JP6087767B2 - 振動試験装置 - Google Patents

振動試験装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6087767B2
JP6087767B2 JP2013179009A JP2013179009A JP6087767B2 JP 6087767 B2 JP6087767 B2 JP 6087767B2 JP 2013179009 A JP2013179009 A JP 2013179009A JP 2013179009 A JP2013179009 A JP 2013179009A JP 6087767 B2 JP6087767 B2 JP 6087767B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
vibration table
shaking table
support mechanism
vibrating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013179009A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015049068A (ja
Inventor
紳一郎 梶井
紳一郎 梶井
智 時山
智 時山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2013179009A priority Critical patent/JP6087767B2/ja
Publication of JP2015049068A publication Critical patent/JP2015049068A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6087767B2 publication Critical patent/JP6087767B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Description

本発明は、試験体に対して振動試験を実行する振動試験装置に関するものである。
従来の振動試験装置として、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された振動試験装置は、複数の加振手段と複数の振動台を設け、一の振動台上に他の振動台を配置し、各加振手段を同期して動作させることで被検査体の振動試験を行うものである。この場合、振動試験装置は、下部振動台上に別の上部振動台を載置し、上部振動台と下部振動台との間に積層ゴムを介在した構成とし、簡単な構成で共振現象を利用した高加速度加振が可能となっている。
また、2方向以上の加振入力を試験体に与えるものとして、例えば、下記特許文献2に記載されたものがある。特許文献2に開示された振動試験装置は、第1加振装置として、第1の加振手段によって2方向に加振される第1の振動台を設け、第2加振装置として、パラレルリンク機構からなる第2の加振手段によって加振される第1の振動台の上の第2の振動台を設けたものである。
特許第3901910号公報 特開2009−294150号公報
特許文献1に開示された振動試験装置は、2台の加振手段を同期して運転させることで、試験体に高加速度入力を与えることができるが、振動台上の試験体を加振する方向は1方向に限定されており、複数の方向で試験体を加振することはできない。そのため、複数の方向で試験体を加振する場合には、試験体の配置替えを行う必要があり、作業性が良くない。
特許文献2に開示された振動試験装置は、複数の方向で試験体を加振することができるが、第2の加振手段は、油圧シリンダによって構成されるパラレルリンク機構であり、構造が複雑で高コスト化してしまう。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、簡単な構成で水平2方向の加振を容易に高精度で行うことができる振動試験装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の振動試験装置は、下部振動台と、前記下部振動台を水平な第1方向に加振可能な第1加振装置と、前記下部振動台を前記第1方向に交差する水平な第2方向に加振可能な第2加振装置と、前記下部振動台上に配置される上部振動台と、前記下部振動台と前記上部振動台との間に配置される複数の積層ゴムと、前記下部振動台に対して前記上部振動台を前記第1方向または前記第2方向に沿って移動自在に支持する支持機構と、を有することを特徴とするものである。
従って、第1加振装置により下部振動台を水平な第1方向に加振すると、第1方向の加振力が複数の積層ゴムを介して上部振動台に伝達され、この上部振動台上の試験体が第1方向に加振される。また、第2加振装置により下部振動台を水平な第2方向に加振すると、第2方向の加振力が複数の積層ゴムを介して上部振動台に伝達され、この上部振動台上の試験体が第2方向に加振される。このとき、支持機構により下部振動台に対して上部振動台が第1方向、第2方向に沿って移動自在に支持されることで、上部振動台が第1方向または第2方向以外の方向に加振されることがなく、簡単な構成で水平2方向の加振を容易に、且つ、高精度で行うことができる。
本発明の振動試験装置では、前記支持機構は、一端部が前記下部振動台と前記上部振動台のいずれか一方に固定される前記積層ゴムの他端部を前記第1方向または前記第2方向に沿って移動自在に支持することを特徴としている。
従って、支持機構は積層ゴムの他端部を第1方向または第2方向に沿って移動自在に支持することで、上部振動台の水平揺動を阻止することができ、装置の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる。
本発明の振動試験装置では、前記積層ゴムは、前記他端部が前記第1方向または前記第2方向に沿う2つの平行な支持部を有し、前記支持機構は、前記2つの平行な支持部を前記第1方向または前記第2方向に沿って相対移動可能な2つの平行な案内部を有することを特徴としている。
従って、支持機構は、2つの平行な案内部が積層ゴムの2つの平行な支持部に対して第1方向または第2方向に沿って相対移動可能とすることで、装置の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる。
本発明の振動試験装置では、前記案内部は、前記下部振動台または前記上部振動台に対して着脱自在であり、且つ、案内方向を前記第1方向と前記第2方向との間で変更可能であることを特徴としている。
従って、案内部が振動台に対して着脱自在であり、案内方向を変更可能であることから、上部振動台を介して試験体を加振する振動数を容易に変更することができ、汎用性を向上することができる。
本発明の振動試験装置では、前記上部振動台上の周囲に容器が固定され、前記容器内に表面がゴムにより被覆された複数の棒材が収容されることを特徴としている。
従って、上部振動台が第1方向または第2方向に振動するとき、容器内の複数の棒材が振動し、互いに衝突すると共に磨耗することから、上部振動台に減衰力が作用することとなり、棒材の個数を変更することで容易に減衰力を調整することができる。
本発明の振動試験装置では、前記支持機構は、一端部が前記下部振動台と前記上部振動台のいずれか一方に固定される第1積層ゴムの他端部を前記第1方向に沿って移動自在に支持する第1支持機構と、一端部が前記下部振動台と前記上部振動台のいずれか一方に固定される第2積層ゴムの他端部を前記第2方向に沿って移動自在に支持する第2支持機構とを有することを特徴としている。
従って、支持機構として、第1積層ゴムの他端部を第1方向に沿って移動自在に支持する第1支持機構と、第2積層ゴムの他端部を第2方向に沿って移動自在に支持する第2支持機構とを設けることから、上部振動台が第1方向または第2方向以外の方向に加振されることがなく、上部振動台を介して試験体を適正に加振することができ、また、第1方向の加振力の振動数と第2方向の加振力の振動数を同じに設定することができる。
本発明の振動試験装置によれば、下部振動台を水平な第1方向に加振可能な第1加振装置と、下部振動台を水平な第2方向に加振可能な第2加振装置と、下部振動台上に複数の積層ゴムを介して配置される上部振動台と、下部振動台に対して上部振動台を第1方向または第2方向に沿って移動自在に支持する支持機構とを設けるので、支持機構により上部振動台が第1方向または第2方向以外の方向に加振されることがなく、簡単な構成で水平2方向の加振を容易に、且つ、高精度で行うことができる。
図1は、第1実施形態の振動試験装置を表す正面図である。 図2は、第1実施形態の振動試験装置を表す平面図である。 図3は、積層ゴムの取付構造を表す図2のIII−III断面図である。 図4は、積層ゴムの支持構造を表す図2のIV−IV断面図である。 図5は、積層ゴムの支持構造を表す図2のV−V断面図である。 図6は、積層ゴムの支持構造を表す図5のVI−VI断面図である。 図7は、第2実施形態の振動試験装置における積層ゴムの支持構造を表す断面図である。 図8は、第3実施形態の振動試験装置を表す平面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る振動試験装置の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の振動試験装置を表す正面図、図2は、第1実施形態の振動試験装置を表す平面図、図3は、積層ゴムの取付構造を表す図2のIII−III断面図、図4は、積層ゴムの支持構造を表す図2のIV−IV断面図、図5は、積層ゴムの支持構造を表す図2のV−V断面図、図6は、積層ゴムの支持構造を表す図5のVI−VI断面図である。
第1実施形態において、図1及び図2に示すように、振動試験装置10は、下部振動台11と、第1加振装置12と、第2加振装置13と、上部振動台14と、複数の積層ゴム15,16と、支持機構17(図4及び図5参照)とを有している。
下部振動台11は、平面視が正方形状をなし、所定の厚さに設定されたものであり、下面部に複数の球形ローラ21が装着され、床面G上を水平方向に移動自在となっている。第1加振装置12は、2個の油圧シリンダ22から構成されている。各油圧シリンダ22は、本体22aが支持壁面W1に固定され、駆動ロッド22bが連結部材23により下部振動台11の側面部11aに回動自在に連結されている。また、第2加振装置13は、2個の油圧シリンダ24から構成されている。各油圧シリンダ24は、本体24aが支持壁面W2に固定され、駆動ロッド24bが連結部材25により下部振動台11の側面部11bに回動自在に連結されている。
この場合、側面部11a,11bは、ほぼ直交しており、第1加振装置12を構成する2個の油圧シリンダ22は、駆動ロッド22bを伸縮することで、下部振動台11に対して水平な第1方向、つまり、X方向の加振力を付与することができる。一方、第2加振装置13を構成する2個の油圧シリンダ24は、駆動ロッド24bを伸縮することで、下部振動台11に対して水平な第2方向、つまり、Y方向の加振力を付与することができる。このX方向(第1方向)とY方向(第2方向)とは、水平方向であって、互いにほぼ直交(交差)している。
上部振動台14は、平面視が下部振動台11より小さい正方形状をなし、所定の厚さに設定されたものである。上部振動台14は、上面部に試験体Tを載置し、所定の治具により位置決め固定することができる。
複数の積層ゴム15,16は、下部振動台11と上部振動台14との間に配置されている。積層ゴム15,16は、後述するが、異なる構成となっており、複数の積層ゴム15は、下部振動台11における第2加振装置13が連結される側に沿って3個配置されると共に、下部振動台11における第2加振装置13から離間する側に沿って3個配置されている。また、複数の積層ゴム16は、3個ずつ配置される複数の積層ゴム15の間に3個配置されている。
複数の積層ゴム15は、図3に示すように、円盤状のゴム材と円盤状の鋼板とが交互に積層されて構成された多層体15aと、多層体15aの上部に連結される矩形状(正方形状)をなす上部支持板15bと、多層体15aの下部に連結される矩形状(正方形状)をなす下部支持板15cとから構成されている。この複数の積層ゴム15は、上部支持板15bが支持プレート31を介して上部振動台14の下面部に固定され、下部支持板15cが下部振動台11の上面部に固定されている。
一方、複数の積層ゴム16は、図4から図6に示すように、円盤状のゴム材と円盤状の鋼板とが交互に積層されて構成された多層体16aと、多層体16aの上部に連結される矩形状(正方形状)をなす上部支持板16bと、多層体16aの下部に連結される矩形状(正方形状)をなす下部支持板16cとから構成されている。この複数の積層ゴム16は、上部支持板16bが支持機構17を介して上部振動台14の下面部に連結され、下部支持板16cが下部振動台11の上面部に固定されている。
支持機構17は、下部振動台11に対して上部振動台14をY方向(第2方向)に沿って移動自在に支持するものである。即ち、支持機構17は、下部支持板(一端部)16cが下部振動台11に固定された積層ゴム16の上部支持板(他端部)16bをY方向(第2方向)に沿って移動自在に支持するものである。
具体的に説明すると、積層ゴム16は、上部支持板16bにY方向に沿う2つの平行な支持部41が形成されると共に、各支持部41の上部にフリーローラ42が装着されている。一方、支持機構17は、上部振動台11の下面部にY方向に沿う2つの平行な案内部43が垂下するように形成されている。そして、積層ゴム16の各支持部41は、支持機構17(上部振動台11)の各案内部43に嵌合し、フリーローラ42が上部振動台11の下面に接触しており、支持部41と案内部43は、Y方向に沿って相対移動可能であるが、X方向に沿って相対移動不能(一体移動)となっている。
ここで、第1実施形態の振動試験装置10を用いて試験体Tの振動試験について説明する。
図1及び図2に示すように、第1加振装置12の各油圧シリンダ22を往復駆動すると、下部振動台11がX方向に加振され、このX方向の加振力が複数の積層ゴム15,16を介して上部振動台14に伝達され、この上部振動台14上の試験体TがX方向に加振される。このとき、複数の積層ゴム15は、上部支持板15bが上部振動台14に固定され、下部支持板15cが下部振動台11に固定されている。また、複数の積層ゴム16は、上部支持板16bが支持機構17を介して上部振動台14に連結され、下部支持板16cが下部振動台11に固定されているが、支持機構17が上部支持板16bと上部振動台14をX方向に沿って相対移動不能としている。そのため、下部振動台11におけるX方向の振動は、全て(6個)の積層ゴム15と全て(3個)の積層ゴム16により上部振動台14に伝達される。
一方、第2加振装置13の各油圧シリンダ24を往復駆動すると、下部振動台11がY方向に加振され、このY方向の加振力が複数の積層ゴム15を介して上部振動台14に伝達され、この上部振動台14上の試験体TがY方向に加振される。このとき、複数の積層ゴム15は、上部支持板15bが上部振動台14に固定され、下部支持板15cが下部振動台11に固定されている。また、複数の積層ゴム16は、上部支持板16bが支持機構17を介して上部振動台14に連結され、下部支持板16cが下部振動台11に固定されているが、支持機構17が上部支持板16bと上部振動台14をY方向に沿って相対移動可能としている。そのため、下部振動台11におけるY方向の振動は、全て(6個)の積層ゴム15により上部振動台14に伝達される。
即ち、第1加振装置12により下部振動台11をX方向に加振するとき、支持機構17により上部支持板16bと上部振動台14とのX方向における相対移動を不能としていることから、下部振動台11におけるX方向の振動は、全ての積層ゴム15,16により上部振動台14に伝達される。一方、第2加振装置13により下部振動台11をY方向に加振するとき、支持機構17により上部支持板16bと上部振動台14とのY方向における相対移動を可能としている。そのため、全て(3個)の積層ゴム16は、下部振動台11の加振力を上部振動台14に伝達せず、下部振動台11におけるY方向の振動は、6個の積層ゴム15だけで上部振動台14に伝達される。
その結果、振動試験装置10は、第1加振装置12による試験体TのY方向への振動の振動数と、第2加振装置12による試験体TのY方向への振動の振動数とを相違させることができる。
また、第2加振装置12により下部振動台11をY方向に加振したとき、支持機構17により積層ゴム16の上部支持板15bと上部振動台14がY方向に沿って相対移動可能する。そのため、支持機構17がガイドとなることで、下部振動台11に対して上部振動台14をY方向に沿って適正に振動させることができる。
このように第1実施形態の振動試験装置にあっては、下部振動台11と、下部振動台11を水平なX方向に加振可能な第1加振装置12と、下部振動台11をX方向に交差する水平なY方向に加振可能な第2加振装置13と、下部振動台11上に配置される上部振動台14と、下部振動台11と上部振動台14との間に配置される複数の積層ゴム15,16と、下部振動台11に対して上部振動台14をY方向に沿って移動自在に支持する支持機構17とを設けている。
従って、第1加振装置12により下部振動台11を水平なX方向に加振すると、X方向の加振力が複数の積層ゴム15,16を介して上部振動台14に伝達され、この上部振動台14上の試験体TがX方向に加振される。また、第2加振装置13により下部振動台11を水平なY方向に加振すると、Y方向の加振力が複数の積層ゴム15を介して上部振動台14に伝達され、この上部振動台14上の試験体TがY方向に加振される。このとき、支持機構17により下部振動台11に対して上部振動台14がY方向に沿って移動自在に支持されることで、第2加振装置13の作動時に、上部振動台14がY方向以外の方向に加振されることがなく、簡単な構成で水平2方向(XY方向)の加振を容易に、且つ、高精度で行うことができる。
第1実施形態の振動試験装置では、支持機構17は、下部支持板16cが下部振動台11に固定される積層ゴム16の上部支持板16bをY方向に沿って移動自在に支持している。従って、上部振動台14におけるY方向以外の水平揺動を阻止することができ、装置の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる。
第1実施形態の振動試験装置では、積層ゴム16の上部支持板16bにY方向に沿う2つの平行な支持部41を設け、上部振動台14の下面部に2つの平行な支持部41をY方向に沿って相対移動可能な2つの平行な案内部43を設けている。従って、装置の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる。
なお、この実施形態1にて、下部振動台11と上部振動台14との間に9個の積層ゴム15,16を配置し、3個の積層ゴム16に対して支持機構17を設けることで、下部振動台11に対して上部振動台14をY方向に沿って移動自在に支持したが、この構成に限定されるものではない。例えば、3個の積層ゴム16に対して支持機構17を設けることで、下部振動台11に対して上部振動台14をX方向に沿って移動自在に支持してもよい。
また、支持機構として、下端部が下部振動台11に固定される第1積層ゴムの上端部をX方向に沿って移動自在に支持する第1支持機構と、下端部が下部振動台11に固定される第2積層ゴムの上端部をY方向に沿って移動自在に支持する第2支持機構とを設けてもよい。この場合、第1、第2加振装置12,13の作動時に、上部振動台14がX方向及びY方向以外の方向に加振されることがなく、簡単な構成で水平2方向(XY方向)の加振を容易に、且つ、高精度で行うことができる。
また、第1支持機構と第2支持機構を装着する積層ゴムの数を同じに設定することで、X方向の加振力の振動数とY方向の加振力の振動数とを同じに設定することができる。
[第2実施形態]
図7は、第2実施形態の振動試験装置における積層ゴムの支持構造を表す断面図である。なお、上述した実施形態例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態において、図7に示すように、積層ゴム16は、多層体16aと上部支持板16bと下部支持板16cとから構成され、上部支持板16bが支持機構51を介して上部振動台14の下面部に連結され、下部支持板16cが下部振動台11の上面部に固定されている。
積層ゴム16は、上部支持板16bにY方向に沿う2つの平行な支持部41が形成されると共に、各支持部41の上部にフリーローラ42が装着されている。一方、支持機構51を構成する支持部材52が上部振動台14に対して着脱自在となっている。即ち、上部振動台14は、積層ゴム16の装着位置に対応して正方形状の取付孔14aが形成されている。支持部材52は、取付孔14aより大きい正方形のリング状をなす蓋体53と、この蓋体53から取付孔14a内にY方向に沿う2つの平行な案内部54がX方向に対向して垂下し、複数のボルト55により上部振動台14に固定されている。そして、積層ゴム16の各支持部41は、支持部材52の各案内部54に嵌合し、フリーローラ42が支持部材54の下面に接触しており、支持部41と案内部54は、Y方向に沿って相対移動可能であるが、X方向に沿って相対移動不能(一体移動)となっている。
第2実施形態では、支持部材52(案内部54)は、上部振動台14に対して着脱自在であることから、上部振動台14の取付孔14aに対して、支持機構51の支持部材52の嵌合方向を水平方向に90度変更することで、上部振動台14と積層ゴム16との間で相対移動可能な方向(X方向とY方向)を変更することができる。
このように第2実施形態の振動試験装置にあっては、支持部材52(案内部54)を上部振動台14に対して着脱自在とし、上部振動台14の取付孔14aに対して嵌合方向を変更可能としている。従って、上部振動台14と積層ゴム16との間で相対移動可能な方向(X方向とY方向)を変更することができ、上部振動台14を介して試験体Tを加振する振動数を容易に変更することができ、汎用性を向上することができる。
[第3実施形態]
図8は、第3実施形態の振動試験装置を表す平面図である。なお、上述した実施形態例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第3実施形態において、図8に示すように、振動試験装置60は、下部振動台11と、第1加振装置12と、第2加振装置13と、上部振動台14と、複数の積層ゴム15,16と、支持機構17(図4及び図5参照)とを有している。
第1加振装置12は、2個の油圧シリンダ22から構成され、下部振動台11をX方向に加振することができる。第2加振装置13は、2個の油圧シリンダ24から構成され、下部振動台11をY方向に加振することができる。上部振動台14は、複数の積層ゴム15,16を介して下部振動台11に配置されており、上面部に試験体Tを位置決め固定することができる。
支持機構17(図4及び図5参照)は、下部振動台11に対して上部振動台14をY方向(第2方向)に沿って移動自在に支持するものである。即ち、支持機構17は、下部支持板(一端部)16cが下部振動台11に固定された積層ゴム16の上部支持板(他端部)16bをY方向(第2方向)に沿って移動自在に支持するものである。
また、上部振動台14は、周囲に4個の減衰部材61が固定されている。この減衰部材61は、上部振動台14上の周囲に固定される容器62と、この容器62内に収容されて表面がゴムにより被覆された複数の棒材(電線など)63とから構成されている。
そのため、第1加振装置12により下部振動台11をX方向に加振すると、このX方向の加振力が複数の積層ゴム15,16を介して上部振動台14に伝達され、この上部振動台14上の試験体TがX方向に加振される。また、第2加振装置13により下部振動台11をY方向に加振すると、このY方向の加振力が複数の積層ゴム15,16を介して上部振動台14に伝達され、この上部振動台14上の試験体TがY方向に加振される。このとき、上部振動台14上に固定された容器62内の複数の棒材63が振動し、互いに衝突すると共に磨耗することから、上部振動台14に減衰力が作用する。そのため、この棒材63の個数を変更することで容易に最適な減衰力に調整することができる。
このように第3実施形態の振動試験装置にあっては、上部振動台14上の周囲に減衰部材61として、容器62内に表面がゴムにより被覆された複数の棒材63を収容している。
従って、上部振動台14がX方向またはY方向に振動するとき、容器62内の複数の棒材63が振動し、互いに衝突すると共に磨耗することから、上部振動台14に減衰力が作用する。ここで、棒材63の個数を変更するだけで、容易に減衰力を調整することができる。
慣性型の振動試験装置は、共振振動台となる上部振動台の減衰比を正確に付加できるように制御することが必要であり、制御装置や油圧ポンプなどの付加設備が不可欠である。第3実施形態の振動試験装置60は、下部振動台11上に複数の積層ゴム15,16を介して上部振動台14を配置することで、共振振動台としている。そのため、上部振動台14の固有振動数近傍の正弦波で加振を行うと、減衰比に応じた応答が得られる。減衰比が小さい場合、固有振動数近傍では大きな応答倍率となるため、応答量を正確に得るには入力レベルおよび振動数を精度良く入力することが必要となる。しかし、減衰を付加することができると応答倍率が下がるため、応答量は入力レベルのみの入力調整で正確に得ることが可能となる。表面がゴムで覆われた複数の棒材63を容器62内に重ねて配置すると、上部振動台14の振動によりこの各棒材63が加振方向に振動する。このときに生じる棒材63同志の滑り摩擦や衝撃により、上部振動台14の応答に減衰要素が付加される。このように単純な装置で減衰が付加できるとその調整などが簡便化される。
なお、上述した実施形態では、下部振動台11と上部振動台14との間に9個の積層ゴム15,16を配置し、3個の積層ゴム16と上部支持台14との間に支持機構17を設けたが、この構成に限定されるものではない。例えば、3個の積層ゴム16と下部支持台11との間に支持機構を設けてもよい。また、2種類の積層ゴム15,16の配置は、実施形態に限定されるものではなく、配置位置や配置数は、適宜設定すればよいものである。
10,60 振動試験装置
11 下部振動台
12 第1加振装置
13 第2加振装置
14 上部振動台
15,16 積層ゴム
17,51 支持機構
41 支持部
43,54 案内部
52 支持部材
61 減衰部材
62 容器
63 棒材
T 試験体

Claims (5)

  1. 下部振動台と、
    前記下部振動台を水平な第1方向に加振可能な第1加振装置と、
    前記下部振動台を前記第1方向に交差する水平な第2方向に加振可能な第2加振装置と、
    前記下部振動台上に配置される上部振動台と、
    前記下部振動台と前記上部振動台との間に配置される複数の積層ゴムと、
    前記下部振動台に対して前記上部振動台を前記第1方向または前記第2方向に沿って移動自在に支持する支持機構と、
    を有し、
    前記支持機構は、一端部が前記下部振動台と前記上部振動台のいずれか一方に固定される前記積層ゴムの他端部を前記第1方向または前記第2方向に沿って移動自在に支持する、
    ことを特徴とする振動試験装置。
  2. 前記積層ゴムは、前記他端部が前記第1方向または前記第2方向に沿う2つの平行な支持部を有し、前記支持機構は、前記2つの平行な支持部を前記第1方向または前記第2方向に沿って相対移動可能な2つの平行な案内部を有することを特徴とする請求項1に記載の振動試験装置。
  3. 前記案内部は、前記下部振動台または前記上部振動台に対して着脱自在であり、且つ、案内方向を前記第1方向と前記第2方向との間で変更可能であることを特徴とする請求項2に記載の振動試験装置。
  4. 下部振動台と、
    前記下部振動台を水平な第1方向に加振可能な第1加振装置と、
    前記下部振動台を前記第1方向に交差する水平な第2方向に加振可能な第2加振装置と、
    前記下部振動台上に配置される上部振動台と、
    前記下部振動台と前記上部振動台との間に配置される複数の積層ゴムと、
    前記下部振動台に対して前記上部振動台を前記第1方向または前記第2方向に沿って移動自在に支持する支持機構と、
    を有し、
    前記上部振動台上の周囲に容器が固定され、前記容器内に表面がゴムにより被覆された複数の棒材が収容される、
    ことを特徴とする振動試験装置。
  5. 下部振動台と、
    前記下部振動台を水平な第1方向に加振可能な第1加振装置と、
    前記下部振動台を前記第1方向に交差する水平な第2方向に加振可能な第2加振装置と、
    前記下部振動台上に配置される上部振動台と、
    前記下部振動台と前記上部振動台との間に配置される複数の積層ゴムと、
    前記下部振動台に対して前記上部振動台を前記第1方向または前記第2方向に沿って移動自在に支持する支持機構と、
    を有し、
    前記支持機構は、一端部が前記下部振動台と前記上部振動台のいずれか一方に固定される第1積層ゴムの他端部を前記第1方向に沿って移動自在に支持する第1支持機構と、一端部が前記下部振動台と前記上部振動台のいずれか一方に固定される第2積層ゴムの他端部を前記第2方向に沿って移動自在に支持する第2支持機構とを有する、
    ことを特徴とする振動試験装置。
JP2013179009A 2013-08-30 2013-08-30 振動試験装置 Active JP6087767B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013179009A JP6087767B2 (ja) 2013-08-30 2013-08-30 振動試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013179009A JP6087767B2 (ja) 2013-08-30 2013-08-30 振動試験装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015049068A JP2015049068A (ja) 2015-03-16
JP6087767B2 true JP6087767B2 (ja) 2017-03-01

Family

ID=52699223

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013179009A Active JP6087767B2 (ja) 2013-08-30 2013-08-30 振動試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6087767B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015059917A (ja) * 2013-09-20 2015-03-30 オイレス工業株式会社 積層ゴム用三軸試験機
CN105910780B (zh) * 2016-04-06 2018-04-10 重庆大学 一种精确可控非接触试件旋转式磁场疲劳激振与测振装置
CN114325381A (zh) * 2021-12-10 2022-04-12 上海泛德声学工程有限公司 一种电机振动测试工装及其方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51151157A (en) * 1975-06-20 1976-12-25 Hitachi Ltd Multi-degrees of freedom oscillation tester
JPS57147028A (en) * 1981-03-09 1982-09-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Vibrating table for experiment of vibration resistance
JP2002236074A (ja) * 2001-02-09 2002-08-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 共振型振動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015049068A (ja) 2015-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102498200B1 (ko) 가진 장치
JP6087767B2 (ja) 振動試験装置
US20120097825A1 (en) Base isolation table with damping mechanism and base isolation table unit using the same
US20060248955A1 (en) Vibration-testing system
JP2008281511A (ja) 振動台試験装置
JP6855332B2 (ja) 振動試験装置
JP2019113440A (ja) 振動試験機
US20080257667A1 (en) Device For Decoupling an Attachment From a Moving Machine Element
JP5820621B2 (ja) 載置台の振動抑制装置及び載置台の振動抑制方法
JP4848518B2 (ja) 振動試験装置
JP2021025772A (ja) 加振装置
JP5836057B2 (ja) 振動装置
WO2016153029A1 (ja) 振動アクチュエータ
JP2009033056A (ja) 反力処理装置
CN101821587B (zh) 具有驱动框架的微机械装置
JP2007003425A (ja) リニアサーボモーター式加振装置
CN209894326U (zh) 称量装置及黄金兑换机
JP2016121961A (ja) 振動試験装置
KR102350275B1 (ko) 물품 반송 장치
JP2015059917A (ja) 積層ゴム用三軸試験機
JP6983863B2 (ja) 車両用操作ユニット
JP5813346B2 (ja) 加振装置および加振方法
JP4135091B2 (ja) 振動試験装置
JP2014052337A (ja) 振動試験装置
JP2011249555A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6087767

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250