JP6149742B2 - 歩行者衝突検知センサを備えた車両用バンパ構造 - Google Patents

歩行者衝突検知センサを備えた車両用バンパ構造 Download PDF

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Description

本発明は、歩行者衝突検知センサを備えた車両用バンパ構造に関する。
下記特許文献1に記載された歩行者衝突検知センサを備えた車両用バンパ構造では、バンパリインフォースメントとアブソーバとの間に圧力チューブが設けられており、圧力チューブは車幅方向に沿って延在されている。この圧力チューブは、アブソーバに形成された溝内に組付けられて(嵌め込まれて)いる。そして、車両と衝突体との衝突時に圧力チューブが変形すると、圧力チューブの長手方向両端部に設けられた圧力センサが圧力チューブの圧力変化に応じた信号を出力して、車両との衝突体が歩行者であるのか否かをECUが判別するようになっている。
国際公開第2012/113362号
しかしながら、上記歩行者衝突検知センサを備えた車両用バンパ構造では、発泡樹脂製のアブソーバに圧力チューブが組付けられているため、圧力チューブをアブソーバに組付けるときにアブソーバを変形させる虞がある。また、圧力チューブの後端部(アブソーバから露出された部分)以外の部分がアブソーバによって保持されているため、衝突時にアブソーバが押し潰される(圧縮変形する)ときに、車両後側への荷重の他に車両上下方向への荷重がアブソーバから圧力チューブへ入力される場合がある。このため、圧力チューブを安定的に変形させることが困難であった。
本発明は、上記事実を考慮し、圧力チューブの組付性を向上しつつ圧力チューブを安定的に変形させることができる歩行者衝突検知センサを備えた車両用バンパ構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の歩行者衝突検知センサを備えた車両用バンパ構造は、車幅方向を長手方向として配置されたバンパリインフォースメントと、前記バンパリインフォースメントの車両前後方向外側面に隣接して配置されたアブソーバと、前記バンパリインフォースメントと前記アブソーバとの間で車幅方向に延びる圧力チューブを含んで構成され、前記圧力チューブの圧力変化に応じた信号を出力する歩行者衝突検知センサと、前記バンパリインフォースメントの車両前後方向外側部分に車両前後方向内側へ向けて凹状にかつ車幅方向に沿って形成され、前記圧力チューブを保持すると共に、車両前後方向外側へ開放された保持部と、を有している。
請求項1に記載の歩行者衝突検知センサを備えた車両用バンパ構造では、車幅方向を長手方向とするバンパリインフォースメントの車両前後方向外側面(車両前部に配置されたバンパリインフォースメントでは車両前側面、車両後部に配置されたバンパリインフォースメントでは車両後側面)に隣接してアブソーバが配置されている。また、バンパリインフォースメントとアブソーバとの間には、歩行者衝突検知センサの圧力チューブが設けられており、圧力チューブは車幅方向に延びている。
ここで、バンパリインフォースメントの車両前後方向外側部分には、車両前後方向外側へ開放された保持部が、車両前後方向外側部分に車両前後方向内側へ向けて凹状にかつ車幅方向に沿って形成されている。そして、保持部によって圧力チューブが保持されている。このため、強度の確保されたバンパリインフォースメントに圧力チューブを組付けるため、圧力チューブの組付性を向上できる。
また、保持部は、車両前後方向外側へ開放されている。このため、車両が衝突体と衝突してアブソーバが押し潰される(圧縮変形する)ときには、アブソーバが主として圧力チューブの前端部分を押圧する。これにより、主として車両前後方向内側への荷重が圧力チューブに入力されると共に、車両上下方向への荷重が圧力チューブに入力されることが抑制される。これにより、圧力チューブを安定的に変形させることができる。
請求項2に記載の歩行者衝突検知センサを備えた車両用バンパ構造は、請求項1に記載の発明において、前記アブソーバには、前記圧力チューブと車両前後方向に対向して配置された押圧部が車幅方向に沿って形成されており、前記押圧部が前記圧力チューブ側へ突出された凸状に形成されている。
請求項2に記載の歩行者衝突検知センサを備えた車両用バンパ構造では、アブソーバに押圧部が形成されている。この押圧部は、車幅方向に沿って形成され、圧力チューブと車両前後方向に対向して配置されると共に、圧力チューブ側へ突出された凸状を成している。このため、車両が衝突体と衝突してアブソーバが押し潰される(圧縮変形する)ときには、押圧部によって圧力チューブを車両前後方向内側へ安定して押圧できる。これにより、圧力チューブを一層安定的に変形させることができる。
請求項3に記載の歩行者衝突検知センサを備えた車両用バンパ構造は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記バンパリインフォースメントの車幅方向両端部には、車両前後方向内側へ屈曲された屈曲部が形成され、前記バンパリインフォースメントの車両前後方向外側部分には、前記保持部の開口部を構成し且つ前記バンパリインフォースメントから車両前後方向外側へ突出された上下一対の爪部が形成され、前記バンパリインフォースメントにおける前記屈曲部を除く部分に上下一対の前記爪部が形成されている。
請求項3に記載の歩行者衝突検知センサを備えた車両用バンパ構造では、バンパリインフォースメントの車両前後方向外側部分に上下一対の爪部が形成されている。この爪部は、保持部の開口部を構成すると共に、バンパリインフォースメントから車両前後方向外側へ突出されている。そして、上下一対の爪部が、バンパリインフォースメントにおける屈曲部を除く部分に形成されている。このため、保持部の開口部を爪部によって構成する形態において、バンパリインフォースメントを良好に成形できる。つまり、例えば、バンパリインフォースメントを押出成形によって形成する場合には、押出成形後に屈曲部を曲げ加工する。このため、仮に屈曲部に爪部が形成されている場合には、曲げ歪が爪部に生じる。これに対して、請求項3の発明では、上下一対の爪部が、バンパリインフォースメントにおける屈曲部を除く部分に形成されているため、爪部に曲げ歪が生じることを抑制できる。その結果、バンパリインフォースメントを良好に成形できる。
請求項1に記載の歩行者衝突検知センサを備えた車両用バンパ構造によれば、圧力チューブの組付性を向上しつつ圧力チューブを安定的に変形させることができる。
請求項2に記載の歩行者衝突検知センサを備えた車両用バンパ構造によれば、圧力チューブを一層安定的に変形させることができる。
請求項3に記載の歩行者衝突検知センサを備えた車両用バンパ構造によれば、バンパリインフォースメントを良好に成形できる。
本実施の形態に係る歩行者衝突検知センサを備えた車両用バンパ構造が適用されたフロントバンパの車幅方向中央部を示す車両左側から見た側断面図(図2の1−1線拡大断面図)である。 図1に示されるフロントバンパの全体を示す一部破断した平面図である。 図2に示されるバンパリインフォースメントの車幅方向右側端部を示す拡大した斜視図である。 図1に示される保持溝部に圧力チューブが保持された状態を拡大して示す部分断面図(図1のA部拡大図)である。 本実施の形態における爪部の変形例を示す図3に対応した斜視図である。 (A)は、本実施の形態におけるバンパリインフォースメントの変形例の一例を示す車両左側から見た側断面図であり、(B)は、本実施の形態におけるバンパリインフォースメントの変形例の別例を示す車両左側から見た側断面図である。 (A)は、本実施の形態の圧力チューブに対する保持構造における変形例の一例を示す車両左側から見た側断面図であり、(B)は(A)に示される保持構造を車両左斜め前方から見た斜視図である。 本実施の形態の保持溝部における溝形状の変形例の一例を示す図4に対応した断面図である。
以下、図1〜図4を用いて本実施の形態に係る歩行者衝突検知センサ30を備えた車両用バンパ構造Sが適用されたフロントバンパ10について説明する。なお、図面において適宜示される矢印FRは車両前側を示し、矢印LHは車両左側(車幅方向一側)を示し、矢印UPは車両上側を示している。
図1及び図2に示されるように、フロントバンパ10は、車両(自動車)の前端部に配置されて、衝突体の車両への衝突(の有無)を検知するようになっている。このフロントバンパ10は、バンパ骨格部材を成すバンパリインフォースメント12(以下、「バンパRF12」と称する)と、車両の前端に配置されたバンパカバー50と、バンパカバー50とバンパRF12との間に配置されたアブソーバ40と、を有している。また、図2に示されるように、フロントバンパ10は歩行者衝突検知センサ30を備えている。この歩行者衝突検知センサ30は、バンパRF12に組付けられた圧力チューブ32と、圧力チューブ32の圧力変化に応じた信号を出力する圧力センサ34(広義には、「圧力検出器」として把握される要素である)と、を含んで構成されている。以下、上記の各構成について説明する。
バンパRF12は、中空の略矩形柱状に形成されて、車幅方向を長手方向として配置されている。このバンパRF12は、アルミ系等の金属材料により構成され、押出成形等の手法によって製作されている。また、図1に示されるように、バンパRF12の内部には、板状の補強リブ16が設けられており、補強リブ16は、車両上下方向を板厚方向として配置されて、バンパRF12の前壁14と後壁15とを連結している。そして、バンパRF12の断面構造は、複数(本実施の形態では3つ)の略閉断面が車両上下方向に並ぶ断面構造とされている。すなわち、本実施の形態では、バンパRF12の内部に一対の補強リブ16が車両上下方向に並んで配置されている。
図2及び図3に示されるように、バンパRF12の車両後側には、車体側の骨格部材を構成する一対のフロントサイドメンバ26が車両前後方向に延在されている。そして、バンパRF12の車幅方向両端側部分が、クラッシュボックス28を介してフロントサイドメンバ26の前端に連結されている。さらに、バンパRF12の車幅方向両端部は、クラッシュボックス28及びフロントサイドメンバ26に対して車幅方向外側へ突出されると共に、平面視で車両後側へ屈曲されている。そして、この屈曲された部分が、屈曲部18とされている。
バンパRF12の前面14A(車両前後方向外側面)には、車幅方向に連続的に延びる一対の爪部20が一体に形成されており、爪部20はバンパRF12から車両前側へ突出されると共に、車両上下方向に並んで配置されている。また、バンパRF12には、上下一対の爪部20の間において、後述する圧力チューブ32を保持するための「保持部」として保持溝部22が車幅方向に沿って形成されている。保持溝部22は、車幅方向に貫通されると共に、側断面視で車両前側へ開放された略C字形状(具体的には、車両前側へ一部開放された円形状)に形成されている。つまり、保持溝部22は、上下一対の爪部20及びバンパRF12の前壁14によって構成されており、保持溝部22の開口部が、上下一対の爪部20によって構成されている。また、保持溝部22における開口部の開口寸法がL(図4参照)とされている。
圧力チューブ32は、車幅方向を長手方向とした長尺状に形成されると共に、断面略円環状の中空構造体として構成されている。また、圧力チューブ32の外径寸法は、保持溝部22の内径寸法に比して僅かに小さく設定されると共に、保持溝部22の開口寸法Lに対して大きく設定されており、圧力チューブ32が保持溝部22内に組付けられている(嵌め込まれている)。これにより、バンパRF12の保持溝部22内に圧力チューブ32が組付けられた状態では、バンパRF12の爪部20によって圧力チューブ32の車両前側への移動が制限されて、圧力チューブ32が保持溝部22に保持されている。また、保持溝部22内に圧力チューブ32が組付けられた状態では、圧力チューブ32の前端部分が爪部20よりも車両前側へ突出されている。
図2に示されるように、圧力センサ34は、圧力チューブ32の長手方向両端部に設けられると共に、図示しない位置において車体に固定されている。また、圧力センサ34は、ECU36(広義には、「衝突判定部」として把握される要素である)に電気的に接続されている。そして、圧力チューブ32が変形することで、圧力チューブ32内の圧力変化に応じた信号が圧力センサ34からECU36へ出力されるようになっている。
図1及び図2に示されるように、アブソーバ40は、バンパRF12の車両前側に設けられている。このアブソーバ40は、発泡樹脂材すなわちウレタンフォーム等によって構成されている。また、アブソーバ40は、車幅方向を長手方向とした長尺状に形成されると共に、側断面視で略矩形状に形成されている。そして、アブソーバ40がバンパRF12の前面14Aに沿うように配置されて、アブソーバ40の後面40AがバンパRF12の前面14Aに固定されている。
図4に示されるように、アブソーバ40の後面40Aには、圧力チューブ32及びバンパRF12の爪部20と対向する位置において、第1凹部42が形成されている。第1凹部42は、側断面視で車両後側へ開放された凹状を成すと共に、車幅方向に沿って形成されている。そして、第1凹部42内に、上下一対の爪部20及び圧力チューブ32の前部が配置されている。
第1凹部42の底面42Aにおける車両上下方向中央部には、押圧部44が一体に形成されている。この押圧部44は、第1凹部42の底面42Aから車両後側(圧力チューブ32側)へ突出された凸状に形成されると共に、側断面視で略台形状を成している。そして、押圧部44の先端面44Aが圧力チューブ32の前端部分に当接している。これにより、アブソーバ40に車両後側への荷重が作用したときには、押圧部44が車両後側へ変位して圧力チューブ32を押圧するように構成されている。また、押圧部44の幅寸法Wは、保持溝部22の開口寸法Lに比して小さく設定されている。これにより、押圧部44が圧力チューブ32を車両後側へ押圧するときには、押圧部44が上下一対の爪部20に干渉しないように構成されている。
また、第1凹部42の底面42Aに押圧部44が形成されることにより、第1凹部42の底面42AとバンパRF12の爪部20との間には、それぞれ隙間Gが形成されている。そして、押圧部44が圧力チューブ32を押圧するときには、第1凹部42の底面42Aと爪部20とが干渉しないように、隙間Gの車両前後方向の長さが設定されている。
さらに、図1に示されるように、アブソーバ40の後面40Aには、第1凹部42よりも車両下側の位置において、第2凹部46が形成されている。第2凹部46は、側断面視で車両後側へ開放された凹状を成すと共に、車幅方向に沿って形成されている。これにより、車両後側への荷重がアブソーバ40に作用したときのアブソーバ40の耐圧縮変形荷重が所定の荷重になるように、アブソーバ40の後面40AにおけるバンパRF12の前面14Aとの接触面積が設定されている。
バンパカバー50は、樹脂材等によって構成されている。このバンパカバー50は、アブソーバ40の車両前側においてアブソーバ40と対向するように配置されて、図示しない部分で車体に対し固定的に支持されている。そして、車両が衝突体と衝突したときには、バンパカバー50が車両後側へ変形して、アブソーバ40を押し潰す(圧縮変形させる)ように構成されている。
また、前述したECU36には、衝突速度センサ(図示省略)が電気的に接続されており、衝突速度センサは、衝突体との衝突速度に応じた信号をECU36に出力するようになっている。そして、ECU36は、前述した圧力センサ34の出力信号に基づいて衝突荷重を算出すると共に、衝突速度センサの出力信号に基づいて衝突速度を算出するようになっている。さらに、ECU36は、算出された衝突荷重及び衝突速度から衝突体の有効質量を求めると共に、有効質量が閾値を超えるか否かを判断して、フロントバンパ10への衝突体が歩行者であるのか歩行者以外(例えば、ロードサイドマーカーやポストコーン等の路上障害物)であるのかを判定するようになっている。
次に、本実施の形態における作用及び効果について説明する。
上記のように構成されたフロントバンパ10では、バンパカバー50が衝突体と衝突すると、バンパカバー50が、車両後側へ変形して、アブソーバ40を押圧する。このため、アブソーバ40が車両前後方向に押し潰される(圧縮変形する)と共に、アブソーバ40の押圧部44が車両後側へ変位する。これにより、押圧部44が圧力チューブ32の前端部分を押圧して圧力チューブ32が変形することで、圧力チューブ32内の圧力が変化する。
そして、圧力チューブ32の圧力変化に応じた信号を圧力センサ34がECU36に出力して、ECU36が圧力センサ34の出力信号に基づいて衝突荷重を算出する。一方、ECU36は衝突速度センサの出力信号に基づいて衝突速度を算出する。そして、ECU36が、算出された衝突荷重及び衝突速度から衝突体の有効質量を求めると共に、有効質量が閾値を超えるか否かを判断して、フロントバンパ10への衝突体が歩行者であるのか否かを判定する。
ここで、バンパRF12の前部には、保持溝部22が車幅方向に沿って形成されており、保持溝部22には、圧力チューブ32が組付けられている。これにより、強度の確保されたバンパRF12に圧力チューブ32を組付けるため、圧力チューブ32の組付性を向上できる。すなわち、仮に圧力チューブ32をアブソーバ40に組付けるような構造にした場合には、アブソーバ40は発泡樹脂材で構成されているため、圧力チューブ32をアブソーバ40に組付けるときにアブソーバ40を変形させる虞がある。これに対して、本実施の形態では、強度の確保されたバンパRF12に圧力チューブ32を組付けるため、圧力チューブ32の組付時におけるアブソーバ40の変形を防止できる。
また、保持溝部22は車両前側へ開放された溝状に形成されている。このため、車両が衝突体と衝突してアブソーバ40が押し潰される(圧縮変形する)ときには、アブソーバ40が主として圧力チューブ32の前端部分(保持溝部22から突出された部分)を押圧する。これにより、主として車両後側への荷重が圧力チューブ32に入力されると共に、車両上下方向の荷重が圧力チューブ32に入力されることが抑制される。つまり、圧力チューブ32の前端部分以外の部分は、保持溝部22によって保持されているため、圧力チューブ32の前端部分以外の部分にアブソーバ40が当接することが抑制される。したがって、圧力チューブ32を安定して変形させることができ、ひいては、圧力センサ34からの出力信号も安定化できる。以上により、圧力チューブ32の組付性を向上しつつ圧力チューブ32を安定して変形させることができる。
さらに、アブソーバ40には押圧部44が形成されており、押圧部44は、圧力チューブ32と車両前後方向に対向して配置されると共に、圧力チューブ32側へ突出された凸状を成している。このため、車両が衝突体と衝突してアブソーバ40が押し潰される(圧縮変形する)ときには、押圧部44によって圧力チューブ32を車両後側へ安定して押圧できる。これにより、圧力チューブ32を一層安定して変形させることができる。
(本実施の形態の変形例1)
以下、図5を用いて本実施の形態の変形例1について説明する。変形例1では、バンパRF12に形成された上下一対の爪部20を除いて本実施の形態と同様に構成されている。
すなわち、上記実施の形態では、上下一対の爪部20が車幅方向に沿って連続的に形成されているが、変形例1では、上下一対の爪部20がバンパRF12の屈曲部18を除く部分に形成されている。つまり、爪部20がバンパRF12の屈曲部18においてカットされている。
これにより、バンパRF12を良好に成形できる。つまり、バンパRF12を成形するときには、バンパRF12を押出成形した後に、バンパRF12を屈曲部18において曲げ加工する。このとき、バンパRF12の前壁14には、屈曲部18において引張荷重が作用する。このため、屈曲部18に爪部20が形成されていると、曲げ歪が爪部20に生じる。これに対して、変形例1では、屈曲部18を除く部分に爪部20が配置されているため、爪部20に生じる曲げ歪を抑制できる。その結果、バンパRF12を良好に成形できる。特に、バンパRF12の車幅方向両端部における車幅方向に対する傾斜角度が大きい車両に対して有効である。
(本実施の形態の変形例2)
以下、図6(A)を用いて本実施の形態の変形例2について説明する。変形例2では、以下に示す点を除いて本実施の形態と同様に構成されている。
すなわち、変形例2では、バンパRF12が、リアパネル60とフロントパネル62とを含んで構成されて、側断面視で略逆B字形状に形成されている。そして、リアパネル60及びフロントパネル62は、何れも鋼板製とされている。
リアパネル60は、略長尺板状に形成されると共に、板厚方向を車両前後方向にして配置されている。
フロントパネル62は、側断面視で車両後側へ開放された略W字形状に屈曲されて、車幅方向に延在されている。具体的には、フロントパネル62は、車両後側へ開放された断面略ハット形状を成すフロントパネルアッパ部64及びフロントパネルロア部66を有しており、フロントパネルアッパ部64及びフロントパネルロア部66が車両上下方向に並んで配置されている。これにより、フロントパネル62の後端部には、上側フランジ部62A、中間フランジ部62B、及び下側フランジ部62Cが形成されている。そして、これらのフランジ部がリアパネル60にスポット溶接等によって接合されている。なお、図中に示される「×」印は、溶接による接合を示している。
また、バンパRF12は取付ブラケット68を有している。この取付ブラケット68は、金属製とされて、側断面視で車両後側へ開放された略U字形状に形成されている。そして、取付ブラケット68の開口端部がフロントパネルアッパ部64を車両上下方向に挟み込むように、取付ブラケット68が車両前側からフロントパネルアッパ部64に組付けられており、取付ブラケット68の開口端部がフロントパネルアッパ部64にスポット溶接等によって接合されている。
さらに、取付ブラケット68の底壁68Aに保持溝部22が形成されている。保持溝部22は、車両前側へ開放された断面略C字形状に形成されており、保持溝部22内に圧力チューブ32が組付けられている。また、変形例2では、バンパRF12において爪部20が省略されている。なお、図6(A)では、アブソーバ40が図示省略されているが、アブソーバ40の後面40Aは、側面視でバンパRF12の形状に合わせて略クランク状に形成されると共に、取付ブラケット68の底壁68A及びフロントパネルロア部66の底壁66Aに固定されている。
以上により、変形例2においても、車両と衝突体との衝突時にアブソーバ40の押圧部44によって圧力チューブ32を押圧するときには、主として車両後側への荷重が圧力チューブ32に入力されると共に、車両上下方向の荷重が圧力チューブ32に入力されることが抑制される。したがって、変形例2においても、圧力チューブ32の組付性を向上しつつ圧力チューブ32を安定して変形させることができる。
(本実施の形態の変形例3)
以下、図6(B)を用いて本実施の形態の変形例3について説明する。変形例3では、変形例2の取付ブラケット68を除いて変形例2と同様に構成されている。
すなわち、変形例3では、取付ブラケット68が、底壁68Aの上下方向中間部において上下に分割されている。そして、取付ブラケット68の底壁68Aに、一対の爪部20が形成されており、爪部20は上下方向に対向して配置されている。この爪部20は、側断面視で、互いに対向する方向を凸とする略半円状に湾曲されている。そして、上下一対の爪部20の間に圧力チューブ32が挟み込まれると共に、圧力チューブ32の後端部分がフロントパネルアッパ部64の底壁64Aに当接されている。
これにより、変形例3では、取付ブラケット68及びフロントパネルアッパ部64の底壁64Aによって囲まれた部分が保持溝部22とされており、上下一対の爪部20が保持溝部22の開口部を構成している。
そして、変形例3においても、車両と衝突体との衝突時にアブソーバ40の押圧部44によって圧力チューブ32を押圧するときには、主として車両後側への荷重が圧力チューブ32に入力されて、車両上下方向の荷重が圧力チューブ32に入力されることが抑制される。したがって、変形例3においても、圧力チューブ32の組付性を向上しつつ圧力チューブ32を安定して変形させることができる。
(本実施の形態の変形例4)
以下、図7(A)及び(B)を用いて本実施の形態の変形例4について説明する。変形例4では、保持溝部22の形状及び圧力チューブ32のバンパRF12への保持構造を除いて本実施の形態と同様に構成されている。
すなわち、変形例4では、バンパRF12において上下一対の爪部20が省略されており、保持溝部22が、側断面視で車両前側へ開放され且つ車両上下方向を長手方向とした略半楕円状に形成されている。
また、バンパRF12には、圧力チューブ32を保持溝部22内に保持するための複数のクリップ80が設けられており、クリップ80は、圧力チューブ32の車両前側に配置されると共に、車幅方向に所定間隔毎に配置されている。このクリップ80は、可撓性を有する略板状に形成されて、側断面視で車両後側へ開放された略C形状に形成されている。具体的には、クリップ80は、上下一対のフランジ部82と、一対のフランジ部82の間に配置された保持部84と、を含んで構成されている。このフランジ部82には、取付ピン82Aが一体に形成されており、取付ピン82Aが、フランジ部82から車両後側へ突出されて、バンパRF12の前壁14に取付けられている。また、保持部84は、側断面視で車両後側へ開放され且つ車両上下方向を長手方向とした略半楕円状に形成されており、圧力チューブ32の前端部分が保持部84に当接されている。
そして、図7(A)及び(B)では、アブソーバ40は図示省略されているが、アブソーバ40の押圧部44におけるクリップ80と対向する部分が、平面視で車両後側へ開放された凹状に形成されている。つまり、押圧部44では、圧力チューブ32と対向する部位が圧力チューブ32と当接すると共に、クリップ80と対向する部位がクリップ80と当接している。これにより、変形例4では、車両と衝突体との衝突時にアブソーバ40が圧縮変形すると、押圧部44における圧力チューブ32と対向する部位では、押圧部44が圧力チューブ32を車両後側へ押圧する。また、押圧部44におけるクリップ80と対向する部位では、押圧部44がクリップ80を介して圧力チューブ32を車両後側へ押圧する。このとき、変形例4においても、本実施の形態と同様に、主として車両後側への荷重が圧力チューブ32に入力されると共に、車両上下方向の荷重が圧力チューブ32に入力されることが抑制される。したがって、変形例4においても、圧力チューブ32の組付性を向上しつつ圧力チューブ32を安定して変形させることができる。
なお、変形例4では、アブソーバ40に押圧部44が形成されているが、アブソーバ40において押圧部44を省略して、アブソーバ40の後面40Aが圧力チューブ32及びクリップ80にそれぞれ当接するように構成してもよい。すなわち、アブソーバ40の後面40Aにおける圧力チューブ32と対向する部位を圧力チューブ32と当接するように配置し、後面40Aにおけるクリップ80と対向する部位をクリップ80に当接するように配置してもよい。
また、本実施の形態では、バンパRF12には上下一対の爪部20が一体に形成されているが、変形例2のように、上下一対の爪部20を省略して保持溝部22を形成してもよい。
また、本実施の形態では、上下一対の爪部20が車幅方向に連続的に形成されているが、上下一対の爪部20を車幅方向に断続的に形成するように構成してもよい。
また、本実施の形態では、バンパRF12に形成された保持溝部22の断面形状が車両前側へ開放された略C字形状(具体的には、車両前側へ一部開放された円形状)に形成されているが、保持溝部22の断面形状はこれに限らない。例えば、図8に示されるように、保持溝部22の断面形状を車両前側へ開放された略凹状に形成すると共に、保持溝部22の開口部に圧力チューブ32を保持するフック部90を形成してもよい。なお、図8では、バンパRF12において上下一対の爪部20が省略された場合を例にして図示している。
また、本実施の形態、及び変形例1〜変形例4では、歩行者衝突検知センサ30を備えた車両用バンパ構造Sをフロントバンパ10に適用された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、上記各構成を前後反転して、歩行者衝突検知センサ30を備えた車両用バンパ構造Sをリヤバンパに適用してもよい。
12 バンパリインフォースメント
18 屈曲部
20 爪部
22 保持溝部(保持部)
30 歩行者衝突検知センサ
32 圧力チューブ
40 アブソーバ
44 押圧部

Claims (3)

  1. 車幅方向を長手方向として配置されたバンパリインフォースメントと、
    前記バンパリインフォースメントの車両前後方向外側面に隣接して配置されたアブソーバと、
    前記バンパリインフォースメントと前記アブソーバとの間で車幅方向に延びる圧力チューブを含んで構成され、前記圧力チューブの圧力変化に応じた信号を出力する歩行者衝突検知センサと、
    前記バンパリインフォースメントの車両前後方向外側部分に車両前後方向内側へ向けて凹状にかつ車幅方向に沿って形成され、前記圧力チューブを保持すると共に、車両前後方向外側へ開放された保持部と、
    を有する歩行者衝突検知センサを備えた車両用バンパ構造。
  2. 前記アブソーバには、前記圧力チューブと車両前後方向に対向して配置された押圧部が車幅方向に沿って形成されており、
    前記押圧部が前記圧力チューブ側へ突出された凸状に形成された請求項1に記載の歩行者衝突検知センサを備えた車両用バンパ構造。
  3. 前記バンパリインフォースメントの車幅方向両端部には、車両前後方向内側へ屈曲された屈曲部が形成され、
    前記バンパリインフォースメントの車両前後方向外側部分には、前記保持部の開口部を構成し且つ前記バンパリインフォースメントから車両前後方向外側へ突出された上下一対の爪部が形成され、
    前記バンパリインフォースメントにおける前記屈曲部を除く部分に上下一対の前記爪部が形成された請求項1又は請求項2に記載の歩行者衝突検知センサを備えた車両用バンパ構造。
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