JP6254005B2 - 伸縮アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、分割して構成された第1ハウジング及び第2ハウジングが一体的に結合されたアクチュエータボディと、電動機の回転運動を往復直線運動に変換する送りねじ機構と、前記送りねじ機構により前記アクチュエータボディの軸線方向に沿って摺動する出力ロッドとを有する伸縮アクチュエータに関する。
従来技術として、例えば、特許文献1には、送りねじ機構のねじ軸をハウジング側に回転可能に設けると共に、ねじ軸に螺合する送りナットを出力ロッドに設け、ハウジングと出力ロッドとの間のクリアランスを介して出力ロッドが摺動するアクチュエータ構造が開示されている。
この場合、ねじ軸は、ハウジング側にスラストベアリングを介して回転可能に固定され、送りナットは、ハウジングに対して径方向のクリアランスを有する出力ロッドに固定されている。
特開2009−173192号公報
ところで、特許文献1に開示されたアクチュエータ構造では、例えば、曲げモーメントが入力されると、アクチュエータの中心軸線が円弧状に湾曲変形する場合がある。このため、曲げモーメントが入力されると、ハウジングと出力ロッドとの継ぎ目部位においてハウジングが略く字状に変形し、ねじ軸と送りナットは横力を受けながら傾斜した状態となる。
送りねじ機構は、傾斜した状態にねじ軸と送りナットがセットされると、コジリが発生し、このコジリによって出力ロッドが軸方向に沿って変位しにくくなり、出力ロッドの出力が低下する。このような事象は、ストライベック曲線の関係から、荷重が大きく、ゆっくりとした転舵状態のときに摩擦係数が高くなるので発生しやすくなる。なお、ストライベック曲線とは、摩擦係数(μ)が接触面間に作用する荷重(W)や、接触面の相対速度(V)、潤滑剤の粘度(η)によってどのように変化するかを示す曲線をいう。
また、ねじ軸と送りナットとの間の静摩擦係数と動摩擦係数との差が大きくなると、例えば、送りねじ機構において回り止め機構を有していない場合には、アクチュエータの両端に設けられたゴムブッシュをばねとするスティックスリップ現象(振動現象)が発生する。このため、自励的な振動が発生しやすくなる。
このような状態でアクチュエータを駆動すると、ねじ軸と送りナットとの摩擦力が静摩擦力を超えるまで、ねじ軸と送りナットとが共回りする。このため、ハウジングと出力ロッドとの間に介装され、出力ロッドを摺動可能に支持しているスライドベアリング(スライド軸受手段)が、ねじ軸の回転方向(ハウジングの周方向)に摺動する。
ねじ軸と送りナットとの摩擦力が静摩擦力を超えると、出力ロッドは、アクチュエータの両端のゴムブッシュに蓄えられていた弾性エネルギによって回転方向に戻りながら軸方向に変位する。このため、スライドベアリングは、回転方向と軸方向の両方に変位する。
このようにスティクスリップ現象が発生しない場合に対して回転方向の摺動を伴うため、スライドベアリングの磨耗量がその分だけ増加する。
また、スティックスリップ現象が発生している間は、出力ロッドにガタツキが発生するため、スライドベアリングに衝撃荷重が入力される。スライドベアリングが、例えば、樹脂製のスライドベアリングであるとすると、入力される衝撃荷重によってその磨耗量が増大する。スライドベアリングの磨耗量が増加すると、出力ロッドのガタツキがさらに大きくなるので、衝撃荷重が大きくなりやすくなる。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、スライド軸受手段の磨耗量を低減して出力ロッドのガタツキを抑制することが可能な伸縮アクチュエータを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、第1ハウジング及び第2ハウジングによって構成されるアクチュエータボディと、電動機の回転運動を往復直線運動に変換する送りねじ機構と、前記送りねじ機構により前記アクチュエータボディの軸線方向に沿って摺動する出力ロッドとを有する伸縮アクチュエータにおいて、前記アクチュエータボディに対する前記出力ロッドの摺動部位に配設されるスライド軸受手段と、前記アクチュエータボディと前記出力ロッドの間に設けられて前記アクチュエータボディに対して与圧を付与する与圧付与手段と、を備え、前記与圧付与手段は、前記アクチュエータボディに形成される凹部と、前記凹部を押圧して前記アクチュエータボディの径方向に与圧を付与する弾性部材と、前記出力ロッドに対して前記弾性部材を固定する固定部材と、を有し、前記弾性部材は、板ばねであり、前記固定部材は、前記板ばねによって与圧を付与するときに前記弾性部材と接触する曲面部を有し、前記板ばねは、前記アクチュエータボディの径方向に与圧を付与しない中立状態のときに前記曲面部と非接触状態に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、与圧付与手段を設けることで、アクチュエータボディに対する出力ロッドの回転方向(周方向)への変位を規制すると共に、出力ロッドをその軸線方向に沿って摺動変位させることができる。この結果、本発明では、スライド軸受手段の磨耗量を低減して出力ロッドのガタツキを抑制することができる。
また、本発明によれば、与圧付与手段によって、回転方向のスティックスリップ現象が抑制される。これにより、スライド軸受手段の磨耗量を低減して出力ロッドのガタツキをより一層抑制することができる。
さらに、本発明によれば、スティックスリップ現象による荷重変動が大幅に低減されるため、送りねじ機構を構成する送りねじと送りナットとの螺合部位における荷重が低減し、互いに螺合するねじ部の耐久性を向上させることができる。また、仮に、現況と同等の耐久性を確保することを前提とすると、送りねじ機構の軸径やピッチを小さくすることができる。さらに、電動機の発生トルクが減少するため、電動機の消費電力を低減することができる。従って、例えば、電動機と送りねじ機構との間に遊星歯車機構を設けた場合、遊星歯車機構への入力トルクも低減することから、遊星歯車機構の負荷が減少し、遊星歯車機構の小型化を達成することができる。この結果、車両への搭載性を向上させると共に、車両の軽量化や消費電力の低減にも寄与することから、車両の燃費向上に貢献することができる。
さらにまた、本発明によれば、与圧付与手段は、アクチュエータボディに対しその回転方向(周方向)と径方向に与圧することができ、出力ロッドのガタツキによる衝撃的な荷重の入力がなくなるため、スライド軸受手段に入力される歪速度を緩和することができる。これにより、例えば、低温時等においてもスライド軸受手段の軸受性能を安定して保持することができる。
さらにまた、本発明によれば、与圧付与手段の弾性力によって、出力ロッドはアクチュエータボディに対して回転方向に僅かに弾性変位可能に設けられているため、車両への伸縮アクチュエータの搭載時に伸縮アクチュエータと組み付けられる他の部材(例えば、サスペンション構成部材)との間の回転方向の位相ずれを吸収し、組付作業を容易に遂行することができる。
さらにまた、本発明によれば、与圧付与手段は、アクチュエータボディと出力ロッドの間で与圧をもって保持されているため、例えば、打音等の異音の発生を抑制することができる。
さらにまた、本発明によれば、例えば、出力ロッドに対して過大な荷重が付与されると、板ばねが固定部材の曲面部と接触して接触部分の面圧を低減することで、スライド軸受手段の摩耗を抑制することができる。
本発明では、スライド軸受手段の磨耗量を低減して出力ロッドのガタツキを抑制することが可能な伸縮アクチュエータを得ることができる。
本発明の実施形態に係るトーコントロールアクチュエータが組み込まれたリヤサスペンション装置の斜視図である。 図1の矢印A方向からみた矢視図である。 本発明の実施形態に係るトーコントロールアクチュエータの軸線方向に沿った縦断面図である。 図3に示すB部の拡大断面図である。 トーコントロールアクチュエータを構成する遊星歯車機構の分解斜視図である。 図4のVI−VI線に沿った拡大断面図である。 (a)は、キャリア側から見た弾性カップリングの拡大正面図、(b)は、(a)のVIIB−VIIB線に沿った拡大断面図、(c)は、(a)のVIIC−VIIC線に沿った拡大断面図である。 与圧付与手段を構成する板ばねが第2ハウジングの溝部に装着される前の自由状態を示す拡大断面図である。 与圧付与手段の分解斜視図である。 板ばねのセット状態を示した図4のX−X線に沿った拡大断面図である。 第1ハウジング及び第2ハウジングに荷重が入力された際、図10のセット状態から与圧付与手段によって与圧が付与される状態を示す拡大断面図である。 送りねじ部及び送りナット部間に発生する摩擦力と時間との関係を示す特性図である。 板ばねによって付与される与圧とその分力との関係を示す説明図である。 (a)は、第1変形例に係る板ばねの斜視図、(b)は、(a)の矢印Z方向からみた矢視図である。 (a)は、第2変形例に係る板ばねの斜視図、(b)は、(a)の矢印Z方向からみた矢視図である。 (a)は、第3変形例に係る板ばねの斜視図、(b)は、(a)の矢印Z方向からみた矢視図である。 (a)は、第4変形例に係る板ばねの斜視図、(b)は、(a)の矢印Z方向からみた矢視図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係るトーコントロールアクチュエータが組み込まれたリヤサスペンション装置の斜視図、図2は、図1の矢印A方向からみた矢視図である。なお、各図中に矢印で示される、「前後」は、車両の前後方向を示し、「上下」は、車両の上下方向(鉛直方向)を示し、「左右」は、左右方向(車幅方向)を示している。
図1及び図2に示されるリヤサスペンション装置10は、ダブルウィッシュボーン式からなり、図示しない四輪操舵車両の左後輪に配置されている。このリヤサスペンション装置10は、後輪Wを回転自在に支持するナックル12と、ナックル12を上下動可能に車体フレームに連結するアッパアーム14及びロアアーム16と、後輪Wのトー角を制御すべくナックル12及び図示しない車体フレームを連結するトーコントロールアクチュエータ(伸縮アクチュエータ)18と、後輪Wの上下動を緩衝する懸架ばね付きダンパ20を含んで構成されている。
アッパアーム14及びロアアーム16の基端は、それぞれゴムブッシュジョイント22a、22bによって図示しない車体フレームに連結されている。アッパアーム14及びロアアーム16の先端は、それぞれボールジョイント24a、24bを介してナックル12の上部及び下部に連結されている。
トーコントロールアクチュエータ18の基端は、ゴムブッシュジョイント26aを介して図示しない車体フレームに連結されている。トーコントロールアクチュエータ18の先端は、ゴムブッシュジョイント26bを介してナックル12の後部に連結されている。
懸架ばね付きダンパ20の上端は、車体(図2に示すサスペンションタワーの上壁28)に固定されている。懸架ばね付きダンパ20の下端は、ゴムブッシュジョイント26cを介してナックル12の上部に連結されている。
トーコントロールアクチュエータ18を伸長方向に駆動すると、ナックル12の後部が車幅方向外側に押されて後輪Wのトー角がトーイン方向に変化する。一方、トーコントロールアクチュエータ18を収縮方向に駆動すると、ナックル12の後部が車幅方向内側に引っ張られて後輪Wのトー角がトーアウト方向に変化する。従って、図示しないステアリングホイールの操作による通常の前輪の操舵に加えて、車速やステアリングホイールの操舵角に応じて後輪Wのトー角を制御することで、車両の直進安定性能や旋回性能を向上させることができる。
次に、図3〜図6に基づいて、トーコントロールアクチュエータ18の構造を以下詳細に説明する。
図3は、本発明の実施形態に係るトーコントロールアクチュエータの軸線方向に沿った縦断面図、図4は、図3に示すB部の拡大断面図、図5は、トーコントロールアクチュエータを構成する遊星歯車機構の分解斜視図、図6は、図4のVI−VI線に沿った拡大縦断面図、図7(a)は、キャリア側から見た弾性カップリングの拡大正面図、図7(b)は、図7(a)のVIIB−VIIB線に沿った拡大断面図、図7(c)は、図7(a)のVIIC−VIIC線に沿った拡大断面図である。
図3及び図4に示されるように、トーコントロールアクチュエータ18は、車体フレーム側に連結されるゴムブッシュジョイント26aが一体に設けられた第1ハウジング30aと、ナックル12側に連結されるゴムブッシュジョイント26bが一体に設けられた出力ロッド32を伸縮自在に支持する第2ハウジング30bとを備える。第1ハウジング30a及び第2ハウジング30bの対向部は、シール部材34を介してインロー嵌合した状態で、各々の結合フランジ36a、36bを複数のボルト38で締結することにより一体的に結合されている。なお、第1ハウジング30aと第2ハウジング30bとが、軸線L方向に沿って一体的に結合されることにより、アクチュエータボディが構成される。
第1ハウジング30aの内部の室40aには、駆動源となるブラシ付きのモータ(電動機)42と、減速機として機能する遊星歯車機構44とが収納されている。第2ハウジング30bの内部の室40bには、弾性カップリング46と、台形ねじを用いた送りねじ機構48とが収納されている。これらのモータ42、遊星歯車機構44、弾性カップリング46、及び、送りねじ機構48は、それぞれ、トーコントロールアクチュエータ18の軸線L上に直列に配置されている。
モータ42は、第1ハウジング30a側に固定される環状のステータ50と、ステータ50内で回転可能に支持されるロータ52とを備える。モータ42の外郭は、フランジ54を有するカップ状に形成されたヨーク56と、ヨーク56のフランジ54に突き当てられて固定されるベアリングホルダ58とによって構成されている。ロータ52は、棒状の回転軸(モータ軸)60を有する。回転軸60の一端は、ヨーク56の底部に設けられたボールベアリング62aに回転自在に支持されている。回転軸60の他端は、ベアリングホルダ58に設けられたボールベアリング62bに回転自在に支持されている。
ベアリングホルダ58の内面には、回転軸60の外周面に係止されて回転軸60と一体的に回転するコミュテータ64に摺接するブラシ66が支持されている。ブラシ66から延在してブラシ66と電気的に接続される導線68は、第1ハウジング30aに設けられたグロメット70を介して第1ハウジング30aの外部に引き出されている。
図4及び図5に示されるように、遊星歯車機構44は、第1ハウジング30aの略円筒状の開口部72内に嵌合して固定されるリングギヤ74と、モータ42の回転軸60の先端に直接形成されたサンギヤ76と、リングギヤ74よりも小径で略円板状に形成されるキャリア78と、キャリア78の支持孔に圧入されて片持ち支持される3本のピニオンピン80と、各ピニオンピン80を介して回転自在に支持され、リングギヤ74及びサンギヤ76に対して同時に噛合する3つのピニオン84とから構成されている。遊星歯車機構44は、入力部材であるサンギヤ76の回転運動を、出力部材であるキャリア78に対して減速して伝達する機能を有する。
遊星歯車機構44の出力部材であるキャリア78は、送りねじ機構48の入力部材である入力フランジ86と弾性カップリング46を介して連結されている。
キャリア78は、略円板状を呈し、弾性カップリング46に対向する円形状の第1端面79と、第1端面79の反対側でピニオン84側に臨む円形状の第2端面81とを有する。キャリア78の第1端面79には、4個の爪部85が周方向に沿って等角度離間して配置されていると共に、軸線L方向に沿って突出している。
図5に示されるように、弾性カップリング46は、例えば、シリコーンゴム等のゴム体や樹脂体等で形成されている。この弾性カップリング46は、単一の環状部46aと、複数の腕部46bとが一体的に構成されている。環状部46aは、リング状からなり、その中心に円形の貫通孔92が形成されている。複数(図5中では8つを例示)の腕部46bは、環状部46aの外周面に所定角度だけ離間して配置され、環状部46aの外周面から半径外方向に放射状に突出するように配置されている。互いに隣接する腕部46b、46bの間には、側面視して略V字状の溝部からなる谷部46cが設けられている。
弾性カップリング46の貫通孔92には、コイルスプリング94が挿通されている。このコイルスプリング94の一端は、キャリア78の第1端面79に当接し、コイルスプリング94の他端は、入力フランジ86の後記する対向面98に当接している(図4参照)。コイルスプリング94のばね力によってキャリア78と入力フランジ86とが互いに離間する方向に付勢されている。
弾性カップリング46の腕部46bの先端側には、複数の突出部96が設けられている。複数の突出部96は、周方向に略等角度離間して8つ配置されている。8つの突出部96のうち、キャリア78と対向する腕部46bの側面には、隣接する腕部46bの1つおきに4本の突出部96aがそれぞれ突出して配置され、入力フランジ86と対向する腕部46bの側面には、隣接する腕部46bの1つおきに4本の突出部96bがそれぞれ配置されている。
換言すると、弾性カップリング46の腕部46bの先端側には、8つの突出部96のうち、キャリア78側に向かって突出する突出部96aと、入力フランジ86側に向かって突出する突出部96bとが交互に配置されている。キャリア78側に向かって突出する突出部96aは、キャリア78の第1端面79と当接可能に設けられていると共に、入力フランジ86側に向かって突出する突出部96bは、入力フランジ86の対向面98と当接可能に設けられている。
図4に示されるように、入力フランジ86は、略円板状からなり、その外周部の表裏両面を一対のスラストベアリング88a、88bに挟持されることで、回転自在に支持されている。一対のスラストベアリング88a、88bは、第2ハウジング30bの内周面に締結される環状のロックナット90により第2ハウジング30bに保持されている。一対のスラストベアリング88a、88bのうち、一方のスラストベアリング88aは、第2ハウジング30bと入力フランジ86との間のスラスト荷重を支持し、他方のスラストベアリング88bは、ロックナット90と入力フランジ86との間のスラスト荷重を支持する。
図4及び図5に示されるように、軸線L方向においてキャリア78と対向する入力フランジ86の対向面98には、4個の爪部100が周方向に沿って等角度離間して配置されていると共に、弾性カップリング46側(キャリア78側)に向かって所定長だけ突出している。なお、キャリア78の第1端面79に設けられる4個の爪部85と、入力フランジ86の対向面98に設けられる4個の爪部100とは、周方向においてその位相が約45度だけずれるように配置されている。
さらに、図7(a)に示されるように、弾性カップリング46の腕部46bの径方向外端部には、キャリア78側と入力フランジ86側とに向かって交互に突出する複数の突出部96が設けられている。この場合、図7(b)、図7(c)に示されるように、複数の突出部96が支点となって腕部46bを弾性変形(撓曲)させる。このとき支点となる突出部96に発生する反力が、入力フランジ86を基準としてキャリア78を軸線L方向に付勢することで、キャリア78の倒れを防止することができる。なお、図6に示されるように、複数の突出部96a、96bは、キャリア78の爪部85と入力フランジ86の爪部100との間に周方向に沿って配置されている。
ピニオンピン80とピニオン84との間には、例えば、すべり軸受けやニードル軸受け等の軸受部材(図示せず)が介装されている。この軸受けによって回転自在に支持されるピニオン84の厚さは、ピニオンピン80の軸方向の長さよりも大きく設定されている。このため、ピニオン84の端面(外周に形成された歯部と略直交する面)が、キャリア78とリングギヤ74の内径フランジ部74aとの間で挟持されることによって、ピニオン80の取付姿勢を制御することができる。
弾性カップリング46の8つの谷部46cには、キャリア78の4個の爪部85が一つおきに係合すると共に、キャリア78の爪部85と異なる位相で、入力フランジ86の4個の爪部100が一つおきに係合する。すなわち、図6に示されるように、弾性カップリング46の8つの谷部46cには、キャリア78の爪部85と入力フランジ86の爪部100とが周方向に沿って交互に係合する。
従って、キャリア78の回転トルクは、キャリア78の爪部85から、弾性カップリング46の腕部46b、入力フランジ86の爪部100を介して、入力フランジ86に伝達される。その際、弾性体で構成された弾性カップリング46が、その弾発力によって弾性変形することで、キャリア78及び入力フランジ86間の軸線のズレ(芯ズレ)を吸収すると共に、回転トルクの急変を吸収して円滑な動力伝達を遂行することができる。
図5に示されるように、キャリア保持部材106は、金属板をプレス加工したものであり、図示しないボルトを介してリングギヤ74に締結される。このキャリア保持部材106は、環状の平板からなる本体部106aと、本体部106aの内周を断面L字状に折り曲げたフランジ部106bとを有する。
図3に示されるように、送りねじ機構48は、入力フランジ86の回転運動を出力ロッド32の往復直線運動に変換する機能を有し、送りねじ部112と、送りナット部114と、出力ロッド32とを備える。
送りねじ部112は、入力フランジ86と一体に形成され、軸線L方向に沿ったシャフト状の外周面に雄ねじが形成されている。出力ロッド32は、内部が中空の有底円筒体からなり、送りナット部114と一体に形成されている。送りナット部114は、有底円筒体の内周面に形成され、送りねじ部112の雄ねじに螺合する雌ねじを有する。
図3及び図4に示されるように、第2ハウジング30bの軸線L方向に沿った中間部の内周面と出力ロッド32の外周面との間には、環状の第1スライドベアリング(スライド軸受手段)108が固定されている。また、図3に示されるように、第2ハウジング30bの軸線L方向の端部に螺合するエンド部材110の内周面には、環状の第2スライドベアリング109が固定されている。この第1スライドベアリング108及び第2スライドベアリング109によって、出力ロッド32が軸線L方向に沿って摺動自在に支持されている。
第1スライドベアリング108は、巻きブッシュタイプからなり、軸線L方向に沿って延在する切り欠き部108aが形成されている(後記する図13参照)。この切り欠き部108aには、第2ハウジング30bに対する出力ロッド32の回転方向への変位を規制すると共に、出力ロッド32を軸線L方向に沿って摺動変位させる与圧付与手段200が設けられている。第1スライドベアリング108は、与圧付与手段200を間にして出力ロッド32の外径面に沿った両側から組み付けられている。
図8は、与圧付与手段を構成する板ばねが第2ハウジングの溝部に装着される前の自由状態を示す拡大断面図、図9は、与圧付与手段の分解斜視図、図10は、板ばねのセット状態を示した図4のX−X線に沿った拡大断面図である。
図3、図4及び図10に示されるように、第2ハウジング30bに対する出力ロッド32の回転方向(周方向)の変位を規制する与圧付与手段200は、第2ハウジング30bと出力ロッド32との間に設けられている。この与圧付与手段200は、出力ロッド32に固定されて出力ロッド32と一体的に変位可能に設けられている。また、与圧付与手段200は、第2ハウジング30bの内壁に設けられた溝部(凹部)202にその一部が嵌合し、第2ハウジング30bに対する出力ロッド32の回転方向(周方向)の変位を規制しながら、溝部202に摺接した状態を保持したまま軸線L方向に沿って摺動可能な構造となっている。
溝部202は、軸線L方向に沿って直線状に所定長(出力ロッドの変位量よりも僅かに長い)延在する長溝からなり(図3、図4参照)、第2ハウジング30bの内壁側から外径側に向かって窪む凹部によって構成されている(図10、図11参照)。また、図10に示されるように、溝部202は、第2ハウジング30bの外径面と略平行な底壁202aと、断面円弧状に湾曲して形成される一対の側壁202bとを有する。一対の側壁202bは、底壁202aの両端部に連続し、底壁202aを間にして相互に対向するように設けられる。
図9及び図10に示されるように、与圧付与手段200は、板ばね204と、ボルト206を介して板ばね204を出力ロッド32に固定する固定部材208とを備える。板ばね204は、そのばね特性が非線形で薄板状からなり、出力ロッド32の外周面に形成された窪み部212内に嵌挿される。また、板ばね204は、ボルト挿通孔204cを有し出力ロッド32に固定される基部204aと、基部204aの両側から略直交する方向に折曲し、互いに対向する対称形状の片持ち梁で形成される一対の与圧壁204bとから構成される。各与圧壁204bは、基部204aから第2ハウジング32b側に向かって立ち上がる縦部205と、縦部205から固定部材208側に折れ曲がって形成される先端部207とを有する。
固定部材208は、出力ロッド32に固定された状態で一対の与圧壁204bの間に位置し一対の与圧壁204bと対向するように設けられる。一対の与圧壁204bと対向する固定部材208の両側は、板ばね204によって与圧が付与されたときに与圧壁204bと接触する曲面部208aを有する。板ばね204の各与圧壁204bは、基部204aに対してばね力(弾性力)を有し、ばね力で与圧を付与しない中立状態のときに固定部材208の曲面部208aと非接触状態に設けられている(図10参照)。
出力ロッド32のねじ穴210にボルト206を螺合させて締結することで、板ばね204(基部204a)を出力ロッド32に固定することができる。なお、本実施形態では、板ばね204を一体で構成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、基部204aを2つに分割した構成を採用してもよい。
図3に戻って、出力ロッド32の略中央部の外周には、環状のストッパ116が装着されている。出力ロッド32が伸長方向に向かって最大位置まで変位したとき、ストッパ116が第2ハウジング30bに固定されたエンド部材110と当接することにより、その変位が規制されてストッパ機能が発揮される。このストッパ116を設けることにより、出力ロッド32が第2ハウジング30bから脱落することを確実に防止することができる。
第2ハウジング30bと出力ロッド32の間には、第2ハウジング30bと出力ロッド32との隙間内に水(水分)や塵埃等が進入することを防止するためにシール機構が設けられている。このシール機構は、伸縮可能な蛇腹部を有するゴム製のブーツ120と、ブーツ120の両端の嵌合部を締結する異径のバンド122a、122bとから構成されている。ブーツ120の一端部は、第2ハウジング30bの端部外周面に形成される環状段部118に嵌合され、ブーツ120の他端部は、出力ロッド32に形成された環状溝119に嵌合するように設けられている。
出力ロッド32が伸長変位すると、第1ハウジング30a及び第2ハウジング30b内の室40a、40bの容積が増加し、これとは反対に出力ロッド32が収縮変位すると、第1ハウジング30a及び第2ハウジング30b内の室40a、40bの容積が減少する。このため、室40a、40b内の圧力が変動してトーコントロールアクチュエータ18の円滑な作動を妨げるおそれがある。しかしながら、本実施形態では、中空の出力ロッド32の内部空間とブーツ120の内部空間とが、出力ロッド32に形成された通気孔124を介して連通しているため、圧力変動がブーツ120の変形により緩和され、トーコントロールアクチュエータ18を円滑に作動させることができる。
第2ハウジング30bには、トーコントロールアクチュエータ18を伸縮制御する際、出力ロッド32のストローク位置(変位量)を検出して図示しない制御装置に検出信号をフィードバックするストロークセンサ126が配設されている。このストロークセンサ126は、出力ロッド32の外周面にボルト128を介して固定される永久磁石130と、永久磁石130の位置を磁気的に検出するコイル等の検出部132が収納されたセンサ本体134とを備える。第2ハウジング30bには、出力ロッド32の変位に伴って永久磁石130との干渉を回避するために、軸線L方向に延在する長溝(開口)136が形成されている。
本実施形態に係るトーコントロールアクチュエータ18が組み付けられたリヤサスペンション装置10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
図3において、後輪Wのトー角を変更すべく図示しない制御装置から出力される駆動信号に基づいてモータ42を駆動すると、モータ42の回転軸60に形成されたサンギヤ76の回転運動が、遊星歯車機構44(サンギヤ76と同時に噛合するリングギヤ74及びピニオン84)で減速されてキャリア78に出力される。キャリア78の回転運動は、弾性カップリング46を介して入力フランジ86に伝達され、入力フランジ86と一体的に形成された送りねじ部112を回転させる。送りねじ部112が回転すると、送りねじ部112に螺合する送りナット部114が軸線L方向に変位する。この結果、送りナット部114と一体的に形成された出力ロッド32が第2ハウジング30bから進退動作することで、トーコントロールアクチュエータ18が伸縮して後輪Wのトー角が変更される。
図11は、第1ハウジング及び第2ハウジングに荷重が入力された際、図10のセット状態から与圧付与手段によって与圧が付与される状態を示す拡大断面図、図12は、送りねじ部及び送りナット部間に発生する摩擦力と時間との関係を示す特性図、図13は、板ばねによって付与される与圧とその分力との関係を示す説明図である。
次に、与圧付与手段200の板ばね204による回転方向(周方向)と径方向への与圧のかかり方を図13に基づいて説明する。
図13に示されるように、板ばね204による与圧(力)Fによって径方向の分力F1と、回転方向の分力F2とが付与される。分力F1によって径方向のガタツキを一方向(半径外方向)に付与し、径方向のガタツキを抑制することができる。また、分力F2によって回転方向への初期動作の荷重(セット状態において予め初期荷重F2が付与されている)を設定することができる(図12参照)。なお、分力F1と分力F2との関係は、溝部202の側壁202bと板ばね204の先端部207との接触角αによって任意に設定することが可能である。
図10に示されるように、板ばね204は、第2ハウジング30bの溝部202内に組み込まれることで、自由長(図7の自由状態参照)からセット長に撓み、図10のセット状態において両側(一側及び他側)の一組の与圧壁204bに対して均等の与圧が加わって釣り合っている。このとき、第2ハウジング30bと出力ロッド32とは、時計回り方向及び反時計回り方向のいずれの方向にも板ばね204の弾性変形領域が略均等となるように設定されている。
例えば、図10のセット状態から、第2ハウジング30bを固定して出力ロッド32に反時計回り方向(図11の矢印C方向)の回転トルクが付与されると、図11に示されるように、板ばね204の周方向の一側の片持ち梁である与圧壁204bは、固定部材208の曲面部208aと接触してセット長から「密着高さ」の位置まで変位し与圧荷重が増大する。これに対し、一側と反対側に位置し、板ばね204の周方向の他側の片持ち梁である与圧壁204bは、自由長の方向(固定部材208の曲面部208aから離間する方向)に戻るように「最大高さ」の位置まで変位し与圧荷重が減少する。このとき、他側の片持ち梁である与圧壁204bは、完全に自由長(2点鎖線参照)の位置まで戻らないように設定しておく必要がある。
以上のように設定しておくと、送りねじ部112及び送りナット部114間で発生する静摩擦力と動摩擦力との大きさに極端な違いが発生した場合、図12の太実線Dで示されるように、速やかで滑らかに静摩擦力まで上昇する。このため、弾性エネルギをほとんど蓄えることがなく、摩擦力の上限である静摩擦力を超えた後は、弾性エネルギの解放による自励的な運動が発生することなく急激に動摩擦力まで下降し動摩擦力で滑る運動状態を持続して安定した荷重特性が得られる。なお、図12の細実線Eは、与圧付与手段200が設けられていない従来技術における送りねじ部112及び送りナット部114間で発生する摩擦力と時間との関係を示している。
図12の細実線Eで示される従来技術のように、摩擦力が静摩擦力と動摩擦力との間で増減変更して不安定な状態であると、送りねじ部112及び送りナット部114間の螺合部位に付与される荷重が周期的に変動してしまうため、この変動分を見込んで設定する必要がある。しかしながら、本実施形態では、図12の太実線Dで示されるように、送りねじ部112及び送りナット部114間で発生する摩擦力を動摩擦力で一定に保持することができるため、コジリを発生させることなく、送りねじ部112及び送りナット部114間で螺合するねじ部の耐久性を向上させることができる。さらに、モータ42の発生トルクを減少させることができることから、モータ42の消費電力が低減する。従って、遊星歯車機構44への入力トルクも低減することから、遊星歯車機構44の小型化を達成することができる。
また、回転トルクの方向が反時計回りから時計回りに反転する場合、前記したように、板ばね204は、一側の片持ち梁である与圧壁204bに与圧が付与されているため、ガタツキを有する滑りキーのように急激な荷重の上昇を抑制することができる。
以上から、本実施形態では、同一回転方向でのスティックスリップ現象による荷重変動の低減、及び回転方向の切換時に発生する急激な荷重の上昇を抑制し、特に、送りねじ部112及び送りナット部114間の螺合部位におけるねじ部の耐久性を向上させることができる。
なお、板ばね204と第2ハウジング30bの溝部202とは、低荷重のときに板ばね204の先端部207のみで接触し(図10のセット状態参照)、例えば、出力ロッド32に過大な回転トルクが発生すると、板ばね204の先端部207及び縦部205の両方が溝部202の側壁202bと接触して接触部分の面圧が低減されることで(図11参照)、第1スライドベアリング108の過大な磨耗を抑制することができる。
なお、本実施形態では、車両のリヤサスペンション装置10に組み込まれたトーコントロールアクチュエータ18に基づいて説明しているが、これに限定されるものではなく、出力部材を往復動作させる他の伸縮アクチュエータにも適用することができる。
本実施形態では、与圧付与手段200を設けることで、第2ハウジング30bに対する出力ロッド32の回転方向(周方向)への変位を規制すると共に、出力ロッド32を溝部202に沿って軸線L方向に摺動変位させることができる。この結果、本実施形態では、第1スライドベアリング108の磨耗量を低減して出力ロッド32のガタツキを抑制することができる。
また、本実施形態では、与圧付与手段200によって、回転方向のスティックスリップ現象が抑制される。これにより、第1スライドベアリング108の磨耗量を低減して出力ロッド32のガタツキをより一層抑制することができる。
さらに、本実施形態では、スティックスリップ現象による荷重変動が大幅に低減されるため、送りねじ機構48を構成する送りねじ部112と送りナット部114との噛合部位における荷重が低減し、互いに噛合する歯部の耐久性を向上させることができる。また、仮に、現況と同等の耐久性を確保することを前提とすると、送りねじ機構48の軸径やピッチを小さくすることができる。さらに、モータ42の発生トルクを低減できることから消費電力が低減し、従って、遊星歯車機構44への入力トルクも低減することから、遊星歯車機構44の小型化を達成することができる。この結果、車両への搭載性を向上させると共に、車両の軽量化や消費電力の低減にも寄与することから、車両の燃費向上に貢献することができる。
さらにまた、本実施形態では、与圧付与手段200が、第2ハウジング30bに対しその回転方向(周方向)と径方向に与圧することができ、出力ロッド32のガタツキによる衝撃的な荷重の入力がなくなるため、第1スライドベアリング108に入力される歪速度を緩和することができる。これにより、例えば、低温時等においても第1スライドベアリングの軸受性能を安定して保持することができる。
さらにまた、本実施形態では、与圧付与手段200の板ばね204のばね力(弾性力)によって、出力ロッド32が第2ハウジング30bに対して回転方向に対して僅かに弾性変位可能に設けられているため、車両へのトーコントロールアクチュエータ18の搭載時にゴムブッシュジョイント26a、26bと組み付けられる他の部材(例えば、サスペンション構成部材)との間の回転方向の位相ずれを吸収し、組付作業を容易に遂行することができる。
さらにまた、本実施形態では、与圧付与手段200が、第2ハウジング30bと出力ロッド32の間で与圧をもって保持されているため、例えば、打音等の異音の発生を抑制することができる。
さらにまた、本実施形態では、固定部材208を介して与圧付与手段200を出力ロッド32側に固定し、溝部202を第2ハウジング30b側に設けているが、これを逆に配置して、与圧付与手段200を第2ハウジング30b側に固定し、溝部202を出力ロッド32側に設けるようにしてもよい。
次に、与圧付与手段200を構成する板ばね204の変形例について説明する。なお、図9に示される板ばね204と同一の構成要素には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
図14(a)は、第1変形例に係る板ばねの斜視図、図14(b)は、図14(a)の矢印Z方向からみた矢視図である。
第1変形例に係る板ばね204では、互いに対向する一組の与圧壁204bに略矩形状の切欠部220を形成することで、板ばね204の軽量化を達成することができる。
図15(a)は、第2変形例に係る板ばねの斜視図、図15(b)は、図15(a)の矢印Z方向からみた矢視図である。
第2変形例に係る板ばね204では、与圧壁204bの上部角部に一対の面取り部222を形成することで、板ばね204の軽量化を達成することができる。
図16(a)は、第3変形例に係る板ばねの斜視図、図16(b)は、図16(a)の矢印Z方向からみた矢視図である。
第3変形例に係る板ばね204では、互いに対向する一組の与圧壁204bを略台形状に形成すると共に、先端部207の幅寸法を小さくしている。これにより、板ばね204の軽量化を達成することができる。
図17(a)は、第4変形例に係る板ばねの斜視図、図17(b)は、図17(a)の矢印Z方向からみた矢視図である。
第4変形例に係る板ばね204では、一組の与圧壁204bの形状を略台形状に形成すると共に、点対称の位置に配置している。これにより、板ばね204の軽量化を達成することができる。
18 トーコントロールアクチュエータ(伸縮アクチュエータ)
30a 第1ハウジング(アクチュエータボディ)
30b 第2ハウジング(アクチュエータボディ)
32 出力ロッド
42 モータ(電動機)
48 送りねじ機構
108 スライドベアリング(スライド軸受手段)
200 与圧付与手段
202 溝部(凹部)
204 板ばね(弾性部材)
208 固定部材
208a 曲面部

Claims (1)

  1. 第1ハウジング及び第2ハウジングによって構成されるアクチュエータボディと、電動機の回転運動を往復直線運動に変換する送りねじ機構と、前記送りねじ機構により前記アクチュエータボディの軸線方向に沿って摺動する出力ロッドとを有する伸縮アクチュエータにおいて、
    前記アクチュエータボディに対する前記出力ロッドの摺動部位に配設されるスライド軸受手段と、
    前記アクチュエータボディと前記出力ロッドの間に設けられて前記アクチュエータボディに対して与圧を付与する与圧付与手段と、
    を備え、
    前記与圧付与手段は、
    前記アクチュエータボディに形成される凹部と、
    前記凹部を押圧して前記アクチュエータボディの径方向に与圧を付与する弾性部材と、
    前記出力ロッドに対して前記弾性部材を固定する固定部材と、
    を有し、
    前記弾性部材は、板ばねであり、
    前記固定部材は、前記板ばねによって与圧を付与するときに前記弾性部材と接触する曲面部を有し、
    前記板ばねは、前記アクチュエータボディの径方向に与圧を付与しない中立状態のときに前記曲面部と非接触状態に設けられることを特徴とする伸縮アクチュエータ。
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