JP6136557B2 - 内燃機関のシリンダヘッドカバー - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のシリンダヘッドカバーに関し、特に、気筒軸が鉛直方向に対して傾斜する内燃機関に設けられたシリンダヘッドカバーに関する。
気筒軸が鉛直方向に対して傾斜する内燃機関のシリンダヘッドカバーにあっては、傾斜方向上方側と傾斜方向下方側に設けられたカムカバー部を接続する底部を備えており、この底部に点火プラグ孔が形成されている。このため、雨水やタイヤによって撥ね上げられた水等が底部に流入した際に、この水が傾斜方向下方側のカムカバー部に塞き止められて底部に貯留されてしまい、点火プラグ孔に侵入してしまうおそれがある。
従来、点火プラグ孔に水が侵入するのを防止するようにしたシリンダヘッドカバーとして、例えば、特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載されるシリンダヘッドカバーは、点火プラグ孔が形成された凹部と、エンジンの傾斜方向下方側に設けられ、ブリーザ室を形成する畝状突出部とを備え、畝状突出部に、凹部底面と畝状突出部との境界に連続する溝底面を有する排出溝を設け、凹部に流入した水を、排出溝を通して凹部から排出するようにしている。
また、点火プラグ孔に水が侵入するのを防止するようにした他のシリンダヘッドカバーとしては、特許文献2に記載されたものがある。特許文献2に記載されたシリンダヘッドカバーは、ブリーザ室の上方に、シリンダヘッドカバーの凹部に形成された点火プラグ孔近傍とシリンダヘッドカバーの外周部とを連通する水抜き孔部を形成し、シリンダヘッドカバーの凹部に流入した水を、水抜き孔部を通して凹部から排出するようにしている。
特開平9−88719号公報 特開平11−62702号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるシリンダヘッドカバーにあっては、点火プラグ孔の開口端と凹部とが略同一面上に設けられているため、凹部に流入した水が畝状突出部に一時的に溜められた際に、この水が点火プラグ孔の開口端から侵入してしまうおそれがある。
また、引用文献2に記載されるシリンダヘッドカバーにあっても、点火プラグ孔の開口端と凹部とが略同一面上に設けられているため、凹部に流入した水がブリーザ室の上方のシリンダヘッドカバーの壁面に一時的に溜められた際に、この水が点火プラグ孔の開口端から侵入してしまうおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、点火プラグ孔に水が侵入するのを防止することができる内燃機関のシリンダヘッドカバーを提供することを目的とするものである。
本発明の第1の態様は、気筒軸が鉛直方向に対して傾斜する内燃機関に設けられたシリンダヘッドカバーであって、一対のカム軸を覆うようにして前記一対のカム軸の延在方向に沿って延在し、前記内燃機関の傾斜方向上方側と傾斜方向下方側に位置する一対のカムカバー部と、前記一対のカムカバー部における前記カム軸の延在方向と直交する方向の幅方向内方の下部を接続して、前記カム軸の延在方向に沿って延在する底部と、前記内燃機関の気筒の上方に位置するようにして前記底部に設けられ、点火プラグ孔を有するボス部と、前記一対のカムカバー部のいずれか一方に設けられ、ブローバイガスからオイルを気液分離するブリーザ室とを備え、前記底部は、前記内燃機関の傾斜方向下方側の前記カムカバー部の幅方向内方の下部から前記内燃機関の傾斜方向上方側の前記カムカバー部の幅方向内方の下部に向かうにつれて水平面に対して下方に向かうように傾斜する傾斜面を有し、前記鉛直方向に対する前記内燃機関の傾斜角の絶対値よりも前記水平面に対する前記傾斜面の傾斜角の絶対値が大きく形成されており、前記傾斜面は、前記ボス部の頂面よりも下方に位置するものから構成されている。
本発明の第2の態様としては、内燃機関の傾斜方向上方側に設けられたカムカバー部の鉛直方向高さに対して、内燃機関の傾斜方向下方側に設けられたカムカバー部の鉛直方向高さが高く形成され、傾斜方向下方側のカムカバー部にブリーザ室が形成されるようにしてもよい。
本発明の第3の態様としては、底部が、カム軸の延在方向に沿って底部の一端から他端に向かって傾斜するようにしてもよい。
このように上記の第1の態様によれば、シリンダヘッドカバーの底部が、内燃機関の傾斜方向下方側のカムカバー部の幅方向内方の下部から内燃機関の傾斜方向上方側のカムカバー部の幅方向内方の下部に向かうにつれて水平面に対して下方に向かうように傾斜する傾斜面を有し、鉛直方向に対する内燃機関の傾斜角の絶対値よりも水平面に対する傾斜面の傾斜角の絶対値が大きく形成されており、傾斜面が、ボス部の頂面よりも下方に位置する。これにより、底部に流入した水を傾斜面に沿って下方に移動させることができる。このため、下方に移動した水の水面をボス部の頂面から遠ざけることができ、ボス部の点火プラグ孔から水が侵入するのを防止することができる。

上記の第2の態様によれば、内燃機関の傾斜方向上方側に設けられたカムカバー部の鉛直方向高さに対して、内燃機関の傾斜方向下方側に設けられたカムカバー部の鉛直方向高さが高く形成されるので、傾斜方向下方側のカムカバー部の外方から底部に侵入する水を傾斜方向下方側のカムカバー部によって遮ることができ、底部に流入する水量を減らすことができる。
また、鉛直方向に高くした傾斜方向下方側のカムカバー部にブリーザ室が形成されるので、傾斜方向下方側のカムカバーに大きい容積のブリーザ室を形成することができ、ブローバイガスの気液分離効果を向上させることができる。
上記の第3の態様によれば、底部が、カム軸の延在方向に沿って底部の一端から他端に向かって傾斜するので、底部の傾斜方向下方に移動した水をカム軸に沿って底部の他端からシリンダヘッドカバーの外部に排出することができる。
図1は、本発明の内燃機関のシリンダヘッドカバーの一実施形態を示す図であり、シリンダヘッドカバーを備えた内燃機関の左側面図である。 図2は、本発明の内燃機関のシリンダヘッドカバーの一実施形態を示す図であり、シリンダヘッドカバーの上面図である。 図3は、本発明の内燃機関のシリンダヘッドカバーの一実施形態を示す図であり、図2のシリンダヘッドの上方およびシリンダヘッドカバーのV1−V1方向矢視断面図である。 図4は、本発明の内燃機関のシリンダヘッドカバーの一実施形態を示す図であり、ボス部と底部との位置関係を示す図である。 図5は、本発明の内燃機関のシリンダヘッドカバーの一実施形態を示す図であり、図2のV2−V2方向矢視断面図である。
以下、本発明に係る内燃機関のシリンダヘッドカバーの実施形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図5は、本発明に係る一実施形態の内燃機関のシリンダヘッドカバーを示す図である。
まず、構成を説明する。図1において、車両に搭載された内燃機関としてのエンジン1は、クランクケース2Aが取付けられたシリンダブロック2と、シリンダブロック2の上部に取付けられたシリンダヘッド3とを含んで構成されている。
シリンダブロック2の内部には複数の気筒2aが設けられており、この気筒2aの内部にはピストン2bが往復自在に設けられている。このピストン2bは、コネクティングロッド2cを介してクランクシャフト5に連結されており、クランクシャフト5の回転運動は、コネクティングロッド2cを介してピストン2bの直線運動に変換される。また、本実施形態のエンジン1は、気筒軸O1が鉛直方向に対して傾斜するようになっており、以下、鉛直方向を鉛直方向軸Oとして説明する。すなわち、気筒軸O1は、鉛直方向軸Oに対して、一定の角度、例えば、15°で傾斜している。なお、エンジン1の傾斜角は、エンジン1が車両に搭載された状態の搭載角である。
図3に示すように、シリンダヘッド3の上部にはカムジャーナル受け部6が設けられており、このカムジャーナル受け部6にはボルトによってカムキャップ9が固定されている。カムジャーナル受け部6およびカムキャップ9の内周面には吸気カムシャフト7および排気カムシャフト8が回転自在に取付けられており、吸気カムシャフト7および排気カムシャフト8は、図2中、車両の左右方向に延在している。なお、本実施形態のエンジン1は、クランクシャフト5が車両の左右方向に沿って延在する、所謂、横置きエンジンを例に説明しているが、この形態に限定されるものではない。
この吸気カムシャフト7および排気カムシャフト8には、吸気カム7aおよび排気カム8aが取付けられており、この吸気カム7aおよび排気カム8aは、その回転に伴ってシリンダヘッド3に設けられた図示しない吸気バルブおよび排気バルブを昇降させることでシリンダヘッド3に形成された図示しない吸気ポートおよび排気ポートを開閉させるようになっている。ここで、吸気カムシャフト7および排気カムシャフト8は、カム軸を構成している。
図1、図2に示すように、シリンダヘッドカバー4は、シリンダヘッド3を覆うようにしてシリンダヘッド3に取付けられている。
図1〜図3に示すように、シリンダヘッドカバー4の幅方向両側には、カムカバー部10、11が設けられており、このカムカバー部10、11は、吸気カムシャフト7および排気カムシャフト8を覆うようにして吸気カムシャフト7および排気カムシャフト8の延在方向に沿って延在している。
また、カムカバー部10は、エンジン1の傾斜方向上方側に位置しており、カムカバー部11は、エンジン1の傾斜方向下方側に位置している。カムカバー部10の下方のシリンダヘッド3の前面側には図示しない吸気マニホールドが設けられており、この吸気マニホールドは、吸気ポートを介して各気筒2aに吸入空気を導入するようになっている。
カムカバー部11の下方のシリンダヘッド3の後面側には図示しない排気マニホールドが設けられている。この排気マニホールドには気筒2aから排気ポートを介して排気ガスが排出されるようになっている。したがって、本実施形態のエンジン1は、カムカバー部11が車両の前方に位置し、カムカバー部10が車両の後方に位置している。
また、シリンダヘッドカバー4の幅方向中央部には底部12が設けられており、図3に示すように、底部12は、カムカバー部10、11の幅方向内方の下部10a、11aを接続するとともに、吸気カムシャフト7および排気カムシャフト8の軸線方向に延在している。
また、底部12にはボス部13が設けられており、このボス部13は、シリンダブロック2の各気筒2aの上方に位置している。また、図3、図4に示すように、ボス部13には気筒2a毎に設けられた点火装置14の図示しない点火プラグが挿通される点火プラグ孔13aが形成されている。
また、この点火プラグ孔13aは、シリンダヘッド3に形成された点火プラグ孔に連通しており、シリンダヘッドの点火プラグ孔13aは、各気筒2aの燃焼室に連通している。
図3では、点火装置14の一部を示しており、点火装置14は、ケース15に収容された図示しない点火コイルと、ケース15の下方に設けられ、点火コイルに電気的に接続される図示しない接続部材が収容される筒状部材16とを備えており、筒状部材16の下端には接続部材を介して図示しない点火プラグが接続される。そして、点火プラグは、各気筒2aの燃焼室に望むようにシリンダヘッド3に取付けられている。
ここで、ケース15は、ボス部13の頂面13bに載置されており、ケース15の下面とボス部13の頂面13bとの間には図示しないシール部材が介装されている。このため、点火プラグ孔13aの開口端から点火プラグ孔13a内に水等が侵入するのを防止することができる。
この点火装置14は、図示しない通電手段によって点火コイルに通電し、さらに通電を遮断することによって点火プラグによって火花を発生させ、この火花を混合気に着火することによって燃焼を行う。ケース15には換気口15aが形成されており、この換気口15aは、シリンダヘッド3に形成された点火プラグ孔を通して点火プラグ孔13aに連通している。
この換気口15aは、各気筒2aの燃焼室から微量に漏れ出すブローバイガス、あるいは、点火プラグの点火時の高電圧に伴い、燃焼室に漏れ出すオゾンガス等を、シリンダヘッド3に形成された点火プラグ孔およびボス部13の点火プラグ孔13aを通して外部に排出する機能を有する。
図3に示すように、吸気カムシャフト7および排気カムシャフト8が収容されるカムカバー部10、11の内部には動弁室17、18が形成されている。また、カムカバー部10の鉛直方向高さに対して、カムカバー部11の鉛直方向高さが高く形成されている。カムカバー部11の高さ方向の中央部にはブリーザプレート19が設けられており、カムカバー部11の内部は、ブリーザプレート19によって上方側にブリーザ室20が形成され、下方側に動弁室18が形成される。
ブリーザ室20は、ブローバイガスからオイルを気液分離するようになっている。このブローバイガスは、シリンダブロック2の気筒2aの内壁で往復動するピストン2bのピストンリングと気筒2aの内壁との隙間からクランクケース2A内に漏出する未燃焼ガスのことであり、このブローバイガスは多量の炭化水素を含むと同時にオイルを含む。
このため、ブローバイガスを適切に処理しないと、エンジンオイルの早期劣化やエンジン1内部の錆の原因などになる。
このブローバイガスは、クランクケース2Aからシリンダブロック2およびシリンダヘッド3に設けられた図示しないブローバイガス還流通路を通して動弁室18に導入されるようになっている。
動弁室18とブリーザ室20は、ブリーザプレート19に形成された開口を通して連通しており、動弁室18に導入されたブローバイガスは、開口を通してブリーザ室20に導入されてブリーザ室20でオイルが気液分離された後、図2に示すように、カムカバー部11に設けられたブリーザ配管21を通して吸気管に排出される。すなわち、クランクケース2A内に漏出したブローバイガスは、吸気管内で発生する吸気負圧によってブローバイガス還流通路、動弁室18およびブリーザ室20に導入される。
一方、図3、図4に示すように、底部12は、エンジン1の傾斜方向と逆方向に傾斜する傾斜面12aを備えており、この傾斜面12aは、鉛直方向軸Oに対するエンジン1の傾斜角よりも大きい傾斜角を有している。また、この傾斜面12aは、ボス部13の頂面13bおよびケース15の換気口15aよりも下方に位置している。すなわち、本実施形態のボス部13は、底部12の傾斜面12aから突出している。
図4に示すように、傾斜面12aは、水平面に対し、上端から底部12の幅方向の中央に向かって大きい傾斜角、例えば30°程度で傾斜する急斜面12bと、底部12の幅方向の中央から下端に向かって例えば、20°程度で傾斜する緩斜面12cとを備えており、上端から下端に向かって傾斜角度が異なるようになっている。なお、傾斜面12aの傾斜角度は、例示であって、これに限定されるものではない。
また、図1、図2に示すように、シリンダヘッドカバー4の右方にはカムカバー部10、11の右端から上方および車両の前後方向に膨出する膨出部22が設けられており、この膨出部22にはエンジンオイルを注入する注入孔を開閉するオイルフィラーキャップ23が設けられている。このため、エンジンオイルの交換時にはオイルフィラーキャップ23を膨出部22から取り外して注入孔を通してエンジンオイルを交換することができる。
図5に示すように、底部12は、吸気カムシャフト7および排気カムシャフト8の延在方向に沿って、底部12の一端12dである車両の右方向から他端12eである車両の左方向に向かって傾斜しており、底部12の他端12eは、開放端となっている。
次に、作用を説明する。
エンジン1は、気筒軸O1が鉛直方向軸Oに対して傾斜するようになっており、カムカバー部11が傾斜方向下方に位置し、カムカバー部10が傾斜方向上方に位置している。このため、雨水や、洗車による水、あるいは、車両走行時にタイヤによって撥ね上げられた水等が、シリンダヘッドカバー4の上方に流入した際に、カムカバー部11が壁となって底部12に水が滴下される。
本実施形態のシリンダヘッドカバー4の底部12は、エンジン1の傾斜方向と逆方向に傾斜する傾斜面12aを備えており、この傾斜面12aが、鉛直方向軸Oに対するエンジン1の傾斜角よりも大きい傾斜角を有してボス部13の頂面13bおよびケース15の換気口15aよりも下方に位置している。
このため、底部12に流入した水を、傾斜面12aに沿って車両後方に移動させ、車両後方側に移動した水の水面をボス部13の頂面13bから遠ざけることができ、ボス部13の点火プラグ孔13aおよび換気口15aから水が侵入するのを防止することができる。
特に、本実施形態の傾斜面12aは、上端から底部12の幅方向の中央に向かって大きい角度で傾斜する急斜面12bと、底部12の幅方向の中央から下方に向かって緩やかに傾斜する緩斜面12cとを備えているため、傾斜面12aに流入した水を速やかに傾斜面12aの下方に移動させることができる。したがって、水の水面をボス部13の頂面13bおよび換気口15aから速やかに遠ざけることができる。このため、ボス部13の点火プラグ孔13aおよび換気口15aから水が侵入するのをより効果的に防止することができる。
また、本実施形態の底部12は、吸気カムシャフト7および排気カムシャフト8の延在方向に沿って底部12の一端12dから他端12eに向かって傾斜しており、底部12の他端12eが開放端となっているため、傾斜面12aの下方に移動した水を底部12の他端12eからシリンダヘッドカバー4の外方に排出することができる。
また、本実施形態のシリンダヘッドカバー4は、傾斜方向上方に位置するカムカバー部10の鉛直方向高さに対して、傾斜方向下方に位置するカムカバー部11の鉛直方向高さを高くしているので、カムカバー部11の外方、すなわち、車両の前方から底部12に侵入する水をカムカバー部11によって遮ることができ、底部12に流入する水量を減らすことができる。
また、本実施形態のシリンダヘッドカバー4は、鉛直方向に高くしたカムカバー部11にブリーザ室20が形成されるので、カムカバー部11に大きい容積のブリーザ室20を形成することができ、ブローバイガス通路をより長く形成できる。このため、ブローバイガスの気液分離効果を向上させることができる。また、ブリーザ室20にブローバイガスをより多く蓄えることができ、ブリーザ配管21の圧力変動を緩和することができる。
なお、本実施形態のシリンダヘッドカバー4は、カムカバー部11にブリーザ室20が設けられているが、カムカバー部10にブリーザ室20が設けられてもよい。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1…エンジン(内燃機関)、4…シリンダヘッドカバー、7…吸気カムシャフト(カム軸)、8…排気カムシャフト(カム軸)、10,11…カムカバー部、10a,11a…カムカバー部の下部、12…底部、12a…傾斜面、12d…一端、12e…他端、13…ボス部、13a…点火プラグ孔、13b…頂面、20…ブリーザ室、O1…気筒軸

Claims (3)

  1. 気筒軸が鉛直方向に対して傾斜する内燃機関に設けられたシリンダヘッドカバーであって、
    一対のカム軸を覆うようにして前記一対のカム軸の延在方向に沿って延在し、前記内燃機関の傾斜方向上方側と傾斜方向下方側に位置する一対のカムカバー部と、
    前記一対のカムカバー部における前記カム軸の延在方向と直交する方向の幅方向内方の下部を接続して、前記カム軸の延在方向に沿って延在する底部と、
    前記内燃機関の気筒の上方に位置するようにして前記底部に設けられ、点火プラグ孔を有するボス部と、
    前記一対のカムカバー部のいずれか一方に設けられ、ブローバイガスからオイルを気液分離するブリーザ室とを備え、
    前記底部は、前記内燃機関の傾斜方向下方側の前記カムカバー部の幅方向内方の下部から前記内燃機関の傾斜方向上方側の前記カムカバー部の幅方向内方の下部に向かうにつれて水平面に対して下方に向かうように傾斜する傾斜面を有し、前記鉛直方向に対する前記内燃機関の傾斜角の絶対値よりも前記水平面に対する前記傾斜面の傾斜角の絶対値が大きく形成されており、前記傾斜面は、前記ボス部の頂面よりも下方に位置することを特徴とするシリンダヘッドカバー。
  2. 前記内燃機関の傾斜方向上方側に設けられた前記カムカバー部の鉛直方向高さに対して、前記内燃機関の傾斜方向下方側に設けられた前記カムカバー部の鉛直方向高さが高く形成され、前記傾斜方向下方側の前記カムカバー部に前記ブリーザ室が形成されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のシリンダヘッドカバー。
  3. 前記底部が、前記カム軸の延在方向に沿って前記底部の一端から他端に向かって傾斜することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関のシリンダヘッドカバー。
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