JP6271312B2 - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6271312B2
JP6271312B2 JP2014060067A JP2014060067A JP6271312B2 JP 6271312 B2 JP6271312 B2 JP 6271312B2 JP 2014060067 A JP2014060067 A JP 2014060067A JP 2014060067 A JP2014060067 A JP 2014060067A JP 6271312 B2 JP6271312 B2 JP 6271312B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holding means
suction
suction holding
inclination
suction pad
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014060067A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015185657A (ja
Inventor
寛 吉村
寛 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2014060067A priority Critical patent/JP6271312B2/ja
Publication of JP2015185657A publication Critical patent/JP2015185657A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6271312B2 publication Critical patent/JP6271312B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Description

本発明は、板状ワークを搬送する搬送装置に関し、特に、複数のテーブルの相互間で板状ワークを搬送する搬送装置に関する。
従来、第1のテーブルと第2のテーブルとの相互間で板状ワークを搬送する搬送装置として、板状ワークの上面を吸着保持手段で吸着保持して搬送する搬送装置が知られている。搬送装置では、予め、第1のテーブルの保持面と第2のテーブルの保持面とが平行になるように傾き調整されると共に、各テーブルに対する吸着保持手段の位置及び傾きが手動調整される。
また、テーブルが増えるごとに、各テーブルの傾きを全て一致させるのは容易ではないため、各テーブルに対して、吸着保持手段の傾きを調整することができる搬送装置が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の搬送装置によれば、各テーブルに合わせて吸着保持手段の傾きを調整することができる。よって、各テーブル同士の傾きが多少ずれていても、各テーブルに対応して吸着保持手段の傾きを調整することで、吸着保持手段と各テーブルとが平行な状態で板状ワークを搬送することができる。
特許第3958031号公報
しかしながら、特許文献1に記載の搬送装置では、各テーブルに対応して吸着保持手段の傾きが調整されるものの、吸着保持手段の中心と各テーブルの中心との位置は調整されないため、傾き調整とは別に高精度な位置調整が必要であった。よって、専用の位置調整機構等が必要となり、装置が煩雑な構成となっていた。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で、テーブルに対する吸着保持手段の位置及び傾きを調整することができる搬送装置を提供することを目的とする。
本発明の搬送装置は、板状ワークを吸着保持する吸着保持手段と、吸着保持手段を吊持する吊持部と、吊持部で吊持する吸着保持手段を移動する移動手段と、を備え、吸着保持手段がテーブルに載置される板状ワークを吸着保持してテーブルから搬出する、もしくは、吸着保持手段が保持する板状ワークをテーブルに搬入する搬送装置であって、テーブルは、板状ワークを載置する載置面と、載置面の外周から下がった位置で載置面に平行な基準上面と、載置面の外周縁から基準上面に垂下する基準側面と、を備え、吸着保持手段は、吊持部の連結部に遊嵌状態で吊持され、テーブルに載置される板状ワークの上面を吸着する吸着面を有する吸着パッドと、吸着パッドの外側に配置される修正部と、を備え、修正部は、基準上面に接触しテーブルの傾きと吸着パッドの傾きとを一致させる下端面と、基準側面に接触してテーブルの中心と吸着パッドの中心とを一致させる内側面と、内側面に連接され下側に広がって形成されるテーパ面と、を備え、移動手段で吸着保持手段をテーブルに接近させたとき、テーパ面が基準側面の上端に接触して吸着保持手段の降下を案内し、基準側面と内側面とを接触させると共に、基準上面と下端面とを接触させ、テーブルで吸着保持手段を支持可能とし、かつ吊持部の連結部で吸着保持手段を吊持部から切り離し可能としていて、連結部は、吸着保持手段をテーブルで支持させ吊持部から切り離した後、再び吸着保持手段を吊持した時に切り離し前と同じ位置および同じ傾きで吊持し、テーブルの中心と吸着パッドの中心を一致させると共に、テーブルの傾きと吸着パッドの傾きを一致させて板状ワークを搬送することを特徴とする。
この構成によれば、吸着保持手段がテーブルに接近する際には、吸着保持手段はテーパ面に案内されながら降下される。そして、修正部の内側面がテーブルの基準側面に接触され、修正部の下端面がテーブルの基準上面に接触される。これにより、吸着保持手段は、テーブルに支持されて吊持部から切り離される。このとき、吸着パッドの中心とテーブルの中心とが一致し、吸着パッドの傾きとテーブルの傾きとが一致する。また、吸着保持手段がテーブルから離間する際には、連結部によって、吸着保持手段の傾きが初期状態(吸着保持手段が吊持部に吊持されている状態)に再現される。このように、テーブルに載置された板状ワークを取りに行かせるだけで、テーブルに対する吸着保持手段の位置及び傾きの調整が可能になる。また、吸着保持手段をテーブルから離間させるだけで、吸着パッドの傾きを初期状態に戻すことができる。よって、予め、各テーブル同士の傾き調整や、各テーブルに対する吸着保持手段の傾き調整や位置調整が不要になる。また、搬送動作中に吸着保持手段の傾きを変化させるための制御や、高精度な位置調整のための複雑な構成も不要になる。この結果、装置の構成を簡略化することができる。
また、本発明の上記搬送装置において、修正部は、吸着パッドを囲繞する円筒形状で、内壁を基準側面に接触させる内側面と、下端を基準上面に接触させる下端面と、下端面と内側面とが連接される部分に下側に広がって形成されるテーパ面とを備える。
また、本発明の上記搬送装置において、修正部は、吸着パッドの中心を中心とする円に少なくとも3つの柱状の修正柱を吸着パッドの外側に配設させる構成で、吸着パッドの中心に対面する少なくとも3つの修正柱の側面を基準側面に接触させる内側面と、修正柱の下端を基準上面に接触させる下端面と、内側面と下端面とが連接される部分に下側に広がって形成されるテーパ面とを備える。
本発明によれば、テーブルに対して吸着保持手段を近付けることにより、簡易な構成で、テーブルに対する吸着保持手段の位置及び傾きを調整することができる。
第1の実施の形態に係る搬送装置の一例を示す模式図である。 第1の実施の形態に係る吸着保持手段の位置調整の一例を示す模式図である。 第1の実施の形態に係る吸着保持手段の傾き調整の一例を示す模式図である。 第1の実施の形態に係る搬送装置を洗浄する洗浄装置の一例を示す模式図である。 第2の実施の形態に係る搬送装置の一例を示す模式図である。 第3の実施の形態に係る搬送装置の一例を示す模式図である。 変形例に係る吸着保持手段を示す図である。
以下、図1を参照して、第1の実施の形態に係る搬送装置について説明する。図1は、第1の実施の形態に係る搬送装置の一例を示す模式図である。なお、第1の実施の形態に係る搬送装置は、以下の図に示す構成に限定されない。搬送装置は、板状ワークを搬送可能な構成であれば、どのような構成でもよく、研削装置等の加工装置に適用されてもよい。
図1に示すように、第1の実施の形態に係る搬送装置1は、テーブル6に載置された板状ワークWを吸着保持手段2で吸着保持し、吸着保持手段2を移動手段43で移動させて板状ワークWを別のテーブル6に搬送するように構成されている。搬送装置1は、テーブル6に対して吸着保持手段2を近付けるだけで、テーブル6に対する吸着保持手段2の位置及び傾きを修正することができる。なお、本実施の形態においては、1つのテーブル6に対して吸着保持手段2を位置付けて板状ワークを搬入出する構成について説明するが、この構成に限定されない。搬送装置1は、複数のテーブル6の相互間で板状ワークWを搬送する構成にしてもよい。
本実施の形態の搬送対象となる板状ワークWは、略円板状に形成されている。なお、板状ワークWの構成は特に限定されず、例えば、シリコン、ガリウムヒソ等の半導体基板でもよいし、セラミック、ガラス、サファイア系の無機材料基板でもよい。
搬送装置1は、水平方向に延在する吊持アーム4(吊持部)の先端に吊り下げ軸5(吊持部)を介して吸着保持手段2を吊り下げて構成される。吸着保持手段2は、板状ワークWを吸着保持する吸着パッド21と、吸着パッド21を覆うと共に吸着保持手段2を所定の位置に位置決めする位置決めカバー3とを備えている。
吊持アーム4は、移動手段43によって、水平方向及び上下方向に移動可能になっており、吸着保持手段2は、吊持アーム4を介して移動手段43によって水平方向及び上下方向に移動される。移動手段43は、水平移動可能な水平移動手段44と、昇降可能な昇降移動手段45とによって構成され、水平移動手段44及び昇降移動手段45は、例えば、モータ駆動の電動アクチュエータで構成される。吊持アーム4の先端には、吊り下げ軸5を挿通するために円形状の吊り下げ穴41が形成されており、吊り下げ穴41の上面側のエッジには面取り42が施されている。
吊り下げ軸5は、上下に延在する円柱部51を有している。円柱部51の上端側には、吊り下げ軸5が吊り下げ穴41に挿通されたときの抜け止めとなる抜け止め部52が形成されている。抜け止め部52は、上端に向かって徐々に拡径する円錐台形状を有しており、抜け止め部52の最大径は吊り下げ穴41の内径よりも大きく設定されている。吊り下げ軸5は、吊持アーム4に対して遊びを設けた状態で吊り下げ穴41に挿通され、抜け止め部52のテーパ面53が吊り下げ穴41の面取り42に接触することで、吊持アーム4と吊り下げ軸5とが連結される。本実施の形態において、吊持アーム4及び吊り下げ軸5は、吸着保持手段2を吊り下げて支持する吊持部を構成し、吊持アーム4の吊り下げ穴41と吊り下げ軸5の抜け止め部52とは、吸着保持手段2と吊持アーム4との接続状態を切換える連結部を構成する。
また、詳細は後述するが、吊り下げ穴41及び抜け止め部52は、吸着保持手段2を吊り下げたときの、テーブル6に対する吸着保持手段2の位置及び傾きを再現する。円柱部51の下端側には、吸着パッド21を上下に進退可能な進退部54が設けられている。進退部54は、例えば、エアーシリンダで構成され、シリンダ本体55からピストンロッド56を上下に昇降させることが可能になっている。ピストンロッド56の下端側には、支持プレート25を介して吸着パッド21が吊り下げられている。
吸着パッド21は、円盤状に形成されており、吸着パッド21の下面は、板状ワークWの上面を吸着する吸着面22になっている。吸着面22は、ポーラスセラミック材等の多孔質部材によって形成される。吸着面22には、吸引源23が接続されており、吸着面22に生じる負圧によって、板状ワークWが吸着保持される。吸着パッド21の上面には、吸着パッド21を支持プレート25に吊り下げるため、複数の吊り下げ軸24が設けられている。複数の吊り下げ軸24は、吸着パッド21の外周側で周方向に等間隔に並んで配置されている。
支持プレート25は円形状を有しており、支持プレート25の中心が進退部54のピストンロッド56の下端部に固定されている。支持プレート25の外周側には、複数の吊り下げ軸24に対応して、複数の貫通孔26が形成されている。貫通孔26の内径は吊り下げ軸24の外径に対応した大きさを有しており、各貫通孔26には吸着パッド21の吊り下げ軸24が挿通される。支持プレート25の上面から突出した各吊り下げ軸24には、吊り下げ軸24の抜け止めとなるストッパ27が取り付けられる。吸着パッド21は、このストッパ27によって、支持プレート25に吊り下げられた状態で支持される。また、吊り下げ軸24は、貫通孔26の内側面に沿って上下にスライド可能になっている。このように、貫通孔26は、吸着パッド21の上下動を案内する役割を果たす。
位置決めカバー3は、下方が開口した有底筒状の箱型に形成されている。位置決めカバー3は、進退部54のシリンダ本体55の下方から径方向外側に拡がった円形状の上壁部31と、上壁部31の外周縁から下方に延在する筒状の側壁部32とによって構成される。位置決めカバー3は、吸着パッド21の吸着面22を露出させるように吸着パッド21を上方から覆っており、吸着パッド21の中心と位置決めカバー3の中心とが一致している。上壁部31には、支持プレート25の吊り下げ軸24に対応した位置に、吊り下げ軸24との干渉を防止するための逃げ穴33が形成されている。
側壁部32の下端部分は、テーブル6に対する吸着保持手段2の位置及び傾きを修整する修正部34となっている。修正部34の下端面35は、吸着パッド21の吸着面22に対して平行に形成されており、下端面35は吸着保持手段2の傾きを修整する役割を果たす。修正部34の内側面36の中心は、吸着パッド21の吸着面22の中心と一致しており、内側面36は吸着保持手段2の位置を修正する役割を果たす。また、修正部34下端の内周エッジには面取りが施されており、この面取りにより、テーパ面37が内側面36及び下端面35に連接して形成されている。このテーパ面37は、吸着保持手段2の降下を案内する役割を果たす。
テーブル6は、円盤状に形成されており、テーブル6の上面は、板状ワークWを載置する載置面61になっている。載置面61は、ポーラスセラミック材等の多孔質部材によって形成される。載置面61には、吸引源(不図示)が接続されており、載置面61に生じる負圧によって、載置面61に載置された板状ワークWが吸着保持される。また、テーブル6の外周部分には、上記した位置決めカバー3の修正部34が嵌まり込むように、段部62が形成されている。この段部62の底面は、載置面61に対して下がった位置で、載置面61に平行な基準上面63となっている。また、段部62によって形成される筒状の側面は、載置面61の外周縁から基準上面63に垂下する基準側面64になっている。基準側面64の外径は、修正部34の内側面36の内径に対応しており、基準側面64の中心は、テーブル6(載置面61)の中心に一致している。
本実施の形態おいては、位置決めカバー3の修正部34がテーブル6の段部62に嵌まり込み、修正部34の内側面36がテーブル6の基準側面64に接触されることで、位置決めカバー3の中心とテーブル6の中心とが一致する。修正部34の内側面36の中心と吸着パッド21の中心とは一致しているため、吸着パッド21の中心とテーブル6の中心とも一致する。また、修正部34の下端面35がテーブル6の基準上面63に接触されることで、位置決めカバー3の傾きとテーブル6の傾きとが一致する。位置決めカバー3の下端面35と吸着パッド21の吸着面22とは平行なため、吸着パッド21の傾きとテーブル6の傾きとも一致する。このように、位置決めカバー3の修正部34が、テーブル6の段部62に嵌まり込むことで、テーブル6に対する吸着保持手段2の位置及び傾きが修正される。
このように構成された搬送装置1では、テーブル6から板状ワークWを搬出する際には、先ず、修正部34がテーブル6の段部62に嵌まり込むように、吸着保持手段2がテーブル6に接近される。そして、修正部34のテーパ面37がテーブル6の基準側面64の上端に接触した状態で吸着保持手段2が降下することで、吸着保持手段2はテーパ面37に案内されながら降下する。そして、修正部34の内側面36がテーブル6の基準側面64に接触しながら、吸着保持手段2がさらに降下されると、吸着パッド21の吸着面22がテーブル6上の板状ワークWに接触される。
やがて、修正部34の下端面35がテーブル6の基準上面63に接触し、吸着保持手段2はテーブル6に支持される。これにより、吊持アーム4と吊り下げ軸5との連結状態が解除される。このとき、吸着パッド21の中心とテーブル6の中心とが一致し、吸着パッド21の傾きとテーブル6の傾きとが一致した状態で、吸着パッド21の吸着面22に板状ワークWの上面が接触される。このように、テーブル6に対する吸着保持手段2の位置及び傾きが修正される。そして、吸着面22が吸引源23によって吸引されることにより、板状ワークWは吸着面22に吸着保持される。
そして、板状ワークWを吸着パッド21の吸着面22で吸着保持した状態で、吊持アーム4が上昇すると、吊持アーム4と吊り下げ軸5とが連結される。さらに吊持アーム4が上昇すると、テーブル6の段部62から位置決めカバー3の修正部34が外れて、吸着保持手段2が吊持アーム4に吊り下げられた状態になる。このとき、吊持アーム4の面取り42に吊り下げ軸5の抜け止め部52が接触し、吸着保持手段2は、吊持アーム4から切り離される前の傾きに再現される。そして、吸着保持手段2が別のテーブル6に移動されることにより、板状ワークWを別のテーブル6に搬送することができる。
次に、図2及び図3を参照して、第1の実施の形態に係る搬送装置の搬送動作について説明する。図2は、第1の実施の形態に係る吸着保持手段の位置調整の一例を示す模式図である。図2Aはテーブルの中心に対して吸着保持パッドの中心が僅かに径方向(図中右側)にずれた状態を示しており、図2Bはテーブルの中心と吸着保持パッドの中心との位置が一致した状態を示している。図3は、第1の実施の形態に係る吸着保持手段の傾き調整の一例を示す模式図である。図3Aはテーブルに対して吸着保持パッドが傾いた状態を示しており、図3Bはテーブルの載置面に対して吸着保持パッドの吸着面が平行になるように傾き調整された状態を示している。なお、図2及び図3においては、説明の便宜上、位置調整と傾き調整とが別々に実施されることとしているが、実際は、位置調整と傾き調整は同時に実施されるものとする。また、以下の説明においては、テーブルから板状ワークを搬出する動作について説明する。
先ず、テーブルに対する吸着保持手段の径方向の位置調整について説明する。図2に示すように、吸着保持手段2は、テーブル6に載置された板状ワークWを搬出するために、移動手段43によってテーブル6の上方に位置付けられる。このとき、図2Aに示すように、位置決めカバー3の修正部34がテーブル6の段部62の上方に位置しているが、テーブル6の中心と吸着パッド21の中心とは距離dだけずれた状態になっている。
昇降移動手段45によって吸着保持手段2が降下されると、修正部34のテーパ面37が、テーブル6の載置面61と段部62の基準側面64とのエッジに接触する。吸着保持手段2がさらに降下すると、エッジがテーパ面37に接触した状態で、吸着保持手段2はテーパ面37に案内されながら斜めに降下する。そして、修正部34の内側面36とテーブル6の基準側面64とが接触し、吸着保持手段2は基準側面64に沿ってさらに降下する。
このとき、吸着パッド21の吸着面22は、テーブル6に載置された板状ワークWの上面に接触する。吸着保持手段2がさらに降下されると、吸着パッド21は貫通孔26に沿って支持プレート25に対して相対的に上昇される。そして、ストッパ27が支持プレート25の上面から僅かに離間されて、支持プレート25に対する吸着パッド21の吊り下げ状態が解除される。これにより、吸着パッド21は板状ワークWを介してテーブル6に支持される。
そして、図2Bに示すように、修正部34の下端面35がテーブル6の基準上面63に接触することで、位置決めカバー3の修正部34がテーブル6の段部62に完全に嵌まり込む。このとき、吸着保持手段2がテーブル6に支持されて、吊持アーム4と吊り下げ軸5との連結状態が解除される。このようにして、吸着保持手段2は吊持アーム4から切り離される。また、吊持アーム4の吊り下げ穴41と吊り下げ軸5との間には遊びがあるため、位置決めカバー3の修正部34がテーブル6の段部62に嵌まり込むときに、吸着保持手段2を径方向へ自由に移動させることができる。
このとき、修正部34の内側面36とテーブル6の基準側面64とが接触することで、位置決めカバー3の中心とテーブル6の載置面61の中心とが一致する。上述したように、修正部34の内側面36の中心と吸着パッド21の中心とは一致しているため、吸着パッド21の中心とテーブル6の載置面61の中心とは一致する。このように、位置決めカバー3の修正部34をテーブル6の段部62に嵌まり込ませることで、テーブル6に対する吸着保持手段2の径方向の位置を修整することができる。
次に、テーブルに対する吸着保持手段の傾き調整について説明する。図3に示すように、吸着保持手段2は、移動手段43によってテーブル6の上方に位置付けられる。このとき、図3Aに示すように、位置決めカバー3の修正部34がテーブル6の段部62の上方に位置しているが、テーブル6は、吸着保持手段2に対して角θだけ傾いた状態になっている。
図2と同様に、吸着保持手段2が降下されると、修正部34のテーパ面37がテーブル6の載置面61と段部62の基準側面64とのエッジに接触する。そして、吸着保持手段2はテーパ面37に案内されながら斜めに降下する。次いで、修正部34の内側面36とテーブル6の基準側面64とが接触し、吸着保持手段2は基準側面64に沿ってさらに降下する。
そして、図3Bに示すように、吸着パッド21の吸着面22が板状ワークWの上面に接触し、修正部34の下端面35がテーブル6の基準上面63に接触する。これにより、位置決めカバー3の修正部34がテーブル6の段部62に完全に嵌まり込む。このとき、吸着保持手段2がテーブル6に支持されて、吊持アーム4と吊り下げ軸5との連結状態が解除される。このようにして、吸着保持手段2は吊持アーム4から切り離される。また、吊持アーム4の吊り下げ穴41と吊り下げ軸5と間には遊びがあるため、テーブル6の基準上面63に倣って吸着保持手段2を傾けることができる。
このとき、修正部34の下端面35とテーブル6の基準上面63とが接触することで、位置決めカバー3の傾きとテーブル6の傾きとが一致する。上述したように、修正部34の下端面35と吸着パッド21の吸着面22とが平行なため、吸着パッド21の吸着面22とテーブル6の載置面61とが平行になる。このように、位置決めカバー3の修正部34をテーブル6の段部62に嵌まり込ませることで、吸着パッド21の吸着面22とテーブル6の載置面61とが平行になるように、テーブル6に対する吸着保持手段2の傾きを修正することができる。
以上のように、移動手段43によってテーブル6に対する吸着保持手段2の簡易的な位置付けをした後、吸着保持手段2を降下させて、位置決めカバー3をテーブル6に嵌め込ませる。これにより、吸着保持手段2をテーブル6に対して所望の位置及び傾きに位置決めすることができ、高精度な位置調整が不要となる。よって、搬送装置1を簡易な構成にすることができる。
そして、テーブル6に対して吸着保持手段2の位置及び傾きが調整された後、吸着パッド21の吸着面22が吸引されることにより、板状ワークWは吸着パッド21に吸着保持される。これにより、テーブル6から板状ワークWを搬出することが可能になる。テーブル6から吸着保持手段2を離間させる際には、板状ワークWを吸着保持した状態で、吊持アーム4が昇降移動手段45によって上昇される。そして、吊持アーム4の面取り42に吊り下げ軸5のテーパ面53が接触して吊持アーム4と吸着保持手段2とが連結される。
さらに吊持アーム4が上昇されると、修正部34の下端面35がテーブル6の基準上面63から離間されて、吸着保持手段2が吊持アーム4に吊り下げられた状態になる。そして、吸着保持手段2がテーブル6の基準上面63に沿って上昇して、修正部34がテーブル6の段部62から外れる。このとき、吊持アーム4の面取り42に吊り下げ軸5のテーパ面53が接触しており、面取り42に対してテーパ面53が滑ることによって、吸着保持手段2は元の位置及び傾きに調整される。すなわち、吸着保持手段2は、自重によって吊持アーム4から切り離される前の状態に戻ろうとして、初期状態(吊り下げ状態)の位置及び傾きに再現される。
このように、吸着保持手段2をテーブル6から離間させるだけで、吸着保持手段2を基の位置及び傾きに戻すことができるため、別のテーブル6に吸着保持手段2を位置付ける際に、吸着保持手段2を元の位置及び傾きに戻すための機構を設ける必要がない。そして、別のテーブル6に吸着保持手段2を近付けて、位置決めカバー3をテーブル6に嵌め込むことにより、吸着保持手段2をテーブル6に対して位置決めした状態で、板状ワークWをテーブル6の所望の位置に搬送することができる。
以上のように、第1の実施の形態に係る搬送装置1によれば、吸着保持手段2がテーブル6に接近する際には、吸着保持手段2はテーパ面37に案内されながら降下される。そして、修正部34の内側面36がテーブル6の基準側面64に接触され、修正部34の下端面35がテーブル6の基準上面63に接触される。これにより、吸着保持手段2は、テーブル6に支持されて吊持アーム4から切り離される。このとき、吸着パッド21の中心とテーブル6の中心とが一致し、吸着パッド21の傾きとテーブル6の傾きとが一致する。また、吸着保持手段2がテーブル6から離間する際には、連結部(吊持アーム4の吊り下げ穴41と吊り下げ軸5の抜け止め部52)によって、吸着保持手段2の傾きが初期状態(吸着保持手段2が吊持アーム4に吊持されている状態)に再現される。このように、テーブル6に載置された板状ワークWを取りに行かせるだけで、テーブル6に対する吸着保持手段2の位置及び傾きの調整が可能になる。また、吸着保持手段2をテーブル6から離間させるだけで、吸着パッド21の傾きを初期状態に戻すことができる。よって、予め、各テーブル6同士の傾き調整や、各テーブル6に対する吸着保持手段2の傾き調整や位置調整が不要になる。また、搬送動作中に吸着保持手段2の傾きを変化させるための制御や、高精度な位置調整のための複雑な構成も不要になる。この結果、装置の構成を簡略化することができる。
次に、図4を参照して、第1の実施の形態に係る搬送装置を洗浄する洗浄装置について説明する。図4は、第1の実施の形態に係る搬送装置を洗浄する洗浄装置の一例を示す模式図である。なお、洗浄装置は、以下に示す構成に限定されない。洗浄装置は、搬送装置を洗浄することができれば、どのように構成されてもよい。
加工後の板状ワークを搬送装置で搬送する動作が複数回繰り返されると、吸着パッドの吸着面には板状ワークの表面に残った加工屑等が付着する。吸着面に加工屑が付着した状態で板状ワークが吸着保持されると、加工屑によって板状ワークの表面が傷つけられてしまうおそれがある。そこで、吸着パッドの吸着面を定期的に洗浄する必要がある。図4に示す構成では、吸着保持パッドの吸着面を洗浄する洗浄装置について説明する。
図4に示すように、洗浄装置7は、吸着面22に付着した加工屑等を除去するように構成されている。洗浄装置7は、水平方向に延在するガイドレール78に沿って洗浄手段70がスライド可能に構成されている。洗浄手段70は、ガイドレール78の取り付けられた駆動モータ79が駆動されることにより、ガイドレール78に沿ってスライドされる。
洗浄手段70は、上方が開口した洗浄ボックス71と、洗浄ボックス71の内部で回転可能に支持される第1、第2の洗浄ローラー72、73とを備えている。第1、第2の洗浄ローラー72、73は、水平方向でかつガイドレール78に対して直交する方向に延在する軸部74、75の外周に、円筒状のスポンジ76、77を取り付けて構成される。また、第1、第2の洗浄ローラー72、73は、吸着パッド21の外径以上の長さを有している。
第1の洗浄ローラー72は、スポンジ76の一部が洗浄ボックス71の開口上面から突出するように配置され、第2の洗浄ローラー73は、第1の洗浄ローラー72よりも下方で、洗浄ボックス71内に完全に収容されるように配置される。第1の洗浄ローラー72は、吸着パッド21の吸着面22にスポンジ76を回転接触させることで、吸着面22に付着した加工屑を除去する。また、第2の洗浄ローラー73は、第1の洗浄ローラー72にスポンジ77を回転接触させることで、第1の洗浄ローラー72に吸収された加工屑をスポンジ76から取り除く。これにより、綺麗な状態の第1の洗浄ローラー72で吸着面22の洗浄をすることができる。
このように構成された洗浄装置7では、図4Aに示すように、洗浄手段70がガイドレール78の一端側に位置付けられた状態で、吸着パッド21の一端が洗浄手段70に対応するように、吸着保持手段2が洗浄装置7の上方に位置付けられる。そして、進退部54が駆動されてピストンロッド56が下降することにより、支持プレート25及び吸着パッド21が一体となって下降する。吸着パッド21は、吸着面22が位置決めカバー3の下端面35より低い位置で、吸着面22が第1の洗浄ローラー72に接触する高さまで降下される。
そして、洗浄手段70がガイドレール78の一端から他端に向かって移動されると、第1の洗浄ローラー72は、吸着面22に対して回転接触される。これにより、吸着面22に付着した加工屑がスポンジ76に吸収されて、吸着面22から加工屑が取り除かれる。そして、図4Bに示すように、洗浄手段70がガイドレール78の他端まで移動されることで、第1の洗浄ローラー72が吸着面22の全面に接触して、吸着面22から加工屑が取り除かれる。
また、スポンジ76は弾性を有しているため、吸着パッド21が傾いている場合であっても、スポンジ76は、吸着パッド21の表面形状に沿って変形しながら吸着面22に回転接触することができる。このように、洗浄手段70に対する吸着保持手段2の位置に多少のズレがあっても、良好に吸着面22を洗浄することができる。
また、第1の洗浄ローラー72は、吸着面22に回転接触されると共に、洗浄ボックス71の内部で第2の洗浄ローラー73に接触される。このため、第1の洗浄ローラー72スポンジ76に吸収された加工屑は、第2の洗浄ローラー73のスポンジ77によってスポンジ76から除去される。よって、第1の洗浄ローラー72のスポンジ76が加工屑で目詰まりするのを防止することができ、吸着面22の洗浄効率が損なわれることがない。また、第1、第2の洗浄ローラー72、73は、不図示の吸引源に接続されて、スポンジ76、77を吸引しながら洗浄が実施されてもよい。
次に、図5を参照して、第2の実施の形態に係る搬送装置について説明する。図5は、第2の実施の形態に係る搬送装置の一例を示す模式図である。図5Aはテーブルに対して吸着パッドの位置及び傾きが調整される前の状態を示し、図5Bはテーブルに対して吸着パッドの位置及び傾きが調整された後の状態を示している。なお、図5に示す構成においては、位置決めカバーの構成が、第1の実施の形態と相違する。以下、第1の実施の形態と相違する箇所を重点的に説明する。
図5Aに示すように、第2の実施の形態に係る搬送装置101では、位置決めカバー103の側壁部104の下端側から内向きに突出する環状の突起部106が形成されている。第2の実施の形態においては、この環状の突起部106を含めた側壁部104の下端部分が修正部108を構成する。突起部106の下面107(下端面)が吸着保持手段102の傾きを調整し、この下面107から下方に連列される側壁部104の内側面105が吸着保持手段102の中心位置を調整する。また、側壁部104下端の内周エッジには、面取りが施されており、面取りのテーパ面109が内側面105に連接して形成されている。
吸着保持手段102が降下されると、位置決めカバー103のテーパ面109がテーブル110の載置面112の外周エッジに接触し、吸着保持手段102はテーパ面109に案内されながら降下する。そして、図5Bに示すように、位置決めカバー103がテーブル110に嵌まり込むことで、テーブル110に対して吸着保持手段102が位置決めされる。このとき、側壁部104の内側面105がテーブル110の基準側面111に接触することで、位置決めカバー103の中心とテーブル110の中心とが一致する。また、突起部106の下面107がテーブル110の載置面112に接触することで、位置決めカバー103の傾きとテーブル110の傾きとが一致する。すなわち、第2の実施の形態においては、テーブル110の載置面112が基準上面になる。以上のように、第2の実施の形態においても、テーブル110に対して吸着保持手段102を近付けるだけで、テーブル110に対する吸着保持手段102の中心位置及び傾きの調整が可能になる。
次に、図6を参照して、第3の実施の形態に係る搬送装置について説明する。図6は、第3の実施の形態に係る搬送装置の一例を示す模式図である。図6Aはテーブルに対して吸着パッドの位置及び傾きが調整される前の状態を示し、図6Bはテーブルに対して吸着パッドの位置及び傾きが調整された後の状態を示している。なお、図6に示す構成においては、位置決めカバー及びテーブルの構成が、第1の実施の形態と相違する。以下、第1の実施の形態と相違する箇所を重点的に説明する。
図6に示すように、第3の実施の形態に係る搬送装置201では、位置決めカバー203の側壁部204の下端側から内向きに突出する環状の突起部206が形成されている。第3の実施の形態においては、この環状の突起部206を含めた側壁部204の下端部分が修正部208を構成する。突起部206の下面207(下端面)が吸着保持手段202の傾きを調整し、この下面207から下方に連列される側壁部204の内側面205が吸着保持手段202の中心位置を調整する。また、側壁部204下端の内周エッジには、面取りが施されており、面取りのテーパ面209が内側面205に連接して形成されている。
また、第3の実施の形態においては、板状ワークWを載置するテーブルが位置決め機構211になっている。位置決め機構211は、板状ワークWが載置される位置決めテーブル212と、位置決めテーブル212の中心に対して径方向に進退可能な複数のピン213とを有している。位置決めテーブル212は、板状ワークWより小さい円盤状に形成されており、板状ワークWより大きい円形状のテーブル支持板216に支持されている。テーブル支持板216は、複数のピン213の進退方向に沿って長穴217が形成されており、この長穴217にピン213が挿通されている。
ピン213は、上下に延在する円柱状に形成されており、ピン213の上端面214と位置決めテーブル212の上面とが平行になっている。複数のピン213は、位置決めテーブル212の周方向に並んで配置されており、移動手段218によって径方向に進退可能になっている。図6Aに示す状態では、複数のピン213が径方向内側に移動されることにより、位置決めテーブル212に載置された板状ワークWの外周縁に、複数のピン213が突き当てられている。このため、位置決めテーブル212の中心と板状ワークWの中心とが位置合わせされた状態になっている。
この状態で吸着保持手段202が降下されると、位置決めカバー203のテーパ面209が位置決め機構211のピン213の上端に接触し、吸着保持手段202はテーパ面209に案内されながら降下する。そして、図6Bに示すように、位置決めカバー203が位置決め機構211のピン213に当接することで、位置決め機構211に対して吸着保持手段202が位置決めされる。このとき、側壁部204の内側面205がピン213の側面215に接触することで、位置決めカバー203の中心と位置決めテーブル212の中心とが一致する。また、突起部206の下面207がピン213の上端面214に接触することで、位置決めカバー203の傾きと位置決めテーブル212の傾きとが一致する。すなわち、第3の実施の形態においては、ピン213の側面215が基準側面になり、ピン213の上端面214が基準上面になる。以上のように、第3の実施の形態においても、位置決め機構211に対して吸着保持手段202を近付けるだけで、位置決め機構211に対する吸着保持手段202の中心位置及び傾きの調整が可能になる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記した実施の形態において、吸着保持手段2は、位置決めカバー3によって、テーブル6に対する位置決めがなされる構成としたが、この構成に限定されず、図7に示す構成としてもよい。図7は、変形例に係る吸着保持手段を示す図である。図7に示す吸着保持手段301では、吊り下げ軸302の下端から径方向外側に延在する3つのアーム303が、周方向に等間隔に並んで形成されている。各アーム303の連結部分の下面には、円盤状の吸着パッド304が取り付けられている。また、各アーム303の先端には、吸着パッド304の吸着面305よりも下方に延在する筒状の修正柱306が設けられている。修正柱306の下端に面取りが施されており、面取りのテーパ面309が修正柱306の側面307及び下端面308に連接して形成されている。このテーパ面309は、吸着保持手段301の効果を案内する役割を果たす。変形例においては、修正柱306の側面307がテーブル6の基準側面64に接触することで、テーブル6に対する吸着保持手段301の中心位置が調整され、修正柱306の下端面308がテーブル6の基準上面63の接触することで、テーブル6に対する吸着保持手段301の傾きが調整される(図1参照)。
また、上記した実施の形態において、吊持部は、1つの吊持アーム4と1つの吊り下げ軸5によって構成されるとしたが、この構成に限定されない。吊持部は、2つ以上の吊り下げ軸5で吸着保持手段2を吊持してもよい。この場合、吸着保持手段2が吊持アーム4から切り離されて再び吊持されるときに、吸着保持手段2の回転方向(揺動方向)の位置ズレを防止することができる。さらに、3つの吊り下げ軸5が吸着保持手段2の周方向に等間隔に配置される場合には、吸着保持手段2の回転方向(揺動方向)の位置ズレを防止することができると共に、吸着保持手段2の傾きの再現を容易にすることができる。
以上説明したように、本発明は、簡易な構成で、テーブルに対する吸着保持手段の位置及び傾きを調整することができるという効果を有し、特に、複数のテーブルの相互間で板状ワークを搬送する搬送装置に有用である。
W 板状ワーク
1、101、201 搬送装置
2、102、202、301 吸着保持手段
21 吸着パッド
34、108、208、306 修正部
35、107、207、308 下端面
36、105、205、307 内側面
37、109、209、309 テーパ面
4 吊持アーム(吊持部)
41 吊り下げ穴(連結部)
43 移動手段
5 吊り下げ軸(吊持部)
52 抜け止め部(連結部)
6、110、212 テーブル
61、112 載置面
62 段部
63、112、214 基準上面
64、111、215 基準側面

Claims (3)

  1. 板状ワークを吸着保持する吸着保持手段と、該吸着保持手段を吊持する吊持部と、該吊持部で吊持する該吸着保持手段を移動する移動手段と、を備え、
    該吸着保持手段がテーブルに載置される板状ワークを吸着保持して該テーブルから搬出する、もしくは、該吸着保持手段が保持する板状ワークを該テーブルに搬入する搬送装置であって、
    該テーブルは、板状ワークを載置する載置面と、該載置面の外周から下がった位置で該載置面に平行な基準上面と、該載置面の外周縁から該基準上面に垂下する基準側面と、を備え、
    該吸着保持手段は、該吊持部の連結部に遊嵌状態で吊持され、該テーブルに載置される板状ワークの上面を吸着する吸着面を有する吸着パッドと、該吸着パッドの外側に配置される修正部と、を備え、
    該修正部は、該基準上面に接触し該テーブルの傾きと該吸着パッドの傾きとを一致させる下端面と、該基準側面に接触して該テーブルの中心と該吸着パッドの中心とを一致させる内側面と、該内側面に連接され下側に広がって形成されるテーパ面と、を備え、
    該移動手段で該吸着保持手段を該テーブルに接近させたとき、該テーパ面が該基準側面の上端に接触して該吸着保持手段の降下を案内し、該基準側面と該内側面とを接触させると共に、該基準上面と該下端面とを接触させ、該テーブルで該吸着保持手段を支持可能とし、かつ該吊持部の該連結部で該吸着保持手段を該吊持部から切り離し可能としていて、
    該連結部は、該吸着保持手段を該テーブルで支持させ該吊持部から切り離した後、再び該吸着保持手段を吊持した時に切り離し前と同じ位置および同じ傾きで吊持し、
    該テーブルの中心と該吸着パッドの中心を一致させると共に、該テーブルの傾きと該吸着パッドの傾きを一致させて板状ワークを搬送する搬送装置。
  2. 該修正部は、該吸着パッドを囲繞する円筒形状で、内壁を該基準側面に接触させる該内側面と、下端を該基準上面に接触させる該下端面と、該下端面と該内側面とが連接される部分に下側に広がって形成される該テーパ面とを備える請求項1記載の搬送装置。
  3. 該修正部は、該吸着パッドの中心を中心とする円に少なくとも3つの柱状の修正柱を該吸着パッドの外側に配設させる構成で、該吸着パッドの中心に対面する少なくとも3つの該修正柱の側面を該基準側面に接触させる該内側面と、該修正柱の下端を該基準上面に接触させる該下端面と、該内側面と該下端面とが連接される部分に下側に広がって形成される該テーパ面とを備える請求項1記載の搬送装置。
JP2014060067A 2014-03-24 2014-03-24 搬送装置 Active JP6271312B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014060067A JP6271312B2 (ja) 2014-03-24 2014-03-24 搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014060067A JP6271312B2 (ja) 2014-03-24 2014-03-24 搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015185657A JP2015185657A (ja) 2015-10-22
JP6271312B2 true JP6271312B2 (ja) 2018-01-31

Family

ID=54351877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014060067A Active JP6271312B2 (ja) 2014-03-24 2014-03-24 搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6271312B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6612588B2 (ja) * 2015-11-06 2019-11-27 東京応化工業株式会社 支持体分離装置及び支持体分離方法
JP6846964B2 (ja) * 2017-03-16 2021-03-24 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置
JP6865828B2 (ja) * 2017-07-12 2021-04-28 東京エレクトロン株式会社 搬送装置、基板処理システム、搬送方法、および基板処理方法
AT522743B1 (de) * 2019-06-17 2021-12-15 Gfm Gmbh Verfahren zum Steuern eines Greifers

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3433930B2 (ja) * 2001-02-16 2003-08-04 株式会社東京精密 ウェーハの平面加工装置及びその平面加工方法
KR101142346B1 (ko) * 2003-11-21 2012-05-18 미쓰보시 다이야몬도 고교 가부시키가이샤 진공 흡착 헤드, 그 진공 흡착 헤드를 사용하는 진공흡착 장치 및 테이블
JP4704365B2 (ja) * 2007-01-12 2011-06-15 オリジン電気株式会社 物品載置装置
JP4980761B2 (ja) * 2007-03-23 2012-07-18 リンテック株式会社 搬送装置及び搬送方法
JP5461104B2 (ja) * 2009-08-20 2014-04-02 株式会社ディスコ 保持テーブルおよび研削装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015185657A (ja) 2015-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6271312B2 (ja) 搬送装置
JP6335672B2 (ja) 搬送装置
JP6746471B2 (ja) 基板処理装置
JP6183301B2 (ja) 自動ハンドリング装置
JP6491017B2 (ja) 被加工物の搬送トレー
JP2006278629A (ja) 搬送装置
JP2016072428A (ja) ウエーハの保持方法
JP2013082045A (ja) 位置決め機構
JP6294793B2 (ja) エッジクランプ搬送機構
JP2020150131A (ja) 搬送装置
JP6879807B2 (ja) 加工装置
JP5850757B2 (ja) 加工装置
JP2020088072A (ja) ウエハ受け渡し装置
CN105374708A (zh) 断裂装置
JP5901226B2 (ja) ユニット搬出入装置
JP5117947B2 (ja) 搬送装置及び搬送方法
JP5261030B2 (ja) 半導体ウエハの搬送方法
TW201726295A (zh) 保持台
JP2015026728A (ja) 研削装置
JP2020203785A (ja) 部品移送装置
JP6220240B2 (ja) 研削装置
JP2015201561A (ja) 洗浄装置
JP5841798B2 (ja) 研削装置
JP2003340570A (ja) 導電性ボール除去装置
JP5969334B2 (ja) 加工装置及び加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6271312

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250