JP6149848B2 - シートリフタ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体フロアに対してシートクッションの高さを調節するためのシートリフタ構造に関する。
特許文献1には、車体フロアに対してシートクッションの車体上下方向の高さを調節するためのシートリフタを備えた車両用シートの支持構造について開示されている。この支持構造では、シートクッションと車体フロアとの間にシートクッションが車体上下方向の下向きに変位するのに伴って、シートクッションが車体上下方向の上向きに変位するのに伴って生じる上昇抵抗力よりも大きい下降抵抗力を生じるダンパを備えている。
特開2007−261388号公報
ところで、シートリフタとしては、入力軸に操作力(回転力)が入力されると、ロックが解除されて、入力軸から出力軸へ回転力が伝達される構造のものが知られている。このタイプのシートリフタは、下降操作(シートクッションが下降する方向に入力軸を回転させる操作)によってロックが解除されると、シート自重及び着座者の重さによって出力軸が入力軸に対し相対回転してシートクッションが下降する虞があるため、例えば、出力軸の一部をシートクッションに固定された摩擦部材の摩擦面に当接させて、両者の間に摩擦力を生じさせている。しかし、出力軸と摩擦部材との間の摩擦力は、シートリフタの上昇操作(シートクッションが上昇する方向に入力軸を回転させる操作)時にも作用するため、上昇操作時における操作力の低減が望まれている。また、特許文献1に開示された技術では、前述のダンパを備えているが、シートリフタで生じる摩擦力は上昇操作時及び下降操作時のどちらにも作用するため、上昇操作時における操作力の低減に関して改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、シートクッションの下降操作時にシート及び着座者の重さによって出力軸が入力軸に対して相対回転するのを抑制し、かつ、シートクッションの上昇操作時の操作力を低減できる、シートリフタ構造を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載のシートリフタ構造は、車体フロア上に設置されるシートのシートクッションに回転可能に設けられ、着座者から操作力が入力されると軸線回りに回転する入力軸と、前記入力軸に連結され、前記入力軸が回転すると同じ方向に回転する出力軸と、前記車体フロアと前記シートクッションとの間に設けられ且つ前記出力軸に連結され、前記出力軸が第1の方向に回転すると前記車体フロアに対して前記シートクッションを車体上下方向の下方に移動させ、前記出力軸が前記第1の方向に対して逆向きの第2の方向に回転すると前記車体フロアに対して前記シートクッションを車体上下方向の上方に移動させるリンク機構と、前記出力軸に設けられ、前記入力軸が前記第1の方向に回転すると前記シートクッション又は前記入力軸に設けられた摩擦面に当接する当接部と、を備え、前記摩擦面は、前記シートクッションに固定された円環状の摩擦部材の外周面であり、前記当接部は、前記出力軸に設けられ、前記摩擦面に対して接離方向に移動する移動部材によって構成され、前記移動部材は、外周面が前記第1の方向に回転する前記入力軸の一部に押圧されて前記摩擦面に接近する
請求項1に記載のシートリフタ構造では、着座者から操作力が入力されて入力軸が軸線回りに第1の方向に回転すると、入力軸に連結された出力軸が入力軸と同じ方向(第1の方向)に回転する。出力軸が第1の方向に回転するとリンク機構によって車体フロアに対してシートクッションが車体上下方向の下方に移動する(言い換えると、シートクッションが下降する)。
ここで、シートクッションを下降させるために入力軸を第1の方向に回転させると、出力軸の当接部がシートクッション又は入力軸に設けられた摩擦面に当接するため、シート及び着座者の重さによって出力軸が入力軸に対し第1の方向に相対回転するのが出力軸の当接部と摩擦面との間に生じる摩擦力によって抑制される。すなわち、シートクッションの下降操作時(入力軸を第1の方向に回転させる操作時)にシート及び着座者の重さによって出力軸が入力軸に対して相対回転するのを抑制できる。
また、上記シートリフタ構造では、着座者から操作力が入力されて入力軸が軸線回りに第2の方向に回転すると、入力軸に連結された出力軸が入力軸と同じ方向(第2の方向)に回転する。出力軸が第2の方向に回転するとリンク機構によって床面に対してシートクッションが車体上下方向の上方に移動する(言い換えると、シートクッションが上昇する)。
ここで、シートクッションを上昇させるために入力軸を第2の方向に回転させても、出力軸の当接部が摩擦面に当接しないため、当接部と摩擦面との間で摩擦力が発生せず、シートクッションの上昇操作時(入力軸を第2の方向に回転させる操作時)の操作力を低減できる。
また、請求項に記載のシートリフタ構造では、シートクッションの下降操作時には、入力軸の一部によって押圧された移動部材が摩擦部材の外周面に接近し当接する。ここで、移動部材は、出力軸と共に回転するため、シートクッションに固定された摩擦部材の外周面との間で摩擦力を生じながら摩擦部材の外周面上を摺動する。これにより、シートクッションの下降操作時には、第1の方向に回転する出力軸とシートクッションに固定された摩擦部材との間でほぼ連続して摩擦力を発生させられるため、安定した摩擦力が確保できる。よって、シートクッションの下降操作時にシート及び着座者の重さによって出力軸が入力軸に対して相対回転するのをさらに抑制できる。
本発明の請求項に記載のシートリフタ構造は、請求項に記載のシートリフタ構造において、前記移動部材の外周面には、前記第1の方向に向かうにしたがって該外周面の高さが高くなるように傾斜する傾斜部が形成され、前記入力軸の前記傾斜部と接触する部分には、前記傾斜部に対して逆方向に傾斜する逆傾斜部が形成されている。
請求項に記載のシートリフタ構造では、シートクッションの下降操作時には、入力軸の逆傾斜部が移動部材の傾斜部に接触して入力軸の回転力の一部が移動部材を摩擦部材の外周面に向かって接近させる移動力に変換される。このように移動部材に傾斜部を形成し、入力軸に逆傾斜部を形成する簡易な構造で入力軸の回転力を移動部材の移動力に変換できる。
本発明の請求項に記載のシートリフタ構造は、請求項に記載のシートリフタ構造において、前記移動部材は、前記摩擦部材の外周側に前記摩擦部材の周方向に間隔をあけて複数配置されている。
請求項に記載のシートリフタ構造では、移動部材を摩擦部材の外周側に摩擦部材の周方向に間隔をあけて複数配置しているため、出力軸と摩擦部材との間に生じる摩擦力を確保しつつ、各移動部材の摩耗を抑えることができる。
本発明の請求項に記載のシートリフタ構造は、車体フロア上に設置されるシートのシートクッションに回転可能に設けられ、着座者から操作力が入力されると軸線回りに回転する入力軸と、前記入力軸に連結され、前記入力軸が回転すると同じ方向に回転する出力軸と、前記車体フロアと前記シートクッションとの間に設けられ且つ前記出力軸に連結され、前記出力軸が第1の方向に回転すると前記車体フロアに対して前記シートクッションを車体上下方向の下方に移動させ、前記出力軸が前記第1の方向に対して逆向きの第2の方向に回転すると前記車体フロアに対して前記シートクッションを車体上下方向の上方に移動させるリンク機構と、前記出力軸に設けられ、前記入力軸が前記第1の方向に回転すると前記シートクッション又は前記入力軸に設けられた摩擦面に当接する当接部と、を備え、前記入力軸には、前記入力軸の軸線方向に貫通すると共に前記入力軸の回転方向が長手方向とされた貫通孔が形成され、前記摩擦面は、前記貫通孔の長手方向の中間部の壁面に凸状に設けられた弾性変形可能な摩擦部材の外周面であり、前記当接部は、前記出力軸の軸線方向に突出し、前記貫通孔に挿入される円柱状の突部によって構成され、前記突部は、前記入力軸が前記第1の方向に回転すると、前記入力軸に対し前記貫通孔の前記第2の方向の端部側に移動して前記貫通孔の前記第2の方向の端部と前記摩擦部材とで挟まれる。
請求項4に記載のシートリフタ構造では、着座者から操作力が入力されて入力軸が軸線回りに第1の方向に回転すると、入力軸に連結された出力軸が入力軸と同じ方向(第1の方向)に回転する。出力軸が第1の方向に回転するとリンク機構によって車体フロアに対してシートクッションが車体上下方向の下方に移動する(言い換えると、シートクッションが下降する)。
ここで、シートクッションを下降させるために入力軸を第1の方向に回転させると、出力軸の当接部がシートクッション又は入力軸に設けられた摩擦面に当接するため、シート及び着座者の重さによって出力軸が入力軸に対し第1の方向に相対回転するのが出力軸の当接部と摩擦面との間に生じる摩擦力によって抑制される。すなわち、シートクッションの下降操作時(入力軸を第1の方向に回転させる操作時)にシート及び着座者の重さによって出力軸が入力軸に対して相対回転するのを抑制できる。
また、上記シートリフタ構造では、着座者から操作力が入力されて入力軸が軸線回りに第2の方向に回転すると、入力軸に連結された出力軸が入力軸と同じ方向(第2の方向)に回転する。出力軸が第2の方向に回転するとリンク機構によって床面に対してシートクッションが車体上下方向の上方に移動する(言い換えると、シートクッションが上昇する)。
ここで、シートクッションを上昇させるために入力軸を第2の方向に回転させても、出力軸の当接部が摩擦面に当接しないため、当接部と摩擦面との間で摩擦力が発生せず、シートクッションの上昇操作時(入力軸を第2の方向に回転させる操作時)の操作力を低減できる。
また、請求項に記載のシートリフタ構造では、シートクッションの下降操作時には、出力軸の突部が第1の方向に回転する入力軸に対し貫通孔の第2の方向の端部側に移動(相対移動)して貫通孔の第2の方向の端部と貫通孔の壁面に設けられた摩擦部材とで挟まれ、その挟まれた状態で入力軸と共に出力軸が第1の方向に回転する。ここで、シート及び着座者の重さによって出力軸が入力軸に対して第1の方向に相対回転しようとしても、突部が弾性変形可能な摩擦部材の外周面に当接しているため、突部と摩擦部材の外周面との間に生じる摩擦力によって出力軸が入力軸に対して第1の方向に相対回転するのが抑制される。このように入力軸に設けた貫通孔の壁面に摩擦部材を設け、出力軸に突部を設ける簡易な構造で上記のように突部と摩擦部材の外周面との間に摩擦力を発生させることができる。
本発明の請求項に記載のシートリフタ構造は、請求項に記載のシートリフタ構造において、前記摩擦部材は、長手方向の両端が前記貫通孔の壁面に固定され、長手方向の中間部が凸状に反った板バネである。
請求項に記載のシートリフタ構造では、長手方向の両端が貫通孔の壁面に固定され、長手方向の中間部が凸状に反った板バネを摩擦部材として用いるため、シート及び着座者の重さによって出力軸が入力軸に対して第1の方向に相対回転するのを簡単な構造で抑制できる。
本発明のシートリフタ構造は、シートクッションの下降操作時にシート及び着座者の重さによって出力軸が入力軸に対して相対回転するのを抑制し、かつ、シートクッションの上昇操作時の操作力を低減できる、という優れた効果を有する。
本発明の第1実施形態に係るシートリフタ構造を適用したシートの側面図である。 図1の矢印2で指し示す部分の拡大図である。 第1実施形態に係るシートリフタ構造に用いられるリフタ装置のブレーキ部の分解斜視図である。 図3のブレーキ部の軸線方向と直交する方向の断面図である。 図3のブレーキ部を軸線方向から見た正面図である。 図4の矢印6で指し示す部分の拡大図である。 シートクッションの上昇操作時のブレーキ部の状態を示す、図6に対応する拡大図である。 シートクッションの下降操作時のブレーキ部の状態を示す、図6に対応する拡大図である。 第2実施形態に係るシートリフタ構造に用いられるリフタ装置のブレーキ部の分解斜視図である。 図9のブレーキ部の軸線方向と直交する方向の断面図である。 図9のブレーキ部を軸線方向から見た正面図である。 図10の矢印12で指し示す部分の拡大図である。 シートクッションの上昇操作時のブレーキ部の状態を示す、図12に対応する拡大図である。 シートクッションの下降操作時のブレーキ部の状態を示す、図12に対応する拡大図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態に係るシートリフタ構造20及びこのシートリフタ構造20を備えた車両用(本実施形態では自動車)のシート22について図1〜図8に基づいて説明する。なお、図中の矢印FRはシート22の前方を示し、矢印UPはシート22の上方を示し、矢印Wはシート22の幅方向を示している。また、シート22の前方、上方、幅方向は、シート22が適用された車両(自動車)の前方、上方、車幅方向にそれぞれ対応している。以下、単に前後方向、上下方向、幅方向というときは上記したシート22(自動車の車体)を基準とした各方向を示す。
図1に示されるように、シート22は、乗員(着座者)が着座するためのシートクッション24と、乗員の背中を支持するためのシートバック26と、図示しないリクライニング機構と、シートスライド機構28と、シートリフタ構造20と、を備えている。
シートクッション24は、骨格となるシートクッションフレーム30を備えており、このシートクッションフレーム30にパッド32を取り付け、その上から表皮34で覆って形成されている。
シートバック26は、骨格となる図示しないシートバックフレームを備えており、このシートバックフレームにパッド36を取り付け、その上から表皮38で覆って形成されている。
リクライニング機構は、シートクッション24とシートバック26との間に設けられ、シートクッションフレーム30の後端部とシートバックフレームとを連結している。このリクライニング機構は、従来周知のものであり、シートクッション24に対するシートバック26の傾倒角度を多段階に調節可能にする。
シートスライド機構28は、シートクッション24の下方に設けられ、後述するリンク機構46を介してシートクッション24を支持している。このシートスライド機構28は、車体フロア40に固定されたロアレール42と、ロアレール42に対してシート前後方向にスライド可能に支持(ガイド)されたアッパレール44と、ロアレール42に対するアッパレール44のスライドをロックする図示しないロック機構と、を備えており、車体フロア40に対するシートクッション24及びシートバック26の位置をシート前後方向に調節可能にする。
シートリフタ構造20は、車体フロア40に対してシートクッション24を上下方向に移動可能にするリンク機構46と、乗員が後述する操作レバー62を操作する操作力(回転力)をリンク機構46に伝達するリフタ装置48と、を備えている。
リンク機構46は、シートクッションフレーム30とアッパレール44とを連結する前側リンク部材50と後側リンク部材52とを備えている。
前側リンク部材50の上端は、リンク軸(リンクピン)50Aによってリンク軸50A回りに回動可能にシートクッションフレーム30の前部30Aに連結されている。一方、前側リンク部材50の下端は、リンク軸50Bによってリンク軸50B回りに回動可能にアッパレール44の前部44Aに連結されている。
後側リンク部材52の上端は、リフタロッド54によってリフタロッド54回りに回動可能にシートクッションフレーム30の後部30Bに連結されている。一方、後側リンク部材52の下端は、リンク軸52Aによってリンク軸52A回りに回動可能にアッパレール44の後部44Bに連結されている。リフタロッド54は、シート幅方向両側に一対設けられた後側リンク部材52の動作を同期させるようにこれらを連結している。
リンク機構46は、アッパレール44、前側リンク部材50、シートクッションフレーム30及び後側リンク部材52でアッパレール44を固定リンクとする4節リンクを構成している。このリンク機構46は、前側リンク部材50及び後側リンク部材52が所定角度だけ後傾した姿勢と略起立した姿勢との間が動作範囲とされており、前側リンク部材50及び後側リンク部材52の動作(揺動)によって車体フロア40に対しシートクッション24を上下方向に移動可能にする。すなわち、シートクッション24の上下方向の位置(高さ)を調節可能にする。
後側リンク部材52には、リフタギヤ56が一体に設けられている。リフタギヤ56は、リフタロッド54回りの円弧に沿って外歯56Aが形成された略扇形板状に形成されており、外歯56Aがリフタロッド54に対し前側に位置するように後側リンク部材52の上部から前方に延設されている。また、リフタギヤ56の外歯56Aは、リフタ装置48の出力軸58に設けられたピニオンギヤ60に噛み合わされている。このため、出力軸58が回転すると、出力軸58の回転力がピニオンギヤ60からリフタギヤ56を介して後側リンク部材52に伝達される。
図2に示されるように、出力軸58が軸線回りに第1の方向(図2では矢印A方向)へ回転すると、後側リンク部材52が後傾(図2では矢印B方向へ回動)していき、これにともなって前側リンク部材50も後傾していき、シートクッション24が下方へ移動(下降)する。一方、出力軸58が第2の方向(図2では矢印C方向)へ回転すると、後側リンク部材52が起立(図2では矢印D方向へ回動)していき、これにともなって前側リンク部材50も起立していき、シートクッション24が上方へ移動(上昇)する。
リフタ装置48は、シートクッション24(シートクッションフレーム30)のシート幅方向の側面に取り付けられている。このリフタ装置48は、乗員が操作する操作レバー62の揺動動作(図2の矢印E方向及び矢印F方向の揺動動作)を回転力に変換する図示しない力変換部と、この力変換部で変換された回転力をリンク機構46に伝達すると共にリンク機構46からの逆入力(逆方向の回転力)を遮断するブレーキ部64とで構成されている。
リフタ装置48の力変換部は、操作レバー62を中立位置から押し下げる(図2の矢印E方向の揺動動作)又は中立位置(図1又は図2図示状態の位置)から引き上げる(図2の矢印F方向の揺動動作)ときの動作を回転力に変換し、操作レバー62が中立位置に復帰するときの動作を回転力に変化しない構造とされている。なお、操作レバー62を中立位置から押し下げる動作によって後述する入力軸66と共に出力軸58が第1の方向に回転し、操作レバー62を中立位置から引き上げる動作によって後述する入力軸66と共に出力軸58が第2の方向に回転する。
図3〜図5に示されるように、ブレーキ部64は、力変換部で変換された回転力が入力される入力軸66と、この入力軸66に連結され、入力軸66が回転する方向と同じ方向に回転し、回転力をリンク機構46に伝達する出力軸58と、入力軸66から出力軸58への回転力の伝達を許容すると共に出力軸58から入力軸への逆入力を遮断するロック機構68と、シートクッションフレーム30に固定された摩擦部材の一例としての摩擦リング70と、出力軸58に設けられ、入力軸66が第1の方向に回転すると摩擦リング70の摩擦面としての外周面70Aに当接する当接部72Aを構成するスライダ72と、を備えている。また、図3に示されるように、本実施形態では、入力軸66の軸線と出力軸58の軸線とが一致している、すなわち、入力軸66と出力軸58とが同一軸線上に配置されている。
図3に示されるように、入力軸66は、出力軸58の軸部58Aが挿入される筒状部66Aと、筒状部66Aの軸線方向の一端部(図3では、後述する固定板82側の端部)から径方向外側に張り出す環状の張出部66Bと、張出部66Bの外周縁部から軸線方向の一方側(図3では、後述する固定板82側)に延在する拡径部66Cと、を備えている。
拡径部66Cには、軸線方向の一端部から他端部側に向けて凹状の切り欠きが周方向に間隔(本実施形態では一定間隔)をあけて複数(本実施形態では8つ)形成されている。この切り欠き部がロック機構68を構成する後述する円筒ころ74及び板バネ76を収容保持するポケット部66Dとされている(図4参照)。なお、本実施形態では、拡径部66Cを軸線方向の一端部から張出部66Bまで切り欠いてポケット部66Dが形成されているが、本発明はこの構成に限定されず、円筒ころ74及び板バネ76を収容保持できれば、拡径部66Cを軸線方向の一端部から張出部66Bに到る手前まで切り欠いてポケット部66Dを形成してもよい。また、拡径部66Cを切り欠かずに、拡径部66Cに周方向に間隔をあけて開口部を形成し、この開口部に円筒ころ74及び板バネ76を収容保持させる構成としてもよい。
張出部66Bには、筒状部66Aの周囲に張出部66Bを軸線方向に貫通する貫通孔67が周方向に間隔(本実施形態では一定間隔)をあけて形成されている。この貫通孔67は、入力軸66の周方向に沿った長さが長手方向とされる長孔であり、後述する出力軸58の突部59が挿入される(図5参照)。
出力軸58は、軸部58Aと、軸部58Aの軸線方向の中間部から径方向外側に張り出す環状の張出部58Bと、張出部58Bの外周縁部から軸線方向の一方側(図3では、固定板82側)に延在し、入力軸66の拡径部66Cの径方向内側に挿入される拡径部58Cと、を備えている。
軸部58Aは、軸線方向の一端部(図3では、固定板82側の端部)にピニオンギヤ60が形成され、軸線方向の他端部が筒状部66Aに挿入される。
拡径部58Cは、外周面が周方向等間隔に形成された複数(例えば8つ)の平坦なカム面58D(図4参照)によって構成されている。このカム面58Dと後述する外輪78の内周面78Aとの間には、カム面58Dの両端から中央に向かってカム面58Dから内周面78Aまでの長さが長くなる形状の隙間80(図4参照)が形成されており、この隙間80には、二つの円筒ころ74と板バネ76とがそれぞれ配置されている。
また、拡径部58Cには、隣接するカム面58D同士の境界部に軸線方向の一端部から他端部側に向けて凹状の切り欠きが周方向に間隔(本実施形態では一定間隔)をあけて複数(本実施形態では8つ)形成されている。この切り欠き部がスライダ72を収容保持するためのポケット部58Eとされている(図4参照)。なお、本実施形態では、拡径部58Cを軸線方向の一端部から張出部58Bまで切り欠いてポケット部58Eが形成されているが、本発明はこの構成に限定されず、スライダ72を収容保持できれば、拡径部58Cを軸線方向の一端部から張出部58Bに到る手前まで切り欠いてポケット部58Eを形成してもよい。また、拡径部58Cを切り欠かずに、拡径部58Cに周方向に間隔をあけて開口部を形成し、この開口部にスライダ72を収容保持させる構成としてもよい。
張出部58Bには、軸部58Aの周囲に張出部58Bから軸線方向に突出する突部59が周方向に間隔(本実施形態では一定間隔)をあけて形成されている。この突部59が入力軸66の貫通孔67に挿入されて入力軸66と出力軸58とが連結されている。なお、図4及び図5に示されるように、入力軸66に回転力が付与されていない状態(無負荷状態)では、出力軸58のポケット部58Eの径方向外側に入力軸66の拡径部66Cを構成する板状部66Eが配置されている。
張出部66Bには、筒状部66Aの周囲に張出部66Bを軸線方向に貫通する貫通孔67が周方向に間隔(本実施形態では一定間隔)をあけて形成されている。この貫通孔67は、入力軸66の周方向に沿った長さが長手方向とされる長孔であり、後述する出力軸58の突部59が挿入される(図5参照)。
また、ブレーキ部64は、図3に示されるように、リフタ装置48をシートクッションフレーム30の側面に固定するための固定板82と、この固定板82に固定される円環状の外輪78と、を備えている。固定板82及び外輪78は、シートクッションフレーム30に固定されるため、シートクッションフレーム30(シートクッション24)に対して回転する入力軸66及び出力軸58に対し静止状態(回転しない状態)とされている。また、摩擦リング70も固定板82に固定されており、入力軸66及び出力軸58に対し静止状態とされている。
固定板82は、中央部に出力軸58の軸部58Aが貫通する貫通孔82Aが形成されている。また、固定板82の外周縁部には、間隔をあけて複数(本実施形態では3つ)の取付孔82Bが形成されている。固定板82は、取付孔82Bに図示しないボルトを通してシートクッションフレーム30の側面に固定されている。また、固定板82の貫通孔82Aの周囲には貫通孔82A回りに間隔(本実施形態では一定間隔)をあけて複数の貫通孔82Cが形成されている。この貫通孔82Cには、摩擦リング70の側面(固定板82側の側面)に形成された図示しない突部が挿入(圧入)されるようになっている。摩擦リング70は、突部が貫通孔82Cに挿入されて固定板82に固定されている。
外輪78は、外周縁部に複数(本実施形態では3つ)の凹状の切り欠き部78Bが形成されている。この切り欠き部78Bには、固定板82の外周縁部に形成された爪部82Dが嵌め込まれて、外輪78が固定板82に固定されている。なお、本実施形態では、外輪78の径方向内側に入力軸66の拡径部66C、出力軸58の拡径部58C、摩擦リング70、円筒ころ74及び板バネ76が配置されている。
摩擦リング70は、円環状とされ、出力軸58の拡径部58Cの径方向内側に配置されると共に固定板82に固定されている(図3及び図4参照)。摩擦リング70は、図8に示されるように、外周面70Aにスライダ72の先端部である当接部72Aが当接することで、外周面70Aと当接部72Aとの間で摩擦力を生じさせて出力軸58に回転抵抗を付与することができる。
ロック機構68は、隙間80の間に配置された一対の円筒ころ74と、一対の円筒ころ74の間に配置されて両円筒ころ74に離反力を付勢する板バネ76と、を備えている。なお、本実施形態の板バネ76は、N字型の板バネを用いているが、一対の円筒ころ74の間で両円筒ころ74に対して離反力を付与できれば、板バネの形状については限定しない。例えば、M字型の板バネを用いてもよい。
図6に示されるように、入力軸66に回転力が付与されていない状態では、2つの円筒ころ74が板バネ76の離反力により、隙間80を形成する外輪78の内周面78Aと出力軸58のカム面58Dの端部側とにそれぞれ当接しており、出力軸58の回転がロックされている。この状態では、出力軸58から入力軸66への逆入力の伝達が遮断される。一方、図7及び図8に示されるように、入力軸66に回転力が付与(伝達)されると、拡径部66Cを構成する板状部66Eによって2つの円筒ころ74のうち、一方の円筒ころ74が押されて板バネ76を弾性変形させながら他方の円筒ころ74に接近する。このとき、一方の円筒ころ74はカム面58D上を移動するため、他方の円筒ころ74に近づくに連れて外輪78の内周面78Aから離れ、出力軸58のロックが解除される。そして、入力軸66の貫通孔67の長手方向の端部と出力軸58の突部59とが当接して、入力軸66から出力軸58へ回転力が伝達される。
スライダ72は、出力軸58のポケット部58Eに収容保持され、摩擦リング70の外周面70Aに対して接離方向に移動可能とされている。具体的には、スライダ72は、出力軸58の径方向に移動可能とされている。また、スライダ72は、ポケット部58Eに収容保持されるため、摩擦リング70の外周側に摩擦リング70の周方向に間隔をあけて複数配置されている。
また、スライダ72は、第1の方向に回転する入力軸66の板状部66Eによって押圧されると、摩擦リング70の外周面70Aに接近して当接部72Aが外周面70Aに当接する。具体的には、図6〜図8に示されるように、スライダ72の外周面72Bには、第1の方向に向かうにしたがって外周面72Bの高さが高くなるように傾斜する傾斜部84が形成されている。一方、入力軸66の板状部66Eの内周面には、傾斜部84に対して逆方向に傾斜する逆傾斜部86が形成されている。なお、ここでいう、スライダ72の外周面72Bが高くなるとは、出力軸58の軸線からの距離が長くなることと同義である。
次に本実施形態のシートリフタ構造20の作用効果について説明する。
シートリフタ構造20では、着座者から操作レバー62を介して操作力が入力されて入力軸66が軸線回りに第1の方向に回転すると、図8に示されるように、入力軸66の板状部66Eで隙間80内に配置された2つの円筒ころ74のうち一方の円筒ころ74(図8では板状部66Eの第1の方向側の円筒ころ74)が押されてロック状態が解除される。このときスライダ72は、板状部66Eによって押圧されて摩擦リング70に接近し、先端部である当接部72Aが外周面70Aに当接する。そして、当接部72Aと外周面70Aとの間に摩擦力が発生した状態で入力軸66と共に出力軸58が第1の方向に回転する。出力軸58が第1の方向に回転するとピニオンギヤ60からリフタギヤ56の外歯56Aを介して回転力がリンク機構46(後側リンク部材52)に伝達されて車体フロア40に対してシートクッション24が下降する。
ここで、シートクッション24を下降させるために入力軸66を第1の方向に回転させると、スライダ72の当接部72Aが摩擦リング70の外周面70Aに当接するため、シート(ここではシートクッション24及びシートバック26で構成されるシート本体)及び着座者の重さによって出力軸58が入力軸66に対し第1の方向に相対回転するのが当接部72Aと外周面70Aとの間に生じる摩擦力によって抑制される。すなわち、シートクッション24の下降操作時(入力軸66を第1の方向に回転させる操作時)にシート及び着座者の重さによって出力軸58が入力軸66に対して相対回転するのを抑制できる。
また、上記シートリフタ構造では、着座者から操作レバー62を介して操作力が入力されて入力軸66が軸線回りに第2の方向に回転すると、図7に示されるように、入力軸66の板状部66Eで隙間80内に配置された2つの円筒ころ74のうち他方の円筒ころ74(図7では板状部66Eの第2の方向側の円筒ころ74)が押されてロック状態が解除されて、入力軸66と共に出力軸58が回転する。出力軸58が第2の方向に回転するとピニオンギヤ60からリフタギヤ56の外歯56Aを介して回転力がリンク機構46(後側リンク部材52)に伝達されて車体フロア40に対してシートクッション24が上昇する。
ここで、シートクッション24を上昇させるために入力軸66を第2の方向に回転させても、スライダ72の当接部72Aが摩擦リング70の外周面70Aに当接しない、又は、入力軸66の板状部66Eで押圧されないため、当接部72Aと外周面70Aとの間で摩擦力が発生せず、シートクッション24の上昇操作時(入力軸66を第2の方向に回転させる操作時)の操作力を低減できる。
また、シートリフタ構造20では、シートクッション24の下降操作時には、第1の方向に回転する出力軸58とシートクッション24に固定された摩擦リング70との間でほぼ連続して摩擦力を発生させられるため、安定した摩擦力が確保できる。よって、シートクッション24の下降操作時にシート及び着座者の重さによって出力軸58が入力軸66に対して相対回転するのをさらに抑制できる。
さらに、シートリフタ構造20では、シートクッション24の下降操作時には、入力軸66の板状部66Eの逆傾斜部86がスライダ72の傾斜部84に接触して入力軸66の回転力の一部がスライダ72を摩擦リング70の外周面70Aに向かって接近させる移動力に変換される。このようにスライダ72に傾斜部84を形成し、入力軸66の板状部66Eに逆傾斜部86を形成する簡易な構造で入力軸66の回転力をスライダ72の移動力に変換できる。
またさらに、シートリフタ構造20では、スライダ72を摩擦リング70の外周側に摩擦リング70の周方向に間隔をあけて複数配置しているため、出力軸58と摩擦リング70との間に生じる摩擦力を確保しつつ、各スライダ72の摩耗を抑えることができる。
第1実施形態では、出力軸58にポケット部58Eを複数形成しているが、本発明はこの構成に限定されず、出力軸58にポケット部58Eを一つ形成し、このポケット部58Eに収容保持されたスライダ72でシートクッション24の下降操作時に摩擦リング70との間に摩擦力を生じさせる構成としてもよい。
<第2実施形態>
次に、図9〜図14を参照して、本発明の第2実施形態に係るシートリフタ構造90について説明する。なお、第一実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を適宜省略する。
図9に示されるように、本実施形態のシートリフタ構造90は、リフタ装置92のブレーキ部93以外の構成が第1実施形態のシートリフタ構造20と同様である。
ブレーキ部93は、入力軸66と、出力軸94と、ロック機構68と、摩擦リング70と、外輪78と、固定板82と、入力軸66の貫通孔67の壁面に固定された摩擦部材としての板バネ96と、備えている。なお、本実施形態の入力軸66の板状部66Eには、第1実施形態の傾斜部84が形成されない構成とされている(図12参照)。
出力軸94は、軸部94Aと、軸部94Aの軸線方向中間部から径方向外側に張り出す張出部94Bと、を備えている。
軸部94Aは、軸線方向の一端部(図9では、固定板82側の端部)にピニオンギヤ60が形成され、軸線方向の他端部が筒状部66Aに挿入される。
張出部94Bは、外周面が周方向等間隔に形成された複数(例えば8つ)の平坦なカム面94C(図10参照)によって構成されている。このカム面94Cと外輪78の内周面78Aとの間には、カム面94Cの両端から中央に向かってカム面94Cから内周面78Aまでの長さが長くなる形状の隙間98(図9参照)が形成されており、この隙間98には、二つの円筒ころ74と板バネ76とがそれぞれ配置されている。
また、張出部94Bには、軸部94Aの周囲に張出部94Bから軸線方向に突出する突部95が周方向に間隔(本実施形態では一定間隔)をあけて形成されている。この突部95が入力軸66の貫通孔67に挿入されて入力軸66と出力軸58とが連結されている。なお、図10及び図11に示されるように、入力軸66に回転力が付与されていない状態(無負荷状態)では、出力軸94の隣接するカム面94Cの境界部の径方向外側に入力軸66の板状部66Eが配置されている(図12参照)。
図12に示されるように、板バネ96は、貫通孔67の長手方向の中間部の壁面67Aに凸状に設けられている。具体的には、板バネ96は、長手方向の両端が壁面67Aに固定され、長手方向の中間部が壁面67Aから離間方向に凸状に反っている。また本実施形態では、板バネ96が貫通孔67の対向する部分にそれぞれ設けられており、両者の間隔が突部95の外径よりも小さくされている。このため、本実施形態では、入力軸66が第1の方向に回転すると、入力軸66に対し突部95が貫通孔67の第2の方向の端部67B側に移動し、貫通孔67の端部67Bと板バネ96とで挟まれるようになっている。なお、本実施形態では、1つの貫通孔67に板バネ96を2つ設ける構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、1つの貫通孔67に板バネ96を1つ設ける構成としてもよい。1つの貫通孔67に板バネ96を1つ設ける場合には、板バネ96の外周面96Aと対向する壁面67Aとの間隔を突部95の外径よりも小さくすることで、板バネ96を2つ設ける場合と同様に、入力軸66を第1の方向に回転すると、入力軸66に対し突部95が貫通孔67の第2の方向の端部67B側に移動し、貫通孔67の端部67Bと板バネ96とで挟まれるようになる。
次に、本実施形態のシートリフタ構造90の作用効果について説明する。
シートリフタ構造90では、図14に示されるように、シートクッション24の下降操作時には、出力軸94の突部95が入力軸66に対し貫通孔67の端部67B側に移動(相対移動)して貫通孔67の端部67Bと板バネ96とで挟まれた状態で、入力軸66と共に出力軸94が第1の方向に回転する。ここで、シート及び着座者の重さによって出力軸94が入力軸66に対して第1の方向に相対回転しようとしても、突部95の外周面である当接部95Aが弾性変形可能な板バネ96の外周面96Aに当接しているため、突部95の当接部95Aと外周面96Aとの間に生じる摩擦力によって出力軸94が入力軸66に対して第1の方向に相対回転するのが抑制される。このように入力軸66の貫通孔67の壁面67Aに板バネ96を設け、出力軸94に突部95を設ける簡易な構造で上記のように突部95と板バネ96の外周面96Aとの間に摩擦力を発生させることができる。
なお、リフタ装置92には、操作レバー62を元の位置に戻すための図示しないバネが設けられている。このため、操作レバー62を操作していない状態では、操作レバー62を元の位置に戻すバネの弾性力によって突部95が貫通孔67の長手方向の中央部に戻るようになっている。
また、シートクッション24の上昇操作時には、出力軸94の突部95が入力軸66に対し貫通孔67の端部67C側に移動する(図13参照)。そして、入力軸66から回転力が貫通孔67の端部67Cに当接した突部95を介して出力軸94に伝達される。
また、シートリフタ構造90では、長手方向の両端が貫通孔67の壁面67Aに固定され、長手方向の中間部が凸状に反った板バネ96を摩擦部材として用いるため、シート及び着座者の重さによって出力軸58が入力軸66に対して第1の方向に相対回転するのを簡単な構造で抑制できる。
さらに、シートリフタ構造90では、板バネ96を貫通孔67の壁面67Aの対向する部分にそれぞれ板バネ96を設け、さらに、対向する板バネ96間の間隔を突部95の外径よりも小さくしているため、シートクッション24の下降操作時に突部95が板バネ96の外周面96Aに当接して生じる摩擦力が上昇する。
第2実施形態では、貫通孔67の壁面67Aに設けられた凸状に反った板バネ96を本発明の摩擦部材としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、本発明の摩擦部材として壁面67Aから突出自在とされた突出部材を用いてもよい。具体的には、壁面67Aに形成した凹部内に付勢部材(例えば、コイルバネ)と、外周面が円弧状に湾曲した突出部材を挿入配置し、付勢部材の付勢力で突出部材の外周面を壁面67Aから突出させることで、シートクッション24の下降操作時に突部95を貫通孔67の端部67Bと板バネ96とで挟むことが可能となる。なお、操作レバー62を元の位置に戻すバネの弾性力によって突部95が貫通孔67の長手方向の中央部に戻る際には、突部95によって上記突出部材が凹部内に押し込まれ、その上を突部95が通過する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
20 シートリフタ構造
22 シート
40 車体フロア
46 リンク機構
58 出力軸
66 入力軸
66E 板状部(入力軸の一部)
67 貫通孔
70 摩擦リング(摩擦部材)
70A 外周面(摩擦面)
72 スライダ(移動部材)
72A 当接部
72B 外周面
84 傾斜部
86 逆傾斜部
90 シートリフタ構造
94 出力軸
95 突部
96 板バネ(摩擦部材)
96A 外周面(摩擦面)

Claims (5)

  1. 車体フロア上に設置されるシートのシートクッションに回転可能に設けられ、着座者から操作力が入力されると軸線回りに回転する入力軸と、
    前記入力軸に連結され、前記入力軸が回転すると同じ方向に回転する出力軸と、
    前記車体フロアと前記シートクッションとの間に設けられ且つ前記出力軸に連結され、前記出力軸が第1の方向に回転すると前記車体フロアに対して前記シートクッションを車体上下方向の下方に移動させ、前記出力軸が前記第1の方向に対して逆向きの第2の方向に回転すると前記車体フロアに対して前記シートクッションを車体上下方向の上方に移動させるリンク機構と、
    前記出力軸に設けられ、前記入力軸が前記第1の方向に回転すると前記シートクッション又は前記入力軸に設けられた摩擦面に当接する当接部と、
    を備え
    前記摩擦面は、前記シートクッションに固定された円環状の摩擦部材の外周面であり、
    前記当接部は、前記出力軸に設けられ、前記摩擦面に対して接離方向に移動する移動部材によって構成され、
    前記移動部材は、外周面が前記第1の方向に回転する前記入力軸の一部に押圧されて前記摩擦面に接近する、シートリフタ構造。
  2. 前記移動部材の外周面には、前記第1の方向に向かうにしたがって該外周面の高さが高くなるように傾斜する傾斜部が形成され、
    前記入力軸の前記傾斜部と接触する部分には、前記傾斜部に対して逆方向に傾斜する逆傾斜部が形成されている、請求項に記載のシートリフタ構造。
  3. 前記移動部材は、前記摩擦部材の外周側に前記摩擦部材の周方向に間隔をあけて複数配置されている、請求項に記載のシートリフタ構造。
  4. 車体フロア上に設置されるシートのシートクッションに回転可能に設けられ、着座者から操作力が入力されると軸線回りに回転する入力軸と、
    前記入力軸に連結され、前記入力軸が回転すると同じ方向に回転する出力軸と、
    前記車体フロアと前記シートクッションとの間に設けられ且つ前記出力軸に連結され、前記出力軸が第1の方向に回転すると前記車体フロアに対して前記シートクッションを車体上下方向の下方に移動させ、前記出力軸が前記第1の方向に対して逆向きの第2の方向に回転すると前記車体フロアに対して前記シートクッションを車体上下方向の上方に移動させるリンク機構と、
    前記出力軸に設けられ、前記入力軸が前記第1の方向に回転すると前記シートクッション又は前記入力軸に設けられた摩擦面に当接する当接部と、
    を備え、
    前記入力軸には、前記入力軸の軸線方向に貫通すると共に前記入力軸の回転方向が長手方向とされた貫通孔が形成され、
    前記摩擦面は、前記貫通孔の長手方向の中間部の壁面に凸状に設けられた弾性変形可能な摩擦部材の外周面であり、
    前記当接部は、前記出力軸の軸線方向に突出し、前記貫通孔に挿入される円柱状の突部によって構成され、
    前記突部は、前記入力軸が前記第1の方向に回転すると、前記入力軸に対し前記貫通孔の前記第2の方向の端部側に移動して前記貫通孔の前記第2の方向の端部と前記摩擦部材とで挟まれる、シートリフタ構造。
  5. 前記摩擦部材は、長手方向の両端が前記貫通孔の壁面に固定され、長手方向の中間部が凸状に反った板バネである、請求項に記載のシートリフタ構造。
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