JP6291949B2 - エンジン - Google Patents
エンジン Download PDFInfo
- Publication number
- JP6291949B2 JP6291949B2 JP2014061921A JP2014061921A JP6291949B2 JP 6291949 B2 JP6291949 B2 JP 6291949B2 JP 2014061921 A JP2014061921 A JP 2014061921A JP 2014061921 A JP2014061921 A JP 2014061921A JP 6291949 B2 JP6291949 B2 JP 6291949B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- crank chamber
- oil
- crankshaft
- pump
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
図1は、本実施形態に係るエンジンを有する自動二輪車の左側面図である。先ず、図1を用いて自動二輪車100の全体構成について説明する。なお、以下の説明において図1を含めた各図では、必要に応じて車両の前側を矢印Frにより、車両の後側を矢印Rrによりそれぞれ示し、また、車両の右側を矢印Rにより、車両の左側を矢印Lにより示す。
図2は、本実施形態におけるエンジン10の全体構成を示す側面図である。本実施形態のエンジン10は、並列多気筒エンジン、具体的には4サイクル並列4気筒エンジンを用いている。エンジン10は、複数のエンジンマウントを介して車体フレーム101に一体的に結合され、それ自体で車体フレーム101の剛性部材として作用する。
エンジン10は、クランクシャフト12を収容して回転可能に支持するクランクケース11と、ピストンを上下動可能に収容するシリンダ13と、動弁装置を収容するシリンダヘッド14と、シリンダヘッド14に蓋着するシリンダヘッドカバー15とが連接して構成されている。実施形態のエンジン10は、シリンダ13のシリンダ軸線がクランクシャフト12から前斜め上側に向かうように傾斜している。また、本実施形態のエンジン10は、シリンダヘッド14に収容された動弁装置が、クランクシャフト12から図示しないギアトレインを介して駆動される。
クランクシャフト12の回転は、アイドルシャフト16、カウンタシャフト17、ドライブシャフト18の順に伝達された後、ドライブシャフト18の端部に軸着されたドライブスプロケット19からチェーン112に伝達される。なお、各シャフト間はギアを介して伝達されることで、動力伝達方向における上流のシャフトと下流のシャフトとでは回転方向は逆方向になる。
図3は、クランクケース11の一部を切断した断面図である。
クランクケース11は、クランクシャフト12の軸線Cとアイドルシャフト16の軸線とを繋ぐ割り面Pを隔てて、アッパケース11Aとロアケース11Bとの2つ割りで構成されている。クランクケース11には、後述するクランクシャフト支持部により仕切られることでクランク室20が形成される。
ここで、クランク室20の具体的な構成について図4を参照して説明する。図4は、図3に示すロアケース11Bを割り面Pと直交する矢印方向、すなわち図3に示すI−I線を矢印方向から見た図である。
クランクケース11には、車幅方向(左右方向)に沿って左側から順に、第1気筒に対応する第1クランク室20a、第2気筒に対応する第2クランク室20b、第3気筒に対応する第3クランク室20c、第4気筒に対応する第4クランク室20dが形成されている。第1クランク室20a〜第4クランク室20dは、それぞれが独立して密閉して構成されている。
第1クランク室20a〜第4クランク室20dは、クランクシャフト支持部21、第1クランク室20aの側壁22および第4クランク室20dの側壁22により回転自在に支持されたクランクシャフト12を収容している。図3に示すように、クランクシャフト12は、クランクピン23を介してコネクティングロッド24が連結される。各コネクティングロッド24の先端にはピストン25が揺動自在に取り付けられ、ピストン25はシリンダ13内を上下に往復運動する。また、第1クランク室20a〜第4クランク室20dの内壁面は、クランクシャフト12の軸線Cと略同心の平滑な円筒形状に形成される。したがって、ピストン25の往復運動によって回転するコネクティングロッド24やクランクウェブなどの回転物と、クランク室20の内壁面との間隔を一定にすることができ、回転物と内壁面とのポンピングロスを低減することができる。
ミッション室32には、カウンタシャフト17とドライブシャフト18とがクランクシャフト12と平行に回転自在に軸支されている。
乗員によるシフト操作に応じてシフトカム39が回動すると、カム溝40の形状に応じてシフトフォーク41がシフトフォークシャフト42の軸線方向に沿って移動する。したがって、変速ギア37の一部あるいは変速ギア38の一部が軸線方向に移動して、カウンタシャフト17からドライブシャフト18に回転を伝達する変速ギア37、38の組み合わせが変更される。
また、図5に示すように、スカベンジングポンプ46(46a、46b)には、エンジンオイルが流れる通路となる接続部50が前側に向かって形成されている。
このとき、図6に示すようにエンジン平面視において、オイルポンプ45は車幅外側に位置する第4クランク室20dの外端(破線L1を参照)よりも車幅内側に位置し、ウォータポンプ47は車幅外側に位置する第1クランク室20aの外端(破線L2を参照)よりも車幅内側に位置している。したがって、クランクケース11の車幅方向を小さくすることができ、車体の傾斜可能角度が拡大し、旋回性能を向上させることができる。
図7は、図3を一部拡大した拡大図である。図7に示すように、スカベンジングポンプ46は、ミッション室32内であって、クランクシャフト12の軸線Cに対して下側かつ後側であって、変速ギア38の下側に配置されている。また、スカベンジングポンプ46は、吸入したエンジンオイルを吐出する吐出孔51が上側に向けて形成されている。したがって、スカベンジングポンプ46は吸入したエンジンオイルを吐出孔51から変速ギア38に向かって吐出し、変速ギア38を潤滑する。
具体的には、オイル吸入通路63は、開口部61から前斜め下側に向かって傾斜され、略V字状の屈曲部64を経由することで後側に折り返して延出され、差込孔62まで形成される。屈曲部64の折り返し角度は、短い距離で差込孔62と接続部50とが接続される角度に設定されている。
ここで、図7において、オイルパン70およびスカベンジングポンプ46を取り外し、オイル吸入通路63の差込孔62の軸方向(図7に示す矢印A方向)から見た状態について図10を参照して説明する。
上述した実施形態では、クランクシャフト12の回転方向は通常のエンジンの回転方向と逆回転である場合について説明したが、この場合に限られず、通常のエンジンの回転方向と同回転方向であってもよい。
上述した実施形態では、エンジン10が並列4気筒エンジンである場合について説明したが、この場合に限られず、異なる配列および異なる気筒数のエンジンであってもよい。
上述した実施形態では、エンジン10を自動二輪車に適用する場合について説明したが、この場合に限られず、類似構造を有する車両にも適用することができる。
Claims (8)
- クランクシャフトを収容するクランクケースと、前記クランクケースのクランク室に回収されたエンジンオイルをオイル吸入通路を介して吸入するスカベンジングポンプと、を備えるエンジンであって、
前記クランクケースは、クランクシャフト支持部により仕切られる複数の前記クランク室が形成され、
前記オイル吸入通路は、それぞれの前記クランク室の底部に形成された開口部から延出して形成され、
少なくとも幾つかの前記オイル吸入通路は合流部により合流され、一つの前記スカベンジングポンプに接続され、
更に、前記オイル吸入通路は、前記開口部から前記合流部に到るまでに、通路断面積が漸減する絞り部を有することを特徴とするエンジン。 - 前記オイル吸入通路は、前記開口部から前記スカベンジングポンプに到るまでに屈曲部を有し、前記屈曲部に通路断面積を拡大させたチャンバ部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
- 前記クランク室の内壁面は、前記クランクシャフトの軸線と略同心の平滑な円筒形状であることを特徴とする請求項1または2に記載のエンジン。
- 前記オイル吸入通路は、エンジン側面視において、前記開口部から前記円筒形状の接線方向に延出して形成されることを特徴とする請求項3に記載のエンジン。
- 前記開口部は、エンジン側面視において、前記クランクシャフトの軸線から垂下される直線と重なる位置に形成されることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載のエンジン。
- 前記スカベンジングポンプは、エンジン側面視において、前記クランクシャフトの軸線に対して下側かつ後側であって、前記クランク室の後側に配置された変速ギアの下側に配置され、
前記スカベンジングポンプの吐出孔が、上側に向けて形成されていることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載のエンジン。 - 前記スカベンジングポンプは、別体のオイルポンプと車幅方向に並列すると共に、駆動シャフトが同軸になるように配置され、
前記オイルポンプは、エンジン平面視において、車幅外側に位置する前記クランク室の外端よりも車幅内側に位置することを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載のエンジン。 - 前記スカベンジングポンプは、別体のウォータポンプと車幅方向に並列すると共に、駆動シャフトが同軸になるように配置され、
前記ウォータポンプは、エンジン平面視において、車幅外側に位置する前記クランク室の外端よりも車幅内側に位置することを特徴とする請求項1ないし7の何れか1項に記載のエンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014061921A JP6291949B2 (ja) | 2014-03-25 | 2014-03-25 | エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014061921A JP6291949B2 (ja) | 2014-03-25 | 2014-03-25 | エンジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015183620A JP2015183620A (ja) | 2015-10-22 |
JP6291949B2 true JP6291949B2 (ja) | 2018-03-14 |
Family
ID=54350443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014061921A Active JP6291949B2 (ja) | 2014-03-25 | 2014-03-25 | エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6291949B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4583185B2 (ja) * | 2004-03-04 | 2010-11-17 | 本田技研工業株式会社 | 多気筒内燃機関 |
JP4546338B2 (ja) * | 2005-06-28 | 2010-09-15 | 川崎重工業株式会社 | セミドライサンプ式エンジンの潤滑装置 |
JP2009162194A (ja) * | 2008-01-10 | 2009-07-23 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の潤滑構造 |
JP4516614B2 (ja) * | 2008-02-29 | 2010-08-04 | トヨタ自動車株式会社 | エンジンの潤滑装置 |
JP5048567B2 (ja) * | 2008-03-31 | 2012-10-17 | 本田技研工業株式会社 | 車両用パワーユニット |
JP5254165B2 (ja) * | 2009-09-16 | 2013-08-07 | 本田技研工業株式会社 | 多気筒内燃機関 |
-
2014
- 2014-03-25 JP JP2014061921A patent/JP6291949B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015183620A (ja) | 2015-10-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4090961B2 (ja) | エンジンのクランクケース構造 | |
JP5699894B2 (ja) | オイル通路構造 | |
US8316815B2 (en) | Oil storage structure for engine, engine incorporating same, and vehicle incorporating same | |
JP2007092743A (ja) | 内燃機関の動弁系油圧制御弁配置構造 | |
JP5531657B2 (ja) | パワーユニットのブリーザ構造 | |
JP3918505B2 (ja) | 4サイクルエンジンのブリーザ装置 | |
JP5254165B2 (ja) | 多気筒内燃機関 | |
JP6277913B2 (ja) | 多気筒エンジン | |
JP2010065667A (ja) | 自動二輪車用エンジンのオイル供給装置 | |
JP2009162202A (ja) | 内燃機関およびそれを備えた車両 | |
JP6291949B2 (ja) | エンジン | |
JP4369185B2 (ja) | 並列多気筒エンジン | |
JP6623769B2 (ja) | 内燃機関のクランク室内圧低減機構 | |
JP4065751B2 (ja) | 4サイクルエンジンのオイル供給経路 | |
US8869780B2 (en) | Attachment structure of vacuum pump | |
JP6102468B2 (ja) | エンジンのブリーザ構造 | |
JP4544835B2 (ja) | 内燃機関のバランサ装置 | |
JP6160335B2 (ja) | 並列多気筒エンジン | |
JP6044241B2 (ja) | 鞍乗型車両 | |
JP5919864B2 (ja) | エンジン | |
JP2011190787A (ja) | 内燃機関のブローバイガス換気構造 | |
JP6205974B2 (ja) | エンジンのオイルストレーナ構造 | |
JP2011085028A (ja) | V型エンジンの潤滑油通路構造 | |
JP6601135B2 (ja) | 4サイクルエンジンのクランクケース構造 | |
JP2023041707A (ja) | 内燃機関 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170815 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170816 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170829 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180116 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180129 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6291949 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |