JP6131438B2 - 包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、プレススルーパック包装体を収容するピロータイプの包装袋に関する。
従来から、錠剤や薬品カプセルをシート上に一粒ずつ包装したプレススルーパック包装体(以下「PTP包装体」という)が広く知られている。かかるPTP包装体は、複数枚ずつにまとめられ、ピロータイプの包装袋に収容されることが多い。包装袋は、通常、一枚のシート材の両端を合掌接着して筒状にした後、当該筒状の上下にある開口端を接着することで構成される。
通常PTP包装体は、塩化ビニルシート、無延伸ポリプロピレンシート、ポリエチレンテレフタレートシート等の硬質の樹脂シートに多数の収容凹部を形成し、この収容凹部に錠剤等の固形物を収納した後、収容凹部の開口部を、ヒートシール剤が塗布されたアルミニウム箔やグラシン紙、これらの積層体等よりなる蓋材で覆ってある。従って、PTP包装体の基台部分は、比較的剛性が高いことが多く、殆ど変形できない。そのため、包装袋からPTP包装体を取り出すためには、PTP包装体の幅または高さ相当の大きさの開口(PTP包装体を折り曲げることなく取り出せる大きさの開口)を包装袋に形成する必要がある。
特開平5−270552号公報 特開2010−58839号公報
しかし、従来、包装袋に、十分な大きさの開口を容易に形成でき得る技術が無かった。例えば、従来から包装袋の上端にノッチ(切り口)を設けておき、当該ノッチから、包装袋の一部を高さ方向(縦方向)に裂いて切り取り、開口を形成する開封方式が知られている。かかる開封方式の場合、切り取られるべき包装袋の一部が、縦方向に進む過程で、PTP包装体と干渉してしまい、縦方向への更なる進行が阻害されることが多かった。この場合、縦裂きが途中で止まってしまうため、十分な大きさの開口が得られない。
そこで、一部では、シート材の合掌接着により形成される背貼部にノッチを設け、包装袋の一部を、当該ノッチから幅方向(横方向)に裂いて切り取り、開口を形成する開封方式も提案されている。かかる技術によれば、横方向に裂いていっても、切り取られるべき包装袋の一部は、PTP包装体と干渉しないため、十分な大きさの開口が得られる。しかし、通常、包装袋は、その内部でPTP包装体が動かないようにするために、包装袋にたるみが出来ない程度の密着性をもって、PTP包装体を包装していることが多い。この場合、包装袋は、開封前の状態では、殆ど変形できず、包装袋の背面に沿うように倒れている背貼部を起こして摘まむこと、ひいては、当該背貼部から横方向に裂いていくことは困難であった。
また、別の技術として、包装袋を構成するシート材として、非貫通の傷痕群が形成された易裂性シートを用いることが提案されている(例えば特許文献1など)。かかる技術によれば、比較的容易に、十分な大きさの開口を形成できる。しかし、この場合、易裂性シートという特殊加工のシート材を予め準備・用意しておく必要があるため、コストや製造の手間が増加するといった問題があった。
特許文献2には、包装袋の上端近傍を、略コ字状にシールすることが開示されているが、実際に、かかる包装袋をどのようにして開封するか、開口をどのように形成するか、については何ら記載されていない。
つまり、従来、簡易な構成でありながら、十分な大きさの開口を容易に形成でき得る包装袋はなかった。そこで、本発明では、十分な大きさの開口を容易に形成でき得る簡易構成の包装袋を提供することを目的とする。
本発明の包装袋は、プレススルーパック包装体を収容するピロータイプの包装袋であって、筒状シートの両開口端を接合して形成される一対の端縁接合部と、前記包装袋の幅方向端部位置において、互いに対向するシートを接合することで形成される一以上のサイド接合部と、前記サイド接合部内に形成され、前記包装袋を幅方向に裂く際の裂け開始部として機能する開封開始部と、を備え、前記サイド接合部のうち、少なくとも、前記開封開始部よりも高さ方向内側部分におけるシート同士の接合は、人の手で接合解除できる弱接合となっており、前記サイド接合部の幅方向内側端部は、前記プレススルーパック包装体の幅方向端部よりも、幅方向内側に位置する、ことを特徴とする。
好適な態様では、前記開封開始部は、前記サイド接合部内において、前記包装袋の幅方向端縁から幅方向に延びる切り込みである。他の好適な態様では、前記包装袋は、前記筒状シートの一部を内側に折り込むことで構成されるガゼットを有する。
本発明の包装袋は、サイド接合部の少なくとも一部を弱接合としただけの簡易な構成でありながら、開封開始部から幅方向に裂いた後、サイド接合部の弱接合を解除することで、容易に十分な大きさの開口を得ることができる。
本発明の実施形態である包装袋の斜視図である。 包装袋を開封して得られる開口の様子を示す概略図である。 他の包装袋の一例を示す概略背面図である。 他の包装袋の一例を示す概略背面図である。 従来の包装袋の一例を示す概略背面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態であるPTP包装体用の包装袋10の斜視図である。
包装袋10は、一枚のシート材を折り曲げて接合することで構成されるピロータイプの袋である。具体的には、包装袋10は、一枚のシート材の両端を合掌状に重ね合わせて接合して筒状にしたうえで、当該筒状の上下に位置する一対の開口端を接合して封止することで袋状に構成される。この合掌状に接合された部位が、背貼部18となり、開口端を接合した部位は、端縁接合部20となる。また、包装袋10の側面には、シート材を内側に折り込んだ状態で接合することで構成されるガゼット16(マチ)が設けられている。かかるガゼット16を設けることにより、包装袋10全体の厚みを増やすことができ、包装袋10の容量を増やすことができる。
本実施形態の包装袋10は、さらに、包装袋10の幅方向端部において、対向するシートを接合したサイド接合部12を形成し、かつ、このサイド接合部12に開封開始部13となる切り込み14を形成している。かかるサイド接合部12および開封開始部13を設けるのは、より容易に開封可能とするためであるが、その詳しい理由は、後に詳説する。
かかる包装袋10を構成するシート材は、通常、樹脂フィルムから構成される。シートを構成する樹脂フィルムには、耐衝撃性、耐磨耗性、及び耐熱性など、包装体としての基本的な性能を備えることが必要であり、さらに適度な遮光性やガスバリア性も要求されることが多い。また、背貼部18や端縁接合部20、サイド接合部12は、通常、ヒートシールにより形成されるので、シート材には、ヒートシール性も要求される。従って、シート材としては、ベースフィルム層(単層であっても複層であってもよい)と、ヒートシール性を付与するシーラント層とを有する複層シートが好適であり、さらに、ベースフィルム層とシーラント層との間、若しくはベースフィルム層が複層の場合にはその間に、ガスバリア層を設けることが好適である。
ここで、ベースフィルム層、シーラント層、及びガスバリア層の構成材料を例示する。なお、これら各層の積層は、慣用のラミネート法、例えば、接着剤によるドライラミネーション、熱接着性層を挟んで熱により接着させる熱ラミネーションなどにより行うことができる。
ベースフィルム層を構成するフィルムとしては、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)など)、ポリオレフィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)など)、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66など)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエーテルスルフォン(PES)及びエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムが例示できる。
シーラント層を構成するフィルムとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ナイロン(ON)、エチレン−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムが例示できる。
ガスバリア層としては、アルミニウム等の金属薄膜、又は塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などの樹脂フィルム、或いは任意の合成樹脂フィルム(例えば、ベースフィルム層であってもよい)に、アルミニウム、酸化アルミニウムやシリカ等の無機酸化物などを蒸着(又はスパッタリング)したフィルムが例示できる。特にアルミニウム等の金属薄膜やアルミニウム蒸着フィルムを用いた場合は、遮光性も付与されるため、より好ましい。
また、包装袋10の開封を容易にするために、ベースフィルム層には、切れ目等が無くても、人の手で裂ける程度の易裂性を有した二軸延伸フィルム、いわゆる、ノッチレスフィルムを用いてもよい。具体的には、縦方向および横方向における引っ張り破壊強度が50MPa〜80MPa、端裂抵抗が30N〜60Nのノッチレスフィルムであってもよい。なお、引っ張り破壊強度はJIS K 7127、端裂抵抗はJIS C 2318に準じて測定された値である。ノッチレスフィルムの材質としては特に限定されず上記に示したベースフィルム層と同様のものが使用できるが、中でもポリエステルが好ましく、ポリエチレンテレフタレート(PET)が特に好ましい。
なお、上述したシート材の構成は、一例であり、適宜変更されてもよい。例えば、シート材同士をヒートシールではなく、接着剤などを用いて接合する場合には、シーラント層が形成されていなくてもよい。また、包装袋10を開封した後、包装袋10の一部を折り曲げて、開封により形成された開口を閉じられるようにするためには、シート材は適度な形状保持性を有していることが望ましい。
この包装袋10に収容されるPTP包装体は、周知の通り、アルミ等からなる金属製シートの上に、錠剤や薬品カプセルなどを一粒ずつプラスチックなどで包装したものである。一つの包装袋10には、複数のPTP包装体が、厚み方向に重なった状態で収容される。包装袋10は、シート材のたるみが出来ない程度の密着性をもって、この複数のPTP包装体の積層物を包んでいる。このようにシート材のたるみが出来ないようにしているのは、包装袋10の内部でPTP包装体が動かないようにするためである。
この包装袋10に収容されるPTP包装体は、周知の通り、塩化ビニルシート、無延伸ポリプロピレンシート、ポリエチレンテレフタレートシート等の硬質の樹脂シートに多数の収容凹部を形成し、この収容凹部に錠剤等の固形物を収納した後、収容凹部の開口部を、ヒートシール剤が塗布されたアルミニウム箔やグラシン紙、これらの積層体等よりなる蓋材で覆ってあるものである。一つの包装袋10には、複数のPTP包装体が、厚み方向に重なった状態で収容される。なお、複数のPTP包装体は、その表裏の向きを交互に変えた状態で積層される。また、各PTP包装体の表面に錠剤やカプセルなどの包装対象物を収容する収容部が突出形成されている。この収容部は、PTP包装体を表裏の向きを交互に変えて積層した際に、その高さ位置がずれるように配置されている。包装袋10は、シート材のたるみが出来ない程度の密着性をもって、この複数のPTP包装体の積層物を包める程度のサイズを有している。このようにシート材のたるみが出来ないようにしているのは、包装袋10の内部でPTP包装体が動かないようにするためである。
ここで、PTP包装体100の基台は、先に述べたとおり硬質の樹脂シートであり、一般的には殆ど変形しない(サイズが小さくなったりしない)。そのため、PTP包装体を包装袋10から取り出すためには、PTP包装体の幅または高さ分の開口が必要になる。また、包装袋10とPTP包装体とのサイズの差は小さい。そのため、PTP包装体を包装袋10から取り出す際には、包装袋10を、幅全体または高さ全体に亘って裂いて、十分な大きさの取り出し用開口を形成する必要がある。
しかし、簡易な手順で、幅全体または高さ全体に亘って包装袋10を裂くことは、従来、困難であった。これについて図5を参照して説明する。図5は、従来のPTP包装体100用の包装袋10の概略背面図である。
従来の包装袋10の多くは、包装袋10の上端に設けられた切り込み50から縦方向(高さ方向)に裂く開封方式が採用されていた。上端に設けられた切り込み50から縦方向に裂く場合、ユーザは、包装袋10の上端を手で摘まみながら手前下側に引っ張る。しかし、この場合、手前下側に引っ張られる包装袋10の一部が、途中で、PTP包装体100に当たることになる。包装袋10の一部がPTP包装体100に当たると、下側への更なる進行が難しくなり、裂け目が横方向に曲がってしまう。そして、結果として、裂け目が、包装袋10の下端にたどりつく前に、包装袋10の側端に達してしまい、包装袋10の一部が切り取られてしまう。この場合、得られる開口は、PTP包装体100に比して大幅に小さいため、そのままではPTP包装体100を取り出すことが出来ない。そのため、ユーザは、出来上がった小さな開口をとっかかりとして、再度、縦方向に裂く必要がある。つまり、この開封方式では、ユーザは、開封のために2ステップが必要になる。また、この縦裂きの場合、開封後、形成された開口を閉じることができない。この場合、PTP包装体100が包装袋10から飛び出すため、当該包装袋10に入れたままPTP包装体100を保管することが困難となる。
そこで、一部では、背貼部18に、横裂き用の切り込み52を形成しておき、当該背貼部18から包装袋10を裂いて、開口を形成する開封方式も提案されている。かかる開封方式によれば、切り取られる包装袋10の一部が、PTP包装体100と干渉することがないため、幅全体に亘って、裂くことができる。また、開封後は、開口された上端を折り曲げるなどしておけば、開口が一時的に閉じられ、PTP包装体100の飛び出しが防止される。
しかし、上述した通り、包装袋10の多くは、殆どたるみが出来ない程度の密着性を持ってPTP包装体100を包装している。そのため、開封前の段階では、包装袋10は、殆ど変形できない。結果として、開封前の段階では、横裂きのために、包装袋10の背面に沿って倒れている背貼部18を摘まんで起こす動作が、非常にしづらいという問題があった。
そこで、本実施形態では、より簡易に開封できるようにするために、特殊な開封方式を採用している。以下、これについて、図1、図2を参照して説明する。また、図2は、包装袋10を開封することにより形成される開口の概略図である。
上述した通り、本実施形態では、簡易に開封できるようにするために、サイド接合部12と、当該サイド接合部12に形成された開封開始部13と、を設けている。サイド接合部12は、包装袋10の幅方向端部において、互いに対向するシート同士を接合することで構成される。このサイド接合部12は、図1に示す通り、包装袋10の幅方向両端に一つずつ、合計二つ設けられており、それぞれ、上側の端縁接合部20の幅方向端部に接続されている。別の言い方をすれば、包装袋10の上端には、上側の端縁接合部20および一対のサイド接合部12からなる、略コ字状の接合部が形成されている。
なお、サイド接合部12は、包装袋10の幅方向端部、かつ、上側の端縁接合部20とPTP包装体の高さ方向端部との間に設けられるのであれば、その位置や数、形状は、適宜変更されてもよい。例えば、本実施形態では、サイド接合部12と端縁接合部20とを接続させているが、図3に示すように、両者は離間していてもよい。また、本実施形態では、包装袋10の上側にのみサイド接合部12を設けているが、下側にも同様のサイド接合部12や開封開始部13を設けてもよい。また、本実施形態では、サイド接合部12を、包装袋10の左右両側に設けているが、左右の一方のみに設けるようにしてもよい。さらに、サイド接合部12の形状は、幅方向端部のエッジを含む形状であれば、略矩形に限らず、他の形状、例えば、半円形や三角形などであってもよい。
サイド接合部12の内部には、包装袋10の開封開始部13となる切り込み14が形成されている。この切り込み14は、包装袋10の幅方向端部から、幅方向に延びており、包装袋10の幅方向への裂けを補助する。なお、本実施形態では、切り込み14を開封開始部13として用いているが、幅方向への裂けを誘発できるものであれば、他の形態を開封開始部13として用いてもよい。例えば、シートに微小な傷痕群を形成することで、切り込みがなくても、シート材が容易に裂けるようにする易開封加工が従来から知られている。かかる易開封加工を施した箇所を開封開始部13として取り扱ってもよい。したがって、例えば、サイド接合部12の全面に易開封加工を施した場合には、サイド接合部12の全面が開封開始部13として機能する。また、切り込み等が無くても裂ける易裂性の高い二軸延伸フィルムシート、いわゆる、ノッチレスフィルムシートを用いて包装袋10を構成してもよい。この場合、切り込み14を設けたり易開封加工を施したりしなくても、包装袋10を裂くことができる。したがって、この場合は、サイド接合部12の全面が開封開始部13として機能することになる。
開封開始部13を、サイド接合部12内に形成するのは、包装袋10の密閉性を保ち、また、裂け作業をしやすくするためである。すなわち、開封開始部13が、切り込み14のようなシート材を貫通する傷の場合において、当該貫通傷(開封開始部13)を対向するシート間が接合されていない非接合部に形成すると、当然ながら、包装袋10の内外が当該貫通傷を介して連通されてしまい、包装袋10の密閉性が損なわれる。また、開封開始部13が、非貫通の微小傷痕群のような非貫通の傷で構成される場合であっても、当該開封開始部13は、裂けやすくなっており、意図しない裂けが生じやすくなっている。かかる意図しない裂けが生じやすい開封開始部13を、非接合部に形成した場合、意図しない裂けが生じると、包装袋10の密閉性が即座に損なわれることになる。そこで、開封開始部13は、意図しない裂けが生じても密閉性を担保でき得る接合部に設けている。
また、包装袋10の端部から当該包装袋10を裂いていく場合、折り重なったシート同士が接合されていないと、これらシート同士が互いに異なる挙動をしがちになる。その結果、例えば、折り重なったシート間で滑りが生じたり、当該折り重なったシートが互いに異なる方向に裂けていったりなどして、裂けにくいといった問題がある。一方、開封開始部13周辺において、折り重なったシート同士が互いに接合されていると、これらシート同士は、滑ることなく、同じ方向に裂けていくことになるため、非常に裂けやすい。そのため、開封開始部13は、対向するシート同士が接合されたサイド接合部12に形成されている。
このように開封開始部13をサイド接合部12内に設けることで、包装袋10の密閉性を保つことができ、かつ、裂け作業がしやすくなるが、その一方で、開封により得られる開口が小さいという問題が生じる。本実施形態では、この問題を裂けるために、サイド接合部12における接合を、人の手で接合解除できる弱接合としている。なお、図1において、密度の小さいハッチング箇所が、弱接合部を示している。これについて、図2を参照して説明する。図2は、包装袋10を、開封開始部13から幅方向に裂いていって開封した際に得られる開口の概略図である。
包装袋10を、開封開始部13から裂いて開封した場合、得られる開口は、図2(a)に示すような形状となる。すなわち、包装袋10の幅方向両端において、ガゼット16を構成するシートは、互いに接合された状態となっている。そのため、開封した直後の段階では、ガゼット16が開いていない。そして、結果として、開口は、その厚み方向の幅が狭い小さいものとなる。
かかる小さい開口では、PTP包装体を取り出すのが困難となる。そこで、本実施形態では、上述したように、サイド接合部12の接合を、他の接合部よりも接合力が弱く、人の手で接合解除できる弱接合としている。人の手で接合解除とは、互いに接合されているシートを、互いに離れる方向に人の手で引っ張ることで、これらシートを破ることなく離間することをいう。
かかる弱接合は、接合時の加熱温度を他の接合部よりも小さくすることで得られる。すなわち、本実施形態の包装袋10は、片面にシーラント層が形成されたシート材を、当該シーラント層が内側になるように折り畳んで構成される。互いに対向するシートを接合する場合には、当該接合箇所を加熱してシーラント材料を溶融させつつ、加圧する。端縁接合部20のように、強固に接合する場合には、シーラント材料の融点温度よりも十分に高い温度まで加熱する。一方、弱接合の場合は、この加熱温度を、通常よりも低め、望ましくは、シーラント材料の融点温度近傍に設定すればよい。
そして、このようにサイド接合を弱接合とすることにより、十分な大きさの開口を容易に得ることができる。すなわち、包装袋10を開封した直後は、図2(a)に示すように、ガゼット16が閉じた(接合された)狭い開口しか得られない。しかし、当該ガゼット16の接合は、弱接合であり、人の手で容易に解除できる。そのため、ユーザが、開封後、開口の幅を広げる方向(図2の矢印B方向)の力をシートに加える、例えば、開口の中に二本の指を入れて、この二本の指を厚み方向かつ互いに離れる方向に広げるなどすれば、図2(b)に示すように、ガゼット16の接合が解除され、ガゼット16が開く。これにより、十分な大きさの開口を得ることができる。そして、結果として、PTP包装体を容易に取り出すことができる。
包装袋10を開封した後は、包装袋10の上端を折り曲げるなどすれば、開口を一時的に閉じることができるので、PTP包装体を包装袋10に入れたまま保管できる。なお、この上端の折り曲げをより確実に複数回行えるようにするために、図3に示すように、包装袋10の高さ方向の寸法を、通常より長めにしてもよい。
以上の説明から明らかな通り、本実施形態では、開封開始部13が形成されたサイド接合部12を、人の手で接合解除できる弱接合としている。そのため、包装袋10を、幅方向端部から裂いた後、得られる開口を人の手で広げるという非常に簡易な手順で、PTP包装体の取り出しに必要な開口を得ることができる。また、かかる開口を得た後でも、包装袋10の上端を折り曲げておけば、開口を一時的に閉鎖することができ、PTPを安定的に保管できる。
なお、本実施形態では、サイド接合部12全体を、弱接合としているが、サイド接合部12のうち、少なくとも、開封開始部13より高さ方向内側部分、すなわち、開封開始部13から切り裂いた後、包装袋10に残る部分が含まれるのであれば、サイド接合部12の一部だけを弱接合、他の部分を通常接合としてもよい。したがって、図4に示すように、サイド接合部12のうち、開封開始部13である切り込み14より下側の範囲だけを弱接合部とし、他の部位を通常接合としてもよい。この図4において、密度の小さいハッチング箇所が、弱接合が施された箇所である。
10 包装袋、12 サイド接合部、13 開封開始部、14,50,52 切り込み、16 ガゼット、18 背貼部、20 端縁接合部。

Claims (3)

  1. プレススルーパック包装体を収容するピロータイプの包装袋であって、
    筒状シートの両開口端を接合して形成される一対の端縁接合部と、
    前記包装袋の幅方向端部位置において、互いに対向するシートを接合することで形成される一以上のサイド接合部と、
    前記サイド接合部内に形成され、前記包装袋を幅方向に裂く際の裂け開始部として機能する開封開始部と、
    を備え、前記サイド接合部のうち、少なくとも、前記開封開始部よりも高さ方向内側部分におけるシート同士の接合は、人の手で接合解除できる弱接合となっており、
    前記サイド接合部の幅方向内側端部は、前記プレススルーパック包装体の幅方向端部よりも、幅方向内側に位置する、
    ことを特徴とする包装袋。
  2. 請求項1に記載の包装袋であって、
    前記開封開始部は、前記サイド接合部内において、前記包装袋の幅方向端縁から幅方向に延びる切り込みである、ことを特徴とする包装袋。
  3. 請求項1または2に記載の包装袋であって、
    前記包装袋は、前記筒状シートの一部を内側に折り込むことで構成されるガゼットを有することを特徴とする包装袋。
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