JP6154381B2 - 車両用ホイールリムの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ホイールリムの製造方法に関し、特に、素環から車両用ホイールリムを製造する車両用ホイールリムの製造方法に関する。
特許文献1は、図16に示すように、リム6とディスク7とが一体とされたホイールを製造する方法を開示している。特許文献1は、外周型8aと内周型8bとを用いてプレスによってリム6を成形する方法を開示している。
しかし、上記公報開示の車両用ホイールリムの製造方法には、つぎの問題点がある。
リム6とディスク7とが一体とされているため、円形平板を用いる必要がある。そのため、矩形の平板をそのまま用いることができず、材料の無駄がある。また、円形平板を絞り加工してリム部としているため、リム部をプレス加工する前の段階で、既に大きな変形加工が加えられており、特に素材が鋼板の場合には、加工硬化によりその後にリム部をプレス成形によって高品質なリム部を成形することは困難である。
欧州特許出願公開第0148066号明細書
本発明の目的は、材料の無駄の発生を抑制できる車両用ホイールリムの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 矩形の鋼板を筒状に巻いて巻きの両端部を互いに溶接接合して素環を作製する素環作製工程と、
周方向に分割された外周型と、内周型と、を前記素環に対して移動させて、前記外周型による前記素環の縮径と前記内周型による前記素環の拡径とを行い、前記素環をリム形状にする、プレスによって行なわれるリム成形工程と、
を有し、
前記リム成形工程では、前記素環の拡径の量の最大値が、前記素環の縮径の量の最大値より、大とされている、車両用ホイールリムの製造方法。
(2) 前記リム成形工程は、少なくとも1つの荒成形工程と、仕上げ工程と、を備える、(1)記載の車両用ホイールリムの製造方法。
(3) 前記リム成形工程では、前記外周型の移動速度および移動距離と、前記内周型の移動速度および移動距離とが、それぞれ調節されて行なわれる、(1)または(2)記載の車両用ホイールリムの製造方法
(4)前記リム成形工程では、前記素環を縮径させて、ホイールリムのドロップ底面部と、第1、第2のサイドウォール部の少なくとも一部とを成形しており、
前記荒成形工程は、前記素環を縮径させて、前記素環の軸方向で前記第1のサイドウォール部の前記ドロップ底面部とは反対側の端部と前記第2のサイドウォール部の前記ドロップ底面部とは反対側の端部との間隔よりも幅が小の凹部を成形する工程を備える、(2)記載の車両用ホイールリムの製造方法。
上記(1)の車両用ホイールリムの製造方法によれば、つぎの効果を得ることができる。
リム成形工程がプレスによって行なわれるため、汎用のプレス機の外周型と内周型を使用することでリムを成形できる。また、矩形の鋼板を筒状に巻いて巻きの両端部を互いに溶接接合して素環を作製する素環作製工程と、素環をリム形状にするリム成形工程と、を有するため、矩形の平板を用いてリムを作製できる。そのため、円形平板を用いる必要がないため、円形平板を用いる場合に比べて材料の無駄の発生を抑制できるとともにリムの成形が容易にできる。
また、リム成形工程では、素環の拡径の量の最大値が、素環の縮径の量の最大値より、大とされているため、素環の縮径される部分に座屈が生じるおそれを抑制でき、品質が良いリムを成形できる。
上記(2)の車両用ホイールリムの製造方法によれば、つぎの効果を得ることができる。
リム成形工程が、少なくとも1つの荒成形工程と、仕上げ工程と、を備えるため、品質が良いリムを成形できる。
上記(3)の車両用ホイールリムの製造方法によれば、つぎの効果を得ることができる。
リム成形工程では、外周型の移動の速度とストロークのそれぞれと、内周型の移動の速度とストロークのそれぞれとが、調節されて行なわれるため、肉引け、皺などの発生を抑制して精度良くリムを成形できる
上記()の車両用ホイールリムの製造方法によれば、つぎの効果を得ることができる。
荒成形工程が、素環を縮径させて凹部を成形する工程を備えるため、一層効率よく、品質が良いリムを効果的に成形できる。
本発明実施例の車両用ホイールリムの製造方法の、素環作製工程の工程図である。(a)は、コイル状に巻かれた帯状部材を示す。(b)は、平板状の矩形の鋼板を示す。(c)は、鋼板が筒状に巻かれる状態を示す。(d)は、巻きの両端部を溶接接合する状態を示す。(e)は、溶接部の盛り上がりとバリをトリミングする状態を示す。(f)は、素環を示す。 本発明実施例の車両用ホイールリムの製造方法の、リム成形工程の工程図である。なお、図面の明確化のために、素環およびリム以外の部品の断面表示は省略している。(a)は、リム成形工程の荒成形工程前の状態を示す。(b)は、リム成形工程の荒成形工程後の状態を示す。(c)は、リム成形工程の仕上げ工程前の状態を示す。(d)は、リム成形工程の仕上げ工程後の状態を示す。 本発明実施例の車両用ホイールリムの製造方法における、荒成形工程後の荒成形環の変形例の部分半断面図である。 本発明実施例の車両用ホイールリムの製造方法における、荒成形工程後の荒成形環の変形例の部分半断面図である。 本発明実施例の車両用ホイールリムの製造方法における、荒成形工程後の荒成形環の変形例の半断面図である。 本発明実施例の車両用ホイールリムの製造法で製造されたリムの半断面図である。 本発明実施例の車両用ホイールリムの製造方法で用いる外周型と内周型における、外周型と内周型の両方が円周分割型であって外周型と内周型の位相が一致している場合の断面図である。なお、図面の明確化のために、素環以外の部品の断面表示は省略している。 本発明実施例の車両用ホイールリムの製造方法で用いる外周型と内周型における、外周型と内周型の両方が円周分割型であって外周型と内周型の位相が異なっている場合の断面図である。なお、図面の明確化のために、素環以外の部品の断面表示は省略している。 本発明実施例の車両用ホイールリムの製造方法で用いる外周型と内周型における、外周型と内周型の両方が円周分割型であって外周型と内周型の分割数が異なる場合の断面図である。なお、図面の明確化のために、素環以外の部品の断面表示は省略している。 本発明実施例の車両用ホイールリムの製造方法に用いるプレス機における、プレス機を作動させて外周型と内周型を圧下させた状態の、部分断面図である。なお、図面の明確化のために、素環以外の部品の断面表示は省略している。 本発明実施例の車両用ホイールリムの製造方法で用いる外周型と内周型における、外周型と内周型の両方が軸方向分割型である場合の断面図である。なお、図面の明確化のために、素環以外の部品の断面表示は省略している。 本発明実施例の車両用ホイールリムの製造方法で用いる外周型と内周型における、内周型に半径方向後退部が設けられている場合の断面図である。なお、図面の明確化のために、素環以外の部品の断面表示は省略している。 本発明実施例の車両用ホイールリムの製造方法で用いる外周型と内周型のそれぞれに半径方向後退部が設けられている場合の断面図である。なお、図面の明確化のために、素環以外の部品の断面表示は省略している。 本発明実施例の車両用ホイールリムの製造方法のリム整形工程における、整形型の断面図である。なお、図面の明確化のために、素環以外の部品の断面表示は省略している。 本発明実施例の車両用ホイールリムの製造方法の変形例を示す図であり、内周型が軸方向プレス型となっている場合の、外周型と内周型の半断面図である。なお、図面の明確化のために、素環以外の部品の断面表示は省略している。 従来の車両用ホイールリムの製造方法の、リム成形装置の概略断面図である。
以下に、本発明実施例の車両用ホイールリムの製造方法を、図1〜図15を参照して説明する。
本発明実施例の車両用ホイールリム(以下、単にリムともいう)30の製造方法は、図1、図2に示すように、素環20からリム30を製造する方法である。素環20の材料は鋼である。リム30は、たとえば、乗用車用、トラック・バス用、産業車両用のリムである。
リム30は、図6に示すように、軸方向一端から他端に向かって順に、第1のフランジ部30a、第1のビードシート部30b、ハンプ部30h、ドロップ部30d(ドロップ部30dは、第1のサイドウォール部30c、ドロップ底面部30d1、第2のサイドウォール部30eで形成されている)、第2のビードシート部30f、第2のフランジ部30gを有する。図示略のディスクがリムに嵌入され、溶接されて、溶接タイプのホイールとなる。
ただし、リム30は、図示はしないが、第1のフランジ部30aまたは第2のフランジ部30gのうち一方が存在せず、図示略のディスクの裏面にビードシート部で接合される、フルフェイスホイール用のリムであってもよい。
本発明実施例のリム30の製造方法は、図1に示すように、矩形の鋼板10を筒状に巻いて巻きの両端部を互いに溶接接合して素環20を作製する素環作製工程と、図2に示すように、周方向に分割された外周型41と、内周型42と、を素環20(荒成形環40)に対して移動させて、外周型41による素環20(荒成形環40)の縮径と内周型42による素環20(荒成形環40)の拡径とを行い、素環20(荒成形環40)をリム30形状にする、プレスによって行なわれるリム成形工程と、を有する。外周型41による素環20(荒成形環40)の縮径と内周型42による素環20(荒成形環40)の拡径は、それぞれが同時に、素環20(荒成形環40)の全周にわたって行なわれる。また、外周型41による素環20(荒成形環40)の縮径と内周型42による素環20(荒成形環40)の拡径は、同時に(同一工程で)行なわれていてもよい。
リム30から外周型41を外すことができるように、外周型41が最も拡径したときの外周型41の最大内径は、リム30の最大外径よりも大きい。また、リム30から内周型を外すことができるように、内周型42が最も縮径したときの内周型42の最大外径は、リム30の最大内径よりも小さい。
素環作製工程では、図1に示すように、平板状の矩形の鋼板10は、たとえば、コイル状に巻かれた帯状部材11から、帯状部材11を直線状に引き出して、所定寸法長さごとに切断することにより、順次、作製される。ついで、平板状の矩形の鋼板10は、筒状に巻かれ、巻きの両端部を互いに突き合わせてフラッシュバット溶接、バット溶接、アーク溶接等で溶接接合し、溶接部12の盛り上がりとバリをトリミングして、素環20を作製する。
なお、素環作製工程では、図示はしないが、パイプ状素材を所定寸法長さに切断して素環20を作製してもよい。
リム成形工程は、プレスによって行なわれる。リム成形工程では、図10に示すように、プレス機50に素環20をセットする。その後、プレス機50を作動させて外周型41と内周型42とを素環20に対して移動(圧下)させて、素環20をリム形状に成形する。リム30のドロップ部30dは、素環20を縮径させることで成形される。リム30の第1のフランジ部30a、第2のフランジ部30gは、素環20を拡径させることで成形される。
外周型41は、図7に示すように、周方向に分割された円周分割型である。外周型41は、素環20(荒成形環40)の半径方向(以下、単に半径方向ともいう)外側に配置される。外周型41は、素環20(荒成形環40)に対して半径方向に移動(縮径)することで、素環20(荒成形環40)を縮径加工する。
内周型42は、周方向に分割された円周分割型である。内周型42は、素環20(荒成形環40)の半径方向内側に配置される。内周型42は、素環20(荒成形環40)に対して素環20(荒成形環40)の半径方向に移動(拡径)することで、素環20(荒成形環40)を拡径加工する。
ただし、内周型42は、図15の変形例に示すように、素環20(荒成形環40)よりも径が大きい部分を備えており、素環20(荒成形環40)に対して素環20(荒成形環40)の軸方向に移動(圧下、プレス)されて素環20(荒成形環40)を拡径させる軸方向プレス型となっていてもよい。内周型42が軸方向プレス型となっている場合、内周型42は、周方向に分割されていてもよく分割されていなくてもよいが、軸方向にのみ分割され周方向に分割されていないほうが良い。
以下、本発明実施例では、内周型が円周分割型である場合を説明する。
外周型41と内周型42の周方向における分割数は、図7、図8に示すように、同じであってもよく、図9に示すように、異なっていてもよい。外周型41と内周型42の周方向における分割数が異なっている場合、外周型41の分割数は、内周型42の分割数より大であってもよく小であってもよい。また、外周型41と内周型42の周方向における位相は、図7に示すように一致していてもよく、図8に示すように異なっていてもよい。
リム成形工程では、外周型41の移動(縮径)速度および移動距離と、内周型42の移動(拡径)速度および移動距離とが、それぞれ調節されて行なわれる。
外周型41の縮径速度および移動距離は、変更可能に構成されている。また、内周型42の拡径速度および移動距離も、変更可能に構成されている。外周型41の移動速度は、内周型42の移動速度と同じであってもよく、異なっていてもよい。外周型41の移動距離は、内周型42の移動距離と同じであってもよく、異なっていてもよい。
外周型41と内周型42の移動速度は、成形し始めから成形終了まで常に一定とされていてもよいが、成形時間短縮のために、成形し始めの方が成形後半よりも速くされていることが望ましい。外周型41と内周型42の移動速度が、成形後半の方が成形し始めよりも速くされていてもよいが、成形し始めの方が成形後半よりも成形に要する力が小さくて済むため、成形し始めの方が成形後半よりも速くされていることが望ましい。
リム成形工程では、素環20の拡径の量の最大値が、素環20の縮径の量の最大値より、大とされている。これは縮径による縮径部およびその近傍の座屈の発生を抑制するためである。素環20からの縮径率は最も縮径される部分において5%程度あるいは5%以内で、素環20からの拡径率は最も拡径される部分において10%程度あるいは10%以上とされていることが望ましい。また、素環20からの縮径率に対する拡径率の比率は、1:2.8以上とされていることが望ましい。
外周型41は、素環20(荒成形環40)の軸方向(以下、単に軸方向ともいう)において、全長にわたって一体とされている。ただし、外周型41は、図11に示すように、軸方向において、少なくとも2つに分割された分割型(軸方向分割型)であってもよい。外周型41の軸方向における分割数は、2個であってもよく、3個であってもよく、4個以上であってもよい。なお、図11では、外周型41が3個に分割されている場合を示している。外周型41が軸方向分割型である場合、軸方向のそれぞれの型の半径方向への移動速度、移動距離は、それぞれ異なっていてもよい。
内周型42は、軸方向において、全長にわたって一体とされていてもよく、少なくとも2つに分割された分割型(軸方向分割型)とされていてもよい。なお、内周型42の軸方向における分割数は、2個であってもよく、3個であってもよく、4個以上であってもよい。なお、本発明図示例では、内周型42が2個に分割されている場合を示している。内周型42が軸方向分割型である場合、軸方向のそれぞれの型の半径方向への移動速度、移動距離は、それぞれ異なっていてもよい。
図11に示すように、外周型41の軸方向における分割数が3個であり、内周型42の軸方向における分割数が2個である場合、外周型41は、軸方向一端から他端に向って順に、第1、第2、第3の外型41a、41b、41cを備える。また、内周型42は、軸方向一端から他端に向って順に、第1、第2の内型42a、42bを備える。
また、外周型41の軸方向における分割数が3個であり、内周型42の軸方向における分割数が2個である場合、リム成形工程は、以下の構成を含む。
先ず、第1、第3の外型41a、41cおよび/または第1、第2の内型42a、42bを素環20に対して移動させて、第1、第3の外型41a、41cと第1、第2の内型42a、42bとで素環20の軸方向両端部21,21を挟む。
次いで、第1、第3の外型41a、41cと第1、第2の内型42a、42bとで素環20の軸方向両端部21,21を挟んだ状態で、第2の外型41bを素環20に対して移動(縮径)させてリム30のドロップ部30dとなる素環20の部分を縮径させる。
次いで、第1、第2の内型42a、42bを素環20に対して移動(拡径)させて少なくともリム30の第1のフランジ部10aおよび第2のフランジ部10gとなる素環20の部分を拡径させる。ドロップ部30dとなる素環20の部分の縮径と、第1のフランジ部10aおよび第2のフランジ部10gとなる素環20の部分の拡径とは、同時に行われてもよい。
外周型41と内周型42の少なくともいずれか一方には、図12に示すように、半径方向後退部43が設けられていてもよい。ドロップ部30dとなる素環20の部分のように素環20を縮径させる型の部分においては、後退部43は内周型42に設けられ、第1のフランジ部10aおよび第2のフランジ部10gとなる素環20の部分のように素環20を拡径させる型の部分においては、後退部43は外周型41に設けられる。なお、図12は、内周型42のみに半径方向後退部43が設けられている場合を示している。
半径方向後退部43は、軸方向において外周型41と内周型42の対応する位置(軸方向に同じ位置)において外周型41と内周型42のうちいずれか一方に、素環20(荒成形環40)を外周型41および内周型42によりプレスして成形した状態で、成形された荒成形環40および成型されたリム30から半径方向に離れる方向に後退して設けられている。図13に示すようにドロップ部30dとなる素環20の部分に対応する位置の内周型42に半径方向に後退部43が設けられ、第1のフランジ部10aおよび第2のフランジ部10gとなる素環20の部分に対応する位置の外周型41に半径方向に後退部43が設けられていてもよい。半径方向後退部43により、両方の型41,42に過大な負荷がかかることを抑制できる。よって、成形力を低減できる。
プレス機50は、図10に示すように、外周型41を半径方向に移動させるための筒状に配置された第1の楔51と、内周型42を半径方向に移動させるための円錐状の第2の楔52と、を備えている。プレス機50を作動させて第1の楔51と第2の楔52を軸方向に移動させることで、外周型41と内周型42を半径方向に移動させて素環20をリム形状に成形することができる。
リム成形工程は、図2に示すように、少なくとも1つの荒成形工程(予備成形工程)と、1つの仕上げ工程と、を備える。なお、図2は、リム成形工程が1つの荒成形工程と1つの仕上げ工程の、計2工程のみを備える場合を示している。
荒成形工程では、図2(a)(b)に示すように、リム30のドロップ部30dとなる素環20部分が縮径させられ、その他の素環20部分が拡径させられる。
荒成形工程では、図3,図4に示すように、素環20を縮径させて、素環20の軸方向から見て第1のサイドウォール部30cのドロップ底面部30d1とは反対側にある端部30c1と第2のサイドウォール部30eのドロップ底面部30d1とは反対側にある端部30e1との間隔L´(図6参照)よりも幅(長さ)Lが小の凹部40aを成形する工程を備えていてもよい。凹部40aは、荒成形環40の全周にわたって連続して設けられる。凹部40aは、荒成形環40の軸方向に、図3に示すように1つのみ設けられていてもよく、図4に示すように2つ設けられていてもよく、図示はしないが3つ以上設けられていてもよい。なお、2つ以上の凹部40aを設けることが、成形品(リム30)の変形を抑制させる上にも好ましい。
凹部40aが複数設けられる場合、各凹部40aの幅Lは、一定であってもよく、異なっていてもよい。また、凹部40aが複数設けられる場合、各凹部40aの幅Lの総和は、間隔L´(図6参照)より小とされている。
荒成形工程は、図5に示すように、少なくとも第1、第2のフランジ部10a、10gとなる素環20部分にフレア加工を施してフレア部40bを成形する工程を備えていてもよい。フレア部40bを成形する工程では、第1、第2のビードシート部30b、30fとハンプ部30hとなる素環20部分にもフレア加工を施すことが望ましい。これは、フレア部40bを成形する工程の後の工程で、フレア部40bを縮径させて第1、第2のビードシート部30b、30fとハンプ部30hを成形できるからである。フレア部40bは、荒成形環40の全周にわたって連続して設けられる。
荒成形工程が、図3、図4に示す凹部40aを成形する工程と、図5に示すフレア部40bを成形する工程の両方を備える場合、凹部40aを成形する工程は、フレア部40bを成形する工程の前に行われていてもよく、フレア部40bを成形する工程の後に行なわれていてもよく、フレア部40bを成形する工程と同時に(同一工程で)行なわれていてもよい。
仕上げ工程では、図2(c)(d)に示すように、荒成形後の荒成形環40がリム形状に成形される。なお、図7から図13において、荒成形工程においても、仕上げ工程においても金型形状が異なるものの構造および作用は同様である。
本発明実施例のリム30の製造方法は、図14に示すように、リム成形工程の後にリム整形工程を有していてもよい。リム整形工程は、リム30の真円度を向上させるための工程である。
リム整形工程では、円錐部61をもつ整形型60をリム30の軸方向に移動させて、円錐部61にてリム30の少なくとも軸方向一部を半径方向に押し広げてリム30を整形する。リム整形工程では、図示略のタイヤが装着される部分である第1のビードシート部30bおよび第2のビードシート部30fを半径方向に押し広げることが望ましい。
リム整形工程では、整形型60によりリム30を半径方向に押し広げるとき、リム30の外周側に配置される図示略のロールにてリム30の少なくとも軸方向一部を半径方向に縮径させてリム30を整形してもよい。また、整形型60による整形の替わりに、または、整形型60による整形に加えて、少なくとも1段のロール成形をしてリム30の整形をしてもよい。
つぎに、本発明実施例の作用を説明する。
リム成形工程がプレスによって行なわれるため、汎用のプレス機50と外周型41と内周型42を使用することでリムを成形できる。
矩形の鋼板10を筒状に巻いて巻きの両端部を互いに溶接接合して素環20を作製する素環作製工程と、素環20をリム形状にするリム成形工程と、を有するため、矩形の平板を用いてリム30を作製できる。そのため、円形平板を用いる必要がないため、円形平板を用いる場合に比べて材料の無駄の発生を抑制できる。また、リム30の成形が容易にできる。
リム成形工程が、少なくとも1つの荒成形工程と、仕上げ工程と、を備えるため、荒成形工程を備えていない場合に比べて、安定してリム30を成形できる。
周方向に分割された外周型41と周方向に分割された内周型42を用いることで、リム30を精度よく成形できる。
また、周方向に分割された外周型41と周方向に分割された内周型42の、位相と分割数を考慮することで、リム30を精度よく成形できる。
リム成形工程では、外周型41の移動の速度とストロークのそれぞれと、内周型42の移動の速度とストロークのそれぞれとが、調節されて行なわれるため、肉引け、皺などの発生を抑制して精度良くリム30を成形できる。
リム成形工程では、素環20の拡径の量の最大値が、素環20の縮径の量の最大値より、大とされているため、素環20の縮径される部分に座屈が生じるおそれを抑制でき、品質が良いリム30を成形できる。
リム成形工程の後に、円錐部61をもつ整形型60をリム軸方向に移動させてリム30を整形するリム整形工程を有するため、リム30の真円度を向上させることができる。
リム成形工程では、素環20の拡径と縮径の両方を行なうため、素環20を拡径のみまたは縮径のみしてリム30を成形する場合に比べて、素環20に座屈、割れ、くびれなどの欠陥が生じることを抑制できる。
荒成形工程が、素環20を縮径させて凹部40aを成形する工程を備えるため、素環20の縮径される部分に座屈が生じるおそれを大幅に抑制でき、一層効率よく、品質が良いリム30を効果的に成形できる。
10 鋼板
11 帯状部材
12 溶接部
20 素環
30 リム
30a 第1のフランジ部
30b 第1のビードシート部
30c 第1のサイドウォール部
30d ドロップ部
30d1 ドロップ底面部
30e 第2のサイドウォール部
30f 第2のビードシート部
30g 第2のフランジ部
30h ハンプ部
40 荒成形環
40a 凹部
40b フレア部
41 外周型
42 内周型
43 半径方向後退部
50 プレス機
51 第1の楔
52 第2の楔
60 整形型
61 円錐部

Claims (4)

  1. 矩形の鋼板を筒状に巻いて巻きの両端部を互いに溶接接合して素環を作製する素環作製工程と、
    周方向に分割された外周型と、内周型と、を前記素環に対して移動させて、前記外周型による前記素環の縮径と前記内周型による前記素環の拡径とを行い、前記素環をリム形状にする、プレスによって行なわれるリム成形工程と、
    を有し、
    前記リム成形工程では、前記素環の拡径の量の最大値が、前記素環の縮径の量の最大値より、大とされている、車両用ホイールリムの製造方法。
  2. 前記リム成形工程は、少なくとも1つの荒成形工程と、仕上げ工程と、を備える、請求項1記載の車両用ホイールリムの製造方法。
  3. 前記リム成形工程では、前記外周型の移動速度および移動距離と、前記内周型の移動速度および移動距離とが、それぞれ調節されて行なわれる、請求項1または請求項2記載の車両用ホイールリムの製造方法
  4. 前記リム成形工程では、前記素環を縮径させて、ホイールリムのドロップ底面部と、第1、第2のサイドウォール部の少なくとも一部とを成形しており、
    前記荒成形工程は、前記素環を縮径させて、前記素環の軸方向で前記第1のサイドウォール部の前記ドロップ底面部とは反対側の端部と前記第2のサイドウォール部の前記ドロップ底面部とは反対側の端部との間隔よりも幅が小の凹部を成形する工程を備える、請求項2記載の車両用ホイールリムの製造方法。
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