JP6254039B2 - 伸縮アクチュエータ - Google Patents
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Description
CRtan(α/2)<2CA ・・・・(1)
CRtan(α/2)<2CA ・・・・(1)
Cr1≧Cr3>Cr2・・・・(2)
2Ca1=Cr1・tan(α/2)
ここで、雄ねじ部材112の雄ねじ部112aと、雌ねじ部材114の雌ねじ部114aとの間に十分なクリアランスがあれば、雄ねじ部材112と雌ねじ部材114とは、このクリアランスの範囲内で円滑な変位が可能となる。
そこで、本実施形態では、雄ねじ部112aの山部129のねじ山角度をαとしたとき、下記の(1)式を充足するように軸方向クリアランスCa1と径方向クリアランスCr1とを設定している。
Cr1・tan(α/2)<2Ca1・・・・(1)
ところで、雄ねじ部及び雌ねじ部の山部と谷部を当接しないような径方向のクリアランスを有する構造にすると、例えば、図10(a)に示される比較例に係る送りねじ機構の構造となる。この比較例では、軸線L方向のアキシャルクリアランスが設けられておらず、送りねじ機構に対して横力Fが入力されると、雄ねじ部及び雌ねじ部の山部と谷部とが嵌合状態となる。この嵌合状態になると、ねじ面には、くさび効果によってねじ面と垂直な垂直荷重Fnが発生する。
図10(b)より、F=2・Fn・sin(α/2)の関係式が成立する。
この関係式から、この垂直荷重Fnは、
Fn=F/{2sin(α/2)}
と表される。
この垂直荷重Fnがくさび効果によって発生すると、雄ねじ部材及び雌ねじ部材には、次のような固着トルクTが発生する。但し、軸線L(軸中心)から垂直荷重Fnの発生箇所までの半径をrとし、摩擦係数をμとすると、固着トルクTは、
T=2・μ・Fn・r
と表される。
通常、この固着トルクTは、トルク損失としてねじ効率を低下させ、モータの消費電力を増加させる。また、固着トルクTは、摩擦熱となり、雄ねじ部及び雌ねじ部の摺動部位におけるねじ面の温度を増加させ、潤滑油であるグリスを酸化劣化させる。さらに、過渡的には、雄ねじ部材と雌ねじ部材との間における、静摩擦トルクと動摩擦トルクとの差が大きくなり、振動が発生するおそれがある。
Cr1≧Cr3>Cr2・・・(2)
RS1<RN1・・・・・(3)
RN2<RS2・・・・・(4)
さらに、上式(3)に示されるように、雌ねじ部材114の谷部123の底面123aの曲率半径RN1が、雄ねじ部材112の山部129の頂部129aの曲率半径RS1よりも大きく設定されていると共に、上式(4)に示されるように、雄ねじ部材112の谷部131の底面131aの曲率半径RS2が、雌ねじ部材114の山部121の頂部121aの曲率半径RN2よりも大きく設定されている。
本実施形態において、ねじ面に発生する摩擦トルクTnは、
Tn=μ・F・r1 となる。
なお、T=2・μ・Fn・r
F=2・Fn・sin(α/2)
とし、r1は、図9に示されるように、軸線L(軸中心)から、雄ねじ部材112の谷部131と雌ねじ部材114の山部121とが接触する部位までの半径とする。
そこで、比較例おける固着トルクTと本実施形態における摩擦トルクTnとを比較する。雄ねじ部材の山部のねじ山角度を、α=30°とし、便宜的にr≒r1とすると、
Tn/T=(μ・F・r1)/(2・μ・Fn・r)
=(F)/(2・Fn)
={2・Fn・sin(α/2)}/(2・Fn)
=sin(α/2)=sin15°=0.256
となり、本実施形態では、比較例と比較して、摩擦トルクTnを約1/4に低減することができる。
32 出力ロッド
42 モータ(電動機)
48 送りねじ機構
112 雄ねじ部材(送りねじ軸)
112a 雄ねじ部(ねじ部)
114 雌ねじ部材(送りナット)
114a 雌ねじ部(雌ねじ)
121、129 山部
123、131 谷部
121a、129a 頂部
123a、131a 底面
Ca1 軸方向クリアランス(アキシャルクリアランスCA)
Cr1 径方向クリアランス(ラジアルクリアランスCR)
Cr2 径方向クリアランス
Cr3 径方向クリアランス
Claims (4)
- 送りねじ軸と前記送りねじ軸に螺合する送りナットとからなり、電動機の回転運動を往復直線運動に変換する送りねじ機構と、前記送りねじ機構によって変位する出力ロッドとを備える伸縮アクチュエータにおいて、
前記送りねじ軸は、山部と谷部とから構成される雄ねじ部を有し、
前記送りナットは、山部と谷部とから構成される雌ねじ部を有し、
前記送りねじ機構は、
前記送りねじ軸の前記山部のねじ山角度をαとしたとき、前記送りねじ軸と前記送りナットとの間の軸方向のアキシャルクリアランスCAと、前記送りねじ軸と前記送りナットとの間の径方向のラジアルクリアランスCRとの関係が、下記の(1)式を充たすと共に、
前記送りナットの前記谷部の底面の曲率半径RN1は、前記送りねじ軸の前記山部の頂部の曲率半径RS1よりも大きく設定される(RS1<RN1)ことを特徴とする伸縮アクチュエータ。
CRtan(α/2)<2CA ・・・・(1) - 請求項1記載の伸縮アクチュエータにおいて、
前記ラジアルクリアランスC R は、前記送りねじ軸と前記送りナットとの中心軸線を一致させた状態における、前記雄ねじ部の山部と谷部とを結ぶねじ面と、前記雌ねじ部の山部と谷部とを結ぶねじ面との間における径方向の間隙である径方向クリアランスCr1 であり、
前記径方向クリアランスCr1と、前記雄ねじ部の谷部の底面と前記雌ねじ部の山部の頂部との間における径方向の間隙である径方向クリアランスCr2と、前記雄ねじ部の山部の頂部と前記雌ねじ部の谷部の底面との間における径方向の間隙である径方向クリアランスCr3との関係が、下記の(2)式を充たすことを特徴とする伸縮アクチュエータ。
Cr1≧Cr3>Cr2・・・・(2) - 送りねじ軸と前記送りねじ軸に螺合する送りナットとからなり、電動機の回転運動を往復直線運動に変換する送りねじ機構と、前記送りねじ機構によって変位する出力ロッドとを備える伸縮アクチュエータにおいて、
前記送りねじ軸は、山部と谷部とから構成される雄ねじ部を有し、
前記送りナットは、山部と谷部とから構成される雌ねじ部を有し、
前記送りねじ機構は、
前記送りねじ軸の前記山部のねじ山角度をαとしたとき、前記送りねじ軸と前記送りナットとの間の軸方向のアキシャルクリアランスCAと、前記送りねじ軸と前記送りナットとの間の径方向のラジアルクリアランスCRとの関係が、下記の(1)式を充たすと共に、
前記送りねじ軸の前記谷部の底面の曲率半径RS2は、前記送りナットの前記山部の頂部の曲率半径RN2よりも大きく設定される(RN2<RS2)ことを特徴とする伸縮アクチュエータ。
CRtan(α/2)<2CA ・・・・(1) - 請求項3記載の伸縮アクチュエータにおいて、
前記ラジアルクリアランスC R は、前記送りねじ軸と前記送りナットとの中心軸線を一致させた状態における、前記雄ねじ部の山部と谷部とを結ぶねじ面と、前記雌ねじ部の山部と谷部とを結ぶねじ面との間における径方向の間隙である径方向クリアランスCr1 であり、
前記径方向クリアランスCr1と、前記雄ねじ部の谷部の底面と前記雌ねじ部の山部の頂部との間における径方向の間隙である径方向クリアランスCr2と、前記雄ねじ部の山部の頂部と前記雌ねじ部の谷部の底面との間における径方向の間隙である径方向クリアランスCr3との関係が、下記の(2)式を充たすことを特徴とする伸縮アクチュエータ。
Cr1≧Cr3>Cr2・・・・(2)
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JP2014081229A JP6254039B2 (ja) | 2014-04-10 | 2014-04-10 | 伸縮アクチュエータ |
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