JP2014176859A - リム製造方法 - Google Patents

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勇志 岩倉
Takenaga Hasegawa
丈修 長谷川
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Abstract

【課題】従来に比べてマンドレルで素材を安定して保持できるリム製造方法の提供。
【解決手段】スピニング工程では、凹部底部32とマンドレル66との間に前段ロール加工材30の半径方向に隙間をもたせた状態で、凹部底部32より前段ロール加工材30の軸方向左右の一方に位置する凹部傾斜部33と、凹部底部32より前段ロール加工材30の軸方向左右の他方に位置する、フレア部21と、該フレア部21の先端21aと、ビートシート部となる部分36と、凹部傾斜部33と、のいずれか1つとを、マンドレル66により保持する。前段ロール加工材30の凹部31の内径は比較的変動しやすいが、前段ロール加工材30の軸方向の寸法は比較的変動が少ないため、従来に比べてマンドレル66で前段ロール加工材30を安定して保持できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用ホイールのリムの製造方法に関する。
特開平9−271878号公報と特開2012−245551号公報は、つぎの(i)、(ii)の工程を有するリム製造方法を開示している。
(i)まず、円筒状素材をフレア加工、ロール成形により、円筒状素材の軸方向両端部をフレア形状にするとともに、円筒状素材の軸方向中間部にドロップ部となる凹部を形成する。
(ii)つぎに、左右(軸方向)に分割されたマンドレルで凹部を保持し、スピニング加工により素材の厚みを薄くする。
上記公報開示の技術では、凹部の底部がマンドレルに密着している。
ホイールリムのロール成形では、円筒状素材を成形後の素材の径のバラツキが比較的大きい。そのため、凹部の底部をマンドレルに密着させる固定方法では、安定した状態で素材を保持することが困難である。具体的には、凹部の底部の内径がマンドレルの径より大きく加工された場合、マンドレルでの保持が不確実になり素材の軸とマンドレルの軸とがずれてしまう。凹部の底部の内径がマンドレルの径よりも小さく加工された場合、マンドレルを素材に挿入するときにマンドレルで素材を疵付けるおそれがある。
特開平9−271878号公報 特開2012−245551号公報
本発明の目的は、従来に比べてマンドレルで素材を安定して保持できるリム製造方法を提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 円筒状素材を加工して、フレア部と、リムのドロップ部となる凹部と、リムのビードシート部となる部分とを形成して前段ロール加工材を形成する前段ロール工程、前段ロール加工材をスピニング加工してスピニング加工材を形成するスピニング工程、スピニング加工材を成形してリム形状にする後半ロール工程を有し、
スピニング工程の前に、前段ロール工程を実施して、凹部底部と、凹部底部の前段ロール加工材の軸方向左右に位置する凹部傾斜部と、を有する凹部を形成し、
スピニング工程では、凹部底部とマンドレルとの間に前段ロール加工材の半径方向に隙間をもたせた状態で、凹部底部より前段ロール加工材の軸方向左右の一方に位置する凹部傾斜部と、凹部底部より前段ロール加工材の軸方向左右の他方に位置する、フレア部と、該フレア部の先端と、ビートシート部となる部分と、凹部傾斜部と、のいずれか1つとを、マンドレルにより保持することにより前段ロール加工材をマンドレルに対して前段ロール加工材の軸方向および前段ロール加工材の半径方向に位置決めし、前段ロール加工材の一部をスピニング加工することにより薄肉化する、リム製造方法。
(2) 前段ロール工程は、円筒状素材をフレア加工してフレア部をもつフレア加工材にするフレア工程と、フレア加工材にリムのドロップ部となる凹部とリムのビードシート部となる部分を形成して前段ロール加工材を形成する前段ロール成形工程と、を備える、(1)記載のリム製造方法。
(3) 凹部傾斜部は、凹部底R部と、凹部側壁部と、凹部上R部と、を備えており、
スピニング工程では、凹部傾斜部を保持するマンドレルは、凹部底R部、凹部側壁部、凹部上R部の少なくともいずれか1つを保持する、(1)または(2)記載のリム製造方法。
(4)前段ロール加工材の軸方向内外の一方に位置する凹部傾斜部に、マンドレルを前段ロール加工材の軸方向に押し込んでマンドレルの傾斜部により前記凹部傾斜部を前段ロール加工材の半径方向外側に押し拡げることにより、前記マンドレルの軸と前記前段ロール加工材の軸とを調心する(1)〜(3)のいずれか1つに記載のリム製造方法。
(5)前段ロール加工材の軸方向左右の一方に位置するビードシート部となる部分に、マンドレルを前段ロール加工材の軸方向に押し込んで、前記前段ロール加工材のビードシート部となる部分に対応する前記マンドレルの部分により、前記前段ロール加工材のビードシート部となる部分を前段ロール加工材の半径方向外側に押し拡げることにより、前記マンドレルの軸と前記前段ロール加工材の軸とを調心する(1)〜(3)のいずれか1つに記載のリム製造方法。
上記(1)のリム製造方法によれば、スピニング工程では、凹部底部とマンドレルとの間に前段ロール加工材の半径方向に隙間をもたせた状態で、凹部底部より前段ロール加工材の軸方向左右の一方に位置する凹部傾斜部と、凹部底部より前段ロール加工材の軸方向左右の他方に位置する、フレア部と、該フレア部の先端と、ビートシート部となる部分と、凹部傾斜部と、のいずれか1つとを、マンドレルにより保持するため、つぎの効果を得ることができる。
前段ロール加工材の凹部の内径は比較的変動しやすいが、前段ロール加工材の軸方向の寸法は比較的変動が少ない。そのため、従来に比べてマンドレルで前段ロール加工材を安定して保持できる。
また、凹部底部とマンドレルとの間に前段ロール加工材の半径方向に隙間があるため、マンドレルを前段ロール加工材に挿入するときにマンドレルで前段ロール加工材を疵付けることを抑制できる。
上記(2)のリム製造方法によれば、前段ロール工程が、円筒状素材をフレア加工してフレア部をもつフレア加工材にするフレア工程と、フレア加工材にリムのドロップ部となる凹部とリムのビードシート部となる部分を形成して前段ロール加工材を形成する前段ロール成形工程と、を備えるため、フレア部、ドロップ部となる凹部、ビードシート部となる部分をもつ前段ロール加工材を形成できる。
上記(3)のリム製造方法によれば、スピニング工程では、凹部傾斜部を保持するマンドレルが、凹部底R部、凹部側壁部、凹部上R部の少なくともいずれか1つを保持するため、前段ロール加工材をマンドレルで比較的容易に固定できる。
上記(4)のリム製造方法によれば、前段ロール加工材の軸をマンドレルの軸に精度良く合わせることができる。
上記(5)のリム製造方法によれば、前段ロール加工材の軸をマンドレルの軸に精度良く合わせることができる。
本発明実施例1のリム製造方法の、円筒状素材を作製する工程の工程図である。ただし、図1は、本発明全実施例にわたって適用可能である。(a)は、コイル状に巻かれた帯状部材を示す。(b)は、平板状の矩形の鋼板を示す。(c)は、鋼板が筒状に巻かれる状態を示す。(d)は、巻きの両端部を溶接接合する状態を示す。(e)は、溶接部の盛り上がりとバリをトリミングする状態を示す。(f)は円筒状素材を示す。 本発明実施例1のリム製造方法の、フレア工程におけるフレア装置の断面図である。なお、フレア装置のハッチングは図面の明瞭化のために省略している。ただし、図2は、本発明全実施例にわたって適用可能である。 本発明実施例1のリム製造方法の、前段ロール成形工程における前段ロール成形装置の成形加工をする部分の断面図である。なお、前段ロール成形装置のハッチングは図面の明瞭化のために省略している。ただし、図3は、本発明全実施例にわたって適用可能である。 本発明実施例1のリム製造方法の、スピニング工程におけるスピニング装置の断面図である。なお、スピニング装置のハッチングは図面の明瞭化のために省略している。 本発明実施例1のリム製造方法の、スピニング工程において前段ロール加工材にマンドレルを挿入しつつある状態の断面図である。なお、マンドレルのハッチングは図面の明瞭化のために省略している。 本発明実施例1のリム製造方法の、後半ロール工程における後半ロール装置の成形加工をする部分の断面図である。なお、後半ロール装置のハッチングは図面の明瞭化のために省略している。ただし、図6は、本発明全実施例にわたって適用可能である。 図4のA−A線断面図である。ただし、図7は、本発明全実施例にわたって適用可能である。 本発明実施例1のリム製造方法によって製造されるリムの半断面図である。ただし、図8は、本発明全実施例にわたって適用可能である。 本発明実施例1のリム製造方法の、スピニング工程における変形例のスピニング装置の断面図である。なお、スピニング装置のハッチングは図面の明瞭化のために省略している。 本発明実施例1のリム製造方法の、スピニング工程における変形例のスピニング装置の断面図である。なお、スピニング装置のハッチングは図面の明瞭化のために省略している。 本発明実施例2のリム製造方法のスピニング工程におけるスピニング装置の断面図である。なお、スピニング装置のハッチングは図面の明瞭化のために省略している。 本発明実施例3のリム製造方法のスピニング工程におけるスピニング装置の断面図である。なお、スピニング装置のハッチングは図面の明瞭化のために省略している。 本発明実施例4のリム製造方法のスピニング工程におけるスピニング装置の断面図である。なお、スピニング装置のハッチングは図面の明瞭化のために省略している。
以下に、図1〜図13を参照して、本発明実施例のリム製造方法を説明する。
図1〜図10は、本発明実施例1のリム製造方法を示しており、図11は、本発明実施例2のリム製造方法を示しており、図12は、本発明実施例3のリム製造方法を示しており、図13は、本発明実施例4のリム製造方法を示している。
本発明全実施例にわたって共通する部分には、本発明全実施例にわたって同じ符号を付してある。
まず、本発明全実施例に共通する部分を説明する。
本発明実施例のリム50の製造方法は、図1に示す円筒状素材10からリム50を製造する方法である。円筒状素材10の材料はたとえば鋼板である。
リム50は、図8に示すように、乗用車などに使用されるリムであり、5°DCリムである。ただし、リム50は、トラック・バスなどに使用されるリムであり、15°DCリムであってもよい。なお、「5°DCリム」とは、ビードシート部がリム軸芯(ホイール軸芯)に対して5°(ほぼ5°を含む)傾斜しているリムである。また、「15°DCリム」とは、ビードシート部がリム軸芯に対して15°(ほぼ15°を含む)傾斜しているリムである。
リム50は、図8に示すように、リム軸方向左側(内側)から順番に、左側フランジ部51と、左側ビードシート部52と、リム中間部53と、右側ビードシート部54と、右側フランジ部55と、を備える。左側フランジ部51と左側ビードシート部52は、リム中間部53のリム軸方向左側(内側)に位置する。右側ビードシート部54および右側フランジ部55は、リム中間部53のリム軸方向右側(外側)に位置する。リム50に図示略のホイールディスクが嵌入され、溶接されて、溶接タイプのホイールとなる。リム50は、左側フランジ部51または右側フランジ部55のどちらか一方がない形状のものでもよい。
リム中間部53は、左側ビードシート部52と右側ビードシート部54との間に位置する部分である。リム中間部53は、左側サイドウォール部53dと、ドロップ部53aと、右側サイドウォール部53eと、を備える。リム中間部53は、さらに、レッジ部53bとハンプ部53cを備えていてもよい。
リム50の製造方法は、(a)図2、図3に示すように、円筒状素材10を加工して、フレア部21と、リム50のドロップ部53aとなる凹部31と、リム50のビードシート部52,54となる部分(以下、ビードシート中間形成部という)36とを形成して前段ロール加工材30を形成する前段ロール工程と、(b)図4に示すように、前段ロール加工材30をスピニング加工してスピニング加工材40を形成するスピニング工程と、(c)図6に示すように、スピニング加工材40を成形してリム50形状にする後半ロール工程と、をこの順に有する。ビードシート中間形成部36は、前段ロール工程で成形しなくともよい。
リム50の製造方法は、上記前段ロール工程の前に、図1に示すような、一定厚の平板状素材11から一定厚の円筒状素材10を作製する円筒状素材製作工程を有していてもよい。円筒状素材製作工程では、図1(a)に示すように、一定厚の平板状素材(矩形素材)11は、たとえばコイル状に巻かれた一定厚の帯状部材から、帯状部材を直線状に引き出して、所定寸法長さ毎に切断することにより、順次、作製される。次いで、平板状素材11は、円筒状に巻かれ、巻きの両端部を互いに突き合わせてフラッシュバット溶接、バット溶接、アーク溶接等で溶接し、溶接部12の盛り上がりとバリをトリミングして、一定厚の円筒状素材10を作製する。なお、円筒状素材製作工程では、図示はしないが、パイプ状素材を所定寸法長さに切断して円筒状素材10を作製してもよい。
前段ロール工程は、図2に示すように、円筒状素材10をフレア加工してフレア部21をもつフレア加工材20にするフレア工程と、図3に示すように、フレア加工材20に凹部31とビードシート部中間形成部36を形成して前段ロール加工材30を形成する前段ロール成形工程と、をこの順に備える。ただし、前段ロール成形工程にてフレア部21を形成するなどにより、フレア工程はなくてもよい。
フレア工程では、図2に示すように、円筒状素材10の軸方向の両端部のみをフレア加工して拡開する。フレア加工は、第1、第2のフレア型60,61からなる一対のフレア型を用いて行なわれる。第1のフレア型60は、円筒状素材10の軸方向一方側から円筒状素材10に挿入(嵌入)される、第2のフレア型61は、円筒状素材10の軸方向他方側から円筒状素材10に挿入(嵌入)される。フレア部21は、フレア加工材20の軸方向の両端部に位置する。
前段ロール成形工程は、図3に示すように、フレア加工材20を前段下ロール62と前段上ロール63との間に挟みロールを回転させ、フレア加工材20に凹部31とビードシート中間形成部36を形成して前段ロール加工材30を形成する。前段ロール成形工程にて、フレア部21を形成する場合、前段下ロール62は、軸方向左右に分割されており、前段下ロールは円筒状素材10のフレア部21となる部分を押し拡げて拡径するような直径寸法となっていることが好ましい。図3の2点鎖線は、前段下ロール62の左右の分割を示す。
凹部31は、凹部底部32と、一対の凹部傾斜部33と、を備える。
凹部底部32は、前段ロール加工材30の軸方向に延びている。凹部底部32の、前段ロール加工材30の半径方向断面視における形状は、直線であってもよく、一部または全部が湾曲していてもよい。
凹部傾斜部33は、前段ロール加工材30の軸芯に対して傾斜している。凹部傾斜部33は、凹部底部32の軸方向左側にある左側凹部傾斜部34と、凹部底部32の軸方向右側にある右側凹部傾斜部35と、を備える。左側凹部傾斜部34は、左側凹部底R部34aと、左側凹部側壁部34bと、左側凹部上R部34cと、を備える。右側凹部傾斜部35は、右側凹部底R部35aと、右側凹部側壁部35bと、右側凹部上R部35cと、を備える。
左側凹部底R部34aは、凹部底部32の軸方向左側端に接続している。左側凹部底R部34aは、凹部底部32の軸方向左側端から前段ロール加工材30の軸方向左側かつ前段ロール加工材30の半径方向外側に湾曲している部分である。
左側凹部側壁部34bは、左側凹部底R部34aの軸方向左側端かつ半径方向外側端から軸方向左側かつ半径方向外側に延びている部分である。左側凹部側壁部34bの前段ロール加工材30の半径方向断面視における形状は、直線であってもよく、一部または全部が湾曲していてもよい。左側凹部側壁部34bが湾曲している場合、左側凹部側壁部34bの曲率は、左側凹部底R部34aの曲率より小である。
左側凹部上R部34cは、左側凹部側壁部34bの軸方向左側端かつ半径方向外側端から軸方向左側かつ半径方向内側に湾曲している部分である。左側凹部上R部34cの曲率は、左側凹部側壁部34bの曲率より大である。左側凹部側壁部34bが湾曲している場合、左側凹部上R部34cは、左側凹部側壁部34bとは逆方向に曲がっている。
右側凹部底R部35aは、凹部底部32の軸方向右側端に接続している。右側凹部底R部35aは、凹部底部32の前段ロール加工材30の軸方向右側端から前段ロール加工材30の軸方向右側かつ前段ロール加工材30の半径方向外側に湾曲している部分である。
右側凹部側壁部35bは、右側凹部底R部35aの軸方向右側端かつ半径方向外側端から軸方向右側かつ半径方向外側に延びている部分である。右側凹部側壁部35bの前段ロール加工材30の半径方向断面視における形状は、直線であってもよく、一部または全部が湾曲していてもよい。右側凹部側壁部35bが湾曲している場合、右側凹部側壁部35bの曲率は、右側凹部底R部35aの曲率より小である。
右側凹部上R部35cは、右側凹部側壁部35bの軸方向右側端かつ半径方向外側端から軸方向右側かつ半径方向内側に湾曲している部分である。右側凹部上R部35cの曲率は、右側凹部側壁部35bの曲率より大である。左側凹部側壁部35bが湾曲している場合、右側凹部上R部35cは、右側凹部側壁部35bとは逆方向に曲がっている。
ビードシート中間形成部36は、凹部31の、軸方向左側と軸方向右側とに設けられる。ビードシート中間形成部36は、前段ロール加工材30の軸芯に対して5°(ほぼ5°を含む)傾斜しており、軸方向の端部に行くにしたがって、径が大きくなるようになっている。ビードシート中間形成部36の傾斜は、5°より大きくても良く、5°より小さくてもよい。また、ビードシート中間形成部36は、前段ロール加工材30の軸芯に対して平行となっていても良い。
スピニング工程では、図4に示すように、前段ロール加工材30をスピニング加工してスピニング加工材40を形成する。スピニング加工は、第1、第2のマンドレル64,65を備えるマンドレル66と、スピニングロール67と、を用いて行なわれる。図5に示すように、第1のマンドレル64は、前段ロール加工材30の軸方向左側から前段ロール加工材30に挿入(嵌入)される。また、第2のマンドレル65は、前段ロール加工材30の軸方向右側から前段ロール加工材30に挿入(嵌入)される。このとき、マンドレル66(64、65)のマンドレル傾斜部66a(64a、65a)の一部(図5においては、部分64c)が、前段ロール加工材30の凹部傾斜部33に接触し、凹部傾斜部33を径方向外側に押し拡げながらマンドレル66を前段ロール加工材30の凹部傾斜部33に押し込む。さらにマンドレル66を前段ロール加工材30に押し込んで、マンドレル66のマンドレル傾斜部66aが前段ロール加工材30の左側凹部側壁部34bに接触した時点あるいは僅かに軸方向に押し込んだ時点で保持が完了する。
スピニングロール67は、図4に示すように、凹部底部32より前段ロール加工材30の軸方向左側と前段ロール加工材30の軸方向右側のそれぞれに設けられていてもよい。凹部底部32より前段ロール加工材30の軸方向左側のスピニングロール67aは、1つのみ設けられていてもよく複数個設けられていてもよい。凹部底部32より前段ロール加工材30の軸方向右側のスピニングロール67bは、1つのみ設けられていてもよく複数個設けられていてもよい。凹部底部32より前段ロール加工材30の軸方向左側のスピニングロール67aと、凹部底部32より前段ロール加工材30の軸方向右側のスピニングロール67bとは、同一位相に設けられていてもよく異なった位相に設けられていてもよい。たとえば、スピニングロール67aとスピニングロール67bとは、互いの干渉を抑制するために、任意の角度ずれた位相に設けられていてもよい。好ましくは、90度または180度ずれた位相に設けられていてもよい。軸方向左側および軸方向右側のスピニングロール67a、67bは、どちらか一方が他方を兼ねていてもよい。
マンドレル66は、凹部底部32の前段ロール加工材30の半径方向内側の領域に入り込んでいてもよく入り込んでいなくてもよい。図4は、第1のマンドレル64が凹部底部32の半径方向内側の領域に入り込んでおり、第2のマンドレル65が凹部底部32の半径方向内側の領域に入り込んでいない場合を示す。図9および図10は、第1のマンドレル64および第2のマンドレル65がともに、凹部底部32の半径方向内側の領域に入り込んでいる場合を示す。マンドレル66(64、65)が凹部底部32の前段ロール加工材30の半径方向内側の領域に入り込む場合、凹部底部32の前段ロール加工材30の半径方向内側の領域に入り込むマンドレル66(64、65)の部分(マンドレルの、凹部底R部対応部64c、65c)は、マンドレル66を前段ロール加工材30の軸方向から前段ロール加工材30の半径方向内側の領域に挿入しやすいように、テーパ状になっていることが望ましい。前段ロール加工材30のビードシート中間形成部36(ビードシート部52,54となる部分)に対応するマンドレル66の部分は、前段ロール加工材30の端部に行くにつれて直径が大きくなっている。ただし、ビードシート中間形成部36に対応するマンドレル66の部分の直径は、一定でもよい。
スピニング加工は、凹部底部32とマンドレル66(64、65)との間に前段ロール加工材30の半径方向に隙間をもたせた状態で行なわれる。すなわち、スピニング加工は、凹部底部32(の最も半径方向内側端となる部分)とマンドレル66とが互いに接触しない状態で行なわれる。ただし、前段ロール加工材30がマンドレル66により前段ロール加工材30の軸方向に力を加えられて保持されたとき、凹部底部32は変形してマンドレル66に接触してもよい。
スピニング加工は、凹部底部32より前段ロール加工材30の軸方向左右の一方に位置する凹部傾斜部33と、凹部底部32より前段ロール加工材30の軸方向左右の他方に位置する、フレア部21と、フレア部21の(軸方向)先端21aと、ビートシート中間形成部36と、凹部傾斜部33と、のいずれか1つとを、マンドレル66により保持することにより前段ロール加工材30をマンドレル66に対して前段ロール加工材30の軸方向および前段ロール加工材30の半径方向に位置決めし、前段ロール加工材30の一部をスピニング加工することにより薄肉化する。以下、凹部底部32より前段ロール加工材30の軸方向左右の一方に位置する凹部傾斜部33が左側凹部傾斜部34であり、凹部底部32より前段ロール加工材30の軸方向左右の他方に位置する凹部傾斜部33が右側凹部傾斜部35である場合を説明する。
第1のマンドレル64は、図4に示すように、左側凹部傾斜部34を保持する。第1のマンドレル64と左側凹部傾斜部34とは、全周にわたって連続して接触していてもよく周方向の一部で非接触であってもよい。第1のマンドレル64は、左側凹部底R部34a、左側凹部側壁部34b、左側凹部上R部34cの少なくともいずれか1つを保持する。第1のマンドレル64の、左側凹部傾斜部34を保持する部分(マンドレル傾斜部)64aは、前段ロール加工材30の軸芯に対して傾斜している。第1のマンドレル64の、左側凹部傾斜部34を保持する部分(マンドレル傾斜部)64aの、前段ロール加工材30の軸芯に対する傾斜角度αは、スピニング加工後に第1のマンドレル64をスピニング加工材40から容易に抜くことができるように、5°より大きいことが望ましい。マンドレル64のマンドレル傾斜部64aは、図5に示すように、左側凹部傾斜部34を半径方向外側にわずかに押し拡げることにより、前段ロール加工材30を保持する。前段ロール加工材30の左側凹部傾斜部34を保持するマンドレル傾斜部64aは、左側凹部傾斜部34の左側凹部底R部34a、左側凹部側壁部34b、左側凹部上R部34cのうち、左側凹部底R部34aと左側凹部側壁部34b、または、左側凹部側壁部34bと左側凹部上R部34cの、いずれかを保持するようにすると、前段ロール加工材30の軸方向および径方向の保持が容易にできる。マンドレル傾斜部64aの、左側凹部底R部34aおよび左側凹部上R部34cにおける前段ロール加工材30を保持する部分の、前段ロール加工材30の軸芯に対する傾斜角度αは、45°以下であることが好ましく、さらに好ましくは、軸方向の押し込み量が直径方向の押し拡げ量より大きくなる26.5°以下である。また、図5において、第1のマンドレル64が前段ロール加工材30の軸方向左側から前段ロール加工材30に挿入されるとき、前段ロール加工材30のビードシート中間形成部36(左側ビードシート部52となる部分)に対応する第1のマンドレル64の部分が、ビードシート中間形成部36(左側ビードシート部52となる部分)に接触して、ビードシート中間形成部36(左側ビードシート部52となる部分)を径方向外側に押し拡げながら、第1のマンドレル64を前段ロール加工材30の軸方向右側に押し込むようにし、さらに、第1のマンドレル64を前段ロール加工材30に押し込んで、第1のマンドレル64のマンドレル傾斜部64aが前段ロール加工材30の左側凹部傾斜部34に接触した時点あるいは僅かに軸方向に押し込んだ時点で保持が完了するようにしてもよい。この場合、第1のマンドレル64のマンドレル傾斜部64aに接触する前段ロール加工材30の左側凹部傾斜部34の少なくとも一部における前段ロール加工材30の軸芯に対する傾斜角度は、直径方向の押し拡げ量が軸方向の押し込み量より大きくなる26.5°以上であることが好ましい。
第2のマンドレル65は、凹部底部32より前段ロール加工材30の軸方向右側の、フレア部21と、フレア部21の先端21aと、ビードシート中間形成部36と、右側凹部傾斜部35と、のいずれか1つを、保持する。第2のマンドレル65と、凹部底部32より前段ロール加工材30の軸方向右側の、フレア部21と、フレア部21の先端21aと、ビードシート中間形成部36と、右側凹部斜部35と、のいずれか1つとは、全周にわたって連続して接触していてもよく周方向の一部で非接触であってもよい。第2のマンドレル65が右側凹部傾斜部35を保持する場合、第2のマンドレル65は、右側凹部底R部35a、右側凹部側壁部35b、右側凹部上R部35cの少なくともいずれか1つを保持する。第2のマンドレル65の、前段ロール加工材30のフレア部21、フレア部21の先端21a、ビードシート中間形成部36、右側凹部斜部35、のいずれかを保持する部分(マンドレル傾斜部)65aは、前段ロール加工材30を軸方向にわずかに押し潰すことにより、前段ロール加工材30を保持する。第2のマンドレル65のマンドレル傾斜部65aは、前段ロール加工材30の軸芯に対して傾斜している。第2のマンドレル65のマンドレル傾斜部65aの、前段ロール加工材30の軸芯に対する傾斜角度βは、スピニング加工後に第2のマンドレル65をスピニング加工材40から容易に抜くことができるように、5°より大きいことが望ましい。マンドレル65のマンドレル傾斜部65aは、右側凹部傾斜部35を半径方向外側にわずかに押し拡げることにより、前段ロール加工材30を保持する。前段ロール加工材30の右側凹部傾斜部35を保持するマンドレル傾斜部65aは、右側凹部傾斜部35の右側凹部底R部35a、右側凹部側壁部35b、右側凹部上R部35cのうち、右側凹部底R部35aと右側凹部側壁部35b、または、右側凹部側壁部35bと右側凹部上R部35cの、いずれかを保持するようにすると、前段ロール加工材30の軸方向および径方向の保持が容易にできる。マンドレル傾斜部65aの、右側凹部底R部35a、右側凹部上R部35cおよびビードシート中間形成部36における前段ロール加工材30を保持する部分の、前段ロール加工材30の軸芯に対する傾斜角度βは、45°以下であることが好ましく、さらに好ましくは、軸方向の押し込み量が直径方向の押し拡げ量より大きくなる26.5°以下である。また、マンドレル傾斜部65aのフレア部21の先端21aの、前段ロール加工材30の軸芯に対する傾斜角度は、90°程度でもよい。また、図5において、第2のマンドレル65が前段ロール加工材30の軸方向右側から前段ロール加工材30に挿入されるとき、前段ロール加工材30のビードシート中間形成部36(右側ビードシート部54となる部分)に対応する第2のマンドレル65の部分が、ビードシート中間形成部36(右側ビードシート部54となる部分)に接触して、ビードシート中間形成部36(右側ビードシート部54となる部分)を径方向外側に押し拡げながら、第2のマンドレル65を前段ロール加工材30の軸方向左側に押し込むようにし、さらに、第2のマンドレル65を前段ロール加工材30に押し込んで、第2のマンドレル65のマンドレル傾斜部65aが前段ロール加工材30の右側凹部傾斜部35に接触した時点あるいは僅かに軸方向に押し込んだ時点で保持が完了するようにしてもよい。この場合、第2のマンドレル65のマンドレル傾斜部65aに接触する前段ロール加工材30の右側凹部傾斜部35の少なくとも一部における前段ロール加工材30の軸芯に対する傾斜角度は、直径方向の押し拡げ量が軸方向の押し込み量より大きくなる26.5°以上であることが好ましい。
後半ロール成形工程では、図6に示すように、スピニング加工材40を後段下ロール68と後段上ロール69との間に挟みロールを回転させ、スピニング加工材40を成形してリム50形状にする。その後、エキスパンダーおよび/またはシュリンカーを用いてサイジング加工(真円に近づける加工、直径を目標寸法に近づける加工およびリム断面形状の整形加工)し、最終リム形状にする。
ここで、本発明全実施例にわたって共通する効果を説明する。
(A)スピニング工程では、凹部底部32とマンドレル66との間に前段ロール加工材30の半径方向に隙間をもたせた状態で、凹部底部32より前段ロール加工材30の軸方向左右の一方に位置する凹部傾斜部33と、凹部底部32より前段ロール加工材30の軸方向左右の他方に位置する、フレア部21と、該フレア部21の先端21aと、ビートシート中間形成部36と、凹部傾斜部33と、のいずれか1つとを、マンドレル66により保持するため、つぎの効果を得ることができる。
(A1)前段ロール加工材30の凹部31の内径は比較的変動しやすいが、前段ロール加工材30の軸方向の寸法は比較的変動が少ない。軸方向左右の一方に位置する凹部傾斜部33とマンドレル66のマンドレル傾斜部64aとにより、マンドレル66の軸と前段ロール加工材30の軸との芯出しをしつつ、他方からマンドレル66により前段ロール加工材30を軸方向に保持する。そのため、従来に比べてマンドレル66で前段ロール加工材30を安定して保持できる。よって、精度の良いスピニング加工ができる。
(A2)凹部底部32とマンドレル66との間に前段ロール加工材30の半径方向に隙間があるため、マンドレル66を前段ロール加工材30に挿入するときにマンドレル66で前段ロール加工材30を疵付けることを抑制できる。
(A3)凹部底部32とマンドレル66との間に前段ロール加工材30の半径方向に隙間があるため、前段ロール加工材30をマンドレル66で保持するときに、前段ロール加工材30に多少の直径の変動があっても、前段ロール加工材30を疵付けずに固定できる。
(A4)径の小さい凹部底部24に無理にマンドレル66を挿入することが無く、マンドレル66で前段ロール加工材30を疵付けることを抑制できる。
(B)前段ロール工程が、円筒状素材10をフレア加工してフレア部21をもつフレア加工材20にするフレア工程と、フレア加工材20に凹部31とビードシート中間形成部36を形成して前段ロール加工材30を形成する前段ロール成形工程と、を備えるため、フレア部21、凹部31、ビードシート中間形成部36をもつ前段ロール加工材30を形成できる。
(C)スピニング工程では、凹部傾斜部33を保持するマンドレル66が、凹部底R部、凹部側壁部、凹部上R部の少なくともいずれか1つを保持するため、前段ロール加工材30をマンドレル66で比較的容易に固定できる。
(D)第1のマンドレル64のマンドレル傾斜部64aと第2のマンドレル65のマンドレル傾斜部65aとが、前段ロール加工材30の軸芯に対して傾斜しているため。前段ロール加工材30をマンドレル66で多少径方向に押し広げて固定することができる。そのため、マンドレル66にて前段ロール加工材30を前段ロール加工材30の軸方向と前段ロール加工材30の径方向の両方向で固定でき、確実な固定が可能になる。
(E)前段ロール加工材30のビードシート中間形成部36に対応する第1のマンドレル64(または、第2のマンドレル65)の部分がビードシート中間形成部36を径方向外側に押し拡げて固定することができる。そのため、マンドレル66にて前段ロール加工材30を前段ロール加工材30の軸方向と前段ロール加工材30の径方向の両方向で固定でき、確実な固定が可能になる。
つぎに、本発明各実施例に特有な部分を説明する。
〔実施例1〕(図1〜図10)
本発明実施例1では、第2のマンドレル65が右側凹部傾斜部35を保持する。そのため、左右のビードシート中間形成部36を効果的に薄くできる。図9は、第1のマンドレル64および第2のマンドレル65がともに、凹部底部32の半径方向内側の領域に入り込んでおり、マンドレル66(64,65)の左右の凹部底R部対応部64c、65cが、前段ロール加工材30の凹部底R部34a、35aを保持している場合を示す。図10は、第1のマンドレル64および第2のマンドレル65がともに、凹部底部32の半径方向内側の領域に入り込んでおり、マンドレル66(64,65)の左右の凹部底R部対応部64c、65cが、前段ロール加工材30の凹部底R部34a、35aに接触せずに、凹部側壁部34b、35bおよび凹部上R部34c、35cとを保持している場合を示す。また、図10では、前段ロール加工材30はフレア加工がなされていない。
第1、第2のマンドレル64,65は、互いに軸方向に接触していても良く、接触していなくてもよい。
〔実施例2〕(図11)
本発明実施例2では、第2のマンドレル65がフレア部21を保持する。そのため、前段ロール加工材30の直径がばらついていても、精度よく前段ロール加工材30を保持できる。
〔実施例3〕(図12)
本発明実施例3では、第2のマンドレル65がフレア部21の軸方向の先端21aを保持する。そのため、前段ロール加工材30を軸方向に確実に保持できる。フレア部21を先端部21aとともに保持してもよい。マンドレル傾斜部65aの前段ロール加工材30の軸芯に対する角度は、図12に示すようにほぼ垂直であってもよい。
〔実施例4〕(図13)
本発明実施例4では、第2のマンドレル65がビードシート中間形成部36を保持する。そのため、前段ロール加工材30が確実に保持できるとともに、左右のビードシート中間形成部36を容易に薄くできる。フレア部21をビードシート中間形成部36とともに保持してもよい。
10 円筒状素材
11 平板状素材
12 溶接部
20 フレア加工材
21 フレア部
22 フレア部の先端
30 前段ロール加工材
31 凹部
32 凹部底部
33 凹部傾斜部
34 左側凹部傾斜部
34a 左側凹部底R部
34b 左側凹部側壁部
34c 左側凹部上R部
35 右側凹部傾斜部
35a 右側凹部底R部
35b 右側凹部側壁部
35c 右側凹部上R部
36 ビードシート中間形成部
40 スピニング加工材
50 リム
51 左側フランジ部
52 左側ビードシート部
53 リム中間部
53a ドロップ部
53b レッジ部
53c ハンプ部
53d 左側サイドウォール部
53e 右側サイドウォール部
54 右側ビードシート部
55 右側フランジ部
60 第1のフレア型
61 第2のフレア型
62 前段下ロール
63 前段上ロール
64 第1のマンドレル
64a 第1のマンドレルのマンドレル傾斜部
64c 第1のマンドレルの凹部底R部対応部
65 第2のマンドレル
65a 第2のマンドレルのマンドレル傾斜部
65c 第2のマンドレルの凹部底R部対応部
66 マンドレル
66a マンドレル傾斜部
67,67a、67b スピニングロール
68 後段下ロール
69 後段上ロール

Claims (5)

  1. 円筒状素材を加工して、フレア部と、リムのドロップ部となる凹部と、リムのビードシート部となる部分とを形成して前段ロール加工材を形成する前段ロール工程、前段ロール加工材をスピニング加工してスピニング加工材を形成するスピニング工程、スピニング加工材を成形してリム形状にする後半ロール工程を有し、
    スピニング工程の前に、前段ロール工程を実施して、凹部底部と、凹部底部の前段ロール加工材の軸方向左右に位置する凹部傾斜部と、を有する凹部を形成し、
    スピニング工程では、凹部底部とマンドレルとの間に前段ロール加工材の半径方向に隙間をもたせた状態で、凹部底部より前段ロール加工材の軸方向左右の一方に位置する凹部傾斜部と、凹部底部より前段ロール加工材の軸方向左右の他方に位置する、フレア部と、該フレア部の先端と、ビートシート部となる部分と、凹部傾斜部と、のいずれか1つとを、マンドレルにより保持することにより前段ロール加工材をマンドレルに対して前段ロール加工材の軸方向および前段ロール加工材の半径方向に位置決めし、前段ロール加工材の一部をスピニング加工することにより薄肉化する、リム製造方法。
  2. 前段ロール工程は、円筒状素材をフレア加工してフレア部をもつフレア加工材にするフレア工程と、フレア加工材にリムのドロップ部となる凹部とリムのビードシート部となる部分を形成して前段ロール加工材を形成する前段ロール成形工程と、を備える、請求項1記載のリム製造方法。
  3. 凹部傾斜部は、凹部底R部と、凹部側壁部と、凹部上R部と、を備えており、
    スピニング工程では、凹部傾斜部を保持するマンドレルは、凹部底R部、凹部側壁部、凹部上R部の少なくともいずれか1つを保持する、請求項1または請求項2記載のリム製造方法。
  4. 前段ロール加工材の軸方向左右の一方に位置する凹部傾斜部に、マンドレルを前段ロール加工材の軸方向に押し込んでマンドレルの傾斜部により前記凹部傾斜部を前段ロール加工材の半径方向外側に押し拡げることにより、前記マンドレルの軸と前記前段ロール加工材の軸とを調心する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のリム製造方法。
  5. 前段ロール加工材の軸方向左右の一方に位置するビードシート部となる部分に、マンドレルを前段ロール加工材の軸方向に押し込んで、前記前段ロール加工材のビードシート部となる部分に対応する前記マンドレルの部分により、前記前段ロール加工材のビードシート部となる部分を前段ロール加工材の半径方向外側に押し拡げることにより、前記マンドレルの軸と前記前段ロール加工材の軸とを調心する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のリム製造方法。
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