における一方向(X軸方向)の振動を与えることができる。第一アクチュエータ11は、油圧式シリンダに限らず、例えば電動式など他のアクチュエータであってもよい。
第一ガイド部12は、第一アクチュエータ11の伸縮方向に対して垂直方向(Y軸方向)に沿って設けられるリニアレール12Aと、鉛直方向(Z軸方向)に沿って設けられるリニアレール12Bと、リニアレール12Aとリニアレール12Bとのそれぞれに対して相対移動するように連結されるスライダ12Cと、を有する。リニアレール12Aが第一アクチュエータ11のピストンロッド11Bの先端側に設けられ、リニアレール12Bが加振テーブル2に設けられる。
加振テーブル2にY軸方向の荷重が作用すると、リニアレール12Aがスライダ12Cに案内されるため、加振テーブル2が第一アクチュエータ11に対してY軸方向に移動する。また、加振テーブル2にZ方向の荷重が作用すると、リニアレール12Bがスライダ12Cに案内されるため、加振テーブル2が第一アクチュエータ11に対してZ軸方向に移動する。このように、第一ガイド部12によって、第一アクチュエータ11と加振テーブル2との水平方向の他方向(Y軸方向)及び鉛直方向(Z軸方向)の相対移動が案内される。第一ガイド部12は、このような構成に限られるものではなく、第一アクチュエータ11と加振テーブル2との相対移動を案内するものであれば、任意の構成とすることができる。
第二水平加振部20は、伸縮作動する第二アクチュエータ21と、第二アクチュエータ22と加振テーブル2との間に設けられ第二アクチュエータ21と加振テーブル2との相対移動を案内する第二ガイド部22と、を備える。
第二アクチュエータ21も、第一アクチュエータ11と同様に、油圧式シリンダであり、シリンダ21Aが図示しない支持部材によって支持され、ピストンロッド21Bが第二ガイド部22を介して載置部1の加振テーブル2に連結される。第二アクチュエータ21を伸縮作動することにより、加振テーブル2に載置される被加振体に対して、水平方向における他方向(Y軸方向)の振動を与えることができる。第二アクチュエータ21も、油圧式シリンダに限らず、他のアクチュエータであってもよい。
第二ガイド部22は、鉛直方向(Z軸方向)に沿って設けられるリニアレール22Aと、第二アクチュエータ21の伸縮方向に対して垂直方向(X軸方向)に沿って設けられるリニアレール22Bと、リニアレール22Aとリニアレール22Bとのそれぞれに対して相対移動するように連結されるスライダ22Cと、を有する。リニアレール22Aが加振テーブル2に設けられ、リニアレール22Bが第二アクチュエータ21のピストンロッド21Bの先端側に設けられる。
加振テーブル2にZ軸方向の荷重が作用すると、リニアレール22Aがスライダ22Cに案内されるため、加振テーブル2が第二アクチュエータ21に対してZ軸方向に移動する。また、加振テーブル2にX方向の荷重が作用すると、リニアレール22Bがスライダ22Cに案内されるため、加振テーブル2が第二アクチュエータ21に対してX軸方向に移動する。このように、第二ガイド部22によって、第二アクチュエータ21と加振テーブル2との水平方向の一方向(X軸方向)及び鉛直方向(Z軸方向)の相対移動が案内される。第二ガイド部22も、このような構成に限られるものではなく、第二アクチュエータ21と加振テーブル2との相対移動を案内するものであれば、任意の構成とすることができる。
このように、第一水平加振部10と第二水平加振部20とをそれぞれ直交するように設けることによって、第一、第二水平加振部10,20は、水平方向に被加振体を加振すると共に、加振テーブル2を鉛直軸(Z軸)周りに回転させる力を受圧することができる。つまり、第一、第二水平加振部10,20によって、鉛直軸(Z軸)周りの加振テーブル2の回転を防止することができる。
鉛直加振部30は、筒状のシリンダ30Aと、シリンダ30A内に摺動自在に挿入されるピストンロッド30Bと、を有して伸縮作動する油圧式シリンダである。鉛直加振部30のピストンロッド30Bの先端側は、載置部1の支持プレート3に連結される。鉛直加振部30が伸縮作動することによって、載置部1を鉛直方向に加振し、被加振体に鉛直方向の振動を与えることができる。
鉛直加振部30は、電動式アクチュエータ等であってもよいが、載置部1全体の自重を受けるものであり大きな出力が要求されるため、油圧式シリンダであることが好ましい。
載置部1の支持プレート3は、ベース部材70に連結されるリンク機構40によって支持される。リンク機構40は、X軸方向に沿って互いに平行に設けられる一対の第一平行リンク50と、互いに平行に設けられ第一平行リンク50に対して垂直方向であるY軸方向に沿って設けられる第二平行リンク60と、を有する。図1においては、一対の第一平行リンク50の一方を破線で表し、図3においては、一対の第二平行リンク60の一方を破線で表す。
一対の第一平行リンク50は、互いに平行な鉛直面上(X軸とZ軸によって形成されるXZ平面上)にそれぞれ設けられる。第一平行リンク50は、鉛直面上において回動し、載置部1全体を鉛直方向に移動可能に支持する。
一対の第二平行リンク60は、第一平行リンク50と同様の構成を有し、互いに平行な鉛直面であって第一平行リンク50が設けられる鉛直面に対して垂直な鉛直面上(Y軸とZ軸によって形成されるYZ平面上)にそれぞれ設けられる。第二平行リンク60は、第一平行リンク50と同様に、鉛直面上において回動し、載置部1全体を鉛直方向に移動可能に支持する。
加振装置100は、ベース部材70と載置部1との間で介装されてベース部材70と載置部1との鉛直方向における相対移動を案内する一対の鉛直ガイド部80をさらに備える。
鉛直ガイド部80は、ベース部材70に設けられ筒状に形成されるガイドチューブ81と、載置部1の支持プレート3に設けられガイドチューブ81の内周に沿って摺動するガイドロッド82と、を備える。ガイドチューブ81は、軸方向の全長にわたって、ガイドロッド82が摺動可能に形成されてもよいし、軸方向の一部においてガイドロッド82が摺動するように形成されてもよい。また、ベース部材70にガイドロッド82が設けられ、支持プレート3にガイドチューブ81が設けられてもよい。
このような鉛直ガイド部80を備えることによって、載置部1の鉛直軸(Z軸)周りの回転をさらに防止することができる。
次に、図4を参照して、加振装置100の第一、第二平行リンク50,60の構造について詳しく説明する。第一平行リンク50と第二平行リンク60とは、同一の構成を有しており、ベース部材70及び載置部1の支持プレート3に取り付けられる位置が異なるのみであるため、図4では第一平行リンク50のみを図示して第二平行リンク60の図示を省略する。また、図4では、ベース部材70及び支持プレート3以外の構成についても図示を省略する。また、図4における括弧内の符号は、第二平行リンクの構成を示すものである。
第一、第二平行リンク50,60は、水平方向に延在し水平方向に移動可能な水平リンク部材51,61と、水平リンク部材51,61の一端と載置部1の支持プレート3とに回動自在に連結される第一リンク部材52,62と、水平リンク部材51,61の一端とベース部材70とに回動自在に連結される第二リンク部材53,63と、水平リンク部材51,61の他端と支持プレート3とに回動自在に連結される第三リンク部材54,64と、水平リンク部材51,61の他端とベース部材70とに回動自在に連結される第四リンク部材55,65と、を有する。
第一リンク部材52,62と第三リンク部材54,64とは、同一の形状に形成され、互いに平行となるように水平リンク部材51,61と支持プレート3に連結される。
第二リンク部材53,63と第四リンク部材55,65とは、同一の形状に形成され、互いに平行となるように水平リンク部材51,61とベース部材70に連結される。
また、第一、第二平行リンク50,60における第一リンク部材52,62及び第三リンク部材54,64と第二リンク部材53,63及び第四リンク部材55,65とも、同一の形状に形成される。
つまり、図4に二点鎖線で示すように、第一、第二平行リンク50,60では、支持プレート3、水平リンク部材51,61、第一リンク部材52,62、及び第三リンク部材54,64によって、平行四辺形Aが形成される。また、ベース部材70、水平リンク部材51,61、第二リンク部材53,63、及び第四リンク部材55,65によって、平行四辺形Bが形成される。
第一平行リンク50と第二平行リンク60とは、水平方向に対して互いに垂直となるように設けられる(図2参照)。このため、載置部1は、第一平行リンク50によって、Y軸周りの傾きや回転が防止され、第二平行リンク60によって、X軸周りの傾きや回転が防止される。このように、加振装置100の載置部1は、第一、第二平行リンク50,60によって、直交する水平二軸両方に対する傾きや回転が防止され、水平を確保するように支持される。
第一、第二平行リンク50,60により、水平方向に対する載置部1の傾きが防止されるため、加振装置100における水平方向の軸を中心とした傾きに対する剛性が向上する。したがって、載置部1の共振周波数を上昇させることができ、偏荷重などによって生じる載置部1のロッキング振動と鉛直加振部30が与える振動との共振の発生を抑制することができる。
また、図4に示すように、第一、第二平行リンク50,60において、第一リンク部材52,62と第二リンク部材53,63とは、それぞれ異なる回動軸56,57,66,67によって、水平リンク部材51,61に連結される。また、第三リンク部材54,64と第四リンク部材55,65とは、それぞれ異なる回動軸58,59,68,69によって水平リンク部材51,61に連結される。このため、それぞれ同じ回動軸によって連結される場合に比べて、第一リンク部材52,62、第二リンク部材53,63、第三リンク部材54,64、第四リンク部材55,65の組み立てが容易であり、各リンク部材の幅が増大することを防ぐことができる。
後述するように鉛直加振部30によって載置部1が鉛直方向に移動する場合において、一対の第一平行リンク50は、図1に示すように、互いの水平リンク部材51の移動方向が逆向きになるように設けられる。また、図3に示すように、一対の第二平行リンク60は、載置部1が鉛直方向に移動した場合において、互いの水平リンク部材61の移動方向が逆向きとなるように設けられる。そして、第一平行リンク50及び第二平行リンク60は、第一平行リンク50におけるそれぞれの水平リンク部材51が、第二平行リンク60におけるそれぞれの水平リンク部材61の移動方向後方側に向かって移動するように設けられる。
第一、第二平行リンク60がこのように設けられることにより、載置部1が鉛直方向に移動した際に、水平方向に移動する第一平行リンク50の水平リンク部材51と第二平行リンク60における水平リンク部材61との干渉を防止できる。
次に、加振装置100の動作について説明する。
載置部1の加振テーブル2に載置される被加振体に対して、鉛直方向の振動を与える場合には、鉛直加振部30を伸縮作動する。
鉛直加振部30の伸縮作動によって載置部1に鉛直方向の荷重が作用すると、図4中矢印で示すように、支持プレート3と水平リンク部材51,61の間で第一リンク部材52,62及び第三リンク部材54,64がそれぞれ回動すると共にベース部材70と水平リンク部材51,61の間で第二リンク部材53,63及び第四リンク部材55,65がそれぞれ回動するのに伴って、水平リンク部材51,61が水平方向及び鉛直方向へ移動する。このため、支持プレート3が、水平を保ったまま鉛直方向に移動する。
水平方向の第一アクチュエータ11及び第二アクチュエータ21は、第一ガイド部12及び第二ガイド部22により、鉛直方向に沿って加振テーブル2との相対移動が案内される。このため、第一アクチュエータ11及び第二アクチュエータ21が、鉛直方向への支持プレート3の移動を阻害することはない。
このように、鉛直加振部30によって、載置部1の支持プレート3は、水平を保ったまま鉛直方向に移動し、被加振体には鉛直方向の振動が与えられる。
被加振体に対して、水平方向の振動を与える場合には、与える振動に応じて第一水平加振部10の第一アクチュエータ11と第二水平加振部20第二アクチュエータ21とを伸縮作動する。
水平方向の第一アクチュエータ11及び第二アクチュエータ21を伸縮作動すると、載置部1の加振テーブル2が、水平ガイド部4によって案内されて支持プレート3に対して水平方向に移動する。
また、第一アクチュエータ11及び第二アクチュエータ21は、第一ガイド部12及び第二ガイド部22により、それぞれ伸縮方向に垂直な水平方向に沿って加振テーブル2との相対移動が案内される(図1〜図3参照)。このため、第一アクチュエータ11及び第二アクチュエータ21の両方が伸縮作動して加振テーブル2に振動を与える場合であっても、一方のアクチュエータが他方のアクチュエータの伸縮作動を阻害することがない。
したがって、第一アクチュエータ11及び第二アクチュエータ21を伸縮作動させることによって、被加振体には水平方向の振動が与えられる。
以上のように、水平ガイド部4、第一ガイド部12、及び第二ガイド部22によって、互いに阻害することなく鉛直加振部30及び第一、第二アクチュエータ11,21が伸縮作動して、被加振体に振動を与えることができる。
ここで、水平方向に対する加振テーブルの移動を案内する第一ガイド部及び第二ガイド部が滑らかに案内できなくなった場合において、第一、第二アクチュエータが伸縮作動すると、加振装置全体に水平方向の力が作用して、加振装置が倒れるおそれがある。このような場合においても、加振装置100によれば、ベース部材70と載置部1との鉛直方向の移動を案内する鉛直ガイド部80を備えているため、水平方向の力を鉛直ガイド部80が受圧し、加振装置100の倒れを防止することができる。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
加振装置100では、第一平行リンク50が、直交する二つの水平軸うちY軸を中心とする傾きや回転に対して載置部1の水平を保つように支持する。また、第二平行リンク60は、第一平行リンク50と垂直となるように設けられるため、直交する二つの水平軸のうちX軸を中心とする傾きや回転に対して載置部1の水平を保つように支持する。したがって、加振装置100によれば、第一平行リンク50及び第二平行リンク60によって、直交する二つの水平軸両方に対する傾きや回転を防ぐことができ、加振装置100の水平を確保することができる。
また、載置部1は、一対の第一平行リンク50及び一対の第二平行リンク60に支持されることにより、水平方向の傾きが防止されるため、水平方向の傾きに対する剛性が向上する。このため、載置部1の共振周波数を上昇させることができ、偏荷重などによるロッキング振動と鉛直加振部30が与える振動との共振の発生を抑制することができる。
ここで、加振装置における載置部1の水平を確保するための手法として、複数のアクチュエータによって、鉛直加振部30を構成することも考えられる。しかしながら、油圧式のアクチュエータの場合には複数のアクチュエータ同士の同期制御が困難である。また、電動式のアクチュエータの場合には、油圧式と比較して同期制御は容易であるが、出力が油圧式より低いため多くのアクチュエータを必要とし、装置全体が高コスト化する。
これに対し、加振装置100によれば、載置部1が第一平行リンク50及び第二平行リンク60によって支持されることにより、水平を確保することができるため、加振装置100の鉛直加振部30を単一の油圧式シリンダによって構成することができる。つまり、出力が大きい一つの油圧式アクチュエータによって、鉛直加振部30を構成することができるため、同期制御を行う必要もなく、複数のアクチュエータを備えることによって高コスト化することもない。したがって、低コストによって、加振装置100の水平を確保することができる。
また、加振装置100は、一対の鉛直ガイド部80を備えているため、載置部1の鉛直軸(Z軸)周りの回転も防止することができる。さらに、第一ガイド部12及び第二ガイド部22が滑らかに移動を案内できなくなった場合においても、鉛直ガイド部80が水平方向に作用する力を受圧することができる。したがって、加振装置100は水平方向の力に対してより高い剛性を発揮するため、第一ガイド部12及び第二ガイド部22の不具合時における加振装置100の倒れを防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上記実施形態では、加振装置100は、被加振体を鉛直方向に加振する鉛直加振部30と、水平方向に加振する第一、第二アクチュエータ(第一、第二水平加振部)10,20と、を備える。これに代えて、水平方向における直交する二方向の振動を与える必要がない場合には、第一、第二水平加振部10,20のどちらか一方又は両方を備えていなくてもよい。
また、上記実施形態では、一対の第一平行リンク50と、一対の第二平行リンク60と、を備える。これに代えて、互いに平行に設けられる第一、第二平行リンク60が二対以上設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、第一、第二平行リンク50,60の第一リンク部材52,62と第二リンク部材53,63とは異なる回動軸56,57,66,67によって水平リンク部材51,61に連結され、第三リンク部材54,64と第四リンク部材55,65とは異なる回動軸58,59,68,69によって水平リンク部材51,61に連結される。第一、第二平行リンク50,60の製造のしやすさを考慮すると、異なる回動軸によって連結されることが好ましいが、同一の回動軸によって連結されてもよい。
また、上記実施形態では、載置部1が鉛直方向に移動した場合において、一対の第一平行リンク50の水平リンク部材51は互いに逆向きに移動し、一対の第二平行リンク60の水平リンク部材61は互いに逆向きに移動するものであった。また、第一平行リンク50の水平リンク部材51は、第二平行リンク60の水平リンク部材61の移動方向後方側に向かって移動するものであった。
第一平行リンク50と第二平行リンク60との干渉を防止するためには、上記のように構成することが好ましいが、一対の第一平行リンク50の水平リンク部材51は互いに同じ方向に移動するものであってもよく、一対の第二平行リンク60の水平リンク部材61は互いに同じ方向に移動するものであってもよい。つまり、第一平行リンク50の水平リンク部材51が第二平行リンク60の水平リンク部材61の移動方向前方に向かって移動するものであってもよい。
また、上記実施形態では、一対の第一平行リンク50及び一対の第二平行リンク60が全て同一の構成を有するものであった。第一平行リンク50及び第二平行リンク60の製造のしやすさを考慮すると、同一の構成であることが好ましいが、第一平行リンク50が設けられる方向と第二平行リンク60が設けられる方向とが垂直となる限りは、異なる構成であってもよい。例えば、一対の第一平行リンク50の水平リンク部材51の長さが、一対の第二平行リンク60の水平リンク部材61の長さと異なってもよい。
また、上記実施形態では、第一平行リンク50及び第二平行リンク60は、水平リンク部材51,61と、水平リンク部材51,61に連結される第一リンク部材52,62と、第二リンク部材53,63と、第三リンク部材54,64と、第四リンク部材55,65と、を有していた。第一平行リンク50及び第二平行リンク60は、このような構成に限られるものではなく、それぞれが平行リンクとして機能するものであれば、任意の構成とすることができる。
また、上記実施形態では、加振装置100は、載置部1の鉛直方向の移動を案内する鉛直ガイド部80を備えていた。これに加えて、筒状のガイドチューブとガイドチューブの内周に沿って摺動するガイドロッドとを有し、第一、第二アクチュエータの伸縮作動をガイドするアクチュエータガイド部をさらに備えていてもよい。この場合には、第一、第二アクチュエータ及びアクチュエータガイドによって、Z軸周りの傾きや回転に対する剛性がさらに向上させることができる。
100 加振装置
1 載置部
2 加振テーブル
3 支持プレート
4 水平ガイド部
10 第一水平加振部
20 第二水平加振部
30 鉛直加振部
40 平行リンク機構
50 第一平行リンク
60 第二平行リンク
51、61 水平リンク部材
52、62 第一リンク部材
53、63 第二リンク部材
54、64 第三リンク部材
55、65 第四リンク部材
70 ベース部材
80 鉛直ガイド部

Claims (3)

  1. 加振装置であって、
    被加振体を載置する載置部と、
    前記載置部を鉛直方向に加振する鉛直加振部と、
    前記載置部を鉛直方向に移動可能に支持するリンク機構と、を備え、
    前記リンク機構は、
    互いに平行に設けられる一対の第一平行リンクと、
    互いに平行に設けられ前記第一平行リンクに対して垂直方向に設けられる一対の第二平行リンクと、を有し、
    前記第一平行リンク及び前記第二平行リンクは、
    水平方向に延在し水平方向に移動可能な水平リンク部材と、
    前記水平リンク部材の一端と前記載置部とに回動自在に連結される第一リンク部材と、
    前記水平リンク部材の一端と前記ベース部材とに回動自在に連結される第二リンク部材と、
    前記水平リンク部材の他端と前記載置部とに回動自在に連結される第三リンク部材と、
    前記水平リンク部材の他端と前記ベース部材とに回動自在に連結される第四リンク部材と、を有し、
    前記載置部が鉛直方向に移動した場合には、一対の前記第一平行リンクの前記水平リンク部材はそれぞれ水平方向へ逆向きに移動し、一対の前記第二平行リンクの前記水平リンク部材はそれぞれ水平方向へ逆向きに移動し、前記第一平行リンクの前記水平リンク部材は、前記第二平行リンクの前記水平リンク部材における水平方向の移動方向後方側に向かって移動することを特徴とする加振装置。
  2. ベース部材と、
    前記ベース部材と前記載置部との鉛直方向の相対移動を案内する鉛直ガイド部と、をさらに備え、
    前記鉛直ガイド部は、
    前記載置部及び前記ベース部材の一方に設けられる筒状のガイドチューブと、
    前記載置部及び前記ベース部材の他方に設けられ前記ガイドチューブの内周に沿って摺動するガイドロッドと、を有することを特徴とする請求項1に記載の加振装置。
  3. 前記第一リンク部材と前記第三リンク部材とは、それぞれ異なる回動軸によって前記水平リンク部材に連結され、
    前記第二リンク部材と前記第四リンク部材とは、それぞれ異なる回動軸によって前記水平リンク部材に連結されることを特徴とする請求項1又は2に記載の加振装置。
JP2014022133A 2014-02-07 2014-02-07 加振装置 Active JP6286217B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014022133A JP6286217B2 (ja) 2014-02-07 2014-02-07 加振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014022133A JP6286217B2 (ja) 2014-02-07 2014-02-07 加振装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015148534A JP2015148534A (ja) 2015-08-20
JP6286217B2 true JP6286217B2 (ja) 2018-02-28

Family

ID=53891987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014022133A Active JP6286217B2 (ja) 2014-02-07 2014-02-07 加振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6286217B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5812067B2 (ja) * 1974-06-03 1983-03-05 株式会社日立製作所 2 ジゲンカシンキ
JPS5279951A (en) * 1975-12-25 1977-07-05 Hitachi Ltd Control unit for vibrating pedestal
JPH0434188A (ja) * 1990-05-31 1992-02-05 Hitachi Ltd 三次元免震システム
JP3022681B2 (ja) * 1992-07-10 2000-03-21 トキコ株式会社 免振装置
JP3290783B2 (ja) * 1993-10-27 2002-06-10 株式会社鷺宮製作所 振動試験機
JP2001083036A (ja) * 1999-09-17 2001-03-30 Akashi Corp 振動発生機
JP3413482B2 (ja) * 1999-10-07 2003-06-03 株式会社サンエス 3軸方向振動試験装置
JP5111176B2 (ja) * 2008-03-13 2012-12-26 特許機器株式会社 振動抑制装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015148534A (ja) 2015-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012237736A5 (ja) 直動アクチュエータ及び加振装置
JP6971831B2 (ja) 振動試験機
JP2014213753A (ja) シートサスペンション
JP6040057B2 (ja) 二次元移動閉リンク構造
JP6105024B2 (ja) ロボットにおける回転駆動機構
JP2019039743A (ja) 変形試験器
JP6918056B2 (ja) 加振装置
JP2015006701A (ja) 伸縮カバーを有する工作機械
JP2006322714A (ja) 移動ステージ装置
JP7104395B2 (ja) 振動フィーダ
JP6286217B2 (ja) 加振装置
JP6276174B2 (ja) 振動試験装置
CN105683613B (zh) 具有旋转部件的振动组件
JP6639698B2 (ja) 制振装置
JP4465194B2 (ja) 固定構造体に対する物体の角方向位置を操るための装置
JP2020099300A (ja) 弾性支持装置
JP6087767B2 (ja) 振動試験装置
JP2011042473A (ja) 駆動力伝達機構及び電動昇降装置
JP7000559B2 (ja) デバイスの直線運動を提供する装置及び方法
JP5500608B2 (ja) 振動試験装置
KR101705154B1 (ko) 고하중용 탄성힌지기반 수직평면 미세구동 스테이지
JP5763936B2 (ja) 起震装置
JP2006325323A (ja) 駆動装置
JP2020046186A (ja) 振動試験機
JP7178674B2 (ja) 制振装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161019

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20161207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171211

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6286217

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350