JP6128067B2 - 描画装置及び描画装置の描画制御方法 - Google Patents

描画装置及び描画装置の描画制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、描画装置及び描画装置の描画制御方法に関する。
従来、インクジェット方式で印刷を行う印刷ヘッドを備え、指の爪の表面に色や絵柄等のデザイン画像を印刷する描画装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特表2003−534083号公報
ここで、爪のように白色でないところにインクジェット方式で絵柄などを描こうとする場合、爪の地色が透けて見えるために発色が悪くなってしまい、デザインの意匠性が損なわれることになっていた。
本発明の課題は、インクジェット方式で描画対象にデザイン画像を描画したとしても発色性を向上させ、デザインの意匠性を高めることである。
本発明の一の態様によれば、
描画対象面のデザイン画像の輪郭で囲まれたデザイン領域内の全体に、描画用具により下地用のインクが塗布されて前記描画対象面に形成されている下地領域の輪郭を、前記デザイン画像が前記描画対象面上に印刷される前に、下地情報として検出する下地情報検出部と、
前記下地情報に基づいて、前記デザイン画像のサイズを前記下地領域の全領域を覆うことができる大きさに調整した、調整後のデザイン画像を生成するデザイン調整部と、
前記調整後のデザイン画像を、前記下地領域の全領域を覆うように、前記下地領域上に印刷する印刷ヘッドと、を備えることを特徴とする描画装置が提供される。
また、本発明の他の態様によれば、
描画対象面のデザイン画像の輪郭で囲まれたデザイン領域内の全体に、描画用具により下地用のインクが塗布されて前記描画対象面に形成されている下地領域の輪郭を、前記デザイン画像が前記描画対象面上に印刷される前に、下地情報として検出し、
前記下地情報に基づいて、前記デザイン画像のサイズを前記下地領域の全領域を覆うことができる大きさに調整した、調整後のデザイン画像を生成し、
前記調整後のデザイン画像を、前記下地領域の全領域を覆うように、前記下地領域上に印刷することを特徴とする描画装置の描画制御方法が提供される。
本発明によれば、インクジェット方式で描画対象にデザイン画像を描画したとしても発色性を向上させることができ、デザインの意匠性を高めることが可能である。
本実施形態に係る描画装置の正面図である。 図1に示されたII−II線に沿った断面を矢印方向に見て示した断面図である。 本実施形態における制御構成を示す要部ブロック図である。 本実施形態に係る描画制御方法の流れを示すフローチャートである。 デザイン画像の一例を示す説明図である。 印刷時の爪の状態を示す説明図である。 画像デザインのサイズの調整をせずに印刷した場合の問題点を説明する説明図である。 本実施形態により爪に描かれた画像デザインを拡大して示す説明図である。 デザイン画像の他の例を示す説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る描画装置の実施形態の一例を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
また、以下の実施形態では、描画装置は手の指の爪を描画対象として、これに描画するものとして説明するが、本発明の描画対象は手の指の爪に限るものではなく、例えば足の指の爪を描画対象としてもよい。
図1は、本実施形態に係る描画装置の正面図であり、図2は図1に示されたII−II線に沿った断面を矢印方向に見て示した断面図である。
図1及び図2に示すように、この描画装置1は、例えばネイルプリント装置であり、ケース本体2を備えている。ケース本体2の前面のほぼ中央部には、描画対象である爪Tに対応する指(以下「印刷指U1」という。)が挿入される指受入部31が設けられている。また、指受入部31の下方には、描画対象でない爪T(すなわち、印刷待ちの爪Tや印刷済み等の爪T)に対応する指(以下「非印刷指」という。)が挿入される指退避部32が設けられている。
また、ケース本体2の一側面(図1において左側面)には、後述する印刷部40のペン48を交換するために開閉可能に構成されペン交換用口を閉塞するペン交換用蓋部23が設けられている。ペン交換用蓋部23は、例えばヒンジ等を介して、図1に示すように閉状態から開状態まで回動自在となっている。後述する上部機枠12の一端であってこのペン交換用蓋部23に対応する位置には、ペン交換用孔121が設けられている。なお、ペン交換用口とペン交換用孔121とは、ペン48の上方まで延出する図示しない筒状部により連結されていることが好ましい。このようにすることでペン48を出し入れする際に、ペン48が周囲の装置に当たらず、円滑にペン48の交換を行うことができる。
さらに、ケース本体2の背面であって後述するペン慣書部65に対応する位置には、ペン慣書部65に載置される、例えば長尺状且つロール状の被描画媒体66を入れ替え可能な媒体送出口24(図2参照)が形成されている。
ケース本体2の上面(天板)には操作部25(図3参照)が設置されている。
操作部25は、ユーザが各種入力を行う入力部である。
操作部25には、例えば、描画装置1の電源をONする電源スイッチ釦、動作を停止させる停止スイッチ釦、爪Tに印刷するデザイン画像を選択するデザイン選択釦、印刷開始を指示する印刷開始釦等、各種の入力を行うための操作釦が配置されている。
また、ケース本体2の上面(天板)のほぼ中央部には表示部26が設置されている。
表示部26は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。本実施形態において、この表示部26には、例えば、印刷指U1を撮影した画像(以下「指画像」という。)、この指画像中に含まれる爪画像(爪Tの輪郭線等の画像)、爪Tに印刷すべきデザイン画像を選択するためのデザイン選択画面、デザイン確認用のサムネイル画像、各種の指示を表示させる指示画面等が適宜表示される。
なお、表示部26の表面にタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合には、例えば、指先やスタイラスペン又は先の尖った棒状の筆記具等によって表示部26の表面をタッチするタッチ操作によっても各種の入力を行うことができるように構成される。
また、ケース本体2には描画装置1の装置本体10が収容されている。
装置本体10は、ほぼ箱状に形成され、ケース本体2の内部下方に設置された下部機枠11と、この下部機枠11の上方で且つケース本体2の内部上方に設置されている上部機枠12とを備えている。そして、これら下部機枠11及び上部機枠12には、指固定部30、印刷部40、撮影部50、印刷保守部60、ペン慣書部65、カートリッジ装着部70及び制御装置80(図3参照)等が設けられている。
まず、下部機枠11について説明する。
下部機枠11は、背面板111、底板112、左右一対の側板113,114、カートリッジ収容部115及び隔壁116を有する。
側板113,114の下端部は、底板112の左右両端部にそれぞれ連結され、側板113,114が底板112に対して立てられた状態に設けられている。背面板111は、底板112と側板113,114によって囲われた領域の後ろ側を塞ぐようにして底板112及び側板113,114の後部に連結されている。背面板111の下部は、前方に窪むように形成されており、この窪んだ背面板111の後ろ側に形成される空間がカートリッジ収容部115となっている。カートリッジ収容部115内には、インクカートリッジ71が装着されるカートリッジ装着部70が設けられている。
また、隔壁116は、下部機枠11の内側の空間(背面板111、底板112及び側板113,114によって囲われた空間)を上下に区切るように下部機枠11の内側に設けられている。隔壁116はほぼ水平に設けられ、隔壁116の左右両端部が側板113,114にそれぞれ連結され、隔壁116の後端部が背面板111に連結されている。
この下部機枠11には、指固定部30が一体的に設けられている。
指固定部30は、印刷を施す爪Tに対応する印刷指U1を受け入れる指受入部31と、この印刷指U1以外の非印刷指を退避させる指退避部32とから構成されている。
指受入部31は、隔壁116の上側であって下部機枠11の幅方向のほぼ中間に配置されている。また、隔壁116によって下部機枠11の下側に区分けられた空間が指退避部32を構成している。
指受入部31は、下部機枠11の前面側(手前側)及び上側に開口しており、下側が隔壁116の一部を構成する印刷指載置部116aとなっている。
また、隔壁116の上面であって下部機枠11の前面側の両側部には、下部機枠11の前面側を塞ぐ前壁31fが立設されている。また、隔壁116の上面には、この前壁31fの中央部寄りの端部から前記指受入部31に向けて狭窄し、印刷指U1を指受入部31内に案内する一対のガイド壁31gが立設されている。
ユーザは指受入部31に挿入した印刷指U1と指退避部32に挿入した非印刷指との間に隔壁116を挟むことができる。そのため、指受入部31内に挿入された印刷指U1が安定して固定される。
なお、本実施形態では、隔壁116の前端部に下方向に張り出した突出部116bが形成されている。突出部116bは、手前側に向かうにつれてその厚さが漸減し、奥側に向かうにつれて漸増するテーパー部となっていてもよいし、突出部116bの厚さが、隔壁116の奥側の窪みに対して全体が厚い構造になっていてもよい。隔壁116の前端部に突出部116bが形成されていることにより、非印刷指が指退避部32に挿入された際、印刷済みの指の爪Tと隔壁116との間に空間が確保され、爪Tが隔壁116の下面に接触して装置側にインクが付着したり、爪Tに印刷された絵柄が擦れて損なわれたりするのを防止することができる。
隔壁116の上面であって、指受入部31の一側方(図1において右側)には、印刷ヘッド46を印刷に適した状態に保つための印刷保守部60が設けられている。
印刷保守部60は、印刷指U1が指受入部31に挿入された際の爪Tの高さとほぼ同じとなる高さに設けられていることが好ましい。また、印刷保守部60は、平面視において、ヘッド駆動部47による印刷ヘッド46及びペン48の移動可能範囲内にある。
この印刷保守部60は、例えば、ヘッドクリーニング・キャップ機構61若しくはインク廃棄部62又はこれらの両方等から構成されている。
ここで、ヘッドクリーニング・キャップ機構61は、印刷ヘッド46のクリーニングを行ったり、例えば印刷ヘッド46の保湿状態を保つために印刷ヘッド46にキャップを被せたりするものである。さらに、本実施形態では、ヘッドクリーニング・キャップ機構61には、非描画時にペン48のペン先482に装着されるペンキャップが設けられている。非描画時にペン先482をペンキャップ内に収容することで、非描画時におけるペン先482の乾燥を防止でき、描画に適した状態を保つことができる。
また、インク廃棄部62は、例えば、印刷ヘッド46のノズルの状態を最適に保つために、印刷ヘッド46から吐出された余分なインクを受けるものである。なお、ここでは、ヘッドクリーニング・キャップ機構61として記載したが、ヘッドクリーニング機構とキャップ機構とは互いに独立していてもよい。
また、隔壁116の上面であって、指受入部31の他の側方(ケース本体2の媒体送出口24に対応する位置であり、図1において左側)には、ペン48による描画可能範囲内に、後述するペン48の慣らし書きをするためのペン慣書部65が設けられている。なお、ペン慣書部65は、印刷指U1が指受入部31に挿入された際の爪Tの高さとほぼ同じとなる高さに設けられていることが好ましい。
また、ペン慣書部65よりも装置手前側(図2において右側)には、ロール状に巻回された長尺の被描画媒体66が配置されている。被描画媒体66は図示しない媒体送り機構によって例えば1目盛りずつ適宜ペン慣書部65に送り出されるようになっている。なお、媒体送り機構は自動で被描画媒体66を送り出すものでもよいし、手動で被描画媒体66を送り出すものでもよい。
ペン慣書部65は、平板状の部分であり、装置手前側の端部が被描画媒体66に接し、装置奥側の端部が媒体送出口24の近傍に配置されている。ペン慣書部65の上には、媒体送り機構によって送り出された被描画媒体66が載置され、被描画媒体66は、順次端部側が媒体送出口24から装置外に送り出されて廃棄可能となっている。
ペン慣書部65に載置される被描画媒体66は、ペン先482を慣らすことができるものであればよく、例えばロール紙である。
ペン慣書部65は、ペン先482が乾いていたりインクの乗りが悪い等により書き始めがかすれたりするのを防止するために、爪Tに画像データによる描画を開始する前に被描画媒体66の上にペン48を下ろして、「○」「∞」等の所定の図形を描画して慣らし書きを行い、ペン先482の状態を良好にするためのものである。慣らし書きを行う際に描画する所定の図形は特に限定されないが、インクを無駄に使いすぎないよう、「○」「∞」等の単純な図形であることが好ましい。「○」「∞」等の慣らし書きは、ペン慣書部65の範囲内で、慣らし書きを行う度に毎回少しずつ位置をずらしながら書くようにすることが好ましい。なお、被描画媒体66のうちペン慣書部65に載置されている部分のほぼ全面に書いてしまったときには、媒体送り機構によって被描画媒体66を1目盛り分程度ずつ媒体送出口24側に送り出し、新しい部分をペン慣書部65の上に載置させることにより再び良好に慣らし書きができる状態となる。手動で被描画媒体66を送り出す方式の場合には、新しい部分をペン慣書部65の上に載置させる必要が生じた場合に、表示部26に「ロール紙を引き出して下さい」等の被描画媒体66の引き出しを促す表示画面を表示させることが好ましい。
なお、図示はしないが、ケース本体2の側面等には被描画媒体66の取替え口が設けられており、ロール状の被描画媒体66を全て使い切った場合には、新たな被描画媒体66を取替え口から装填できるようになっている。この場合には、ロール状の被描画媒体66の先端を少し引き出して、ペン慣書部65の上に載置させるとともに、その端部を1目盛り分程度、媒体送出口24から出した状態としてセットする。
また、印刷部40は、ガイドロッド41、主キャリッジ42、ガイドロッド44、副キャリッジ45、印刷ヘッド46、ヘッド駆動部47及びインクカートリッジ71等を備えて構成されており、主に上部機枠12に設けられている。
すなわち、図1及び図2に示すように、上部機枠12の両側板には、2本のガイドロッド41が平行に架設されている。このガイドロッド41には、主キャリッジ42が摺動自在に設置されている。また、図2に示すように、主キャリッジ42の前壁42aおよび後壁42bには2本のガイドロッド44が平行に架設されている。このガイドロッド44には、副キャリッジ45が摺動自在に設置されている。この副キャリッジ45の下面中央部には、印刷ヘッド46が搭載されている。
本実施形態において、この印刷ヘッド46は、インクを微滴化し、描画対象の被印刷面に対しインク滴を直接に吹き付けて印刷を行うインクジェット方式の印刷ヘッドである。なお、印刷ヘッド46の記録方式はインクジェット方式に限定されない。
本実施形態において、印刷部40の印刷ヘッド46は、印刷データに基づいて描画対象の被印刷面である印刷指U1の爪Tの表面に画像(デザイン画像等)を印刷する。
本実施形態における印刷部40には、例えば、イエロー(Y;YELLOW)、マゼンタ(M;MAGENTA)、シアン(C;CYAN)のインクに対応する印刷ヘッド46が設けられている。
。各印刷ヘッド46は、それぞれの色のインクを噴射する複数のノズルからなるノズルアレイを備えている。なお、印刷部40に設けられる印刷ヘッド46はこの3色のインクを吐出させるものに限定されない。その他の色のインクを吐出させる印刷ヘッド46をさらに備えていてもよい。
カートリッジ収容部115内に設けられているカートリッジ装着部70には、印刷ヘッド46から吐出されるインクに対応したインクカートリッジ71が装着されており、インクカートリッジ71内のインクがカートリッジ装着部70及び図示しないインク供給管等を介して適宜印刷ヘッド46に供給されるようになっている。なお、印刷ヘッド46自体にインクカートリッジを搭載する構成としてもよい。
本実施形態の印刷ヘッド46は、主走査モータ47a、副走査モータ47b等で構成されるヘッド駆動部47によって、描画装置1の幅方向(左右方向)であるX方向及び描画装置1の奥行き方向(前後方向)であるY方向に移動可能となっている。
すなわち、主キャリッジ42は動力伝達部(図示せず)を介して主走査モータ47aに連結され、主走査モータ47aの正逆回転によって、ガイドロッド41に沿って左右方向に移動するように構成されている。また、副キャリッジ45は動力伝達部(図示せず)を介して副走査モータ47bに連結され、副走査モータ47bの正逆回転によって、ガイドロッド44に沿って前後方向に移動するように構成されている。
本実施形態において、印刷ヘッド46を支持する副キャリッジ45には、印刷指U1の爪Tに下地を形成する下地形成部としてのペン(描画用具)48を装着するペンホルダ(描画用具ホルダ)49が備えられている。すなわち、図2に示すように、主キャリッジ42の側部にはペンホルダ49が配置されており、副キャリッジ45の下側には、このペンホルダ49の一端が固定されている。
本実施形態では、このようにペンホルダ49が副キャリッジ45に固定されていることから、印刷部40のヘッド駆動部47は、印刷ヘッド46及びペン48を、等距離に保持しながら駆動させるようになっている。
また、副キャリッジ45に支持された印刷ヘッド46が移動すると、副キャリッジ45に固定されたペンホルダ49もともに移動することから、ヘッド駆動部47は、印刷ヘッド46及びペン48を同時に駆動させるようになっている。
なお、ペンホルダ49が取り付けられる位置はここに例示したものに限定されない。
ペンホルダ49に保持されるペン48は、ペン軸部481の先端側にペン先482が設けられたものである。ペン軸部481の内部は、各種インクを収容するインク収容部となっている。ペン軸部481の内部に収容されるインクは、粘度や色材の粒径(粒子の大きさ)等は特に限定されないが、下地として使用可能なインクであることが好ましい。ここで、下地として使用可能なインクとは、当該インクの上にインクジェット方式の印刷ヘッドで印刷が行われた色の発色を損なわない色のインクであることが望ましく、具体的には白色や、薄いグレー、シルバーなどの薄い色のインクが挙げられる。また、下地として使用可能なインクとしては、インクジェット方式の印刷ヘッドで吐出されたインクを受容する受容機能を持たせたインクであることが好ましい。
描画用具であるペン48は、例えばペン先482を爪Tの表面に押し当てることでペン軸部481内に収容されているインクが染み出して描画する、ペン先482がボールペンタイプとなったペンである。なお、ペン48は、ボールペンタイプのものに限定されず、例えばフェルト状のペン先にインクを染み込ませて描画するサインペンタイプや、束ねた毛にインクを染み込ませて描画する筆ペンタイプのもの等であってもよい。また、ペン先482の太さも各種のものを用意することができる。
ペン48はペンホルダ49に上方から挿通するだけで保持されているため、ケース本体2に設けられているペン交換用蓋部23を開けて、例えば手やピンセットで摘むことで、簡易に取り出し、交換が可能である。このため、ユーザは、ペンホルダ49に装着するペン48を、描画したいデザイン画像に応じてペン先482の種類やインクの種類の異なるペン48に適宜入れ替えることで、幅広いデザイン画像を実現することができる。
描画用具ホルダであるペンホルダ49は、ペン48をほぼ垂直に保持した状態でばね493とソレノイド495(図2参照)との協働によってペン48を上下移動させるようになっている。具体的には、ソレノイド495が駆動されている状態ではばね493の付勢力に抗してペン48が降下して爪Tの表面や被描画媒体66と接触可能な描画状態となる。また、ソレノイド495が開放された状態では、ばね493の付勢力によってペン48が上昇し、爪Tの表面や被描画媒体66と接触しない非描画状態となる。
撮影部50は、上部機枠12に設けられている。
すなわち、上部機枠12には基板13が設置されており、この基板13の中央部下面には、カメラ51が設置されている。カメラ51は、例えば200万画素程度以上の画素を有するものであることが好ましい。
カメラ51は、指受入部31内に挿入されている印刷指U1の爪T(爪Tを含む印刷指U1)を撮影する撮像装置である。
また、基板13には、カメラ51を囲むように白色LED等の照明灯(照明装置)52が設置されている。照明灯52は、カメラ51による撮影の際に、印刷指U1の爪Tを照明するものである。撮影部50は、このカメラ51及び照明灯52を備えて構成されている。
本実施形態では、撮像装置としてのカメラ51によって取得された印刷指U1の爪Tの画像(爪画像を含む指画像)に基づいて、後述する爪情報検出部812(図3参照)が、爪Tの形状、爪Tの位置(爪Tの水平及び高さ方向の位置を含む)、爪Tの曲率等の爪情報を検出するようになっている。
この撮影部50は、後述する制御装置80の撮影制御部811(図3参照)に接続され、該撮影制御部811によって制御されるようになっている。
撮影部50によって撮影された画像の画像データは、後述する記憶部82の爪画像記憶領域821に記憶される。
また、制御装置80は、例えば上部機枠12に配置された基板13等に設置されている。
図3は、本実施形態における制御構成を示す要部ブロック図である。
制御装置80は、図3に示すように、図示しないCPU(Central Processing Unit)により構成される制御部81と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)で構成される記憶部82とを備えるコンピュータである。
記憶部82には、描画装置1を動作させるための各種プログラムや各種データ等が格納されている。
具体的には、記憶部82のROMには、爪画像から爪Tの形状や位置、爪Tの曲率等の爪情報を検出するための爪情報検出プログラム、印刷データを生成するための印刷データ生成プログラム、印刷処理を行うための印刷プログラム等の各種プログラムが格納されており、これらのプログラムが制御装置80によって実行されることによって、描画装置1の各部が統括制御されるようになっている。
また、本実施形態において記憶部82には、撮影部50によって取得されたユーザの印刷指U1の爪Tの爪画像を記憶する爪画像記憶領域821、爪情報検出部812によって検出された爪情報が記憶される爪情報記憶領域822、爪Tに印刷されるデザイン画像の画像データを記憶するデザイン記憶領域823及び下地情報検出部816によって検出された下地情報が記憶される下地情報記憶領域824が設けられている。
制御部81は、機能的に見た場合、撮影制御部811、爪情報検出部812、印刷データ生成部813、表示制御部814、印刷制御部815及び下地情報検出部816等を備えている。これら撮影制御部811、爪情報検出部812、印刷データ生成部813、表示制御部814、印刷制御部815及び下地情報検出部816等としての機能は、制御部81のCPUと記憶部82のROMに記憶されたプログラムとの共働によって実現される。
撮影制御部811は、撮影部50のカメラ51及び照明灯52を制御してカメラ51により、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの画像を撮影させるものである。
本実施形態において、撮影制御部811は、撮影部50のカメラ51及び照明灯52を制御して、印刷指U1の爪Tについて撮影を行い、爪Tの画像を取得する。
爪情報検出部812は、カメラ51によって撮影された印刷指U1の爪Tの画像に基づいて、印刷指U1の爪Tについての爪情報を検出するものである。
ここで、爪情報とは、爪Tの輪郭(爪形状と水平位置)、爪Tの高さ(爪Tの垂直方向の位置、以下「爪Tの垂直位置」又は単に「爪Tの位置」ともいう。)、爪Tの曲率(爪曲率)であり、爪情報検出部812は、これら爪Tの形状、爪Tの位置、爪Tの曲率のうち、少なくともいずれか1つを爪情報として検出する。本実施形態では、爪情報検出部812は、爪画像に基づいて爪Tの形状、爪Tの位置、爪Tの曲率を全て検出するようになっている。
具体的には、爪情報検出部812は、カメラ51により取得された印刷指U1の爪Tの爪画像を含む指画像から、爪Tの輪郭(形状や大きさ)、位置を検出し、この輪郭をx,y座標等で表される情報として取得する。爪情報検出部812は、例えば、カメラ51により取得された印刷指U1の爪Tの爪画像を含む指画像から爪Tとそれ以外の指部分との色の違い等に基づいて爪Tの輪郭(形状)を検出するものである。なお、爪情報検出部812が爪Tの輪郭(形状)を検出する手法は特に限定されず、ここに挙げたものに限られない。
また、爪情報検出部812は、カメラ51によって撮影された爪Tの画像に基づいて、爪Tについて爪高さを検出する。ここで、爪高さとは、爪Tの垂直方向の位置である。
さらに、爪情報検出部812は、カメラ51によって撮影された爪Tの画像に基づいて、爪Tについて爪曲率を検出する。爪曲率とは、爪Tの幅方向における曲率である。
例えばカメラ51によって2つの異なる角度から爪Tを撮影させることにより、爪情報検出部812は、爪画像に現われる陰影の変化等から爪Tについての爪高さや爪曲率を推定することができる。
なお、爪情報検出部812が爪Tの爪高さや爪曲率を検出する手法は特に限定されず、ここに挙げたものに限られない。
印刷データ生成部813は、爪情報検出部812により検出された爪情報に基づいて、印刷ヘッド46により印刷指U1の爪Tに施される印刷用のデータを生成する。
具体的には、印刷データ生成部813は、爪情報検出部812により検出された爪Tの形状等の爪情報に基づいてデザイン画像の画像データを縮小する等による合せ込み処理(フィッティング処理)を行い、爪Tに画像デザインの印刷を施すための印刷用のデータを生成する。
また、印刷データ生成部813は、生成した印刷用のデータに基づいて下地データも生成する。この下地データとは、印刷用のデータに基づく画像(画像デザイン)の下地をなすものであり、当該画像デザインの輪郭に一致するサイズを有する形状に生成される。
表示制御部814は、表示部26を制御して表示部26に各種の表示画面を表示させるものである。本実施形態では、表示制御部814は、例えばデザイン画像の選択画面やデザイン確認用のサムネイル画像、印刷指U1を撮影した指画像や指画像に含まれる爪画像、各種の指示画面等を表示部26に表示させるようになっている。
印刷制御部815は、印刷データ生成部813によって生成された印刷データを印刷部40に出力し、爪Tに対してこの印刷データにしたがった印刷を施すように、印刷部40のヘッド駆動部47である主走査モータ47a、副走査モータ47b、印刷ヘッド46、ペン48を上下させるソレノイド495の動作を制御する。
下地情報検出部816は、下地が描画された印刷指U1の爪Tをカメラ51によって撮影し、その得られた画像に基づいて、下地についての下地情報を検出するものである。
ここで、下地情報とは、下地の輪郭(形状)である。
具体的には、下地情報検出部816は、カメラ51により取得された印刷指U1の指画像から、下地の輪郭、位置を検出し、この輪郭をx,y座標等で表される情報として取得する。下地情報検出部816は、例えば、カメラ51により取得された指画像から下地とそれ以外の爪部分との色の違い等に基づいて下地の輪郭を検出するものである。
次に、本実施形態における描画装置1の動作及び描画制御方法について説明する。
図4は描画制御方法の流れを示すフローチャートである。
この描画装置1により印刷を行う場合、ユーザはまず、電源スイッチを入れて制御装置80を起動させる。
次に、ユーザは、印刷指U1を指受入部31に挿入し、非印刷指を指退避部32に挿入して、印刷指U1を固定した上で、印刷スイッチを操作する。
印刷スイッチから指示が入力されると、印刷動作を開始する前に、まず撮影制御部811が撮影部50を制御して、照明灯52により印刷指U1を照明しながらカメラ51により印刷指U1を撮影させる。これにより、撮影制御部811は、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの画像を取得する(ステップS1)。
次に、爪情報検出部812は、爪Tの画像に基づいて爪Tの輪郭(爪形状や大きさ)、爪の位置(爪の垂直位置を含む)、爪曲率を検出(算出)し、爪情報を取得する(ステップS2)。
次に、表示制御部814は、表示部26にデザイン選択画面を表示させる。ユーザは操作部25を操作して、デザイン選択画面に表示された複数のデザイン画像の中から所望のデザイン画像を選択し、これにより、操作部25から選択指示信号が出力されて爪Tに印刷すべきデザイン画像が選択される(ステップS3)。
爪情報検出部812により爪Tの形状、爪Tの位置、爪Tの曲率が検出されると、これらの爪情報に基づいて、印刷データ生成部813が、デザイン画像の画像データの爪Tへの合せ込み処理(フィッティング処理)を行う(ステップS4)。
また、印刷データ生成部813は、これら爪情報に基づいて、デザイン画像の画像データについて曲面補正を行う。これにより印刷用のデータが生成される。さらに、印刷データ生成部813は、印刷用のデータに基づいて画像デザインの輪郭に一致するサイズを有する形状の下地データを生成する(ステップS5)。
図5はデザイン画像の一例を示す説明図であり、(a)は印刷用のデータに基づく画像デザインを示し、(b)は下地データに基づく下地の形状を示している。
図5(a)に示すように、印刷用のデータに基づく画像デザインG1は花を模したキャラクターである。この画像デザインG1の輪郭に一致するサイズを有する形状に下地データが生成されていて、当該下地データに基づく下地G2の形状は、画像デザインG1の輪郭を塗りつぶしたものとなる。
次いで、印刷制御部815は、下地データを印刷部40に出力し、ペンホルダ49のソレノイド495を適宜駆動させて、下地データに基づいた下地G2を爪Tに描画させる(ステップS6)。すなわち、ペンホルダ49のソレノイド495を駆動させてペン48を描画可能状態とするとともに、下地データに基づいてヘッド駆動部47を動作させ、ペンホルダ49をXY方向に適宜移動させて爪Tに描画を行わせる。このとき、ペン48は自重により爪Tの表面に押し当てられ、爪Tの表面形状に追従して上下動しながら描画を行う。
図6は、印刷時の爪Tの状態を示す説明図であり、(a)は下地G2が描画された状態を示し、(b)は画像デザインG1が描かれた状態を示している。このステップS6では、図6(a)に示すように爪Tに対して下地G2が描画される。
なお、印刷制御部815は、爪Tへの印刷開始前に、ペン48をペン慣書部65に移動させて、ペン48を保持するペンホルダ49のソレノイド495を駆動させ、ペン48を描画可能状態とする。そして、被描画媒体66に「○」「∞」等の所定の図形を描く慣らし書きを行う。
次いで、印刷制御部815は、下地G2が乾燥する時間が経過するまで印刷動作を一時的に停止する(ステップS7)。なお、本実施形態では、単に時間を経過することで下地G2の乾燥を行っているが、例えばファンなどの乾燥手段を設け、その乾燥手段を駆動することによって下地G2の乾燥を早めるようにしてもよい。さらに、下地G2用のインクが紫外線硬化型のインクである場合には、乾燥手段としてUV光源を用いることも可能である。
次いで、撮影制御部811は、撮影部50を制御して、照明灯52により印刷指U1を照明しながらカメラ51により印刷指U1を撮影させる。これにより、撮影制御部811は、下地G2が描画された爪Tの画像を取得する(ステップS8)。
次いで、下地情報検出部816は、ステップS8で取得した爪Tの画像に基づいて下地G2の図形が描かれている領域の輪郭を検出(算出)し、下地情報を取得する(ステップS9)。
次いで、印刷データ生成部813は、下地情報に基づいて、画像デザインG1が下地G2の輪郭に一致又は所定量だけ大きくなるように、画像デザインG1のサイズの調整を行って、印刷用のデータを調整する(ステップS10)。つまり、印刷データ生成部813が本発明に係るデザイン調整部である。ここで、所定量としては、数十μm〜数百μm程度であることが好ましく、ペン48で使用されるインクやペン48の種類に応じて最適な値が用いられる。
次いで、印刷制御部815は、印刷用のデータを印刷部40に出力し、印刷ヘッド46を適宜駆動させて印刷用のデータに基づいた画像デザインG1を爪Tに印刷させる(ステップS11)。このステップS11では、図6(b)に示すように下地G2上に画像デザインG1が描かれる。
ここで、本実施形態の降下について説明する。
図7は、下地G2上に画像デザインG1を、サイズの調整をせずに印刷した場合の問題点を示す説明図である。この場合、下地データに基づいてペン48によって描画された下地G2の輪郭は、ペン48のペン先482がある程度の太さを有していることや、ペンホルダ49内でのペン48のぶれなどにより、下地データで指定されているサイズよりわずかに大きくなることがある。このため、画像デザインG1を下地G2上に、サイズの調整をせずにそのままの大きさで印刷すると、図7に示すように、下地G2が画像デザインG1からわずかにはみ出る形となることがある。ここで、下地用のインクは、白色や薄いグレーなどの薄い色を有しており、爪Tの地色とも画像デザインG1の色とも異なるために、画像デザインG1からはみ出た部分があると、これが目立ち、違和感を生じさせることとなる。
図8は、本実施形態により画像デザインG1を下地G2の輪郭よりも大きくするようにサイズの調整を行って、画像デザインG1を下地G2上に印刷したときの、爪Tに描かれた画像デザインG1を拡大して示す説明図である。図8では下地G2の外形を一点鎖線で示す。図8に示すように、画像デザインG1が下地G2よりも大きく印刷されているために、下地G2は画像デザインG1に完全に覆われることになる。また、下地G2からはみ出た部分においては爪Tの地色が透けることで違和感も少ない。
なお、図8においては、画像デザインG1を下地G2の輪郭より大きくするようにサイズの調整を行った場合について説明したが、画像デザインG1を下地G2の輪郭に一致するようにサイズを調整してもよい。この場合にも、下地G2が画像デザインG1からはみ出ることを無くすことができる。しかしながら、下地用のインクは粒子が比較的大きく、粘度も比較的高いため、下地G2の厚みは比較的大きくなる。このため、画像デザインG1が下地G2の輪郭に一致するサイズである場合、上方から見たときには下地G2は見えないが、横方向から見たときに下地G2の側面が見えてしまうことがある。このため、画像デザインG1のサイズの調整においては、下地G2の輪郭より大きくするようにサイズを調整することが好ましい。
印刷が完了すると、印刷制御部815は、印刷ヘッド46を印刷保守部60の上に移動させ、印刷ヘッド46及びペン48にキャップをして乾燥を防止する。
以上のように、本実施形態の描画装置1によれば、下地G2上に画像デザインG1が形成されているので、画像デザインG1をインクジェット方式で描いたとしても下地G2によって画像デザインG1の発色性が高められることになる。したがって、インクジェット方式であっても画像デザインG1の意匠性を高めることができる。
また、下地G2に対して一致又は所定量だけ大きくなるように画像デザインG1が形成されているので、下地G2が画像デザインG1からはみ出して目立ってしまうことを防止することができる。
また、爪Tに形成された下地G2の外形を検出し、その検出された下地G2の外形に対して一致又は所定量だけ大きくなるように画像デザインG1を調整しているので、実際に形成された下地G2に対しても確実に画像デザインG1が全体を覆うようにすることができる。
また、描画対象である爪Tに描画を施すペン48が本発明に係る下地形成部であるので、印刷ヘッド46によって下地G2を形成する場合と比しても効率的に下地G2を形成することができる。特に、印刷ヘッド46からは下地G2を形成するのに適したインクを突出できないおそれもあるが、ペン48であれば下地G2の形成を安定して行うことができる。
安定性が確保することができるのであれば印刷ヘッド46で下地G2を形成することも可能である。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、下地G2として使用可能なインクとして受容機能を持たせたインクを例示したが、受容機能を持たないインクを用いることも可能である。この場合、下地を形成してから、その下地上に受容液を塗布し、乾燥した受容液上に画像デザインを形成することとなる。
また、上記実施形態では、爪Tに直接下地G2を形成する場合を例示して説明したが、図9に示すように、下地G2の形成以前に予めデザインG3が印刷された爪T1に対しても、デザインG3上に下地G2を形成してから、画像デザインG1を形成することも可能である。こうした場合、デザインG3の色が画像デザインG1に影響を及ぼすことを抑制できる。
また、上記実施形態では描画装置1がネイルプリント装置である場合を例示して説明したが、描画装置1の描画対象は爪T以外であっても構わない。爪T以外の描画対象としては、例えば文房具や趣味の用品、色つきの紙など種々の物品などが挙げられる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲をその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
描画対象の画像デザインを配置する領域に、前記画像デザインの輪郭に一致するサイズを有する形状に下地を描画する下地形成部と、
前記下地形成部によって形成された前記下地上に、前記画像デザインを前記下地の輪郭に一致又は前記下地の輪郭に対して所定量だけ大きいサイズを有する形状に調整した調整後の画像デザインを印刷する印刷ヘッドと、を備えることを特徴とする描画装置。
<請求項2>
請求項1記載の描画装置において、
前記下地形成部によって形成された前記下地の輪郭を検出する下地情報検出部と、
前記下地情報検出部により検出された前記下地の輪郭に対して、サイズが一致又は前記所定量だけ大きくなるように前記画像デザインを調整して、前記調整後の画像デザインを生成するデザイン調整部と、を更に備えることを特徴とする描画装置。
<請求項3>
請求項2記載の描画装置において、
前記下地が描画された前記描画対象を撮影する撮像部を更に備え、
前記下地情報検出部は、前記撮像部による前記撮影により取得された画像に基づいて、前記下地の輪郭を検出することを特徴とする描画装置。
<請求項4>
請求項1〜3のいずれか一項に記載の描画装置において、
前記下地形成部は、前記描画対象に接触して該描画対象に前記下地の描画を施す描画用具を有することを特徴とする描画装置。
<請求項5>
請求項1〜4のいずれか一項に記載の描画装置において、
前記印刷ヘッドは、インクジェット方式により前記印刷を行うことを特徴とする描画装置。
<請求項6>
描画対象の画像デザインを配置する領域に、前記画像デザインの輪郭に一致するサイズを有する形状に下地を描画し、
前記画像デザインの形状を、前記下地の輪郭に対して一致又は所定量だけ大きいサイズを有する形状に調整し、
前記調整を行った画像デザインを、前記下地上に印刷することを特徴とする描画装置の描画制御方法。
1 描画装置
10 装置本体
40 印刷部
46 印刷ヘッド
48 ペン(描画用具、下地形成部)
60 印刷保守部
70 カートリッジ装着部
80 制御装置
81 制御部
82 記憶部
811 撮影制御部
812 爪情報検出部
813 印刷データ生成部(デザイン調整部)
814 表示制御部
815 印刷制御部
816 下地情報検出部
G1 画像デザイン
G2 下地
T 爪(描画対象)
U1 印刷指

Claims (8)

  1. 描画対象面のデザイン画像の輪郭で囲まれたデザイン領域内の全体に、描画用具により下地用のインクが塗布されて前記描画対象面に形成されている下地領域の輪郭を、前記デザイン画像が前記描画対象面上に印刷される前に、下地情報として検出する下地情報検出部と、
    前記下地情報に基づいて、前記デザイン画像のサイズを前記下地領域の全領域を覆うことができる大きさに調整した、調整後のデザイン画像を生成するデザイン調整部と、
    前記調整後のデザイン画像を、前記下地領域の全領域を覆うように、前記下地領域上に印刷する印刷ヘッドと、を備えることを特徴とする描画装置。
  2. 請求項記載の描画装置において、
    記描画対象に形成されている前記下地領域を撮影する撮像部を更に備え、
    前記下地情報検出部は、前記撮像部による前記撮影により取得された画像に基づいて、前記下地の輪郭を前記下地情報として検出することを特徴とする描画装置。
  3. 請求項1又は2に記載の描画装置において、
    前記下地領域は前記デザイン領域より大きく形成されており、
    前記デザイン調整部は、前記調整後のデザイン画像の輪郭を、前記下地情報検出部により検出された前記下地の輪郭に一致した形状とすることを特徴とする描画装置。
  4. 請求項1又は2に記載の描画装置において、
    前記下地領域は前記デザイン領域より大きく形成されており、
    前記デザイン調整部は、前記調整後のデザイン画像の輪郭を、前記下地情報検出部により検出された前記下地の輪郭から外側に少なくとも設定量だけ広げた形状とすることを特徴とする描画装置。
  5. 請求項4に記載の描画装置において、前記設定量は、10μm〜500μmであることを特徴とする描画装置。
  6. 請求項4に記載の描画装置において、前記設定量は、前記下地用のインクの種類、前記描画用具の種類、の少なくとも何れかに基づいて設定されることを特徴とする描画装置。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載の描画装置において、
    前記描画用具は、前記描画対象面に接触して前記描画対象面に前記下地用のインクを塗布するペンであり、
    前記印刷ヘッドは、インクジェット方式により前記印刷を行うことを特徴とする描画装置。
  8. 描画対象面のデザイン画像の輪郭で囲まれたデザイン領域内の全体に、描画用具により下地用のインクが塗布されて前記描画対象面に形成されている下地領域の輪郭を、前記デザイン画像が前記描画対象面上に印刷される前に、下地情報として検出し、
    前記下地情報に基づいて、前記デザイン画像のサイズを前記下地領域の全領域を覆うことができる大きさに調整した、調整後のデザイン画像を生成し、
    前記調整後のデザイン画像を、前記下地領域の全領域を覆うように、前記下地領域上に印刷することを特徴とする描画装置の描画制御方法。
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