JP6152600B2 - ワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置及びその方法 - Google Patents

ワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置及びその方法 Download PDF

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Description

本発明は、パンチとダイを備えた曲げ加工装置に対し、ワークをクランプして搬入し、曲げ加工した後搬出するワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置及びそのワーククランプ装置を使用するワーククランプ方法に関する。
従来より、ワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置が例えば特開2001-269737号公報に開示されている。
同公報に開示されたワーククランプ装置は、上グリッパ51(図13(A))と下グリッパ53から成るメカクランプ55を有し、該メカクランプ55の前記下グリッパ53の下部に左右方向に延伸した吸着支持部57が設けられている。
また、前記吸着支持部57の両側には前後方向に延伸した吸着支持部材59L、59Rを設け、この吸着支持部材59L、59Rに前後方向に適宜な間隔で吸着手段65、例えばバキュームパッドを設けた。
この構成により、従来は、前記メカクランプ55とバキュームパッド65とを併用することにより、ワークW(図13(B))をクランプしていた。
特開2001-269737号公報
従って、図14に示すように、ワークWが例えば長尺材であって短辺Tの寸法が比較的大きい場合には、該ワークWは、メカクランプ55とバキュームパッド65を併用することにより、ワークWに対するクランプ力は十分確保される。
しかし、図15に示すように、ワークWが例えば長尺材であって短辺Tの寸法が比較的小さい場合には、メカクランプ55は使用できず、バキュームパッド65だけでワークWをクランプせざるを得ず、該ワークWに対するクランプ力を十分確保できないおそれがある。
その結果、曲げ加工装置11(図1)のパンチPとダイDにより、ワークWを曲げ線mに沿って曲げ加工する場合に、該ワークWが機械本体側からの曲げ力に耐え切れずバキュームパッド65(図15)でクランプされた状態で位置ズレが発生し、出来上がった製品の精度が低下し、不良製品が発生することがある。
本発明の目的は、ワークのクランプ力を確保することにより、曲げ加工時におけるワークの位置ズレを阻止し、製品の精度を向上させて不良製品の発生を除去するワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置及びその方法を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、請求項1に記載したように、
ワーク操作用ロボット13のアーム9(図2)取り付けたクランプシリンダ15に連結した上下グリッパ14A、14Bに左右方向(X軸方向)に延伸した上下ブラケット12A、12Bを設け、該上下ブラケット12A、12Bに直交する上下フレーム16A,16Bを該上下ブラケット12A、12Bに複数本設け、各上下フレーム16A、16Bの先端にクランプ部17を設けると共に、各上下フレーム16A、16B上であって先端と上下ブラケット12A、12B接続領域との間には吸着部18を適宜設けたことを特徴とするワーク操作用ロボット13におけるワーククランプ装置8と、請求項4に記載したように、
上記請求項1記載のワーク操作用ロボット13におけるワーククランプ装置8を使用するワーククランプ方法であって、
(1)CAD情報に基づき、ワークWを吸着部18によりクランプできるか否かを判断し(図12のステップ103A)、
(2)吸着部18によりクランプできると判断した場合には(図12のステップ103AのYES)、吸着部18を適宜ワークWにかかる位置まで移動させた後(図12のステップ103B)、該ワークWをクランプ部17と吸着部18によりクランプし(図12のステップ103C)、
(3)吸着部18によりクランプできないと判断した場合には(図12のステップ103AのNO)、吸着部18を適宜ワークWにかからない位置まで移動させた後(図12のステップ103D)、該ワークWをクランプ部17のみによりクランプし、該クランプ部17に吸着部18のクランプ力を加えること(図12のステップ10E)を特徴とするワーククランプ方法という手段を講じている。
上記本発明の構成によれば、例えばワークW(図9)が長尺材であって短辺Tの寸法が比較的大きい場合には(図9(A))、クランプ部17と吸着部18により該ワークWをクランプし、短辺Tの寸法が比較的小さい場合には(図9(B))、クランプ部17のみにより該ワークWをクランプするので、本発明によれば、ワークWの大きさに対応して該ワークWをクランプすることが可能となり、従って、ワークのクランプ力を確保することにより、曲げ加工時におけるワークの位置ズレを阻止し、製品の精度を向上させて不良製品の発生を除去することができる。
上記のとおり、本発明によれば、ワークのクランプ力を確保することにより、曲げ加工時におけるワークの位置ズレを阻止し、製品の精度を向上させて不良製品の発生を除去するワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置及びその方法を提供するという効果を奏する。
また、本発明によれば、クランプ部17(図1)と吸着部18を有する1台のワーククランプ装置8だけで、ワークの大きさに対応することができ、ワークの大きさに応じて異なる種別のワーククランプ装置を準備する必要がないという効果もある。
本発明の全体図である。 本発明に係るワーク操作用ロボット13におけるワーククランプ装置8を示す斜視図である。 図2の平面図である。 図2の詳細図である。 本発明を構成する上下ブラケット12A、12Bと上下フレーム16A、16Bとの結合関係を示す図である。 本発明を構成するクランプ部17と上下フレーム16A、16Bとの結合関係を示す図である。 本発明を構成する吸着部18と上下フレーム16A、16Bとの結合関係を示す図である。 図7の他の実施例を示す図である。 本発明によるワーククランプ装置8とワークWの大きさとの関係を示す図である。 本発明の作用説明図である。 本発明の全体動作を説明するためのフローチャートである。 図11のワーククランプ動作を説明するためのフローチャートである。 従来技術の構成説明図である。 ワークWの寸法が比較的大きい場合の従来技術の説明図。 ワークWの寸法が比較的小さい場合の従来技術の説明図。
以下、本発明を、実施の形態により添付図面を参照して、説明する。
図1は本発明の全体図であり、図示するロボットによる曲げ加工システムは、曲げ加工装置11のNC装置10から製品情報である例えばCAD情報を入力して、曲げ順、金型P、D、金型レイアウトなど算出した後(他には、例えば工程(曲げ順)ごとに、ロボット13のワーク追従動作の軌跡などを算出)(図11のステップ101〜ステップ102)、ロボット13にワークWをクランプさせ(図11のステップ103)、実際の曲げ加工を行う(図11のステップ104)。
上記曲げ加工システムは、パンチP(図1)とダイDを有する曲げ加工装置11と該曲げ加工装置11に対してクランプしたワークWを搬入し、曲げ加工し、搬出するといったワークWを操作(ハンドリング)するロボット13との組み合わせから成る。
上記ワーク操作用ロボット13としては、例えば曲げロボットがあり、該曲げロボット13の側方に設置された搬入出装置(図示省略)から素材としてのワークを受け取って機械本体に挿入し、製品が加工された場合には、その製品を上記搬入出装置に渡すようになっている。
そして、上記NC装置10は、ロボットコントローラ1(図1)との間で双方向信号S2をやりとりすることにより、ワーク操作用ロボット13におけるワーククランプ装置8とワークWとの関係(図9〜図10)を、例えば画像処理装置(図示省略)を用い、常に監視するようになっている。
また、曲げ加工装置11(図1)としては、プレスブレーキがあり、よく知られているように、上部テーブル20に装着されたパンチPと、下部テーブル21に装着されたダイDを有している。
下部テーブル21の後方には、バックゲージが配置され、該バックゲージの突当23は、スライダ24に取り付けられ、該スライダ24は、左右方向(紙面に垂直な方向)に延びるストレッチ25に滑り結合している。
更に、上記プレスブレーキ11の両側には、側板6が設置され、各側板には、油圧シリンダ7などから成るラム駆動源が設けられ、下降式プレスブレーキでは、上部テーブル20が下降することにより、上昇式プレスブレーキでは、下部テーブル21が上昇することにより、既述したパンチPとダイDでワークWを曲げ加工する。
前記プレスブレーキ11の前方には、既述したワーク操作用ロボット13、即ち、ロボット13が設置されている。
このロボット13は、ワーククランプ装置8を有し、ロボットコントローラ1(図1)からの制御信号S1により、該ワーククランプ装置8は、所定の制御が行われる(例えば図12)。
上記ワーククランプ装置8は、ロボット13のアーム9に取り付けたクランプシリンダ15と、該クランプシリンダ15に連結した上下グリッパ14A、14Bを有する。
即ち、クランプシリンダ15(図2)にはU字型部材を介して上下グリッパ14A、14Bが連結しており、該上下グリッパ14A、14Bには、取付け部材2A、2Bを介して左右方向(X軸方向)に延伸した上下ブラケット12A、12Bが設けられている。
この場合、クランプシリンダ15は、ワーククランプ装置8全体を作動させ、既述した下ブラケット12Bに対して上ブラケット12Aを上下動させるようになっている。
そして、上記上下ブラケット12A(図3)、12Bに直交する上下フレーム16A、16Bが該上下ブラケット12A、12Bに複数本設けられ、各上下フレーム16A、16Bの詳細は図4に示されている。
この上下ブラケット12A、12Bと上下フレーム16A、16Bとの結合関係は図5に示されている。
この場合、上記結合関係を実現するために、図示するように、上ブラケット12Aと上フレーム16Aについて、また、下ブラケット12Bと下フレーム16Bについて、同じ構造の取付け部材3が用いられ、両者は上下方向(Z軸方向)に対向して設けられている。
上の取付け部材3は、第1板3Aと第2板3Bと第3板3Cと第4板3Gから成り、第1板3Aと第2板3Bの間には上ブラケット12Aが挿入され、第2板3Bと第3板3Cの間には上ブラケット12Aに対して直交した上フレーム16Aが挿入されるので、ボルト3D、3Eをねじ込むことにより、上ブラケット12Aに対して上フレーム16Aを直交した状態で固定することができる。
このような動作は、下の取付け部材3を用いることにより、下ブラケット12Bに対して下フレーム16Bを直交した状態で固定する場合にも行われる。
従って、図5に示す取付け部材3を、上ブラケット12A(図2)と下ブラケット12Bの左右方向に複数個配置し、既述した所定の動作を行うことにより、上下ブラケット12A、12Bに直交する上下フレーム16A、16Bを該上下ブラケット12A、12Bに複数本設けることができる。
この場合、複数本の上下フレーム16A(図5)、16Bを上下ブラケット12A、12Bに固定する際に該上下フレーム16A、16Bを挿入する第2板3Bと第3板3Cのうちの第3板3Cには、図示するように、第4板3Gがボルト3Fでねじ込まれているが、これはクランプシリンダ15(図10)の作動時に生じるおそれがある前記上下フレーム16A、16Bを固定している取付け部材3の第3板3Cの金属どうしの直接の衝突を緩め和らげる機能を有する。
換言すれば、前記第4板3Gは例えばゴム等の弾性部材により形成された緩衝部材である。
即ち、本発明に係るワーククランプ装置8(図1)によりワークWをクランプする場合には(図11のステップ103)、予め吸着部18と共にクランプシリンダ15(図2)を作動させるが、クランプシリンダ15が作動すると、既述したように、上ブラケット12Aが下ブラケット12Bに対して上下するようになっている(図10)。
そして、例えば上ブラケット12Aが(図5)下ブラケット12Bに対して下降すると、上の取付け部材3の第3板3Cが下の取付け部材3の第3板3Cと直接に衝突することは明らかであり、金属どうしが何度も衝突すればやがては取付け部材3自体が損傷するおそれがある。
かかる金属どうしの衝突を回避するために、前記第3板3Cに緩衝部材たる第4板3Gを固定することとしたのである。
また、上記複数本の上下フレーム16A、16Bのうちの各上下フレーム16A、16Bの先端には(図2、図3)、クランプ部17が設けられている。
このクランプ部17は、具体的には、上下フレーム16A、16Bの先端の内側から前方に突出した上下クランププレート17A、17Bにより構成され、詳細は、図6に示されている。
この場合、上記上下クランププレート17A、17Bを実現するために、図示するように、同様に、同じ構造の取付け部材4が用いられ、両者は上下方向(Z軸方向)に対向して設けられている。
上の取付け部材4は、第1板4Aとそれより前方(左側)に長い第2板4Bから成り、第1板4Aと第2板4Bの間には、後方(右側)から上フレーム16Aの先端が挿入されるので、ボルト4Cをねじ込むことにより、該取付け部材4を上フレーム16Aの先端に固定することができる。
このような動作は、下の取付け部材4を用いることにより、該取付け部材4を下フレーム16Bの先端に固定する場合にも行われる。
従って、図6に示す取付け部材4を構成するより長い第2板4Bの前部(左部)下面に、上クランププレート17Aをボルト4Dでねじ込めば、上フレーム16Aの先端の内側から前方に突出した上クランププレート17Aを実現できる。
このことは、下フレーム16Bの先端の内側から前方に突出した下クランププレート17Bを実現する場合も同様である。
この場合、上下クランププレート17A、17Bは、いずれもゴム等の弾性部材により形成されているが、これは、上下フレーム16A、16Bの先端のクランプ部17により、ワークWをクランプした場合に(図9、図10)、該ワークWに傷を付けないようにするためである。
一方、上下フレーム16A、16B上であって(図2、図3)先端と上下ブラケット12A、12B接続領域との間には、吸着部18が適宜設けられている。
この場合、上下ブラケット12A、12B接続領域とは、図5に示すように、上下フレーム16A、16B上であって上下ブラケット12A、12Bとの接続領域、端的にいえば、上下フレーム16A、16B上であって取付け部材3の第2板3Bと第3板3Cとの間に挿入されている部分(この部分は上下フレーム16A、16Bと接続固定されている上下ブラケット12A、12Bに最も近い)をいうものとする。
そして、例えば図3に示すように、吸着部18は、上下フレーム16A、16Bの先端と前記上下ブラケット12A、12B接続領域との間に必ず設けるというのではなく、必要に応じて設ければよい。
この吸着部18の詳細は、図7に示され、具体的には、下フレーム16Bの内側に設けられた第1吸着プレート18Bと該第1吸着プレート18Bの側方に設けられそれと同じ高さ位置のバキュームパッド18A、及び前記第1吸着プレート18Bとバキュームパッド18Aに対向して上フレーム16Aの内側に設けられた第2吸着プレート18Cにより構成されている。
この場合、上記吸着部18を実現するために、図示するように、取付け部材5が用いられ、該取付け部材5は、第1吸着プレート18Bとバキュームパッド18Aを下フレーム16Bに取り付けるための第1取付け部材5Aと、第2吸着プレート18Cを上フレーム16Aに取り付けるための第2取付け部材5Bから成り、両者は上下方向(Z軸方向)に対向して設けられている。
このうち第1取付け部材5Aは、第1板5A1と第2板5A2から成り、第1板5A1が第2板5A2より比較的大きい。
上記第1板5A1と第2板5A2との間には、図示するように、下フレーム16Bが挿入されるので、ボルト5A3をねじ込むことにより、該第1取付け部材5Aを下フレーム16Bに固定することができる。
第1板5A1であって前記第2板5A2からはみ出した部分は、図示するように、傾斜面Kと平坦面Hから構成され、若干低い位置の平坦面Hにはバキュームパッド18Aが設けられ、これにより、前記第2板5A2にボルト5A4で固定された第1吸着プレート18Bとバキュームパッド18Aとは同じ高さ位置に設けられていることになる。
一方、第2取付け部材5Bは、第1板5B1と第2板5B2から成り、該第2板5B2が第1板5B1より比較的大きい。
上記第1板5B1と第2板5B2との間には、図示するように、上フレーム16Aが挿入されるので、ボルト5B3をねじ込むことにより、該第2取付け部材5Bを上フレーム16Aに固定することができる。
また、第1板5B1より大きい第2板5B2には、第2吸着プレート18Cがボルト5B4で固定され、該第2吸着プレート18Cは既述したように前記第1吸着プレート18Bとバキュームパッド18Aに対向して設けられている。
この場合、第1吸着プレート18B、第2吸着プレート18C及びバキュームパッド18Aは、いずれもゴム等の弾性部材により形成されている。
これは、吸着部18によりワークWをクランプした場合に(図9(A)、図10(A))、該ワークWに傷を付けないようにするためであり、また、ワークWを介在させずに(図9(B)、図10(B))第2吸着プレート18Cが第1吸着プレート18Bとバキュームパッド18Aに対して直接に当接した場合に、バキュームパッド18Aなどに傷を付けないようにするためである。
また、既述したように、第1吸着プレート18B(図7)とバキュームパッド18Aとは同じ高さ位置に設けられ、且つ第2吸着プレート18Cは前記第1吸着プレート18Bとバキュームパッド18Aに対向して設けられている。
これは、ワークWをクランプしたり(図10(A))、ワークWを介在させずに(図10(B))第2吸着プレート18Cが第1吸着プレート18Bとバキュームパッド18Aに対して直接に当接した場合にエア漏れが生ぜずに、吸着効果を高めるためである。
更に、図7の場合には、第1吸着プレート18Bとバキュームパッド18Aが下フレーム16Bに、第2吸着プレート18Cが上フレーム16Aにそれぞれ設けられているが、本発明はこれに限定されず、図8に示すように、第1吸着プレート18Bとバキュームパッド18Aを上フレーム16Aに、第2吸着プレート18Cを下フレーム16Bにそれぞれ設けることができる。
一方、既述した吸着部18(例えば図7)は、作業者が前記ボルト5B3、5A3を弛緩させることにより、該吸着部18を上下フレーム16A、16Bに沿っていわば手動により移動自在となっている。
又は、前記取付け部材5(例えば図7)をモータ・ピニオン・ラック機構で上下フレーム16A、16B上を駆動するスライダとして形成すれば、吸着部18は、ロボットコントローラ1(図1)の指示により、いわば自動により該上下フレーム16A、16Bに沿って移動自在となる。
上記取付け部材5(図7)をスライダとして形成した場合には、専らロボットコントローラ1(図1)の制御により、取付け部材5側に設けられたモータ(図示省略)が駆動すれば吸着部18は上下フレーム16A、16Bに沿って移動し、該モータが停止すれば吸着部18も停止する。
かように、吸着部18は上下フレーム16A、16Bに沿って手動又は自動により移動自在である。
以下、上記構成を有する本発明の動作を、図9〜図12に基づいて、説明する。
尚、以下に述べる本発明の動作の判断は、ロボットコントローラ1(図1)を通じてNC装置10が行うものとする。
(1)曲げ順、金型、金型レイアウトなどを算出するまでの動作。
図11のステップ101において、CAD情報を入力し、ステップ102において、曲げ順、金型、金型レイアウトなどを算出する。
即ち、NC装置10は(図1)、CAD情報が入力されたことを検知すると、例えば加工情報算出部(図示省略)を制御し、曲げ順、金型、金型レイアウト、更には、D値、L値、曲げ順ごとのロボット13のフォローイング軌跡などワークWの曲げ加工に必要な情報を算出させる。
(2)ワークWのクランプ動作。
図11のステップ103において、ワーク操作用ロボット13のワーククランプ装置8によりワークWをクランプさせるが、その詳細は、図12に示されている。
(2)-A ワークWを、吸着部18によりクランプできるか否かの判断動作。
先ず、図12のステップ103Aにおいて、CAD情報に基づき、ワークWを吸着部18によりクランプできるか否かを判断する
この場合、CAD情報としては、ワークサイズ情報(例えばワークWが長尺材の場合には短辺T(図9)の寸法)やワークブランク情報(例えば本発明のプレスブレーキ(図1)による加工の前工程におけるパンチ加工機、レーザ加工機で加工されたワーク(ブランク材)中の穴、成形加工部などの大きさ、位置)を含む。
そして、プレスブレーキを用いた曲げ加工方法においては、一般には、曲げ順によってどのような大きさのワークWを加工するかは、予め分っているので、ある曲げ順においては、ワークWが長尺材であって短辺Tの寸法が比較的大きいものを加工するとすれば(例えば図9(A))、図示するように、該ワークWは吸着部18によりクランプできると判断して差し支えない。
しかし、他の曲げ順においては、ワークWが長尺材であって短辺Tの寸法が比較的小さいものを加工するとすれば(例えば図9(B))、図示するように、該ワークWは吸着部18によりクランプできないと判断して差し支えない。
(2)-B 吸着部18によりクランプできると判断した場合の動作。
次に、前記図12のステップ103Aにおいて、CAD情報に基づき、ワークWを吸着部18によりクランプできると判断した場合には(YES)、図12のステップ103Bにおいて、吸着部18を適宜ワークWにかかる位置まで移動させた後、図12のステップ103Cにおいて、ワークWをクランプ部17と吸着部18によりクランプする。
前記吸着部18は、既述したように、上下フレーム16A、16Bに設けられているとは限らないので、設けられている場合のみ、該吸着部18を適宜ワークW(図9(A))にかかる位置、換言すれば、引っ掛かる位置まで移動させる。
その後、ワーククランプ装置8(図2)の上下フレーム16A、16Bの間に、予めワークWを進入させれば、該ワークWには、クランプシリンダ15のクランプ力と、前記ワークWにかかる位置まで移動した吸着部18を構成するバキュームパッド18Aの吸着力が働く。
そして、前記クランプシリンダ15(図10(A))のクランプ力は、クランプ部17のクランプ力となり、バキュームパッド18Aの吸着力はワークWを直接にクランプする。
このようにして、ワークWは、クランプ部17と吸着部18によりクランプされる。
この場合、クランプシリンダ15のクランプ力によるクランプ部17のクランプ力(図10(A))に比べて、バキュームパッド18Aの吸着力の方が大きい。
既述した吸着部18の移動に関しては、次の点に留意することが好ましい。即ち、ワークWがブランク材であって前工程(例えばパンチ加工機による加工)で穴が形成されており、その穴の位置が、前記吸着部18がワークWにかかる位置と一致する場合には、該吸着部18をその位置に移動させても、穴のためにバキュームパッド18Aの吸着効果は殆ど無い。
よって、かかる場合には、吸着部18は、たとえそれが設けられており且つワークWをクランプ可能であっても、該ワークW(図9(A))にかかる位置までは移動させない方が良い。
(2)-C 吸着部18によりクランプできないと判断した場合の動作。
更に、前記図12のステップ103Aにおいて、CAD情報に基づき、ワークWを吸着部18によりクランプできないと判断した場合には(NO)、図12のステップ103Dにおいて、吸着部18を適宜ワークWにかからない位置まで移動させた後、図12のステップ103Eにおいて、ワークWをクランプ部17のみによりクランプし、クランプ部17に、吸着部18のクランプ力を加える。
前記吸着部18は、同様に、上下フレーム16A、16Bに設けられているとは限らないので、設けられている場合のみ、該吸着部18を適宜ワークW(図9(B))にかからない位置、換言すれば、引っ掛かからない位置まで移動させる。
その後、同様に、ワーククランプ装置8(図2)の上下フレーム16A、16Bの間に、予めワークWを進入させれば、該ワークWには、クランプシリンダ15のクランプ力と、バキュームパッド18Aが対向する第2吸着プレート18C、即ち、吸着プレート18Cを直接に吸着する際のクランプ力が働く。
そして、クランプ部17(図10(B))のクランプ力としては、前記クランプシリンダ15のクランプ力だけではなく、既述したバキュームパッド18Aが吸着プレート18Cを直接に吸着する際のクランプ力が加わる。
このようにして、ワークWは、クランプ部17のみによりクランプされ、該クランプ部17には、吸着部18を構成する前記バキュームパッド18Aが吸着プレート18Cを直接に吸着する際のクランプ力が加わる。
この場合、吸着部18(図2、図3)は複数個、従って、バキュームパッド18Aも複数個設けられており、そのため、先端のクランプ部17(図9(B)、図10(B))へは、これら複数個のバキュームパッド18Aから、いわば複数箇所からクランプ力が加わる。
よって、上記先端のクランプ部17(図9(B)、図10(B))へ、1個のクランプシリンダ15からのクランプ力しか加わらない場合に比べて、極めて安定且つ確実な状態の元で、上記クランプ部17だけによりワークWをその長辺S側で(図9(B)クランプすることが可能である。
従って、図10(B)におけるクランプ部17のクランプ力は、1個のクランプシリンダ15のクランプ力だけによる図10(A)におけるクランプ部17のクランプ力に比べて、比較的大きいといえる。
(3)ワークWの曲げ加工動作。
図11のステップ104において、ワークWの曲げ加工を行うが、よく知られているように、前記本発明に係るワーク操作用ロボット13のワーククランプ装置8によりクランプされたワークWを、プレスブレーキ11(図1)のパンチPとダイDの間から搬入し、曲げ加工後に搬出することを繰り返し(図11のステップ105のNO)、全ての加工が終了した場合には(図11のステップ105のYES)、曲げ加工システム(図1)の動作を終了させる(END)。
本発明は、ワークのクランプ力を確保することにより、曲げ加工時におけるワークの位置ズレを阻止し、製品の精度を向上させて不良製品の発生を除去するワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置及びその方法に利用され、曲げ加工時に、上部テーブル20が下降する下降式プレスブレーキのみならず、下部テーブル21が上昇する上昇式プレスブレーキにも適用され、極めて有用である。
1 ロボットコントローラ
3〜5 取付け部材
6 側板
9 アーム
10 NC装置
11 曲げ加工装置
12A、12B 上下ブラケット
13 ワーク操作用ロボット
14A、14B 上下グリッパ
15 クランプシリンダ
16A、16B 上下フレーム
17 クランプ部
18 吸着部
20 上部テーブル
21 下部テーブル
23 突当
Dダイ
P パンチ
W ワーク

Claims (4)

  1. ワーク操作用ロボットのアームに取り付けたクランプシリンダに連結した上下グリッパに左右方向に延伸した上下ブラケットを設け、該上下ブラケットに直交する上下フレームを該上下ブラケットに複数本設け、各上下フレームの先端にクランプ部を設けると共に、各上下フレーム上であって先端と上下ブラケット接続領域との間には吸着部を適宜設けたことを特徴とするワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置。
  2. 上記クランプ部は、上下フレームの先端から前方に突出した上下クランププレートにより構成されている請求項1記載のワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置。
  3. 上記吸着部は、下フレーム又は上フレームに設けられたバキュームパッド、及び前記バキュームパッドに対向して上フレーム又は下フレームに設けられた吸着プレートにより構成され、上下フレームに沿って移動自在である請求項1記載のワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置。
  4. 上記請求項1記載のワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置を使用するワーククランプ方法であって、
    (1)CAD情報に基づき、ワークを吸着部によりクランプできるか否かを判断し、
    (2)吸着部によりクランプできると判断した場合には、吸着部を適宜ワークにかかる位置まで移動させた後、該ワークをクランプ部と吸着部によりクランプし、
    (3)吸着部によりクランプできないと判断した場合には、吸着部8を適宜ワークにかからない位置まで移動させた後、該ワークをクランプ部のみによりクランプし、該クランプ部に吸着部のクランプ力を加えることを特徴とするワーククランプ方法。
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