JP5998822B2 - 燃料電池二輪車のフレーム構造 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池二輪車のフレーム構造に関する。
気体燃料を蓄積する円筒形状の燃料タンクと、燃料タンクから供給される気体燃料で電力を発生させる燃料電池と、燃料電池から供給される電力で駆動力を発生させる原動機と、を備える燃料電池二輪車のフレーム構造が知られている。従来の燃料電池二輪車のフレーム構造は、円筒形状の燃料タンクの長手方向、つまり円筒形状の胴部の中心線方向に対して平行に延伸され、燃料タンクを車両の両側方側から挟み込む左右一対のフレームを備える(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−47482号公報
従来の燃料電池二輪車のフレーム構造は、燃料タンク脇のフレームを燃料タンクの長手寸法程度に長くする必要がある。このフレームは車両の前後方向に延びる燃料タンクの長手寸法よりも長尺な梁状の部材であり、車両の側方から加わる荷重(車両の転倒などで作用する荷重)に対して撓み変形し易い。フレームの撓みによる燃料タンクへの荷重の負荷を避けるためには、長尺な梁状の部材をより強固にする必要が有り、太さや断面積の増加にともなう重量増を避けがたい。
そこで、本発明は、車両の側方から加わる荷重に対して燃料タンクをより堅牢に保護可能な燃料電池二輪車のフレーム構造を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため本発明に係る燃料電池二輪車のフレーム構造は、円筒形状を呈して燃料を貯蔵する燃料タンクと、前記燃料タンクから供給される前記燃料で電力を発生させる燃料電池と、前記燃料電池から供給される電力で駆動力を発生させる原動機と、乗員を着座させるシートと、を備える燃料電池二輪車のフレーム構造において、ヘッドパイプと、前記ヘッドパイプに接続される前端部、左右へ広がり後方へ延びる中間部、下方へ折れ曲がる後端部を有し、車両平面視において前記燃料タンクを挟み込み、車両の略上下方向に長手方向を向ける前記燃料タンクを車両側面視において横切る左右一対のメインフレームと、前記左右一対のメインフレームのそれぞれの後端部の下端に接合される左右一対のピボットブラケットと、前記左右一対のメインフレームのうち車両側面視において前記燃料タンクを横切る部分に架設され、かつ車両後方側へ湾曲して前記燃料タンクを迂回して前記左右一対のメインフレームを連結するブリッジと、を備える。
本発明によれば、車両の側方から加わる荷重に対して燃料タンクをより堅牢に保護可能な燃料電池二輪車のフレーム構造を提供できる。
本発明に係る燃料電池二輪車を示す左側面図。 本発明に係る燃料電池二輪車のフレーム構造を左斜め前方から示す斜視図。 本発明に係る燃料電池二輪車のフレーム構造を左斜め後方から示す斜視図。 本発明に係る燃料電池二輪車のフレーム構造の正面図。 本発明に係る燃料電池二輪車のフレーム構造の左側面図。 本発明に係る燃料電池二輪車の要部を示す左側面図。 本発明に係る燃料電池二輪車の要部を左斜め前方から示す斜視図。 本発明に係る燃料電池二輪車の要部を示す右側面図。 本発明に係る燃料電池二輪車の要部を示す平面図。 本発明に係る燃料電池二輪車の要部を示す断面図。 本発明に係る燃料電池二輪車の要部を示す断面図。 本発明に係る燃料電池二輪車の底面図。 本発明に係る燃料電池二輪車の要部を示す断面図。
本発明に係る燃料電池二輪車のフレーム構造の実施形態について図1から図13を参照して説明する。
図1は、本発明に係る燃料電池二輪車を示す左側面図である。
なお、本実施形態において、前後、上下、左右の表現は、燃料電池二輪車1に乗車するライダーを基準にする。
図1に示すように、本実施の形態に係る燃料電池二輪車1は、燃料電池2から供給される電力で駆動力を発生させる原動機3によって走行する。また、燃料電池二輪車1は、例えば、不整地走行に好適な車両であり、特にデュアルパーパスやモトクロッサーなどのオフロード車である。
燃料電池2は、酸化剤としての酸素を含む空気と燃料タンク5から供給される燃料としての水素ガスとを反応させて電力を発生させる発電装置であり、空冷式燃料電池システムを構成する。
また、燃料電池二輪車1は、燃料電池2、原動機3、燃料タンク5に加えて、車両の前後に延びる車体フレーム6と、車体フレーム6の前方に配置される操舵輪としての前輪7と、車体フレーム6の前方に配置されて前輪7を回転自在に支持するステアリング機構8と、車体フレーム6の後方に配置される駆動輪としての後輪9と、車体フレーム6の後方に延びて後輪9を回転自在に支持するスイングアーム11と、車体フレーム6を部分的に覆う外装12と、車体フレーム6に設けられて乗員を着座させるシート13と、を備える。
車体フレーム6は、所謂クレードルタイプであり、燃料電池2および原動機3を支える燃料電池二輪車1のフレーム構造である。
ステアリング機構8は、サスペンション機構(図示省略)を内装して前輪7を回転自在に支持する左右一対のフロントフォーク15と、前輪7の上方を覆うフロントフェンダ16と、フロントフォーク15の頂部に接続するハンドル17と、を備える。乗員は、ハンドル17を介して前輪7を車両の左右方向へ操舵して車両を旋回させる。車両の右側にあるハンドル17はアクセルグリップ17aである。
左右一対のフロントフォーク15は、弾性的に伸縮するテレスコピック構造を備える。また、左右一対のフロントフォーク15は、前輪7の上方を覆うフロントフェンダ16を支持する。
スイングアーム11は、ピボット軸18を中心にして、後輪9を上下方向へ揺動自在に支持する。リアクッションユニット19は、スイングアーム11と車体フレーム6との間に介在して後輪9から車体フレーム6に伝わる力を緩衝する。
後輪9は、ドリブンスプロケット21を備える。ドライブチェーン22は、ドリブンスプロケット21に巻掛かり、原動機3から後輪9へ駆動力を伝達する。
さらに、燃料電池二輪車1は、燃料電池2の上方空間の左右を覆うサイドカバー23と、シート13の下方空間の左右を覆うフレームカバー26と、を備える。
ここで先ず、燃料電池二輪車1の車体フレーム6について説明する。
図2は、本発明に係る燃料電池二輪車のフレーム構造を左斜め前方から示す斜視図である。
図3は、本発明に係る燃料電池二輪車のフレーム構造を左斜め後方から示す斜視図である。
図4は、本発明に係る燃料電池二輪車のフレーム構造の正面図である。
図5は、本発明に係る燃料電池二輪車のフレーム構造の左側面図である。
図2から図5に示すように、本実施形態に係る燃料電池二輪車1の車体フレーム6は、ヘッドパイプ31と、左右一対のメインフレーム32と、左右一対のピボットブラケット33と、ダウンチューブ35と、左右一対のロアチューブ36と、ブリッジ37と、左右一対のクロスメンバ38と、を備える。
ヘッドパイプ31は車体フレーム6の前側頂部に配置される。ヘッドパイプ31はステアリング機構8を左右方向へ旋回自在に支える。
左右一対のメインフレーム32は、ヘッドパイプ31に接続される前端部41、前端部41から左右へ広がり後方へ延びる中間部42、下方へ折れ曲がる後端部43を備える。中間部42は前端部41から後端部43へ向かって後ろ斜め下方へ傾斜して延びる。
なお、左右一対のメインフレーム32は、左右それぞれに1本のフレームを有するが、左右それぞれに複数のフレームを有していても良い。例えば、左右それぞれのフレームが、さらに上下に分岐し延びているものであっても良い。
左右一対のピボットブラケット33は左右一対のメインフレーム32のそれぞれの後端部43の下端に接合される。左右一対のピボットブラケット33はピボット軸18を介してスイングアーム11を揺動自在に支えるピボット支持部34を備える。
ダウンチューブ35はヘッドパイプ31に接続されて下方に延びる。
左右一対のロアチューブ36は、ダウンチューブ35の下端に接続され、左右それぞれに分岐し、それぞれの分岐端部から下方に延びて、車体フレーム6全体の下端を呈しつつ後方に屈曲してさらに延び、ピボットブラケット33のそれぞれの下端部に接続される。
ブリッジ37は左右一対のメインフレーム32間に架設される。
左右一対のクロスメンバ38は、ダウンチューブ35から左右一対のメインフレーム32のそれぞれに接続される。
次に、燃料電池二輪車1の車体フレーム6と、燃料電池2、原動機3、燃料タンク5等の機器との関係について説明する
図6は、本発明に係る燃料電池二輪車の要部を示す左側面図である。
図7は、本発明に係る燃料電池二輪車の要部を左斜め前方から示す斜視図である。
図8は、本発明に係る燃料電池二輪車の要部を示す右側面図である。
図9は、本発明に係る燃料電池二輪車の要部を示す平面図である。
なお、図7および図8は、サイドカバー23およびフレームカバー26を省略して示す。
図6から図9に示すように、本実施形態に係る燃料電池二輪車1の車体フレーム6は、左右一対のシートレール45と、左右一対のシートピラーチューブ46と、を備える。
車体フレーム6は、左右一対のメインフレーム32、左右一対のピボットブラケット33、ダウンチューブ35、左右一対のロアチューブ36、ブリッジ37、左右一対のクロスメンバ38、および左右一対のシートレール45に囲まれた領域(以下、この領域を「車体フレーム6の内側」と呼ぶ。)に、燃料電池2、原動機3、燃料タンク5、二次電池47を搭載する。
具体的には、車体フレーム6は、車体フレーム6の内側であってダウンチューブ35の上半部近傍に二次電池47を搭載し、二次電池47の下方であってダウンチューブ35の下半部近傍からロアチューブ36の垂下部分近傍に掛けて燃料電池2を搭載し、二次電池47および燃料電池2の後方に燃料タンク5を搭載し、燃料タンク5の下方であってロアチューブ36の後端部およびピボットブラケット33の近傍に原動機3を搭載する。
また、車体フレーム6は、ダウンチューブ35の下半部両側方であり、ロアチューブ36の分岐部分の上方に左右一組の車両コントローラ48を搭載する。
左右一対のシートレール45は、左右一対のメインフレーム32のそれぞれに着脱自在に固定される前端部から後方へ延びてシート13を支える。また、左右一対のシートレール45は、シート13の後方に延びて後輪9の上方を覆うリアフェンダ49を支える。
また、左右一対のシートレール45は、左右一対のシートレール45の前端部に配置されて左右一対のシートレール45を連結するシートレールブリッジ51と、シートレールブリッジ51に設けられてシート13を揺動自在に支持するシートヒンジ52と、左右一対のシートレール45の後端部に配置されてシート13を着脱自在に引っ掛けるシートロック53と、を備える。燃料電池二輪車1は、シート13を固定するためのシートレールブリッジ51、シートヒンジ52、シートロック53を左右一対のシートレール45に集中的に設けることによって、メインフレーム32とシートレール45とに分散させる場合に比べてシート13の組付け時や開閉時の位置ずれを抑止でき、利便性を向上できる。
さらに、左右一対のシートレール45は、リアクッションユニット19の上端を揺動自在に支える。
左右一対のシートピラーチューブ46は左右一対のピボットブラケット33のそれぞれから後ろ斜め上方に延びてシートレール45の後部に接合される。
車体フレーム6は、左右一対のシートレール45およびシートピラーチューブ46に挟まれる領域にモータコントローラ55、インバータ56を搭載する。具体的には、車体フレーム6は、モータコントローラ55を前側に、インバータ56をその後ろ側に配置して左右一対のシートレール45で挟み、支持する。
燃料電池2は、ダウンチューブ35に対し略平行に延びる形状を呈する。例えば、燃料電池2は、ダウンチューブ35に対し略平行に延びる長辺を有し、具体的には略直方体形状を呈する。燃料電池2は燃料タンク5の前方に部分的に重なり合って併設される。
燃料タンク5は、ダウンチューブ35に対して略平行であり、換言すれば燃料電池二輪車1の略上下方向に延びる円筒形状を呈し、その長手方向を燃料電池二輪車1の略上下方向に向けて燃料を貯蔵する。燃料は、例えば水素ガスである。燃料タンク5は、例えば35MPa級の高圧圧縮水素貯蔵システムである。燃料タンク5は、長手な円筒形状の貯蔵タンクであり、上方に配置される半球形状の上部鏡板57と、下方に配置される半球形状の下部鏡板58と、上部鏡板57と下部鏡板58とを繋ぐ円筒形状の胴部59と、を備える。燃料タンク5の中心線Cはダウンチューブ35に対して略平行に向き、車体フレーム6の鉛直方向に対してやや前傾する。
また、燃料タンク5は、下部鏡板58に設けられた主送給弁61を備える。主送給弁61は燃料電池2への燃料供給と遮断、および燃料供給時の流量調整を行う。燃料電池二輪車1は、主送給弁61を燃料タンク5の下部鏡板58に設けているので、燃料タンク5の上部鏡板57を上側からシートレール45で容易に保持できる。
他方、燃料タンク5は、半球形状の上部鏡板57をシート13の下面に近接する。これにより、燃料電池二輪車1は、シート13に着座する乗員の脚部や腹部附近の車体表面形状を滑らかな形状にすることが可能になり、乗員に違和感を与えない。
車体側面視において、原動機3の一部は、燃料タンク5の一部に重ね合わさる。
二次電池47は、燃料電池2の電力を補助する。つまり、燃料電池二輪車1のパワートレインは、燃料電池2および二次電池47を備えるハイブリッドシステムである。燃料電池二輪車1は、燃料電池2の上方かつ燃料タンク5の前方に二次電池47を配置することによって、燃料電池2と二次電池47とを電気的に接続する中継ケーブル(図示省略)の短縮化と整備性の向上を図ることができる。また、燃料電池二輪車1は、燃料電池2の上方かつ燃料タンク5の前方に二次電池47を配置することによって、二次電池47をヘッドパイプ31に近接させ、ハンドル17近傍に集中的に設けられるメータなどの電装部品に対しても中継ケーブル(図示省略)の短縮化と整備性の向上を図ることができる。
車両コントローラ48は、アクセルグリップ17aのアクセル操作量の読み取り、燃料電池2、二次電池47、モータコントローラ55の状態量の読み取りおよび制御信号の出力を双方向で行い、燃料電池二輪車1の運転制御を行う。
モータコントローラ55は、原動機3の駆動制御に加え、燃料電池二輪車1の減速時や、下り坂走行時に原動機3に発生する負のトルクを電力に変換する回生制御を行う。
インバータ56は、燃料電池2または二次電池47から直流電力を受け取り三相交流電力に変換して原動機3へ供給する。
サイドカバー23は二次電池47の左右それぞれを覆い隠す。
シート13は、車体フレーム6の上部に設けられてシートレール45をほぼ全長に亘って覆い隠す。シート13は、燃料タンク5の頂部の後方に乗員の着座位置SPを有する。
左右一対のメインフレーム32は、車両側面視において燃料タンク5の胴部59を横切る部分を備える。
ブリッジ37は、左右一対のメインフレーム32のうち車両側面視において燃料タンク5を横切る部分に架設され、かつ車両後方側へ湾曲して燃料タンク5を迂回し左右一対のメインフレーム32間を連結する。
左右一対のクロスメンバ38は、ダウンチューブ35に接続される前端部から後方へ延び、車両側面視において燃料電池2を横切り、左右一対のメインフレーム32のうち車両側面視において燃料タンク5を横切る部分のそれぞれに接続される後端部を有する。
左右一対のシートレール45は、左右一対のメインフレーム32のそれぞれに着脱自在に固定されて燃料タンク5の頂部を支える。左右一対のシートレール45は、車両側面視において燃料タンク5の頂部形状に倣って湾曲し燃料タンク5を上方から押さえる上部タンク支持部62を備える。
上部タンク支持部62は燃料タンク5の半球形状の上部鏡板57を押さえ付けるので、燃料タンク5の中心線Cから左右それぞれに偏倚する箇所を押さえ付けることになり、長手方向(中心線C方向)のみならず、径方向へも燃料タンク5を支持することになる。上部タンク支持部62は燃料タンク5の頂上よりも下方に配置される。
また、車体フレーム6は、左右一対のタンクブラケット63を備える。左右一対のタンクブラケット63のそれぞれは、左右一対のピボットブラケット33のそれぞれに着脱自在に固定され、燃料タンク5を支える。左右一対のタンクブラケット63は、燃料タンク5の下部鏡板58を下方から支え、主送給弁61の側方を部分的に覆う。左右一対のタンクブラケット63は、主送給弁61の前方を覆うものであっても良い。左右一対のタンクブラケット63は、燃料電池二輪車1の走行時における泥や飛石から主送給弁61を保護する。
図10は、図8のX−X線において、本発明に係る燃料電池二輪車の要部を示す断面図である。
図11は、図8のXI−XI線において、本発明に係る燃料電池二輪車の要部を示す断面図である。
図10および図11に示すように、本実施形態に係る燃料電池二輪車1のブリッジ37は、燃料タンク5から略等間隔に離間して燃料タンク5の形状に倣って湾曲する。また、ブリッジ37は、燃料タンク5の後部を支持する後部タンク支持部65を備える。後部タンク支持部65は、燃料タンク5を車体フレーム6に搭載する際のガイドの役割を果たし、車体フレーム6に搭載された燃料タンク5の保持性を高める。
左右一対のクロスメンバ38のそれぞれは、ダウンチューブ35および左右一対のメインフレーム32に対して着脱自在に固定される。また、左右一対のクロスメンバ38は、燃料タンク5を挟持する側部タンク支持部66と、燃料電池2を挟持する機器支持部67と、を備える。側部タンク支持部66は、ブリッジ37の後部タンク支持部65と協働して燃料タンク5、特に円筒形状の胴部59を三点で支持する。
なお、左右一対のクロスメンバ38は、燃料電池2以外に適宜の部材または装置を機器支持部67に挟持しても良い。
図12は、本発明に係る燃料電池二輪車の底面図である。
図13は、図8のXIII−XIII線において、本発明に係る燃料電池二輪車の要部を示す断面図である。
図12および図13に示すように、本実施形態に係る燃料電池二輪車1の燃料タンク5は車両の幅方向において略中央に配置される。
他方、原動機3は、燃料タンク5に対して車両の幅方向のいずれか一方側(ここでは右方側)へ偏倚させて配置されて駆動力を発生させる本体部68と、燃料タンク5に対して車両の幅方向のいずれか他方側(ここでは左方側)へ偏倚させて配置されるドライブスプロケット69と、本体部68からドライブスプロケット69へ駆動力を伝達する軸71と、を備える。ドライブスプロケット69はドライブチェーン(図示省略)を介して後輪9へ駆動力を伝達して燃料電池二輪車1を走行させる。
本実施形態に係る燃料電池二輪車1のフレーム構造は、車両の略上下方向へ長手方向を向ける燃料タンク5に対し、これを横切る左右一対のメインフレーム32を備えるため、燃料タンク5の長手寸法とほぼ同様な長さを要する従来のフレーム構造に比べてフレーム長さ(特に、メインフレーム32の長さ)を短縮できる。これによって、燃料電池二輪車1のフレーム構造は、車両の側方から加わる荷重(車両の転倒などで作用する荷重)によるメインフレーム32の撓み変形を抑制し、ひいては車両の側方から加わる荷重に対する燃料タンク5の保護性能を向上できる。
また、本実施形態に係る燃料電池二輪車1のフレーム構造は、燃料タンク5の長手方向を車両の略上下方向へ向けることによって、円筒形状の燃料タンクの長手方向を車両の前後方向に向ける従来の燃料電池二輪車のフレーム構造に比べて燃料タンク5の車両前後方向における占有領域を減少させ、車体フレーム6の前後長を短縮し、ひいてはホイールベースを短縮できる。そして、本実施形態に係る燃料電池二輪車1のフレーム構造は、車体フレーム6の前後長を短縮できる分、フロントフォーク15の伸縮長さ、スイングアーム11のアーム長さをより長く確保し易く、車両の操作性を向上できる。
さらに、本実施形態に係る燃料電池二輪車1のフレーム構造は、左右一対のメインフレーム32が燃料タンク5の胴部59を横切るため、燃料タンク5の最大幅部分をメインフレーム32で保護できる。
さらにまた、本実施形態に係る燃料電池二輪車1のフレーム構造は、左右一対のメインフレーム32のうち車両側面視において燃料タンク5を横切る部分を連結するブリッジ37を備えるため、剛性の向上と燃料タンク5の保護性能を向上できる。
また、本実施形態に係る燃料電池二輪車1のフレーム構造は、ブリッジ37を燃料タンク5から略等間隔に離間させて燃料タンク5の形状に倣わせるため、シート13側へ大きく張り出すことを避け、シート13に着座する乗員の脚部や腹部附近の車体表面形状を滑らかな形状にすることが可能になり、乗員に違和感を与えない。
さらに、本実施形態に係る燃料電池二輪車1のフレーム構造は、ダウンチューブ35と左右一対のメインフレーム32とを繋ぐ左右一対のクロスメンバ38を備えるため、剛性の向上と燃料タンク5の保護性能を向上できる。特に、燃料電池二輪車1のフレーム構造は、左右一対のメインフレーム32のうち車両側面視において燃料タンク5を横切る部分のそれぞれにクロスメンバ38を接続するため、剛性の向上と燃料タンク5の保護性能をより向上できる。
さらにまた、本実施形態に係る燃料電池二輪車1のフレーム構造は、左右一対のメインフレーム32のうち車両側面視において燃料タンク5を横切る部分のそれぞれにクロスメンバ38を接続するため、剛性の向上と燃料タンク5の保護性能をさらに向上できる。
また、本実施形態に係る燃料電池二輪車1のフレーム構造は、左右一対のクロスメンバ38で燃料タンク5や燃料電池2などの部材や装置を挟持するため、当該部材や装置の保持性と保護性とを高め、部材や装置の耐久性を向上させる。
さらに、本実施形態に係る燃料電池二輪車1のフレーム構造は、左右一対のメインフレーム32に着脱自在に固定されて燃料タンク5の頂部を支える左右一対のシートレール45を備えるため、左右一対のシートレール45を着脱することで燃料電池2と燃料タンク5との組付性、整備性を高めつつ、燃料タンク5の上方に対する保護性能を向上できる。
さらにまた、本実施形態に係る燃料電池二輪車1のフレーム構造は、左右一対のシートレール45に燃料タンク5の頂部形状に倣って湾曲し、燃料タンク5を上方から押さえる上部タンク支持部62を備えるため、燃料タンク5の長手方向のみならず径方向へも確実に支持することができる。上部タンク支持部62は、左右一対のシートレール45の一部を曲げ加工することで形成することが可能であり、容易に適用できる。
また、本実施形態に係る燃料電池二輪車1のフレーム構造は、上部タンク支持部62を燃料タンク5の頂上よりも下方に配置するため、シート13のクッション厚さを確保し、乗り心地を向上させる。
したがって、本実施形態に係る燃料電池二輪車1のフレーム構造によれば、車両の側方から加わる荷重に対して燃料タンク5をより堅牢に保護できる。
なお、本実施形態に係る車両は、燃料電池二輪車1であるが、LPガスや水素ガスなどの高圧気体燃料タンクを搭載する車両に適用してもよい。
1 燃料電池二輪車
2 燃料電池
3 原動機
5 燃料タンク
6 車体フレーム
7 前輪
8 ステアリング機構
9 後輪
11 スイングアーム
12 外装
13 シート
15 フロントフォーク
16 フロントフェンダ
17 ハンドル
17a アクセルグリップ
18 ピボット軸
19 リアクッションユニット
21 ドリブンスプロケット
22 ドライブチェーン
23 サイドカバー
26 フレームカバー
31 ヘッドパイプ
32 メインフレーム
33 ピボットブラケット
34 ピボット支持部
35 ダウンチューブ
36 ロアチューブ
37 ブリッジ
38 クロスメンバ
41 前端部
42 中間部
43 後端部
45 シートレール
46 シートピラーチューブ
47 二次電池
48 車両コントローラ
49 リアフェンダ
51 シートレールブリッジ
52 シートヒンジ
53 シートロック
55 モータコントローラ
56 インバータ
57 上部鏡板
58 下部鏡板
59 胴部
61 主送給弁
62 上部タンク支持部
63 タンクブラケット
65 後部タンク支持部
66 側部タンク支持部
67 機器支持部
68 本体部
69 ドライブスプロケット
71 軸

Claims (8)

  1. 円筒形状を呈して燃料を貯蔵する燃料タンクと、
    前記燃料タンクから供給される前記燃料で電力を発生させる燃料電池と、
    前記燃料電池から供給される電力で駆動力を発生させる原動機と、
    乗員を着座させるシートと、を備える燃料電池二輪車のフレーム構造において、
    ヘッドパイプと、
    前記ヘッドパイプに接続される前端部、左右へ広がり後方へ延びる中間部、下方へ折れ曲がる後端部を有し、車両平面視において前記燃料タンクを挟み込み、車両の略上下方向に長手方向を向ける前記燃料タンクを車両側面視において横切る左右一対のメインフレームと、
    前記左右一対のメインフレームのそれぞれの後端部の下端に接合される左右一対のピボットブラケットと、
    前記左右一対のメインフレームのうち車両側面視において前記燃料タンクを横切る部分に架設され、かつ車両後方側へ湾曲して前記燃料タンクを迂回して前記左右一対のメインフレームを連結するブリッジと、を備える燃料電池二輪車のフレーム構造。
  2. 前記燃料タンクは円筒形状の胴部を備え、
    前記左右一対のメインフレームは、車両側面視において前記燃料タンクの胴部を横切る部分を備える請求項1に記載の燃料電池二輪車のフレーム構造。
  3. 前記ブリッジは、前記燃料タンクから略等間隔に離間して前記燃料タンクの形状に倣う請求項1または2に記載の燃料電池二輪車のフレーム構造。
  4. 前記ヘッドパイプに接続されて下方へ延びるダウンチューブと、
    前記ダウンチューブに接続される前端部から後方へ延び、車両側面視において前記燃料電池を横切り、前記左右一対のメインフレームのうち車両側面視において前記燃料タンクを横切る部分のそれぞれに接続される後端部を有する左右一対のクロスメンバと、を備える請求項1からのいずれか1項に記載の燃料電池二輪車のフレーム構造。
  5. 前記クロスメンバは、前記ダウンチューブおよび前記左右一対のメインフレームに対して着脱自在に固定されるとともに、適宜の部材または装置を挟持する支持部を備える請求項に記載の燃料電池二輪車のフレーム構造。
  6. 前記左右一対のメインフレームのそれぞれに着脱自在に固定される前端部から後方へ延びて前記燃料タンクの頂部を支え、前記シートを支える左右一対のシートレールを備える請求項1からのいずれか1項に記載の燃料電池二輪車のフレーム構造。
  7. 前記シートレールは、車両側面視において前記燃料タンクの頂部形状に倣って湾曲し前記燃料タンクを上方から押さえるタンク支持部を備える請求項に記載の燃料電池二輪車のフレーム構造。
  8. 前記タンク支持部は前記燃料タンクの頂上よりも下方に配置される請求項に記載の燃料電池二輪車のフレーム構造。
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