JP6160335B2 - 並列多気筒エンジン - Google Patents

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本発明は、自動二輪車などの鞍乗型車両に用いられて好適な並列多気筒エンジンに関する。
従来から、自動二輪車などに用いられる並列多気筒エンジンには、各クランク室で回収されたエンジンオイルをスカベンジングポンプを用いて強制的にクランク室から排出させるものが知られている。特許文献1には、気筒ごとに区画された各クランク室の底面にそれぞれオイル排出口を形成し、オイル排出口にオイル回収室を連通させ、オイル回収室にスカベンジングポンプの吸込部を連通させたエンジンが開示されている。特許文献1のスカベンジングポンプは、オイル回収室内のエンジンオイルを吸込部を介して汲み出して、吐出部からミッション室に吐出することで、クランク室内のエンジンオイルが速やかに排出される。
特開2007−2806号公報
しかしながら、特許文献1に開示された並列多気筒エンジンでは、クランク室のエンジンオイルを十分に排出することができないという問題がある。すなわち、特許文献1に開示された並列多気筒エンジンは、隣接するクランク室の間でエンジンオイルや気体の出入りが可能であるために、スカベンジングポンプは各クランク室のエンジンオイルを十分に排出することができず残留してしまう場合がある。クランク室に残留したエンジンオイルはクランクシャフトの回転によって撹拌されるために撹拌抵抗が生じ、エンジンの出力が低下してしまう虞がある。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、各クランク室のエンジンオイルを十分に排出することで、エンジンの出力の向上を図ることを目的とする。
本発明の並列多気筒エンジンは、クランクシャフトを収容するクランクケースと、前記クランクケース内において隔壁によって気筒ごとに区画されると共にそれぞれ密閉して形成され、各底部にオイル回収通路を有する複数のクランク室と、前記クランクケース内であって前記クランク室に隣接され、変速ギアを収容するミッション室と、前記複数のクランク室に回収されたエンジンオイルを前記オイル回収通路に連通する吸入部から吸入して前記ミッション室に排出するスカベンジングポンプと、前記複数のクランク室に亘って前記隔壁によって支持され、前記クランクシャフトの回転に応じて回転するアイドルシャフトと、を有する並列多気筒エンジンであって、前記アイドルシャフトは、前記クランクシャフトに軸着されたクランクドライブギアに噛合するクランクドリブンギアと、ジェネレータを駆動するジェネレータドライブギアと、該並列多気筒エンジンの振動を減衰させるバランサウェートと、が軸着され、前記クランクドリブンギア、前記バランサウェートおよび前記ジェネレータドライブギアは、それぞれ異なる前記クランク室内に位置していることを特徴とする。
本発明の並列多気筒エンジンは、クランクシャフトを収容するクランクケースと、前記クランクケース内において隔壁によって気筒ごとに区画されると共にそれぞれ密閉して形成され、各底部にオイル回収通路を有する複数のクランク室と、前記クランクケース内であって前記クランク室に隣接され、変速ギアを収容するミッション室と、前記複数のクランク室に回収されたエンジンオイルを前記オイル回収通路に連通する吸入部から吸入して前記ミッション室に排出するスカベンジングポンプと、前記複数のクランク室に亘って前記隔壁によって支持され、前記クランクシャフトの回転に応じて回転するアイドルシャフトと、前記複数のクランク室の外側で前記クランクケースによって支持され、前記アイドルシャフトの回転に応じて回転するカウンタシャフトと、前記カウンタシャフトの回転に応じて回転し、駆動輪を駆動させるドライブシャフトと、を有する並列多気筒エンジンであって、前記クランクシャフトは、前記ドライブシャフトの回転方向に対して逆回転され、前記アイドルシャフトは、前記クランク室の外部で軸着され、前記カウンタシャフトに軸着されたプライマリドリブンギアと噛合するプライマリドライブギアを有し、更に、前記アイドルシャフトは、前記クランクシャフトに軸着されたクランクドライブギアに噛合するクランクドリブンギアと、ジェネレータを駆動するジェネレータドライブギアと、該並列多気筒エンジンの振動を減衰させるバランサウェートと、が軸着され、前記クランクドリブンギア、前記バランサウェートおよび前記ジェネレータドライブギアは、それぞれ異なる前記クランク室内に位置していることを特徴とする。
本発明の並列多気筒エンジンは、クランクシャフトを収容するクランクケースと、前記クランクケース内において隔壁によって気筒ごとに区画されると共にそれぞれ密閉して形成され、各底部にオイル回収通路を有する複数のクランク室と、前記クランクケース内であって前記クランク室に隣接され、変速ギアを収容するミッション室と、前記複数のクランク室に回収されたエンジンオイルを前記オイル回収通路に連通する吸入部から吸入して前記ミッション室に排出するスカベンジングポンプと、を有する並列多気筒エンジンであって、前記隔壁および前記クランクケースの側壁には、前記クランクシャフトを支持し、エンジンオイルのオイル供給孔およびオイル溝を有する複数のジャーナルが嵌合され、前記複数のジャーナルのうち、該並列多気筒エンジンの外側に位置するジャーナルは、前記ジャーナルの幅方向の中心よりも外側に前記オイル供給孔および前記オイル溝が配置されていることを特徴とする。
本発明の並列多気筒エンジンは、クランクシャフトを収容するクランクケースと、前記クランクケース内において隔壁によって気筒ごとに区画されると共にそれぞれ密閉して形成され、各底部にオイル回収通路を有する複数のクランク室と、前記クランクケース内であって前記クランク室に隣接され、変速ギアを収容するミッション室と、前記複数のクランク室に回収されたエンジンオイルを前記オイル回収通路に連通する吸入部から吸入して前記ミッション室に排出するスカベンジングポンプと、前記複数のクランク室に亘って前記隔壁によって支持され、前記クランクシャフトの回転に応じて回転するアイドルシャフトと、前記複数のクランク室の外側で前記クランクケースによって支持され、前記アイドルシャフトの回転に応じて回転するカウンタシャフトと、前記カウンタシャフトの回転に応じて回転し、駆動輪を駆動させるドライブシャフトと、を有する並列多気筒エンジンであって、前記クランクシャフトは、前記ドライブシャフトの回転方向に対して逆回転され、前記アイドルシャフトは、前記クランク室の外部で軸着され、前記カウンタシャフトに軸着されたプライマリドリブンギアと噛合するプライマリドライブギアを有し、前記隔壁および前記クランクケースの側壁には、前記クランクシャフトおよび前記アイドルシャフトを支持し、エンジンオイルのオイル供給孔およびオイル溝を有する複数のジャーナルが嵌合され、前記複数のジャーナルのうち、該並列多気筒エンジンの外側に位置するジャーナルは、前記ジャーナルの幅方向の中心よりも外側に前記オイル供給孔および前記オイル溝が配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、各クランク室のエンジンオイルを十分に排出させることで、エンジンの出力の向上を図ることができる。
本実施形態の並列多気筒エンジンを有する自動二輪車の右側面図である。 エンジンの全体構成を示す側面図である。 クランクケースの一部を切断した断面図である。 クランクケースのロアケースを割り面と直交する方向からみた図である。 カウンタシャフトおよびドライブシャフトの周辺の構成を前側から見た斜視図である。 変速ギア部の構成を示す側面図である。 変速ギア部の断面図である。 オイルポンプの周辺の構成を説明するための断面図である。 オイルフィルタの周辺の構成を説明するための断面図である。 クランクケースのロアケースの構成を示す図である。 ロアケースの一部を拡大した図である。 オイル回収通路の周辺の構成を示す斜視図である。
以下、図面に基づき、本発明における並列多気筒エンジンの好適な実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る並列多気筒エンジンを有する自動二輪車の右側面図である。先ず、図1を用いて自動二輪車100の全体構成について説明する。なお、以下の説明において図1を含めた各図では、必要に応じて車両の前側を矢印Frにより、車両の後側を矢印Rrによりそれぞれ示し、また、車両の右側を矢印Rにより、車両の左側を矢印Lにより示す。
図1において鋼製或いはアルミニウム合金材でなる車体フレーム101(メインフレーム)の前部には、ステアリングヘッドパイプ102によって左右に回動可能に支持された左右2本のフロントフォーク103が設けられる。フロントフォーク103の上端にはハンドルバー104が固定され、ハンドルバー104の両端にグリップ105を有する。フロントフォーク103の下部には前輪106が回転可能に支持されると共に、前輪106上部を覆うようにフロントフェンダ107が固定される。前輪106は、前輪106と一体回転するブレーキディスク108を有している。
車体フレーム101はステアリングヘッドパイプ102の後部に一体的に結合し、後側に向けて左右一対で二又状に分岐し、ステアリングヘッドパイプ102から後斜め下側に拡幅しながら延設する。ここでは、車体フレーム101は高速性能を要求される車両に適用される、所謂ツインスパーフレームである。なお、車体フレーム101の後部付近から、後斜め上側に適度に傾斜してシートレール101Aが後側に延出し、後述のシート118を支持する。また、車体フレーム101の後部にはスイングアーム109が揺動可能に結合すると共に、両者間にリヤショックアブソーバ110が装架される。スイングアーム109の後端には後輪(駆動輪)111が回転可能に支持される。後輪111は、後述のエンジン10の動力を伝達するチェーン112が巻回されたドリブンスプロケット113を介して、回転駆動される。後輪111の直近周囲にはその前上部付近を覆うインナフェンダ114が設けられると共に、そのインナフェンダ114の上側にはリヤフェンダ115が配置される。
車体フレーム101に搭載されたエンジン10には、図示しないエアクリーナおよび燃料供給装置からそれぞれ供給される空気および燃料からなる混合気が供給されると共に、エンジン10内での燃焼後の排気ガスがエキゾーストパイプを通って、マフラ116から排気される。エンジン10の上側に燃料タンクが搭載され、燃料タンクがタンクカバー117によって覆われる。燃料タンクの後側にはシート118が連設される。
車両外装において、フェアリング120およびサイドカウル121によって車両の主に前部および側部が覆われ、車両後部にはサイドカバーあるいはシートカウル122が被着し、これらの外装部材により所謂、流線型を有する車両の外観フォルムが形成される。
次に、エンジン10の構成について説明する。
図2は、本実施形態におけるエンジン10の全体構成を示す側面図である。本実施形態のエンジン10は、並列多気筒エンジン、具体的には並列4気筒エンジンを用いている。エンジン10は、複数のエンジンマウントを介して車体フレーム101に一体的に結合され、それ自体で車体フレーム101の剛性部材として作用する。
エンジン10は、クランクシャフト12を収容して回転可能に支持するクランクケース11と、ピストンを上下動可能に収容するシリンダ13と、動弁装置を収容するシリンダヘッド14と、シリンダヘッド14に蓋着するシリンダヘッドカバー15とが連接して構成されている。実施形態のエンジン10は、シリンダ13のシリンダ軸線がクランクシャフト12から前斜め上側に向かうように傾斜している。また、本実施形態のエンジン10は、シリンダヘッド14に収容された動弁装置が、クランクシャフト12から図示しないギアトレインを介して駆動される。
本実施形態のエンジン10は、クランクケース11がクランクシャフト12の他、クランクシャフト12の上斜め後側に位置するアイドルシャフト16、アイドルシャフト16の後側に位置するカウンタシャフト17、カウンタシャフト17の下側に位置するドライブシャフト18を回転自在に支持している。
クランクシャフト12の回転は、アイドルシャフト16、カウンタシャフト17、ドライブシャフト18の順に伝達された後、ドライブシャフト18の端部に軸着されたドライブスプロケット19からチェーン112に伝達される。なお、各シャフト間はギアを介して伝達されることで、動力伝達方向における上流のシャフトと下流のシャフトとでは回転方向は逆方向になる。
ここで、本実施形態のエンジン10は、上述したようにクランクシャフト12の回転をギアトレインで動弁装置に伝達するなど、通常のエンジンよりも多くのギアを備えているために、走行時のジャイロ効果がより大きく生じる。そのため、クランクシャフト12をドライブシャフト18と異なる方向(図2に示す矢印を参照)に回転させてジャイロ効果を抑制させている。したがって、クランクシャフト12の回転方向は通常のエンジンの回転方向とは逆回転であるため、クランクシャフト12とカウンタシャフト17との間に上述したアイドルシャフト16を介在させて、カウンタシャフト17およびドライブシャフト18の回転方向を、車両が前進する回転方向に戻している。
以下、クランクケース11およびクランクケース11周辺の構成について説明する。
図3は、クランクケース11の一部を切断した断面図である。
クランクケース11は、クランクシャフト12の軸線とアイドルシャフト16の軸線とを繋ぐ割り面Pを隔てて、アッパケース11Aとロアケース11Bとの2つ割りで構成されている。クランクケース11には、ケース隔壁により隔てられることでクランク室20が形成される。
クランク室20は、アッパケース11Aとロアケース11Bとの間であって、エンジン10の幅方向に並列して複数、形成されている。
ここで、クランク室20の具体的な構成について図4を参照して説明する。図4は、図3に示すロアケース11Bを割り面Pと直交する矢印方向、すなわち図3に示すI−I線を矢印方向から見た図である。
クランクケース11には、エンジン10の幅方向(左右方向)に沿って左側から順に、第1気筒に対応する第1クランク室20a、第2気筒に対応する第2クランク室20b、第3気筒に対応する第3クランク室20c、第4気筒に対応する第4クランク室20dが形成されている。第1クランク室20a〜第4クランク室20dは、それぞれが独立して密閉して構成されている。
第1クランク室20a〜第4クランク室20dは、アッパケース11Aおよびロアケース11Bにそれぞれ形成された隔壁21を割り面Pで合わせることで区画して構成される。図4に示すロアケース11Bの隔壁21の割り面Pには、アッパケース11Aとの間で位置合わせのためのノックピンの挿通孔やアッパケース11Aと結合するためのネジ孔が形成される。
第1クランク室20a〜第4クランク室20dは、隔壁21、第1クランク室20aの側壁22および第4クランク室20dの側壁22により回転自在に支持されたクランクシャフト12を収容している。クランクシャフト12は、クランクピン23を介して図示しないコネクティングロッドが連結される。各コネクティングロッドの先端には図示しないピストンが揺動自在に取り付けられ、ピストンはシリンダ13内を上下に往復運動する。
また、クランクシャフト12は、第1クランク室20a内にクランクウェブ24およびクランクドライブギア25が軸着され、第2クランク室20b〜第4クランク室20d内に一対のクランクウェブ24が軸着される。第1クランク室20a内のクランクドライブギア25はクランクシャフト12の回転をアイドルシャフト16に伝達する。本実施形態の第1クランク室20a内では、一対のクランクウェブ24の一つをクランクドライブギア25に代えることでクランクドライブギア25がクランク室20内に配設されている。
また、第1クランク室20a〜第3クランク室20cでは、隔壁21により回転自在に軸支されたアイドルシャフト16を収容している。アイドルシャフト16は、クランクシャフト12よりも幅方向の長さが短く形成されている。また、アイドルシャフト16は、第1クランク室20a内にクランクドリブンギア26が軸着され、第2クランク室20b内にジェネレータドライブギア27が軸着され、第3クランク室20c内にバランサウェート28が軸着されている。クランクドリブンギア26は、クランクドライブギア25と噛合するギアである。ジェネレータドライブギア27は、後述のジェネレータを駆動するギアである。バランサウェート28は、クランクシャフト12の回転によって生じるエンジン10の振動を減衰させる。
また、アイドルシャフト16の一方側(右側)の端部には、プライマリドライブギア30が軸着されている。プライマリドライブギア30は、アイドルシャフト16の回転をカウンタシャフト17に伝達する。プライマリドライブギア30は、クランク室20の外部、具体的には第4クランク室20dの上斜め後側に配設されている。
図3に戻り、クランク室20の後側には、クランクケース11のケース隔壁により隔てられることで、ミッション室31が形成されている。また、ミッション室31の右側には、クラッチ室32、クランク室20の上側にはジェネレータ室33などが形成されている。
ミッション室31には、カウンタシャフト17とドライブシャフト18とがクランクシャフト12と平行に回転自在に軸支されている。
ここで、カウンタシャフト17およびドライブシャフト18の周辺の構成について図5を参照して説明する。図5は、カウンタシャフト17およびドライブシャフト18の周辺の構成を前側から見た斜視図である。図5に示すように、カウンタシャフト17の右側には、カウンタシャフト17と一体で回転し、上述したプライマリドライブギア30と常に噛合するプライマリドリブンギア34が軸着されている。プライマリドリブンギア34はクラッチ室32内に配置され、プライマリドリブンギア34の直ぐ右側にはクラッチ35が設けられている(図4を参照)。クラッチ35は、クランクケース11の右側から図示しないクラッチカバーによって覆われる。クラッチ35は、乗員によるクラッチレバーを介した操作に応じて、プライマリドリブンギア34からカウンタシャフト17への回転の伝達を断続する。具体的には、クラッチ35が繋がった状態ではクランクシャフト12の回転がカウンタシャフト17に伝達される。一方、クラッチ35が切断した状態ではプライマリドリブンギア34が空転し、アイドルシャフト16の回転はカウンタシャフト17に伝達されない。
カウンタシャフト17は、複数の変速ギア36が設けられている。また、ドライブシャフト18にも、複数の変速ギア37が設けられている。乗員によるシフト操作に応じて、カウンタシャフト17の変速ギア36の一部またはドライブシャフト18の変速ギア37の一部が軸線方向に移動する。変速ギア36、37による軸線方向の移動によって、カウンタシャフト17からドライブシャフト18に回転を伝達する変速ギア36、37の組み合わせが変更される。したがって、クランクシャフト12の回転は、アイドルシャフト16を経由した後、カウンタシャフト17とドライブシャフト18との間で変速ギア36、37の組み合わせに応じて変速されて、ドライブスプロケット19に出力される。
また、ミッション室31内のカウンタシャフト17の下側には、シフトカム38がクランクシャフト12と平行に回動自在に軸支されている(図3も参照)。シフトカム38は乗員によるシフト操作に応じて一定の角度ずつ段階的に回動する。シフトカム38には複数のカム溝39が形成され、シフトフォーク40が係合している(図3を参照)。シフトフォーク40はシフトカム38の後斜め上側でクランクシャフト12と平行に支持されたシフトフォークシャフト41によって軸線方向に沿って移動可能に軸支されている。シフトフォーク40はカウンタシャフト17の変速ギア36の一部あるいはドライブシャフト18の変速ギア37の一部に係合する。
乗員によるシフト操作に応じてシフトカム38が回動すると、カム溝39の形状に応じてシフトフォーク40がシフトフォークシャフト41の軸線方向に沿って移動する。したがって、変速ギア36の一部あるいは変速ギア37の一部が軸線方向に移動して、カウンタシャフト17からドライブシャフト18に回転を伝達する変速ギア36、37の組み合わせが変更される。
また、図5に示すように、ミッション室31内の下側であってドライブシャフト18の前斜め下側には、右側からオイルポンプ45、スカベンジングポンプ46、ウォータポンプ47の順に幅方向に沿って配設されている。オイルポンプ45、スカベンジングポンプ46およびウォータポンプ47は、クランクシャフト12に平行でクランクケース11によって回転自在に軸支された駆動シャフト48上に直線状に配置されている。図5に示すように、駆動シャフト48は、カウンタシャフト17に軸着されたプライマリドリブンギア34の回転が変速ギア部49を介して伝達されることによって回転する。
ここで、変速ギア部49について図6および図7を参照して説明する。図6は、図5に示す矢印A方向から見た変速ギア部の構成を示す側面図である。図7は、図6に示すII−II線を切断した断面図である。変速ギア部49は、第1変速ギア50と第2変速ギア53とを有している。図7に示すように、第1変速ギア50は、プライマリドリブンギア34と噛合する大径ギア51と、第2変速ギア53と噛合する小径ギア52とで一体的に構成され、カウンタシャフト17の略下側でクランクケース11に直接、あるいはクランクケース11に結合された支持部材により回転自在に軸支される。第2変速ギア53は、第1変速ギア50の略下側かつオイルポンプ45の右側に回転自在に軸支される。第2変速ギア53の中心には駆動シャフト48が結合され、第2変速ギア53の回転に応じて駆動シャフト48が回転する。プライマリドリブンギア34の回転が第1変速ギア50から第2変速ギア53により変速されながら駆動シャフト48に伝達されることで、オイルポンプ45、スカベンジングポンプ46およびウォータポンプ47が駆動する。ここで、プライマリドリブンギア34を軸着しているカウンタシャフト17はクランクシャフト12の回転に応じて回転するため、オイルポンプ45、スカベンジングポンプ46およびウォータポンプ47はクランクシャフト12と連動して駆動される。
駆動シャフト48の右側に配置されたオイルポンプ45の周辺の構成について図8を参照して説明する。図8は、図4に示すIII−III線断面図である。具体的には、オイルポンプ45を通り、クランクシャフト12に対して直交する平面で切断した左側断面図である。図8に示すように、オイルポンプ45の下部には略下側に延出する上側吸入部54が接続され、前部には略前側に延出するオイル通路55が接続されている。上側吸入部54の下端は、オイルパン56内においてオイルパン56と一体で形成された下側吸入部57に接続される。
オイルパン56は、クランクケース11の下端に複数の固定ねじを介して結合される。オイルパン56は、エキゾーストパイプと干渉しないように、一部がエキゾーストパイプの右側から下側に突出して形成されている。オイルパン56の下側吸入部57の下端は、下側に突出したオイルパン56の底部と近接している。オイルパン56がクランクケース11の下端に結合した状態では、上側吸入部54と下側吸入部57とが接続され、オイルストレーナとして機能する。
また、クランクケース11およびオイルパン56の前側であってクランクケース11およびオイルパン56から離れた位置には、複数のステー95を介してオイルクーラ60が支持される。オイルクーラ60の上部にはインレットホース61の一端が結合され、下部にはアウトレットホース62の一端が結合される。インレットホース61の他端は、クランクケース11のロアケース11Bの前面に結合され、上述したオイル通路55と接続される。また、アウトレットホース62の他端は、クランクケース11のロアケース11Bおよびオイルパン56の前側を経由して、ロアケース11Bの前面と右側面とで形成される略角部に結合され、オイルフィルタ63内に接続される。オイルフィルタ63は、ロアケース11Bの右側面であって下部かつ前部に着脱自在に装着される。
オイルフィルタ63の周辺の構成について図9を参照して説明する。図9は、図4に示すIV−IV線断面図である。図9に示すように、クランクケース11の前部にはオイルフィルタ63から上側に延びるオイル通路64がクランクケース11に一体で形成されている。オイル通路64は、クランクケース11に形成されたメインオイル通路65に接続されている。メインオイル通路65には図示しない各オイル通路に分岐され、エンジン10の各部にエンジンオイルが供給できるように構成されている。
したがって、オイルパン56に貯留するエンジンオイルは、オイルポンプ45によって吸入されオイル通路55およびインレットホース61を介してオイルクーラ60に圧送される。オイルクーラ60に圧送されたエンジンオイルは冷却され、アウトレットホース62からオイルフィルタ63に圧送される。オイルフィルタ63に圧送されたエンジンオイルは、エンジンオイルに含まれる異物が除去され清浄化された後、オイル通路64およびメインオイル通路65を介して、エンジン10の各部に供給される。具体的に、エンジンオイルは、例えばシリンダヘッド14の動弁装置、変速ギア36、37、クランクシャフト12を支持する後述のジャーナル77、ピストンなどに供給される。例えば変速ギア36、37を潤滑したエンジンオイルは、ミッション室31を通ってオイルパン56に回収される。
駆動シャフト48の略中央に配置されたスカベンジングポンプ46について、図3を参照して説明する。スカベンジングポンプ46は、クランクシャフト12を支持するジャーナル77、ピストンなどを潤滑した後にクランク室20の底部に回収されたエンジンオイルを強制的に吸入し、ミッション室31に排出する。スカベンジングポンプ46は、前側に延出する2つの吸入部67(図5を参照)と、後側に延出する2つの排出部69とを有している。2つの吸入部67は左右に離れて配置され、それぞれ前端に吸入口68が形成されている。吸入口68はクランク室20に連通する後述の集合通路86に接続される。また、図示を省略するが、2つの排出部69も左右に離れて配置され、それぞれ後端に排出口70が形成されている。排出口70は、ミッション室31内であってシフトカム38の前斜め下側に位置する。
本実施形態では、スカベンジングポンプ46が各クランク室20内、すなわち第1クランク室20a〜第4クランク室20d内のエンジンオイルを効率よく吸入するために、第1クランク室20a〜第4クランク室20dごとに密閉されている。
図10は、図4のうちクランクシャフト12およびアイドルシャフト16を取り外した状態を示す図である。図11は、図10に示すB部分を拡大した拡大図である。図10および図11には理解を容易にするために割り面に点を付して示している。割り面Pには液状のシール材75が塗布される。
クランクケース11の各支持部76には、軸受部としてのジャーナル77が嵌合されている。各ジャーナル77は、円筒状に形成され、クランクシャフト12およびアイドルシャフト16を回転自在に支持する。クランクシャフト12は5つのジャーナル77によって支持され、アイドルシャフト16は3つのジャーナル77によって支持される。なお、本実施形態では、アイドルシャフト16の他方の端部を支持するジャーナル77を有しておらず、側壁22には外部と連通する開口部78が形成されている。開口部78には、図示しないカバーを用いて外側から閉塞される。
図11に示すように、ジャーナル77は、オイル溝79と、オイル溝79にエンジンオイルを供給するオイル供給孔80とが形成されている。オイル溝79は、ジャーナル77の内周面に沿って環状に形成されている。オイル供給孔80は、ジャーナル77の外周面と内周面とを貫通して形成されている。オイル供給孔80から供給されたエンジンオイルはオイル溝79を経由して、ジャーナル77の内周面とクランクシャフト12との間に充填され、クランクシャフト12およびアイドルシャフト16の回転を潤滑する。
本実施形態では、エンジン10の幅方向の外側に位置するジャーナル77は、オイル溝79およびオイル供給孔80がジャーナル77の幅方向の中心よりも外側に配置されている。具体的には、図11に示すように、第4クランク室20dの右側に位置するジャーナル77では、オイル溝79およびオイル供給孔80が幅方向の中心よりも外側、すなわち右側に偏倚して配置されている。また、第1クランク室20aの左側に位置するジャーナル77では、オイル溝79およびオイル供給孔80が左側に偏倚して配置される。また、第3クランク室20cの右側であって、アイドルシャフト16を支持するジャーナル77では、オイル溝79およびオイル供給孔80が右側に偏倚して配置される。一方、他のジャーナル77では、オイル溝79およびオイル供給孔80が幅方向の中心に配置されている。
このように、エンジン10の外側に位置するジャーナル77、換言すると左右両側にクランク室20が隣接していないジャーナル77のオイル溝79およびオイル供給孔80は、中心よりも外側に偏倚して配置されている。したがって、スカベンジングポンプ46が各クランク室20のエンジンオイルを吸入し、クランク室20内が減圧されたときに、中心よりも外側に配置されたオイル溝79およびオイル供給孔80から内側に向かってエンジンオイルが引っ張られる。すなわち、ジャーナル77の内周面の全面に亘って潤滑される。一方、エンジン10の内側に位置するジャーナル77、換言すると左右両側にクランク室20が隣接しているジャーナル77のオイル溝79およびオイル供給孔80は、幅方向の中心に配置している。したがって、左右両側のクランク室20が減圧されることで左右両側からエンジンオイルが引っ張られることで、ジャーナル77の内周面の全面に亘って潤滑される。
本実施形態では、各クランク室20の間および外部と各クランク室20との間の気体の出入りが防止され、第1クランク室20a〜第4クランク室20dごとに密閉される。なお、図3に示すように、ジェネレータ室33の左右何れかに隣接する位置にはギア室90が形成されている。ギア室90には、ジェネレータドライブギア27と噛合するジェネレータドリブンギア91が収容され、ジェネレータドリブンギア91と一体に回転するシャフト92が回転自在に軸支されている。シャフト92はギア室90からジェネレータ室33にまで挿通されている。ギア室90は密閉して構成され、第2クランク室20bの上部と連通されている。ジェネレータドライブギア27の回転は、ジェネレータドリブンギア91およびシャフト92により伝達され、ジェネレータ室33内のジェネレータを駆動する。ここで、ギア室90では上述したクランク室20と同様に、シール材を用いて密閉して構成される。したがって、ギア室90に連通する第2クランク室20bを密閉状態に維持することができる。
また、本実施形態のエンジン10は、アイドルシャフト16をクランクシャフト12とカウンタシャフト17との間に介在させたことで、第1クランク室20a〜第4クランク室20dを密閉させることと、エンジン10が幅方向に大きくなることを防止することを両立させることができる。すなわち、図4に示すように、本実施形態のアイドルシャフト16は、クランクシャフト12の幅方向の長さよりも短く形成されている。したがって、アイドルシャフト16の端部にプライマリドライブギア30を軸着させることで、クランクシャフト12の端部に軸着させる場合よりもエンジン10が幅方向に大きくなるのを防止できる。また、本実施形態のプライマリドライブギア30は、アイドルシャフト16の端部に軸着させてクランク室20の外部に配設している。例えばクランク室20にプライマリドライブギア30を配設した場合には、プライマリドライブギア30に加えてプライマリドリブンギア34なども含めて密閉する必要があり、プライマリドライブギア30を配設したクランク室20を密閉することが困難になる。一方、本実施形態のようにプライマリドライブギア30を外部に配設することで、プライマリドライブギア30と第3クランク室20cとの間の支持部76を密閉すれば、第3クランク室20cを容易に密閉することができる。
次に、第1クランク室20a〜第4クランク室20dから上述したスカベンジングポンプ46までのオイル経路について図3および図12を参照して説明する。図12は、図3に示すV−V線を切断して矢印方向から見た斜視図である。
第1クランク室20a〜第4クランク室20dは、各底部83から一体で形成されたオイル回収通路84を有している。オイル回収通路84は、第1クランク室20a〜第4クランク室20dの各底部83に開口する排出口85から前斜め下側に向かって延出している。この延出方向はクランクウェブ24によって撹拌されたエンジンオイルが飛散する方向と一致するために、エンジンオイルを効率よくオイル回収通路84に導くことができる。
図12に示すように、各オイル回収通路84の先端には、2つのオイル回収通路84を幅方向に繋げた集合通路86が一体で形成されている。具体的には、クランクケース11は、第1クランク室20aのオイル回収通路84と第2クランク室20bのオイル回収通路84とを集合させた第1集合通路86aと、第3クランク室20cのオイル回収通路84と第4クランク室20dのオイル回収通路84とを集合させた第2集合通路86bを有している。第1集合通路86aは、幅方向の一方側の端部から後側に向かって開口する開口部87aを有している。また、第2集合通路86bは、幅方向の他方側の端部から後側に向かって開口する開口部87bを有している。第1集合通路86aおよび第2集合通路86bは、開口部87aおよび開口部87bを介して、上述したスカベンジングポンプ46の各吸入部67が接続される(図3を参照)。
したがって、スカベンジングポンプ46が駆動することで、第1クランク室20a〜第4クランク室20d内において回収されたエンジンオイルは、強制的に各排出口85からオイル回収通路84、集合通路86に向かって吸入される。集合通路86から吸入部67を経由したエンジンオイルは、ミッション室31に配置された排出部69の排出口70から排出される。このとき、第1クランク室20a〜第4クランク室20dが密閉されているために、スカベンジングポンプ46は効率よくエンジンオイルを吸入できる。したがって、第1クランク室20a〜第4クランク室20d内のエンジンオイルを十分に排出することができ、エンジンオイルが残留するのを防止することができる。すなわち、第1クランク室20a〜第4クランク室20d内では、クランクシャフト12のクランクウェブ24がエンジンオイルを撹拌することによる撹拌抵抗を低減することができるので、エンジン10の出力を向上させることができる。
また、スカベンジングポンプ46がエンジンオイルを吸入するときに気体も吸入する。このとき、第1クランク室20a〜第4クランク室20dが密閉であることから気体が吸入されることで第1クランク室20a〜第4クランク室20d内を減圧状態にすることができるために、ピストンが往復運動するときのポンプ損失を低減でき、エンジン10の出力を向上させることができる。
また、本実施形態では、スカベンジングポンプ46の吸入部67は、隣接するオイル回収通路84を集合させた集合通路86に接続されている。したがって、スカベンジングポンプ46の吸入部67を接続する箇所を減らすことができるために、エンジン10の組み付け工数を削減することができる。また、オイル回収通路84および集合通路86は、クランク室20の下側にクランクケース11に一体で形成されている。したがって、オイル回収通路84および集合通路86を別体で構成する場合に比べ、部品点数を減らすことができ、エンジン10の製造コストを削減することができる。
また、本実施形態では、カウンタシャフト17およびドライブシャフト18の回転方向を、車両が前進する回転方向に戻すためにアイドルシャフト16を有している。このアイドルシャフト16にはクランク室20の外部でプライマリドライブギア30を軸着させている。したがって、プライマリドライブギア30とプライマリドライブギア30に隣接するクランク室20との間を密閉することで、このクランク室20を容易に密閉することができる。また、クランクシャフト12の長さよりも短いアイドルシャフト16の端部にプライマリドライブギア30を軸着させることで、エンジン10が幅方向に大きくなるのを防止できる。
また、本実施形態では、アイドルシャフト16にクランクドリブンギア26、バランサウェート28およびジェネレータドライブギア27を軸着させ、それぞれ異なるクランク室20内に配置している。このようにアイドルシャフト16の軸上に機能を集約させ、各機能部品をそれぞれ異なるクランク室20に配置したことにより、各クランク室20内の空間を小さくすることができる。
また、本実施形態では、駆動シャフト48の軸上に沿ってプライマリドリブンギア34側から順に、オイルポンプ45、スカベンジングポンプ46、ウォータポンプ47が配置されている。したがって、3つの部品の駆動を統合することができ、エンジン10の軽量化および小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、エンジン10の外側に位置するジャーナル77のオイル溝79およびオイル供給孔80がジャーナル77の中心よりも外側に偏倚して配置されている。したがって、スカベンジングポンプ46が各クランク室20のエンジンオイルを吸入し、クランク室20内が減圧されたときに、中心よりも外側に配置されたオイル溝79およびオイル供給孔80から内側に向かってエンジンオイルが引っ張られる。そのため、ジャーナル77の内周面の全面に亘って潤滑されるので、潤滑性および耐久性を向上させることができる。
以上、本発明を上述した実施形態を用いて説明したが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
上述した実施形態では、鞍乗型車両として自動二輪車を適用する場合について説明したが、この場合に限られず、自動三輪車などであってもよい。
上述した実施形態では、クランクドリブンギア26が第1クランク室20a内に配置され、ジェネレータドライブギア27が第2クランク室20b内に配置され、バランサウェート28が第3クランク室20c内に配置される場合について説明したが、この場合に限られず、3つの機能部品を異なるクランク室20内に配置すれば、どのような組合せであってもよい。
10:エンジン 11:クランクケース 11A:アッパケース 11B:ロアケース 12:クランクシャフト 13:シリンダ 14:シリンダヘッド 16:アイドルシャフト 17:カウンタシャフト 18:ドライブシャフト 20:クランク室 20a〜20d:第1クランク室〜第4クランク室 21:隔壁 22:側壁 25:クランクドライブギア 26:クランクドリブンギア 27:ジェネレータドライブギア 28:バランサウェート 30:プライマリドライブギア 31:ミッション室 32:クラッチ室 45:オイルポンプ 46:スカベンジングポンプ 47:ウォータポンプ 48:駆動シャフト 49:変速ギア部 67:吸入部 69:排出部 75:シール材 77:ジャーナル 79:オイル溝 80:オイル供給孔 83:底部 84:オイル回収通路 100:自動二輪車

Claims (4)

  1. クランクシャフトを収容するクランクケースと、
    前記クランクケース内において隔壁によって気筒ごとに区画されると共にそれぞれ密閉して形成され、各底部にオイル回収通路を有する複数のクランク室と、
    前記クランクケース内であって前記クランク室に隣接され、変速ギアを収容するミッション室と、
    前記複数のクランク室に回収されたエンジンオイルを前記オイル回収通路に連通する吸入部から吸入して前記ミッション室に排出するスカベンジングポンプと、
    前記複数のクランク室に亘って前記隔壁によって支持され、前記クランクシャフトの回転に応じて回転するアイドルシャフトと、を有する並列多気筒エンジンであって、
    前記アイドルシャフトは、
    前記クランクシャフトに軸着されたクランクドライブギアに噛合するクランクドリブンギアと、
    ジェネレータを駆動するジェネレータドライブギアと、
    該並列多気筒エンジンの振動を減衰させるバランサウェートと、が軸着され、
    前記クランクドリブンギア、前記バランサウェートおよび前記ジェネレータドライブギアは、それぞれ異なる前記クランク室内に位置していることを特徴とする並列多気筒エンジン。
  2. クランクシャフトを収容するクランクケースと、
    前記クランクケース内において隔壁によって気筒ごとに区画されると共にそれぞれ密閉して形成され、各底部にオイル回収通路を有する複数のクランク室と、
    前記クランクケース内であって前記クランク室に隣接され、変速ギアを収容するミッション室と、
    前記複数のクランク室に回収されたエンジンオイルを前記オイル回収通路に連通する吸入部から吸入して前記ミッション室に排出するスカベンジングポンプと、
    前記複数のクランク室に亘って前記隔壁によって支持され、前記クランクシャフトの回転に応じて回転するアイドルシャフトと、
    前記複数のクランク室の外側で前記クランクケースによって支持され、前記アイドルシャフトの回転に応じて回転するカウンタシャフトと、
    前記カウンタシャフトの回転に応じて回転し、駆動輪を駆動させるドライブシャフトと、を有する並列多気筒エンジンであって、
    前記クランクシャフトは、前記ドライブシャフトの回転方向に対して逆回転され、
    前記アイドルシャフトは、前記クランク室の外部で軸着され、前記カウンタシャフトに軸着されたプライマリドリブンギアと噛合するプライマリドライブギアを有し、
    更に、前記アイドルシャフトは、
    前記クランクシャフトに軸着されたクランクドライブギアに噛合するクランクドリブンギアと、
    ジェネレータを駆動するジェネレータドライブギアと、
    該並列多気筒エンジンの振動を減衰させるバランサウェートと、が軸着され、
    前記クランクドリブンギア、前記バランサウェートおよび前記ジェネレータドライブギアは、それぞれ異なる前記クランク室内に位置していることを特徴とする並列多気筒エンジン。
  3. クランクシャフトを収容するクランクケースと、
    前記クランクケース内において隔壁によって気筒ごとに区画されると共にそれぞれ密閉して形成され、各底部にオイル回収通路を有する複数のクランク室と、
    前記クランクケース内であって前記クランク室に隣接され、変速ギアを収容するミッション室と、
    前記複数のクランク室に回収されたエンジンオイルを前記オイル回収通路に連通する吸入部から吸入して前記ミッション室に排出するスカベンジングポンプと、を有する並列多気筒エンジンであって、
    前記隔壁および前記クランクケースの側壁には、前記クランクシャフトを支持し、エンジンオイルのオイル供給孔およびオイル溝を有する複数のジャーナルが嵌合され、
    前記複数のジャーナルのうち、該並列多気筒エンジンの外側に位置するジャーナルは、
    前記ジャーナルの幅方向の中心よりも外側に前記オイル供給孔および前記オイル溝が配置されていることを特徴とする並列多気筒エンジン。
  4. クランクシャフトを収容するクランクケースと、
    前記クランクケース内において隔壁によって気筒ごとに区画されると共にそれぞれ密閉して形成され、各底部にオイル回収通路を有する複数のクランク室と、
    前記クランクケース内であって前記クランク室に隣接され、変速ギアを収容するミッション室と、
    前記複数のクランク室に回収されたエンジンオイルを前記オイル回収通路に連通する吸入部から吸入して前記ミッション室に排出するスカベンジングポンプと、
    前記複数のクランク室に亘って前記隔壁によって支持され、前記クランクシャフトの回転に応じて回転するアイドルシャフトと、
    前記複数のクランク室の外側で前記クランクケースによって支持され、前記アイドルシャフトの回転に応じて回転するカウンタシャフトと、
    前記カウンタシャフトの回転に応じて回転し、駆動輪を駆動させるドライブシャフトと、を有する並列多気筒エンジンであって、
    前記クランクシャフトは、前記ドライブシャフトの回転方向に対して逆回転され、
    前記アイドルシャフトは、前記クランク室の外部で軸着され、前記カウンタシャフトに軸着されたプライマリドリブンギアと噛合するプライマリドライブギアを有し、
    前記隔壁および前記クランクケースの側壁には、前記クランクシャフトおよび前記アイドルシャフトを支持し、エンジンオイルのオイル供給孔およびオイル溝を有する複数のジャーナルが嵌合され、
    前記複数のジャーナルのうち、該並列多気筒エンジンの外側に位置するジャーナルは、前記ジャーナルの幅方向の中心よりも外側に前記オイル供給孔および前記オイル溝が配置されていることを特徴とする並列多気筒エンジン。
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