JP6122826B2 - シート材分離補助装置 - Google Patents

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Description

本発明は、積層されたシート材を次工程へ1枚ずつ供給する材料供給装置のシート材分離装置に設けられ、搬送するシート材を確実に1枚ずつ分離するために、積層されたシート材の中の特定のシート材とその下のシート材との間に隙間を生じさせることができるシート材分離補助装置に関する。
シート材を加工する際に、材料供給装置が複数枚のシート材を次工程の加工装置に供給すると加工装置の故障を発生させてしまうことがある。
このような加工装置の故障を防ぐため、材料供給装置はシート材を次工程へ1枚ずつ供給しなければならない。
そこで、材料供給装置においては、積層された状態のシート材から1枚のシート材を確実に分離する必要がある。
シート材の種類によっては、シート材の平滑な表面に潤滑用の油等が塗布されて積層されている。このようなシート材同士は密着しており、最上部のシート材のみを持ち上げても、シート材同士の密着面の真空による吸着作用によって、複数のシート材が持ち上げられてしまうことがある。
このようなシート材の分離は、シート材の端部をめくり上げて、当該シート材とその下面に接触しているシート材との間の一部に隙間を生じさせ、当該シート材とその下面に接触しているシート材との間の全体に隙間を拡大させることによって、実現される。
当該シート材とその下面に接触しているシート材との間の一部に隙間を生じさせる装置として、特開2001−205373公報に記載されているシート材分離装置がある。
このシート材分離装置は、往復直線運動するアクチュエータと、前記シート材の端を引っ掛ける引掛機構と、アクチュエータの往復直線運動を、姿勢を保持した状態での引掛機構の円弧運動に変換する平行リンク機構とを有し、アクチュエータの駆動により姿勢を保持した状態で円弧運動する前記引掛機構が、最上部のシート材を引っ掛けてめくり上げるようになっている。
特開2001−205373公報
上記のシート材分離装置では、最上部のシート材を引っ掛けてめくり上げるために、引掛機構に対する積層されたシート材の積層方向の位置精度が求められる。そのため、積層されたシート材を十分な精度で昇降させるリフトか必要となるか、又は、シート材分離装置自体を十分な精度で昇降させる機構が必要となるという問題があった。
また、円弧運動中の引掛機構が最上部のシート材との端部が確実に当接するように、積層されたシート材の積層方向と直交する方向におけるシート材の配置の位置精度が求められる。そのため、シート材を昇降にとって抵抗となるような支持板を設けなければならず、シート材の昇降に必要なエネルギーが大きくなるという問題もあった。シート材分離装置自体を昇降させる場合でも、最上部のシート材の端に対する位置精度がシート材の積層方向とその積層方向に直交する方向の両方で要求され、センサー等を組み込んだ制御システムが必要になり、必要なエネルギーが大きくなるという問題もあった。
上記点より本発明は、積層されたシート材の積層方向及びこの積層方向と直交する方向において、積層されたシート材の配置の位置精度が悪くても、特定のシート材とその下面に接触しているシート材との間の一部に隙間を生じさせることができるシート材分離補助装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため請求項1のシート材分離補助装置は、積層されたシート材から特定のシート材を分離させるシート材分離装置に設けられ、前記積層されたシート材の端に向かって接近及び離脱自在となっているシート材分離補助部材と、前記シート材分離補助部材が旋回可能に連結されており、前記積層されたシート材の端に向かって接近離脱可能となっている第一直動部材と、前記シート材分離補助部材を一定の範囲で旋回を妨げることなくシート材分離補助部材と連結されており、前記積層されたシート材の端に向かって接近離脱可能となっている第二直動部材とを備え、前記第一直動部材及び前記第二直動部材は、それぞれ独立したアクチュエータによって直線運動するようになっており、前記シート材分離補助部材は、前記特定のシート材の端に当接する当接部が設けられており、前記旋回は前記当接部の下端より下方であって、前記当接部より前記積層されたシート材の端から離れた位置にある旋回中心周りに旋回するようになっており、前記第一直動部材及び前記第二直動部材が、前記積層されたシート材に向かって接近することで、前記シート材分離補助部材の前記当接部が前記特定のシート材の端に当接するようになっており、前記当接部が前記特定のシート材の端に当接した後に、前記第二直動部材が前記特定のシート材の端に向かって押されることによって、前記特定のシート材の端に前記当接部が押圧された状態を維持しながら、前記第一直動部材が前記特定のシート材の端に向かって押されることによって、前記シート材分離補助部材に上向きのモーメントが生じて旋回して、前記特定のシート材の端を持ち上げることによって、前記特定のシート材とその下面に接触しているシート材との間の一部に隙間を生じさせることができる
請求項1のシート材分離補助装置によれば、前記当接部の下端より下方であって前記当接部より前記積層されたシート材の端から離れた位置にある旋回中心周りに旋回可能となっているので、前記特定のシート材の端が当接部の積層されたシート材の積層方向のどの位置に当接したとしても、前記シート材分離補助部材に上向きのモーメントが生じ、前記特定のシート材に前記当接部が当接した状態を維持しながらシート材分離補助部材が前記旋回中心周りに旋回することによって、特定のシート材とその下面に接触しているシート材との間の一部に隙間を生じさせることができる。
請求項2のシート材分離補助装置は、前記シート材分離補助部材が前記積層されたシート材の端に接近する前の状態では、前記当接部は、前記積層されたシート材の端を通る積層方向と平行な直線との距離が、前記当接部の上端から下端にかけて漸次増加するようになっている。
請求項2のシート材分離補助装置によれば、請求項1の作用に加えて、当接部が上記のようになっていることによって、前記シート材分離補助部材が前記積層されたシート材の端に接近すると、前記積層されたシート材の上部の特定のシート材に端に最初に当接しやすくなっている。
請求項3のシート材分離補助装置は、前記特定のシート材に前記当接部が当接し、前記特定のシート材を持ち上げた後に、前記第一直動部材及び前記第二直動部材が前記特定のシート材の端に向かってさらに押されて接近することで、前記シート材分離補助部材は、前記当接部が前記特定のシート材の端をさらに押し込むことになって、前記特定のシート材を湾曲させる
請求項3のシート材分離補助装置によれば、請求項1又は2の作用に加えて、前記特定のシート材を持ち上げたときに、特定のシート材の下面に張り付いているシート材があったとしても、前記特定のシート材を湾曲させることで、特定のシート材とその張り付いているシート材との間に隙間を生じさせることができる。
請求項4のシート材分離補助装置は、前記当接部が前記特定のシート材の端をさらに押し込む場合に、前記当接部は、前記積層されたシート材の端を通る積層方向と平行な直線との距離が、前記当接部の上端から下端にかけて漸次増加する状態を維持し続ける
請求項のシート材分離補助装置は、前記特定のシート材が最上部のシート材である。
請求項のシート材分離補助装置によれば、請求項1ないしのいずれかの作用に加えて、確実に1枚のシート材を分離するために最上部のシート材とその下面に接触しているシート材との間の一部に隙間を生じさせることができる。
請求項1からのいずれかの発明によれば、積層されたシート材の積層方向及びこの積層方向と直交する方向における積層されたシート材の配置の位置精度が悪くても、特定のシート材とその下面に接触しているシート材との間の一部に隙間を生じさせることができる。
内部の様子が側面から見えるように筐体の一部を取りはずした本発明の一実施形態のシート材分離補助装置の側面図であり、シート材分離補助部材が積層されたシート材の端に当接する前の状態を示す。 図1のシート材分離補助装置の側面図であり、シート材分離補助部材の当接部が特定のシート材に当接した状態を示す。 図1のシート材分離補助装置の側面図であり、当接部が特定のシート材に当接したままシート材分離補助部材が旋回している状態を示す。 図1のシート材分離補助装置の側面図であり、当接部が特定のシート材に当接したままシート材分離補助部材が特定のシート材を持ち上げた状態を示す。 図1のシート材分離補助装置の側面図であり、特定のシート材の下面にシート材が張り付いている場合に、シート材分離補助部材の当接部が特定のシート材の端をさらに押し込むことによって、前記特定のシート材を湾曲させている状態を示す。 図1のシート材分離補助装置の側面図であり、シート材分離補助部材の当接部の下端付近が特定のシート材に当接したままシート材分離補助部材が旋回している状態を示す。 図1のシート材分離補助装置の側面図であり、シート材分離補助部材の当接部の上端付近が特定のシート材に当接したままシート材分離補助部材が旋回している状態を示す。 図1のシート材分離補助装置を積層されたシート材の両側に配置した側面図である。
以下、本発明の一実施形態のシート材分離補助装置1を有するシート材分離装置によって、最上部のシート材101を分離される積層されたシート材100について説明する。
各図に示す積層されたシート材100は、例えば、アルミニウムなどの非磁性体の金属等からなる場合がある。図中の座標軸のX軸方向が積層方向である。図中の座標のY方向は、後述するシート材分離補助部材2等が積層されたシート材100の端に向かって接近及び離脱する方向である。
図1から図7中において省略されている積層されたシート材100のシート材分離補助装置1側と反対側の端は、例えば、ストッパなどに当接しており、積層されたシート材100はY軸方向には大きく動かないようになっている。
アルミニウムなどの非磁性体の金属等からなるシート材100においては、シート材100の平滑な表面には潤滑用の油等が塗布されて積層されている。このような積層されたシート材100同士が密着している場合がある。例えば、特定のシート材である最上部のシート材101のみを持ち上げても、下のシート材との密着面の真空による吸着作用によって、最上部のシート材101に下のシート材が張り付いた状態で持ち上げられてしまうことがある。
このような複数枚のシート材が張り付いた状態で次工程の加工装置に搬送されると、次工程の加工装置の故障が発生する可能性や加工不良が発生する可能性がある。そこで、積層されたシート材100から最上部のシート材101を一枚だけ確実に分離する必要がある。
積層されたシート材100が非磁性体の金属等からなる場合は、磁気によって最上部のシート材101を分離させる方法が使用できない。
非磁性体の金属等からなるシート材であっても、シート材とシート材との間にエアを吹き込むことによってシート材同士を分離させる方法がある。しかしながら、エアの吹き込みでシート材の分離を実現しようとするとエアを大量に消費することとなり、消費エネルギーも増大する。
消費エネルギーを抑制すべく、シート材の端に当接してシート材の端をめくり上げようとする方法では、端が削られて粉末がシート材に付着し、次工程の加工装置での加工不良が発生することもある。
これらの問題点を解決できる本発明の一実施形態のシート材分離補助装置1について、以下説明する。
本実施形態のシート材分離補助装置1は、積層されたシート材100のうち、特定のシート材である最上部のシート材101を分離させるシート材分離装置に設けられる。
シート材分離補助装置1は、積層されたシート材100の端に向かって接近及び離脱自在となっているシート材分離補助部材2と、シート材分離補助部材2が旋回可能に連結されている第一直動部材3と、この第一直動部材3の直線往復運動を案内するように第一直動部材3と連結されているとともにシート材分離補助部材2を一定の範囲で旋回を妨げることなく案内するようにシート材分離補助部材2と連結されている第二直動部材4とを備える。
シート材分離補助部材2、第一直動部材3及び第二直動部材4は、Z軸の負の方向から正の方向に向かって、第一直動部材3、シート材分離補助部材2、第二直動部材4の順に並んでいる。
シート材分離補助部材2は、図2に示すように、シート材分離補助部材2が積層されたシート材100の端に向かって接近すると最上部のシート材101に当接する当接部21が設けられている。
当接部21は、図1に示すように、シート材分離補助部材2が積層されたシート材100の端に接近する前の状態では、積層されたシート材100の端を通る積層方向と平行な直線である一点鎖線L1との距離が、当接部21の上端から下端にかけて漸次増加するようになっている。
当接部21はノコギリ刃状となっている。当接部21はノコギリ刃状となっていることで、最上部のシート材101の端に当接部21が当接した状態でシート材分離補助部材2が旋回すると、最上部のシート材101の端が当接部21に確実に引っかかるようになっている。
また、当接部21はZ軸方向の厚さが短く、最上部のシート材101の端との当接する面積を最小限にしている。最上部のシート材101の端が当接部21に確実に引っかかること、及び、当接部21の当接する面積を最小限としていることにより、最上部のシート材101の端が削られて粉末が発生することを抑制できる。
第一直動部材3は、筐体5に固定されたシリンダー51のシリンダーロッド51aが連結されている。シリンダー51が作動することによって、シリンダーロッド51aが伸縮し、第一直動部材3が積層されたシート材100の端に向かって接近及び離脱可能となっている。
第一直動部材3は、当接部21の下端より下方であって当接部21より積層されたシート材100の端から離れた位置にある旋回中心Cを有する曲線ガイド31を備える。その曲線ガイド31に沿って移動するブロック32にシート材分離補助部材2が固定されている。
この曲線ガイド31とブロック32によって、当接部21の下端より下方であって当接部21より積層されたシート材100の端から離れた位置にある旋回中心C周りにシート材分離補助部材2の旋回運動が案内されるようになっている。この旋回の軌跡は、図中の座標軸のXY平面に平行な同一平面上にある。
シート材分離補助部材2の接近及び離脱に従って、シート材分離補助部材2の旋回中心Cは、積層方向であるX軸方向に直交するY軸方向に変位することとなる。
第二直動部材4は、筐体5に固定されたシリンダー52のシリンダーロッド52aが連結されている。シリンダー52が作動することによって、シリンダーロッド52aが伸縮し、第二直動部材4が積層されたシート材100の端に向かって接近及び離脱可能となっている。
第二直動部材4は、直線ガイド41を備える。その直線ガイド41に沿って移動するブロック42に第一直動部材3が固定されている。この直線ガイド41とブロック42によって、第一直動部材3の直線往復運動が案内されるようになっている。
前述のシート材分離補助部材2はZ軸方向に突出した案内突出部22をさらに備える。この案内突出部22は、第二直動部材4に形成されたガイド溝43に挿入された状態となっている。シート材分離補助部材2は、ガイド溝43に挿入された案内突出部22を中心に回動可能となっており、さらにガイド溝43に沿って所定の範囲で変位可能となっている。これにより、第二直動部材4は、シート材分離補助部材2の旋回を妨げることなく、シート材分離補助部材2を一定の範囲で案内することができるようになっている。
筐体5は、内側に直線ガイド53を備える。その直線ガイド53に沿って移動するブロック54に第二直動部材4が固定されている。この直線ガイド53とブロック54によって、第二直動部材4の直線往復運動が案内されるようになっている。
以下、シート材分離補助装置1の動作について説明する。
図1は、シート材分離補助部材が積層されたシート材の端に当接する前の状態を示す。
第一直動部材3及び第二直動部材4の運動に伴って、第一直動部材3及び第二直動部材4と連結されているシート材分離補助部材2が積層されたシート材100の端に向かって接近している状態を示す。
図1の状態から、シリンダー51の作動によりシリンダーロッド51aを伸ばすことによって、第一直動部材3が積層されたシート材100の端に向かって直線運動する。同時にシリンダー52の作動によりシリンダーロッド52aを伸ばすことによって、第二直動部材4が積層されたシート材100の端に向かって直線運動する。
これらの第一直動部材3及び第二直動部材4の運動に伴って、第一直動部材3及び第二直動部材4と連結されているシート材分離補助部材2が積層されたシート材100の端に向かって接近する。
図2は、シート材分離補助部材2の当接部21が積層されたシート材100のうちの一枚である最上部のシート材101に当接した状態を示す。
シリンダー51及びシリンダー52は作動しつづけて、当接部21は最上部のシート材101の端を押圧し続ける。当接部21が最上部のシート材101の端を押圧したことによって生じる反力によって、シート材分離補助部材2に旋回中心C周りに上向きのモーメントが生じ、シート材分離補助部材2が旋回を開始する。
反力によってシート材分離補助部材2が旋回を開始するので、シリンダー51,52の作動の制御等は必要ない。
このシート材分離補助部材2の旋回によって、最上部のシート材101とその下面に接触しているシート材との間の一部に隙間を生じさせることができる。この隙間はシート材分離補助部材2の旋回が進むにしたがって、最上部のシート材101とその下面に接触しているシート材との間の全体に隙間を拡大していくこととなる。
図3は、当接部21が最上部のシート材101に当接したまま、シート材分離補助部材2が旋回している状態を示す。
シリンダー51及びシリンダー52は作動しつづけている。特にシリンダー52の作動によって第二直動部材4が最上部のシート材101の端に向かって押される。この第二直動部材4がさらにシート材分離補助部材2の案内突出部22を最上部のシート材101の端に向かって押すことで、シート材分離補助部材2の当接部21が最上部のシート材101の端に向かって押される。
シリンダー51の作動によっても、第二直動部材4が最上部のシート材101の端に向かって押され、曲線ガイド31、ブロック32を介して、シート材分離補助部材2が最上部のシート材101の端に向かって押され、シート材分離補助部材2の当接部21が最上部のシート材101の端に向かって押される。
これにより、シート材分離補助部材2は旋回中も、最上部のシート材101の端に向かって当接部21が押圧されていることとなる。この当接部21の押圧により、シート材分離補助部材2は旋回中も確実に最上部のシート材101の端から離れることなく、最上部のシート材101を安定して持ち上げることができる。
図4は、シート材分離補助部材2の旋回が終わり、最上部のシート材101を持ち上げて分離した状態を示す。
シート材分離補助装置1では、図1に示すように、積層されたシート材100の端からY軸方向に離れた位置からシート材分離補助部材2が接近し、図2に示すように、最上部のシート材101に当接した後にシート材分離補助部材2が旋回を開始するようになっている。
したがって、積層されたシート材100のY軸方向の配置の位置精度やシート材の端面精度が低くても最上部のシート材101を分離することができる。
また、シリンダー51,52のシリンダーロッド51a,52aのストロークを伸ばすことによって、積層されたシート材100の端からY軸方向により離れた位置からでも最上部のシート材101の分離が可能となる。
図5に示すように、最上部のシート材101の下面にシート材102が張り付いた状態のまま持ち上がってしまう場合がある。このような場合でも、当接部21が最上部のシート材101をさらに押し込むことによって、最上部のシート材101を湾曲させることができる。この最上部のシート材101を湾曲によって、最上部のシート材101とその張り付いているシート材102との間に隙間を生じさせることができる。
この隙間が最上部のシート材101とその下面に接触しているシート材102との間の全体に拡大すると、シート材102が落下し、図4に示すような、最上部のシート材101を確実に分離した状態となる。
図6は、シート材分離補助部材2の当接部21の下端付近に最上部のシート材101の端が当接したまま、シート材分離補助部材2が旋回している状態を示す。
図7は、シート材分離補助部材2の当接部21の上端付近に最上部のシート材101の端が当接したままシート材分離補助部材2が旋回している状態を示す。
シート材分離補助装置1は旋回中心Cが当接部21の下端より下方であって当接部21より積層されたシート材100の端から離れた位置にある。したがって、図6及び図7に示すように、最上部のシート材101の端が当接部21のX軸方向のどの位置に当接したとしても、当接部21が最上部のシート材101の端を押圧したことによって反力が生じる。
この反力によって、シート材分離補助部材2に旋回中心C周りに上向きのモーメントが生じ、シート材分離補助部材2が旋回を開始する。このシート材分離補助部材2の旋回によって、最上部のシート材101とその下面に接触しているシート材との間の一部に隙間を生じさせることができる。
したがって、積層されたシート材100の配置のX軸方向の位置精度が悪くても、最上部のシート材101を分離することができる。また、搬送が進むにつれて積層されたシート材100の高さが変動しても、その高さの変動が当接部21の積層されたシート材100の端への当接が可能な範囲内であれば、積層されたシート材100の昇降やシート材分離補助装置1全体の昇降等を必要とすることなく最上部のシート材101を分離することができる。
また、図8に示すように、Y軸方向に大きくずれた状態で積層されているシート材100に対して、本実施例のシート材分離補助装置1をシート材100の両側に配置することができる。例えば、図中右側のシート材分離補助装置1が最上部のシート材101の一枚下のシート材の端部に当接して持ち上げ、次いで、図中左側のシート材分離補助装置1が最上部のシート材101の端部に当接して持ち上げる。これにより、Y軸方向に大きくずれた状態で積層されているシート材100であっても、最上部のシート材101とその下面に接触しているシート材との間の一部に隙間を生じさせることができる。
上記実施形態では、シート材分離補助装置1は、最上部のシート材101とその下面に接触しているシート材との間の全体に隙間を拡大していく場合について説明したが、これに限定されることなく、シート材分離補助装置1は、最上部のシート材101とその下面に接触しているシート材との間の一部に隙間を生じさせるだけでもよい。
シート材分離補助装置1が生じさせたその隙間にエアを吹き込むことや最上部のシート材101の上面に吸着させたバキュームカップを上昇させること等によって、最上部のシート材101とその下面に接触しているシート材との間の全体に隙間を拡大して、最上部のシート材101を完全に下のシート材から分離させることも可能である。
上記実施形態では、積層されているシート材が例えば、アルミニウムなどの非磁性体の金属等からなる場合について説明したが、これに限定されることなく、シート材が、磁性体金属又は樹脂若しくは紙等の非金属からなる場合であってもよい。
上記実施形態では、当接部21はノコギリ刃状となっている場合について説明したが、これに限定されることなく、当接部が当接するシート材の端との間で、旋回中にシート材が落下しない程度の摩擦力を生じればよい。
上記実施形態では、曲線ガイド31とブロック32によって、シート材分離補助部材2の旋回運動が案内されるようになっている場合について説明したが、これに限定されることなく、ガイド溝等のシート材分離補助部材の旋回運動が実現できる手段を用いてもよい。
上記実施形態では、旋回中心が1個である場合について説明したが、これに限定されることなく、複数個の旋回中心を有していてもよい。
上記実施形態では、第一直動部材及び第二直動部材がそれぞれシリンダー51,52で運動する場合について説明したが、これに限定されることなく、他のアクチュエータによって第一直動部材及び第二直動部材が運動してもよい。
上記実施形態では、第二直動部材4のガイド溝43とシート材分離補助部材2の案内突出部22によって、第二直動部材4がシート材分離補助部材2を一定の範囲で案内する場合について説明したが、これに限定されることなく、例えば、シート材分離補助部材が回転可能に連結されるブロックと直線ガイド等のシート材分離補助部材の旋回を妨げることがない他の案内手段を用いてもよい。
1 シート材分離補助装置
2 シート材分離補助部材
3 第一直動部材
4 第二直動部材
5 筐体
21 当接部
22 案内突出部
31 曲線ガイド
32、42、54 ブロック
41、53 直線ガイド
43 ガイド溝
51、52 シリンダー
51a、52a シリンダーロッド
100 積層されたシート材
101 最上部のシート材
102 最上部のシート材の下面に張り付いているシート材

Claims (5)

  1. 積層されたシート材から特定のシート材を分離させるシート材分離装置に設けられ、
    前記積層されたシート材の端に向かって接近及び離脱自在となっているシート材分離補助部材と、
    前記シート材分離補助部材が旋回可能に連結されており、前記積層されたシート材の端に向かって接近離脱可能となっている第一直動部材と、
    前記シート材分離補助部材を一定の範囲で旋回を妨げることなくシート材分離補助部材と連結されており、前記積層されたシート材の端に向かって接近離脱可能となっている第二直動部材とを備え、
    前記第一直動部材及び前記第二直動部材は、それぞれ独立したアクチュエータによって直線運動するようになっており、
    前記シート材分離補助部材は、前記特定のシート材の端に当接する当接部が設けられており、前記旋回は前記当接部の下端より下方であって、前記当接部より前記積層されたシート材の端から離れた位置にある旋回中心周りに旋回するようになっており、
    前記第一直動部材及び前記第二直動部材が、前記積層されたシート材に向かって接近することで、前記シート材分離補助部材の前記当接部が前記特定のシート材の端に当接するようになっており、
    前記当接部が前記特定のシート材の端に当接した後に、前記第二直動部材が前記特定のシート材の端に向かって押されることによって、前記特定のシート材の端に前記当接部が押圧された状態を維持しながら、前記第一直動部材が前記特定のシート材の端に向かって押されることによって、前記シート材分離補助部材に上向きのモーメントが生じて旋回して、前記特定のシート材の端を持ち上げることによって、前記特定のシート材とその下面に接触しているシート材との間の一部に隙間を生じさせることができることを特徴とするシート材分離補助装置。
  2. 前記シート材分離補助部材が前記積層されたシート材の端に接近する前の状態では、
    前記当接部は、前記積層されたシート材の端を通る積層方向と平行な直線との距離が、前記当接部の上端から下端にかけて漸次増加するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のシート材分離補助装置。
  3. 前記特定のシート材に前記当接部が当接し、前記特定のシート材を持ち上げた後に、前記第一直動部材及び前記第二直動部材が前記特定のシート材の端に向かってさらに押されて接近することで、前記シート材分離補助部材は、前記当接部が前記特定のシート材の端をさらに押し込むことになって、前記特定のシート材を湾曲させることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート材分離補助装置。
  4. 前記当接部が前記特定のシート材の端をさらに押し込む場合に、前記当接部は、前記積層されたシート材の端を通る積層方向と平行な直線との距離が、前記当接部の上端から下端にかけて漸次増加する状態を維持し続けることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のシート材分離補助装置。
  5. 前記特定のシート材は、最上部のシート材であることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のシート材分離補助装置。
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