JP6274164B2 - 運転席用エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、運転席用エアバッグ装置に関する。
運転席用エアバッグ装置としては、膨張展開されたエアバッグの厚みを規制するテザーとエアバッグの反乗員側基布との繋ぎ部が、ステアリングホイールのリム上に配置される運転席用エアバッグ装置がある(例えば、特許文献1参照)。
なお、エアバッグ装置に関する技術としては、特許文献1とは別に、例えば、特許文献2〜5がある。
特開2008−094224号公報 特開平7−156740号公報 特開平5−155300号公報 特開2015−003675号公報 特開2015−006840号公報
ところで、車両前面に対して衝突体が斜めに衝突する斜め衝突又は車両前面に対してフロントサイドメンバよりも車両幅方向外側に衝突体が衝突する微小ラップ衝突に伴って、運転席に着座した乗員の頭部(以下、「乗員頭部」ともいう)が車両斜め前方へ移動すると、次のことが懸念される。すなわち、膨張展開された運転席エアバッグに対して運転席乗員の頭部が車両斜め前方に接触され、乗員頭部が当該乗員頭部の上下方向に沿った軸回りに回転する可能性がある。
本発明は、上記の事実を考慮し、膨張展開された運転席エアバッグに対して運転席乗員の頭部が車両斜め前方に接触した場合に、当該頭部の回転を抑制することができる運転席用エアバッグ装置を得ることを目的とする。
第1態様に係る運転席用エアバッグ装置は、ガスの供給を受けて、ステアリングホイールの車両後方側で膨張展開される運転席エアバッグと、前記運転席エアバッグの膨張展開に伴って展開され、該運転席エアバッグの車両後方側のエアバッグ後面を被覆するとともに、該エアバッグ後面に対して車両幅方向に移動可能とされる滑り布と、を備える。
上記の運転席用エアバッグ装置によれば、例えば、斜め衝突又は微小ラップ衝突に伴って運転席エアバッグにガスが供給されると、運転席エアバッグがステアリングホイールの車両後方側で膨張展開される。また、運転席エアバッグの膨張展開に伴って、滑り布が展開される。この滑り布は、運転席エアバッグの車両後方側のエアバッグ後面を被覆するとともに、当該エアバッグ後面に対して車両幅方向に移動可能とされる。
そのため、斜め衝突等に伴って運転席乗員の頭部が滑り布に対して車両斜め前方に接触すると、滑り布がエアバッグ後面に対して車両幅方向に移動する。これにより、乗員頭部が、滑り布と共にエアバッグ後面上を車両幅方向にスライド(滑り移動)する。したがって、乗員頭部が当該乗員頭部の上下方向に沿った軸回りに回転することが抑制される。
第2態様に係る運転席用エアバッグ装置は、第1態様において、前記滑り布には、前記エアバッグ後面の中央領域を露出させる開口が形成される。
上記の運転席用エアバッグ装置によれば、滑り布には、エアバッグ後面の中央領域を露出させる開口が形成される。これにより、例えば、フルラップ衝突(正突)に伴って乗員頭部が車両前方へ移動すると、乗員頭部が滑り布の開口から露出したエアバッグ後面に接触する。つまり、フルラップ衝突に伴って乗員頭部が車両前方へ移動した場合は、滑り布の影響を受けずに、エアバッグ後面によって乗員頭部を拘束することができる。
一方、斜め衝突等に伴って乗員頭部が車両斜め前方へ移動した場合は、開口の外周にある滑り布に対して乗員頭部が車両斜め前方へ接触する。これにより、前述したように、乗員頭部が滑り布と共にエアバッグ後面に対して車両幅方向に移動する。したがって、乗員頭部が当該乗員頭部の上下方向に沿った軸回りに回転することが抑制される。
このように本発明では、例えば、フルラップ衝突時における運転席エアバッグの乗員頭部の拘束性能に対する滑り布の影響を無くし、若しくは影響を軽減しつつ、斜め衝突等に伴う乗員頭部の回転を抑制することができる。
第3態様に係る運転席用エアバッグ装置は、第2態様において、前記運転席エアバッグの外周部は、前記ステアリングホイールの軸方向から見て該ステアリングホイールのリムよりも外側へ膨張展開され、前記滑り布の外周部は、前記運転席エアバッグの前記外周部に接合され、前記開口は、前記ステアリングホイールの軸方向から見て、前記リムの内側に配置される。
上記の運転席用エアバッグ装置によれば、運転席エアバッグの外周部は、ステアリングホイールの軸方向から見て、ステアリングホイールのリムよりも外側へ膨張展開される。この運転席エアバッグの外周部には、滑り布の外周部が接合される。また、滑り布の開口は、ステアリングホイールの軸方向から見て、ステアリングホイールのリムの内側に配置される。つまり、滑り布は、ステアリングホイールを軸方向から見て、エアバッグ後面をリムの内側から外側に亘って被覆する。
ここで、斜め衝突等に伴って乗員頭部が車両斜め前方へ移動すると、ステアリングホイールの軸方向から見て、運転席エアバッグにおけるリムの周辺領域に乗員頭部が接触し易くなる。
これに対して本発明の滑り布は、前述したように、ステアリングホイールを軸方向から見て、エアバッグ後面をリムの内側から外側に亘って被覆する。これにより、斜め衝突等に伴って乗員頭部が車両斜め前方へ移動した場合に、乗員頭部が滑り布に接触し易くなる。したがって、斜め衝突等に伴う乗員頭部の回転をより効率的に抑制することができる。
第4態様に係る運転席用エアバッグ装置は、第1態様第3態様の何れか1項において、前記滑り布には、複数のスリットが形成される。
上記の運転席用エアバッグ装置によれば、滑り布に複数のスリットが形成される。これにより、複数のスリットが形成された滑り布の領域は、エアバッグ後面に対して車両幅方向に移動し易くなる。したがって、斜め衝突等に伴う乗員頭部の回転を抑制することができる。
第5態様に係る運転席用エアバッグ装置は、第4態様において、前記複数のスリットは、前記ステアリングホイールの中央側から外周側へ延びるとともに、該ステアリングホイールの周方向に並んで配置される。
上記の運転席用エアバッグ装置によれば、複数のスリットは、ステアリングホイールの中央側から外周側へ延びるとともに、当該ステアリングホイールの周方向に並んで配置される。このように複数のスリットを滑り布に形成することにより、運転席エアバッグの膨張展開時におけるステアリングホイールの回転角度によらずに、運転席エアバッグにおける車両幅方向両側に、ステアリングホイールの中央側から外周側へ延びるスリットを配置することができる。したがって、斜め衝突等に伴う乗員頭部の回転を効果的に抑制することができる。
第6態様に係る運転席用エアバッグ装置は、第1態様〜第5態様の何れか1つにおいて、前記滑り布の伸び率は、前記エアバッグ後面を形成する乗員側基布の伸び率よりも高い。
上記の運転席用エアバッグ装置によれば、滑り布の伸び率は、エアバッグ後面を形成する乗員側基布の伸び率よりも高くされる。これにより、滑り布が、エアバッグ後面に対して車両幅方向に移動し易くなる。したがって、斜め衝突等に伴う乗員頭部の回転を抑制することができる。
第7態様に係る運転席用エアバッグ装置は、第4態様〜第6態様の何れか1つにおいて、前記滑り布における前記エアバッグ後面との接触面の摩擦係数は、該エアバッグ後面の摩擦係数よりも低い。
上記の運転席用エアバッグ装置によれば、滑り布におけるエアバッグ後面との接触面の摩擦係数が、エアバッグ後面の摩擦係数よりも低くされる。これにより、滑り布がエアバッグ後面に対して車両幅方向に移動し易くなる(滑り易くなる)。したがって、斜め衝突等に伴う乗員頭部の回転をより効率的に抑制することができる。
以上説明したように、本発明に係る運転席用エアバッグ装置によれば、膨張展開された運転席エアバッグに対して運転席乗員の頭部が車両斜め前方に接触した場合に、当該頭部の回転を抑制することができる。
第1実施形態に係る運転席用エアバッグ装置の運転席エアバッグ及び滑り布の膨張展開状態を示す平断面図である。 図1に示される運転席エアバッグ及び滑り布をステアリングホイールの軸方向から見た拡大正面図である。 比較例における運転席エアバッグの膨張展開状態を示す平断面図である。 図1に示される滑り布に対して乗員頭部が接触した状態を示す平断面図である。 図4Aに示される滑り布がエアバッグ後面に対して車両幅方向一方側へ移動した状態を示す平断面図である。 図4Bに示される滑り布がエアバッグ後面に対して車両幅方向一方側へさらに移動し、乗員頭部がセンタエアバッグに接触した状態を示す平断面図である。 図1に示される運転席エアバッグのエアバッグ後面の中央領域に対して乗員頭部が接触した状態を示す平断面図である。 第1実施形態における滑り布の展開状態を示す図2に対応する正面図である。 図6に示される滑り布の中央領域に乗員頭部が接触した状態を示す平断面図である。 第3実施形態における滑り布の展開状態を示す図2に対応する正面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態に係る運転席用エアバッグ装置10について説明する。なお、各図において適宜示される矢印FRは、車両前方(車両前後方向前側)を示し、矢印UPは、車両上方(車両上下方向上側)を示している。また、矢印RHは、車両幅方向一方側(車両前方を向いた場合の右側)を示している。また、以下の説明における前後、上下及び左右は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、車両幅方向の左右を意味する。
[第1実施形態]
先ず、第1実施形態について説明する。
図1には、第1実施形態に係る運転席用エアバッグ装置10が適用された車両のステアリングホイール20が示されている。なお、本実施形態では、車両のキャビン12の車両幅方向中央に対する左側に、ステアリングホイール20及び図示しない運転席(フロントシート)が設けられている。一方、車両の車両幅方向中央に対する右側には、図示しない助手席が設けられている。
ステアリングホイール20は、キャビン12の前壁部を形成する図示しないインストルメントパネルから車両後方(運転席側)へ突出するステアリングコラム22に回転可能に支持されている。このステアリングホイール20の回転軸Vは、例えば、車両前後方向に延びるとともに、車両後方へ向かうに従って車両上方へ向うように車両前後方向に対して傾斜されている。
運転席用エアバッグ装置10は、インフレータ30と、運転席エアバッグ40とを備えている。ガス供給装置としてのインフレータ30は、運転席エアバッグ40内にガスを噴出する図示しないガス噴出部を有している。このインフレータ30は、ステアリングコラム22内に設けられたエアバッグケース24内に、運転席エアバッグ40と共に収納されている。
また、インフレータ30には、制御装置としてのエアバッグECU32が電気的に接続されており、このエアバッグECU32によってインフレータ30の動作(ガスの噴出)が制御される。具体的には、エアバッグECU32には、衝突センサ34が電気的に接続されている。衝突センサ34は、例えば、フルラップ衝突、オフセット衝突、斜め衝突、微小ラップ衝突等の各種の前面衝突を検知又は予測可能とされており、検知又は予測した衝突情報を信号としてエアバッグECU32に出力する。エアバッグECU32は、衝突センサ34から入力された信号に基づき、インフレータ30を作動し、インフレータ30のガス噴出部からガスを噴出させる。
運転席エアバッグ40は、インフレータ30からのガスの供給を受けて、ステアリングホイール20の車両後方側で膨張展開される。より具体的には、運転席エアバッグ40は、ステアリングホイール20と、図示しない運転席に着座した運転席乗員Pの乗員頭部Hとの間に膨張展開される。なお、図1には、運転席エアバッグ40が膨張展開された状態が示されている。
運転席エアバッグ40は、膨張展開された状態で、運転席乗員P側を向く乗員側基布42と、運転席乗員Pと反対側、すなわちステアリングホイール20側を向く反乗員側基布44とを有している。この運転席エアバッグ40は、乗員側基布42及び反乗員側基布44の外周部の外面同士が重ね合わされた状態で縫製されることにより袋状に形成されている。また、運転席エアバッグ40内には、例えば、膨張展開された運転席エアバッグ40の厚みを制限する図示しないテザーが設けられている。このテザーは、乗員側基布42及び反乗員側基布44の各々に適宜縫製されている。
運転席エアバッグ40は、折り畳まれた状態で、かつ、前述したインフレータ30のガス噴出部が内部に配置された状態でエアバッグケース24に収納される。このエアバッグケース24の後端側には、ステアリングホイールパッド26によって閉塞された開口(展開口)が形成されている。ステアリングホイールパッド26は、運転席エアバッグ40の膨張展開に伴って開裂される。これにより、エアバッグケース24に収納された運転席エアバッグ40が、ステアリングホイール20から車両後方へ向けて膨張展開される。
図2に示されるように、運転席エアバッグ40は、ステアリングホイール20の回転軸Vの軸方向(以下、単に「軸方向」ともいう)から見て、円形状に膨張展開される。また、運転席エアバッグ40の半径R1は、ステアリングホイール20のリム20Aの外径の半径R2よりも大きくされている(R1>R2)。これにより、運転席エアバッグ40の外周部40Aは、ステアリングホイール20の軸方向から見て、その全周に亘ってリム20Aよりも外側(リム20Aの径方向外側)へ膨張展開される。
ここで、運転席エアバッグ40には、滑り布(別布)50が設けられている。滑り布50は、運転席エアバッグ40の膨張展開に伴って、運転席エアバッグ40の車両後方側に展開される。この滑り布50は、展開状態において、その外径の半径R3がリム20Aの外径の半径R2よりも大きい円環状に形成されている(R3>R2)。なお、滑り布50の外径の半径R3は、運転席エアバッグ40の半径R1と略同じとされる(R1≒R3)。また、滑り布50は、例えば、乗員側基布42と同種の布(基布)で形成される。
図1に示されるように、滑り布50の外周部50Aは、運転席エアバッグ40の外周部40Aに接合されている。より具体的には、滑り布50の外周部50Aは、その全周に亘って乗員側基布42の外周部42Aと反乗員側基布44の外周部44Aとの間に配置されており、乗員側基布42及び反乗員側基布44の外周部42A,44Aに縫製されている。なお、滑り布50の外周部50Aは、縫製ではなく、例えば、接着剤等によって運転席エアバッグ40の外周部40Aに接合(接着)されても良い。
滑り布50は、運転席エアバッグ40と共に折り畳まれた状態でエアバッグケース24に収納されている。そして、運転席エアバッグ40の膨張展開に伴って、運転席エアバッグ40の車両後方側のエアバッグ後面43に沿って展開される。これにより、滑り布50によって、運転席エアバッグ40のエアバッグ後面43が被覆される。
図2に示されるように、滑り布50の中央部には、運転席エアバッグ40のエアバッグ後面43の中央領域43Aを露出させる開口52が形成されている。開口52は、その半径rがリム20Aの内径の半径R4よりも小さい円形状に形成されている(r<R4)。この開口52は、滑り布50が展開された状態において、ステアリングホイール20の軸方向から見て、リム20Aの内側に配置される。このように円環状に形成された滑り布50によって、エアバッグ後面43における中央領域43Aの外周にある外側領域43Bが被覆される。
ここで、エアバッグ後面43の中央領域43Aは、例えば、フルラップ衝突(正突)に伴って車両前方へ移動した乗員頭部Hが接触される領域(フルラップ衝突用領域)とされる。なお、本実施形態では、エアバッグ後面43の中央領域43Aは、運転席乗員を模擬したダミーの頭部が接触される領域とされる。そのため、以下では、ダミーを運転席乗員Pとし、ダミーの頭部の乗員頭部Hとする。この中央領域43A及び開口52は、例えば、ステアリングホイール20の軸方向から見て、ステアリングホイール20の中央に配置される円形状の領域とされる。また、中央領域43A及び開口52は、乗員頭部Hよりも大きく、かつ、リム20Aの内周円よりも小さく設定される。
ダミーとしては、例えば、WorldSID(国際統一側面衝突ダミー:World Side Impact Dummy)のAM50(米国人成人男性の50パーセンタイル)が用いられる。また、ダミーは、衝突試験法で定められた標準的な着座姿勢で運転席(車両用シート)に着座される。さらに、キャビン12に対する運転席のシートクッションの前後位置、及びシートクッションに対するシートバッグの傾斜角度は、上記着座姿勢に対応した基準設定位置に調整される。
ところで、滑り布50は、運転席エアバッグ40の膨張圧によってエアバッグ後面43の外側領域43Bに密着される。そのため、滑り布50は、エアバッグ後面43の外側領域43Bに対して車両幅方向に移動し難くなる。
そこで、本実施形態の滑り布50には、複数のスリットとしての複数の内側スリット54及び複数の外側スリット56が形成されている。複数の内側スリット54は、ステアリングホイール20の中央側から外周側へ延びるとともに、ステアリングホイール20の周方向(矢印M)に並んで配置されている。より具体的には、複数の内側スリット54は、開口52の周縁部からステアリングホイール20の径方向外側へ延出されるとともに、当該ステアリングホイール20の周方向に間隔を空けて配置されている。つまり、複数の内側スリット54は、エアバッグ後面43の中央領域43Aを中心とし、開口52の周縁部からステアリングホイール20の径方向外側へ放射状に延出されている。
複数の外側スリット56は、複数の内側スリット54よりも滑り布50(ステアリングホイール20)の外周側に配置されている。これらの外側スリット56は、複数の内側スリット54と同様に、ステアリングホイール20の中央側から外周側へ延びるとともに、ステアリングホイール20の周方向に並んで配置されている。より具体的には、複数の外側スリット56は、ステアリングホイール20の径方向に延びるとともに、当該ステアリングホイール20の周方向に間隔を空けて配置されている。また、複数の外側スリット56は、ステアリングホイール20の軸方向から見て、リム20Aと交差している。
また、複数の外側スリット56は、複数の内側スリット54との周方向にずれて配置されている。換言すると、外側スリット56は、ステアリングホイール20の軸方向から見て、ステアリングホイール20の周方向に隣り合う内側スリット54の間から、ステアリングホイール20の径方向外側へ延出されている。
このように複数の内側スリット54及び複数の外側スリット56が形成された滑り布50の領域(以下、「スリット形成領域S」という)では、運転席エアバッグ40の膨張展開に伴って滑り布50に作用する張力が緩和されるため、エアバッグ後面43の外側領域43Bから浮き上がり易くなる。これにより、スリット形成領域Sは、エアバッグ後面43の外側領域43Bに対して車両幅方向に移動可能とされる。なお、本実施形態におけるスリット形成領域Sは、外径の半径をt(t>R2)、内径の半径をrとした円環状の領域とされる。
次に、第1実施形態の作用について説明する。
(基本動作及び斜め衝突)
先ず、運転席用エアバッグ装置10の基本動作を説明する。その後、車両前面に対する斜め衝突時の運転席用エアバッグ装置10の作用を比較例と対比しながら説明する。
図1に示されるように、エアバッグECU32は、衝突センサ34からの信号に基づいて斜め衝突等を検知すると、運転席用エアバッグ装置10のインフレータ30を作動し、インフレータ30のガス噴出部から運転席エアバッグ40内にガスを噴射させる。これにより、インフレータ30からガスの供給を受けた運転席エアバッグ40がステアリングホイール20の車両後方側で膨張展開される。この際、運転席エアバッグ40の膨張圧によって、ステアリングホイールパッド26が開裂される。また、運転席エアバッグ40の膨張展開に伴って、滑り布50が運転席エアバッグ40のエアバッグ後面43に沿って展開される。
(比較例)
ここで、助手席側に対する斜め衝突時には、運転席乗員Pの乗員頭部Hは、車両に対して車両斜め前方(矢印K方向:車両前方、かつ、車両幅方向中央側)へ移動する。この場合、例えば、図3に示されるように、滑り布50を備えない比較例に係る運転席エアバッグ100では、実線で示されるように、乗員頭部Hがエアバッグ後面43の外側領域43Bに対して車両斜め前方に接触する。この場合、乗員頭部Hが当該乗員頭部Hの上下方向に沿った軸(以下、「上下軸」ともいう)Z回りに回転する可能性がある。
より具体的には、比較例におけるエアバッグ後面43の外側領域43Bに対して乗員頭部Hが車両斜め前方(矢印K方向)に接触すると、乗員頭部Hにおけるエアバッグ後面43との接触部に、エアバッグ後面43の中央領域43Aへ向う摩擦力F1が発生する。この摩擦力F1によって、乗員頭部Hが中央領域43A側を向くように、当該乗員頭部Hを上下軸Z回りに回転させるモーメントM1が発生する。この結果、乗員頭部Hが、二点鎖線で示されるように、上下軸Z回りに回転する可能性がある。
これに対して本実施形態に係る運転席用エアバッグ装置10では、前述したように、運転席エアバッグ40に滑り布50が設けられている。この滑り布50は、エアバッグ後面43の外側領域43Bを被覆するスリット形成領域Sを有している。スリット形成領域Sには、複数の内側スリット54及び複数の外側スリット56が形成されている。これにより、スリット形成領域Sは、エアバッグ後面43に対して車両幅方向に移動可能とされている。
そのため、図4Aに示されるように、斜め衝突に伴って乗員頭部Hが車両斜め前方(矢印K方向)へ移動すると、開口52の外周にある滑り布50のスリット形成領域Sに対して乗員頭部Hが車両斜め前方に接触する。これにより、図4Bに示されるように、スリット形成領域Sが、エアバッグ後面43に対して車両幅方向一方側(エアバッグ後面43の外周側)へ移動する。この結果、乗員頭部Hが、スリット形成領域Sと共にエアバッグ後面43上を車両幅方向一方側へ移動(スライド)する。したがって、前述した摩擦力F1(図3参照)の発生が抑制されるため、乗員頭部Hの上下軸Z回りの回転が抑制される。
また、斜め衝突には、ステアリングホイール20の軸方向から見て、運転席エアバッグ40におけるリム20Aの周辺領域に乗員頭部Hが接触し易くなる。これに対して本実施形態の滑り布50は、前述したように、ステアリングホイール20を軸方向から見て、エアバッグ後面43をリム20Aの内側から外側に亘って被覆する。これにより、斜め衝突等に伴って乗員頭部Hが車両斜め前方へ移動した場合に、乗員頭部Hが滑り布50に接触し易くなる。したがって、斜め衝突等に伴う乗員頭部Hの回転をより効率的に抑制することができる。
(スリット形成領域の補足)
次に、スリット形成領域Sの範囲について補足する。図4Aに示されるように、本実施形態のエアバッグECU32(図1参照)は、斜め衝突等を検知すると、図示しないセンタエアバッグ装置のセンタエアバッグ60及びカーテンエアバッグ装置のカーテンエアバッグ62を膨張展開させる。センタエアバッグ60は、運転席エアバッグ40の車両幅方向中央側に、車両前後方向に沿って膨張展開される。一方、カーテンエアバッグ62は、運転席エアバッグ40の車両幅方向外側に、図示しないフロントサイドドアに沿って車両前後方向に膨張展開される。
ここで、図4Cに示されるように、斜め衝突に伴って車両斜め前方へ移動した乗員頭部Hは、運転席エアバッグ40の滑り布50に接触した後、センタエアバッグ60の運転席側の側面60Aに接触する。これにより、乗員頭部Hにおけるセンタエアバッグ60の側面60Aとの接触部に、側面60Aに沿って車両後方へ向う摩擦力F2が発生する。この摩擦力F2によって、乗員頭部Hがセンタエアバッグ60側を向くように、当該乗員頭部Hを上下軸Z回りに回転させるモーメントM2が発生する。つまり、乗員頭部Hには、運転席エアバッグ40のエアバッグ後面43との接触に伴って発生するモーメントM1(図3参照)を打ち消す方向のモーメントM2が発生する。この結果、乗員頭部Hの上下軸Z回りの回転が抑制される。
したがって、センタエアバッグ装置が搭載された車両では、乗員頭部Hが運転席エアバッグ40に接触してからセンタエアバッグ60の側面60Aに接触するまでの運転席エアバッグ40の領域にスリット形成領域Sを設けることにより、乗員頭部Hの回転をより効率的に抑制することができる。
なお、図示を省略するが、車両斜め衝突に伴って、乗員頭部Hがカーテンエアバッグ62側へ移動し、当該カーテンエアバッグ62の車両幅方向内側の側面62Aに接触した場合にも、乗員頭部Hには、エアバッグ後面43との接触に伴って発生するモーメントM1(図1参照)を打ち消す方向のモーメントが発生する。したがって、カーテンエアバッグ装置が搭載された車両では、乗員頭部Hが運転席エアバッグ40に接触してからカーテンエアバッグ62の側面62Aに接触するまでの運転席エアバッグ40の領域にスリット形成領域Sを設けることにより、乗員頭部Hの回転をより効率的に抑制することができる。
また、上記実施形態は、斜め衝突に限らず、微小ラップ衝突においても乗員頭部Hが滑り布50に対して車両斜め前方に接触する場合は、上記と同様の作用及び効果を得ることができる。また、上記実施形態は、助手席側に限らず、運転席側に対する斜め衝突又は微小ラップ衝突に伴って、乗員頭部Hが車両斜め前方(車両前方、かつ、車両幅方向外側)へ移動した場合も、上記と同様に乗員頭部Hの回転を抑制することができる。このことは、後述する第2,第3実施形態についても同様である。
(フルラップ衝突)
次に、車両前面に対するフルラップ衝突時の運転席用エアバッグ装置10の作用について説明する。図5に示されるように、フルラップ衝突時には、乗員頭部Hは、車両前方(矢印L方向)へ移動する。ここで、滑り布50の中央部には開口52が形成されており、この開口52によってエアバッグ後面43の中央領域43Aが露出されている。
これにより、フルラップ衝突に伴って乗員頭部Hが車両前方へ移動すると、乗員頭部Hが滑り布50の開口52から露出したエアバッグ後面43の中央領域43Aに接触する。つまり、フルラップ衝突に伴って乗員頭部Hが車両前方へ移動した場合は、乗員頭部Hが滑り布50に接触せずに、エアバッグ後面43の中央領域43Aに拘束される。したがって、フルラップ衝突時には、滑り布50の影響を受けずに、エアバッグ後面43によって乗員頭部Hを拘束することができる。
一方、前述したように、斜め衝突に伴って乗員頭部Hが車両斜め前方へ移動した場合は、図4Aに示されるように、滑り布50のスリット形成領域Sに対して乗員頭部Hが車両斜め前方へ接触する。これにより、乗員頭部Hが滑り布50と共にエアバッグ後面43に対して車両幅方向一方側へスライドする。したがって、乗員頭部Hが上下軸Z回りに回転することが抑制される。
このように本実施形態では、フルラップ衝突時における運転席エアバッグ40の乗員頭部Hの拘束性能に対する滑り布50の影響を無くし、若しくは影響を軽減しつつ、斜め衝突に伴う乗員頭部Hの回転を抑制することができる。
また、本実施形態では、滑り布50に開口52を形成することにより、滑り布50に開口52が形成されない場合と比較して、エアバッグケース24に対する滑り布50の収納容量が軽減される。したがって、エアバッグケース24の小型化を図ることができる。
さらに、滑り布50を円環状に形成することにより、運転席エアバッグ40の膨張展開時のステアリングホイール20の回転角度によらずに、車両斜め前方へ移動した乗員頭部Hを滑り布50のスリット形成領域Sによって受けることができる。さらに、スリット形成領域Sには、ステアリングホイール20の中央側から外周側へ延びるとともに、ステアリングホイールの周方向に並んで配置される複数の内側スリット54及び外側スリット56が形成されている。これにより、運転席エアバッグ40の膨張展開時におけるステアリングホイール20の回転角度によらずに、運転席エアバッグ40における車両幅方向両側に、ステアリングホイール20の中央側から外周側へ延びる内側スリット54及び外側スリット56を配置することができる。したがって、乗員頭部Hの上下軸Z回りの回転を効果的に抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同じ構成の部材には、同符号を付して説明を省略する。
図6には、第2実施形態の滑り布70の展開状態が示されている。滑り布70の中央領域70Aには、開口52(図2参照)が形成されておらず、スリットとしての複数の中央スリット72が形成されている。具体的には、滑り布70の中央領域70Aは、エアバッグ後面43の中央領域43A(図7参照)を被覆している。この滑り布70の中央領域70Aには、ステアリングホイール20の軸方向から見て、4本の中央スリット72が十字状に形成されている。換言すると、複数の中央スリット72は、ステアリングホイール20の中央側から外周側へ延びるとともに、ステアリングホイール20の周方向に並んで配置されている。
なお、複数の中央スリットは、十字状に限らず、例えば、滑り布70の中央領域70Aの中心から滑り布70の径方向外側へ放射状に複数(例えば3本以上)形成されても良い。
また、滑り布70の中央領域70Aから外側領域70Bにかけての領域には、複数のスリットとしての複数の中間スリット74及び複数の外側スリット76が形成されている。複数の中間スリット74は、ステアリングホイール20の中央側から外周側へ延びるとともに、ステアリングホイール20の周方向に並んで配置されている。より具体的には、複数の中間スリット74は、ステアリングホイール20の径方向に延びるとともに、ステアリングホイール20の周方向に間隔を空けて配置されている。これらの中間スリット74は、複数の中央スリット72とステアリングホイール20の周方向にずれて配置されている。
複数の外側スリット76は、ステアリングホイール20の中央側から外周側へ延びるとともに、ステアリングホイール20の周方向に並んで配置されている。より具体的には、複数の外側スリット76は、ステアリングホイール20の径方向に延びるとともに、ステアリングホイール20の周方向に間隔を配置されている。これらの外側スリット76は、複数の中間スリット74とステアリングホイール20の周方向にずれて配置されている。また、複数の外側スリット76は、ステアリングホイール20の軸方向から見て、リム20Aと交差している。
このように複数の中央スリット72、複数の中間スリット74及び複数の外側スリット76が形成された滑り布70のスリット形成領域Sは、エアバッグ後面43に対して滑り布70が車両幅方向に移動可能とされている。なお、本実施形態のスリット形成領域Sは、滑り布70における半径tの円形状の領域である。
次に、第2実施形態に作用について説明する。なお、以下では、第1実施形態の作用と異なる第2実施形態の作用を中心に説明する。
[助手席側への微小ラップ衝突]
図7に示されるように、助手席側に対する微小ラップ衝突時には、例えば、運転席乗員Pの乗員頭部Hは、車両前方(矢印G方向)へ移動した後、滑り布70の中央領域70Aに接触する前に、車両斜め前方(矢印K方向)へ移動する。若しくは、図示を省略するが、乗員頭部Hは、車両前方(矢印G方向)へ移動し、滑り布70の中央領域70Aに接触した後、車両斜め前方(矢印K方向)へ移動する。
ここで、図6に示されるように、滑り布70の中央領域70Aには、複数の中央スリット72が形成されている。また、滑り布70における中央スリット72の外周側には、複数の中間スリット74が形成されている。さらに、滑り布70における複数の中間スリット74の外周側には、複数の外側スリット76が形成されている。そして、複数の中央スリット72、複数の中間スリット74及び複数の外側スリット76が形成された滑り布70のスリット形成領域Sは、エアバッグ後面43に対して車両幅方向に移動可能とされている。
そのため、微小ラップ衝突に伴って乗員頭部Hが滑り布70の中央領域70Aに接近した後、車両に対して車両斜め前方(矢印K方向)へ移動すると、図7に示されるように、滑り布70の中央領域70Aに対して乗員頭部Hが車両斜め前方に接触する。これにより、滑り布70の中央領域70Aのスリット形成領域Sがエアバッグ後面43に対して車両幅方向一方側(エアバッグ後面43の外周側)へ移動する。この結果、乗員頭部Hが、スリット形成領域Sと共にエアバッグ後面43上を車両幅方向一方側へスライドする。したがって、前述した摩擦力F1(図3参照)の発生が抑制されるため、乗員頭部Hの上下軸Z回りの回転が抑制される。
(斜め衝突)
次に、図示を省略するが、例えば、第1実施形態と同様に、斜め衝突に伴って滑り布70における中央領域70Aの外周側の外側領域70Bに対して乗員頭部Hが車両斜め前方へ接触した場合は、当該外側領域70Bのスリット形成領域Sが、エアバッグ後面43に対して車両幅方向一方側へ移動する。したがって、第1実施形態と同様に、斜め衝突に伴う乗員頭部Hの上下軸Z回りの回転が抑制される。
このように本実施形態では、微小ラップ衝突及び斜め衝突における乗員頭部Hの上下軸Z回りの回転を効率的に抑制することができる。なお、助手席側に限らず、運転席側に対する微小ラップ衝突及び斜め衝突時にも、上記と同様に、乗員頭部Hの上下軸Z回りの回転を抑制することができる。
(フルラップ衝突)
次に、フルラップ衝突に伴って、乗員頭部Hが車両前方へ移動し、滑り布70の中央領域70Aに接触した場合は、乗員頭部Hが滑り布70を介してエアバッグ後面43に車両前方へ押し付けられた状態で、当該エアバッグ後面43に拘束される。したがって、フルラップ衝突時における乗員頭部Hの拘束性能も確保される。
なお、本実施形態では、フルラップ衝突時には、エアバッグ後面43の中央領域43Aに対して滑り布70のスリット形成領域Sが車両上方側へ移動する可能性がある。これに対して上記第1実施形態では、フルラップ衝突時には、滑り布70に形成された開口52から露出したエアバッグ後面43の中央領域43Aに乗員頭部Hが接触する。したがって、第1実施形態では、前述したように、フルラップ衝突時における運転席エアバッグ40の乗員頭部Hの拘束性能に対する滑り布70の影響を無くし、若しくは影響を軽減することができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。なお、第3実施形態において、上記第1,第2実施形態と同じ構成の部材には、同符号を付して説明を省略する。
図8には、第3実施形態における滑り布80の展開状態が示されている。この滑り布80は、エアバッグ後面43を形成する乗員側基布42よりも伸び率が高い布によって形成されている。これにより、滑り布80がエアバッグ後面43に対して車両幅方向に移動可能とされている。また、滑り布80の中央領域には、エアバッグ後面43の中央領域43Aを露出させる開口52が形成されている。この滑り布80によって、エアバッグ後面43の外側領域43Bが被覆される。
なお、布の伸び率とは、布に引張力を付与して破断させた場合に、引張力を付与する前の布に対する破断時の布の伸びの度合いを示す指標である。
次に、第3実施形態の作用について説明する。なお、以下では、第1,第2実施形態の作用と異なる第3実施形態の作用を中心に説明する。
(斜め衝突)
図示を省略するが、斜め衝突に伴って乗員頭部Hが車両斜め前方へ移動すると、エアバッグ後面43の外側領域43Bを被覆する滑り布80に対して乗員頭部Hが車両斜め前方に接触する。これにより、滑り布80がその伸び率に応じて車両幅方向一方側へ伸長し、エアバッグ後面43に対して車両幅方向一方側(エアバッグ後面43の外周側)へ移動する。この結果、乗員頭部Hが、滑り布80と共にエアバッグ後面43上を車両幅方向一方側へスライドする。したがって、上記第1実施形態と同様に、乗員頭部Hの上下軸Z回りの回転が抑制される。
また、本実施形態では、滑り布80にスリットを形成する必要がないため、滑り布80の製造コストを削減することができる。さらに、伸び率が異なる複数の布から滑り布80を形成する布を適宜選択することにより、エアバッグ後面43に対する滑り布80の車両幅方向の移動量を容易に変更することができる。
なお、本実施形態では、滑り布80に開口52が形成されるが、開口52は適宜省略可能である。この場合、上記第2実施形態と同様に、微小ラップ衝突に伴う乗員頭部Hの上下軸Z回りの回転も効率的に抑制することができる。また、本実施形態では、滑り布80の外周部が、第1実施形態と同様に、運転席エアバッグ40の外周部40Aに縫製されるが、本実施形態はこれに限らない。例えば、袋状に形成された伸び率の高い滑り布によって、ガス供給部を除く運転席エアバッグ40全体を包み込むように被覆しても良い。
次に、上記第1〜第3実施形態の変形例について説明する。なお、以下では、上記第1実施形態を例に各種の変形例について説明するが、これらの変形例は、上記第2,第3実施形態にも適宜適用可能である。
上記第1実施形態では、滑り布50が乗員側基布42と同種の布で形成されるが、上記第1実施形態はこれに限らない。滑り布50は、例えば、上記第3実施形態と同様に、乗員側基布42よりも高い伸び率の布によって形成されても良い。この場合、エアバッグ後面43に対して滑り布50が車両幅方向にさらに移動し易くなる。
また、滑り布50におけるエアバッグ後面43との接触面50B(図1参照)の摩擦係数をエアバッグ後面43の摩擦係数よりも低くすることにより、エアバッグ後面43に対して滑り布50を車両幅方向に移動し易くしても良い。
具体的には、滑り布50は、例えば、低摩擦布材によって形成される。この低摩擦布材としては、例えば、フッ素繊維を有する布材が挙げられる。このような低摩擦布材によって滑り布50を形成することにより、滑り布50におけるエアバッグ後面43との接触面50B(図1参照)の摩擦係数がエアバッグ後面43の摩擦係数よりも低くなる。したがって、エアバッグ後面43に対して滑り布50を車両幅方向に移動し易くすることができる。
また、滑り布50の接触面50B及びエアバッグ後面43の少なくとも一方に、例えば、滑石の粉末(タルク)等の低摩擦剤を塗布することにより、エアバッグ後面43に対して滑り布50を車両幅方向に移動し易くしても良い。
また、滑り布50は、例えば、一方の面にシリコン等の樹脂コートが施されたコート布、又は両面に樹脂コートが施されていないノンコート布によって形成されても良い。ここで、樹脂コートが施されたコート布の一方の面は、樹脂コートが施されていないコート布の他方の面よりも摩擦係数が高くなる。したがって、滑り布50をコート布によって形成する場合には、樹脂コートが施されていない滑り布50の他方の面をエアバッグ後面43との接触面50B(図1参照)にすることにより、エアバッグ後面43に対して滑り布50を車両幅方向に移動し易くすることができる。
また、エアバッグ後面43を形成する乗員側基布42がコート布で形成される場合は、樹脂コートが施されていない他方の面によってエアバッグ後面43を形成することにより、エアバッグ後面43に対して滑り布50を車両幅方向に移動し易くすることができる。
また、上記第1実施形態では、滑り布50に複数の内側スリット54及び複数の外側スリット56が形成されるが、滑り布50に形成するスリットの数や配置は適宜変更可能である。例えば、内側スリット54及び外側スリット56は、ステアリングホイール20の径方向に対して傾斜する方向に延びていても良い。また、外側スリット56は、適宜省略可能である。
なお、第2実施形態における中央スリット72、中間スリット74及び外側スリット76についても、滑り布70に対する数又は配置は適宜変更可能である。また、中間スリット74及び外側スリット76は、適宜省略可能である。
また、上記第1実施形態では、滑り布50に形成された開口52が円形状に形成されるが、開口52の形状は、例えば、楕円形状又は多角形状等であっても良い。
以上、本発明の第1〜第3実施形態について説明したが、本発明はこうした第1〜第3実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 運転席用エアバッグ装置
20 ステアリングホイール
20A リム(ステアリングホイールのリム)
40 運転席エアバッグ
40A 外周部(運転席エアバッグの外周部)
42 乗員側基布
43 エアバッグ後面
43A 中央領域
50 滑り布
50B 接触面(滑り布におけるエアバッグ後面との接触面)
52 開口
54 内側スリット(スリット)
56 外側スリット(スリット)
70 滑り布
72 中央スリット(スリット)
74 中間スリット(スリット)
76 外側スリット(スリット)
80 滑り布
V 回転軸(ステアリングホイールの軸方向)

Claims (6)

  1. ガスの供給を受けて、ステアリングホイールの車両後方側で膨張展開される運転席エアバッグと、
    前記運転席エアバッグの膨張展開に伴って展開され、該運転席エアバッグの車両後方側のエアバッグ後面を被覆するとともに、該エアバッグ後面に対して車両幅方向に移動可能とされる滑り布と、
    を備え
    前記滑り布には、前記エアバッグ後面の中央領域を露出させる開口が形成される、
    運転席用エアバッグ装置。
  2. 前記運転席エアバッグの外周部は、前記ステアリングホイールの軸方向から見て該ステアリングホイールのリムよりも外側へ膨張展開され、
    前記滑り布の外周部は、前記運転席エアバッグの前記外周部に接合され、
    前記開口は、前記ステアリングホイールの軸方向から見て、前記リムの内側に配置される、
    請求項1に記載の運転席用エアバッグ装置。
  3. ガスの供給を受けて、ステアリングホイールの車両後方側で膨張展開される運転席エアバッグと、
    前記運転席エアバッグの膨張展開に伴って展開され、該運転席エアバッグの車両後方側のエアバッグ後面を被覆するとともに、該エアバッグ後面に対して車両幅方向に移動可能とされる滑り布と、
    を備え、
    前記滑り布には、複数のスリットが形成される、
    運転席用エアバッグ装置。
  4. 前記複数のスリットは、前記ステアリングホイールの中央側から外周側へ延びるとともに、該ステアリングホイールの周方向に並んで配置される、
    請求項3に記載の運転席用エアバッグ装置。
  5. 前記滑り布の伸び率は、前記エアバッグ後面を形成する乗員側基布の伸び率よりも高い、
    請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の運転席用エアバッグ装置。
  6. 前記滑り布における前記エアバッグ後面との接触面の摩擦係数は、該エアバッグ後面の摩擦係数よりも低い、
    請求項3〜請求項5の何れか1項に記載の運転席用エアバッグ装置。
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