JP2007261388A - 車両用シートの支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性及び安全性の向上を図ることができる車両用シートの支持構造を得る。
【解決手段】車両用シートの支持構造10は、乗員着座用の車両用シート12と、車両用シート12の車体に対する上下位置を着座状態のまま調整可能に該車両用シート12を支持するシートリフタ機構28と、車両用シート12と車体との間に設けられたダンパ40とを備える。ダンパ40は、内蔵した圧縮コイルスプリングの付勢力によって車両用シート12を上向きに付勢しており、また車両用シート12が下向きに変位する際には上向きに変位する場合よりも大きな抵抗力を生じる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両に搭載される車両用シートの支持構造に関する。
ハイトアジャスタを有する車両用シートにおいて、アッパフレームとロアフレームとの間にガスダンパを設け、該ガスダンパによって低周波振動を吸収する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−266945号公報 特開2003−48466号公報 特開平9−328028号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、ガスダンパ自体がアッパフレームをロアフレームに対し支持する支持体であるため、シート高さ調整の際の操作力や車体に対するシートの移動を防止する保持力(耐力)を補助し得るものではなかった。
本発明は、上記事実を考慮して、操作性及び安全性の向上を図ることができる車両用シートの支持構造を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る車両用シートの支持構造は、乗員着座用のシート本体と、前記シート本体を、車体に対する車体上下方向の位置を調整可能に支持するシート高さ調整機構と、前記シート本体と車体との間に設けられ、前記シート本体を車体上下方向の上向きに付勢する付勢手段と、前記シート本体と車体との間に設けられ、前記シート本体が車体上下方向の下向きに変位するのに伴って、前記シート本体が車体上下方向の上向きに変位するのに伴って生じる上昇抵抗力よりも大きい下降抵抗力を生じる減衰手段と、を備えている。
請求項1記載の車両用シートの支持構造では、着座乗員がシート高さ調整機構を操作すると、シート本体の車体に対する上下位置すなわち高さが調整され、該調整された位置で保持される。ここで、本車両用シートは、付勢手段及び減衰手段を備えるため、シート本体を車体に対し上昇させる際には、付勢手段の付勢力が上昇補助力として作用する。一方、シート本体を車体に対し下降させる場合には、上昇抵抗力よりも大きい下降抵抗力(摩擦力を含む広義の減衰力)によってシート本体を支持しながら下降することができ、微調整が容易になる。すなわち、シートの上昇、下降共に操作性が向上する。
また、例えば高さ調整機構では支持しきれない下向き荷重がシート本体に入力した場合でも、付勢手段及び減衰手段が該下向き荷重の一部を支持し、シート本体の下降を抑制することができる。これにより、例えば、車両後突時の安全性を向上することができる。
このように、請求項1記載の車両用シートの支持構造では、車両後突時にシートバックの後傾を抑制することができる。
請求項2記載の発明に係る車両用シートの支持構造は、請求項1記載の車両用シートの支持構造において、前記減衰手段は、前記シート本体の車体上下方向の下向きの変位速度が所定速度よりも大きい場合に減衰係数が増加する特性を有する。
請求項2記載の車両用シートの支持構造では、シートの下向き変位の速度が所定速度よりも大きい場合には、該所定速度よりもシートの下向き変位の速度が小さい場合よりも減衰係数が増すため、シート本体に下向きの大荷重が入力した場合に該シート本体の下降を効果的に抑制する(遅延させる)ことができる。これにより、例えば、車両後突時の安全性を一層向上することができる。
以上説明したように本発明に係る車両用シートの支持構造は、操作性及び安全性の向上を図ることができるという優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係る車両用シートの支持構造10について、図1乃至図5に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UPは、それぞれ車両用シートの支持構造10が適用された自動車の前方向(進行方向)、上方向を示している。
図2には、自動車の車室内に配設されたシート本体としての車両用シート12が側面図にて示されている。この図に示される如く、車両用シート12は、自動車の乗員が着座するためのシートクッション14の後端部に、図示しないリクライナ(リクライニング装置)を介してシートバック16の下端が連結されて構成されている。これにより、シートクッション14に対するシートバック16の傾斜角を調節可能とされている。
シートクッション14は、ロアアーム(シートクッションフレームともいう)18を備えており、このロアアーム18にクッション材20を支持させて構成されている。このロアアーム18すなわちシートクッション14は、後述するシート高さ調整機構としてのシートリフタ機構28を介してシートスライド22に接続、支持されている。シートスライド22は、車体フロア24に固定されたロアレール25と、ロアレール25に車体前後方向にスライド可能に支持(ガイド)されたアッパレール26とを主要構成要素としており、車両用シート12の前後位置の調節用とされている。
シートリフタ機構28は、ロアアーム18とアッパレール26とを連結する前後のリンク部材30、32を備えている。前側リンク部材30は、その上端がリンク軸(リンクピン)30Aによって該リンク軸30A廻りに回動可能にロアアーム18の前部18Aに連結されると共に、その下端がリンク軸30Bによって該リンク軸30B廻りに回動可能にアッパレール26の前部26Aに連結されている。一方、後側リンク部材32は、その上端がリフタロッド33によって該リフタロッド33廻りに回動可能にロアアーム18の後部18Bに連結されると共に、その下端がリンク軸32Aによって該リンク軸32A廻りに回動可能にアッパレール26の後部26Bに連結されている。リフタロッド33は、シート側部に左右一対設けられた後側リンク部材32の動作を同期させるようにこれらを連結している。
以上により、車両用シートの支持構造10のシートリフタ機構28では、アッパレール26、前側リンク部材30、ロアアーム18、後側リンク部材32が、アッパレール26を固定リンクとする4節リンクを構成している。このシートリフタ機構28は、前後のリンク部材30、32が所定角度だけ後傾した姿勢と略直立した姿勢との間が動作範囲とされており、該前後のリンク部材30、32の動作(揺動)によってアッパレール26(車体フロア24)に対するロアアーム18(シートクッション14)の上下位置(高さ)を調整し得る構成とされている。
図1にも示される如く、後側リンク部材32には、リフタギヤ34が一体に設けられている。リフタギヤ34は、リフタロッド33廻りの円弧に沿って外歯34Aが形成された略扇形板状に形成されており、該外歯34Aがリフタロッド33に対し前側に位置するように後側リンク部材32の上部から前方に延設されている。リフタギヤ34の外歯34Aは、リフタメカ36の出力部であるピニオン36Aに噛み合わされている。
これにより、ピニオン36Aが矢印A方向に回転すると、外歯34Aがリフタロッド33廻りに矢印B方向に回動して後側リンク部材32が矢印C方向(直立方向)にすることで、ロアアーム18がアッパレール26に対し上昇するようになっている。また、ピニオン36Aが矢印Aとは逆向きの矢印D方向に回動すると、外歯34Aがリフタロッド33廻りに矢印E方向に回動して後側リンク部材32が矢印F方向(後傾方向)にすることで、ロアアーム18がアッパレール26に対し下降するようになっている。
リフタメカ36は、操作部としてのリフタノブ38の揺動動作をピニオン36Aの矢印A又は矢印D方向の回転に変換するように構成されている。リフタノブ38は、通常は長手方向を車体前後方向に略一致させた中立位置に保持されており、該中立位置から前端38Aを上下動する如き矢印G又は矢印H側への回動操作が可能とされている。そして、構造の説明は省略するが、リフタメカ36は、所謂ポンプ式リフタ機構を構成しており、リフタノブ38の中立位置から矢印G側への操作をピニオン36Aの矢印A方向への回転に変換し、リフタノブ38の中立位置から矢印H側への操作をピニオン36Aの矢印D方向への回転に変換し、リフタノブ38の中立位置への復帰側の動作はピニオン36Aに伝えない構造とされている。
以上説明した如く構成されたシートリフタ機構28は、リフタノブ38の中立位置と矢印G側の操作位置との間の往復操作によって、車体フロア24に対しシートクッション14(車両用シート12)を上昇させ、リフタノブ38の中立位置と矢印H側の操作位置との間の往復操作によって、車体フロア24に対しシートクッション14(車両用シート12)を下降させ、リフタノブ38の操作停止によって(例えば、リフタメカ36の内部構造や外歯34Aとピニオン36Aとの間のセルフロック等によって)車体フロア24に対するシートクッション14の上下位置を着座荷重に抗して保持するようになっている。したがって、支持構造10では、着座者(車両乗員)が車両用シート12に着座したまま車体フロア24に対する着座高を調整し得る構成とされている。
そして、車体側部材であるアッパレール26(シートスライド22)と、車両用シート12側部材(シート高さ調整に伴って車体に対し相対変移する部材)である後側リンク部材32との間には、付勢手段及び減衰手段としてのダンパ40が設けられている。ダンパ40は、シリンダ42と、シリンダ42に対し上側で進退(伸縮)可能に設けられた伸縮ロッド44とを備えている。シリンダ42の下端は、アッパレール26に対しシート幅方向(車幅方向)に沿った回動軸46廻りに回動可能に支持されており、伸縮ロッド44の自由端である上端は、後側リンク部材32に対しシート幅方向(車幅方向)に沿った回動軸48廻りに回動可能に支持されている。
このダンパ40は、図5に示す弾性特性(静特性)、図4に示す減衰特性を有する構成とされている。図5に示される如く、ダンパ40は、引張(伸長)側ではほぼ純粋なバネ特性(弾性力が支配的な特性)であり、圧縮側では弾性力に減衰力(摩擦力等を含む)が付加されて引張の場合よりも大きな上向き荷重(抵抗力)を生じる。また、図4に示される如く、ダンパ40は、圧縮の速度が所定速度Vsを超える場合に、圧縮速度が所定速度Vs以下の場合に対し減衰係数(図4の線図の傾き)が増大するといった、速度依存性のある減衰特性を生じる。
以下、ダンパ40の具体的構成例を図3に基づいて説明する。図3に示される如く、ダンパ40のシリンダ42内には、シリンダ42の長手方向にスライド可能にピストン50が配設されており、ピストン50は伸縮ロッド44における42内に位置する端部に連結されている。また、シリンダ42内におけるピストン50の下側(後述する下側オイル室42B)には、付勢手段としての圧縮コイルスプリング52が圧縮状態で配設されており、ピストン50を伸縮ロッド44のシリンダ42に対する伸張側に付勢している。
さらに、シリンダ42内にはダンパオイルが充填されている。すなわち、シリンダ42内におけるピストン50の上側、下側は、それぞれピストン50のシリンダ42に対するスライドによって拡縮する上側オイル室42A、下側オイル室42Bとされている。そして、ピストン50には上下のオイル室42A、42Bを連通する第1連通路54、第2連通路55が形成されており、第1連通路54、第2連通路55には流路断面積が減少された第1オリフィス54A、第2オリフィス55Aが形成されている。また、ピストン50には、厚み方向に貫通する第3オリフィス56が形成されている。第2オリフィス55Aは、その流動抵抗(圧力損失)が第1オリフィス54Aの流動抵抗に対し大きい設定とされ、第3オリフィス56は、その流動抵抗が第2オリフィス55Aの流動抵抗に対し十分に大きい設定とされている。
また、ピストン50の第1連通路54内には、第1オリフィス54Aを閉止可能な第1バルブ58が配設され、第2連通路55内には、オリフィス55Aを閉止可能な第2バルブ60が配設されている。第1バルブ58は、図示しないガイドにガイドされて第1連通路54内を上下動可能でかつ脱落防止片54Bによる脱落不能に配置されており、ピストン50のシリンダ42に対する上向き変位(スライド)に際しては脱落防止片54Bに係合しつつ第1オリフィス54Aを開放し、ピストン50のシリンダ42に対する下向き変位に際しては第1オリフィス54Aを閉止するようになっている。
一方、第2バルブ60は、図示しないガイドにガイドされて第2連通路55内を上下動可能に支持され、かつ圧縮コイルスプリング62によってオリフィス55Aを開放する位置に保持されている。圧縮コイルスプリング62は、伸縮ロッド44すなわちピストン50がシリンダ42に対し所定速度Vsを超える速度で下方に変位する際に、第2バルブ60がダンパオイルから受ける荷重によって第2バルブ60が第2オリフィス55Aを閉止する位置まで圧縮されるように、そのばね定数が設定されている。
以上により、ダンパ40では、シリンダ42に対し伸縮ロッド44を伸張させる際には、ダンパオイルが主に第1オリフィス54A、オリフィス55Aの両者を流れて減衰力を殆ど生じさせず、シリンダ42に対し伸縮ロッド44を短縮させる際に、ダンパオイルが主にオリフィス55Aを流れて伸張の際と比較して大きな減衰力を生じさせるようになっている。すなわち、図5に示す弾性特性が実現されている。
また、ダンパ40では、所定速度Vsを超える速度で伸縮ロッド44をシリンダ42に対し短縮させる際には、第2バルブ60がオリフィス55Aを閉止することで、ダンパオイルは第3オリフィス56のみを流れ、大きな減衰係数が得られる構成すなわち図4の減衰特性を有する構成が実現されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
上記構成の車両用シートの支持構造10では、車両乗員が車体フロア24に対し車両用シート12を上昇させる際には、該車両乗員はシートクッション14上に着座したままリフタノブ38を中立位置と矢印G側の操作位置との間で揺動操作し、所望の上下位置に達すると操作を終了する。この上昇操作の際、ダンパ40を構成する圧縮コイルスプリング52の付勢力が上向きに作用しているので、該付勢力が操作補助力として作用する。これにより、前後のリンク部材30、32を後傾姿勢から直立姿勢に角変位させるために大きな操作力を要するシート上昇操作力が緩和され、このヘルパー(アシスト)機能により操作性が向上する。
一方、車両乗員が車体フロア24に対し車両用シート12を下降させる際には、該車両乗員はシートクッション14上に着座したままリフタノブ38を中立位置と矢印H側の操作位置との間で揺動操作し、所望の上下位置に達すると操作を終了する。この下降操作の際、ダンパ40はダンパオイルが第2オリフィス55Aを流動することに伴う減衰力を発生させて車両用シート12(乗員)を下側から支持する。これにより、乗員が着座したままの車両用シート12の急激な下降が防止され、シート上下位置の微調整を容易に行うことが可能になる。
以上により、ダンパ40を備えた車両用シートの支持構造10では、上昇操作の際、及び下降操作の際共に、ダンパ40のヘルパー作用(補助力)を受けて操作性が向上する。また、単に上昇操作時の補助力負荷用にスプリングだけを設けた構成では、操作時に(ポンプ式リフタによる間欠操作に伴って)スプリングのがたを感じるが、車両用シートの支持構造10では、ダンパ40が減衰機能を有するため圧縮コイルスプリング52のガタ付感が抑制され、操作フィーリングが向上する。
この車両用シートの支持構造10が適用された自動車が後面衝突(後突)に至ると、乗員が下方に大きく沈み込もうとする衝撃荷重が作用する。後傾姿勢で車両用シート12を支持する前後のリンク部材30、32を備えたシートリフタ機構28では、この衝撃荷重が耐力を上回って車両用シート12が下降しやすいが、車両用シートの支持構造10では、この下降速度が所定速度Vsを超えると、ダンパ40はダンパオイルが第3オリフィス56を流動することに伴う減衰力を発生させて車両用シート12(乗員)を下側から支持する。これにより、後突時に車両用シート12が下降することが防止又は抑制(遅延)される。このため、車両用シートの支持構造10が適用された自動車では、車両用シート12に着座している乗員は、後突時にシートベルト装置、エアバッグ装置、ヘッドレスト等の安全装置によって良好に保護される。
このように、第1の実施形態に係る車両用シートの支持構造10では、操作性及び安全性の向上を図ることができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。なお、上記第1の実施形態又は前出の構成と基本的に同一の部品、部分には、第1の実施形態又は前出の構成同一の符号を付して説明を省略し、また図示を省略する場合がある。
図6には、第2の実施形態に係る車両用シートの支持構造70の要部が図1に対応する側面図にて示されている。この図に示される如く、車両用シートの支持構造70は、ダンパ40を構成する伸縮ロッド44の上端がロアアーム18に連結されている点で、第1の実施形態に係る車両用シートの支持構造10とは異なる。ダンパ40は、シートリフタ機構28の調整範囲の中間部となる車両用シート12の上下位置において、略直立姿勢を取る構成とされている。車両用シートの支持構造70の他の構成は、車両用シートの支持構造10の対応する構成と同じである。
したがって、第2の実施形態に係る車両用シートの支持構造70によっても、第1の実施形態に係る車両用シートの支持構造10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、ダンパ40が後突時の衝撃荷重入力方向に沿って伸縮ロッド44を動作させうる略直立姿勢を取るため、車両用シート12を下降(落下)させようとする衝撃荷重を効果的に支持することができる。さらに、伸縮ロッド44のロアアーム18との連結部位がシリンダ42のアッパレール26との連結部位から離間しているため、伸縮ロッド44が後側リンク部材32の中間部に連結された第1の実施形態と比較して、小さな発生減衰力で大きな支持モーメントを得ることができる。
図7には、第3の実施形態に係る車両用シートの支持構造80の要部が図1に対応する側面図にて示されている。この図に示される如く、車両用シートの支持構造80は、ダンパ40を構成する伸縮ロッド44の上端がリフタロッド33に連結されている点で、第1の実施形態に係る車両用シートの支持構造10とは異なる。車両用シートの支持構造80の他の構成は、車両用シートの支持構造10の対応する構成と同じである。
したがって、第3の実施形態に係る車両用シートの支持構造80によっても、第1の実施形態に係る車両用シートの支持構造10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、伸縮ロッド44が後側リンク部材32との連結部が第1の実施形態と比較してシリンダ42のアッパレール26との連結部位から離間しているため、小さな発生減衰力で大きな支持モーメントを得ることができる。さらに、伸縮ロッド44がリフタロッド33に連結されるので、回動軸48が不要となり部品点数が削減される。
図8には、第4の実施形態に係る車両用シートの支持構造90の要部が図1に対応する側面図にて示されている。この図に示される如く、車両用シートの支持構造90は、ダンパ40に代えてロータリダンパ92を備える点で、第1の実施形態に係る車両用シートの支持構造10とは異なる。ロータリダンパ92は、ロアアーム18とリフタロッド33との間に設けられており、該ロアアーム18とリフタロッド33との相対角変位に対して図5の横軸を角変位に読み替えると共に縦軸をトルクに読み替えた如き特性を有するようになっている。
詳細構造の説明は省略するが、ロータリダンパ92は、ハウジング内に回転可能に支持されたロータリベーンに上記した第1オリフィス54A、第2オリフィス55A、第3オリフィス56、第1バルブ58、第2バルブ60に相当する可変オリフィス機構が設けられると共に、圧縮コイルスプリング52に相当する弾性部材が内蔵されており、図5の横軸を角変位に読み替えると共に縦軸をトルクに読み替えた如き弾性特性、図4の横軸を角速度に読み替えると共に縦軸をトルクに読み替えた如き減衰特性を実現している。車両用シートの支持構造90の他の構成は、車両用シートの支持構造10の対応する構成と同じである。
したがって、第4の実施形態に係る車両用シートの支持構造90によっても、第1の実施形態に係る車両用シートの支持構造10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、ロータリダンパ92を用いることで、付勢手段及び減衰手段の取り付けスペースを小さくすることができた。
なお、上記各実施形態では、付勢手段と減衰手段とが1つのダンパ40、ロータリダンパ92で構成された例を示したが、本発明はこれに限定されず、付勢手段(例えば圧縮コイルスプリング52)と減衰手段(ダンパ40から圧縮コイルスプリング52を除いたもの)を別個独立して設けても良い。したがって、例えば、圧縮コイルスプリングとロータリダンパとの組み合わせなど、付勢手段の付勢方向と減衰手段の減衰力作用方向とが異なる構成とすることも可能である。また、本発明における減衰手段の構成がダンパ40、ロータリダンパ92に限定されず各種構成を取り得ることはいうまでもない。
さらに、上記各実施形態では、シートリフタ機構28が前後のリンク部材30、32を有する4節リンク構造である例を示したが、本発明はこれに限定されず、各種構成の高さ調整機構を有する車両用シートの支持構造に適用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る車両用シートの支持構造の要部を拡大して示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートの支持構造の概略全体構成を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートの支持構造を構成するダンパの構造を模式的に示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートの支持構造を構成するダンパの減衰特性を示す線図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用シートの支持構造を構成するダンパの弾性特性を示す線図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用シートの支持構造の要部を拡大して示す側面図である。 本発明の第3の実施形態に係る車両用シートの支持構造の要部を拡大して示す側面図である。 本発明の第4の実施形態に係る車両用シートの支持構造の要部を拡大して示す側面図である。
符号の説明
10 車両用シートの支持構造
12 車両用シート(シート本体)
28 シートリフタ機構(シート高さ調整機構)
40 ダンパ(付勢手段、減衰手段)
50 ピストン(減衰手段)
52 圧縮コイルスプリング(付勢手段)
70・80・90 車両用シートの支持構造
92 ロータリダンパ(付勢手段、減衰手段)

Claims (2)

  1. 乗員着座用のシート本体と、
    前記シート本体を、車体に対する車体上下方向の位置を調整可能に支持するシート高さ調整機構と、
    前記シート本体と車体との間に設けられ、前記シート本体を車体上下方向の上向きに付勢する付勢手段と、
    前記シート本体と車体との間に設けられ、前記シート本体が車体上下方向の下向きに変位するのに伴って、前記シート本体が車体上下方向の上向きに変位するのに伴って生じる上昇抵抗力よりも大きい下降抵抗力を生じる減衰手段と、
    を備えた車両用シートの支持構造。
  2. 前記減衰手段は、前記シート本体の車体上下方向の下向きの変位速度が所定速度よりも大きい場合に減衰係数が増加する特性を有する請求項1記載の車両用シートの支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009268531A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Oiles Ind Co Ltd ダンパ及びこのダンパを具備した車両用シート
EP3042801A1 (en) 2014-11-25 2016-07-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Seat lifter structure
JP2019074126A (ja) * 2017-10-13 2019-05-16 テイ・エス テック株式会社 乗り物用衝撃吸収機構

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