JP2019039743A - 変形試験器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 面状の試験体を小さな曲げ半径により折り曲げられたり延ばされたりを繰り返すことができる変形試験器を提供する。【解決手段】試験体が取り付けられる第1取付面と、第1線分の上に存する第1取付面の縁部である第1縁部と、を有する第1取付板と、試験体が取り付けられる第2取付面と、第2線分の上に存する第2取付面の縁部である第2縁部と、を有する第2取付板と、試験体が架け渡される隙間が第1縁部と第2縁部との間に形成されるように、第1線分と第2線分とが互いに平行で相対的位置を保持しつつ、第1取付板を第2線分に対して相対的に第1線分を中心に回動可能であり、及び/又は、第2取付板を第1線分に対して相対的に第2線分を中心に回動可能であるように、第1取付板と第2取付板とを支持する支持手段と、そして第1取付板を第2線分に対して相対的に第1線分を中心に回動させ、及び/又は、第2取付板を第1線分に対して相対的に第2線分を中心に回動させる回動手段と、を備えてなる、変形試験器である。【選択図】図4

Description

本発明は、変形試験器に関し、より詳細には、携帯電話等の基板や有機EL等のフレキシブルディスプレーに用いられる薄いガラス板や樹脂板等の試験体を変形させてその耐久度を試験する変形試験器に関する。
以前から、携帯電話等の基板や有機EL等のフレキシブルディスプレーに用いられる薄いガラス板や樹脂板等の面状の試験体を変形させてその耐久度を試験する変形試験器が知られている(例えば、特許文献1〜特許文献5参照)。
特許文献4は、面状の試験体を繰り返し捩じり(捩回)試験を行うものである。
特許文献2及び特許文献5は、面状の試験体を繰り返し折り曲げれたり延ばしたりを繰り返す試験を行うものである。
特許文献3は、シート状の試験体をU字形に垂らして一方を固定し、他方を上下に動かすことで折り曲げ部分を試験体において移動させる試験を行うものである。
特許文献1は、「彎曲試験を機械でできるようにしたもので、これにおいて、彎曲の曲率半径や弧長が違っていても、わずかな調整で機械が作動できるようにしたもの」(特許文献1の段落番号0005)であり、具体的には「略四角形のフレームの中に固定壁と移動壁とを対向して設け、両壁の頂上にワークを取り付ける取付部を固定壁と移動壁に対してそれぞれ鉛直面内で回動可能に設けるとともに、両取付部にワークとワークの他に板ばねのそれぞれ両端を取り付けて固定壁と移動壁との間に彎曲状態に渡し、移動壁を固定壁に対して遠近させてワークを繰り返し彎曲することを特徴とする彎曲試験機」(特許文献1の段落番号0006)を開示している。かかる特許文献1の彎曲試験機によれば、「固定壁と移動壁に薄いガラス板や樹脂板といったワークを彎曲状態で渡し、移動壁を固定壁に対して遠近させてをワークを繰り返して彎曲するものである。このとき、ワークの彎曲の曲率半径等の形状要件を変えることがあるが、移動壁を移動させるアクチュエータによるストロークと両壁の初期位置を変えること等でそれを可能にする。また、ワークを取り付ける取付部が移動壁又は固定壁に対して鉛直面内で回動可能(相手方に向かって傾動可能なこと)にすることで内部応力を残さずにストローク変化にも対応できるようにしている。さらに、彎曲の速度も調整できなければならないが、アクチュエータの速さを変えることでそれができる。」(特許文献1の段落番号0008)というものである。
特開2016−80694号公報 特開2016−42048号公報 特開2013−125002号公報 特開2013−64658号公報 特開2013−57538号公報
携帯電話等の基板や有機EL等のフレキシブルディスプレーに用いられる薄いガラス板や樹脂板等の面状体は、製品に組み込まれた際、決められた位置に存する一部が極めて小さい曲げ半径により折り曲げられたり延ばされたりを繰り返すことがある。このため、耐久試験として、面状の試験体の決められた一部のみを、小さい曲げ半径により折り曲げられたり延ばされたりを繰り返す変形試験の要求が高まっている。
こういった面状の試験体を折り曲げれたり延ばしたりを繰り返す変形試験は、特許文献1、特許文献2及び特許文献5に記載の装置で行うことができるが、これらのうち特許文献2及び特許文献5によれば、折り曲げられた試験体の部分には他の部材が挟まれることから、折り曲げ部分の試験体の曲げ半径をある程度よりも小さくすることができないという問題があった。
そして、特許文献1が開示する彎曲試験機において板ばねは、「ワーク4の両外側にはワーク4と同じ長さの板ばね12を取付部5、6にボルト20で止めて渡し掛けている。板バネ12は彎曲するときに一様な曲率半径になろうとする性質があり、これにワーク4の彎曲を倣わせることができるからである。つまり、ワーク4の両外側に板ばね12を設けることでワーク4は一様に彎曲する」(特許文献1の段落番号0015)ために配設されたものである。この板ばね12の彎曲半径は、ワーク4(試験体)の彎曲半径と一緒に変化するので、ワーク4(試験体)の彎曲半径を小さくするにつれて小さくなる。このためワーク4(試験体)の彎曲半径を小さくしようとすると、その彎曲半径の彎曲に板ばね12が対応できなくなる(例えば、板ばね12が折れる。)ために、板ばね12の彎曲最小半径が彎曲試験における彎曲半径の下限を決定してしまう。このことは、スマートフォンや携帯電話等のような電子機器において、板ばね12が耐えられないような小さい曲げ半径による繰り返し彎曲に試験体が耐え得るかどうかを十分試験できないという問題を生じる。
そこで、本発明では、面状の試験体を小さな曲げ半径により折り曲げられたり延ばされたりを繰り返すことができる変形試験器を提供することを目的とする。。
本発明の変形試験器(以下、「本試験器」という)は、試験体が取り付けられる第1取付面と、第1線分の上に存する第1取付面の縁部である第1縁部と、を有する第1取付板と、試験体が取り付けられる第2取付面と、第2線分の上に存する第2取付面の縁部である第2縁部と、を有する第2取付板と、試験体が架け渡される隙間が第1縁部と第2縁部との間に形成されるように、第1線分と第2線分とが互いに平行で相対的位置を保持しつつ、第1取付板を第2線分に対して相対的に第1線分を中心に回動可能であり、及び/又は、第2取付板を第1線分に対して相対的に第2線分を中心に回動可能であるように、第1取付板と第2取付板とを支持する支持手段と、そして第1取付板を第2線分に対して相対的に第1線分を中心に回動させ、及び/又は、第2取付板を第1線分に対して相対的に第2線分を中心に回動させる回動手段と、を備えてなる、変形試験器である。
本試験器は、大まかには、第1取付板と、第2取付板と、支持手段と、回動手段と、を備えてなる。
第1取付板は、第1取付面と、第1取付面の縁部である第1縁部と、を有する。第1取付面は、試験体が取り付けられる面であり、例えば、シート状、フィルム状、膜状、板状等のように主表面を有する試験体が、該主表面の一部が第1取付面に接着等によって取り付けられる。第1縁部は、第1取付面の縁部であって第1線分上に存する真っ直ぐな縁である。
第2取付板は、第2取付面と、第2取付面の縁部である第2縁部と、を有する。第2取付面は、試験体が取り付けられる面であり、例えば、シート状、フィルム状、膜状、板状等のように主表面を有する試験体が、該主表面の一部が第2取付面に接着等によって取り付けられる。第2縁部は、第2取付面の縁部であって第2線分上に存する真っ直ぐな縁である。
このような第1取付板の第1取付面と、第2取付板の第2取付面と、に試験体が取り付けられ、第1縁部と第2縁部との間に試験体が架け渡される。
支持手段は、(a)第1取付板を第2線分に対して相対的に第1線分を中心に回動可能であること、(b)第2取付板を第1線分に対して相対的に第2線分を中心に回動可能であること、のうち一方又は両方が満たされるように第1取付板と第2取付板とを支持する。このとき(a)(b)の一方又は両方の回動を生じても、試験体が架け渡される隙間が第1縁部と第2縁部との間に形成されると共に、第1線分と第2線分とが互いに平行で両線分の相対的位置が保持される。なお、第1線分と第2線分との両線分の相対的位置は、両線分間の距離や、両線分の一方に対する他方の、両線分の平行方向に関する位置(該一方を含む直線に該他方が含まれるように平行移動させた際、該一方に対する該平行移動させた他方の位置)を含む。
回動手段は、(c)第1取付板を第2線分に対して相対的に第1線分を中心に回動させること、(d)第2取付板を第1線分に対して相対的に第2線分を中心に回動させること、のうち一方又は両方を実行する。
このように第1取付面と第2取付面とに試験体が取り付けられ、第1取付面の第1縁部と第2取付面の第2縁部との間に試験体が架け渡された状態において、第1縁部を規定する第1線分と、第2縁部を規定する第2線分と、が互いに平行で相対的位置を保持したまま、第1取付板を第2線分に対して相対的に第1線分を中心に回動させ、及び/又は、第2取付板を第1線分に対して相対的に第2線分を中心に回動させることにより、意図した曲げを試験体が生じる以外の力(例えば、試験体が不意に不均一に曲がる力、試験体を引っぱる力や圧縮する力)が試験体に加わることを防止又は減少させることができる(特許文献1中の板バネ12を用いることなく、意図した曲げを試験体が生じる以外の力が試験体に加わることを防止又は減少させる。)と共に、第1縁部と第2縁部との距離が極小(理論的には0に限りなく近づけることができる。)になるまで両縁部を容易に近接させることができるので、試験体をどのような小さな曲げ半径であっても曲げたり延ばしたりを繰り返して試験することができる。
本試験器においては、第1線分と第2線分とを含む平面に対して垂直かつ第1線分からの距離と第2線分からの距離とが等しい平面である基準面と第1取付面とがなす角度と、基準面と第2取付面とがなす角度と、が等しくなるように回動手段が第1取付板及び第2取付板を回動させるものであってもよい。
こうすることで、基準面と第1取付面とがなす角度と、基準面と第2取付面とがなす角度と、が等しくなるように、試験体が取り付けられた第1取付面及び第2取付面が回動(第1線分、第2線分を中心)されるので、試験体が基準面の両側で同じように曲げられ、試験体が不意に不均一に曲がることを防止又は減少させることができる。なお、基準面は、第1線分と第2線分とを含む平面に対して垂直かつ第1線分及び第2線分に平行な平面であって、第1線分からの距離と第2線分からの距離とが等しい平面である。
本試験器においては、支持手段は、第1線分が含まれる第1直線の周りに回動可能に第1取付板が直接又は間接に取り付けられると共に、第2線分が含まれる第2直線の周りに回動可能に第2取付板が直接又は間接に取り付けられ、第1直線と第2直線との間の距離を一定に保持する両縁部位置関係保持手段を有するもの(以下「両縁部位置関係保持手段本試験器」という。)であってもよい。
支持手段は、試験体が架け渡される隙間が第1縁部と第2縁部との間に形成されるように、第1線分と第2線分とが互いに平行で相対的位置を保持しつつ、第1取付板を第2線分に対して相対的に第1線分を中心に回動可能であり、及び/又は、第2取付板を第1線分に対して相対的に第2線分を中心に回動可能であるように、第1取付板と第2取付板とを支持するものであるが、支持手段は両縁部位置関係保持手段を有するようにしてもよい。即ち、両縁部位置関係保持手段は、第1取付板及び第2取付板が直接又は間接に取り付けられるが、第1取付板に対し第1直線(第1線分を含む)の周りに回動可能に第1取付板が直接又は間接に取り付けられると共に、第2取付板に対し第2直線(第2線分を含む)の周りに回動可能に第2取付板が直接又は間接に取り付けられる。そして、両縁部位置関係保持手段は、第1取付板に対する回動可能な軸である第1直線と、第2取付板に対する回動可能な軸である第2直線と、の間の距離を一定に保持する。かかる両縁部位置関係保持手段を支持手段が有すれば、支持手段を簡単な構成にすることができる。
両縁部位置関係保持手段本試験器においては、支持手段は、第1線分の一端側の第1取付板と第2線分の一端側の第2取付板とに取り付けられる一端側の両縁部位置関係保持手段と、第1線分の他端側の第1取付板と第2線分の他端側の第2取付板とに取り付けられる他端側の両縁部位置関係保持手段と、を含んでなるものであってもよい。
こうすることで、両縁部位置関係保持手段として、第1線分の一端側の第1取付板と第2線分の一端側の第2取付板とに取り付けられる一端側の両縁部位置関係保持手段と、第1線分の他端側の第1取付板と第2線分の他端側の第2取付板とに取り付けられる他端側の両縁部位置関係保持手段と、を含むので、一端側と他端側との両方において、第1縁部(第1線分)と第2縁部(第2線分)との位置関係が確実に保持される。
本試験器においては、支持手段は、第1線分と平行な第1回動軸の周りに回動可能に第1取付板を支持すると共に、第2線分と平行な第2回動軸の周りに回動可能に第2取付板を支持し、第1回動軸と第2回動軸との間の距離が変化可能なものである取付板支持手段を有するもの(以下「取付板支持手段本試験器」という。)であってもよい。
このような支持手段が有する取付板支持手段によって、第1線分と平行な第1回動軸の周りに第1取付板が回動可能に支持され、第2線分と平行な第2回動軸の周りに第2取付板が回動可能に支持されると共に、第1回動軸と第2回動軸との間の距離が変化可能になるので、第1線分と第2線分とが互いに平行で相対的位置を保持しつつ、第1取付板を第2線分に対して相対的に第1線分を中心に回動可能にし、第2取付板を第1線分に対して相対的に第2線分を中心に回動可能にした状態で第1取付板と第2取付板とを支持することができる。
取付板支持手段本試験器においては、第1線分と第1回動軸との間の距離と、第2線分と第2回動軸との間の距離と、が等しいもの(以下「等距離取付板支持手段本試験器」という。)であってもよい。
これにより、第1線分と第2線分とが互いに平行で相対的位置を保持した状態で、第1線分と第2線分とを含む平面が平行移動するように第1回動軸の周りに第1取付板を回動させると共に第2回動軸の周りに第2取付板を回動させた場合、それに伴う第1取付板の回動角と第2取付板の回動角とが同じになるので、両取付板の回動の調節が容易になり、試験体の両側(一方が第1取付板に取り付けられ、他方が第2取付板に取り付けられる。)が同じように曲げられて試験体が不均一に曲がることを防止又は減少させることができる。
等距離取付板支持手段本試験器においては、第1線分と第2線分とを含む平面である縁部存在面と、第1回動軸と第2回動軸とを含む平面である回動軸存在面と、が平行又は同一平面に属するものであってもよい。
第1線分と第2線分とを含む平面である縁部存在面と、第1回動軸と第2回動軸とを含む平面である回動軸存在面と、が平行又は同一平面に属し、第1取付板の第1回動軸周りの回動条件と第2取付板の第2回動軸周りの回動条件とが一致するので、試験体の両側(一方が第1取付板に取り付けられ、他方が第2取付板に取り付けられる。)が同じように曲げられ、試験体が不均一に曲がることを防止又は減少させることができる。
取付板支持手段本試験器においては、取付板支持手段は、第1回動軸の周りに回動可能に第1取付板を支持する第1取付板支持手段と、第2回動軸の周りに回動可能に第2取付板を支持する第2取付板支持手段と、第1回動軸と第2回動軸とを含む平面である回動軸存在面において第1回動軸及び第2回動軸に垂直な方向である変位方向に関し第1取付板支持手段に対する第2取付板支持手段の相対的位置が変化可能に第1取付板支持手段及び/又は第2取付板支持手段を支持する基礎支持手段と、を含んでなるものであってもよい。
取付板支持手段が第1取付板支持手段と第2取付板支持手段と基礎支持手段とを含むことで、第1取付板支持手段により第1取付板が第1回動軸の周りに回動可能に支持され、第2取付板支持手段により第2取付板が第2回動軸の周りに回動可能に支持され、そして基礎支持手段により所定方向に関し第1取付板支持手段に対する第2取付板支持手段の相対的位置が変化可能に第1取付板支持手段及び/又は第2取付板支持手段を支持する。ここに該所定方向は、第1回動軸と第2回動軸とを含む平面である回動軸存在面において第1回動軸及び第2回動軸に垂直な方向をいう。これによって取付板支持手段が、第1回動軸の周りに回動可能に第1取付板を支持すると共に、第2回動軸の周りに回動可能に第2取付板を支持し、第1回動軸と第2回動軸との間の距離を変化可能にすることができる。
取付板支持手段本試験器においては、取付板支持手段は、第1回動軸の周りに回動可能に第1取付板を支持する第1回動棒を有してなり、回動手段は、第1回動棒を第1回動軸の周りに回動させる第1回動棒が取り付けられた回動駆動手段と、第1回動棒の回動により第2取付板を第2回動軸の周りに従動的に回動させるリンク機構と、を備えてなるもの(以下「リンク機構本試験器」という。)であってもよい。
こうすることで取付板支持手段が有する第1回動棒が、第1回動軸の周りに回動可能に第1取付板を支持し、回動手段が備える回動駆動手段が、それに取り付けられた第1回動棒を第1回動軸の周りに回動させるので、第1回動軸の周りに第1取付板が回動される。そして、回動手段が備えるリンク機構が、第1回動棒の回動により第2取付板を第2回動軸の周りに従動的に回動させるので、第1回動軸の周りの第1取付板の回動と、第2回動軸の周りの第2取付板の回動と、を生じさせる別個の回動駆動手段を設ける必要がないので、別個の回動駆動手段を設ける場合に比し、回動駆動手段の個数を減少させると共に別個の回動駆動手段の動作を同期させる機構も要さないので、本試験器を簡単に構成することができる。
リンク機構本試験器においては、支持手段は、第1線分が含まれる第1直線の周りに回動可能に第1取付板が直接又は間接に取り付けられると共に、第2線分が含まれる第2直線の周りに回動可能に第2取付板が直接又は間接に取り付けられ、第1直線と第2直線との間の距離を一定に保持する両縁部位置関係保持手段を有し、前記リンク機構は、第2回動軸の周りに第2取付板が回動するように両縁部位置関係保持手段を移動させるものであってもよい。
両縁部位置関係保持手段は、第1取付板及び第2取付板が直接又は間接に取り付けられるが、第1取付板に対し第1直線(第1線分を含む)の周りに回動可能に第1取付板が直接又は間接に取り付けられると共に、第2取付板に対し第2直線(第2線分を含む)の周りに回動可能に第2取付板が直接又は間接に取り付けられる。そして、両縁部位置関係保持手段は、第1取付板に対する回動可能な軸である第1直線と、第2取付板に対する回動可能な軸である第2直線と、の間の距離を一定に保持する。かかる両縁部位置関係保持手段を支持手段が有すれば、支持手段を簡単に構成することができる。
そして、リンク機構は、第2回動軸の周りに第2取付板が回動するように両縁部位置関係保持手段を移動させると、両縁部位置関係保持手段が取り付けられた第1取付板の部分(第1直線上)及び第2取付板の部分(第2直線上)を移動させ(第1線分と第2線分とを含む平面が平行移動する。)、第2回動軸の周りに第2取付板を回動させることができる。
リンク機構本試験器においては、第1回動軸の絶対的位置は不変であると共に、第2回動軸の絶対的位置が移動することで、第1回動軸と第2回動軸との間の距離が変化するものであってもよい。
このように回動駆動手段が取り付けられた第1回動棒の回動軸である第1回動軸の絶対的位置は不変で、第2回動軸の絶対的位置を移動させて第1回動軸と第2回動軸との間の距離を変化させることにより、回動駆動手段が取り付けられた第1回動棒を移動させる必要がないので本試験器を簡単な構成にすることができる(回動駆動手段が取り付けられた第1回動棒を移動させるには、回動駆動手段と第1回動棒とを含め一体として移動させれば移動部分が大形で重くなる問題があり、回動駆動手段は移動させず第1回動棒のみを移動させるには回動駆動手段から第1回動棒への動力伝達が複雑になる問題がある。)。
取付板支持手段本試験器においては、第1回動軸と第2回動軸とを含む平面である回動軸存在面への第1線分の正投影と、回動軸存在面への第2線分の正投影と、が第1回動軸と第2回動軸との間に存し、支持手段は、第1線分が含まれる第1直線の周りに回動可能に第1取付板が直接又は間接に取り付けられると共に、第2線分が含まれる第2直線の周りに回動可能に第2取付板が直接又は間接に取り付けられ、第1直線と第2直線との間の距離を一定に保持する両縁部位置関係保持手段を有し、回動手段は、回動軸存在面に対し垂直方向に両縁部位置関係保持手段を往復動させる往復駆動手段を有するもの(以下「往復駆動本試験器」という。)であってもよい。
支持手段が有する両縁部位置関係保持手段は、第1取付板及び第2取付板が直接又は間接に取り付けられるが、第1取付板に対し第1直線(第1線分を含む)の周りに回動可能に第1取付板が直接又は間接に取り付けられると共に、第2取付板に対し第2直線(第2線分を含む)の周りに回動可能に第2取付板が直接又は間接に取り付けられる。そして、両縁部位置関係保持手段は、第1取付板に対する回動可能な軸である第1直線と、第2取付板に対する回動可能な軸である第2直線と、の間の距離を一定に保持する。かかる両縁部位置関係保持手段を支持手段が有すれば、支持手段を簡単に構成することができる。
そして、第1回動軸と第2回動軸とを含む平面である回動軸存在面への第1線分の正投影と、回動軸存在面への第2線分の正投影と、が回動軸存在面において第1回動軸と第2回動軸との間に存し(即ち、回動軸存在面のうち、第1回動軸を含む直線と第2回動軸を含む直線とに挟まれた領域に、第1線分の正投影と、第2線分の正投影と、が存する。)、回動手段が有する往復駆動手段が、回動軸存在面に対し垂直方向に両縁部位置関係保持手段を往復動させれば、第1回動軸の周りに第1取付板が回動すると共に第2回動軸の周りに第2取付板が回動するようにでき、両縁部位置関係保持手段を往復動させる往復駆動手段という簡単な構成により本試験器を構成できる。
往復駆動本試験器においては、第1線分と第2線分とを含む平面に対して垂直かつ第1線分からの距離と第2線分からの距離とが等しい平面である基準面と第1回動軸との第1距離が、基準面と第2回動軸との第2距離に等しくなるように、第1回動軸及び第2回動軸のいずれも絶対的位置が変化するものであってもよい。
第1線分と第2線分とを含む平面に対して垂直かつ第1線分及び第2線分に平行な平面であって、第1線分からの距離と第2線分からの距離とが等しい平面である基準面と第1回動軸との第1距離と、基準面と第2回動軸との第2距離と、が互いに等しくなるように、第1回動軸及び第2回動軸のいずれも絶対的位置が変化するので、試験体が基準面の両側で同じように曲げられ、試験体が不意に不均一に曲がることを防止又は減少させることができる。
本発明の第1実施形態に係る変形試験器(第1本試験器)を示す斜視図である。 図2(a)は、第1本試験器を別の方向から見た斜視図であり、図2(b)は、第1本試験器の正面図である。 図3(a)は、第1本試験器の平面図であり、図3(b)は、第1本試験器の右側面図である。 駆動部、ガイドレール、一方支持軸部、一方試験片取付部、駆動軸、他方試験片取付部及びリンク部を拡大して示す拡大斜視図である。 第1本試験器の動作を説明する拡大斜視図である。 第1本試験器の動作を説明する拡大斜視図である。 図6に示した状態の第1本試験器を示す斜視図である。 X軸に平行な方向から他方取付板、一方取付板及びそれらに取り付けられた試験片を見たところを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る変形試験器(第2本試験器)を示す斜視図である。 図10(a)は、第2本試験器を別の方向から見た斜視図であり、図10(b)は、第2本試験器の正面図である。 図11(a)は、第2本試験器の平面図であり、図11(b)は、第2本試験器の右側面図である。 駆動部、ガイドレール、一方支持軸部、一方試験片取付部、駆動棒、他方試験片取付部及びリンク部を拡大して示す拡大斜視図である。 第2本試験器の動作を説明する拡大斜視図である。 第2本試験器の動作を説明する拡大斜視図である。 図14に示した状態の第2本試験器を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。しかしながら、これらによって本発明は何ら制限されるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る変形試験器(第1本試験器)11を示す斜視図である。図2(a)は、第1本試験器11を別の方向から見た斜視図(図1中の矢印A方向から見たところを示している。)であり、図2(b)は、第1本試験器11の正面図(図2(a)中の矢印B方向から見たところを示している。)である。図3(a)は、第1本試験器11の平面図(図2(a)(b)中の矢印C方向から見たところを示している。)であり、図3(b)は、第1本試験器11の右側面図(図2(a)(b)中の矢印D方向から見たところを示している。)である。図4は、後述する駆動部61、ガイドレール31b、一方支持軸部41、一方試験片取付部51、駆動軸73、他方試験片取付部81及びリンク部91を拡大して示す拡大斜視図である。図1乃至図4を参照して、第1本試験器11について説明する。また、説明及び理解を容易にするため、互いに直交する3軸であるX軸、Y軸及びZ軸を用い(これら3軸の方向を図中にX、Y及びZとして示す。)、Z軸に垂直な平面をXY面といい、X軸に垂直な平面をYZ面といい、Y軸に垂直な平面をXZ面という。なお、図1乃至図3においては試験片101が取り付けられた状態を図示しているが、図4においては試験片101が取り付けられていないところを示している。
第1本試験器11は、大まかには、中空の直方体形状をなすフレーム部21と、フレーム部21の上面に取り付けられたガイドレール31a、31bと、Y軸方向にスライド自在にガイドレール31a、31bに取り付けられた一方支持軸部41と、一方支持軸部41が有する一方支持軸43に取り付けられた一方試験片取付部51と、フレーム部21の左側面に固定された駆動部61と、フレーム部21に対して回動自在に支持される駆動軸73と、駆動軸73に回動不可能に取り付けられた他方試験片取付部81と、一方試験片取付部51を回動させるリンク部91と、を含んでなる。
フレーム部21は、直方体の一面に沿った天板部23(両主表面が長方形を略なす平板部材により形成されている。)と、該直方体の辺に沿った棒状部材により形成された8本の棒状部25と、を有し、天板部23がフレーム部21の上面を形成している。フレーム部21が形成する該直方体の辺は、X軸、Y軸及びZ軸のいずれかに平行に配置され、フレーム部21は十分な強度を有するようここでは金属によって形成されている。
ガイドレール31a、31bは、いずれもY軸に平行になるようにかつ同一のXY面に属するようにフレーム部21の天板部23の上面23aに固定されている。
一方支持軸部41は、Y軸方向にスライド自在にガイドレール31aに取り付けられたスライド部45aと、Y軸方向にスライド自在にガイドレール31bに取り付けられたスライド部45bと、スライド部45aとスライド部45bとに回転自在に支持された一方支持軸43(X軸に長手方向が平行な丸棒により形成されている。)と、を有してなる。これにより一方支持軸43は、長手方向がX軸に平行な状態を保ちつつ、XY面に沿ってY軸方向に自由に移動することができる。
一方試験片取付部51は、一方支持軸43に回動不可能に取り付けられた取付部53aと、取付部53aとは離れて一方支持軸43に回動不可能に取り付けられた取付部53bと、取付部53aと取付部53bとに両側が取り付けられた一方取付板55と、を有してなる。
一方取付板55は、両主表面が同じ長方形状をなしており、該両主表面の一方である上面55aの4の縁部のうちの1の縁部55ae(該4の縁部のX軸に平行な2の縁部のもののうち、試験片101の折り曲げ部分に近い方の縁部)は、一方試験片取付部51が一方支持軸43の回動に伴って回動しても、X軸に常に平行な状態が保たれる。
駆動部61は、フレーム部21の左側面に固定され、駆動軸73の基端が取り付けられている。駆動部61は、モーター、変速機及び制御部を内部に含んでおり、所定の回動角度及び回動速度により駆動軸73をその中心軸の周りに正逆に回動させる。なお、ここでは図示していないが、該所定の回動角度及び回動速度は可変可能にされており、これによって後述の試験片101の折り曲げ試験における折り曲げ角度及び折り曲げ速度を適宜変更することが可能である。
駆動軸73は、丸棒により形成されており、その丸棒の中心軸がX軸に平行な状態でフレーム部21に対して回動自在に支持されている。駆動軸73を構成する該丸棒は直円柱形状をなし、該直円柱の中心軸の周りに該丸棒は回動される。
そして、前述の如く、駆動軸73の基端が駆動部61に取り付けられることで、駆動軸73は、所定の回動角度及び回動速度によりその中心軸の周りに正逆に回動する。
他方試験片取付部81は、駆動軸73に回動不可能に取り付けられた取付部83aと、取付部83aとは離れて駆動軸73に回動不可能に取り付けられた取付部83bと、取付部83aと取付部83bとに両側が取り付けられた他方取付板85と、を有してなる。
他方取付板85は、両主表面が同じ長方形状をなしており、該両主表面の一方である上面85aの4の縁部のうちの1の縁部85ae(該4の縁部のX軸に平行な2の縁部のもののうち、試験片101の折り曲げ部分に近い方の縁部)は、他方試験片取付部81が駆動軸73の回動に伴って回動しても、X軸に常に平行な状態が保たれる。
なお、他方試験片取付部81の駆動軸73の周りの所定の回動位置(図1〜図4)における上面85aと、一方試験片取付部51の一方支持軸43の周りの所定の回動位置(図1〜図4)における上面55aと、は、XY面に平行な一平面に属するよう位置している。
また、上面85a及び上面55aには、シート状又はフィルム状の試験片101が、試験片101の主表面が接着されることにより取り付けられる。
リンク部91は、フレーム部21に対して回動自在に支持されたリンク軸92(真っ直ぐな丸棒により形成され、その中心軸がX軸に平行に支持されている)と、リンク軸92に一端が回動不可能に取り付けられたアングル部材93と、アングル部材93の他端に一端が回動可能に取り付けられると共に他端が他方取付板85及び一方取付板55に回動自在(他方取付板85に対する回動中心は、縁部85aeが存する直線に含まれ、一方取付板55に対する回動中心は、縁部55aeが存する直線に含まれる。)に取り付けられた連結部材94と、リンク軸92に一端が回動不可能に取り付けられたアングル部材95と、アングル部材95の他端に一端が回動可能に取り付けられると共に他端が他方取付板85及び一方取付板55に回動自在(他方取付板85に対する回動中心は、縁部85aeが存する直線に含まれ、一方取付板55に対する回動中心は、縁部55aeが存する直線に含まれる。)に取り付けられた連結部材96と、を有してなる。
このように連結部材94及び連結部材96はいずれも、縁部85aeが含まれる直線に含まれる回動軸の周りに回動自在に他方取付板85に対して取り付けられると共に、縁部55aeが含まれる直線に含まれる回動軸の周りに回動自在に一方取付板55に対して取り付けられているので、後述のように、駆動軸73の回動に伴って他方取付板85が回動すると、縁部85aeと縁部55aeとの間の距離は一定かつ縁部85aeと縁部55aeとの間は平行のまま、一方取付板55も回動する。駆動軸73の回動に伴って他方取付板85が回動しても、連結部材94、96の長手方向はZ軸に平行に保たれ、縁部55aeと縁部85aeとを含む平面は常にZ軸に対して垂直に保たれる(縁部55aeと縁部85aeとを含む平面は、他方取付板85の回動によって平行移動する。なお、縁部55aeと縁部85aeとは、同じXY面に常に属する。)。
なお、この一方取付板55の回動に従って、一方支持軸部41はガイドレール31a、31bに沿って自由にスライド移動する。
第1本試験器11の動作について、図4、図5、図6及び図7を用いて説明する。図5及び図6は、既に説明した図4と同様の構成要素を図4と同様の方向から見たところを示しており、図4の状態から駆動軸73が図中で時計回り方向に回動したところを示している。また、図7は、図6に示した状態の第1本試験器11を、図1と同様の方向から見たところを示している。
まず、図4の状態においては、他方取付板85の上面85aと一方取付板55の上面55aとは、Z軸に垂直な同じ一平面にほぼ属しており、上面85aと上面55aとに取り付けられた試験片101(図4〜図6においては図示を省略している)は平面に沿った真っ直ぐな状態になっている。
図4の状態から、駆動部61によって駆動軸73をその中心軸の周りに正方向(図4、図5及び図6において時計回り方向をいう)に回動させると、駆動軸73に回動不可能に取り付けられた取付部83a、83bと共に他方取付板85も駆動軸73の周りに正方向に回動する。この取付部83a、83b及び他方取付板85の正方向の回動により、連結部材94、96はその長手方向がZ軸に平行な状態を保ちつつ他方取付板85によって図5のように押し下げられる。そして、この連結部材94、96の押し下げにより、アングル部材93、95が正方向に回動することで、リンク軸92も正方向に回動する。
また、この取付部83a、83b及び他方取付板85の正方向への回動により、連結部材94、96の前記他端(上端)に回動自在に取り付けられた一方試験片取付部51(取付部53a、53b、一方取付板55)は一方支持軸43を中心に逆方向(図中において反時計回り)に回動する。その一方試験片取付部51の一方支持軸43の周りの回動により、一方支持軸部41(スライド部45a、45b、一方支持軸43)はガイドレール31a、31bに沿ってY軸と平行に他方試験片取付部81に近づくように移動する(連結部材94、96により、縁部85aeと縁部55aeとの間の距離は一定かつ縁部85aeと縁部55aeとの間は平行に保たれる。)。
このような駆動部61による駆動軸73の正方向への回動により、他方試験片取付部81(取付部83a、83b、他方取付板85)の駆動軸73周りの正方向への回動と、一方試験片取付部51(取付部53a、53b、一方取付板55)の一方支持軸43周りの逆方向への回動と、を生じる。この3つの回動において、縁部85aeと縁部55aeとの間の距離は一定に保たれると共に縁部85aeと縁部55aeとは平行に保たれ、さらに一方試験片取付部51は駆動軸73に近づく方向にY軸と平行に移動する。
駆動軸73の正方向への回動は、図4の状態から図5の状態を経由して図6の状態(図6の状態では、他方取付板85の上面85aと一方取付板55の上面55aとが略平行になっている。)に至るまで回動する(図6の状態で該回動は停止する。)。図6の状態においては、他方取付板85の上面85aと一方取付板55の上面55aとに取り付けられた試験片101(図4〜図6においては図示を省略している)が折り畳まれた状態になる。
試験片101を折り畳んだ図6の状態から、駆動部61によって駆動軸73を逆方向(図6において反時計回り方向)に回動させる。これにより図5の状態を経由して図4の状態に戻る。このように、図4の状態(試験片101は平らな状態)から駆動軸73を正方向へ回動させて図6の状態(試験片101は折り畳まれた状態)とし、その後、図6の状態から駆動軸73を逆方向へ回動させて図4の状態に戻すことで(1サイクル)、試験片101は平らな状態から折り畳まれて再び平らな状態に戻るため、試験片101を1回折り畳む試験を行うことができる。このような駆動軸73の正逆の回動を交互に行うことで、試験片101を複数折り畳む折り畳み試験を行うことができる。
このような試験片101の折り畳み試験(図4、図5、図6、図5、図4の順に動作する)においては、図8に示すように、縁部85ae、55aeは、常に平行でありその間の距離Kが一定に保たれると共に、Z軸に垂直な一平面に属する。また、試験片101の折り畳み試験において、縁部85ae、55aeからの距離が等しくY軸に垂直な平面Pに対して、上面85aと上面55aとは常に面対称になっている。
図8は、X軸に平行な方向から他方取付板85、一方取付板55及びそれらに取り付けられた試験片101を見たところを示す図であり、図8(a)は図4の状態を示し、図8(b)は図5の状態を示し、そして図8(c)は図6の状態を示している。
図8(a)(b)(c)に示すように、上面85aと上面55aとに取り付けられた試験片101は、互いに平行でありかつ距離Kが一定の縁部85ae、55aeを中心に平面Pに面対称に回動する2の上面85a、55aの間で折り曲げられる。このため、縁部85ae近傍、縁部55ae近傍、そして縁部85ae、55aeの間、いずれの部分の試験片101もほぼ同じ曲げ半径により曲げられ、試験片101の位置によって曲げ条件が不意に偏りにくいことから、再現性の高い試験を行うことができる。そして、距離Kを変更することで試験片101の曲げ半径を変更することができる(K/2がほぼ試験片101の曲げ半径となる。)。また、このような第1本試験器11では、距離Kが0になるまで自由に変更できるので、試験片101の曲げ半径を極めて小さくすることもできるので、種々の曲げ試験に対応できる。
また、第1本試験器11においては、試験片101が取り付けられる上面85aの縁部85aeと、試験片101が取り付けられる上面55aの縁部55aeと、が常に平行かつ距離Kが一定に保たれつつ、(試験片101から見たときに)縁部85aeを中心に上面85aを回動させると共に(試験片101から見たときに)縁部55aeを中心に上面55aを回動させることによって、非常に短い試験片101(縁部85aeと縁部55aeとにかけわたされる長さと、上面85aに取り付けられる長さと、上面55aに取り付けられる長さと、の合計長さ以上の試験片101であれば試験が可能である。)の試験を可能ならしめる。
加えて、第1本試験器11においては、試験片101を上面55aと上面85aとに取り付けると共に試験片101から見たときに縁部55ae、85aeを中心に縁部55ae、85aeが常に平行かつ距離Kが一定に保たれた状態で上面55a、85aを回動させるため、縁部85ae近傍と縁部55ae近傍との間に存する試験片101の部分を変形させるものの、それ以外の試験片101の残部(主として上面55aと上面85aとに面している部分)はほぼ変形させない。このことは、変形試験の対象とすべき部分を選択的に変形させるものであり、正確かつ高再現性の変形試験を可能ならしめる。
そして、第1本試験器11においては、試験片101が取り付けられる上面55aと上面85aとが、試験片101の意図した曲げを生じるためのみの動きをするので、(特許文献1中の板バネ12を要することなく)試験片101が意図しない変形を生じる力(例えば、試験体が不意に不均一に曲がる力、試験体を引っぱる力や圧縮する力)が試験片101に加わることを防止又は減少させることができる。
以上説明の通り、第1本試験器11は、試験体(ここでは試験片101)が取り付けられる第1取付面(ここでは上面85a)と、第1線分S1(図4参照。ここでは縁部85aeが存する線分)の上に存する第1取付面(上面85a)の縁部である第1縁部(縁部85ae)と、を有する第1取付板(ここでは他方取付板85)と、試験体(試験片101)が取り付けられる第2取付面(ここでは上面55a)と、第2線分S2(図4参照。ここでは縁部55aeが存する線分)の上に存する第2取付面(上面55a)の縁部である第2縁部(縁部55ae)と、を有する第2取付板(一方取付板55)と、試験体(試験片101)が架け渡される隙間が第1縁部(縁部85ae)と第2縁部(縁部55ae)との間に形成されるように、第1線分S1と第2線分S2とが互いに平行で相対的位置を保持しつつ、第1取付板(他方取付板85)を第2線分S2に対して相対的に第1線分S1を中心に回動可能であり、及び第2取付板(一方取付板55)を第1線分S1に対して相対的に第2線分S2を中心に回動可能であるように、第1取付板(他方取付板85)と第2取付板(一方取付板55)とを支持する支持手段(ここではガイドレール31a、31b、スライド部45a、45b、一方支持軸43、取付部53a、53b、駆動軸73、取付部83a、83b、連結部材94、96を含んで構成されている。)と、そして第1取付板(他方取付板85)を第2線分S2に対して相対的に第1線分S1を中心に回動させ、及び第2取付板(一方取付板55)を第1線分S1に対して相対的に第2線分S2を中心に回動させる回動手段(ここでは駆動部61、リンク軸92、アングル部材93、95、連結部材94、96を含んで構成されている。)と、を備えてなる、変形試験器である。なお、第1本試験器11のように、支持手段(ガイドレール31a、31b、スライド部45a、45b、一方支持軸43、取付部53a、53b、駆動軸73、取付部83a、83b、連結部材94、96を含む。)が、(a)第1取付板(他方取付板85)を第2線分S2に対して相対的に第1線分S1を中心に回動可能であること、(b)第2取付板(一方取付板55)を第1線分S1に対して相対的に第2線分S2を中心に回動可能であること、の両方が満たされるように第1取付板(他方取付板85)と第2取付板(一方取付板55)とを支持すると共に、回動手段(駆動部61、リンク軸92、アングル部材93、95、連結部材94、96を含む。)が、(c)第1取付板(他方取付板85)を第2線分S2に対して相対的に第1線分S1を中心に回動させること、(d)第2取付板(一方取付板55)を第1線分S1に対して相対的に第2線分S2を中心に回動させること、の両方を実行することで、試験片101が、主として第1線分S1近傍と第2線分S2近傍との間で均一に曲げられるので、再現性の高い試験を行うことができる。
第1本試験器11においては、第1線分S1と第2線分S2とを含む平面に対して垂直かつ第1線分S1からの距離と第2線分S2からの距離とが等しい平面である基準面(平面P)と第1取付面(上面85a)とがなす角度と、基準面(平面P)と第2取付面(上面55a)とがなす角度と、が等しくなるように回動手段(駆動部61、リンク軸92、アングル部材93、95、連結部材94、96を含む。)が第1取付板(他方取付板85)及び第2取付板(一方取付板55)を回動させるものである。
第1本試験器11においては、支持手段(ガイドレール31a、31b、スライド部45a、45b、一方支持軸43、取付部53a、53b、駆動軸73、取付部83a、83b、連結部材94、96を含む。)は、第1線分S1が含まれる第1直線の周りに回動可能に第1取付板(他方取付板85)が直接又は間接に取り付けられると共に、第2線分S2が含まれる第2直線の周りに回動可能に第2取付板(一方取付板55)が直接又は間接に取り付けられ、第1直線と第2直線との間の距離を一定に保持する両縁部位置関係保持手段(ここでは連結部材94、96)を有するものである。
第1本試験器11においては、支持手段(ガイドレール31a、31b、スライド部45a、45b、一方支持軸43、取付部53a、53b、駆動軸73、取付部83a、83b、連結部材94、96を含む。)は、第1線分S1の一端側の第1取付板(他方取付板85)と第2線分S2の一端側の第2取付板(一方取付板55)とに取り付けられる一端側の両縁部位置関係保持手段(連結部材94)と、第1線分S1の他端側の第1取付板(他方取付板85)と第2線分S2の他端側の第2取付板(一方取付板55)とに取り付けられる他端側の両縁部位置関係保持手段(連結部材96)と、を含んでなる。
第1本試験器11においては、支持手段(ガイドレール31a、31b、スライド部45a、45b、一方支持軸43、取付部53a、53b、駆動軸73、取付部83a、83b、連結部材94、96を含む。)は、第1線分S1と平行な第1回動軸(駆動軸73の中心軸)の周りに回動可能に第1取付板(他方取付板85)を支持すると共に、第2線分S2と平行な第2回動軸(一方支持軸43の中心軸)の周りに回動可能に第2取付板(一方取付板55)を支持し、第1回動軸と第2回動軸との間の距離が変化可能なものである取付板支持手段(ガイドレール31a、31b、スライド部45a、45b、一方支持軸43、取付部53a、53b、駆動軸73、取付部83a、83bを含んで構成される。)を有する。
第1本試験器11においては、第1線分S1と第1回動軸(駆動軸73の中心軸)との間の距離と、第2線分S2と第2回動軸(一方支持軸43の中心軸)との間の距離と、が等しいものである。
第1本試験器11においては、第1線分S1と第2線分S2とを含む平面である縁部存在面と、第1回動軸(駆動軸73の中心軸)と第2回動軸(一方支持軸43の中心軸)とを含む平面である回動軸存在面と、が平行又は同一平面に属するものである。
第1本試験器11においては、取付板支持手段(ガイドレール31a、31b、スライド部45a、45b、一方支持軸43、取付部53a、53b、駆動軸73、取付部83a、83bを含む。)は、第1回動軸(駆動軸73の中心軸)の周りに回動可能に第1取付板(他方取付板85)を支持する第1取付板支持手段(ここでは駆動軸73、取付部83a、83bを含んでなる。)と、第2回動軸(一方支持軸43の中心軸)の周りに回動可能に第2取付板(一方取付板55)を支持する第2取付板支持手段(ここでは一方支持軸43、取付部53a、53bを含んでなる。)と、第1回動軸(駆動軸73の中心軸)と第2回動軸(一方支持軸43の中心軸)とを含む平面である回動軸存在面において第1回動軸(駆動軸73の中心軸)及び第2回動軸(一方支持軸43の中心軸)に垂直な方向である変位方向(ここではY軸に平行な方向)に関し第1取付板支持手段(駆動軸73、取付部83a、83b)に対する第2取付板支持手段(一方支持軸43、取付部53a、53b)の相対的位置が変化可能に第2取付板支持手段を支持する基礎支持手段(ここではガイドレール31a、31b、スライド部45a、45b)と、を含んでなる。
第1本試験器11においては、取付板支持手段(ガイドレール31a、31b、スライド部45a、45b、一方支持軸43、取付部53a、53b、駆動軸73、取付部83a、83bを含む。)は、第1回動軸(駆動軸73の中心軸)の周りに回動可能に第1取付板(他方取付板85)を支持する第1回動棒(ここでは駆動軸73)を有してなり、回動手段(駆動部61、リンク軸92、アングル部材93、95、連結部材94、96を含む。)は、第1回動棒(駆動軸73)を第1回動軸(駆動軸73の中心軸)の周りに回動させる第1回動棒(駆動軸73)が取り付けられた回動駆動手段(ここでは駆動部61)と、第1回動棒(駆動軸73)の回動により第2取付板(一方取付板55)を第2回動軸(一方支持軸43の中心軸)の周りに従動的に回動させるリンク機構(リンク軸92、アングル部材93、95、連結部材94、96)と、を備えてなる。
第1本試験器11においては、支持手段(ガイドレール31a、31b、スライド部45a、45b、一方支持軸43、取付部53a、53b、駆動軸73、取付部83a、83b、連結部材94、96を含む。)は、第1線分S1が含まれる第1直線の周りに回動可能に第1取付板(他方取付板85)が直接又は間接に取り付けられると共に、第2線分S2が含まれる第2直線の周りに回動可能に第2取付板(一方取付板55)が直接又は間接に取り付けられ、第1直線と第2直線との間の距離を一定に保持する両縁部位置関係保持手段(連結部材94、96)を有し、前記リンク機構(リンク軸92、アングル部材93、95、連結部材94、96)は、第2回動軸(一方支持軸43の中心軸)の周りに第2取付板(一方取付板55)が回動するように両縁部位置関係保持手段(連結部材94、96)を移動させるものである。
第1本試験器11においては、第1回動軸(駆動軸73の中心軸)の絶対的位置は不変であると共に、第2回動軸(一方支持軸43の中心軸)の絶対的位置が移動することで、第1回動軸(駆動軸73の中心軸)と第2回動軸(一方支持軸43の中心軸)との間の距離が変化するものである。
(第2実施形態)
図9は、本発明の第2実施形態に係る変形試験器(第2本試験器)211を示す斜視図である。図10(a)は、第2本試験器211を別の方向から見た斜視図(図9中の矢印E方向から見たところを示している。)であり、図10(b)は、第2本試験器211の正面図(図10(a)中の矢印F方向から見たときの第2本試験器211を示している。)である。図11(a)は、第2本試験器211の平面図(図9及び図10(a)中の矢印G方向から見たところを示している。)であり、図11(b)は、第2本試験器211の右側面図(図10(a)(b)中の矢印J方向から見たところを示している。)である。図12は、後述する駆動部261、ガイドレール31b、一方支持軸部41、一方試験片取付部51、駆動棒273、他方支持軸部241、他方試験片取付部251及びリンク部291を拡大して示す拡大斜視図である。図9乃至図12を参照して、第2本試験器211について説明する。また、説明及び理解を容易にするため、互いに直交する3軸であるX軸、Y軸及びZ軸を用い(これら3軸の方向を図中にX、Y及びZとして示す。)、Z軸に垂直な平面をXY面といい、X軸に垂直な平面をYZ面といい、Y軸に垂直な平面をXZ面という。なお、図9乃至図11においては試験片101が取り付けられた状態を図示しているが、図12においては試験片101を取り外したところを示している。
第2本試験器211は、大まかには、中空の直方体形状をなすフレーム部21と、フレーム部21の上面にY軸方向に沿って取り付けられたガイドレール31a、31bと、Y軸方向にスライド自在にガイドレール31a、31bに取り付けられた一方支持軸部41と、一方支持軸部41が有する一方支持軸43に取り付けられた一方試験片取付部51と、Y軸方向にスライド自在にガイドレール31a、31bに取り付けられた他方支持軸部241と、他方支持軸部241が有する他方支持軸243に取り付けられた他方試験片取付部251と、フレーム部21の内部に固定された駆動部261と、一端(下端)が駆動部261に取り付けられZ軸方向に往復動する駆動棒273と、駆動棒273の他端(上端)が取り付けられ一方試験片取付部51及び他方試験片取付部251を回動させるリンク部291と、を含んでなる。
フレーム部21は、直方体の一面に沿った天板部23(両主表面が長方形を略なす平板部材により形成されており、中心には開口が形成されている。)と、該直方体の辺に沿った棒状部材により形成された8本の棒状部25と、を有し、天板部23がフレーム部21の上面を形成している。フレーム部21が形成する該直方体の辺は、X軸、Y軸及びZ軸のいずれかに平行に配置され、フレーム部21は十分な強度を有するようここでは金属によって形成されている。
ガイドレール31a、31bは、いずれもY軸に平行になるようにかつZ軸に垂直な同一のXY面に属するようにフレーム部21の天板部23の上面23aに固定されている。
一方支持軸部41は、Y軸方向にスライド自在にガイドレール31aに取り付けられたスライド部45aと、Y軸方向にスライド自在にガイドレール31bに取り付けられたスライド部45bと、スライド部45aとスライド部45bとに両側が回転自在に支持された一方支持軸43(長手方向がX軸に平行な丸棒により形成されている。)と、を有してなる。これにより一方支持軸43は、長手方向がX軸に平行な状態を保ちつつ、XY面に沿ってY軸方向に自由に移動することができる。
一方試験片取付部51は、一方支持軸43に回動不可能に取り付けられた取付部53aと、取付部53aとは離れて一方支持軸43に回動不可能に取り付けられた取付部53bと、取付部53aと取付部53bとに両側が取り付けられた一方取付板55と、を有してなる。
一方取付板55は、両主表面が同じ長方形状をなしており、該両主表面の一方である上面55aの4の縁部のうちの1の縁部55ae(該4の縁部のX軸に平行な2の縁部のもののうち、試験片101の折り曲げ部分に近い方の縁部)は、一方試験片取付部51が一方支持軸43の周りに回動しても、X軸に常に平行な状態が保たれる。
他方支持軸部241は、Y軸方向にスライド自在にガイドレール31aに取り付けられたスライド部245aと、Y軸方向にスライド自在にガイドレール31bに取り付けられたスライド部245bと、スライド部245aとスライド部245bとに回転自在に支持された他方支持軸243(長手方向がX軸に平行な丸棒により形成されている。)と、を有してなる。これにより他方支持軸243は、長手方向がX軸に平行な状態を保ちつつ、XY面に沿ってY軸方向に自由に移動することができる。なお、他方支持軸243と一方支持軸43とは、同一のXY面に常に属するように配置されている。
他方試験片取付部251は、他方支持軸243に回動不可能に取り付けられた取付部253aと、取付部253aとは離れて他方支持軸243に回動不可能に取り付けられた取付部253bと、取付部253aと取付部253bとに両側が取り付けられた他方取付板255と、を有してなる。
他方取付板255は、両主表面が同じ長方形状をなしており、該両主表面の一方である上面255aの4の縁部のうちの1の縁部255ae(該4の縁部のX軸に平行な2の縁部のもののうち、試験片101の折り曲げ部分に近い方の縁部)は、他方試験片取付部251が他方支持軸243の回動に伴って回動しても、X軸に常に平行な状態が保たれる。
駆動部261は、フレーム部21に直接又は他の部材を介して間接に固定され、駆動棒273の一端(下端)が取り付けられている。駆動部261は、モーター、変速機、クランク機構(回転運動を往復動に変換する)及び制御部を内部に含んでおり、所定のストローク及び速度により駆動棒273をZ軸に平行に往復動させる。なお、該所定のストローク及び速度は可変可能にされており、これによって後述の試験片101の折り曲げ試験における折り曲げ角度及び折り曲げ速度を適宜変更することが可能である。
駆動棒273は、真っ直ぐな丸棒により形成されており、その丸棒の中心軸がZ軸に平行な状態で往復動可能に支持されている。
そして、前述の如く、駆動棒273の一端(下端)が駆動部261に取り付けられると共に、駆動棒273の他端(上端)がリンク部291に取り付けられている。
リンク部291は、他方取付板255及び一方取付板55に一端(上端)近傍が回動自在(他方取付板255に対する回動中心は、縁部255aeが存する直線に含まれ、一方取付板55に対する回動中心は、縁部55aeが存する直線に含まれる。)に取り付けられた一対の連結部材296a、296b(連結部材296aはガイドレール31a側に回動自在に取り付けられると共に、連結部材296bはガイドレール31b側に回動自在に取り付けられている。)と、連結部材296aの他端(下端)と連結部材296bの他端(下端)とを連結する連結棒297と、を有してなる。
この一対の連結部材296a、296bいずれも、縁部255aeが存する直線を回動中心とするように他方取付板255に回動自在に取り付けられると共に、縁部55aeが存する直線を回動中心とするように一方取付板55に回動自在に取り付けられることで、縁部255aeと縁部55aeとの距離は一定かつ縁部255aeと縁部55aeとの間は平行に保たれる。リンク部291は、駆動棒273のZ軸方向の往復動に伴いZ軸方向に往復動するのみであり、Z軸に対する方向は変化しない。
そして、連結棒297には、駆動棒273の他端(上端)が取り付けられているので、駆動部261により駆動棒273の他端(上端)がZ軸方向に往復動することにより、縁部255aeと縁部55aeとの間の距離は一定かつ縁部255aeと縁部55aeとは平行のまま(なお、縁部255aeと縁部55aeとは、同じXY面に常に属する。)、他方取付板255及び一方取付板55は正逆に回動する。このときの他方取付板255及び一方取付板55の回動のいずれの状態においても、上面55aが含まれる平面と上面255aが含まれる平面とは縁部255aeと縁部55aeから等距離にあるXZ面に対して面対称となる。この他方取付板255及び一方取付板55の回動に従って、他方支持軸部241及び一方支持軸部41はガイドレール31a、31bに沿ってスライド移動(往復動)する。
第2本試験器211の動作について、図12、図13、図14及び図15を用いて説明する。図13及び図14は、既に説明した図12と同様の構成要素を図12と同様の方向から見たところを示しており、図12の状態から駆動棒273が駆動部261によって図中で下方(Z軸の負方向。図12中の矢印R方向)に移動したところを示している。また、図15は、図14に示した状態の第2本試験器211を、図9と同様の方向から見たところを示している。
まず、図12の状態においては、他方取付板255の上面255aと一方取付板55の上面55aとは、Z軸に垂直な同一平面(同一のXY面)にほぼ属しており、上面255aと上面55aとに取り付けられた試験片101(図12〜図14においては図示を省略している)は該平面に沿った真っ直ぐな状態になっている。
図12の状態から、駆動部261によって駆動棒273を図中で下方(図12中の矢印R方向)に移動させると、駆動棒273の他端(上端)が取り付けられている連結棒297によって連結部材296a、296bも図中で下方に移動する。上述のように、連結部材296a、296bいずれも、縁部255aeが存する直線を回動中心とするように他方取付板255に回動自在に取り付けられると共に、縁部55aeが存する直線を回動中心とするように一方取付板55に回動自在に取り付けられているので、縁部255aeと縁部55aeとの間の距離は一定かつ縁部255aeと縁部55aeとは平行のまま、縁部255ae及び縁部55aeが図中で下方に移動するように他方取付板255及び一方取付板55が回動し図13に示す状態となる。なお、図12から図13に遷移する際、一方支持軸部41はガイドレール31a、31bに沿ってY軸と平行に他方支持軸部241に近づくように移動すると共に、他方支持軸部241はガイドレール31a、31bに沿ってY軸と平行に一方支持軸部41に近づくように移動する(一方支持軸部41と他方支持軸部241とは、ガイドレール31a、31bに沿ってY軸と平行に互いに近づくように移動する。)。
このような駆動部261による駆動棒273の図中下方(図12中の矢印R)への駆動により、他方試験片取付部251の他方支持軸243周りの正方向(図12から図13へのように時計回り)の回動と、一方試験片取付部51の一方支持軸43周りの逆方向(図12から図13へのように反時計回り)の回動と、を生じる。この2つの回動において、縁部255aeと縁部55aeとの間の距離は一定に保たれると共に縁部255aeと縁部55aeとは平行に保たれ、さらに一方試験片取付部51と他方試験片取付部251とは互いに近づく方向にY軸と平行に移動する。
このような他方試験片取付部251の他方支持軸243周りの正方向の回動と、一方試験片取付部51の一方支持軸43周りの逆方向の回動と、は、図12の状態から図13の状態を経由して図14の状態(図14の状態では、他方取付板255の上面255aと一方取付板55の上面55aとが略平行になっている。)に至るまで回動する(図14の状態でこれら両回動は停止する。)。図14の状態においては、他方取付板255の上面255aと一方取付板55の上面55aとに取り付けられた試験片101(図12〜図14においては図示を省略している)が折り畳まれた状態になる。
試験片101を折り畳んだ図14の状態から、駆動部261によって駆動棒273を図中上方(図14中の矢印Q方向)へ移動させることにより、図13の状態を経由して図12の状態に戻る。以上説明したように、図12の状態(試験片101は平らな状態)から駆動棒273を図中、下方向へ移動させて図13の状態(試験片101はほぼ90度折られた状態)を経由し図14の状態(試験片101は折り畳まれた状態)とし、その後、図14の状態から駆動棒273を上方向へ移動させて図13の状態を経由し図12の状態に戻すことで、試験片101は平らな状態から折り畳まれて再び平らな状態に戻るため、試験片101を1回折り畳む試験(1サイクル)を行うことができる。即ち、駆動棒273を1回往復運動させることで試験片101を1回折り畳むことができるので、駆動棒273の往復運動を複数行うことで、試験片101を複数折り畳む試験を行うことができる。
このような試験片101の折り畳み試験(図12、図13、図14、図13、図12の順に動作する)においては、第1本試験器11において図8を用いて説明したのと同様、縁部255ae、55aeは常に平行でありその間の距離Kが一定に保たれると共に、Z軸に垂直な一平面(XY面)に属する。また、試験片101の折り畳み試験において、縁部255ae、55aeからの距離が等しくY軸に垂直なXZ面である平面P(図8参照)に対して、上面255aと上面55aとは常に面対称になるように回動する。
このような第2本試験器211の動作も、第1本試験器11の動作の説明に用いた図8に表されるものと同様である。再び図8を参照して第2本試験器211の動作を説明する。図8においては、第2本試験器211の構成要素の参照番号を括弧内に示している。第2本試験器211においても図8は、X軸に平行な方向から他方取付板255、一方取付板55及びそれらに取り付けられた試験片101を見たところを示す図であり、図8(a)は図12の状態を示し、図8(b)は図13の状態を示し、そして図8(c)は図14の状態を示している。
図8(a)(b)(c)に示すように、互いに平行でありかつ距離Kが一定の縁部255ae、55aeを中心に平面Pに対して面対称に回動する2の上面255a、55aの間で、上面255aと上面55aとに取り付けられた試験片101は折り曲げられる。このため、縁部255ae近傍、縁部55ae近傍、そして縁部255ae、55aeの間、いずれの部分に位置する試験片101もほぼ同じ曲げ半径により曲げられ、試験片101の位置によって曲げ条件が不意に偏りにくいことから、再現性の高い試験を行うことができる。そして、距離Kを変更することで試験片101の曲げ半径を変更することができる(K/2がほぼ試験片101の曲げ半径となる。)。また、第1本試験器11と同様、第2本試験器211では、距離Kが0になるまで自由に変更できるので、試験片101の曲げ半径を極めて小さくすることもできるので、種々の曲げ試験に対応できる。
また、第2本試験器211においては、試験片101が取り付けられる上面255aの縁部255aeと、試験片101が取り付けられる上面55aの縁部55aeと、が常に平行かつ距離Kが一定に保たれつつ、(試験片101から見たときに)縁部255aeを中心に上面255aを回動させると共に、(試験片101から見たときに)縁部55aeを中心に上面55aを回動させることによって、非常に短い試験片101(縁部255aeと縁部55aeとにかけわたされる長さと、上面255aに取り付けられる長さと、上面55aに取り付けられる長さと、の合計長さ以上の試験片101であれば試験が可能である。)の試験を可能ならしめる。
加えて、第2本試験器211においては、試験片101を上面55aと上面255aとに取り付けると共に試験片101から見たときに縁部55ae、255aeを中心に縁部55ae、255aeが常に平行かつ距離Kが一定に保たれた状態で上面55a、255aを回動させるため、縁部255ae近傍と縁部55ae近傍との間に存する試験片101の部分を変形させるものの、それ以外の試験片101の残部(主として上面55aと上面255aとに面している部分)はほぼ変形させない。このことは、変形試験の対象とすべき部分を選択的に変形させるものであり、正確かつ高再現性の変形試験を可能ならしめるものである。
そして、第2本試験器211においては、試験片101が取り付けられる上面55aと上面255aとが、試験片101の意図した曲げを生じるためのみの動きをするので、(特許文献1中の板バネ12を要することなく)試験片101が意図しない変形を生じる力(例えば、試験体が不意に不均一に曲がる力、試験体を引っぱる力や圧縮する力)が試験片101に加わることを防止又は減少させることができる。
以上の通り、第2本試験器211は、試験体(ここでは試験片101)が取り付けられる第1取付面(ここでは上面255a)と、第1線分S1(図12参照。ここでは縁部255aeが存する線分)の上に存する第1取付面(上面255a)の縁部である第1縁部(縁部255ae)と、を有する第1取付板(ここでは他方取付板255)と、試験体(試験片101)が取り付けられる第2取付面(ここでは上面55a)と、第2線分S2(図12参照。ここでは縁部55aeが存する線分)の上に存する第2取付面(上面55a)の縁部である第2縁部(縁部55ae)と、を有する第2取付板(一方取付板55)と、試験体(試験片101)が架け渡される隙間が第1縁部(縁部255ae)と第2縁部(縁部55ae)との間に形成されるように、第1線分S1と第2線分S2とが互いに平行で相対的位置を保持しつつ、第1取付板(他方取付板255)を第2線分S2に対して相対的に第1線分S1を中心に回動可能であり、及び第2取付板(一方取付板55)を第1線分S1に対して相対的に第2線分S2を中心に回動可能であるように、第1取付板(他方取付板255)と第2取付板(一方取付板55)とを支持する支持手段(ここではガイドレール31a、31b、スライド部45a、45b、一方支持軸43、取付部53a、53b、スライド部245a、245b、他方支持軸243、取付部253a、253b、連結部材296a、296bを含んで構成されている。)と、そして第1取付板(他方取付板255)を第2線分S2に対して相対的に第1線分S1を中心に回動させ、及び/又は、第2取付板(一方取付板55)を第1線分S1に対して相対的に第2線分S2を中心に回動させる回動手段(ここでは駆動部261、駆動棒273、連結部材296a、296b、連結棒297を含んで構成されている。)と、を備えてなる、変形試験器である。なお、第2本試験器211のように、支持手段(ガイドレール31a、31b、スライド部45a、45b、一方支持軸43、取付部53a、53b、スライド部245a、245b、他方支持軸243、取付部253a、253b、連結部材296a、296bを含む。)が、(a)第1取付板(他方取付板255)を第2線分S2に対して相対的に第1線分S1を中心に回動可能であること、(b)第2取付板(一方取付板55)を第1線分S1に対して相対的に第2線分S2を中心に回動可能であること、の両方が満たされるように第1取付板(他方取付板255)と第2取付板(一方取付板55)とを支持すると共に、回動手段(駆動部261、駆動棒273、連結部材296a、296b、連結棒297を含む。)が、(c)第1取付板(他方取付板255)を第2線分S2に対して相対的に第1線分S1を中心に回動させること、(d)第2取付板(一方取付板55)を第1線分S1に対して相対的に第2線分S2を中心に回動させること、の両方を実行することで、試験片101が、主として第1線分S1近傍と第2線分S2近傍との間で均一に曲げられるので、再現性の高い試験を行うことができる。
第2本試験器211においては、第1線分S1と第2線分S2とを含む平面に対して垂直かつ第1線分S1からの距離と第2線分S2からの距離とが等しい平面である基準面(平面P)と第1取付面(上面255a)とがなす角度と、基準面(平面P)と第2取付面(上面55a)とがなす角度と、が等しくなるように回動手段(駆動部261、駆動棒273、連結部材296a、296b、連結棒297を含む。)が第1取付板(他方取付板255)及び第2取付板(一方取付板55)を回動させるものである。
第2本試験器211においては、支持手段(ガイドレール31a、31b、スライド部45a、45b、一方支持軸43、取付部53a、53b、スライド部245a、245b、他方支持軸243、取付部253a、253b、連結部材296a、296bを含む。)は、第1線分S1が含まれる第1直線の周りに回動可能に第1取付板(他方取付板255)が直接又は間接に取り付けられると共に、第2線分S2が含まれる第2直線の周りに回動可能に第2取付板(一方取付板55)が直接又は間接に取り付けられ、第1直線と第2直線との間の距離を一定に保持する両縁部位置関係保持手段(ここでは連結部材296a、296b)を有するものである。
第2本試験器211においては、支持手段(ガイドレール31a、31b、スライド部45a、45b、一方支持軸43、取付部53a、53b、スライド部245a、245b、他方支持軸243、取付部253a、253b、連結部材296a、296bを含む。)は、第1線分S1の一端側の第1取付板(他方取付板255)と第2線分S2の一端側の第2取付板(一方取付板55)とに取り付けられる一端側の両縁部位置関係保持手段(連結部材296a)と、第1線分S1の他端側の第1取付板(他方取付板255)と第2線分S2の他端側の第2取付板(一方取付板55)とに取り付けられる他端側の両縁部位置関係保持手段(連結部材296b)と、を含んでなる。
第2本試験器211においては、支持手段(ガイドレール31a、31b、スライド部45a、45b、一方支持軸43、取付部53a、53b、スライド部245a、245b、他方支持軸243、取付部253a、253b、連結部材296a、296bを含む。)は、第1線分S1と平行な第1回動軸(他方支持軸243の中心軸)の周りに回動可能に第1取付板(他方取付板255)を支持すると共に、第2線分S2と平行な第2回動軸(一方支持軸43の中心軸)の周りに回動可能に第2取付板(一方取付板55)を支持し、第1回動軸(他方支持軸243の中心軸)と第2回動軸(一方支持軸43の中心軸)との間の距離が変化可能なものである取付板支持手段(ガイドレール31a、31b、スライド部45a、45b、一方支持軸43、取付部53a、53b、スライド部245a、245b、他方支持軸243、取付部253a、253bを含む。)を有する。
第2本試験器211においては、第1線分S1と第1回動軸(他方支持軸243の中心軸)との間の距離と、第2線分S2と第2回動軸(一方支持軸43の中心軸)との間の距離と、が等しいものである。
第2本試験器211においては、第1線分S1と第2線分S2とを含む平面である縁部存在面と、第1回動軸(他方支持軸243の中心軸)と第2回動軸(一方支持軸43の中心軸)とを含む平面である回動軸存在面と、が平行又は同一平面に属するものである。
第2本試験器211においては、取付板支持手段(ガイドレール31a、31b、スライド部45a、45b、一方支持軸43、取付部53a、53b、スライド部245a、245b、他方支持軸243、取付部253a、253bを含む。)は、第1回動軸(他方支持軸243の中心軸)の周りに回動可能に第1取付板(他方取付板255)を支持する第1取付板支持手段(ここでは他方支持軸243、取付部253a、253bを含む。)と、第2回動軸(一方支持軸43の中心軸)の周りに回動可能に第2取付板(一方取付板55)を支持する第2取付板支持手段(ここでは一方支持軸43、取付部53a、53bを含む。)と、第1回動軸(他方支持軸243の中心軸)と第2回動軸(一方支持軸43の中心軸)とを含む平面である回動軸存在面において第1回動軸(他方支持軸243の中心軸)及び第2回動軸(一方支持軸43の中心軸)に垂直な方向(ここではY軸に平行方向)である変位方向に関し第1取付板支持手段(他方支持軸243、取付部253a、253bを含む。)に対する第2取付板支持手段(一方支持軸43、取付部53a、53bを含む。)の相対的位置が変化可能に第1取付板支持手段(他方支持軸243、取付部253a、253bを含む。)及び第2取付板支持手段(一方支持軸43、取付部53a、53bを含む。)を支持する基礎支持手段(ここではガイドレール31a、31b、スライド部45a、45b、スライド部245a、245bを含む。)と、を含んでなる。
第2本試験器211においては、第1回動軸(他方支持軸243の中心軸)と第2回動軸(一方支持軸43の中心軸)とを含む平面である回動軸存在面(ここではXY面に平行)への第1線分S1の正投影と、回動軸存在面への第2線分S2の正投影と、が第1回動軸(他方支持軸243の中心軸)と第2回動軸(一方支持軸43の中心軸)との間に存し、支持手段(ガイドレール31a、31b、スライド部45a、45b、一方支持軸43、取付部53a、53b、スライド部245a、245b、他方支持軸243、取付部253a、253b、連結部材296a、296bを含む。)は、第1線分S1が含まれる第1直線の周りに回動可能に第1取付板(他方取付板255)が直接又は間接に取り付けられると共に、第2線分S2が含まれる第2直線の周りに回動可能に第2取付板(一方取付板55)が直接又は間接に取り付けられ、第1直線と第2直線との間の距離を一定に保持する両縁部位置関係保持手段(連結部材296a、296b)を有し、回動手段(駆動部261、駆動棒273、連結部材296a、296b、連結棒297を含む。)は、回動軸存在面(XY面に平行)に対し垂直方向(Z軸方向)に両縁部位置関係保持手段(連結部材296a、296b)を往復動させる往復駆動手段(駆動部261、駆動棒273、連結棒297を含む。)を有するものである。
第2本試験器211においては、第1線分S1と第2線分S2とを含む平面(XY面に平行)に対して垂直かつ第1線分S1からの距離と第2線分S2からの距離とが等しい平面である基準面(平面P)と第1回動軸(他方支持軸243の中心軸)との第1距離が、基準面(平面P)と第2回動軸(一方支持軸43の中心軸)との第2距離に等しくなるように、第1回動軸(他方支持軸243の中心軸)及び第2回動軸(一方支持軸43の中心軸)のいずれも絶対的位置が変化する。
11 第1本試験器
21 フレーム部
23 天板部
23a 上面
25 棒状部
31a、31b ガイドレール
41 一方支持軸部
43 一方支持軸
45a、45b スライド部
51 一方試験片取付部
53a、53b 取付部
55 一方取付板
55a 上面
55ae 縁部
61 駆動部
73 駆動軸
81 他方試験片取付部
83a、83b 取付部
85 他方取付板
85a 上面
85ae 縁部
91 リンク部
92 リンク軸
93、95 アングル部材
94、96 連結部材
101 試験片
211 第2本試験器
241 他方支持軸部
243 他方支持軸
245a、245b スライド部
251 他方試験片取付部
253a、253b 取付部
255 他方取付板
255a 上面
255ae 縁部
261 駆動部
273 駆動棒
291 リンク部
296a、296b 連結部材
297 連結棒
S1 第1線分
S2 第2線分

Claims (13)

  1. 試験体が取り付けられる第1取付面と、第1線分の上に存する第1取付面の縁部である第1縁部と、を有する第1取付板と、
    試験体が取り付けられる第2取付面と、第2線分の上に存する第2取付面の縁部である第2縁部と、を有する第2取付板と、
    試験体が架け渡される隙間が第1縁部と第2縁部との間に形成されるように、第1線分と第2線分とが互いに平行で相対的位置を保持しつつ、第1取付板を第2線分に対して相対的に第1線分を中心に回動可能であり、及び/又は、第2取付板を第1線分に対して相対的に第2線分を中心に回動可能であるように、第1取付板と第2取付板とを支持する支持手段と、そして
    第1取付板を第2線分に対して相対的に第1線分を中心に回動させ、及び/又は、第2取付板を第1線分に対して相対的に第2線分を中心に回動させる回動手段と、を備えてなる、変形試験器。
  2. 第1線分と第2線分とを含む平面に対して垂直かつ第1線分からの距離と第2線分からの距離とが等しい平面である基準面と第1取付面とがなす角度と、基準面と第2取付面とがなす角度と、が等しくなるように回動手段が第1取付板及び第2取付板を回動させるものである、請求項1に記載の変形試験器。
  3. 支持手段は、第1線分が含まれる第1直線の周りに回動可能に第1取付板が直接又は間接に取り付けられると共に、第2線分が含まれる第2直線の周りに回動可能に第2取付板が直接又は間接に取り付けられ、第1直線と第2直線との間の距離を一定に保持する両縁部位置関係保持手段を有するものである、請求項1又は2に記載の変形試験器。
  4. 支持手段は、第1線分の一端側の第1取付板と第2線分の一端側の第2取付板とに取り付けられる一端側の両縁部位置関係保持手段と、第1線分の他端側の第1取付板と第2線分の他端側の第2取付板とに取り付けられる他端側の両縁部位置関係保持手段と、を含んでなる、請求項3に記載の変形試験器。
  5. 支持手段は、第1線分と平行な第1回動軸の周りに回動可能に第1取付板を支持すると共に、第2線分と平行な第2回動軸の周りに回動可能に第2取付板を支持し、第1回動軸と第2回動軸との間の距離が変化可能なものである取付板支持手段を有する、請求項1乃至4のいずれか1に記載の変形試験器。
  6. 第1線分と第1回動軸との間の距離と、第2線分と第2回動軸との間の距離と、が等しいものである、請求項5に記載の変形試験器。
  7. 第1線分と第2線分とを含む平面である縁部存在面と、第1回動軸と第2回動軸とを含む平面である回動軸存在面と、が平行又は同一平面に属するものである、請求項6に記載の変形試験器。
  8. 取付板支持手段は、第1回動軸の周りに回動可能に第1取付板を支持する第1取付板支持手段と、第2回動軸の周りに回動可能に第2取付板を支持する第2取付板支持手段と、第1回動軸と第2回動軸とを含む平面である回動軸存在面において第1回動軸及び第2回動軸に垂直な方向である変位方向に関し第1取付板支持手段に対する第2取付板支持手段の相対的位置が変化可能に第1取付板支持手段及び/又は第2取付板支持手段を支持する基礎支持手段と、を含んでなる、請求項5乃至7のいずれか1に記載の変形試験器。
  9. 取付板支持手段は、第1回動軸の周りに回動可能に第1取付板を支持する第1回動棒を有してなり、
    回動手段は、第1回動棒を第1回動軸の周りに回動させる第1回動棒が取り付けられた回動駆動手段と、第1回動棒の回動により第2取付板を第2回動軸の周りに従動的に回動させるリンク機構と、を備えてなる、請求項5乃至8のいずれか1に記載の変形試験器。
  10. 支持手段は、第1線分が含まれる第1直線の周りに回動可能に第1取付板が直接又は間接に取り付けられると共に、第2線分が含まれる第2直線の周りに回動可能に第2取付板が直接又は間接に取り付けられ、第1直線と第2直線との間の距離を一定に保持する両縁部位置関係保持手段を有し、
    前記リンク機構は、第2回動軸の周りに第2取付板が回動するように両縁部位置関係保持手段を移動させるものである、請求項9に記載の変形試験器。
  11. 第1回動軸の絶対的位置は不変であると共に、第2回動軸の絶対的位置が移動することで、第1回動軸と第2回動軸との間の距離が変化するものである、請求項9又は10に記載の変形試験器。
  12. 第1回動軸と第2回動軸とを含む平面である回動軸存在面への第1線分の正投影と、回動軸存在面への第2線分の正投影と、が第1回動軸と第2回動軸との間に存し、
    支持手段は、第1線分が含まれる第1直線の周りに回動可能に第1取付板が直接又は間接に取り付けられると共に、第2線分が含まれる第2直線の周りに回動可能に第2取付板が直接又は間接に取り付けられ、第1直線と第2直線との間の距離を一定に保持する両縁部位置関係保持手段を有し、
    回動手段は、回動軸存在面に対し垂直方向に両縁部位置関係保持手段を往復動させる往復駆動手段を有するものである、請求項5乃至8のいずれか1に記載の変形試験器。
  13. 第1線分と第2線分とを含む平面に対して垂直かつ第1線分からの距離と第2線分からの距離とが等しい平面である基準面と第1回動軸との第1距離が、基準面と第2回動軸との第2距離に等しくなるように、第1回動軸及び第2回動軸のいずれも絶対的位置が変化する、請求項12に記載の変形試験器。
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