JP6205974B2 - エンジンのオイルストレーナ構造 - Google Patents

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本発明は、自動二輪車等の車両におけるエンジンのオイルストレーナ構造に関するものである。
この種のエンジンでは例えば特許文献1等にも記載のようにオイルパンとクランクケースとからオイル溜め室が形成される。オイルポンプに接続されるオイルストレーナ通路の吸込み口をオイル溜め室内に配置する。吸込み口は加減速等、いかなる状況でも油面以下に保たれている必要があるため、オイルパン底面付近に配置される。また、オイルストレーナ内のフィルタ配置部位の断面積を大きくとっている。
更に、エンジンミッション室内部はエアクリーナと連通しており、常にエアクリーナ内部の圧力と同一に保たれる。エンジンミッション室及びエアクリーナ間の連通路の途中適所にブリーザ室を設け、ブローバイガス中のオイルを分離してオイル溜め室に戻している。その場合、オイル戻し通路からガスが逆流しないようにオイル戻し口をオイル溜め室内に配置する。
従来例について更に具体的な例で概略説明すると、図6に例示するようにクランクケース200に固定又は一体化されたオイルポンプ201にオイルストレーナ通路202を固定し、オイルパン203の底面に向けてその吸込み口202aが延出する構造となっている。図7及び図8において、なお図7はクランクケース200及びオイルパン203まわりの側面図、図8はその底面図であるが、エキゾーストパイプ204の管長を長くとる場合、エキゾーストパイプ204をオイルパン203の左側又は右側を通した後、オイルパン203の後方でリヤクッションリンク205の前方の隙間を通して車体右側もしくは左側を通すレイアウトが一般的である。その際、オイルパン203をエンジン前方に配置する程、エキゾーストパイプ204のレイアウトの自由度を大きくできる。特に並列4気筒エンジン等の多気筒エンジンのようにエキゾーストパイプ204の本数が多くなる程、重要な問題となる。
特開2011−208579号公報
上述の例で図6に示されるようにオイルポンプ軸206をクランク軸207よりも前方に配置すると、エキゾーストパイプ204とクランクケース200との空隙が確保できず、エキゾーストパイプ204の前方に配置されるオイルクーラ208の排風が不十分となって冷却性能が劣ってしまう。オイルポンプ軸206をクランク軸207の下方に配置する場合、並列4気筒エンジン等にあってはクランク軸207の端部にポンプ軸駆動用部品が配置されることとなり、エンジン幅(左右方向)が大きくなってしまう。このためオイルポンプ軸206はクランク軸207の後方に配置するのが理想的である。
しかしながら、図6等の例においてオイルパン203をエンジン前方に配置し、且つオイルポンプ軸206をクランク軸207の後方に配置したいものの、その場合オイルストレーナ通路202が長くなり、剛性確保のために大きく重くなってしまう。また、オイルパン203へのオイル戻し通路のためのスペースを確保するのが難しくなる。
本発明はかかる実情に鑑み、剛性強度を向上し且つ軽量化等を有効に実現するエンジンのオイルストレーナ構造を提供することを目的とする。
本発明のエンジンのオイルストレーナ構造は、エンジンの下部にオイルパンと該オイルパンの上部を覆うカバー部材によりオイル溜め室を設け、このオイル溜め室内にオイルストレーナ通路とオイル戻し通路とが前記オイルパンと同じ部材として前記オイルパンに一体形成され前記オイルストレーナ通路と前記オイル戻し通路とが隣接して配置され、前記オイルストレーナ通路フィルタ部材が設けられ前記オイルストレーナ通路が前記エンジンのオイル通路接続されたことを特徴とする。
また、本発明のエンジンのオイルストレーナ構造において、前記オイルストレーナ通路と前記オイル戻し通路とは、前記オイルストレーナ通路の吸込み口および前記オイル戻し通路の吐出口が形成されるそれぞれの下端部よりエンジン側では隔壁を介して隣接配置され、前記オイルストレーナ通路の吸込み口と前記オイル戻し通路の吐出口は離隔して配置されることを特徴とする。
また、本発明のエンジンのオイルストレーナ構造において、前記オイルストレーナ通路は、前記オイルパンの上部から傾斜して延出され、前記吸込み口は、前記オイルパンの底面付近で開口され、前記オイルストレーナ通路と前記オイル戻し通路とは、前後方向から見て重なるように配置されることを特徴とする。
本発明によれば、オイルストレーナがオイルパンと一体形成されることで極めて高い剛性強度が確保される。特にオイルポンプがクランク軸の後方に配置され、オイルパンをエンジン前寄りに配置しエキゾーストパイプの配置の自由度を確保しながら、他の補機類の機能を保証しつつ、軽量化やコンパクト化を実現することができる。
本発明に係る自動二輪車の全体構成を示す側面図である。 本発明の実施形態におけるエンジン内部の構成例を示す側面断面図である。 本発明の実施形態におけるクランクケース及びオイルパンまわりの構成例を示す側面断面図である。 本発明の実施形態におけるクランクケース及びオイルパンまわりの構成例を示す正面断面図である。 本発明の実施形態におけるオイルパン及びこれにストレーナプロテクタを装着した状態を示すそれぞれ上面図である。 従来例におけるクランクケース及びオイルパンまわりの構成例を示す側面断面図である。 従来例におけるクランクケース及びオイルパンまわりの構成例を示す側面図である。 従来例におけるクランクケース及びオイルパンまわりの構成例を示す底面図である。
以下、図面に基づき、本発明によるエンジンのオイルストレーナ構造における好適な実施の形態を説明する。
図1は、本発明の適用例としての自動二輪車100の側面図である。先ず、図1を用いて、自動二輪車100の全体構成について説明する。なお、図1を含め、以下の説明で用いる図においては、必要に応じて車両の前方を矢印Frにより、車両の後方を矢印Rrによりそれぞれ示し、また、車両の側方右側を矢印Rにより、車両の側方左側を矢印Lによりそれぞれ示す。
図1において鋼製あるいはアルミニウム合金材でなる車体フレーム101(メインフレーム)の前部には、ステアリングヘッドパイプ102によって左右に回動可能に支持された左右2本のフロントフォーク103が設けられる。フロントフォーク103の上端にはハンドルバー104が固定され、ハンドルバー104の両端にグリップ105を有する。フロントフォーク103の下部には前輪106が回転可能に支持されると共に、前輪106上部を覆うようにフロントフェンダ107が固定される。前輪106は、前輪106と一体回転するブレーキディスク108を有している。
車体フレーム101はステアリングヘッドパイプ102の後部に一体的に結合し、後方に向けて左右一対で二又状に分岐し、ステアリングヘッドパイプ102から後下方に拡幅しながら延設する。本例では高速性能を要求される車両に好適なものとして採用される所謂、ツインスパーフレーム等と称するものであってよい。なお、図示を省略するが、車体フレーム101の後部付近から、後上りに適度に傾斜してシートレールが後方へ延出し、このシートレールによってシート109を支持する。また、車体フレーム101の後部にはスイングアーム110が揺動可能に結合すると共に、これら両者間にリヤショックアブソーバが装架される。スイングアーム110の後端には後輪111が回転可能に支持される。後輪111は、後述するエンジンの動力を伝達するチェーン112が巻回されたドリブンスプロケット113を介して、回転駆動される。後輪111の上方にはリヤフェンダ114が配置される。
車体フレーム101に搭載されたエンジンユニット10には、エアクリーナ及び燃料供給装置からそれぞれ供給される空気及び燃料でなる混合気が供給されると共に、エンジン内での燃焼後の排気ガスがエキゾーストパイプ115を通って、マフラ116から排気される。エンジンユニット10の上方には燃料タンク117が搭載され、その後方にシート109が連設される。
本実施形態において、エンジンユニット10のエンジンは例えば4サイクル多気筒、典型的には並列4気筒エンジンであってよい。ここで、この実施形態におけるエンジンユニット10は図1に示されるように、クランクケース11の上部に順次シリンダブロック12、シリンダヘッド13及びシリンダヘッドカバー14が一体的に結合してなる。また、エンジンユニット10は複数のエンジンマウントを介して車体フレーム101に懸架されることで車体フレーム101に一体的に結合支持され、それ自体で車体フレーム101の剛性部材として作用する。
エンジンユニット10には上述したような燃料供給装置、吸気装置及び排気装置を備えると共に、各種の付属装置や補機類等が搭載される。また、水冷エンジンであるエンジンユニット10における冷却系の一部を構成するラジエータ118が、シリンダブロック12の前方に配置される。エンジンユニット10におけるオイル潤滑系の一部を構成するオイルクーラ119が、エキゾーストパイプ115前側のラジエータ118の下方付近に搭載される。
図2において、クランクケース11はシリンダブロック一体型のアッパクランクケース11Aとロアクランクケース11Bとが上下半割で結合し、その合せ面にクランク軸15等の各軸を軸支される。なお、図2の図示のようにアッパクランクケース11A及びロアクランクケース11Bの合せ面は厳密には上下方向から傾斜している。クランク軸15はクランク室16内で車幅方向に水平に配置され、クランクケース11の合せ面に設定されたジャーナルベアリングによって軸支される。クランク室16の後側には隔壁17で仕切られたトランスミッション室18を有し、このトランスミッション室18内にトランスミッション装置が配置構成される。
この例ではトランスミッション室18において、クランク軸15の後斜め上方と後方とにクランク軸15と平行にカウンタ軸19とドライブ軸20とバランサ軸21が配置される。カウンタ軸19及びドライブ軸20には多段変速ギヤ機構を構成するそれぞれギヤ列が列設される。なお、クランク軸15の回転動力はトランスミッション装置を介して、ドライブ軸20の軸端に取り付けられたドライブスプロケットへ伝達され、更にこのドライブスプロケットからチェーン112(図1)を介して後輪111へ伝達される。
エンジンユニット10は上述のような基本構成を有し、次に特にオイル潤滑系について説明する。図2に示されるようにクランク軸15の後方、より具体的には後斜め下方にオイルポンプ23が配置される。このオイルポンプ23のポンプ軸24がクランク軸15と平行に延設され、このポンプ軸24は、カウンタ軸19に軸着されたプライマリドリブン側とギヤ又はチェーンを介して連結される。つまりオイルポンプ23は、クランク軸15の駆動力で回転駆動されるようになっている。オイルポンプ23の下方には、ロアクランクケース11Bの下端面を合せ面25としてオイルパン26がガスケットを介して結合する。合せ面25自体はロアクランクケース11Bの下端面の略全面に対応する拡がりを持つが、オイルパン26は実質的に下端側が先細となる形態を有し、即ち側面視(図3)では前寄りに、また正面視(図4)では右寄りに形成される。
オイルパン26内には後述するオイルストレーナ27が配置構成され、オイルパン26内に溜まったオイルは、オイルストレーナ27を介してオイルポンプ23によって汲み上げられる。また、オイルポンプ23から吐出されるオイルは、ロアクランクケース11B内で該オイルポンプ23の前方に延出形成されたオイル通路28を通って、オイルフィルタあるいはオイルクーラ119(図1)へと給送されるようになっている。そして、そのオイルは潤滑を要するエンジン各部へ供給され、それらを潤滑する。
本発明のオイルストレーナ構造において、図3に示されるようにエンジン下部にオイルパン26とオイルパン26の上部を覆うカバー部材29によりオイル溜め室30が形成される。本実施形態ではロアクランクケース11Bの一部をカバー部材29として使用している。このオイル溜め室30内にオイルパン26と一体形成されたオイルストレーナ通路31を設ける。このオイルストレーナ通路31がフィルタ部材(あるいはストレーナ)32を介して、オイルポンプ23の吸入口23a側に接続される。オイルストレーナ通路31は、オイルパン26の後上部寄り部位から前下がりに傾斜して延出し、オイルパン26の底面付近で吸込み口31aとして開口する。
フィルタ部材32は図3に示されるように合せ面25と略同一あるいは適度に下方の高さ位置で、ストレーナプロテクタ33を介してオイルストレーナ通路31に設けられる。この場合、オイルストレーナ通路31の吸入口23a側の端部(上端部)を通路断面方向に拡張し、この拡張した部位にフィルタ部材32が設けられる。図5(A)に示すようにオイルストレーナ通路31の上端の開口31bは、特に車幅方向(左右方向)に拡張され、これにより通路断面積を大きく確保している。ここで、ストレーナプロテクタ33は、オイルポンプ23の吸入口23aとオイルストレーナ通路31の開口31bの間に介置され、それらを連通する内孔33aを有する。フィルタ部材32は、ストレーナプロテクタ33をボルト34によりオイルパン26側に締結することで、オイルパン26(具体的には開口31bの外周のフランジ部)とストレーナプロテクタ33(具体的には内孔33aの下端外周のフランジ部)の間に挟持固定される。この場合、オイルパン26及びストレーナプロテクタ33間はOリング等のシール部材35によってシールされる。
ストレーナプロテクタ33の上端部はオイルポンプ23の吸入口23aに嵌入し、オイルパン26をボルト36によりロアクランクケース11B側に締結することで、ストレーナプロテクタ33の上端部をオイルポンプ23の吸入口23aに嵌着固定することができる。この場合、オイルポンプ23の吸入口23a及びストレーナプロテクタ33間はOリング等のシール部材37によってシールされる。一方、オイルポンプ23の吐出口23bは、オイル通路28に接続される。上記のようにオイルストレーナ通路31からストレーナプロテクタ33を経て、オイルポンプ23更にオイル通路28へと通ずるオイル流通経路が形成される。
本発明のオイルストレーナ構造において更に、図3等に示すようにオイルパン26においてオイルストレーナ通路31にはオイル戻し通路38が一体に形成される。ここで、エンジンのシリンダとピストンとの隙間からクランクケース11内に吹き抜けたブローバイガスは、所定の経路を経て図2に示したブリーザ室39へ導入される。この例ではブリーザ室39は図2のようにカウンタ軸19の後方にてトランスミッション室18の後部壁の外側に突出するように形成される。ブリーザ室39へ導入されたブローバイガスは、気液分離されて後、気体分はエンジンの吸気系へ還流される。また、液化したオイルは、後述するオイル還流路等を介してオイルパン26へ戻される。
本例では例えば図2に概略示されるように、トランスミッション室18の後部壁において内方へ突出するようにオイル還流路40が一体形成される。一方、オイルパン26に設けられたオイル戻し通路38は、図3のようにそのエンジン側の端部の開口38aがオイルパン26の合せ面25に開口する。オイル還流路40は上記のようにブリーザ室39からトランスミッション室18の後部壁沿いに下方へと延設され、オイル戻し通路38の開口38aに連通する。
オイル戻し通路38は図3のように、オイルパン26の後上端部から前方へ延出し、その後、前下がりに傾斜してオイルパン26の底面付近で吐出口38bとして開口し、この吐出口38bからオイルを吐出する。オイルストレーナ通路31にはオイル戻し通路38が一体に形成されるが、より具体的には隔壁41を介して前後に隣接配置され、特にオイルストレーナ通路31の吸込み口31aとオイル戻し通路38の吐出口38bは、車両前後方向に離隔して開口する(図4をも参照)。
上記の場合、エキゾーストパイプ115は図1を参照してオイルパン26の左側を通した後、オイルパン26の後方でリヤクッションリンクの前方の隙間を通して車体右側を通すレイアウトとなっている。このようにエキゾーストパイプ115を配置することで、その管長を長く確保することができる。
本発明のエンジンのオイルストレーナ構造は上記のように構成されており、次にその特徴的な作用効果等について説明する。先ず、オイルストレーナ27はオイルパン26と一体形成され、その内部にオイルストレーナ通路31が形成される。オイルストレーナ27はストレーナプロテクタ33を介してオイルポンプ23と接続されるが、オイルパン26と一体形成されることで極めて高い剛性強度が確保される。オイルポンプ23がクランク軸15の後方に配置されるのに伴い、オイルストレーナ27が長くなるにも拘わらず、剛性を確保しながら実質的に軽量化を図ることを可能としている。また、オイルパン26及びオイルストレーナ27を一体化することで、実質的に部品点数を削減し、且つオイルパン26自体の剛性も高めることができる。
また、オイルストレーナ通路31がフィルタ部材32を介してオイル通路28側に接続され、フィルタ部材32は、ストレーナプロテクタ33を介してオイルストレーナ通路31に装着される。これによりオイルパン26側に一体化したオイルストレーナ27を、ストレーナプロテクタ33を介してオイル通路28側、即ちオイルポンプ23に的確に接続することができる。
また、オイル通路28の途中に設けられたオイルポンプ23は、クランク軸15の後方に配置され、即ちクランク軸15の前方でも下方でもなく、かかる配置とすることによりエキゾーストパイプ115(図1)とクランクケース11との空隙を確保してオイルクーラ119の十分な冷却性能を保証する。しかも、本例のような並列4気筒エンジンにおいてエンジン幅が大きくなるのを防ぐことができる。このようにオイルパン26をエンジン前寄りに配置しエキゾーストパイプ115の配置の自由度を確保しながら、オイルクーラ119等の他の補機類の機能を保証しつつ、軽量化やコンパクト化を実現することができる。
また、オイルストレーナ通路31のオイル通路28側の端部を拡張し、この拡張した部位にフィルタ部材32を配置する。オイルパン26に固定されるストレーナプロテクタ33はシール部材35によってシールされると共に、フィルタ部材32が装着されるオイルストレーナ通路31の通路断面積を大きく確保している。
更に、ストレーナ27のオイルストレーナ通路31には、ブリーザ室39からのオイル戻し通路38が一体に形成される。オイル戻し通路38をオイルストレーナ27、即ちオイルパン26と一体形成することで、この場合にもこれらの部材の剛性強度を高めると共に、実質的に部品点数を削減する。このオイル戻し通路31のエンジン側の端部は、オイルパン26の合せ面25に開口しており、これによりロアクランクケース11B(カバー部材29)にガスケットを介してオイルパン26を結合させることで、容易且つ的確にオイル還流路40側と連通させることができる。
また、オイルストレーナ通路31の吸込み口31aとオイル戻し通路38の吐出口38bは、車両前後方向に離隔して開口する。このようにオイル戻し通路38の吐出口38bをオイルストレーナ通路31の吸込み口31aから離して配置することで、ストレーナ27のオイル吸込み時にオイルの流れを阻害することなく、しかもオイル戻し通路38からの空気の吸込みを有効に防止することができる。
更に、ストレーナプロテクタ33のオイルポンプ23への嵌入方向と、クランクケース11及びオイルパン26の合せ面25の合せ方向とが傾斜していても、両者を組付可能であり、合せ面25を自由に設定することができる。このためクランクケース11及びオイルパン26の合せ面25にノックピンを打設する必要がなく、ストレーナプロテクタ33の嵌入のみで位置出しが可能となる。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
オイル戻し通路の構成としてはブリーザ室以外にも、例えばシリンダヘッドやカムハウジング等からの通路をオイルパンと一体化することも可能である。
10 エンジンユニット、11 クランクケース、12 シリンダブロック、13 シリンダヘッド、15 クランク軸、16 クランク室、17 隔壁、18 トランスミッション室、19 カウンタ軸、20 ドライブ軸、21 アイドル軸、23 オイルポンプ、24 ポンプ軸、25 合せ面、26 オイルパン、27 オイルストレーナ、28 オイル通路、29 カバー部材、30 オイル溜め室、31 オイルストレーナ通路、32 フィルタ部材、33 ストレーナプロテクタ、35 シール部材、37 シール部材、38 オイル戻し通路、39 ブリーザ室、40 オイル還流路、41 隔壁、100 自動二輪車。

Claims (3)

  1. エンジンの下部にオイルパンと該オイルパンの上部を覆うカバー部材によりオイル溜め室を設け、このオイル溜め室内にオイルストレーナ通路とオイル戻し通路とが前記オイルパンと同じ部材として前記オイルパンに一体形成され
    前記オイルストレーナ通路と前記オイル戻し通路とが隣接して配置され、
    前記オイルストレーナ通路フィルタ部材が設けられ前記オイルストレーナ通路が前記エンジンのオイル通路接続されたことを特徴とするエンジンのオイルストレーナ構造。
  2. 前記オイルストレーナ通路と前記オイル戻し通路とは、前記オイルストレーナ通路の吸込み口および前記オイル戻し通路の吐出口が形成されるそれぞれの下端部よりエンジン側では隔壁を介して隣接配置され、
    前記オイルストレーナ通路の吸込み口と前記オイル戻し通路の吐出口は離隔して配置されることを特徴とする請求項1に記載のエンジンのオイルストレーナ構造。
  3. 前記オイルストレーナ通路は、前記オイルパンの上部から傾斜して延出され、
    前記吸込み口は、前記オイルパンの底面付近で開口され、
    前記オイルストレーナ通路と前記オイル戻し通路とは、前後方向から見て重なるように配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンのオイルストレーナ構造。
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