JP6242311B2 - 無線送電装置及び無線電力伝送システム - Google Patents

無線送電装置及び無線電力伝送システム Download PDF

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Description

本開示は、送電コイル及び受電コイルの間の磁気結合によって非接触で電力を送る無線送電装置及び無線電力伝送システムに関する。
近年、携帯電話機をはじめとする様々なモバイル機器が普及しつつある。モバイル機器の消費電力量は、機能及び性能の向上ならびにコンテンツの多様化に起因して増大し続けている。予め決められた容量のバッテリで動作するモバイル機器において、その消費電力量が増大すると、当該モバイル機器の動作時間が短くなる。バッテリの容量の制限を補うための技術として、無線電力伝送システムが注目されている。無線電力伝送システムは、無線送電装置の送電コイルと無線受電装置の受電コイルとの間の電磁誘導によって無線送電装置から無線受電装置に非接触で電力を送る。特に、共振型の送電コイル及び受電コイル(共振磁界結合)を用いた無線電力伝送システムは、送電コイル及び受電コイルの位置が互いにずれているときであっても高い伝送効率を維持できるので、様々な分野における応用が期待されている。
例えば、特許文献1〜4の無線電力伝送システムが知られている。特許文献1〜4の無線電力伝送システムによれば、コイルの周辺の空間に生じる高周波磁界を介して2つのコイルを結合することにより、コイル間の空間を介して非接触(無線)で電力を伝送する。
特開2010−016985号公報 国際公開第2012/081519号パンフレット 国際公開第2012/164744号パンフレット 特開2013−034367号公報
しかしながら、従来技術では、1つの無線送電装置から複数の無線受電装置に対して、非接触で同時に適切な給電を行うことができなかった。
本開示の目的は、1つの無線送電装置から複数の無線受電装置に非接触で同時に適切な給電を行うことができる無線送電装置及び無線電力伝送システムを提供することにある。
本開示の態様に係る無線送電装置は、複数の周波数に対応した各高周波電力を複数の無線受電装置に送電する送電アンテナと、複数の無線受電装置の各々から、各無線受電装置の要求電圧の値と、各無線受電装置により無線送電装置から受電された受電電圧の値とを取得する受信回路と、各受信回路から要求電圧の値及び受電電圧の値を取得し、各無線受電装置に送電する高周波電力の周波数を制御する制御回路とを備え、制御回路は、各無線受電装置における要求電圧及び受電電圧の誤差の総和を最小化するように、上記送電アンテナから各無線受電装置送電される高周波電力の周波数を変化させる。
本開示の無線送電装置によれば、1つの無線送電装置から複数の無線受電装置に対して、非接触で同時に適切な給電を行うことができる。
第1の実施形態に係る無線電力伝送システムの構成を示すブロック図である。 図1の送電アンテナ22−1及び受電アンテナ31−1の実装例を示す等価回路図である。 図1の送電アンテナ22−1及び受電アンテナ31−1の第1の変形例に係る送電アンテナ22a−1及び受電アンテナ31a−1を示す等価回路図である。 図1の送電アンテナ22−1及び受電アンテナ31−1の第2の変形例に係る送電アンテナ22b−1及び受電アンテナ31b−1を示す等価回路図である。 図1の送電アンテナ22−1及び受電アンテナ31−1の第3の変形例に係る送電アンテナ22c−1及び受電アンテナ31c−1を示す等価回路図である。 図1の無線送電装置2の制御回路24によって実行される送電制御処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態の変形例に係る無線電力伝送システムの構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る無線電力伝送システムの構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の変形例に係る無線電力伝送システムの構成を示すブロック図である。 図9の発振回路21Cの詳細構成を示す回路図である。 図8の無線送電装置2Bの制御回路24Bによって実行される送電制御処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る無線電力伝送システムの構成を示すブロック図である。 図12の送電アンテナ22D−1及び受電アンテナ31D−1の実装例を示す等価回路図である。 図13のキャパシタC1の実装例を示す回路図である。 実施例1に係る受電電圧V1,V2、全体誤差指数Esの周波数特性を示すグラフである。 実施例2に係る受電電圧V1,V2、全体誤差指数Esの周波数特性を示すグラフである(発振回路21の入力電圧10Vのとき)。 実施例2に係る受電電圧V1,V2、全体誤差指数Esの周波数特性を示すグラフである(発振回路21の入力電圧6.94Vのとき)。 実施例3に係る全体誤差指数Esの周波数特性を示すグラフである。
<発明の基礎となった知見>
本発明者は、「背景技術」の欄において記載した無線電力伝送システムに関し、以下の問題が生じることを見いだした。
特許文献1から3は、送電コイルを有する1つ無線送電装置が、受電コイルを有する1つの無線受電装置に電力を伝送する一般的な無線電力伝送システムを開示するに過ぎない。
これに対し、特許文献4では、1つの無線送電装置は送電コイルを有するが、この送電コイルから複数の無線受電装置に対して、非接触で同時に給電を行う非接触給電装置を開示している。上記特許文献4の方法は、上記送電コイルから複数の無線受電装置に供給された電力の和に基づき、上記送電コイルの周波数を決定するものである。ここで、上記送電コイルの周波数を送電側回路における駆動周波数と以後、言い換えても良い。
一般的に、異なる無線受電装置は、異なる負荷特性を有し、異なる電力を要求することが想定される。さらに、異なる無線受電装置に接続される異なる負荷は、それぞれ、異なる入力電圧範囲内で動作することが想定される。例えば、無線受電装置が充電池(二次電池)を備えたモバイル機器であり、無線送電装置がこの充電池に充電する目的で使用される場合には、異なる負荷に応じてきめ細かな充電電圧の制御が必要となる。しかしながら、上記送電コイルから複数の無線受電装置に供給された電力の和に基づき、送電側回路における駆動周波数を決定した場合、複数の無線受電装置に送る電力を個別に制御することができない。
そのため、上記送電コイルから複数の無線受電装置に同時に電力供給する場合、例えば、複数の無線受電装置が受電する電力の総和を最大化するように無線送電装置の送電側回路における駆動周波数を決定することも考えられる。しかし、ある一の無線受電装置において、上記一の無線受電装置が要求する要求電圧と、上記一の無線受電装置が受電して負荷に出力する電圧との間に差(誤差)が生じ、特に、上記負荷に出力する電圧が上記要求電圧を大きく超過する場合が発生しうる。上記負荷に出力する電圧の超過は、上記一の無線受電装置においては、安全な充電動作の妨げになりうるし、上記一の無線受電装置を構成する回路素子の破壊にもなりうる。また、別の状態として、上記負荷に出力する電圧が上記要求電圧に到達しない場合が発生しうる。その結果、安定した充電動作や給電動作の実現が困難になるという課題がある。上記負荷に出力する電圧を出力電圧と以後、言い換えても良い。
上記課題の原因は、以下のように考えられる。
例えば、複数の無線受電装置が受電する電力の総和を最大化するように送電側回路における駆動周波数を決定する場合、各々の無線受電装置に供給される電力は、各々の無線受電装置の要求電力を満たすことになる。しかしながら、この場合でも、上記複数の各々の無線受電装置の共振周波数や、要求する電力、要求する電圧、受電コイルが接続される負荷、あるいは、送電コイルと受電コイル間の結合係数が、必ずしも一致していないことに起因して、いずれかの無線受電装置において、要求電圧と出力電圧との誤差が生じる可能性がある。
このように、上記例では、複数の無線受電装置が受電する電力の総和を最大化するような送電側回路の駆動周波数を決定することは、複数の無線受電装置に対して適切な充電、及び給電動作を実現するには至らない。
すなわち、上記複数の無線受電装置の各々において要求電圧と受電電圧との誤差を低減することは考慮されていない。
つまり、上記特許文献1から上記特許文献4のいずれにも、複数の無線受電装置において要求電圧と受電電圧との誤差をできるだけ小さくするという着想がない。そのため、複数の無線受電装置が受電する電力の総和を最大化するように送電側回路の駆動周波数を決定したとしても、各無線受電装置の受電電圧が目標電圧範囲を満足することができない場合がある。ここで、目標電圧範囲とは、無線受電装置の要求電圧を中心として、無線受電装置によって許容される電圧の範囲のことである。
そこで、無線送電装置には、1つの無線送電装置から複数の無線受電装置に同時に電力供給するとき、各無線受電装置の受電電圧が目標電圧範囲を満足するように制御することが望まれている。そして、無線送電装置には、1つの無線送電装置から複数の無線受電装置に対して、非接触で同時に適切な給電を行うことが望まれている。
以上の考察により、本発明者は、以下の発明の各態様を想到するに至った。
本開示の一態様に係る無線送電装置は、
複数の無線受電装置に高周波電力を送電する無線電力伝送システムの無線送電装置であって、
上記複数の無線受電装置の各々に対して、複数の周波数に対応した各高周波電力を送電する送電アンテナと、
上記複数の各無線受電装置の各々から、上記各々の無線受電装置の要求電圧の値及び上記複数の周波数の各々に対応する上記各々の無線受電装置の受電電圧の値を取得する複数の受信回路と、
上記複数の受信回路から上記要求電圧の値及び上記受電電圧の値を取得し、上記複数の無線受電装置の各々に送電する高周波電力の周波数を制御する制御回路と、を備え、
上記制御回路は、
上記複数の周波数の中の各周波数で順次、上記各周波数に対応した高周波電力を上記複数の無線受電装置に送電を行い、
上記複数の周波数の中の第1の周波数に対応する高周波電力を送電した場合における上記各々の無線受電装置の上記要求電圧と上記受電電圧との誤差を合計した第1総和と、上記複数の周波数の中の第2の周波数に対応する高周波電力を送電した場合における上記各々の無線受電装置の上記要求電圧と上記受電電圧との誤差を合計した第2総和とを比較し、
上記第1総和及び上記第2総和の中でいずれか小さい方の総和に対応する周波数に近い第3の周波数を設定し、上記第3の周波数に対応する高周波電力を上記複数の無線受電装置の各々に送電し、
上記複数の無線受電装置の各々について上記誤差を予め決められた基準内に収束させる。
上記態様によれば、1つの無線送電装置から複数の無線受電装置に同時に電力供給するとき、各無線受電装置の要求電圧と、上記各無線受電装置において無線送電装置から受電された受電電圧との誤差の総和を低減する。上記誤差を小さくする周波数を用いて高周波電力を上記複数の無線受電装置の各々に送電することにより、複数の無線受電装置の各々において受電電圧が目標電圧範囲を満足するように受電電圧を制御することが可能となる。その結果、1つの無線送電装置から複数の無線受電装置に対して、非接触で同時に適切な給電を行うことができる。ここで、1つの無線送電装置は、上記複数の無線受電装置の各々に対して、複数の周波数に対応した各高周波電力を送電アンテナに送電する1つの発振回路のみを備えている。
上記態様において、例えば、上記制御回路は、上記第1総和及び上記第2総和の中で小さい方の総和と、上記第3の周波数に対応する高周波電力を送電した場合における上記各々の無線受電装置の上記要求電圧と上記受電電圧との誤差を合計した第3総和とを比較し、上記小さい方の総和及び上記第3総和の中でさらに小さい方の総和に対応する周波数に近い第4の周波数を設定し、上記第4の周波数に対応する高周波電力を上記複数の無線受電装置の各々に送電し、
上記処理を繰り返して上記誤差の総和が最小となる周波数を決定し、上記誤差の総和が最小となる周波数に対応する高周波電力を上記複数の無線受電装置の各々に送電してもよい。
上記態様によれば、上記誤差の総和がより小さくなる周波数を決定する処理を繰り返すことにより、上記誤差の総和が最小となる周波数を決定するので、各無線受電装置の受電電圧が目標電圧範囲を満足するように受電電圧を制御することが可能となる。
上記態様において、例えば、上記無線送電装置は、さらに、電源装置から入力した電圧の電圧値を変化させて上記送電アンテナに出力する電圧調整回路を有し、
上記制御回路は、上記誤差の総和を最小化した後で、上記複数の無線受電装置の中の少なくとも1つの無線受電装置において、上記要求電圧と上記受電電圧との誤差が予め決められたしきい値を超えるとき、上記電圧調整回路から上記送電アンテナに出力される電圧値を低下させ、上記少なくとも1つの無線受電装置における上記要求電圧と上記受電電圧との誤差を上記しきい値以下にしてもよい。
上記態様によれば、上記誤差の総和を最小化した後で、上記複数の無線受電装置のうちの少なくとも1つにおいて上記無線受電装置の誤差が予め決められたしきい値を超える場合がある。その場合、上記電圧調整回路の出力電圧を低下させ、上記誤差が上記しきい値以下にすることで、各無線受電装置の受電電圧が目標電圧範囲を満足するように受電電圧を制御することが可能となる。
上記態様において、例えば、上記送電アンテナ及び上記無線受電装置の受電アンテナの少なくとも一方は、可変な回路定数を有する回路素子を有し、
上記制御回路は、上記送電アンテナ及び上記受電アンテナの少なくとも一方の回路定数を変化させてもよい。
上記のいずれの態様の送電制御を行っても依然として、全ての無線受電装置の受電電圧が目標電圧範囲を満足できない場合がある。そこで、上記態様によれば、上記送電アンテナ及び上記受電アンテナの少なくとも一方の回路定数を変化させて、上記誤差の総和の周波数特性を変化させる。つまり、上記誤差の総和の最小値が変化する。その結果、各無線受電装置の受電電圧が目標電圧範囲を満足するように受電電圧を制御することが可能となる。
上記態様において、例えば、上記各無線受電装置の誤差は、当該無線受電装置の要求電圧、当該無線受電装置の受電電圧、上記複数の無線受電装置の要求電圧の平均値、及び上記複数の無線受電装置の受電電圧の平均値に基づいて計算されてもよい。
上記態様において、例えば、上記無線送電装置は、可変な周波数を有する高周波電力を発生して上記送電アンテナに供給する送電回路を備え、上記送電回路は、入力電圧から可変な出力電圧を発生する電力変換回路と、上記電力変換回路の出力電圧から可変な周波数の高周波電力を発生するインバータ回路とを含んでもよい。
上記態様において、例えば、上記送電回路は、複数のスイッチをスイッチングする信号の位相を変化させることにより可変な出力電圧を有する高周波電力を発生するインバータ回路を含んでもよい。
上記態様において、例えば、上記送電回路は、可変なデューティ比でスイッチングすることにより可変な出力電圧を有する高周波電力を発生するインバータ回路を含んでもよい。
なお、上記の態様は、上記無線送電装置と、上記複数の無線受電装置とを有する無線電力伝送システムとして実現されてもよい。
上記態様において、例えば、上記各無線受電装置は、受電コイルを含む共振回路を含む受電アンテナと、上記無線受電装置の要求電圧の値と、上記無線受電装置により上記無線送電装置から受電された受電電圧の値とを上記無線送電装置に送信する送信回路とを備えてもよい。
上記態様において、例えば、上記各無線受電装置は、充電池をさらに備え、上記無線送電装置から高周波電力の供給を受けて上記充電池に充電してもよい。
本開示の別の態様に係る無線送電装置は、
1つの無線送電装置及び複数の無線受電装置を含む無線電力伝送システムの無線送電装置において、
上記各無線受電装置は、受電コイルを含む共振回路を含む受電アンテナを備え、
上記無線送電装置は、
送電コイルを含む共振回路を含み、上記各無線受電装置の受電アンテナと電磁的に結合する少なくとも1つの送電アンテナと、
可変な周波数を有する高周波電力を発生して上記送電アンテナに供給する送電回路と、
上記各無線受電装置から、当該無線受電装置の要求電圧の値と、当該無線受電装置により上記無線送電装置から受電された受電電圧の値とを取得する受信回路と、
上記送電回路を制御する制御回路とを備え、
上記制御回路は、
上記各無線受電装置について、当該無線受電装置の要求電圧及び受電電圧の誤差を表す相対誤差指数を計算し、
上記各無線受電装置の相対誤差指数から上記複数の無線受電装置の全体誤差指数を計算し、
上記全体誤差指数を最小化するように、上記送電回路によって発生される高周波電力の周波数を変化させる。
上記態様において、例えば、上記各無線受電装置の相対誤差指数は、当該無線受電装置の要求電圧、当該無線受電装置の受電電圧、上記複数の無線受電装置の要求電圧の平均値、及び上記複数の無線受電装置の受電電圧の平均値に基づいて計算されてもよい。
上記態様において、例えば、上記送電回路は可変な出力電圧を有し、上記制御回路は、上記全体誤差指数を最小化した後で、上記複数の無線受電装置のうちの少なくとも1つにおいて当該無線受電装置の要求電圧及び受電電圧の誤差が予め決められたしきい値を超えるとき、上記誤差が上記しきい値以下になるまで上記送電回路の出力電圧を低下させてもよい。
上記態様において、上記送電回路は、入力電圧から可変な出力電圧を発生する電力変換回路と、上記電力変換回路の出力電圧から可変な周波数の高周波電力を発生するインバータ回路とを含んでいてもよい。
上記態様において、例えば、上記送電回路は、複数のスイッチをスイッチングする信号の位相を変化させることにより可変な出力電圧を有する高周波電力を発生するインバータ回路を含んでいてもよい。
上記態様において、例えば、上記送電回路は、可変なデューティ比でスイッチングすることにより可変な出力電圧を有する高周波電力を発生するインバータ回路を含んでいてもよい。
上記態様において、例えば、上記送電アンテナ及び上記受電アンテナの少なくとも一方は可変な回路定数を有し、上記制御回路は、上記送電アンテナ及び上記受電アンテナの少なくとも一方の回路定数を変化させてもよい。
なお、上記の態様は、上記無線送電装置と、上記複数の無線受電装置とを有する無線電力伝送システムとして実現されてもよい。
上記態様において、例えば、上記各無線受電装置は、受電コイルを含む共振回路を含む受電アンテナと、上記無線受電装置の要求電圧の値と、上記無線受電装置により上記無線送電装置から受電された受電電圧の値とを上記無線送電装置に送信する送信回路とを備えていてもよい。
上記態様において、例えば、上記各無線受電装置は、充電池をさらに備え、上記無線送電装置から高周波電力の供給を受けて上記充電池に充電してもよい。
以下、実施形態に係る無線電力伝送システムについて、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る無線電力伝送システムの構成を示すブロック図である。図1の無線電力伝送システムは、直流の電源装置1に接続された1つの無線送電装置2と、無線送電装置2から電力供給を受ける複数の無線受電装置3−1〜3−Nとを含む。
図1の無線送電装置2は、発振回路21、複数の送電アンテナ22−1〜22−N、複数の受信回路23−1〜23−N、及び制御回路24を備える。発振回路21は、可変な周波数f0を有する高周波電力を発生し、送電アンテナ22−1〜22−Nに供給するインバータ回路である。送電アンテナ22−1〜22−Nのそれぞれは、送電コイルを含む共振回路を含み、各無線受電装置3−1〜3−Nの受電アンテナ31−1〜31−N(後述)と電磁的に結合する。受信回路23−1〜23−Nは、送電アンテナ22−1〜22−Nにそれぞれ接続され、各無線受電装置3−1〜3−Nの消費電力を変化させることにより各無線受電装置3−1〜3−Nから無線送電装置2に送られた負荷変調信号を受信して復調する。これにより、受信回路23−1〜23−Nは、各無線受電装置3−1〜3−Nから、当該無線受電装置の要求電圧の値と、当該無線受電装置により無線送電装置2から受電された受電電圧の値とを取得し、制御回路24に送る。制御回路24は、発振回路21を制御し、発振回路21によって発生される高周波電力の周波数f0を変化させる。
発振回路21によって発生される高周波電力の周波数f0は、例えば50Hz〜300GHz、ある例では100kHz〜10GHz、典型的には500kHz〜20MHzに設定される。なお、用途によっては、10kHz〜1GHz、20kHz〜20MHz、100kHz〜205kHz、あるいは、20kHz〜100kHzの範囲に設定される。本明細書では、このような周波数f0の振動磁界によって伝送される電力を「高周波電力(RF電力)」と称する。
図1の無線受電装置3−1は、受電アンテナ31−1、整流回路32−1、制御回路33−1、送信回路34−1及び負荷装置35−1を備える。受電アンテナ31−1は、受電コイルを含む共振回路を含み、送電アンテナ22−1〜22−Nのうちの少なくとも1つの送電アンテナ22−1に電磁的に結合する。複数の無線受電装置が存在するとき、送電アンテナ22−1〜22−Nと、各無線受電装置3−1〜3−Nの受電アンテナ31−1〜31−Nとは、例えば1対1に対応する。整流回路32−1は、受電アンテナ31−1を介して無線送電装置2から受けた電力の整流及び平滑化を行って負荷装置35−1に供給する。制御回路33−1は、整流回路32−1の出力電圧V1の値(すなわち、無線受電装置3−1により無線送電装置2から受電された受電電圧の値)を取得し、さらに、負荷装置35−1によって要求される要求電圧の値を取得する。さらに、送信回路34−1は、例えば、無線受電装置3−1の消費電力を変化させることにより負荷変調信号を発生する負荷変調回路を含む。これにより、送信回路34−1は、制御回路33−1の制御下で無線受電装置3−1の要求電圧の値と、無線受電装置3−1の受電電圧V1の値とを無線送電装置2に送信する。負荷装置35−1は、例えば充電池である。負荷装置35−1が充電池のとき、無線受電装置3−1は、無線送電装置2から高周波電力の供給を受けて充電池に充電する。
図1の無線受電装置3−2〜3−Nもまた、無線受電装置3−1と同様に構成される。
図1の無線電力伝送システムは、第1の送電アンテナ22−1及び第1の受電アンテナ31−1からなる第1の送受アンテナ対4−1、第2の送電アンテナ22−2及び第2の受電アンテナ31−2からなる第2送受アンテナ対4−2、…、第Nの送電アンテナ22−N及び第Nの受電アンテナ31−Nからなる第Nの送受アンテナ対4−Nを含み、送受アンテナ対の間で磁界結合によって非接触で電力を伝送する。第n(1≦n≦N)の送受アンテナ対において、送電アンテナ22−nと受電アンテナ31−nは、適切な結合係数knで磁界結合する。適切な結合係数knは、0.01以上1未満、好ましくは0.1以上0.75以下、の値に設定される。適切な結合係数knを得るために、送電アンテナ及び受電アンテナは互いに近接して配置される。
図2は、図1の送電アンテナ22−1及び受電アンテナ31−1の実装例を示す等価回路図である。送電アンテナ22−1及び受電アンテナ31−1は、コイル形状のインダクタL1,L2を少なくとも含み、磁界結合によって結合される。送電アンテナ及び受電アンテナの少なくとも一方には、周波数f0近傍において共振するよう、キャパシタが付与される。例えば、図2に示すように、送電アンテナ22−1は、インダクタL1及びキャパシタC1が直列に接続された直列共振回路であり、受電アンテナ31−1は、インダクタL2及びキャパシタC2が並列に接続された並列共振回路である。なお、送電アンテナ22−1の直列共振回路は寄生抵抗成分R1を有し、受電アンテナ31−1の並列共振回路は寄生抵抗成分R2を有している。図3は、図1の送電アンテナ22−1及び受電アンテナ31−1の第1の変形例に係る送電アンテナ22a−1及び受電アンテナ31a−1を示す等価回路図である。図4は、図1の送電アンテナ22−1及び受電アンテナ31−1の第2の変形例に係る送電アンテナ22b−1及び受電アンテナ31b−1を示す等価回路図である。図5は、図1の送電アンテナ22−1及び受電アンテナ31−1の第3の変形例に係る送電アンテナ22c−1及び受電アンテナ31c−1を示す等価回路図である。インダクタ及びキャパシタの接続は、直列共振、並列共振、両者の組み合わせのいずれであってもよい。図2の例とは異なり、送電アンテナが並列共振回路を構成してもよく、受電アンテナが直列共振回路を構成してもよい。また、片方のアンテナが非共振回路であってもよい。
図1の他の送電アンテナ22−2〜22−N及び他の受電アンテナ31−2〜31−Nもまた、図2〜図5の送電アンテナ及び受電アンテナと同様に構成される。
また、第3の実施形態で説明するように、送電アンテナ22−1〜22−Nの共振周波数及び受電アンテナ31−1〜31−Nの共振周波数は、可変であってもよい。
発振回路21から出力された高周波電力は、発振回路21に接続された送電アンテナ22−1〜22−Nに入力される。送電アンテナ22−1〜22−N及び受電アンテナ31−1〜31−Nは、互いの共振回路が形成する共振磁界によって結合され、受電アンテナ31−1〜31−Nは、送電アンテナ22−1〜22−Nによって送出された高周波電力を受け取ることができる。受電アンテナ31−1〜31−Nは、送電アンテナ22−1〜22−Nに接触せず、送電アンテナ22−1〜22−Nから例えば1mm〜数m程度は離間している。
図1の無線電力伝送システムにおいて、複数の無線受電装置3−1〜3−Nに同時に電力供給するとき、各無線受電装置の要求電圧(目標電圧)Vc1,Vc2,…,VcNと、当該無線受電装置により無線送電装置2から受電された受電電圧V1,V2,…,VNとの間に誤差が生じている可能性がある。以下、この誤差を低減するための方法について説明する。
制御回路24は、無線受電装置3−1〜3−Nのそれぞれについて、当該無線受電装置の要求電圧Vcn及び受電電圧Vn(1≦n≦N)の誤差(=|Vn−Vcn|)を表す相対誤差指数Enを計算し、各無線受電装置の相対誤差指数E1〜ENから無線受電装置3−1〜3−Nの全体誤差指数Esを計算する。尚、相対誤差指数Enを単に誤差と呼んでもよい。
各無線受電装置の相対誤差指数E1〜ENと、全体誤差指数Esとを以下のように定義する。要求電圧Vc1,Vc2,…,VcNの平均値をVcavとし、受電電圧V1,V2,…,VNの平均値をVavとすると、無線受電装置3−1の相対誤差指数E1は、例えば、次式で与えられる。
[数1]
E1=|(V1×Vcav÷Vav)−Vc1|
要求電圧の平均値Vcavは次式で定義される。
[数2]
Vcav=(Vc1+Vc2+…+VcN)÷N
受電電圧の平均値Vavは、受電電圧V1〜VNの単純平均であってもよく、重み付けられた平均であってもよい。前者の場合、受電電圧の平均値Vavは次式で定義される。
[数3]
Vav=(V1+V2+…+VN)÷N
重み付けられた受電電圧の平均値Vavは次式で定義される。
[数4]
Vav=(a1・V1+a2・V2+…+aN・VN)/(a1+a2+…+aN)
重み付けられた受電電圧の平均値Vavは、例えば、大きな要求電力を有する無線受電装置3−n(1≦n≦N)に対して大きな係数anを設定するために使用可能である。
いずれにせよ、無線受電装置3−1〜3−Nの全体誤差指数Esは、相対誤差指数E1〜ENから、例えば次式で定義される。
[数5]
Es=E1+E2+…+EN
又は
[数6]
Es=E1+E2+…+EN
また、全体誤差指数Esについても、重み付けを考慮して次式のように定義してもよい。
[数7]
Es=b1×E1+b2×E2+…+bN×EN
又は
[数8]
Es=c1×E1+c2×E2+…+cN×EN(m:実数)
制御回路24は、全体誤差指数Esを最小化するように、発振回路21によって発生される高周波電力の周波数f0を変化させる。
図6は、図1の無線送電装置2の制御回路24によって実行される送電制御処理を示すフローチャートである。
ステップS1において、制御回路24は、反復のパラメータnを0に初期化する。ステップS2において、制御回路24は、発振回路21により周波数f(n)で高周波電力を発生させ、送電を開始する。周波数f(n)は、予め決められた初期値f(0)及びステップ幅Δfを有する。周波数f(n)は、初期値f(0)から最終値f(L)まで、ステップ幅Δfで増加して行く。発振回路21は、初期値f(0)から最終値f(L)まで、ステップ幅Δfで増加する全ての周波数の高周波電力を出力できるように設定されている。ここで、ステップ幅Δfは一定でなくても良い。
制御回路24は、無線送電装置2から無線受電装置3−1〜3−Nに高周波電力を送電した後、各無線受電装置3−1〜3−Nから、当該無線受電装置の要求電圧Vc1〜VcNの値と、当該無線受電装置の受電電圧V1〜VNの値とを取得する。制御回路24は、要求電圧Vc1〜VcN及び受電電圧V1〜VNから数1〜数8を用いて全体誤差電圧Es(n)を計算して内部に格納する。ステップS3において、制御回路24は、すべての無線受電装置3−1〜3−Nにおいて誤差電圧が予め決められた基準を満たすか否かを判断し、YESのときはステップS9に進み、NOのときはステップS4に進む。ここで、誤差電圧は、要求電圧Vc1〜VcNと受電電圧V1〜VNとの差であってもよく、相対誤差指数E1〜ENであってもよい。
ステップS4において、制御回路24は、パラメータnを1だけインクリメントする。ステップS5において、制御回路24は、発振回路21により新たな周波数f(n)で高周波電力を発生させて送電する。制御回路24は、無線送電装置2から無線受電装置3−1〜3−Nに高周波電力を送電した後、各無線受電装置3−1〜3−Nから、当該無線受電装置の要求電圧Vc1〜VcNの値と、当該無線受電装置の受電電圧V1〜VNの値とを取得する。制御回路24は、要求電圧Vc1〜VcN及び受電電圧V1〜VNから数1〜数8を用いて全体誤差電圧Es(n)を計算して内部に格納する。ステップS6において、制御回路24は、再び、すべての無線受電装置3−1〜3−Nにおいて誤差電圧が予め決められた基準を満たすか否かを判断し、YESのときはステップS9に進み、NOのときはステップS7に進む。ステップS7において、制御回路24は、現在の全体誤差指数Es(n)が以前の全体誤差指数Es(n−1)よりも低いか否かを判断し、YESのときはステップS4に戻り、NOのときはステップS8に進む。ステップS8において、制御回路24は、周波数の探索の向きを反転し(すなわち、ステップ幅Δfに−1を乗算し)、ステップS4に戻る。
ステップS4〜S8では、発振回路21により周波数をf(n)からf(n+1)へ変
更しながら、最小の全体誤差指数Es(n)をもたらす周波数f(n)を探索する。周波数をf(n−1)からf(n)へ変更することで全体誤差指数Esが増加した場合は、周波数f(n+1)は、(f(n+1)−f(n))と(f(n)−f(n−1))の符号が逆となるような値に設定することが可能である。また、周波数をf(n−1)からf(n)へ変更することで全体誤差指数Esが低下した場合は、(f(n+1)−f(n))と(f(n)−f(n−1))の符号が同符号となるような値に設定することが可能である。周波数のステップ幅(周波数調整の分解能)に相当する|f(n+1)−f(n)|及び|f(n)−f(n−1)|は、同一の値でなくてもよい。
上記のステップS4〜ステップS8について、詳細に説明する。ステップS7において、制御回路24は、上記複数の周波数である初期値f(0)〜最終値f(L)の中の第1の周波数f(n−1)に対応する高周波電力を送電した場合における上記各々の無線受電装置の上記要求電圧及び上記受電電圧の誤差を合計した第1総和Es(n−1)と、上記複数の周波数の中の第2の周波数f(n)に対応する高周波電力を送電した場合における上記各々の無線受電装置の上記要求電圧及び上記受電電圧の誤差を合計した第2総和Es(n)とを比較する。
まず、ステップS7のYESの場合の動作について説明する。この場合、上記第1総和Es(n−1)より上記第2総和Es(n)の方が小さいので、上記第2の周波数f(n)が上記誤差の総和が小さい周波数となる。この時、上記各々の誤差も小さくなる。
そして、制御回路24は、上記第2の周波数f(n)にステップ幅Δfを増加させて(ステップS4)、上記第2の周波数f(n)に近い第3の周波数を設定する。
次に、ステップS7のNOの場合の動作(ステップS8の動作)について説明する。この場合は、上記第1総和Es(n−1)より上記第2総和Es(n)の方が大きいので、上記第1の周波数f(n−1)が上記誤差の総和が小さい周波数となる。この時、上記各々の誤差も小さくなる。そして、制御回路24は、上記第1の周波数f(n−1)に近い第3の周波数を設定する。
ここで、上記第1の周波数f(n−1)に近い第3の周波数の意味について説明する。上記第3の周波数は、周波数f(n)−|f(n)−f(n−1)|/2より低い周波数という意味である。つまり、第3の周波数は、上記第2の周波数f(n)より低い周波数に設定したので、上記第2の周波数f(n)から低い周波数に反転している(ステップS8)。
以上、上記複数の各周波数f(0)〜f(L)中から、上記誤差の総和を低減し、上記誤差を小さくする上記第3周波数を繰り返し設定することにより、上記複数の無線受電装置の全てについて上記誤差を予め決められた基準内に収束させることができる。
ステップS9において、受電電圧V1〜VNがそれぞれ要求電圧Vc1〜VcNに十分に一致した状態にあり、制御回路24は、周波数f(n)を有する高周波電力の伝送を継続する。ステップS10において、制御回路24は、例えば無線受電装置3−1〜3−Nから送電停止の要求があったとき、高周波電力の伝送を終了する。図1の無線電力伝送システムによれば、各無線受電装置3−1〜3−Nの受電電圧が目標電圧範囲を満足するように無線送電装置2の出力電圧を制御して電力伝送を実現することができる。
図1の無線電力伝送システムは、相対誤差指数E1〜ENのバランスを保ちながら、複数の無線受電装置に同時に電力供給するときの全体誤差指数Esを低減することを目的としている。各無線受電装置3−nの相対誤差指数En(1≦n≦N)を導出する式において、当該無線受電装置3−nの要求電圧Vcn及び受電電圧Vnだけでなく、複数の無線受電装置3−1〜3−Nの要求電圧の平均値Vcav、及び複数の無線受電装置3−1〜3−Nの受電電圧の平均値Vavを考慮することで、複数の無線受電装置3−1〜3−Nの動作のバランスを適切に維持することができる。
図7は、第1の実施形態の変形例に係る無線電力伝送システムの構成を示すブロック図である。送電アンテナ22−1〜22−Nと受電アンテナ31−1〜31−Nとが1対1に対応することに限定されず、1つの送電アンテナから複数の受電アンテナに電力供給してもよい。図7の無線送電装置2Aは、図1の無線送電装置2の送電アンテナ22−1,22−2及び受信回路23−1,23−2に代えて、送電アンテナ22A−1及び受信回路23A−1を備える。送電アンテナ22A−1は、無線受電装置3−1,3−2の受電アンテナ31−1,31−2と電磁的に結合する。受信回路23A−1は、送電アンテナ22A−1に接続され、無線受電装置3−1,3−2から無線送電装置2に送られた負荷変調信号を受信して復調する。図7の無線電力伝送システムによっても、図1の無線電力伝送システムと同様に、各無線受電装置3−1〜3−Nの受電電圧が目標電圧範囲を満足するように無線送電装置2Aの出力電圧を制御して電力伝送を実現することができる。
発振回路21は、典型的には、入力された直流電力を周波数f0の高周波電力に変換する(DC−RF変換)。発振回路21には、D級、E級、F級などの、高効率且つ低歪な特性を実現する増幅器を用いてもよく、ドハーティ増幅器を用いてもよい。発振回路21において、歪成分を含む出力信号を発生するスイッチング素子の後段に、低域通過フィルタ、帯域通過フィルタ、又は帯域阻止フィルタを配置することにより、高効率な正弦波を生成してもよい。発振回路21は、入力された交流電力を高周波電力に変換してもよい。
無線受電装置3−1〜3−Nの受電電圧V1〜VNは、図1及び図7に示すように整流された直流電圧に限定されない。無線受電装置が整流回路を持たない場合、その受電電圧は、受電アンテナの出力電圧であってもよい。無線受電装置が整流回路に代えて周波数変換回路を備える場合、その受電電圧は、周波数変換回路から出力される交流電圧であってもよい。これらの場合においても、無線送電装置2の制御回路24は、要求電圧Vc1〜VcN及び受電電圧V1〜VNから、各無線受電装置の相対誤差指数E1〜EN及び全体誤差指数Esを計算する。
各無線受電装置3−1〜3−Nは、要求電圧Vc1〜VcNの値及び受電電圧V1〜VNの値を無線送電装置2に送るために、受電アンテナ31−1〜31−N及び送電アンテナ22−1〜22−N以外の経路を用いてもよく、また、負荷変調信号以外の通信方法を用いてもよい。
<第2の実施形態>
第2の実施形態に係る無線電力伝送システムでは、第1の実施形態の無線電力伝送システムにおいて、発振回路21が可変な出力電圧を有するように構成される。発振回路21の出力電圧を増減すると、複数の無線受電装置3−1〜3−Nの受電電圧V1〜VNの間の比を概ね保ちながら、受電電圧V1〜VNを増減することができる。
図8は、第2の実施形態に係る無線電力伝送システムの構成を示すブロック図である。図8の無線送電装置2Bは、図1の無線送電装置2の構成に加えて電圧調整回路25をさらに備え、また、図1の制御回路24に代えて制御回路24Bを備える。電圧調整回路25は、直流の電源装置1から得られた入力電圧から可変な出力電圧を発生する。電圧調整回路25は、例えば、DC/DCコンバータ、AC/DCコンバータ、などである。発振回路21は、電圧調整回路25の出力電圧から可変な周波数の高周波電力を発生する。また、発振回路21は、可変な入力電圧(電圧調整回路25の出力電圧)を有する結果、可変な出力電圧を有する。制御回路24Bは、電圧調整回路25を制御し、電圧調整回路25の出力電圧を変化させ、発振回路21を制御し、発振回路21によって発生される高周波電力の周波数f0を変化させる。
図9は、第2の実施形態の変形例に係る無線電力伝送システムの構成を示すブロック図である。図9の無線送電装置2Cは、図1の無線送電装置2の発振回路21及び制御回路24に代えて、発振回路21C及び制御回路24Cを備える。発振回路21Cは、複数のスイッチをスイッチングする信号の位相を変化させることにより可変な出力電圧を有する高周波電力を発生するインバータ回路である。
図10は、図9の発振回路21Cの詳細構成を示す回路図である。発振回路21Cは、複数のスイッチS1〜S4及びパルス発生回路21Caを備えるフルブリッジインバータ回路である。パルス発生回路21Caは、制御回路24Cの制御下で、スイッチS1〜S4をスイッチングする信号を発生する。スイッチS1はスイッチS2が開いているとき閉じられ、スイッチS2はスイッチS1が開いているとき閉じられる。同様に、スイッチS3はスイッチS4が開いているとき閉じられ、スイッチS4はスイッチS3が開いているとき閉じられる。スイッチS3,S4をスイッチングする信号は、スイッチS1,S2をスイッチングする信号に対して、所定の位相差θtを有する。この位相差θtが変化すると、発振回路21Cの出力電圧が変化する。
制御回路24Cは、発振回路21Cを制御し、発振回路21Cによって発生される高周波電力の周波数f0及び出力電圧を変化させる。
図9において、発振回路21Cは、複数のスイッチをスイッチングする信号の位相を変化させることに代えて、可変なデューティ比でスイッチングすることにより可変な出力電圧を有する高周波電力を発生するインバータ回路であってもよい。
第2の実施形態に係る無線電力伝送システムは、以上の3つの手段のいずれか、もしくはその組み合わせによって発振回路21の出力電圧を増減し、複数の無線受電装置3−1〜3−Nの受電電圧V1〜VNの間の比を概ね保ちながら、受電電圧V1〜VNを要求電圧Vc1〜VcNに近づける。
図11は、図8の無線送電装置2Bの制御回路24Bによって実行される送電制御処理を示すフローチャートである。制御回路24Bは、全体誤差指数Esを最小化した後で、複数の無線受電装置3−1〜3−Nのうちの少なくとも1つにおいて当該無線受電装置の要求電圧及び受電電圧の誤差が予め決められたしきい値を超えるとき、誤差がしきい値以下になるまで発振回路21の出力電圧を低下させる。図11のステップS11〜S16,S21〜S22は、図6のステップS1〜S6,S9〜S10と同様である。ステップS17において、制御回路24Bは、現在の全体誤差指数Es(n)が以前の全体誤差指数Es(n−1)よりも低いか否かを判断し、YESのときはステップS14に戻り、NOのときはステップS18に進む。ステップS18において、制御回路24Bは、1つ前の反復n−1における全体誤差指数Es(n−1)が2つ前の反復n−2における全体誤差指数Es(n−2)よりも低いか否かを判断し、YESのときはステップS19に進み、NOのときはステップS22に進む。ステップS18がYESのとき、1つ前の反復n−1における全体誤差指数Es(n−1)は極小値である。従って、周波数f(n−1)で高周波電力を伝送するとき、要求電圧Vc1〜VcN及び受電電圧V1〜VNの間の誤差は、互いにほぼ等しくなる。ステップS19において、制御回路24Bは、パラメータnを1だけデクリメントする。ステップS20において、制御回路24Bは、発振回路21の出力電圧を低下させる。発振回路21の出力電圧を低下させることにより、複数の無線受電装置3−1〜3−Nの受電電圧V1〜VNの間の比を概ね保ちながら、要求電圧Vc1〜VcN及び受電電圧V1〜VNの間の誤差をさらに低下させることができる。低下させる電圧比は、Vc1/V1である。ステップS21において、受電電圧V1〜VNがそれぞれ要求電圧Vc1〜VcNに十分に一致した状態にあり、制御回路24Bは、周波数f(n)を有する高周波電力の伝送を継続する。ステップS22において、制御回路24Bは、例えば無線受電装置3−1〜3−Nから送電停止の要求があったとき、高周波電力の伝送を終了する。
図11のステップS20において、すべての無線受電装置3−1〜3−Nにおいて誤差電圧が予め決められた基準を満たし、なお余裕があるとき、発振回路21の出力電圧を増大させてもよい。
図11を参照して説明したように、全体誤差指数Esを最小化する周波数を発見した後に、発振回路21の出力電圧を増減することで、要求電圧Vc1〜VcN及び受電電圧V1〜VNの間の誤差をさらに低下させることができる。発明者は、各無線受電装置3−1〜3−Nの相対誤差指数E1〜ENが数1〜数8で定義される場合、発振回路21の出力電圧を増減する前後で全体誤差指数Esの周波数特性は殆ど変化しないことを発見した。このため、周波数制御による低減された全体誤差指数Esが収束していない段階で電圧制御を行っても、全体誤差指数Esの値は殆ど変化しない。よって、周波数制御と電圧制御を同時に行いながら、同時動作する複数台の無線受電装置の受電電圧を、目標範囲内に収束させることが可能である。
図11の送電制御処理は、図9の制御回路24Cによっても同様に実行される。
<第3の実施形態>
図12は、第3の実施形態に係る無線電力伝送システムの構成を示すブロック図である。図12の無線電力伝送システムは、送電アンテナ及び受電アンテナの少なくとも一方が可変な回路定数を有し、無線送電装置の制御回路は、送電アンテナ及び受電アンテナの少なくとも一方の回路定数を変化させる。
図12の無線送電装置2Dは、図1の無線送電装置2の送電アンテナ22−1〜22−N及び制御回路24に代えて、送電アンテナ22D−1〜22D−N及び制御回路24D
を備える。送電アンテナ22D−1〜22D−Nは可変な回路定数を有する。制御回路24Dは、送電アンテナ22D−1〜22D−Nの回路定数を変化させる。
図12の無線受電装置3D−1は、図1の無線受電装置3−1の受電アンテナ31−1及び制御回路33−1に代えて、受電アンテナ31D−1及び制御回路33D−1を備える。受電アンテナ31D−1は可変な回路定数を有する。制御回路33D−1は、無線送電装置2Dの制御回路24Dの制御下で、受電アンテナ31D−1の回路定数を変化させる。他の無線受電装置3D−2〜3D−Nもまた、無線受電装置3D−1と同様に構成される。
図13は、図12の送電アンテナ22D−1及び受電アンテナ31D−1の実装例を示す等価回路図である。送電アンテナ22D−1及び受電アンテナ31D−1に含まれるインダクタ及びキャパシタの少なくとも一方の回路定数(インダクタンス又は容量)が可変である。図14は、図13のキャパシタC1の実装例を示す回路図である。図14は、一例として、送電アンテナ22D−1が可変な容量を有する共振キャパシタを含む場合の構成に示す。図14の回路構成ならば、スイッチSWの開閉により、容量C0と、C0及びCadの合成容量とのいずれかを選択することができる。追加する容量Cadの値は、例えばC0に対して0.5倍から10倍程度の範囲とする。制御回路24Dは、回路定数を変更するために必要な制御信号を送出し、インダクタンス又は容量などの回路特性を制御することで、結果的にアンテナ特性を可変する。
第3の実施形態では、送電アンテナの回路定数及び受電アンテナの少なくとも一方の回路定数を変更することで、全体誤差指数Esの周波数特性が変化する。送電アンテナ及び受電アンテナの少なくともいずれかの等価インピーダンスが変化するので、変更前と比べて全体誤差指数Esの周波数特性を異なる傾向に調整される。第1及び第2の実施形態の送電制御処理を実行しても、受電電圧V1〜VNのすべてを要求電圧Vc1〜VcNまで収束させることが依然として困難である場合が存在する。第3の実施形態の構成を導入して全体誤差指数Esの周波数特性を制御することで、この問題を解決する可能性を増大させることができる。
送電アンテナの回路定数及び受電アンテナの少なくとも一方の回路定数は、無線受電装置3D−1〜3D−Nの制御回路33D−1〜33D−Nによって制御されてもよい。
回路定数を変更することによる効果は、第1の実施形態で導入された周波数制御がもたらす効果と、第2の実施形態で導入された電圧制御がもたらす効果とは独立したものである。このため、周波数及び電圧の制御を行うタイミングとは独立して、回路定数を制御してもよい。
<変形例>
なお、無線受電装置の受電電圧が所定の誤差範囲を許容する場合には、上記誤差範囲を考慮した上で受電電圧の平均値Vavの定義を修正してもかまわない。例えば、要求電圧Vc1に対して(Vc10±Vc1e)という範囲内に許容受電電圧が定義される場合に、受電電圧の平均値Vavへ反映させる要求電圧Vc1の値を(Vc10−Vc1e)以上(Vc10+Vc1e)以下の範囲から選択することが可能である。
また、送電を要求している無線受電装置の全てに対して、要求を満たす電力を供給できない場合、電力供給する対象の無線受電装置の一部を除外して、残りの無線受電装置のみに対して、全体誤差指数Esを低減する条件を探索して、その結果に基づいて電力供給を行ってもよい。この場合、無線送電装置2の制御回路24によって開閉可能なスイッチ素子を、発振回路21と送電アンテナ22−1〜22−Nの間に設けておき、電力供給する対象から除外する無線受電装置の受電アンテナと対向する送電アンテナへ接続される経路では、上記スイッチを非導通状態に設定する。
以下、図15〜図18を参照して、本開示に係る実施形態のシミュレーション結果について説明する。
図15は、実施例1に係る受電電圧V1,V2、全体誤差指数Esの周波数特性を示すグラフである。実施例1として、周波数100kHz〜140kHzの動作周波数範囲で、結合係数が0.25の対称な送受アンテナ対に対し、1つの発振回路(フルブリッジインバータ回路)で同時に充電する無線電力伝送システムを作製した。2つの無線受電装置3−1,3−2が存在し、それぞれ充電電圧として5Vを要求し、許容される充電電圧誤差は200mVであった。また、無線受電装置3−1,3−2の充電池はそれぞれ1.16A及び0.93Aを要求する非対称な負荷状態であった。ここで、要求電圧Vc1=Vc2=5Vに対し、発振回路を8Vの直流で駆動し、動作周波数f0を変化させながら、受電電圧V1,V2を測定した。なお、無線受電装置3−1,3−2は、受電アンテナ31−1,31−2の後段にダイオードブリッジからなる整流回路32−1、32−2を備え、直流の受電電圧V1,V2を測定した。また、Vcav=5Vとし、数1を用いて相対誤差指数E1,E2を計算し、数5を用いて全体誤差指数Esを計算した。
図15によれば、全体誤差指数Esの周波数特性より、126.5kHzにおいて、全体誤差指数Esが最小になることが分かった。また、126.5kHzにおける受電電圧V1,V2はそれぞれ4.842Vと5.16Vであり、5V±0.16Vの充電制御が可能であった。
図16は、実施例2に係る受電電圧V1,V2、全体誤差指数Esの周波数特性を示すグラフである(発振回路21の入力電圧10Vのとき)。実施例2として、実施例1の無線電力伝送システムにおいて、発振回路の前段に、12Vの入力電圧を所定電圧へ降圧するDC/DCコンバータを接続した。実施例2における無線受電装置3−1,3−2の要求電圧Vc1,Vc2は4.3Vであり、許容される充電電圧誤差は150mVであった。また、無線受電装置3−1,3−2の充電池はそれぞれ1A及び0.8Aを要求する非対称な負荷状態であった。図16によれば、全体誤差指数Esが127kHzで極小値になったことから、複数の無線受電装置3−1,3−2に同時に充電するときに最適な周波数が127kHzであることが分かった。図17は、実施例2に係る受電電圧V1,V2、全体誤差指数Esの周波数特性を示すグラフである(発振回路21の入力電圧6.94Vのとき)。次に、DC/DCコンバータの動作条件を調整し、発振回路21へ入力する直流電圧を制御した。入力電圧を10Vに設定して動作させた際の受電電圧V1,V2の平均値が6.2Vだったので、入力電圧として、10(V)×4.3(V)÷6.2(V)=6.94(V)を選択した。図16及び図17を比較結果から明らかなように、全体誤差指数Esの周波数特性は発振回路の入力電圧に依存せず、入力電圧が10Vの場合と同様に、127kHzが複数の無線受電装置3−1,3−2を同時に充電する場合に最適な周波数であることが指示された。また、周波数制御と電圧制御機能の併用により、V1=4.173V、V2=4.440Vを得て、両方の受電電圧ともに、要求電圧である4.3V(±140mV)を満足することができた。
図18は、実施例3に係る全体誤差指数Esの周波数特性を示すグラフである。実施例1、2では、送電アンテナ回路には、インダクタに対し180nFの直列キャパシタが接続されて共振回路を形成していた。実施例3では、実施例1、2の送電アンテナのキャパシタを、図14に示す可変容量回路とした。C0=180nF、Cad=360nFとした。無線受電装置3−1,3−2のうちで負荷が高い側である無線受電装置3−1に対向する送電アンテナ22D−1において、容量を、180nFと、180nF及び360nFの合成容量である120nFとの間で切り換え可能な構成とした。
実施例3における無線受電装置3−1,3−2の要求電圧は4.3Vであり(Vcav=4.3V)、許容される充電電圧誤差は50mVであった。また、無線受電装置3−1,3−2の充電池はそれぞれ1Aと0.5Aを要求する非対称な負荷状態であった。図18において、点線は、2つの送電アンテナ22D−1,22D−2のキャパシタの容量を共に固定値である180nFとし、発振回路21への入力電圧を8Vとした場合(比較例)を示す。図18において、実線は、無線受電装置3−1に対向する側の送電アンテナ22D−1においてのみ回路定数を調整し、キャパシタの容量を120nFへ変更した場合(実施例3)を示す。図18によれば、比較例よりも実施例3の方が全体誤差指数Esの極小値を低減できることが分かった。これは、負荷が高い側の無線受電装置に給電する送電アンテナの共振容量を低減するように可変容量回路を制御することで、複数の無線受電装置の受電電圧をバランスよく要求電圧へ収束可能であることを示している。
より具体的に検証するために、比較例にて、発振回路21の入力電圧(DC/DCコンバータの出力電圧)を最適値である6.6Vに設定し、発振回路21に127kHzを設定して動作させたとき、要求電圧Vc1,Vc2から受電電圧V1,V2までの誤差はそれぞれ−359mVと366mVより低下させることができなかった。一方、実施例3にて、発振回路21の入力電圧を最適値である5.3Vに設定し、発振回路21に121kHzを設定して動作させたとき、要求電圧Vc1,Vc2から受電電圧V1,V2までの誤差をそれぞれ+22mVと−21mVの範囲内にまで低下することができた。
ここに開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定を意図したものではない。本開示の範囲は、以上の説明によってではなく、特許請求の範囲によって決まり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での変形を含むすべての態様を包含することを意図している。
本開示に係る無線送電装置及び無線電力伝送システムは、1つの無線送電装置から複数の無線受電装置に同時に電力供給するとき、対応する無線受電装置ごとに発振回路を設けることを必要とせずに、無線送電装置の出力電圧を高精度で制御することができる。従って、低コストで汎用性の高い無線送電装置(例えば無接点充電器)を提供することができる。
本開示に係る無線送電装置及び無線電力伝送システムは、充電池を用いる電子機器、電動バイク、電動アシスト自転車又は電気自動車の充電システムに適用できる。また、本開示に係る無線送電装置及び無線電力伝送システムは、AV機器及び白物家電などのさまざまな機器への給電システムに適用できる。ここで、AV機器は、例えば、スマートホン、タブレット端末装置、テレビ及びラップトップ型のパーソナルコンピュータを含み、白物家電は、例えば、洗濯機、冷蔵庫、及び空気調和機を含む。
1…電源装置、
2,2A〜2D…無線送電装置、
3−1〜3−N,3D−1〜3D−N…無線受電装置、
4−14〜4−N…送受アンテナ対、
21,21C…インバータ回路、
21Ca…パルス発生回路、
22−1〜22−N,22A,22D−1〜22D−N…送電アンテナ、
23−1〜23−N,23A…受信回路、
24,24B〜24D…制御回路、
25…電圧調整回路、
31−1〜31−N,31D−1〜31D−N…受電アンテナ、
32−1〜32−N…整流回路、
33−1〜33−N,33D−1〜33D−N…制御回路、
34−1〜34−N…送信回路、
35−1〜35−N…負荷装置、
C1〜C3,C0,Cad…キャパシタ、
L1…送電コイル、
L2…受電コイル、
R1,R2…寄生抵抗成分、
S1〜S4,SW…スイッチ。

Claims (5)

  1. 複数の無線受電装置に高周波電力を送電する無線電力伝送システムの無線送電装置であって、
    上記複数の無線受電装置の各々に対して、複数の周波数に対応した各高周波電力を送電する送電アンテナと、
    上記複数の各無線受電装置の各々から、上記各々の無線受電装置の要求電圧の値及び上記複数の周波数の各々に対応する上記各々の無線受電装置の受電電圧の値を取得する複数の受信回路と、
    上記複数の受信回路から上記要求電圧の値及び上記受電電圧の値を取得し、上記複数の無線受電装置の各々に送電する高周波電力の周波数を制御する制御回路と、を備え、
    上記制御回路は、
    上記複数の周波数の中の各周波数で順次、上記各周波数に対応した高周波電力を上記複数の無線受電装置に送電を行い、
    上記複数の周波数の中の第1の周波数に対応する高周波電力を送電した場合における上記各々の無線受電装置の上記要求電圧と上記受電電圧との誤差を合計した第1総和と、上記複数の周波数の中の第2の周波数に対応する高周波電力を送電した場合における上記各々の無線受電装置の上記要求電圧と上記受電電圧との誤差を合計した第2総和とを比較し、
    上記第1総和及び上記第2総和の中でいずれか小さい方の総和に対応する周波数に近い第3の周波数を設定し、上記第3の周波数に対応する高周波電力を上記複数の無線受電装置の各々に送電し、
    上記複数の無線受電装置の各々について上記誤差を予め決められた基準内に収束させる、
    無線送電装置。
  2. 上記制御回路は、上記第1総和及び上記第2総和の中で小さい方の総和と、上記第3の周波数に対応する高周波電力を送電した場合における上記各々の無線受電装置の上記要求電圧と上記受電電圧との誤差を合計した第3総和とを比較し、上記小さい方の総和及び上記第3総和の中でさらに小さい方の総和に対応する周波数に近い第4の周波数を設定し、上記第4の周波数に対応する高周波電力を上記複数の無線受電装置の各々に送電し、
    上記処理を繰り返して上記誤差の総和が最小となる周波数を決定し、上記誤差の総和が最小となる周波数に対応する高周波電力を上記複数の無線受電装置の各々に送電する、
    請求項1記載の無線送電装置。
  3. 上記無線送電装置は、さらに、電源装置から入力した電圧の電圧値を変化させて上記送電アンテナに出力する電圧調整回路を有し、
    上記制御回路は、上記誤差の総和を最小化した後で、上記複数の無線受電装置の中の少なくとも1つの無線受電装置において、上記要求電圧と上記受電電圧との誤差が予め決められたしきい値を超えるとき、上記電圧調整回路から上記送電アンテナに出力される電圧値を低下させ、上記少なくとも1つの無線受電装置における上記要求電圧と上記受電電圧との誤差を上記しきい値以下にする、
    請求項2記載の無線送電装置。
  4. 上記送電アンテナ及び上記無線受電装置の受電アンテナの少なくとも一方は、可変な回路定数を有する回路素子を有し、
    上記制御回路は、上記送電アンテナ及び上記受電アンテナの少なくとも一方の回路定数を変化させる、
    請求項1〜3のうちのいずれか1つに記載の無線送電装置。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載の上記無線送電装置と、上記複数の無線受電装置とを有する、
    無線電力伝送システム。
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