JP6197431B2 - 自動二輪車 - Google Patents

自動二輪車 Download PDF

Info

Publication number
JP6197431B2
JP6197431B2 JP2013150960A JP2013150960A JP6197431B2 JP 6197431 B2 JP6197431 B2 JP 6197431B2 JP 2013150960 A JP2013150960 A JP 2013150960A JP 2013150960 A JP2013150960 A JP 2013150960A JP 6197431 B2 JP6197431 B2 JP 6197431B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
frame
motorcycle
fuel
bracket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013150960A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015020632A (ja
Inventor
哲平 江口
哲平 江口
貴浩 面迫
貴浩 面迫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP2013150960A priority Critical patent/JP6197431B2/ja
Publication of JP2015020632A publication Critical patent/JP2015020632A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6197431B2 publication Critical patent/JP6197431B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Description

本発明は、気体燃料を貯蔵する燃料タンクを備えた自動二輪車に関する。
気体燃料を貯蔵する燃料タンクを備えた自動二輪車、例えば燃料電池駆動システムを搭載した燃料電池自動二輪車においては、気体燃料(例えば気体水素など)を貯蔵する燃料タンクを安全に搭載するために、この燃料タンクはフレーム構造体で囲まれた内側空間に配置されている(特許文献1参照)。
特開2009−78624号公報
ところで、燃料電池自動二輪車では、走行距離を拡大するために燃料タンクの高圧化及び大型化(大容量化)が避けられない。このように燃料タンクを大型化すると、この燃料タンクを囲む車体フレームも大型化して重量が増大してしまう。また、車体フレームの剛性確保のために設置されるブリッジ等の補強部材は、大型の燃料タンクを迂回して配設されることになるので、この補強部材自体の体積及び重量も増大してしまう。これらのことから、燃料電池自動二輪車では車両の重量及び体積が増大してしまう。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、高圧の気体燃料を貯蔵する燃料タンクが大型化しても、車両の軽量化及び小型化を実現できる自動二輪車を提供することにある。
本発明に係る自動二輪車は、気体燃料を貯蔵する燃料タンクと、この燃料タンクを搭載する車体フレームとを有する自動二輪車において、前記燃料タンクは、前記気体燃料を貯蔵するタンク本体と、このタンク本体に設置されて前記気体燃料の出入を制御するタンクバルブとを備え、前記タンク本体は、結合部材を介して前記車体フレームに締結固定されて、前記車体フレームのフレーム構成部材として構成され、前記結合部材は、前記燃料タンクの前記タンク本体に接触してこのタンク本体を対向位置から挟んで押圧した状態で前記車体フレームに締結するタンクブラケットと、これらのタンクブラケット間に配置されて一対の前記タンクブラケットの車幅方向の間隔を規定するカラーと、を有して構成されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、燃料タンクの高い剛性及び強度を有するタンク本体をフレーム構成部材とすることで、車体フレームの剛性及び強度を向上できる。更に、燃料タンクのタンク本体をフレーム構成部材とすることで、燃料タンクを迂回して配設していたブリッジ等のフレーム構成部材を省略でき、車体フレームの体積及び重量を減少できる。これらの結果、高圧の気体燃料を貯蔵する燃料タンクが大型化しても、車両の軽量化及び小型化を実現できる。
本発明に係る自動二輪車の第1実施形態が適用された燃料電池自動二輪車を示す右側面図。 図1の燃料電池自動二輪車においてアッパカウルを除いて示す部分左側面図。 図2のIII矢視図。 図2の車体フレーム及び燃料タンク等を示す左側面図。 図4の自動二輪車を斜め後方から示す斜視図。 図4のVI矢視図。 図2のVII−VII線に沿う断面図。 本発明に係る自動二輪車の第2実施形態が適用された燃料電池自動二輪車を示し、図4に対応する左側面図。 図8の自動二輪車を斜め後方から示す斜視図。 図8のX矢視図。 図8の燃料電池自動二輪車の変形形態を示す左側面図。 本発明に係る自動二輪車の第3実施形態が適用された燃料電池自動二輪車を示し、図4に対応する左側面図。 図12の自動二輪車の斜め前方から示す斜視図。 本発明に係る自動二輪車の第4実施形態が適用された燃料電池自動二輪車を示し、図4に対応する左側面図。 図14の自動二輪車を斜め前方から示す斜視図。 図14のXVI矢視図。 図14のXVII−XVII線に沿う断面図。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
[A]第1実施形態(図1〜図7)
図1は、本発明に係る自動二輪車の第1実施形態が適用された燃料電池自動二輪車を示す右側面図である。また、図2は、図1の燃料電池自動二輪車においてアッパカウルを除いて示す部分左側面図である。更に、図3は、図2のIII矢視図である。この第1実施形態を含む各実施形態において、前後、左右、上下の表現は、車両乗車時の運転者を基準にしたものである。
本第1実施形態の自動二輪車10は、後述の燃料電池駆動システム30により得られた電力を利用し、原動機としてのモータ11を駆動させて走行する燃料電池自動二輪車である。この自動二輪車10は、車両前部に操行ハンドル12を備える。
この操行ハンドル12は、車体フレーム13のヘッドパイプ14にステアリングブラケット15を介して回動自在に支持される。詳細には、ステアリングブラケット15はヘッドパイプ14に回動自在に支持され、操行ハンドル12はステアリングブラケット15のトップブリッジ15Aの上面に設けられたハンドルバークランプ28に固定される。
つまり、操行ハンドル12は、ヘッドパイプ14に枢支されるステアリングブラケット15に回転一体に結合される。操行ハンドル12は車両幅方向の略中央部でハンドルバークランプ28に固定され、そこから左右方向に且つ斜め後上方に延び、その後屈曲して斜め後左右方向に延びる。このステアリングブラケット15に、左右一対のフロントサスペンション16を介して前輪17が懸架される。ステアリングブラケット15がヘッドパイプ14に左右に回動自在に枢支されることで、操行ハンドル12の操作により、ステアリングブラケット15及びフロントサスペンション16を介して前輪17が左右に操舵される。
車体フレーム13は、前端部に設けられた前記ヘッドパイプ14と、このヘッドパイプ14の上部から車幅方向外方へ拡がりながら車両斜め下方へ延びる左右一対のメインフレーム18(本実施形態では、前方側部分としての前側メインフレーム18A及び後方側部分としての後側メインフレーム18B)と、ヘッドパイプ14の下部から車幅方向外方へ拡がりながら車両斜め下方へ延びる左右一対のダウンフレーム19(本実施形態では、前方側部分としての前側ダウンフレーム19A及び後方側部分としての後側ダウンフレーム19B)と、後側メインフレーム18B及び後側ダウンフレーム19Bの後端部に結合された左右一対のピボット支持ブラケット20と、後側メインフレーム18Bから斜め上後方へ延出されたリアフレーム21と、を有して構成される。
それぞれ左右一対の前側メインフレーム18A及び前側ダウンフレーム19Aは、図4〜図6に示すように、ヘッドパイプ14から車幅方向外方へ拡がりながら後方へ延びた後屈曲して車両後方へ延び、後端部が、後に詳説する結合部材41におけるタンクブラケット42の前部に締結固定される。また、それぞれ左右一対の後側メインフレーム18B及び後側ダウンフレーム19Bは、タンクブラケット42の後部に締結固定された後に車両後方へ延び、後側メインフレーム18Bの後端がピボット支持ブラケット20の上端に、後側ダウンフレーム19Bの後端がピボット支持ブラケット20の下端にそれぞれ結合される。
このように、メインフレーム18は、締結部材41のタンクブラケット19に締結固定された前側メインフレーム18Aと後側メインフレーム19Bとに分離して構成される。同様に、ダウンフレーム19は、タンクブラケット42に締結固定された前側ダウンフレーム19Aと後側ダウンフレーム19Bとに分離して構成される。
図1〜図3に示すように、ピボット支持ブラケット20は、車両前後方向の略中央部に左右一対配置され、左右でスイングアーム23の揺動軸24を支持する。スイングアーム23は、後輪25を駆動する前記モータ11を装備し、揺動軸24を中心として上下方向に揺動自在に設けられる。リアクッションユニット26は、一端がフレームブリッジ27に、他端がスイングアーム23にそれぞれ揺動自在に取り付けられて、スイングアーム23を支持する。ここで、フレームブリッジ27は、車体フレーム13の後側メインフレーム18B間に設置されると共に、リアクッションユニット26の一端を支持する支持ブラケット27Aを備える。
リアフレーム21は、左右の後側メインフレーム18Bから斜め後方へ延出されるが、同様に左右の後側メインフレーム18Bから斜め後方へ延出されたサイドフレーム22によって補強される。これらのリアフレーム21及びサブフレーム22により、乗員が着座するシート29が支持される。このシート29は、リアフレーム26の上方で操行ハンドル12の後方に配置されている。
前記燃料電池駆動システム30は、燃料電池31、燃料タンク32、バッテリ33及びインバーター34等を有して構成され、燃料タンク32が車体フレーム13に搭載される。
燃料電池31は、気体燃料としての気体水素を空気中の酸素と化学反応させて発電し、この発生した電力をモータ11へ供給する。また燃料タンク32は、燃料電池31で使用される水素を高圧の気体状態で貯蔵する。更に、バッテリ33は、燃料電池31にて発生した余剰の電力を蓄電する。インバーター34は、図示しないコントローラにより、燃料電池31またはバッテリ33からの電力の周波数を変更してモータ11へ給電し、モータ11の回転数、つまり車速を制御する。
ここで、バッテリ33及びインバーター34は車両の下部に配置され、バッテリ33が前輪17の後方で左右のダウンフレーム19に支持される。また、インバーター34は、バッテリ33と後輪25との間で左右のピボット支持ブラケット20等に支持される。更に、燃料電池31は、図1〜図3に示すように、左右のメインフレーム18の上方で、このメインフレーム18に支持される。また、図1中の符号35は、燃料電池31を覆うアッパカウルを示す。
図4〜図6に示すように、燃料タンク32は、気体水素を貯蔵する略俵形状のタンク本体36の前部に、気体水素の出入を制御するタンクバルブ37が突出して設置されている。このタンクバルブ37に、タンク本体36に気体水素を導くための燃料充填口38と、タンク本体36内の気体水素を圧力調整し、燃料パイプ40を経て燃料電池31へ供給するためのレギュレータ39が接続されている。
燃料タンク32のタンク本体36は、金属製の貯留部の表面に炭素繊維樹脂からなる表層部が積層されて、例えばエンジンと同等もしくはそれ以上の剛性及び強度を有する。そして、このタンク本体36は、前記結合部材41を介して車体フレーム13のメインフレーム18及びダウンフレーム19に締結固定されて、車体フレーム13のフレーム構成部材として構成される。
つまり、結合部材41は、左右一対のタンクブラケット42と上下一対のカラー43とを有して構成される。タンクブラケット42は、図4〜図7に示すように、車両前後方向の中央部分の上下に開口44を備えた略矩形形状であり、タンク本体36を対向する左右位置から挟むための押圧接触面45(図7)が内側に形成されている。また、カラー43は、側面の中央部分に開口46を備えた略矩形形状に形成される。
一対のタンクブラケット42は、燃料タンク32のタンク本体36に押圧接触面45を接触させてこのタンク本体36を左右の対向位置から挟みこんで押圧し、また、一対のカラー43は、タンク本体36の上下位置でタンクブラケット42間に位置付けられる。この状態で、前側メインフレーム18A及び前側ダウンフレーム19Aの後端、後側メインフレーム18B及び後側ダウンフレーム19Bの前端、一対のタンクブラケット42、並びに一対のカラー43に、図7に示す締結ボルト47を貫通して挿通し、この締結ボルト47の先端にナット48を螺合する。
これにより、タンクブラケット42が燃料タンク32のタンク本体36を、左右両側から挟んで押圧した状態で、メインフレーム18及びダウンフレーム19に締結固定して、タンク本体36がメインフレーム18及びダウンフレーム19と一体の構造体になる。このとき、カラー43は、一対のタンクブラケット42間に配置されて、これらのタンクブラケット42の間隔を規定すると共に、メインフレーム18及びダウンフレーム19に対しブリッジとして機能する。尚、締結ボルト47及びナット48により、前側メインフレーム18A、後側メインフレーム18B、前側ダウンフレーム19A、後側ダウンフレーム19Bのそれぞれとタンクブラケット42とカラー43とが共締めされる。
以上のように構成されたことから、本体1実施形態によれば、次の効果(1)〜(7)を奏する。
(1)燃料タンク32の高い剛性及び強度を有するタンク本体36をフレーム構成部材とすることで、車体フレーム13のメインフレーム18及びダウンフレーム19の剛性及び強度を向上できる。更に、燃料タンク32のタンク本体36をフレーム構成部材とすることで、燃料タンク36を迂回して配設していたブリッジ等のフレーム構成部材(補強部材)を省略でき、車体フレーム13の体積及び重量を減少できる。これらの結果、高圧の気体燃料を貯蔵する燃料タンク32が大型化しても、自動二輪車10の軽量化及び小型化を実現できる。
(2)燃料タンク32を迂回して配設していたブリッジ等のフレーム構成部材を省略できるので、燃料タンク32の周辺部品及び車体フレーム13のレイアウトの自由度を増大させることができる。
(3)燃料タンク32のタンク本体36をフレーム構成部材とすることで、タンク本体36に設置されていたタンクバルブ37等が、燃料タンク32以外の車体フレーム(特にメインフレーム18及びダウンフレーム19)に接近して囲まれることになり、このタンクバルブ37等を効果的に保護できる。
(4)締結部材41のタンクブラケット42が、燃料タンク32のタンク本体36を左右両側から挟んで押圧した状態で、メインフレーム18及びダウンフレーム19に締結されるので、燃料タンク32側にタンク固定用ブラケットを設ける必要がなく、生産性に優れる。
(5)結合部材41におけるタンクブラケット42の押圧接触面45が燃料タンク32のタンク本体36の表面に接触することで、例えば前輪17、後輪25から車体フレーム13に作用する荷重が燃料タンク32のタンク本体36に伝達されるので、このタンク本体36に接触するタンクブラケット42に発生する応力集中を低減できる。
(6)締結部材41のタンクブラケット42間にはカラー43が配置されて、一対のタンクブラケット42の間隔が規定されるので、締結部材41による燃料タンク32の過大な締め付けを防止できる。
(7)メインフレーム18は、結合部材41のタンクブラケット42の前部に固定される前側メインフレーム18と、タンクブラケット42の後部に固定される後側メインフレーム18Bとに分離して構成され、また、ダウンフレーム19は、締結部材41のタンクブラケット42の前後に固定される前側ダウンフレーム19Aと、タンクブラケット42の後部に固定される後側ダウンフレーム19Bとに分離して構成される。このように、燃料タンク32を支持する締結部材41の外側に車体フレーム13が存在しないので、車体フレーム13の占有領域が減少し、これにより燃料タンク32の周辺部品のレイアウトの自由度を向上させることができる。
また、シート29に着座する乗員(特に運転者)の脚部が位置する、タンクブラケット42に対応する車両中央部の幅を狭くできるので、乗車時の快適性を向上させることができる。
[B]第2実施形態(図8〜図11)
図8は、本発明に係る自動二輪車の第2実施形態が適用された燃料電池自動二輪車を示し、図4に対応する左側面図である。また、図9は、図8の自動二輪車を斜め後方から示す斜視図である。この第2実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第2実施形態における燃料電池自動二輪車としての自動二輪車50が第1実施形態と異なる点は、締結部材51におけるタンクブラケット52とカラー53の形状である。
つまり、図8〜図10に示すように、左右に一対配置されたタンクブラケット52のそれぞれは、中央部分に長孔形状の開口54が形成された矩形形状に形成される。また、カラー53は長方形形状であり、一対のタンクブラケット52間の上方と下方のそれぞれに2枚ずつ離間して配置されたものである。
本第2実施形態においても、第1実施形態の効果(1)〜(7)と同様な効果を奏するほか、特にカラー53の形状を簡素化できる。
尚、本第2実施形態においては、図8〜図10における前側メインフレーム18Aと前側ダウンフレーム19Aが、図11に示すように、例えば鋳造などによって一体に成形された前側フレーム体55であってもよい。
[C]第3実施形態(図12、図13)
図12は、本発明に係る自動二輪車の第3実施形態が適用された燃料電池自動二輪車を示し、図4に対応する左側面図である。図13は、図12の自動二輪車の斜め前方から示す斜視図である。この第3実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第3実施形態の燃料電池自動二輪車としての自動二輪車60が第1実施形態と異なる点は、締結部材61が、第1実施形態のタンクブラケット42と略同一形状のタンクブラケット62と、第2実施形態のカラー53と同一形状のカラー63とを有するほか、フレームクランプ64を有し、更にメインフレーム65及びダウンフレーム66が締結部材61を貫通し連続して構成された点である。
つまり、メインフレーム65は、ヘッドパイプ14の後部から車幅方向外方へ拡がりながら車両斜め下後方へ連続して延び、締結部材41を貫通し、ピボット支持ブラケット20の上端に結合されて左右一対設けられる。また、ダウンフレーム66は、ヘッドパイプ14の下部から車幅方向外方へ拡がりながら車両斜め下後方へ延び、締結部材41を貫通し、ピボット支持ブラケット20の下端に結合されて左右一対設けられる。これらのメインフレーム65とダウンフレーム66の少なくとも一方(本第3実施形態ではダウンフレーム66)は、締結部材41を貫通するダウンフレーム貫通部66Bが、それ以外のダウンフレーム本体部66Aに、取付ボルト68を用いて着脱可能に構成されている。
また、締結部材61のフレームクランプ64は、カラー63の両端とタンクブラケット62との間に介在され、締結ボルト67がタンクブラケット62、カラー63、フレームクランプ64を貫通しこれらを締結して一体化する際に、タンクブラケット62と共にメインフレーム65、ダウンフレーム66を把持する。このときの把持力は、フレームクランプ64の板厚によって調整される。更に、締結ボルト67の締結によって、タンクブラケット62が燃料タンク32のタンク本体36を左右の対向位置から挟みこんで押圧するが、このときの押圧力は、フレームクランプ64の板厚とカラー63の長手方向寸法との変更によって調整される。
ここで、燃料タンク32の取り外しに際しては、まず締結ボルト67を緩めて締結部材61を取り外し、次にダウンフレーム66のダウンフレーム貫通部66Bを取り外し、その後燃料タンク32を取り外す。燃料タンク32の取り付けは、燃料タンク32の取り外しと逆の手順で行う。
上述のように締結ボルト67による締結によって、締結部材61を介し、燃料タンク32のタンク本体36とメインフレーム65及びダウンフレーム66とが一体の構造体になるので、本体3実施形態においても、第1実施形態の効果(1)〜(5)と同様な効果を奏するほか、次の効果(8)を奏する。
(8)締結部材61におけるタンクブラケット62とカラー63との間にフレームクランプ64が介在され、このフレームクランプ64の板厚とカラー63の長手方向寸法とを変更することにより、一対のタンクブラケット62の間隔が調整されるので、結合部材61による燃料タンク32の過大な締め付けを防止できる。
[D]第4実施形態(図14〜図17)
図14は、本発明に係る自動二輪車の第4実施形態が適用された燃料電池自動二輪車を示し、図4に対応する左側面図である。また、図15は、図14の自動二輪車を斜め前方から示す斜視図である。この第4実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第4実施形態の燃料電池自動二輪車としての自動二輪車70が第1実施形態と異なる点は、主に、車両前後方向に離間して複数個、例えば2個の締結部材71、72が配置された点と、メインフレーム73及びダウンフレーム74が、第3実施形態と同様にヘッドパイプ14から車両後方へ連続して延びて構成された点である。
つまり、締結部材71及び72は、長方形形状で内側に押圧接触面45(図17)が形成された左右一対のタンクブラケット75と、これらのタンクブラケット75間に配置される上下一対のカラー76と、このカラー76の両端とタンクブラケット75との間に介在されるフレームクランプ77と、を有して構成される。
これらの締結部材71及び72は、図17に示すように、締結ボルト78がタンクブラケット75、カラー76及びフレームクランプ77を貫通して、この締結ボルト78の先端にナット79が螺合され、且つ締結ボルト80がタンクブラケット75及びフレームクランプ77を締め付けることで、タンクブラケット75、カラー76及びフレームクランプ77が一体化すると共に、タンクブラケット75とフレームクランプ77がメインフレーム73及びダウンフレーム74を把持する。
更に、締結ボルト78及びナット79による締め付けによって、タンクブラケット75が燃料タンク32のタンク本体36を左右の対向位置から挟みこんで押圧する。これらによって、燃料タンク32のタンク本体36が締結部材71及び72を介して、メインフレーム73及びダウンフレーム74と一体の構造体となる。
締結部材71及び72におけるフレームクランプ77の板厚の変更によって、タンクブラケット75とフレームクランプ77とによるメインフレーム73及びダウンフレーム74の把持力が調整される。また、締結部材71及び72におけるフレームクランプ77の板厚及びカラー76の長手方向寸法の変更によって、タンクブラケット75による燃料タンク32のタンク本体36の押圧力が調整される。更に、車両後方の締結部材72におけるカラー76には、リアクションユニット26の一端を支持する支持ブラケット81が一体成形されている。
メインフレーム73及びダウンフレーム74は、ヘッドパイプ14から車両後方へ締結部材71及び72を貫通して連続して延びて構成される。更に、このうちの少なくとも一方(本第4実施形態ではダウンフレーム74)は、締結部材71及び72を貫通するダウンフレーム貫通部74Bが、それ以外のダウンフレーム本体部74Aに、取付ボルト82を用いて着脱可能に構成されている。燃料タンク32の取り外しに際して、締結ボルト78、ナット79及び締結ボルト80を取り除いて締結部材71及び72を取り外し、次にダウンフレーム74のダウンフレーム貫通部74Bを取り外し、その後に燃料タンク32を取り外す。燃料タンク32の取り付けは、燃料タンク32の取り外しと逆の手順で行う。
上述のように、締結部材71及び72を介して燃料タンク32のタンク本体36とメインフレーム73及びダウンフレーム74とが一体の構造体になるので、本第4実施形態においても、第1実施形態の効果(1)〜(5)と同様な効果を奏するほか、次の効果(9)を奏する。
(9)締結部材71及び72におけるタンクブラケット75間にカラー76が配置され、このタンクブラケット75とカラー76との間にフレームクランプ77が介在されたので、カラー76の長手方向寸法とフレームクランプ77の板厚とを変更することで、一対のタンクブラケット75の間隔を調整できる。これにより、タンクブラケット75による燃料タンク32の過大な締め付けを防止できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。各実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
例えば、各実施形態における締結部材41、51、61、71及び72が燃料タンク32のタンク本体36を左右の対向位置から挟みこんで押圧する場合を述べたが、この燃料タンク32のタンク本体36を上下方向の対向位置から挟みこんで押圧する構成でもよい。また、各実施形態のタンクブラケット42、52、62及び75と、カラー43、53、63及び76とに、燃料電池31やバッテリ33等を取り付けるための取付部が設けられてもよい。
また、燃料タンク32は、燃料電池31へ供給する気体燃料を貯蔵するものに限らず、例えば、水素エンジンへ供給する気体燃料を貯蔵するものであってもよい。
10 自動二輪車(燃料電池自動二輪車)
11 モータ
13 車体フレーム
14 ヘッドパイプ
18 メインフレーム
18A 前側メインフレーム(前方側部分)
18B 後側メインフレーム(後方側部分)
19 ダウンフレーム
19A 前側ダウンフレーム(前方側部分)
19B 後側ダウンフレーム(後方側部分)
30 燃料電池駆動システム
31 燃料電池
32 燃料タンク
36 タンク本体
37 タンクバルブ
41 締結(結合)部材
42 タンクブラケット
43 カラー
50 自動二輪車(燃料電池自動二輪車)
51 締結(結合)部材
52 タンクブラケット
53 カラー
60 自動二輪車(燃料電池自動二輪車)
61 締結(結合)部材
62 タンクブラケット
63 カラー
65 メインフレーム
66 ダウンフレーム
70 自動二輪車(燃料電池自動二輪車)
71、72 締結(結合)部材
73 メインフレーム
74 ダウンフレーム
75 タンクブラケット
76 カラー

Claims (2)

  1. 気体燃料を貯蔵する燃料タンクと、この燃料タンクを搭載する車体フレームとを有する自動二輪車において、
    前記燃料タンクは、前記気体燃料を貯蔵するタンク本体と、このタンク本体に設置されて前記気体燃料の出入を制御するタンクバルブとを備え、
    前記タンク本体は、結合部材を介して前記車体フレームに締結固定されて、前記車体フレームのフレーム構成部材として構成され、
    前記結合部材は、前記燃料タンクの前記タンク本体に接触してこのタンク本体を対向位置から挟んで押圧した状態で前記車体フレームに締結するタンクブラケットと、これらのタンクブラケット間に配置されて一対の前記タンクブラケットの車幅方向の間隔を規定するカラーと、を有して構成されたことを特徴とする自動二輪車。
  2. 前記車体フレームは、ヘッドパイプから車両後方へ延びるフレームが、前記ヘッドパイプから車両後方へ延びて結合部材の前部に固定される前方側部分と、前記結合部材の後部に固定されて車両後方へ延びる後方側部分とに分離して構成されたことを特徴とする請求項に記載の自動二輪車。
JP2013150960A 2013-07-19 2013-07-19 自動二輪車 Active JP6197431B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013150960A JP6197431B2 (ja) 2013-07-19 2013-07-19 自動二輪車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013150960A JP6197431B2 (ja) 2013-07-19 2013-07-19 自動二輪車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015020632A JP2015020632A (ja) 2015-02-02
JP6197431B2 true JP6197431B2 (ja) 2017-09-20

Family

ID=52485465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013150960A Active JP6197431B2 (ja) 2013-07-19 2013-07-19 自動二輪車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6197431B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6433031B2 (ja) * 2016-09-29 2018-12-05 本田技研工業株式会社 鞍乗り型電動車両の燃料電池スタック固定構造
JP7481387B2 (ja) 2022-03-29 2024-05-10 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5181332A (en) * 1975-01-10 1976-07-16 Yamaha Motor Co Ltd Jido 2 rinshayoshatai
JPH0764300B2 (ja) * 1986-01-28 1995-07-12 スズキ株式会社 オ−トバイの車体構造
US4951774A (en) * 1989-01-06 1990-08-28 Buell Motor Company, Inc. Combination motorcycle frame and fuel tank
JP2013055254A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Keyence Corp レーザ発振モジュール及びこれを組み込んだレーザマーカ
JP5879878B2 (ja) * 2011-09-28 2016-03-08 スズキ株式会社 自動二輪車

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015020632A (ja) 2015-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5109207B2 (ja) 自動二輪車
JP5879173B2 (ja) 電動式鞍乗り型車両
EP3366559B1 (en) Vehicle body frame structure for saddle riding vehicle
JP6499136B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP4041143B2 (ja) 車両用フレーム組立体及びその組立体を有する車両
JP6197431B2 (ja) 自動二輪車
US10618594B2 (en) Swing arm structure for saddle riding vehicle
JP2022065831A (ja) 鞍乗型車両の車体構造
JP5307636B2 (ja) 鞍乗り型車両におけるステップの配置構造
JPWO2003000540A1 (ja) 自動二輪車におけるフレーム構造
JP6773428B2 (ja) 鞍乗り型車両
CN112399945B (zh) 跨骑型电动车辆的车架结构
WO2012057159A1 (ja) 自動二輪車
CN112770964B (zh) 跨骑型电动车辆
JP2012183898A (ja) 鞍乗り型車両
JP7317065B2 (ja) 車両
JP5962431B2 (ja) 鞍乗型車両の気体燃料タンク支持構造
CN216660146U (zh) 全地形车
JP7293274B2 (ja) 鞍乗型車両
JP7229294B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6855276B2 (ja) 鞍乗り型車両の車体フレーム構造
JP5723634B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP5998822B2 (ja) 燃料電池二輪車のフレーム構造
JP2021142938A (ja) 鞍乗型電動車両
JP6056348B2 (ja) 燃料電池二輪車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170725

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170807

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6197431

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151